JP6765217B2 - 粉末状セルロースの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、粉末状セルロース及びその製造方法に関する。
従来、粉末状セルロースは、増粘性、乳化安定性、保水性、吸油性、保形性等の特徴を有するため、食品添加剤、錠剤賦形剤、分散剤、保形剤、保水剤、ろ過助剤、充填剤、塗料・接着剤用添加剤等として、食品、医薬、化粧品、建材、窯業、ゴム、プラスチック等の幅広い分野で使用されている。
この粉末状セルロースを得る方法としては、セルロース原料に対し、化学的処理を行う方法と、機械的処理を行う方法とが知られている。化学的処理としては、セルロース原料に、硫酸又は塩酸等の鉱酸を作用させて加水分解反応を行う、酸加水分解処理が挙げられる。
例えば、木材由来のパルプ及び非木材由来のパルプを混合してから酸加水分解処理することにより粉末状セルロースが得られる(特許文献1)。
また、非木材由来のパルプを酸加水分解処理することにより粉末状セルロースが得られる(特許文献2)。
特開2013−189572号公報 特開2013−139540号公報
酸加水分解処理において、酸濃度を変化させることにより、粉末状セルロースの平均粒子径、又は粉体流動性が変化する。
しかしながら、酸濃度を調整して酸加水分解処理を行うことにより得られる粉末状セルロースは、通常、平均粒子径が大きくなると嵩高くなるために粉体流動性が低下し、平均粒子径が小さくなると、嵩の低いコンパクトな粉体となるために粉体流動性は向上する。
粉末状セルロースの用途として、錠剤の賦形が知られているが、粉末状セルロースを含む錠剤において、粉末状セルロースの平均粒子径が大きいものほど、錠剤の強度は通常大きくなる。したがって、一定値以上の平均粒子径を有し、且つ粉体流動性が改善された粉末状セルロースが求められている。
そこで本発明は、平均粒子径が一定値以上でありながら粉体流動性に優れる粉末状セルロースを提供することを目的とする。
本発明は、以下の[1]〜[6]を提供する。
[1] 平均粒子径が20〜70μmであり、粉体落下速度が0.7〜2.0g/secである、粉末状セルロース。
[2] 見掛け比重が0.3〜0.9g/mLである、[1]に記載の粉末状セルロース。
[3] 下記(A)〜(C)を含む、平均粒子径が20〜70μmであり粉体落下速度が0.7〜2.0g/secである粉末状セルロースの製造方法。
(A)アルカリ処理パルプを酸加水分解処理して、酸加水分解処理されたパルプを得ること、
(B)酸加水分解処理されたパルプを圧して、圧されたパルプを得ること、
(C)圧されたパルプを乾燥して、乾燥されたパルプを得ること
[4] さらに、
(D)乾燥されたパルプを機械粉砕し、分級すること
を含む、[3]に記載の製造方法。
[5] アルカリ処理パルプが、パルプを45℃以下のアルカリ水溶液中で10〜180分間処理して得られる、[3]又は[4]に記載の製造方法。
[6] アルカリ処理パルプの含水率が50重量%以上である、[3]〜[5]のいずれか1つに記載の製造方法。
また、本発明は、以下の[7]を提供する。
[7] パルプを45℃以下のアルカリ水溶液中で10〜180分間処理してアルカリ処理パルプを得ることをさらに含む、上記[3]〜[6]のいずれか1つに記載の製造方法。
本発明によれば、平均粒子径が一定値以上でありながら粉体流動性に優れる粉末状セルロースを提供できる。
1.本発明の粉末状セルロース
本発明の粉末状セルロースは、平均粒子径が20〜70μmであり、粉体落下速度が0.7〜2.0g/secである。
なお、本明細書において、粉末状セルロースには、セルロース原料に機械的処理を施して得られたセルロース、セルロース原料に化学的処理を施して得られたセルロース、セルロース原料に機械的処理及び化学的処理の両方を施して得られたセルロースが含まれる。したがって、本発明の粉末状セルロースは、結晶セルロースであってもよい。
本発明の粉末状セルロースは、平均粒子径が、20μm以上であり、好ましくは25μm以上であり、より好ましくは35μm以上であり、さらに好ましくは、40μm以上である。平均粒子径の上限は、70μm以下であり、好ましくは65μm以下であり、より好ましくは60μm以下である。
本発明の粉末状セルロースは、平均粒子径が、20〜70μmであり、好ましくは25〜70μmであり、さらに好ましくは25〜60μmである。
平均粒子径が20μm未満であると、セルロース繊維が緊密に絡まった状態にない傾向にあり、粉末状セルロースを錠剤に用いた場合に、錠剤の強度が十分に得られないおそれがある。また平均粒子径が70μmを超えると、粉末状セルロースの密度と平均粒子径との良好なバランスが崩れるため本発明の効果が得られにくい傾向があり、またセルロース繊維の劣化が懸念される。
本明細書において、平均粒子径とは、レーザー散乱法により測定され、粒度分布の積算値が50%となる値を意味する。
本発明の粉末状セルロースは、粉体落下速度が、0.7g/sec以上であり、好ましくは0.8g/sec以上であり、より好ましくは0.99g/secより大きく、さらにより好ましくは1.0g/sec以上である。粉体落下速度の上限は、2.0g/sec以下であり、好ましくは1.5g/sec以下であり、より好ましくは1.3g/sec以下であり、さらに好ましくは1.2g/sec以下である。
本発明の粉末状セルロースは、粉体落下速度が0.7〜2.0g/secであり、好ましくは0.7〜1.5g/secであり、より好ましくは0.7〜1.3g/secであり、さらに好ましくは0.8〜1.2g/secである。
粉体落下速度が0.7〜2.0g/secの範囲にあることで、良好な粉体流動性を得ることができ、また作業中の粉舞いが抑制される。
本明細書において、粉体落下速度は、5gの試料を、パウダテスタを用いて振動落下させて全粉体が落下するのに必要な時間を測定し、単位時間(1秒)当たりに落下した粉体量(g)を算出して得られた値である。
本発明の粉末状セルロースは、見掛け比重が、好ましくは0.3g/mL以上であり、より好ましくは0.45g/mLより大きく、さらに好ましくは0.6g/mL以上である。見掛け比重の上限は、好ましくは0.9g/mL以下であり、より好ましくは0.8g/mL以下である。
本発明の粉末状セルロースは、見掛け比重が、好ましくは0.3〜0.9g/mLであり、より好ましくは0.3〜0.8g/mLである。
本明細書において、見掛け比重は、100mLメスシリンダーに試料を10g投入し、メスシリンダーの底を試料の高さが低下しなくなるまでたたき続けた後、平らになった表面の目盛を読んで試料10g当たりの体積を測定し、単位体積(1mL)当たりの重量を算出して得られた値を意味する。
本発明の粉末状セルロースの原料は特に限定されず、例えば、木材由来のパルプ及び非木材由来のパルプが挙げられる。
パルプの原料となり得る木材としては、例えば、広葉樹(例、ユーカリ属樹木)、針葉樹(例、エゾマツ、トドマツ、アカマツ、クロマツ、カラマツ、スギ、ヒノキ、西洋カラマツ、ラジアータパイン、ブラックスプルース、ホワイトスプルース、ウェスタンヘムロック、サザンパイン、バルサムファー、ラーチ、ジャックパイン、ダグラスファー)が挙げられる。
パルプの原料となり得る非木材としては、例えば、リンター、ケナフ、稲わら、麦わら、竹、バガス(例、サトウキビバガス)、亜麻、楮、三椏、葦、***、マニラ麻が挙げられる。
本発明の粉末状セルロースの原料は、2種以上のパルプ原料が混合されたものであってもよい。
本発明の粉末状セルロースの原料は、木材由来であることが好ましい。すなわち、本発明の粉末状セルロースは木材由来の粉末状セルロースであることが好ましい。
これらのパルプを製造するための方法(パルプ化法)は特に限定されず、例えば、サルファイト蒸解法、クラフト蒸解法、ソーダ・キノン蒸解法、オルガノソルブ蒸解法などの蒸解法が挙げられる。
パルプは、漂白処理が行われていてもよく、漂白処理の方法としては公知の方法を使用することができる。漂白処理の方法としては、例えば、二酸化塩素を用いる方法、チオ硫酸ナトリウム(ハイポ)を用いる方法が挙げられる。
パルプは、漂白処理が複数回行われたものであってもよい。
漂白処理は、例えばサルファイト蒸解法より得られた亜硫酸パルプに対して行うことができる。
パルプは、パルプ化(例、蒸解、必要に応じ漂白)の過程においてリグニンやヘミセルロースと分離される。
本発明の粉末状セルロースを製造する方法は、特に限定されないが、例えば下記(A)〜(C)をこの順で含む方法を挙げることができる。
(A)アルカリ処理パルプを酸加水分解処理して、酸加水分解処理されたパルプを得ること、
(B)酸加水分解処理されたパルプを圧して、圧されたパルプを得ること、
(C)圧されたパルプを乾燥して、乾燥されたパルプを得ること
本発明の粉末状セルロースを製造する方法は、さらに、(C)の後に、
(D)乾燥されたパルプを機械粉砕し、分級することを含む方法であってもよい。
<工程(A)>
(アルカリ処理パルプ)
アルカリ処理パルプは、パルプにアルカリ処理を行って得られる。アルカリ処理とは、アルカリ性を呈する物質にパルプを接触させる処理をいう。アルカリ処理において、アルカリ性を呈する物質(アルカリ種)は特に限定されず、公知のアルカリ溶液を用いることができ、例えば、水酸化ナトリウム水溶液、水酸化カリウム水溶液、及びアンモニウム水溶液等のアルカリ水溶液が挙げられる。取扱いの点から、アルカリ処理を、アルカリ性を呈する物質として、水酸化ナトリウム水溶液を用いて行うことが好ましい。
アルカリ水溶液の濃度は、好ましくは1重量%以上であり、より好ましくは5重量%以上であり、さらに好ましくは10重量%以上である。上限は、好ましくは30重量%以下であり、より好ましくは25重量%以下であり、さらに好ましくは15重量%以下である。
アルカリ水溶液の濃度は、1〜30重量%が好ましく、5〜25重量%がより好ましく、5〜15重量%がさらに好ましく、10〜15重量%がさらにより好ましい。
アルカリ処理時のパルプ濃度は、好ましくは1重量%以上であり、より好ましくは5重量%以上であり、さらに好ましくは8重量%以上である。上限は、好ましくは20重量%以下であり、より好ましくは15重量%以下であり、さらに好ましくは10重量%以下である。
アルカリ処理時のパルプ濃度は、1〜20重量%が好ましく、5〜15重量%がより好ましく、8〜10重量%がさらに好ましい。パルプ濃度が1重量%以上であると、生産効率が良好となり好ましい。またパルプ濃度が20重量%以下であると、スラリーの流動性が適度に保たれるため、好ましい。
アルカリ処理の際の温度は、好ましくは45℃以下であり、より好ましくは40℃以下であり、さらに好ましくは35℃以下である。また好ましくは5℃以上であり、より好ましくは10℃以上であり、さらに好ましくは15℃以上である。
アルカリ処理の時間は、好ましくは10分間以上であり、より好ましくは15分間以上であり、さらに好ましくは30分間以上である。上限は、好ましくは180分間以下であり、より好ましくは120分間以下であり、さらに好ましくは100分間以下である。
アルカリ処理の時間は、好ましくは10〜180分間であり、より好ましくは15〜120分間であり、さらに好ましくは30〜100分間である。
アルカリ処理の時間が10分間以上であるとパルプに含まれるヘミセルロースの除去が十分に進行する。またアルカリ処理の時間が180分間以下であると生産性が向上する。
パルプ化後にパルプに対してさらにアルカリ処理を行うことにより、パルプ化法においてパルプから除去しきれなかったヘミセルロースを除去することができ、αセルロース含有率が向上したアルカリ処理パルプを得ることができる。
なおアルカリ処理の前に、アルカリ処理の効率を高めるためにパルプを離解してもよい。離解の方法としては公知の方法を用いることができ、特に限定されるものではないが、取扱いの簡便性からパルパーと称される離解機を用いる方法が好ましい。パルパーとしては、例えば、乾燥固形分濃度3〜5質量%で処理する低濃度パルパー、乾燥固形分濃度5〜18質量%で処理する中濃度パルパー、及び乾燥固形分濃度18〜25質量%で処理する高濃度パルパーが挙げられる。
酸加水分解処理されるアルカリ処理パルプは、含水率が50重量%以上であることが好ましい。アルカリ処理パルプの含水率が50重量%未満になると、セルロース同士の分子間力又はセルロース間の水素結合により、パルプ繊維及び繊維内のセルロース同士の結合が密になると考えられる。このため酸加水分解時にセルロースと水素イオンとの反応が妨げられ、重合度の低減を行うことが難しくなる傾向があると考えられる。含水率が50重量%以上であるアルカリ処理パルプとして、アルカリ処理の後得られるスラリー状又はウェット状のアルカリ処理パルプを、乾燥させることなく用いることができる。含水率が50重量%以上であるアルカリ処理パルプとして、スラリー状のアルカリ処理パルプが好ましい。
スラリー状のアルカリ処理パルプを酸加水分解処理する場合は、酸加水分解処理を行う前に、アルカリ処理パルプのパルプ濃度を高めることが好ましい。パルプ濃度を高める方法には特に限定はないが、例えば、スクリュープレスやベルトフィルターなどの脱水機で濃縮する方法が挙げられる。シート状のアルカリ処理パルプを酸加水分解処理する場合は、好ましくは、ロールクラッシャーなどの解砕機などでアルカリ処理パルプをほぐした後、酸加水分解処理を行う。
(酸加水分解処理)
酸加水分解処理は、酸性条件下の加水分解処理であればよく、処理方法に特に限定はなく、公知の酸加水分解処理の方法及び条件を使用してよい。酸加水分解処理の方法として、例えば、アルカリ処理パルプを酸溶液中で処理する方法が挙げられる。
酸加水分解処理においては、好ましくは、アルカリ処理パルプに酸溶液を接触させる。酸溶液の酸濃度は、好ましくは0.05規定(以下、「規定」を「N」と略する。)以上、より好ましくは0.1N以上、さらに好ましくは0.5N以上である。酸溶液の酸濃度は、好ましくは2.0N以下、より好ましくは1.5N以下、さらに好ましくは1.4N以下である。
酸溶液の酸濃度は、好ましくは0.05〜2.0N、より好ましくは0.1N〜1.5N、さらに好ましくは0.5〜1.4Nである。
酸としては特に限定されないが、前記酸濃度に調整できるものであることが好ましく、例えば、無機酸(例、塩酸、硫酸)及び有機酸(例、酢酸)が挙げられ、取扱いの簡便性から塩酸が好ましい。
酸加水分解処理時のパルプ濃度(固形分換算)は、好ましくは3重量%以上である。上限は、好ましくは10重量%以下であり、より好ましくは8重量%以下であり、さらに好ましくは7重量%以下である。
酸加水分解処理時のパルプ濃度(固形分換算)は、好ましくは3〜10重量%であり、より好ましくは3〜8重量%であり、さらに好ましくは3〜7重量%である。
酸加水分解処理の温度は、好ましくは80℃以上であり、より好ましくは85℃以上である。上限は、好ましくは100℃以下であり、より好ましくは95℃以下である。
酸加水分解処理の温度は、好ましくは80〜100℃であり、より好ましくは85〜100℃であり、さらに好ましくは85〜95℃である。
酸加水分解処理の時間は、好ましくは30分間以上であり、より好ましくは50分間以上であり、さらに好ましくは1時間以上である。上限は、好ましくは3時間以下であり、より好ましくは2時間以下である。
酸加水分解処理の時間は、好ましくは30分間〜3時間であり、より好ましくは50分間〜2時間であり、さらに好ましくは1時間〜2時間である。
アルカリ処理パルプに酸加水分解処理を行うことで、酸加水分解処理されたパルプが得られる。酸加水分解処理されたパルプは、スラリーの状態で、通常、平均粒子径が5〜20μmであるセルロース微粒子として存在する。スラリー状態での該セルロース微粒子の平均粒子径は、用いるパルプ原料により異なり、一概に規定することができないが、本発明の粉末状セルロースを得るのに適するので、平均粒子径が5〜17μmであることがより好ましく、平均粒子径が5〜15μmであることがさらに好ましい。なお、酸加水分解処理されたパルプのスラリー状態での平均粒子径は、酸加水分解処理の後に後述する中和処理を行う場合、中和の前でも測定できるが、作業の簡便性から、中和後に測定することが好ましい。
酸加水分解処理後に中和工程を行い、酸加水分解処理されたパルプを中和された形態とすることが好ましい。中和方法としては、公知の方法を用いることができ、特に制限されるものではない。
なお中和工程においては、酸加水分解処理後に直接中和を行う方法のみならず、酸加水分解処理後に、本発明の効果を阻害しない範囲で洗浄及び/又は脱水を行った後に、中和を行うこともできる。
中和を行った後に、得られたパルプを洗浄及び/又は脱水してもよい。
<工程(B)>
工程(B)では、酸加水分解処理されたパルプを圧して、圧されたパルプを得る。酸加水分解されたパルプを圧することにより、パルプに含有されるセルロース繊維が緊密に絡まった状態(圧密化状態)になることが期待される。圧する方法としては、特に限定はなく、例えばローラーやプレス機などによる圧縮、練り処理、捏ねり処理、押し出し圧縮、及び手捏ね処理等が挙げられる。パルプを圧する際の圧力は特に制限されるものではないが、0.1〜10MPaが好ましく、0.1〜5MPaがより好ましく、0.1〜1MPaが更に好ましい。パルプを圧する際の圧力が0.1MPa以上であると、良好な圧密化状態となり、10MPa以下であると、セルロース繊維の劣化を抑制し得る。
アルカリ処理パルプを酸加水分解処理すると、酸加水分解処理されたパルプが微細なセルロース微粒子の1次粒子となると推察され、酸加水分解処理されたパルプを圧することでセルロースの1次粒子同士が密に絡まるため、1次粒子の凝集体が得られると推察される。
なお圧する前に、酸加水分解処理されたパルプを洗浄及び/又は脱水してもよく、作業効率が向上するので洗浄および/又は脱水することが好ましい。
圧する前に、酸加水分解処理されたパルプを物理的に解繊してもよく、酸加水分解処理されたパルプが脱水された物である場合は、物理的に解繊することが好ましい。解繊を行うことで、酸加水分解処理されたパルプを圧する際に、よりパルプ中のセルロース繊維が絡まり易くなり、より効率的にパルプを圧密化状態とすることができる。
<工程(C)>
工程(C)では、圧されたパルプを乾燥して、乾燥されたパルプを得る。乾燥方法としては公知の方法を用いることができ、特に制限されるものではない。乾燥方法として、例えば、熱風乾燥、遠赤外線加熱乾燥、送風乾燥、除湿空気乾燥、スプレー乾燥、及び凍結乾燥が挙げられ、スプレー乾燥、送風乾燥が好ましい。
<工程(D)>
工程(D)では、乾燥されたパルプを、機械粉砕し、分級する。
機械粉砕の方法には特に限定はないが、例えば、機械粉砕に用いられる粉砕機としては、カッティング式ミル:メッシュミル(株式会社ホーライ製)、アトムズ(株式会社山本百馬製作所製)、ナイフミル(パルマン社製)、カッターミル(東京アトマイザー製造株式会社製)、CSカッタ(三井鉱山株式会社製)、ロータリーカッターミル(株式会社奈良機械製作所製)、ターボカッター(フロイント産業株式会社製)、パルプ粗砕機(株式会社瑞光製)、シュレッダー(神鋼パンテック株式会社製等、ハンマー式ミル:ジョークラッシャー(株式会社マキノ製)、ハンマークラッシャー(槇野産業株式会社製)、衝撃式ミル:パルベライザ(ホソカワミクロン株式会社製)、ファインインパクトミル(ホソカワミクロン株式会社製)、スーパーミクロンミル(ホソカワミクロン株式会社製)、イノマイザ(ホソカワミクロン株式会社製)、ファインミル(日本ニューマチック工業株式会社製)、CUM型遠心ミル(三井鉱山株式会社製)、イクシードミル(槇野産業株式会社製)、ウルトラプレックス(槇野産業株式会社製)、コントラプレックス(槇野産業株式会社製)、コロプレックス(槇野産業株式会社製)、サンプルミル(株式会社セイシン製)、バンタムミル(株式会社セイシン製)、アトマイザー(株式会社セイシン製)、トルネードミル(日機装株式会社製)、ネアミル(株式会社ダルトン製)、HT形微粉砕機(株式会社ホーライ製)、自由粉砕機(株式会社奈良機械製作所製)、ニューコスモマイザー(株式会社奈良機械製作所製)、ターボミル(フロイント産業株式会社製)、ギャザーミル(株式会社西村機械製作所製)、スパーパウダーミル(株式会社西村機械製作所製)、ブレードミル(日清エンジニアリング株式会社製)、スーパーローター(日清エンジニアリング株式会社製)、Npaクラッシャー(三庄インダストリー株式会社製)、ウイレー粉砕機(株式会社三喜製作所製)、パルプ粉砕機(株式会社瑞光製)、ヤコブソン微粉砕機(神鋼パンテック株式会社製)、ユニバーサルミル(株式会社徳寿工作所製)、気流式ミル:CGS型ジェットミル(三井鉱山株式会社製)、ミクロンジェット(ホソカワミクロン株式会社製)、カウンタジェットミル(ホソカワミクロン株式会社製)、クロスジェットミル(株式会社栗本鐵工所製)、超音速ジェットミル(日本ニューマチック工業株式会社製)、カレントジェット(日清エンジニアリング株式会社製)、ジェットミル(三庄インダストリー株式会社製)、エバラジェットマイクロナイザ(株式会社荏原製作所製)、エバラトリアードジェット(株式会社荏原製作所製)、セレンミラー(増幸産業株式会社製)、ニューミクロシクトマット(株式会社増野製作所製)、クリプトロン(川崎重工業株式会社製)、竪型ローラーミル:竪型ローラーミル(シニオン株式会社製)、縦型ローラーミル(シェフラージャパン株式会社製)、ローラーミル(コトブキ技研工業株式会社製)、VXミル(株式会社栗本鐵工所製)、KVM型竪形ミル(株式会社アーステクニカ製)、ISミル(株式会社IHIプラントエンジニアリング製)等が例示される。
これらの中では、微粉砕性に優れる、トルネードミル(日機装株式会社製)、ブレードミル(日清エンジニアリング株式会社製)、自由粉砕機(株式会社奈良機械製作所製)を用いることが好ましい。
分級の方法には特に限定はないが、例えば、サイクロンなどの分級機を使用する方法、及びふるい分け器を使用する方法が挙げられる。
本発明の粉末状セルロースは、好ましくは、上記(A)〜(C)をこの順で含む方法により製造されたものであり、より好ましくは、上記(A)〜(D)をこの順で含む方法により製造されたものである。
2.本発明の粉末状セルロースの製造方法
本発明は、(A)〜(C)を含む、平均粒子径が20〜70μmであり粉体落下速度が0.7〜2.0g/secである粉末状セルロースの製造方法を提供する。
本発明の粉末状セルロースの製造方法は、(A)〜(C)の他に、任意の工程を含んでいてもよい。
本発明の粉末状セルロースの製造方法は、さらに、(D)を含むことが好ましい。
粉末状セルロース、平均粒子径、粉体落下速度、工程(A)〜(D)については、上記項目1.において既に説明したとおりである。
本発明の粉末状セルロースの製造方法は、一定値以上の平均粒子径でありながら粉体流動性に優れた粉末状セルロースを提供できる。その理由は、以下のように推測される。つまり、アルカリ処理パルプを酸加水分解処理すると、微細なセルロース微粒子の1次粒子が形成されると推測される。そのような1次粒子を圧することで繊維が絡まり、1次粒子の凝集体が形成されると推察される。凝集状態で乾燥されると、セルロース同士の分子間力又はセルロース間の水素結合によりセルロース繊維がさらに圧着するため、セルロース繊維が緊密に絡まった状態(圧密化状態)で固定されると推察される。通常、平均粒子径のより大きい粉末状セルロースは、より嵩が高いため、粉体落下速度や見掛け比重はより小さい。他方、本発明の製造方法で得られる粉末状セルロースは、セルロース繊維が緊密に絡まった状態(圧密化状態)で固定されるため、平均粒子径がより大きくなるほど、粉体落下速度及び見掛け比重がより大きくなると推察される。
本発明の粉末状セルロースおよび本発明の製造方法で得られる粉末状セルロースは、食品、医薬、化粧品、洗浄剤、建材、窯業、ゴム、プラスチック等の幅広い分野で使用され得、特に、錠剤賦形剤や洗浄組成物用添加剤として有用である。
以下に実施例を挙げて本発明を具体的に示すが、本願は勿論、かかる実施例に限定されるものではない。本願の実施例における試験方法を、次に示す。
<平均粒子径測定>
マイクロトラック粒度分析計(日機装株式会社製)を用いて測定した。測定原理としてはレーザー散乱法を用いており、粒度分布の積算値が50%となる値を平均粒子径とした。
<見掛け比重測定>
常法に従い、100mLメスシリンダーに試料を10g投入し、メスシリンダーの底を試料の高さが低下しなくなるまでたたき続けた後、平らになった表面の目盛を読んで試料10g当たりの体積を測定し、単位体積(1mL)当たりの重量を算出して見掛け比重(g/mL)を得た。見掛け比重が高いほど、粉体は嵩が小さく、コンパクトであることを意味する。
<粉体落下速度>
5gの試料を、パウダテスタ(PT−N型、ホソカワミクロン株式会社製)を用いて振動落下させ、全粉体が落下するのに必要な時間を測定した。単位時間(1秒)当たりに落下した粉体量(g)を算出し、粉体落下速度(g/sec)を得た。粉体落下速度が大きいほど、粉体流動性が良好であることを意味する。
<実施例1>
<パルプの調製>
針葉樹チップ(オーストラリア産ラジアータパイン)を用いて、亜硫酸による蒸解を行った。蒸解液は水酸化マグネシウムと亜硫酸を含む。総酸量(添加した亜硫酸イオンの総量)と化合酸量(Mgイオンと結合した亜硫酸イオンの量)とをチップに対し適宜調整し、蒸解液比/対チップが重量比2.5倍となるようにした。蒸解反応は圧力0.6〜1.0MPaに保った密閉容器内で行い、1次通気(室温からの昇温/60分間)、浸透(110℃/60分間)、2次通気(110℃から昇温/140分間)、保持(139℃/210分間)を行うことにより、亜硫酸パルプを得た。
得られた亜硫酸パルプを水洗し、以下の精製工程、漂白工程に用いた。
精製工程では、亜硫酸パルプに水酸化ナトリウム3重量%(対パルプ)、濃調水を加えてパルプ濃度が12重量%となるよう調整して亜硫酸パルプのスラリーを得て、このスラリーを85℃に加熱、100分間保持して精製した。
漂白工程では、精製工程後の亜硫酸パルプを洗浄し、次いで、二酸化塩素処理、アルカリ抽出処理、ハイポ漂白処理、二酸化塩素漂白処理の順に処理を繰り返す、多段漂白により漂白を実施した。なお各処理においてはパルプ漂白における公知の条件を適宜調整し行った。
漂白工程が終了した亜硫酸パルプを水洗し、適宜脱水して漂白パルプスラリー(パルプ濃度20重量%程度)を得た。
<粉末状セルロースの製造>
得られた漂白パルプスラリーを水で洗浄し、次いで、水酸化ナトリウムを用いて公知の方法でパルプ濃度10重量%であり水酸化ナトリウム濃度10重量%であるスラリーに調整し、30℃で90分間撹拌しながらアルカリ処理を行い、アルカリ処理パルプを得た。次いで、アルカリ処理パルプをスラリー状のまま水で洗浄し、次いでパルプ濃度5重量%であり塩酸濃度1.2Nであるスラリーに調整し、95℃で2時間酸加水分解処理した(工程(A))。次いで、水酸化ナトリウムを添加してスラリーを中和し、中和後のパルプの一部はその含まれるセルロース微粒子の平均粒子径を湿式により測定し、その他のパルプを十分水洗し、濾過脱水し、酸加水分解処理されたパルプ(含水率50重量%以上)を得た。得られた酸加水分解処理されたパルプを、手で3回ほぐし、次いで小型プレス機(機種AH−2003、アズワン製)にて常温で1MPaで1分間圧し、圧されたパルプを得た(工程(B))。その後、圧されたパルプを80℃の温度条件下で約1日、送風乾燥して乾燥されたパルプを得た(工程(C))。乾燥されたパルプを、トルネードミル(日機装株式会社製)を用いて機械的に粉砕し、次いで分級を行い(工程(D))、平均粒子径60.4μm、見掛け比重0.73g/mL、粉体落下速度1.2g/secの粉末状セルロースを得た。中和後のパルプに含まれるセルロース微粒子の平均粒子径は、12.5μmであった。結果を表1に示す。
<実施例2>
実施例1の工程(B)において、酸加水分解処理されたパルプを手で3回ほぐし、次いでプレス機にて0.5MPaで1分間圧した以外は、実施例1と同様にして平均粒子径40.1μm、見掛け比重0.76g/mL、粉体落下速度1.05g/secの粉末状セルロースを得た。中和後のパルプに含まれるセルロース微粒子の平均粒子径は、14.0μmであった。結果を表1に示す。
<実施例3>
実施例1の工程(B)において、酸加水分解処理されたパルプを手で3回ほぐし、次いで両手で適量を5回強く揉み捏ねた以外は、実施例1と同様にして平均粒子径53.3μm、見掛け比重0.78g/mL、粉体落下速度1.19g/secの粉末状セルロースを得た。中和後のパルプに含まれるセルロース微粒子の平均粒子径は、14.0μmであった。結果を表1に示す。
<実施例4>
実施例1の針葉樹チップの代わりに、広葉樹チップ(中国山地産)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして平均粒子径64.0μm、見掛け比重0.71g/mL、粉体落下速度1.0g/secの粉末状セルロースを得た。中和後のパルプに含まれるセルロース微粒子の平均粒子径は、13.5μmであった。結果を表1に示す。
<比較例1>
実施例1の工程(B)において、酸加水分解処理されたパルプを、手で3回ほぐした後に圧する処理をしなかったこと以外は、実施例1と同様にして平均粒子径24.1μm、見掛け比重0.64g/mL、粉体落下速度0.57g/secの粉末状セルロースを得た。中和後のパルプに含まれるセルロース微粒子の平均粒子径は、12.1μmであった。結果を表1に示す。
<比較例2>
実施例1の漂白パルプスラリーを、アルカリ処理しなかったこと以外は、実施例1と同様にして平均粒子径31.1μm、見掛け比重0.48g/mL、粉体落下速度0.36g/secの粉末状セルロースを得た。中和後のパルプに含まれるセルロース微粒子の平均粒子径は、21.2μmであった。結果を表1に示す。
Figure 0006765217
表1によれば、アルカリ処理パルプを用いていない比較例2、及び酸加水分解処理されたパルプを圧していない比較例1は、平均粒子径が20μm以上ではあるが、粉体落下速度が0.7g/secより小さく、粉体流動性が不良であるのに対して、実施例1〜4は、平均粒子径が20μm以上であるにもかかわらず、粉体落下速度が0.7g/sec以上であり、粉体流動性が優れていることが分かる。
以上の結果は、本発明が、平均粒子径が20〜70μmであり、粉体落下速度が0.7〜2.0g/secである、平均粒子径が一定値以上でありながら、粉体流動性に優れ、粉末状セルロースを提供することができることを示している。

Claims (5)

  1. 下記(A)〜(C)を含む、平均粒子径が20〜70μmであり、粉体落下速度が0.7〜2.0g/secである、粉末状セルロースの製造方法
    (A)アルカリ処理パルプを酸加水分解処理して、酸加水分解処理されたパルプを得ること、
    (B)酸加水分解処理されたパルプを圧して、圧されたパルプを得ること、
    (C)圧されたパルプを乾燥して、乾燥されたパルプを得ること
  2. 粉末状セルロースの見掛け比重が0.3〜0.9g/mLである、請求項1に記載の製造方法
  3. さらに、
    (D)乾燥されたパルプを機械粉砕し、分級すること
    を含む、請求項1又は2に記載の製造方法。
  4. アルカリ処理パルプが、パルプを45℃以下のアルカリ水溶液中で10〜180分間処理して得られる、請求項1〜3のいずれか1項に記載の製造方法。
  5. アルカリ処理パルプの含水率が50重量%以上である、請求項のいずれか1項に記載の製造方法。
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