JP6779833B2 - ダンパ取付方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ダンパを構造物に取り付けるダンパ取付方法に関する。
従来、橋梁などの構造物には、その耐震性や免震性、制振性を向上させるために、振動エネルギーを吸収するためのダンパが設置される。例えば、橋梁の場合には、橋脚や橋台の下部工と橋桁の上部工との間にダンパが取り付けられる。
このようなダンパの取付方法として、ダンパを構造物の取付面の間に配置し、ダンパの一端を構造物の一方の取付面に固定し、そしてダンパを引き伸ばしてからダンパの他端を構造物の他方の取付面に固定する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の方法では、構造物の取付面間にダンパが配置され、ダンパの一方の取付面が構造物の一方の取付面に固定される。そして、ダンパの他方の取付面と構造物の他方の取付面に開口する複数の貫通したボルト孔に複数のテーパねじが差し込まれ、各テーパねじの構造物の該他方の取付面と反対側の面から突出した部分にセンターホールジャッキ(登録商標)と呼ばれるジャッキが取り付けられる。
また、これらのジャッキのテーパねじと反対側に突出した部分には、取付板が渡され、ボルトで固定される。この状態で、各ジャッキを駆動することにより、各テーパねじを介してダンパの該他方の取付面の側が構造物の該他方の取付面の方に引き付けられ、ダンパが引き伸ばされる。
ダンパが伸びてその他方の取付面が構造物の該他方の取付面に密着すると、テーパねじが差し込まれていないボルト孔を介して、ボルトとナットでダンパの該他方の取付面が構造物の該他方の取付面に固定される。この後、各ジャッキとテーパねじが撤去され、ジャッキが撤去されたボルト孔を介してさらにボルト締めが行われ、ダンパの取付けが完了する。
特開2013−199776号公報
しかしながら、上記特許文献1の方法によれば、ダンパをジャッキで伸長させるときにテーパねじを使用する必要がある。さらに、ジャッキを設置するときにはジャッキに取付板を固定するとともに、ジャッキを取り外すときにはこの取付板を取り外す必要がある。
また、テーパねじのテーパ部分が機能してダンパの該他方の取付面と構造物の該他方の取付面との位置決めが行われるためには、これらの取付面が近接した状態である必要がある。このため、特許文献1の方法は、伸長前のダンパにおける該他方の取付面と構造物の該他方の取付面との間の距離が大きい場合には適していない。
本発明の目的は、かかる従来技術の課題に鑑み、構造物とダンパとの間隔が大きい場合でもダンパを簡便に取り付ける方法を提供することにある。
第1発明に係るダンパ取付方法は、
一端にダンパ側第1取付面を有し、他端にダンパ側第2取付面を有するダンパを、構造物の構造物側第1取付面と構造物側第2取付面との間に取り付ける方法であって、
前記構造物側第1取付面と前記構造物側第2取付面との間に前記ダンパを配置して前記構造物側第1取付面に前記ダンパ側第1取付面を固定し、前記構造物側第2取付面及び前記ダンパ側第2取付面を相互に間隔を置いて対向させる第1工程と、
前記第1工程の後、前記ダンパ側第2取付面に開口する貫通した第1ボルト孔及びこれに対応する前記構造物側第2取付面に開口する貫通した第2ボルト孔に牽引用ボルトを挿入する第2工程と、
前記第2工程の後、前記牽引用ボルトに牽引力を付与して前記ダンパを伸長させる牽引力付与装置を該牽引用ボルトに装着する第3工程と、
前記第3工程の後、前記牽引力付与装置により前記牽引用ボルトに牽引力を付与して前記ダンパを伸長させ、前記ダンパ側第2取付面と前記構造物側第2取付面とを接触させる第4工程と、
前記第1工程の後であって前記第4工程の接触の前に、前記ダンパ側第2取付面に開口する貫通した第3ボルト孔及びこれに対応する前記構造物側第2取付面に開口する貫通した第4ボルト孔に対し、該接触時に該第3ボルト孔が該第4ボルト孔に位置決めされるように該第3ボルト孔を案内する案内用ボルトを通す第5工程と、
前記第4工程の後、前記案内用ボルトを取り外して前記第3ボルト孔及び前記第4ボルト孔に取付ボルトを通し、該取付ボルトにナットを取り付けて前記ダンパ側第2取付面及び前記構造物側第2取付面の相互間に締結力を付与する第6工程と、
前記第4工程の後、前記牽引力付与装置及び前記牽引用ボルトを取り外し、前記第1ボルト孔及び前記第2ボルト孔に取付ボルトを通し、該取付ボルトにナットを取り付けて前記締結力を付与する第7工程とを備えることを特徴とする。
第1発明において、第4工程では、牽引力付与装置で牽引用鋼棒に牽引力が付与されると、ダンパに対してダンパ側第2取付面が構造物側第2取付面の方に引き付けられる力が働く。これにより、ダンパが伸びて、ダンパ側第2取付面が構造物側第2取付面に接触する。この間、第5工程で第3ボルト孔及び第4ボルト孔に通された案内用ボルトによって、第3ボルト孔が第4ボルト孔に位置決めされるように案内される。
このため、適度に長い案内用ボルトを用いることにより、第4工程を行う前におけるダンパ側第2取付面と構造物側第2取付面との間の距離が比較的大きい場合でも、両取付面を、最終的には位置ずれを生じることなく接触させることができる。また、従来のように、特殊なテーパねじを用いたり、取付板を準備したりする必要がなく、取付板の取付け、取外しの手間を要することもない。
したがって、ダンパの伸長前における構造物側第2取付面とダンパ側第2取付面との間隔が大きい場合でもダンパを簡便にかつ確実に取り付けることができる。なお、第6工程及び第7工程は、いずれも第4工程の後であればよく、その先後は問わない。
第2発明に係るダンパ取付方法は、第1発明において、前記第6工程に替えて、前記第4工程の後、該第4工程において又は該第4工程後に前記案内用ボルトに取り付けられたナットにより前記ダンパ側第2取付面及び前記構造物側第2取付面の相互間に締結力を付与する第8工程を備えることを特徴とする。
第2発明によれば、第4工程の後は、第8工程で、案内用ボルトをそのまま用いてダンパ側第2取付面及び構造物側第2取付面の相互間に締結力を付与することができる。したがって、取付ボルトの数を減らすとともに、案内用ボルトを取付ボルトに取り換える手間を省き、より簡便にダンパの取付けを行うことができる。
第3発明に係るダンパ取付方法は、第1発明において、前記牽引用ボルトに代えて、両端部に雄ねじを有する牽引用鋼棒を用いることを特徴とする。第3発明によれば、第1発明と同様に、ダンパの伸長前における構造物側第2取付面とダンパ側第2取付面との間隔が大きい場合でもダンパを簡便にかつ確実に取り付けることができる。なお、牽引用鋼棒の両端部の雄ねじには、牽引力付与装置で牽引用鋼棒に牽引力を付与するのに必要なナットが取り付けられる。
第4発明に係るダンパ取付方法は、第1又は第3発明において、前記案内用ボルトに代えて案内用鋼棒を用いることを特徴とする。第4発明によれば、第1発明の場合と同様に、ダンパの伸長前における構造物側第2取付面とダンパ側第2取付面との間隔が大きい場合でも、適切な長さを有する案内用鋼棒を用いることにより、ダンパを簡便にかつ確実に取り付けることができる。
第5発明に係るダンパ取付方法は、第1発明において、
前記案内用ボルトに代えて両端部に雄ねじを有する案内用鋼棒を用い、
前記第6工程に代えて、前記第4工程の後、該第4工程において又は該第4工程後に前記案内用鋼棒の両端部に取り付けられたナットにより前記ダンパ側第2取付面及び前記構造物側第2取付面の相互間に締結力を付与する第9工程を有することを特徴とする。
第4工程の後は、第9工程で、案内用鋼棒をそのまま用いてダンパ側第2取付面及び構造物側第2取付面の相互間に締結力を付与することができる。したがって、取付ボルトの数を減らすとともに、案内用ボルトを取付ボルトに取り換える手間を省き、より簡便にダンパの取付けを行うことができる。
本発明の一実施形態に係るダンパ取付方法の第1工程が完了したときの様子を示す図である。 前記ダンパ取付方法の第3工程及び第5工程が完了したときの様子を示す図である。 前記ダンパ取付方法の第4工程を行っている途中の様子を示す図である。 前記ダンパ取付方法の第7工程が完了したときの様子を示す図である。 前記ダンパ取付方法におけるダンパ側第2取付面及び構造物側第2取付面におけるボルト孔の配置を示す図である。 ダンパ側第2取付面及び構造物側第2取付面の他の例を示す図であり、図6Aはボルト孔を4個有する例、図6Bはボルト孔を8個有する例、図6Cはボルト孔を8個有する場合の別の例を示す。
以下、図面を用いて本発明の実施形態を説明する。本発明の一実施形態に係るダンパ取付方法により取り付けられるダンパは、橋梁において十分な耐震性や免震性、制振性を付与するものであり、例えば数トンの重量を有する。図1に示すように、このダンパ1は、橋梁の下部工2に設けられた下部工ブラケット3と、上部工4に設けられた上部工ブラケット5との間に取り付けられる。
ダンパ1は、一端にダンパ側第1取付面6を有し、他端にダンパ側第2取付面7を有する。ダンパ側第1取付面6及びダンパ側第2取付面7は、ダンパ1の両端部に設けられた二山クレビス8によりそれぞれ構成される。ダンパ1には、雨水の侵入を防止するためのカバー9が設けられる。
下部工ブラケット3は、ダンパ側第1取付面6が接合される構造物側第1取付面10を有する。上部工ブラケット5は、ダンパ側第2取付面7が接合される構造物側第2取付面11を有する。
構造物側第1取付面10及びダンパ側第1取付面6には、これらを相互にボルト締めで締結するための複数の貫通したボルト孔(キリ孔)が開口している。構造物側第2取付面11及びダンパ側第2取付面7にも同様に、複数の貫通したボルト孔が開口している。
構造物側第2取付面11及びダンパ側第2取付面7のボルト孔は、その用いられ方が異なる。すなわち、図5に示すように、例えばダンパ側第2取付面7の四隅のボルト孔である第1ボルト孔7a及び構造物側第2取付面11の四隅のボルト孔である第2ボルト孔11aは、後述する牽引力付与装置としてのセンターホールジャッキ(登録商標)12(図2参照)によりダンパ1を引き伸ばすために利用される。
ダンパ側第2取付面7の他のボルト孔である第3ボルト孔7b及び構造物側第2取付面11の他のボルト孔である第4ボルト孔11bは、後述のように案内用ボルト13を通すために用いられる(図2参照)。
ダンパ1の取付けに際しては、まず、下部工ブラケット3及び上部工ブラケット5をそれぞれ下部工2の上面及び上部工4の下弦材14の下面に設置し、本固定する。このとき、下部工ブラケット3と下部工2との間には無収縮モルタルを充填し、後でダンパ1の長さを調節する際に下部工ブラケット3が動かないようにしておく。
このとき、構造物側第2取付面11とダンパ側第2取付面7との間の間隔は、気温の変動やダンパ1の長さの計測誤差、下部工ブラケット3、上部工ブラケット5の取付誤差などに拘わらずダンパ1が構造物側第1取付面10と構造物側第2取付面11との間に収まり、かつダンパ1が状況の変動によっても正常に機能するように、適切な大きさに設定される。
次に、図1に示すように、ダンパ1を下部工ブラケット3の構造物側第1取付面10と上部工ブラケット5の構造物側第2取付面11との間に配置し、構造物側第1取付面10にダンパ側第1取付面6を仮固定し、構造物側第2取付面11及びダンパ側第2取付面7を相互に間隔を置いて対向させる(第1工程)。
このとき、ダンパ1は数トンの重量を有するので、ダンパ1を構造物側第1取付面10と構造物側第2取付面11との間に配置する際には、チェーンブロックなどの吊下げ手段15が用いられ、必要に応じて横引きなどの手法が用いられる。
次に、図2に示すように、ダンパ側第2取付面7の四隅の第1ボルト孔7a(図5参照)、及びこれらと対をなす構造物側第2取付面11の四隅の第2ボルト孔11a(図5参照)に、4つの牽引用ボルト16を、先端側が第2ボルト孔11aから突出するように挿入する(第2工程)。
次に、図2に示すように、構造物側第2取付面11の第2ボルト孔11aから突出した牽引用ボルト16に対し、センターホールジャッキ(登録商標)12(以下、単に「ジャッキ12」という。)を装着する(第3工程)。このとき、牽引用ボルト16の先端部が、ジャッキ12に固定される。ジャッキ12は、牽引用ボルト16に突出方向の牽引力を付与してダンパ1を伸長させる機能を有する。
次に、図2に示すように、ダンパ側第2取付面7に開口する貫通した第3ボルト孔7b及びこれに対応する構造物側第2取付面11に開口する貫通した第4ボルト孔11b(図5参照)に対して案内用ボルト13を通す(第5工程)。案内用ボルト13は、ダンパ側第2取付面7と構造物側第2取付面11とを接触させるときに第3ボルト孔7bが第4ボルト孔11bに位置決めされるように第3ボルト孔7bを案内する機能を有する。
なお、ジャッキ12のセンターホールの孔の径は、第1ボルト孔7a及び第2ボルト孔11aの径よりも小さく、例えば前者がφ38mmであるのに対し、後者はφ52mmである。したがって、上記のような案内用ボルト13の案内機能がダンパ側第2取付面7と構造物側第2取付面11とを正しく位置決めするのに有効に作用する。
次に、図3に示すように、ジャッキ12により牽引用ボルト16に牽引力を付与してダンパ1を伸長させ、ダンパ側第2取付面7と構造物側第2取付面11とを接触させる(第4工程)。このとき、上述の第3ボルト孔7b及び第4ボルト孔11bに通された案内用ボルト13によって、第3ボルト孔7bが第4ボルト孔11bに位置決めされる。また、ダンパ1を伸長させている間、案内用ボルト13に、その先端側からナットを取り付けて、その螺合量を、ダンパ1の伸長に応じて増大させるようにしてもよい。
次に、図4に示すように、案内用ボルト13を取り外して各第3ボルト孔7b及び第4ボルト孔11bに取付ボルト20を通し、取付ボルト20にナット21を取り付けてダンパ側第2取付面7及び構造物側第2取付面11の相互間に締結力を付与する(第6工程)。このとき、ナット21は本固定される。
次に、ジャッキ12及び牽引用ボルト16を取り外し、各第1ボルト孔7a及び第2ボルト孔11a(図5参照)に取付ボルト20を通し、取付ボルト20にナット21を取り付けて締結力を付与する(第7工程)。このとき、ナット21は、本固定される。これにより、ダンパ側第2取付面7は、構造物側第2取付面11に固定される。
なお、このとき、図5のダンパ側第2取付面7及び構造物側第2取付面11のボルト孔のうち、牽引用ボルト16及び案内用ボルト13のいずれも挿入されていないものがあれば、そのボルト孔についても取付ボルト20及びナット21が取り付けられ、本固定される。
さらに、仮固定してあった構造物側第1取付面10及びダンパ側第1取付面6についても本固定することにより、ダンパ1の取付けが完了する。
以上のように、本実施形態によれば、適度に長い案内用ボルト13を用いることにより、ダンパ1の伸長前におけるダンパ側第2取付面7と構造物側第2取付面11との間の距離が比較的大きい場合でも、両取付面を、最終的には位置ずれを生じることなく接触させることができる。
特に、ダンパ1を構造物としての橋梁の橋脚や橋台などの下部工2と下弦材14などの上部工4との間などに設置する場合、構造物側第1取付面10と構造物側第2取付面11との間の距離と伸長前のダンパ1の長さとの差が、気温の変化や計測誤差により大きく変動する。このような場合でも、この長さの差を従来の施工法の場合よりも十分長く設定できるので、支障なくダンパ1を構造物側第1取付面10と構造物側第2取付面11との間に配置して設置することができる。
また、従来のように、特殊なテーパねじを用いたり、取付板を準備したりする必要がなく、取付板の取付け、取外しの手間を要することもない。
したがって、ダンパ1の伸長前における構造物側第2取付面11とダンパ側第2取付面7との間隔が大きい場合でも、ダンパ1を簡便にかつ確実に取り付けることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、案内用ボルト13を取付ボルト20に取り換えて、取付ボルト20にナット21を取り付けてダンパ側第2取付面7及び構造物側第2取付面11の相互間に締結力を付与する(第6工程)代わりに、案内用ボルト13をそのまま用い、案内用ボルト13に取り付けられているナットにより上記の締結力を付与するようにしてもよい(第8工程)。
なお、このナットとしては、ジャッキ12でダンパ1を伸長させ、ダンパ側第2取付面7と構造物側第2取付面11とを接触させる(第4工程)間に、案内用ボルト13に取り付けられ、ダンパ1の伸長に応じて螺合量が増大されたものをそのまま用いることができる。また、該ナットは、ダンパ側第2取付面7と構造物側第2取付面11との接触後に案内用ボルト13に取り付けたナットであってもよい。
また、この場合、案内用ボルト13として、上述の取付ボルト20と同一程度の長さのものを用いるのが、外観上好ましい。ただし、この場合、案内用ボルト13の長さは、構造物側第2取付面11及びダンパ側第2取付面7を相互に間隔を置いて対向させる第1工程完了時の各取付面の間隔に比べて短いので、案内用ボルト13は、ダンパ側第2取付面7と構造物側第2取付面11とが接近したときに(第4工程の途中で)、第3ボルト孔7b及び第4ボルト孔11bに通される。
これによれば、第4工程の後は、第8工程で、案内用ボルト13をそのまま用いてダンパ側第2取付面7及び構造物側第2取付面11の相互間に締結力を付与することができる。したがって、取付ボルト20の数を減らすとともに、案内用ボルト13を取付ボルト20に取り換える手間を省き、より簡便にダンパ1の取付けを行うことができる。
また、牽引用ボルト16に代えて、両端部に雄ねじを有する牽引用鋼棒を用いてもよい。この場合、ジャッキ12により牽引用鋼棒に牽引力が付与されるように、ジャッキ12を牽引用鋼棒に取り付けるとき、牽引用鋼棒の第1ボルト孔7aから突出した側の端部にもナットが取り付けられる。
また、案内用ボルト13に代えて案内用鋼棒を用いてもよい。この場合も、第3ボルト孔7b及び第4ボルト孔11bに通された案内用鋼棒によって、第3ボルト孔7bを第4ボルト孔11bに正しく位置決めすることができる。
また、案内用ボルト13に代えて両端部に雄ねじを有する案内用鋼棒を用いてもよい。この場合、ダンパ側第2取付面7と構造物側第2取付面11とを接触させた後、案内用鋼棒の両端部に取り付けられているナットによりダンパ側第2取付面7及び構造物側第2取付面11の相互間に締結力を付与してもよい(第9工程)。この場合、案内用鋼棒として、上述の取付ボルト20と同一程度の長さのものを用いるのが、外観上好ましい。
ただし、この場合、案内用鋼棒の長さが短いので、案内用鋼棒は、ダンパ側第2取付面7と構造物側第2取付面11とが接近したときに(第4工程の途中で)、第3ボルト孔7b及び第4ボルト孔11bに通される。
案内用鋼棒の両端部に取り付けられているナットとしては、ジャッキ12でダンパ1を伸長させ、ダンパ側第2取付面7と構造物側第2取付面11とを接触させる(第4工程)間に、案内用鋼棒に取り付けられ、ダンパ1の伸長に応じて螺合量が増大されたものをそのまま用いることができる。該接触後に取り付けたナットであってもよい。これによれば、取付ボルト20の数を減らすとともに、案内用鋼棒を取付ボルト20に取り換える手間を省き、より簡便にダンパ1の取付けを行うことができる。
また、ダンパ側第2取付面及び構造物側第2取付面は、図5のものに限られず、例えば、図6A〜図6Cに示すようなダンパ側第2取付面27、37、47及び構造物側第2取付面31、41、51であってもよい。
ただし、図6Aでは、ダンパ側第2取付面27及び構造物側第2取付面31を向い合せた場合に第1ボルト孔7aと第2ボルト孔11aとが対応し、第3ボルト孔7bと第4ボルト孔11bとが対応するように、上下を反転して表示しているものとする。図6Bの場合も同様である。
図6Aのダンパ側第2取付面27は、各組の対角に2つずつの第1ボルト孔7a及び第3ボルト孔7bを有する。これに対応し、図6Aの構造物側第2取付面31も、各対角に2つずつの貫通した第2ボルト孔11a及び第4ボルト孔11bを有する。
図6Bのダンパ側第2取付面37は、4個ずつ2列に配置したボルト孔を有する。1組の対角のボルト孔は第1ボルト孔7aとして用いられ、他のボルト孔は、第3ボルト孔7bとして用いられる。これに対応するように、図6Bの構造物側第2取付面41においても同様に第2ボルト孔11a及び第4ボルト孔11bを有する。
図6Cのダンパ側第2取付面47は、4個ずつ2列に配置したボルト孔を有する。4隅のボルト孔は第1ボルト孔7aとして用いられ、他のボルト孔は、第3ボルト孔7bとして用いられる。これに対応するように、図6Cの構造物側第2取付面51のボルト孔も、同様に、4隅のボルト孔は第2ボルト孔11aとして用いられ、他のボルト孔は、第4ボルト孔11bとして用いられる。
なお、牽引用ボルト16又は牽引用鋼棒が挿入される第1ボルト孔7a及び第2ボルト孔11aの位置は、4隅であることが必須ではなく、他の位置であってもよい。ただし、これらの位置は、ダンパ1の中心軸線について回転対称の位置であることが望ましい。
また、牽引用ボルト16及び/又は案内用ボルト13の表面と、対応する前記第1〜第4ボルト孔7a、11a、7b、11bとの間で生じる摩擦力を軽減する処置を施す工程を有してもよい。摩擦力を軽減する処置としては、例えば、牽引用ボルト16及び案内用ボルト13の表面にテフロン(登録商標)などの摩擦を軽減する樹脂をコーティングしたり、潤滑油又はグリースを塗布したり、シート状のテフロン(登録商標)を巻き付けたりすることが該当する。
又は、牽引用ボルト16及び/又は案内用ボルト13に対応する第1〜第4ボルト孔の内径表面に摩擦力を軽減する処置を行うことや、ボルトとボルト孔の隙間(クリアランス)に、例えば、筒状の摺動部材が配されていてもよい。
これによれば、牽引用ボルト16及び案内用ボルト13が、対応する第1〜第4ボルト孔7a、11a、7b、11b内をスムーズに移動するので、牽引用ボルト16及び案内用ボルト13と対応する第1〜第4ボルト孔7a、11a、7b、11bとの接触部分に損傷などを与えることなく、ダンパ1をスムーズに伸長させ、ダンパ側第2取付面7を構造物側第2取付面11に対して精度よく位置決めすることができる。
また、案内用ボルト13の第3ボルト孔7b及び第4ボルト孔11bへの挿入は、構造物側第1取付面10にダンパ側第1取付面6を仮固定した後であって、ダンパ側第2取付面7と構造物側第2取付面11とを接触させる前のいずれのタイミングで行ってもよい。
また、ダンパ1の仮固定は、上部工ブラケット5の構造物側第2取付面11に対して行い、ダンパ1を下部工ブラケット3の構造物側第1取付面10まで伸ばして構造物側第1取付面10に固定するようにしてもよい。
また、ジャッキ12の設置は、ダンパ1におけるダンパ側第2取付面7の裏側の面において行うようにしてもよい。
1…ダンパ、2…下部工、3…下部工ブラケット、4…上部工、5…上部工ブラケット、6…ダンパ側第1取付面、7、27、37、47…ダンパ側第2取付面、7a…第1ボルト孔、7b…第3ボルト孔、8…二山クレビス、9…カバー、10…構造物側第1取付面、11、31、41、51…構造物側第2取付面、11a…第2ボルト孔、11b…第4ボルト孔、12…ジャッキ、13…案内用ボルト、14…下弦材、15…吊下げ手段、16…牽引用ボルト、21…ナット、20…取付ボルト。

Claims (5)

  1. 一端にダンパ側第1取付面を有し、他端にダンパ側第2取付面を有するダンパを、構造物の構造物側第1取付面と構造物側第2取付面との間に取り付ける方法であって、
    前記構造物側第1取付面と前記構造物側第2取付面との間に前記ダンパを配置して前記構造物側第1取付面に前記ダンパ側第1取付面を固定し、前記構造物側第2取付面及び前記ダンパ側第2取付面を相互に間隔を置いて対向させる第1工程と、
    前記第1工程の後、前記ダンパ側第2取付面に開口する貫通した第1ボルト孔及びこれに対応する前記構造物側第2取付面に開口する貫通した第2ボルト孔に牽引用ボルトを挿入する第2工程と、
    前記第2工程の後、前記牽引用ボルトに牽引力を付与して前記ダンパを伸長させる牽引力付与装置を該牽引用ボルトに装着する第3工程と、
    前記第3工程の後、前記牽引力付与装置により前記牽引用ボルトに牽引力を付与して前記ダンパを伸長させ、前記ダンパ側第2取付面と前記構造物側第2取付面とを接触させる第4工程と、
    前記第1工程の後であって前記第4工程の接触の前に、前記ダンパ側第2取付面に開口する貫通した第3ボルト孔及びこれに対応する前記構造物側第2取付面に開口する貫通した第4ボルト孔に対し、該接触時に該第3ボルト孔が該第4ボルト孔に位置決めされるように該第3ボルト孔を案内する案内用ボルトを通す第5工程と、
    前記第4工程の後、前記案内用ボルトを取り外して前記第3ボルト孔及び前記第4ボルト孔に取付ボルトを通し、該取付ボルトにナットを取り付けて前記ダンパ側第2取付面及び前記構造物側第2取付面の相互間に締結力を付与する第6工程と、
    前記第4工程の後、前記牽引力付与装置及び前記牽引用ボルトを取り外し、前記第1ボルト孔及び前記第2ボルト孔に取付ボルトを通し、該取付ボルトにナットを取り付けて前記締結力を付与する第7工程とを備えることを特徴とするダンパ取付方法。
  2. 前記第6工程に代えて、前記第4工程の後、該第4工程において又は該第4工程後に前記案内用ボルトに取り付けられたナットにより前記ダンパ側第2取付面及び前記構造物側第2取付面の相互間に締結力を付与する第8工程を備えることを特徴とする請求項1に記載のダンパ取付方法。
  3. 前記牽引用ボルトに代えて、両端部に雄ねじを有する牽引用鋼棒を用いることを特徴とする請求項1に記載のダンパ取付方法。
  4. 前記案内用ボルトに代えて案内用鋼棒を用いることを特徴とする請求項1又は3に記載のダンパ取付方法。
  5. 前記案内用ボルトに代えて両端部に雄ねじを有する案内用鋼棒を用い、
    前記第6工程に代えて、前記第4工程の後、該第4工程において又は該第4工程後に前記案内用鋼棒の両端部に取り付けられたナットにより前記ダンパ側第2取付面及び前記構造物側第2取付面の相互間に締結力を付与する第9工程を有することを特徴とする請求項1に記載のダンパ取付方法。
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