JP6777407B2 - ヘリカルct装置、医用画像処理方法、及び医用画像処理プログラム - Google Patents

ヘリカルct装置、医用画像処理方法、及び医用画像処理プログラム Download PDF

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Description

本開示は、ヘリカルCT装置に関する。
従来、多列のX線検出器を有し、コーンビームとして照射されるX線によって、多列のX線検出器が1回転する度に複数枚のスライス画像を生成するマルチスライスCT装置が知られている(特許文献1参照)。
また、従来のCT装置は、被検体の時系列上の4Dデータ(x,y,z座標データ及び時間データ)を取得する場合、4Dデータを撮像するためのルーチン(4D撮像用ルーチン)を実施する。4D撮像用ルーチンでは、従来のCT装置は、被検体の体軸方向において同じ位置で撮像された3Dデータ(x,y,z座標データ)を複数回取得することで、被検体の4Dデータを取得する。
米国特許第6917663号明細書
特許文献1のマルチスライスCT装置では、被検体がX線検出器の幅よりも体軸方向に長い場合、4Dデータを得るためにX線検出器の位置を何度も移動及び停止させる必要があり、広範囲の4Dデータの取得が困難である。
本開示は、上記事情に鑑みてなされたものであり、広範囲の4Dデータを容易に取得できるヘリカルCT装置、医用画像処理方法、及び医用画像処理プログラムを提供する。
本開示のヘリカルCT装置は、複数列のディテクタを有し、ヘリカルスキャンを行うヘリカルCT装置であって、第1の時刻に、体軸方向の第1の位置において被検体の一部をスキャンし、第1のスキャン情報を取得する第1のディテクタと、第2の時刻に、前記体軸方向の前記第1の位置において前記被検体の一部をスキャンし、第2のスキャン情報を取得する第2のディテクタと、前記第1のスキャン情報と前記第2のスキャン情報とを基に、前記体軸方向の前記第1の位置における時系列情報を取得するプロセッサと、を備える。
本開示の医用画像処理方法は、ヘリカルスキャンを行うヘリカルCT装置における医用画像処理方法であって、第1の時刻に、体軸方向の第1の位置において被検体の一部をスキャンし、第1のスキャン情報を取得し、第2の時刻に、前記体軸方向の前記第1の位置において前記被検体の一部をスキャンし、第2のスキャン情報を取得し、前記第1のスキャン情報と前記第2のスキャン情報とを基に、前記体軸方向の前記第1の位置における時系列情報を取得する。
本開示の医用画像処理プログラムは、上記医用画像処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
本開示によれば、被検体全体の4Dデータを容易に取得でき、診断に資する。
第1の実施形態におけるCT装置の概略構成例を示すブロック図 CT装置で被検体を撮像する動作例を説明する図 CT画像の作成方法の一例を説明するための概略図 シノグラムを生成する過程の一例を示す説明図 シノグラムから元画像を再構成する過程の一例を示す説明図 X線検出器によるX線の検出動作の第1例を説明する模式図 X線検出器によるX線の検出動作の第2例を説明する模式図 X線検出器によるX線の検出動作の第3例を説明する模式図 時系列情報の収集例を説明する模式図 機能画像と形態画像との合成例を示す模式図 形態画像の生成例を説明する模式図 体軸方向の同一位置において、複数のフェーズにおいてスライスデータを生成する手順の一例を示すフローチャート 複数のフェーズで得られるスライスデータを示す模式図
以下、本開示の実施形態について、図面を用いて説明する。
(第1の実施形態)
図1は第1の実施形態におけるCT(Computed Tomography)装置5の概略構成を示すブロック図である。CT装置5は、例えばマルチスライスヘリカルCT装置である。
CT装置5は、X線断層撮像し、ベッドに載置された被検体を体軸方向(Z方向)に動かしながら、多列のX線検出器をX線管と共に回転させるヘリカル回転を行う。X線検出器は、ヘリカル回転中、X線管から被検体に向けて照射されるX線を検出し、被検体を360°(又は180°+ファン角(fan angle)若しくはコーン角(cone angle))の範囲で様々な投影方向から撮像し、複数枚の投影画像(シノグラム:sinogram)を同時に得る。
CT装置5は、ガントリ40と、コンソール30と、高電圧を発生する高電圧発生器43を備える。
ガントリ40は、X線を用いて被検体Mの関心領域(ROI:Region of Interest)をスキャン(撮像)し、スキャン結果(撮像結果)を得る。スキャンは、X線照射及びX線検出により行われる。ガントリ40は、X線管41と、多列のX線検出器42とを備える。多列は、複数列の一例である。
X線管41は、X線を被検体Mに照射する。X線管41には、高電圧発生器43から管電流や管電圧など必要な電源電圧が供給される。X線管41は、コリメータやスリットを取り付けることによって、ファンビーム形状やコーンビーム形状のX線束を被検体Mに照射する。本実施形態では、コーンビーム形状のX線束を照射する場合を示す。
X線検出器42は、複数列のディテクタを有し、被検体Mを透過したX線を検出し、X線透過データを得て、シノグラムを生成する。X線検出器42の幅(体軸方向の長さ)は、例えば、256列の場合に160mmである。シノグラムは、スキャン結果の一例である。
コンソール30は、ガントリ40により得られたスキャンデータに対して、各種処理や表示を行う。コンソール30は、UI(User Interface)10、コントローラ20、ポート50、イメージプロセッサ60、及びディスプレイ70を備える。
UI10は、タッチパネル、ポインティングデバイス、キーボード、又はマイクロホンを含んでもよい。UI10は、CT装置5のユーザから、任意の入力操作を受け付ける。ユーザは、医師、放射線技師、又はその他医療従事者(Paramedic Staff)を含んでもよい。
コントローラ20は、CT装置全体を制御し、例えば、専用のハードウェア、又はパソコンなどに装置制御計算法などを搭載することで構成される。コントローラ20に接続されたUI10をユーザが操作することで、ガントリ40によるスキャン結果を収集・表示可能である。コントローラ20は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)を含んでもよい。
ポート50は、各種情報や各種データをコンソール30の外部から取得する。ポート50は、有線又は無線の通信回線を介して通信するための通信ポート、外部装置(例えばガントリ40)が接続される外部装置接続ポートを含んでもよい。ポート50は、ガントリ40で取得されたスキャンデータを収集する。
イメージプロセッサ60は、ポート50からのスキャンデータに対して、各種画像処理を行う。イメージプロセッサ60は、スキャンデータに基づいて、被検体Mの関心領域の断層画像(スライスデータ)を生成する。関心領域は、病変や組織(例えば、血管、臓器)の領域を含んでもよい。イメージプロセッサ60は、CPU、DSP(Digital Signal Processor)、又はGPU(Graphical Processing Unit)を含んでもよい。
ディスプレイ70は、LCD(Liquid Crystal Display)を含んでもよく、各種画像や各種情報を表示する。ディスプレイ70は、イメージプロセッサ60で生成された断層画像を表示する。
例えば、コントローラ20は、X線管41と高電圧発生器43とを制御してX線を発生させる。被検体Mを透過したX線が、X線検出器42で電気信号に変換される。変換された電気信号が、AD変換器(不図示)によりAD変換され、X線透過データ(スキャンデータ)が得られる。イメージプロセッサ60が、X線透過データに対して画像処理(例えば感度補正、歪補正)する。ディスプレイ70が、画像処理されたデータを表示する。
メモリ80は、各種ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)の一次記憶装置を含む。メモリ80は、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)の二次記憶装置を含んでもよい。
メモリ80は、各種情報、各種画像、プログラムを記憶する。メモリ80は、イメージプロセッサ60により生成された画像、コントローラ20により設定された設定情報、を含んでもよい。ここでの画像には、例えば、後述するスライスデータ(スライス画像)、ボリュームデータ、形態画像(anatomical structure image)、機能画像(functional image)、シノグラム等が含まれる。
図2は、CT装置5で被検体Mを撮像する動作を説明する模式図である。CT装置5では、体軸方向に配設された多列のX線検出器42は、X線管41とともに、人体の対象部位(被検体)を360°の任意の投影方向から撮像するために回転する。
X線検出器42は被検体Mを透過したX線を検出するので、X線検出器42及びX線管41の回転、360°回転でなく180°(+ファン角若しくはコーン角)の回転でもよい。本実施形態では、画像再構成に必要な分のシノグラムを取得するのに必要な回転を、1回転と数えることにする。X線検出器42は、X線管41からコーンビーム状に照射されるX線を検出してX線透過データを得て、1回転する度にシノグラムを生成する。シノグラムは、X線検出器42におけるディテクタ毎に生成され、ディテクタ数と同数生成される。
イメージプロセッサ60は、X線検出器42からシノグラムを取得する。イメージプロセッサ60は、シノグラムに基づいて、元の被検体Mの断面(元画像)を生成する画像再構成(Reconstrucion)を行い、スライスデータを生成する(参考特許文献1,2参照)。
(参考特許文献1:日本国特許第4083719号公報)
(参考特許文献2:米国特許第7574027号明細書)
画像再構成は、逆投影(Back Projection)とも称される。画像再構成の手法には、フィルタ補正逆投影FBP(Filtered Back Projection)や逐次再構成(Iterative Reconstruction)が含まれる。
また、イメージプロセッサ60は、ディテクタ毎に得られるスライスデータを積層してボリュームデータを生成してもよい。スライスデータは、断層画像に相当する。スライスデータ及びボリュームデータは、CT画像として扱われる。
図3はCT画像の作成方法を説明するための概略図である。図4は、被検体Mからシノグラムを生成する過程を示す説明図である。図5はシノグラムから元画像を再構成する過程を示す説明図である。CT画像の作成方法は、例えば参考特許文献1にその詳細が記載されており、ここでは簡単に説明する。
X線検出器42によるX線透過データは、1つの投影角度からの1次元の投影データである。図3では、1次元の投影データは、Pθ1(t)、Pθ2(t)、・・・で表される。X線検出器42は、図3に示すように、被検体Mの周りの複数の投影角度によるX線透過データを取得することで、1回転分の1次元の投影データを取得し、これらの1次元データを合成して2次元の投影データを生成する。
X線検出器42は、図4に示すように、2次元の投影データを、直交座標(x,y)から回転座標(r,θ)に投影(写像)し、シノグラムを生成する。この投影はラドン変換により行われ、シノグラムがコンソール30に入力される。図4では、f(x,y)は直交座標(x,y)における画素値(ピクセル値)を表し、p(r,θ)は回転座標(r,θ)における画素値を表す。
イメージプロセッサ60は、ガントリ40からのシノグラムを取得し、数値誤差分により画像がぼやける(不鮮明となる)ことを抑制するためのフィルタ処理を行う。フィルタ処理後、イメージプロセッサ60は、シノグラムに対して画像再構成し、元画像を得る。画像再構成では、図5に示すように、イメージプロセッサ60は、シノグラムの1ライン毎に投影角度に応じて再構成画像(スライスデータ)に投影し、加算していく。イメージプロセッサ60は、画像再構成により、体軸方向における所定の位置でのスライスデータ(元画像)を生成する。
図6はX線検出器42によるX線の検出動作の第1例を説明する模式図である。図6では、X線検出器42は、体軸方向に沿って、2グループに分割されている。図6では、グループ毎に4列のディテクタを有するが、グループ毎に1列でもよいし、他の複数列を有してもよい。X線管41は、被検体Mに向けてコーンビーム状にX線41rを照射する。
CT装置5がヘリカル回転する場合、1回転目の照射と2回転目の照射とで、体軸方向の同一位置で重複してX線が検出される箇所がある。体軸方向の位置は、Z方向の位置であり、Z座標で表される。図6では、X線検出器42は、範囲eにおいて、1回転目と2回転目とで重複してX線を検出する。X線検出器42は、範囲fにおいて、2回転目と3回転目とで重複してX線を検出する。更に、X線検出器42は、範囲eと範囲fとが重なる部分において、1回転目と2回転目と3回転目とで重複してX線を検出する。
よって、図6では、範囲e、fに含まれる位置では、複数枚のシノグラムが得られる。CT装置5は、この複数枚のシノグラムを時間差で得て、複数の時刻(フェーズ)におけるスライスデータを生成する。尚、各フェーズでの同一位置は、同一の投影角度でスキャンする必要は無い。
図7はX線検出器42によるX線の検出動作の第2例を説明する模式図である。図7では、X線検出器42は、256列で構成され、64列毎にZ方向に4つのグループに分割されてもよい。また、X線検出器42は、体軸方向の位置をヘリカル1回転(1回転のヘリカルスキャン)毎に、1グループ分つまり64列分移動してX線を検出する。尚、図7では、1グループ64列が2つのブロックで示されている。
つまり、図7では、体軸方向の同一位置において、4回転分のX線が検出される。従って、X線検出器42は、体軸方向の各位置で時系列の異なる4枚のシノグラムを生成する。また、イメージプロセッサ60は、この4枚のシノグラムに基づいて、4フェーズのスライスデータSGを生成する。このような複数フェーズに渡るシノグラムや逆投影した結果のスライスを時系列情報と呼ぶ。
尚、X線検出器42の列数は、256列に限らず、128列、512列等、任意の列数でもよい。また、グループの分割数は、4分割に限らず、2分割、8分割等、任意の分割数でもよい。また、ヘリカル1回転毎に64列分の移動でなく、単に重複部分があればよい。
図8はX線検出器42によるX線の検出動作の第3例を説明する模式図である。図8においても、X線検出器42は、256列で構成され、64列ごとにZ方向に4分割されている。また、図7では、X線検出器42は、ヘリカル1回転毎にZ方向に64列移動することを例示したが、正確に64列分移動するのではなく、64列以上65列未満、等の移動となってもよい。
ここで、後述するディテクタ幅とは、X線検出器42における1つのディテクタのZ方向の長さである。スライス間隔とは、隣り合うスライスデータが得られたZ方向での位置の差である。スライス厚とは、1つのスライスデータで示されるZ方向の断層の厚さである。スライス厚とスライス間隔とは、補間やディテクタの精度などの都合により一致しない場合がある。
スライス間隔がディテクタ幅の整数倍と不一致であっても、体軸方向の同一位置を含むように、異なるディテクタが異なる時刻に走査(スキャン)してもよい。イメージプロセッサ60は、異なるディテクタによる複数のスキャン結果に基づいて、時系列情報を取得する。
尚、時系列情報とは、体軸方向の同一位置における複数フェーズでの複数のスライスデータや、複数のスライスデータの元となるシノグラムなどを示す情報である。時系列情報を解析することによって、組織の経時的変化がわかる。
図8では、1つのグループが2つのブロックで示されている。1回転目におけるX線検出器42の3ブロック目(65列目〜95列目)の中間位置で、2回転目のX線検出器42によるX線の検出が開始される(矢印i参照)。この場合、イメージプロセッサ60は、1回転目におけるX線検出器42の3ブロック目の中間値を、1回転目における2ブロック目(33列目〜64列目)のX線検出値と1回転目における3ブロック目のX線検出値とで補間し、補間値を生成する(コーンビーム補間)。ここでの補間値の取得方法は、公知の方法が用いられ、例えば参考非特許文献1に示されている。
(参考非特許文献1:Flohr TG, Schaller S, Stierstorfer K, Bruder H, Ohnesorge BM, Schoepf UJ: “Multidetector row CT systems and image・reconstruction techniques” Radiology Volume 235,Issue 3, p.756−p.773, 2005)
イメージプロセッサ60は、2回転目のX線検出器42による1ブロック目のX線検出値と、生成された1回転目におけるX線検出器42の3ブロック目の補間値と、に基づいて、時系列情報を得る。
イメージプロセッサ60は、その他のブロック(例えば4ブロック目〜8ブロック目)についても、補間値を用いて時系列情報を得る。
また、イメージプロセッサ60は、1つのスキャン結果を、異なる時刻に対応する複数のシノグラムに重複して含ませてもよい。イメージプロセッサ60は、第一のシノグラムを0°〜180°+ファン角の走査により取得し、第二のシノグラムを90°〜270°+ファン角の走査により取得することにより、ディテクタが90°回転するのに要した時間に相当する時系列情報を取得できる。
図9は、時系列情報の収集を説明する模式図である。図9では、縦方向の下向きが体軸方向(Z方向)を表し、横方向の右向きがスキャンが実施されたスキャン時刻を表す。
X線検出器42は、スキャン時刻t0〜t1,t1〜t2,t2〜t3,t3〜t4,t4〜t5,t5〜t6,t6〜t7において、それぞれヘリカル1回転分のシノグラムをディテクタ数の分だけ取得する。
イメージプロセッサ60は、複数のシノグラムを基に、体軸方向の同一位置における時系列情報dIを生成してもよい。イメージプロセッサ60は、複数のシノグラムに基づく複数のスライスデータを生成し、複数のスライスデータを基に時系列情報dIを生成してもよい。イメージプロセッサ60は、複数のスライスデータに基づく複数のボリュームデータを生成し、複数のボリュームデータを基に時系列情報dIを生成してもよい。
時系列情報dIでは、体軸方向の位置毎に、スキャンされた時刻の範囲が異なる。例えば、イメージプロセッサ60は、スキャン時刻t2〜t6にかけて取得された投影データに基づいて、時系列情報dI3を生成する。時系列情報dIは、機能情報により示されてもよい。
CT装置5は、時系列情報dIを用いることで、血流等の流量や流速、組織の移動などの機能情報を高精度に導出できる。
次に、機能情報及び形態情報について説明する。
機能情報は、時系列情報から算出される組織の活動状態を示す情報である。機能情報は、複数フェーズでの複数のスライスデータやシノグラム等のデータの差分や動きなどの変化に基づく。
イメージプロセッサ60は、同一座標における画素値の変化により、造影剤や組織の濃度変化を取得できる。また、イメージプロセッサ60は、同一画素値の組織の空間移動の移動量や速度、加速度を取得できる。イメージプロセッサ60は、これら(つまり同一画素値の組織の空間移動の移動量、速度、加速度)により、例えばレジストレーション処理とともに、組織の同一箇所の濃度変化と、組織の移動と、を同時に取得する。これにより、イメージプロセッサ60は、濃度が変わりつつ移動する対象も、機能情報として取得できる。濃度変化は、造影剤が通過する血管や、肺の収縮に伴う濃度変化を含んでもよい。イメージプロセッサ60は、濃度変化を(例えば移動を補正してからの)差分情報として取得し、差分情報を機能情報に変換してもよい。この機能情報は、造影剤が通過する血管における血流速、肺の収縮から算出される肺換気率を含んでもよい。機能情報は、ディスプレイ70により、機能画像FG(図10参照)として表示されてもよい。
イメージプロセッサ60は、この濃淡値の変化(濃淡変化)を基に、血流速度の変化を算出してもよい。イメージプロセッサ60は、組織の移動速度や加速度を基に、血管の壁圧や壁運動の状態を算出してもよい。
また、ディスプレイ70は、コントローラ20の制御により、機能画像FGとして、経時的な変化を示す動画として表示してもよいし、静止画として表示してもよい。
ディスプレイ70は、コントローラ20の制御により、機能画像FGを表示する際、スキャン時刻(例えばt2〜t6)を併せて表示してもよい。これにより、ユーザは、どのタイミングにおける時系列情報dIを示すのかを視認できる。スキャン時刻は、任意の基準時刻を基に示されてもよい。任意の基準時刻は、被検体Mへの造影剤の注入の開始時刻であってもよい。
また、形態情報は、複数フェーズにおける体軸方向の同一位置でのスライスデータ間の同一部分を示す。同一部分とは、これらのスライスデータ間の画素値の差が所定値未満である部分である。形態情報は、形態画像EG(図10参照)として表示されてもよい。つまり、形態画像は、通常の組織形状を表現する画像である。
次に、複数のフェーズ間のレジストレーション(位置合わせ)について説明する。
イメージプロセッサ60は、複数フェーズにおける複数のシノグラム又はスライスデータに対して、レジストレーションしてもよい。レジストレーションにより、CT装置5は、被検体Mの移動によるシノグラム又はスライスデータのずれを抑制できる。
イメージプロセッサ60は、複数フェーズ間でのシノグラム又はスライスデータに対してレジストレーションしてから、時系列情報dIを取得してもよい。
イメージプロセッサ60は、各フェーズのレジストレーション後のシノグラム又はスライスデータを基に、シノグラム内又はスライスデータ内の点の移動量を算出してもよい。これにより、CT装置5は、血流等の移動量や移動量に基づく移動速度の算出精度を向上できる。
イメージプロセッサ60は、シノグラム又はスライスデータの代わりに、ボリュームデータの状態で3Dレジストレーションしてもよい。
レジストレーションは、公知の方法により実施され、例えば参考特許文献3〜5の方法が用いられる。
(参考特許文献3:米国特許第8311300号明細書)
(参考特許文献4:米国特許出願公開2011/0075896号明細書)
(参考特許文献5:米国特許出願公開2011/0075888号明細書)
イメージプロセッサ60は、レジスレーション後に4フェーズのスライスデータを合成し、モーションアーチファクト(臓器辺縁のブレやボケによる画質劣化)を抑えた形態画像を生成してもよい(参考特許文献6参照)。合成では、例えばピクセル値やボクセル値の平均値が利用される。
(参考特許文献6:米国特許出願公開第2008/0031405号明細書)
図10は機能画像FGと形態画像EGとの合成例を示す模式図である。図10では、イメージプロセッサ60は、4つのスライスデータSGを時系列情報とし、機能画像FGを生成する。また、イメージプロセッサ60は、4つのスライスデータSGをレジストレーションし、画質を改善した形態画像EGを生成する。そして、イメージプロセッサ60は、一例として、形態画像EGを濃淡、機能画像FGを色彩として合成している。
イメージプロセッサ60は、被検体Mの撮像範囲全体に対し、1つの形態画像EGをスライスデータとして生成する。形態画像EGの各画素値は、複数のフェーズでの体軸方向の同一位置における画素値の平均値であってもよい。
イメージプロセッサ60は、複数のフェーズのスライスデータが取得される範囲で、様々な機能画像FGをスライスデータとして生成する。機能画像FGは、被検体Mにおける組織や血流の濃度変化、移動量、移動速度等を表してもよい。
イメージプロセッサ60は、機能画像FGと形態画像EGとの合成について、機能情報の示す値が所定値以上である箇所に対し、色塗り等の描画処理(カラールックアップ)を施して、合成画像を生成してもよい。
これにより、CT装置5は、他フェーズでのスライスデータから変化した部位の識別を容易化できる。図10では、複数フェーズのスライスデータ間での濃度変化が所定値以上である箇所を、赤色(図中ではドット表示)で表現している。
また、イメージプロセッサ60は、機能画像FGと形態画像EGとを重ねて、合成画像MGを生成してもよい。また、イメージプロセッサ60は、機能画像FGと形態画像EGを積層させることによって、機能を示すボリュームデータと、形態を示すボリュームデータを作成してもよい。
イメージプロセッサ60は、3Dレイキャスト法により形態画像EGと機能画像FGとの両方を可視化する場合、形態画像EGのボクセル値を用いてシェーディングし、機能画像FGのボクセル値を用いてカラールックアップしてもよい。
イメージプロセッサ60は、MIP法により形態画像EGと機能画像FGとの両方を可視化する場合、形態画像EGのボクセル値を用いてMIP画像を作成し、MIP画像を作成するのに用いたボクセルの座標に対応する機能画像FGのボクセル値を用いてカラールックアップをして、MIP画像に着色してもよい。
また、イメージプロセッサ60は、機能ボリュームデータ及び形態ボリュームデータを合成して、合成ボリュームデータを生成してもよい。
図11は、ボリュームデータとしての形態画像の生成を説明する模式図である。図11では、CT装置5が、被検体Mの撮像範囲(X線検出範囲)全体に対し、レジストレーションし、1つの形態画像を生成することを想定する。撮像範囲全体は、大動脈や下肢を含んでもよい。
図11では、図9と同様、図中、縦方向の下向きが体軸方向(Z方向)を表し、横方向の右向きがスキャン時刻を表す。X線検出器42は、スキャン時刻t0〜t1,t1〜t2,t2〜t3,t3〜t4,t4〜t5,t5〜t6,t6〜t7において、それぞれヘリカル1回転分のシノグラムを取得する。
第1ステップでは、イメージプロセッサ60が、各フェーズでのスキャン結果に基づくスライスデータのうち、Z方向の位置が重複するスライスデータ同士で、レジストレーションする。
第2ステップでは、イメージプロセッサ60が、レジストレーションされたスライスデータ同士を合成する。イメージプロセッサ60は、各スライスデータのボクセル値の平均値により合成すれば、形態画像の画質(S/N比)を向上できる。また、イメージプロセッサ60は、各スライスデータのボクセル値の最大値で合成すれば、形態画像の造影を強調できる。図11では、ドット表示は、レジストレーション後のスキャン結果を表す。
第3ステップでは、イメージプロセッサ60が、スライスデータをZ方向に沿って積層することで、1つの形態画像(例えばスキャン時刻t1〜t5の画像)のボリュームデータを生成する。
図12は、体軸方向の同一位置において、複数のフェーズにおいてスライスデータを生成する手順を示すフローチャートである。図13は、複数のフェーズで得られるスライスデータを示す模式図である。図13では、縦方向が時間(フェーズ)を示し、横方向が体軸方向(Z方向)を示す。
まず、コントローラ20は、n×m個のX線検出器42の各ディテクタをD(i,j)とする(S1)。変数iはX線検出器42におけるディテクタの列番号を表し、変数jは分割番号を表す。i<n,j<mであり、i,jの初期値は「0」である。nは分割されたブロック内のディテクタの列数を表し、mは分割数を表す。図13では、n=2、m=4である。
イメージプロセッサ60は、コントローラ20の制御により、1回転のヘリカルスキャン毎に、スライスデータS(i,j,q)を生成する(S2)。変数qは、ヘリカル回転数を示し、フェーズに相当し、初期値は0である。これにより、q回転目のn×m枚のスライスデータが得られる。
コントローラ20は、1回転のヘリカルスキャン毎にn×ディテクタ幅分、ベッドを進める(S3)。これにより、被検体MにおけるX線の照射及び検出位置が移動する。図13では、ディテクタ幅が1mmであるので、1ブロック分(2mm分)、ベッドがZ方向に沿って移動する。
イメージプロセッサ60は、コントローラ20の制御により、スライスデータS(0,m−1,0),S(0,m−2,1),・・・,S(0,0,m−1)の経時的変化を示す時系列情報を生成する(S4)。スライスデータS(0,3,0),S(0,2,1),・・・,S(0,0,3)は、Z方向の同一位置(図13に示すラインL1参照)におけるスライスデータとなる。
同様に、イメージプロセッサ60は、コントローラ20の制御により、続くスライスデータS(1,m−1,0),S(1,m−2,1),・・・,S(1,0,m−1)の経時的変化を示す時系列情報を生成する(S4)。スライスデータS(1,3,0),S(1,2,1),・・・,S(1,0,3)は、Z方向の同一位置(図13に示すラインL2参照)におけるスライスデータとなる。
尚、n=3以上の場合、S4、S5と同様の処理により、イメージプロセッサ60は、コントローラ20の制御により、スライスデータS(n−1,m−1,0),(n−1,m−2,1),・・・,(n−1,0,m−1)、の経時的変化を示す時系列情報を生成する。
このように、CT装置5は、n×m列のX線検出器42を用いて、Z方向の各位置での時系列情報を取得し、本処理を終了する。
(CT装置の応用例)
CT装置5の臨床応用例として、以下の(a)〜(c)が挙げられ、以下のような効果が期待される。CT装置5によれば、血流等の体液の流れを容易に取得可能である。
(a)CT装置5は、大動脈解離における偽腔評価に使用されてもよい。大動脈解離では、解離によって生じる偽腔と本来の血管である真腔とにおいて、血流に差違が生じる。血流を観察するために、被検体Mに造影剤が注入される。CT装置5は、スキャン結果の検出値(造影濃度に相当)の動きに基づいて血流を判定する。血流を観察するための造影のタイミング(造影剤を注入するタイミング)は厳密であり、適切なタイミングで造影することが困難である。CT装置5によれば、スキャン結果に基づいて時系列情報(例えば機能画像)を表示することで、ユーザは、造影のタイミングを容易に認識できるので、適切なタイミングで造影でき、血流を視認し易くなる。
(b)CT装置5は、肝臓の血管構造の解析に使用されてもよい。肝臓には、門脈、動脈、静脈の3つの血管があり、門脈、動脈、静脈、胆管について血管構造が評価されることがある。門脈に造影剤が注入されると、造影剤が門脈から静脈に流出するので、門脈の血管構造評価が困難である。これに対し、CT装置5は、スキャン結果に基づいて時系列情報(例えば機能画像)を表示することで、肝臓に関する評価を容易化できる。
(c)CT装置5は、静脈の血流評価に使用されてもよい。静脈は、造影剤が注入された動脈から、造影剤が流入する。そのため、そのため、静脈の撮像タイミングを認識することは困難である。これに対し、CT装置5がスキャン結果に基づいて時系列情報(例えば機能画像)を表示することで、ユーザは、静脈の血流を容易に確認できる。CT装置5は、例えば、エコノミー症候群における血流の評価に有効である。
(効果等)
従来のヘリカルCT装置では、ベッドに固定された体幹部を高速に移動させる場合、X線検出器が体軸方向において同一位置で被検体を撮像することで、シノグラムに重複が発生した場合、重複したシノグラムは画質の向上に用いられ、時系列に関する情報を得るという発想は無かった。
これに対し、CT装置5は、複数列のディテクタを有し、第1のディテクタ、第2のディテクタ、及びプロセッサを備える。第1のディテクタは、第1の時刻に、体軸方向の第1の位置において被検体Mの一部をスキャンし、第1のスキャン情報を取得する。第2のディテクタは、第2の時刻に、体軸方向の第1の位置において被検体Mの一部をスキャンし、第2のスキャン情報を取得する。プロセッサは、第1のスキャン情報と第2のスキャン情報とを基に、体軸方向の第1の位置における時系列情報dIを取得する。
CT装置5は、ヘリカルCT装置の一例である。第1のディテクタは、X線検出器42に含まれるディテクタの1つでもよい。第2のディテクタは、X線検出器42に含まれるディテクタの他の1つでもよい。プロセッサは、コントローラ20又はイメージプロセッサ60でもよい。スキャン情報は、例えばシノグラムである。
これにより、CT装置5は、体軸方向に被検体Mを動かしながら、被検体Mにおける体軸方向の同一位置を撮像できる。従って、CT装置5は、X線検出器42の幅と比べて、大動脈や下肢を含む体幹部のように被検体が体軸方向に長い場合でも、4Dデータを取得できる。つまり、CT装置5は、同じ体軸方向の位置で、異なる時刻にスキャン結果を得ることで、時間方向に複数フェーズのスライスデータ又はボリュームデータを取得できる。
また、CT装置5では、複数フェーズにおいて体軸方向の同一位置のスキャンを含むようにスライス間隔を比較的短くしてルーチン検査用のスキャンを行うことで、従来の4D撮影用ルーチンが不要となり、被爆を低減でき、侵襲性を低減できる。つまり、CT装置5は、被検体の各部位で静止し、X線を照射して撮像する動作を繰り返す必要がなく、重複して撮像される被検体Mの部位の被爆を低減できる。この場合でも、CT装置5は、時系列情報を得ることができる。
また、CT装置5は、得られたシノグラムに基づいて画像再構成すれば、通常のルーチン検査用のスキャンの画像(通常のCT画像)を生成でき、医療経済上、合理的且つ非侵襲的である。
また、プロセッサは、第1のスキャン情報及び第2のスキャン情報をレジストレーションし、レジストレーションされた第1のスキャン情報と第2のスキャン情報とを基に、時系列情報を取得してもよい。
これにより、被検体Mが撮像中に僅かに動いても、レジストレーションにより撮像画像の画質を向上できる。また、CT装置5は、レジストレーションすることで、正確なフェーズ間の流量を導出できる。
また、プロセッサは、時系列情報dIを基に、第1の時刻及び第2の時刻での被検体Mにおける機能情報を生成してもよい。
これにより、CT装置5は、被検体Mの経時的変化を機能情報として表示できる。機能情報は、機能画像FGでもよいし、画像以外の方法で機能が示されてもよい。
また、機能情報は、被検体Mにおける体液(例えば血液)の流速の情報を含んでもよい。
これにより、CT装置5は、ユーザへ流速の情報を提供し、流速の情報に基づく診断を支援できる。
また、プロセッサは、第1のスキャン情報と第2のスキャン情報とを基に、形態情報を生成してもよい。形態情報は、形態画像EGであってもよい。
これにより、CT装置5は、通常の(注目すべき変化のない)組織形状を明瞭に表現できる。
また、プロセッサは、第1のスキャン情報及び第2のスキャン情報をレジストレーションし、レジストレーションされた第1のスキャン情報と第2のスキャン情報を基に、形態情報を生成してもよい。
これにより、CT装置5は、被検体Mが撮像中に少し動いても、レジストレーションにより形態画像の画質を向上できる。
また、プロセッサは、第1のスキャン情報及び第2のスキャン情報との合成に基づいて、形態情報を生成してもよい。
これにより、CT装置5は、レジスレーション後に複数枚のスライスデータを合成し、意図しないモーションアーチファクトによる影響を抑制できる。
また、プロセッサは、スキャン情報に基づいてスライスデータを生成してもよい。
これにより、CT装置5は、様々な機能情報や形態情報をスライスデータとして取得できる。従って、ユーザは、プロセッサの負荷を軽減しながら、所望の断面において各フェーズで、変化した部分及び変化していない部分を容易に確認できる。
また、プロセッサは、スライスデータを体軸方向に積層してボリュームデータを生成してもよい。
これにより、CT装置5は、様々な機能画像や形態画像をボリュームデータとして取得できる。従って、ユーザは、各フェーズで3次元空間上において変化した部分、変化していない部分を容易に確認できる。
(他の実施形態)
なお、本開示は、上記実施形態の構成に限られるものではなく、特許請求の範囲で示した機能、または本実施形態の構成が持つ機能が達成できる構成であればどのようなものであっても適用可能である。
第1の実施形態では、X線検出器42は、体軸方向の同一位置を走査する際、厳密に同一位置でなく、スライス厚程度にずれていてもよい。
第1の実施形態では、X線検出器42における複数のディテクタをグループに分割することを例示したが、グループに分割されなくてもよい。CT装置5は、異なるディテクタが間を置いて体軸方向の概ね同一位置をスキャンし、複数のスキャン結果を基に複数のスライスデータ又はボリュームデータを生成し、複数のスライスデータ又はボリュームデータを基に時系列情報を生成してもよい。
第1の実施形態では、撮像されたスライスデータやボリュームデータは、CT装置5の通信ポートを介して、CT装置5から各種画像処理を行う医用画像処理装置へ送信されてもよい。また、スライスデータやボリュームデータがネットワーク上のサーバ等へ送信され、サーバ等に保管されてもよい。また、撮像されたスライスデータやボリュームデータは、CT装置5の外部装置接続ポートを介して、任意の記憶媒体に出力されてもよい。
第1の実施形態では、被検体として人体を例示したが、動物の体でもよい。
第1の実施形態では、各種画像処理がイメージプロセッサ60により実施されることを例示したが、コントローラ20により実施されてもよい。また、イメージプロセッサ60及びコントローラ20が1つ又は3つ以上のプロセッサにより構成されてもよい。
本開示は、第1の実施形態の医用画像撮像装置の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は各種記憶媒体を介して医用画像撮像装置に供給し、医用画像撮像装置内のコンピュータが読み出して実行するプログラムも適用範囲である。
本開示は、被検体の4Dデータを容易に取得でき、被検体への侵襲性を低減できるヘリカルCT装置、医用画像処理方法、及び医用画像処理プログラム等に有用である。
5 CT装置
10 UI
20 コントローラ
30 コンソール
40 ガントリ
41 X線管
41r X線
42 X線検出器
43 高電圧発生器
50 ポート
60 イメージプロセッサ
70 ディスプレイ
80 メモリ
dI,dI3 時系列情報
e,f 範囲
EG 形態画像
FG 機能画像
L1,L2 ライン
M 被検体
MG 合成画像
SG スライスデータ

Claims (12)

  1. 複数列のディテクタを有し、ヘリカルスキャンを行うヘリカルCT装置であって、
    第1の時刻に、体軸方向の第1の位置において被検体の一部をスキャンし、第1のスキャン情報を取得する第1のディテクタと、
    第2の時刻に、前記体軸方向の前記第1の位置において前記被検体の一部をスキャンし、第2のスキャン情報を取得する第2のディテクタと、
    前記第1のスキャン情報と前記第2のスキャン情報とを基に、前記体軸方向の前記第1の位置における時系列情報を取得するプロセッサと、
    を備えるヘリカルCT装置。
  2. 請求項1に記載のヘリカルCT装置であって、更に、
    単一のX線検出器を備え、
    前記第1のディテクタと前記第2のディテクタは、前記体軸方向に平行に配置され、前記X線検出器に搭載された、
    ヘリカルCT装置。
  3. 請求項1または2に記載のヘリカルCT装置であって、
    前記プロセッサは、
    前記第1のスキャン情報及び前記第2のスキャン情報をレジストレーションし、
    レジストレーションされた前記第1のスキャン情報と前記第2のスキャン情報とを基に、前記時系列情報を取得する、ヘリカルCT装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のヘリカルCT装置であって、
    前記プロセッサは、前記時系列情報を基に、前記第1の時刻及び前記第2の時刻での前記被検体における機能情報を生成する、ヘリカルCT装置。
  5. 請求項4に記載のヘリカルCT装置であって、
    前記機能情報は、前記被検体における体液の流速の情報を含む、ヘリカルCT装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のヘリカルCT装置であって、
    前記プロセッサは、前記第1のスキャン情報と前記第2のスキャン情報とを基に、形態情報を生成する、ヘリカルCT装置。
  7. 請求項6に記載のヘリカルCT装置であって、
    前記プロセッサは、
    前記第1のスキャン情報及び前記第2のスキャン情報をレジストレーションし、
    レジストレーションされた前記第1のスキャン情報と前記第2のスキャン情報とを基に、前記形態情報を生成する、ヘリカルCT装置。
  8. 請求項6または7に記載のヘリカルCT装置であって、
    前記プロセッサは、前記第1のスキャン情報及び前記第2のスキャン情報との合成に基づいて、前記形態情報を生成する、ヘリカルCT装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載のヘリカルCT装置であって、
    前記プロセッサは、前記スキャン情報に基づいてスライスデータを生成する、ヘリカルCT装置。
  10. 請求項9に記載のヘリカルCT装置であって、
    前記プロセッサは、前記スライスデータを前記体軸方向に積層してボリュームデータを生成する、ヘリカルCT装置。
  11. ヘリカルスキャンを行うヘリカルCT装置における医用画像処理方法であって、
    第1の時刻に、体軸方向の第1の位置において被検体の一部をスキャンし、第1のスキャン情報を取得し、
    第2の時刻に、前記体軸方向の前記第1の位置において前記被検体の一部をスキャンし、第2のスキャン情報を取得し、
    前記第1のスキャン情報と前記第2のスキャン情報とを基に、前記体軸方向の前記第1の位置における時系列情報を取得する、医用画像処理方法。
  12. 請求項11に記載の医用画像処理方法をコンピュータに実行させるための医用画像処理プログラム。
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