JP6765203B2 - 衛生用シート積層体及び衛生物品 - Google Patents
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Description
このような衛生用シートとして、1枚のシートを4つ折りにして複数枚積層させた状態で包装体に包装し、1枚ずつ取り出して使用するものがある。
また、このような衛生用シートは、汚染箇所を拭くのに用いられることが多いため、使用者の手が汚れたり濡れたりしていることが多く、1枚のシートを取り出す際に、次のシートを汚染してしまうことがあった。
折り畳まれた衛生用シートが複数枚積層された衛生用シート積層体であって、
前記衛生用シートは、
本体部と、
折り畳まれた状態の前記本体部の端部に備えられた摘み部と、
を備え、
前記本体部は、対向辺と、前記対向辺から突出する突出部と、を備え、
前記摘み部は、前記突出部が重ねられて形成されたものであることを特徴とする。
前記摘み部は、折り畳まれた状態の前記本体部の端部から突出することを特徴とする。
前記突出部は、前記対向辺のそれぞれの辺の端部及び中心の近傍部を除いた部分に形成されることを特徴とする。
複数枚の前記衛生用シートの前記摘み部は互いに異なる位置に設けられ、
複数枚の前記衛生用シートは、上面視において摘み部の位置が一方向に向かって移動していくように積層されることを特徴とする。
請求項1〜4の何れか一項に記載の衛生用シート積層体と、
前記衛生用シート積層体を包装する包装体と、
を備えることを特徴とする。
図1に示すように、衛生物品1は、衛生用シート積層体(以下、単に「積層体」という)Pと、この積層体Pを包装する包装体100と、を備えて構成される。
包装体100は、例えば、略直方体状であって、その寸法は、例えば、幅190〜205mm、奥行き140〜160mm、高さ115〜125mm程度である。
例えば、図2に示すように、短側面に延出した起点部103Aを備え、この起点部103Aを引き上げることで上面に形成されたミシン目101を切り離し、取出口102及び蓋部103が形成される構成であっても良いし、図示は省略するが、蓋部103と包装体100を別体とした構成等であっても良い。
衛生用シート10は、人体の清掃などに用いられるものであって、例えば、パルプを原料とした単層又は多層の原紙、不織布、又は化繊混抄紙などからなるペーパータオルである。
なお、衛生用シート10の材質としては、これに限定されず、通常、人体清掃用のペーパータオルとして使用されるものであれば如何なるものであっても良い。
また、原紙、不織布、又は化繊混抄紙に対して保湿系薬剤を主とする薬液を所定の割合で含浸させてなる保湿状態のペーパータオルであっても良い。この場合には、包装体100は気密性を有するものとするのは勿論である。
図3に示すように、折り畳まれた状態の衛生用シート10は、4つ折りされた本体部11の端部に、摘み部12が備えられている。
折り畳まれた状態の衛生用シート10の寸法は、縦185〜205mm、横(幅)140〜160mm程度である。また、摘み部12の幅(左右方向の長さ)は、一般的な人の指の大きさの15〜23mm程度であり、摘み部12の縦(前後方向の長さ)は、10〜20mm程度である。
図4に示すように、衛生用シート10は、略矩形状に形成された本体部11を備えている。本体部11の右側部を形成する辺111と、本体部11の左側部を形成する辺112は、本体部11の幅方向の中心線L1に対して線対称となる対向辺である。本体部11の前端部を形成する辺113と、本体部11の後端部を形成する辺114は、本体部11の前後方向の中心線L2に対して線対称となる対向辺である。
突出部11aと突出部11bは、中心線L1に対して線対称である。また、突出部11cと突出部11dも、中心線L1に対して線対称である。
更に、突出部11aと突出部11cは、中心線L2に対して線対称である。また、突出部11bと突出部11dは、中心線L2に対して線対称である。
なお、突出部11a〜11dは、少なくとも何れか一つ本体部11に備えられていれば良い。
なお、突出部11a〜11dは、上述したように折り畳んだときに重なる位置に設けられるものであるため、図5においては、辺113における突出部11aの位置のみ図示することとする。
図5に破線で示すように、5種類の衛生用シート10の突出部11aは、互いに重ならない位置に形成される。
また、各突出部11aは、辺113の端部115及び辺113の中心の近傍部116を除いた部分に形成される。端部115及び近傍部116の長さは、15〜23mm程度である。
このため、折り畳んだ状態で、摘み部12の位置が互いに異なる衛生用シート10が形成される。また、それらの衛生用シート10の何れにおいても、折り畳んだ状態において、摘み部12は、前端部の両端を除く位置に形成されることとなる。
具体的には、図6に示すように、衛生用シート10A、衛生用シート10B、衛生用シート10C、衛生用シート10D、及び衛生用シート10Eの順に積層され、上面視において左側から右側にかけて摘み部12の位置が移動するようになっている。
先ず、使用者が、包装体100のミシン目101を切り離し、取出口102を形成する(図1参照)。
すると、取出口102から、衛生用シート10(衛生用シート10A〜10E)の摘み部12が、露出することとなる(図8参照)。
この際、前述したように、衛生用シート10A〜10Eの摘み部12が重なっていないため、使用者は一番上の衛生用シート10の摘み部12のみを摘まんで引き出すことができ、衛生用シート10を1枚ずつ確実に取り出すことができる。また、片手で簡単に素早く取り出せるので、作業効率を向上させることができる。
また、衛生用シート10A〜10Eの摘み部12が重なっていないため、使用者が摘み部12を摘まんだ際に下の衛生用シート10を汚染することなく、衛生的である。
このため、使用者は、摘み部12を摘まんで引き出すことで、次のシートを汚染することなく容易に1枚ずつ取り出すことができる。
このため、使用者は、摘み部12を摘み易く、衛生用シート10をより容易に取り出すことができる。
このため、突出部11a〜11dが目印となり折り畳み加工を容易に行うことができる。
このため、摘み部12が包装体100に引っ掛かることがなく、摘み部11を摘み易く、包装体100からより容易に取り出すことができる。
このため、取り出す際にすぐ下の衛生用シート10を触れることがなく、より衛生的である。
例えば、図9に示すように、本体部11の対向辺113、114を相互にずらして折り畳むことで形成されるズレ部を、摘み部13としても良い。
この場合、図10に示すように、本体部11は、辺111、112、113、114を備える矩形状に形成され、本体部11は、突出部を備えない。そして、本体部11を中心線L1に沿って折った後、折り線L3に沿って折ることで、図9に示すような摘み部13(ズレ部)が形成される。
また、この場合であって、図11に示すように、複数枚の衛生用シート10は、上面視において摘み部13の位置が一方向に移動するように積層され、積層体Pが形成される。
なお、図9〜図11に示した構成の場合であっても、衛生用シート10の折り方は4つ折りに限定されない。
また、実施例2として、図9に示した衛生用シートを、図11に示したように30枚積層させた積層体のサンプルを用いた。図9で示したように、辺113から露出している辺114の長さは、15mmとした。
また、比較例として、摘み部を有さない衛生用シートを、30枚積層させた積層体のサンプルを用いた。
全て1枚ずつ取り出せた:◎
1〜4回、1枚ずつ取り出せないことがあった:○
5〜9回、1枚ずつ取り出せないことがあった:△
10回以上、1枚ずつ取り出せないことがあった:×
10、10A−10E 衛生用シート
11 本体部
111、112、113、114 辺
115 端部
116 近傍部
L1 中心線
L2 中心線
L3 折り線
11a−11d 突出部
12、13 摘み部
100 包装体
101 ミシン目
102 取出口
103 蓋部
P 衛生用シート積層体
Claims (5)
- 折り畳まれた衛生用シートが複数枚積層された衛生用シート積層体であって、
前記衛生用シートは、
本体部と、
折り畳まれた状態の前記本体部の端部に備えられた摘み部と、
を備え、
前記本体部は、対向辺と、前記対向辺から突出する突出部と、を備え、
前記摘み部は、前記突出部が重ねられて形成されたものであることを特徴とする衛生用シート積層体。 - 前記摘み部は、折り畳まれた状態の前記本体部の端部から突出することを特徴とする請求項1に記載の衛生用シート積層体。
- 前記突出部は、前記対向辺のそれぞれの辺の端部及び中心の近傍部を除いた部分に形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の衛生用シート積層体。
- 複数枚の前記衛生用シートの前記摘み部は互いに異なる位置に設けられ、
複数枚の前記衛生用シートは、上面視において摘み部の位置が一方向に向かって移動していくように積層されることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の衛生用シート積層体。 - 請求項1〜4の何れか一項に記載の衛生用シート積層体と、
前記衛生用シート積層体を包装する包装体と、
を備えることを特徴とする衛生物品。
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JP2016069883A JP6765203B2 (ja) | 2016-03-31 | 2016-03-31 | 衛生用シート積層体及び衛生物品 |
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Family Applications (1)
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JP2016069883A Active JP6765203B2 (ja) | 2016-03-31 | 2016-03-31 | 衛生用シート積層体及び衛生物品 |
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