JP6773562B2 - スフィンゴ脂質吸収促進剤 - Google Patents
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Description
本発明のスフィンゴ脂質吸収促進剤は、前記したように、乳酸菌および/またはビフィズス菌の発酵物および/または培養物を有効成分とする。ここで、「有効成分とする」とは、本発明による吸収促進剤が、スフィンゴ脂質の吸収を促進する作用を生体内で奏するのに充分な使用量(すなわち、有効量)の乳酸菌および/またはビフィズス菌の発酵物および/または培養物を含有することをいう。
すなわち、炭素鎖数が16〜18であるスフィンゴシンまたはジヒドロスフィンゴシンと炭素鎖が14〜26である脂肪酸がそれぞれアミド結合したセラミド構造に、ホスホコリンまたはホスホエタノールアミンが結合したスフィンゴミエリン分子種である。
このため、本発明のスフィンゴ脂質吸収促進剤によれば、セラミドの生体内への吸収も促進される。
すなわち、炭素鎖数が16〜18であるスフィンゴシン、ジヒドロスフィンゴシン、スフィンガジエニン、フィトスフィンゴシンまたはヒドロキシスフィンゲニンと炭素鎖が14〜26である脂肪酸またはヒドロキシ脂肪酸がそれぞれアミド結合したセラミド分子種。上記のセラミド分子種にグルコースが結合したグルコシルセラミド分子種。上記のセラミド分子種にガラクトースが結合したガラクトシルセラミド分子種である。
さらに、本発明において、処理物の作成の際は、ろ過、遠心分離、膜分離等の除菌処理、沈殿、濃縮、ペースト化、希釈、乾燥などの前述の処理工程の1つ又は複数を組み合わせて用いることができる。
発酵乳原料ミックスとは、原料乳および他の成分を含む混合物であり、例えば、原料乳、水、他の任意成分(例えば、砂糖、糖類、甘味料、酸味料、ミネラル、ビタミン、香料等)等の発酵乳の製造に常用される原料を加温して溶解し、混合することによって得ることができる。また、発酵乳は、脱脂粉乳やホエイ分解物などの培養液にペクチン、グアーガム、キサンタンガム、カラギーナン、加工でんぶんなどの増粘剤やゲル化剤を使用できる。乳には、殺菌前のものも、殺菌後のものも含まれる。原料乳の具体的な素材(材料)には、水、生乳、殺菌乳、脱脂乳、全脂粉乳、脱脂粉乳、全脂濃縮乳、脱脂濃縮乳、バターミルク、バター、クリームなどが含まれてもよい。また、ホエイタンパク質濃縮物(WPC)、ホエイタンパク質単離物(WPI)、α−ラクトアルブミン(α−La)、β−ラクトグロブリン(β−Lg)などが含まれてもよい。
本発明の有効成分である乳酸菌および/またはビフィズス菌の発酵物および/または培養物は、スフィンゴ脂質の吸収促進活性を有し(後述する実施例1および2)、通常、セラミドの吸収促進活性も有する。したがって、本発明のスフィンゴ脂質吸収促進剤を使用することで、生体内でのスフィンゴ脂質の吸収を向上させることができるため、生体内でスフィンゴ脂質またはその誘導物質の存在により奏される種々の作用を、より一層向上させることができる。この点は、スフィンゴ脂質がスフィンゴミエリンである場合も当然同様のことが言え、本発明のスフィンゴミエリン吸収促進剤を使用することで、生体内でのスフィンゴミエリンの吸収を向上させることができるため、生体内でスフィンゴミエリンまたはその誘導物質の存在により奏される種々の作用を、より一層向上させることができる。
前記したように、本発明によれば、本発明の有効成分、すなわち乳酸菌および/またはビフィズス菌の発酵物および/または培養物と、スフィンゴ脂質とを含んでなる、経口摂取用または経腸投与用組成物が提供される。この組成物は、そのような有効成分として、本発明のスフィンゴ脂質吸収促進剤を含んでなるということもできる。
ここで、「追加のスフィンゴ脂質」とは、乳酸菌および/またはビフィズス菌の発酵物および/または培養物にスフィンゴ脂質が含まれている場合に、乳酸菌および/またはビフィズス菌の発酵物および/または培養物に含まれているスフィンゴ脂質自体の量を超えて、追加的に組成物中に存在するスフィンゴ脂質のことを意味する。
本発明において、医薬組成物とは、製剤化のために許容されうる添加剤を併用して、常法に従い、経口製剤または非経口製剤として調製したものである。簡易性の点からは、経口製剤であることが好ましい。経口製剤の場合には、錠剤、散剤、細粒剤、顆粒剤、カプセル剤、丸剤、徐放剤などの固形製剤、溶液、懸濁液、乳濁液などの液状製剤の形態をとることができる。製剤化のために許容されうる添加剤としては、例えば、賦形剤、安定剤、防腐剤、湿潤剤、乳化剤、滑沢剤、甘味料、着色料、香料、緩衝剤、酸化防止剤、pH調整剤などが挙げられる。
ラットに、乳由来のスフィンゴミエリンのみを投与するか、粉末のヨーグルトと乳由来のスフィンゴミエリンを同時に投与して、リンパ液中に取り込まれたスフィンゴミエリンの吸収量を評価した。
Sugawaraらの方法(J. Lipid Res. 2010, 51, 1761-1769)に従って実験した。具体的には、下記の通りであった。
ラット(SD系、雄、体重:約350g)を1週間で馴化飼育した後に、胸管リンパと胃にカニュレを処置し、シリンジポンプを用いて、緩衝液(グルコース:139mM、塩化ナトリウム:85mM)を胃内へ一晩で(約12時間で)送液(流速:3mL/min)した。
各試験溶液(A)、(B)および(C)を下記のようにして調製した。
(A) トリオレイン:200mg、牛血清アルブミン:50mg、およびタウロコール酸ナトリウム:200mgを混合した。
試験溶液(A)、(B)および(C)に対応した3群(a、b、c)を次に示し、それらの内容を表1に示した。なお、各群のラットを5匹ずつとした。
(a) 対照群: 試験溶液(A):3mL/rat(SM:0mg/rat)で胃内投与した。
(b) SM群: 試験溶液(B):3mL/rat(SM:5mg/rat)で胃内投与した。
(c) SM+YG群: 試験溶液(C):3mL/rat(SM:4.75mg/rat)と合わせて、YG:250mg/ratで胃内投与した。
試験溶液を投与した後に、ラットのリンパ液のスフィンゴミエリンの吸収量を評価した。具体的には、ラットのリンパ液には存在せず、乳由来のスフィンゴミエリンに特異的に存在するセラミド分子種(d16:1−C16:0)、スフィンゴミエリン分子種(d16:1−C16:0 SM)の動態を指標として、吸収性の違いを比較した。
ラットから採取したリンパ液の脂質の抽出は、Folchらの方法(J. Biol. Chem., 1957, 226, 497-509)に従った。
具体的には、リンパ液:200μL(リンパ液を2.5mL/hで回収した場合)に、生理食塩水:800μLを加えて、クロロホルム−メタノールの混合液(2:1(v/v)):4mLを加え、振とう(200rpm、15分間)した。次いで、遠心分離(2000rpm、10分間)した後に、下層を別のチューブに移し、遠心濃縮してから、メタノール:500μLを加えて、セラミドの分析用の試料を調製した。さらに、メタノールで10倍に希釈して、スフィンゴミエリンの分析用の試料を調製した。
結果は図1および図2に示されるとおりであった。
図2には、スフィンゴミエリン分子種(d16:1−C16:0 SM)量の推移を示した。ここで、各試験溶液を経口投与してから3、4、5、6時間後に、SM群に比べて、SM+YG群において、スフィンゴミエリン分子種量は高値であった。
ラットに、MPLのみを経口投与するか、ヨーグルトとMPLを同時に経口投与するかして、血中のセラミド量を評価した。
(2−1) MPLの経口投与および採血
ラット(SD系、雄、体重:約300g)を1週間で馴化飼育した。そして、ラットを16時間で絶食させた後に、2群に群分けし、下記に示す各試験溶液(D)および(E)を経口投与し、その投与前、その投与の90分後、180分後、270分後、360分後に、尾静脈より採血した。そして、常法に従い、血清を得た。
(d) MPL群: 試験溶液(D):体重の1kgあたり、MPL:540mg(スフィンゴミエリンとして100mg)の用量を投与した。
(e) MPL+YG群: 試験溶液(E):体重の1kgあたり、ヨーグルト(明治ブルガリアヨーグルト脂肪ゼロ、株式会社明治より入手):11.3g、およびMPL:535mg(スフィンゴミエリンの総量として100mg)の用量を投与した。
試験溶液を経口投与した後に、ラット血清中のセラミド量を評価した。
具体的には、ラットの血清には存在せず、乳由来のスフィンゴミエリンに特異的に存在するセラミド分子種(d16:1−C16:0、d16:1−C22:0、d16:1−C23:0、d16:1−C24:0)の動態を指標として、血清濃度の違いを比較した。
ラットから採取した血清脂質の抽出は、Folchらの方法(J. Biol. Chem., 1957, 226, 497-509)に従った。
具体的には、血清:50μLに、生理食塩水:200μLを加えてから、クロロホルム−メタノールの混合液(2:1(v/v)):1mLを加え、抽出した。次いで、遠心分離(2000rpm、10分間)した後に、下層を別のチューブに移し、遠心濃縮してから、メタノール:200μLを加えて、セラミドの分析用の試料を調製した。
結果は図3および図4に示されるとおりであった。
紫外線を照射することによって、皮膚のバリア機能を悪化させたヘアレスマウスに、スフィンゴミエリンまたは、スフィンゴミエリンとヨーグルトを3日間経口摂取させて、皮膚バリア機能(角層水分量、経皮水分蒸散量(TEWL))への影響を評価した。
スフィンゴ脂質として、乳由来のスフィンゴミエリン(SM、純度98%、長良サイエンス社)を使用した。
(3−1) 紫外線の照射による皮膚のバリア機能悪化状態の誘導
ヘアレスマウス(Hos:HR−1、雌、4週齢 星野試験動物飼育所)を1週間で馴化させた後に、20mJ/cm2の条件で、紫外線(UV−B(GL20SE、三共電気株式会社))を照射した。
皮膚のバリア機能悪化の試験系を用いて、スフィンゴミエリンまたはスフィンゴミエリンとヨーグルトの経口投与による皮膚の状態への影響を評価した。各群の試験系を8匹ずつとした。動物実験の群構成(評価群の構成)とスフィンゴミエリンとヨーグルトの含量の関係を、下記に示した。
SM群: スフィンゴミエリンを10mg/kg/dayで経口投与する群
SM+YG群: スフィンゴミエリンとヨーグルトをそれぞれ10mg/kg/day、11.3g/kg/dayで経口投与する群
(ただし、前記SM群とSM+YG群では共に、スフィンゴミエリンやヨーグルトに加えて、さらにコラーゲンを1000mg/kg/dayの割合で経口投与している)。
各試験群について、角層水分量およびTEWLを測定し、これらより、皮膚のバリア機能を評価した。
角層水分量は、コルネオメーター(Corneometer,Courage and Khazaka Electronic GmbH社)を用いて、5回/匹で測定した。このうち、最大値と最小値を除いた3回の測定値の平均を採用し、角層水分量とした。
経皮水分蒸散量(TEWL)は、テヴァメーター(Tewemeter MPA580,Courage and Khazaka Electronic GmbH社)に、29℃に保温したプローブを20秒間で用いて測定した。これら得られた測定結果について、3回の平均を採用、経皮水分蒸散量とした。
(角層水分量)
結果は、図5に示した通りであった。
図5において、Control群の角層水分量に比べて、SM群およびSM+YG群の角層水分量は高値であった。さらに、SM+YG群はSM群に比べ、高値であった。このことから、SM+YG群は、SM群に比べて皮膚のバリア機能の悪化がより抑制(改善)されたと考えられた。
結果は、図6に示した通りであった。
図6において、Control群のTEWLに比べて、SM群のTEWLは低値であった。さらに、SM+YG群はSM群に比べ、低値であった。これらから、SM+YG群は、SM群に比べて皮膚のバリア機能の悪化がより抑制(改善)されたと考えられた。
ラットに、MPLのみを経口投与した場合、ヨーグルトとMPLを同時に経口投与した場合、および、未発酵乳とMPLを同時に経口投与した場合のそれぞれについて、血中のセラミド量を評価した。
(4−1)
ラット(SD系、雄、体重:約270g)を1週間で馴化飼育した。そして、ラットを16時間で絶食させた後に、3群に群分けし、下記に示す試験溶液(F)、(G)および(H)を経口投与した。次いで、投与前、投与の90分後、180分後、270分後、および360分後の各タイミングに、尾静脈より採血を行い、常法に従い、血清を得た。
(f)MPL群: 試験溶液(F):体重の1kgあたり、MPL:540mg(スフィンゴミエリンとして100mg)の用量を投与した。
(g)MPL+YG群: 試験溶液(G):体重の1kgあたり、ヨーグルト(明治ブルガリアヨーグルト脂肪ゼロ、株式会社明治より入手):11.3g、およびMPL:535mg(スフィンゴミエリンの総量として100mg)の用量を投与した。
(h)MPL+未発酵乳群: 試験溶液(H):体重の1kgあたり、脱脂粉乳(明治脱脂粉乳、株式会社明治より入手):1.3g、およびMPL:537mg(スフィンゴミエリンの総量として100mg)の用量を投与した。
試験溶液を経口投与した後に、ラット血清中のセラミド量を評価した。
具体的には、セラミド分子種(d16:1−C16:0、d16:1−C22:0、d16:1−C23:0、d16:1−C24:0)を指標とした。
結果は、図7に示されるとおりであった。
ラットに、MPLのみを経口投与した場合、ヨーグルトとMPLを同時に経口投与した場合、ヨーグルト分画上清物とMPLを同時に経口投与した場合、およびヨーグルト分画沈殿物とMPLを同時に経口投与した場合のそれぞれについて、血中のセラミド量を評価した。
(5−1)ヨーグルト分画物の調製方法
ヨーグルト(明治ブルガリアヨーグルト脂肪ゼロ、株式会社明治より入手)を6000rpmで10分間遠心分離し、ヨーグルト分画上清物およびヨーグルト分画沈殿物を得た。
ラット(SD系、雄、体重:約270g)を1週間で馴化飼育した。そして、ラットを16時間で絶食させた後に、3群に群分けし、下記に示す試験溶液(I)、(J)および(K)および(L)を経口投与した。次いで、投与前、投与の90分後、180分後、270分後、および360分後の各タイミングに、尾静脈より採血を行い、常法に従い、血清を得た。
(i)MPL群: 試験溶液(I):体重の1kgあたり、MPL:540mg(スフィンゴミエリンとして100mg)の用量を投与した。
(j)MPL+YG群: 試験溶液(J):体重の1kgあたり、ヨーグルト(明治ブルガリアヨーグルト脂肪ゼロ、株式会社明治より入手):11.3g、およびMPL:535mg(スフィンゴミエリンの総量として100mg)の用量を投与した。
(k)MPL+YG上清群: 試験溶液(J):体重の1kgあたり、ヨーグルト上清:743mg、およびMPL:539mg(スフィンゴミエリンの総量として100mg)の用量を投与した。
(l)MPL+YG沈殿群: 試験溶液(K):体重の1kgあたり、ヨーグルト沈殿:455mg、およびMPL:536mg(スフィンゴミエリンの総量として100mg)の用量を投与した。
試験溶液を経口投与した後に、ラット血清中のセラミド量を評価した。
具体的には、セラミド分子種(d16:1−C16:0、d16:1−C22:0、d16:1−C23:0、d16:1−C24:0)を指標とした。
結果は、図8に示されるとおりであった。
ラットに、MPLのみを経口投与した場合、ヨーグルトとMPLを同時に経口投与した場合、および乳酸とMPLを同時に経口投与した場合のそれぞれについて、血中のセラミド量を評価した。
(6−1)
ラット(SD系、雄、体重:約270g)を1週間で馴化飼育した。そして、ラットを16時間で絶食させた後に、3群に群分けし、下記に示す試験溶液(L)、(M)および(N)を経口投与した。次いで、投与前、投与の90分後、180分後、270分後、および360分後の各タイミングに、尾静脈より採血を行い、常法に従い、血清を得た。
(l)MPL群: 試験溶液(L):体重の1kgあたり、MPL:540mg(スフィンゴミエリンとして100mg)の用量を投与した。
(m)MPL+YG群: 試験溶液(M):体重の1kgあたり、ヨーグルト(明治ブルガリアヨーグルト脂肪ゼロ、株式会社明治より入手):11.3g、およびMPL:535mg(スフィンゴミエリンの総量として100mg)の用量を投与した。
(n)MPL+乳酸群: 試験溶液(N):体重の1kgあたり、乳酸(和光純薬工業株式会社より入手):109mg(ヨーグルト中の乳酸量とpHを等しくした)、およびMPL:540mg(スフィンゴミエリンとして100mg)の用量を投与した。
試験溶液を経口投与した後に、ラット血清中のセラミド量を評価した。
具体的には、セラミド分子種(d16:1−C16:0、d16:1−C22:0、d16:1−C23:0、d16:1−C24:0)を指標とした。
結果は、図9に示されるとおりであった。
ラットに、MPLのみを経口投与した場合、ヨーグルトとMPLを同時に経口投与した場合、およびホエイたんぱく質とMPLを同時に経口投与した場合のそれぞれについて、血中のセラミド量を評価した。
(7−1)
ラット(SD系、雄、体重:約270g)を1週間で馴化飼育した。そして、ラットを16時間で絶食させた後に、3群に群分けし、下記に示す試験溶液(O)、(P)および(Q)を経口投与た。次いで、投与前、投与の90分後、180分後、270分後、および360分後の各タイミングに、尾静脈より採血を行い、常法に従い、血清を得た。
(o)MPL群: 試験溶液(O):体重の1kgあたり、MPL:540mg(スフィンゴミエリンとして100mg)の用量を投与した。
(p)MPL+YG群: 試験溶液(P):体重の1kgあたり、ヨーグルト(明治ブルガリアヨーグルト脂肪ゼロ、株式会社明治より入手):11.3g、およびMPL:535mg(スフィンゴミエリンの総量として100mg)の用量を投与した。
(q)MPL+ホエイたんぱく質群: 試験溶液(Q):体重の1kgあたり、ホエイたんぱく質(アラセン8899、フォンテラ社より入手):109mg(ヨーグルト中のホエイたんぱく質量と等しくした)、およびMPL:540mg(スフィンゴミエリンとして100mg)の用量を投与した。
試験溶液を経口投与した後に、ラット血清中のセラミド量を評価した。
具体的には、セラミド分子種(d16:1−C16:0、d16:1−C22:0、d16:1−C23:0、d16:1−C24:0)を指標とした。
結果は、図10に示されるとおりであった。
ラットに、MPLのみを経口投与した場合、ヨーグルトとMPLを同時に経口投与した場合、および多糖類とMPLを同時に経口投与した場合のそれぞれについて、血中のセラミド量を評価した。
(8−1)多糖類の精製
多糖類の精製はCerningらの方法(J. Dairy Sci., 1992, 75, 692-699)に従った。ヨーグルト上清画分をプロナーゼ(ロシュ製)処理し、たんぱく質を加水分解した。3倍量のエタノールを添加し、一晩冷凍し、遠心分離により多糖類を含む沈殿物を得た。沈殿物を限外ろ過膜(Merck Millipore, Centriprep Ultracel YM−3)により、たんぱく質加水分解物を除去し、多糖類を精製した。
ラット(SD系、雄、体重:約270g)を1週間で馴化飼育した。そして、ラットを16時間で絶食させた後に、3群に群分けし、下記に示す試験溶液(R)、(S)および(T)を経口投与した。次いで、投与前、その投与の90分後、180分後、270分後、および360分後の各タイミングに、尾静脈より採血を行い、常法に従い、血清を得た。
(r)MPL群: 試験溶液(R):体重の1kgあたり、MPL:540mg(スフィンゴミエリンとして100mg)の用量を投与した。
(s)MPL+YG群: 試験溶液(S):体重の1kgあたり、ヨーグルト(明治ブルガリアヨーグルト脂肪ゼロ、株式会社明治より入手):11.3g、およびMPL:535mg(スフィンゴミエリンの総量として100mg)の用量を投与した。
(t)MPL+多糖類群: 試験溶液(T):体重の1kgあたり、多糖類:52.5mg(ヨーグルト中の多糖類と等しくした)、およびMPL:540mg(スフィンゴミエリンとして100mg)の用量を投与した。
試験溶液を経口投与した後に、ラット血清中のセラミド量を評価した。
具体的には、セラミド分子種(d16:1−C16:0、d16:1−C22:0、d16:1−C23:0、d16:1−C24:0)を指標とした。
結果は、図11に示されるとおりであった。
ラットに、MPLのみを経口投与した場合、乳酸菌および/またはビフィズス菌により調製されたヨーグルトとMPLを同時に経口投与した場合のそれぞれについて、血中のセラミド量を評価した。
ラット(SD系、雄、体重:約270g)を1週間で馴化飼育した。そして、ラットを16時間で絶食させた後に、3群に群分けし、下記に示す試験溶液(U)、(V)、(W)、(X)および(Y)を経口投与した。次いで、投与前、その投与の90分後、180分後、270分後、および360分後の各タイミングに、尾静脈より採血を行い、常法に従い、血清を得た。
(u)MPL群: 試験溶液(U):体重の1kgあたり、MPL:540mg(スフィンゴミエリンとして100mg)の用量を投与した。
(v)MPL+YG(1)群: 試験溶液(V):体重の1kgあたり、ヨーグルト(1)(乳酸菌Lactobacillus GasseriおよびStreptococcus thermophilusにより調製、明治プロビオヨーグルトLG21脂肪ゼロ、株式会社明治より入手):11.3g、およびMPL:535mg(スフィンゴミエリンの総量として100mg)の用量を投与した。
(w)MPL+YG(2)群: 試験溶液(W):体重の1kgあたり、ヨーグルト(2)(乳酸菌Lactobacillus delbrueckii subsp. bulgaricusおよびStreptococcus thermophilusにより調製、明治プロビオヨーグルトR−1脂肪ゼロ、株式会社明治より入手):11.3g、およびMPL:535mg(スフィンゴミエリンの総量として100mg)の用量を投与した。
(x)MPL+YG(3)群: 試験溶液(W):体重の1kgあたり、ヨーグルト(3)(乳酸菌Lactobacillus Gasseri、ビフィズス菌Bifidobacterium longumにより調製、ナチュレ恵 megumi脂肪0(ゼロ)、雪印メグミルク株式会社より入手):11.3g、およびMPL:535mg(スフィンゴミエリンの総量として100mg)の用量を投与した。
(y)MPL+YG(4)群: 試験溶液(Y):体重の1kgあたり、ヨーグルト(4)(ビフィズス菌 Bifidobacterium longumにより調製、ビヒダスBB536プレーンヨーグルト脂肪ゼロ、森永乳業株式会社より入手):11.3g、およびMPL:535mg(スフィンゴミエリンの総量として100mg)の用量を投与した。
試験溶液を経口投与した後に、ラット血清中のセラミド量を評価した。
具体的には、セラミド分子種(d16:1−C16:0、d16:1−C22:0、d16:1−C23:0、d16:1−C24:0)を指標とした。
結果は、図12に示されるとおりであった。
ラットに、グルコシルセラミド(GC)のみを経口投与した場合、ヨーグルトとグルコシルセラミドLを同時に経口投与した場合のそれぞれについて、血中のセラミド量を評価した。
(10−1)
ラット(SD系、雄、体重:約270g)を1週間で馴化飼育した。そして、ラットを16時間で絶食させた後に、3群に群分けし、下記に示す試験溶液(Y)および(Z)を経口投与した場合、投与前、投与の90分後、180分後、270分後、および360分後の各タイミングに、尾静脈より採血を行い、常法に従い、血清を得た。
(y)GC群: 試験溶液(Y):体重の1kgあたり、GC:1613mg(グルコシルセラミドとして100mg、ニップンセラミドRPS、日本製粉より入手)の用量を投与した。
(z)GC+YG群: 試験溶液(Z):体重の1kgあたり、ヨーグルト(明治ブルガリアヨーグルト脂肪ゼロ、株式会社明治より入手):11.3g、およびGC:1613mgの用量を投与した。
試験溶液を携行した後に、ラット血清中のセラミド量を評価した。
具体的には、Sugawaraらの報告(J. Lipid Res., 2010, 51, 1761-1769)により、グルコシルセラミド投与後に増加することが知られている血清セラミド分子種(d18:2−C16:0、d18:2−C23:0)を指標とした。
結果は、図13に示されるとおりであった。
Claims (10)
- 乳酸菌および/またはビフィズス菌の乳発酵物および/または乳培養物と、追加のスフィンゴミエリンまたは乳由来のスフィンゴミエリン高含有リン脂質濃厚物とを含んでなる、スフィンゴミエリンまたはグルコシルセラミド吸収促進のための経口摂取用または経腸投与用組成物。
- 乳酸菌および/またはビフィズス菌の乳発酵物および/または乳培養物と、スフィンゴミエリンまたは乳由来のスフィンゴミエリン高含有リン脂質濃厚物との配合比が、スフィンゴミエリンまたは乳由来のスフィンゴミエリン高含有リン脂質濃厚物の1mgに対して、乳酸菌および/またはビフィズス菌の乳発酵物および/または乳培養物(乾重量(粉末))を1〜10000mgで含んでなる、請求項1に記載の経口摂取用または経腸投与用組成物。
- 乳酸菌および/またはビフィズス菌の乳発酵物および/または乳培養物と、スフィンゴミエリンまたは乳由来のスフィンゴミエリン高含有リン脂質濃厚物との配合比が、スフィンゴミエリンまたは乳由来のスフィンゴミエリン高含有リン脂質濃厚物の1mgに対して、乳酸菌および/またはビフィズス菌の乳発酵物および/または乳培養物(湿重量)を0.01〜100gで含んでなる、請求項1に記載の経口摂取用または経腸投与用組成物。
- 乳酸菌およびビフィズス菌が、Lactobacillus delbrueckii subsp. bulgaricus、Streptococcus thermophilus、Lactobacillus gasseri、およびBifidobacterium longumから選択される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の経口摂取用または経腸投与用組成物。
- スフィンゴミエリンの生体内への吸収によって誘発される生体内の作用のために用いられる、請求項1〜4のいずれか一項に記載の経口摂取用または経腸投与用組成物。
- 誘発される生体内の作用が、皮膚の状態の悪化の予防もしくは改善、ガン抑制作用、美肌作用、乳幼児脳発達促進作用、ミトコンドリア機能向上作用、運動機能向上作用、内臓脂肪蓄積抑制および血中アディポネクチン濃度上昇促進作用、および、感染症予防作用からなる群より選択されるものである、請求項5に記載の経口摂取用または経腸投与用組成物。
- 皮膚の状態の悪化の予防、抑制または改善用である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の経口摂取用または経腸投与用組成物。
- 皮膚の状態の悪化が、皮膚のバリア機能の悪化である、請求項7に記載の組成物。
- 請求項1〜8のいずれか一項に記載の組成物を含む、スフィンゴミエリンまたはグルコシルセラミド吸収促進のための飲食品。
- 機能性食品、健康栄養食品、サプリメント、特定保健用食品、機能性表示食品または疾病リスク低減表示付き食品である、請求項9に記載の飲食品。
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