JP6776134B2 - 紙幣処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、装置に投入された紙幣を受け付ける入金取引や、装置に収納している紙幣を放出する出金取引を行う紙幣処理装置に関する。
従来、入金取引や出金取引を行うATM(Automated Teller Machine)やCD(Cash Dispenser)等の紙幣処理装置が金融機関やコンビニエンスストア等の店舗に設置されている。紙幣処理装置は、入出金口の内側に入金取引や出金取引にかかる紙幣(入出金紙幣)を収納する入出金紙幣収納空間が形成されており、利用者と紙幣の入金、出金を実行している。
特に、入出金口に関する技術として特許文献1があり、光源を用いた紙幣の取り忘れ防止を可能とする紙幣入出金装置及びその入出金口部に関する。
特開2010−020428号公報
しかしながら、特許文献1で示されている紙幣処理装置の入出金口の開口が斜め上方を向いており、利用者の立ち位置によっては、入出金口内の収納空間の一部を視認することができないことから、この収納空間内の死角に残った紙幣を取り忘れる可能性があった。
本発明の目的は、利用者が入出金口から紙幣を取り出す際に紙幣の一部を取り忘れることを防止した装置を提供することにある。
本発明の紙幣処理装置は、紙幣を入出金するための入出金口を開閉するシャッタと、紙幣を鑑別する鑑別部とを有する紙幣処理装置において、前記シャッタの装置内側に設けられた紙幣収納空間が、前記入出金口から投入された入金紙幣を収納する第1紙幣収納部と、前記第1紙幣収納部から繰り出されて前記鑑別部により鑑別された入金紙幣を一時的に収納する第3紙幣収納部と、前記第3紙幣収納部と前記第1紙幣収納部との間に前記第1紙幣収納部から繰り出されて前記鑑別部によりリジェクトされたリジェクト紙幣を収納する第2紙幣収納部とに分割して形成され、前記第1紙幣収納部、前記第2紙幣収納部、前記第3紙幣収納部のいずれかの紙幣集積方向の両壁を前記紙幣集積方向に移動させて収納紙幣が移動する紙幣収納部において、前記移動の方向後方から前記紙幣集積方向に紙幣を押す押板部を備えることを特徴とする紙幣処理装置として構成される。
また、本発明の紙幣処理装置は、紙幣を入出金するための入出金口を開閉するシャッタと、紙幣を鑑別する鑑別部とを有する紙幣処理装置において、前記シャッタの装置内側に設けられ、前記入出金口から投入された入金紙幣を収納し、紙幣集積方向の両壁が固定プレートと第1プレートとにより形成される紙幣入金部と、前記紙幣入金部から繰り出されて前記鑑別部により鑑別された入金紙幣を一時的に収納しまたは金種毎に紙幣を収納する金種ボックスから繰出された出金紙幣を収納し、紙幣集積方向の両壁が第2プレートと第3プレートとにより形成される一時保留部と、前記一時保留部と前記紙幣入金部との間に前記紙幣入金部から繰り出されて前記鑑別部によりリジェクトされたリジェクト紙幣を収納し、紙幣集積方向の両壁が前記第1プレートと前記第2プレートとにより形成されるリジェクト収納部と、を有する入出金部と、前記入金収納部、前記リジェクト収納部、前記一時保留部のいずれかの前記両壁を紙幣集積方向に移動させて収納紙幣が移動する紙幣収納部において、前記移動の方向後方から前記紙幣集積方向に紙幣を押す押板部と、を備えることを特徴とする紙幣処理装置としても把握される。
本発明によれば、利用者が入出金口から紙幣を取り出す際に紙幣の一部を取り忘れることを防止することができる。
紙幣処理装置の主要部の構成を示す図である。 受けプレート、および第1〜第3のプッシャプレートの取り付けを示す概略図である。 入金取引時の処理を示すフローチャートである。 入金取引時の処理を示すフローチャートである。 受けプレート、第1〜第3のプッシャプレート、および紙幣押さえリンク構造の位置を示す図である。 受けプレート、第1〜第3のプッシャプレート、および紙幣押さえリンク構造の位置を示す図である。 受けプレート、第1〜第3のプッシャプレート、および紙幣押さえリンク構造の位置を示す図である。 受けプレート、第1〜第3のプッシャプレート、および紙幣押さえリンク構造の位置を示す図である。 受けプレート、第1〜第3のプッシャプレート、および紙幣押さえリンク構造の位置を示す図である。 出金取引時の処理を示すフローチャートである。 第2、第3のプッシャプレート、および紙幣押さえリンク構造の位置を示す図である。 第2、第3のプッシャプレート、および紙幣押さえリンク構造の位置を示す図である。 第2、第3のプッシャプレート、および紙幣押さえリンク構造の位置を示す図である。 第3のプッシャプレート、および紙幣押さえリンク構造の位置を示す図である。 ガイドおよび紙幣押さえリンク構造の位置を示す図である。
以下、紙幣処理装置の実施形態について説明する。図1は、本実施形態における紙幣処理装置1の主要部の構成を示す概略断面図である。紙幣処理装置1は、装置全体を制御する不図示の制御部によって入金取引、および出金取引を行う機能を有し、カードを取り扱うカード機構部、利用者の操作する操作部等と共に自動取引装置(ATM)とも言う。
紙幣処理装置1には、本体正面に紙幣の入出金口2が形成されている。この入出金口2は、開口が斜め上方を向いている。また、この入出金口2には、シャッタ2aが設けられている。入出金口2に対向する装置内側には、受けプレート11、第1のプッシャプレート12(単にプレートともいう。以下同じ)、第2のプッシャプレート13、押板部である紙幣押さえリンク構造15、第3のプッシャプレート14が、入出金口2の下端側からこの順に立設されている。
受けプレート11は、一方の端部を入出金口2の下端の辺の装置奥行き方向に沿って立設している。前記受けプレート11は固定されている。一方、第1のプッシャプレート12、第2のプッシャプレート13、第3のプッシャプレート14、および紙幣押さえリンク構造15は、受けプレート11に対して接離する方向に移動自在に取り付けられている。なお、紙幣押さえリンク構造15は、プッシャプレート14の下面に当接しており、プッシャプレート14と一体となって移動する。
また、紙幣処理装置1は、分離繰出機構3と、スタック機構4と、分離繰出/スタック機構5とを有している。分離繰出機構3は、受けプレート11と第1のプッシャプレート12との間である紙幣入金部に収納されている紙幣を鑑別部6に繰り出す繰出ローラを含む機構である。スタック機構4は、第1のプッシャプレート12と第2のプッシャプレート13との間であるリジェクト収納部に紙幣を送り収納する送りローラを含む機構である。分離繰出/スタック機構5は、第2のプッシャプレート13と、第3のプッシャプレート14に当接している紙幣押さえリンク構造15との間である一時保留部に収納されている紙幣を繰り出す繰出ローラ5、およびこの間に紙幣を送り込む送りローラを含む機構である。
分離繰出機構3は、上記紙幣入金部に集積された紙幣を、上記紙幣入金部と鑑別部6との間の搬送路である第1の搬送路を介して鑑別部6に繰り出す。また、スタック機構4は、鑑別部6と上記リジェクト収納部との間の搬送路である第2の搬送路を介して搬送された紙幣を上記リジェクト収納部に送り収納する。また、分離繰出/スタック機構5は、上記一時保留部から鑑別部6を経て紙幣カートリッジ7a〜7cに至る搬送路である第3の搬送路を介して上記一時保留部に収納されている紙幣を繰り出し、紙幣カートリッジ7a〜7cから繰り出されて鑑別部6を経由するルートであって第3の搬送路とは異なる第4の搬送路を介して搬送された紙幣を上記一時保留部に送り込む。
第1のプッシャプレート12の一方(入出金口側)の端部が入出金口2の上端の辺の装置奥行き方向に沿って立設し、第2のプッシャプレート13が第1のプッシャプレート12に当接し、第3のプッシャプレート14、および紙幣押さえリンク構造15が第2のプッシャプレート13から入出金口2と略同じ幅だけ離れた位置に立設し、紙幣押さえリンク構造15が閉している状態を初期状態(第1〜第3のプッシャプレート12〜14が初期位置にある状態)と呼ぶ。なお、詳細については後述するが、第2のプッシャプレート13と、第3のプッシャプレート14との間隔は、最大で入出金口2の幅と略同じである。
スタック機構4は、第2のプッシャプレート13が初期位置にあるとき、第1のプッシャプレート12と第2のプッシャプレート13との間に紙幣を送り込むことができる。また、分離繰出/スタック機構5は、第3のプッシャプレート14、および紙幣押さえリンク構造15が初期位置にあるとき、第2のプッシャプレート13と、前記紙幣押さえリンク構造15との間に紙幣が送り込むことができ、またこの紙幣押さえリンク構造15に当接している紙幣を1枚ずつ繰り出すことができる。
受けプレート11は、分離繰出機構3の繰出ローラが対向する位置に切欠を形成しており、受けプレート11と第1のプッシャプレート12との間の紙幣収納空間に収納されている紙幣がこの繰出ローラに当接する構成である。また、第1のプッシャプレート12にも、分離繰出機構3の繰出ローラが対向する位置に切欠を形成しており、第1のプッシャプレート12と第2のプッシャプレート13との間の紙幣収納空間に収納されている紙幣がこの繰出ローラに当接する構成である。したがって、受けプレート11と第1のプッシャプレート12との間の紙幣収納空間、および第1のプッシャプレート12と第2のプッシャプレート13との間の紙幣収納空間に収納されている紙幣については、分離繰出機構3の繰出ローラにより1枚ずつ繰り出すことができる。
さらに、第3のプッシャプレート14は、分離繰出/スタック機構5の繰出ローラが対向する位置に切欠を形成している。また、紙幣押さえリンク構造15は、前記プッシャプレート14の切欠を覆わない形状であり、第2のプッシャプレート13と、前記紙幣押さえリンク構造15との間の紙幣収納空間に収納されている紙幣がこの繰出ローラに当接する構成である。したがって、第2のプッシャプレート13と前記紙幣押さえリンク構造15との間の紙幣収納空間に収納されている紙幣については、分離繰出/スタック機構5の繰出ローラにより1枚ずつ繰り出すことができる。
また、図1に示すように、紙幣処理装置1は、鑑別部6と、紙幣カートリッジ7a〜7cと、回収カートリッジ8とを有している。鑑別部6は、紙幣の真偽や金種を鑑別することで、受入可能紙幣であるかどうかを鑑別する。紙幣カートリッジ7a〜7cは、金種毎に設けたカートリッジ(金種ボックス)である。回収カートリッジ8は取り忘れ紙幣等を回収するカートリッジ(回収ボックス)である。
受入可能紙幣とは、真券であり、且つ紙幣処理装置1で取り扱っている金種の紙幣である。例えば、真券であると鑑別されても、取り扱っていない金種の紙幣であれば受入可能紙幣でないと鑑別される。受けプレート11と第1のプッシャプレート12との間の紙幣収納空間(第1の紙幣収納空間(第1紙幣収納部))は、入金取引時における紙幣の投入空間として使用される。第1のプッシャプレート12と第2のプッシャプレート13との間の紙幣収納空間(第2の紙幣収納空間(第2紙幣収納部))は、入金取引時におけるリジェクト紙幣(鑑別部6で受入可能紙幣でないと鑑別された紙幣)の収納空間として使用される。さらに、第2のプッシャプレート13と前記紙幣押さえリンク構造15との間の紙幣収納空間(第3の紙幣収納空間(第3紙幣収納部))は、入金取引時に受入紙幣(鑑別部6で受入可能紙幣であると鑑別された紙幣)を一時的に保留する一時保留空間、および出金取引時に出金紙幣(紙幣カートリッジ7a〜7cから繰り出した紙幣)を収納する収納空間として使用される。第1〜第3のプッシャプレート12〜14を移動し、これらのプッシャプレート12〜14の位置を調整することで、これらの紙幣収納空間のサイズ(対向する2枚のプレート間の距離)や、位置を調整することができる。
紙幣処理装置1には、受けプレート11と第1のプッシャプレート12との間の紙幣収納空間から繰り出した紙幣を、鑑別部6を経由して、第1のプッシャプレート12と第2のプッシャプレート13との間の紙幣収納空間、または第2のプッシャプレート13と前記紙幣押さえリンク構造15との間の紙幣収納空間に搬送したり、第2のプッシャプレート13と前記紙幣押さえリンク構造15との間の紙幣収納空間から繰り出した紙幣を鑑別部6を経由して紙幣カートリッジ7a〜7cや回収カートリッジ8に搬送する搬送路を有している。この紙幣搬送路には、搬送している紙幣の送り先に応じて、紙幣の搬送経路を切り替えるフラッパが設けられている。
このように、入金された紙幣を鑑別部6にて鑑別し、その後、計数された紙幣が利用者によって確認されるまで紙幣を一時的に保留する一時保留部(第3紙幣収納空間)を紙幣入出金口2近傍に設ける構成を特徴とする。そしてその第3紙幣収納空間を紙幣の出金時にも使用する収納空間としても兼用している。また入金、出金取引に発生する入金紙幣の収納、入金時のリジェクト紙幣の収納、入金時の一時的に保留する紙幣の収納、出金時の紙幣の収納に関して、入出金口2近傍に纏めることで装置の小型化が可能となる。
図2は、受けプレート11、および第1〜第3のプッシャプレート12〜14、および紙幣押さえリンク構造15の取り付け状態を示す概略図である。図2は、第1〜第3のプッシャプレート12〜14、および紙幣押さえリンク構造15が初期位置にあるときを示している。
受けプレート11は、一方の端部が入出金口2の下端の辺B1に沿うように装置奥行き方向に立設している。この受けプレート11は、上述したように固定されており、移動しない。
第1のプッシャプレート12は、受けプレート11に当接する位置と、一方の端部が略入出金口2の上端の辺T1に沿う位置との間(すなわち、入出金口の開口幅)で移動自在に取り付けられている。第1のプッシャプレート12は、第1のアクチュエータ21により、受けプレート11に対して接離する方向に移動される。受けプレート11と第1のプッシャプレート12との間の紙幣収納空間の幅は、第1のプッシャプレート12が初期位置にあるときが最大であり、入出金口2の幅と略同じである。反対に、第1のプッシャプレート12が受けプレート11に当接する位置にあるときが最小であり、その幅が略0である。第1のプッシャプレート12が初期位置にあるとき、受けプレート11と第1のプッシャプレート12との間の紙幣収納空間が入出金口2に対向している。
第2のプッシャプレート13は、第1のバネ22を介して駆動プレート23に連結されている。駆動プレート23は、第2のアクチュエータ24により上下方向(受けプレート11に対して接離する方向)に移動される。第2のプッシャプレート13は、この駆動プレート23を第1のプッシャプレート12側に移動させることにより、第1のプッシャプレート12側に移動できる。第2のプッシャプレート13は第1のプッシャプレート12に当接する位置より下方に移動することはない。第1のプッシャプレート12が受けプレート11に当接する位置にあり、且つ第2のプッシャプレート13が初期位置にあるとき、第1のプッシャプレート12と第2のプッシャプレート13との間の紙幣収納空間が入出金口2に対向している。
さらに、第3のプッシャプレート14は、第2のバネ25により第2のプッシャプレート13から離れる方向に付勢されている。第3のプッシャプレート14は、長穴26aを形成した連結プレート26により第2のプッシャプレート13に連結している。具体的には、図2に示すように、第3のプッシャプレート14の側面に連結プレート26を取り付け、第2のプッシャプレート13の側面に設けた凸部27を連結プレート26の長穴26aに挿入することで、第2のプッシャプレート13と第3のプッシャプレート14とを連結している。
第3のプッシャプレート14は、図2に示す位置が最も上方に移動している状態であり、この状態であるとき、図示していないストッパに当接しており、これより上方に移動することはない。このとき、凸部27は長穴26aの下側の端部に当接している。
第2のプッシャプレート13は、紙幣押さえリンク構造15に当接する位置まで上方に移動できる。ここで、紙幣押さえリンク構造15は、図示していないストッパに当接して停止している第3のプッシャプレート14と一体になっている。また、第2のプッシャプレート13の側面に設けた凸部27が連結プレート26の長穴26aの下端に当接している状態において、さらに第2のアクチュエータ24により駆動プレート23を下方に移動すると、第2のプッシャプレート13の下方への移動にともなって、第3のプッシャプレート14が下方に移動する。このとき、第3のプッシャプレート14と同時に紙幣押さえリンク構造15も下方に移動する。
ガイド16は、第3のプッシャプレート14の移動方向に対して平行に固定されており、第3のプッシャプレート14が下方に移動すると、レバー15a(図11参照)がガイド16に押されて、紙幣押さえリンク構造15が動作し、紙幣を押さえる。
第1のプッシャプレート12が受けプレート11に当接する位置にあり、且つ第2のプッシャプレート13が第1のプッシャプレート12に当接する位置にあるとき、前記紙幣押さえリンク構造15は閉しており一方の端部が入出金口2の上端の辺に沿う位置にあるため、利用者からは見えないようになっている。このとき、第2のプッシャプレート13と前記紙幣押さえリンク構造15との間の紙幣収納空間が入出金口2に対向している。このように、第1のアクチュエータ21、および第2のアクチュエータ24の2つの駆動部により、第1〜第3のプッシャプレート12〜14を移動し、これらのプッシャプレート12〜14の位置を調整することで、3つの紙幣収納空間のいずれかを入出金口2に対向させることができる。なお、紙幣押さえリンク構造15は閉している状態とは、紙幣押さえリンク構造15を構成する各部が、入出金口2からみて装置奥行き方向に略一直線上となる状態である。また、紙幣押さえリンク構造15は開している状態とは、紙幣押さえリンク構造15を構成する各部が、入出金口2からみて装置奥行き方向に略一直線上となっていない状態である。紙幣押さえリンク構造15の具体的な構成、動作については後述する。
以下、この実施形態の紙幣処理装置1における入金取引時の動作、および出金取引時の動作について説明する。まず、入金取引時の動作について説明する。なお、紙幣処理装置1における通帳やカードに対する処理についての説明を省略する。図3、4は、この実施形態の紙幣処理装置1における入金取引時の処理を示すフローチャートである。紙幣処理装置1は、入金取引が選択されると、不図示の制御部からの指示のもと、この処理を開始する。
紙幣処理装置1は、第1〜第3のプッシャプレート12〜14を初期位置に移動する(s1)。上述したように、第1〜第3のプッシャプレート12〜14が初期位置にあるとき、受けプレート11と第1のプッシャプレート12との間の紙幣収納空間(以下、紙幣投入空間と言う。)が入出金口2に対向している。紙幣処理装置1は、シャッタ2aを開し(s2)、紙幣投入空間に紙幣が投入されたか否かを判定する(s3)。
紙幣処理装置1は、紙幣投入空間に紙幣が投入されると(s3;Yes)、シャッタ2aを閉し(s4)、第1のプッシャプレート12を受けプレート11側に移動し、紙幣投入空間に投入された紙幣を分離繰出機構3の繰出ローラに押圧する(s5)(図5参照)。このように、紙幣投入空間に投入されている紙幣を、第1のプッシャプレート12で分離繰出機構3の繰出ローラに適当な押圧力で押圧することができる。
紙幣処理装置1は、分離繰出機構3の繰出ローラを回転させて、紙幣投入空間に投入されている紙幣を1枚ずつ繰り出し(s6)、繰り出した紙幣を鑑別部6に搬送する。そして、鑑別部6で、受入可能紙幣であるかどうかの鑑別を行う(s7)。紙幣処理装置1は、鑑別部6において受入可能紙幣である(s8;Yes)と鑑別した紙幣を第2のプッシャプレート13と前記紙幣押さえリンク構造15との間の紙幣収納空間(以下、一時保留空間と言う。)に搬送し、収納する(s8、s9)。
一方、紙幣処理装置1は、鑑別部6で受入可能紙幣でない(s8;No)と鑑別された紙幣(リジェクト紙幣)については、第1のプッシャプレート12と第2のプッシャ13との間の紙幣収納空間(以下、リジェクト紙幣収納空間と言う。)に搬送し、収納する(s8、s10)。
紙幣処理装置1は、s6〜s10の処理を、紙幣投入空間に投入された全ての紙幣について繰り返し行う(s11)。言い換えれば、紙幣処理装置1は紙幣投入空間に投入された全ての紙幣について鑑別を行う。このとき、第2のプッシャプレート13と前記紙幣押さえリンク構造15とは初期位置にあるので、分離繰出/スタック機構5の送りローラにより一時保留空間内に送られた紙幣(受入紙幣)は第2のプッシャプレート13の上面に積み重なる。また、第1のプッシャプレート12は紙幣投入空間に投入された紙幣を繰り出すために受けプレート11側に移動しているので、スタック機構4の送りローラによりリジェクト紙幣収納空間内に送られた紙幣(リジェクト紙幣)は第1のプッシャプレート12の上面に積み重なる。
紙幣処理装置1は、紙幣投入空間に投入された全ての紙幣について鑑別を完了し、この鑑別結果に基づいて一時保留空間、またはリジェクト紙幣収納空間に収納すると、リジェクト紙幣収納空間にリジェクト紙幣が収納されているかどうかを判定する(s12)。紙幣処理装置1は、リジェクト紙幣収納空間にリジェクト紙幣が収納されていれば(s12;No)、シャッタ2aを開する(s13)。このとき、第1のプッシャプレート12は受けプレート11に当接しており、その一方の端部が略入出金口2の下端の辺に沿う位置にあり、また第2のプッシャプレート13は一方の端部が略入出金口2の上端の辺に沿う位置にある(図6参照)。したがって、s12でシャッタ2aが開されたことにより、利用者は入出金口2に対向しているリジェクト紙幣収納空間に収納されている紙幣を取り出すことができる。このように、紙幣処理装置1は、シャッタ2aを開することにより、リジェクト紙幣を利用者に返却することができる。
紙幣処理装置1は、リジェクト紙幣収納空間に収納しているリジェクト紙幣が利用者により取り出されたか否かを判定し(s14)、リジェクト紙幣が利用者により取り出されたと判定した場合(s14;Yes)、シャッタ2aを閉する(s15)。紙幣処理装置1は、s12でリジェクト紙幣収納空間にリジェクト紙幣が収納されていないと判定した場合(s12;No)、またはs15でシャッタ2aを閉すると、投入金額の確認、追加投入の要求、または入金取引の中止の要求のいずれかにかかる入力が行われたか否かを判定する(s16〜s18)。紙幣処理装置1は、紙幣の追加投入にかかる入力が行われたと判定した場合(s17;Yes)、第1のプッシャプレート12を図2に示した初期位置に戻し(s19)、s2に戻って上記処理を繰り返す。このとき、第2のプッシャプレート13、および第3のプッシャプレート14も初期位置にある。
また、紙幣処理装置1は、投入金額の確認にかかる入力が行われたと判定した場合(s16;Yes)、上述の入金計数処理から入金収納処理に移行する。紙幣処理装置1は、最初に、第2のプッシャプレート13を第3のプッシャプレート14側に移動し、一時保留空間に収納されている受入紙幣を繰出/送りローラ5に押圧する(s20)(図7参照)。このように、一時保留空間に収納されている紙幣を第2のプッシャプレート13で分離繰出/スタック機構5の繰出ローラに適当な押圧力で押圧することができる。
紙幣処理装置1は、分離繰出/スタック機構5の繰出ローラを回転させて、一時保留空間に収納している受入紙幣を1枚ずつ繰り出し(s21)、繰り出した紙幣を鑑別部6に搬送し、再度受入可能紙幣であるかどうかの鑑別を行う(s22)。紙幣処理装置1は、鑑別部6における再鑑別で受入可能紙幣である(s23;Yes)と鑑別した紙幣については、その金種に応じた紙幣カートリッジ7a〜7cへ搬送し、収納する(s23、s24)。また、紙幣処理装置1は、この紙幣の再鑑別で受入可能紙幣でない(s23;No)と鑑別された紙幣については、回収カートリッジ8へ搬送し、収納する(s23、s25)。
紙幣処理装置1は、一時保留空間に収納している全ての受入紙幣を紙幣カートリッジ7a〜7cまたは回収カートリッジ8に収納するまで、s21〜s25の処理を繰り返す(s26)。紙幣処理装置1は、一時保留空間に収納している全ての受入紙幣を紙幣カートリッジ7a〜7cまたは回収カートリッジ8に収納したと判定すると(s26;Yes)、今回の入金金額に応じた入金処理を行い(s27)、本処理を終了する。
また、紙幣処理装置1は、入金取引の中止にかかる入力があったと判定した場合(s18;Yes)、第2のアクチュエータ24により第2のプッシャプレート13を受けプレート11に移動する(s28)。このとき、第1のプッシャプレート12は受けプレート11に当接している。したがって、第2のプッシャプレート13は、受けプレート11に当接している第1のプッシャプレートに当接する位置まで移動させることができる。
紙幣処理装置1は、第2のプッシャプレート13を受けプレート11に当接している第1のプッシャプレート12に当接する位置まで移動する。これにより、この第2のプッシャプレート13に連結プレート26で連結されている第3のプッシャプレート14の下面に当接された紙幣押さえリンク構造15は、その一方の端部が略入出金口2の上端の辺の装置奥行き方向に沿う位置に移動し(図8参照)、一時保留空間が入出金口2に対向する。紙幣押さえリンク構造15は一時保留空間が初期位置から入出金口2に対向する位置まで移動する間に開し、一時保留空間内の紙幣をプッシャプレート13に押圧する。さらに、紙幣押さえリンク構造15は上述した位置まで下降した直後に閉する。したがって、シャッタ2aが開しているとき紙幣押さえリンク構造15は閉している。その後、紙幣処理装置1は、シャッタ2aを開し(s29)、一時保留空間に収納されている紙幣が利用者により取り出されると(s30;Yes)、シャッタ2aを閉し(s31)、本処理を終了する。この場合には、入金処理は行われない。
また、紙幣処理装置1は、この入金取引後に、紙幣投入空間、リジェクト紙幣収納空間、または一時保留空間のいずれかに、利用者が取り忘れた紙幣が残っていると、その紙幣を繰り出して回収カートリッジ8に収納する。紙幣投入空間に収納されている紙幣は、図5に示したように第1のプッシャプレート12で分離繰出機構3の繰出ローラに押圧し、繰り出す。また、一時保留空間に収納されている紙幣は、図7に示したように第2のプッシャプレート13で分離繰出/スタック機構5の繰出ローラに押圧し、繰り出す。さらに、リジェクト紙幣収納空間に収納されている紙幣は、図9に示すように、第1のアクチュエータ21により第1のプッシャプレート12を受けプレート11に当接する位置まで移動し、さらに第2のアクチュエータ24により第2のプッシャプレート13を受けプレート11に当接している第1のプッシャプレートに当接する位置まで移動させることで、分離繰出機構3の繰出ローラに押圧し、繰り出す。なお、第1のプッシャプレート12、および第2のプッシャプレート13は、上述したように分離繰出機構3の繰出ローラに対向する位置に切欠を形成しており、リジェクト紙幣収納空間に収納されている紙幣を分離繰出機構3の繰出ローラに押圧することができる。
このように、この実施形態の紙幣処理装置1は、受けプレート11と第1〜第3のプッシャプレート12〜14との4枚のプレートで分割した3つの空間のいずれかを、入出金口2に対向させることができる。具体的に言うと、紙幣の投入時には受けプレート11と第1のプッシャプレート12とで区切られた紙幣投入空間を入出金口2に対向させ、またリジェクト紙幣の返却時には第1のプッシャプレート12と第2のプッシャプレート13とで区切られたリジェクト紙幣収納空間を入出金口2に対向させ、さらに入金取引が途中で中止されたとき(入金した後に利用者が計数した紙幣を返却取引したとき)には、受入紙幣を収納している第2のプッシャプレート13と第3のプッシャプレート14とで区切られた一時保留空間を入出金口2に対向させることができる。したがって、入金紙幣の投入、リジェクト紙幣の返却、入金取引が途中で中止されたときの受入紙幣の返却が、第1〜第3のプッシャプレート12〜14の移動により行え、装置本体を小型にできる。ここで、紙幣投入空間、紙幣収納空間、一時保留空間はいずれも入出金口2に対向して、開口が斜め上方を向いているため、これらの空間内で紙幣は、自重によって底面の後方である装置奥行き側に集積される。
また、2つのアクチュエータ(第1のアクチュエータ21、第2のアクチュエータ24)で3枚のプッシャプレート(第1〜第3のプッシャプレート12〜14)を移動する構成であり、プッシャプレート14の移動に連動して紙幣押さえリンク構造15が開閉するので、装置を一層小型にできるとともに、装置本体のコストアップも十分に抑えられ、安価にできる。
次に、出金取引時の動作について説明する。図10は、この実施形態の紙幣処理装置1における出金取引時の処理を示すフローチャートである。以下の処理は、入金取引時の動作と同様、不図示の制御部からの指示のもと、実行される。
紙幣処理装置1は、出金取引が選択されると、この処理を開始する。紙幣処理装置1は、第1〜第3のプッシャプレート12〜14を初期位置に移動し(s41)、出金金額の入力を受け付けたか否かを判定する(s42)。紙幣処理装置1は、出金金額の入力を受け付けたと判定した場合(s42;Yes)、入力された出金金額に基づいて、金種毎に紙幣の放出枚数を決定する(s43)。
紙幣処理装置1は、紙幣カートリッジ7a〜7cから金種毎にs43で決定した放出枚数の紙幣を繰り出し、鑑別部6に搬送する。鑑別部6において、受入可能紙幣であるかどうの鑑別を行う(s45)。紙幣処理装置1は、s45で受入可能紙幣である(s46;Yes)と鑑別された紙幣を一時保留空間に搬送し、収納する(s46、s47)。反対に受入可能紙幣でない(s46;No)と鑑別された紙幣については、回収カートリッジ8に搬送し、収納する(s46、s48)。
紙幣処理装置1は、s42で入力された出金金額に相当する紙幣を、一時保留空間に収納すると、紙幣の繰り出しが完了したか否かを判定する(s49)。紙幣処理装置1は、紙幣の繰り出しが完了したと判定した場合(s49;Yes)、第1のアクチュエータ21により第1のプッシャプレート12を受けプレート11に当接する位置まで移動する(s50)。
さらに、紙幣処理装置1は、第2のアクチュエータ24により第2のプッシャプレート13を受けプレート11に当接している第1のプッシャプレート12に当接する位置まで移動する(s51)。これにより、図8に示したように、入出金口2には一時保留空間が対向する。上述したように一時保留空間内で紙幣は底面後方である装置奥行き側に集積されている。したがって、一時保留空間の下降にともなって紙幣押さえリンク構造15が動作したとき、一定の位置を押さえることができ、紙幣押さえリンク構造15は、毎回の出金取引において出金紙幣を一定の1つのまとまりにすることができる。
紙幣処理装置1は、この状態でシャッタ2aを開し(s52)、一時保留空間に収納されている紙幣が利用者により取り出されたか否かを判定する(s53)。紙幣処理装置1は、紙幣が利用者により取り出されたと判定した場合(s53;Yes)、シャッタ2aを閉し(s54)、本処理を終了する。
なお、紙幣処理装置1は、利用者が取り忘れた紙幣が一時保留空間に残っていると、その紙幣を繰り出して回収カートリッジ8に収納する。このように、出金紙幣を一時保留部に収納し、利用者に出金することができる。
図11は、紙幣押さえリンク構造15が閉している状態を図示しており、紙幣押さえリンク構造15を構成する各節、およびレバー15aが、第3のプッシャプレート14に略平行な状態である。上記各節は、集積紙幣の最上位面を押圧する押圧部15b、レバー15aと押圧部15bとを繋げる複数の節部15c〜15eを有している。
図11に示すように、紙幣押さえリンク構造15が閉している状態にある場合、リンク構造15を構成する押圧部15bと節部15c〜15eとレバー15aとが一直線上にあり、これらが第3のプッシャプレート14に略平行な状態にある。プッシャプレート14が図11の状態から図示された第2のプッシャプレート13に近接する方向に移動すると、レバー15aがガイド16の上端に押圧され、紙幣押さえリンク構造15は図12の状態に遷移する。このとき、紙幣押さえリンク構造15を構成する押圧部15bが、紙幣の集積方向の後方から集積紙幣の最上位面を押圧する。集積紙幣によって紙幣押さえリンク構造15が閉する方向(図12では、プレート移動方向とは逆の方向)に外力が加わるとバネ17bは外力に逆らう方向に加力する。このため、紙幣押さえリンク構造15は、例えば受入紙幣が大量にあった場合でも適正な力で紙幣を押圧できる。
また、このとき、バネ17cは紙幣押さえリンク構造15を閉する方向に加力しているので、図13のように、紙幣押さえリンク構造15が第2のプッシャプレート13に近接する方向に移動し、レバー15aに対するガイド16からの圧力がなくなった瞬間に紙幣押さえリンク構造15は閉して退避し、その後、シャッタ2aが開く。紙幣押さえリンク構造15は、上記圧力がなくなる最下端まで移動すると退避し、その後、シャッタ2aが開けられる。ガイド16の下端は、開ききったシャッタ2aの下端よりも、少なくとも紙幣押さえリンク構造15の上下幅の分だけ上方にあるため、紙幣押さえリンク構造15が退避して閉した状態となっても、紙幣押さえリンク構造15が上記幅に収納されるため、利用者から見えることはない。
図13は、紙幣押さえリンク構造15が下限位置のときの状態であり、紙幣押さえリンク構造15の一方の端部は入出金口の上端の辺の装置奥行き方向に沿う位置に退避しているため、シャッタ2aが開いたときでも利用者から紙幣押さえリンク構造15が見えることはなく、出金紙幣を取り出す際に利用者の操作性を損なうことはない。
紙幣押さえリンク構造15が、下限位置から図14に示す第2のプッシャプレート13から離間する方向に移動を始めると、レバー15aはガイド16の下端により押圧される。レバー15aは、紙幣押さえリンク構造15の下降時に押圧されたときのみ紙幣押さえリンク機構15の押圧部15bにトルクを伝える構成となっている為、図14に示す動作ではレバー15aだけが押し下げられ、紙幣押さえリンク構造15を構成するレバー15a以外の各部はり集積方向に対して開しない。すなわち、紙幣押さえリンク構造15を構成するレバー15a以外の各部は集積方向に対して閉した状態となっている。また、このとき、レバー15aはバネ17aによって初期状態に戻る方向に加力されているため、レバー15aはガイド16からの圧力がなくなった瞬間に初期状態に戻り、図11の状態に遷移する。このように、図11〜図14を経て、図11へ遷移できる構成のため、連続で取引することができる。
図15は、紙幣押さえリンク構造15の構成を示す図である。図15に示すように、紙幣押さえリンク構造15は、レバー15aと、押圧部15bと、節部15c〜15eと、バネ17a〜17cとを有している。レバー15a、節部15c〜15eは、例えば、一般的な金属金具から構成され、バネ17a〜17cには、例えば、ねじりコイルばねを用いることができる。レバー15aの装置奥行き側の一端と、節部15cのレバー15a側の一端とは回転軸Cにより連結され、バネ17a〜17cは、回転軸Cに巻きつけられている。
レバー15aは、紙幣押さえリンク構造15の下降時に押圧されたときのみレバー15aおよび他の節部に作用するバネ17aにより、レバー15aと、節部15cとが同一直線状となるように付勢される。押圧部15bと節部15cとの間の開き量Xは、バネ17bの付勢力により調整される。バネ17bは、押圧部15bを開する方向に付勢する。なお、押圧部15bと節部15cとの間、節部15cと節部15dとの間、押圧部15bと節部15eとの間、節部15eと節部15dとの間は、連結具18により、上記開する方向または閉する方向に回転可能に連結されている。
このように、本実施例によれば、一時保留空間の天面に、同空間の移動に連動する紙幣押さえ構造を設けている。また、一時保留空間の開口が斜め上方を向いており、同空間内で紙幣は後面寄りに集積される。したがって、前記紙幣押さえ構造は各集積時に紙幣の同じ位置を押圧し、紙幣を利用者の視認性の良い1つのまとまりにすることができ、例えば、集積された最上位面の紙幣が、静電気によって利用者から視認できない紙幣収納部の上面に張り付いてしまうことによるとり忘れを防止することができる。さらに、前記紙幣押さえ構造は一時保留空間の移動に連動させる構成であるので、個別にアクチュエータを必要としない。すなわち、実装時に省スペースかつコストを抑えながら、利用者にとって視認性のよい状態の出金紙幣を提供できるため、利用者が出金紙幣の一部を取り忘れることを防止できる。
1…紙幣処理装置、2…入出金口、2a…シャッタ、11…受けプレート、12…第1のプレート、13…第2のプレート、14…第3のプレート、15…紙幣押さえリンク構造、15a…レバー、15b…押圧部、15c〜15e…節部16…ガイド、17a…バネ、17b…バネ、17c…バネ、18…連結具、21…第1のアクチュエータ、23…駆動プレート、24…第2のアクチュエータ、26…連結プレート、26a…長穴、27…凸部。

Claims (6)

  1. 紙幣を入出金するための入出金口を開閉するシャッタと、紙幣を鑑別する鑑別部とを有する紙幣処理装置において、
    前記シャッタの装置内側に設けられた紙幣収納空間が、前記入出金口から投入された入金紙幣を収納する第1紙幣収納部と、前記第1紙幣収納部から繰り出されて前記鑑別部により鑑別された入金紙幣を一時的に収納する第3紙幣収納部と、前記第3紙幣収納部と前記第1紙幣収納部との間に前記第1紙幣収納部から繰り出されて前記鑑別部によりリジェクトされたリジェクト紙幣を収納する第2紙幣収納部とに分割して形成され、
    前記第1紙幣収納部、前記第2紙幣収納部、前記第3紙幣収納部のいずれかの紙幣集積方向における前記入出金口の幅と略同じ間隔となる両壁を前記紙幣集積方向に移動させて収納紙幣が移動する紙幣収納部であって前記両壁の間の空間が前記入出金口に対向する前記紙幣収納部において、前記移動の方向後方から前記紙幣集積方向に紙幣を押す押板部を備えることを特徴とする紙幣処理装置。
  2. 紙幣を入出金するための入出金口を開閉するシャッタと、紙幣を鑑別する鑑別部とを有する紙幣処理装置において、
    前記シャッタの装置内側に設けられ、前記入出金口から投入された入金紙幣を収納し、紙幣集積方向の両壁が固定プレートと第1プレートとにより形成される紙幣入金部であって前記両壁の間の空間が前記入出金口に対向する前記紙幣入金部と、前記紙幣入金部から繰り出されて前記鑑別部により鑑別された入金紙幣を一時的に収納しまたは金種毎に紙幣を収納する金種ボックスから繰出された出金紙幣を収納し、紙幣集積方向の両壁が第2プレートと第3プレートとにより形成される一時保留部と、前記一時保留部と前記紙幣入金部との間に前記紙幣入金部から繰り出されて前記鑑別部によりリジェクトされたリジェクト紙幣を収納し、紙幣集積方向の両壁が前記第1プレートと前記第2プレートとにより形成されるリジェクト収納部と、を有する入出金部と、
    記リジェクト収納部、前記一時保留部のいずれかの前記両壁を紙幣集積方向に移動させて収納紙幣が移動する紙幣収納部において、前記移動の方向後方から前記紙幣集積方向に紙幣を押す押板部と、
    を備えることを特徴とする紙幣処理装置。
  3. 前記入出金部の両壁は、前記紙幣集積方向に平行して移動される、
    ことを特徴とする請求項2に記載の紙幣処理装置。
  4. 前記押板部は、前記第3プレートの移動方向に対して平行に固定されたガイドに押されて前記押板部を動作させるレバーと、集積紙幣を押す押圧部と、前記レバーと前記押圧部とを繋げる節部とを有し、前記レバーと前記押圧部と前記節部とが弾性部材により集積方向に開閉可能なリンク構造である、
    ことを特徴とする請求項2に記載の紙幣処理装置。
  5. 前記押板部は、出金位置である前記入出金口に移動された前記一時保留部の集積紙幣を押さえ、前記リンク構造により前記シャッタが開く前に退避する、
    ことを特徴とする請求項に記載の紙幣処理装置。
  6. 前記紙幣入金部に集積された紙幣を、前記紙幣入金部と前記鑑別部との間の搬送路である第1の搬送路を介して前記鑑別部に繰り出す分離繰出機構と、
    前記鑑別部と前記リジェクト収納部との間の搬送路である第2の搬送路を介して搬送された紙幣を前記リジェクト収納部に送り収納するスタック機構と、
    前記一時保留部から前記鑑別部を経て前記金種ボックスに至る搬送路である第3の搬送路を介して前記一時保留部に収納されている紙幣を繰り出し、前記金種ボックスから繰り出されて前記鑑別部を経由するルートであって前記第3の搬送路とは異なる第4の搬送路を介して搬送された紙幣を前記一時保留部に送り込む分離繰出/スタック機構と、
    を備えることを特徴とする請求項2に記載の紙幣処理装置。
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