JP6762581B2 - 多関節ロボット - Google Patents

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Description

本発明は、多関節ロボットのエンドエフェクタ及び多関節ロボットに関する。
従来、多関節ロボットのエンドエフェクタは、ワークに合わせて選択されていた。例えば、モータギアの回転により第1ギアおよび第2ギアが対向配置された状態で互いに逆方向に回転したとき、第1ギアにその基端部が固定された第1駆動アームと、第2ギアにその基端部が固定された第2駆動アームとが、それぞれ第1従動アームおよび第2従動アームを介して互いに近接または離反するように回転する電動グリッパ装置が提案されていた(例えば、特許文献1)。当該装置は、当該第1駆動アームに回動自在に支持された一方の把持部材と、第2駆動アームに回動自在に支持された他方の把持部材とを互いに近接または離反するように移動させることができる。
特開2016−93861号公報 特開2000−117677号公報 特開2005−333827号公報
例えば食品を扱うロボットにおいては、衛生管理が要求される。しかしながら、従来はワークの特性に適し、ワークを直接扱うエンドエフェクタを用いていたところ、エンドエフェクタの洗浄等には手間がかかるという問題があった。
本発明は、多関節ロボットのエンドエフェクタの衛生管理を容易にするための技術を提供することを目的とする。
本発明に係るエンドエフェクタは、使用する道具を操作すると共に当該道具を着脱可能に保持する保持部を備え、ロボットアームに接続される。このようにすれば、使用する道具を交換することができ、道具の洗浄や消毒が容易になる。すなわち、多関節ロボットのエンドエフェクタの衛生管理を容易にすることができる。また、上記操作は開閉操作であり、複数の保持部を備えるものであってもよい。また、モータの回転運動を保持部の開閉運動に変換して伝達する開閉機構を備えるようにしてもよい。
また、保持部は、2つのグリップ部を開閉して使用する道具の、グリップ部の一方を着脱可能に保持する第1の保持部を有する第1の開閉部材と、グリップ部の他方を着脱可能に保持する第2の保持部を有する第2の開閉部材とを含み、第1の開閉部材と接続され、第1の開閉部材を回動させる駆動部を備えるものであってもよい。具体的には、このような構成により、使用する道具を操作すると共に着脱可能に保持する保持部を実現することができる。また、保持部は、グリップ部を開閉して使用する道具の、グリップ部を着脱可能に保持し、開閉機構は、所定の軸を中心に保持部を回動させるものであってもよい。
また、第1の開閉部材は、円弧状に並ぶ歯形を含む第1の歯車部を有し、第2の開閉部材は、円弧状に並び第1の歯車部と噛み合う歯形を含む第2の歯車部を有し、第1の開閉部材の回動と連動して回動するものであってもよい。このようにすれば、1つの駆動部に
より、ほぼ対称に2つのグリップ部を開閉する操作を行うことができる。また、開閉機構は、保持部と連設され、円弧状に並ぶ歯形を含む歯車部を含み、当該歯車部は、他の保持部が有する歯車部と連動して回動するものであってもよし、開閉機構は、保持部及びモータとそれぞれジョイントを介して接続されるロッドを含むものであってもよい。
また、第1の保持部及び第2の保持部は、グリップ部の開閉方向とは異なる方向に道具を変位させて着脱するための着脱用開口部を有するようにしてもよい。このようにすれば、2つのグリップ部を開閉する際には道具を確実に保持すると共に、道具を着脱用開口部から取付け及び取外しすることができる。なお、着脱用開口部への道具の変位を制限する蓋部をさらに備えるようにしてもよい。また、保持部は、開閉操作の方向とは異なる方向に道具を変位させて着脱するための開口を有するものであってもよい。
また、道具は、2本で一対となる棒状の道具であり、前記グリップ部の開閉により2つの先端部で対象物を挟持できるものであってもよい。例えばトングの支点部分を切除し、別体になった先端部分を道具として利用することができる。このような道具であれば、例えば一体に形成されたトングの支点部分のばね定数を考慮せずにトルク制御を行うことができるため、制御が容易になる。また、道具は、複数で一組となる棒状の道具であり、グリップ部の開閉により各々の先端部で対象物を挟持できるものであってもよい。
また、道具は、1点を支点とし、グリップ部を力点として、所定の作用点を動作させる道具であってもよい。具体的には、トングやディッシャー等であってもよい。このような道具をエンドエフェクタに操作させる場合、取り外して容易に交換や洗浄ができるため、衛生上好ましい。また、既存の道具を利用できるようになる。
また、本発明は、エンドエフェクタをロボットアームの先端に備える多関節ロボットであってもよい。多関節ロボットは、道具の大きさに関する情報を記憶する記憶部と、道具の大きさに関する情報を用いて、ロボットアームが備える関節の回転角を制御する制御部とを備えるものであってもよい。なお、複数の道具の種別に対応付けて、各道具がエンドエフェクタから突出する大きさに関する情報を記憶させておき、エンドエフェクタに装着する道具の種別に応じて使用する情報を切り替えるようにしてもよい。また、エンドエフェクタの保持部は、道具に付された識別情報を読み取るための読取部を備え、多関節ロボットの制御部は、読取部が読み取った道具の識別情報に応じて、道具の大きさに関する情報を記憶部から読み出し、読み出した情報を用いて、ロボットアームが備える関節の回転角を制御するようにしてもよい。このようにすれば、多関節ロボットは使用する道具の大きさを踏まえてロボットアームを制御することができる。
なお、課題を解決するための手段に記載の内容は、本発明の課題や技術的思想を逸脱しない範囲で可能な限り組み合わせることができる。また、課題を解決するための手段の内容は、コンピュータ等の装置若しくは複数の装置を含むシステム、コンピュータが実行する方法、又はコンピュータに実行させるプログラムとして提供することができる。なお、プログラムを保持する記録媒体を提供するようにしてもよい。
多関節ロボットのエンドエフェクタの衛生管理を容易にするための技術を提供することができる。
トングを保持するエンドエフェクタの一例を示す斜視図である。 トングを閉じたエンドエフェクタの一例を示す斜視図である。 エンドエフェクタの分解斜視図である。 エンドエフェクタの右側面図である。 エンドエフェクタの内部構造を示す断面図である。 エンドエフェクタを備える多関節ロボットの一例を示す斜視図である。 トングを保持するエンドエフェクタの一例を示す斜視図である。 トングを閉じたエンドエフェクタの一例を示す斜視図である。 エンドエフェクタの分解斜視図である。 エンドエフェクタの内部構造を示す断面図である。 道具の認識処理の一例を示す処理フロー図である。 識別情報が付された道具及びエンドエフェクタが備える読取部の一例を示す図である。 識別情報が付された道具及びエンドエフェクタが備える読取部の一例を示す図である。 識別情報が付された道具及びエンドエフェクタが備える読取部の一例を示す図である。 トングを保持するエンドエフェクタの一例を示す斜視図である。 トングを閉じたエンドエフェクタの一例を示す斜視図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。
<実施形態1>
図1は、トングの支点部分を切断した2本で一対となる道具を保持するエンドエフェクタの一例を示す斜視図である。図2は、トングを閉じたエンドエフェクタの一例を示す斜視図である。本実施形態に係るエンドエフェクタ1は、ロボットアームの末端に接続され、多関節ロボットが何らかのワークを操作するための機構である。なお、図1に前後左右上下を示すように、便宜上、歯車を備える部品の位置する方向を前方とし、トングの先端が伸びる方向を上とする。
エンドエフェクタ1は、例えば図示した道具2のように、2つのグリップ部分(21,22)を開閉して使用する道具を保持し、操作する。なお、道具2は、一対の棒状の道具であり、箸であってもよいし、例えば支点部分を切除したトングのようにそれぞれの先端部分がへら状又はスプーン状のものであってもよい。また、道具2は、その一端側のグリップ部分をエンドエフェクタ1が握って開閉することにより、他端側の先端部分をより大きく開閉させ、先端部分で食品等のワークを挟持することができる。
エンドエフェクタ1は、道具2を開閉するための第1の開閉部材11と、第2の開閉部材12とを備える。第1の開閉部材11及び第2の開閉部材12は、それぞれ道具2のグリップ部を保持し、第1の開閉部材11及び第2の開閉部材12が互いに逆向きに回動することにより道具2を開閉する。また、エンドエフェクタ1の筐体は、第1の開閉部材11及び第2の開閉部材12を回動させるための駆動部であるサーボモータを内部に保持するモータケース部13と、筐体の底面部171とを含む。なお、第1の開閉部材11及び第2の開閉部材12は、使用する道具を操作(開閉)すると共に着脱可能に保持するための部材であり、本発明に係る「保持部」に相当する。保持部には、道具2の抜け落ちを防止する脱落防止部を設けてもよい。例えば、道具2のグリップ部が磁性のある材料で形成されている場合は、第1の開閉部材11および第2の開閉部材12の内部にそれぞれ磁石を設けておき、道具2を保持する能力を向上させるようにしてもよい。また、道具2と開閉部材(11、12)とに、道具2が開閉部材(11、12)に装着された状態において係合する凹凸部を設け、エンドエフェクタ1が道具2を保持する能力を向上させるようにしてもよい。
図3は、エンドエフェクタの分解斜視図の一例である。図3に示すように、道具2を開閉するための第1の開閉部材11は、挿入孔111と、歯車部112と、保持部113とを有する。挿入孔111には、サーボモータの回転軸が挿入され、接続される。歯車部112は、平歯車の歯形が挿入孔111からほぼ等間隔に円弧状に配置されると共に一部が欠歯になっている。歯車部112は、回転軸と直交する面における歯形の断面形状をインボリュート曲線としたインボリュート歯車であってもよい。保持部113は、歯車部112の欠歯になった部分から延伸されて形成されると共に、その先端に、道具2のグリップ部を挿入して保持するための挿入口115が設けられている。挿入口115は、上述した回転軸とほぼ直交する方向に向けて開口している。挿入口115は、道具2のグリップ部21の開閉方向とは異なる方向に道具2を変位させて着脱するための着脱用の開口部である。また、歯車部112の回転軸と同軸上に、歯車部112が設けられた部分と共にモータケース部13を挟むように回転軸116が設けられ、第1の開閉部材11は回転軸を中心に回動するようになっている。
また、第2の開閉部材12は、挿入孔121と、歯車部122と、保持部123とを有する。挿入孔121は、回動する際の中心になる回転軸が挿入される通し穴である。なお、第2の開閉部材12は駆動部によって直接駆動させられるのではなく、第1の開閉部材11と連動して回動する。歯車部122は、第1の開閉部材11の歯車部112とほぼ同様の形状であり、歯車部112と噛み合う。具体的には、歯車部122は、平歯車の歯形が円弧状に配置されると共に一部が欠歯になっており、歯車部122も、例えば回転軸と直交する面における歯形の断面形状をインボリュート曲線としたインボリュート歯車であってもよい。保持部123は、歯車部122の欠歯になった部分から延伸されて形成されると共に、その先端に、道具2のグリップ部を挿入して保持するための挿入口125が設けられている。挿入口125は、上述した回転軸とほぼ直交する方向に向けて開口している。挿入口125は、道具2のグリップ部21の開閉方向とは異なる方向に道具2を変位させて着脱するための着脱用の開口部である。また、歯車部122の回転軸と同軸上に、歯車部122が設けられた部分と共にモータケース部13を挟むように挿入孔126が設けられ、挿入孔121及び挿入孔126には、一直線上に設けられたモータケース部13の回転軸133及び回転軸134が挿入される。そして、第2の開閉部材12は回転軸133及び回転軸134を中心に回動するようになっている。
モータケース部13は、第1のケース部131と第2のケース部132との間にサーボモータ135を収容する。また、モータケース部13の外形は、第1の開閉部材11の保持部113及び第2の開閉部材12の保持部123の回動と干渉しないように、面取りされている。
底面部171は、モータケース部13の底面にビス等で固定される。
また、歯車ケース部172は、第1の開閉部材11の歯車部112及び第2の開閉部材12の歯車部122の外側に設けられ、歯車の間に指や物を挟み込まないよう保護する。
図4は、エンドエフェクタの右側面図である。図5は、エンドエフェクタを図4におけるA−A断面で切断した断面図である。なお、トングの先端の形状は簡略化して表している。図5に示す断面図は、第1の開閉部材の歯車部112及び第2の開閉部材の歯車部122を、それぞれの回転軸に垂直な平面で切断している。第2の開閉部材12は、円弧状に並び第1の開閉部材11の歯車部112と噛み合う歯形を含む歯車部122を有し、第1の開閉部材11と連動して回動する。また、これに伴い保持部113及び保持部123が互いに逆方向に回動し、道具2のグリップ部21及び22に対して開閉する操作を行うことができる。
図6は、エンドエフェクタを備える多関節ロボットの一例を示す斜視図及びロボットの動作を制御する制御部の構成の一例を示すブロック図である。なお、トングの先端の形状は簡略化して表している。多関節ロボット3は、7軸の自由度を有するロボットアームを両腕に備え、人間の上半身を模したロボットである。ロボットアームは一般的なマニピュレータであり、可動せず一体に変位する骨格部材であるリンクと、リンク間を接続し、所定の回転軸を基準として接続されるリンクを互いに変位させる関節とを交互に備える。多関節ロボット3は、リンク31〜37を備え、それぞれのリンク間に関節を備えている。なお、リンク31〜37及びリンク間の関節を、「ロボットアーム」と呼ぶものとする。図6に示す多関節ロボット3は、左右対称にロボットアームを2つ有している。
ロボットアームは、関節にサーボモータを内蔵すると共に、サーボモータの回転角を制御する制御装置(図示せず)と信号線を介して接続される。また、本実施形態に係るエンドエフェクタ1が備えるサーボモータ161も、所定のコネクタを介して制御装置と電気的に接続され、制御装置によって回転軸162の回転が制御される。なお、制御装置は、多関節ロボット3に内蔵されるものであってもよいし、外付けされるものであってもよい。また、制御装置は、インターネットやLAN(Local Area Network)等の通信網を介して接続され、いわゆるクラウド上でサービスを提供する装置であってもよい。
また、図6に示すように、多関節ロボット3の頭部及び胸部には、それぞれ撮像装置41及び撮像装置42を備える。撮像装置41及び撮像装置42は、CCD(Charge-Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等を利用したイメージセンサを備えるデジタルカメラであってもよいし、さらに深度を測定できるRGB−Dカメラ等であってもよい。2つの撮像装置を備えることにより、多関節ロボット3が何らかのワークを扱う場合に、ロボットアームの死角を減らすことができる。また、多関節ロボット3は、その胴体部分等にも関節を有するが、説明は省略する。
また、多関節ロボット3が備えるリンク等の材料は特に限定されず、樹脂や金属、カーボン等を利用することができる。また、成形方法も特に限定されず、塑性加工や射出成型により製造してもよいし、3Dプリンタを利用して造形してもよい。
また、制御部5は、プロセッサ51と記憶装置52とを有する。プロセッサ51は、CPU(Central Processing Unit)等の演算処理装置であり、プログラムを実行すること
により本処理等を行う。また、記憶装置52は、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)等の主記憶装置及びHDD(Hard-disk Drive)やSSD(Solid
State Drive)、フラッシュメモリ等の補助記憶装置(二次記憶装置)である。主記憶装置は、プロセッサが読み出したプログラム等を一時的に記憶したり、プロセッサの作業領域を確保したりする。補助記憶装置は、プロセッサが実行するプログラム等を記憶する。なお、プロセッサ51及び記憶装置52は、メモリを内蔵したマイクロコントローラであってもよい。
なお、エンドエフェクタ1の先に突出する道具2の大きさを示す情報を予め記憶装置52に保持させておくようにしてもよい。このような場合は、プロセッサ51が順運動学により関節の角度からエンドエフェクタ1の現在位置を計算するときや、逆運動学を用いてエンドエフェクタ1の目標位置から関節の角度を計算するときに、保持されている道具2の大きさを示す情報を用いる。また、大きさや形状が異なる道具や、2つのグリップ部を開閉して使用する道具以外の道具をエンドエフェクタ1に装着して使用する場合には、装着する道具に応じて大きさの定義を切り替えて制御部5はロボットアーム及びエンドエフェクタを制御するようにしてもよい。また、撮像装置41又は撮像装置42が撮像した画像を用いて、エンドエフェクタ1が保持する道具の大きさのフィードバックを受け、道具の大きさを認識するようにしてもよい。
<効果>
本実施形態に係るエンドエフェクタ1は、使用する道具を開閉すると共に着脱可能に保持する保持部を備え、エンドエフェクタ1に対して、道具2等の操作する道具を着脱することができる。したがって、道具の交換や洗浄が容易であり、衛生管理が要求される調理器具等を多関節ロボットに使用させる場合に特に好ましい。なお、使用する道具は洗浄するようなものに限られず、紙製の道具等のように使い捨ての道具を使用させるようにしてもよい。また、一体に形成されたトングを用いる場合は支点部分のばね定数に応じた開閉動作のトルク制御を行う必要があるが、別体になったトングの先端部分を扱う場合は、制御が容易になる。
<実施形態2>
図7は、トングを保持するエンドエフェクタの一例を示す斜視図である。図8は、トングを閉じたエンドエフェクタの一例を示す斜視図である。本実施形態に係るエンドエフェクタ1は、ロボットアームの末端に接続され、多関節ロボットが何らかのワークを操作するための機構である。また、本実施形態に係るエンドエフェクタ1は、道具2の一例として支点を介して一体に形成された一般的なトング2を操作するものとする。
エンドエフェクタ1は、例えば図示したトング2のように、2つのグリップ部分(21,22)を開閉して使用する道具を保持し、操作する。なお、トング2は、例えば1点を支点としてつながった2つの細長いへら状又はスプーン状の部分を含む。また、トング2は、支点の両側に連なるグリップ部分を力点(使用者が力を加える作用点)として握られることにより、先端の作用点(操作する対象物に力を加える作用点)において食品等のワークを挟持することができる。
エンドエフェクタ1は、トング2を開閉するための第1の開閉部材11と、第2の開閉部材12とを備える。第1の開閉部材11及び第2の開閉部材12は、それぞれトング2のグリップ部を保持し、第1の開閉部材11及び第2の開閉部材12が互いに逆向きに回動することによりトング2を開閉する。また、エンドエフェクタ1の筐体は、第1の開閉部材11及び第2の開閉部材12を回動させるための駆動部であるサーボモータを内部に保持するモータケース部13と、トング2の支点側を保持するためのトング側ケース部14と、トング2を着脱する際に筐体に出し入れするための開口部を閉じる蓋部材15と、モータケース部13の蓋部材16と、筐体の底面部171とを含む。なお、第1の開閉部材11及び第2の開閉部材12は、使用する道具を操作(開閉)すると共に着脱可能に保持するための部材であり、本発明に係る「保持部」に相当する。
図9は、エンドエフェクタの分解斜視図の一例である。図9に示すように、トング2を開閉するための第1の開閉部材11は、挿入孔111と、歯車部112と、保持部113とを有する。挿入孔111には、サーボモータの回転軸が挿入され、接続される。歯車部112は、平歯車の歯形が円弧状に配置されると共に一部が欠歯になっている。歯車部112は、回転軸と直交する面における歯形の断面形状をインボリュート曲線としたインボリュート歯車であってもよい。保持部113は、歯車部112の欠歯になった部分から延伸すると共に、その先端が二股に分かれている。また、二股に分かれた先には、それぞれ回転軸と平行な柱状体を有し、2つの柱状体の間にトングのグリップ部の一方(21)を挟むことができる。
また、第2の開閉部材12は、挿入孔121と、歯車部122と、保持部123とを有する。挿入孔121は、回動する際の中心になる回転軸が挿入される通し穴である。なお、第2の開閉部材12は駆動部によって直接駆動させられるのではなく、第1の開閉部材11と連動して回動する。歯車部122は、第1の開閉部材11の歯車部112とほぼ同
様の形状であり、歯車部112と噛み合う。具体的には、歯車部122は、平歯車の歯形が円弧状に配置されると共に一部が欠歯になっており、歯車部122も、例えば回転軸と直交する面における歯形の断面形状をインボリュート曲線としたインボリュート歯車であってもよい。保持部123は、歯車部122の欠歯になった部分から延伸すると共に、その先端は二股に分かれている。また、二股に分かれた先には、それぞれ回転軸と平行な柱状体を有し、2つの柱状体の間にトングのグリップ部の他方(22)を挟むことができる。
モータケース部13は、凸部136と、開口部137と、回転軸挿入孔138と、回転軸134とを有する。凸部136は、屈曲するトング2の支点(23)付近の内側に収まる形状になっている。また、凸部136は、エンドエフェクタ1からトング2の先端が突出する方向に対してほぼ垂直に突出しており、トング2がエンドエフェクタ1から抜け落ちることを防止する。開口部137は、第1の開閉部材11及び第2の開閉部材12を筐体の外に突出させると共に保持部113及び保持部123の回動を制限しないように開けられた開口である。回転軸挿入孔138は、サーボモータの回転軸を通過させるための通し穴である。回転軸134は、モータケース部13の所定の位置に設けられるビス穴と螺合するビス等により形成され、第2の部材が回動する際の中心となる軸である。
トング側ケース部14は、着脱用開口部141と、開閉用開口部142とを有する。着脱用開口部141は、トング2を着脱する際に、トング2を筐体に出し入れするための開口部である。本実施形態では、筐体の外にトング2が突出する方向や、トング2の先端が開閉する方向に対して垂直な、凸部136が突出する方向の延長上に着脱用開口部141が設けられている。エンドエフェクタ1をトング側ケース部14側から見たときの着脱用開口部141の輪郭は、エンドエフェクタ1からトング2が突出する開閉用開口部142側の方が、エンドエフェクタ1の底面側よりも小さくなっている。すなわち、着脱用開口部141は、閉じた状態においてトング2の支点(23)側の部分が通過できるような形状である。換言すれば、開いた状態ではトング2が着脱用開口部141から抜け落ちることがない。また、開閉用開口部142は、トング2の先端を筐体の外に突出させると共にトング2の開閉動作を制限しないように開口されている。なお、トング側ケース部14の開閉用開口部142は、モータケース部13の開口部137を一体となり、全体で1つの開口部を形成する。
トング側ケース部14の着脱用開口部141の蓋部材15は、その外形が着脱用開口部141の形状とほぼ一致し、蓋部材15は着脱用開口部141と嵌合する。蓋部材15により、トング2が着脱用開口部141から抜け落ちるのを防止することができる。
モータケース部13の蓋部材16は、その内部にサーボモータ161を保持し、モータケース部13と接続される。また、サーボモータ161はモータの回転軸162を備え、回転軸162はモータケース部13の回転軸挿入孔138を貫通し、第1の開閉部材11の挿入孔111と接続される。サーボモータ161は、所定のコネクタ等を介して制御装置と信号線等で接続され、回転軸162は、例えばパルスのデューティ比等のような電気信号によりその回転角が制御される。
底面部171は、モータケース部13及びトング側ケース部14の底面にビス等で固定され、両者を接続する。
図10は、エンドエフェクタの内部構造を示す断面図である。図10に示す断面図は、図8に示したエンドエフェクタ1を、モータケース部13とトング側ケース部14との接合面で切断した、モータケース部13側を表している。図10に示すように、凸部136が突出する方向は、第1の開閉部材11の保持部113や第2の開閉部材12の保持部1
23が伸びる方向とほぼ平行であり、トング2の一方のグリップ部21を保持部113の2つの柱状体の間に挟持させ、トング2の他方のグリップ部22を保持部123の2つの柱状体の間に挟持させることができる。また、トング2の一方のグリップ部21は、トング2の開閉方向の両側から保持部113の2つの柱状体で挟持されると共に、トング2の他方のグリップ部22は、トング2の開閉方向の両側から保持部123の2つの柱状体で挟持され、2つのグリップ部を開閉する際には道具を確実に保持すると共に、道具を着脱用開口部から取付け及び取外しすることができる。また、第2の開閉部材12は、円弧状に並び第1の開閉部材11の歯車部112と噛み合う歯形を含む歯車部122を有し、第1の開閉部材11と連動して回動する。また、これに伴い保持部113及び保持部123が互いに逆方向に回動し、トング2のグリップ部21及び22に対して開閉する操作を行うことができる。
本実施形態に係るエンドエフェクタ1も、図7に示したような多関節ロボット3のロボットアームに接続して用いることができる。
<効果>
本実施形態に係るエンドエフェクタ1は、使用する道具を開閉すると共に着脱可能に保持する保持部を備え、エンドエフェクタ1に対して、トング2等の操作する道具を着脱することができる。したがって、道具の交換や洗浄が容易であり、衛生管理が要求される調理器具等を多関節ロボットに使用させる場合に特に好ましい。なお、使用する道具は洗浄するようなものに限られず、紙製のトング等のように使い捨ての道具を使用させるようにしてもよい。
<変形例>
多関節ロボット3の形状に人型を採用することで、例えば人間と共にセントラルキッチンや食品加工工場等において多関節ロボット3を稼動させる場合に、周囲の人間にとってロボットの動作範囲の予測可能性を向上させ、安全性を高めることができる。ただし、エンドエフェクタ1を装着する多関節ロボット3の形状は、人型には限定されず、1本のロボットアームからなる垂直多関節ロボットであってもよい。また、多関節ロボット3は、実施形態に示した構成に加え、人間の下半身を模した部分をさらに有するようにしてもよい。また、ロボットアームが有する自由度(関節)の数も7には限定されない。
使用する道具の一例であるトング2の形状は図示したものには限定されず、例えばその支点部分は、鋭角に屈曲するものであってもよい。また、モータケース部13の凸部136の断面形状も円形には限られない。また、トング2は、支点部分が板ばね状のものには限られず、トーションばねによって開く機構等であってもよい。トングは、先端がフォーク状になったスパゲッティトング等であってもよく、また、トングが操作する対象は食品にも限定されない。
また、エンドエフェクタ1が使用する道具は、トングには限られず、ディッシャー等のような2つのグリップ部を開閉して使用する様々な道具であってもよい。また、これらの道具は、支点と作用点との間に力点を有する第3種てこのような構造のものには限られず、第1種てこ、第2種てこ等のような構造のものであってもよい。
<道具の認識処理>
図11は、道具の認識処理の一例を示す処理フロー図である。制御部5のプロセッサ51は、例えば多関節ロボット3の起動時に、又は継続的に、図11に示すような処理を実行し、ユーザが道具2を交換した場合には交換後の道具に応じてロボットアーム及びエンドエフェクタを制御するようにしてもよい。なお、交換され得る道具2の情報及びこれらを識別するための情報は、予め記憶装置52に記憶させておく。
プロセッサ51は、エンドエフェクタ1が保持している道具2を識別する(図11:S1)。本ステップでは、道具2に付された情報に基づいて、又は撮像装置41若しくは撮像装置42を利用して取得した画像に基づいて、道具2を識別する。また、道具2の種別を示す情報を記憶装置52に記憶させるようにしてもよい。
図12〜図14は、識別情報が付された道具2及びエンドエフェクタ1が備える読取部の一例を示す図である。図12の例では、道具2のグリップ部(21、22)に、貫通孔(211、221)が設けられている。そして、貫通孔(211、221)の配置のパターンが道具の種別を表すものとする。貫通孔の(211、221)の配置パターンは、例えば光センサによって識別する。エンドエフェクタ1の保持部(113、123)は、対向する位置に、例えば赤外線発光ダイオードのような光源となる発光部(1131、1231)と、フォトダイオードのような受光素子によって形成される受光部(1132、1232)とを備える。そして、図11のS1においては、光センサを介して得られた貫通孔(211、221)の配置パターンに基づいて、プロセッサ51が道具2を識別する。
図13の例では、道具2のグリップ部(21、22)に、切欠き(212、222)が設けられている。そして、切欠き(212、222)の形状のパターンが道具の種別を表すものとする。切欠き(212、222)のパターンは、例えば所定の位置を機械的に又は光学的に測距することによって識別する。エンドエフェクタ1の保持部(113、123)は、例えばプローブによる測距機構を備える測距部(1133、1233)を備える。そして、図11のS1においては、測距部(1133、1233)を介して得られた切欠きのパターンに基づいて、プロセッサ51が道具2を識別する。
図14の例では、道具2のグリップ部(21、22)に、RFRD(213、223)が設けられている。そして、RFID(213、223)のIDが道具の種別を表すものとする。すなわち、道具2は、道具2の種別に応じたIDを記憶するRFタグを備え、グリップ部(21、22)側で読み取ることによって道具2の種別を識別する。エンドエフェクタ1の保持部(113、123)は、例えば電磁波や電波等を用いた近距離の無線通信によりRFタグからIDを読み取る通信部(1134、1234)を備える。そして、図11のS1においては、通信部(1134、1234)を介して得られたIDに基づいて、プロセッサ51が道具2を識別する。
その後、プロセッサ51は、道具2が交換されたか判断する(図11:S2)。本ステップでは、例えば、S1において識別された道具2の種別が、それ以前に装着されていた道具2の種別と異なるか判断する。
また、道具2が交換された場合(S2:YES)、プロセッサ51は、新たに装着された道具2の種別に応じたパラメータを、ロボットアームの制御に適用する(図11:S3)。本ステップでは、エンドエフェクタ1から突出する道具2の先端までの大きさに関する情報を記憶装置52から読み出し、多関節ロボット3が何らかのワークをピッキングする処理に適用する。また、道具2の開閉時にかけるべきトルクの大きさを変更するようにしてもよい。また、多関節ロボット3は、装着された道具2に応じて、スパゲッティや野菜、その他の食品等をピッキングする所定の動作モードに切り替わるようにしてもよい。そして、S3の後、又はS2において道具が交換されていないと判断された場合(S2:NO)、プロセッサ51は処理を終了する。プロセッサ51は、以上のような道具の認識処理を継続的に繰り返し実行する。なお、S1及びS2において道具2の装着忘れ、不完全な装着、逆挿し等を検知するようにしてもよいし、これらを検知した場合にはS3において警告を出力するようにしてもよい。
<実施形態3>
図15は、トングを保持するエンドエフェクタの一例を示す斜視図である。図16は、トングを閉じたエンドエフェクタの一例を示す斜視図である。本実施形態に係るエンドエフェクタ1も、ロボットアームの末端に接続され、多関節ロボットが何らかのワークを操作するための機構である。また、本実施形態に係るエンドエフェクタ1は、3つの道具2を開閉する。本実施形態に係る道具2も例えば支点部分を切除したトングであるが、道具2を3つで一組として開閉させ使用するものとする。
本実施形態に係るエンドエフェクタ1は、3つの開閉部材11、12、18を備える。開閉部材11、12、18の各々は、一端に道具2を挿入するための挿入口を有する内部が中空の部材である保持部113、123、183を有する。本実施形態に係る挿入口も、道具2の開閉方向とは異なる方向に道具2を変位させて着脱するための着脱用の開口部であり、道具2を開閉して使用しても道具2がエンドエフェクタ1から容易に外れないようになっている。保持部113、123、183の他端には、それぞれヒンジ191が設けられ、エンドエフェクタ1の筐体に、回動可能に接続されている。また、保持部113、123、183の側面のうち、道具2を閉じるときに変位する方向の面には、本実施形態における開閉機構を構成するボールジョイントのソケット114、124、184を有する。
また、エンドエフェクタ1の筐体内には、サーボモータ19を備える。サーボモータ19の回転軸には円盤192が接続されており、サーボモータ19によって回転させられる。また、開閉部材11、12、18と円盤192とは、両端にボールジョイントを備えるロッド193によって接続される。すなわち、ボールジョイントのソケット114、124、184には、それぞれロッド193の一端に設けられたボールスタッドが接続されており、他端に設けられたボールスタッドは、円盤192上にほぼ等間隔に設けられた3つのソケット194にそれぞれ接続されている。
例えばサーボモータ19が円盤192を、図15に一点鎖線の直線で示す回転軸を中心として一点鎖線の矢印で示す方向に回転させると、3つのロッド193を介して開閉部材11、12、18が引っ張られ、開閉部材11、12、18はそれぞれヒンジ191を中心に、破線の矢印で示す道具2を閉じる方向に回動する。その後、サーボモータ19が逆回転することにより、道具2は開く方向に回動する。
なお、図15、16の例ではエンドエフェクタ1の筐体に六角形の開口部10を設け、隣接しない3辺にそれぞれヒンジ191を設けているが、このような例には限定されない。例えば、開口部10は、ロッド193が変位する軌跡に沿った形状や、三角形、その他の形状であってもよく、ヒンジ191は開口部10の端部以外に接続されていてもよい。また、図15、16に示したように回転運動を開閉部材の開閉運動に変換する開閉機構でなく、例えば直線運動を開閉部材の開閉運動に変換する開閉機構を採用するようにしてもよい。この場合、例えば上述したロッド193の両端は、ボールジョイント以外のジョイントを介して保持部及び筐体に接続されていてもよい。また、円盤192にボールジョイントを介して保持部113、123、183を接続し、一端がヒンジを介して筐体に接続されるロッド193の他端と保持部113、123、183の側面とをボールジョイントで接続するようにしてもよい。以上のように、開閉機構は、複数の保持部をそれぞれ所定の支点を中心に揺動させ、保持部がそれぞれ保持する道具の先端同士の距離を近づけたり遠ざけたりする(すなわち、複数の道具全体として開閉させる)ものであってもよい。また、図面に示した道具2に対する開閉機構や保持部の大きさも例示であり、図15、16等の例には限定されない。また、道具2やこれを保持する保持部の数も3には限定されず、2以上の任意の数とすることができる。
以上のように、例えば本実施形態に係るロッド193や、実施形態1、2に係る歯車部112、122のように、モータの回転運動を保持部の開閉運動に変換して伝達する開閉機構を利用して、エンドエフェクタ1は道具2を開閉することができる。
なお、上述した構成は一例であり、本発明は例示した構成に限定されない。また、上述した事項は、本発明の課題や技術的思想を逸脱しない範囲で適宜組み合わせることができる。
1 :エンドエフェクタ
11 :第1の開閉部材
111 :挿入孔
112 :歯車部(第1の歯車部)
113 :保持部(第1の保持部)
12 :第2の開閉部材
121 :挿入孔
122 :歯車部(第2の歯車部)
123 :保持部(第2の保持部)
13 :モータケース部
131 :第1のケース部
132 :第2のケース部
133 :回転軸
134 :回転軸
135 :サーボモータ
136 :凸部
137 :開口部
138 :回転軸挿入孔
134 :回転軸
14 :トング側ケース部
141 :着脱用開口部
142 :開閉用開口部
15 :蓋部材
16 :蓋部材
161 :サーボモータ
162 :回転軸
171 :底面部
18 :開閉部材
183 :保持部
19 :サーボモータ
191 :ヒンジ
192 :円盤
193 :ロッド
194 :ソケット
2 :道具(トング)
3 :多関節ロボット
5 :制御部

Claims (8)

  1. 食品を挟持する道具を開閉操作すると共に当該道具を着脱可能に保持する複数の保持部、及び前記道具の外形によって表される識別情報を読み取るための読取部を備えるエンドエフェクタと、
    前記エンドエフェクタを先端に備え、複数の関節を有するロボットアームと、
    前記道具の前記識別情報及び大きさに関する情報を対応付けて記憶する記憶部と、
    前記読取部が読み取った前記道具の識別情報に基づいて、当該識別情報に対応付けられた前記大きさに関する情報を前記記憶部から読み出し、読み出した前記大きさに関する情報を用いて前記ロボットアームが備える前記関節の回転角を制御する制御部と、
    を備え
    前記読取部は、
    対向配置された発光部と受光部とを備え、前記受光部に入力される前記道具の外形に応じた光のパターンに基づいて前記識別情報を読み取り、又は
    光学的な測距により得られる前記道具の外形に基づいて前記識別情報を読み取る、
    業務用厨房又は食品加工工場で稼動させる多関節ロボット。
  2. 前記道具は磁性を有し、
    前記保持部は、前記道具を保持する際に前記道具を吸着するための磁石を備える
    請求項1に記載の多関節ロボット。
  3. 前記制御部は、前記読取部が読み取った前記道具の識別情報に応じて、ワークをピッキングするための所定の動作モードを切り替える
    請求項1又は2に記載の多関節ロボット。
  4. モータの回転運動を前記保持部の開閉運動に変換して伝達する開閉機構を備える
    請求項1からのいずれか一項に記載の多関節ロボット。
  5. 前記保持部は、グリップ部を開閉して使用する前記道具の、前記グリップ部を着脱可能に保持し、
    前記開閉機構は、所定の軸を中心に前記保持部を回動させる、
    請求項に記載の多関節ロボット。
  6. 前記開閉機構は、前記保持部と連設され、円弧状に並ぶ歯形を含む歯車部を含み、当該歯車部は、他の保持部が有する歯車部と連動して回動する
    請求項又はに記載の多関節ロボット。
  7. 前記保持部は、前記開閉操作の方向とは異なる方向に前記道具を変位させて着脱するための開口を有する
    請求項1からのいずれか一項に記載の多関節ロボット。
  8. 前記道具は、複数で一組となる棒状の道具であり、前記グリップ部の開閉により各々の先端部で対象物を挟持できる
    請求項、並びに請求項を引用する請求項及びのいずれか一項に記載の多関節ロボット。
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