JP6780502B2 - 画像表示装置及び表示装置 - Google Patents

画像表示装置及び表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6780502B2
JP6780502B2 JP2016543842A JP2016543842A JP6780502B2 JP 6780502 B2 JP6780502 B2 JP 6780502B2 JP 2016543842 A JP2016543842 A JP 2016543842A JP 2016543842 A JP2016543842 A JP 2016543842A JP 6780502 B2 JP6780502 B2 JP 6780502B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
display device
image forming
observer
forming apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016543842A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2016027539A1 (ja
Inventor
田中 英一
英一 田中
寛和 辰田
寛和 辰田
長谷川 雄一
雄一 長谷川
河本 献太
献太 河本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Publication of JPWO2016027539A1 publication Critical patent/JPWO2016027539A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6780502B2 publication Critical patent/JP6780502B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/01Head-up displays
    • G02B27/017Head mounted
    • G02B27/0172Head mounted characterised by optical features
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/01Head-up displays
    • G02B27/0101Head-up displays characterised by optical features
    • G02B2027/011Head-up displays characterised by optical features comprising device for correcting geometrical aberrations, distortion
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/01Head-up displays
    • G02B27/0101Head-up displays characterised by optical features
    • G02B2027/0132Head-up displays characterised by optical features comprising binocular systems
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N5/00Details of television systems
    • H04N5/64Constructional details of receivers, e.g. cabinets or dust covers

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)

Description

本開示は、画像表示装置及び表示装置に関し、より具体的には、例えば頭部装着型ディスプレイ(HMD,Head Mounted Display)として用いることができる表示装置、及び、係る表示装置での使用に適した画像表示装置に関する。
画像形成装置によって形成された2次元画像を虚像光学系により拡大虚像として観察者に観察させるための虚像表示装置(表示装置)が、例えば、特開平5−134208から周知である。この特開平5−134208に開示された表示装置にあっては、偏光板を介してレンズによりコリメートされた光源からの光によって液晶表示部を照明し、照明された液晶表示部の画像光が、レンズ群により第一の焦点に集光され、そして集光された光は、凹面ミラーで反射され、偏光板を介して瞳の水晶体前面で第二の焦点に集光され、網膜に到達する。そして、これによって、ユーザは画像を観察することができる。
特開平5−134208
ところで、眼球間距離は観察者によって様々である。そして、観察者の眼球方向(観察者の2つの眼球の中心を結んだ方向)における画像表示装置の位置調整を行うが、例えば、本来、図14Aに示す画像を右眼で眺めると想定したとき、この位置調整が最適でないとき、模式的に図14Bに示すように歪んだ画像となってしまう場合がある。
従って、本開示の目的は、観察者の眼球方向における画像表示装置の位置調整を行ったとき、観察される画像に歪みが生じ難い構成、構造を有する画像表示装置、及び、係る画像表示装置を用いた表示装置を提供することにある。
上記の目的を達成するための本開示の画像表示装置は、
(A)画像形成装置、及び、
(B)画像形成装置からの画像を観察者の眼球に導く光学系、
を備えており、
光学系の光軸の延長線が画像形成装置の画像出射面と交わる点を、画像形成装置・第1衝突点、
画像形成装置・第1衝突点を通過する画像形成装置の画像出射面における法線を、第1の法線、
観察者の眼球の瞳孔の中心を通る直線の延長線が画像形成装置の画像出射面と交わる点を、画像形成装置・第2衝突点、
画像形成装置・第2衝突点を通過する画像形成装置の画像出射面における法線を、第2の法線、
とし、
光学系の光軸の延長線が第1の法線と成す角度をω1、観察者の眼球の瞳孔の中心を通る直線の延長線が第2の法線と成す角度をω2としたとき、
0(度)≦ω2<ω1
を満足する。
上記の目的を達成するための本開示の表示装置は、
(イ)フレーム、及び、
(ロ)フレームに取り付けられた画像表示装置、
を備えており、
画像表示装置は本開示の画像表示装置から構成されている。
本開示の画像表示装置、あるいは、本開示の表示装置を構成する画像表示装置にあっては、光学系の光軸の延長線が第1の法線と成す角度ω1と、観察者の眼球の瞳孔の中心を通る直線(以下、便宜上、『瞳孔中心線』と呼ぶ)の延長線が第2の法線と成す角度ω2とは、所定の関係を満足している。即ち、観察者の眼球の瞳孔中心線の延長線(目線前方光線)は、画像形成装置の画像出射面と概ね直交する。従って、観察者の眼球方向(後述するx軸方向)における画像表示装置の位置調整を行ったとき、観察者が観察する画像は、瞳孔中心線の延長線(目線前方光線)と概ね直交する方向に平行移動するだけなので、観察される画像に歪みが生じ難い。尚、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものでは無く、また、付加的な効果があってもよい。
図1A及び図1Bは、実施例1の表示装置、画像表示装置を説明するための概念図である。 図2は、実施例1の表示装置、画像表示装置の概念図である。 図3は、実施例2の表示装置、画像表示装置の概念図である。 図4A、図4B及び図4Cは、実施例1の表示装置、実施例2の表示装置及び従来の表示装置における右眼及び左眼が見る画像の相対的な位置及び解像度を模式的に示す図である。 図5は、観察者が実施例1の表示装置を装着したときの表示装置の要部の透視図である。 図6は、実施例1の表示装置の一部分の斜視図である。 図7A、図7B、図7C及び図7Dは、それぞれ、実施例1の表示装置の底面図、上面図、右側面図、及び、背面図である。 図8は、観察者が実施例3の表示装置を装着したときの表示装置の要部の透視図である。 図9は、画像形成装置/反射鏡間距離・調整装置によって画像形成装置と光学系との間の距離を調整する状態を概念的に示す図である。 図10A及び図10Bは、画像形成装置/反射鏡間距離・調整装置の模式図である。 図11は、反射鏡の配置状態を説明するための反射鏡等の概念図である。 図12A及び図12Bは、図11に引き続き、反射鏡の配置状態を説明するための反射鏡等の概念図である。 図13A、図13B、図13C及び図13Dは、歪み補正装置において、画像信号に対する歪み補正の有無によって、観察される画像がどのようになるかを説明するための概念図である。 図14A及び図14Bは、従来の虚像表示装置において、画像がどのように観察されるか等を模式的に示す図である。
以下、図面を参照して、実施例に基づき本開示を説明するが、本開示は実施例に限定されるものではなく、実施例における種々の数値や材料は例示である。尚、説明は、以下の順序で行う。
1.本開示の画像表示装置及び表示装置、全般に関する説明
2.実施例1(本開示の画像表示装置及び表示装置。本開示の第3の構成の表示装置)
3.実施例2(実施例1の変形)
4.実施例3(実施例1〜実施例2の変形。本開示の第1の構成の表示装置)
5.実施例4(実施例1〜実施例3の変形。本開示の第2の構成の表示装置)
6.その他
〈本開示の画像表示装置及び表示装置、全般に関する説明〉
本開示の画像表示装置、本開示の表示装置における画像表示装置(以下、これらを総称して、『本開示の画像表示装置等』と呼ぶ)において、限定するものではないが、
0(度)≦ω2≦1(度)
であることが好ましい。
上記の好ましい形態を含む本開示の画像表示装置等において、
画像形成装置からの画像を反射する反射鏡を更に備えており、
光学系は、観察者の眼球と反射鏡との間に配置され(挿入され)、反射鏡によって反射された画像が入射するレンズ群から成り、レンズ群の光軸が光学系の光軸に相当する構成とすることができる。あるいは又、光学系をアパーチャから構成することもできる。そして、これらの場合、反射鏡とレンズ群(あるいは光学系)との間に配置(挿入)された自由曲面を有する光学部材を更に有する構成とすることができる。ここで、光学部材として、具体的には、レンズ状の部材あるいはプリズム状の部材を挙げることができる。そして、光学部材の光通過方向に沿った厚さは、水平方向(後述するxy平面)、内側(観察者の鼻側)から外側に向かって変化する構成とすることができ、更には、光学部材における自由曲面は、水平方向において、奇数次の曲面を有する構成とすることができる。光学部材を挿入することで、画像形成装置の画像出射面の種々の点から観察者の眼球までの光学距離(光路長)の変動を少なくすることができる。
尚、光学系の光軸とは、云い換えれば、光学系に入射し、光学系から出射する光線が、1本の軸線上に位置するとき、この軸線を指す。また、観察者の眼球の瞳孔中心とは、観察者の両方の眼球と無限遠方とを含む仮想平面をxy平面としたとき、xy平面において左右眼球の旋回中心を結ぶ線分の垂直二等分線に平行な各眼球の旋回中心を通る直線であり、あるいは又、眼球の入射瞳中心を通り、角膜表面に垂直であって、xy平面に含まれ、観察者の両方の眼球を結ぶ直線をx軸としたとき、x軸と直交するy軸に平行な直線である
更には、以上に説明した各種の好ましい形態、構成を含む本開示の画像表示装置等において、反射鏡は自由曲面を有する形態とすることができるし、あるいは又、反射鏡は凹面を有する形態とすることができる。反射鏡をこれらの形態とすることでも、画像形成装置の画像出射面の種々の点から観察者の眼球までの光学距離(光路長)の変動を少なくすることができる。
更には、以上に説明した各種の好ましい形態、構成を含む本開示の画像表示装置等において、光学系の光軸が観察者と対向するレンズ群の面と交わる点は、観察者の眼球の瞳孔中心線よりも外側に位置する形態とすることができる。
更には、以上に説明した各種の好ましい形態、構成を含む本開示の画像表示装置等において、光学系の光軸の水平面(後述するxy平面)への射影像と、観察者の眼球の瞳孔中心線の水平面(後述するxy平面)への射影像の成す角度をω3としたとき、0<ω3を満足する形態とすることができる。また、ω1とω3の関係は、
0(度)≦|ω1−ω3|≦1(度)
を満足することが好ましい。
以上に説明した各種の好ましい形態、構成を含む本開示の表示装置にあっては、左眼用画像表示装置及び右眼用画像表示装置がフレームに取り付けられた形態とすることができ、左眼用画像表示装置及び右眼用画像表示装置のそれぞれは、以上に説明した各種の好ましい形態、構成を含む本開示の画像表示装置から構成することができる。尚、このような表示装置を、便宜上、『両眼型の表示装置』と呼ぶ。ここで、両眼型の表示装置にあっては、左眼用画像表示装置に備えられた反射鏡の法線と右眼用画像表示装置に備えられた反射鏡の法線とは、反射鏡を基準として観察者とは反対側の空間で交わっている形態とすることができる。尚、このような形態を、便宜上、『本開示の第1の構成の表示装置』と呼ぶ。そして、この場合、左眼用画像表示装置における反射鏡の法線と右眼用画像表示装置における反射鏡の法線とは、観察者の両方の眼球と無限遠方とを含む仮想平面(次に述べるxy平面)よりも下方で交わっている形態とすることができる。このような形態を採用することで、2つの画像形成装置を高い設計自由度にて容易に並置することができる。両眼型の表示装置にあっては、左眼用画像表示装置を構成する画像形成装置と、右眼用画像表示装置を構成する画像形成装置とを、一体化してもよい。
そして、本開示の第1の構成の表示装置の上記の好ましい形態にあっては、反射鏡の配置状態を、図11、図12A、図12Bに示すように、
観察者の両方の眼球と無限遠方とを含む仮想平面をxy平面とし、観察者の両方の眼球を結ぶ直線をx軸(具体的には、観察者の両方の眼球を結ぶ直線であって、観察者の右眼の眼球から左眼の眼球に向かう軸線をx軸)、観察者の右眼の瞳孔中心線をy軸(具体的には、x軸と直交し、レンズ群側に向かう軸線をy軸)、右眼用画像表示装置におけるレンズ群の光軸(光学主軸)が反射鏡と衝突する反射鏡の点を『右眼用反射鏡光軸衝突点』とし、右眼用画像表示装置における反射鏡がxz平面と平行に(垂直に)配置されていると想定し(図11参照)、更には、右眼用反射鏡光軸衝突点を通りxy平面と平行な反射鏡上の軸線をζ軸、右眼用反射鏡光軸衝突点を通りζ軸と直交する反射鏡上の軸線をη軸としたとき(図11参照)、
右眼用画像表示装置における平面鏡は、ζ軸を中心に角度θ1=45度±5度、回転した状態であって、平面鏡の上方が観察者から離れる方向に回転した状態で配置されており(反射鏡及び軸線の回転前の状態は図12Aの一点鎖線を参照。反射鏡及び軸線の回転後の状態は図12Aの実線及び点線を参照)、且つ、η軸を中心に角度θ2=7度乃至21度、回転した状態であって、平面鏡の右端が観察者から離れる方向に回転した状態で配置されており(反射鏡及び軸線の回転前の状態は図12Bの一点鎖線を参照。反射鏡及び軸線の回転後の状態は図12Bの実線及び点線を参照)、
左眼用画像表示装置の画像形成装置及び光学系、反射鏡は、右眼用画像表示装置の画像形成装置及び光学系、反射鏡と、観察者の両方の眼球を結ぶ線分の中点を通りyz平面と平行な仮想平面に対して、鏡面対称に配置されている形態とすることができる。更には、ζ軸及びη軸に直交する軸線をξ軸としたとき、ξ軸をxy平面に射影したときの軸線ξ’軸とy軸との成す角度θ3と、角度θ1、角度θ2の関係の一例を以下の表1に示す。角度θ3は、(−x,y)象限における角度を正の値とする(図11、図12A参照)。レンズ群の光軸(光学主軸)は観察者の眼球の中心と交わることが好ましい。更には、これらの好ましい形態において、画像形成装置は、反射鏡の上方に配置されている形態とすることが好ましい。尚、ξ軸は、レンズ群の光軸(光学主軸)と一致するし、角度θ3は角度ω3と一致する。
[表1]
θ1(度) θ2(度) θ3(度)
45 5 9
45 10 15
45 15 22
45 18 25
45 20 29
画像形成装置の画像出射面は平坦であってもよいし、画像の第1の方向に対応した画像形成装置の方向をX方向、第1の方向と異なる画像の第2の方向に対応した画像形成装置の方向をY方向としたとき、画像形成装置は、X方向、又は、Y方向、又は、X方向及びY方向に沿って湾曲している形態とすることもできる。尚、xy平面へのX方向の射影像はx軸と平行であり、xy平面へのY方向の射影像はy軸と平行である。
以上に説明した各種の好ましい形態、構成を含む本開示の表示装置(本開示の第1の構成の表示装置、後述する本開示の第2の構成の表示装置、後述する本開示の第3の構成の表示装置を含む)において、
画像形成装置の外形は矩形形状であり、
Y方向に沿って延びる画像形成装置の外周部から配線が外部に延びている形態とすることができる。ここで、配線として、フレキシブルプリント配線板(FPC)を例示することができる。画像形成装置の外周部に設けられた接続部と配線とは、周知の方法に基づき接続すればよい。
また、以上に説明した各種の好ましい形態、構成を含む本開示の表示装置(本開示の第1の構成の表示装置を含む)において、各画像表示装置は、画像形成装置と反射鏡との間の距離を調整する画像形成装置/反射鏡間距離・調整装置を備えている構成とすることができる。尚、このような構成の本開示の表示装置を、便宜上、『本開示の第2の構成の表示装置』と呼ぶ。ここで、画像形成装置/反射鏡間距離・調整装置を備えることで、簡素な構成、構造であるにも拘わらず、観察者に依存した観察者の視力の相違に適切、且つ、容易に対応が可能となる。そして、この本開示の第2の構成の表示装置にあっては、画像形成装置と反射鏡との間の距離に応じて、画像形成装置からの画像全体の大きさを制御する表示制御装置を更に備えている構成とすることができる。画像形成装置と反射鏡との間の距離は、画像形成装置/反射鏡間距離・調整装置に、画像形成装置と反射鏡との間の距離を検出する距離検出装置を配しておけばよい。距離検出装置は、画像形成装置/反射鏡間距離・調整装置の構成、構造に依存して、適切な装置とすればよい。画像全体の大きさの制御は、画像を画像形成装置において形成するために用いられる画像信号に対する各種信号処理(例えば、間引き処理や補間処理)を行うことで、画像全体の大きさの拡大/縮小を行うといった、周知の制御方式とすることができる。
また、以上に説明した各種の好ましい形態、構成を含む本開示の表示装置(本開示の第1の構成の表示装置、本開示の第2の構成の表示装置を含む)において、各画像表示装置は、レンズ群と観察者の眼球との間の距離を調整する眼球/レンズ群間距離・調整装置を備えている構成とすることができる。尚、このような構成の本開示の表示装置を、便宜上、『本開示の第3の構成の表示装置』と呼ぶ。ここで、眼球/レンズ群間距離・調整装置を備えることで、簡素な構成、構造であるにも拘わらず、観察者の眼球とレンズ群との間の距離を適切、且つ、容易に調整・調節可能となる。
また、以上に説明した各種の好ましい形態、構成を含む本開示の表示装置(本開示の第1の構成の表示装置、本開示の第2の構成の表示装置、本開示の第3の構成の表示装置を含む)において、画像形成装置の所定の点(例えば、後述する画像形成装置光軸衝突点)を通り、X方向に平行な軸をX軸、画像形成装置の所定の点(例えば、画像形成装置光軸衝突点)を通り、Y方向に平行な軸をY軸としたとき、画像表示装置は、X軸、Y軸及びZ軸の内の少なくとも1つの軸を中心に画像形成装置を回動させる回動装置を更に備えている構成とすることができる。具体的には、X軸を中心に画像形成装置を回動させる回動装置、Y軸を中心に画像形成装置を回動させる回動装置、Z軸を中心に画像形成装置を回動させる回動装置、X軸及びY軸を中心に画像形成装置を回動させる回動装置、X軸及びZ軸を中心に画像形成装置を回動させる回動装置、Y軸及びZ軸を中心に画像形成装置を回動させる回動装置、X軸、Y軸及びZ軸を中心に画像形成装置を回動させる回動装置を挙げることができる。更には、このような構成を含む、以上に説明した各種の好ましい形態、構成を含む本開示の表示装置(本開示の第1の構成の表示装置、本開示の第2の構成の表示装置、本開示の第3の構成の表示装置を含む)において、反射鏡に対して画像形成装置をX方向に沿って移動させる移動装置を更に備えている構成とすることができるし、これらの好ましい構成を含む、以上に説明した各種の好ましい形態、構成を含む本開示の表示装置(本開示の第1の構成の表示装置、本開示の第2の構成の表示装置、本開示の第3の構成の表示装置を含む)において、左眼用画像表示装置と右眼用画像表示装置との間の距離を調整する画像表示装置間距離・調整装置を更に備えている構成とすることができる。画像表示装置間距離・調整装置を備えることで、眼球間距離が異なる観察者への対処が容易となる。
更には、本開示の第1の構成の表示装置、本開示の第2の構成の表示装置、本開示の第3の構成の表示装置を含む、以上に説明した各種の好ましい形態、構成を含む本開示の表示装置(以下、これらを総称して、『本開示の表示装置等』と呼ぶ)において、フレームは観察者の頭部に装着される形態とすることができる。但し、このような形態に限定するものではなく、例えば、フレームを、天井や壁から延びるアームに取り付けてもよいし、可動自在なロボットアームに取り付けてもよい。また、観察者の頭部の動きをセンサで検出し、観察者の頭部の動きにフレームの動きを追従させてもよい。
フレームを観察者の頭部に装着する形態とする場合、フレームは、観察者の頭部に装着することができ、しかも、画像表示装置を取り付けることができる構成、構造を有するものであれば、如何なる形式とすることもでき、例えば、観察者の正面に配置されるフロント部と、フロント部の両端から延びるサイド部とから成る構成とすることができる。画像表示装置は、フレームに取り付けられているが、具体的には、例えば、フロント部の下部に取り付けられ、略水平方向に延びる保持部材に取り付けられている。また、フロント部の上部には、観察者の額と接する額当てが取り付けられていることが、観察者の画像表示装置の取付け感の向上といった観点から望ましい。
更には、以上に説明した各種の好ましい形態、構成を含む本開示の表示装置等にあっては、左眼用画像表示装置における水平視野と右眼用画像表示装置における水平視野の重なり(両眼視野角)として、45度乃至100度を例示することができる。
更には、以上に説明した各種の好ましい形態、構成を含む本開示の表示装置等において、画像形成装置は如何なる形式の画像形成装置とすることもでき、例えば、反射型空間光変調装置及び光源から構成された画像形成装置;透過型空間光変調装置及び光源から構成された画像形成装置;発光ダイオード(LED)、半導体レーザ素子、有機EL(Electro Luminescence)素子、無機EL素子等の発光素子から構成された画像形成装置を挙げることができる。空間光変調装置として、ライト・バルブ、例えば、LCOS(Liquid Crystal On Silicon)等の透過型あるいは反射型の液晶表示装置、デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)を挙げることができ、光源として上記の発光素子を挙げることができる。反射型空間光変調装置は、例えば、液晶表示装置、及び、光源からの光の一部を反射して液晶表示装置へと導き、且つ、液晶表示装置によって反射された光の一部を通過させて光学系へと導く偏光ビームスプリッターから成る構成とすることができ、光源を構成する発光素子として、赤色発光素子、緑色発光素子、青色発光素子、白色発光素子を挙げることができるし、あるいは又、赤色発光素子、緑色発光素子及び青色発光素子から出射された赤色光、緑色光及び青色光をライトパイプを用いて混色、輝度均一化を行うことで白色光を得てもよい。そして、係る発光素子として、例えば、半導体レーザ素子や固体レーザ、LEDを例示することができる。
あるいは又、画像形成装置は、光源、及び、光源から出射された平行光を走査する走査手段を備えた形態とすることができる。ここで、光源として発光素子を挙げることができ、具体的には、赤色発光素子、緑色発光素子、青色発光素子、白色発光素子を挙げることができるし、あるいは又、赤色発光素子、緑色発光素子及び青色発光素子から出射された赤色光、緑色光及び青色光をライトパイプを用いて混色、輝度均一化を行うことで白色光を得てもよい。発光素子として、例えば、半導体レーザ素子や固体レーザ、LEDを例示することができる。カラーの画像表示を行う場合であって、光源を赤色発光素子、緑色発光素子、青色発光素子から構成する場合、例えば、クロスプリズムを用いて色合成を行うことが好ましい。走査手段として、光源から出射された光を水平走査及び垂直走査する、例えば、二次元方向に回転可能なマイクロミラーを有するMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)やガルバノ・ミラーを挙げることができる。
本開示の表示装置等において、X方向に沿った画像形成装置の表示領域の長さLXとして83mm乃至130mmを例示することができる。画像形成装置の画素数として、320×240、432×240、640×480、1024×768、1920×1080、3840×2160等、またアスペクト比として4:3、16:9の他に21:9等を例示することができる。画像表示装置の水平視野角(片眼視野角)として、100度乃至120度を例示することができる。
実施例1は、本開示の表示装置及び画像表示装置に関し、更には、本開示の第3の構成の表示装置に関する。実施例1の表示装置及び画像表示装置の概要(画像表示装置を上方から眺めた図)を、図1A、図1B、図2の概念図に示す。また、観察者が表示装置を装着したときの表示装置の要部の透視図を図5に示す。更には、実施例1の表示装置の一部分の斜視図を図6に示すが、図6においては、反射鏡や画像形成装置等の図示を省略している。また、実施例1の表示装置の底面図、上面図、右側面図及び背面図を図7A、図7B、図7C及び図7Dに示すが、図面の簡素化のために、画像形成装置や表示装置の構成要素の一部の図示を省略している。
実施例1の画像表示装置30(30L,30R)は、
(A)画像形成装置40(40L,40R)、及び、
(B)画像形成装置40(40L,40R)からの画像を観察者10の眼球11(11L,11R)に導く光学系50、
を備えており、
光学系50の光軸の延長線が画像形成装置40(40L,40R)の画像出射面40’と交わる点を、画像形成装置・第1衝突点CP1
画像形成装置・第1衝突点CP1を通過する画像形成装置40(40L,40R)の画像出射面40’における法線を、第1の法線NL1
観察者10の眼球の瞳孔中心線の延長線が画像形成装置40(40L,40R)の画像出射面40’と交わる点を、画像形成装置・第2衝突点CP2
画像形成装置・第2衝突点CP2を通過する画像形成装置40(40L,40R)の画像出射面40’における法線を、第2の法線NL2
とし、
光学系50の光軸の延長線が第1の法線NL1と成す角度をω1、観察者10の眼球の瞳孔中心線の延長線が第2の法線NL2と成す角度をω2としたとき、
0(度)≦ω2<ω1
を満足する。
実施例1の表示装置は、
(イ)フレーム20、及び、
(ロ)フレーム20に取り付けられた画像表示装置、
を備えており、
画像表示装置は実施例1の画像表示装置30(30L,30R)から構成されている。実施例1の表示装置におけるフレーム20は観察者10の頭部に装着され、実施例1の表示装置は、より具体的には、頭部装着型ディスプレイ(HMD)であり、また、両眼型の表示装置である。尚、左眼用画像表示装置の構成要素を示す参照番号には「L」を付し、右眼用画像表示装置の構成要素を示す参照番号には「R」を付す。
ここで、ω2は、
0(度)≦ω2≦1(度)
を満足する。具体的には、
ω1=15(度)
ω2= 0(度)
とした。また、
θ1 =45度
θ2 =10度
とした。
画像表示装置30は、画像形成装置40からの画像を反射する反射鏡51を更に備えている。光学系50はレンズ群52から成る。レンズ群52は、観察者10の眼球11と反射鏡との間に配置されており(挿入されており)、平面鏡から成る反射鏡51によって反射された画像が入射する。レンズ群52の光軸が光学系50の光軸に相当する。更には、光学系50の光軸が観察者10と対向するレンズ群52の面と交わる点は、観察者10の眼球の瞳孔中心線よりも外側に位置するし、光学系50の光軸の水平面(xy平面)への射影像と、観察者10の眼球の瞳孔中心線の水平面(xy平面)への射影像の成す角度をω3としたとき、0<ω3を満足する。具体的には、
ω3=θ3=15(度)
とした。尚、ω1とω3の関係は、
0(度)≦|ω1−ω3|≦1(度)
を満足している。
ところで、画像形成装置において、1画素の大きさが同じ程度である場合、大画面化を図るためには、画像形成装置を大型化することが有効である。両眼型の表示装置において、観察者10の眼球11の瞳孔中心線の延長線(目線前方光線)が、画像形成装置40L,40Rの画像出射面40’と直交するように配置したとき、画像形成装置の大型化に伴い、画像形成装置40Lと画像形成装置40Rとに重なりが生じてしまい、画像形成装置40L,40Rの配置が困難となる。この状態を、画像表示装置等を上方から眺めた概念図である図1Aとして示す。そこで、レンズ群52L,52R、画像形成装置40L,40Rを傾ける配置が考えられる。この状態を、画像表示装置等を上方から眺めた概念図である図1Bとして示す。このような配置によって、人間の目に近い視野を得ることができ、全視野の拡大を図ることができる。しかしながら、このような配置では、観察者の眼球の瞳孔中心線の延長線(目線前方光線)は、画像形成装置40(40L,40R)の画像出射面40’と直交しておらず、観察者10の眼球方向(x軸方向)における画像表示装置の位置調整を行ったとき、観察される画像に歪みが生じてしまう(図14B参照)。尚、図1A、図1B、図2、後述する図3においては、反射鏡の図示は省略している。また、画像形成装置は、あたかも、垂直に配置されているように図示しているが、実際には、概ね水平に配置されている。
一方、実施例1の表示装置、画像表示装置にあっては、画像表示装置等を上方から眺めた概念図を図2に示すように、光学系50の光軸の延長線が第1の法線と成す角度ω1と、観察者10の眼球の瞳孔中心線の延長線が第2の法線と成す角度ω2とは、所定の関係を満足している。即ち、観察者10の眼球11の瞳孔中心線の延長線(目線前方光線)は、画像形成装置40の画像出射面40’と概ね直交する。従って、観察者10の眼球方向(x軸方向)における画像表示装置の位置調整を行ったとき、観察者10が観察する画像は、瞳孔中心線の延長線(目線前方光線)と概ね直交する方向に平行移動するだけなので、観察される画像に歪みが生じ難い。しかも、最も頻繁に配置される眼球の位置(目線前方)での解像度の向上を図ることができるので、被観察物の実際の見え方に近づくし、両眼による像が融像し易くなる。更には、画歪みの特性が、目線前方に対してフラットになるので、眼球を旋回したときの、左眼用画像表示装置における画歪みの特性と、右眼用画像表示装置における画歪みの特性との間に差異(以下、『画歪みの特性差』と呼ぶ場合がある)が発生し難い。また、図14Bに示すように歪んだ画像となることが無いので、図14Bに示すように歪んだ画像を補正するために入力される画像信号を補正することが不要である。
図4A、図4B及び図4Cに、実施例1の表示装置、実施例2の表示装置及び従来の表示装置における右眼及び左眼が見る画像のx軸方向に沿った位置及び解像度を模式的に示す。尚、図4A、図4B及び図4Cにおいて、「L」は、左眼が見る画像において最も高い解像度を得ることができるx軸上の位置を示し、「R」は、左眼が見る画像において最も高い解像度を得ることができるx軸上の位置を示す。ここで、従来の装置とは、
0(度)=ω1<ω2=15(度)
を満足する表示装置(図1B参照)であり、観察者の眼球方向(x軸方向)における画像表示装置の位置調整(具体的には、観察者の眼球間距離に基づく、観察者の眼球方向における2つの画像表示装置の相対的な位置調整)を行ったときの位置調整が最適でない場合の例である。
従来の表示装置にあっては、x軸方向に沿って、右眼で見える画像と左眼で見える画像とが分離しており、融像の結果、二重の像として認識される(図4C参照)。一方、実施例1の表示装置にあっては、x軸方向に沿って、右眼で見える画像と左眼で見える画像と重なっており、融像の結果、1つの像として認識される(図4A参照)。尚、後述する実施例2の表示装置にあっては、高い解像度を示すx軸方向の範囲が、実施例1の表示装置よりも一層広がっている。即ち、実施例2の表示装置にあっては、画歪みの特性が目線前方に対してより一層フラットになるので、眼球を旋回したときの画歪みの特性差がより一層発生し難い。
実施例1の表示装置において、画像形成装置40は、具体的には、周知の構成、構造を有する液晶表示装置から構成されている。液晶表示装置は、第1基板、第2基板、第1基板と第2基板とによって挟まれた多数の発光部から構成されている。画像形成装置40の画素数を1920×1080とした。各画像表示装置30(30L,30R)における水平視野角(片眼視野角)を100度、左眼用画像表示装置30Lにおける水平視野と右眼用画像表示装置30Rにおける水平視野の重なり(両眼視野角)を70度、全水平視野角を130度とした。X方向に沿った各画像形成装置40の表示領域の長さLXを100mmとした。また、垂直視野角を60度とした。
また、Y方向に沿って延びる画像形成装置40の外周部から配線、具体的には、フレキシブルプリント配線板(FPC)が外部に延びている。画像形成装置40の外周部に設けられた接続部と配線とは、周知の方法に基づき接続すればよい。
観察者10の頭部に装着されるフレーム20は、プラスチックから作製されており、観察者10の正面に配置されるフロント部21と、フロント部の両端から延びるサイド部22とから成る。サイド部22の後端部には孔部22Aが設けられており、孔部22Aにベルトを通し、ベルトを観察者の頭部後部に巻くことで、フレーム20を観察者10の頭部に装着することができる。フロント部21の上部から上方にアーム23Aが延び、アーム23Aの先端部には、観察者10の額と接する額当て23Bが取り付けられている。更には、フロント部21にはノーズパッド部24が配されている。また、フロント部21の下端部には、保持部材25の後部が取り付けられており、保持部材25の前部には基部26が取り付けられている。更には、基部26の先端部には、後述する眼球/レンズ群間距離・調整装置80が取り付けられており、眼球/レンズ群間距離・調整装置80を構成する台座71が、基部26上に、前後方向に滑動自在に配置されている。左眼用画像表示装置30Lを構成する光学系50Lが筐体53Lに格納されており、右眼用画像表示装置30Rを構成する光学系50Rが筐体53Rに格納されている。筐体53Lには左眼用画像表示装置30Lが取り付けられており、筐体53Rには眼用画像表示装置30Rが取り付けられている。筐体53L及び筐体53Rは台座71に取り付けられている。次に述べるように、光学系50Lと左眼用画像表示装置30L、及び、光学系50Rと右眼用画像表示装置30Rは、それぞれ、独立して、台座71の上に、左右方向に滑動自在に配置されている。尚、「前後方向」とは、眼球に対してレンズ群が接近し、あるいは離れる方向を意味し、「左右方向」とは、左眼用画像表示装置及び右眼用画像表示装置が相互に接近し、あるいは離れる方向を意味する。
光学系50は、前述したとおり、反射鏡51によって反射された画像が入射するレンズ群52から成る。右眼用画像表示装置を構成する反射鏡51R及びレンズ群52Rは、筐体53Rを介して台座71に取り付けられており、基部26上で左右方向に滑動することが可能である。同様に、左眼用画像表示装置を構成する反射鏡51L及びレンズ群52Lは、筐体53Lを介して台座71に取り付けられており、基部26上で左右方向に滑動することが可能である。レンズ群52(52R,52L)は観察者10の眼球11と反射鏡51(51R,51L)との間に配置されており、画像形成装置40は反射鏡51の上方に配置されている。
レンズ群52は、1群、3枚のレンズから成る。そして、第1番目のレンズ(観察者側のレンズ)は正のパワーを有する球面レンズであり、第2番目のレンズは負のパワーを有するメニスカスレンズであり、第3番目のレンズ(反射鏡側)は正のパワーを有する自由曲面レンズである。また、第2番目のレンズを構成する材料の屈折率は、第1番目のレンズ及び第3番目のレンズを構成する材料の屈折率よりも大きい。レンズ群52の水平方向の長さを50mm、垂直方向の長さを30mmとした。ここで、第1番目のレンズと観察者10の眼球(瞳径:4mm)との間の距離を12mmとし、有効焦点距離を66.1mm、後側焦点距離を7.13mm、前側焦点距離を26.5mmとした。このようなレンズ構成により、単眼で、水平視野角100度、垂直視野角60度とすることが可能となる。
実施例1の表示装置にあっては、必須ではないが、左眼用画像表示装置30Lと右眼用画像表示装置30Rとの間の距離を調整する画像表示装置間距離・調整装置70を更に備えている。画像表示装置間距離・調整装置70は、具体的には、台座71、台座71の外側に位置する側面72に取り付けられた送りネジ機構73、筐体53を下方から台座71に滑動可能な保持力で固定するためのタップ穴75A、筐体53に設けられたガイド溝74B,76B、基部26に設けられたガイド溝75B、台座71に設けられ、ガイド溝74B,76Bと係合するピン74A,76Aから構成されている。尚、ガイド溝74B,75B,76Bは左右方向に延びている。そして、送りネジ機構73を回動させると、筐体53(筐体53Lあるいは筐体53R)が基部26に対して左右方向に移動する。筐体53の移動は、ピン74A,タップ穴75A,ピン76Aとガイド溝74B,75B,76Bとの係合によって、左右方向に確実に行われる。筐体53L,53Rの水平方向への移動距離を±5mmとした。このように、画像表示装置間距離・調整装置70を備えることで、眼球間距離が異なる観察者への対処が容易となる。送りネジ機構73の代わりに、ラッチ機構と摘みとの組合せ、ラック・アンド・ピニオン機構を用いることもできる。筐体53R,53Lは、図7A、図7B、図7C、図7Dに示すよりも更に上方に延び、この上方に延びた筐体53R,53Lの部分に、画像形成装置40を支持した支持部材等が取り付けられているが、これらの図示は省略した。
また、実施例1の表示装置にあっては、必須ではないが、更に、観察者10の眼球とレンズ群52との間の距離を調整する眼球/レンズ群間距離・調整装置80を備えている。眼球/レンズ群間距離・調整装置80は、具体的には、レンズ群52と観察者10の眼球との間の距離を調整する。眼球/レンズ群間距離・調整装置80は、より具体的には、基部26の先端部に取り付けられた側壁82、側壁82に取り付けられた送りネジ機構83、台座71に設けられ、台座71から下方に延びるキー27A、基部26に設けられ、キー27Aと係合するガイド溝27B、基部26に対して台座71を滑動可能なレベルで保持する締結部27Cから構成されている。送りネジ機構83を回動させると、台座71が基部26に対して前後方向に移動する。この台座71の移動は、キー27Aとガイド溝27Bとの係合によって、前後方向に確実に行われる。台座71の前後方向への移動距離を±4mmとした。このように、眼球/レンズ群間距離・調整装置80を備えることで、眼球とレンズ群との間の距離が異なる観察者への対処が容易となり、簡素な構成、構造であるにも拘わらず、観察者の眼球とレンズ群との間の距離を適切、且つ、容易に調整、調節可能な表示装置を提供することができる。送りネジ機構83の代わりに、ラッチ機構と摘みとの組合せ、ラック・アンド・ピニオン機構を用いることもできる。
実施例2は、実施例1の変形である。画像表示装置等を上方から眺めた概念図を図3に示すように、実施例2の表示装置あるいは画像表示装置は、反射鏡51とレンズ群52(あるいは光学系50)との間に配置(挿入)された自由曲面を有する光学部材54を更に有する。ここで、光学部材54として、具体的には、プリズム状の部材を用いた。光学部材54の光通過方向に沿った厚さは、水平方向(xy平面)、内側(観察者10の鼻側)から外側に向かって変化している。具体的には、内側から外側に向かって薄くなっている。光学部材54における自由曲面(xz面に沿った曲面)は、水平方向(xy平面)において、奇数次の曲面を有する構成とすることができる。具体的には、xの多項式において、xの1次項の係数は「0」、xの2次以上の項の係数は0でない係数である。また、曲面におけるzの多項式において、zの奇数次項の係数は「0」、zの偶数項の係数は0でない係数である。そして、このように光学部材54を挿入することで、画像形成装置40の画像出射面40’の種々の点から観察者10の眼球11までの光学距離(光路長)の変動を少なくすることができる結果、画像の歪みを一層少なくすることができるし、上下の視野の拡大を図ることができる。また、両眼による像がより一層融像し易くなるし、画歪みの特性が目線前方に対してフラットになるので、眼球を旋回したときの画歪みの特性差が一層発生し難い。尚、眼球の旋回状態をパラーメータとした一種の重み付けを行い、自由曲面の設計を行うことが好ましい。
あるいは又、反射鏡51は自由曲面を有する形態とすることができるし、あるいは又、反射鏡51は凹面を有する形態とすることができる。反射鏡をこれらの形態とすることでも、画像形成装置40の画像出射面40’の種々の点から観察者10の眼球11までの光学距離(光路長)の変動を少なくすることができる。尚、反射鏡51は凹面を有する形態とすることで、視野周辺部に位置する光線を確実に観察者の眼球に到達させることが可能となり、視野拡大時に必要以上に画像表示装置を大型化する必要が無くなる。自由曲面を有する反射鏡51と自由曲面を有する光学部材54とを備えていてもよい。
実施例3は、実施例1〜実施例2の変形であり、本開示の第1の構成の表示装置に関する。観察者が実施例3の表示装置を装着したときの表示装置の要部の透視図を図8に示す。
実施例3の表示装置あるいは画像表示装置にあっては、左眼用画像表示装置30に備えられた反射鏡51の法線NLRと右眼用画像表示装置30Rに備えられた反射鏡51の法線NLLとは、反射鏡51を基準として観察者10とは反対側の空間で交わっている。更には、左眼用画像表示装置30Lにおける反射鏡51の法線NLLと右眼用画像表示装置30における反射鏡51の法線NLRとは、観察者10の両方の眼球11と無限遠方とを含む仮想平面(xy平面)よりも下方で交わっている。画像形成装置40は、反射鏡51の上方に配置されている。反射鏡51の配置状態は、図11、図12A、図12Bに示したとおりであり、実施例1にあっては、具体的には、画像形成装置40の表示領域の長さLXを100mm、
ω1 =15度
ω2 = 0度
θ1 =45度
θ2 =10度
θ3=ω3=15度
とした。尚、実施例において、反射鏡光軸衝突点はxy平面内に含まれている。このような設定条件では、左眼用画像表示装置30Lを構成する画像形成装置40と、右眼用画像表示装置30Rを構成する画像形成装置40との間に、約15mmの隙間が存在し、2つの画像形成装置を並置することができる。また、画像形成装置40の表示領域の長さLXを126mm、
ω1 =25度
ω2 = 0度
θ1 =45度
θ2 =18度
θ3=ω3=25度
とすれば、左眼用画像表示装置30Lを構成する画像形成装置40と、右眼用画像表示装置30Rを構成する画像形成装置40との間に、約15mmの隙間が存在し、2つの画像形成装置を並置することができる。そして、このような形態を採用することで、2つの画像形成装置40を高い設計自由度にて容易に並置することができる。

もしも、
ω1 = 0度
ω2 = 0度
θ1 =45度
θ2 = 0度
θ3=ω3= 0度
とした場合(図1A参照)であって、X方向に沿った各画像形成装置40の表示領域の長さLXを100mm、観察者の左眼の瞳孔中心線と右眼の瞳孔中心線との間の距離を65mmとした場合、左眼用画像表示装置30Lを構成する画像形成装置40と、右眼用画像表示装置30Rを構成する画像形成装置40とは、約35mm[=50+50−65(mm)]、重なり合い、2つの画像形成装置を並置することができない。
実施例4は、実施例1〜実施例3の変形であり、本開示の第2の構成の表示装置に関する。実施例4の表示装置において、各画像表示装置30は、更に、画像形成装置40と反射鏡51との間の距離を調整する画像形成装置/反射鏡間距離・調整装置90を備えている。
前述したとおり、上方に延びた筐体53R,53Lの部分に、画像形成装置40を支持した支持部材等が取り付けられている。画像形成装置/反射鏡間距離・調整装置90は、図10Aに示すように、例えば、調整装置ベース部材91、支持部材60に取り付けられたシャフト92、調整装置ベース部材91に取り付けられた送りネジ機構95、送りネジ機構95から延び、支持部材60に取り付けられたシャフト94から構成されている。支持部材60は、ブッシュ93を介して、シャフト92を自在に滑動し、調整装置ベース部材91との間の距離を自在に変化させることができる。そして、上方に延びた筐体53R,53Lの部分に調整装置ベース部材91が取り付けられている。送りネジ機構95を回動させることで、シャフト94が図面の上下方向に移動する結果、調整装置ベース部材91と支持部材60との間の距離の変更を行うことができるが、支持部材60の図面の上下方向への移動は、ブッシュ93を介したシャフト92によって規制される。
あるいは又、画像形成装置/反射鏡間距離・調整装置90は、図10Bに示すように、例えば、ラッチ機構96、ラッチ機構に嵌合するピン97から構成されている。そして、ピン97を図面左方向に移動させることで(図10Bの矢印を参照)、ピン97とラッチ機構96の嵌合が解かれる。そして、支持部材60を図面の上下方向へ移動させた後、ピン97を図面右方向に移動させることで、ピン97がラッチ機構96に嵌合する。
このように、図10Aあるいは図10Bに示す画像形成装置/反射鏡間距離・調整装置90を用いることで、画像形成装置40と反射鏡51との間の距離を、観察者の視力に合わせて調整・調節することができる。但し、図10Aあるいは図10Bに示す画像形成装置/反射鏡間距離・調整装置90は例示であり、画像形成装置と光学系との間の距離を調整できる装置であれば、如何なる形式の装置とすることもできる。例えば、ブッシュ93の代わりに、リニアガイドレールを用いることもできるし、直角に配置された2平面間での拘束機構とすることもできる。また、送りネジ機構95やラッチ機構96の代わりに、ラック・アンド・ピニオン機構を採用してもよい。
画像形成装置40と反射鏡51との間の距離は、画像形成装置/反射鏡間距離・調整装置90に、画像形成装置40と反射鏡51との間の距離を検出する距離検出装置を配しておけばよい。距離検出装置は、画像形成装置/反射鏡間距離・調整装置90の構成、構造に依存して、適切な装置とすればよく、具体的には、例えば、送りネジ機構95の位置(角度)を検出する装置、ラッチ機構96のどの位置にピン97が位置するかを検出する装置とすればよい。
そして、実施例4の表示装置にあっては、画像形成装置40と反射鏡51との間の距離に応じて、画像形成装置40からの画像全体の大きさを制御する表示制御装置(図示せず)を更に備えている。即ち、画像形成装置40と反射鏡51との間の距離が短くなるに従い、画像形成装置40からの画像全体の大きさを小さくする。尚、画像全体の大きさの制御は、画像を画像形成装置40において形成するために用いられる画像信号に対する各種信号処理を行うことで画像全体の大きさの拡大/縮小を行うといった、周知の制御方式とすればよい。画像形成装置40と反射鏡51との間の距離は上述した距離検出装置によって検出すればよい。
反射鏡51に対する画像形成装置40の移動量、画像全体の大きさとの関係を、即ち、画像形成装置/反射鏡間距離・調整装置によって画像形成装置と光学系との間の距離を調整する状態を概念的に図9に示す。観察者の視力が正常な場合(ディオプター値:0)の場合と比較して、観察者が近視の場合、画像形成装置と光学系との間の距離を短くする。このとき、図9に示すように、画像形成装置40からの画像全体の大きさを小さくすればよい。ディオプター値、画像形成装置の移動量、画像全体の大きさ(絵だしサイズ)の関係を、以下の表2に示す。
[表2]
ディオプター値 移動量 絵だしサイズ
−3 −9.4mm 95.5mm
−2 −6.3mm 97.8mm
−1 −3.1mm 100.3mm
0 0 103.4mm
1 +3.1mm 106.7mm
2 +6.3mm 110.0mm
3 +9.4mm 113.8mm
上方に延びた筐体53R,53Lの部分への画像形成装置40(より具体的には、支持部材60)の取り付け時、支持部材60の取り付けの微調整が必要な場合がある。尚、このような微調整は、通常、表示装置の組立時に必要とされる。そして、このような場合には、画像形成装置40の所定の点(画像形成装置光軸衝突点)を通り、X方向に平行な軸をX軸、画像形成装置40の所定の点(画像形成装置光軸衝突点)を通り、Y方向に平行な軸をY軸としたとき、画像表示装置30を、X軸、Y軸及びZ軸の内の少なくとも1つの軸を中心に画像形成装置40を回動させる回動装置が備えられていればよい。回動装置として、筐体53R,53Lに取り付けられた押しネジ及び引きネジの組合せを例示することができ、押しネジ及び引きネジを微調整することで、上方に延びた筐体53R,53Lの部分への支持部材60の取り付けの微調整を行うことができる。例えば、X軸を中心に画像形成装置40を40ミリラジアン回動させればよいし、Y軸を中心に画像形成装置40を40ミリラジアン回動させればよいし、Z軸を中心に画像形成装置40を40ミリラジアン回動させればよい。また、上方に延びた筐体53R,53Lの部分にガイド溝を設けておき、支持部材60に送りネジ機構を設けておけば、即ち、ガイド溝と送りネジ機構から成る移動装置を設けておけば、反射鏡51に対して画像形成装置40をX方向に沿って移動させることができる。
実施例4の表示装置にあっては、画像形成装置/反射鏡間距離・調整装置が備えられているので、簡素な構成、構造であるにも拘わらず、観察者に依存した観察者の視力の相違に適切、且つ、容易に対応が可能な表示装置を提供することができる。
以上、本開示を好ましい実施例に基づき説明したが、本開示はこれらの実施例に限定するものではない。実施例において説明した表示装置、画像表示装置、画像形成装置の構成、構造は例示であり、適宜変更することができる。実施例において説明した画像形成装置及び画像形成装置を支持する支持部材との組合せによって、プロジェクタを構成することもできる。また、反射鏡の代わりに、半透過鏡(部分反射鏡、部分透過ミラー、半透過ミラー、ハーフミラーとも呼ばれる)を用いることもできる。
表示装置は歪み補正装置を備えており、歪み補正装置は、入力される画像信号を補正し、以て、観察される画像の歪みを補正する形態とすることもできる。表示装置において、画像信号に対する歪み補正(表示位置の補正)の有無によって、観察される画像がどのようになるかを説明するための概念図を、図13A、図13B、図13C及び図13Dに示す。画像の歪みを補正しない場合、画像形成装置に表示される画像(図13C参照)は、最終的に、観察者10によって、図13Dの状態で観察される。即ち、観察者10によって観察される画像には樽型歪みが生じる。一方、画像の歪みを補正した場合、画像形成装置に表示される画像(図13A参照)は、最終的に、観察者10によって、図13Bの状態の観察される。即ち、観察者10によって観察される画像には樽型歪みが生じるが、画像形成装置に表示される画像(図13A参照)に対して、そもそも、糸巻き型歪みを与えているので、最終的に、観察者10は、歪みの無い画像(図13B参照)を観察することができる。歪み補正装置は、歪み補正係数テーブルを備えている。歪み補正係数テーブルには、出力される画像信号の画像形成装置における位置(XOut,YOut)と、この位置(XOut,YOut)に対する位置補正量(ΔXOut,ΔYOut)との関係がテーブル化されている。そして、画像形成装置上の位置と出力される画像信号との対応関係を、歪み補正装置は求める。次いで、歪み補正装置は、求められた画像形成装置における位置(XOut,YO ut)から、歪み補正係数テーブルを参照して、位置(XOut,YOut)に対する位置補正量(ΔXOut,ΔYOut)を求める。そして、入力された画像信号から、補正された位置(X Out+ΔXOut,YOut+ΔYOut)に対応する画像信号の値を抽出あるいは補間等によって計算し、それを画像形成装置における位置(XOut,YOut)の値として表示する。位置補正量(ΔXOut,ΔYOut)は、各種のシミュレーション、実験等によって求めておけばよい。そして、歪み補正装置は、入力される画像信号を補正し、以て、観察される画像の歪みを補正する。歪み補正装置は、補正すべき入力される画像信号に対して樽型歪み又は糸巻き型歪みを与えるように、入力される画像信号を補正する。即ち、画像形成装置40において、樽型歪み又は糸巻き型歪みが生じた状態で画像が表示される。歪み補正装置は、具体的には、入力される画像信号の内、少なくとも画像形成装置40の両端及びその近傍に位置する部分に対応する画像信号を補正し、以て、少なくとも画像形成装置40の両端及びその近傍に位置する部分における画像の歪みを補正する。より具体的には、画像形成装置40の両端及びその近傍に位置する部分に対応する画像信号を補正する。ここで、歪み補正装置、それ自体は、周知の回路構成とすることができ、表示装置の動作を制御する制御装置(図示せず)に含まれている。
尚、本開示は、以下のような構成を取ることもできる。
[A01]《画像表示装置》
(A)画像形成装置、及び、
(B)画像形成装置からの画像を観察者の眼球に導く光学系、
を備えており、
光学系の光軸の延長線が画像形成装置の画像出射面と交わる点を、画像形成装置・第1衝突点、
画像形成装置・第1衝突点を通過する画像形成装置の画像出射面における法線を、第1の法線、
観察者の眼球の瞳孔中心線の延長線が画像形成装置の画像出射面と交わる点を、画像形成装置・第2衝突点、
画像形成装置・第2衝突点を通過する画像形成装置の画像出射面における法線を、第2の法線、
とし、
光学系の光軸の延長線が第1の法線と成す角度をω1、観察者の眼球の瞳孔中心線の延長線が第2の法線と成す角度をω2としたとき、
0(度)≦ω2<ω1
を満足する画像表示装置。
[A02]0(度)≦ω2≦1(度)である[A01]に記載の画像表示装置。
[A03]画像形成装置からの画像を反射する反射鏡を更に備えており、
光学系は、観察者の眼球と反射鏡との間に配置され、反射鏡によって反射された画像が入射するレンズ群から成り、
レンズ群の光軸が光学系の光軸に相当する[A01]又は[A02]に記載の画像表示装置。
[A04]反射鏡とレンズ群との間に配置された自由曲面を有する光学部材を更に有する[A03]に記載の画像表示装置。
[A05]光学部材の光通過方向に沿った厚さは、水平方向、内側から外側に向かって変化する[A04]に記載の画像表示装置。
[A06]光学部材における自由曲面は、水平方向において、奇数次の曲面を有する[A05]に記載の画像表示装置。
[A07]反射鏡は自由曲面を有する[A03]乃至[A06]のいずれか1項に記載の画像表示装置。
[A08]反射鏡は凹面を有する[A03]乃至[A06]のいずれか1項に記載の画像表示装置。
[A09]光学系の光軸が観察者と対向するレンズ群の面と交わる点は、観察者の眼球の瞳孔中心線よりも外側に位置する[A03]乃至[A08]のいずれか1項に記載の画像表示装置。
[A10]光学系の光軸の水平面への射影像と、観察者の眼球の瞳孔中心線の水平面への射影像の成す角度をω3としたとき、0<ω3を満足する[A01]乃至[A09]のいずれか1項に記載の画像表示装置。
[B01]《表示装置》
(イ)フレーム、及び、
(ロ)フレームに取り付けられた画像表示装置、
を備えた表示装置であって、
画像表示装置は、
(A)画像形成装置、及び、
(B)画像形成装置からの画像を観察者の眼球に導く光学系、
を備えており、
光学系の光軸の延長線が画像形成装置の画像出射面と交わる点を、画像形成装置・第1衝突点、
画像形成装置・第1衝突点を通過する画像形成装置の画像出射面における法線を、第1の法線、
観察者の眼球の瞳孔中心線の延長線が画像形成装置の画像出射面と交わる点を、画像形成装置・第2衝突点、
画像形成装置・第2衝突点を通過する画像形成装置の画像出射面における法線を、第2の法線、
とし、
光学系の光軸の延長線が第1の法線と成す角度をω1、観察者の眼球の瞳孔中心線の延長線が第2の法線と成す角度をω2としたとき、
0(度)≦ω2<ω1
を満足する表示装置。
[B02]0(度)≦ω2≦1(度)である[B01]に記載の表示装置。
[B03]画像表示装置は、画像形成装置からの画像を反射する反射鏡を更に備えており、
光学系は、観察者の眼球と反射鏡との間に配置され、反射鏡によって反射された画像が入射するレンズ群から成り、
レンズ群の光軸が光学系の光軸に相当する[B01]又は[B02]に記載の表示装置。
[B04]画像表示装置は、反射鏡とレンズ群との間に配置された自由曲面を有する光学部材を更に有する[B03]に記載の表示装置。
[B05]光学部材の光通過方向に沿った厚さは、水平方向、内側から外側に向かって変化する[B04]に記載の表示装置。
[B06]光学部材における自由曲面は、水平方向において、奇数次の曲面を有する[B05]に記載の表示装置。
[B07]反射鏡は自由曲面を有する[B03]乃至[B06]のいずれか1項に記載の表示装置。
[B08]反射鏡は凹面を有する[B03]乃至[B06]のいずれか1項に記載の表示装置。
[B09]光学系の光軸が観察者と対向するレンズ群の面と交わる点は、観察者の眼球の瞳孔中心線よりも外側に位置する[B03]乃至[B08]のいずれか1項に記載の表示装置。
[B10]光学系の光軸の水平面への射影像と、観察者の眼球の瞳孔中心線の水平面への射影像の成す角度をω3としたとき、0<ω3を満足する[B01]乃至[B09]のいずれか1項に記載の表示装置。
[C01]《表示装置》
フレームに取り付けられた左眼用画像表示装置及び右眼用画像表示装置を備えており、
左眼用画像表示装置の光学系を構成する反射鏡の法線と右眼用画像表示装置の光学系を構成する反射鏡の法線とは、反射鏡を基準として観察者とは反対側の空間で交わっている[B01乃至「B10]のいずれか1項に記載の表示装置。
[C02]左眼用画像表示装置の光学系を構成する反射鏡の法線と右眼用画像表示装置の光学系を構成する反射鏡の法線とは、観察者の両方の眼球と無限遠方とを含む仮想平面よりも下方で交わっている[C01]に記載の表示装置。
[C03]観察者の両方の眼球と無限遠方とを含む仮想平面をxy平面とし、観察者の両方の眼球を結ぶ直線をx軸、観察者の右眼の瞳孔中心線をy軸、右眼用画像表示装置の光学系を構成するレンズ群の光軸が反射鏡と衝突する反射鏡の点を右眼用反射鏡光軸衝突点とし、右眼用画像表示装置の光学系を構成する反射鏡がxz平面と平行に配置されていると想定し、更には、右眼用反射鏡光軸衝突点を通りxy平面と平行な反射鏡上の軸線をζ軸、右眼用反射鏡光軸衝突点を通りζ軸と直交する反射鏡上の軸線をη軸としたとき、
右眼用画像表示装置の光学系を構成する平面鏡は、ζ軸を中心に角度θ1=45度±5度、回転した状態であって、平面鏡の上方が観察者から離れる方向に回転した状態で配置されており、且つ、η軸を中心に角度θ2=7度乃至21度、回転した状態であって、平面鏡の右端が観察者から離れる方向に回転した状態で配置されており、
左眼用画像表示装置の画像形成装置及び光学系は、右眼用画像表示装置の画像形成装置及び光学系と、観察者の両方の眼球を結ぶ線分の中点を通りyz平面と平行な仮想平面に対して、鏡面対称に配置されている[C02]に記載の表示装置。
[C04]画像形成装置は、反射鏡の上方に配置されている[C03]に記載の表示装置。
[D01]画像表示装置は、画像形成装置を支持する支持部材を更に備えており、
画像形成装置を支持する支持部材の支持面は、X方向、又は、Y方向、又は、X方向及びY方向に沿って湾曲しており、以て、画像形成装置は湾曲している[A01]乃至[C04]のいずれか1項に記載の表示装置。
[D02]支持部材の支持面のX方向に沿った湾曲の度合いは、Y方向に沿った湾曲の度合いよりも大きい[D01]に記載の表示装置。
[D03]支持部材は押さえ部材を備えており、
画像形成装置の外形は矩形形状であり、
X方向に沿って延びる画像形成装置の外周部は、押さえ部材によって支持部材に対して固定されている[D01]又は[D02]に記載の表示装置。
[D04]画像形成装置の外形は矩形形状であり、
X方向に沿って延びる画像形成装置の外周部は、支持部材によって挟まれている[D01]又は[D02]に記載の表示装置。
[D05]画像表示装置は、画像形成装置と反射鏡との間の距離を調整する画像形成装置/反射鏡間距離・調整装置を備えている[B01]乃至[D04]のいずれか1項に記載の表示装置。
[D06]画像形成装置と反射鏡との間の距離に応じて、画像形成装置からの画像全体の大きさを制御する表示制御装置を更に備えている[D05]に記載の表示装置。
[D07]画像表示装置は、レンズ群と観察者の眼球との間の距離を調整する眼球/レンズ群間距離・調整装置を備えている[B01]乃至[D06]のいずれか1項に記載の表示装置。
[D08]画像形成装置の所定の点を通り、X方向に平行な軸をX軸、画像形成装置の所定の点を通り、Y方向に平行な軸をY軸としたとき、画像表示装置は、X軸、Y軸及びZ軸の内の少なくとも1つの軸を中心に画像形成装置を回動させる回動装置を更に備えている[B01]乃至[D07]のいずれか1項に記載の表示装置。
[D09]反射鏡に対して画像形成装置をX方向に沿って移動させる移動装置を更に備えている[B01]乃至[D08]のいずれか1項に記載の表示装置。
[D10]フレームに取り付けられた左眼用画像表示装置及び右眼用画像表示装置を備えており、
左眼用画像表示装置と右眼用画像表示装置との間の距離を調整する画像表示装置間距離・調整装置を更に備えている[B01]乃至[D09]のいずれか1項に記載の表示装置。
[E01]画像形成装置の外形は矩形形状であり、
Y方向に沿って延びる画像形成装置の外周部から配線が外部に延びている[B01]乃至[D10]のいずれか1項に記載の表示装置。
10・・・観察者、11,11L,11R・・・観察者の眼球、20・・・フレーム、21・・・フロント部、22・・・サイド部、22A・・・孔部、23A・・・アーム、23B・・・額当て、24・・・ノーズパッド部、25・・・保持部材、26・・・基部、27A・・・キー、27B・・・ガイド溝、27C・・・締結部、30,30R,30L・・・画像表示装置、40,40L,40R・・・画像形成装置、50,50L,50R・・・光学系、51,51R,51L・・・反射鏡、52,52R,52L・・・レンズ群、53R,53L・・・筐体、54・・・光学部材、60・・・支持部材、70・・・画像表示装置間距離・調整装置、71・・・台座、72・・・台座の外側に位置する側面、73・・・送りネジ機構、74A,76A・・・ピン、75A・・・タップ穴、74B,75B,76B・・・ガイド溝、80・・・眼球/レンズ群間距離・調整装置、82・・・側壁、83・・・送りネジ機構、90・・・画像形成装置/反射鏡間距離・調整装置、91・・・調整装置ベース部材、92,94・・・シャフト、93・・・ブッシュ、95・・・送りネジ機構、96・・・ラッチ機構、97・・・ラッチ機構に嵌合するピン

Claims (10)

  1. (A)画像形成装置、及び、
    (B)画像形成装置からの画像を観察者の眼球に導く光学系、
    を備えており、
    光学系の光軸が画像形成装置の画像出射面と交わる点を、画像形成装置・第1衝突点、
    画像形成装置・第1衝突点を通過する画像形成装置の画像出射面における法線を、第1の法線、
    観察者の左右眼球の旋回中心を結ぶ直線の垂直二等分線に平行な眼球の旋回中心を通る直線である瞳孔中心線が画像形成装置の画像出射面と交わる点を、画像形成装置・第2衝突点、
    画像形成装置・第2衝突点を通過する画像形成装置の画像出射面における法線を、第2の法線、
    とし、
    光学系の光軸が第1の法線と成す角度をω1瞳孔中心線が第2の法線と成す角度をω2としたとき、
    0(度)≦ω2<ω1
    を満足し、
    光学系の光軸が観察者と対向するレンズ群の面と交わる点は、瞳孔中心線よりも外側に位置する画像表示装置。
  2. 0(度)≦ω2≦1(度)である請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 光学系の光軸の水平面への射影像と、瞳孔中心線の水平面への射影像の成す角度をω3としたとき、0<ω3を満足する請求項1又は請求項2に記載の画像表示装置。
  4. 画像形成装置からの画像を反射する反射鏡を更に備えており、
    光学系は、観察者の眼球と反射鏡との間に配置され、反射鏡によって反射された画像が入射するレンズ群から成り、
    レンズ群の光軸が光学系の光軸に相当する請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  5. 反射鏡とレンズ群との間に配置された自由曲面を有する光学部材を更に有し、
    光学部材は、レンズ状の部材あるいはプリズム状の部材から成る請求項4に記載の画像表示装置。
  6. 光学部材の光通過方向に沿った厚さは、水平方向、内側から外側に向かって変化する請求項5に記載の画像表示装置。
  7. 光学部材における自由曲面は、水平方向において、奇数次の曲面を有する請求項6に記載の画像表示装置。
  8. 反射鏡は自由曲面を有する請求項4乃至請求項7のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  9. 反射鏡は凹面を有する請求項4乃至請求項7のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  10. (イ)フレーム、及び、
    (ロ)フレームに取り付けられた画像表示装置、
    を備えた表示装置であって、
    画像表示装置は、
    (A)画像形成装置、及び、
    (B)画像形成装置からの画像を観察者の眼球に導く光学系、
    を備えており、
    光学系の光軸が画像形成装置の画像出射面と交わる点を、画像形成装置・第1衝突点、
    画像形成装置・第1衝突点を通過する画像形成装置の画像出射面における法線を、第1の法線、
    観察者の左右眼球の旋回中心を結ぶ直線の垂直二等分線に平行な眼球の旋回中心を通る直線である瞳孔中心線が画像形成装置の画像出射面と交わる点を、画像形成装置・第2衝突点、
    画像形成装置・第2衝突点を通過する画像形成装置の画像出射面における法線を、第2の法線、
    とし、
    光学系の光軸が第1の法線と成す角度をω1瞳孔中心線が第2の法線と成す角度をω2としたとき、
    0(度)≦ω2<ω1
    を満足し、
    光学系の光軸が観察者と対向するレンズ群の面と交わる点は、瞳孔中心線よりも外側に位置する表示装置。
JP2016543842A 2014-08-18 2015-05-25 画像表示装置及び表示装置 Active JP6780502B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014165735 2014-08-18
JP2014165735 2014-08-18
PCT/JP2015/064925 WO2016027539A1 (ja) 2014-08-18 2015-05-25 画像表示装置及び表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2016027539A1 JPWO2016027539A1 (ja) 2017-06-01
JP6780502B2 true JP6780502B2 (ja) 2020-11-04

Family

ID=55350492

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016543842A Active JP6780502B2 (ja) 2014-08-18 2015-05-25 画像表示装置及び表示装置

Country Status (4)

Country Link
US (2) US10564424B2 (ja)
JP (1) JP6780502B2 (ja)
CN (1) CN106575045B (ja)
WO (1) WO2016027539A1 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10564424B2 (en) * 2014-08-18 2020-02-18 Sony Corporation Image display device and display apparatus
US10571692B2 (en) * 2016-03-02 2020-02-25 Facebook Technologies, Llc Field curvature corrected display
CN108957742B (zh) * 2017-05-19 2021-09-03 深圳市易瞳科技有限公司 一种实现画面虚拟透明动态调节的增强现实头盔及方法
JP6516806B2 (ja) * 2017-08-31 2019-05-22 キヤノン株式会社 画像表示装置
US10802285B2 (en) * 2018-03-05 2020-10-13 Invensas Corporation Remote optical engine for virtual reality or augmented reality headsets
US11029908B2 (en) * 2019-08-28 2021-06-08 Himax Display, Inc. Head mounted display apparatus
CN112509138B (zh) * 2020-12-11 2023-07-18 电子科技大学 一种基于lcos的室内抹灰机器人高精度三维重建***

Family Cites Families (33)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3787109A (en) * 1972-06-28 1974-01-22 Honeywell Inc Inside helmet sight apparatus
US3923370A (en) * 1974-10-15 1975-12-02 Honeywell Inc Head mounted displays
US5486841A (en) * 1992-06-17 1996-01-23 Sony Corporation Glasses type display apparatus
US6144347A (en) * 1992-10-09 2000-11-07 Sony Corporation Head-mounted image display apparatus
JPH08505238A (ja) * 1992-12-04 1996-06-04 バーチャル ビジョン,インコーポレイティド ヘッド装着式デイスプレイシステム
JP3212203B2 (ja) 1993-02-09 2001-09-25 オリンパス光学工業株式会社 視覚表示装置
JPH06331928A (ja) * 1993-05-24 1994-12-02 Sony Corp 眼鏡型ディスプレイ装置
EP0883012B1 (en) * 1993-08-20 2004-03-24 Seiko Epson Corporation Head-mounted image display apparatus
JPH0772449A (ja) 1993-09-06 1995-03-17 Seiko Epson Corp 頭部装着型液晶表示装置
US5739797A (en) * 1994-06-23 1998-04-14 Seiko Epson Corporation Head-mounted virtual image display device having switching means enabling user to select eye to view image
AUPM943194A0 (en) * 1994-11-14 1994-12-08 Salwin Pty Ltd Viewing assembly
JPH08160884A (ja) 1994-12-02 1996-06-21 Hitachi Ltd 情報表示端末
JP3672951B2 (ja) 1994-12-13 2005-07-20 オリンパス株式会社 画像表示装置
US6563626B1 (en) * 1999-02-25 2003-05-13 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Display device
JP2001209001A (ja) 2000-01-27 2001-08-03 Sony Corp 虚像視光学系
US6462882B2 (en) 2001-03-01 2002-10-08 Raytheon Company Light-weight head-mounted display
JP4831875B2 (ja) 2001-03-01 2011-12-07 トヨタ自動車株式会社 水素ガス生成装置
JP3984907B2 (ja) 2002-11-29 2007-10-03 キヤノン株式会社 画像観察システム
JP4604190B2 (ja) * 2004-02-17 2010-12-22 国立大学法人静岡大学 距離イメージセンサを用いた視線検出装置
RU2322771C2 (ru) * 2005-04-25 2008-04-20 Святослав Иванович АРСЕНИЧ Стереопроекционная система
US7878652B2 (en) * 2006-01-24 2011-02-01 University Of Tennessee Research Foundation Adaptive photoscreening system
JP2009159381A (ja) * 2007-12-27 2009-07-16 Brother Ind Ltd 単眼型画像形成装置
JP5163534B2 (ja) 2009-02-24 2013-03-13 ブラザー工業株式会社 ヘッドマウントディスプレイ
EP2372431A3 (en) 2010-03-24 2011-12-28 Olympus Corporation Head-mounted type display device
JP5499854B2 (ja) * 2010-04-08 2014-05-21 ソニー株式会社 頭部装着型ディスプレイにおける光学的位置調整方法
JP5583542B2 (ja) 2010-05-24 2014-09-03 株式会社Pfu 帳票処理システム、ocr装置、ocr処理プログラム、帳票作成装置、帳票作成プログラム、および帳票処理方法
CN102540465A (zh) * 2011-12-09 2012-07-04 中航华东光电有限公司 一种头盔显示器的光学***
US9380287B2 (en) * 2012-09-03 2016-06-28 Sensomotoric Instruments Gesellschaft Fur Innovative Sensorik Mbh Head mounted system and method to compute and render a stream of digital images using a head mounted display
JP6358248B2 (ja) * 2013-04-11 2018-07-18 ソニー株式会社 表示装置
EP2985652A4 (en) 2013-04-11 2016-12-14 Sony Corp IMAGE DISPLAY DEVICE AND DISPLAY DEVICE
EP3439293A3 (en) * 2013-07-16 2019-05-01 Sony Corporation Display apparatus
EP3023829A4 (en) * 2013-07-16 2017-05-10 Sony Corporation Display device
US10564424B2 (en) * 2014-08-18 2020-02-18 Sony Corporation Image display device and display apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
US20200012111A1 (en) 2020-01-09
US11073698B2 (en) 2021-07-27
US10564424B2 (en) 2020-02-18
CN106575045A (zh) 2017-04-19
CN106575045B (zh) 2020-06-09
US20170184852A1 (en) 2017-06-29
WO2016027539A1 (ja) 2016-02-25
JPWO2016027539A1 (ja) 2017-06-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6780502B2 (ja) 画像表示装置及び表示装置
US10397560B2 (en) Transmission-type display
JP6311714B2 (ja) 表示装置
US6940645B2 (en) Monocentric autostereoscopic optical apparatus with a spherical gradient-index ball lens
WO2015008531A1 (ja) 表示装置
US20160005231A1 (en) Image display device
US20220146839A1 (en) Binocular type head mounted display system with adjustable interpupillary distance mechanism
KR101546962B1 (ko) 헤드 마운트 디스플레이의 광학계
CN114365027A (zh) 显示具有景深的物体的***与方法
US7226167B2 (en) Autostereoscopic display apparatus
KR20160006049A (ko) 헤드 마운티드 디스플레이 장치
JP7118650B2 (ja) 表示装置
US6871956B1 (en) Autostereoscopic optical apparatus
US9857592B2 (en) Display device
US20220196961A1 (en) Image relay device and image projection system
US7165842B2 (en) Autostereoscopic display apparatus having glare suppression
US6834961B1 (en) Autostereoscopic optical apparatus
JPH07110455A (ja) ヘッドマウント・ディスプレイ
EP3525024B1 (en) Projection device
KR101893538B1 (ko) 동공의 위치 변화에 따라 망막 투영 디스플레이를 구현하기 위한 광학 제어 시스템 및 방법
KR20010001314A (ko) 헤드 마운트 디스플레이

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180511

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190514

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190703

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191210

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200131

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200609

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200718

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200915

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200928

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6780502

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151