JP6781932B2 - 密閉型電池の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、密閉型電池の製造方法に関する。
正極および負極を備えた電極体が電池ケース内に密閉された形態の電池が知られている。かかる形態を有する電池の一つの代表的な構成では、上記電池ケースが、開口部を有するケース本体と、その開口部に溶接(典型的にはレーザ溶接)された蓋(封口板)とを備える。この種の電池に関する技術文献として特許文献1が挙げられる。特許文献1に開示された電池は、底壁と該底壁の周縁から立設された周壁とから構成されるとともに電極体を挿入可能な開口部を有するケース本体と、ケース本体の開口部を閉鎖する蓋とを備え、蓋における電極体側の面である内面と、ケース本体の周壁の開口部側端面とが、蓋体における電極体側とは反対側の面である外面側からの溶接により接合されている。また、同公報では、複数の二次電池を蓋の外面同士およびケース本体の底壁同士が接触するように交互に向きを反転させて併設されることで、電池モジュール(組電池)が構築されている。
特開2013−200974号公報
特許文献1に開示された技術では、蓋(封口板)における電極体側とは反対側の面である外面側からの溶接により蓋とケース本体とが接合されるため、蓋の外面に溶接痕の凹凸が残る。そのため、複数の電池を蓋の外面同士およびケース本体の底壁同士が接触するように重ね合わせてモジュール化する際に、蓋の外面に形成された溶接痕の凹凸が干渉して組電池の組み付け精度が損なわれるという問題がある。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、組電池を構成する単電池に用いられる密閉型電池の製造方法において、封口板に溶接痕の凹凸が残されていても組電池の組み付け精度に影響が少ない密閉型電池の製造方法を提供することである。
本発明によって提供される密閉型電池の製造方法は、組電池を構成する単電池に用いられる密閉型電池の製造方法である。前記密閉型電池は、開口部を有するケース本体と、該ケース本体に収容された電極体と、該ケース本体の開口部を覆うように取り付けられた封口板と、を備えている。前記ケース本体は、前記電極体が配置される底壁と、該底壁に配置された前記電極体に対して、該電極体の周りを囲むように前記底壁から立ち上がった周壁と、を備えている。前記封口板は、該封口板を前記ケース本体に取り付けた状態において、前記ケース本体の前記周壁よりも内側に位置して前記開口部を封口している封口部と、前記周壁よりも外側に位置する周縁部とを有している。前記封口板の周縁部には、前記ケース本体側に突出した凸状部が該ケース本体の前記周壁に沿って設けられている。前記組電池は、複数の前記密閉型電池が所定方向に配列されて構成されている。前記複数の密閉型電池は、該密閉型電池それぞれが備える前記封口板同士および前記ケース本体同士が対向するように交互に一つずつ向きを反転させて配列されており、もしくは、隣接する2つの前記密閉型電池において前記封口板と前記ケース本体とが対向するように向きを揃えて配列されている。ここで、以下の工程:前記封口板における前記凸状部の内側を向く側面に前記ケース本体の前記周壁の外周面を接するように重ね合わせる工程と、前記凸状部の前記内側を向く側面と前記ケース本体の前記周壁の外周面との合わせ目を溶接する工程とを含む。かかる構成によると、組電池の組み付け精度に影響が少ない密閉型電池を製造することができる。
本発明の一実施形態に係る密閉型電池を模式的に示す斜視図である。 図1のII−II断面図である。 各単電池内の電極体を構成する正極、負極およびセパレータを説明するための図である。 ケース本体と封口板との溶接工程を説明するための図である。 ケース本体と封口板との溶接工程を説明するための図である。 本発明の他の実施形態に係る密閉型電池を模式的に示す断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明による実施の形態を説明する。なお、本明細書において特に言及している事項以外の事柄であって本発明の実施に必要な事柄(例えば、本発明を特徴付けない電極体の一般的な構成および製造プロセス)は、当該分野における従来技術に基づく当業者の設計事項として把握され得る。本発明は、本明細書に開示されている内容と当該分野における技術常識とに基づいて実施することができる。また、以下の図面においては、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付して説明している。
ここで開示される組電池は、充放電可能な密閉型電池を単電池とし、そのような単電池を複数個直列に接続して成る組電池であればよく、単電池の構成は特に制限されない。ニッケル水素電池、電気二重層キャパシタ等が本発明の実施に好適な単電池の構成として挙げられる。特に本発明の実施に好適な単電池の構成はリチウムイオン二次電池である。リチウムイオン二次電池は高エネルギー密度で高出力を実現できる二次電池であるため、高性能な組電池、特に車両搭載用組電池(電池モジュール)を構築することができる。
特に限定することを意図したものではないが、以下、電池構成としてリチウムイオン二次電池を例にして本発明を詳細に説明する。
上記組電池を構成する単電池として用いられる密閉型電池は、従来の組電池に装備される単電池と同様、典型的には所定の電池構成材料(正極負極それぞれの活物質、正極負極それぞれの集電体、セパレータ、電解質等)を具備する電極体と、該電極体を収容する箱型の電池ケースとを備える。
図1は、本実施形態に係る密閉型電池(リチウムイオン二次電池)100の斜視図であり、図2は図1のII−II断面図である。以下では、密閉型電池100の外形に沿って、X方向を横方向といい、Y方向を縦方向といい、X方向およびY方向に対して垂直な方向であるZ方向を厚み方向という。なお、厚み方向Zは、組電池において各密閉型電池100が配列される方向(配列方向)に対応する。ただし、これらは説明の便宜上の方向に過ぎず、リチウムイオン二次電池100の設置態様を何ら限定するものではない。
密閉型電池100は、図1および図2に示すように、電池ケース50と、電極体10と、ガス排出弁60と、注液孔70と、正極端子80および負極端子82と、図示しない電解質とを備えている。
電池ケース50は、電極体10と電解質とを収容する容器である。本実施形態において、電池ケース50は、箱型(角型直方体形状)の外形を有している。電池ケース50の材質は、例えば、アルミニウムやスチール等の金属材料である。電池ケース50の厚み(肉厚)は、例えば0.3mm以上、典型的には0.3mm〜1mmに設定され得る。
電池ケース50は、扁平なケース本体52と封口板54とを備えている。ケース本体52は、電極体10を収容可能な凹状に形成されている。ケース本体52は、該ケース本体52を構成する面のうち、最も面積が大きい面が開口している。この実施形態では、ケース本体52は、厚み方向Zの一方が開口している。ケース本体52は、電極体10が配置される底壁56と、底壁56に配置された電極体10に対して、該電極体10の周りを囲むように底壁56から立ち上がった周壁58とを有している。底壁56は、厚み方向Zから見て、第一辺56aと、該第一辺56aに対向する第二辺56bと、該第一辺56aに直交する第三辺56cと、該第一辺56aに直交し且つ該第三辺56cに対向する第四辺56dとによって形成された矩形状をなしている。また、底壁56は、封口板54との距離が大きい幅広部57aと、該幅広部57aよりも封口板54との距離が小さい幅狭部57bとからなる段差形状(段違い)に形成されている。図示した例では、底壁56の幅狭部57bは、第一辺56aに沿って形成されている。周壁58は、底壁56に配置された電極体10の周りを囲むように、底壁56の四辺(第一辺56aと第二辺56bと第三辺56cと第四辺56d)に沿って形成されている。
封口板54は、ケース本体52の開口部52aを塞ぐ平板状の部材である。封口板54は、ケース本体52の開口部52aを覆うようにケース本体52に取り付けられている。ケース本体52と封口板54とは、厚み方向Zにおいて、電極体10を挟んで対向して配置されている。すなわち、厚み方向Zは、封口板54をケース本体52に取り付けた状態においてケース本体52と封口板54とが重ね合わされる(積層される)方向に対応する。横方向Xおよび縦方向Yにおいて、封口板54の寸法は、ケース本体52の寸法より大きい。封口板54は、該封口板54をケース本体52に取り付けた状態において、ケース本体52の周壁58よりも内側(すなわち厚み方向Zから見てケース本体52の中心側)に位置する封口部54aと、周壁58よりも外側(すなわち厚み方向Zから見てケース本体52の中心側とは反対側)に位置する周縁部54bとを有している。封口板54の封口部54aは、ケース本体52の開口部52aを封口している。封口板54の周縁部54bには、ケース本体52側に突出した凸状部55が該ケース本体52の周壁58の全周に沿って設けられている。この実施形態では、封口板54におけるケース本体52側の面(以下、「内面」とも称する。)54dには、周壁58の先端と係合する凹部54cが形成されている。該凹部54cは、厚み方向Zから見て、ケース本体52の周壁58に対応して矩形環状に形成されている。この凹部54cの底面と封口板54の内面54dとの高低差によって凸状部55が形成されている。封口板54における凸状部55の内側を向く側面55aには、ケース本体52の周壁58の外周面58aが接するように重ね合わされている。そして、凸状部55の内側を向く側面55aと周壁58の外周面58aとの合わせ目90を溶接することによって、封口板54とケース本体52とが接合されている。これにより電池ケース50が密封されている。図2中の符号92は溶接部(溶接痕)を示している。
正極端子80および負極端子82は、ケース本体52における底壁56の幅狭部57bに配置されている。正極端子80は、電極体10の正極20と電気的に接続されている。負極端子82は、電極体10の負極30と電気的に接続されている。底壁56の幅狭部57bにはまた、ガス排出弁60および注液孔70が設けられている。ガス排出弁60は、電池ケース50内の圧力が所定値に達すると、電池ケース50内で発生したガスを排出するものである。注液孔70は、液状の電解質(電解液)を注入するためのものである。注液孔70は、キャップが取り付けられ、気密に封止されている。
電池ケース50の内部には、電極体10と電解質とが収容されている。図3は、電極体10を構成する正極20、負極30およびセパレータ40を説明するための図である。図3に示すように、電極体10は、ここでは積層型の電極体(積層電極体)である。電極体10は、矩形状の正極シート20と矩形状の負極シート30とを、それぞれ複数枚備えている。正極シート20と負極シート30とは、セパレータ40を介して絶縁された状態で積み重ねられている。電極体10の積層方向は、ここでは厚み方向Zである。
正極シート20は、正極集電体22と、その表面に形成された正極活物質層24とを備えている。正極集電体22には、例えば、正極に適する金属箔が好適に使用され得る。この実施形態では、正極集電体22として、アルミニウム箔が用いられている。図示例では、正極活物質層24は、正極集電体22の両面に保持されている。また、横方向Xおよび縦方向Yにおいて、正極活物質層24は正極集電体22の全幅と同じ幅で形成されている。
正極活物質層24には、正極活物質や導電材やバインダが含まれている。正極活物質には、従来からリチウムイオン二次電池に用いられる物質の一種または二種以上を特に限定なく使用することができる。一例として、LiNi1/3Co1/3Mn1/3(リチウムニッケルコバルトマンガン複合酸化物)、LiNiO(リチウムニッケル複合酸化物)、LiCoO(リチウムコバルト複合酸化物)等の一般式LiMeO(Meは、Ni,Co,Mn等の遷移金属元素の少なくとも一種を含む。)で表される層状構造のリチウム遷移金属複合酸化物が用いられる。正極活物質層24は、上述した正極活物質の他に、アセチレンブラック(AB)等の導電材や、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、スチレンブタジエンラバー(SBR)等のバインダを含有することができる。
正極シート20は、正極活物質層24が形成されておらず、正極活物質層24が形成されている部分よりも外側に突出した突出部分26を有している。この突出部分26は、正極活物質層24が形成されていないため、正極集電体22が露出している。この突出部分26により、正極集電用のタブ26が形成されている。正極集電用のタブ26は、正極活物質層24の端部から延出されている。
負極シート30は、負極集電体32と、その表面に形成された負極活物質層34とを備えている。負極集電体32には、例えば、負極に適する金属箔が好適に使用され得る。この実施形態では、負極集電体32として、銅箔が用いられている。図示例では、負極活物質層34は、負極集電体32の両面に保持されている。また、横方向Xおよび縦方向Yにおいて、負極活物質層34は負極集電体32の全幅と同じ幅で形成されている。
負極活物質層34には、負極活物質や増粘剤やバインダなどが含まれている。負極活物質としては、従来からリチウムイオン二次電池に用いられる物質の一種または二種以上を特に限定なく使用することができる。一例として、グラファイトカーボン、アモルファスカーボンなどの炭素系材料、リチウム遷移金属酸化物、リチウム遷移金属窒化物などが挙げられる。また、かかる負極活物質の他に、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、スチレンブタジエンラバー(SBR)等のバインダや、カルボキシメチルセルロース(CMC)等の増粘剤を添加することができる。
負極シート30は、負極活物質層34が形成されておらず、負極活物質層34が形成されている部分よりも外側に突出した突出部分36を有している。この突出部分36は、負極活物質層34が形成されていないため、負極集電体32が露出している。この突出部分36により、負極集電用のタブ36が形成されている。
セパレータ40は、正極シート20と負極シート30とを隔てる部材である。この例では、セパレータ40は、微小な孔を複数有する所定幅のシート材で構成されている。セパレータ40には、例えば、多孔質ポリオレフィン系樹脂で構成された単層構造のセパレータ或いは積層構造のセパレータを用いることができる。
積層電極体10は、前述のように、複数枚の正極シート20、複数枚の負極シート30および複数枚のセパレータ40を積層して形成されている。具体的には、正極シート20と負極シート30とがセパレータ40を介して積層方向(ここでは厚み方向Z)に交互に繰り返し複数積層されて構成されている。また、積層電極体10は、正極活物質層24と負極活物質層34とがセパレータ40を介して重なり合う積層部を有している。この積層部は、正極活物質層24と負極活物質層34との間でセパレータ40を介して電荷担体(ここではリチウムイオン)の授受が行われる部分であり、電池100の充放電に寄与する部分である。
積層電極体10は、図1〜図3に示すように、電池ケース50に設けられた電極端子80、82に取り付けられている。積層電極体10は、ケース本体52の開口部52aから該ケース本体52内に挿入される。積層電極体10は、該電極体10の積層方向が厚み方向Zと一致した状態で(正極、負極およびセパレータが封口板54と平行になる状態で)電池ケース50に収納されている。また、積層電極体10は、繰り返し積層された複数の正極シート20の正極集電用タブ26が積層電極体10の積層方向に積み重ねられ、積層部の端面から突出している。この突出した複数の正極集電用タブ26は積層方向に寄せ集められ、その寄せ集められた部位に正極リード端子(図示せず)が付設され、上述の正極端子80と電気的に接続される。また、積層電極体10は、繰り返し積層された複数の負極シート30の負極集電用タブ36が積層電極体10の積層方向に積み重ねられ、積層部の端面から突出している。この突出した複数の負極集電用タブ36は積層方向に寄せ集められ、その寄せ集められた部位に負極リード端子(図示せず)が付設され、上述の負極端子82と電気的に接続される。かかる積層電極体10は、ケース本体52の開口部52aからケース本体52の扁平な内部空間に収容されている。ケース本体52の開口部52aは、積層電極体10が収容された後、封口板54によって塞がれている。
電解質は、典型的には常温(例えば25℃)において液状を呈し、好ましくは使用温度域内(例えば−20℃〜60℃)において常に液状を呈する。電解質としては、非水溶媒中に支持塩(例えば、リチウム塩、ナトリウム塩、マグネシウム塩など。リチウムイオン二次電池ではリチウム塩。)を溶解または分散させたものを好適に採用し得る。支持塩としては、一般的なリチウムイオン二次電池と同様のものを適宜選択して採用し得、例えば、LiPF、LiBF、LiClO、LiAsF、Li(CFSON、LiCFSOなどのリチウム塩を用いることができる。なかでもLiPFを好適に採用し得る。
非水溶媒としては、一般的なリチウムイオン二次電池に用いられる各種のカーボネート類、エーテル類、エステル類、ニトリル類、スルホン類、ラクトン類などの有機溶媒を特に限定なく用いることができる。具体例として、エチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)、ジエチルカーボネート(DEC)、ジメチルカーボネート(DMC)、エチルメチルカーボネート(EMC)などが挙げられる。
かかる構成の密閉型電池100は、例えば概ね以下の手順で好適に製造(構築)することができる。すなわち、ケース本体52の開口部52aから積層電極体10をケース本体52の内部に収容する。次いで、正極端子80をケース本体52の底壁56の幅狭部57bに固定(例えばガスケットを介してかしめ固定)するとともに、該正極端子80を電極体10の正極集電用タブ26に付設された正極リード端子に接合する。また、負極端子82をケース本体52の底壁56の幅狭部57bに固定(例えばガスケットを介してかしめ固定)するとともに、該負極端子82を電極体10の負極集電用タブ36に付設された負極リード端子に接合する。これにより、ケース本体52と正極端子80と負極端子82と電極体10とが一体化されたユニット(組立体アセンブリ)を得る。そして、ケース本体52の開口部52aに封口板54を装着し、封口板54とケース本体52との合わせ目を溶接する。
具体的には、図4に示すように、封口板54の内面54dに設けられた凹部54cにケース本体52の周壁58の先端を係合し、封口板54における凸状部55の内側を向く側面55aにケース本体52の周壁58の外周面58aを接するように重ね合わせる。そして、凸状部55の内側を向く側面55aとケース本体52の周壁58の外周面58aとの合わせ目90を例えばレーザ溶接により溶接する。好ましい一態様では、図5に示すように、一対の拘束板94a、94bを用いて封口板54およびケース本体52を厚み方向Zに加圧しつつ、上記溶接を行う。このようにすれば、ケース本体52の周壁58の外周面58aが凸状部55の内側を向く側面55aに密着するので、接合品質が安定化する。
その後、ケース本体52の底壁56の幅狭部57bに設けられた注液孔70からケース50内に電解液を注入する。その後、注液孔70に注液栓を取り付けて(例えば溶接して)ケース50を封止する。このようにして密閉型電池100を製造(構築)することができる。
上記得られた密閉型電池100を用いて組電池を構築する際には、複数の密閉型電池100は、それぞれの正極端子80および負極端子82が交互に配置されるように(隣り合う密閉型電池100の正極端子80と負極端子82同士が隣り合うように)、密閉型電池100の向きを交互に逆向きにした状態で配列される。すなわち、複数の密閉型電池100は、それぞれが備えるケース本体52の底壁56同士および封口板54の外面54e同士が対向するように交互に一つずつ向きを反転させて配列される。
上記製造方法によれば、図1〜図5に示すように、封口板54における凸状部55の内側を向く側面55aにケース本体52の周壁58の外周面58aを接するように重ね合わせ、凸状部55の内側を向く側面55aとケース本体52の周壁58の外周面58aとの合わせ目90を溶接するので、封口板54の内面(ケース本体52側の面)54dに溶接痕92が形成され、封口板54の内面54dとは反対側の外面54eに溶接痕の凹凸が残らない。そのため、複数の密閉型電池100を封口板54の外面54e同士およびケース本体52の底壁56同士を重ね合わせてモジュール化する際に、封口板54の溶接痕92の凹凸が干渉するという事態が起こり難い。そのため、組電池の組み付け精度を従来に比して向上させることができる。
また、上記製造方法によれば、封口板54における凸状部55の内側を向く側面55aにケース本体52の周壁58の外周面58aを接するように重ね合わせるだけで、封口板54とケース本体52との位置合わせを行うことができる。そのため、位置決め作業が容易である。また、ケース本体52の周壁58の外周面58aが凸状部55の内側を向く側面55aに密着しているか否かを、作業者が確認しつつ溶接作業を行うことができるので、溶接品質を向上することができる。
また、本密閉型電池100によれば、ケース本体52の周壁58の外周面58aが凸状部55の内側を向く側面55aに係合しているので、電池ケース50内でガスが発生した際の内圧上昇でケース本体52の周壁58の外周面58aが外側に押し出されても、凸状部55によってケースの変形が抑制され得る。そのため、従来に比して耐圧性能が高い密閉型電池構造とすることができる。この点においても技術的価値が高い。
また、上記実施形態では、一対の拘束板94a、94bを用いて封口板54およびケース本体52を厚み方向Zに加圧しつつ溶接を行う。このようにすれば、ケース本体52の周壁58の外周面58aが凸状部55の内側を向く側面55aにより強固に密着するので、接合品質がさらに安定化する。
また、上記密閉型電池100によれば、該密閉型電池100が備えるケース本体52は、厚み方向Zの一方が開口している。このようにケース本体52の厚み方向Zに開口部52aを設けることで、ケース本体52の横方向Xや縦方向Yに開口させる場合と比較して、開口を広くすることができる。そのため、ケース本体52の厚み方向Zの厚みを薄くして単電池100を薄型化しても、電極体10を電池ケース50に容易に収容(挿入)することができる。
好ましい一態様では、密閉型電池100は、横方向Xおよび縦方向Yの寸法に対して厚み方向Zの寸法が小さい。図示した例では、密閉型電池100の横方向Xの寸法は、縦方向Yの寸法よりも小さい。また、密閉型電池100の厚み方向Zの寸法は、横方向Xの寸法よりも小さい。例えば、密閉型電池100の厚み方向Zの寸法は、横方向Xの寸法の1/10以下であり、典型的には1/20以下(例えば1/30以下)であり得る。密閉型電池100の厚み方向Zの寸法は、例えば1mm〜20mm(典型的には5mm〜10mm)に設定され得る。密閉型電池100の横方向Xの寸法は、例えば10cm〜40cm(典型的には15cm〜30cm)に設定され得る。このような大型かつ薄型の密閉型電池100は、封口板54とケース本体52との合わせ目(ひいては溶接継ぎ手部)が従来に比して長いため、部品バラツキによる影響を受けやすく、溶接品質が不安定になりがちである。また、ガス発生時のケース内圧上昇による影響も受けやすい。そのため、本構成を適用することによる効果がより有効に発揮され得る。
以上、本発明を詳細に説明したが、上記実施形態および実施例は例示にすぎず、ここで開示される発明には上述の具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
例えば、上記した実施形態では、封口板54の内面54dにケース本体52の周壁58の全周に沿った凹部54cが形成され、該凹部54cの底面と封口板54の内面54dとの高低差によって凸状部55が形成されていたが、凸状部55はこれに限定されない。例えば、図6に示すように、凹部54cではなく、ケース本体52の周壁58の全周に沿った凸形状を設けて凸状部55を形成してもよい。このような場合であっても、上述の効果を得ることができる。
また、上述した実施形態では、複数の密閉型電池100は、該密閉型電池100それぞれが備える封口板54同士およびケース本体52同士が対向するように交互に一つずつ向きを反転させて配列されていたが、密閉型電池100の配列される向きはこれに限定されない。例えば、組電池内の隣接する2つの密閉型電池100において封口板54とケース本体52とが対向するように向きを揃えて配列されてもよい。このような場合であっても、上述の効果を得ることができる。
上記密閉型電池100ならびに複数の上記密閉型電池100が所定方向に配列されて構成された組電池は各種用途に利用可能であるが、例えば車両に搭載されるモーター用の動力源(駆動用電源)として好適に用いることができる。車両の種類は特に限定されないが、典型的には自動車、例えばプラグインハイブリッド自動車(PHV)、ハイブリッド自動車(HV)、電気自動車(EV)等が挙げられる。
10 電極体
20 正極
30 負極
40 セパレータ
50 電池ケース
52 ケース本体
52a 開口部
54 封口板
54a 封口部
54b 周縁部
55 凸状部
55a 側面
56 底壁
58 周壁
58a 外周面
90 合わせ目
100 密閉型電池

Claims (1)

  1. 組電池を構成する単電池に用いられる密閉型電池の製造方法であって、
    前記密閉型電池は、開口部を有するケース本体と、該ケース本体に収容された電極体であって、正極及び負極がセパレータを介して複数積層された積層電極体と、該ケース本体の開口部を覆うように取り付けられた封口板と、を備えており、
    前記ケース本体は、前記電極体が配置される底壁と、該底壁に配置された前記電極体に対して、該電極体の周りを囲むように前記底壁から立ち上がった周壁と、を備えており、
    前記封口板は、該封口板を前記ケース本体に取り付けた状態において、前記ケース本体の前記周壁よりも内側に位置して前記開口部を封口している封口部と、前記周壁よりも外側に位置する周縁部とを有しており、
    前記封口板の周縁部には、前記ケース本体側に突出した凸状部が該ケース本体の前記周壁に沿って設けられており、
    ここで、以下の工程:
    前記封口板における前記凸状部の内側を向く側面に前記ケース本体の前記周壁の外周面を接するように重ね合わせる工程と、
    前記凸状部の前記内側を向く側面と前記ケース本体の前記周壁の外周面との合わせ目を溶接する工程とを含み、
    該溶接工程は、前記封口板と前記ケース本体を、前記電極体の前記正負極の積層方向に加圧しながら実施することを特徴とする、密閉型電池の製造方法。
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