JP6764487B2 - 水処理プラントおよび水処理プラントの運転方法 - Google Patents

水処理プラントおよび水処理プラントの運転方法 Download PDF

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Description

本発明は、上水または下水などの水処理を行う水処理プラントおよび水処理プラントの運転方法に関する。
水処理プラントでは、環境変化に応じて制御目標値を変更しつつ、水処理制御が行われている。例えば、季節の温度差、流入水の流量、流入水の水質などの変化に伴い制御目標値が変更されることで、水処理プラントにおいて環境変化に応じた水処理制御が行われている。
制御目標値の変更は、オペレータが過去の経験などに基づいて行っており、専門性が要求される。特許文献1では、環境変化に応じた制御目標値の変更に対してオペレータの経験を反映できるように、下水処理装置の制御にAI(Artificial Intelligent)を用いる技術が提案されている。かかる技術では、下水処理装置内の状態を検出するセンサから出力される下水処理装置内の状態の現在値を示す検出データがAI装置に入力され、かかるAI装置の出力に基づいて下水処理装置が制御される。
特開2004−25160号公報
上述したような従来のAIを用いた水処理制御では、水処理装置内の現在の状態から将来の状態を考慮した水処理制御が行われている。しかしながら上述したような従来のAIを用いた水処理制御には、改善の余地が有る。例えば、水処理装置の状態または環境などの水処理環境は、時々刻々と変化しながらも時間の前後で繋がりながりを有しているが、そのような時間の前後での繋がりが十分には考慮されていない。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、環境変化に対してより効果的な水処理制御を行うことができる水処理プラントを得ることを目的とする。
本発明にかかる水処理プラントは、制御目標値を用いて、空気を送り込むブロワを有する水処理装置が水処理を行う水処理プラントであって、水処理装置の水処理環境を繰り返し検出して時系列の検出データである時系列検出データを出力するセンサと、機械学習によって生成されパーセプトロンが階層的に配置してある計算モデルを用いて水処理装置の制御に関わる演算を行う演算装置に、センサが出力した時系列検出データを計算モデルの入力データとして演算を実行させる処理装置と、センサから出力される時系列検出データを入力として演算装置が計算モデルを用いて水処理環境の予測値を演算して出力した制御目標値を使用してPI制御またはPID制御をブロワに行い、ブロワが送り込む空気の量を調整し、水処理装置による水処理を制御する制御装置と、を備える。演算装置は、計算モデルとして、センサから出力される時系列検出データと制御目標値の時系列データとを入力し、水処理環境の予測値を出力する第1計算モデルと、第1計算モデルで演算された水処理環境の予測値を入力し、新たな制御目標値を出力する第2計算モデルとを含む。
本発明によれば、環境変化に対してより効果的な水処理制御を行い得る水処理プラントを提供することができる、という効果を奏する。
実施の形態1にかかる水処理プラントの概略を示す図 実施の形態1にかかる水処理プラントの構成例を示す図 実施の形態1にかかる処理装置の構成例を示す図 実施の形態1にかかる記憶装置に記憶されるデータテーブルの一例を示す図 実施の形態1にかかる演算装置の構成例を示す図 実施の形態1にかかる制御装置の構成例を示す図 実施の形態1にかかる処理装置の処理の一例を示すフローチャート 実施の形態1にかかる演算装置の処理の一例を示すフローチャート 実施の形態1にかかる制御装置の処理の一例を示すフローチャート 実施の形態1にかかる処理装置のハードウェア構成の一例を示す図
以下に、本発明の実施の形態にかかる水処理プラントおよび水処理プラントの運転方法を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1にかかる水処理プラントの概略を示す図である。図1に示すように、実施の形態1にかかる水処理プラント100は、水処理装置1と、センサ2と、処理装置3と、演算装置4と、制御装置5とを備える。演算装置4は、AI装置の一例である。
水処理装置1は、例えば、上水または下水などの水処理を行う装置であり、水処理状態を制御するポンプまたはブロワなどの制御対象機器を備える。制御装置5は、水処理装置1を制御する。センサ2は、水処理装置1の水処理環境を繰り返し検出し、時系列の検出データを出力する。水処理装置1の水処理環境は、水処理装置1の内部にある水処理環境および水処理装置1の外部にある水処理環境の少なくとも一つを含む。以下、水処理装置1の水処理環境を単に水処理環境と記載する場合がある。
処理装置3は、取得した時系列の検出データを入力データとする演算を演算装置4に実行させ、演算結果を演算装置4から取得する。演算装置4は、水処理装置1の制御に関わる演算に用いられる計算モデルを有しており、かかる計算モデルは、機械学習によって生成される。
演算装置4で演算に用いられる計算モデルは、水処理装置1の水処理環境の経時的変化から水処理装置1の制御に関わる情報を出力する計算モデルであり、水処理装置1の水処理環境の経時的変化に基づいて、機械学習によって生成される。
かかる計算モデルは、例えば、センサ2から出力される時系列の検出データを入力とし、制御対象機器の制御目標値の情報を出力とする計算モデルである。制御目標値は、例えば、水処理装置1の水処理状態を制御するポンプ、ブロワ、またはヒータなどといった制御対象機器の制御量の目標値である。
演算装置4は、処理装置3から取得した時系列の検出データを入力データとする上述の計算モデルを用いた演算を行う。演算装置4は、計算モデルを用いた演算結果を含む情報を処理装置3へ出力する。処理装置3は、演算装置4から取得した情報を制御装置5へ出力する。制御装置5は、処理装置3から出力された情報に基づいて、水処理装置1を制御する。演算装置4は、例えば、人工知能などと呼ばれるAIであり、入力された時系列の検出データに基づく機械学習を介し、制御対象機器の好ましい制御目標値の推測に貢献する。
水処理プラント100において、演算装置4で演算に用いられる計算モデルを、センサ2から出力される時系列の検出データを入力とし、水処理環境の予測値を出力とする計算モデルにすることもできる。
この場合、処理装置3は、演算装置4から取得した水処理環境の予測値を不図示の表示装置に表示することができる。これにより、水処理プラント100のオペレータは、不図示の表示装置に表示された水処理環境の予測値を把握しながら、過去の経験などに基づいて、処理装置3を介して水処理装置1を制御することができる。以下、水処理プラント100のオペレータを単にオペレータと記載する場合がある。
このように、水処理プラント100においては、水処理環境の経時的変化に基づいて機械学習によって生成される計算モデルを用いた演算が行われる。これにより、実施の形態1にかかる水処理プラント100では、水処理環境の経時的変化を考慮した効果的な水処理制御を行うことができる。
例えば、水処理環境の現在値のみを利用する場合、水処理環境がどのように変化して現在に至っているか分からないことから、水処理環境がどのように変化するか適切に把握することが難しい場合がある。一方、水処理プラント100は、水処理環境の経時的変化を考慮することで、水処理環境がどのように変化するか適切に把握することができ、将来の水処理環境の変化を精度よく予測することができる。したがって、水処理プラント100では、将来の水処理環境の変化を考慮した水処理制御を行うことができ、水処理環境の変化に対して効果的な水処理制御を行うことができる。
以下、実施の形態1にかかる水処理プラント100について詳細に説明する。図2は、実施の形態1にかかる水処理プラントの構成例を示す図である。なお、以下においては、水処理装置1が行う水処理の一例として、下水処理について説明する。
図2に示すように、実施の形態1にかかる水処理プラント100は、水処理装置1と、センサ2と、処理装置3と、演算装置4と、制御装置5と、記憶装置6と、表示装置7と、入力装置8とを備える。
処理装置3、演算装置4、制御装置5、記憶装置6、表示装置7、および入力装置8は、互いに通信ネットワーク9を介して通信可能に接続される。通信ネットワーク9は、例えば、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、バス、または専用線である。
図2に示す水処理装置1は、下水を被処理水として処理する下水処理装置である。かかる水処理装置1は、下水道などからの流入水である下水を貯留し、下水中の比較的沈みやすい固形物などを沈殿させる最初沈殿槽11と、最初沈殿槽11の上澄み水を好気処理する処理槽12と、処理槽12から流入する活性汚泥混合液を上澄み水と活性汚泥とに分離する最終沈殿槽13とを備える。最終沈殿槽13の上澄み水は処理水として最終沈殿槽13から放出される。
処理槽12において、最初沈殿槽11から流入する上澄み水は、有機物を含んでおり、例えば、りん蓄積菌、硝化菌、および脱窒菌といった好気性微生物の消化によって上澄み水に含まれる有機物が処理される。
水処理装置1は、さらに、処理槽12に空気を送り込んで活性汚泥混合液中に空気を溶解させるブロワ14と、最終沈殿槽13と処理槽12とを接続する配管に設けられ、最終沈殿槽13から処理槽12に活性汚泥を返送するポンプ15とを備える。ブロワ14およびポンプ15の各々は、上述した制御対象機器の一例であり、以下、ブロワ14とポンプ15とを互いに区別せずに示す場合、制御対象機器と記載する場合がある。また、最初沈殿槽11、処理槽12、および最終沈殿槽13の各々を区別せずに示す場合、単に槽と記載する場合がある。
水処理プラント100には、水処理装置1の水処理環境を各々検出する複数のセンサ20〜20を含むセンサ2が設けられる。各センサ20〜20は、例えば、水処理装置1内の状態または環境を検出する。具体的には、水処理装置1の水処理環境は、例えば、槽への流入物の特性、槽内での水処理の状態、および槽からの流出物の特性といった槽内の状態を含む。また、水処理装置1内の環境は、例えば、水処理装置1内の雰囲気の温度および湿度などを含む。以下、水処理装置1内の状態について説明するが、水処理装置1内の環境、水処理装置1外の状態または環境などについても同様である。
センサ20〜20は、最初沈殿槽11への流入水の特性である流入水特性を検出する。センサ20は、流入水の流入量である特性値Da1を検出する。センサ20は、流入水のBOD(Biochemical Oxygen Demand:生物化学的酸素要求量)である特性値Da2を検出する。センサ20は、流入水の温度である特性値Da3を検出する。センサ20は、流入水のNHの濃度、流入水のNH の濃度、またはアンモニア性窒素濃度である特性値Da4を検出する。
センサ20〜20m−3は、処理槽12の状態を示す処理槽内特性を検出する。センサ20は、処理槽12における溶存酸素量である特性値Da5を検出する。センサ20は、処理槽12における活性微生物濃度である特性値Da6を検出する。センサ20は、処理槽12におけるBODである特性値Da7を検出する。センサ20〜20m−3は、例えば、アンモニア性窒素濃度、硝酸性窒素濃度、全窒素濃度、リン酸性リン濃度、または全リン濃度である特性値Da8〜Dam−3を検出する複数のセンサを含む。
センサ20m−2〜20は、最終沈殿槽13から放出される処理水の特性である処理水特性を検出する。センサ20m−2は、処理水の流出量である特性値Dam−2を検出する。センサ20m−1は、処理水のBODである特性値Dam−1を検出する。センサ20は、処理水の全窒素濃度である特性値Damを検出する。
なお、センサ2は、センサ20〜20のうち一部を含まない構成であってもよく、センサ20〜20以外のセンサを含んでもよい。また、上述したセンサ20〜20は、水処理装置1内の状態を示す特性値Da1〜Damを検出するが、センサ2は、例えば、水処理環境の撮像データを検出データとして出力する撮像装置を含んでいてもよい。なお、以下において、センサ20〜20の各々を互いに区別せずに示す場合、センサ20と記載する場合がある。また、特性値Da1〜Damの各々を互いに区別せずに示す場合、特性値Daと記載する場合がある。
図3は、実施の形態1にかかる処理装置の構成例を示す図である。図3に示すように、処理装置3は、通信部31と、記憶部32と、制御部33とを備える。通信部31は、通信ネットワーク9に接続される。制御部33は、通信部31および通信ネットワーク9を介し、演算装置4、制御装置5、記憶装置6、表示装置7、および入力装置8の各々との間でデータの送受信を行うことができる。
制御部33は、データ処理部34と、表示処理部35と、演算要求部36と、受付処理部37と、ASMシミュレータ38とを備える。データ処理部34は、センサ2から出力される検出データを繰り返し取得する。
データ処理部34は、センサ2から取得した検出データを時刻と関連付けて記憶装置6に記憶する。また、データ処理部34は、演算装置4から出力される情報を取得し、取得した情報を制御装置5に出力する。また、データ処理部34は、演算装置4から取得した情報を記憶装置6に記憶する。
図4は、実施の形態1にかかる記憶装置に記憶されるデータテーブルの一例を示す図である。図4に示すデータテーブルには、時刻毎の検出データ、および制御目標値が含まれる。図4において、検出データD1(t0),D1(t1),・・・,D1(tp),・・・,D1(tq),・・・,D1(tr)は、センサ20の検出データである。検出データD2(t0),D2(t1),・・・,D2(tp),・・・,D2(tq),・・・,D2(tr)は、センサ20の検出データである。
検出データD3(t0),D3(t1),・・・,D3(tp),・・・,D3(tq),・・・,D3(tr)は、センサ20の検出データである。検出データD4(t0),D4(t1),・・・,D4(tp),・・・,D4(tq),・・・,D4(tr)は、センサ20の検出データである。検出データDm(t0),Dm(t1),・・・,Dm(tp),・・・,Dm(tq),・・・,Dm(tr)は、センサ20の検出データである。
検出データD1(t0),D2(t0),D3(t0),D4(t0),・・・,Dm(t0)は、時刻t0にセンサ2から出力されるD(t0)を構成するデータである。検出データD1(t1),D2(t1),D3(t1),D4(t1),・・・,Dm(t1)は、時刻t1にセンサ2から出力されるD(t1)を構成するデータである。検出データD1(tp),D2(tp),D3(tp),D4(tp),・・・,Dm(tp)は、時刻tpにセンサ2から出力されるD(tp)を構成するデータである。
検出データD1(tq),D2(tq),D3(tq),D4(tq),・・・,Dm(tq)は、時刻tqにセンサ2から出力されるD(tq)を構成するデータである。検出データD1(tr),D2(tr),D3(tr),D4(tr),・・・,Dm(tr)は、時刻trにセンサ2から出力されるD(tr)を構成するデータである。以下、センサ2から出力される検出データD(t0),D(t1),・・・,D(tp),・・・,D(tq),・・・,D(tr)を各々区別せずに示す場合、検出データDと記載する場合がある。
また、図4に示すデータテーブルには、各時刻において処理装置3から制御装置5に出力された各制御対象機器の制御目標値の情報が含まれる。図4において、制御目標値RV1(t0),RV1(t1),・・・,RV1(tp),・・・,RV1(tq),・・・,RV1(tr)は、ブロワ14の制御目標値である。また、制御目標値RV2(t0),RV2(t1),・・・,RV2(tp),・・・,RV2(tq),・・・,RV2(tr)は、ポンプ15の制御目標値である。
以下、制御目標値RV1(t0),RV1(t1),・・・,RV1(tp),・・・,RV1(tq),・・・,RV1(tr)の各々を区別せずに示す場合、制御目標値RV1と記載し、制御目標値RV2(t0),RV2(t1),・・・,RV2(tp),・・・,RV2(tq),・・・,RV2(tr)の各々を区別せずに示す場合、制御目標値RV2と記載する場合がある。また、制御目標値RV1,RV2を各々区別せずに示す場合、制御目標値RVと記載する場合がある。
データ処理部34は、現時点から期間Tb前までの時刻で取得された時系列の検出データDts1と時系列の制御目標値RVts1とを記憶装置6から読み出す。例えば、記憶装置6のデータテーブルが図4に示す状態であり、現時点が時刻trであり、且つ現時点から期間Tb前が時刻tqであるとする。この場合、データ処理部34は、検出データD(tq)〜D(tr)を含む時系列の検出データDts1と、制御目標値RV(tq)〜RV(tr)を含む時系列の制御目標値RVts1とを記憶装置6から読み出す。なお、時系列の検出データDts1は、複数のセンサ20〜20のうち一部のセンサ20の検出データを含まない場合がある。
データ処理部34は、記憶装置6から読み出した時系列の検出データDts1と時系列の制御目標値RVts1とを通信ネットワーク9経由で演算装置4へ出力する。演算要求部36は、時系列の検出データDts1と時系列の制御目標値RVts1とを演算装置4へ出力することで、時系列の検出データDts1と時系列の制御目標値RVts1を入力データとする演算を演算装置4に実行させる。
なお、データ処理部34は、例えば、演算装置4で用いられる計算モデルがリカレントニューラルネットワークの場合、時系列の検出データDts1と時系列の制御目標値RVts1とを演算装置4へ送信した後は、新たに取得された検出データDと制御目標値RVとを繰り返し送信することで、演算装置4に計算モデルを用いた演算を実行させることができる。
データ処理部34は、演算装置4から出力される演算結果を示す情報を取得し、取得した情報を制御装置5へ出力する。演算装置4から出力される情報には、例えば、制御対象機器の制御目標値RVを含む制御情報が含まれており、制御装置5は、処理装置3から出力される情報に基づいて、水処理装置1に設けられた制御対象機器を制御することで、水処理装置1を制御する。
図3に戻って制御部33の説明を続ける。表示処理部35は、データ処理部34で取得された検出データDおよび演算装置4の演算結果を表示装置7に表示する。また、表示処理部35は、オペレータの入力装置8への操作によって入力された情報を記憶装置6から取得して、取得した情報を表示装置7に表示することができる。以下、オペレータの入力装置8への操作をオペレータ操作と記載する場合がある。
受付処理部37は、オペレータ操作に基づいて、制御装置5の制御目標値RVの設定を受け付けることができる。データ処理部34は、受付処理部37によって受け付けられた制御目標値RVを制御装置5へ出力することで、受付処理部37によって受け付けられた制御目標値RVに基づく制御を制御装置5に実行させることができる。
受付処理部37は、オペレータ操作に基づいて、記憶装置6に記憶された複数の検出データDのうち、演算装置4が有する計算モデルの学習処理に用いる時系列の検出データDts2の選択を受け付ける。例えば、受付処理部37は、記憶装置6に記憶された複数の検出データDのうち、オペレータ操作による期間の指定によって時系列の検出データDts2の選択を受け付けることができる。
記憶装置6のデータテーブルが図4に示す状態である場合、オペレータが時刻tpから時刻tqまでの期間を指定したとする。この場合、受付処理部37は、時系列の検出データDts2として検出データD(tp)〜D(tq)の選択を受け付ける。なお、検出データDts2は、検出データDts1と同様に、複数のセンサ20〜20のうち一部のセンサ20の検出データを含まない場合がある。
演算要求部36は、受付処理部37によって選択が受け付けられた時系列の検出データDts2を記憶装置6から取得する。また、演算要求部36は、受付処理部37によって選択が受け付けられた時系列の検出データDts2に含まれる複数の検出データDが各々取得された複数の時刻に各々関連付けられた複数の制御目標値RVを含む時系列の制御目標値RVts2の情報を記憶装置6から取得する。例えば、検出データD(tp)〜D(tq)が選択された場合、時系列の制御目標値RVts2には、制御目標値RV(tp)〜RV(tq)が含まれる。
データ処理部34は、時系列の検出データDts2と時系列の制御目標値RVts2とを含む学習用データを演算装置4へ通信ネットワーク9経由で送信する。これにより、演算装置4によって計算モデルの学習処理が行われる。
ASM(Activated Sludge Model:活性汚泥モデル)シミュレータ38は、例えば、活性汚泥モデルを用いた演算を行って水処理における物理的、生物的、および科学的な挙動を模擬するシミュレータである。かかる活性汚泥モデルは、生物反応プロセスと物質収支の水質変化などを数学的に記述したモデルであり、例えば、IWA(International Water Association)によって発表されている。ASMシミュレータ38は、例えば、活性汚泥モデルを用いた演算によって、水処理装置1内の状態を示す特性値Daから処理槽内特性および処理水特性を予測することができる。
受付処理部37は、オペレータ操作に基づいて、ASMシミュレータ38による学習処理の要求を受け付ける。ASMシミュレータ38は、学習処理の要求を受け付けた場合、活性汚泥モデルを用いた演算によって、学習用データを生成する。演算要求部36は、ASMシミュレータ38によって生成された学習用データを演算装置4へ通信ネットワーク9経由で送信する。
例えば、ASMシミュレータ38は、活性汚泥モデルを用いた演算によって、時系列の特性値Datsと時系列の制御目標値RVtsとから、処理水の状態の予測値Faを取得することができる。この場合、演算要求部36は、時系列の特性値Dats、時系列の制御目標値RVts、および処理水の状態の予測値Faを含む学習用データを演算装置4へ送信する。
なお、時系列の特性値Datsは、1以上のセンサ20の検出対象である水処理装置1の状態の特性値Daの時間的な特性変化を示す。また、処理水の状態の予測値Faは、期間Ta後における処理水の状態の予測値であり、例えば、処理水の流出量、BOD、および全窒素濃度の予測値を含む。
また、ASMシミュレータ38は、活性汚泥モデルを用いた演算によって、処理水の状態の予測値Faから制御目標値RV1,RV2を取得することができる。この場合、演算要求部36は、処理水の状態の予測値Faと制御目標値RV1,RV2とを含む学習用データを演算装置4へ送信する。
また、ASMシミュレータ38は、活性汚泥モデルを用いた演算によって、時系列の特性値Datsと時系列の制御目標値RVtsとから制御目標値RV1,RV2の情報を取得することができる。この場合、演算要求部36は、時系列の特性値Datsと、時系列の制御目標値RVtsと、制御目標値RV1,RV2の情報とを含む学習用データを演算装置4へ送信する。
ASMシミュレータ38は、例えば、受付処理部37によって選択された時系列の検出データのデータ分布に偏りがある場合および受付処理部37によって選択された学習用データが少ない場合などにおいて、上述した学習用データを生成することができる。
例えば、ASMシミュレータ38は、受付処理部37によって選択された時系列の検出データDts2で示される水処理環境の経時的変化とは異なる経時的変化の時系列の特性値Datsと、かかる時系列の特性値Datsに対応する時刻の時系列の制御目標値RVtsとを含む学習データを生成することができる。
次に、演算装置4について説明する。図5は、実施の形態1にかかる演算装置の構成例を示す図である。図5に示すように、演算装置4は、通信部41と、記憶部42と、制御部43とを備える。
通信部41は、通信ネットワーク9に接続される。制御部43は、通信部41および通信ネットワーク9を介し、処理装置3、制御装置5、および記憶装置6の各々との間でデータの送受信を行うことができる。
記憶部42には、1以上の計算モデルが記憶される。記憶部42に記憶される計算モデルは、例えば、センサ2から出力される時系列の検出データDts1を入力とし、複数の制御対象機器の制御目標値RVを出力とする畳み込みニューラルネットワークまたはリカレントニューラルネットワークである。なお、計算モデルは、畳み込みニューラルネットワークまたはリカレントニューラルネットワーク以外の計算モデルであってもよい。計算モデルは、例えば、線形回帰、ロジスティック回帰といった学習アルゴリズムで生成される計算モデルであってもよい。
例えば、記憶部42には、センサ2から出力される時系列の検出データDts1と時系列の制御目標値RVts1とを入力とし、期間Ta後に予測される処理水の状態を示す予測値Faを出力とする第1計算モデルと、第1計算モデルの演算によって得られる処理水の状態の予測値Faを入力とし、制御目標値RV1,RV2を出力とする第2計算モデルを含む計算モデルが記憶される。
また、記憶部42には、第1計算モデルおよび第2計算モデルに代えて、時系列の検出データDts1と時系列の制御目標値RVts1とを入力とし、制御目標値RV1,RV2を出力とする第3計算モデルが記憶されていてもよい。
なお、記憶部42に記憶される計算モデルは、センサ2から出力される時系列の検出データDts1を入力として、水処理装置1の制御に関わる演算を行うことができる計算モデルであればよく、上述した例に限定されない。例えば、計算モデルは、センサ2から出力される時系列の検出データDts1を入力とするが、時系列の制御目標値RVts1を入力としないモデルであってもよい。例えば、計算モデルは、センサ2から出力される時系列の検出データDts1のみを入力とし、各特性値Daの予測値を出力とするモデルであってもよい。また、計算モデルは、センサ2から出力される時系列の検出データDts1のみを入力とし、制御目標値RV1,RV2を出力とするモデルであってもよい。
制御部43は、取得処理部44と、演算処理部45と、出力処理部46と、学習処理部47とを備える。取得処理部44は、通信ネットワーク9および通信部41を介して処理装置3からの時系列の検出データDts1を取得する。演算処理部45は、計算モデルを記憶部42から読み出し、読み出した計算モデルに時系列の検出データDts1を入力して計算モデルを用いた演算を行うことで、計算モデルの出力を取得する。
例えば、演算処理部45は、時系列の検出データDts1と時系列の制御目標値RVts1とを第1計算モデルの入力データとする演算を行うことで、処理水の状態の予測値Faの情報を得ることができる。演算処理部45は、第1計算モデルの演算によって得られる処理水の状態の予測値Faを第2計算モデルの入力データとする演算を行うことで、制御目標値RV1,RV2の情報を得ることができる。
また、演算処理部45は、時系列の検出データDts1と時系列の制御目標値RVts1とを第3計算モデルの入力データとすることで、制御目標値RV1,RV2の情報を得ることができる。
出力処理部46は、演算処理部45において計算モデルを用いた演算によって取得された情報を演算装置4の出力情報として処理装置3へ通信部41から出力する。演算装置4の出力情報は、例えば、上述した複数の制御対象機器の制御目標値RVの情報、および上述した処理水の状態の予測値Faの情報である。
学習処理部47は、処理装置3から出力される学習用データに基づいて、計算モデルを生成および更新することができる。学習処理部47は、生成または更新した計算モデルを記憶部42に記憶する。
例えば、学習処理部47は、受付処理部37によって選択が受け付けられた時系列の検出データDts2と時系列の制御目標値RVts2とに基づいて、第1計算モデルと第2計算モデルの学習処理を行うことができる。学習処理部47は、例えば、時系列の検出データDts2に含まれる検出データDのうち、期間Tbの複数の検出データDと、期間Tbの複数の検出データDのうち最も新しい検出データDから期間Ta後の検出データDで特定される特性値Da1〜Damのうち処理水の状態を示す特性値Dam−2,Dam−1,Damを予測値Faとして、第1計算モデルの学習処理を行うことができる。
また、学習処理部47は、例えば、検出データDで特定される特性値のうち処理水の状態を示す特性値Daと、かかる特性値Daが検出された時刻の制御目標値RVとに基づいて、第2計算モデルの学習処理を行うことができる。
また、学習処理部47は、例えば、時系列の検出データDts2に含まれる検出データDのうち、期間Tbの複数の検出データDと、期間Tbの複数の検出データDのうち最も新しい検出データDから期間Ta後の制御目標値RVとに基づいて、第3計算モデルの学習処理を行うことができる。
また、学習処理部47は、ASMシミュレータ38の演算結果に基づいて、第1計算モデルの学習処理を行うことができる。学習処理部47は、例えば、時系列の特性値Dats、時系列の制御目標値RVts、および処理水の状態の予測値Faを含む学習用データに基づいて、第1計算モデルの学習処理を行うことができる。また、学習処理部47は、例えば、処理水の状態の予測値Faと制御目標値RV1,RV2とを含む学習用データに基づいて、第2計算モデルの学習処理を行うことができる。
また、学習処理部47は、時系列の特性値Datsおよび時系列の制御目標値RVtsと、ASMシミュレータ38から出力される制御目標値RV1,RV2とに基づいて、第3計算モデルの学習処理を行うことができる。
なお、学習処理部47で用いられる学習用データは、センサ2から出力される時系列の検出データDts1を入力として水処理装置1の制御に関わる演算を行う計算モデルの学習処理を行うことできるデータであればよく、上述した学習用データに限定されない。
演算装置4におけるニューラルネットワークは、人工ニューラルネットワークである。人工ニューラルネットワークは、入力信号の重み付き和を取り、活性化関数と呼ばれる非線形関数を適用して出力とするパーセプトロンを階層的に配置した計算モデルである。パーセプトロンの出力outは、入力をX=(x1,x2,・・・,xn)、重みをW=(w1,w2,・・・,wn)、活性化関数をf(・)とし、かつ、*をベクトルの要素積として以下の式(1)により表すことができる。
out=f(X*W)・・・(1)
畳み込みニューラルネットワークにおいて、パーセプトロンは画像に対応する2次元信号を入力にとり、入力の重み付き和を計算して次の層に渡す。活性化関数には、シグモイド関数またはReLU(Rectified Linear Unit)関数が用いられる。
人工ニューラルネットワークには、上述のパーセプトロンが階層的に配置されており、各層が入力信号を処理していくことで、識別結果が計算される。なお、最終層は、例えば、人工ニューラルネットワークにおけるタスクの種別が回帰タスクであれば活性化関数の出力をそのままタスクの出力とし、タスクの種別が分類タスクであれば最終層についてソフトマックス関数を適用し、タスクの出力とする。
畳み込みニューラルネットワークの場合、2次元信号のマップとして人工ネットワークが構成される。2次元信号の各々がパーセプトロンに対応するとみなすことができ、前層の特徴マップに対し重み付き和を計算して活性化関数を適用した結果を出力する。
畳み込みニューラルネットワークにおいて、上述の処理は畳み込み演算と呼ばれ、このほかにプーリング処理を行うプーリング層が各層に挿入される場合がある。このプーリング層は、特徴マップに対して平均値演算または最大値演算を行うことによりダウンサンプリングを行う。
このような人工ニューラルネットワークの学習は、誤差逆伝播により行われるものであり、例えば、公知の確率的勾配降下法が用いられる。誤差逆伝播とは、人工ニューラルネットワークの出力誤差を最終層から順に前の層に向かって伝播させ、重みを更新させていく枠組みのことである。
次に、図2に示す制御装置5について説明する。制御装置5は、ブロワ14およびポンプ15などを制御することで、水処理装置1を制御することができる。例えば、制御装置5は、ブロワ14を制御して活性汚泥混合液中に送り込む空気の量を調整することで、活性汚泥混合液中の溶在酸素濃度を制御することができる。また、制御装置5は、ポンプ15を制御することで、最終沈殿槽13から処理槽12に返送する活性汚泥の流量を調整する。
図6は、実施の形態1にかかる制御装置の構成例を示す図である。図6に示すように、制御装置5は、通信部51と、記憶部52と、制御部53と、入出力部54とを備える。通信部51は、通信ネットワーク9に接続される。制御部53は、通信部51および通信ネットワーク9を介し、処理装置3との間でデータの送受信を行うことができる。
制御部53は、入力処理部55と、ブロワ制御部56と、ポンプ制御部57とを備える。入力処理部55は、通信部51を介して、処理装置3から出力される制御情報を取得し、取得した制御情報を記憶部52に記憶する。記憶部52に記憶される制御情報は、ブロワ14の制御目標値と、ポンプ15の制御目標値とを含む。
ブロワ制御部56は、記憶部52に記憶されているブロワ14の制御目標値RV1を読み出す。また、ブロワ制御部56は、センサ20で検出される溶存酸素量を示す検出データを記憶装置6またはセンサ20から取得する。ブロワ制御部56は、ブロワ14の制御目標値RV1と取得した溶存酸素量とに基づいて、PI(Proportional Integral)制御またはPID(Proportional Integral Differential)制御によって制御信号を生成する。ブロワ制御部56は、生成した制御信号を入出力部54からブロワ14へ出力する。ブロワ14は、制御装置5の入出力部54から出力される制御信号に基づいて、処理槽12へ送り込む空気の量を調整する。
ポンプ制御部57は、記憶部52に記憶されているポンプ15の制御目標値RV2を読み出す。また、ポンプ制御部57は、入出力部54を介して不図示のセンサから、最終沈殿槽13から処理槽12への活性汚泥の流量を示す検出データを取得する。ポンプ制御部57は、ポンプ15の制御目標値RV2と取得した活性汚泥の流量とに基づいて、PI制御またはPID制御によって制御信号を生成する。ポンプ制御部57は、生成した制御信号を入出力部54からポンプ15へ出力する。ポンプ15は、制御装置5の入出力部54から出力される制御信号に基づいて、最終沈殿槽13から処理槽12への活性汚泥の流量を調整する。
つづいて、水処理プラント100の動作を、フローチャートを用いて説明する。図7は、実施の形態1にかかる処理装置の処理の一例を示すフローチャートであり、処理装置3の制御部33によって繰り返し実行される。
図7に示すように、処理装置3の制御部33は、学習処理のタイミングであるか否かを判定する(ステップS10)。制御部33は、ステップS10において、例えば、オペレータから検出データの選択を受け付けた場合に、学習処理のタイミングであると判定する。また、制御部33は、ステップS10において、例えば、オペレータからASMシミュレータ38を用いた学習処理の要求を受け付けた場合、学習処理のタイミングであると判定する。
制御部33は、学習処理のタイミングであると判定した場合(ステップS10:Yes)、学習用データを演算装置4へ出力する(ステップS11)。制御部33は、オペレータから検出データの選択を受け付けた場合、ステップS11の処理において、例えば、オペレータによって選択された検出データを含む学習用データを演算装置4へ出力する。
制御部33は、ステップS11の処理が終了した場合、または学習処理のタイミングではないと判定した場合(ステップS10:No)、検出データを取得したか否かを判定する(ステップS12)。制御部33は、検出データを取得したと判定した場合(ステップS12:Yes)、検出データを記憶装置6から取得し、取得した検出データを演算装置4へ出力する(ステップS13)。
次に、制御部33は、ステップS13の処理に応答して演算装置4から出力される出力情報を取得し(ステップS14)、取得した出力情報を制御装置5へ出力する(ステップS15)。かかる出力情報には、上述したように制御情報が含まれる。制御部33は、ステップS15の処理が終了した場合、または検出データを取得していないと判定した場合(ステップS12:No)、図7に示す処理を終了する。
図8は、実施の形態1にかかる演算装置の処理の一例を示すフローチャートであり、演算装置4の制御部43によって繰り返し実行される。
図8に示すように、演算装置4の制御部43は、処理装置3から検出データを取得したか否かを判定する(ステップS20)。ステップS20の処理において、制御部43は、演算装置4の計算モデルがリカレントネットワーク以外のニューラルネットワークである場合、処理装置3から時系列の検出データDts1を取得したか否かを判定する。また、制御部43は、演算装置4の計算モデルがリカレントネットワークである場合、処理装置3から時系列の検出データDts1を取得した後は、センサ2から出力される検出データを処理装置3から順次取得する毎に、処理装置3から検出データを取得したと判定する。
制御部43は、検出データを取得したと判定した場合(ステップS20:Yes)、取得した検出データを計算モデルの入力として、計算モデルを用いた演算処理を実行し(ステップS21)、計算モデルの出力情報を処理装置3へ送信する(ステップS22)。
制御部43は、ステップS22の処理が終了した場合、または検出データを取得していないと判定した場合(ステップS20:No)、学習用データを処理装置3から取得したか否かを判定する(ステップS23)。制御部43は、学習用データを処理装置3から取得したと判定した場合(ステップS23:Yes)、学習用データを用いて計算モデルの学習処理を実行する(ステップS24)。
制御部43は、ステップS24の処理が終了した場合、または学習用データを取得していないと判定した場合(ステップS23:No)、図8に示す処理を終了する。
図9は、実施の形態1にかかる制御装置の処理の一例を示すフローチャートであり、制御装置5の制御部53によって繰り返し実行される。
図9に示すように、制御装置5の制御部53は、処理装置3から制御情報を取得したか否かを判定する(ステップS30)。制御部53は、制御情報を取得したと判定した場合(ステップS30:Yes)、取得した制御情報に基づいて制御対象機器を制御する(ステップS31)。制御部53は、ステップS31の処理が終了した場合、または制御情報を取得していないと判定した場合(ステップS30:No)、図9に示す処理を終了する。
図10は、実施の形態1にかかる処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。図10に示すように、処理装置3は、プロセッサ101と、メモリ102と、インタフェイス回路103とを備えるコンピュータを含む。
プロセッサ101、メモリ102およびインタフェイス回路103は、バス104によって互いにデータの送受信が可能である。通信部31は、インタフェイス回路103によって実現される。記憶部32は、メモリ102によって実現される。プロセッサ101は、メモリ102に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって、データ処理部34、表示処理部35、演算要求部36、受付処理部37、およびASMシミュレータ38の機能を実行する。プロセッサ101は、処理回路の一例であり、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processer)、およびシステムLSI(Large Scale Integration)のうち一つ以上を含む。
メモリ102は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、およびEPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)のうち一つ以上を含む。また、メモリ102は、コンピュータが読み取り可能な上述のプログラムが記録された記録媒体を含む。かかる記録媒体は、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルメモリ、光ディスク、コンパクトディスク、およびDVDのうち一つ以上を含む。
また、処理装置3の制御部33が専用のハードウェアで実現される場合、制御部33は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせたものである。
また、演算装置4も図10に示すハードウェア構成と同様のハードウェア構成を有する。通信部41は、インタフェイス回路103によって実現される。記憶部42は、メモリ102によって実現される。プロセッサ101は、メモリ102に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって、取得処理部44、演算処理部45、出力処理部46、および学習処理部47の機能を実行する。なお、制御部43が専用のハードウェアで実現される場合、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、またはこれらを組み合わせたものである。
また、制御装置5も図10に示すハードウェア構成と同様のハードウェア構成を有する。通信部51および入出力部54は、インタフェイス回路103によって実現される。記憶部52は、メモリ102によって実現される。プロセッサ101は、メモリ102に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって、入力処理部55、ブロワ制御部56、およびポンプ制御部57の機能を実行する。なお、制御部53が専用のハードウェアで実現される場合、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、またはこれらを組み合わせたものである。
上述した例では、演算装置4から出力された情報は、処理装置3から制御装置5へ出力されるが、処理装置3を介さずに演算装置4から出力された情報を制御装置5へ直接入力させる構成であってもよい。
また、上述した例では、演算装置4が計算モデルの出力に基づいて制御目標値RV1,RV2を演算するが、制御装置5は、演算装置4に代えて制御装置5が計算モデルの出力に基づいて制御目標値RV1,RV2を演算する構成であってもよい。例えば、制御装置5は、処理水の状態の予測値Faの情報を演算装置4から取得した場合、処理水の状態の予測値Faに基づいて制御目標値RV1,RV2を演算する構成であってもよい。
また、水処理プラント100において、演算装置4は、制御装置5に設けられる構成であってもよく、演算装置4の一部または全部が処理装置3または制御装置5に設けられる構成であってもよい。また、水処理プラント100において、処理装置3の一部が制御装置5に設けられる構成であってもよい。また、水処理プラント100において、記憶装置6は、処理装置3または制御装置5に設けられる構成であってもよい。
また、上述した例では、制御装置5によって制御される制御対象機器の例として、ブロワ14およびポンプ15を説明したが、制御装置5によって制御される制御対象機器は、ブロワ14およびポンプ15以外の機器を含んでもよい。例えば、制御対象機器は、処理槽12における水の温度を調整するヒータ、および処理槽12への薬液の投入を制御する機器であってもよい。
また、上述した例では、演算装置4の演算処理部45で用いられる計算モデルの例として、第1計算モデル、第2計算モデル、および第3計算モデルを例に挙げて説明したが、演算処理部45で用いられる計算モデルは、上述した例に限定されない。
例えば、演算処理部45で用いられる計算モデルは、各流入水特性の時系列データから各流入水特性の予測値を出力する複数の第4計算モデルと、複数の第4計算モデルから得られる複数の流入水特性の予測値から制御目標値RVを出力する第5の計算モデルを含んでいてもよい。なお、演算処理部45は、演算要求部36からの要求に従った計算モデルによって水処理装置1の制御に関わる情報を求めることができる。水処理装置1の制御に関わる情報は、制御目標値RVに限定されず、水処理環境の予測値などであってもよい。
以上のように、実施の形態1にかかる水処理プラント100は、水処理を行う水処理装置1と、水処理装置1の水処理環境を繰り返し検出して時系列の検出データDts1を出力するセンサ2と、処理装置3とを備える。処理装置3は、機械学習によって生成される計算モデルを用いて水処理装置1の制御に関わる演算を行う演算装置4に、センサ2が出力した時系列の検出データDts1を計算モデルの入力データとして演算を実行させる。これにより、水処理プラント100は、水処理環境の経時的変化に対してより効果的な水処理制御を行うことができる。なお、時系列の検出データDts1は、時系列検出データの一例である。
また、実施の形態1にかかる水処理プラント100の運転方法では、センサ2を用いて水処理装置1の水処理環境を繰り返し検出して時系列の検出データDts1を出力し、機械学習によって生成される計算モデルを用いて水処理装置1の制御に関わる演算を行う演算装置4に、センサ2が出力した時系列の検出データDts1を計算モデルの入力データとして演算を実行させる。これにより、水処理プラント100は、水処理装置1内の経時的変化に対してより効果的な水処理制御を行うことができる。
また、水処理プラント100は、時系列の検出データDts1に対して実行した演算の結果に基づいて、水処理装置1の制御を行う制御装置5を備える。これにより、水処理プラント100は、水処理装置1内の経時的変化に対してより効果的な水処理制御を自動的に行うことができる。
また、処理装置3は、時系列の検出データDts1に対して実行した演算の結果に関する情報を表示する表示処理部35を備える。そのため、水処理プラント100のオペレータは、水処理装置1の制御に関わる情報を把握することができる。
また、処理装置3は、制御装置5の制御目標値RVの入力を受け付ける受付処理部37と、受付処理部37によって受け付けられた制御目標値RVを制御装置5に出力するデータ処理部34とを備える。これにより、水処理プラント100のオペレータは、水処理装置1の制御に関わる情報に応じた制御を制御装置5に実行させることができる。
また、制御装置5は、制御対象機器を比例積分制御または比例積分微分制御を用いて水処理装置1の制御を行う。これにより、水処理プラント100において、水処理装置1を精度よく制御することができる。
また、演算装置4は、時系列の検出データDts1を入力データとするリカレントニューラルネットワークを計算モデルとして含む。処理装置3は、リカレントニューラルネットワークを用いた演算を演算装置4に実行させる。このように、水処理プラント100は、時系列の検出データts1を入力データとするリカレントニューラルネットワークを計算モデルとして準備し、リカレントニューラルネットワークを用いた演算を演算装置4に実行させる。これにより、水処理プラント100において、水処理装置1の制御に関わる演算を精度よく制御することができる。また、リカレントニューラルネットワークによる演算を開始した後は、リカレントニューラルネットワーク内に過去のデータが設定されているため、演算装置4における処理間隔を向上させることができる。
また、水処理プラント100は、センサ2が出力した時系列の検出データを記憶する記憶装置6を備える。処理装置3は、記憶部32に記憶された時系列の検出データのうち計算モデルの学習用データとして使用する範囲を受け付ける受付処理部37を備える。演算装置4は、記憶装置6に記憶された時系列の検出データのうち、受付処理部37によって受け付けられた範囲に含まれる複数の検出データに基づいて、計算モデルの生成または更新を行う学習処理を実行する学習処理部47を備える。これにより、オペレータは、学習用データを選択することができ、例えば、計算モデルの学習に適した時系列のデータを選択することで、水処理装置1の制御に関わる演算を精度よく行うことができる計算モデルを生成または更新することができる。また、処理装置3の制御部33は、時系列の検出データのうち計算モデルの学習用データとして使用する範囲に加え、期間Taの設定をオペレータから受けることができる。これにより、例えば、長期的な変化サイクルを有する事象と短期的な変化サイクルを有する事象との両方に対する反映効率向上が期待できる。なお、受付処理部37によって受け付けられた範囲に含まれる複数の検出データは、複数の範囲内検出データの一例である。
また、処理装置3は、水処理の物理的、生物的、および科学的な挙動を模擬するASMシミュレータ38を備える。ASMシミュレータ38は、シミュレータの一例である。演算装置4は、ASMシミュレータ38による演算結果に基づいて、計算モデルの生成または更新を行う学習処理部47を備える。これにより、例えば、水処理プラント100の運転中に得られる時系列の検出データのデータ分布に偏りがある場合などにおいて、水処理装置1の制御に関わる演算を精度よく行うことができる計算モデルを生成または更新することができる。
上記の実施の形態1では、ASMシミュレータ38を用いた一例について説明した。しかしながら、本発明は当一例に限定されない。水処理における物理的、生物的、および科学的な挙動を模擬するその他のシミュレータを使用してもよい。
上記の実施の形態1では、リカレントニューラルネットワークまたは畳み込みニューラルネットワークを用いた一例について説明した。しかしながら、本発明は当一例に限定されない。リカレントニューラルネットワークおよび畳み込みニューラルネットワーク以外の計算モデルを使用してもよい。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 水処理装置、2,20,20〜20 センサ、3 処理装置、4 演算装置、5 制御装置、6 記憶装置、7 表示装置、8 入力装置、9 通信ネットワーク、11 最初沈殿槽、12 処理槽、13 最終沈殿槽、14 ブロワ、15 ポンプ、31,41,51 通信部、32,42,52 記憶部、33、43,53 制御部、34 データ処理部、35 表示処理部、36 演算要求部、37 受付処理部、38 ASMシミュレータ、44 取得処理部、45 演算処理部、46 出力処理部、47 学習処理部、54 入出力部、55 入力処理部、56 ブロワ制御部、57 ポンプ制御部、100 水処理プラント。

Claims (15)

  1. 制御目標値を用いて、空気を送り込むブロワを有する水処理装置が水処理を行う水処理プラントにおいて、
    前記水処理装置の水処理環境を繰り返し検出して時系列の検出データである時系列検出データを出力するセンサと、
    機械学習によって生成されパーセプトロンが階層的に配置してある計算モデルを用いて前記水処理装置の制御に関わる演算を行う演算装置に、前記センサが出力した前記時系列検出データを前記計算モデルの入力データとして前記演算を実行させる処理装置と、
    前記センサから出力される前記時系列検出データを入力として前記演算装置が前記計算モデルを用いて前記水処理環境の予測値を演算して出力した前記制御目標値を使用してPI制御またはPID制御を前記ブロワに行い、前記ブロワが送り込む前記空気の量を調整し、前記水処理装置による前記水処理を制御する制御装置と、を備え
    前記演算装置は、
    前記計算モデルとして、前記センサから出力される前記時系列検出データと前記制御目標値の時系列データとを入力し、前記水処理環境の予測値を出力する第1計算モデルと、前記第1計算モデルで演算された前記水処理環境の予測値を入力し、新たな前記制御目標値を出力する第2計算モデルとを含む
    ことを特徴とする水処理プラント。
  2. 制御目標値を用いて、空気を送り込むブロワを有する水処理装置が水処理を行う水処理プラントにおいて、
    前記水処理装置の水処理環境を繰り返し検出して時系列の検出データである時系列検出データを出力するセンサと、
    機械学習によって生成されパーセプトロンが階層的に配置してある計算モデルを用いて前記水処理装置の制御に関わる演算を行う演算装置に、前記センサが出力した前記時系列検出データを前記計算モデルの入力データとして前記演算を実行させる処理装置と、
    前記センサから出力される前記時系列検出データを入力として前記演算装置が前記計算モデルを用いて前記水処理環境の予測値を演算して出力した前記制御目標値を使用してPI制御またはPID制御を前記ブロワに行い、前記ブロワが送り込む前記空気の量を調整し、前記水処理装置による前記水処理を制御する制御装置と、を備え、
    前記センサは、
    前記水処理装置への流入水の特性である流入水特性を検出し、
    前記演算装置は、
    前記計算モデルとして、前記センサから出力される前記流入水特性の前記時系列検出データを入力とし前記流入水特性の予測値を出力とする第1計算モデルと、前記流入水特性の予測値を入力とし前記制御目標値を出力とする第2計算モデルとを含む
    ことを特徴とする水処理プラント。
  3. 前記時系列検出データに対して実行した前記演算の結果に関する情報を表示する表示処理部を備える
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の水処理プラント。
  4. 前記処理装置は、
    前記制御装置の制御目標値の入力を受け付ける受付処理部と、
    前記受付処理部によって受け付けられた前記制御目標値を前記制御装置に出力するデータ処理部と、を備える
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか一つに記載の水処理プラント。
  5. 前記制御装置は、
    比例積分制御または比例積分微分制御を用いて前記制御を行う
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載の水処理プラント。
  6. 前記センサが出力した前記時系列検出データを記憶する記憶装置と、
    前記記憶装置に記憶された前記時系列検出データのうち前記計算モデルの学習用データとして使用する範囲をオペレータ操作から受け付ける受付処理部と、
    前記記憶装置に記憶された前記時系列検出データのうち、前記受付処理部が受け付けた前記範囲に含まれる複数の範囲内検出データに基づいて、前記計算モデルの生成または更新を行う学習処理を実行する学習処理部とを備える
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか一つに記載の水処理プラント。
  7. 前記水処理の物理的、生物的、および科学的な挙動を模擬するシミュレータを備え、
    前記学習処理部は、
    前記シミュレータによる演算結果を前記学習用データとして、前記生成または前記更新を行う
    ことを特徴とする請求項に記載の水処理プラント。
  8. 前記演算装置は、
    前記時系列検出データを入力データとするリカレントニューラルネットワークを前記計算モデルとして含み、
    前記処理装置は、
    前記リカレントニューラルネットワークを用いた演算を前記演算装置に実行させる
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか一つに記載の水処理プラント。
  9. 前記演算装置は、AIである
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか一つに記載の水処理プラント。
  10. 制御目標値を用いて、空気を送り込むブロワを有する水処理装置が水処理を行う水処理プラントの運転方法において、
    センサを用いて前記水処理装置の水処理環境を繰り返し検出して時系列の検出データである時系列検出データを出力する出力ステップと、
    機械学習によって生成されパーセプトロンが階層的に配置してある計算モデルを用いて前記水処理装置の制御に関わる演算を行う演算装置に、前記センサが出力した前記時系列検出データを前記計算モデルの入力データとして前記演算を実行させる実行ステップと、
    前記センサから出力される前記時系列検出データを入力として前記演算装置が前記計算モデルを用いて前記水処理環境の予測値を演算して出力した前記制御目標値を使用してPI制御またはPID制御を前記ブロワに行い、前記ブロワが送り込む前記空気の量を調整し、前記水処理装置による前記水処理を制御する制御ステップと、を含み、
    前記計算モデルとして、前記センサから出力される前記時系列検出データと前記制御目標値の時系列データとを入力し、前記水処理環境の予測値を出力する第1計算モデルと、前記第1計算モデルで演算された前記水処理環境の予測値を入力し、新たな前記制御目標値を出力する第2計算モデルとを含む
    ことを特徴とする水処理プラントの運転方法。
  11. 制御目標値を用いて、空気を送り込むブロワを有する水処理装置が水処理を行う水処理プラントの運転方法において、
    センサを用いて前記水処理装置の水処理環境を繰り返し検出して時系列の検出データである時系列検出データを出力する出力ステップと、
    機械学習によって生成されパーセプトロンが階層的に配置してある計算モデルを用いて前記水処理装置の制御に関わる演算を行う演算装置に、前記センサが出力した前記時系列検出データを前記計算モデルの入力データとして前記演算を実行させる実行ステップと、
    前記センサから出力される前記時系列検出データを入力として前記演算装置が前記計算モデルを用いて前記水処理環境の予測値を演算して出力した前記制御目標値を使用してPI制御またはPID制御を前記ブロワに行い、前記ブロワが送り込む前記空気の量を調整し、前記水処理装置による前記水処理を制御する制御ステップと、を含み、
    前記計算モデルとして、前記水処理装置への流入水の特性である流入水特性を検出するセンサから出力される前記流入水特性の前記時系列検出データを入力とし前記流入水特性の予測値を出力とする第1計算モデルと、前記流入水特性の予測値を入力とし前記制御目標値を出力とする第2計算モデルとを含む
    ことを特徴とする水処理プラントの運転方法。
  12. 前記時系列検出データを入力データとするリカレントニューラルネットワークを前記計算モデルとして準備するモデル準備ステップと、
    前記演算に対して前記リカレントニューラルネットワークを使用する使用ステップと、
    を含むことを特徴とする請求項11に記載の水処理プラントの運転方法。
  13. 前記演算装置としてAIを準備するAI準備ステップ
    を含むことを特徴とする請求項11または12に記載の水処理プラントの運転方法。
  14. 前記センサが出力した前記時系列検出データに関連付けられた時系列制御目標値を取得する取得部を備え、
    前記処理装置は、前記取得部が取得した前記時系列制御目標値を前記時系列検出データに加えて前記入力データとし、前記パーセプトロンが階層的に配置してある前記計算モデルを用いた前記演算を実行させる
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか一つに記載の水処理プラント。
  15. 前記センサが出力した前記時系列検出データに関連付けられた時系列制御目標値を取得する取得ステップを含み、
    前記実行ステップでは、前記取得ステップで取得した前記時系列制御目標値を前記時系列検出データに加えて前記入力データとし、前記パーセプトロンが階層的に配置してある前記計算モデルを用いた前記演算を実行させる
    ことを特徴とする請求項11から13のいずれか一つに記載の水処理プラントの運転方法。
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