JP6774207B2 - 撮像素子及び撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は撮像素子及び撮像装置に関し、特に焦点検出機能を有する画素を含む撮像素子及び撮像装置に関する。
動画や静止画が記録可能な電子カメラにおいて、画像記録用の撮像素子を用いて位相差検出方式の焦点検出を実現する技術が提案されている。この撮像面位相差検出方式では、撮影光学系の射出瞳を通過した光束を一組の焦点検出用受光素子群で受光し、その受光量に応じて出力される1対2像の信号波形のずれ量、すなわち、光束の瞳分割方向に生ずる相対的位置ずれ量を検出する。そして、検出した相対的位置ずれ量から、撮影光学系の焦点ずれ量(デフォーカス量)を求める。この撮像面位相差検出方式による焦点検出の特性として、焦点検出用画素の配列や該画素の瞳分割特性形状に依存する特性があるため、焦点検出の特性を向上させるための画素内構造や配列に関する様々な技術が提案されている。
特許文献1には、光電変換部の分割位置が異なる複数の画素列を備え、マイクロレンズの偏心誤差や、交換レンズの種類や像高による瞳変化に応じて、最適な画素列を選択することで、画素出力のアンバランスを軽減させることが開示されている。
特開2009−015164号公報
しかしながら、特許文献1のように光電変換部の分割位置が像高によって異なる構成を実現する場合、光電変換部から浮遊拡散領域へ電荷を転送する転送ゲート電極が遮光材料であるために、画素として光学特性のアンバランスを新たに生み出してしまう。
ここで、転送ゲート電極に起因する画素の光学特性のアンバランスについて、説明する。図5は、特許文献1に開示された、光電変換部の分割位置を異ならせた画素群を有する撮像素子の画素構造と、この画素構造が切り出す瞳面上の様子を説明するための模式図である。
図5(a)中には2行2列の画素配列が描かれており、1行目(画素群A)、2行目(画素群B)で分割中心位置が異なっている構造をとることで、焦点検出信号の受光光量のアンバランスを軽減させている。図5に示した分割中心位置の異なる光電変換部401a、401b、402a、402bのそれぞれに対応した転送ゲート電極403が、光電変換部401a、401b、402a、402bに一部覆い被さる形で配設される。転送ゲート電極403は、隣接する浮遊拡散領域404との間で信号電荷のポテンシャルを制御する。
転送ゲート電極403は転送効率を考慮し、光電変換部401a、401b、402a、402bそれぞれの幅に合わせて設計される。転送ゲート電極403は遮光部材であることから、光電変換部401a、401b、402a、402bの光電変換領域を光学的に遮光することとなる。分割中心位置を異ならせた光電変換部401a、401b、402a、402bの構成では、分割中心位置の異なる画素群Aと画素群Bで、転送ゲート電極403が光学的に光電変換部401a、401bおよび402a、402bを制限する領域が異なってしまう。
図5(b)は画素群Aの画素が、また、図5(c)は画素群Bの画素が、瞳面上で光束を分離する様子を示した模式図であり、図5(a)に示す画素が瞳面上に投影された形状を図の上部に示している。図5(b)、(c)において、領域420が、画素が受光する瞳領域の範囲を示している。また、領域421a、421b、422a、422bはそれぞれ、光電変換部401a、401b、402a、402bが受光する瞳領域の範囲を示している。また、領域423は、転送ゲート電極403による遮光の影響を受ける瞳領域の範囲を示している。
中央に配置された円410は、撮像素子に取り付けられる結像光学系の絞り枠が切り出す範囲を示している。そのため、実際には、この円410の内側の領域が、画素が受光する範囲となる。説明を簡略化するため、図5(b)、(c)においては、撮像素子に取り付けられた結像光学系の射出瞳距離Dlは撮像素子の設定瞳距離Dsとほぼ等価であり、円410は、中央像高の画素から観測される絞り枠を描画したものである。図5(b)、(c)に示す通り、画素群Aと画素群Bとで転送ゲート電極403が光学的に遮光する領域が異なってしまうために、画素群Aと画素群Bが絞り枠を経て切り出す受光可能領域の形状に差が生じる。このため、画素群Aと画素群Bとで、受光可能領域の重心が異なってしまい、撮像画像として好ましくない横縞が発生してしまう要因となっていた。
本発明は上記問題点を鑑みてなされたものであり、焦点検出に適した光電変換部の分割パターンを複数有しながら、撮像画像への影響を低減することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の撮像素子は、複数の画素から成り、第1の画素群と第2の画素群とを含む画素部を有し、前記第1の画素群と前記第2の画素群に含まれる各画素が、複数の光電変換部と、前記複数の光電変換部それぞれに対応し、前記複数の光電変換部の並び方向の辺に配置された、各光電変換部における同じ位置及び形状の一部領域を覆う転送ゲート電極を有する複数の転送ゲートと、を含み、前記複数の転送ゲートが配置された前記並び方向の辺の長さが等しく、前記第1の画素群の各画素に含まれる前記複数の光電変換部それぞれの受光可能領域の重心位置の平均位置と、前記第2の画素群の各画素に含まれる前記複数の光電変換部の受光可能領域の重心位置の平均位置とが、各画素の互いに異なる位置にあることを特徴とする。
本発明によれば、焦点検出に適した光電変換部の分割パターンを複数有しながら、撮像画像への影響を低減することができる。
本発明の第1の実施形態における撮像素子の画素構成および結像光学系の瞳面上の様子を示した模式図である。 第1の実施形態にかかる像高X1における画素と結像光学系の瞳面上の様子を示した模式図である。 第2の実施形態における撮像素子の画素構成を示した模式図である。 第3の実施形態における撮像装置の構成を示したブロック図である。 従来の撮像素子の画素構成を説明する模式図である。
以下、添付図面を参照して本発明を実施するための形態を詳細に説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態における撮像素子1の画素構成と、結像光学系の瞳面上の様子を示した模式図である。図1(a)は、撮像素子1を構成する複数の画素10(画素部)が配設される2次元平面を、光の入射する側から観察した平面図であり、画素10の2次元配列のうち、2行2列の4画素のみを示している。上の行の画素10を画素群A(第1の画素群)、下の行の画素10を画素群B(第2の画素群)とする。
各画素10はマイクロレンズ100を1つ有しており、図1(a)のZ方向下側に複数の光電変換部101aおよび101b、または102aおよび102bが配設される。光電変換部101a、101b、102a、102bの横には浮遊拡散領域104が配設される。転送トランジスタのゲートである転送ゲート電極103は、光電変換部101a、101b、102a、102bで発生した電荷を接続された浮遊拡散領域104に各々転送する。各浮遊拡散領域104は複数の光電変換部101aおよび101b、または102aおよび102bで共有される構成となっている。転送ゲート電極103と光電変換部101a、101b、102a、102bとは、Z方向から見た場合に、画素配列平面上に重複領域を持つ形で構成されている。このとき、この重複領域(一部領域)は画素群A、画素群Bに関わらず、各画素10内で形状および位置が同一となるよう設計されている。なお、浮遊拡散領域104は各光電変換部で発生した電荷を保持する保持部に相当する。
次に、第1の実施形態における撮像素子1の画素群に関して説明する。図1(a)に示すように、画素群Aの光電変換部101a、101bと、画素群Bの光電変換部102a、102bとは、互いに異なった形状となっている。すなわち、画素群Aを構成する光電変換部101a、101bは、その分割境界が画素中心(1点鎖線)よりも−X側にDxだけオフセットしている。一方、画素群Bを構成する光電変換部102a、102bは、その分割境界が画素中心よりも+X側にDxだけオフセットしている。これにより、画素群Aは、射出瞳の中心よりも−X側を中心に分割し、画素群Bは、射出瞳の中心よりも+X側を中心に分割し、光電変換がなされる。これは、光電変換部101a、101b、102a、102bの各々の重心位置が、画素群間で互いに反対方向にオフセットしており、且つ、画素単位で合算された受光面の重心位置は画素群間で同一の構成となっていることを示す。なお、本実施形態において光電変換部101a及び101bを分割している分割境界は分帯に相当する。特に、重複領域近傍の分離帯は第1の分離帯、分割境界がオフセットしている領域近傍の分離帯は第2の分離帯に相当する。
図1(b)は画素群Aの画素が、また、図1(c)は画素群Bの画素が、瞳面上で光束を分離する様子を示した模式図であり、図1(a)に示す画素が瞳面上に投影された形状を図の上部に示している。図1(b)、(c)において、領域120が、画素10が受光する瞳領域の範囲を示している。また、領域121a、121b、122a、122bはそれぞれ、光電変換部101a、101b、102a、102bが受光する瞳領域の範囲を示している。また、領域123は、転送ゲート電極103による遮光の影響を受ける瞳領域の範囲を示している。
中央に配置された円110は、撮像素子1に取り付けられる結像光学系の絞り枠が切り出す範囲を示している。そのため、実際には、この円110の内側の領域が、画素10が受光する範囲となる。説明を簡略化するため、図1(b)、(c)においては、撮像素子1に取り付けられた結像光学系の射出瞳距離Dlは撮像素子1の設定瞳距離Dsとほぼ等価であり、円110は、中央像高の画素から観測される絞り枠を描画したものである。
上述した撮像素子1の画素構造を採用することにより、撮像画像として用いられる分割された光電変換部101aと101b、および、102aと102bの合算領域が、転送ゲート電極103に遮光される様子が等価であることが分かる。すなわち、画素群Aと画素群Bとで、絞り枠を経て切り出す受光可能領域の形状が同一であることから、撮像画像での横縞の要因を排除することができる。
図2は、第1の実施形態における撮像素子1に取り付けられる結像光学系の射出瞳距離Dlが撮像素子1の設定瞳距離Dsよりも短い場合に、−X方向の像高X1における、絞り枠と画素群Aの画素10の瞳分離の様子を示す模式図である。この図からも明らかな通り、−X側の像高において、画素群Aの画素10による瞳分離は、分離される2像の光量バランスの崩れを低減できることから、より精度の高い焦点検出を行うことが可能となる。他方、+X方向に関しては、画素群Bの画素10で同じ状況となることから、像高に応じて適切な画素群を選択することで、射出瞳距離Dlの短い結像光学系にも対応することが可能となる。不図示ではあるが、射出瞳距離Dlが撮像素子1の設定瞳距離Dsよりも長い場合には、上記と逆の関係となり、この場合も適切な画素群の選択により、焦点検出の精度を向上することができる。
上記の通り第1の実施形態によれば、焦点検出に適した光電変換部の分割パターンを複数有しながら、撮像画像への影響を低減することができる。
<第2の実施形態>
図3は、本発明の第2の実施形態における撮像素子2の画素構造を説明するための模式図である。図3は、撮像素子2を構成する複数の画素20が配設される2次元平面を、光の入射する側から観察した平面図であり、画素20の2次元配列のうち、±X軸方向に関して最も像高の高い位置および中央像高に配置された合計10画素のみを示している。上の行の画素0を画素群A、下の行の画素0を画素群Bとする。
各画素20はマイクロレンズ200を1つ有しており、図3のZ方向下側に光電変換部201aおよび201b、または202aおよび202bが配設される。光電変換部201a、201b、202a、202bの横には浮遊拡散領域204が配設される。転送トランジスタのゲートである転送ゲート電極203は、光電変換部201a、201b、202a、202bで発生した電荷を浮遊拡散領域204に各々転送する。浮遊拡散領域204は複数の光電変換部201aおよび201b、または202aおよび202bで共有される構成となっている。転送ゲート電極203と光電変換部201a、201b、202a、202bとは、Z方向から見た場合に、画素配列平面上に重複部分を持つ形で構成されている。このとき、この重複部分は画素群A、画素群Bに関わらず同一方向に配置されている。つまり、画素20内で形状および位置が同一となるよう設計されている。
次に、第2の実施形態における撮像素子2の画素群に関して説明する。図3に示すように、画素群Aの光電変換部201a、201bと、画素群Bの光電変換部202a、202bとは、互いに異なった形状となっている。最も左の1列を例にとって説明する。画素群Aの光電変換部201a、201bは、その分割境界が画素20の中心(1点鎖線)よりも−X側にDxだけオフセットしており、画素群Bの光電変換部202a、202bは、その分割境界が画素中心よりも+X側にDxだけオフセットしている。この関係が次の列においては±Dx2だけオフセットした関係になり、中央像高(3列目)においてオフセットが無くなり、分割境界は一致する。
そして、中央像高(3列目)と線対称をなす形で、オフセットの関係が入れ替わり、最も右の列において、画素群Aの光電変換部201a、201bは、分割境界が画素20の中心(1点鎖線)よりも+X側にDxだけオフセットしている。一方、画素群Bの光電変換部202a、202bは、その分割境界が画素中心よりも−X側にDxだけオフセットしている。これはすなわち、画素群Aと画素群Bにおいて、分割された光電変換部201a、201bおよび202a、202bの受光面の重心位置の平均位置が、像高の増大に応じて互いに離れて行くこととなっている。この構成により、像高に応じてより適切な瞳領域を分割する測距画素が像高ごとに配設されることとなり、交換レンズシステムなどにおいて結像光学系の瞳距離が大幅に変化する場合などに柔軟な対応をすることが可能となる。
なお、図3に示すように、光電変換部201a、201b、202a、202bの分割位置は、画素中心からオフセットしている位置と、オフセットしていない位置が存在する。オフセットしていない位置は転送ゲート電極203と近接する領域に存在する。さらに転送ゲート電極203はすべて同一形状で構成されている。前述の通り、光電変換部201a、201b、202a、202bはその一部を転送ゲート電極203に覆われている。転送ゲート電極203は光透過材料ではないため、光電変換部201a、201b、202a、202bにおいて転送ゲート電極203に覆われた領域は遮光されることになる。このとき、画素群Aを構成する光電変換部201aと201bの合算領域も、画素群Bを構成する光電変換部202aと202bの合算領域も、転送ゲート電極203により同等に遮光されることとなる。このことにより、前述の通り、画素群毎に異なる瞳領域を切り出すという従来技術が抱える課題を克服することとなる。
本発明の第2の実施形態である撮像素子2によって、焦点検出に適した光電変換部分割パターンを複数有しながら、撮像画像に悪影響を与えることのない撮影が可能となった。
なお上述した第1および第2の実施形態においては、境界をすべて直線として、光電変換部が分割されているが、これには限定されず、曲線により分割してもよい。また、上述した第1および第2の実施形態においては、瞳分割が2分割に限定されているが、これには限定されず、たとえば4分割など、3以上の領域に分割しても良い。その場合であっても、転送ゲート電極と光電変換部の重複部分がすべての画素群で、形状および位置を同一にすることで、同様の効果を得ることができる。
なお上述した第1及び第2の実施形態においては、画素群A及び画素群Bとして2種類の画素群に関して説明したが、本発明はこれには限定されるものではない。例えばベイヤー配列のカラーフィルターを備えている場合には、同一色のフィルタ―が配置された画素ごとに画素群を構成するようにしてもよい。
<第3の実施形態>
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。図4は本発明の第1及び第2の実施形態における撮像素子1または2を有する撮像装置300であるカメラの概略構成を示したものである。図4において、撮像装置300は、カメラ本体とカメラ本体に着脱可能な交換レンズ(結像光学系または撮影光学系)とを備えたデジタルカメラシステムである。ただし本実施形態は、これに限定されるものではなく、カメラ本体と被写体からの光を集光するレンズとが一体的に構成された撮像装置にも適用可能である。
第1レンズ群301は、撮影レンズ(結像光学系)を構成する複数のレンズ群のうち最も前方(被写体側)に配置されており、光軸OAの方向(光軸方向)に進退可能な状態でレンズ鏡筒に保持される。絞り兼用シャッタ302(絞り)は、その開口径を調節することで撮影時の光量調節を行うとともに、静止画撮影時には露光時間調節用シャッタとして機能する。第2レンズ群303は、絞り兼用シャッタ302と一体的に光軸方向に進退し、第1レンズ群301の進退動作と連動して変倍動作を行うズーム機能を有する。第3レンズ群305は、光軸方向に進退することにより焦点調節(フォーカス動作)を行うフォーカスレンズ群である。光学的ローパスフィルタ306は、撮影画像の偽色やモアレを軽減するための光学素子である。
撮像素子1(または2)は、結像光学系を介して被写体像(光学像)の光電変換を行い、例えばCMOSセンサまたはCCDセンサ、および、その周辺回路により構成される。
ズームアクチュエータ311は、不図示のカム筒を回動(駆動)することで第1レンズ群301および第2レンズ群303を光軸方向に沿って移動させることにより、変倍動作を行う。絞りシャッタアクチュエータ312は、絞り兼用シャッタ302の開口径を制御して光量(撮影光量)を調節するとともに、静止画撮影時の露光時間を制御する。フォーカスアクチュエータ314は、第3レンズ群305を光軸方向に移動させて焦点調節を行う。
電子フラッシュ315は、被写体を照明するために用いられる照明装置である。電子フラッシュ315としては、キセノン管を備えた閃光照明装置または連続発光するLED(発光ダイオード)を備えた照明装置が用いられる。AF補助光手段316は、所定の開口パターンを有するマスクの像を、投光レンズを介して、被写体に投影する。これにより、暗い被写体や低コントラストの被写体に対する焦点検出能力を向上させることができる。
CPU321は、撮像装置300の種々の制御を司る制御装置(制御手段)である。CPU321は、演算部、ROM、RAM、A/Dコンバータ、D/Aコンバータ、および、通信インターフェイス回路などを有する。CPU321は、ROMに記憶された所定のプログラムを読み出して実行することにより、撮像装置300の各種回路を駆動し、焦点検出(AF)、撮影、画像処理、または、記録などの一連の動作を制御する。
電子フラッシュ制御回路322は、撮影動作に同期して電子フラッシュ315の点灯制御を行う。補助光駆動回路323は、焦点検出動作に同期してAF補助光手段316の点灯制御を行う。撮像素子駆動回路324は、撮像素子1(または2)の撮像動作を制御するとともに、取得した画像信号をA/D変換してCPU321に送信する。
画像処理回路325(画像処理装置)は、撮像素子1(または2)から出力された画像データのγ(ガンマ)変換、カラー補間、または、JPEG(Joint Photographic Experts Group)圧縮などの処理を行う。第3の実施形態において、画像処理回路325は、取得手段325aおよび画像処理手段325b(補正手段)を有する。取得手段325aは、撮像素子1(または2)から、撮像画素および少なくとも一つの視差画像を取得する。撮像画素は、結像光学系の互いに異なる瞳部分領域を通過する光束を受光する複数の光電変換部101aおよび101b、102aおよび102b、201aおよび201b、または、202aおよび202bの複数の信号を合成して生成される画像である。以下、光電変換部101a、102a、201aおよび202aを光電変換部Aと呼び、光電変換部101b、102b、201bおよび202bを光電変換部Bと呼ぶ。視差画像は、複数の光電変換部101aおよび101b、102aおよび102b、201aおよび201b、または、202aおよび202bのそれぞれの光電変換部の信号から生成される画像である。
フォーカス駆動回路326は、焦点検出結果に基づいてフォーカスアクチュエータ314を駆動し、第3レンズ群305を光軸方向に沿って移動させることにより、焦点調節を行う。絞りシャッタ駆動回路328は、絞りシャッタアクチュエータ312を駆動して、絞り兼用シャッタ302の開口径を制御する。ズーム駆動回路329は、撮影者のズーム操作に応じて、ズームアクチュエータ311を駆動する。
表示器331は、例えばLCD(液晶表示装置)を備えて構成される。表示器331は、撮像装置300の撮影モードに関する情報、撮影前のプレビュー画像、撮影後の確認用画像、または、焦点検出時の合焦状態の表示画像などを表示する。操作部332(操作スイッチ群)は、電源スイッチ、レリーズ(撮影トリガ)スイッチ、ズーム操作スイッチ、および、撮影モード選択スイッチなどを備えて構成される。レリーズスイッチは、半押し状態(SW1がONの状態)、および、全押し状態(SW2がONの状態)の2段階のスイッチを有する。記録媒体333は、例えば撮像装置300に着脱可能なフラッシュメモリであり、撮影画像(画像データ)を記録する。
次に、第3の実施形態の撮像装置300における焦点検出動作に関して説明する。上述したように、撮像素子1(または2)の画素群は複数の光電変換部(光電変換部A、光電変換部B)を備えている。そのために、互いに異なる瞳領域からの一対の光束によってそれぞれの受光面に視差を有する一対の被写体像を得ることができる。一対の被写体像は夫々画像データ1および画像データ2に相当する。また、画像データ1および画像データ2が有する視差は、撮レンズの焦点位置等によって変化する。具体的には、合焦している場合に視差はなくなり、合焦状態からのずれ量に応じて視差は増加する。つまり、ピント状態によって視差量は異なる。このことにより、各画像データ間に生じる視差量を用いることによって、適切なピント位置を求めたり、画像データ内の被写体までの距離を求めたりすることが可能となる。
視差量を求める方法として、以下の式(1)を用いる方法に関して例示する。
Figure 0006774207
ただし、Ax、Bxは画像データにおいて指定した行の複数の光電変換部それぞれの出力信号値である。sはシフト量であり、q、pは所定の列番号である。つまり、光電変換部Aの信号と行方向にs画素分だけ光電変換部Bの信号値をシフトさせたものとの差分をとることで、相関値Cを求めることができる。そして、所定の範囲でシフト量sを変化させて相関値Cを求め、極小となるシフト量sが視差量に相当する。そして、極小となるシフト量sに対して所定の係数を乗算することによって、フォーカス位置を算出可能である。このフォーカス位置に基づいてフォーカス駆動回路326を制御することで、被写体に対して焦点調節を行うことが可能となる。
なお、第3の実施形態においては、光電変換部Bの信号をシフトさせたが、光電変換部Aの信号をシフトしてもよい。また、式(1)以外の式を用いて、視差量を算出するようにしてもよい。
このように、視差を有する光電変換部AおよびBの信号から生成した画像データ1及び画像データ2を用いることで、画面内の任意の場所の被写体までの距離を求めることができる。また、画像データ1および画像データ2を加算することで、画像データ3を得ることができる。つまり、画像データ3は画像データ1および画像データ2の合成画像に相当する。なお、第3の実施形態においては受光面を2分割する例を示したが、受光面を3分割以上に分割してもよい。なお、画像データ3を作成するために画像データ1および画像データ2の合成する場合に、所定の重みづけを行ってもよいし、いずれか一方の画像を加工した後に加算してもよい。
1,2:撮像素子、10,20:画素、100:マイクロレンズ、101a,101b,102a,102b,201a,201b,202a,202b:光電変換部、103,203:転送ゲート電極、104:浮遊拡散領域、300:撮像装置、301:第1レンズ群、302:絞り兼用シャッタ、303:第2レンズ群、305:第3レンズ群

Claims (10)

  1. 複数の画素から成り、第1の画素群と第2の画素群とを含む画素部を有し、
    前記第1の画素群と前記第2の画素群に含まれる各画素が、
    複数の光電変換部と、
    前記複数の光電変換部それぞれに対応し、前記複数の光電変換部の並び方向の辺に配置された、各光電変換部における同じ位置及び形状の一部領域を覆う転送ゲート電極を有する複数の転送ゲートと、を含み、
    前記複数の転送ゲートが配置された前記並び方向の辺の長さが等しく、
    前記第1の画素群の各画素に含まれる前記複数の光電変換部それぞれの受光可能領域の重心位置の平均位置と、前記第2の画素群の各画素に含まれる前記複数の光電変換部の受光可能領域の重心位置の平均位置とが、各画素の互いに異なる位置にあることを特徴とする撮像素子。
  2. 前記第1の画素群の各画素に含まれる前記複数の光電変換部それぞれの受光可能領域の重心位置の平均位置と、前記第2の画素群の各画素に含まれる前記複数の光電変換部それぞれの受光可能領域の重心位置の平均位置とは、前記各画素における前記複数の光電変換部の分割方向について、互いに反対の方向にオフセットしていることを特徴とする請求項1に記載の撮像素子。
  3. 前記第1の画素群の各画素に含まれる前記複数の光電変換部の受光可能領域の重心位置が各画素の同じ位置にあり、前記第2の画素群の各画素に含まれる前記複数の光電変換部の受光可能領域の重心位置が各画素の同じ位置にあることを特徴とする請求項1または2に記載の撮像素子。
  4. 前記第1の画素群における前記平均位置と、前記第2の画素群における前記平均位置は、前記画素部における像高が高くなるにつれて、互いに離れていくことを特徴とする請求項2に記載の撮像素子。
  5. 前記画素部における中央像高において、前記第1の画素群における前記平均位置と、前記第2の画素群における前記平均位置は一致することを特徴とする請求項4に記載の撮像素子。
  6. 前記複数の画素は前記光電変換部で発生した電荷を保持する保持部を更に備え、前記保持部は前記複数の転送ゲートと接続されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の撮像素子。
  7. 前記第1の画素群における前記保持部と前記第2の画素群における前記保持部は同一方向に配置されていることを特徴とする請求項6に記載の撮像素子。
  8. 前記画素は1つのマイクロレンズを更に備えることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の撮像素子。
  9. 複数の画素から成り、第1の画素群と第2の画素群とを含む画素部を有し、
    前記第1の画素群と前記第2の画素群に含まれる各画素が、
    複数の光電変換部と、
    前記複数の光電変換部を分離する分離帯と、
    前記複数の光電変換部それぞれに対応し、各光電変換部における同じ一部領域を覆う転送ゲート電極を有する複数の転送ゲートと、を含み、
    前記第1の画素群の各画素に含まれる前記複数の光電変換部の受光可能領域の重心位置に対する前記第1の画素群に含まれる前記分離帯の位置と、前記第2の画素群の各画素に含まれる前記複数の光電変換部の受光可能領域の重心位置に対する前記第2の画素群に含まれる前記分離帯の位置とが、各画素の互いに異なる位置にあり、
    前記分離帯は前記受光可能領域における第1の分離帯と前記一部領域における第2の分離帯とを含み、
    前記第1の画素群の各画素に含まれる前記第1の分離帯の位置と、前記第2の画素群の各画素に含まれる前記第1の分離帯の位置とが、各画素の互いに異なる位置にあり、
    前記第1の画素群の各画素に含まれる前記第2の分離帯の位置と、前記第2の画素群の各画素に含まれる前記第2の分離帯の位置とが、各画素の同じ位置にある
    ことを特徴とする撮像素子。
  10. 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の撮像素子と、
    前記撮像素子に被写体からの光を集光するためのレンズと
    を備えることを特徴とする撮像装置。
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