JP6775585B2 - 真空断熱材及び断熱箱 - Google Patents

真空断熱材及び断熱箱 Download PDF

Info

Publication number
JP6775585B2
JP6775585B2 JP2018531709A JP2018531709A JP6775585B2 JP 6775585 B2 JP6775585 B2 JP 6775585B2 JP 2018531709 A JP2018531709 A JP 2018531709A JP 2018531709 A JP2018531709 A JP 2018531709A JP 6775585 B2 JP6775585 B2 JP 6775585B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
heat insulating
outer packaging
core material
packaging material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2018531709A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2018025399A1 (ja
Inventor
一正 藤村
一正 藤村
貴祥 向山
貴祥 向山
尚平 安孫子
尚平 安孫子
浩明 高井
浩明 高井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Publication of JPWO2018025399A1 publication Critical patent/JPWO2018025399A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6775585B2 publication Critical patent/JP6775585B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L59/00Thermal insulation in general
    • F16L59/06Arrangements using an air layer or vacuum
    • F16L59/065Arrangements using an air layer or vacuum using vacuum

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Thermal Insulation (AREA)
  • Refrigerator Housings (AREA)

Description

本発明は、例えば冷蔵庫の断熱箱に用いられる真空断熱材及び真空断熱材を備えた断熱箱に関するものである。
冷蔵庫等の断熱材として用いられている従来の真空断熱材としては、芯材が水分を吸着する吸着剤とともに外包材により被覆された真空断熱材が提案されている。なお、外包材は、例えば、熱融着層等を含む。外包材の周縁部の熱融着層は融着され、外包材は芯材を収容する空間が密閉されている。そして、この密閉された空間が真空になっているため、真空断熱材は、低熱伝率を実現できるようになっている。
例えば、熱融着層からのガス侵入を低減し、長期間にわたって真空断熱材の熱伝導率を低く維持するために、外包材の周縁部の熱融着層を繰り返し、加熱及び加圧する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の真空断熱材は、外包材の周縁部の熱融着層を繰り返し、加熱及び加圧するため、外包材の周縁部がその分薄くなる。
特開2006-77790号公報
ガスが真空断熱材内に侵入する経路には、例えば、外包材の周縁部の熱融着層が挙げられる。ここで、外包材の周縁部を繰り返し、加熱加圧し、熱融着層を薄くすると、真空断熱材外から真空断熱材内へ侵入するガス量を低減することができる。しかし、外包材の周縁部の融着をした後に、再び融着をしてしまうと、熱融着層でガスが発生して、真空断熱材内に侵入してしまい、熱伝導率が悪化してしまう場合がある。
なお、外包材の周縁部を繰り返し加熱及び加圧を避ける観点から、当初から熱融着層が薄い外包材を真空断熱材に採用する手段が考えられる。しかし、この手段では、外包材の周縁部から真空断熱材内へ侵入するガス量を抑制することができるが、その一方で、外包材が薄くなる分、外包材の芯材に対する耐突刺性が低下し、外包材にピンホール(穴)が発生してしまう場合がある。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、外包材の厚みによらず、耐突刺性が低下することを抑制することができる真空断熱材及び断熱箱を提供することを目的としている。
本発明に係る真空断熱材は、繊維集合体から構成される芯材と、少なくとも熱融着層を含む複数層構造を備え、芯材を被覆する外包材と、を備え、芯材は、第1の面部と、第1の面部の反対側に形成された第2の面部と、第1の面部及び第2の面部の周縁に形成された周縁部とを含み、外包材は、第1の面部に対向して設けられた第1の芯材被覆部と、第2の面部に対向して設けられた第2の芯材被覆部と、周縁部に設けられたシール部とを含み、第1の芯材被覆部には、外包材の複数層構造を構成する複数層に加え、複数層のいずれかの層に重ねられた第1の追加層が設けられ、外包材は、ガスバリア層と、ガスバリア層の内側に設けられた熱融着層とを含み、第1の追加層は、熱可塑性樹脂から成り、外包材のガスバリア層と熱融着層との間に設けられ、シール部には設けられておらず、第1の芯材被覆部のみに設けられているものである。
また、本発明に係る真空断熱材は、繊維集合体から構成される芯材と、少なくとも熱融着層を含む複数層構造を備え、芯材を被覆する外包材と、を備え、芯材は、第1の面部と、第1の面部の反対側に形成された第2の面部と、第1の面部及び第2の面部の周縁に形成された周縁部とを含み、外包材は、第1の面部に対向して設けられた第1の芯材被覆部と、第2の面部に対向して設けられた第2の芯材被覆部と、周縁部に設けられたシール部とを含み、第1の芯材被覆部には、外包材の複数層構造を構成する複数層に加え、複数層のいずれかの層に重ねられた第1の追加層が設けられ、外包材は、ガスバリア層と、ガスバリア層の内側に設けられた熱融着層とを含み、第1の追加層は、熱可塑性樹脂から成り、外包材のガスバリア層と熱融着層との間に設けられ、シール部には設けられておらず、第1の芯材被覆部のみに設けられ、第2の芯材被覆部には、外包材の複数層構造を構成する複数層に加え、複数層のいずれかの層に重ねられた第2の追加層が設けられ、第2の追加層は、シール部には設けられておらず、第2の芯材被覆部のみに設けられているものである。
本発明の真空断熱材によれば、外包材の第1の芯材被覆部に第1の追加層を有し、芯材の突刺しによってピンホール発生することを抑制することができ、耐突刺性が向上している。
実施の形態1に係る真空断熱材の概略構成を示す断面図である。 に示す真空断熱材の分解図である。 実施の形態2に係る真空断熱材の概略構成を示す断面図である。 実施の形態3に係る断熱箱の概略構成を示す断面図である。
実施の形態1.
1は、本実施の形態1に係る真空断熱材1の概略構成を示す断面図である。図は、図1に示す真空断熱材1の分解図である。なお、図1を含む以下の図面では、各構成部材の寸法の関係や形状等が実際のものとは異なる場合がある。各構成材の具体的な寸法等は、以下の説明を参酌した上で判断すべきものである。
1及び図に示すように、真空断熱材1は、内部を真空に維持することで低い熱伝導率を実現する断熱材である。真空断熱材1は、例えば、長方形平板状の形状を有する。真空断熱材1は、真空空間を保持する芯材2と、少なくとも水分を吸着する吸着剤3と、芯材2及び吸着剤3を被覆する外包材4とを備える。また、真空断熱材1は、外包材4に重ねて設けられた追加層44も備えている。なお、外包材4が追加層44を備えていてもよいし、外包材4と追加層44とは別体であってもよい。外包材4内には、芯材2及び吸着剤3が収容される密閉された空間が形成されている。なお、外包材4の周縁部がヒートシール等により融着(溶着)されることで、外包材4内には、密閉された空間が形成される。例えば、真空引きされた真空容器内において、外包材4内に外包材4の開口部から芯材2及び吸着剤3を収容した後に、外包材4の開口部をヒートシール等により融着する。
(芯材2)
芯材2は、真空空間を保持する目的で使用される。芯材2としては、例えば、グラスウール等の繊維集合体を採用することができる。グラスウールは、熱伝導率が低く、また、加工等の取り扱いが容易である。また、芯材2は、例えば、加熱加圧成形をした繊維集合体を採用することができる。また、芯材2は、例えば、外包材4とは別体の内包材の中に、減圧した状態で収容しておいてもよい。この場合には、芯材2及び内包材を外包材4に収容することになる。また、芯材2には、芯材2を構成する繊維同士を結着させるため、例えば、有機系バインダー等の結合剤が添加されていてもよい。なお、ここで述べた、加熱加圧成形、内包材及び結合材を組み合わせて芯材2を構成してもよい。
芯材2は、第1の面部2Aと、第1の面部2Aの反対側に形成された第2の面部2Bと、第1の面部2A及び第2の面部2Bの周縁に形成された周縁部2Cとを含む。
第1の面部2Aは、後述する外包材4の第1の芯材被覆部4Aに対向する部分であり、芯材2の表面の一部を構成する。第1の面部2Aは、芯材2の厚み方向Zに直交する面に平行に広がるように形成されている。第2の面部2Bは、後述する外包材4の第2の芯材被覆部4Bに対向する部分であり、芯材2の表面の一部を構成する。第2の面部2Bは、第1の面部2Aの反対側に配置され、芯材2の厚み方向Zに直交する面に平行に広がるように形成されている。周縁部2Cは、第1の面部2A及び第2の面部2Bの周縁に形成されており、芯材2の表面の一部を構成する。
(吸着剤3)
吸着剤3は、真空断熱材1の内部の水蒸気を吸着し、真空度を保つことで熱伝導率の上昇を抑制する目的で使用される。吸着剤3としては、例えば、酸化カルシウム(CaO)を採用することができる。また、吸着剤3は、シリカゲル、又はゼオライトであってもよく、これらの組合せであってもよい。
吸着剤3は、通気性を有する包材により包装されていてもよい。通気性を有する包材は、紙、不織布、プラスチックフィルム、又は網目状の布から選択した通気性を有する部材からなるものを採用することができる。通気性を有する包材を採用することで、真空断熱材1を制作するときの作業性が向上する。なお、通気性を有する包材は、2種類以上の包材を積層して構成することもできる。
(外包材4)
外包材4は、少なくとも、熱融着層43(熱溶着層)を含む。本実施の形態1において、外包材4は、最外層である表面保護層41と、表面保護層41の内側に設けられたガスバリア層42と、ガスバリア層42の内側に設けられた熱融着層43とを含むラミネートフィルムで構成されている。つまり、外包材4は、表面保護層41とガスバリア層42と熱融着層43とを含む多層構造を備えている。なお、外包材4には、後述する追加層44が重なるように設けられている。
外包材4は、表面保護層41とガスバリア層42と熱融着層43とを含む第1のラミネートフィルムFL1と、表面保護層41とガスバリア層42と熱融着層43とを含む第2のラミネートフィルムFL2とが融着され、第1のラミネートフィルムFL1及び第2のラミネートフィルムFL2の内側に、芯材2及び吸着剤3が収容されている。そして、外包材4は、第1のラミネートフィルムFL1の4辺及び第2のラミネートフィルムFL2の4辺を融着して貼り合わせ、芯材2及び吸着剤3を収容している。
なお、本実施の形態1では、芯材2と吸着剤3とを被覆する外包材4を、2枚のラミネートフィルムで構成する態様を一例に説明するが、それに限定されるものではない。例えば、外包材4は、1枚のラミネートフィルムを折りたたんで構成することもできる。外包材4を構成するラミネートフィルムの枚数は、芯材2及び吸着剤3を密閉することができれば、特に、限定されるものではない。
外包材4には、封止部43aが形成されている。封止部43aは、第1のラミネートフィルムFL1の熱融着層43及び第2のラミネートフィルムFL2の熱融着層43が加圧及び加熱されて融着することで形成される。外包材4内は、1〜3Pa(パスカル)程度の真空度に減圧された状態で、封止部43aが形成され、密閉される。
表面保護層41は、真空断熱材1の最外層であり、真空断熱材1の表面を保護する機能を備える。表面保護層41の膜厚は、例えば、25μmである。表面保護層41の材料は、融点が150℃以上で耐傷付性に優れた熱可塑性樹脂等であるとよい。表面保護層41は、例えば、延伸ナイロン等の延伸ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、延伸ポリプロピレン等を採用することができる。なお、延伸ナイロンはONYと略称され、ポリエチレンテレフタレートはPETと略称され、延伸ポリプロピレンはOPPと略称されることもある。
ガスバリア層42は、表面保護層41と熱融着層43との間に配置され、ガスバリア機能を備える。ガスバリア層42は、材料に水蒸気及び空気の遮断性に優れた熱可塑性樹脂、又は金属膜が選択され、ガスバリア層42は、例えば、膜厚が24μmの単層、又は膜厚が12μmの層が2層積層されて形成される。ガスバリア層42の材料には、アルミ蒸着ポリエチレンテレフタレート、アルミ蒸着エチレンビニルアルコール、アルミ箔、又はこれらの組合せ等を採用することができる。また、熱可塑性樹脂に蒸着される無機材料は、アルミに限定されず、アルミナ、シリカ、又はこれらの組合せでもよい。エチレンビニルアルコールはEVOHと略称されることもある。
熱融着層43は、第1のラミネートフィルムFL1と第2のラミネートフィルムFL2とを融着する機能を備える、熱融着層43の膜厚tは、例えば30μm程度であり、薄くなっている。このため、封止部43aの膜厚Tは、膜厚tの2倍程度となる。すなわち、封止部43aの膜厚Tは、例えば、60μmである。
なお、熱融着層43の膜厚tは、例えば、20μm以上であって50μm以下であるとよい。つまり、封止部43aの膜厚Tは、40μm以上であって100μm以下であるとよい。膜厚Tの範囲を満たす場合には、真空断熱材1の封止部43aが薄い分、封止部43aにおけるシール性が向上し、真空断熱材1外から真空断熱材1内へ侵入するガス量を低減することができる。熱融着層43の材料は、例えば、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン等を採用することができる。また、熱融着層43の材料は、高密度ポリエチレン、無延伸ポリプロピレンを採用することがより好ましい。高密度ポリエチレン及び無延伸ポリプロピレンは、弾性率が高いため、加熱及び加圧の加工を行いやすく、また、水蒸気の遮断性に優れているためである。なお、低密度ポリエチレンはLDPEと略称され、直鎖状低密度ポリエチレンはLLDPEと略称され、高密度ポリエチレンはHDPEと略称され、無延伸ポリプロピレンはCPPと略称されることもある。なお、以下の説明においては、上記の略称は括弧内に記載することとする。
外包材4は、外包材4が融着された状態において、次の構成部分を備える。外包材4は、第1の面部2Aに対向して設けられた第1の芯材被覆部4Aと、第2の面部2Bに対向して設けられた第2の芯材被覆部4Bと、周縁部2Cに設けられたシール部4Cとを含む。そして、第1の芯材被覆部4Aには、外包材4の複数層構造を構成する複数層に加え、複数層のいずれかの層に重ねられた第1の追加層44Aが設けられている。また、第2の芯材被覆部4Bには、外包材4の複数層構造を構成する複数層に加え、複数層のいずれかの層に重ねられた第2の追加層44Bが設けられている。追加層44は、第1の追加層44A及び第2の追加層44Bから構成されている。なお、本実施の形態1では、第1の追加層44A及び第2の追加層44Bの両方が設けられた態様を説明しているが、それに限定されるものではなく、第1の追加層44A及び第2の追加層44Bのうちの片方が設けられた態様であってもよい。
先述したように、真空断熱材1の封止部43a(熱融着層43)の膜厚Tは薄くなっているが、真空断熱材1には、追加層44が設けられている。したがって、熱融着層43が薄くなって芯材2に対する耐突刺性が低下した分を、追加層44で賄うことができる。つまり、真空断熱材1には追加層44が設けられているので、外包材4の芯材2に対する耐突刺性が低下し、外包材4にピンホール(穴)が発生してしまうことを抑制することができる。
追加層44の膜厚は、例えば、30μmであり、材料は熱可塑性樹脂等であるとよい。
追加層44は、追加層44の弾性率が、外包材4の熱融着層43の弾性率よりも、大きくなるように構成するとよい。弾性率を大きくすることで、追加層44にピンホールが発生してしまうことをより抑制することができ、その結果、外包材4にピンホールが発生してしまうことを抑制することができるためである。
追加層44の材料は、例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)等を採用することができる。
また、追加層44は、高い弾性率を有する、高密度ポリエチレン(HDPE)、無延伸ポリプロピレン(CPP)を採用することがより好ましい。これらの材料を採用することにより、芯材2の突刺しによって、外包材4にピンホールが発生してしまうことを抑制することができる。
また、追加層44は、延伸ナイロン(ONY)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、延伸ポリプロピレン(OPP)を採用することがより好ましい。
更に、追加層44は、ガスバリア機能を備えていてもよい。つまり、追加層44は、ガスバリア性を有する、アルミ蒸着ポリエチレンテレフタレート(PET)、アルミ蒸着エチレンビニルアルコール(EVOH)、又はこれらの組合せを採用することもできる。これにより、真空断熱材1の経時的な熱伝導率の上昇を更に抑制することができる。
次に、本実施の形態1に係る真空断熱材の製造工程について説明する。
まず、表面保護層41と、ガスバリア層42と、熱融着層43と、追加層44との多層構造からなる外包材4により芯材2を被覆する。そして、芯材2及び外包材4の乾燥を行う。外包材4で被覆した芯材2を100℃で2時間加熱処理することによって、芯材2及び外包材4から水分が除去される。
次に、吸着剤3を芯材2及び外包材4の間に配置する。そして、外包材4の内部を1〜3Pa程度の真空度に減圧し、その減圧状態で開口部をヒートシール等で融着し、外包材4を密封する。このとき、外包材4内を減圧した状態で外包材4が密封されることで、外包材4と芯材2とがより強く接触する。本実施の形態1に係る真空断熱材1は、追加層44を備えているため、外包材4にピンホールが発生してしまうことを抑制することができる。
以上の工程を経て得られた真空断熱材1は、融着された熱融着層43同士が形成する封止部43aの厚みが薄いため、熱融着層43から外包材4の内部に侵入するガス量が低減され、経時的な熱伝導率の増加を低減することができる。また、熱融着層43を薄くする目的で真空断熱材1の外周部を再度加熱加圧する必要がないため、真空断熱材1を作製後の熱伝導率が増加することがない。
次に、本実施の形態1の真空断熱材1を作製し、実施例1〜4について比較例1〜4との比較を行った。以下にその比較結果について説明する。
<実施例1>
実施例1では、ピンホール発生による不良発生枚数と追加層44との関係について調べた。真空断熱材1は、芯材2をグラスウールで構成した。外包材4は、表面保護層41を膜厚23μmの延伸ナイロン(ONY)、ガスバリア層42を膜厚12μmのアルミ蒸着ポリエチレンテレフタレート(PET)と膜厚12μmのアルミ蒸着エチレンビニルアルコール(EVOH)とした。そして、表面保護層41と、ガスバリア層42と熱融着層と、追加層44とが積層されたラミネートフィルムを外包材4として構成した。そして、外包材4により芯材2を被覆して真空断熱材1を作製した。
実施例1の試料には、膜厚tが30μmの熱融着層43と、膜厚が30μm、又は50μmの追加層44とを有する真空断熱材を用いた。熱融着層43の材料は、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)を用いた。追加層44の材料には、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)と、それよりも弾性率が高い無延伸ポリプロピレン(CPP)を用いた。そして、真空断熱材1を1000枚作製し、試料とし、ピンホール発生による不良率を算出した。
比較例1に用いた試料は、真空断熱材1の外包材4の熱融着層43が膜厚30μmの直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)であり、追加層44は無く、その他の構成を実施例1の試料と同様の構成としたものであった。実施例1の試料と同様、比較例1の試料についても1000枚用意し、ピンホール発生による不良率を算出した。
表1は、実施例1及び比較例1の試料におけるピンホール発生による不良枚数を比較した結果である。
Figure 0006775585
表1に示すように、比較例1において、追加層44がない場合、ピンホール発生による不良枚数が42枚であり、発生頻度は4.2%であった。
これに対し、実施例1において、追加層44に膜厚30μmの直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)を用いた場合、ピンホール発生による不良枚数が19枚であり、発生頻度は1.9%であった。つまり、実施例1の試料では、ピンホール発生による不良率が、比較例1と比較して、2.3%減少していた。また、追加層44に膜厚50μmの直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)を用いた場合、ピンホール発生による不良枚数が11枚であり、発生頻度は1.1%であった。つまり、実施例1の試料では、ピンホール発生による不良率が、比較例1と比較して、3.1%減少していた。また、追加層44に膜厚30μmの無延伸ポリプロピレン(CPP)を用いた場合、ピンホール発生による不良発生枚数が7枚であり、発生頻度は0.7%であった。つまり、ピンホール発生による不良率が、比較例1と比較して3.5%減少していた。また、追加層44に膜厚50μmの無延伸ポリプロピレン(CPP)を用いた場合、ピンホール発生による不良発生枚数が5枚であり、発生頻度は0.5%であった。つまり、ピンホール発生による不良率が、比較例1と比較して3.7%減少していた。
このように、追加層44を有することで、ピンホール発生による不良は抑制された。また、追加層44の膜厚を増加させることで、ピンホール発生による不良は更に抑制された。また、追加層44に弾性率の高い無延伸ポリプロピレン(CPP)を採用することで、ピンホール発生による不良はさらに抑制された。
<実施例2>
実施例2では、真空断熱材1の熱伝導率の増加量と追加層44との関係について調べた。実施例2で使用した試料は、以下で説明する構成以外は、実施例1と同様の構成とした。実施例2の試料には、膜厚tが30μmの熱融着層43と、膜厚が30μmの追加層44とを有する真空断熱材1を用いた。熱融着層43の材料は、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)を用いた。追加層44の材料には、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)を用いた。そして、真空断熱材1を作製し、作製1日後の熱伝導率と、気温25℃、相対湿度60%の雰囲気下で30日間保管した後の熱伝導率とを調べ、その差を増加量として算出した。
比較例2に用いた試料は、真空断熱材1の外包材4の熱融着層43が膜厚60μmの直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)であり、追加層44は無く、その他の構成を実施例2の試料と同様の構成とした。実施例2の試料と同様、比較例2の試料を作製し、作製1日後の熱伝導率と、気温25℃、相対湿度60%の雰囲気下で30日間保管した後の熱伝導率とを調べ、その差を増加量として算出した。
表2は、実施例1及び比較例1の試料における熱伝導率の増加量を比較した結果である。
Figure 0006775585
表2に示すように、実施例2と比較例2の真空断熱材では、作製1日後の熱伝導率は、1.8mW/(m・K)であり、同じ値であった。
比較例2において、熱融着層43の膜厚が60μmである場合、熱伝導率の増加量は、0.4mW/(m・K)であった。
これに対し、実施例2において、熱融着層43が30μmで、追加層44が30μmである場合、熱伝導率の増加量は、0.2mW/(m・K)であった。つまり、実施例2の試料では、熱伝導率の増加量が、比較例2と比較して、0.2mW/(m・K)減少していた。
このように、熱融着層43の膜厚を薄くすることで、経時的な熱伝導率の上昇を抑制することができた。
<実施例3>
実施例3では、真空断熱材1の初期的熱伝導率と経時的熱伝導率と追加層44との関係について調べた。実施例3で使用した試料は、以下で説明する構成以外は、実施例1と同様の構成とした。実施例3の試料には、膜厚tが30μmの熱融着層43と、膜厚が30μmの追加層44とを有する真空断熱材1を用いた。熱融着層43の材料は、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)と、無延伸ポリプロピレン(CPP)を用いた。追加層44の材料には、無延伸ポリプロピレン(CPP)を用いた。そして、真空断熱材1を作製し、作製1日後の熱伝導率と、気温25℃、相対湿度60%の雰囲気下で30日保管した後の熱伝導率とを調べた。
比較例3に用いた試料は、真空断熱材1の外包材4の熱融着層43が膜厚60μmの直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)と、無延伸ポリプロピレン(CPP)であり、追加層44は無く、その他の構成を実施例1、及び2の試料と同様の構成とした。比較例3の試料は減圧密封後に、外周部を加熱加圧し、熱融着層43の膜厚が30μmとなるように作製した。実施例3の試料と同様、作製1日後の熱伝導率と、気温25℃、相対湿度60%の雰囲気下で30日間保管した後の熱伝導率とを調べた。
表3は、実施例1及び比較例1の試料における初期的熱伝導率と経時的熱伝導率を比較した結果である。
Figure 0006775585
表3に示すように、比較例3において、熱融着層43が膜厚60μmの直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)である場合、作製1日後の熱伝導率は、2.0mW/(m・K)であり、作製30日後の熱伝導率は、2.2mW/(m・K)であった。また、熱融着層43が膜厚60μmの無延伸ポリプロピレン(CPP)である場合、作製1日後の熱伝導率は、2.0mW/(m・K)であり、作製30日後の熱伝導率は、2.1mW/(m・K)であった。
これに対して、実施例3において、熱融着層43が膜厚30μmの直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)であり、追加層44が膜厚30μmの無延伸ポリプロピレン(CPP)である場合、作製1日後の熱伝導率は、1.8mW/(m・K)であり、作製30日後の熱伝導率は、2.0mW/(m・K)であった。つまり、比較例3と比較して、作製1日後の熱伝導率が0.2mW/(m・K)、作製30日後の熱伝導率が0.1〜0.2mW/(m・K)減少していた。
また、熱融着層43が膜厚30μmの無延伸ポリプロピレン(CPP)であり、追加層44が膜厚30μmの無延伸ポリプロピレン(CPP)である場合、作製1日後の熱伝導率は、1.8mW/(m・K)であり、作製30日後の熱伝導率は、1.9mW/(m・K)であった。つまり、比較例3と比較して、作製1日後の熱伝導率が0.2mW/(m・K)、作製30日後の熱伝導率が0.1mW/(m・K)減少していた。
このように、真空断熱材1の減圧密封後に、外周部の加熱加圧を行わないことによって、初期的にも経時的にも熱伝導率の上昇を抑制することができた。
<実施例4>
実施例4では、熱伝導率の増加量と追加層44との関係について調べた。実施例4で使用した試料は、以下で説明する構成以外は、実施例1と同様の構成とした。実施例4の試料には、膜厚tが30μmの熱融着層43と、膜厚が15μmの追加層44とを有する真空断熱材1を用いた。熱融着層43の材料には、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)を用いた。追加層44の材料には、アルミ蒸着ポリエチレンテレフタレート(PET)を用いた。そして真空断熱材1を作製し、作製1日後の熱伝導率と、気温25℃、相対湿度60%の雰囲気下で30日間保管した後の熱伝導率とを調べ、その差を増加量として算出した。
比較例4に用いた試料は、真空断熱材1の外包材4の熱融着層43が膜厚30μmの直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)であり、追加層44は無く、その他の構成を実施例4の試料と同様の構成とした。実施例4の試料と同様、比較例4の試料を作製し、作製1日後の熱伝導率と、気温25℃、相対湿度60%の雰囲気下で30日間保管した後の熱伝導率とを調べ、その差を増加量として算出した。
表4は、実施例4及び比較例4の試料における熱伝導率の増加量を比較した結果である。
Figure 0006775585
表4に示すように、比較例4において、熱融着層43が膜厚30μmの直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)である場合、熱伝導率の増加量は0.4mW/(m・K)であった。
これに対して、実施例4において、熱融着層43が膜厚30μmの直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)であり、追加層44が膜厚15μmのアルミ蒸着ポリエチレンテレフタレート(PET)である場合、熱伝導率の増加量は、0.1mW/(m・K)であった。
つまり、実施例4の試料では、熱伝導率の増加量が、比較例4と比較して0.3mW/(m・K)減少していた。
このように、追加層44にガスバリア性を有する材料を選択することで、経時的な熱伝導率の上昇を更に抑制することができた。
本実施の形態1の真空断熱材1は、芯材被覆部(第1の芯材被覆部及び第2の芯材被覆部)における外包材4を構成する層の数の方が、芯材非被覆部(周縁部)における外包材4を構成する層の数よりも、多くなるように、追加層44が設けられている。
このため、熱融着層43を薄くしても、芯材2の突刺しによって外包材4にピンホールが発生してしまうことを抑制することができる。
また、従来のように、真空断熱材1を作製後に真空断熱材1の周縁部を再度、加熱及び加圧する必要がない分、真空断熱材1を作製後に、真空断熱材1の熱伝導が増加してしまうことを回避することができる。
更に、外包材4の熱融着層43が薄くなっているので、周縁部2Cでのシール性が向上しており、真空断熱材1の真空度が維持しやすい。このため、真空断熱材1は、熱伝導率の上昇を抑制することができる。
このように、本実施の形態1に係る真空断熱材1は、断熱性能を初期的にも経時的にも維持できる構造となっている。
実施の形態2.
本実施の形態2に係る真空断熱材について説明する。図は、本実施の形態2に係る真空断熱材1の概略構成を示す断面図である。なお、本実施の形態2に係る真空断熱材の構成及び製造工程は、以下で説明する以外は、実施の形態1に係る真空断熱材の構成及び製造工程と同様である。
に示すように、追加層44は、ガスバリア層42と熱融着層43の境界間に存在している。すなわち、追加層44は、外包材4のガスバリア層42と熱融着層43との間に設けられている。
次に、本実施の形態2の真空断熱材1を作製し、実施例5について比較例5との比較を行った。以下にその比較結果について説明する。
<実施例5>
実施例1では、ピンホール発生による不良発生枚数と熱伝導率の増加量と追加層44との関係について調べた。実施例5で使用した試料は、以下で説明する構成以外は、実施例1の構成と同様とした。実施例5の試料には、膜厚tが30μmの熱融着層43と、膜厚が15μmの追加層44とを有する真空断熱材1を用いた。熱融着層43の材料には、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)を用いた。追加層44の材料には、アルミ蒸着ポリエチレンテレフタレート(PET)を用いた。そして、真空断熱材1を1000枚作製し、試料とし、ピンホール発生による不良率を算出した。そして、作製1日後の熱伝導率と、気温25℃、相対湿度60%の雰囲気下で30日間保管した後の熱伝導率とを調べ、その差を増加量として算出した。
比較例5に用いた試料は、真空断熱材1の外包材4の熱融着層43膜厚30μmの直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)であり、追加層44は無く、その他の構成を実施例5の試料と同様の構成とした。実施例5の試料と同様、比較例5の試料についても1000枚用意し、ピンホール発生による不良率を算出した。そして、作製1日後の熱伝導率と、気温25℃、相対湿度60%の雰囲気下で30日間保管した後の熱伝導率とを調べ、その差を増加量として算出した。
表5は、実施例5及び比較例5の試料におけるピンホール発生による不良枚数と熱伝導率の増加量を比較した結果である。
Figure 0006775585
表5に示すように、比較例5において、追加層44がない場合、ピンホール発生による不良枚数が42枚であり、発生頻度は4.2%であり、熱伝導率の増加量は0.4mW/(m・K)であった。
これに対して、実施例5において、追加層44が膜厚15μmのアルミ蒸着ポリエチレンテレフタレート(PET)である場合、ピンホール発生による不良枚数が24枚であり、発生頻度は2.4%であり、熱伝導率の増加量は、0.1mW/(m・K)であった。つまり、実施例5試料では、比較例5の試料と比較して、ピンホール発生による破袋 不良率が1.8%減少し、熱伝導率の増加量が、0.3mW/(m・K)減少していた。
このように、ガスバリア性を有する追加層44をガスバリア層42と熱融着層43の境界間に存在させることで、ピンホール不良は抑制され、且つ、経時的な熱伝導率の上昇を更に抑制することができた。
実施の形態3.
は、本実施の形態3に係る断熱箱100の概略構成を示す断面図である。断熱箱100は、長期間にわたる断熱性能が求められる。例えば、冷蔵庫等である。
に示すように、断熱箱100は、内箱110と外箱120とを有する。そして、内箱110と外箱120との間の空間には実施の形態1及び実施の形態2において説明した真空断熱材1が配置されており、内箱110と外箱120の間で断熱を行う。真空断熱材1が配置される位置は、例えば内箱110と外壁面に密着した位置等であり、内箱110と外箱120との間で断熱できる位置に配置される。
このように断熱箱100は、熱伝導率の低い真空断熱材1が設けられている。これにより、内箱110と外箱120との間の熱伝導率が低い状態に維持されるため、断熱箱100の断熱性能を長期間にわたり高く維持することができる。断熱箱100を備えた冷蔵庫等においては、消費電力の削減につながる。
真空断熱材1は、発泡ウレタン断熱材130等と比較して高い断熱性能を有するため、断熱箱100は、発泡ウレタン断熱材のみを用いた断熱箱よりも高い断熱性能を得られる。しかし、内箱110と外箱120との間の空間のうち、真空断熱材1以外の部分には発泡ウレタン断熱材130が充填されていてもよい。
真空断熱材1は、発泡ウレタン断熱材130の充填流路を確保するために、外包材4の芯材非被覆部を折り曲げる場合がある。このとき、外包材4の芯材非被覆部(シール部4C)は、芯材被覆部(第1の芯材被覆部4A及び第2の芯材被覆部4B)と比較し積層数が少ないため、折り曲げを容易に行うことができる。
また、上記の説明では、断熱箱100の真空断熱材1が内箱110の外壁面に密着しているが、真空断熱材1は外箱120の内壁面に密着していてもよい。真空断熱材1は、スペーサ等を用いることにより、内箱110と外箱120との間の空間に、内箱110、及び、外箱120のいずれにも密着しないように配置されていてもよい。
なお、上記の説明において、一般的な冷蔵庫等に用いられている断熱箱と同等である部分については、図示及び説明を省略している。
なお、本発明に係る真空断熱材1は、上述の実施の形態に限らず種々の変形が可能であり、上述の各実施の形態や変形例は、互いに組み合わせて実施することが可能である。
例えば、上記では、製造工程において芯材2及び外包材4の乾燥は100℃で2時間の加熱処理により行われていることを例示しているが、加熱処理の温度及び時間は、芯材2及び外包材4の水分が除去できる温度及び時間であればこれに限定されない。また、芯材2及び外包材4の乾燥は芯材2を外包材4で被覆した状態で行っているが、芯材2と外包材4の乾燥を別々に行った後に、芯材2を外包材4で被覆してもよい。
また、上述の実施の形態1、及び、実施の形態2に係る真空断熱材1の製造工程においては、芯材2及び外包材4を乾燥した後に吸着剤3を芯材2と外包材4との間に配置しているが、芯材2及び外包材4を乾燥する前に吸着剤3を配置してもよい。
また、上述の実施の形態3では、冷熱源を備える冷蔵庫の断熱箱100に真空断熱材1が用いられた構成を例に挙げたが、本発明はこれに限られない。真空断熱材1は、温熱源を備える保温庫の断熱箱や、冷熱源及び温熱源を備えない断熱箱、例えば、クーラーボックス等に用いることもできる。また、真空断熱材1は、断熱箱100だけでなく、空調機、車両用空調機、給湯機等の冷熱機器又は温熱機器の断熱部材として用いてもよく、その形状も、所定の形状ではなく、変形自在な外袋及び内袋を備えた断熱袋や、断熱容器等に用いてもよい。
1 真空断熱材、2 芯材、2A 第1の面部、2B 第2の面部、2C 周縁部、3 吸着剤、4 外包材、4A 第1の芯材被覆部、4B 第2の芯材被覆部、4C シール部、41 表面保護層、42 ガスバリア層、43 熱融着層、43a 封止部、44 追加層、44A 第1の追加層、44B 第2の追加層、100 断熱箱、110 内箱、120 外箱、130 発泡ウレタン断熱材、FL1 第1のラミネートフィルム、FL2 第2のラミネートフィルム、T 膜厚、Z 厚み方向、t 膜厚。

Claims (7)

  1. 繊維集合体から構成される芯材と、
    少なくとも熱融着層を含む複数層構造を備え、前記芯材を被覆する外包材と、
    を備え、
    前記芯材は、
    第1の面部と、
    前記第1の面部の反対側に形成された第2の面部と、
    前記第1の面部及び前記第2の面部の周縁に形成された周縁部とを含み、
    前記外包材は、
    前記第1の面部に対向して設けられた第1の芯材被覆部と、
    前記第2の面部に対向して設けられた第2の芯材被覆部と、
    前記周縁部に設けられたシール部とを含み、
    前記第1の芯材被覆部には、
    前記外包材の前記複数層構造を構成する複数層に加え、前記複数層のいずれかの層に重ねられた第1の追加層が設けられ、
    前記外包材は、
    ガスバリア層と、前記ガスバリア層の内側に設けられた前記熱融着層とを含み、
    前記第1の追加層は、
    熱可塑性樹脂から成り、前記外包材の前記ガスバリア層と前記熱融着層との間に設けられ、前記シール部には設けられておらず、前記第1の芯材被覆部のみに設けられている
    真空断熱材。
  2. 繊維集合体から構成される芯材と、
    少なくとも熱融着層を含む複数層構造を備え、前記芯材を被覆する外包材と、
    を備え、
    前記芯材は、
    第1の面部と、
    前記第1の面部の反対側に形成された第2の面部と、
    前記第1の面部及び前記第2の面部の周縁に形成された周縁部とを含み、
    前記外包材は、
    前記第1の面部に対向して設けられた第1の芯材被覆部と、
    前記第2の面部に対向して設けられた第2の芯材被覆部と、
    前記周縁部に設けられたシール部とを含み、
    前記第1の芯材被覆部には、
    前記外包材の前記複数層構造を構成する複数層に加え、前記複数層のいずれかの層に重ねられた第1の追加層が設けられ、
    前記外包材は、
    ガスバリア層と、前記ガスバリア層の内側に設けられた前記熱融着層とを含み、
    前記第1の追加層は、
    熱可塑性樹脂から成り、前記外包材の前記ガスバリア層と前記熱融着層との間に設けられ、前記シール部には設けられておらず、前記第1の芯材被覆部のみに設けられ、
    前記第2の芯材被覆部には、
    前記外包材の前記複数層構造を構成する前記複数層に加え、前記複数層のいずれかの層に重ねられた第2の追加層が設けられ、
    前記第2の追加層は、
    前記シール部には設けられておらず、前記第2の芯材被覆部のみに設けられている
    真空断熱材。
  3. 前記外包材は、
    表面保護層と、前記表面保護層の内側に設けられた前記ガスバリア層と、前記ガスバリア層の内側に設けられた前記熱融着層とを含むラミネートフィルムで構成されている
    請求項1又は2に記載の真空断熱材。
  4. 前記第1の追加層は、
    弾性率が、前記外包材の前記熱融着層の弾性率よりも大きくなるように構成されている
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の真空断熱材。
  5. 前記第1の追加層は、
    ガスバリア性を有する
    請求項1〜のいずれか一項に記載の真空断熱材。
  6. 前記芯材は、
    グラスウールである
    請求項1〜のいずれか一項に記載の真空断熱材。
  7. 請求項1〜のいずれか一項に記載の真空断熱材を備えた
    断熱箱。
JP2018531709A 2016-08-05 2016-08-05 真空断熱材及び断熱箱 Expired - Fee Related JP6775585B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2016/073091 WO2018025399A1 (ja) 2016-08-05 2016-08-05 真空断熱材及び断熱箱

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2018025399A1 JPWO2018025399A1 (ja) 2019-03-07
JP6775585B2 true JP6775585B2 (ja) 2020-10-28

Family

ID=61073710

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018531709A Expired - Fee Related JP6775585B2 (ja) 2016-08-05 2016-08-05 真空断熱材及び断熱箱

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP6775585B2 (ja)
CN (1) CN208169832U (ja)
WO (1) WO2018025399A1 (ja)

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60142928U (ja) * 1984-03-06 1985-09-21 藤森工業株式会社 断熱材用包装材
JP2004197760A (ja) * 2002-12-16 2004-07-15 Matsushita Refrig Co Ltd 真空断熱材
JP4215701B2 (ja) * 2004-10-12 2009-01-28 日立アプライアンス株式会社 冷蔵庫
AU2006305083B2 (en) * 2005-10-18 2011-01-06 Lg Electronics Inc. Vacuum insulation panel and insulation structure of refrigerator applying the same
JP2009079719A (ja) * 2007-09-27 2009-04-16 Hitachi Appliances Inc 真空断熱材及びこれを用いた冷蔵庫
JP5798942B2 (ja) * 2011-09-12 2015-10-21 日立アプライアンス株式会社 真空断熱材及びこれを用いた冷蔵庫、機器
JP6114913B2 (ja) * 2013-02-01 2017-04-19 パナソニックIpマネジメント株式会社 真空断熱材
DE102013104712A1 (de) * 2013-05-07 2014-11-13 Saint-Gobain Isover Verfahren zur Herstellung von Vakuum-Isolations-Paneelen

Also Published As

Publication number Publication date
CN208169832U (zh) 2018-11-30
WO2018025399A1 (ja) 2018-02-08
JPWO2018025399A1 (ja) 2019-03-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101301504B1 (ko) 진공단열재 및 그 제조방법
US9975686B2 (en) Vacuum insulation panel and container comprising vacuum insulation panels
JP6132826B2 (ja) 真空断熱材及び断熱箱
KR20130095506A (ko) 내충격성 및 불연성이 우수한 진공단열재용 봉지부재
WO2017029727A1 (ja) 真空断熱材及び断熱箱
JP6775585B2 (ja) 真空断熱材及び断熱箱
JPH0886394A (ja) 真空断熱材及びその製造方法
JP2014035011A (ja) 真空断熱材用積層体
JP7077642B2 (ja) 真空断熱材用積層体および真空断熱材
JP2004099060A (ja) 真空断熱材用包装袋の製造方法及びその包装袋を用いた真空断熱材
WO2019171566A1 (ja) 真空断熱材及び断熱箱
JP6094088B2 (ja) 真空断熱材用積層体
JP5377451B2 (ja) 真空断熱材およびこの真空断熱材を用いた断熱箱
WO2018042612A1 (ja) 真空断熱材及び断熱箱
JP6095598B2 (ja) 真空断熱材、断熱箱、及び真空断熱材の製造方法
KR101749397B1 (ko) 진공 단열재
JP2011185413A (ja) 真空断熱材の製造方法
JP2006177497A (ja) 真空断熱材、及び、その製造方法、並びに、その真空断熱材を用いた断熱箱体
JP7374207B2 (ja) 断熱部材の製造方法、断熱部材、該断熱部材を使用する冷熱機器及び該冷熱機器の製造方法
JP2023004591A (ja) 真空断熱材および冷蔵庫
KR101805987B1 (ko) 진공 단열재 및 이의 제조방법
JP2012219955A (ja) 真空断熱材及び真空断熱材を搭載した冷蔵庫
CN114829828A (zh) 真空隔热件以及隔热箱
JP2017149022A (ja) 真空断熱材用積層体

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181106

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181106

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191126

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200116

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20200428

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200710

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20200717

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200929

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201006

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6775585

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees