JP6779180B2 - ボルテックスジェネレータ及び風車翼アセンブリ - Google Patents

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Description

本開示はボルテックスジェネレータ及び風車翼アセンブリに関する。
従来から、風車の運転効率を向上させる観点から、風車翼の空力的性能を改善する試みがなされている。その試みの一つは、風車翼の表面にボルテックスジェネレータを設け、風車翼の表面に沿った流れの剥離を抑制することである。
特許文献1〜特許文献9には、風車翼の表面に取り付けられる基部と該基部上に立設されたフィンとを有するボルテックスジェネレータが開示されている。
欧州特許出願公開第2484898号明細書 国際公開第2015/030573号 独国特許出願公開第102013201871号明細書 国際公開第2014/198353号 欧州特許出願公開第2824320号明細書 国際公開第2006/122547号 米国特許出願公開第2014/0219810号明細書 欧州特許出願公開第2548801号明細書 国際公開第2013/014015号
しかしながら、近年、風車翼の空力性能のさらなる改善要求が高まりつつあり、特許文献1〜9に記載のボルテックスジェネレータの剥離抑制効果をさらに高めることが望まれている。
本発明の少なくとも幾つかの実施形態の目的は、優れた剥離抑制効果を享受できるボルテックスジェネレータ及びこれを備えた風車翼アセンブリを提供することである。
(1)本発明の幾つかの実施形態に係るボルテックスジェネレータは、
風車翼のためのボルテックスジェネレータであって、
負圧面及び圧力面を有する少なくとも一つのフィンを備え、
各々の前記フィンは、前記フィンの少なくとも一部の高さ範囲において、前記フィンの根本側から前記フィンの頂部側に向かうにつれて、フィンコード長Cに対する最大キャンバーcmaxの比である最大キャンバー比cmax/Cが減少するように構成されている。
ボルテックスジェネレータは、フィンが生み出す揚力によって縦渦を形成して、ボルテックスジェネレータの後流側における境界層内外の運動量交換を促進し、境界層を薄くすることで、風車翼後縁側での剥離を抑制するものである。このため、ボルテックスジェネレータによる剥離抑制効果を高めるためには、キャンバーを有するフィン翼型を採用することで、フィンが生み出す揚力を増大させて、縦渦を効果的に形成することが望ましい。しかしながら、本発明者らは、キャンバーを有するフィン翼型を採用したボルテックスジェネレータの研究開発を進める中で、フィンの頂部近傍におけるキャンバーが比較的大きいと、予想に反してボルテックスジェネレータによる剥離抑制効果を十分に得られない場合があることを見出した。このことは、フィンの頂部側において最大キャンバーが大きい場合、フィンの頂部側での負圧面の圧力が低下する結果、負圧面側でフィン高さ方向に圧力勾配が生じ、相対的に圧力の高いフィンの根本側から相対的に圧力の低いフィンの頂部側に向かう流れ(横流れ)が発生することに起因する。この横流れは上述した縦渦と逆方向の流れであり、横流れによって縦渦の生成が阻害されることで、上述したとおりボルテックスジェネレータによる剥離抑制効果を十分に得られない場合が起こり得るのである。
この点、上記(1)の構成によれば、フィンの少なくとも一部の高さ範囲において、フィンの根本側からフィンの頂部側に向かうにつれて、フィンコード長Cに対する最大キャンバーcmaxの比である最大キャンバー比cmax/Cが減少するように構成されているため、フィンの頂部側において負圧面側の圧力低下を抑制し、縦渦形成の阻害要因である横流れの発生を抑制することができる。この結果、ボルテックスジェネレータによる剥離抑制効果を高めることができる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)の構成において、
各々の前記フィンは、前記フィンの高さをHとしたとき、0.5H以上の高さ範囲の少なくとも一部において、前記根本側から前記頂部側に向うにつれて前記最大キャンバー比cmax/Cが単調減少する。
フィンの根本〜中央付近においては、縦渦の発生に必要な揚力を十分に得るために、レイノルズ数に対して適切な最大キャンバー比を用いることが望ましい。一方で、フィンの頂部付近に向けては、上述のとおり、フィンの頂部付近における負圧面側の圧力低下を抑制するために、最大キャンバー比を小さくすることが望ましい。この点、上記(2)の構成によれば、フィンの中央である0.5H以上の高さ範囲の少なくとも一部において、根本側から頂部側に向うにつれて最大キャンバー比cmax/Cが単調減少するため、フィンの空力性能を効果的に向上させることができる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(1)又は(2)の構成において、
前記フィンの高さをHとし、前記フィンの高さ方向の位置座標をhとしたとき、hに対する前記最大キャンバー比cmax/Cの変化率が最大となる高さ位置が、0.7H以上0.9H以下の高さ範囲に含まれる。
0.9Hよりも頂部側の高さ範囲では、フィンの頂部における空力特性の重要性が相対的に小さい。このため、当該高さ範囲では、縦渦の形成を阻害する横流れの要因である横流れの発生を抑制する観点から、最大キャンバー比を比較的小さな値に維持することが望ましい。一方、0.7H未満の高さ範囲では、フィンの揚力を確保するために最大キャンバー比をある程度大きな値に維持することが望ましい。
この点、上記(3)のように、0.7H以上0.9H以下の高さ範囲に、最大キャンバー比cmax/Cの変化率が最大となる高さ位置を含むようにフィンを構成することによって、0.7H未満のフィン高さ範囲において最大キャンバー比を比較的大きな値に設定して揚力を確保しながら、フィンの揚力への影響が小さい0.9Hよりも大きい高さ範囲において最大キャンバー比を比較的小さな値に設定して横流れを効果的に抑制できる。この結果、ボルテックスジェネレータによる剥離抑制効果を向上させることができる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(1)〜(3)の何れか一つの構成において、
前記フィンは、風の流入方向を基準としたフィンコードの角度が、12度以上18度以下を満たす。
風の流入方向を基準としたフィンコードの角度は、フィンの迎角にあたる。この迎角が大きすぎると、フィン周囲の流れがフィンの前縁側で剥離しやすくなり、失速の原因となり得る。逆に、フィンの迎角が小さすぎると、縦渦の発生に好ましい揚力を得ることができない可能性がある。そこで、本発明者らの検討の結果、上記(4)のように、フィンコードの角度を風流入方向に対して12度以上18度以下とすることによって、ボルテックスジェネレータによる縦渦の生成を安定させることができ、剥離抑制効果を向上させることができる。
(5)幾つかの実施形態では、上記(1)〜(4)の何れか一つの構成において、
前記フィンは、前記フィンの高さHに対するフィン根本のコード長Lの比であるL/Hが、2.0≦L/H≦4.0を満たす。
一般に、揚力傾斜は翼(フィン)の平面形状の影響を受け、アスペクト比L/Hの大きさによって、同じ迎角において得られる揚力係数の大きさが変化する。このため、縦渦の生成を促し剥離抑制効果を高める観点からは、フィンのアスペクト比に閾値を設けることが望ましい。そこで、本発明者らの知見によれば、上記(5)の構成のように、L/Hが、2.0≦L/H≦4.0を満たすフィンの大きさとすることによって、縦渦の生成に効果的な揚力を実現することができ、ボルテックスジェネレータの剥離抑制効果を向上させることができる。
(6)幾つかの実施形態では、上記(1)〜(5)の何れか一つの構成において、
前記フィンの前記圧力面は、フィンコード長Cによって正規化されたフィンコード方向における無次元位置x/Cが0.3以上の領域の少なくとも一部において平坦面により形成される。
縦渦が生成される際、フィン周囲の流れの圧力は腹側(圧力面側)で高く、背側(負圧面側)で低くなっている。つまり、圧力の高い腹側から圧力の低い背側への流れが生じることで、縦渦が生じている。このため、縦渦の生成を促し剥離抑制効果を高める観点からは、フィンの腹側で圧力を高く保つことが望ましい。そこで、上記(6)の構成によれば、フィンコード方向における無次元位置x/Cが0.3以上の領域の少なくとも一部において平坦面により形成されているため、腹側の平坦面にて流れが加速するのを抑制し、腹側の圧力を高く保つことができる。この結果、腹側と背側において、縦渦の生成に好ましい圧力差を維持することができ、ボルテックスジェネレータの剥離抑制効果を向上させることができる。
(7)幾つかの実施形態では、上記(1)〜(6)の何れか一つの構成において、
前記フィンは、0.5H以上0.85H以下の高さ範囲において、前記フィンコード長Cに対するフィン最大翼厚tmaxの比である最大翼厚比tmax/Cが、0.10≦tmax/C≦0.12を満たす。
本発明者らの知見によれば、典型的な風車用ボルテックスジェネレータの使用環境が粘性支配的(Re=10〜10程度)であるところ、フィン最大翼厚比tmax/Cを0.12以下且つ0.10以上に設定することで、フィン背面側における剥離を抑制し、フィンの揚力係数及び揚抗比を向上させることができる。
より具体的には、フィン最大翼厚比tmax/Cが0.12よりも大きい場合、フィンの揚力は維持されるが抗力が上昇し始めるため、フィンの揚抗比が低下してしまう。一方、フィン最大翼厚比tmax/Cが0.10よりも小さい場合、フィンの前縁付近から剥離が発生するようになり、揚力が維持されなくなる。そのため、フィンの揚抗比が低下してしまう。よって、フィン最大翼厚比tmax/Cを0.12以下且つ0.10以上に設定することで、フィンの揚力係数及び揚抗比を向上させることができる。
ボルテックスジェネレータのフィンでは、フィンの根本をフィン高さゼロとしたとき、0.5Hのフィン高さにおける流速は主流の流速の約90%に相当し、0.5H及び0.5Hよりもフィン頂部側の範囲(0.5H≦hの範囲)におけるフィン形状がフィン全体の空力性能に大きく影響する。また、構造的な観点からは、フィン頂部近傍の上記領域において、フィン最大翼厚tmaxをある程度確保するために、この領域におけるフィン最大翼厚比を大きくしたいという要請がある。
したがって、上記(7)のように、0.5H以上0.85H以下の高さ範囲においてフィン最大翼厚比tmax/Cを上記数値範囲内に設定することで、フィンの強度を確保しながら、フィンの空力性能を効果的に向上させることができる。
(8)幾つかの実施形態では、上記(1)〜(7)の何れか一つの構成において、
前記フィンは、側面視において、
前記風車翼の表面への前記フィンの接続部を形成する第1エッジと、
前記第1エッジに交差するとともに風の流入方向の上流側に位置して前記フィンの上流側端部を形成する第2エッジと、
前記第1エッジに交差するとともに前記風の前記流入方向の下流側に位置して前記フィンの下流側端部を形成する第3エッジと、を備える。
(9)幾つかの実施形態では、上記(8)の構成において、
前記フィンにおいて、前記第2エッジは、前記フィンの頂部に近づくにつれて後流側に向かうようにフィン高さ方向に対して斜めになっている。
上記(9)の構成によれば、フィン頂部に近づくにつれて後流側に向かうようにフィン高さ方向に対して斜めに配置された第2エッジ(フィン前縁を形成するエッジ)により、フィン後流側における境界層内外での運動量交換を促進するための縦渦を形成できる。
(10)幾つかの実施形態では、上記(8)又は(9)の構成において、
前記第1エッジと前記第3エッジとがなす角度は、90度である。
(11)幾つかの実施形態では、上記(8)〜(10)の何れか一つの構成において、
前記フィンは、側面視において、前記フィンの高さ方向における先端を形成する直線状又は曲線状の第4エッジをさらに備える。
フィンの頂部近傍の領域では、フィン頂部において発生する渦の影響により空力特性の重要性が相対的に小さいため、上記(11)の構成においては、フィン全体の空力性能にあまり影響しないフィン頂部を切り落として第4エッジを形成することで、ボルテックスジェネレータの取扱い時における作業者の安全性を高めるとともに、フィンにおいて発生する誘導抗力を低減することができる。
(12)幾つかの実施形態では、上記(11)の構成において、
前記第4エッジにおけるコード長は、前記根本における前記コード長の2〜10%である。
前記(12)の構成によれば、第4エッジのコード長を根本におけるコード長の2〜10%とすることで、ボルテックスジェネレータの空力性能を維持しながら、ボルテックスジェネレータ取り扱い時における作業者の安全性を確保することができる。
(13)幾つかの実施形態では、上記(1)〜(12)の何れか一つの構成において、
前記ボルテックスジェネレータは、
前記風車翼の表面に取り付けられるとともに、前記フィンが立設される表面および該表面に対向する平坦な底面を有する基部をさらに備え、
少なくとも、前記風車翼の翼長方向に沿った前記基部の断面が湾曲凸形状を有する。
上記(13)の構成によれば、ボルテックスジェネレータの基部の翼長方向に沿った断面形状が湾曲凸形状を有するため、風車翼の曲げ変形に追従して基部が変形可能であり、基部に発生する応力を分散させることができる。これにより、風車翼の表面からのボルテックスジェネレータの脱落のリスクを低減できる。
(14)幾つかの実施形態では、上記(1)〜(13)の何れか一つの構成において、
前記ボルテックスジェネレータは、前記負圧面が互いに対向するように配置された一対のフィンにより形成されるフィンセットを複数含み、前記フィンの高さHに対する前記一対のフィンの後縁の間隔Sの比S/Hが、2.5≦S/H≦4.0を満たす。
S/Hが小さいほど、生成された縦渦どうしの間隔が狭くなり、縦渦どうしが干渉することによって剥離抑制効果が低減する原因となり得る。加えて、フィンの数が増えることによって、ボルテックスジェネレータ自体の抵抗が増加してしまう。他方、S/Hが大きいほど、生成された縦渦どうしの間隔は広くなり、風車翼上におけるボルテックスジェネレータの取付範囲にて縦渦が存在しない箇所が多くなるため、剥離抑制効果が低減する原因となり得る。そこで、上記(14)のように、S/Hが、3.0≦S/H≦4.0を満たす構成とすることで、ボルテックスジェネレータ設置による技術的利得を効果的に享受できる。
(15)本発明の少なくとも一実施形態に係る風車翼アセンブリは、
風車翼と、
前記風車翼の表面に取り付けられた上記(1)乃至(14)の何れか一つの構成のボルテックスジェネレータと、
を備える。
上記(15)の構成によれば、上記(1)で述べたように、ボルテックスジェネレータのフィンの少なくとも一部の高さ範囲において、フィンの根本側からフィンの頂部側に向かうにつれて、フィンコード長Cに対する最大キャンバーcmaxの比である最大キャンバー比cmax/Cが減少するように構成されているため、フィンの頂部側における負圧面側の圧力低下を抑制し、縦渦形成の阻害要因である横流れの発生を抑制することができる。この結果、ボルテックスジェネレータによる優れた剥離抑制効果を享受できる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、縦渦形成の阻害要因である横流れの発生を抑制し、ボルテックスジェネレータによる優れた剥離抑制効果を享受できる。
一実施形態に係る風力発電装置の概略構成図である。 一実施形態に係るボルテックスジェネレータを備えた風車翼アセンブリの斜視図である。 一実施形態に係るボルテックスジェネレータの斜視図である。 一実施形態に係るボルテックスジェネレータの平面図である。 一実施形態に係るボルテックスジェネレータの翼長方向に沿った断面図である。 一実施形態に係るボルテックスジェネレータのフィン周囲における流れを説明するための図である。 一実施形態に係るボルテックスジェネレータのフィンのある高さ方向における断面図である。 一実施形態に係るボルテックスジェネレータのフィンの高さ方向における断面形状の変化を表す図である。 一実施形態に係るボルテックスジェネレータのフィン高さと最大キャンバー比との関係を示すグラフである。 一実施形態に係るボルテックスジェネレータのフィンの側面図である。 他の実施形態に係るボルテックスジェネレータのフィンの側面図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
まず、図1及び図2を参照して、幾つかの実施形態に係るボルテックスジェネレータが適用される風車翼アセンブリ及び風力発電装置の全体構成について説明する。図1は、一実施形態に係る風力発電装置の概略構成図であり、図2は一実施形態に係るボルテックスジェネレータが適用される風車翼アセンブリの斜視図である。
図1に示すように、風力発電装置90は、少なくとも一本(例えば3本)の風車翼アセンブリ1を備える。風車翼アセンブリ1は、後述するように、風車翼2及びボルテックスジェネレータ10を含む。風車翼アセンブリ1は放射状にハブ94に取り付けられ、風車翼アセンブリ1及びハブ94により風力発電装置90のロータ93が構成される。風車翼アセンブリ1で風を受けると、ロータ93が回転し、ロータ93に連結された発電機(不図示)で電力が生成されるようになっている。
なお、図1に示す実施形態において、ロータ93は、タワー96の上方に設けられたナセル95によって支持されている。また、タワー96は、水上又は陸上に設けられた土台構造97(基礎構造又は浮体構造等)に立設されている。
以下に説明するように、上記構成の風力発電装置90において、風車翼アセンブリ1の風車翼2には、一実施形態に係るボルテックスジェネレータ10が取り付けられる。
図2に示すように、風車翼アセンブリ1は、風車翼2を備える。風車翼2の表面(翼面)には、一実施形態に係るボルテックスジェネレータ10が取り付けられる。なお、図2には、ボルテックスジェネレータ10がすでに風車翼2に取り付けられた状態の風車翼アセンブリ1が図示されている。
風車翼2は、風力発電装置90のハブ94に取り付けられる翼根3と、ハブ94から最も遠くに位置する翼先端4と、翼根3と翼先端4の間に延在する翼型部5と、を含む。また、風車翼2は、翼根3から翼先端4にかけて、前縁6と後縁7とを有する。また、風車翼2の外形は、圧力面(腹面)8と、圧力面8に対向する負圧面(背面)9とによって形成される。
図2に示すように、風車翼アセンブリ1において、複数のボルテックスジェネレータ10が風車翼2の負圧面9に取り付けられる。また、複数のボルテックスジェネレータ10は、風車翼2の負圧面9において翼長方向に複数配列されている。
なお、本明細書において、「翼長方向」とは、翼根3と翼先端4とを結ぶ方向であり、「翼コード方向」とは、風車翼2の前縁6と後縁7とを結ぶ線(コード)に沿った方向である。
次に図3〜図5を参照して、ボルテックスジェネレータ10の構成について具体的に説明する。図3は、一実施形態に係るボルテックスジェネレータの斜視図である。図4は、一実施形態に係るボルテックスジェネレータの平面図である。図5は、一実施形態に係るボルテックスジェネレータの翼長方向に沿った断面図である。
図3に示すように、幾つかの実施形態に係るボルテックスジェネレータ10は、風車翼アセンブリ1の表面(より具体的には風車翼2の表面)に固定される基部11と、基部11上に立設される少なくとも一本のフィン12と、を備えている。図3〜図5に示す実施形態では、ボルテックスジェネレータ10は、基部11上において隣り合うように設けられた一対(合計2本)のフィン12(12A,12B)を有している。
図3及び図4に示す実施形態では、基部11は平面視において円形形状を有している。
幾つかの実施形態では、基部11は、円形以外の形状を有していてもよい。基部11は、例えば、楕円形状や、長方形等の多角形の形状を有していてもよい。
また、幾つかの実施形態では、ボルテックスジェネレータ10は基部11を有さずに、フィン12が直接風車翼2に取り付けられていてもよい。
幾つかの実施形態において、フィン12はフィン12の高さHに対するフィン根本のコード長Lの比であるL/Hが、2.0≦L/H≦4.0を満たす(図3参照)。
一般に、揚力傾斜(迎角に対する揚力係数の増加の仕方)は翼の平面形状の影響を受け、アスペクト比L/Hの大きさによって、同じ迎角において得られる揚力係数の大きさが変化する。縦渦29(後述)の生成に好ましい揚力Fを得るためには、アスペクト比L/Hが大きいことが望ましいが、逆に、アスペクト比L/Hが大きすぎると揚力傾斜が小さくなるため、縦渦29の形成に十分な揚力Fを得られない可能性がある。したがって、風の流入方向とフィンコード24なす角度(迎角)に対して、縦渦29の生成に好ましい揚力Fを得るためには、フィン12のアスペクト比L/Hに閾値を設けることが望まれる。
そこで、本実施形態によれば、L/Hが、2.0≦L/H≦4.0を満たすようなフィン12の形状を構成することによって、縦渦29の生成に効果的な揚力Fを実現することができ、ボルテックスジェネレータ10の剥離抑制効果を高めることができる。
幾つかの実施形態によれば、フィン12の高さHに対する一対のフィン12の後縁の間隔Sの比S/Hが、2.5≦S/H≦4.0を満たすことを特徴とする(図3参照)。
S/Hは一対のフィン12の後縁間の距離に関する値であり、S/Hが小さいほど、フィン12の後縁19側で生成される縦渦29どうしの間隔が狭くなる。このため、縦渦29どうしが干渉することによって剥離抑制効果が低減してしまう原因となり得る。加えて、S/Hが小さいほど、風車翼2上でのボルテックスジェネレータ10の取付け領域におけるフィン12の数が増えることになるため、ボルテックスジェネレータ10自体の抵抗が増加し、ドラッグペナルティ発生の原因にもなり得る。他方、S/Hが大きいほど、生成された縦渦29どうしの間隔は広くなる。この場合、風車翼2上におけるボルテックスジェネレータ10の取付範囲にて縦渦29が存在しない箇所が多くなるため、剥離抑制効果が低減する原因となり得る。そこで、本実施形態のように、S/Hが、2.5≦S/H≦4.0を満たす構成とすることで、ボルテックスジェネレータ10の設置による技術的利得を効果的に享受できる。
図4は、図3におけるボルテックスジェネレータ10を真上から見た平面図を示している。幾つかの実施形態では、風の流入方向に沿った線分l(lwA,lwB)とフィンコード24の延長線l(lCA,lCB)とのなす角θ(θ,θ)は、12度以上18度以下を満たす。
風の流入方向を基準としたフィンコード24の角度θは、フィン12の迎角にあたる。この迎角が大きすぎると、フィン12周囲の流れがフィン12の前縁17側で剥離しやすくなり、失速の原因となり得る。逆に、フィン12の迎角が小さすぎると、縦渦29の発生に望ましい揚力Fを得ることができない可能性がある。そこで、本発明者らの検討の結果、本実施形態のように、風の流入方向に対するフィンコード24の角度θを12度以上18度以下とすることによって、ボルテックスジェネレータ10による縦渦29の生成を安定させることができ、剥離抑制効果を向上させることができる。
図5は、翼長方向に沿ったボルテックスジェネレータ10の基部11の断面28を示している。図5に示すように、幾つかの実施形態に係るボルテックスジェネレータ10において、基部11は、外部に露出した表面25と、風車翼2の表面25に対向した裏面27と、を含む。図5に示すように、幾つかの実施形態では、翼長方向に沿った基部11の断面28の形状が湾曲凸形状を有する。
ここで、「湾曲凸形状」とは、風車翼2から離れる方向に***するとともに、***した部分の輪郭(基部11の表面25の形状)の少なくとも一部が湾曲しているような形状を指す。
***した部分の輪郭は、図5に示す実施形態のように単一の曲率半径の円弧によって形成されていてもよいし、図示は省略するが他の実施形態として複数の曲率半径の円弧の組合せ、または、1以上の曲率半径の円弧と1以上の直線との組合せによって形成されていてもよい。
風力発電装置90の運転中、空力荷重に起因した曲げ変形によって風車翼2は撓む。このため、風車翼2の表面に取り付けられたボルテックスジェネレータ10の基部11には大きな応力が生じてしまう。この点、上記実施形態によれば、ボルテックスジェネレータ10の基部11が風車翼2の翼長方向に沿った湾曲凸形状の断面を有するように配置されるため、風車翼2の曲げ変形に追従して基部が変形可能であり、基部11に生じる応力を分散させることができる。
ここで、ボルテックスジェネレータ10の空力的作用について簡単に説明する。図6は、ボルテックスジェネレータ10の作用を説明するための斜視図である。なお、図6には、図3〜4に示すボルテックスジェネレータ10を風車翼2の翼長方向に複数設置することで形成されるフィン列(複数対のフィン12A,12B)のうち、隣り合う一対のフィン12A,12Bのみを示している。
風車翼2の負圧面9における流れの剥離は、前縁6近傍の層流域からその下流側の乱流域に向かって境界層が徐々に厚くなり、後縁7に到達する前に流れが剥がれてしまうことで生じる。
図6に示すように、風車翼2に取り付けられたボルテックスジェネレータ10は、フィン12が生み出す揚力Fによって、フィン12の負圧面(背面)23側に縦渦29を形成する。これらの縦渦29によって、フィン12の後流側において境界層31内外の運動量交換が促進される。これにより、隣接するフィン12の負圧面23間の領域では、フィン12の後流の境界層31の厚さDは薄くなる。よって、複数のフィン12を翼長方向に配列することで、風車翼2の表面における境界層31が全体として薄くなり、風車翼2の後縁剥離が抑制されるようになっている。
しかしながら、フィン頂部13付近における最大キャンバー比cmax/Cが比較的大きい場合、フィン12の根本14側からフィンの頂部13側に向かう流れ(図6における横流れ35)が発生し得ることが、発明者らによる研究の結果判明した。
この横流れ35が発生する仕組みについて図7を参照しながら説明する。図7は、フィン12のある高さ方向における断面図を示している。ここで、図7におけるミーンライン39は、コード方向位置xにおいて圧力面21と負圧面23から等しい距離にある点をコード方向に沿って結んだ線であり、キャンバーcは、フィンコード24とミーンライン39の間隔である。最大キャンバーcmaxは、断面上で最も大きなキャンバーcの値を表す。
コード長Cに対する最大キャンバーcmaxの比である最大キャンバー比cmax/Cが大きいと、最大キャンバー比cmax/Cが小さい場合に比べて負圧面23側への凸形状が大きくなる。このため、最大キャンバー比cmax/Cが小さい場合に比べて、負圧面23側の流路が長くなることにより、負圧面23側における流れが速くなる。この結果、最大キャンバー比cmax/Cが大きい場合、負圧面23側の圧力が相対的に低くなる。
フィン頂部13側において、大きな最大キャンバー比cmax/Cを採用することにより上述のように負圧面23の圧力が低下した結果、フィン12の負圧面23側においてフィン高さ方向に圧力勾配が生じ、相対的に圧力の高いフィン12の根本14側から相対的に圧力の低いフィンの頂部13側に向かう横流れ35が生じてしまう(図6参照)。図6に示すとおり、横流れ35は縦渦29に対して逆方向の流れであるため、これにより縦渦29の生成が阻害され、ボルテックスジェネレータ10による剥離抑制効果を十分に得られないおそれがある。
以下では、上述した問題点に対する幾つかの実施形態について、図8及び図9を参照しながら説明する。図8は、幾つかの実施形態におけるフィン12の高さ方向における翼の形状の変化を表す図である。図9は、例示的な実施形態におけるフィン高さhと最大キャンバー比cmax/Cの関係を示すグラフである。
幾つかの実施形態に係るボルテックスジェネレータ10は、フィン12の少なくとも一部の高さ範囲において、フィン12の根本14側からフィン12の頂部13側に向かうにつれて、最大キャンバー比cmax/Cが減少するように構成されている。図8に示す実施形態によれば、高さ位置Hから頂部13側の高さ位置Hへ向かうにつれて、負圧面(背面)23側の凸形状が小さくなり、フィン12の断面が翼型からフィンコード24に対して線対称な形状(滴形)へと漸近している。高さ位置Hにおける断面Aと高さ位置Hにおける断面Bとを比較してみると、フィン12の頂部13側である断面Aの方が、断面Bに比べて最大キャンバーcmaxが小さくなっている。
このような本実施形態によれば、フィン12の頂部13側において最大キャンバー比cmax/Cを小さくして負圧面23側の流れの速さを抑えることにより、フィン12の頂部13側における負圧面23の圧力低下を抑制することができる。この結果、縦渦29の生成を阻害する要因となり得る横流れ35の発生を抑制し、ボルテックスジェネレータ10による剥離抑制効果を十分に享受することができる。
一実施形態においては、0.5H以上の高さ範囲の少なくとも一部において、根本14側から頂部13側に向うにつれて最大キャンバー比cmax/Cが単調減少するように構成してもよい。
一般に、あるレイノルズ数に対して、必要な揚力Fを得るための最適な最大キャンバー比cmax/Cが存在する。これは、キャンバーcが大きいほど迎角0度における揚力Fは大きくなるが、逆にキャンバーcが大きすぎると剥離の原因となってしまうからである。このため、幾つかの実施形態に係るボルテックスジェネレータ10においては、フィン12の根本14〜中央付近では、縦渦29の発生に必要な揚力Fを十分に得るために、レイノルズ数に対する適切な最大キャンバー比cmax/Cを採用することが望ましい。一方で、フィン12の頂部13付近に向けては、上述のとおり、フィン12の頂部13付近における負圧面23側の圧力低下を抑制するために、最大キャンバー比cmax/Cを小さくしていくことが望ましい。
そこで、本実施形態の構成によれば、フィン12の中央である0.5H以上の高さ範囲の少なくとも一部において、根本14側から頂部13側に向うにつれて最大キャンバー比cmax/Cが単調減少するため、フィン12の空力性能を効果的に向上させることができる。
図9は、例示的な実施形態におけるフィン高さhと最大キャンバー比cmax/Cの関係を示したグラフである。図9に示す例では、フィン高さhと最大キャンバー比cmax/Cとの関係が関数f(h)で表現されている。
幾つかの実施形態においては、フィン高さhに対する最大キャンバー比cmax/Cの変化率が最大となる高さ位置が、0.7H以上0.9H以下の高さ範囲に含まれる。ここで、フィン高さhに対する最大キャンバー比cmax/Cの変化率とは、関数f(h)のhによる微分値df(h)/dhの絶対値のことである。
上述したように、縦渦29の形成を阻害する横流れ35を抑制する観点からは、フィン12の頂部13付近における最大キャンバー比cmax/Cを比較的小さい値に設定することが重要である。特に、0.9Hよりも頂部側の高さ範囲では、フィンの頂部における空力特性の重要性が相対的に小さいため、揚力増大よりも横流れ抑制を優先し、最大キャンバー比を比較的小さな値に維持することが望ましい。一方、0.7H未満の高さ範囲では、フィンの揚力を確保するために最大キャンバー比をある程度大きな値に維持することが望ましい。
そこで、本実施形態によれば、0.7H以上0.9H以下の高さ範囲に、最大キャンバー比cmax/Cの変化率が最大となる高さ位置を含むようにフィン12を構成している。これにより、0.7H未満のフィン高さ範囲において最大キャンバー比cmax/Cを比較的大きな値に設定して揚力を確保しながら、フィンの揚力への影響が小さい0.9Hよりも大きい高さ範囲において最大キャンバー比を比較的小さな値に設定して横流れを効果的に抑制できる。
なお、図9に示す例においては、関数f(h)は、フィン高さhの増加に伴って関数f(h)が常に減少する単調減少の関数であるが、本実施形態はこの例示に限るものではない。一実施形態では、フィン12の根本14側の少なくとも一部の高さ範囲において、最大キャンバー比cmax/Cが同じ値を維持するか或いは増加するように構成してもよい。
また、フィン12の空力性能の側面から、フィン12の根本14側の少なくとも一部の高さ範囲において、レイノルズ数に対する適切なキャンバー値を維持するように構成してもよい。これにより、横流れ35を抑制しながら縦渦29を形成するための揚力Fを効果的に得ることができる。
以下では、フィン12の翼型に関する幾つかの実施形態について、図6及び図7に戻り、これを参照しながら説明する。
幾つかの実施形態では、x/Cが0.3以上の領域において圧力面21の少なくとも一部が平坦面により形成される。図7におけるフィンコード方向位置xは、x/Cが0.3となる位置を示している。
ボルテックスジェネレータ10による縦渦29は、圧力面21側から負圧面23側へ流れが生じることにより形成される。これは、圧力面21側における圧力が、負圧面23側における圧力よりも相対的に大きく、圧力の大きい方から小さい方へと流れが生じるからである。したがって、縦渦29を安定して形成させるためには、圧力面21側の圧力を負圧面23側の圧力よりも高く保ち、圧力面21側と負圧面23側における圧力差を維持することが望まれる。
この点、本実施形態によれば、圧力面21に形成された平坦面において、流れの加速による圧力面21側での圧力低下を抑制することができる。この結果、圧力面21側と負圧面23側において、縦渦29の形成に好ましい圧力差を維持することが可能となり、ボルテックスジェネレータ10の剥離抑制効果を向上させることができる。
上述した作用効果を実現するための一実施形態には、Clark Y翼型がある。Clark Y翼型は、x/Cが0.3以上の領域における圧力面が平坦面によって形成されている点に特徴がある。本実施形態に係るClark Y翼型を採用すれば、上述した作用効果を得られることに加え、圧力面21の大部分が平坦面によって形成されているため、作りやすく、ボルテックスジェネレータ10の製造性を向上させることもできる。また、Clark Y翼型では、負圧面23は凸状湾曲面により形成される。
なお、上記したようなx/Cが0.3以上の領域において圧力面21の少なくとも一部が平坦面により形成された翼型は、フィン12の少なくとも一部の高さ範囲において採用されていてもよい。
幾つかの実施形態では、0.5H以上0.85H以下の高さ範囲において、フィンコード長Cに対するフィン最大翼厚tmaxの比である最大翼厚比tmax/Cが、0.10≦tmax/C≦0.12を満たす。
本実施形態は、ボルテックスジェネレータ10のフィン最大翼厚比tmax/Cがフィン12の揚力係数及び揚抗比に与える影響について、本発明者らが行った数値計算の結果に基づくものである。フィン最大翼厚比tmax/Cが0.12よりも大きい場合、フィン12の揚力Fは維持されるが抗力が上昇し始めるため、フィン12の揚抗比が低下してしまう。一方、フィン最大翼厚比tmax/Cが0.10よりも小さい場合、フィン12の前縁17付近から剥離が発生するようになり、揚力Fが維持されなくなる。このため、フィン12の揚抗比が低下してしまう。したがって、フィン最大翼厚比tmax/Cを0.12以下且つ0.10以上に設定することで、フィン12の揚力係数及び揚抗比を向上させることができる。
また、0.5Hのフィン高さにおける流速は主流の流速の約90%に相当し、0.5H及び0.5Hよりもフィン頂部13側の範囲(0.5H≦hの範囲)におけるフィン形状がフィン全体の空力性能に大きく影響する。但し、フィン頂部13近傍の領域(h>0.85Hの領域)については、フィン頂部13において発生する渦の影響により、空力特性の重要性が相対的に小さい。また、構造的な観点からは、フィン頂部13近傍の領域において、フィン最大翼厚tmaxをある程度確保するために、この領域におけるフィン最大翼厚比を大きくしたいという要請がある。
そこで、本実施形態のように、0.5H以上0.85H以下の高さ範囲においてフィン最大翼厚比tmax/Cを上記数値範囲内に設定することで、フィン12の強度を確保しながら、フィン12の空力性能を効果的に向上させることができる。
以下では、フィン12の側面形状に関する幾つかの実施形態について、図10及び図11を参照しながら説明する。
図10及び図11に例示する幾つかの実施形態において、フィン12は、側面視において、風車翼2の表面へのフィン12の接続部を形成する第1エッジ121と、第1エッジ121に交差するとともに風の流入方向上流側に位置してフィン12の上流側端部を形成する第2エッジ122と、第1エッジ121に交差するとともに風の流入方向下流側に位置してフィン12の下流側端部を形成する第3エッジ123と、を有する。
なお、フィン12の側面視形状は、直線状の第1エッジ121、第2エッジ122及び第3エッジ123によって形成される三角形(図10参照)や、直線状の第2エッジ122及び第3エッジ123に加えて第2エッジ122及び第3エッジ123間を接続する直線状の第4エッジ124を有する四角形(図11参照)を含む任意の多角形であってもよい。あるいは、図示は省略するが、フィン12の側面視形状を構成するエッジ(第1エッジ121、第2エッジ122及び第3エッジ123を含む3本以上のエッジ)の一部が直線状ではなく、曲線状であってもよい。
図10及び図11に例示する幾つかの実施形態では、第2エッジ122は、フィン12の頂部13に近づくにつれて後流側に向かうようにフィン高さ方向に対して斜めになっている。
なお、この場合において、第2エッジ122は、第3エッジ123よりも長くてもよい。
上記実施形態によれば、フィン12の頂部13に近づくにつれて後流側に向かうようにフィン高さ方向に対して斜めに配置された第2エッジ(フィン12の前縁17を形成するエッジ)122により、フィン後流側における境界層31(図6参照)内外での運動量交換を促進するための縦渦37(図10参照)を形成できる。なお、この縦渦37は、フィン12の揚力Fに起因して形成される縦渦29(図6参照)とは別のものであり、フィン12に流入した流れによって、フィン12の前縁17の最上流側位置から頂部13に向かう第2エッジ122に沿って形成されるものである。
図11に例示する幾つかの実施形態では、フィン12は、側面視において、フィン12の高さ方向における先端を形成する直線状又は曲線状の第4エッジ124をさらに有する。
図7においてフィン12は、第2エッジ122が、フィン12の頂部13に近づくにつれて後流側に向かうようにフィン高さ方向に対して斜めになっており、且つ、側面視において、フィン12の高さ方向における先端を形成する直線状の第4エッジ124をさらに有している。
他の実施形態において、図示は省略するが、第2エッジ122及び第3エッジは互いに略平行に設けられ、第1エッジ121及び第4エッジ124が互いに略平行に設けられており、側面視において略方形状を有していてもよい。この場合、フィン12の製造が容易になる。
上述したようにフィン12の頂部13近傍の領域は、フィン12の頂部13において発生する縦渦29の影響により空力特性の重要性が相対的に小さいため、上記実施形態によれば、フィン全体の空力性能にあまり影響しないフィン12の頂部13を切り落として第4エッジ124を形成することで、ボルテックスジェネレータの取扱い時における作業者の安全性を高めるとともに、フィンにおいて発生する誘導抗力を低減することができる。
一実施形態では、第1エッジ121と第3エッジ123とがなす角度αは、90度である。
一実施形態では、前記第4エッジ124におけるコード長は、フィンの根本におけるコード長の2〜10%である。
上記実施形態よれば、第4エッジ124のコード長を根本におけるコード長の2〜10%とすることで、ボルテックスジェネレータ10の空力性能を維持しながら、ボルテックスジェネレータ10の取り扱い時における作業者の安全性を確保することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
本明細書において、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
また、本明細書において、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
また、本明細書において、一の構成要素を「備える」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
1 風車翼アセンブリ
2 風車翼
3 翼根
4 翼先端
5 翼型部
6 前縁
7 後縁
8 圧力面(腹面)
9 負圧面(背面)
10 ボルテックスジェネレータ
12,12A,12B フィン
13 頂部
14 根本
17 前縁
19 後縁
21 圧力面(腹面)
23 負圧面(背面)
24 フィンコード
28 断面
29 縦渦
31,32 境界層
35 横流れ
37 縦渦
39 ミーンライン
90 風力発電装置
93 ロータ
94 ハブ
96 タワー
121 第1エッジ
122 第2エッジ
123 第3エッジ
124 第4エッジ

Claims (15)

  1. 風車翼のためのボルテックスジェネレータであって、
    負圧面及び圧力面を有する少なくとも一つのフィンを備え、
    各々の前記フィンは、前記フィンの少なくとも一部の高さ範囲において、前記フィンの根本側から前記フィンの頂部側に向かうにつれて、フィンコード長Cに対する最大キャンバーcmaxの比である最大キャンバー比cmax/Cが減少するように構成されていることを特徴とするボルテックスジェネレータ。
  2. 各々の前記フィンは、前記フィンの高さをHとしたとき、0.5H以上の高さ範囲の少なくとも一部において、前記根本側から前記頂部側に向うにつれて前記最大キャンバー比cmax/Cが単調減少する
    ことを特徴とする請求項1に記載のボルテックスジェネレータ。
  3. 前記フィンの高さをHとし、前記フィンの高さ方向の位置座標をhとしたとき、hに対する前記最大キャンバー比cmax/Cの変化率が最大となる高さ位置が、0.7H以上0.9H以下の高さ範囲に含まれることを特徴とする請求項1又は2に記載のボルテックスジェネレータ。
  4. 前記フィンは、風の流入方向を基準としたフィンコードの角度が、12度以上18度以下を満たすことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載のボルテックスジェネレータ。
  5. 前記フィンは、前記フィンの高さHに対するフィン根本のコード長Lの比であるL/Hが、2.0≦L/H≦4.0を満たすことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載のボルテックスジェネレータ。
  6. 前記フィンの前記圧力面は、フィンコード長Cに対するフィンコード方向における位置xの比であるx/Cが0.3以上の領域の少なくとも一部において平坦面により形成されることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載のボルテックスジェネレータ。
  7. 前記フィンは、0.5H以上0.85H以下の高さ範囲において、前記フィンコード長Cに対するフィン最大翼厚tmaxの比である最大翼厚比tmax/Cが、0.10≦tmax/C≦0.12を満たすことを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載のボルテックスジェネレータ。
  8. 前記フィンは、側面視において、
    前記風車翼の表面への前記フィンの接続部を形成する第1エッジと、
    前記第1エッジに交差するとともに風の流入方向の上流側に位置して前記フィンの上流側端部を形成する第2エッジと、
    前記第1エッジに交差するとともに前記風の前記流入方向の下流側に位置して前記フィンの下流側端部を形成する第3エッジと、を備えることを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載のボルテックスジェネレータ。
  9. 前記フィンにおいて、前記第2エッジは、前記フィンの頂部に近づくにつれて後流側に向かうようにフィン高さ方向に対して斜めになっていることを特徴とする請求項8に記載のボルテックスジェネレータ。
  10. 前記第1エッジと前記第3エッジとがなす角度は、90度であることを特徴とする請求項8又は9に記載のボルテックスジェネレータ。
  11. 前記フィンは、側面視において、前記フィンの高さ方向における先端を形成する直線状又は曲線状の第4エッジをさらに備えることを特徴とする請求項8乃至10の何れか一項に記載のボルテックスジェネレータ。
  12. 前記第4エッジにおけるコード長は、前記根本における前記コード長の2〜10%であることを特徴とする請求項11に記載のボルテックスジェネレータ。
  13. 前記ボルテックスジェネレータは、
    前記風車翼の表面に取り付けられるとともに、前記フィンが立設される表面および該および該表面に対向する平坦な底面を有する基部をさらに備え、
    少なくとも、前記風車翼の翼長方向に沿った前記基部の断面が湾曲凸形状を有することを特徴とする請求項1乃至12の何れか一項に記載のボルテックスジェネレータ。
  14. 前記ボルテックスジェネレータは、前記負圧面が互いに対向するように配置された一対のフィンにより形成されるフィンセットを複数含み、前記フィンの高さHに対する前記一対のフィンの後縁の間隔Sの比S/Hが、2.5≦S/H≦4.0を満たすことを特徴とする請求項1乃至13の何れか一項に記載のボルテックスジェネレータ。
  15. 風車翼と、
    前記風車翼の表面に取り付けられた請求項1乃至14の何れか一項に記載のボルテックスジェネレータと、を備えることを特徴とする風車翼アセンブリ。
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