JP6781458B2 - 壁の亀裂補修用ノズルの座板具 - Google Patents

壁の亀裂補修用ノズルの座板具 Download PDF

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Description

本発明は、コンクリート製やモルタル製等の壁に生じた亀裂に、亀裂補修装置の亀裂補修用ノズルから充填材を吐出させて充填する際に用いられ、壁面に付設されて亀裂補修用ノズルを支持する壁の亀裂補修用ノズルの座板具に関する。
従来から、この種の壁の亀裂補修用ノズルの座板具としては、例えば、特公昭63−3110号公報(特許文献1)に掲載されたものが知られている。
図8に示すように、この亀裂補修用ノズルの座板具Taは、周知の亀裂補修装置(例えば、本願出願人が提案した特許第4351712号公報等に掲載)を用いて、壁Wに生じた亀裂Kに充填材Fを注入する際に用いられる。亀裂補修装置は、亀裂補修用ノズルNを備え、このノズルNは、先端に充填材Fを吐出する吐出口Naを備えており、この吐出口Naのある先端面は平面状に形成されている。
座板具Taは、亀裂Kを跨いで壁面Waに付設されノズルNの先端面を支持するとともに、ノズルNから吐出される充填材Fを亀裂内に流入させる通過孔101を有した本体100と、本体100に着脱可能に設けられ装着されて通過孔101を塞ぐ栓体102とを備えて構成されている。本体100はゴム等の弾性材料で形成されており、栓体102は通過孔101に対して挿抜可能になっており、挿入時に本体100の弾性力により保持される。
そして、亀裂補修装置を用いて、壁Wに生じた亀裂を補修するときは、予め、座板具Taの本体100を粘着剤103を介し、亀裂Kを跨いで壁面Waに付設する。座板具Taは亀裂Kに沿って所要間隔で複数付設し、座板具Ta間はシール材104を塗布して亀裂を覆う。この状態で、例えば、座板具Ta列の一端の座板具Ta及びこれより後位にある1つ若しくはいくつかの座板具Taにおいて、本体100から栓体102を抜き取り、一端の座板具Taの本体100に亀裂補修装置のノズルNの先端面を支持して、ノズルNから充填材Fを吐出させて亀裂K内に流入させる。適正量の充填材Fが亀裂K内に充填されれば、ノズルNを本体100から引き離し、充填材Fを注入した本体100の通過孔101に栓体102を挿入して塞ぎ、充填材Fが通過孔101から漏れ出ないようにする。同様に他の座板具Taからも順次充填材Fを注入する。亀裂K全体に充填材Fが行き届いたならば、最後に残った座板具Taの本体100の通過孔101も栓体102で塞ぎ、全体を所要時間養生する。養生が済んだならば、座板具Taを取外すとともにシール材104を引き剥がして仕上げる。
特公昭63−3110号公報
ところで、上記従来の壁の亀裂補修用ノズルの座板具Taにあっては、図8(b)に示すように、栓体102により通過孔101を塞いだ状態では、栓体102は本体100の通過孔101に挿入されてその弾性力により保持されているだけなので、隣接しあるいは間隔を隔てた座板具Taの本体100からノズルNにより充填材Fが充填された際、亀裂K内の内圧が高まって、本体100の通過孔101から栓体102が抜け出ることがあり、栓体102の閉塞の信頼性に劣るという問題があった。また、図8(b)に示すように、通過孔101において、栓体102の先端から壁面Wa側には、空間Eがあり、また、空間Eは、粘着剤103の厚さの分についても生じるので、この空間Eに充填材Fが入り込んでしまい、そのため、座金具Taを取外した際に、この空間Eに入り込んだ充填材Fが固化して出っ張り(105)になり、そのため、充填材Fの表面の品位が劣るという問題があった。この出っ張り105が大きい場合には、鑢などで削り取らなければならないので、作業性を損ねてしまう。
本発明は上記の問題点に鑑みて為されたもので、栓体の本体に対する保持を強固にして、抜けを確実に防止できるようにするとともに、本体を壁面から外した際に充填材の出っ張りが生じにくくして、補修後の充填材表面の品位の向上を図った壁の亀裂補修用ノズルの座板具を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明の壁の亀裂補修用ノズルの座板具は、壁に生じた亀裂を跨いで壁面に付設され該亀裂に充填材を注入するための亀裂補修用ノズルを支持するとともに該ノズルから吐出される充填材を亀裂内に流入させる通過孔を有した本体と、該本体に着脱可能に設けられ装着されて上記通過孔を塞ぐ栓体とを備えた壁の亀裂補修用ノズルの座板具において、
上記本体を、壁面に付設される付設面及び上記ノズルを支持する支持面を有するとともに上記通過孔を有した板状の支持板と、該支持板の支持面に立設され内周に上記通過孔の中心軸を中心とする雌ネジが形成された立設壁とを備えて構成し、
上記栓体を、外周に上記立設壁の雌ネジに螺合する雄ネジが形成され該雄ネジの上記雌ネジに対するネジ込みにより上記通過孔を塞ぐ覆板と、該覆板の裏面側に上記雄ネジと同軸に設けられ該覆板のネジ込み端において上記通過孔に挿通される突起と、該覆板の表面側に設けられ該覆板を操作する操作部とを備えて構成している。
これにより、この座板具を付設するときには、本体の付設面に粘着剤を塗布して、この本体を亀裂を跨いで壁面に付設する。充填材を充填するときは、本体から栓体を取外し、座板具の本体に亀裂補修装置のノズルの先端面を支持して、ノズルから充填材を吐出させて亀裂内に流入させる。適正量の充填材が亀裂内に充填されれば、ノズルを本体から引き離し、充填材を注入した本体に栓体を取付ける。栓体は、その覆板の雄ネジを本体の立設壁の雌ネジに対してネジ込んで本体に取付ける。
そのため、この状態において、亀裂内部に内圧が生じて通過孔を通して栓体を押出そうとしても、栓体は本体にネジ結合しているので、栓体の本体に対する保持が強固になっており、このため、抜ける事態を阻止できる。また、本体から栓体を外してノズルから充填材が充填される際には、通過孔にも充填材が入り込むが、栓体を本体に取付けた際には、栓体の覆板にある突起が通過孔に挿通されるので、通過孔内において空間が生じる事態が阻止される。即ち、栓体の覆板にある突起が充填材を通過孔から押出すことになる。このため、充填材が固化して座板具を壁面から外した際、充填材の出っ張りがほとんど生じることがなく、補修後の充填材表面の品位を向上させることができる。
そして、必要に応じ、上記本体の付設面に上記通過孔に連通する連通孔を有した筒状の凸部を設け、該凸部の周囲の付設面に該付設面と壁面との間に該本体を壁面に仮着するための粘着剤を介在可能にした粘着剤塗布部を形成し、上記栓体の突起を上記連通孔にも挿入される長さに設定した構成としている。
これにより、座板具を付設するときには、本体の付設面であって粘着剤塗布部に粘着剤を塗布して、この本体を亀裂を跨いで壁面に付設する。この場合、筒状の凸部があるので、粘着剤が連通孔内に入り込む事態を防止することができる。また、本体から栓体を外してノズルから充填材が充填される際には、連通孔及び通過孔にも充填材が入り込むが、栓体を本体に取付けた際には、栓体の覆板にある突起が通過孔に挿通されるとともに連通孔にも挿通されるので、通過孔及び連通孔内において空間が生じる事態が阻止される。即ち、栓体の覆板にある突起が充填材を通過孔及び連通孔から押出すことになる。このため、充填材が固化して座板具を壁面から外した際、充填材の出っ張りがほとんど生じることがなく、補修後の充填材表面の品位を向上させることができる。特に、粘着剤の厚さに対応する部分に、連通孔のある凸部を設けて、この粘着剤の厚さの分についても空間が生じないようにしたので、充填材が固化して出っ張りになる事態を確実に防止することができるのである。
また、必要に応じ、上記通過孔の直径をD1、上記立設壁の開口の直径をD2としたとき、D2=2D1〜5D1にした構成としている、本体の支持板の支持面を広く取ることができ、そのため、ノズルの先端面に対応させてこの先端面を確実に支持することができるようになる。
更に、必要に応じ、上記雌ネジ及び雄ネジを互いに螺合する二条ネジ若しくは三条ネジにした構成としている。本体から栓体を取外す際、取付ける際には、栓体を回転させるが、雌ネジ及び雄ネジが二条ネジ若しくは三条ネジなので、少ない回転で栓体の取外し取付けを行うことができ、操作性を向上させることができる。
更にまた、上記操作部を、上記栓体の表面から突設され上記雄ネジの中心軸と同軸のロッドで構成している。操作部が突設されるので把持して操作することができ、操作性を向上させることができる。
また、本発明においては、上記本体を樹脂で一体形成し、上記栓体を樹脂で一体形成することができる。型成形により作製できるので、製造を容易にすることができる。
本発明によれば、本体に栓体を取付けた状態で、亀裂内部に内圧が生じて通過孔を通して栓体を押出そうとしても、栓体は本体にネジ結合しているので、栓体の本体に対する保持が強固になっており、このため、栓体が抜ける事態を阻止することができる。また、本体から栓体を外してノズルから充填材が充填される際には、通過孔にも充填材が入り込むが、栓体を本体に取付けた際には、栓体の覆板にある突起が通過孔に挿通されるので、通過孔内において空間が生じる事態が阻止される。即ち、栓体の覆板にある突起が充填材を通過孔から押出すことになる。このため、充填材が固化して座板具を壁面から外した際、充填材の出っ張りがほとんど生じることがなく、補修後の充填材表面の品位を向上させることができる。
本発明の実施の形態に係る壁の亀裂補修用ノズルの座板具を示す分解斜視図である。 本発明の実施の形態に係る壁の亀裂補修用ノズルの座板具を示す図であり、(a)は本体に栓体を装着した状態を上から見た斜視図、(b)は本体に栓体を装着した状態を下から見た斜視図である。 本発明の実施の形態に係る壁の亀裂補修用ノズルの座板具の本体を示し、(a)は平面図、(b)は断面図である。 本発明の実施の形態に係る壁の亀裂補修用ノズルの座板具の栓体を示し、(a)は平面図、(b)は断面図である。 本発明の実施の形態に係る壁の亀裂補修用ノズルの座板具において、本体を壁面に付設しノズルから亀裂内に充填材を充填した状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る壁の亀裂補修用ノズルの座板具において、本体に栓体を装着し通過孔から充填材を押出した状態を示す断面図である。 壁の補修を行う際に、本発明の実施の形態に係る壁の亀裂補修用ノズルの座板具を亀裂のある壁の壁面に複数付設した状態を示す図である。 従来の壁の亀裂補修用ノズルの座板具の一例を壁面への取付け状態で示し、(a)は正面図、(b)は断面図である。
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施の形態に係る壁の亀裂補修用ノズルの座板具について詳細に説明する。図1乃至図4に示す実施の形態に係る座板具Tは、図5乃至図7に示すように、コンクリート製やモルタル製等の壁Wに生じた亀裂Kに、亀裂補修装置の亀裂補修用ノズルN(図5)から充填材Fを吐出させて充填する際に用いられ、壁面Waに付設されてノズルNを支持するものである。亀裂補修装置は、周知のものであり、図5に示すように、亀裂補修用ノズルNを備え、このノズルNは、先端に充填材Fを吐出する吐出口Naを備えており、この吐出口Naのある先端面Nbは平面状に形成されている。
実施の形態に係る座板具Tの基本的構成は、樹脂で一体形成された本体1と、樹脂で一体形成された栓体20とからなる。
本体1は、図1乃至図3,図5及び図6に示すように、壁Wに生じた亀裂Kを跨いで壁面Waに付設され、亀裂補修用ノズルNを支持するものであり、壁面Waに付設される付設面2及びノズルNを支持する支持面3を有するとともに、ノズルNから吐出される充填材Fを亀裂K内に流入させる通過孔4が形成された板状の支持板5を備えている。支持板5は矩形板状に形成されており、その中央に、通過孔4が貫通形成されている。
また、本体1において、図3に示すように、支持板5の支持面3には、内周に通過孔4の中心軸Pを中心とする雌ネジ6が形成されたリング状の立設壁7が立設されている。支持板5は、例えば、一辺Lが25mm〜50mmで、厚さtが1mm〜4mmに設定されている。立設壁7の高さHは、例えば、4mm〜10mmである。実施の形態では、支持板5の一辺Lを32mm、厚さtを2mm、立設壁7の高さHaを5mmにしている。
更に、通過孔4の直径をD1、立設壁7の開口の直径をD2としたとき、D2=2D1〜5D1に設定されている。実施の形態では、D1=5mm、D2=22mmにしている。
更にまた、本体1の付設面2には、通過孔4に連通する連通孔11を有した筒状の凸部10が設けられており、この凸部10の周囲の付設面2に、付設面2と壁面Waとの間に本体1を壁面Waに仮着するための粘着剤B(図6及び図7)を介在可能にした粘着剤塗布部12が形成されている。凸部10の高さHbは、0.5mm〜2mmである。実施の形態では、1mmにしている。
栓体20は、図1及び図2,図4及び図6に示すように、本体1に着脱可能に設けられ装着時に通過孔4を塞ぐものであり、外周に立設壁7の雌ネジ6に螺合する雄ネジ21が形成され、雄ネジ21の雌ネジ6に対するネジ込みにより通過孔4を塞ぐ円盤状の覆板22を備えている。雌ネジ6及び雄ネジ21は、互いに螺合する二条ネジ若しくは三条ネジで構成されている。実施の形態では三条ネジにしている。
また、栓体20において、覆板22の裏面側には、雄ネジ21の中心軸Qと同軸に設けられ覆板22のネジ込み端において通過孔4に挿通される円柱状の突起23が設けられている。突起23は、連通孔11にも挿入される長さに設定されている。
更に、栓体20において、覆板22の表面側には、覆板22を操作する操作部24が設けられている。操作部24は、栓体20の表面から突設され雄ネジ21の中心軸Qと同軸のロッドで構成されている。ロッドは、円柱状の中実軸の中心軸に直交する方向の左右を、軸方向に対称に切り欠いて形成され、左右に平面部25が設けられている。
従って、実施の形態に係る座板具T及び亀裂補修装置を用いて、壁Wに生じた亀裂Kを補修するときは、以下のようになる。図5及び図7に示すように、予め、座板具Tの本体1を粘着剤Bを介し、亀裂Kを跨いで壁面Waに付設する。座板具Tを付設するときには、本体1の付設面2であって粘着剤塗布部12に粘着剤Bを塗布して、凸部10が亀裂Kに臨むように本体1を亀裂Kを跨いで壁面Waに付設する。この場合、筒状の凸部10があるので、粘着剤Bが連通孔11内に入り込む事態を防止することができる。
図7に示すように、座板具Tは亀裂Kに沿って所要間隔で複数(1〜n)付設し、座板具T間はシール材Sを塗布して亀裂Kを覆う。座板具Tの付設の際、全ての座板具Tにおいて本体1から栓体20を取外した状態で行っても良く、また、栓体20を取付けた状態で行って、必要時に、取外すようにしても良く、適宜に行う。図7の例では、全ての座板具Tにおいて本体1から栓体20を取外して付設した例で説明する。亀裂Kへの充填の仕方は、亀裂Kの幅,深さや、充填材Fの入り方等で適宜に行うが、ここでは、2種の充填方法を示す。充填方法はこの2種の方法に限定されない。
<充填方法1>
最下位の座板具T(1)の本体1に亀裂補修装置のノズルNの先端面Nbを支持して、ノズルNから充填材Fを吐出させて亀裂K内に流入させる。隣接する1つ上位の2つ目の座板具T(2)の通過孔4から亀裂K内を上昇した充填材Fが出てきたら、適正量の充填材Fが亀裂K内に充填されたとして、この2つ目の座板具T(2)の本体1に栓体20を取付けて塞ぎ、充填材Fが通過孔4から漏れ出ないようにする。それから、引き続き、最下位の座板具T(1)の本体1において亀裂補修装置のノズルNから充填材Fを吐出させて亀裂K内に流入させる。そして、上位の3つ目の座板具T(3)の通過孔4から亀裂K内を上昇した充填材Fが出てきたら、適正量の充填材Fが亀裂K内に充填されたとして、この3つ目の座板具T(3)の本体1に栓体20を取付けて塞ぎ、充填材Fが通過孔4から漏れ出ないようにする。このようにして、最下位の座板具T(1)において亀裂補修装置のノズルNから充填材Fを吐出させ、上位の座板具Tにおいて、通過孔4から充填材Fが出てきたら、順次、座板具Tの本体1に栓体20を取付けて塞いでいく。最上位の座板具T(n)において栓体20を取付け終わったならば、最後に、最下位の座板具T(1)の本体1からノズルNを引き離し、充填材Fを注入した本体1に栓体20を取付けて塞ぎ、充填材Fが通過孔4から漏れ出ないようにして、充填を終了する。その後、全体を所要時間養生する。養生が済んだならば、座板具Tを取外すとともにシール材Sを引き剥がして仕上げる。
<充填方法2>
最下位の座板具T(1)の本体1に亀裂補修装置のノズルNの先端面Nbを支持して、ノズルNから充填材Fを吐出させて亀裂K内に流入させる。隣接する1つ上位の2つ目の座板具T(2)の通過孔4から亀裂K内を上昇した充填材Fが出てきたら、適正量の充填材Fが亀裂K内に充填されたとして、最下位の座板具T(1)の本体1からノズルNを引き離し、この座板具T(1)の本体1に栓体20を取付けて塞ぎ、充填材Fが通過孔4から漏れ出ないようにする。次に、2つ目の座板具T(2)の本体1に亀裂補修装置のノズルNの先端面Nbを支持して、ノズルNから充填材Fを吐出させて亀裂K内に流入させる。隣接する1つ上位の3つ目の座板具T(3)の通過孔4から亀裂K内を上昇した充填材Fが出てきたら、適正量の充填材Fが亀裂K内に充填されたとして、2つ目の座板具T(2)の本体1からノズルNを引き離し、この座板具T(2)の本体1に栓体20を取付けて塞ぎ、充填材Fが通過孔4から漏れ出ないようにする。このようにして、順次上位の座板具Tに亀裂補修装置のノズルNを移動させて、充填材Fを吐出させていく。最後に、最上位の座板具T(n)より下位の座板具T(n−1)において、亀裂補修装置のノズルNから充填材Fを吐出させ、最上位の座板具T(n)において、充填材Fが出てきたことを確認したならば、充填にかかる座板具T(n−1)の本体1からノズルNを引き離し、この座板具T(n−1)の本体1に栓体20を取付けて塞ぐとともに、最上位の座板具T(n)の本体1に栓体20を取付けて塞ぎ、充填材Fが通過孔4から漏れ出ないようにして、充填を終了する。その後、全体を所要時間養生する。養生が済んだならば、座板具Tを取外すとともにシール材Sを引き剥がして仕上げる。
上記のような充填方法において、栓体20の取付け若しくは取外しは、操作部24を把持して覆板22を回転させ、雌ネジ6及び雄ネジ21の螺合若しくは螺合解除を行うが、雌ネジ6及び雄ネジ21が三条ネジなので、少ない回転で栓体20の取付け,取外しを行うことができ、操作性を向上させることができる。また、操作部24が突設したロッドであり左右に平面部25があるので、把持しやすく、この点でも操作性を向上させることができる。
また、図6に示すように、何れかの座板具Tにおいて本体1に栓体20を取付けた状態で、他の座板具Tから充填材Fを充填する際、この本体1に栓体20を取付けた座板具Tにおいて、亀裂K内部に内圧が生じて充填材Fが通過孔4を通して栓体20を押出そうとしても、栓体20は本体1にネジ結合しているので、栓体20の本体1に対する保持が強固になっており、このため、抜ける事態を阻止できる。
更に、図5に示すように、ノズルNから充填材Fが充填される際には、連通孔11及び通過孔4にも充填材Fが入り込むが(図5中、通過孔4及び連通孔11に入り込んだ充填材をF(A)と表記)、図6に示すように、栓体20を本体1に取付けた際には、栓体20の覆板22にある突起23が通過孔4に挿通されるとともに連通孔11にも挿通されるので、通過孔4及び連通孔11内において空間が生じる事態が阻止される。即ち、栓体20の覆板22にある突起23が通過孔4及び連通孔11に入り込んだ充填材F(A)を押出すことになる。このため、充填材Fが固化して座板具Tを壁面Waから外した際、充填材Fの出っ張りがほとんど生じることがなく、補修後の充填材F表面の品位を向上させることができる。特に、粘着剤Bの厚さに対応する部分に、連通孔11のある凸部10を設けて、この粘着剤Bの厚さの分についても空間が生じないようにしたので、充填材Fが固化して出っ張りになる事態を確実に防止することができるのである。
尚、上記実施の形態において、栓体20の操作部24はロッドで形成したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、例えば、把持しやすい形状の突条であっても良く、あるいは、ドライバが係止するマイナスあるいはプラス形状の溝であっても良く、適宜変更して差支えない。また、本体1や栓体20の形状や大きさは上述したものに限定されるものではなく、適宜変更して差支えない。
T 座板具
W 壁
Wa 壁面
K 亀裂
N 亀裂補修用ノズル
Na 吐出口
Nb 先端面
F 充填材
1 本体
2 付設面
3 支持面
4 通過孔
5 支持板
P 中心軸
6 雌ネジ
7 立設壁
10 凸部
11 連通孔
B 粘着剤
12 粘着剤塗布部
20 栓体
Q 中心軸
21 雄ネジ
22 覆板
23 突起
24 操作部
25 平面部
S シール材

Claims (6)

  1. 壁に生じた亀裂を跨いで壁面に付設され該亀裂に充填材を注入するための亀裂補修用ノズルを支持するとともに該ノズルから吐出される充填材を亀裂内に流入させる通過孔を有した本体と、該本体に着脱可能に設けられ装着されて上記通過孔を塞ぐ栓体とを備えた壁の亀裂補修用ノズルの座板具において、
    上記本体を、壁面に付設される付設面及び上記ノズルを支持する支持面を有するとともに上記通過孔を有した板状の支持板と、該支持板の支持面に立設され内周に上記通過孔の中心軸を中心とする雌ネジが形成された立設壁とを備えて構成し、
    上記栓体を、外周に上記立設壁の雌ネジに螺合する雄ネジが形成され該雄ネジの上記雌ネジに対するネジ込みにより上記通過孔を塞ぐ覆板と、該覆板の裏面側に上記雄ネジと同軸に設けられ該覆板のネジ込み端において上記通過孔に挿通される突起と、該覆板の表面側に設けられ該覆板を操作する操作部とを備えて構成したことを特徴とする壁の亀裂補修用ノズルの座板具。
  2. 上記本体の付設面に上記通過孔に連通する連通孔を有した筒状の凸部を設け、該凸部の周囲の付設面に該付設面と壁面との間に該本体を壁面に仮着するための粘着剤を介在可能にした粘着剤塗布部を形成し、上記栓体の突起を上記連通孔にも挿入される長さに設定したことを特徴とする請求項1記載の壁の亀裂補修用ノズルの座板具。
  3. 上記通過孔の直径をD1、上記立設壁の開口の直径をD2としたとき、D2=2D1〜5D1にしたことを特徴とする請求項1または2記載の壁の亀裂補修用ノズルの座板具。
  4. 上記雌ネジ及び雄ネジを互いに螺合する二条ネジ若しくは三条ネジにしたことを特徴とする請求項1乃至3何れかに記載の壁の亀裂補修用ノズルの座板具。
  5. 上記操作部を、上記栓体の表面から突設され上記雄ネジの中心軸と同軸のロッドで構成したことを特徴とする請求項1乃至4何れかに記載の壁の亀裂補修用ノズルの座板具。
  6. 上記本体を樹脂で一体形成し、上記栓体を樹脂で一体形成したことを特徴とする請求項1乃至5何れかに記載の壁の亀裂補修用ノズルの座板具。
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