JP6771239B1 - 回転円板式の物品供給装置 - Google Patents
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Abstract
Description
而して、供給対象とする物品の形状・サイズや材質は様々であり、ポリエチレン製の円板のように回転円板との接触面に大きな摩擦抵抗を生じさせるものもある。このような物品を多数回転円板上に纏めて投入すると、なかなかばらけない。
特許文献2には、回転円板上の中心部に棒状の誘導片の一端部を回転自在に軸支させたものが記載されており、フリー状態になっている誘導片に物品が当たることで回転円板の外縁に誘導される仕組みになっている。しかしながら、大きな摩擦抵抗を生じさせる物品に対しては、この仕組みでは容易には誘導されない。
図1で符号3は基台を示す。この基台3では脚部5によって台板部7が有る程度の高さに水平に持ち上げ支持されており、台板部7の下側には空間が形成されている。そして、台板部7に形成された丸い貫通孔にはボールベアリング9が備えられている。このボールベアリング9を利用して、図2、図3に示す回転容器11が回転自在に支持されている。
回転容器11の側面部17は外方に向かって膨出して、その内面が環状の球面になっており、この内面が脱落防止壁19として利用される。側面部17はその上端部が最大に拡がっており、上方に向かって大きく開口している。上端部には外フランジ状に旋回トラック21が連設されている。この旋回トラック21は上方から見て環状になっており、その上面は平面になっている。回転容器11の小筒部15がボールベアリング9に軸周りに回転自在に支持されており、旋回トラック21の上平面が水平面になっている。
台板部7の下面には回転容器駆動モータ23が取付けられており、その回転容器駆動モータ23からのトルクがタイミングベルト・プーリ伝達系を介して小筒部15に伝達されることで、回転容器11が軸周りに回転するようになっている。この回転により、旋回トラック21は水平に旋回する。
この回転円板25の中心には回転円板駆動軸29が貫通固定されており、この回転円板駆動軸29の上端部は回転円板25の上面から小さく突出している。一方、回転円板駆動軸29は回転円板25の下面からは大きく突出しており、この突出部分が小筒部15の中空部分を通り抜けて台板部7の下側空間に至っている。
回転円板駆動軸29は円筒状になっており、その軸方向両端部は貫通して開口されている。上記したような支持やトルクの伝達は、回転円板駆動軸29の外周面を利用して実現されており、その中空部分は軸挿通用に利用可能になっている。上下端の開口には軸受41、41がそれぞれ備えられている。
取付板部31の下面には誘導片駆動モータ45が取付けられており、その誘導片駆動モータ45の駆動軸にはパーマヒストルクコントローラ47が連結されており、パーマヒストルクコントローラ47の中心軸が、タイミングベルト・プーリ伝達系を介して誘導片駆動軸43に連結されている。
誘導片駆動軸43の下端部には回転状態検知部として速度検出用パルス発生装置49が取付けられている。この速度検出用パルス発生装置49では、誘導片駆動軸43の回転数(回転速度)に相当するパルス信号を生成し、通信機能を利用して送出するようになっている。
符号57は誘導片を示し、この誘導片57は細長い長方形の平板で構成されている。この誘導片57の一方の短辺縁側が基端側となっており、当該基端側の板面が1つの側面部55に重ね合され固定されている。当該基端側の縁はその重ね合せ側の側面部55の角部に揃えられており、はみ出していない。
3つの誘導片57、57、57が側面部55、55、……に一つおきに上記したように固定されており、互いに120°の間隔をあけて放射状に配置されている。
また、誘導片57の先縁59となる短辺縁は、回転円板25の外縁27に向かって延びているが、物品B、この実施の形態ではポリエチレン製の円板が2個程度並んで通り抜ける程度の隙間が外縁27側に残されている。誘導片57の板面61の上縁の高さは、物品Bの厚みよりも僅かではあるが大きくなるように設定されている。
そして、回転容器11、回転円板25、誘導片57のそれぞれの回転は互いに干渉されない。
ガイド壁63は、円筒形のハウジング69に囲まれており、このハウジング69には排出口71が形成されている。排出路67の排出方向先側に排出口71が臨んでいる。
この物品供給動作を以下で説明する。
装置の稼働中は、回転容器11、回転円板25、誘導片57はそれぞれモータ駆動により上方から見て時計回りに回転するようにトルクが伝達されている。回転容器11と回転円板25はそれぞれモータ側と固定的に連結されているので、設定された回転速度で回転する。これらの回転速度はほぼ同じで、必要以上に遠心力が大きくならないよう、低速度になっている。誘導片57にも時計回りに回転するようにパーマヒストルクコントローラ47を介してトルクが伝達されるようになっており、フリー状態では回転円板25よりも早い速度で回転し、スリップ状態では回転円板25と同じ速度で回転する。
外縁27とそれに連なる内側の環状部分が乗移り待機域79になっており、そこは誘導片57の先縁59の先方に位置する。乗移り待機域79は物品Bが1個は十分に通り抜ける程度の幅寸法を有している。
また、3つの誘導片57を利用しているので、物品B、B、……が回転円板25上で3つの区域に分割されて乗せられており、負荷となる物品B、B、……の数に影響されるトルク変動の幅が小さく抑えられており、上記した優しい動作の実現を助けている。
回転容器駆動モータ23、回転円板駆動モータ39、誘導片駆動モータ45とも設定速度が調整可能になっているので、物品Bの実際の形状・サイズ、材質に応じて、最適化することができる。
例えば、誘導片ユニットを交換することで、誘導片の数を増やすことも可能となっている。
7…台板部 9…ボールベアリング 11…回転容器 13…連通孔
15…小筒部 17…側面部 19…脱落防止壁 21…旋回トラック
23…回転容器駆動モータ 25…回転円板 27…外縁
29…回転円板駆動軸 31…取付板部 33…ボールベアリング
35…ホルダー部 37…ボールベアリング
39…回転円板駆動モータ 41…軸受 43…誘導片駆動軸
45…誘導片駆動モータ 47…パーマヒストルクコントローラ
49…速度検出用パルス発生装置 51…誘導片ユニット
53…取付ハブ 55…側面部 57…誘導片 59…先縁
61…板面 63…ガイド壁 65…落とし片 67…排出路
69…ハウジング 71…排出口 73…投入部
75…投入シュート 77…乗移り点 79…乗移り待機域
B…物品
Claims (5)
- 上方から見て環状の水平に旋回する旋回トラックと、前記旋回トラックの内側で傾斜した姿勢で前記旋回トラックと上方から見て同じ方向に回転する回転円板を備え、前記回転円板の外縁が最高位置に至ると前記旋回トラックの内縁と最接近するように構成されており、前記回転円板上に投入された物品は、前記回転により遠心力を受けて、前記外縁に向かって滑り移動し、前記最接近部またはその近傍を乗移り点としてそこで前記旋回トラックに乗移る回転円板式の物品供給装置において、
前記回転円板の外縁側の少なくとも物品1個分の間隔を環状の乗移り待機域とし、
誘導機構として、前記回転円板の中心に軸支され、前記回転円板の外縁に向かって延びて先端が前記乗移り待機域の近傍まで延びた誘導片と、前記誘導片を無負荷状態では前記回転円板よりも速く同じ方向に回転させ、負荷の大きさに応じて減速させる回転手段を備え、
前記誘導片に押されて、前記回転円板上の物品が前記乗移り待機域に順次送り込まれることを特徴とする回転円板式の物品供給装置。 - 請求項1に記載した回転円板式の物品供給装置において、
3つの誘導片が120°間隔で軸支されていることを特徴とする物品供給装置。 - 請求項1または2に記載した回転円板式の物品供給装置において、
回転手段は、モータと、前記モータに接続され、前記モータからのトルクをトルク調整可能に誘導片を軸支する誘導軸に伝達するパーマヒストルクコントローラとで構成されていることを特徴とする物品供給装置。 - 請求項3に記載した回転円板式の物品供給装置において、
誘導片は誘導軸に対して着脱自在になっていることを特徴とする物品供給装置。 - 請求項1から4のいずれかに記載した回転円板式の物品供給装置において、
物品投入部と、誘導軸の回転状態を検知する回転状態検知部と、前記回転状態検知部からの検知情報に基づいて前記物品投入部に投入動作させるコントローラとを備えることを特徴とする物品供給装置。
Priority Applications (1)
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JP2019134788A JP6771239B1 (ja) | 2019-07-22 | 2019-07-22 | 回転円板式の物品供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2019134788A JP6771239B1 (ja) | 2019-07-22 | 2019-07-22 | 回転円板式の物品供給装置 |
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JP6771239B1 true JP6771239B1 (ja) | 2020-10-21 |
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Family Applications (1)
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JP2019134788A Active JP6771239B1 (ja) | 2019-07-22 | 2019-07-22 | 回転円板式の物品供給装置 |
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JP (1) | JP6771239B1 (ja) |
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2019
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