JP6759641B2 - 情報処理機器、情報処理機器管理システム、情報処理機器管理処理方法、情報処理機器管理処理プログラムおよび記憶媒体 - Google Patents

情報処理機器、情報処理機器管理システム、情報処理機器管理処理方法、情報処理機器管理処理プログラムおよび記憶媒体 Download PDF

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Description

本発明は、情報処理機器、情報処理機器管理システム、情報処理機器管理処理方法、情報処理機器管理処理プログラムおよび記憶媒体に関する。
今日、例えばコピー機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能、プリンタ機能等の各種機能を備えた複合機(MFP:Multifunction Peripheral)またはレーザプリンタ装置や上述した各種機能単体の装置(例えば、スキャナ装置、ファクシミリ装置等)等の画像形成装置が知られている。画像形成装置に代表される情報処理機器の本体には、カードリーダ装置が接続可能となっている。
このような情報処理機器にあっては、カードリーダ装置の不具合解消や機能変更、機能追加、およびカードリーダ装置に接続している複合機の不具合解消や機能変更、機能追加等の目的で、ファームウェアを更新する作業が行われる。
このような画像形成装置は、一般に、未使用時の消費電力を低減させる省エネルギーモード(以下、省エネモードと記す)を備えている。画像形成装置が省エネモードに遷移しているときにファームウェア更新を行う際には、省エネモードを解除して、画像形成装置を、少なくともファームウェアの更新が可能となる電力供給状態とする必要があり、操作の手間がかかっていた。
例えば、従来の画像形成装置(情報処理機器)は、省エネモードに移行してから所定時間以上無操作状態が続くと、さらに消費電力を低減させるエンジンオフモードに移行する。エンジンオフモード中は、情報処理機器本体からカードリーダ装置に対する電力供給も停止状態となる。このため、カードリーダ装置にICカードを近接させても、非接触無線通信が行われないため、情報処理機器本体をエンジンオフモードから復帰させることができない。したがって、ファームウェア更新処理を行う際には、情報処理機器本体をエンジンオフモードから復帰させる必要があり、操作の手間がかかっていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、情報処理機器の省エネ状態に関わらずに、ICカードリーダのファームウェアの更新を手間なく確実に行うことができる情報処理機器、情報処理機器管理システム、情報処理機器管理処理方法、情報処理機器管理処理プログラムおよび記憶媒体を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、所定の機能を提供する第1のユニットと、前記第1のユニットに接続された第2のユニットと、を備え、前記第2のユニットは、認証媒体から認証情報を取得して、取得した前記認証情報を用いて、前記第1のユニットの機能を利用可能とする取得部と、前記第2のユニットと、前記第2のユニットに対してファームウェアの更新要求およびファームウェアを配信するファームウェア配信手段と、の間の通信を確立する通信部と、前記ファームウェア配信手段から、前記ファームウェアの更新要求および前記ファームウェアを受信するとともに、前記取得部に対して前記ファームウェアの更新処理を行うファームウェア更新制御部と、前記ファームウェア更新制御部が、前記ファームウェアの更新要求を受信したときに、前記第1のユニットおよび前記第2のユニットの電力使用状態を、少なくとも、前記ファームウェア更新制御部が、前記取得部に対して前記ファームウェアの更新処理を実行可能な状態に変更する電力管理部と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、情報処理機器の様々な省エネ状態においてファームウェアの更新要求を受け付けたときに、適切な省エネ状態に遷移して、ファームウェアを手間なく確実に更新することができる。
図1は、実施の形態の情報処理機器管理システムのハードウェア構成図である。 図2は、MFPのソフトウェア構成図である。 図3は、情報処理機器管理システムの機能ブロック図である。 図4は、実施の形態で用いるICカードに記憶されたカードIDについて説明する図である。 図5は、実施の形態のMFPにおける省エネルギーモードについて説明する図である。 図6は、実施の形態の情報処理機器管理システムが実行するファームウェア更新処理の流れを示すフローチャートである。 図7は、省エネモード解除処理の流れを示すフローチャートである。 図8は、更新時省エネモード移行処理の流れを示すフローチャートである。 図9は、ファームウェア更新処理の流れを示すフローチャートである。
以下に、添付図面を参照して、本発明を適用した実施の形態について説明する。
(実施の形態)
図1は、本発明を適用した実施の形態のファームウェア更新システム2のハードウェア構成図である。ファームウェア更新システム2は情報処理機器管理システムの一例である。ファームウェア更新システム2は、複合機(MFP:Multifunction Peripheral)1と、ファームウェア配信サーバ装置70を備える。MFP1は、情報処理機器の一例である。MFP1は、図1に示すように、例えばコピー機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能、プリンタ機能等の各種の機能を備えた本体10と、ユーザの操作に応じた入力を受け付ける操作部20と、MFP1に対するログイン操作のときに、ユーザが翳したICカード5との間で非接触無線通信を行い、ICカード5に記憶されているカードID、ユーザ情報等の認証情報の読み取りを行うカードリーダ6を備える。さらに、カードリーダ6は、自身が実装するファームウェアを、ファームウェア配信サーバ装置70から受信したファームウェアに更新することにより、機能の変更および機能の追加を図ることができる。本体10は、第1のユニットの一例、操作部20は、第2のユニットの一例である。カードリーダ6は、取得部の一例である。また、ICカード5は認証媒体の一例である。
ファームウェア配信サーバ装置70は、MFP1に対して、カードリーダ6およびMFP1に対して、機能の変更および機能の追加のために、更新が必要なファームウェアを配信する。ファームウェアとは、カードリーダ6およびMFP1に所望の動作を行わせるためのソフトウェアのことである。ファームウェア配信サーバ装置70は、ファームウェア配信手段の一例である。
MFP1の本体10と操作部20は、専用の通信路30を介して相互に通信可能に接続されている。通信路30は、例えばUSB(Universal Serial Bus)規格のものを用いることもできるが、有線か無線かを問わず任意の規格のものであってよい。また、本体10は、コピー機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能、プリンタ機能等の画像生成機能のうち、一つの機能を有していてもよいし、または複数の機能を有していてもよい。
操作部20としては、単独で完結した情報処理を実行可能な電子機器を用いることができる。一例として、操作部20としては、スマートフォンまたはタブレット型端末等の情報処理端末を用いることができる。この場合、情報処理端末は、MFP1の操作部20として機能する。
より詳しくは、操作部20として用いられる情報処理端末は、従来、MFP1専用の操作部として固定され設置されていた操作パネルの代わりに、MFP1に装着および取り外し可能に接続される。すなわち、操作部20として用いられる情報処理端末は、例えばMFP1の操作パネルが配置される位置等の所定の位置に取り外し可能(分離可能)ながらも、MFP1と一体的に設置される。従って、操作部20として用いられる情報処理端末およびMFP1は、一台の装置として把握されてもよい。操作部20である情報処理端末は、MFP1から取り外されると、MFP1との間で、例えば、Bluetooth(登録商標)または赤外線通信等の無線通信を行い、MFP1の操作部として機能する。
本体10は、操作部20で受け付けた入力に応じた動作を行う。また、本体10は、クライアントPC(パーソナルコンピュータ)等の外部装置とも通信可能であり、外部装置から受信した指示に応じた動作も行う。
MFP1の操作部20は、インターネット等のネットワーク40を介して、ファームウェア配信サーバ装置70に接続している。
(本体のハードウェア構成の説明)
次に、図1を用いて、本体10のハードウェア構成について説明する。図1に示すように、本体10は、CPU11と、ROM12と、RAM13と、HDD(ハードディスクドライブ)14とを備える。また、本体10は、通信I/F(インタフェース)15と、接続I/F16と、エンジン17と、ファクシミリモデム(FAXモデム)19とを備える。CPU11〜エンジン17およびFAXモデム19は、システムバス18を介して相互に接続されている。
CPU11は、本体10の動作を統括的に制御する。CPU11は、RAM13をワークエリア(作業領域)としてROM12またはHDD14等に格納されたプログラムを実行することで、本体10全体の動作を制御し、上述したコピー機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能、プリンタ機能などの各種機能を実現する。
通信I/F15は、ネットワーク40上のクライアントPC(パーソナルコンピュータ)、Webサーバ装置または認証サーバ装置等の外部装置と通信するためのインタフェースである。接続I/F16は、通信路30を介して操作部20と通信するためのインタフェースである。なお、図1において、通信路30は、有線的に図示されているが、上述したように操作部20は、MFP1の本体10に対して装着および取り外しが可能となっている。このため、操作部20をMFP1に装着しているときには、通信路30は有線通信路として機能し、操作部20をMFP1から取り外したときには、通信路30は無線通信路として機能する。
エンジン17は、コピー機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能およびプリンタ機能等を実現させるための、汎用的な情報処理および通信以外の処理を行うハードウェアである。エンジン17は、例えば原稿の画像をスキャンして読み取るスキャナ、用紙等のシート材への印刷を行うプロッタ、ファクシミリ通信を行うファクシミリ通信部等を備えている。さらに、印刷済みシート材を仕分けるフィニッシャおよび原稿を自動給送するADF(自動原稿給送装置)のような特定のオプションを備えることもできる。
HDD14には、アドレス帳、ログイン成功履歴情報および動作モード情報の記憶領域が、それぞれ設けられている。アドレス帳の記憶領域には、MFP1の使用を許可するユーザのユーザ識別情報(ユーザID)、ユーザに貸与(発行)されているICカード5のカードIDおよびパスワード等を関連付けることで生成されたマスタ情報が、ユーザ毎に記憶されている。
また、ログイン成功履歴情報の記憶領域には、ログイン操作によりMFP1の操作を許可した日時、ログイン操作に用いられたICカード5のカードIDおよびカードIDに対応するユーザのユーザID等が関連付けられて記憶される。なお、マスタ情報等は、SDカード(登録商標)またはUSBメモリ(USB:Universal Serial Bus)等の記憶媒体に記憶してもよい。
また、動作モード情報の記憶領域には、省エネモード移行時に、本体10および操作部20を移行させる動作モードを示す動作モード情報が記憶されている。
なお、ICカード5を用いたユーザ認証を例に説明を進めているが、ユーザ認証に用いられる機能を備えた(或いは、アプリケーションがインストールされた)スマートフォン、携帯電話機等、様々な情報端末を認証デバイスとして、ICカード5を用いた場合と同様の機能を実現可能である。また、実施の形態では、ICカード5をユーザ認証に用いることとして説明を進める。しかし、ユーザ情報が記憶可能な記憶媒体であれば全て用いることができる。このため、ICカードやIDカード等の呼称の違いがあってもいずれも本発明を適用可能であり、またICカードやIDカード等のみに、限定されることはない。なお、カードリーダについても同様に、前記した記憶媒体からユーザ情報を読み取ることができるものであれば、いずれも用いることができる。
(操作部のハードウェア構成の説明)
次に、操作部20のハードウェア構成について説明する。図1に示すように、操作部20は、CPU21と、ROM22と、RAM23と、フラッシュメモリ24と、通信I/F25と、接続I/F26と、操作パネル27と、ICカードI/F29とを備え、これらがシステムバス28を介して相互に接続されている。
CPU21は、操作部20の動作を統括的に制御する。CPU21は、RAM23をワークエリア(作業領域)としてROM22等に格納されたプログラムを実行することで操作部20全体の動作を制御する。また、後述するように、CPU21は、ROM22等に格納されたユーザ認証プログラムを実行することで、後述するユーザ認証動作を実現する。通信I/F25は、例えばネットワーク40上に接続された、ファームウェア配信サーバ装置70と通信するためのインタフェースである。接続I/F26は、通信路30を介して本体10と通信するためのインタフェースである。
ICカードI/F29は、例えばUSBケーブル等を介して、カードリーダ6に接続されている。なお、実施の形態の例では、カードリーダ6と操作部20は、物理的に異なる装置同士が、USBケーブル等を介して接続されていることとして説明をするが、操作部20にカードリーダ6が内蔵されていてもよい。すなわち、操作部20とカードリーダ6が一体的に形成されていてもよい(一つの装置として形成されていてもよい)。
RAM23(またはフラッシュメモリ24等の他の記憶部でもよい)には、アドレス帳の記憶領域、ログイン成功履歴の記憶領域、優先ユーザリストの記憶領域および動作モードの記憶領域が設けられている。RAM23のアドレス帳の記憶領域には、本体10のHDD14から取得されたアドレス帳のマスタ情報が記憶される。なお、本体10から取得されたマスタ情報を、SDカード(登録商標)またはUSBメモリ等の記憶媒体に記憶してもよい。RAM23のログイン成功履歴の記憶領域には、本体10のHDD14から取得されたログイン成功履歴が記憶される。
また、RAM23の優先ユーザリストの記憶領域には、HDD14から取得されたログイン成功履歴のうち、ユーザID、カードIDおよびログイン日時を含むログイン成功履歴情報が、ログイン日時順に所定数記憶される。優先ユーザリストは、ユーザ認証の対象ユーザを示すリストとなっている。
優先ユーザとは、本体10のHDD14から取得されたログイン成功履歴に対応するユーザである。すなわち、実施の形態のMFP1は、後述するように、本体10のHDD14に記憶されているログイン成功履歴のうち、時間的に新しい所定人数分のログイン成功履歴を取得する。この所定人数分のログイン成功履歴に対応する各ユーザは、ICカード5を翳しただけでユーザ認証が完了し、MFP1の機能が使用可能となる。このように、HDD14から取得されたログイン成功履歴に対応するユーザは、MFP1の機能が優先的に使用可能となるため、実施の形態のMFP1では、「優先ユーザ」と呼ぶこととする。
また、RAM23の動作モードの記憶領域には、省エネモードから復帰する際に、操作部20を復帰させる動作モードを示す動作モード情報が記憶されている。
操作部20のCPU21は、ログイン操作のときにICカード5から読み取ったカードIDが、優先ユーザリストに登録されている場合に、正規のユーザとしてユーザ認証を行い、ユーザ権限に応じたMFP1の機能の使用を許可する。これにより、ログイン操作により、ICカード5を翳してから数msecの間にユーザ認証を完了し、MFP1を使用可能とすることができる。
操作パネル27は、タッチパネルを備えた液晶表示装置(LCD)で構成される。操作パネル27は、ユーザの操作に応じた各種の入力を受け付けると共に、例えば受け付けた入力に応じた情報、MFP1の動作状況を示す情報、設定状態を示す情報等の各種の情報を表示する。なお、操作パネル27は、タッチパネルを備えた有機EL表示装置で構成してもよい。さらに、これに加えてまたはこれに代えて、ハードウェアキー等の操作部または発光部等の表示部を設けてもよい。
(ファームウェア配信サーバ装置のハードウェア構成の説明)
ファームウェア配信サーバ装置70は、CPU71、ROM72、RAM73、HDD74および通信I/F75を、バスライン76を介して相互に接続することで形成されている。
ROM72は、ファームウェア配信サーバ装置70上で動作するファームウェア配信処理を実行するためのプログラムを記憶している。CPU71は、ROM72が内蔵するプログラムに従って動作することで、MFP1に対して、ファームウェアの更新要求およびファームウェアを配信するファームウェア配信手段として機能する。
RAM73は、ネットワーク40を介してファームウェア配信サーバ装置70と接続しているMFP1に対して、過去に配信したファームウェアのバージョン情報を含む履歴情報を記憶している。HDD74は、MFP1に対して配信するファームウェアを記憶している。なお、HDD74が記憶するファームウェアは、必要に応じて逐次アップデートされる。
(MFPのソフトウェア構成の説明)
次に、図2を用いて、MFP1のソフトウェア構成について説明する。図2は、MFP1のソフトウェア構成の一例を示す図である。図2に示すように、本体10は、アプリ層101と、サービス層102と、OS層103を有する。アプリ層101、サービス層102およびOS層103の実体は、ROM12またはHDD14等に格納されている各種ソフトウェアである。CPU11が、これらのソフトウェアを実行することにより、各種の機能が提供される。
アプリ層101のソフトウェアは、ハードウェア資源を動作させて所定の機能を提供するためのアプリケーションソフトウェア(以下の説明では、単に「アプリ」と称する場合がある)である。例えばアプリとしては、コピー機能を提供するためのコピーアプリ、スキャナ機能を提供するためのスキャナアプリ、ファクシミリ機能を提供するためのファクシミリアプリ、プリンタ機能を提供するためのプリンタアプリ等が挙げられる。
サービス層102のソフトウェアは、アプリ層101とOS層103の間に介在し、アプリに対し、本体10が備えるハードウェア資源を利用するためのインタフェースを提供するソフトウェアである。具体的には、ハードウェア資源に対する動作要求の受け付け、動作要求の調停を行う機能を提供するためのソフトウェアである。サービス層102が受け付ける動作要求としては、スキャナによる読み取りやプロッタによる印刷等の要求がある。
なお、サービス層102によるインタフェースの機能は、本体10のアプリ層101だけではなく、操作部20のアプリ層201に対しても提供される。すなわち、操作部20のアプリ層201(アプリ)も、サービス層102のインタフェース機能を介して、本体10のハードウェア資源(例えばエンジン17)を利用した機能を実現することができる。
OS層103のソフトウェアは、本体10が備えるハードウェアを制御する基本機能を提供するための基本ソフトウェア(オペレーティングシステム)である。サービス層102のソフトウェアは、各種アプリからのハードウェア資源の利用要求を、OS層103が解釈可能なコマンドに変換してOS層103に渡す。そして、OS層103のソフトウェアによりコマンドが実行されることで、ハードウェア資源は、アプリの要求に従った動作を行う。
同様に、操作部20は、アプリ層201と、サービス層202と、OS層203を有する。操作部20が備えるアプリ層201、サービス層202およびOS層203も、階層構造については本体10側と同様である。ただし、アプリ層201のアプリにより提供される機能およびサービス層202が受け付け可能な動作要求の種類は、本体10側とは異なる。アプリ層201のアプリは、操作部20が備えるハードウェア資源を動作させて所定の機能を提供するためのソフトウェアである。主には、本体10が備える機能(コピー機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能、プリンタ機能)に関する操作および表示を行うためのUI(ユーザインタフェース)の機能を提供するためのソフトウェアである。
なお、実施の形態の例では、機能の独立性を保つために、本体10側のOS層103のソフトウェアと操作部20側のOS層203のソフトウェアが互いに異なる。つまり、本体10と操作部20は、別々のオペレーティングシステムで互いに独立して動作する。例えば、本体10側のOS層103のソフトウェアとしてLinux(登録商標)を用い、操作部20側のOS層203のソフトウェアとしてAndroid(登録商標)を用いることも可能である。
本体10および操作部20を、別々のオペレーティングシステムで動作させることで、本体10と操作部20との間の通信は、共通の装置内のプロセス間通信ではなく、異なる装置間の通信として行われる。操作部20が受け付けた入力(ユーザからの指示内容)を本体10へ伝達する動作(コマンド通信)および本体10が操作部20へイベントを通知する動作などがこれに該当する。ここでは、操作部20が本体10へコマンド通信を行うことにより、本体10の機能を使用することができる。また、本体10から操作部20に通知するイベントには、本体10における動作の実行状況、本体10側で設定された内容等が挙げられる。
また、実施の形態の例では、操作部20に対する電力供給は、本体10から通信路30を経由して行われているので、操作部20の電源制御を、本体10の電源制御とは別に(独立して)行うことができる。
なお、実施の形態の例では、本体10と操作部20は、通信路30を介して電気的かつ物理的に接続されているが、上述したように本体10から操作部20を取り外すこともできる。この場合、本体10および操作部20に、例えば赤外線通信部、RF(Radio Frequency)通信部、ブルートゥース(登録商標)通信部等の近距離無線通信部を設ける。または、本体10および操作部20に、Wi−Fi(登録商標)等の無線LAN通信機能を設け、図2に示すように無線LAN(Local Area Network)アクセスポイント(無線LAN AP)41およびネットワーク40を介して相互に通信可能としてもよい。本体10から操作部20を取り外し可能である場合、操作部20は、通信路30を介して本体10から供給された電力を二次電池に蓄電しておき、本体10から取り外されたときに、二次電池に蓄電された電力で動作して本体10と通信を行う。
(操作部の機能の説明)
次に、図3にMFP1の本体10および操作部20の機能ブロック図を示す。図3において、操作部20は、第1の認証部53、優先ユーザ管理部54、ICカード制御部55、第1の電力管理部56、ファームウェア更新制御部57、通信制御部58の各部を有する。これらの各部は、操作部20にインストールされた1以上のプログラムが、図1のCPU21に実行させる処理によって動作する。操作部20は、また、ユーザ認証プログラム51a、ファームウェア更新プログラム51b、およびアドレス帳60b、ログイン成功履歴61b、優先ユーザリスト52、動作モード情報66aを記憶する。これらの情報は、図1のROM22、RAM23等(あるいは、HDD、フラッシュメモリ等の他の記憶部でもよい)の各記憶部に記憶される。なお、これらの情報は、例えば、操作部20の補助記憶装置、または操作部20にネットワークを介して接続可能な記憶装置等に記憶してもよい。
ユーザ認証プログラム51aは、ユーザ認証処理を行うとともに、ユーザ認証時におけるMFP1の各部の通電制御を可能とする。ファームウェア更新プログラム51bは、ファームウェア配信サーバ装置70から配信されたファームウェアを受信して、MFP1に実装されたファームウェアの更新を行う。
アドレス帳60bは、本体10が記憶するアドレス帳60aの複製である。ログイン成功履歴61bは、本体10が記憶するログイン成功履歴61aの複製である。優先ユーザリスト52は、ログイン成功履歴61bから生成された優先ユーザ情報をリスト化したものである。動作モード情報66aは、省エネモードから復帰する際に、本体10および操作部20を復帰させる動作モードを示す情報である。
第1の認証部53は、認証部の一例であり、ログイン時にユーザのICカード5から読み取られたカードIDと、アドレス帳60bとを照合する。第1の認証部53は、アドレス帳60bにカードIDが記憶されている場合、ユーザ認証処理を行う。また、第1の認証部53は、アドレス帳60bにカードIDが記憶されていない場合、ユーザ認証済みのユーザが使用している未登録のICカード5を認識し、新規なICカード5の登録処理を行う。
優先ユーザ管理部54は、本体10からのアドレス帳60aおよびログイン成功履歴61aの取得および更新を制御する。また、優先ユーザ管理部54は、優先ユーザリスト52の生成および更新を制御する。
なお、優先ユーザリスト52に対しては、ユーザが手動でユーザ認証の対象ユーザを登録可能となっている。手動でユーザ認証の対象ユーザを登録する場合、優先ユーザ管理部54は、手動操作で入力された認証対象ユーザのカードID、ユーザIDおよびパスワードを、本体10のアドレス帳60aに記憶する。また、優先ユーザ管理部54は、手動操作で入力された認証対象ユーザのカードID、ユーザIDおよび入力日時をログイン成功日時情報として優先ユーザリスト52に登録する。
ICカード制御部55は、ICカードI/F29を介して行われるICカード5との間の非接触無線通信を制御する。また、ICカード制御部55は、ICカードI/F29を介して受信したファームウェアによって、カードリーダ6のファームウェアを更新するファームウェア更新処理を行う。
第1の電力管理部56は、電力管理部の一例であり、ユーザ等により予め設定された動作モードを示す動作モード情報66aを読み出して、省エネモード移行時における操作部20に対する電力供給制御および省エネモード復帰時における操作部20に対する電力供給制御を行う。
ファームウェア更新制御部57は、MFP1に実装されたファームウェアのバージョン情報等を管理して、ファームウェア配信サーバ装置70からファームウェアの更新要求を受信したときに、ファームウェアの更新可否の判断およびファームウェア更新処理の進行状況の確認等を行う。
通信制御部58は、通信部の一例である。通信制御部58は、通信I/F25の動作を制御することによって、ファームウェア配信サーバ装置70と操作部20の間の通信を確立する制御を行う。
実施の形態の例では、第1の認証部53〜通信制御部58は、ユーザ認証プログラム51aおよびファームウェア更新プログラム51bにより、ソフトウェア的に実現されることとして説明を進める。しかし、第1の認証部53〜通信制御部58のうち、一部、または全部を、IC(Integrated Circuit)等のハードウェアで実現してもよい。
また、ユーザ認証プログラム51aおよびファームウェア更新プログラム51bは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)などのコンピュータ装置で読み取り可能な記録媒体に記録して提供してもよい。また、CD−R、DVD、ブルーレイディスク(登録商標)、半導体メモリ等のコンピュータ装置で読み取り可能な記録媒体に記録して提供してもよい。DVDは、「Digital Versatile Disc」の略記である。また、ユーザ認証プログラム51aおよびファームウェア更新プログラム51bは、インターネット等のネットワーク経由でインストールする形で提供してもよい。また、ユーザ認証プログラム51aおよびファームウェア更新プログラム51bは、操作部20が備える、例えばROM22等の記憶装置に予め組み込んで提供してもよい。
(本体の機能の説明)
次に、図3において、本体10は、第2の認証部62、ユーザ管理部63および第2の電力管理部64の各部を有する。これらの各部は、操作部20にインストールされた1以上のプログラムが、図1のCPU21に実行させる処理によって動作する。これらの各部は、本体10にインストールされた1以上のプログラムが、図1のCPU11に実行させる処理によって動作する。本体10は、また、コピーアプリ80、FAXアプリ81、スキャナアプリ82およびプリンタアプリ83等の各種アプリケーションプログラムを記憶する。さらに、本体10は、アドレス帳60a、ログイン成功履歴61a、動作モード情報66bを記憶する。これらのアプリケーションプログラムおよび情報は、図1のROM12、RAM23等(あるいは、HDD、フラッシュメモリ等の他の記憶部でもよい)の各記憶部に記憶される。なお、これらの情報は、例えば、本体10の補助記憶装置、または本体10にネットワークを介して接続可能な記憶装置等に記憶してもよい。
コピーアプリ80は、エンジン17のスキャナエンジンおよびプロッタエンジンを制御してコピー機能を実現するためのアプリケーションプログラムである。FAXアプリ81は、FAXモデム19を制御してファクシミリ機能を実現するためのアプリケーションプログラムである。スキャナアプリ82は、エンジン17のスキャナエンジンを制御してスキャナ機能を実現するためのアプリケーションプログラムである。プリンタアプリ83は、所望の画像および文字等を用紙に印刷するためのアプリケーションプログラムである。
アドレス帳60aは、MFP1の使用を許可するユーザのユーザ識別情報(ユーザID)、ユーザに貸与(発行)されているICカード5のカードIDおよびパスワード等を関連付けることで生成されたマスタ情報を、ユーザ毎に記憶する。ログイン成功履歴61aは、ログイン操作によりMFP1の操作を許可した日時、ログイン操作に用いられたICカード5のカードIDおよびカードIDに対応するユーザのユーザID等を関連付けて記憶する。動作モード情報66bは、省エネモードから復帰する際に、本体10を復帰させる動作モードを示す動作モード情報を記憶する。
第2の認証部62は、操作部20側でユーザ認証できないユーザのユーザ認証処理を、アドレス帳60aに記憶されているマスタ情報に基づいて行う。ユーザ管理部63は、アドレス帳60aに対するマスタ情報の書き込みおよび読み出しを制御する。また、ユーザ管理部63は、ログイン成功履歴61aに対するログイン成功履歴情報の書き込みおよび読み出しを制御する。さらに、ユーザ管理部63は、操作部20に対するアドレス帳60aおよびログイン成功履歴61aの転送を制御する。
第2の電力管理部64は、電力管理部の一例であり、ユーザ等により予め設定された動作モードを示す動作モード情報66bを読み出し、省エネモード移行時における本体10に対する電力供給制御および省エネモード復帰時における本体10に対する電力供給制御を行う。
なお、実施の形態の例では、第2の認証部62〜第2の電力管理部64は、本体10側のユーザ認証プログラムにより、ソフトウェア的に実現されることとして説明を進める。しかし、第2の認証部62〜第2の電力管理部64のうち、一部、または全部をIC等のハードウェアで実現してもよい。
また、本体10側のユーザ認証プログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスクなどのコンピュータ装置で読み取り可能な記録媒体に記録して提供してもよい。また、CD−R、DVD、ブルーレイディスク(登録商標)、半導体メモリ等のコンピュータ装置で読み取り可能な記録媒体に記録して提供してもよい。また、本体10側のユーザ認証プログラムは、インターネット等のネットワーク経由でインストールする形で提供してもよい。また、本体10側のユーザ認証プログラムは、本体10が備える、例えばROM12等の記憶装置に予め組み込んで提供してもよい。
(ファームウェア配信サーバ装置の機能の説明)
次に、図3において、ファームウェア配信サーバ装置70は、ファームウェア更新判断部85、ファームウェア更新要求部86、およびファームウェア記憶部87を備える。
ファームウェア更新判断部85は、MFP1に対して配信したファームウェアのバージョン情報を含む履歴情報と、後述するファームウェア記憶部87が記憶している最新のファームウェアのバージョン情報を比較して、最新のファームウェアがMFP1に対して配信済であるかを判断する。そして、最新のファームウェアがMFP1に対して配信済でないときは、ファームウェアの更新が必要であると判断する。
なお、ファームウェア更新判断部85は、MFP1と通信を行って、MFP1に実装されたファームウェアのバージョン情報を取得して、ファームウェアの更新が必要かを判断する構成にしてもよい。具体的には、MFP1から取得したファームウェアのバージョン情報を、ファームウェア記憶部87が記憶している最新のファームウェアのバージョン情報と比較することによって、MFP1に最新のファームウェアが実装されているかを判断することができる。
ファームウェア更新要求部86は、ファームウェア更新判断部85が、MFP1のファームウェアの更新が必要であると判断したときに、MFP1に対してファームウェアの更新要求を送信する。
ファームウェア記憶部87は、例えば、図1のHDD74で構成されて、最新のファームウェアを記憶する。なお、ファームウェア記憶部87に記憶されるファームウェアは、必要に応じて更新される。
(ユーザ認証処理の説明)
次に、実施の形態のMFP1におけるユーザ認証処理について説明する。操作部20の優先ユーザ管理部54は、例えば、MFP1の起動時、省電力モードに移行する直前、または所定時間毎に、本体10が記憶するアドレス帳60aおよびログイン成功履歴61aを取得する。なお、アドレス帳60bは、本体10が記憶するアドレス帳60aの複製である。同様に、ログイン成功履歴61bも、本体10が記憶するログイン成功履歴61aの複製である。また、優先ユーザ管理部54は、最新のログイン日時のユーザから所定ユーザ数分の各ユーザのログイン成功履歴情報を、ログイン成功履歴61bから取得して、認証対象ユーザの情報としてRAM23の優先ユーザリスト52に記憶する。これにより、ユーザ認証処理が実行可能となる。
次に、図4を用いて、MFP1のユーザが所持するICカード5に記憶されたカードIDについて説明する。ICカード5には、例えば、図4に示すように、認証情報としての固有識別情報(カードID)が記憶されている。図4は、「01010310DA09D027」のカードIDが記憶されている例を示す。ICカード制御部55は、ICカード5との間で非接触無線通信が可能となると、ICカード5が記憶しているカードIDを読み出すように、カードリーダ6を制御する。
なお、ICカード5には、カードIDの他に、ユーザID等の他の認証情報も記憶されている。このため、ICカード制御部55は、カードIDと共に、ユーザID等の他の認証情報も読み出して、ユーザ認証に用いてもよい。
以下、ユーザ認証処理の流れについて、その概略を説明する。MFP1の機能の使用を希望するユーザは、非接触無線通信可能な距離まで、自分のICカード5をカードリーダ6に近接させる。これにより、ICカード5とカードリーダ6との間で、非接触無線通信が開始される。
ICカード制御部55は、ICカード5とカードリーダ6との間における非接触無線通信の開始の有無を監視する。ICカード制御部55は、ICカード5とカードリーダ6との間で非接触無線通信が開始されたことを検出すると、カードリーダ6でICカード5が検出されたと判別する。
ICカード制御部55は、ICカード5との間で非接触無線通信が可能となると、図4で説明したカードIDを読み出すようにカードリーダ6を制御する。そして、第1の認証部53は、読み出されたカードIDと、複製されたアドレス帳60bの各マスタ情報とを照合する。そして、第1の認証部53は、読み出されたカードIDがアドレス帳60bに登録されているかを判別する。
ICカード5から読み出したカードIDがアドレス帳60bに登録されているということは、ユーザに使用されているICカード5は、アドレス帳60aおよびアドレス帳60bに登録済みのICカード5であることを意味する。この場合、第1の認証部53は、ICカード5は登録済みであると判別して、後述するユーザ認証処理を実行する。
これに対して、ICカード5から読み出したカードIDがアドレス帳60bに登録されていないということは、ユーザに使用されているICカード5は、アドレス帳60aおよびアドレス帳60bに登録されていない新規なICカード5であることを意味する。この場合、第1の認証部53は、ICカード5は未登録カードであると判別する。そして、第1の認証部53は、新規なICカード5として登録する登録処理を実行する。
登録処理の詳細説明は省略して、概要のみ説明する。第1の認証部53が、登録されていないICカード5を使用したユーザに対して、ユーザIDおよびパスワードの入力を促して、過去に登録したカードID、ユーザIDが入力されたときは、正規のユーザが新規のICカード5を使用したものと判断して、新規なICカード5のカードIDと、ユーザが入力したユーザIDおよびパスワードを関連付けた新たなマスタ情報をアドレス帳60bに登録する。
また、ユーザが入力したユーザIDおよびパスワードが、アドレス帳60bに登録されていないときは、そのユーザは不正ユーザである、或いは、ユーザIDまたはパスワードの入力をミスしたものと判断する。そして、第1の認証部53は、ユーザに対してユーザIDおよびパスワードの再入力を求める。所定の回数、例えば3回続けて認証を失敗したときには、不正ユーザであると判断して、第1の認証部53は、ICカード5のカードIDを、不正なICカード5であるとして登録する。一方、認証が成功したときは、上述したように、ユーザが入力したユーザIDおよびパスワードを関連付けた新たなマスタ情報をアドレス帳60bに登録する。
認証に成功したときは、さらに、優先ユーザ管理部54は、新たなマスタ情報を、本体10のユーザ管理部63に転送する。そして、本体10のユーザ管理部63は、新たなマスタ情報をアドレス帳60aに登録する。
ICカード5から読み取ったカードIDが、アドレス帳60bに登録されていた場合、第1の認証部53は、ICカード5から読み取ったカードIDと優先ユーザリスト52を照合する。そして、第1の認証部53は、カードIDに対応するログイン成功履歴情報が優先ユーザリスト52に登録されているかを判別する。優先ユーザリスト52は、最近(例えば1時間以内または2日以内等)ログインに成功したユーザのユーザリストである。
カードIDに対応するログイン成功履歴情報を、優先ユーザリスト52から検出できない場合、優先ユーザ管理部54が、ICカード5から読み出したカードID、カードIDに対応するユーザIDおよび現在の日時を示すログイン成功日時情報を関連付けて新たなログイン成功履歴情報を生成し、ログイン成功履歴61bに登録する。また、優先ユーザ管理部54は、生成した新たなログイン成功履歴情報を、本体10のユーザ管理部63に転送する。本体10のユーザ管理部63は、転送された新たなログイン成功履歴情報で、ログイン成功履歴61aを更新する。
また、優先ユーザ管理部54は、優先ユーザリスト52に登録されているログイン成功履歴情報の登録数が上限に到達しているかを判別する。登録数が上限に到達している場合、優先ユーザ管理部54は、所定数のログイン成功履歴情報を削除する。そして、優先ユーザ管理部54は、新たなログイン成功履歴情報を優先ユーザリスト52に登録する。この後、本体10が、ユーザ権限に応じた機能を提供するようにエンジン17を制御する。本体10は、ユーザのログアウト操作またはタイムアウトを検出するまでの間、ユーザ権限に応じた所定の機能を提供する。
これに対して、優先ユーザリスト52からカードIDに対応するログイン成功履歴情報を検出した場合、優先ユーザ管理部54が、優先ユーザリスト52から検出したカードIDに対応するログイン成功履歴情報のログイン成功日時情報を、現在の日時に更新する。
これにより、ユーザが現在使用しているICカード5のログイン成功履歴情報が、最新のログイン成功履歴情報として優先ユーザリスト52に登録される。優先ユーザ管理部54は、このような優先ユーザリスト52の更新処理を行うと、最新のログイン成功履歴情報でログイン成功履歴61bを更新すると共に、最新のログイン成功履歴情報を、本体10側のユーザ管理部63に転送する。ユーザ管理部63は、転送された最新のログイン成功履歴情報で、ログイン成功履歴61aを更新する。この後、本体10が、ユーザ権限に応じた機能を提供するようにエンジン17を制御する。本体10は、ユーザのログアウト操作またはタイムアウトを検出するまでの間、ユーザ権限に応じた所定の機能を提供する。
(電力供給制御の説明)
次に、図5を用いて、MFP1の消費電力を制御する電力供給制御について説明する。図5は、本体10の省エネモード、操作部20の省エネモードおよびカードリーダ6の動作モードを示している。省エネモードは、所定のハードウェア資源に対する電力供給を停止することで消費電力を低減するモードである。本体10および操作部20は、それぞれ複数の省エネモードを有している。
一例として、本体10は、省エネモードとして、消費電力が高い順に、「待機モード(待機状態)」、「低電力モード(低電力状態)」、「静音モード(静音状態)」、「エンジンオフモード(エンジンOFF)」および「STR(Suspend To RAM)モード」を有している。「待機モード(待機状態)」時の消費電力が一番高く、STRモード時の消費電力が一番低くなっている。なお、STRモードは、現在の状態をメモリ(RAM13)に保存し、CPU11、HDD14等の、殆どのデバイスへの電力供給を停止するモードである。
また、一例として、操作部20は、省エネモードとして、操作パネル27のLCDを点灯させた状態とする「LCDオンモード(LCD ON)」、操作パネル27のLCDを消灯させた状態とする「LCDオフモード(LCD OFF)」およびLCDを消灯させた状態とすると共に、殆どのハードウェア資源に対する通電を停止する「スリープモード(SLEEP)」を有している。
さらに、カードリーダ6は、通電状態である「リーダオンモード(Reader ON)」および電力停止状態である「リーダオフモード(Reader OFF)」を有している。リーダオンモードでは、ICカード5との間の非接触無線通信が可能となる。これに対して、リーダオフモードでは、ICカード5との間の非接触無線通信が不可となる。
カードリーダ6がファームウェア更新処理を行うためには、カードリーダ6がファームウェア配信サーバ装置70からファームウェアの更新要求を受信できること、および、カードリーダ6がファームウェア配信サーバ装置70からファームウェアを受信できることが必要である。すなわち、カードリーダ6は、少なくとも通信I/F25と、ICカードI/F29と、カードリーダ6に電力が供給されていれば、ファームウェア更新処理を行うことができる。
ここで、実施の形態のMFP1において、カードリーダ6は操作部20と接続しているため、カードリーダ6への電力供給状態は、本体10への電力供給状態に依存しない。したがって、カードリーダ6がファームウェア更新処理を行う際には、本体10の第2の電力管理部64は、本体10の省エネモードをエンジンオフモードまで移行させてもよい。
一方、操作部20において、操作パネル27がLCDオンモードまたはLCDオフモードであるときには、操作部20の第1の電力管理部56は、カードリーダ6に対して電力を供給する。したがって、カードリーダ6がファームウェア更新処理を行う際には、操作部20の第1の電力管理部56は、操作部20の操作パネル27の省エネモードをLCDオフモードまで移行させてもよい。
なお、実施の形態のMFP1では、カードリーダ6は操作部20と接続しているため、本体10を省エネモードから復帰させなくても、ICカード5を用いてユーザ認証を行うことができる。換言すると、本体10に依存することなく、操作部20だけでユーザ認証処理を行うことができる。
(実施の形態における処理の流れの説明)
次に、図6〜図9を用いて、実施の形態における処理の流れについて説明する。図6は、実施の形態のファームウェア更新システム2が実行するファームウェア更新処理の流れを示すフローチャートである。まず、図6のメインルーチンの流れについて、順を追って説明する。
本体10のCPU11および操作部20のCPU21が通信することによって、MFP1(本体10、操作部20、カードリーダ6)が所定時間(例えば、5分等の予め設定した時間)に亘って使用されていないかを判定する(ステップS10)。所定時間に亘って使用されていないとき(ステップS10;Yes)はステップS12に進み、それ以外のとき(ステップS10;No)はステップS28に進む。
ステップS10において、MFP1が所定時間に亘って使用されていないと判定されたときは、本体10のCPU11および操作部20のCPU21が通信することによって、省エネモードに移行する省エネモード移行処理を開始する(ステップS12)。このとき、操作部20のCPU21は、ROM22が記憶しているユーザ認証プログラム51aに基づいて、第1の電力管理部56として機能し、RAM23に記憶されている動作モード情報66aを参照する。
ファームウェア更新制御部57は、通信制御部58が確立させたファームウェア配信サーバ装置70と操作部20の間の通信を通して、操作部20が、ファームウェア配信サーバ装置70からのファームウェア更新要求を受信したかを確認する(ステップS14;更新要求受信ステップ)。ファームウェア更新要求があるとき(ステップS14;Yes)はステップS16に進み、それ以外のとき(ステップS14;No)はステップS40に進む。そして、ステップS40において、第1の電力管理部56および第2の電力管理部64は、省エネモードに移行する省エネモード移行処理が完了したかを判定する。省エネモード移行処理が完了したとき(ステップS40;Yes)は図6の処理を終了し、それ以外のとき(ステップS40;No)はステップS14に戻る。
ステップS14において、ファームウェア更新要求があったときには、ファームウェア更新制御部57は、そのファームウェア更新要求が正当なものであるかを判定する(ステップS16)。正当な要求であるとき(ステップS16;Yes)はステップS18に進み、それ以外のとき(ステップS16;No)はステップS42に進む。そして、ステップS42において、ファームウェア更新制御部57は、更新エラーが発生した旨を、例えば、操作パネル27に表示する等して報知を行う。その後、前述したステップS40に進む。
第1の電力管理部56および第2の電力管理部64は、省エネモードに移行する省エネモード移行処理が完了したかを判定する(ステップS18)。省エネモード移行処理が完了したとき(ステップS18;Yes)はステップS20に進み、それ以外のとき(ステップS18;No)はステップS44に進む。
ステップS18において、省エネモード移行処理が完了したと判定されたときは、第1の電力管理部56および第2の電力管理部64は、省エネモードを解除する省エネモード解除処理を行う(ステップS20)。ステップS20で行う処理の詳細については後述する(図7参照)。
ステップS18において、省エネモード移行処理が完了していないと判定されたときは、第1の電力管理部56および第2の電力管理部64は、ファームウェア更新処理を行う際の省エネモードに移行する更新時省エネモード移行処理を行う(ステップS44)。ステップS44で行う処理の詳細については後述する(図8参照)。
ファームウェア更新制御部57は、通信制御部58が確立させたファームウェア配信サーバ装置70と操作部20の間の通信を通して、ファームウェア配信サーバ装置70から配信されるファームウェアを受信する受信処理を行う(ステップS22)。
ファームウェア更新制御部57は、ROM22からファームウェア更新プログラム51bを読み出して実行する。そして、ファームウェアを更新するファームウェア更新処理を行う(ステップS24)。ステップS24で行うファームウェア更新処理は、省エネモードを解除して行う処理である。具体的な処理の詳細については後述する(図9参照)。
ファームウェア更新処理が完了した後で、第1の電力管理部56および第2の電力管理部64は、MFP1(本体10、操作部20、カードリーダ6)を、本来、ステップS12において移行すべきであった省エネモードに移行させる(ステップS26)。その後、図6の処理を終了する。
ステップS10において、MFP1の未使用時間が所定時間に達していないと判断されたときは、ファームウェア更新制御部57は、通信制御部58が確立させたファームウェア配信サーバ装置70と操作部20の間の通信を通して、操作部20が、ファームウェア配信サーバ装置70からのファームウェア更新要求を受信したかを確認する(ステップS28)。ファームウェア更新要求があるとき(ステップS28;Yes)はステップS30に進み、それ以外のとき(ステップS28;No)はステップS10に戻る。
ステップS28において、ファームウェア更新要求があったときは、ファームウェア更新制御部57は、そのファームウェア更新要求が正当なものであるかを判定する(ステップS30)。正当な要求であるとき(ステップS30;Yes)はステップS32に進み、それ以外のとき(ステップS30;No)はステップS38に進む。そして、ステップS38において、ファームウェア更新制御部57は、更新エラーが発生した旨を、例えば、操作パネル27に表示する等して報知を行う。その後、前述したステップS10に戻る。
ファームウェア更新制御部57は、通信制御部58が確立させたファームウェア配信サーバ装置70と操作部20の間の通信を通して、ファームウェア配信サーバ装置70から配信されるファームウェアを受信する受信処理を行う(ステップS32)。
ファームウェア更新制御部57は、ファームウェア更新プログラム51bを読み出して実行する。そして、ファームウェアを更新するファームウェア更新処理を行う(ステップS34)。ステップS34で行うファームウェア更新処理は、省エネモードに移行しない状態で行う点が、ステップS24で行うファームウェア更新処理とは異なっている。
ファームウェア更新制御部57は、ファームウェア更新処理が完了したかを判定する(ステップS36)。ファームウェア更新処理が完了したとき(ステップS36;Yes)は図6の処理を終了する。それ以外のとき(ステップS36;No)はステップS36を繰り返す。
(省エネモード解除処理の流れの説明)
次に、図7を用いて、図6のフローチャートのステップS20で行う省エネモード解除処理の流れについて説明する。図7は、省エネモード解除処理の流れを示すフローチャートである。
まず、第1の電力管理部56および第2の電力管理部64は、現在の省エネモード状態(移行を完了した省エネモード状態)を記憶する(ステップS60)。
第1の電力管理部56および第2の電力管理部64は、ファームウェア更新処理を実行できるレベルまで省エネモードを解除する(ステップS62)。具体的には、カードリーダ6に電力を供給できればファームウェアの更新処理を実行することができるため、第2の電力管理部64は、本体10側の省エネモードの解除を行わない。また、第1の電力管理部56は、操作部20の操作パネル27がスリープモードであるときに、LCDオフモードとする省エネモードの解除を行う。
第1の電力管理部56および第2の電力管理部64は、更なる省エネモード状態に移行できるかを判断する(ステップS64)。更なる省エネモード状態に移行できると判断されたとき(ステップS64;Yes)は、ステップS66に進み、それ以外のとき(ステップS64;No)はメインルーチン(図6)に戻る。なお、更なる省エネモード状態に移行できるかは、ファームウェア更新要求の送受信およびファームウェアの送受信を実行可能か、カードリーダ6に対する電力供給が停止しないか、等を勘案して判断すればよい。
第1の電力管理部56および第2の電力管理部64は、MFP1(本体10、操作部20、カードリーダ6)を更なる省エネモード状態に移行させる(ステップS66)。その後、メインルーチン(図6)に戻る。
(更新時省エネモード移行処理の流れの説明)
次に、図8を用いて、図6のフローチャートのステップS44で行う更新時省エネモード移行処理の流れについて説明する。図8は、更新時省エネモード移行処理の流れを示すフローチャートである。
省エネモードへの移行処理の途中でファームウェアの更新要求があったときには、第1の電力管理部56および第2の電力管理部64は、省エネモードへの移行処理を中断する(ステップS70)。
第1の電力管理部56および第2の電力管理部64は、ステップS70で中断した処理によって、MFP1(本体10、操作部20、カードリーダ6)が移行中の省エネモード状態を記憶する(ステップS72)。
第1の電力管理部56および第2の電力管理部64は、MFP1(本体10、操作部20、カードリーダ6)を、ファームウェア更新処理を実行できる省エネモードまで移行させる(ステップS74;電力使用状態変更ステップ)。具体的には、少なくともカードリーダ6に電力を供給できる状態とする。
第1の電力管理部56および第2の電力管理部64は、更なる省エネモード状態に移行できるかを判断する(ステップS76)。更なる省エネモード状態に移行できると判断されたとき(ステップS76;Yes)は、ステップS78に進み、それ以外のとき(ステップS76;No)はメインルーチン(図6)に戻る。更なる省エネモード状態に移行できるかは、上述したステップS64と同様にして判断する。
第1の電力管理部56および第2の電力管理部64は、MFP1(本体10、操作部20、カードリーダ6)を更なる省エネモード状態に移行させる(ステップS78)。その後、メインルーチン(図6)に戻る。
(ファームウェア更新処理の流れの説明)
次に、図9を用いて、図6のフローチャートのステップS24で行うファームウェア更新処理の流れについて説明する。図9は、ファームウェア更新処理の流れを示すフローチャートである。
まず、第1の電力管理部56および第2の電力管理部64は、ファームウェア更新制御部57がファームウェア更新処理を行っている最中に、省エネモード解除要求(省エネ復帰要求)があるかを検知する(ステップS80)。省エネモード解除要求があるとき(ステップS80;Yes)は、ステップS82に進み、それ以外のとき(ステップS80;No)は、ステップS90に進む。
操作部20の第1の電力管理部56は、ICカード5を検知したかを判断する(ステップS82)。ICカード5を検知したとき(ステップS82;Yes)はステップS84に進み、それ以外のとき(ステップS82;No)はステップS86に進む。
ファームウェア更新制御部57は、ファームウェア更新処理中につきICカード5が使用不可である旨を、操作パネル27等を用いてユーザに報知する(ステップS84)。
第1の電力管理部56および第2の電力管理部64は、省エネモードのその他の解除要因があるかを判断する(ステップS86)。その他の解除要因があるとき(ステップS86;Yes)はステップS88に進み、それ以外のとき(ステップS86;No)はステップS90に進む。なお、その他の解除要因には、例えば、操作部20の操作パネル27に対するタッチを検出したこと、本体10に対する原稿セットを検出したこと、等があげられる。
第1の電力管理部56および第2の電力管理部64は、ファームウェア更新と無関係な処理を利用できるレベルまで省エネモードを解除する(ステップS88)。具体的には、手入力でログインして利用できるコピー機能、ファクシミリ機能、スキャナ機能、プリンタ機能等は、利用可能となるように省エネモードを解除する。
ファームウェア更新制御部57は、ファームウェア更新処理が完了したかを判断する(ステップS90)。ファームウェア更新処理が完了したと判断されたとき(ステップS90;Yes)は、メインルーチン(図6)に戻り、それ以外のとき(ステップS90;No)はステップS80に戻る。
(実施の形態の効果)
このように、実施の形態のMFP1(情報処理機器)は、第1の電力管理部56および第2の電力管理部64(電力管理部)が、本体10(第1のユニット)および操作部20(第2のユニット)の電力使用状態を、少なくともファームウェア更新制御部57がファームウェアの更新処理を実行可能な状態に変更する。また、操作部20の通信制御部58(通信部)が、ファームウェア配信サーバ装置70(ファームウェア配信手段)と、操作部20と、の間の通信を確立する。そして、ファームウェア更新制御部57は、ファームウェア配信サーバ装置70からカードリーダ6(取得部)に対するファームウェアの更新要求を受信したときに、受信したファームウェアの更新処理を行う。したがって、MFP1は、ファームウェアの更新要求を受け付けたときに、カードリーダ6に対するファームウェアの更新処理を実行可能な省エネ状態に遷移するため、カードリーダ6のファームウェアを確実に更新することができる。
また、実施の形態のMFP1(情報処理機器)は、第1の電力管理部56および第2の電力管理部64(電力管理部)が、ファームウェア更新制御部57がファームウェア配信サーバ装置70(ファームウェア配信手段)からファームウェアの更新要求を受信したときに、本体10(第1のユニット)または操作部20(第2のユニット)が、所定のハードウェア資源に対する電力供給を停止することで消費電力を低減する省エネルギーモードにあるときには、本体10または操作部20の電力使用状態を、少なくともファームウェア更新制御部57がファームウェアの更新処理を実行可能な状態に変更する。したがって、MFP1が省エネルギーモード状態にあるときであっても、ファームウェアを確実に更新することができる。
そして、実施の形態のMFP1(情報処理機器)は、ファームウェア更新制御部57がファームウェア配信サーバ装置70(ファームウェア配信手段)からファームウェアの更新要求を受信したときに、第1の電力管理部56および第2の電力管理部64(電力管理部)が、本体10(第1のユニット)および操作部20(第2のユニット)の電力使用状態を、さらに消費電力が低い省エネルギーモードに移行可能であることを条件として、本体10および操作部20の電力使用状態を、さらに消費電力が低い省エネルギーモードに変更する。したがって、ファームウェア更新時の消費電力をより一層低減することができる。
さらに、実施の形態のMFP1(情報処理機器)は、ファームウェア更新制御部57がファームウェアの更新処理を終了するまでの間に、第1の電力管理部56および第2の電力管理部64(電力管理部)が省エネモードからの復帰要求を得たとき(例えば、操作パネル27のタッチの検出、原稿のセットの検出等)には、第1の電力管理部56および第2の電力管理部64は、ファームウェアの更新処理とは無関係な本体10(第1のユニット)および操作部20(第2のユニット)の機能が利用可能となるように、本体10および操作部20の電力使用状態を変更する。したがって、ファームウェアの更新処理に無関係な機能に限って通常通りに利用することができるため、MFP1の操作性を向上させることができる。
また、実施の形態のMFP1(情報処理機器)は、カードリーダ6を操作部20に接続したため、ファームウェア配信サーバ装置70(ファームウェア配信手段)から配信されたファームウェアを、通信I/F25(通信部)を介して、カードリーダ6で受信することができる。したがって、カードリーダ6を操作部20から取り外すことなく、ファームウェアの更新を行うことができる。すなわち、ファームウェアの更新を手軽に行うことができる。
また、実施の形態のファームウェア更新システム2(情報処理機器管理システム)は、MFP1の様々な省エネ状態において、ファームウェア配信サーバ装置70(ファームウェア配信手段)からファームウェアの更新要求を受け付けたときに、適切な省エネ状態に遷移して、ファームウェアを確実に更新することができる。
なお、上述した実施の形態は、一例として提示したものであり、本発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことも可能である。
例えば、上述した実施の形態の説明では、本体10から操作部20が取り外しおよび装着可能なMFP1(情報処理機器)に本発明を適用することとしたが、本体に操作部が固定されているMFP等の情報処理機器であっても、上述したのと同じ効果を得ることができる。
また、実施の形態の説明では、ファームウェアは、ファームウェア配信サーバ装置70(ファームウェア配信手段)から配信を行う構成としたが、ファームウェア配信手段はサーバ装置に限るものではない。すなわち、ネットワーク40上に接続されたコンピュータであれば、そのコンピュータに、ファームウェア配信サーバ装置70と同じ機能を実装することによって、ファームウェア配信手段とすることができる。
さらに、実施の形態におけるMFP1(情報処理機器)は、コピー機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能、プリンタ機能を有するものとして説明したが、これらの機能の少なくとも1つ以上を有する情報処理機器であれば、実施の形態と同様に適用することができる。
1 MFP(情報処理機器)
2 ファームウェア更新システム(情報処理機器管理システム)
5 ICカード(認証媒体)
6 カードリーダ(取得部)
10 本体(第1のユニット)
20 操作部(第2のユニット)
56 第1の電力管理部(電力管理部)
57 ファームウェア更新制御部
58 通信制御部(通信部)
64 第2の電力管理部(電力管理部)
70 ファームウェア配信サーバ装置(ファームウェア配信手段)
特許第5031862号公報

Claims (8)

  1. 所定の機能を提供する第1のユニットと、
    前記第1のユニットに接続された第2のユニットと、を備え、
    前記第2のユニットは、
    認証媒体から認証情報を取得して、取得した前記認証情報を用いて、前記第1のユニットの機能を利用可能とする取得部と、
    前記第2のユニットと、前記第2のユニットに対してファームウェアの更新要求およびファームウェアを配信するファームウェア配信手段と、の間の通信を確立する通信部と、
    前記ファームウェア配信手段から、前記ファームウェアの更新要求および前記ファームウェアを受信するとともに、前記取得部に対して前記ファームウェアの更新処理を行うファームウェア更新制御部と、
    前記ファームウェア更新制御部が、前記ファームウェアの更新要求を受信したときに、前記第1のユニットおよび前記第2のユニットの電力使用状態を、少なくとも、前記ファームウェア更新制御部が、前記取得部に対して前記ファームウェアの更新処理を実行可能な状態に変更する電力管理部と、
    を有することを特徴とする情報処理機器。
  2. 前記電力管理部は、前記ファームウェア更新制御部が前記ファームウェアの更新要求を受信したときに、前記第1のユニットまたは前記第2のユニットが、所定のハードウェア資源に対する電力供給を停止することで消費電力を低減する省エネルギーモードにあるときには、前記第1のユニットおよび前記第2のユニットの電力使用状態を、少なくとも前記ファームウェア更新制御部が前記ファームウェアの更新処理を実行可能な状態に変更すること
    を特徴とする請求項1に記載の情報処理機器。
  3. 前記電力管理部は、前記ファームウェア更新制御部が前記ファームウェアの更新要求を受信したときに、前記第1のユニットおよび前記第2のユニットの電力使用状態を、さらに消費電力が低い省エネルギーモードに移行可能であることを条件として、前記第1のユニットおよび前記第2のユニットの電力使用状態を、さらに消費電力が低い当該省エネルギーモードに変更すること
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の情報処理機器。
  4. 前記ファームウェア更新制御部が前記ファームウェアの更新処理を終了するまでの間に、前記電力管理部が前記省エネルギーモードからの復帰要求を得たときには、
    前記電力管理部は、前記ファームウェアの更新処理とは無関係な前記第1のユニットおよび前記第2のユニットの機能が利用可能となるように、前記第1のユニットおよび前記第2のユニットの電力使用状態を変更すること
    を特徴とする請求項2または請求項3に記載の情報処理機器。
  5. 所定の機能を提供する第1のユニットと、
    前記第1のユニットに接続された第2のユニットと、を備え、
    前記第2のユニットは、
    認証媒体から認証情報を取得して、取得した前記認証情報を用いて、前記第1のユニットの機能を利用可能とする取得部と、
    前記第2のユニットと、前記第2のユニットに対してファームウェアの更新要求およびファームウェアを配信するファームウェア配信手段と、の間の通信を確立する通信部と、
    前記ファームウェア配信手段から、前記ファームウェアの更新要求、および前記ファームウェアを受信するとともに、前記取得部に対して前記ファームウェアの更新処理を行うファームウェア更新制御部と、
    前記ファームウェア更新制御部が、前記ファームウェアの更新要求を受信したときに、前記第1のユニットおよび前記第2のユニットの電力使用状態を、少なくとも、前記ファームウェア更新制御部が、前記取得部に対して前記ファームウェアの更新処理を実行可能な状態に変更する電力管理部と、
    を有することを特徴とする情報処理機器管理システム。
  6. 所定の機能を提供する第1のユニットと、前記第1のユニットに接続された第2のユニットと、を備えた情報処理機器管理システムにおける情報処理機器管理処理方法であって、
    前記第2のユニットは、
    通信部が、前記第2のユニットと、前記第2のユニットに対してファームウェアの更新要求およびファームウェアを配信するファームウェア配信手段と、の間の通信を確立するステップと、
    ファームウェア更新制御部が、前記ファームウェア配信手段から、前記ファームウェアの更新要求および前記ファームウェアを受信して、認証媒体から認証情報を取得して、取得した前記認証情報を用いて、前記第1のユニットの機能を利用可能とする取得部に対して、前記ファームウェアの更新処理を行うステップと、
    電力管理部が、前記ファームウェア更新制御部が、前記ファームウェアの更新要求を受信したときに、前記第1のユニットおよび前記第2のユニットの電力使用状態を、前記ファームウェア更新制御部が、少なくとも前記取得部に対して前記ファームウェアの更新処理を実行可能な状態に変更するステップと、
    を有することを特徴とする情報処理機器管理処理方法。
  7. 所定の機能を提供する第1のユニットと、前記第1のユニットに接続された第2のユニットと、を備えた情報処理機器管理システムにおける情報処理機器管理処理プログラムであって、
    前記第2のユニットのコンピュータを、
    認証媒体から認証情報を取得して、取得した前記認証情報を用いて、前記第1のユニットの機能を利用可能とする取得部と、
    前記第2のユニットと、前記第2のユニットに対してファームウェアの更新要求およびファームウェアを配信するファームウェア配信手段と、の間の通信を確立する通信部と、 前記ファームウェア配信手段から、前記ファームウェアの更新要求、および前記ファームウェアを受信するとともに、前記取得部に対して前記ファームウェアの更新処理を行うファームウェア更新制御部と、
    前記ファームウェア更新制御部が、前記ファームウェアの更新要求を受信したときに、前記第1のユニットおよび前記第2のユニットの電力使用状態を、少なくとも、前記ファームウェア更新制御部が、前記取得部に対して前記ファームウェアの更新処理を実行可能な状態に変更する電力管理部として機能させること
    を特徴とする情報処理機器管理処理プログラム。
  8. 請求項7に記載の情報処理機器管理処理プログラムを記憶したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
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