JP6767995B2 - 分離膜の補修方法及び分離膜構造体の製造方法 - Google Patents

分離膜の補修方法及び分離膜構造体の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、分離膜の補修方法及び分離膜構造体の製造方法に関する。
従来、ゼオライト膜の欠陥を補修するために、有機無機ハイブリッドシリカ(以下、「補修材」という。)を含むゾルをゼオライト膜の表面に流す手法が提案されている(特許文献1参照)。この手法によれば、ゼオライト膜の欠陥に流れ込む補修材で欠陥が塞がれるため、ゼオライト膜の分離性能を向上させることができる。
国際公開第2014/156579号明細書
しかしながら、特許文献1の手法では、補修材が欠陥に自然に流れ込む力を利用しているため、一部の欠陥が残存するおそれがある。従って、分離膜の分離性能の向上には、いまだ余地が残されている。
本発明は、上述の状況に鑑みてなされたものであり、分離膜の分離性能を向上可能な分離膜の補修方法及び分離膜構造体の製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係る分離膜の補修方法は、補修材粒子を水系溶媒に分散させた所定pHのコロイド溶液を、支持体上に形成された分離膜の表面に付着する工程を備える。所定pHにおいて、補修材粒子は、支持体と逆の符号の電荷を有する。
本発明によれば、分離膜の分離性能を向上可能な分離膜の補修方法及び分離膜構造体の製造方法を提供することができる。
分離膜構造体の断面図 主要材料のコロイド溶液のpHとゼータ電位との関係を示すグラフ 分離膜の補修方法を説明するための図
(分離膜構造体10の構成)
図1は、分離膜構造体10の構成を示す断面図である。分離膜構造体10は、支持体20、分離膜30及び補修部40を備える。
(1)支持体20
支持体20は、分離膜30を支持する。支持体20は、表面に分離膜30を膜状に形成(結晶化、塗布、或いは析出)できるような化学的安定性を有する。支持体20は、セラミックスの焼結体である。セラミックスとしては、アルミナ、シリカ、ムライト、ジルコニア、チタニア、イットリア、窒化ケイ素、炭化ケイ素などが挙げられる。
支持体20は、分離対象である流体混合物を分離膜30に供給できるような形状であればよい。支持体20の形状としては、例えば、モノリス状、平板状、管状、円筒状、円柱状、及び角柱状などが挙げられる。モノリス状とは、長手方向に形成された複数のセルを有する形状であり、ハニカム状を含む概念である。支持体20がモノリス状である場合、長手方向の長さは150〜2000mmとすることができ、径方向の直径は30〜220mmとすることができるが、これに限られるものではない。支持体20がモノリス状である場合、支持体20には、直径1〜5mmのセルを30〜2500個形成することができる。
支持体20は、多数の開気孔を有する多孔質体である。支持体20の平均細孔径は、流体混合物のうち分離膜30を透過した透過成分を通過させることのできる大きさであればよい。支持体20の平均細孔径を大きくすることによって、透過成分の透過量を増加させることができる。支持体20の平均細孔径を小さくすることによって、支持体20の強度を増大させるとともに、支持体20の表面が平坦になりやすいため分離膜30を形成しやすくなる。支持体20の気孔率は特に制限されないが、例えば25%〜50%とすることができる。支持体20の平均細孔径は特に制限されないが、例えば0.01μm以上25μm以下とすることができる。支持体20の平均細孔径は、水銀ポロシメーターやパームポロメーターによって測定できる。
支持体20の平均粒径は特に制限されないが、例えば5μm以上100μm以下とすることができる。支持体20の平均粒径とは、SEM(Scanning Electron Microscope)を用いた断面観察によって測定される30個の粒子それぞれの最大直径の算術平均値である。
支持体20は、一様な平均細孔径を有する単層によって構成されてもよいし、異なる平均細孔径をそれぞれ有する複層によって構成されていてもよい。支持体20が複層によって構成されている場合、各層の平均細孔径は分離膜30に近いほど小さくてもよい。支持体20が複層によって構成されている場合、支持体20の平均細孔径とは、分離膜30と接触する層の平均細孔径を意味する。支持体20が複層によって構成されている場合、各層は上述した材料から選択される少なくとも一つの材料によって構成することができる。
(2)分離膜30
分離膜30は、支持体20上に形成される。分離膜30は、無機材料、有機材料、金属材料、或いはこれらの複合材料によって構成することができる。耐熱性や耐有機溶媒性を考慮すると、分離膜30としては、ゼオライト膜、チタニア膜、シリカ膜及び炭素膜などの無機膜が好適であり、細孔径の分布を狭くしやすいゼオライト膜がより好適である。
分離膜30の平均細孔径は、支持体20の平均細孔径よりも小さい。例えば、分離膜30が精密濾過や限外濾過に用いるセラミックスフィルタである場合、分離膜30の平均細孔径は0.001〜1.0μmとすることができる。分離膜30の平均細孔径は、細孔径の大きさに応じてASTM F316(Standard Test Methods for Pore Size Characteristics of Membrane Filters by Bubble Point and Mean Flow Pore Test)に記載されたエアフロー法や水銀圧入法によって測定できる。また、分離膜30が酸素n員環以下の環からなる細孔を有するゼオライト膜である場合、分離膜30の平均細孔径は、細孔の短径と長径の算術平均値である。なお、酸素n員環とは、細孔を形成する骨格を構成する酸素原子の数がn個であって、Si原子、Al原子、P原子の少なくとも1種を含み、各酸素原子がSi原子、Al原子またはP原子などと結合して環状構造をなす部分のことである。
分離膜30がゼオライト膜である場合、ゼオライトの骨格構造(型)は特に制限されるものではなく、例えばMFI、LTA、CHA、DDR、MOR、DOH、FAU、OFF/ERI、LTL、FER、BEA、BEC、CON、MSE、MEL、MTW、MEI、MWW、RHO、BOG、SZR、EMT、SOD、AEI、AEL、AEN、AET、AFN、AFO、AFR、AFS、AFT、AFI、AFX、ANA、CAN、GIS、GME、HEU、JBW、KFI、LAU、LEV、MAZ、MER、MFS、MTT、PHI、SFG、TUN、TON、UFI、VET、VFI、VNI、及びVSVなどが挙げられる。特に、ゼオライトが結晶化しやすいAEI、CHA、DDR、AFX、MFI、FAU、MOR、BEA、LTA、RHOが好ましい。
分離膜30は、複数の欠陥31を含む。欠陥31は、厚み方向において分離膜30を貫通する。欠陥31は、分離膜30の外表面30Sと、分離膜30と支持体20との界面30Tとに連なる。欠陥31の個数は特に制限されない。欠陥31の平均内径は特に制限されないが、例えば5nm以上10μm以下とすることができる。欠陥31の平均内径は、厚み方向に直交する面方向における欠陥31それぞれの最大直径の算術平均値である。
(3)補修部40
補修部40は、欠陥31の内部に配置される。補修部40は、欠陥31に充填されていることが好ましい。補修部40が欠陥31を塞ぐことによって、流体混合物に含まれる透過成分以外の成分が欠陥31を通過することが抑えられる。
補修部40は、セラミックスの凝集体である。セラミックスとしては、シリカ、チタニア、アルミナ、ムライト、ジルコニア、イットリア、窒化ケイ素、炭化ケイ素などが挙げられ、取り扱い性や入手容易性を考慮するとシリカ、チタニア、アルミナ、ジルコニアが好適である。
補修部40を構成するセラミックス粒子の平均粒径は特に制限されないが、2nm以上5μm以下とすることができる。補修部40を構成するセラミックス粒子の平均粒径は、欠陥31の平均内径よりも小さいことが好ましい。本実施形態において、セラミックス粒子の平均粒径は、SEM(Scanning Electron Microscope)やTEM(Transmission Electron Microscope)を用いた観察によって測定される30個の粒子それぞれの最大直径の算術平均値である。
(分離膜構造体10の製造方法)
分離膜構造体10の製造方法について説明する。
(1)支持体20の形成
まず、押出成形法、プレス成形法あるいは鋳込み成形法などを用いて、支持体20の原料を所望の形状に成形することによって、支持体20の成形体を形成する。
次に、支持体20の成形体を焼成(例えば、900℃〜1450℃)して支持体20を形成する。
(2)分離膜30の形成
次に、支持体20上に分離膜30を形成する。以下、分離膜30の一例としてゼオライト膜及びチタニア膜の形成方法について順に説明する。
・ゼオライト膜
まず、種結晶としてのゼオライトを予め支持体20の表面に塗布した後、シリカ源、アルミナ源、有機テンプレート、アルカリ源及び水などを含む原料溶液が入った耐圧容器に支持体20を浸漬する。
次に、耐圧容器を乾燥器に入れ、100〜200℃で1〜240時間ほど加熱処理(水熱合成)を行うことによってゼオライト膜を形成する。
次に、ゼオライト膜が形成された支持体20を洗浄して、80〜100℃で乾燥する。
次に、原料溶液中に有機テンプレートが含まれる場合には、支持体20を電気炉に入れ、大気中にて400〜800℃で1〜200時間ほど加熱することによって有機テンプレートを燃焼除去する。この際、得られたゼオライト膜には複数の欠陥31が発生している。
・チタニア膜
まず、金属アルコキシド(チタンテトライソプロポキシド)と硝酸又は塩酸の混合液を水と混合し、さらに予め硝酸と混合しておいたアルコール又は水と混合することによってチタニアゾル原液を得る。
次に、チタニアゾル原液をアルコールまたは水で希釈することによってチタニアゾルコート液を得る。
次に、支持体20の表面にチタニアゾルコート液を塗布した後、余剰なチタニアゾルコート液を除去する。
次に、塗布したチタニアゾルコート液を乾燥させた後、400〜500℃で1〜10時間ほど加熱することによってチタニア膜を形成する。この際、得られたチタニア膜には複数の欠陥31が発生している。
(3)補修部40の形成
・コロイド溶液の調製
まず、補修材粒子を水系溶媒に分散させることによってコロイド溶液を調製する。補修材粒子としては、シリカ粒子、チタニア粒子、アルミナ粒子、ムライト粒子、ジルコニア粒子、イットリア粒子、窒化ケイ素粒子、炭化ケイ素粒子などのセラミックス粒子が挙げられる。
補修材粒子の平均粒径は特に制限されないが、2nm以上5μm以下とすることが好ましい。補修材粒子の平均粒径を2nm以上とすることによって、補修材粒子が支持体20中に拡散してしまうことを抑制できる。また、補修材粒子の平均粒径を5μm以下とすることによって、欠陥31に補修材粒子をスムーズに流入させることができる。
コロイド溶液における補修材粒子の濃度は特に制限されないが、0.01質量%以上20質量%以下であることが好ましい。補修材粒子の濃度を0.01質量%以上とすることによって、欠陥31に十分な数の補修材粒子を流入させることができる。また、補修材粒子の濃度を20質量%以下とすることによって、分離膜30の表面に補修材粒子が過度に付着して残存することを抑制できる。
コロイド溶液には、溶媒の一部として水が用いられていればよく、溶媒の全てが水である必要はない。水系溶媒とは、水を含む溶媒を意味する。コロイド溶液における水の濃度は特に制限されないが、全溶媒に対する水の占有率は例えば50質量%以上100質量%以下とすることができる。
・コロイド溶液のpH調整
次に、コロイド溶液を所定pHに調整する。コロイド溶液のpHは、支持体20、分離膜30及び補修材粒子のゼータ電位に応じて生じる電荷を考慮して決定される。支持体20、分離膜30、補修材粒子のゼータ電位とは、それぞれがコロイド溶液の溶媒と接触した際に生じるゼータ電位である。また、支持体20、分離膜30、補修材粒子に生じる電荷とは、それぞれのゼータ電位の電荷である。コロイド溶液のpHに応じて、支持体20、分離膜30、及び補修部40を形成するための補修材粒子それぞれに生じるゼータ電位が変動するため、電荷の適切な関係が成立するようにコロイド溶液のpHを決定する必要がある。
図2は、主要材料について、コロイド溶液のpHとゼータ電位との関係を示すグラフである。まず、図2を参照して、補修材粒子が支持体20と正負逆の符号の電荷を持つような第1のpH範囲を調べる。そして、第1のpH範囲において、分離膜30が補修材粒子と同じ符号の電荷を持つような第2のpH範囲を調べる。さらに、第2のpH範囲において、分離膜30のゼータ電位の絶対値が補修材粒子のゼータ電位の絶対値以下となるような第3のpH範囲を調べる。コロイド溶液の所定pHは、第1のpH範囲内にすればよいが、第2のpH範囲内にすることが好ましく、第3のpH範囲内にすることがより好ましい。なお、図2に示した材料以外については、公知のコロイド溶液のpHとゼータ電位との関係を使用することができる。
ここで、支持体20がアルミナによって構成され、分離膜30がチタニアによって構成され、かつ、補修材粒子としてシリカ粒子を用いる場合を例に挙げて、第1〜第3のpH範囲に説明する。
まず、アルミナが正の電荷を持ち、かつ、シリカ粒子が負の電荷を持つ第1のpH範囲は3〜8.5である。次に、第1のpH範囲3〜8.5のうち、チタニアがシリカ粒子と同じ負の電荷を持つ第2のpH範囲は7〜8.5である。また、第2のpH範囲7〜8.5のうち、チタニアのゼータ電位の絶対値がシリカ粒子のゼータ電位の絶対値以下となる第3のpH範囲は、第2のpH範囲7〜8.5と重なっている。従って、支持体20がアルミナによって構成され、分離膜30がチタニアによって構成され、かつ、補修材粒子としてシリカ粒子を用いる場合、コロイド溶液のpHを第1のpH範囲3〜8.5に入れればよいが、第2及び第3のpH範囲7〜8.5に入れるのが好ましい。
・コロイド溶液の付着
次に、所定pHに調整したコロイド溶液を分離膜30の表面に付着させる。コロイド溶液を付着させる手法は特に限られないが、流下法や塗布法を用いることができる。
図3(a)に示すように、コロイド溶液の水系溶媒は、分離膜30の欠陥31を通って支持体20とも接触する。そのため、支持体20、分離膜30、及びコロイド溶液中の補修材粒子には、それぞれの構成材料に固有のゼータ電位(図2参照)が生じる。
図3(a)では、支持体20が正の電荷を持ち、分離膜30と補修材粒子が負の電荷を持つ場合が例示されている。補修材粒子が支持体20と逆の符号の電荷を有するため、図3(b)に示すように、補修材粒子はクーロン力で支持体20に引き寄せられて欠陥31に吸引される。この際、分離膜30が補修材粒子と同じ符号の電荷を有する場合には、補修材粒子がクーロン力によって分離膜30に引き寄せられないため、補修材粒子を欠陥31に効率的に入れることができる。さらに、分離膜30のゼータ電位の絶対値が補修材粒子のゼータ電位の絶対値以下であるときには、補修材粒子が分離膜30に反発することが抑えられるため、補修材粒子を欠陥31により効率的に入れることができる。
・コロイド溶液の除去及び乾燥
次に、分離膜30の表面に付着した余分なコロイド溶液を除去する。これによって、分離膜30の表面に残留する補修材粒子を低減して、分離膜30の分離係数が低減することを抑制できる。コロイド溶液の除去方法は特に限られず、コロイド溶液をブロワーなどで吹き払ってもよいし、コロイド溶液を直接的に拭き取ってもよい。
次に、欠陥31に入ったコロイド溶液を乾燥させる。これによって、コロイド溶液の水系溶媒は蒸発して、セラミックスの凝集体である補修部40が形成される。コロイド溶液の乾燥方法は特に限られず、室温で自然乾燥してもよいし、200℃以下の温度で熱処理してもよい。室温で自然乾燥する場合には、装置及び工程を簡略化することができる。200℃以下の温度で熱処理する場合には、コロイド溶液を速やかに乾燥させることができる。
以下、分離膜構造体の実施例について説明する。ただし、本発明は以下に説明する実施例に限定されるものではない。
(分離膜構造体の作製)
(1)サンプルNo.1
以下のようにして、サンプルNo.1に係る分離膜構造体を作製した。
・支持体の形成
まず、平均粒径50μmのアルミナ粒子(骨材)に、水、分散剤、及び増粘剤を加えて混合し混練することにより圷土を調製した。
次に、得られた圷土を押出成形することによって、ハニカム状の円柱支持体の成形体を形成した。そして、成形体を900〜1500℃で焼成することによって支持体を形成した。支持体の外径は30mmであり、支持体の長さは160mmであり、30個のセルそれぞれの内径は2.3mmでであった。
・分離膜の形成
サンプルNo.1では、セルの内表面上に分離膜としてDDR型ゼオライト膜を形成した。
まず、M.J.denExter,J.C.Jansen,H.vanBekkum,StudiesinSurfaceScienceandCataIysisvoI.84,Ed.byJ.WeitkampetaI.,EIsevier(1994)1159−1166や特開2004−083375号公報の記載に基づいて、種結晶としてDDR型ゼオライト結晶粉末を製造した。そして、種結晶を水に分散させた後、粗い粒子を除去することによって、種結晶分散液を作製した。
次に、種結晶分散液をエタノールで希釈することによって、DDR濃度が0.001〜0.36質量%になるように調整した。そして、スターラーを用いて300rpmで撹拝することによって、種付け用スラリー液を作製した。
次に、広口ロートの下端に支持体を固定し、支持体の上方から160mlの種付け用スラリー液を各セルに流し込んで通過させた。その後、室温かつ風速3〜6m/sで各セル内を10分間通風乾燥させた。
次に、フッ素樹脂製の広口瓶に7.35gのエチレンジアミン(和光純薬工業製)を入れた後、1.16gの1一アダマンタンアミン(アルドリッチ製)を加え、1一アダマンタンアミンの沈殿が残らないように溶解した。また、別の容器に98.0gの30質量%のコロイダルシリカ(商品名=スノーテックスS,日産化学製)と116.5gのイオン交換水を入れて軽く撹拝した。そして、攪拌したコロイダルシリカとイオン交換水を広口瓶に加えてから、広口瓶を強く振り混ぜることによって原料溶液を調製した。
次に、内容積300mlのステンレス製耐圧容器内に種結晶を付着させた支持体を配置し、調製した原料溶液を入れた。そして、130℃にて14時間加熱処理(水熱合成)を行うことによって、DDR型ゼオライト膜を形成した。
次に、DDR型ゼオライト膜を電気炉で加熱(大気雰囲気、450℃、50時間)し、細孔内の1一アダマンタンアミンを燃焼除去した。
・分離膜の欠陥の補修
サンプルNo.1では、補修材用のコロイド溶液としてシリカゾルを用いることによって、DDR型ゼオライト膜の欠陥を補修した。
まず、容器に30質量%のコロイダルシリカ(商品名=スノーテックスS,日産化学製)0.1gと299.9gのイオン交換水を入れて撹拌することによってシリカゾルを作製した。シリカゾルにおけるシリカ粒子の濃度は、0.01質量%であった。
次に、シリカゾルに水で薄めた塩酸(アルドリッチ製)を数滴滴下することによって、シリカゾルのpHを8に調整した。
次に、広口ロートの下端に支持体を固定し、支持体の上方から160ccのシリカゾルを各セルに流し込むことによって、DDR型ゼオライト膜の表面にシリカゾルを付着させた。この際、シリカゾルのpHを8としたため、アルミナによって構成される支持体は正の電荷を持ち、補修材のシリカ粒子は負の電荷を持ち、さらに、ケイ酸塩を主成分とするDDR型ゼオライト膜は負の電荷を持っていた(図2参照)。そのため、シリカ粒子をクーロン力で支持体に引き寄せることによって、シリカ粒子をDDR型ゼオライト膜の欠陥に入れることができた。
次に、支持体のセル内をブロワーで吹き払うことによって、DDR型ゼオライト膜上の余分なシリカゾルを除去した。その後、大気中で24時間自然乾燥させた。
(2)サンプルNo.2
補修材用のシリカゾルのpHを10に調整した以外はサンプルNo.1と同じ工程にて、サンプルNo.2に係る分離膜構造体を作製した。
シリカゾルのpHを10としたため、欠陥の補修工程における支持体と補修材及び分離膜であるDDR型ゼオライト膜の電荷は全て同じ負の電荷であった(図2参照)。
(3)サンプルNo.3
補修材用のシリカゾルのpHを4に調整した以外はサンプルNo.1と同じ工程にて、サンプルNo.3に係る分離膜構造体を作製した。
シリカゾルのpHを4としたため、欠陥の補修工程における支持体、補修材及び分離膜の電荷の関係はサンプルNo.1と同じであった(図2参照)。
(4)サンプルNo.4
ムライト粒子を骨材として支持体を形成し、補修材用のシリカゾルのpHを6に調整した以外はサンプルNo.1と同じ工程にて、サンプルNo.4に係る分離膜構造体を作製した。
シリカゾルのpHを6としたため、欠陥の補修工程における支持体、補修材及び分離膜の電荷の関係はサンプルNo.1と同じであった(図2参照)。
(5)サンプルNo.5
ムライト粒子を骨材として支持体を形成し、補修材用のコロイド溶液であるシリカゾルのpHを4に調整した以外はサンプルNo.1と同じ工程にて、サンプルNo.5に係る分離膜構造体を作製した。
シリカゾルのpHを4としたため、欠陥の補修工程における支持体、補修材及び分離膜の電荷の関係はサンプルNo.1と同じであった(図2参照)。
(6)サンプルNo.6
・支持体の形成
まず、サンプルNo.1と同じ支持体を形成した。
次に、平均粒径10nmのシリカゾル液を水で希釈して、有機バインダーであるPVAを添加してゾル液を調製した。
次に、支持体の上方からゾル液を各セルに流し込んで通過させることによって、セルの内表面にシリカUF(限外濾過)層を形成した。
・分離膜の形成
サンプルNo.6では、セルの内表面上に分離膜としてチタニア膜を形成した。
まず、金属アルコキシド(チタンテトライソプロポキシド)と硝酸又は塩酸の混合液を5℃に保持しながら水と混合し、さらに保持温度を25℃にして予め硝酸と混合しておいたイソプロピルアルコール又は水と混合することによって、ゾル原液を作製した。
次に、ゾル原液をイソプロピルアルコール(IPA)又は水で希釈して、チタニア換算で0.1質量%となるように調整することによって、チタニアゾルコート液を得た。
次に、支持体を成膜チャンバー内にセットして、送液ポンプを用いて、支持体の下方からチタニアゾルコート液を1.0L/minの送液速度で供給した。そして、支持体の上方から余剰なゾル液が溢れ出たら送液を止め、その後、排液弁を開けてチタニアゾルコート液を排出した。
次に、成膜チャンバーから取り出した支持体を手で振るように動かすことによって、余分なチタニアゾルコート液を除去した。そして、チタニアゾルコート液を排出したセル内に送風機を用いて10時間乾燥させた。
次に、支持体を電気炉で100℃/hrで400〜500℃まで昇温して1時間保持した後に100℃/hrで降温することによって、シリカUF層上にチタニア膜を形成した。
・分離膜の欠陥の補修
サンプルNo.6では、補修材用のコロイド溶液としてチタニアゾルを用いることによって、チタニア膜の欠陥を補修した。
まず、容器にチタニアとイオン交換水を入れて撹拌することによってチタニアゾルを作製した。チタニアゾルにおけるチタニア粒子の濃度は、0.01質量%であった。
次に、チタニアゾルに水で薄めた塩酸(アルドリッチ製)を数滴滴下することによって、チタニアゾルのpHを6に調整した。
次に、広口ロートの下端に支持体を固定し、支持体の上方から160mlのチタニアゾルを各セルに流し込むことによって、チタニア膜の表面にチタニアゾルを付着させた。この際、チタニアゾルのpHを6としたため、最表層がシリカによって構成される支持体は負の電荷を持ち、補修材のチタニア粒子は正の電荷を持ち、さらに、分離膜であるチタニア膜は正の電荷を持っていた(図2参照)。そのため、チタニア粒子をクーロン力で支持体に引き寄せることによって、チタニア粒子をチタニア膜の欠陥に入れることができた。
次に、支持体のセル内をブロワーで吹き払うことによって、チタニア膜上の余分なチタニアゾルを除去した。その後、大気中で24時間自然乾燥させた。
(7)サンプルNo.7
補修材用のチタニアゾルのpHを8に調整した以外はサンプルNo.6と同じ工程にて、サンプルNo.7に係る分離膜構造体を作製した。
チタニアゾルのpHを8としたため、欠陥の補修工程における支持体と補修材及び分離膜であるチタニア膜の電荷は全て同じ負であった(図2参照)。
(8)サンプルNo.8
補修材用のコロイド溶液であるチタニアゾルのpHを4に調整した以外はサンプルNo.6と同じ工程にて、サンプルNo.8に係る分離膜構造体を作製した。
チタニアゾルのpHを4としたため、欠陥の補修工程における支持体、補修材及び分離膜の電荷の関係はサンプルNo.6と同じであった(図2参照)。
(9)サンプルNo.9
補修材用のコロイド溶液としてpH5のアルミナゾルを用いた以外はサンプルNo.6と同じ工程にて、サンプルNo.9に係る分離膜構造体を作製した。
pH5のアルミナゾルを用いたため、欠陥の補修工程における支持体、補修材及び分離膜の電荷の関係はサンプルNo.6と同じであった(図2参照)。ただし、チタニア膜のゼータ電位の絶対値は、アルミナ粒子のゼータ電位の絶対値よりも大きかった。
(10)サンプルNo.10
補修材用のコロイド溶液としてpH5のジルコニアゾルを用いた以外はサンプルNo.6と同じ工程にて、サンプルNo.10に係る分離膜構造体を作製した。
pH5のジルコニアゾルを用いたため、欠陥の補修工程における支持体、補修材及び分離膜の電荷の関係はサンプルNo.6と同じであった(図2参照)。ただし、チタニア膜のゼータ電位の絶対値は、ジルコニア粒子のゼータ電位の絶対値よりも大きかった。
(11)サンプルNo.11
シリカゾル液の代わりにアルミナゾル液を用いて支持体のセル内表面にUF層を形成した点と、補修材用のコロイド溶液としてpH4に調整したシリカゾルを用いた以外はサンプルNo.6と同じ工程にて、サンプルNo.11に係る分離膜構造体を作製した。
pH4のシリカゾルを用いたため、欠陥の補修工程において、アルミナによって構成される支持体は正の電荷を持ち、補修材のシリカ粒子は負の電荷を持ち、さらに、分離膜であるチタニア膜は正の電荷を持っていた(図2参照)。
(12)サンプルNo.12
ジルコニア粒子を骨材として支持体を形成し、補修材用のコロイド溶液としてpH4に調整したシリカゾルを用いた以外はサンプルNo.6と同じ工程にて、サンプルNo.12に係る分離膜構造体を作製した。
pH4のシリカゾルを用いたため、欠陥の補修工程において、ジルコニアによって構成される支持体は正の電荷を持ち、補修材のシリカ粒子は負の電荷を持ち、さらに、分離膜であるチタニア膜は正の電荷を持っていた(図2参照)。
(性能評価1)
サンプルNo.1〜5について、欠陥補修前後における分離膜構造体の透過量及び分離係数の変化について調べた。
まず、欠陥補修前のDDR型ゼオライト膜に二酸化炭素(CO)とメタン(CH)の混合ガス(各ガスの体積比;50=50、各ガスの分圧;0.3MPa)を供給し、欠陥補修前のDDR型ゼオライト膜を透過したガスを回収してガスクロマトグラフで成分分析することによって、分離係数α=(透過CO濃度/透過CH濃度)/(供給CO濃度/供給CH濃度)の式から分離係数を算出した。また、欠陥補修前のDDR型ゼオライト膜を透過したガスの透過流量をマスフローメーターで測定してCO透過量を算出した。
次に、欠陥補修後のDDR型ゼオライト膜に二酸化炭素とメタンの混合ガスを供給し、欠陥補修後のDDR型ゼオライト膜を透過したガスを回収してガスクロマトグラフで成分分析することによって分離係数を算出した。また、欠陥補修後のDDR型ゼオライト膜を透過したガスの透過流量をマスフローメーターで測定してCO透過量を算出した。
そして、欠陥補修による分離係数の増加率と欠陥補修による透過量の減少率を算出した。算出結果を表1にまとめて示す。
(性能評価2)
サンプルNo.6〜12について、欠陥補修前後における分離膜構造体によるPEG(ポリエチレングリコール)の透過阻止率の変化を調べた。
まず、欠陥補修前のチタニア膜にPEG水溶液を供給して、供給液と濾過液におけるPEG濃度比からチタニア膜によるPEG阻止率を算出した。
次に、欠陥補修後のチタニア膜にPEG水溶液を供給して、供給液と濾過液におけるPEG濃度比からチタニア膜によるPEG阻止率を算出した。
そして、欠陥補修によるPEG阻止率の増加率を算出した。算出結果を表2にまとめて示す。
Figure 0006767995
Figure 0006767995
表1に示すように、補修材粒子が支持体と正負逆の符号の電荷を有するサンプルNo.1,3〜5では、分離係数を増加させることができた。また、表2に示すように、補修材粒子が支持体と正負逆の符号の電荷を有するサンプルNo.6,8〜12では、PEG阻止率を増加させることができた。これは、補修材粒子をクーロン力で支持体に引き寄せることによって、補修材粒子を分離膜の欠陥に選択的に吸引することができたためである。なお、表1に示すように、サンプルNo.1,3〜5では、補修後も透過量を維持できることが確認できた。
また、表2に示すように、分離膜が補修材粒子と同じ符号の電荷を有するサンプルNo.6,8〜10では、PEG阻止率をより増加させることができた。これは、補修材粒子がクーロン力で分離膜に引き寄せられることを抑えることによって、より多くの補修材粒子を欠陥に供給できたためである。
さらに、表2に示すように、分離膜のゼータ電位の絶対値が補修材粒子のゼータ電位の絶対値を超えていないサンプルNo.6,8では、PEG阻止率をさらに増加させることができた。これは、補修材粒子がクーロン力で分離膜に反発されることを抑えることによって、補修材粒子をスムーズに欠陥に供給できたためである。
(性能評価3)
サンプルNo.1−1〜1−6を作製して、補修用のコロイド溶液における補修材粒子の濃度が分離係数と透過量に与える影響を調べた。
サンプルNo.1−1〜1−6の作製工程は、補修用のコロイド溶液における補修材粒子の濃度を表3に示すように変更したこと以外は上述のサンプルNo.1と同じにした。
サンプルNo.1−1〜1−6について、欠陥補修前後における分離膜構造体の透過量及び分離係数の変化について調べた。
まず、欠陥補修前のDDR型ゼオライト膜に二酸化炭素(CO)とメタン(CH)の混合ガス(各ガスの体積比;50=50、各ガスの分圧;0.3MPa)を供給し、欠陥補修前のDDR型ゼオライト膜を透過したガスを回収してガスクロマトグラフで成分分析することによって、分離係数α=(透過CO濃度/透過CH濃度)/(供給CO濃度/供給CH濃度)の式から分離係数を算出した。また、欠陥補修前のDDR型ゼオライト膜を透過したガスの透過流量をマスフローメーターで測定してCO透過量を算出した。
次に、欠陥補修後のDDR型ゼオライト膜に二酸化炭素とメタンの混合ガスを供給し、欠陥補修後のDDR型ゼオライト膜を透過したガスを回収してガスクロマトグラフで成分分析することによって分離係数を算出した。また、欠陥補修後のDDR型ゼオライト膜を透過したガスの透過流量をマスフローメーターで測定してCO透過量を算出した。
そして、欠陥補修による分離係数の増加率と欠陥補修による透過量の減少率を算出した。算出結果を表3にまとめて示す。
Figure 0006767995
表3に示すように、コロイド溶液における補修材粒子の濃度を0.01質量%以上とすることによって、分離係数を増加させることができた。これは、コロイド溶液に十分な数の補修材粒子を含ませておくことによって、より多くの補修材粒子を分離膜の欠陥に供給できたためである。
また、表3に示すように、コロイド溶液における補修材粒子の濃度を20質量%以下とすることによって、透過量の減少を抑制することができた。これは、コロイド溶液に過剰な数の補修材粒子を含ませないことによって、分離膜の表面に補修材粒子が付着して残存することを抑制できたためである。
本発明に係る分離膜の補修方法によれば、分離膜の分離性能を向上させることができるため、分離膜分野において有用である。
10 分離膜構造体
20 支持体
30 分離膜
40 補修部

Claims (7)

  1. 補修材粒子を水系溶媒に分散させた所定pHのコロイド溶液を、支持体上に形成された分離膜の表面に付着する工程を備え、
    前記所定pHにおいて、前記水系溶媒との接触によって前記補修材粒子に生じるゼータ電位の電荷の符号は、前記水系溶媒との接触によって前記支持体に生じるゼータ電位の電荷の符号と逆であり
    前記コロイド溶液における前記補修材粒子の濃度は、0.01質量%以上20質量%以下であ
    前記補修材粒子は、シリカ粒子、チタニア粒子、アルミナ粒子、ムライト粒子、ジルコニア粒子、イットリア粒子、窒化ケイ素粒子及び炭化ケイ素粒子のいずれかである、
    分離膜の補修方法。
  2. 前記所定pHにおいて、前記分離膜は、前記補修材粒子と同じ符号の電荷を有する、
    請求項1に記載の分離膜の補修方法。
  3. 前記所定pHにおいて、前記分離膜のゼータ電位の絶対値は、前記補修材粒子のゼータ電位の絶対値以下である、
    請求項2に記載の分離膜の補修方法。
  4. 前記コロイド溶液を乾燥させる工程を備える、
    請求項1乃至3のいずれかに記載の分離膜の補修方法。
  5. 前記コロイド溶液を自然乾燥させる、
    請求項4に記載の分離膜の補修方法。
  6. 前記コロイド溶液を200℃以下で熱処理する、
    請求項4に記載の分離膜の補修方法。
  7. 多孔質の支持体上に分離膜を形成する工程と、
    補修材粒子を水系溶媒に分散させた所定pHのコロイド溶液を、支持体上に形成された分離膜の表面に付着させる工程と、
    を備え、
    前記所定pHにおいて、前記水系溶媒との接触によって前記補修材粒子に生じるゼータ電位の電荷の符号は、前記水系溶媒との接触によって前記支持体に生じるゼータ電位の電荷の符号と逆であり
    前記コロイド溶液における前記補修材粒子の濃度は、0.01質量%以上20質量%以下であり、
    前記補修材粒子は、シリカ粒子、チタニア粒子、アルミナ粒子、ムライト粒子、ジルコニア粒子、イットリア粒子、窒化ケイ素粒子及び炭化ケイ素粒子のいずれかである、
    分離膜構造体の製造方法。
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