JP6773903B2 - 画像処理装置、撮像システム、画像処理方法、及び記録媒体 - Google Patents

画像処理装置、撮像システム、画像処理方法、及び記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は画像処理装置、撮像システム、画像処理方法、及び記録媒体に関し、特にレンズなしで被写体の画像を取得する技術に関する。
被写体の画像を取得する技術としてはレンズを用いて被写体の光学像を結像させるタイプが一般的であるが、近年レンズなしで被写体の画像を取得する技術が開発されている。例えば下記非特許文献1では、撮像素子にフレネルゾーンプレートを近接して配置し、被写体からの光により撮像素子上に形成される投影像とフレネルゾーンプレートに対応する投影パターンとを重ね合わせて生じたモアレ縞をフーリエ変換することによりレンズなしで被写体の像を取得することができ、装置の小型化等の効果が期待される。なお、非特許文献1の技術について非特許文献2により技術報告がなされている。
また、非特許文献1,2と同様にフレネルゾーンプレートをマスクパターンに用いるレンズレスイメージング技術が知られている(特許文献1を参照)。特許文献1では、対向して配置された2つの格子パターン(フレネルゾーンプレート)に被写体からの光が入射して形成されたモアレ縞をフーリエ変換することによって、被写体の像を再構成している。
"動画撮影後に容易にピント調整ができるレンズレスカメラ技術を開発"、[online]、2016年11月15日、株式会社日立製作所、[2017年5月8日検索]、インターネット(http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2016/11/1115.html) "Lensless Light-field Imaging with Fresnel Zone Plate"、映像情報メディア学会技術報告、vol.40,no.40,IST2016−51,pp.7−8,2016年11月
WO2016/203573号公報
上述した従来技術のように、画像の再構成において、撮影に使用したフレネルゾーンプレートに対し1つのフレネルゾーンパターンを乗算して投影像を取得する手法では、フーリエ変換により得られる解は2つ(中心に関して対称)であり、いずれの解が真の解であるのか、すなわち被写体がどちらの方向に存在するのかを特定することができない。この点について以下説明する。図17は、無限遠方に存在する点光源の光が斜め方向からフレネルゾーンプレートに入射した場合の画像の再構成の様子を示す図である。この場合形成される投影像は図17の(a)部分に示すようになり、この投影像を(b)部分に示すフレネルゾーンパターンを乗算すると、乗算後の画像は(c)部分に示すように縦方向のモアレ縞と同心円状のノイズ成分が重畳された状態になる。簡単のため1次元で考えると、(c)部分に示す画像においてX方向の信号強度は例えば(d)部分のようになる。これをフーリエ変換すると(e)部分に示すように中心に対して対称な位置に2つの解が得られてしまい、いずれの解が真の解であるのか特定することができない。
図18は、撮影に使用したフレネルゾーンプレートに対し1つのフレネルゾーンパターンを乗算して投影像を取得する手法によって、再構成する画像のシミュレーション結果を示す図である。(a)部分は被写体を示し、この被写体を上述のように再構成すると(b)部分に示す画像が得られる。図18(b)に示すように、再構成により得られる画像は2つの被写体像が重なった不鮮明な画像になってしまう。この問題に対し(c)部分に示すように被写体の右半分を隠す(写らないようにする)ことによって被写体像が重ならないようにすれば、再構成結果は(d)部分に示すようになり、撮影範囲が狭くなってしまう。特許文献1においても、再構成した画像を半分に切り出して表示することによって像の重なりを避けているが、再構成画像の一部を切り出すことによって画角(撮影範囲)が狭くなり、再構成画像の画質が低下する可能性がある。さらに特許文献1では、2つのパターンに対応するプレート(基板)を保持するため、装置の大型化、製作コストの増加、特性のばらつき(製造時のばらつき、経時変化、温度変化を含む)による画質の劣化等の問題があった。
このように、従来の技術はレンズなしで画像を取得する場合に広い画角且鮮明な画像が得られるものではなかった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、レンズを用いずに広い画角且鮮明な画像が得られる画像処理装置、撮像システム、画像処理方法、及び記録媒体を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するため、本発明の第1の態様に係る画像処理装置は、被写体からの光がフレネルゾーンプレートに入射して形成された投影像を入力する投影像入力部と、第1のフレネルゾーンパターンと、第1のフレネルゾーンパターンとは各領域における局所的な空間周波数が同一であり、かつ局所的な空間周波数の位相が異なる第2のフレネルゾーンパターンと、を投影像にそれぞれ乗算して、実部の画像と虚部の画像とからなる複素画像を生成する複素画像生成部と、複素画像を2次元複素フーリエ変換することにより空間領域の画像を再構成するフーリエ変換部と、を備える。
第1の態様では、局所的な空間周波数の位相が異なる第1のフレネルゾーンパターン及び第2のフレネルゾーンパターンを投影像にそれぞれ乗算して得られた実部の画像と虚部の画像とからなる複素画像を2次元複素フーリエ変換することにより空間領域の画像を再構成する。これによりノイズ成分を除去してモアレ縞の信号成分から被写体の位置を特定することができ、被写体像の重なりがない鮮明な画像をレンズなしで得ることができる。また、被写体の一部を隠す必要がないので広い画角において画像を得ることができる。さらに、第1,第2のフレネルゾーンパターンは電子データとして保持すればよいので、上述した特許文献1のように2つのパターンに対応するプレート(基板)を保持することに起因する装置の大型化等の問題もない。
なお、第1の態様及び以下の各態様において、「フレネルゾーンプレート」は被写体光の透過率が中心からの距離に応じて連続的に変化するゾーンプレート、及びゾーンプレートを入射する被写体光の透過率のしきい値を設けて透過率が不連続に(透過または不透過)変化するゾーンプレートを含む。また、画像の再構成に使用する投影像は、フレネルゾーンプレート及びイメージセンサを有する撮像部で取得してもよいし、別途記録された投影像を記録媒体、ネットワーク経由で取得してもよい。
第2の態様に係る画像処理装置は第1の態様において、第1のフレネルゾーンパターンと第2のフレネルゾーンパターンとは70°以上110°以下の範囲において正または負に局所的な空間周波数の位相がずれている。第2の態様は、鮮明な画像を再構成できる位相のずれの範囲を規定したものである。
第3の態様に係る画像処理装置は第1または第2の態様において、第1のフレネルゾーンパターンの局所的な空間周波数の位相または第2のフレネルゾーンパターンの局所的な空間周波数の位相がフレネルゾーンプレートの局所的な空間周波数の位相と同一である。
第4の態様に係る画像処理装置は第1から第3の態様のいずれか1つにおいて、複素画像生成部は、投影像に第1のフレネルゾーンパターンを乗算して実部の画像を生成し、投影像に第2のフレネルゾーンパターンを乗算して虚部の画像を生成する。
第5の態様に係る画像処理装置は第1から第4の態様のいずれか1つにおいて、複素画像生成部は、合焦させる被写体距離に応じて拡大率の異なる第1のフレネルゾーンパターン及び第2のフレネルゾーンパターンを使用して複素画像を生成する。フレネルゾーンプレートにより形成される投影像は被写体の距離に応じて異なる大きさとなるので、乗算するフレネルゾーンパターンの拡大率もこれに応じて異なることが好ましい。第5の態様によれば、合焦させる被写体距離に応じて拡大率の異なる第1のフレネルゾーンパターン及び第2のフレネルゾーンパターンを使用して複素画像を生成することによって、ボケの少ない鮮明な画像を得ることができる。
第6の態様に係る画像処理装置は第1から第5の態様のいずれか1つにおいて、フレネルゾーンプレートの局所的な空間周波数の情報を入力する情報入力部をさらに備え、複素画像生成部は入力した情報に基づく局所的な空間周波数を有する第1のフレネルゾーンパターン及び第2のフレネルゾーンパターンを投影像にそれぞれ乗算する。第6の態様のように撮影に用いたフレネルゾーンプレートの情報に基づくフレネルゾーンパターンを重ね合わせることによって、画像の再構成を高速かつ容易に行うことができる。なお、「局所的な空間周波数の情報」にはフレネルゾーンプレートのピッチの情報が含まれる。例えば、入力したフレネルゾーンプレートのピッチと同一のピッチを有する第1のフレネルゾーンパターン及び第2のフレネルゾーンパターンを用いることができる。
上述した目的を達成するため、本発明の第7の態様に係る撮像システムは、被写体からの光を入射するフレネルゾーンプレートと、フレネルゾーンプレートを透過した光により投影像が形成されるイメージセンサと、を有し、イメージセンサから投影像を取得する撮像部と、第1から第6の態様のいずれか1つに係る画像処理装置と、を備え、投影像入力部は撮像部が取得した投影像を入力する。第7の態様によれば、撮像部で取得した投影像を用いて、第1の態様と同様にレンズを用いずに広い画角において鮮明な画像を得ることができる。
上述した目的を達成するため、本発明の第8の態様に係る画像処理方法は、被写体からの光がフレネルゾーンプレートに入射して形成された投影像を入力するステップと、第1のフレネルゾーンパターンと、第1のフレネルゾーンパターンとは各領域における局所的な空間周波数が同一であり、かつ局所的な空間周波数の位相が異なる第2のフレネルゾーンパターンと、を投影像にそれぞれ乗算して、実部の画像と虚部の画像とからなる複素画像を生成するステップと、複素画像を2次元複素フーリエ変換することにより空間領域の画像を再構成するステップと、を備える。第8の態様によれば、第1,第7の態様と同様にレンズを用いずに広い画角において鮮明な画像を得ることができる。
第9の態様に係る画像処理方法は第8の態様において、第1のフレネルゾーンパターンと第2のフレネルゾーンパターンとは70°以上110°以下の範囲において正または負に局所的な空間周波数の位相がずれている。第9の態様は、第2の態様と同様に鮮明な画像を再構成できる位相のずれの範囲を規定したものである。
第10の態様に係る画像処理方法は第8または第9の態様において、第1のフレネルゾーンパターンの局所的な空間周波数の位相または第2のフレネルゾーンパターンの局所的な空間周波数の位相がフレネルゾーンプレートの局所的な空間周波数の位相と同一である。
第11の態様に係る画像処理方法は第8から第10の態様のいずれか1つにおいて、複素画像を生成するステップでは、投影像に第1のフレネルゾーンパターンを乗算して実部の画像を生成し、投影像に第2のフレネルゾーンパターンを乗算して虚部の画像を生成する。
第12の態様に係る画像処理方法は第8から第11の態様のいずれか1つにおいて、複素画像を生成するステップでは、合焦させる被写体距離に応じて拡大率の異なる第1のフレネルゾーンパターン及び第2のフレネルゾーンパターンを使用して複素画像を生成する。第12の態様によれば、第5の態様と同様にボケの少ない鮮明な画像を得ることができる。
第13の態様に係る画像処理方法は第8から第12の態様のいずれか1つにおいて、被写体からの光を入射するフレネルゾーンプレートと、フレネルゾーンプレートを透過した光により投影像が形成されるイメージセンサと、によりイメージセンサから投影像を取得するステップをさらに有し、投影像を入力するステップでは取得した投影像を入力する。
第14の態様に係る画像処理方法は第8から第13の態様のいずれか1つにおいて、フレネルゾーンプレートの局所的な空間周波数の情報を入力するステップをさらに有し、複素画像を生成するステップでは入力した情報に基づく局所的な空間周波数を有する第1のフレネルゾーンパターン及び第2のフレネルゾーンパターンを投影像にそれぞれ乗算する。第14の態様によれば、第6の態様と同様に画像の再構成を高速かつ容易に行うことができる。
上述した目的を達成するため、本発明の第15の態様に係る記録媒体は、被写体からの光がフレネルゾーンプレートに入射して形成された投影像を入力する機能と、第1のフレネルゾーンパターンと、第1のフレネルゾーンパターンとは各領域における局所的な空間周波数が同一であり、かつ局所的な空間周波数の位相が異なる第2のフレネルゾーンパターンと、を投影像にそれぞれ乗算して、実部の画像と虚部の画像とからなる複素画像を生成する機能と、複素画像を2次元複素フーリエ変換することにより空間領域の画像を再構成する機能と、をコンピュータに実現させる画像処理プログラムのコンピュータ読み取り可能なコードが記録された記録媒体である。第15の態様によれば、第1,第8の態様と同様にレンズを用いずに広い画角において鮮明な画像を得ることができる。なお、第15の態様において記録媒体に記録される画像処理プログラムは、第9〜第14の態様に係る画像処理方法と同様の特徴(機能)をコンピュータにさらに実現させるプログラムであってもよい。
以上説明したように、本発明の画像処理装置、撮像システム、画像処理方法、及び記録媒体によれば、レンズを用いずに広い画角において鮮明な画像を得ることができる。
図1は、本発明における画像の再構成の様子を示す図である。 図2は、本発明における画像の再構成の様子を示す図である。 図3は、斜め光の入射により投影像が平行移動する様子を示す図である。 図4は、第1の実施形態における撮像システムの構成を示すブロック図である。 図5は、画像処理部の構成を示す図である。 図6は、記憶部に記憶される画像及び情報を示す図である。 図7は、フレネルゾーンプレートの例を示す図である。 図8は、位相が異なるフレネルゾーンパターンの例を示す図である。 図9は、第1の実施形態に係る画像処理方法を示すフローチャートである。 図10は、合焦距離に応じたフレネルゾーンパターンの拡大または縮小を示す図である。 図11は、実施例の条件を示す図である。 図12は、位相が異なるフレネルゾーンパターンの例を示す図である。 図13は、実施例及び比較例の結果を示す図である。 図14は、実施例及び比較例の結果を示す他の図である。 図15は、実施例及び比較例の結果を示すさらに他の図である。 図16は、実施例及び比較例の結果を示すさらに他の図である。 図17は、従来技術における画像の再構成を示す図である。 図18は、従来技術における画像の再構成を示す他の図である。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明に係る画像処理装置、撮像システム、画像処理方法、及び記録媒体の実施形態について説明する。
<画像処理の概要>
図1は、本発明における画像処理の概要を説明するための図である。なお、ここでは簡単のため1次元で距離無限遠の点光源を撮影し、画像を再構成する場合について説明する。図1の(a)部分は被写体からの光がフレネルゾーンプレートに入射してイメージセンサに形成された投影像であり、点光源の方向に応じて投影像がシフトしている。この投影像に対し、(b)部分に示す第1のフレネルゾーンパターン(中心における局所的な空間周波数の位相が0°)を乗算して得られた画像が(c)部分に示す画像であり、この画像を実部の画像とする。実部の画像のX方向における信号強度を(f)部分に示す。
同様に、(a)部分に示す投影像に対し(d)部分に示す第2のフレネルゾーンパターン(第1のフレネルゾーンパターンとは各領域における局所的な空間周波数が同一であり、かつ局所的な空間周波数の位相のずれが90°であるフレネルゾーンパターン)を乗算して得られた画像が(e)部分に示す画像であり、この画像を虚部の画像とする。(g)部分は、(e)部分に示す画像のX方向における信号強度の例である。なお、フレネルゾーンパターンの局所的な空間周波数は、透過領域と遮光領域で構成される縞状のパターンに対応する。縞状の模様の細かさがピッチである。
(c)部分に示す実部の画像及び(e)部分に示す虚部の画像により複素画像が構成される。X方向に対し、(f)部分に示す実部の画像の信号強度をY方向とし、(g)部分に示す虚部の画像の信号強度をZ方向としてプロットしたグラフを(h)部分に示す。このような複素画像を2次元複素フーリエ変換すると、(i)部分に示すように1つのピークを有する信号が得られる。この信号が空間領域の画像に相当し、ピークの位置が被写体である点光源の位置に相当する。
図1と同様な画像の再構成に関し、点光源以外の被写体(2次元)の場合について説明する。図2の(a)部分は文字型の被写体を示し、(b)部分はこの被写体からの光がフレネルゾーンプレートに入射してイメージセンサに形成された投影像である。この投影像に対し(c)部分に示す第1のフレネルゾーンパターン(中心における局所的な空間周波数の位相が0°)を乗算して得られた画像が(d)部分に示す画像であり、この画像を実部の画像とする。また、(a)部分に示す投影像に対し(e)部分に示す第2のフレネルゾーンパターン(第1のフレネルゾーンパターンとは各領域における局所的な空間周波数が同一であり、かつ局所的な空間周波数の位相のずれが90°であるフレネルゾーンパターン)を乗算して得られた画像が(f)部分に示す画像であり、この画像を虚部の画像とする。X方向に対し、(d)部分に示す実部の画像の信号強度をY方向とし、(f)部分に示す虚部の画像の信号強度をZ方向としてプロットしたグラフを(g)部分に示す。このような複素画像を2次元複素フーリエ変換すると、(h)部分に示すように被写体の画像が再構成される。
図1,2を参照して説明したように、本発明によれば、図17,18について上述した従来技術の場合と異なり被写体像の重なりがない鮮明な画像をレンズなしで得られ、また撮影範囲が狭くなることがなく広い画角で画像を取得することができる。
<画像処理の詳細>
本発明における画像処理の詳細について、さらに詳細に説明する。
符号化開口(フレネルゾーンプレート)のパターンI(r)は、式(1)によって表現される。
I(r)の値が大きいほど、既定の波長帯域における光の透過率が大きくなっている。rはフレネルゾーンプレートの半径、β(>0)はパターンの細かさ(ピッチ)を決める定数である。以下、マイナスの値を回避するために、式(2)のようにオフセットをつけて0から1の範囲に収めたI2(r)について考える。
この符号化開口(フレネルゾーンプレートF)がセンサー面上から距離dだけ離れて配置されていると仮定する(図3参照)。このとき、距離無限遠の点光源から入射角θで光(平行光)が入射したと仮定すると、符号化開口(フレネルゾーンプレートF)の影SDはΔr(=d×tanθ)だけ平行移動してセンサー上に映る(図3参照)。平行移動した影S(r)は式(3)により表現される。
I2(r)及びS(r)は本来2次元画像であり、2変数関数であるが、ここでは簡単のため中心と入射光源を含む平面いよって切断した断面上の1次元画像のみに注目して考える。しかし、以下の式(4)のようにして計算すれば容易に2次元の場合に拡張できる。
撮影された影画像(投影像)は、計算機上において画像復元(再構成)されて出力される。画像復元プロセスにおいて、影画像は位置ずれしていないフレネルゾーン開口画像(フレネルゾーンパターン)と乗算される。この内部乗算される関数について、ここでは以下の式(5),(6)により表現される2つの関数の場合を考える。なお、虚数単位をjとする。
Mr(r)はI(r)と同じ実数関数であるが、オフセット(直流成分)を除去したものである。従来技術(上述した非特許文献1,2及び特許文献1)における画像の再構成は、実数開口の投影像に対して実数関数Mr(r)により表されるフレネルゾーンパターンを乗算する場合に相当する。Mc(r)は複素数関数であり、Mc(r)=cosβr+j×sinβr=cosβr−j×cos(βr+π/2)なので、実部,虚部は位相が(π/2)、すなわち90°ずれたフレネルゾーンパターンに対応する。Mc(r)の実数部(cosβr)はMr(r)と同じである。本発明では、このように複素数関数の実部,虚部にそれぞれ対応し位相が異なる2つのフレネルゾーンパターン(第1,第2のフレネルゾーンパターン)を投影像に乗算して、実部の画像と虚部の画像とからなる複素画像を生成する。
内部乗算後の画像は、それぞれの場合において以下の式(7),(8)により表現される。
内部乗算画像(フレネルゾーンパターン)にMr(r),Mc(r)を利用した場合である乗算後画像Fr(r),Fc(r)のそれぞれについて、第1項はオフセット補正などによって除去可能な成分である。第2項は重ね合わされたフレネルゾーン開口の間の「差の周波数」(2つの開口をcosα,cosφによって表した場合、cos(α−φ)に対応する)が抽出されたモアレ干渉縞であり、これはフーリエ変換の基底と一致しているため、フーリエ変換を適用することによってデルタ関数に変換されて「点」となり結像に寄与する成分となる。第3項は「和の周波数」(cos(α+φ)に対応する)に相当し、これはフーリエ変換しても結像に寄与せずノイズとして働いてしまう成分となる。
Fr(r),Fc(r)に対してそれぞれ適切にオフセット補正を適用し、第1項が消去された状態の画像をFr2(r), Fc2(r)とする。これらに対して実際にフーリエ変換を適用すると、Fr(r),Fc(r)のフーリエ変換をfr(k),fc(k)として、式(9),(10)により表現される。
ここで、ξ(k,β,Δr)は実数の多項式である。これらに対して複素数の絶対値をとることにより復元画像が得られるが、fr(k)の場合(従来技術の場合)、第1項と第2項は原点に対称な2点を生じてしまうため、点対称に重なった復元画像となってしまう欠点がある(図17,18の例を参照)。これに対してfc(k)の場合(本発明の場合)、このような問題は起こらず正常に画像が再構成される。両者に共通しているのが、fr(r)の第3項とfc(r)の第2項はノイズとして作用する点であり、この項にもたらす影響によって光学系の伝達関数MTF(Modulation Transfer Function)は100%とはなり得ない(これはセンサーによるノイズが存在しなくともMTFが100%とならないことを意味する)。ただし、このノイズはβの値を大きくすると小さくなるため、βの値を大きくする(細かいパターンにする)ことによって影響を軽減させることは可能である。
fc(k)(本発明の場合)の第1項について、位相は光の入射角に依存して回転してしまうが、これに対して複素数の絶対値をとると、無限遠光の到来に対応してデルタ関数(点)に結像することが確認できる。入射光の角度スペクトルから結像画像までの演算は全て線形であるため、重ね合わせが成り立ち、これによって画像の結像が説明できる。
なお、2次元の場合について計算すると、周辺光量は(cosθ)となり、ディストージョンは2×β×d×tanθとなる(θは画角)。
<第1の実施形態>
<撮像システムの構成>
図4は第1の実施形態に係る撮像システム10(撮像システム)の構成を示すブロック図である。撮像システム10は、撮像モジュール100(撮像部)と撮像装置本体200(画像処理装置)とを備える。撮像システム10はデジタルカメラの他、スマートフォン、タブレット端末、監視カメラ等に適用できる。
<撮像モジュールの構成>
撮像モジュール100は、フレネルゾーンプレート110(フレネルゾーンプレート)と撮像素子120(イメージセンサ)とを備え、被写体からの光がフレネルゾーンプレート110を透過して形成された投影像を撮像素子120により取得する。フレネルゾーンプレート110は、中心が撮像素子120の中心と一致し、かつ撮像素子120の受光面と平行な状態で撮像素子120の受光面側に配置される。撮像モジュール100を撮像装置本体200に対し交換可能にしてもよい。また、撮像モジュール100に対しフレネルゾーンプレート110を交換可能にしてもよい。このように、特性(大きさ、ピッチ、位相、イメージセンサとの距離等)の異なるフレネルゾーンプレートを使い分けることで、取得する投影像の特性(画角、深度(距離測定精度)等)を制御し、所望の特性の画像を再構成することができる。なお、以下の説明においてフレネルゾーンプレート110を“FZP”(Fresnel Zone Plate)と記載することがある。
<フレネルゾーンプレートの構成>
図7の(a)部分は、フレネルゾーンプレート110の例であるFZP1を示す図である。FZP1では、入射する光の透過率が中心からの距離に応じて連続的に変化しており、白色に近い領域(透過領域)ほど光の透過率が高く、黒色に近い領域(遮光領域)ほど光の透過率が低い。全体としては透過領域と遮光領域とが交互に同心円状に配置された状態となっており、これら透過領域及び遮光領域がフレネルゾーンプレートを構成する。同心円の間隔は、FZP1の中心から周辺に向かうにつれて狭くなる。このような同心円状のパターン(局所的な空間周波数の変化)は上述した式(1),(2),(6)等により表され、これらの式における同心円の細かさを「ピッチ」と呼ぶ。ピッチは上述したβの値によって定まり、βが小さいと粗いパターンになり、βが大きいと細かいパターンになる。撮像モジュール100にメモリを設けてピッチの情報(βの値)を記憶しておき、画像処理部210(情報入力部:図5参照)がこの情報を取得して使用してもよい。
フレネルゾーンプレート110の光軸L(図1参照)は、FZP及び撮像素子120の中心を通りFZP及び撮像素子120の受光面と垂直な軸である。FZPは撮像素子120に近接(例えば、1mm程度)して配置されるが、撮像素子120との距離によっては光の回折により投影像がぼけるので、離しすぎないことが好ましい。
図7の(b)部分は、フレネルゾーンプレートの他の例であるFZP2を示す図である。FZP2は、FZP1に対して透過率にしきい値を設定して、透過率がしきい値を超える領域は透過率100%の透過領域(白色の部分)、しきい値以下の領域は透過率0%の遮光領域(黒色の部分)としたものであり、透過率が中心からの距離に応じて不連続的に(0%または100%の2段階に)変化する。全体としては透過領域と遮光領域とが交互に同心円状に配置された状態となっており、これら透過領域及び遮光領域がフレネルゾーンプレートを構成する。このように、本発明における「フレネルゾーンプレート」はFZP1のような態様及びFZP2のような態様を含み、またこれに対応して、本発明における「フレネルゾーンパターン」も透過率が連続的に変化するパターン及び透過率が不連続に変化するパターンを含む。なお、図7に示すようなフレネルゾーンプレートの周辺部分に遮光部(遮光領域と同様に、光が透過しない領域)を設けて、撮像素子120の周辺部分に不要な光が入射するのを防止してもよい。
<撮像素子の構成>
撮像素子120は、2次元方向に(二次元状に)に配列された光電変換素子により構成される複数の画素を有するイメージセンサである。各画素にマイクロレンズを設けて集光効率を上げてもよい。また、各画素にカラーフィルタ(例えば赤色、青色、及び緑色)を配設してカラー画像を再構成できるようにしてもよい。この場合、第1,第2の投影像の取得に際しては、通常のデジタルカメラにおけるカラー画像生成の際のデモザイク処理(同時化処理ともいう)と同様に、カラーフィルタの配列パターンに応じた補間処理が行われる。これにより各画素(受光素子)で不足した色の信号が生成され、全画素において各色(例えば赤色、青色、及び緑色)の信号が得られる。このような処理は、例えば画像処理部210(投影像入力部210A)により行うことができる。
<撮像装置本体の構成>
撮像装置本体200は画像処理部210と、記憶部220と、表示部230と、操作部240とを備え、撮像モジュール100が取得した投影像に基づく被写体の画像復元等を行う。
図5は画像処理部210の構成を示す図である。画像処理部210は、投影像入力部210A(投影像入力部)と、複素画像生成部210B(複素画像生成部)と、フーリエ変換部210C(フーリエ変換部)と、情報入力部210D(情報入力部)と、表示制御部210Eと、を有する。投影像入力部210Aは、撮像モジュール100を制御して、被写体からの光がFZPに入射して撮像素子120に形成された投影像を撮像素子120から取得する。複素画像生成部210Bは、局所的な空間周波数が同一であり、かつ局所的な空間周波数の位相が異なる複数のフレネルゾーンパターン(第1,第2のフレネルゾーンパターン)を投影像に乗算して、実部の画像と虚部の画像とからなる複素画像を生成する。フーリエ変換部210Cは、複素画像を2次元複素フーリエ変換することにより空間領域の画像を再構成する。情報入力部210Dは、投影像の取得に用いたフレネルゾーンプレート110の情報(ピッチの情報)を取得する。表示制御部210Eは、投影像、複素画像、再構成画像等の表示部230への表示制御を行う。ROM210F(Read Only Memory)(非一時的記録媒体)には、本発明に係る画像処理方法を実行するための画像処理プログラム等、撮像システム10が動作するための各種プログラムのコンピュータ(プロセッサ)読み取り可能なコードが記録される。
上述した画像処理部210の機能は、各種のプロセッサ(processor)を用いて実現できる。各種のプロセッサには、例えばソフトウェア(プログラム)を実行して各種の機能を実現する汎用的なプロセッサであるCPU(Central Processing Unit)が含まれる。
また、上述した各種のプロセッサには、FPGA(Field Programmable Gate Array)などの製造後に回路構成を変更可能なプロセッサであるプログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device:PLD)も含まれる。さらに、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)などの特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路なども上述した各種のプロセッサに含まれる。
各部の機能は1つのプロセッサにより実現されてもよいし、複数のプロセッサを組み合わせて実現されてもよい。また、複数の機能を1つのプロセッサで実現してもよい。複数の機能を1つのプロセッサで構成する例としては、第1に、クライアント、サーバなどのコンピュータに代表されるように、1つ以上のCPUとソフトウェアの組合せで1つのプロセッサを構成し、このプロセッサが複数の機能として実現する形態がある。第2に、システムオンチップ(System On Chip:SoC)などに代表されるように、システム全体の機能を1つのIC(Integrated Circuit)チップで実現するプロセッサを使用する形態がある。このように、各種の機能は、ハードウェア的な構造として、上述した各種のプロセッサを1つ以上用いて構成される。
さらに、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造は、より具体的には、半導体素子などの回路素子を組み合わせた電気回路(circuitry)である。
上述したプロセッサ(あるいは電気回路)がソフトウェア(プログラム)を実行する際は、実行するソフトウェア(本発明に係る画像処理プログラムを含む)のコンピュータ読み取り可能なコードをROM210F(図5を参照)等の非一時的記録媒体に記憶しておき、プロセッサがそのソフトウェアを参照する。ソフトウェアを用いた処理の際には例えばRAM(Random Access Memory)が一時的記憶領域として用いられ、また例えばEEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)に記憶されたデータが参照される。なお、図5ではRAM,EEPROM等のデバイスの図示は省略する。
<記憶部の構成>
記憶部220はCD(Compact Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、ハードディスク(Hard Disk)、各種半導体メモリ等の非一時的記録媒体により構成され、図6に示す画像及び情報を互いに関連づけて記憶する。投影像220Aは、撮像モジュール100から取得した投影像である。フレネルゾーンプレート情報220Bはフレネルゾーンプレート110の局所的な空間周波数の情報(βの値等のピッチ情報を含む)である。フレネルゾーンプレート情報220Bは撮像モジュール100から取得した情報でもよいし、操作部240を介して入力した情報でもよい。フレネルゾーンパターン情報220Cはフレネルゾーンパターンを示す情報であり、局所的な空間周波数の位相が異なる複数のフレネルゾーンパターンについて記録することが好ましい。複素画像220Dは、フレネルゾーンパターン情報220Cが示すフレネルゾーンパターン(第1,第2のフレネルゾーンパターン)を投影像に乗算して得られた、実部の画像と虚部の画像とからなる複素画像である。再構成画像220Eは、複素画像220Dを2次元複素フーリエ変換して得られた空間領域の画像である。
<表示部及び操作部の構成>
表示部230は図示せぬ液晶ディスプレイ等の表示装置を含んで構成され、投影像、複素画像、再構成画像等を表示するとともに、操作部240を介した指示入力時のUI(User Interface)用の画面表示にも用いられる。操作部240は図示せぬキーボード、マウス、ボタン等のデバイスにより構成され、ユーザはこれらデバイスにより投影像取得指示、画像再構成指示、合焦距離の条件、局所的な空間周波数の情報(ピッチ、位相)等を入力することができる。なお、表示部230の表示装置をタッチパネルにより構成し、画像表示の他に操作部240として用いてもよい。
<撮像システムによる画像処理>
上述した構成の撮像システム10による画像処理について説明する。図9は本実施形態に係る画像処理方法の手順を示すフローチャートである。
<投影像の入力>
ステップS100では、画像処理部210(投影像入力部210A)が撮像モジュール100を制御して、撮像素子120から被写体の投影像を取得する。取得する投影像は、被写体からの光がフレネルゾーンプレート110に入射して撮像素子120に形成された投影像である。
<局所的な空間周波数の情報>
ステップS110では、画像処理部210(情報入力部210D)が投影像取得に用いたフレネルゾーンプレート110の局所的な空間周波数の情報(フレネルゾーンプレート110のピッチ)を入力する。この情報は撮像モジュール100の図示せぬメモリから入力してもよいし、操作部240に対するユーザの操作に応じて入力してもよい。また、ステップS100で取得した投影像を情報入力部210Dが解析して入力してもよい。ピッチは上述した式(1)〜(3),(6)等におけるβの値により定まるので、具体的にはβの値を入力すればよい。なお、既知の被写体(例えば、距離無限遠の点光源)を撮影した場合は、撮影画像を解析することによりピッチ(βの値)を取得することができる。また、ピッチ(βの値)を変えながら画像の再構成を繰り返し、鮮明な画像が得られる値を求めてもよい。
<複素画像の生成>
ステップS120では、画像処理部210(複素画像生成部210B)が投影像に第1,第2のフレネルゾーンパターンをそれぞれ乗算して、実部の画像と虚部の画像とからなる複素画像を生成する。ステップS120で乗算されるフレネルゾーンパターンは、記憶部220に記憶されたパターン(フレネルゾーンパターン情報220C)のうちステップS110で入力したピッチ(βの値)に応じて選択したパターンを用いることができる。また、記憶部220に記憶されたパターンをピッチ(βの値)に応じて変化(必要に応じて拡大または縮小してよい)させたパターンを用いることもできる。画像処理部210(複素画像生成部210B)は、生成した複素画像を複素画像220Dとして記憶部220に記憶する。
<フレネルゾーンパターンの位相>
第1のフレネルゾーンパターンは例えば図8の(a)部分に示すパターン(中心における位相が0°。なお、「°」は角度の単位の「度」を表す。)とすることができ、これを投影像に乗算することにより実部の画像が得られる。また、第2のフレネルゾーンパターンは例えば図8の(b)部分に示すパターン(第1のフレネルゾーンパターンとピッチが同じ、位相が90°ずれている)とすることができ、これを投影像に乗算することにより虚部の画像が得られる。式(6)等について上述したように第1,第2のフレネルゾーンパターンの位相ずれは90°であることが好ましいが、後述する実施例から分かるように、正または負に70°以上110°以下の範囲であれば鮮明な画像を再構成することができる。第1のフレネルゾーンパターンまたは第2のフレネルゾーンパターンの局所的な空間周波数の位相を、フレネルゾーンプレート110の位相と同一にしてもよい。
フレネルゾーンパターンを用いるに際しては、位相の異なる複数のフレネルゾーンパターンのデータをフレネルゾーンパターン情報220Cとして記憶部220に記憶しておき所望のパターンを選択して用いることができる。また、画像処理部210(複素画像生成部210B)がピッチ及び位相の情報に基づいて所望のパターンを生成してもよい(各位相のフレネルゾーンパターンは、図12を参照)。このようなフレネルゾーンパターンは電子データであるフレネルゾーンパターン情報220Cとして記憶部220に記憶されるので、所望のパターンの選択及び生成を迅速かつ容易に行うことができる。また、上述した特許文献1のように、複数のパターンに対応するプレート(基板)を有体物として保持することによる装置の大型化、製作コストの増加、複数のパターン間での特性のばらつき(製造時のばらつき、経時変化、温度変化を含む)による画質の劣化等の問題がない。
<フレネルゾーンパターンの拡大率>
被写体(光源)が無限遠方に存在する場合は、フレネルゾーンプレート110には平行光が入射し、撮像素子120に形成される投影像はフレネルゾーンプレート110と同じ大きさになるが、被写体が有限距離に存在する場合は広がりを持った光が入射し、距離が近いほど投影像が大きくなる。したがって、合焦させる被写体距離に応じて拡大率が異なるパターンを第1,第2のフレネルゾーンパターンとして使用することにより、所望の距離に合焦した画像を得ることができる。例えば、被写体距離に応じた複数のパターンをフレネルゾーンパターン情報220Cとして記憶部220に記憶しておき、これを読み出して使用することができる。また、1つのフレネルゾーンパターンを基準パターンとして記憶しておき、被写体距離に応じて異なる拡大率で拡大してもよい。この場合、距離無限大に対応しフレネルゾーンプレートと同じ大きさになるパターンを基準とすることができる。図10は、被写体距離に応じてフレネルゾーンパターンの拡大率が異なる様子を示す図である。
なお、拡大率を変えながら複素画像の生成(ステップS120)及び画像の再構成(ステップS130)を繰り返し、再構成した画像の合焦評価値(例えば、画像中に設定した焦点評価領域における輝度信号の積分値)が最大になるようにすることで鮮明な画像を取得してもよい。
<画像の再構成>
ステップS130では、画像処理部210(フーリエ変換部210C)が、上述した式(10)のように複素画像を2次元複素フーリエ変換して被写体の画像(空間領域の画像)を再構成する。画像処理部210(表示制御部210E)は、再構成した画像を表示部230に表示する(ステップS140)。また、画像処理部210(フーリエ変換部210C)は、再構成した画像を再構成画像220Eとして記憶部220に記憶する。
<実施例及び比較例>
上述した第1,第2のフレネルゾーンパターンの位相ずれの好ましい範囲を、実施例及び比較例を参照して具体的に説明する。図11は、投影像取得用のフレネルゾーンプレートの位相、及び複素画像取得用のフレネルゾーンパターンの位相(「実部」と記載されている列が第1のフレネルゾーンパターンの位相、「虚部」と記載されている列が第2のフレネルゾーンパターンの位相)を示す表である。条件8(実施例1)〜条件14(実施例7)、及び条件22(実施例8)〜条件25(実施例11)が、本発明における第1,第2のフレネルゾーンパターンの位相ずれの好ましい数値範囲を示す。
図12は、位相が異なるフレネルゾーンパターンを示す図である。図12の1行目は、左から順に中心における位相がそれぞれ0°,10°,20°,30°,40°,50°のフレネルゾーンパターンを示す。以下、2行目は、中心での位相がそれぞれ60°,70°,75°,80°,90°,100°のフレネルゾーンパターンを示す。3行目は、中心での位相がそれぞれ105°,110°,120°,130°,140°,150°のフレネルゾーンパターンを示す。4行目は、中心での位相がそれぞれ160°,170°,180°,190°,200°,210°のフレネルゾーンパターンを示す。5行目は、中心での位相がそれぞれ220°,230°,240°,250°,260°,270°のフレネルゾーンパターンを示す。6行目は中心での位相がそれぞれ280°,290°,300°,310°,320°,330°のフレネルゾーンパターンを示す。7行目は、中心での位相がそれぞれ340°,350°,360°のフレネルゾーンパターンを示す。
図13〜16は、上述した条件により再構成された画像を示す図である。図13において、(a)部分〜(g)部分が条件1〜7にそれぞれ対応する。図14において、(a)部分〜(g)部分が条件8〜14(位相ずれの好ましい数値範囲)にそれぞれ対応する。図15において、(a)部分〜(g)部分が条件15〜21にそれぞれ対応する。図16において、(a)部分〜(d)部分が条件22〜25(位相ずれの好ましい数値範囲)にそれぞれ対応する。図16の(e)部分は条件26(従来技術)に対応する。
<実施例の評価>
本発明における第1,第2のフレネルゾーンパターンの好ましい位相ずれ(70°〜110°)の範囲を満たす条件8(実施例1)〜条件14(実施例7)、及び条件22(実施例8)〜条件25(実施例11)では、再構成された画像に像の重なりがまったく、あるいはほとんどなく、鮮明な画像が得られる。また、上述した従来技術のように、鮮明な画像を得るために画角を制限する必要もない。これらの実施例の中でも、条件11(位相ずれが90°)の場合に最も鮮明な画像が得られる。これに対して、位相ずれの値が上述した好ましい範囲を外れる条件1〜7(比較例1〜7)及び条件15〜21(比較例8〜14)では、位相ずれの値が好ましい範囲を大きく外れるほど像の重なりが大きく不鮮明な画像になってしまう。また、投影像に対し1つのフレネルゾーンパターンを乗算する条件26(従来技術)においても、図16の(e)部分に示すように像の重なりが大きく不鮮明な画像になってしまう。
条件17(比較例10)と条件22(実施例8)とを比較検討する。撮影用フレネルゾーンプレートの位相と第1のフレネルゾーンパターン(実部の画像用)の位相とが等しく、位相ずれの値が好ましい範囲を外れる条件17では像の重なりが発生している。これに対し、撮影用フレネルゾーンプレートの位相と第1のフレネルゾーンパターンの位相(実部の画像用)とが異なり位相ずれの範囲が好ましい範囲である条件22では像の重なりが生じていない。したがって、撮影用フレネルゾーンプレートの位相と第1のフレネルゾーンパターンの位相とが同じである必要はなく、上述の条件8〜14(実施例1〜7)のように、また条件22(実施例8)のように、第1,第2のフレネルゾーンパターンの位相ずれが90°程度(70°以上110°以下)であれば良いことが分かる。
また、条件22〜24(実施例8〜10)を比較すると、これらの条件では位相ずれの値(90°)が好ましい範囲(70°以上110°以下)に入っており撮影用のフレネルゾーンプレートの位相のみが異なるが、いずれの条件においても像の重なりが生じていない。したがって撮影用のフレネルゾーンプレートの位相は0°でなくてもよい(任意の位相でよい)ことが分かる。
また、条件11(実施例4)と条件25(実施例11)とを比較すると、第2のフレネルゾーンパターン(虚部の画像の生成用)の位相を第1のフレネルゾーンパターン(実部の画像の生成用)の位相と−90°(=+270°)ずらすと、像が回転することが分かる。これにより、必要に応じて位相をずらすことで回転した画像が得られることが分かる。
<その他>
以上で本発明の実施形態及び実施例に関して説明してきたが、本発明は上述した実施形態及び実施例に限定されず、本発明の精神を逸脱しない範囲において種々の変形が可能である。
10 撮像システム
100 撮像モジュール
110 フレネルゾーンプレート
120 撮像素子
200 撮像装置本体
210 画像処理部
210A 投影像入力部
210B 複素画像生成部
210C フーリエ変換部
210D 情報入力部
210E 表示制御部
210F ROM
220 記憶部
220A 投影像
220B フレネルゾーンプレート情報
220C フレネルゾーンパターン情報
220D 複素画像
220E 再構成画像
230 表示部
240 操作部
F フレネルゾーンプレート
FZP1 フレネルゾーンプレート
FZP2 フレネルゾーンプレート
L 光軸
SD 影
S100〜S140 画像処理方法の各ステップ
d 距離
θ 入射角

Claims (17)

  1. 被写体からの光が単一のフレネルゾーンプレートに入射して形成された投影像を入力する投影像入力部と、
    第1のフレネルゾーンパターンと、前記第1のフレネルゾーンパターンとは各領域における局所的な空間周波数が同一であり、かつ前記局所的な空間周波数の位相が異なる第2のフレネルゾーンパターンと、を前記投影像にそれぞれ乗算して、実部の画像と虚部の画像とからなる複素画像を生成する複素画像生成部と、
    前記複素画像を2次元複素フーリエ変換することにより空間領域の画像を再構成するフーリエ変換部と、
    を備える画像処理装置。
  2. 前記投影像と、前記複素画像と、前記空間領域の画像と、前記第1のフレネルゾーンパターンを示す情報と、前記第2のフレネルゾーンパターンを示す情報と、を記憶する記憶部をさらに備える請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記複素画像生成部は、前記投影像に前記第1のフレネルゾーンパターンを示す情報を乗算して前記実部の画像を生成し、前記投影像に前記第2のフレネルゾーンパターンを示す情報を乗算して前記虚部の画像を生成する請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記第1のフレネルゾーンパターンと前記第2のフレネルゾーンパターンとは70°以上110°以下の範囲において正または負に前記局所的な空間周波数の位相がずれている請求項1から3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記第1のフレネルゾーンパターンの前記局所的な空間周波数の位相または前記第2のフレネルゾーンパターンの前記局所的な空間周波数の位相が前記フレネルゾーンプレートの局所的な空間周波数の位相と同一である請求項1から4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記複素画像生成部は、合焦させる被写体距離に応じて拡大率の異なる前記第1のフレネルゾーンパターン及び前記第2のフレネルゾーンパターンを使用して前記複素画像を生成する請求項1から5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記フレネルゾーンプレートの局所的な空間周波数の情報を入力する情報入力部をさらに備え、
    前記複素画像生成部は前記入力した情報に基づく局所的な空間周波数を有する前記第1のフレネルゾーンパターン及び前記第2のフレネルゾーンパターンを前記投影像にそれぞれ乗算する請求項1から6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 前記被写体からの光を入射する前記単一のフレネルゾーンプレートと、前記フレネルゾーンプレートを透過した前記光により前記投影像が形成されるイメージセンサと、を有し、前記イメージセンサから前記投影像を取得する撮像部と、
    請求項1から7のいずれか1項に記載の画像処理装置と、
    を備え、
    前記投影像入力部は前記撮像部が取得した前記投影像を入力する撮像システム。
  9. 被写体からの光が単一のフレネルゾーンプレートに入射して形成された投影像を入力するステップと、
    第1のフレネルゾーンパターンと、前記第1のフレネルゾーンパターンとは各領域における局所的な空間周波数が同一であり、かつ前記局所的な空間周波数の位相が異なる第2のフレネルゾーンパターンと、を前記投影像にそれぞれ乗算して、実部の画像と虚部の画像とからなる複素画像を生成するステップと、
    前記複素画像を2次元複素フーリエ変換することにより空間領域の画像を再構成するステップと、
    を備える画像処理方法。
  10. 前記複素画像を生成するステップでは、前記投影像に、画像処理装置の記憶部に記憶された前記第1のフレネルゾーンパターンを示す情報を乗算して前記実部の画像を生成し、前記投影像に、前記記憶部に記憶された前記第2のフレネルゾーンパターンを示す情報を乗算して前記虚部の画像を生成する請求項9に記載の画像処理方法。
  11. 前記第1のフレネルゾーンパターンと前記第2のフレネルゾーンパターンとは70°以上110°以下の範囲において正または負に前記局所的な空間周波数の位相がずれている請求項9または10に記載の画像処理方法。
  12. 前記第1のフレネルゾーンパターンの前記局所的な空間周波数の位相または前記第2のフレネルゾーンパターンの前記局所的な空間周波数の位相が前記単一のフレネルゾーンプレートの局所的な空間周波数の位相と同一である請求項9から11のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  13. 前記複素画像を生成するステップでは、合焦させる被写体距離に応じて拡大率の異なる前記第1のフレネルゾーンパターン及び前記第2のフレネルゾーンパターンを使用して前記複素画像を生成する請求項9から12のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  14. 前記被写体からの光を入射する前記フレネルゾーンプレートと、前記単一のフレネルゾーンプレートを透過した前記光により前記投影像が形成されるイメージセンサと、により前記イメージセンサから前記投影像を取得するステップをさらに有し、
    前記投影像を入力するステップでは前記取得した前記投影像を入力する請求項9から13のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  15. 前記単一のフレネルゾーンプレートの局所的な空間周波数の情報を入力するステップをさらに有し、
    前記複素画像を生成するステップでは前記入力した情報に基づく局所的な空間周波数を有する前記第1のフレネルゾーンパターン及び前記第2のフレネルゾーンパターンを前記投影像にそれぞれ乗算する請求項9から14のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  16. 被写体からの光が単一のフレネルゾーンプレートに入射して形成された投影像を入力する機能と、
    第1のフレネルゾーンパターンと、前記第1のフレネルゾーンパターンとは各領域における局所的な空間周波数が同一であり、かつ前記局所的な空間周波数の位相が異なる第2のフレネルゾーンパターンと、を前記投影像にそれぞれ乗算して、実部の画像と虚部の画像とからなる複素画像を生成する機能と、
    前記複素画像を2次元複素フーリエ変換することにより空間領域の画像を再構成する機能と、
    をコンピュータに実現させる画像処理プログラムのコンピュータ読み取り可能なコードが記録された記録媒体。
  17. 前記複素画像を生成する機能は、画像処理装置の記憶部に記憶された前記第1のフレネルゾーンパターンを示す情報を前記投影像に乗算して前記実部の画像を生成し、前記記憶部に記憶された前記第2のフレネルゾーンパターンを示す情報を前記投影像に乗算して前記実部の画像を生成する請求項16に記載の記録媒体。
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