JP6778874B2 - 選別装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の小片が集まった選別対象から特定の材種からなる小片を選別する選別装置に関するものである。
近年、世の中では様々な業界で、多量の材料の中から特定材種物と他材種物とを選別する選別装置が多く使用されている。例えば家電リサイクルの分野では、不要となって破砕された家電から発生する、少なくとも特定材種物を含む様々な材種のプラスチックが混ざった混合プラスチックを、識別装置により材種を検出し、エアノズルによって材種ごとに選択的にパルスエアを吹き付けることで分離回収し、選別を行っている。
従来の選別装置としては、たとえば特許文献1がある。図4は、特許文献1に記載された従来の選別装置を示す図である。
図4において、コンベア101は、コンベア101上に載置された、材料中に異物を含む選別対象102を一方向の搬送方向に搬送する。コンベア101の搬送方向のコンベア先端部103に到達した選別対象102は、x方向に投射され、衝突面104に衝突する。衝突後、選別対象102は垂直下方に通路105の中へ落下する。通路105の下部には、選別対象102の落下に対して垂直な方向に異物検出装置106が配置されており、検出装置106は、通路105の中の検出装置106の検査域まで落下した選別対象102が異物か否かを検出する。検出後、選別対象102は落下を続け、通路105の下端にて、選別対象102の落下に対して垂直な方向に配置されたエアノズル107によって異物であると検出されたものにはパルスエアが吹き付けられ、落下軌道を分離立坑108へ、異物以外はそのまま下降立坑109へそれぞれ落下し、それぞれ分離回収され選別される。
コンベア先端部103から投射され、衝突面104に衝突した選別対象102は、地球の引力によって加速され落下するが、選別対象102は落下速度と等速逆向きの向かい風を受け、選別対象102の形状、面積、又は重量によって千差万別に、空気抵抗力を受けることとなる。この空気抵抗力により、選別対象102は各々によって落下経路が異なってしまうため、落下バラツキが生じ、エアノズル107からのパルスエアを受ける位置での打落し精度が低くなってしまう。
そこで、従来例では、選別対象102の各々が異なる空気抵抗に基づくバラツキを生じさせないために、通路105内の空気流が実質的に落下する選別対象102と同じ速度となるように、以下のような気流制御を施すことで、選別対象102の空気抵抗を低減させている。
まず、空気流を、通路105の上方から吸入もしくは下方から排出することで、通路105内に上方から下方への鉛直下向きの空気流を生成する。さらに地球の引力により加速しながら落下する選別対象102の鉛直下向きの速度分布と同じ速度分布の空気流を生成するために、通路105を作る壁110と111との幅が、落下深さの平方根に依存する関数となるように、壁111の形状を作成し、通路105の幅が上方から下方にかけて徐々に狭くなるようにする。これにより、空気流の鉛直下向きの速度は、下方に行くにつれ加速され、選別対象102の鉛直下向きの速度分布と等しくなり、選別対象102が落下中に受ける空気抵抗が0になる。
この作用により、選別対象102の形状、面積、又は重量によらず、落下の通路105内で空気抵抗力を受けなくなるため、選別対象102の落下バラツキが抑制できる。
特開2005−305430号公報
しかしながら、前記従来の構成では、コンベア101により搬送され、搬送方向に投射される選別対象102はx軸方向の速度を持っており、衝突面104に衝突した後もコンベア101の搬送方向とは逆方向のx軸方向の速度を持ったまま通路105を落下していく。そのため、空気流を発生させ、選別対象102の落下方向の空気抵抗をなくし、落下中に発生する落下バラツキを軽減したとしても、通路105への選別対象102の供給時に発生する、x軸方向のバラツキを軽減することは出来ない。
以上により、選別対象102の通路105への供給時に発生する、選別対象102のx軸方向のバラツキが、通路105の下端でのノズル107からのパルスエア噴出による選別の精度が低下させてしまうという課題を従来例は有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、選別対象のx軸方向への落下バラツキも軽減させる選別装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明の1つの態様にかかる選別装置は、
特定材種物と他材種物とが混在する選別対象を鉛直方向に落下させながら前記特定材種物と前記他材種物とに選別する選別装置であって、
前記選別対象を供給して前記鉛直方向の落下直線沿いに前記選別対象を落下させる供給部と、
前記選別対象の前記落下直線に対して等距離で互いに向き合う対称な気流を供給する2枚の気流供給板と、
向かい合う2枚の前記気流供給板の内側の領域で構成する落下経路部と、
前記落下経路部の上部端部をふさぐ蓋と、
前記選別対象の前記落下直線に向けて配置されて、落下中の前記選別対象の組成を識別する識別部と、
前記落下直線に向かって配置されて、パルスエアを噴射する複数の噴射部と、
前記識別部が識別した情報を基に、前記噴射部へ信号を送って前記噴射部の噴射を制御する制御部とを備える。
以上のように、本発明の前記態様にかかる選別装置は、落下する選別対象に対して垂直に、選別対象を挟み込むように2枚の気流供給板により2方向から送風し、その送風を下方向へ排出することで下向きの気流を生成し、選別対象の落下経路に沿って風速を増加させる構成を有している。このような選別装置によれば、これまで制御することができなかった落下方向と例えば垂直な方向への、材料供給時に発生する落下バラツキを軽減することができ、選別対象の形状、面積、又は重量によらず、選別対象中の特定材種物と他材種物とを高精度に選別することが可能になる。
本発明の実施の形態1における選別装置の概略構成図 本発明の実施の形態2における選別装置の概略構成図 本発明の実施の形態3における選別装置の概略構成図 特許文献1に記載された従来の選別装置の概略構成図
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の一実施形態における選別装置の概略構成図である。
選別装置は、供給部9と、2枚の気流供給板3A,3Bと、落下経路部1と、蓋4と、識別部11と、複数の噴射部14と、制御部13とを備えて構成されている。
供給部9は、選別対象8を落下経路部1内に供給して鉛直方向の落下直線(すなわち、一点鎖線30で示す直線)沿いに選別対象8を落下させる材料供給部である。
落下経路部1は、向かい合う2枚の例えば縦長の長方形の気流供給板3A,3Bの内側の領域で構成する。2枚の気流供給板3A,3Bは、供給部9から供給された選別対象8の落下経路部1内の落下直線30に対して等距離で互いに向き合う対称な気流を落下経路部1内に供給する。
蓋4は、落下経路部1の上部端部を塞ぐ。
識別部11は、選別対象8の落下直線30に向けて配置され、具体的には、落下経路部1の上部において、例えば落下直線30と交差する仮想面上の気流供給板3A、3Bの中間部6に向かって配置されている。識別部11は、落下経路部1内で落下中の選別対象8の組成を識別する。識別部11は、例えば、赤外光を照射したときの反射光からプラスチックの材種を識別する装置である。識別部11が識別した情報は制御部13に送られる。
複数の噴射部14は、それぞれ一例としてエアノズル14で構成され、落下経路部1の下端で、落下経路部1の落下直線30に向かって配置され、エアノズル14からパルスエアを落下経路部1の下方の領域に対して噴射する。
制御部13は、識別部11が識別した情報を基に、噴射部14へ信号を送って噴射部14の噴射を制御する。
これらの構成について、以下に詳述する。
図1において、落下経路部1は、向かい合う2枚の気流供給板3A、3Bと、上部端部をふさぐ蓋4とで作られる直方体空間の領域で構成される。落下経路部1の蓋4の中央部開口として、材料供給部9の材料供給口10が蓋4に接続されている。ここで、図1では省略しているが、落下経路部1を形成する直方体空間の領域は、図1の紙面手前方向の面及び紙面奥方向の面3Cの2面とも、向かい合う2枚の板により封じられており、これらの2枚の板と2枚の気流供給板3A、3Bと蓋4と下面とを含む直方体空間の領域を構成する6面の内、紙面下方向であるy軸正方向の1面(すなわち、下面)のみが開放状態になっている。気流供給板3A、3Bは、それぞれの全面から落下経路部1の内部に気流を供給する板である。気流供給板3Aからはx軸正方向の気流を、気流供給板3Bからはx軸負方向の気流をそれぞれ等速で供給する。気流供給板3A、3Bには、図示しない流体供給装置に接続された気流供給用の多数のノズル孔が、X軸方向沿いに互いに対向する複数の位置に設けられている。
前記の互いに向き合う気流は、向かい合う気流供給板3A、3Bの中間部6で衝突する。ここで、落下経路部1は、下方向のみを開放している構成のため、それぞれx軸正方向及びx軸負方向に供給され、中間部6で合流した気流は、y軸正方向(すなわち、落下直線方向)への主流7となる。気流供給板3A、3Bの中間部6における主流7のy軸正方向の風速は、上部から下部に向かって供給された気流の流量分だけ、主流7の流量が徐々に累積される一方、落下経路部1のxz平面の断面積は上端から下端まで一定であるため、主流7の風速は速度を徐々に増していく。
このような構成にかかる選別装置による選別対象8の選別動作は、以下の通りである。
まず、選別対象8は、材料供給部9の下端と、落下経路部1を構成する2枚の向かい合う気流供給板3A、3Bの中間部6との交点である蓋4の材料供給口10から落下供給される。
続いて、落下経路部1に供給された選別対象8は、落下直後に、落下経路部1の上部において、例えば落下直線30と交差する仮想面上の気流供給板3A、3Bの中間部6に向かって配置された識別部11により、窓12を通して、特定材種物8aであるか、又は他材種物8bであるかを識別される。
続いて、選別対象8は落下を続け、その間に識別部11からの情報を制御部13が処理し、落下経路部1の下端に中間部6に向かって配置された、パルスエアを噴出するエアノズル14に信号を送る。選別対象8が、気流供給板3A、3Bの中間部6とエアノズル14の延長線との交点である打落し位置15に到達したタイミングに合わせ、制御部13から送られる信号を基に、選択的にパルスエアをエアノズル14から噴出する。例えば、識別部11で選別対象8が特定材種物8aであると判定した場合には、パルスエアをエアノズル14から噴出して特定材種物8aの落下軌道を変え、特定材種物用の第1回収箱16Aへ分離回収する。一方、識別部11で選別対象8が他材種物8bであると判定した場合には、パルスエアをエアノズル14から噴出させず、そのまま、中間部6の下方の他材種物用の第2回収箱16Bへ落下させて回収する。
なお、特定材種物8aにパルスエアを噴出するか、他材種物8bにパルスエアを噴出するかは、どちらでもかまわない。
なお、主流7の流れを乱さないために、エアノズル14の先端は、気流供給板3Aもしくは3Bの下方向への延長線上よりも外側に配置されることが好ましい。
落下する選別対象8は、以下の式(1)に則り、速度を増しながら落下しようとする。
Figure 0006778874
ここで、vを選別対象8の落下速度、yを選別対象8の落下距離、gを重力加速度と定義する。
しかし、選別対象8は、その形状、面積、又は重量によって、それぞれ様々な空気抵抗を受ける。そのため、選別対象8の落下にはxz平面方向のバラツキ又はy軸方向のバラツキ(つまり、打落し位置15に到達するまでの時間バラツキ)が生じてしまう。そのため上述した、徐々に速度を増す主流7を生成し、生成した主流7の中へ選別対象8を落下させることにより、落下に対抗する空気抵抗を軽減させ、空気抵抗による選別対象8の落下バラツキを抑制することができる。
材料供給口10からの供給時に、選別対象8がx軸方向の速度又は気流供給板3A、3Bの中間部6からの選別対象8の落下直線30に交差する方向の位置ズレを持ってしまっていた場合、自由落下と同等の速度分布を持った気流制御だけでは、選別対象8の所望の落下経路である気流供給板3A、3Bの中間部6上に、選別対象8の軌道を戻すことはできない。しかし、主流7を生成する気流供給板3A、3Bからのx軸方向の気流が、選別対象8の位置が中間部6からx軸負方向へずれた場合はx軸正方向へ押し戻す作用を持ち、x軸正方向へずれた場合にはx軸負方向へ押し戻す作用を持つ。このため、位置ズレを持ってしまった選別対象8は、中間部6上に軌道を戻し、打落し位置15での落下バラツキが軽減される。
以上の結果、選別対象8は、材料供給口10から落下経路部1内で落下を始めるが、選別対象8の落下直線30に対して等距離で互いに向き合う対称な気流を2枚の気流供給板3A,3Bから供給することにより、選別対象8の落下直線30に交差する方向の位置ずれを補正することができ、打落し位置15に到達するまでに生じうる落下バラツキは抑制され、打落し位置15でのエアノズル14による打落し精度が向上し、選別精度が向上する。言い換えれば、前記構成によって、落下経路に沿って風速を増加させ、選別対象8が落下による空気抵抗を受けないようにすることを可能にし、かつ選別対象8の供給時に生まれる落下方向と垂直な方向へのバラツキも軽減することができ、選別対象8の打落し精度を向上し、選別対象8の選別制度を向上させることができる。
(実施の形態2)
図2は、本発明の実施の形態2における選別装置の構成要素を示す概略図である。図2において、図1と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
前記実施の形態1における気流供給板3A、3Bを上下方向(y軸方向)沿いに、以下に述べるような法則で、複数の区域に区分することで、主流7の速度分布を、選別対象8の自由落下の速度分布により合致させることができ、選別対象8に作用する空気抵抗をさらに低減することができる。
前提として、1つの区域から供給される気流の流量qは、すべての区域において等しく、気流供給板3A、3Bそれぞれからの気流は、中間部6において面対称とする。
選別対象8は空気抵抗が働かなければ、重力加速度gによって等加速度直線運動で落下する。ある微小時間間隔Δtの間に増加する速度増分Δvは、式(2)で表される。
Figure 0006778874
ここで、gは定数であるため、ある一定の時間間隔ごとに、ある一定の速度分加速している。
ここで、1つの区域からの供給流量qは、すべての区域において等しいため、主流7が上から下へ1つの区域を経たときの、主流7の流量の増分は等しく、落下経路部1のxz平面による断面積も一定であるため、主流7の速度の増分は、すべての区域通過前後において等しい。つまり、ある区域から1つ下の区域に達するまでの時間間隔Δtを、落下経路部1の上端から下端にかけて等しくなるように、区域の上下方向の幅を調整する。
図2のように、上から数えてn番目(nは1以上の整数。)の区域を2とし、材料供給口10からn番目の区域2の下端までのy軸方向落下距離をyとすると、以下の式(3)となる。
Figure 0006778874
ゆえに、n番目の区域2の下端と、1つ上のn−1番目の区域2n−1の下端との距離、すなわち、区域2の上下方向の幅をΔyとすると、以下の式(4)となる。
Figure 0006778874
以上より、n番目の区域2の上下方向の幅Δyとn+1番目の区域2n+1の上下方向の幅Δyn+1との比Δyn+1/Δyを以下の式(5)とし、これにならい、気流供給板3A、3Bを上下方向に複数個に区分することにより、上下方向に異なる幅の区域に区分する。
Figure 0006778874
これにより、気流供給板3A、3Bの上方から下方に向かうにつれ、区域の上下方向の幅は徐々に大きくなっていき、気流供給板3A、3Bからの単位高さあたりの気流の供給流量が徐々に減少していくことで、主流7の速度分布が、選別対象8の自由落下速度分布と、より合致するため、落下する選別対象8が受ける空気抵抗を軽減することができ、打落し位置15に到達するまでに生じうる落下バラツキは抑制され、打落し位置15でのエアノズル14での打落し精度が向上し、選別精度が向上する。
なお、気流供給板3A、3B間の距離Dが0mmを越えて10mm以下であった場合、主流7が層流となってしまう可能性が高く、その場合、主流7のx軸方向の速度勾配が大きくなってしまい、選別対象8の位置が中間部6から少しでもずれてしまった場合、落下速度と主流7との速度が一致せず、空気抵抗を受けてしまう恐れがある。また、区域からの供給気流の流速は、噴出から100mm程度で半減してしまい、x軸方向にずれた選別対象8の位置を中間部6に戻そうとする作用が小さくなってしまう。そのため、気流供給板3A、3B間の距離DはD≦200mmとするのが好ましい。
以上より、気流供給板3A、3B間の距離Dは、10mm≦D≦200mmとするのが好ましい。
(実施の形態3)
図3は、本発明の実施の形態3における選別装置の構成要素を示す概略図である。図3において、図1及び図2と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
前記実施の形態1における気流供給板3A、3Bを上下方向(y軸方向)に複数の区域に区分し、それぞれの区域からの供給流量を、以下に述べるような法則で、区域ごとに変化させることで、主流7の速度分布を、選別対象8の自由落下の速度分布に、より合致させることができ、選別対象8に作用する空気抵抗をさらに低減することができる。
前提として、すべての区域の上下方向の幅は等しく、気流供給板3A、3Bそれぞれからの気流は中間部6において面対称とする。
1つの区域の上下方向の幅をΔyとする。
選別対象8は空気抵抗が働かなければ、上から数えてn番目の区域2の下端まで自由落下した選別対象8の落下速度Vは、重力加速度をgとすると、以下の式(6)となる。
Figure 0006778874
この落下速度Vと等速の主流を作るためには、落下経路部1のxz平面による断面積をAとして、n番目の区域2の下端の高さでの主流の流量Qは、以下の式(7)となる。
Figure 0006778874
ゆえに、n番目の区域2の下端の高さでの主流7の流量Qとn+1番目の区域2n+1の下端の高さでの主流7の流量Qn+1との差をn+1番目の区域2n+1から供給することで、主流7の速度は、自由落下と同じように増していくこととなる。n+1番目の区域2n+1からの供給流量をqn+1とすると、以下の式(8)となる。
Figure 0006778874
以上により、n番目とn+1番目の区域2、2n+1からの供給流量qとqn+1の比qn+1/qを以下の式(9)とし、これにならい、それぞれの区域からの供給流量を決定する。
Figure 0006778874
これにより、上方から下方に向かうにつれ、区域からの供給流量は少なくなっていき、主流7の速度分布が、選別対象8の自由落下速度分布と、より合致するため、落下する選別対象8が受ける空気抵抗を軽減することができ、打落し位置15に到達するまでに生じうる落下バラツキは抑制され、打落し位置15でのエアノズル14での打落し精度が向上し、選別精度が向上する。
なお、気流供給板3A、3B間の距離Dが0mmを越えて10mm以下であった場合、主流7が層流となってしまう可能性が高く、その場合、主流7のx軸方向の速度勾配が大きくなってしまい、選別対象8の位置が中間部6から少しでもずれてしまった場合、落下速度と主流7との速度が一致せず、空気抵抗を受けてしまう恐れがある。また、区域からの供給気流の流速は、噴出から100mm程度で半減してしまい、x軸方向にずれた選別対象8の位置を中間部6に戻そうとする作用が小さくなってしまう。そのため、気流供給板3A、3B間の距離DはD≦200mmとするのが好ましい。
以上より、気流供給板3A、3B間の距離Dは、10mm≦D≦200mmとするのが好ましい。
前記実施の形態1〜3の構成によれば、落下する選別対象8に対して垂直に、選別対象8を挟み込むように2枚の気流供給板3A,3Bの2方向から送風し、その送風を下方向へ排出することで下向きの気流(すなわち、主流7)を生成し、選別対象8の落下経路に沿って風速を増加させることができる。このように構成すれば、これまで制御することができなかった落下方向と垂直な方向への位置ずれに起因する、材料供給時に発生する落下バラツキを軽減することができ、選別対象8の形状、面積、又は重量によらず、選別対象8中の特定材種物8aと他材種物8bとを高精度に選別することが可能になる。
なお、前記様々な実施形態又は変形例のうちの任意の実施形態又は変形例を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。また、実施形態同士の組み合わせ又は実施例同士の組み合わせ又は実施形態と実施例との組み合わせが可能であると共に、異なる実施形態又は実施例の中の特徴同士の組み合わせも可能である。
本発明の前記態様にかかる選別装置は、選別対象のx軸方向への落下バラツキも軽減させることができ、複数の小片が集まった選別対象から特定材種物の小片を高精度に選別することができ、特定材種物を含む複数種のプラスチックが混じった混合プラスチックから特定材種物のプラスチックを分別回収すること、又は多量の食品又は穀物の中から異物を除去する用途にも適用できる。
1 落下経路部
、2、2n−1、2、2n+1 区域
3A、3B 気流供給板
3C 紙面奥方向の面
4 蓋
6 中間部
7 主流
8 選別対象
8a 特定材種物
8b 他材種物
9 材料供給部
10 材料供給口
11 識別部
12 窓
13 制御部
14 エアノズル
15 打落し位置
16A、16B 回収箱
30 落下直線

Claims (5)

  1. 特定材種物と他材種物とが混在する選別対象を鉛直方向に落下させながら前記特定材種物と前記他材種物とに選別する選別装置であって、
    前記選別対象を供給して前記鉛直方向の落下直線沿いに前記選別対象を落下させる供給部と、
    前記選別対象の前記落下直線に対して等距離で互いに向き合う対称な気流を供給する2枚の気流供給板と、
    向かい合う2枚の前記気流供給板の内側の領域で構成する落下経路部と、
    前記落下経路部の上部端部をふさぐ蓋と、
    前記選別対象の前記落下直線に向けて配置されて、落下中の前記選別対象の組成を識別する識別部と、
    前記落下直線に向かって配置されて、パルスエアを噴射する複数の噴射部と、
    前記識別部が識別した情報を基に、前記噴射部へ信号を送って前記噴射部の噴射を制御する制御部を備える選別装置。
  2. 前記気流供給板は、上下方向に複数の区域に区分され、
    前記落下経路部の上部から数えてn番目の区域の上下方向の幅をΔyとしたとき、
    n+1番目の区域の幅Δyn+1との比が、以下の式
    Figure 0006778874
    で表され、かつすべての区域から供給される気流の流量が等しい、請求項1に記載の選別装置。
  3. 前記落下経路部を形成する前記2枚の互いに向き合う気流供給板の板間の距離をDと定義するときに、10mm≦D≦200mmである、請求項2に記載の選別装置。
  4. 前記気流供給板は、上下方向に複数の区域に区分され、
    前記落下経路部の上部から数えてn番目の区域からの供給流量をqと定義したとき、n+1番目の区域の供給流量qn+1との比が、以下の式
    Figure 0006778874
    で表され、かつ前記区域の上下方向の幅はすべて同じである、請求項1に記載の選別装置。
  5. 前記落下経路部を形成する前記2枚の互いに向き合う気流供給板の板間の距離をDと定義するときに、10mm≦D≦200mmである、請求項4に記載の選別装置。
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