JP6775267B1 - メッシュベルト - Google Patents
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Abstract
Description
従来のチェーン駆動の金属製のメッシュベルトは、搬送方向と直交する幅方向に一対のらせん部材と力骨とがそれぞれ多数前記搬送方向に配列されるとともに、幅方向の両端にそれぞれチェーンが設けられたものである。
そして、チェーンは、一対の駆動スプロケット及び一対の従動スプロケットにより循環駆動されて材料を搬送するようにされている。
そして、従来のメッシュベルトでは、軽量にして高速駆動しようとすると、支持部材が折損しやすく耐久性に劣るという課題があった。
前記右らせん部材と前記左らせん部材とのそれぞれ複数が、前記搬送方向に交互に前記力骨とメッシュベルト部の両端部で溶接固定されたらせん部材・力骨領域が形成されるとともに、前記らせん部材・力骨領域が前記搬送方向に所定ピッチで配列されており、
隣合う前記らせん部材・力骨領域の間に、前記メッシュベルト部を前記搬送方向に伸長可能とした伸長部分が、前記右らせん部材と前記左らせん部材の一対のらせん部材と、前方ロッドと後方ロッドの2本一対のロッドとにより形成されており、
前記伸長部分は前方ロッドと後方ロッドの2本一対のロッドが全長若しくはほぼ全長にわたって所定の隙間をもって前記搬送方向に向き合った状態で、前記幅方向の両端部で前記右らせん部材と前記左らせん部材の一対のらせん部材の一方のらせん部材とともに溶接固定されており、
前記チェーンは、前記メッシュベルトの両側で、一対の内プレートを備えた内リンクと一対の外プレートを備えた外リンクとが交互に連結されて前記搬送方向に配設されており、前記内リンクと前記外リンクとを合計した数リンク毎に、前記両側に配設された両リンク間に前記メッシュベルト部を支持する支持棒が隣合う前記力骨の間に架設されており、
前記伸長部分における前記一方のらせん部材は、前記メッシュベルト部が前記チェーンによる駆動がされない状態で、前記一対のロッドの一方を跨いで前記一対のロッドの他方及び前記らせん部材・力骨領域の前記搬送方向における前方と後方の一方の端部の前記力骨を越えて配設されるとともに、前記隙間の大きい部分で前記一対のロッドの他方及び前記らせん部材・力骨領域の前記搬送方向における前記一方の端部の前記力骨と係合されており、
前記伸長部分における前記他方のらせん部材は、前記らせん部材・力骨領域の前記搬送方向における前方と後方の他方の端部の前記力骨の前記幅方向の両端部で溶接固定されるとともに、前記メッシュベルト部が前記チェーンによる駆動がされない状態で、前記一対のロッドの他方を跨いで前記一対のロッドの一方及び前記らせん部材・力骨領域の前記搬送方向における前方と後方の他方の端部の前記力骨を越えて配設されるとともに、前記隙間の大きい部分で前記一対のロッドの一方及び前記らせん部材・力骨領域の前記搬送方向における前記他方の端部の前記力骨と係合されており、
前記メッシュベルト部が前記チェーンによる駆動状態で、前記一対のロッドの前記隙間が狭まることにより前記搬送方向における前記メッシュベルト部が伸長することができるようにされているものである。
前記支持棒のうちの一部の支持棒には、前記チェーンの外リンクにおける前記メッシュベルト部側に位置する外プレートと前記メッシュベルト部の前記幅方向端部との間に円筒状のスペーサが設けられるとともに、前記外リンクにおける反メッシュベルト部側に位置する外プレートに垂直軸を有するガイドローラが設けられているものである。
図1〜図6は本発明の第一の実施の形態に係るメッシュベルトの一部を示す図、図7は本発明の第二の実施の形態に係るメッシュベルト部における伸長部分の一部を示す説明図であり、図1はメッシュベルトの一部を示す平面図、図2は図1のA1部分を示す拡大図、図3は図2のA矢視端面図、図4は図2のB矢視図、図5は図2のB1部分において一対のロッドの間に隙間が無い状態を示す説明図及び図6は図5においてC矢視の説明図である。
図1〜図6において、1は、チェーン駆動のステンレス鋼製のメッシュベルトであり、搬送方向Xと直交する幅方向Yに右らせん部材21と、左らせん部材22と、力骨23とがそれぞれ多数搬送方向Xに配列されてメッシュベルト部2が形成され、メッシュベルト部2の幅方向Yの両端にそれぞれチェーン3が設けられている。
右らせん部材21と左らせん部材22とのそれぞれ3部材の合計6部材が、搬送方向Xに交互に力骨23とメッシュベルト部2の両端部の第一溶接固定部71で溶接固定されたらせん部材・力骨領域4が搬送方向Xに93mmにわたり形成されるとともに、らせん部材・力骨領域4が搬送方向Xに114.3mmの所定ピッチで配列されている。
伸長部分5は前方ロッド24又は25と後方ロッド25又は24の2本一対のロッド24、25が全長若しくはほぼ全長にわたって最大7mmの所定の隙間51をもって搬送方向Xに向き合った状態で、幅方向Yの両端部の第二溶接固定部72で右らせん部材21又は22と左らせん部材22又は21の一対のらせん部材21、22の一方のらせん部材21又は22とともに溶接固定されている。
チェーン3には、内リンク31と外リンク32との各連結部33における一対の内プレート31aの間に、連結ピン33aに軸支された搬送用ローラ33bが設けられている。
支持棒6の両端は、先細の截頭円錐状とされて、チェーン3の連結部33に設けられており、搬送用ローラ33bが軸支されて割りピン61により抜け止め固定されている。
メッシュベルト1のチェーン駆動は、断面L型のレールの無端搬送軌道により行われるのであり、ガイドローラ63によりメッシュベルト1の蛇行を防ぐようにしている。
また、チェーン3に関連した支持棒6の仕様は、径が8mmで先細先端部の径が6mmであり、スペーサ62の外径が13mmで内径が9mmで長さが47mmであり、いずれの材質ともSUS304のステンレス鋼である。
また、伸長部分5における他方のらせん部材22又は21は、らせん部材・力骨領域4の搬送方向Xにおける前方と後方の他方の端部の力骨23の幅方向Yの両端部で溶接固定されるとともに、メッシュベルト部2がチェーン3による駆動がされない状態(メッシュベルト1が停止している状態)で、一対のロッド24、25の他方を跨いで一対のロッド24、25の一方及びらせん部材・力骨領域4の搬送方向Xにおける前方と後方の他方の端部の力骨23を越えて配設されるとともに、隙間51の大きい部分で一対のロッド24、25の一方及びらせん部材・力骨領域4の搬送方向Xにおける他方の端部の力骨23と係合されている。
次に、本発明の第二の実施の形態に係るメッシュベルトについて、図7に基づいて説明するとともに、図1〜図6に示す第一の実施の形態と同様な構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
すなわち、第二の実施の形態では、伸長部分5は、メッシュベルト部2の幅方向Yの1/2の箇所(メッシュベルト部2の端部から650mm)において、前方ロッド24と後方ロッド25とが溶接された溶接部52が形成されているのである。
以上の第一及び第二の実施の形態では、具体的な数値及び材質を挙げて説明したが、数値及び材質は一例であり、本発明の特徴(要旨)に基づいて、適宜変更することができることはもちろんである。
以上の実施の形態では、インスタントラーメンなどの即席めんの蒸し煮工程などの製造工程で細長い麺を蒸し機内で搬送され蒸される工程に用いられるメッシュベルトについて説明したが、搬送される材料、工程については適宜変更できることはもちろんである。
以上の実施の形態では、内リンク31と外リンク32とを合計した3リンク毎に、メッシュベルト部2を支持する支持棒6を架設したが、支持棒6を適宜増減でき、伸長部分5は隣合う2本の指示棒間に少なくとも一つ形成する必要があり支持棒間の間隔が大きい場合、複数の伸張部分を形成してもよい。
以上の実施の形態では、力骨23を凹部と凸部とが交互に形成された波形としたが、ストレートタイプとしてもよく、一対のロッド24、25をストレートタイプとしたが、凹部と凸部とが交互に形成された波形としてもよい。
2 メッシュベルト部
21 右らせん部材又は左らせん部材
22 左らせん部材又は右らせん部材
23 力骨
24 前方ロッド又は後方ロッド
25 後方ロッド又は前方ロッド
3 チェーン
31 内リンク
31a 内プレート
32 外リンク
32a 外プレート
33 連結部
33b 搬送用ローラ
4 らせん部材・力骨領域
5 伸長部分
51 隙間
52 溶接部
6 支持棒
63 ガイドローラ
63a 垂直軸
71 第一溶接固定部
72 第二溶接固定部
X 搬送方向
Y 幅方向
Claims (5)
- 材料を搬送するチェーン駆動の金属製のメッシュベルトであって、搬送方向と直交する幅方向に右らせん部材と、左らせん部材と、力骨とがそれぞれ多数前記搬送方向に配列されてメッシュベルト部が形成され、前記メッシュベルト部の幅方向の両端にそれぞれチェーンが設けられたチェーン駆動の金属製のメッシュベルトにおいて、
前記右らせん部材と前記左らせん部材とのそれぞれ複数が、前記搬送方向に交互に前記力骨とメッシュベルト部の両端部で溶接固定されたらせん部材・力骨領域が形成されるとともに、前記らせん部材・力骨領域が前記搬送方向に所定ピッチで配列されており、
隣合う前記らせん部材・力骨領域の間に、前記メッシュベルト部を前記搬送方向に伸長可能とした伸長部分が、前記右らせん部材と前記左らせん部材の一対のらせん部材と、前方ロッドと後方ロッドの2本一対のロッドとにより形成されており、
前記伸長部分は前方ロッドと後方ロッドの2本一対のロッドが全長若しくはほぼ全長にわたって所定の隙間をもって前記搬送方向に向き合った状態で、前記幅方向の両端部で前記右らせん部材と前記左らせん部材の一対のらせん部材の一方のらせん部材とともに溶接固定されており、
前記チェーンは、前記メッシュベルトの両側で、一対の内プレートを備えた内リンクと一対の外プレートを備えた外リンクとが交互に連結されて前記搬送方向に配設されており、前記内リンクと前記外リンクとを合計した数リンク毎に、前記両側に配設された両リンク間に前記メッシュベルト部を支持する支持棒が隣合う前記力骨の間に架設されており、
前記伸長部分における前記一方のらせん部材は、前記メッシュベルト部が前記チェーンによる駆動がされない状態で、前記一対のロッドの一方を跨いで前記一対のロッドの他方及び前記らせん部材・力骨領域の前記搬送方向における前方と後方の一方の端部の前記力骨を越えて配設されるとともに、前記隙間の大きい部分で前記一対のロッドの他方及び前記らせん部材・力骨領域の前記搬送方向における前記一方の端部の前記力骨と係合されており、
前記伸長部分における前記他方のらせん部材は、前記らせん部材・力骨領域の前記搬送方向における前方と後方の他方の端部の前記力骨の前記幅方向の両端部で溶接固定されるとともに、前記メッシュベルト部が前記チェーンによる駆動がされない状態で、前記一対のロッドの他方を跨いで前記一対のロッドの一方及び前記らせん部材・力骨領域の前記搬送方向における前方と後方の他方の端部の前記力骨を越えて配設されるとともに、前記隙間の大きい部分で前記一対のロッドの一方及び前記らせん部材・力骨領域の前記搬送方向における前記他方の端部の前記力骨と係合されており、
前記メッシュベルト部が前記チェーンによる駆動状態で、前記一対のロッドの前記隙間が狭まることにより前記搬送方向における前記メッシュベルト部が伸長することを特徴とするメッシュベルト。 - 前記前方ロッドと前記後方ロッドとの前記所定の隙間は、前記メッシュベルト部の幅方向の所定箇所で溶接部が形成された隙間のない状態とされて、前記メッシュベルト部の前記搬送方向における伸長状態が調節されていることを特徴とする請求項1に記載のメッシュベルト。
- 前記チェーンには、前記内リンクと前記外リンクとの各連結部における一対の内プレートの間に搬送用ローラが設けられており、
前記支持棒のうちの一部の支持棒には、前記チェーンの外リンクにおける前記メッシュベルト部側に位置する外プレートと前記メッシュベルト部の前記幅方向端部との間に円筒状のスペーサが設けられるとともに、前記外リンクにおける反メッシュベルト部側に位置する外プレートに垂直軸を有するガイドローラが設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のメッシュベルト。 - 前記金属製のメッシュベルトは、ステンレス鋼製であり、搬送される前記材料が製造工程における即席めんであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のメッシュベルト。
- 前記即席めんはインスタントラーメンであり、前記製造工程は蒸し煮工程又はめん切り出し・ウエーブ工程であることを特徴とする請求項4に記載のメッシュベルト。
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