JP6761498B2 - 緊急用簡易ベッド及びそのリフト補助機構 - Google Patents

Description

［関連出願の相互参照］
本出願は、２０１３年６月１４日に出願された、ＵＳ仮出願第６１／８３５０３９の優
先権及び利益を主張するものであり、引用によりその全体をここに包含する。

本開示は、概して緊急用簡易ベッドに関するものであり、特に、ストレッチャーの連結
部用の補助リフト装置を有するロールイン型簡易ベッドを対象とする。

今日、様々な救急用簡易ベッドが存在する。そういった救急用簡易ベッドは、患者を移
送し、救急車へ移載するように設計されていると思われる。

従来の簡易ベッドの設計は、患者の快適性の改善または改善された医療を行うための姿
勢を患者にとらせるための様々な調整を含む場合がある。しかしながら、これらの調整の
いくつかは、介護人にとっては調整することが難しく、また、特定の患者のニーズを満た
すよう簡易ベッドの位置を自由に定めることができない場合がある。

従って、様々な位置再調整要素を有するロールイン型簡易ベッドが望まれる。

本明細書に記載される実施形態は、簡易ベッドの重量、複雑性及びコストを維持しなが
ら、簡易ベッドにおける構成要素の調整機能を向上することができる多用途のロールイン
型緊急用簡易ベッドを対象とする。

様々な実施形態に従って、ロールイン型簡易ベッドは、支持枠と、臀部受け部にヒンジ
連結した胴体受け部を有し、支持枠に連結したストレッチャーと、支持枠とストレッチャ
ーの胴体受け部に連結したリフト補助機構と、を含む。リフト補助機構は、動作エレメン
トを有する加力部材と、第一把持ハンドルと第二把持ハンドルを有する動作機構と、動作
エレメントへの選択的係合のために第一把持ハンドルと第二把持ハンドルを加力部材の動
作エレメントに連結する力送達アセンブリと、を含む。力送達アセンブリは、第一把持ハ
ンドルに連結した第一鍵溝プレートと、第二把持ハンドルに連結した第二鍵溝プレートと
、第一鍵溝プレートまたは第二鍵溝プレートのどちらか１つ、または両方が選択される時
に加力部材の動作エレメントに選択的に力を加える動作ピンと、を含む。

他の実施形態に従って、リフト補助機構は、動作エレメントを有する加力部材と、第一
把持ハンドルと第二把持ハンドルを備える動作機構と、力送達アセンブリと、を含む。力
送達アセンブリは、第一把持ハンドルに連結した第一鍵溝プレートと、第二把持ハンドル
に連結した第二鍵溝プレートと、第一鍵溝プレートと第二鍵溝プレートの両方を通って延
びる動作ピンと、を含み、動作ピンは加力部材の動作エレメントに選択的に力を加える。

さらに他の実施形態に従って、リフト補助機構は、動作エレメントを有する加力部材と
、第一把持ハンドルと第二把持ハンドルを有する動作機構と、力送達アセンブリと、を含
む。力送達アセンブリは、第一把持ハンドルに連結した第一鍵溝プレートと、第二把持ハ
ンドルに連結した第二鍵溝プレートと、第一鍵溝プレートと第二鍵溝プレートの両方を通
って延びる動作ピンと、を含む。動作ピンは、加力部材の動作エレメントに選択的に力を
加える。第一鍵溝プレートと第二鍵溝プレートは両方とも、解放位置と動作位置の間に再
配置が可能である。第一鍵溝プレートと第二鍵溝プレートのそれぞれは、動作部と解放部
を有する鍵溝を備え、動作ピンが鍵溝の動作部に近接している時、第一鍵溝プレートと第
二鍵溝プレートは動作位置に位置する。解放位置と動作位置の間を平行移動する第一鍵溝
プレートとして動作ピンに接する第一鍵溝プレートの一部は、第一鍵溝プレートが平行移
動する方向に横断する。

本開示の実施形態により提供されるこれらのさらなる特徴は、図面と共に以下の詳細な
記述を考慮して、より完全に理解されるであろう。

本開示の特定の実施形態における以下の詳細な説明は、同様の構造が同様の参照番号及
び以下の図を指し示す以下の図面と共に読まれる時、最も理解されるであろう。
本明細書に示されるかまたは記述される１つ以上の実施形態に従ってロールイン型簡易ベッドを描写する上面斜視図である。 本明細書に示されるかまたは記述される１つ以上の実施形態に従うロールイン型簡易ベッド用の調節可能な背もたれの一部の下面斜視図である。 本明細書に示されるかまたは記述される１つ以上の実施形態に従う調節可能な背もたれ用の位置合わせアセンブリの上面斜視図である。 本明細書に示されるかまたは記述される１つ以上の実施形態に従う調節可能な背もたれ用の位置合わせアセンブリの上面図である。 本明細書に示されるかまたは記述される１つ以上の実施形態に従う調節可能な背もたれ用の位置合わせアセンブリの下面斜視図である

図面に説明される実施形態は、本来は実例であり、本明細書に記述される実施形態に対
し制限されることを目的とはしていない。さらに、図面及び実施形態における個々の特徴
は、詳細な説明を考慮して、さらに完全に明白になり理解されるものであろう。

患者の移送に用いられるロールイン型簡易ベッドは、患者を様々な位置で支持できるよ
う、様々な再配置可能な支持部材を有していてもよい。伏臥位または仰臥位以外の姿勢で
患者を支持するよう、ロールイン型簡易ベッドの再配置可能な支持部材は、患者の対応す
る体の部分が部分的に、あるいは完全に持ち上げられた姿勢に維持できるよう、部分的に
、あるいは完全に持ち上げられた姿勢に連接されてもよい。ロールイン型簡易ベッドは、
少なくとも１つの再配置可能な支持部材に選択的に力を加える少なくとも１つのリフト補
助機構を包含し、それにより、再配置可能な支持部材は、動きの範囲全体においてさらに
容易に連接または再配置できる。

いくつかの例では、ロールイン型簡易ベッド上の患者を手助けする世話人は、リフト補
助機構を作動させるために両方の手をあけておかなくてもよい。本開示に従う実施形態は
、世話人が１つのリフト補助機構を作動するために複数の把持ハンドルのうち１つを使用
することができ、それにより、世話人は１つまたは２つの手でリフト補助機構を作動する
ことができ、特定の時間は手をあけておける。本開示に従う実施形態のこれらの、または
他の要素のさらなる詳細を以下に記述する。

図１を参照して、移送及び積載のためのロールイン型簡易ベッド１０が示される。ロー
ルイン型簡易ベッド１０は、前端１７と、後端１９とを備える支持枠１２を含む。本明細
書に用いられるように、前端１７は、積載端、すなわち積載面に最初に積載されるロール
イン型簡易ベッド１０の端と、同意語である。反対に、本明細書に用いられるように、後
端19は、積載面に最後に積載されるロールイン型簡易ベッド１０の端である。さらに述べ
れば、ロールイン型簡易ベッド１０が患者を積載する時、患者の頭が前端１７の最も近く
に位置し、患者の足は後端１９の最も近くに位置してもよい。よって、「先端」という用
語は「前端」と同じ意味で用いられてもよく、「末端」という用語は「後端」と同じ意味
で用いられてもよい。さらに、「前端」と「後端」という用語は置き換え可能であるとい
うことが述べられる。よって、明確にするために用語が全体を通して一貫して用いられる
一方で、本明細書に記述される実施形態は、本開示の要旨を逸脱しない範囲で入れ替えを
行ってもよい。一般的に、本明細書で用いられる「患者」という用語は、生物または以前
生きていた存在、例えば、人間、動物、死体等、を指す。

ロールイン型簡易ベッド１０はさらに、支持枠１２に連結された１組の格納可能で拡張
可能な前脚２０と、支持枠１２に連結された１組の格納可能で拡張可能な後脚４０と、を
含む。ロールイン型簡易ベッド１０は、例えば、金属構造物または複合構造物といった剛
性素材から作られてもよい。特に、支持枠１２、前脚２０、後脚４０、またはそれらの組
み合わせは、カーボンファイバーと樹脂の構造物またはファイバーグラスと樹脂の構造物
から作られてもよい。ロールイン型簡易ベッド１０は、前脚２０及び／または後脚４０を
拡張することで多様な高さへ持ち上げることができ、またはロールイン型簡易ベッド１０
は、前脚２０及び／または後脚４０を格納することで多様な高さへ下げることができる。
「持ち上げる」、「下げる」、「上へ」、「下へ」、「高さ」といった用語は基準（例え
ば簡易ベッドを支持する面）を用いて重力に対して平行な線に沿って計られた対象物間に
関係する距離を指し示すために本明細書では用いられる。さらに、前脚２０と後脚４０は
、ロールイン型簡易ベッド１０を動かすための前輪２６と後輪４６を含む。

１つの実施形態では、前輪２６と後輪４６は、旋回キャスター車輪または旋回ロック車
輪であってもよい。以下に記述されるように、ロールイン型簡易ベッド１０は、持ち上げ
られるかつ／または下げられ、前輪２６と後輪４６は、ロールイン型簡易ベッド１０の面
と車輪２６、４６の面が実質的に平行であることを確実にするために一緒に動いてもよい
。例えば、後輪４６はそれぞれが後輪リンク機構４７に連結し、前輪２６はそれぞれが前
輪リンク機構２７に連結してもよい。ロールイン型簡易ベッド１０は、持ち上げられるか
つ／または下げられ、前輪リンク機構２７と後輪リンク機構４７は、車輪２６、４６の面
を制御するよう回転してもよい。

ロールイン型簡易ベッド１０は、支持枠１２の上面に沿って置かれたストレッチャー９
０を含む。いくつかの実施形態では、ストレッチャー９０が、支持枠１２、前脚２０、後
脚４０を含むロールイン型簡易ベッド１０の支持構造物から取り除かれてもよいように、
ストレッチャー９０は支持枠１２に選択的に連結されてもよい。ストレッチャー９０は、
ストレッチャー表面の上部に置かれたマットレスをさらに含んでもよいが、他のロールイ
ン型簡易ベッド１０の構成要素を明確にするために、描写はされていない。

ストレッチャー９０は、互いに連結する複数の部分を含んでもよい。図１に描写される
実施形態では、ストレッチャー９０は、患者をストレッチャー９０に仰臥位で乗せた際に
それぞれ胴体、臀部、脚に応じた、胴体受け部９２、臀部受け部９４、脚受け部９６を含
む。胴体受け部９２、臀部受け部９４、脚受け部９６は、胴体受け部９２、臀部受け部９
４、脚受け部９６の間で望ましい機能的関係性を供給する様々な構成要素で互いに連結し
てもよい。図１に描写される実施形態では、胴体受け部９２は、第一ヒンジ９３を通じて
臀部受け部９４と連結する。同様に、臀部受け部９４は、第二ヒンジ９５を通じて脚受け
部９６と連結する。第一ヒンジ９３と第二ヒンジ９５は、胴体受け部９２と脚受け部９６
が臀部受け部９４とそれぞれ関連して作動できるようにする。胴体受け部９２は、臀部受
け部９４と関連して回転してもよく、それにより胴体受け部９２が、真っすぐに座ってい
る患者の座った姿勢に応じた位置になる。同様に、脚受け部９６は、臀部受け部９４と関
連して回転してもよく、それにより脚受け部９６が、患者の足の傾きに応じた位置になる
。

図２及び３を参照すると、ストレッチャー９０は、ロールイン型簡易ベッド１０が取り
除かれた構成で、下からの見方で描写されている。この見方では、ストレッチャー９０の
下部側面の構造が確認できる。ストレッチャー９０は、ストレッチャー９０の一般的な外
部の範囲を定義するスペース枠８０と、スペース枠８０の内部に沿って位置する支持部材
８２と、を含む。患者がストレッチャー９０に乗せられた時、患者の体重がストレッチャ
ー９０のスペース枠８０に分散するように、患者は支持部材８２（または支持部材に置か
れたマットレス（図示せず））に接する。ストレッチャー９０は、少なくとも１つのリフ
ト補助機構１００を含む。図２に描写される実施形態では、リフト補助機構１００は、ス
トレッチャー９０の胴体受け部９２とロールイン型簡易ベッド１０の付加構造物（概して
図１に描写される）に連結する。ロールイン型簡易ベッド１０の他の実施形態は、ストレ
ッチャー９０の脚受け部８６（図１に示される）に連結するリフト補助機構１００を包含
してもよい。リフト補助機構は、ストレッチャー９０の各部分の連接を補助するのに役立
つ力を供給し、それにより、ストレッチャーの部分が持ち上げられた構成とフラットな構
成の間で容易に連接することができる。

リフト補助機構１００は、加力部材１１０が延びるのに役立つ力を選択的に供給するの
に適した加力部材１１０（例えば、加圧ガスシリンダー）を含む。ロールイン型簡易ベッ
ド１０の使用者によってそのように作動する時、加力部材１１０は、ストレッチャー９０
の胴体受け部９２がストレッチャー９０の臀部受け部９４に関連する上昇位置に向けて上
がるのに役立つ力を供給する。加力部材１００は、ストレッチャー９０の胴体受け部９２
の重量に関連する力の少なくともいくつかを超える力を供給してもよく、ストレッチャー
９０の胴体受け部９２に最も近くに位置しストレッチャー９０の胴体受け部９２に支持さ
れる患者の胴体の重量に関連する力の少なくともいくつかを超える力を供給してもよい。

リフト補助機構１００はさらに、動作機構１２０を含む。図２及び３に描写される実施形態では、動作機構１２０は、ロールイン型簡易ベッド１０の前端１７に最も近い位置で、スペース枠８０に最も近い位置にある２つの把持ハンドル１２２（すなわち、第一把持ハンドル１２２ａと第二把持ハンドル１２２ｂ）を含む。ストレッチャー９０の上面に患者を乗せた時、ロールイン型簡易ベッド１０の使用者が少なくとも１つの把持ハンドル１２２を選択的に指で触れ、作動できるように、ストレッチャー９０は、支持部材８２の内部に隙間を含む。第一把持ハンドル１２２ａと第二把持ハンドル１２２ｂは、第一連動機構１２４ａまたは第二連動機構１２４ｂをそれぞれ通じて、力送達アセンブリ１３０に機械的に連結される。図２及び３に描写される実施形態では、連動機構１２４は、ジャケットの長さに沿って伸びる柔軟なケーブルを有するケーブルベースのシステムである。使用者が１つの把持ハンドル１２２に力を加え、平行移動する時、把持ハンドル１２２は、連動機構１２４（すなわち、第一連動機構１２４ａまたは第二連動機構１２４ｂ）を通じて、かつ力を力送達アセンブリ１３０に向かわせる柔軟なケーブルに沿って力を平行移動する。連動機構１２４として使用するための適切な装置の実施例は、プルケーブル、プッシュプルケーブル、ロッドアンドボール端機械的連動機構等を含む。下にさらなる詳細を記述するように、力送達アセンブリ１３０は、加力部材１１０を作動するために、連動機構１２４から与えられた力の方向を向けなおす。

図４及び５を参照して、動作機構１２０は、リフト補助機構１００の加力部材１１０と併せてさらなる詳細が示される。図４に描写されるように、把持ハンドル１２２（図２及び３に示される）に加えられた力は、連動機構１２４に沿って力送達アセンブリ１３０へと向けられる。図４及び５に描写される実施形態では、第一または第二連動機構１２４ａ、１２４ｂのうちの１つに加えられた力は、ジャケット内のケーブル１２５を平行移動し、第一鍵溝プレート１３２ａまたは第二鍵溝プレート１３２ｂをそれぞれ平行移動する。第一鍵溝プレート１３２ａ及び第二鍵溝プレート１３２ｂのそれぞれは、第一または第二鍵溝プレート１３２ａ、１３２ｂをそれぞれ通り抜ける第一鍵溝１３４ａまたは第二鍵溝１３４ｂを含む。第一鍵溝１３４ａ及び第二鍵溝１３４ｂのそれぞれは、解放部１３６及び動作部１３８を含む設計された形状をしている。図４及び５に描写されるように、鍵溝１３４ａ、１３４ｂの動作部１３８は、解放部１３６に関連した広い開口サイズを有する。解放部１３６と動作部１３８の間で見積もられた第一及び第二鍵溝１３４ａ、１３４ｂのそれぞれの範囲部分は、解放位置と動作位置の間の第一または第二鍵溝プレート１３２ａ、１３２ｂが平行移動する方向に横断して配置される。図４及び５に描写されるように、解放部１３６と動作部１３８の間で見積もられた第一及び第二鍵溝１３４ａ、１３４ｂのそれぞれの範囲部分は、解放位置と動作位置の間の第一または第二鍵溝プレート１３２ａ、１３２ｂが平行移動する方向に横断して配置される。力送達アセンブリ１３０はさらに、第一及び第二鍵溝プレート１３２ａ、１３２ｂの両方の鍵溝１３４内に少なくとも部分的に配置される動作ピン１４０を含む。図４及び５に描写される実施形態では、動作ピン１４０は、第一及び第二鍵溝プレート１３２ａ、１３２ｂの両方を通じて同時に延びる。

解放部１３６と動作部１３８の間で見積もられた第一及び第二鍵溝１３４ａ、１３４ｂ
のそれぞれの範囲部分の形状は、動作ピン１４０が平行移動する速度を修正する。加力部
材１１０に関連して動作ピン１４０が平行移動する所望の範囲に基づき、それにより、第
一及び第二鍵溝１３４ａ、１３４ｂの形状は修正される。

図４及び５に描写される実施形態では、連動機構１２４ａ、１２４ｂのそれぞれは、第一または第二鍵溝プレート１３２ａ、１３２ｂにそれぞれ連結される。第一鍵溝プレート１３２ａ及び第二鍵溝プレート１３２ｂは、力送達アセンブリ１３０内で互いに独立して平行移動するようそれぞれが適している。使用者が第一または第二把持ハンドル１２２ａ、１２２ｂの１つまたは両方に力を加える時、それぞれの連動機構は、力送達アセンブリ１３０内で解放位置（動作ピン１４０が解放部１３６に最も近い位置にあるところ）から動作位置（動作ピン１４０が動作部１３８に最も近い位置にあるところ）へ向けてそれぞれ平行移動する。動作ピン１４０は、第一または第二鍵溝プレート１３２ａ、１３２ｂの少なくとも１つの動作部１３８に接触するので、第一または第二鍵溝プレート１３２ａ、１３２ｂの１つまたは両方の動作部１３８は、動作部１３８の外形に従って動作ピン１４０を平行移動する。加力部材１１０の動作エレメント１１４に関連する動作ピン１４０の平行移動は、第一または第二鍵溝プレート１３２ａ、１３２ｂによってそのように選択されるとき、動作エレメント１１４に選択的に力を加える。図４及び５に描写される実施形態では、動作ピン１４０は、送達マウント１５０内に配置された旋回部１４２を含む。少なくとも１つの鍵溝プレート１３２ａ、１３２ｂによって作動された時、動作ピン１４０は、送達マウント１５０内の旋回部１４２と旋回筐体の回りで回転する手助けをする。

図５に描写される実施形態を参照して、動作ピン１４０が旋回部１４２の周りで回転す
るので、動作ピン１４０の受座部１４４は、加力部材１１０の動作エレメント１１４に接
触し、それにより、従来知られているように、周辺シリンダー１１２から延びるよう加力
部材１１０のピストン１１６が起動する。開放位置から動作位置まで第一または第二鍵溝
プレート１３２ａ、１３２ｂを平行移動するために把持ハンドル１２２ａ、１２２ｂに力
を加えることは、加力部材１１０によって加えられた力を修正するために、別法として動
作ピン１４０を動作エレメント１１４に接触しないようにしてもよい。

図４を参照して、力送達アセンブリ１３０は、使用者によって把持ハンドル１２２に加えられた力への方向とは反対に連動機構１２４に付勢力を加える復帰機構１２６を含んでもよい。ここに描写されるように、復帰機構１２６は、鍵溝プレート１３２が解放位置に平行移動するのを手助けする連動機構１２４のケーブル１２５に力を加えるコイルばねを含み、それにより、連動機構１２４に使用者による外部の力が加えられない時、動作ピン１４０は鍵溝１３４の解放部１３６に最も近い位置に配置される。把持ハンドル１２２に外部の力が加えられない時、復帰機構１２６は、動作ピン１４０が加力部材１１０の動作エレメント１１４に接触しないようにする。

本開示に従う動作機構１２０は、両手での操作のための設備を供給する一方で、リフト
補助機構１００の片手による作動を可能にし、それによりロールイン型簡易ベッド１０の
使用者はどちらの手でもリフト補助機構１００を選択的に作動できる。それにより動作機
構１２０は、両手での操作が難しい時、リフト補助機構１００の単純な操作を可能にする
。

本明細書に記述された実施形態は、ロールイン型簡易ベッドのストレッチャーの部品作
動を補助するのに利用されることが理解されるべきである。リフト補助機構は、使用者が
リフト補助機構を作動するための複数のインターフェースを維持する一方で、リフト補助
機構の片手での操作を可能にする力送達アセンブリを含む。

「好ましくは」、「概して」、「一般的に」、及び「典型的に」のような用語は、特許
請求された実施形態の範囲を制限するために利用されているわけではなく、特定の特徴が
特許請求された実施形態の構造または機能にとって決定的、不可欠、または重要でさえあ
ることを示唆するために利用されているわけでもないことはさらに留意されたい。むしろ
、これらの用語は、本開示の特定の実施形態で利用されることもあればされないこともあ
る代替の、あるいは追加の特徴を際立たせることを目的としているにすぎない。

本開示の記述及び定義の目的で、「実質的に」という用語は、本明細書ではあらゆる量
的比較、値、計測、または他の表現に起因する特有の不確定度を表すのに用いられること
はさらに留意されたい。「実質的に」という用語はさらに、問題となる主題の基本的機能
に変化を生じさせることなく表明された基準から変動し得る程度を表わすのに利用される
。

具体的な実施形態について言及してきたが、付随の特許請求の範囲に定義されている本開示の範囲から逸脱することなく修正及び変形が実施可能であるのは明確であろう。より具体的には、本開示のいくつかの態様では、好適または特に好都合であるとして本明細書では識別されているが、本開示はいずれかの具体的な実施形態のこれらの好適な態様に必ずしも限定されるものではないと考えている。以下は、本願の出願当初に記載された本願発明の各種形態である。
（形態１） 支持枠と、臀部受け部にヒンジ連結した胴体受け部を含む、前記支持枠に連結したストレッチャーと、前記支持枠と前記ストレッチャーの前記胴体受け部に連結したリフト補助機構と、を備えるロールイン型簡易ベッドであり、前記リフト補助機構は、動作エレメントを備える加力部材と、第一把持ハンドル及び第二把持ハンドルを備える動作機構と、前記動作エレメントへの選択的係合のために前記第一把持ハンドルと前記第二把持ハンドルを前記加力部材の前記動作エレメントに連結する力送達アセンブリとを備え、前記力送達アセンブリは、前記第一把持ハンドルに連結した第一鍵溝プレートと、前記第二把持ハンドルに連結した第二鍵溝プレートと、前記第一鍵溝プレートまたは前記第二鍵溝プレートのどちらか１つ、または両方が選択される時に前記加力部材の前記動作エレメントに選択的に力を加える動作ピンと、を含む。
（形態２） 前記第一鍵溝プレートは、第一連動機構により前記第一把持ハンドルに連結され、前記第二鍵溝プレートは第二連動機構により前記第二把持ハンドルに連結され、前記動作ピンは前記第一鍵溝プレートと前記第二鍵溝プレートの両方を通じて延びる、形態１記載の前記ロールイン型簡易ベッド。
（形態３） 前記第一鍵溝プレートと前記第二鍵溝プレートはそれぞれ、動作部と解放部を有する鍵溝を備え、前記動作ピンが前記鍵溝の前記動作部に近接している時、前記第一鍵溝プレートと前記第二鍵溝プレートは動作位置に位置する、形態１記載の前記ロールイン型簡易ベッド。
（形態４） 前記第一鍵溝プレートまたは前記第二鍵溝プレートの１つまたは両方が前記動作位置にある時、前記動作ピンは前記加力部材の前記動作エレメントに力を加える、形態３に記載の前記ロールイン型簡易ベッド。
（形態５） 解放位置と前記動作位置の間を平行移動する前記第一鍵溝プレートとして前記動作ピンに接する前記第一鍵溝プレートの一部は、前記第一鍵溝プレートが平行移動する方向に横断する、形態３に記載の前記ロールイン型簡易ベッド。
（形態６） 前記第一鍵溝プレートが解放位置に戻ることに応じた方向に向けて、前記第一鍵溝プレートに付勢力を加える復帰機構をさらに含む、形態１記載の前記ロールイン型簡易ベッド。
（形態７） 前記加力部材は加圧ガスシリンダーである、形態１記載の前記ロールイン型簡易ベッド。
（形態８） 動作エレメントを備える加圧部材と、第一把持ハンドルと第二把持ハンドルを備える動作機構と、第一鍵溝プレートが前記第一把持ハンドルに連結され、第二鍵溝プレートが前記第二把持ハンドルに連結され、前記第一鍵溝プレートと前記第二鍵溝プレートの両方を通じて延びる動作ピンとを備えるリフト補助機構であり、前記動作ピンは、前記加力部材の前記動作エレメントに選択的に力を加える。
（形態９） 前記第一鍵溝プレートと前記第二鍵溝プレートは両方とも、解放位置と動作位置の間で再配置が可能である、形態８記載の前記リフト補助機構。
（形態１０） 前記第一鍵溝プレートと前記第二鍵溝プレートのそれぞれは、動作部と解放部を有する鍵溝を備え、前記動作ピンが前記鍵溝の前記動作部に近接している時、前記第一鍵溝プレートと前記第二鍵溝プレートは前記動作位置に位置する、形態９に記載の前記リフト補助機構。
（形態１１） 前記第一鍵溝プレートまたは前記第二鍵溝プレートのどちらか１つ、または両方が前記動作位置にある時、前記動作ピンは、前記加力部材の前記動作エレメントに力を加える、形態１０に記載の前記リフト補助機構。
（形態１２） 解放位置と前記動作位置の間を平行移動する前記第一鍵溝プレートとして前記動作ピンに接する前記第一鍵溝プレートの一部は、前記第一鍵溝プレートが平行移動する方向に横断する、形態１０に記載の前記リフト補助機構。
（形態１３） 前記第一鍵溝プレートが前記解放位置に戻ることに応じた方向に向けて、前記第一鍵溝プレートに付勢力を加える復帰機構をさらに含む、形態９記載の前記リフト補助機構。
（形態１４） 前記加力部材は加圧ガスシリンダーである、形態８記載の前記リフト補助機構。
（形態１５） 前記第一把持ハンドルを前記第一鍵溝プレートに連結する第一連動機構と、前記第二把持ハンドルを前記第二鍵溝プレートに連結する第二連動機構と、をさらに含む、形態８記載の前記リフト補助機構。
（形態１６） 動作エレメントを備える加力部材と、第一把持ハンドルと第二把持ハンドルを備える動作機構と、前記第一把持ハンドルに連結した第一鍵溝プレートと、前記第二把持ハンドルに連結した第二鍵溝プレートと、前記第一鍵溝プレートと前記第二鍵溝プレートの両方を通じて延びる動作ピンと、を備える力送達アセンブリであり、前記動作ピンは、前記加力部材の前記動作エレメントに選択的に力を加え、前記第一鍵溝プレートと前記第二鍵溝プレートは両方とも、解放位置と動作位置の間で再配置が可能であり、前記第一鍵溝プレートと前記第二鍵溝プレートはそれぞれ、動作部と解放部を有する鍵溝を備え、前記動作ピンが前記鍵溝の前記動作部に近接している時、前記第一鍵溝プレートと前記第二鍵溝プレートは前記動作位置に位置し、解放位置と前記動作位置の間を平行移動する前記第一鍵溝プレートとして前記動作ピンに接する前記第一鍵溝プレートの一部は、前記第一鍵溝プレートが平行移動する方向に横断する。
（形態１７） 前記第一鍵溝プレートまたは前記第二鍵溝プレートのどちらか１つ、または両方が前記動作位置にある時、前記動作ピンは、前記加力部材の前記動作エレメントに力を加える、形態１６に記載の前記リフト補助機構。
（形態１８） 前記第一鍵溝プレートが前記解放位置に戻ることに応じた方向に向けて、前記第一鍵溝プレートに付勢力を加える復帰機構をさらに含む、形態１６に記載の前記リフト補助機構。
（形態１９） 前記加力部材は加圧ガスシリンダーである、形態１６に記載の前記リフト補助機構。
（形態２０） 前記第一把持ハンドルを前記第一鍵溝プレートに連結する第一連動機構と、前記第二把持ハンドルを前記第二鍵溝プレートに連結する第二連動機構と、をさらに含む、形態１６に記載の前記リフト補助機構。

１０ ロールイン型簡易ベッド
１７ 前端
１８ 後端
２０ 前脚
４０ 後脚

Claims (10)

1. ストレッチャー（９０）の一部を連接するリフト補助機構（１００）であって、
   動作エレメント（１１４）を備える加力部材（１１０）と、
   第一の把持ハンドル（１２２ａ）及び第二の把持ハンドル（１２２ｂ）を備える動作機構（１２０）と、
   前記第一の把持ハンドル（１２２ａ）に連結された第一の鍵溝プレート（１３２ａ）と、前記第二の把持ハンドル（１２２ｂ）に連結された第二の鍵溝プレート（１３２ｂ）と、前記第一及び第二の鍵溝プレート（１３２ａ、１３２ｂ）を貫通して伸びる動作ピン（１４０）とを備える力送達アセンブリ（１３０）とを備える前記リフト補助機構（１００）において、
   前記第一及び第二の鍵溝プレート（１３２ａ、１３２ｂ）は共に、解放位置と動作位置との間で再配置が可能であり、且つ前記第一及び第二の把持ハンドル（１２２ａ、１２２ｂ）は、前記力送達アセンブリ（１３０）に連結されており、
   前記第一及び第二の鍵溝プレート（１３２ａ、１３２ｂ）は夫々、動作部（１３８）及び解放部（１３６）を有する鍵溝（１３４ａ、１３４ｂ）を備え、前記動作ピン（１４０）が前記鍵溝（１３４ａ、１３４ｂ）の前記動作部（１３８）に近接して位置決めされたとき、前記第一及び第二の鍵溝プレート（１３２ａ、１３２ｂ）は前記動作位置に配置され、
   前記第一及び第二の鍵溝プレート（１３２ａ、１３２ｂ）ののどちらか１つ、または両方が前記動作位置に配置されたとき、前記動作ピン（１４０）は前記加力部材（１１０）の前記動作エレメント（１１４）に力を加える、リフト補助機構。
2. 請求項１記載のリフト補助機構（１００）であって、前記第一鍵溝プレート（１３２ａ）が前記解放位置と前記動作位置の間を平行移動する際に前記動作ピン（１４０）に接触する前記第一鍵溝プレート（１３２ａ）の一部が、前記第一鍵溝プレート（１３２ａ）の平行移動方向に対して横断する方向に配置される、リフト補助機構。
3. 請求項１又は２の何れかに記載のリフト補助機構（１００）であって、前記第一鍵溝プレート（１３２ａ）が前記解放位置に戻る方向に向けて、前記第一鍵溝プレート（１３２ａ）に付勢力を加える復帰機構（１２６）をさらに含む、リフト補助機構。
4. 請求項１乃至３の何れかに記載のリフト補助機構（１００）であって、前記加力部材（１１０）は加圧ガスシリンダーである、リフト補助機構。
5. 請求項１乃至４の何れかに記載のリフト補助機構（１００）であって、 前記第一把持ハンドル（１２２ａ）を前記第一鍵溝プレート（１３２ａ）に連結する第一連動機構（１２４ａ）と、前記第二把持ハンドル（１２２ｂ）を前記第二鍵溝プレート（１３２ｂ）に連結する第二連動機構（１２４ｂ）と、をさらに含む、リフト補助機構。
6. 緊急用簡易ベッドであって、
   支持枠（１２）と、
   前記支持枠（１２）に連結したストレッチャー（９０）であって、臀部受け部（９４）にヒンジ連結した胴体受け部（９２）を備える前記ストレッチャー（９０）とを備える緊急用簡易ベッドにおいて、該緊急用簡易ベッドは、
   請求項１乃至５の何れかに記載のリフト補助機構（１００）を備え、該リフト補助機構（１００）は、前記支持枠（１２）と前記ストレッチャー（９０）の胴体受け部（９２）とに連結され、前記力送達アセンブリ（１３０）が、前記第一及び第二の把持ハンドル（１２２ａ、１２２ｂ）を前記加力部材（１１０）の前記動作エレメント（１１４）に対して選択的に係合するよう連結し、
   前記第一及び第二の鍵溝プレート（１３２ａ、１３２ｂ）は夫々、動作部（１３８）及び解放部（１３６）を有する鍵溝（１３４ａ、１３４ｂ）を備え、前記動作ピン（１４０）が前記鍵溝（１３４ａ、１３４ｂ）の前記動作部（１３８）に近接して位置決めされたとき、前記第一及び第二の鍵溝プレート（１３２ａ、１３２ｂ）は前記動作位置に配置され、
   前記第一及び第二の鍵溝プレート（１３２ａ、１３２ｂ）ののどちらか１つ、または両方が前記動作位置に配置されたとき、前記動作ピン（１４０）は前記加力部材（１１０）の前記動作エレメント（１１４）に力を加える、緊急用簡易ベッド。
7. 請求項６記載の緊急用簡易ベッドであって、前記第一鍵溝プレート（１３２ａ）が第一連動機構（１２４ａ）により前記第一把持ハンドル（１２２ａ）に連結され、前記第二鍵溝プレート（１３２ｂ）が第二連動機構（１２４ｂ）により前記第二把持ハンドル（１２２ｂ）に連結され、前記動作ピン（１４０）が前記第一及び第二の鍵溝プレート（１３２ａ、１３２ｂ）の両方を貫通して伸びる、緊急用簡易ベッド。
8. 請求項６記載の緊急用簡易ベッドであって、前記第一鍵溝プレート（１３２ａ）が前記解放位置と前記動作位置の間を平行移動する際に前記動作ピン（１４０）に接触する前記第一鍵溝プレート（１３２ａ）の一部が、前記第一鍵溝プレート（１３２ａ）の平行移動方向に対して横断する方向に配置される、緊急用簡易ベッド。
9. 請求項６乃至８の何れかに記載の緊急用簡易ベッドであって、前記第一鍵溝プレート（１３２ａ）が前記解放位置に戻る方向に向けて、前記第一鍵溝プレート（１３２ａ）に付勢力を加える復帰機構（１２６）をさらに含む、緊急用簡易ベッド。
10. 請求項６乃至９の何れかに記載の緊急用簡易ベッドであって、前記加力部材（１１０）は加圧ガスシリンダーである、緊急用簡易ベッド。

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