JP6759339B2 - 把持処置具、及び、ジョー及びカバーの成形方法 - Google Patents

把持処置具、及び、ジョー及びカバーの成形方法 Download PDF

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Description

本発明は、処置部と把持片との間で把持される処置対象を処置する把持処置具、及び、その把持処置具に設けられるジョー及びカバーの成形方法に関する。
米国特許出願公開第2005/0021017号明細書には、処置部と把持片との間で処置対象を把持するエネルギー処置具が開示されている。このエネルギー処置具では、把持片にジョーが設けられ、ジョーに熱源が設けられている。そして、ジョーの背面には、断熱性を有するカバーが設けられている。
米国特許出願公開第2005/0021017号明細書のような処置具では、生体組織等の処置を行う際に、カバーに外力が加わることがある。このため、カバーはジョーに対して強固に固定されている必要がある。カバーをジョーに固定する方法としては、ピンやねじ等の別部品を用いて固定する方法と、ジョー又はカバーに引掛け爪やボス等の係合部位を設けて固定する方法がある。別部品を用いて固定する方法では、部品点数が増え、組み立て工程が複雑になることにより、成形時のコストが増加してしまう。また、係合部位が設けられたカバーをジョーに取り付ける方法では、カバーをジョーに強固に固定することが困難となる。
本発明は前記課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、カバーをジョーに強固に固定することが可能で、かつ、ジョー及びカバーを低コストで成形できる把持処置具を提供することにある。また、その把持処置具に設けられるジョー及びカバーの成形方法を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明のある態様の把持処置具は、処置部と、外表面を備え、前記処置部に対して開閉可能で、前記外表面は処置部側の端部を形成する端面と、前記端面と反対側を向く背面と、幅方向を向く側面とを備える、ジョーと、前記ジョーに取り付けられ、前記処置部と対向する電極部材と、前記ジョーの前記外表面のうち前記背面の一部又は前記側面の一部に少なくとも延設され、前記外表面に延設される部位では前記ジョーに密着している、カバーと、前記ジョーに設けられるジョー側係合部と、前記カバーに設けられ、前記ジョー側係合部と密着して係合することにより、前記ジョーに対する前記カバーの移動を規制するカバー側係合部と、を備える。前記カバー側係合部は、前記処置部側から前記端面に密着して係合する引掛け部を備える。前記引掛け部は、長手方向について前記カバーの全体に渡って設けられる。
また、本発明のある態様の把持処置具に設けられるジョー及びカバーの成形方法は、把持処置具において処置部と対向する電極部材が取り付けられるとともに前記処置部に対して開閉可能なジョー及び前記ジョーの外表面に形成されるカバーの成形方法であって、前記ジョーを形成することであって、前記ジョーの前記外表面に、処置部側の端部を形成する端面と、前記端面と反対側を向く背面と、幅方向を向く側面と、を形成することと、前記ジョーにジョー側係合部を形成することと、金型に前記ジョーを取り付けることと、前記カバーを形成する材料で前記金型によって形成されるキャビティー内を充填することと、充填された前記材料によって、前記ジョーの前記外表面のうち前記背面の一部又は前記側面の一部に少なくとも延設され、かつ、前記外表面に延設される部位において前記ジョーに密着する状態に、前記カバーを形成することと、充填された前記材料によって前記ジョー側係合部に密着して係合する状態にカバー側係合部を前記カバーに形成することであって、前記ジョー側係合部と前記カバー側係合部の係合によって、前記カバーの前記ジョーに対する移動を規制することと、を含む。
図1は、第1の実施形態に係る処置具が用いられる処置システムを示す概略図である。 図2は、第1の実施形態に係るエンドエフェクタを、幅方向の一方側から視た概略図である。 図3は、第1の実施形態に係る第2の把持片を、第2の把持片が第1の把持片に対して閉じる側から視た概略図である。 図4は、第1の実施形態に係るジョーを概略的に示す斜視図である。 図5は、第1の実施形態に係るジョー及びカバーを、概略的に示す斜視図である。 図6は、図5の位置A−Aでのジョーの延設方向に略垂直な断面を概略的に示す断面図である。 図7は、第1の実施形態のある実施例に係るジョー及びカバーをジョーの延設方向に略垂直な断面で概略的に示す断面図である。 図8は、第1の実施形態のある変形例に係る図5の位置A−Aでのジョーの延設方向に略垂直な断面を概略的に示す断面図である。 図9は、第1の実施形態において金型内に配置されるジョーにカバーを形成した状態を、ジョーの幅方向に略垂直な断面で概略的に示す断面図である。 図10は、図9のD−D線断面を概略的に示す断面図である。 図11は、図9のE−E線断面を概略的に示す断面図である。 図12は、段差部が形成する溝の深さが最も小さい場合における図9のF−F線断面を概略的に示す断面図である。 図13は、段差部が形成する溝の深さが所定の長さよりも大きい場合における図9のF−F線断面を概略的に示す断面図である。 図14は、第1の実施形態のある実施例において金型内に配置されるジョーにカバーを形成した状態を、ジョーの長手方向に略垂直な断面で概略的に示す断面図である。
本発明の第1の実施形態について、図1乃至図14を参照して説明する。図1は、本実施形態の把持処置具1が用いられる処置システムを示す図である。図1に示すように、把持処置具1は、長手軸Cを有する。ここで、把持処置具1では、長手軸Cに沿う方向を長手方向とする。また、長手方向の一方側を先端側(矢印C1側)とし、先端側とは反対側を基端側(矢印C2側)とする。
把持処置具1は、保持可能なハウジング4と、ハウジング4の先端側に連結されるシャフト5と、シャフト5の先端部に設けられるエンドエフェクタ6と、を備える。ハウジング4には、ケーブル7の一端が接続される。ケーブル7の他端は、電源ユニット3に分離可能に接続される。また、ハウジング4には、グリップ(固定ハンドル)11が設けられるとともに、ハンドル(可動ハンドル)12が回動可能に取付けられる。ハンドル12がハウジング4に対して回動することにより、ハンドル12はグリップ11に対して開く又は閉じる。
なお、本実施形態では、ハンドル12は、グリップ11に対して先端側に位置し、グリップ11に対して開く又は閉じる動作において長手軸Cに対して略平行に移動するが、これに限るものではない。例えば、ある実施例では、ハンドル12がグリップ11に対して基端側に位置してもよい。また、別のある実施例では、ハンドル12は、長手軸Cに対してグリップ11とは反対側に位置し、グリップ11に対して開く又は閉じる動作における移動方向が、長手軸Cに対して交差してもよい(略垂直であってもよい)。
図2は、シャフト5及びエンドエフェクタ6を示す図である。図2に示すように、シャフト5は、長手軸Cに沿って延設される。また、エンドエフェクタ6は、第1の把持片13(処置部)と、第1の把持片13との間が開閉する第2の把持片14と、を備える。第1の把持片13は、第2の把持片14と対向する第1の対向面16を備える。また、第2の把持片14は、第1の把持片13(第1の対向面16)と対向する第2の対向面17を備える。ハンドル12と第2の把持片14との間は、シャフト5の内部に長手軸Cに沿って延設される可動部材18を介して、連結される。開閉操作入力部であるハンドル12をグリップ11に対して開く又は閉じることにより、可動部材18がシャフト5及びハウジング4に対して長手軸Cに沿って移動し、一対の把持片13,14の間が開く又は閉じる。把持片13,14の間が閉じることにより、第1の把持片13(第1の対向面16)と第2の把持片14(第2の対向面17)との間で血管等の生体組織が処置対象として把持される。なお、可動部材18は、シャフト5の外側で長手軸Cに沿って延設されてもよい。この場合、可動部材18は、長手軸Cに沿って延設される中空円筒であり、シャフト5は、可動部材18の内部に長手軸Cに沿って延設される。
エンドエフェクタ6の開閉方向は、長手軸Cに対して交差する(略垂直となる)。エンドエフェクタ6の開閉方向のうち、第2の把持片14が第1の把持片13に対して開く側を第2の把持片14の開方向(図1の矢印Y1側)とし、第2の把持片14が第1の把持片13に対して閉じる側を第2の把持片14の閉方向(図1の矢印Y2側)とする。また、長手軸Cに交差し、かつ、エンドエフェクタ6の開閉方向に対して交差する方向をエンドエフェクタ6(第1の把持片13及び第2の把持片14)の幅方向とする。
なお、第1の把持片13及び第2の把持片14は、シャフト5の先端部に設けられ、第1の把持片13と第2の把持片14との間が開閉可能な構成であればよい。例えば、ある実施例では、第1の把持片13は、シャフト5と一体に形成される。そして、第2の把持片14が、シャフト5の先端部に回動可能に取付けられる。別のある実施例では、第1の把持片13及び第2の把持片14の両方が、シャフト5の先端部に回動可能に取付けられる。さらに別のある実施例では、シャフト5にロッド部材(図示しない)が挿通され、ロッド部材(プローブ)のシャフト5からの先端側への突出部分によって、第1の把持片13が形成される。そして、第2の把持片14が、シャフト5の先端部に回動可能に取付けられる。
図3は、第2の把持片14を第1の把持片13側(第2の把持片14の閉方向側)から視た図である。図2及び図3に示すように、第2の把持片14は、ジョー21と、ジョー21の外側に設けられるカバー22と、を備える。ジョー21は、例えば、ステンレス等の金属で形成されている。カバー22は、第2の把持片14において外部に露出する露出面の一部を形成している。カバー22は、例えば、スーパーエンプラ等の樹脂、セラミック又はゴム等で形成されている。カバー22は、射出成形によって、ジョー21の外表面29(後述する図4参照)に密着して形成されている。カバー22の射出成形による成形方法については、後述する。
ジョー21の第1の把持片13側(第2の把持片14の閉方向側)には、ホルダ部材50が取り付けられている。ホルダ部材(電極部材)50は、第2の把持片14の延設方向に沿って設けられ、ステンレス等の金属で形成される。ホルダ部材50は、第2の対向面17の一部を形成する。
第1の把持片13及び第2の把持片14のそれぞれは、少なくとも一部が導電材料によって形成されている。本実施形態では、第1の把持片13は導電材料により形成されている。また、第2の把持片14では、ジョー21及びホルダ部材50が導電材料によって形成されている。第1の把持片13は、シャフト5の内部、ハウジング4の内部及びケーブル7の内部を通って延設される電気経路を介して、電源ユニット3と電気的に接続されている。また、第2の把持片14のホルダ部材50は、シャフト5の内部、ハウジング4の内部及びケーブル7の内部を通って延設される電気経路、及びジョー21を介して、電源ユニット3と電気的に接続されている。第1の把持片13と第2の把持片14との間で処置対象が把持された状態で、電源ユニット3から第1の把持片13及びホルダ部材50のそれぞれに電気エネルギー(高周波電気エネルギー)が供給されることにより、把持された処置対象を通って第1の把持片13とホルダ部材50との間に高周波電流が流れる。このとき、第1の把持片13及びホルダ部材50のそれぞれは、電極として作用する。把持される処置対象に高周波電流が流れることにより、処置対象の封止処置が行われる。
ホルダ部材50の第1の把持片13側(第2の把持片14の閉方向側)には、当接部材51が取り付けられている。当接部材51は、第2の把持片14の延設方向に沿って設けられている。当接部材51によって第2の対向面17の一部が形成される。当接部材51は、非導電性の材料から形成されている。第1の把持片13と第2の把持片14との間で処置対象が把持されない状態で第1の把持片13と第2の把持片14との間が閉じる際、当接部材51が第1の把持片13(第1の対向面16)と当接する。これにより、第1の把持片13と第2の把持片14との間で処置対象が把持されない状態で第1の把持片13と第2の把持片14との間が閉じる際において、第1の把持片13及び第2の把持片14のそれぞれに設けられる電極同士が接触することによる短絡が防止される。
図4は、ジョー21を示す図である。図4では、ジョー21のみを示し、カバー22は、示されていない。図4に示すように、ジョー21は、可動部材18及びシャフト5のそれぞれと連結される連結部23と、連結部23の先端側に設けられるジョー本体24とを備える。連結部23の先端部には、押さえ面25が設けられている。押さえ面25は、連結部23の外表面の一部を形成する。本実施形態では、押さえ面25は、連結部23の外表面において、第2の把持片14の幅方向の一方側を向く部位から第2の把持片14の幅方向の他方側を向く部位まで連続している。そして、押さえ面25は、連結部23の外表面において第2の把持片14の開方向を向く部位を通って延設される。ここで、押さえ面25の延設方向に対して略垂直な方向を押さえ面25の面幅方向とし、面幅方向についての押さえ面25の寸法を、押さえ面25の面幅Bとする。押さえ面25が延設される範囲では、大部分において、押さえ面25の面幅Bが、ある程度の大きさに確保されている。このため、押さえ面25全体の面積も、ある程度の大きさに確保される。
ジョー本体24は、ジョー本体24の外側を向く外表面29を備える。外表面29は、第2の把持片14の開方向を向く背面26と、第2の把持片14の幅方向を向く側面27と、第2の把持片14の閉方向を向く端面28が形成されている。側面27は、背面26に対して第2の把持片14の閉方向側に、背面26と連続して設けられている。また、端面28は、側面27に対して第2の把持片14の閉方向側に、側面27と連続して設けられている。端面28は、第2の把持片14の開閉方向について背面26とは反対側を向く面であり、外表面29において、第1の把持片13側の端部を形成している。すなわち、端面28は、ジョー本体24の外縁部である。本実施形態では、カバー22は、背面26から、側面27を通って端面28まで連続して設けられている。
図5は、第2の把持片14を示す図である。図5に示すように、ジョー本体24は、ジョー本体24の内側を向く内表面30を備える。本実施形態では、内表面30は、第2の把持片14の開方向側へ凹む凹形状に、形成される。内表面30には、第2の把持片14の閉方向側を向く内底面31と、第2の把持片14の幅方向を向く内側面32と、が形成されている。内表面30において、内底面31及び内側面32のそれぞれには、平面である平面部33が形成されている。平面部33は、連続して形成されてもよく、断続的に形成されてもよい。内表面30において、平面部33全体の面積は、比較的に大きく形成されている。
図6は、図5のA−A位置でのジョー21の延設方向に略垂直な断面を示す図である。図4乃至図6に示すように、ジョー本体24には、外表面29からジョー本体24の内部側に向かって延設される、孔34が形成されている。孔34は、孔規定面36によって規定され、背面26から内底面31まで、ジョー本体24を第2の把持片14の開閉方向について貫通している。このため、孔34は、背面26及び内底面31のそれぞれにおいて開口している。本実施形態では、孔34は、2つ形成されている。孔34では、カバー22に設けられた突起35が孔規定面36に密着し、孔34に突起35が係合している。すなわち、カバー側係合部である突起35が、孔34及び孔規定面36によって形成されるジョー側係合部と密着して係合している。突起35は、カバー22からジョー21側(第2の把持片14の閉方向側)に向かって突出している。孔34と突起35とが係合していることにより、ジョー21に対するカバー22の移動が規制されている。
孔34は、小孔部41(第1の部分)と、大孔部42(第2の部分)とを備える。小孔部41は、ジョー本体24の背面26から内底面31に向かって延設されている。大孔部42は、小孔部41に対して第2の把持片14の閉方向側に小孔部41と連続して延設されている。大孔部42は、小孔部41から内底面31まで延設されている。大孔部42での孔34の径(断面積)は、小孔部41での孔34の径(断面積)よりも大きい。
突起35は、小径部44と、大径部45とを備える。大径部45は、突起35の突出端を形成する。小径部44は、小孔部41において孔規定面36に密着し、小孔部41に係合している。小径部44での突起35の径(断面積)は、小孔部41での孔34の径(断面積)と略同一である。大径部45は、大孔部42において孔規定面36に密着し、大孔部42に係合している。大径部45での突起35の径(断面積)は、大孔部42での孔34の径(断面積)と略同一である。すなわち、大径部45での突起35の径(断面積)は、小径部44での突起35の径(断面積)よりも大きい。孔34と突起35との係合部において、大径部45が大孔部42に係合していることにより、ジョー21に対するカバー22の移動がさらに規制されている。本実施例では、孔34の断面は、略円形に形成されているがこれに限るものではない。例えば、孔34の断面は、多角形状に形成されていてもよい。この場合、大径部45での突起35の断面積が、小径部44での突起35の断面積よりも大きく形成される。また、突起35の断面は、孔34及び孔規定面36に沿って多角形状に形成される。
内底面31には、段差部43が設けられている。段差部43は、内底面31から背面26側(ジョー本体24の外部側)に向かって凹む、断面が略円形の溝である。段差部43は、底面部46を備える。底面部46は、段差部43によって内底面31に形成される溝の底面である。ここで、孔34は、ジョー本体24を背面26から内底面31まで貫通している。そして、孔34は、内底面31において底面部46で開口している。孔34の延設方向(第2の把持片14の開閉方向)に略垂直な断面において、段差部43によって形成される溝の径(断面積)は、孔34の径(断面積)より大きい。なお、段差部43は、断面が多角形状の溝であってもよい。この場合、段差部43によって形成される溝の断面積が、孔34の断面積より大きく形成される。
カバー22は、背面26から側面27を通って端面28まで連続して形成されている。カバー22には、引掛け部49が端面28に沿って形成されている。引掛け部49(カバー22)は、端面28に第1の把持片13側(第2の把持片14の閉方向側)から密着している。すなわち、ジョー側係合部である端面28に、カバー側係合部である引掛け部49が密着して係合している。端面28と引掛け部49とが係合していることにより、ジョー21に対するカバー22の移動が規制されている。
また、端面28は、斜面47を備える。斜面47は、第2の把持片14の幅方向についてジョー本体24の内部側(中心に近づく側)に向かうにつれて背面26側(第2の把持片14の開方向側)に向かって傾斜している。斜面47は、端面28において、幅方向について内側の端部に設けられている。引掛け部49には、爪部48が斜面47に沿って形成されている。斜面47には、爪部48(カバー22)が第1の把持片13側(第2の把持片14の閉方向側)及び第2の把持片14の幅方向について内側から密着している。すなわち、ジョー側係合部である斜面47に、カバー側係合部である爪部48が密着して係合する。端面28と引掛け部49との係合部において、斜面47と爪部48とが係合していることにより、ジョー21に対するカバー22の移動がさらに規制されている。なお、斜面47は、長手方向について端面28の一部に形成されていてもよく、長手方向について端面28の全体に設けられていてもよい。
ある実施例では、図7に示すように、側面27に、外表面29からジョー本体24の内部側に向かって延設される、孔52が形成されてもよい。この場合、孔52は、孔規定面54によって規定され、側面27から内側面32まで、ジョー本体24を幅方向について貫通している。本実施例では、孔52は、側面27及び内側面32において、複数形成されている。孔52では、カバー22に設けられた突起53が孔規定面54に密着し、孔52に突起53が係合している。すなわち、カバー側係合部である突起53が、孔52及び孔規定面54によって形成されるジョー側係合部と密着して係合している。突起53は、幅方向について、カバー22から第2の把持片14の内側に向かって突出している。孔52と突起53が係合していることにより、ジョー21に対するカバー22の移動が規制されている。
次に、本実施形態の把持処置具1の作用及び効果について説明する。把持処置具1を用いて処置を行う際には、術者は、把持処置具1のハウジング4を保持し、エンドエフェクタ6を腹腔等の体腔に挿入する。そして、把持片13,14との間に血管等の処置対象を配置し、ハンドル12をグリップ11に対して閉じることにより、把持片13,14の間を閉じる。これにより、把持片13,14の間で血管が把持される。そして、高周波電流等の処置エネルギーが処置対象に付与されることで、把持される処置対象の封止処置が行われる。
ジョー21には、カバー22が設けられている。これにより、処置対象の処置を行う際において、カバー22が処置対象以外の生体組織に接触しても、処置において発生した熱が、カバー22を介してカバー22が接触する生体組織に伝達されることが、抑制される。また、カバー22によって第2の把持片14の露出面が形成される部位では、露出面に形成される凹凸が少なくなる。このため、処置対象の処置を行う際において、生体組織が露出面の凹凸に引っ掛かること、及び、生体組織が露出面の凹みに詰まる(堆積する)ことが抑制され、生体組織の張り付きが防止される。
本実施形態の把持処置具1では、カバー側係合部である突起35が、孔34及び孔規定面36によって形成されるジョー側係合部と密着して係合している。孔規定面36に突起35が密着して係合していることにより、孔34の延設方向(第2の把持片14の開閉方向)に略垂直な方向について、ジョー21に対するカバー22の移動が規制される。すなわち、第2の把持片14の幅方向及び長手方向について、ジョー21に対するカバー22の移動が規制される。すなわち、ジョー側係合部(孔34及び孔規定面36)とカバー側係合部(突起35)とが係合することにより、ジョー21に対するカバー22の移動が規制される。ジョー21に対するカバー22の移動が規制されることにより、カバー22がジョー21に固定される。また、カバー22は、後述する射出成形によって、ジョー21に密着して形成されている。このため、カバー22はジョー21に対して強固に固定されている。
カバー22がジョー21に強固に固定されることにより、エンドエフェクタ6に作用する外力により、カバー22がジョー21から外れることが有効に防止される。カバー22がジョー21から外れることが有効に防止されることにより、把持処置具1の有効性、機器耐性及び安全性が確保される。
また、本実施形態では、孔34と突起35との抜け止め構造において、小径部44が、小孔部41で孔規定面36に密着して係合し、大径部45が大孔部42で孔規定面36に密着して係合している。このため、ジョー本体24には、大径部45が孔34において第2の把持片14の閉方向側から孔規定面36に密着している。また、カバー22が背面26に第2の把持片14の開方向側から密着している。このため、ジョー本体24には、第2の把持片14の開閉方向について両側からカバー22が密着している。カバー22が第2の把持片14の開閉方向について両側からジョー本体24に密着していることにより、第2の把持片14の開閉方向について、ジョー21に対するカバー22の移動が規制される。このため、孔34と突起35との抜け止め構造では、第2の把持片14の幅方向及び長手方向に加えて第2の把持片14の開閉方向についての、ジョー21に対するカバー22の移動がさらに規制される。これにより、カバー22がジョー21に対してさらに強固に固定される。また、大径部45は、後述する射出成形によって、大孔部42で孔規定面36に密着して形成されている。このため、大孔部42と大径部45との抜け止め構造においても、カバー22はジョー21に対して強固に固定されている。
なお、孔34は、内底面31まで延設されない構成であってもよい。この場合、孔34は、ジョー本体24を第2の把持片14の開閉方向について貫通せず、内底面31において開口しない。
また、本実施形態では、孔34は、互いに対して孔34の径(断面積)が異なる2つの部分(小孔部41及び大孔部42)を有するが、2つに限るものではない。例えば、孔34には、小孔部41及び大孔部42に加えて、孔34の径(断面積)が大孔部42での孔34の径(断面積)よりも大きい部分が、大孔部42の第2の把持片14の閉方向側にさらに形成されてもよい。この場合、孔34は、第1の部分(大孔部42)と第2の部分(孔34の径が大孔部42での孔34の径よりも大きい部分)とをさらに備える。これにより、ジョー21に対するカバー22の移動がさらに規制される。
また、孔34及び孔規定面36は、背面26から内底面31に向かうにつれて径(断面積)が大きくなる、略円錐形状又は多角錐形状に形成されていてもよい。この場合、突起35は、カバー22からジョー21側に向かうにつれて径(断面積)が大きくなる、略円錐形状又は多角錐形状となる。この場合においても、孔34及び孔規定面36には、略円錐形状内又は多角錐形状内において、第1の部分と、孔34の径(断面積)が第1の部分での孔34の径(断面積)よりも大きい第2の部分とが、形成される。突起35は、孔34の内側から孔規定面36に密着し、第2の把持片14の閉方向側から孔規定面36に密着する。すなわち、孔34に第1の部分と第2の部分とが形成されることにより、ジョー21に対するカバー22の移動がさらに規制される。
また、本実施形態では、孔34は、ジョー21の背面26に形成されているがこれに限るものではない。例えば、孔34は、ジョー21の側面27に形成されていてもよい。この場合、孔34は、ジョー21を側面27から内側面32まで幅方向について貫通する。そして、カバー22に設けられる突起35が孔34で孔規定面36に密着して係合し、孔34の大孔部42と突起35の大径部45が係合する。これにより、カバー22がジョー21に対して固定される。また、孔34は、ジョー21の端面28に背面26側に向かって延設されてもよい。 また、本実施形態では、ジョー21に孔34が設けられ、カバー22に突起35が設けられているがこれに限るものではない。例えば、ジョー21の背面26(外表面29)に大径部と小径部を有する突起が設けられ、孔がカバー22に設けられてもよい。この場合、孔においてカバー22が突起に密着して係合する。
カバー22は、背面26から側面27及び端面28まで連続して形成されている。このため、ジョー本体24には、側面27のそれぞれにおいて第2の把持片14の幅方向について外側から、カバー22が密着している。このため、第2の把持片14の幅方向において、ジョー21に対するカバー22の移動が規制される。
ジョー21には、背面26において、第2の把持片14の開方向側からカバー22が密着している。また、ジョー21には、ジョー側係合部である端面28に、第2の把持片14の閉方向側からカバー側係合部である引掛け部49が密着している。このため、ジョー本体24の外表面29には、第2の把持片14の開閉方向について両側から、カバー22が密着している。このため、第2の把持片14の開閉方向において、ジョー21に対するカバー22の移動が規制される。すなわち、ジョー側係合部(端面28)とカバー側係合部(引掛け部49)とが係合することにより、ジョー21に対するカバー22の移動が規制される。ジョー21に対するカバー22の移動が規制されることにより、カバー22がジョー21に対して固定される。また、引掛け部49は、後述する射出成形によって、端面28に密着して形成されている。このため、端面28と引掛け部49との抜け止め構造においても、カバー22はジョー21に対して強固に固定されている。
また、ジョー21の端面28には、斜面47が形成されている。ジョー側係合部である斜面47には、カバー側係合部である爪部48が、第2の把持片14の閉方向側及び幅方向について内側から密着している。このため、端面28と引掛け部49との抜け止め構造において、ジョー21に対するカバー22の移動が規制される。すなわち、ジョー側係合部(斜面47)とカバー側係合部(爪部48)とが係合することにより、ジョー21に対するカバー22の移動が規制される。ジョー21に対するカバー22の移動が規制されることにより、カバー22がジョー21に対して固定される。また、爪部48は、後述する射出成形によって、斜面47に密着して形成されている。このため、斜面47と爪部48との抜け止め構造においても、カバー22はジョー21に対して強固に固定されている。
なお、本実施形態では、端面28には、斜面47が形成されているがこれに限るものではない。例えば、ある変形例として図8に示すように、斜面47の代わりに、端面28よりも背面26側で第2の把持片14の閉方向側を向く凹み面55が、端面28に設けられていてもよい。この場合、端面28と凹み面55との間には段差部56が形成される。引掛け部49に設けられる爪部48は、凹み面55と段差部56に沿って形成される。爪部48は、凹み面55に第1の把持片13側から密着し、段差部56に第2の把持片14の幅方向について内側から密着する。すなわち、端面28の幅方向について内側の端部には、背面26側に向かう凹みが設けられていればよい。また、別のある実施例では、爪部48が設けられなくてもよい。
また、孔52が設けられる実施例では、カバー側係合部である突起53が孔52及び孔規定面54によって形成されるジョー側係合部と密着して係合している。孔規定面54と突起53とが密着して係合していることにより、孔52の延設方向(第2の把持片14の幅方向)に略垂直な方向について、ジョー21に対するカバー22の移動が規制される。すなわち、第2の把持片14の開閉方向及び長手方向について、ジョー21に対するカバー22の移動が規制される。すなわち、ジョー側係合部(孔52及び孔規定面54)とカバー側係合部(突起53)とが係合することにより、ジョー21に対するカバー22の移動が規制される。ジョー21に対するカバー22の移動が規制されることにより、カバー22がジョー21に固定される。また、突起53は、後述する射出成形によって、孔52に密着して形成されている。このため、孔52と突起53との抜け止め構造においても、カバー22はジョー21に対して強固に固定されている。
なお、孔52は、内側面32まで延設されない構成であってもよい。この場合、孔52は、ジョー本体24を幅方向について貫通しない。
また、本実施例では、孔52は、ジョー21の側面27に形成されているがこれに限るものではない。例えば、孔52は、ジョー21の背面26に形成されていてもよい。この場合、孔52は、ジョー21を背面26から内底面31まで第2の把持片14の開閉方向について貫通する。そして、カバー22に設けられる突起53が孔52において孔規定面54に密着して係合する。これにより、カバー22がジョー21に対して固定される。また、孔52は、ジョー21の端面28から背面26側に向かって延設される構成であってもよい。
また、本実施例では、ジョー21に孔52が設けられ、カバー22に突起53が設けられているがこれに限るものではない。例えば、ジョー21の側面27(外表面29)に突起が設けられ、孔がカバー22に設けられてもよい。この場合、孔においてカバー22が突起に密着して係合する。
また、本実施例では、孔52の断面は、略円形に形成されているがこれに限るものではない。例えば、孔52の断面は、多角形状に形成されていてもよい。この場合、突起53の断面は、孔52及び孔規定面54に沿って多角形状に形成される。
上述のように、本実施形態の把持処置具1には、ジョー側係合部及びカバー側係合部が係合することによって形成される抜け止め構造が複数設けられている。これにより、ジョー21に対するカバー22の移動が多方向について規制されている。これにより、エンドエフェクタ6に作用する多方向の外力に対して、カバー22がジョー21から外れることが有効に防止される。抜け止め構造は、第2の把持片14において1つ形成されてもよく、複数の抜け止め構造が適宜組み合わせて形成されてもよい。また、カバー22は、ジョー本体24の背面26及び側面27及び端面28に長手方向に沿って延設されている。また、カバー22は、外表面29のうち、背面26の一部又は側面27の一部に少なくとも延設されており、外表面29に延設される部位においてジョー21に密着している。
前述の実施形態等では、血管等の処置対象に高周波電流が流れることにより、処置対象の処置が行われるがこの限りではない。ある実施例では、処置エネルギーとして、超音波振動が用いられる。この場合、ハウジング4の内部に超音波トランスデューサ(図示しない)が設けられ、超音波トランスデューサには、シャフト5の内部を通って先端側に向かって延設されるプローブ(図示しない)が接続される。そして、プローブのシャフト5からの突出部によって第1の把持片13が形成される。電源ユニット3から超音波トランスデューサに電気エネルギーが供給され、超音波トランスデューサにおいて超音波振動が発生する。発生した超音波振動は、プローブを介して第1の把持片13に伝達され、把持される処置対象に付与される。
別のある実施例では、処置エネルギーとして、エンドエフェクタ6に設けられた発熱体(図示しない)で発生する熱が用いられる。この場合、電源ユニット3から発熱体に電気エネルギーが供給され、発熱体で発生した熱が処置対象に付与される。
また、高周波電流、超音波振動及び発熱体で発生する熱等の中の複数の処置エネルギーが、把持される処置対象に同時に付与されてもよい。
また、本実施形態の構成は、把持される処置対象に処置エネルギーが付与されない処置具に対しても適用可能である。このような処置具では、例えば、電動モータ(図示しない)が駆動されることにより、把持片13,14の間で把持される処置対象にステープルが穿刺される。
(成形方法)
次に、本実施形態の把持処置具1におけるジョー21及びカバー22の成形方法について、説明する。本実施形態のカバー22は、スーパーエンプラ等の樹脂又はゴム等の材料で形成されている。カバー22は、射出成形によってジョー21に密着して形成される。図9は、本成形方法において、ジョー21にカバー22を形成した状態を示す図である。図9は、第2の把持片14の幅方向に略垂直で、幅方向について第2の把持片14の中心を通る断面を示す図である。
ここで、ジョー21の延設方向をジョー21の長手方向とする。ジョー21の長手方向の一方側を先端側(図9の矢印X1側)とし、長手方向の他方側を基端側(図9の矢印X2側)とする。ジョー21の長手方向は、第2の把持片14が第1の把持片13に対して閉じた状態では、長手軸Cと略平行である。また、ジョー21において、背面26に略垂直な方向を上下方向とし、上下方向の一方側を上側(図9の矢印Y1側)とし、上側と反対側を下側(図9の矢印Y2側)とする。上下方向は、第2の把持片14における開閉方向と略一致する。また、ジョー21において、ジョー21の長手方向及び上下方向に交差する(略垂直な)方向をジョー21の幅方向とする。ジョー21の幅方向は、第2の把持片14の幅方向と略一致する。
カバー22を形成する際には、まず、ジョー21が形成される。ジョー21は、鍛造、切削、MIM(金属粉末射出形成)及びダイキャスト等により形成される。このとき、ジョー21には、前述の外表面29(背面26、側面27及び端面28を含む)及びジョー側係合部が形成される。そして、ジョー21を第1の金型K1の設置面75に固定する。第1の金型K1は、金属製の型部材である。第1の金型K1の設置面75の形状は、ジョー21の内表面30の形状と略同一に形成されている。
そして、第2の金型K2を移動し、第2の金型K2を第1の金型K1に当接させる。第2の金型K2は、第1の金型K1が位置する側とは反対側へ凹む凹面76を備える。第2の金型K2を第1の金型K1に当接させることにより、凹面76は第1の金型K1の設置面75と対向し、設置面75と凹面76との間にキャビティー77が形成される。第2の金型K2は、金属製の型部材である。第2の金型K2の凹面76の形状は、形成されるカバー22の外表面の形状と略同一に形成されている。そして、第1の金型K1と第2の金型K2との間に形成されたキャビティー77内に溶融樹脂を射出注入する。これにより、キャビティー77内が溶融樹脂で充填される。そして、キャビティー77内に充填された樹脂を冷却固化することにより、カバー22がジョー21と密着して(一体に)形成される。このとき、カバー22には、前述のカバー側係合部が形成される。なお、樹脂の代わりにゴム等が射出されてもよい。
本実施形態では、内底面31及び内側面32のそれぞれには、平面部33(図5参照)が形成されている。ジョー21が第1の金型K1に固定される際には、第1の金型K1の設置面75とジョー21の内表面30(内底面31及び内側面32)とが当接する。このとき、第1の金型K1の設置面75と平面部33とが係合する。第1の金型K1の設置面75と平面部33とが係合することにより、ジョー21の第1の金型K1に対する移動が規制される。ジョー21の第1の金型K1に対する移動が規制されることにより、キャビティー77内でのジョー21の所定の位置からのずれが抑制される。キャビティー77内でのジョー21の所定の位置からのずれが抑制されることにより、ジョー21のキャビティー77内での位置精度が向上する。
射出成形によりカバー22が形成される際には、ジョー21のキャビティー77内での位置が所定の位置からずれることがある。この状態でカバー22の射出成形が行われると、バリ、ショート等の成形不良が生じることがある。
ここで、バリとは、キャビティー内に余計な隙間が形成されること等により、成形品の表面において所望の位置とは異なる位置に過剰形成された部分である。また、ショートとは、キャビティー内に溶融材料が流動するのに充分な隙間が形成されないこと等により、キャビティー内の所望の位置まで材料が行き渡らないことにより生じる充填不足である。これにより、形成される成形品が、一部欠けた状態で形成されることがある。バリ及びショートは、キャビティー内に固定される部品の位置精度を向上させることにより、低減することができる。
本成形方法では、ジョー21の第1の金型K1に対する移動が規制されることにより、ジョー21のキャビティー77内での位置精度が向上する。ジョー21のキャビティー77内での位置精度が向上することにより、カバー22の成形時に生じる成形不良が低減される。カバー22の成形時に生じる成形不良が低減されることにより、カバー22を所望の精度で形成することができる。このため、別部品を用いてカバーをジョーに取り付けることなく、また、係合部位が設けられたカバーをジョーに取り付けることなく、カバー22をジョー21に強固に固定する抜け止め構造を、容易に形成することができる。
また、ジョー21の内底面31及び内側面32のそれぞれには、平面部33が広範囲に設けられており、平面部33全体の面積は、比較的大きくなっている。平面部33が比較的に広範囲に設けられていることにより、ジョー21が第1の金型K1の設置面75に固定された状態において、第1の金型K1の設置面75と平面部33とが係合する部分での接触面積が比較的に大きく(広く)形成される。第1の金型K1の設置面75と平面部33とが係合する部分での接触面積が比較的に大きく(広く)形成されることにより、ジョー21のキャビティー77内での位置精度がより向上する。ジョー21のキャビティー77内での位置精度がより向上することにより、カバー22の成形時に生じる成形不良がより低減される。
図10は、図9のD−D線断面を示す図である。図10は、押さえ面25が位置する部分(ジョー21において基端部)での、長手方向に略垂直な断面を示している。図9及び図10に示すように、ジョー21がキャビティー77内に配置された状態では、第2の金型K2の凹面76は、押さえ面25において、ジョー21に上側及び幅方向の外側から当接している。第2の金型K2がジョー21に上側及び幅方向の外側から当接することにより、ジョー21は押さえ面25において下側及び幅方向の内側へ、すなわち第1の金型K1に向かって押圧される。ジョー21が押さえ面25において第1の金型K1に向かって押圧されることにより、上下方向及び幅方向について、ジョー21の第1の金型K1に対する移動が規制される。上下方向及び幅方向についてジョー21の第1の金型K1に対する移動が規制されることにより、ジョー21のキャビティー77内での位置精度が向上する。ジョー21のキャビティー77内での位置精度が向上することにより、カバー22の成形時に生じる成形不良が低減される。
本実施形態では、押さえ面25の面幅Bは、ある程度の大きさに確保されている。このため、押さえ面25において、ジョー21が第2の金型K2から押圧される部分の面積は、ある程度の大きさに確保される。ジョー21が第2の金型K2から押圧される部分の面積が比較的に大きく確保されることにより、ジョー21のキャビティー77内での位置精度がさらに向上する。ジョー21のキャビティー77内での位置精度がさらに向上することにより、カバー22の成形時に生じる成形不良がさらに低減される。
図11は、図9のE−E線断面を示す図である。図11は、ジョー21において先端部での、長手方向に略垂直な断面を示している。図9及び図11に示すように、第2の金型K2の凹面76は、突出部71を備える。突出部71は、第2の金型K2から下側に向かって突出している。突出部71は、第2の金型K2において凹面76の先端部に配置されている。ジョー21がキャビティー77内に配置された状態では、突出部71の下端は、ジョー21の背面26に上側から当接している。そして、突出部71がジョー21の背面26に上側から当接した状態で、キャビティー77内が樹脂又はゴム等で充填され、カバー22が形成される。このとき、背面26には、突出部71が当接する部分において、カバー22は形成されない。このため、形成されるカバー22には、カバー22の成形時に突出部71が位置する部分において、カバー22を上下方向(第2の把持片14の開閉方向)について貫通する、孔72が形成される。
このとき、突出部71がジョー21に上側から当接することにより、ジョー21は突出部71によって下側に(第1の金型K1に向かって)押圧される。ジョー21が突出部71によって第1の金型K1に向かって押圧されることにより、上下方向についての、ジョー21の第1の金型K1に対する移動が規制される。カバー22の成形時において、上下方向についてのジョー21の第1の金型K1に対する移動が規制されることにより、ジョー21のキャビティー77内での位置精度が向上する。ジョー21のキャビティー77内での位置精度が向上することにより、カバー22の成形時に生じる成形不良が低減される。
本実施形態では、ジョー21の基端部(押さえ面25)と先端部(突出部71との当接位置)の両方において、ジョー21は第2の金型K2によって第1の金型K1に向かって押圧されている。このため、ジョー21のキャビティー77内での位置精度がより向上する。ジョー21のキャビティー77内での位置精度がより向上することにより、カバー22の成形時に生じる成形不良がより低減される。
図12は、図9のF−F線断面を示す図である。図12は、長手方向に略垂直で、孔34を通る断面を示している。図12に示すように、ジョー21が第1の金型K1に固定された状態では、ジョー21の内表面30が第1の金型K1の設置面75に当接している。
本実施形態では、前述したように、突起35は孔34においてジョー21に密着して係合している。また、突起35は、大径部45において下側(第2の把持片14の閉方向側)からもジョー21に密着して係合している。このため、カバー22はジョー21に強固に固定されている。
本成形方法では、カバー22が形成される際には、ジョー21が第1の金型K1に固定された状態でキャビティー77内が樹脂で充填されることにより、孔34内で突起35が形成される。このため、突起35を孔34及び孔規定面36に密着して係合した状態で形成することができる。このため、カバー22をジョー21に強固に固定する形状を容易に形成することができる。
設置面75は、上側に向かって突出する突出部79を備える。突出部79は、突出方向に略垂直な断面が略円形の突起である。設置面75と内底面31とが当接し、ジョー21が第1の金型K1に固定された状態では、突出部79は、段差部43が形成する溝の内部に入り込む。なお、突出部79の断面は、多角形状であってもよい。
ジョー21では、段差部43が形成する溝の深さが、製造誤差等により所定の長さと異なることがある。すなわち、上下方向における、内底面31と底面部46との間の長さが、所定の長さよりも大きく又は小さく形成されることがある。図12は、内底面31と底面部46との間の長さが最も小さい場合を示している。図12に示すように、設置面75と内表面30が当接し、ジョー21が第1の金型K1に固定された状態では、突出部79と底面部46とが当接する。そして、孔34の間が樹脂で充填されることにより、突起35が形成される。このとき、突出部79と底面部46とが当接していることにより、段差部43が形成する溝の範囲を超えて、樹脂が充填されることが抑制される。このため、段差部43が形成する溝の範囲を超えて、バリが形成されることが防止される。
図13は、内底面31と底面部46との間の長さが、所定の大きさよりも大きく形成された場合での、図9のF−F線断面を示した図である。設置面75と内表面30が当接し、ジョー21が第1の金型K1に固定された状態では、上下方向について、内底面31から底面部46までの長さが、突出部79から設置面75までの長さよりも大きくなる。このため、突出部79と底面部46とは、当接しない。孔34の間が樹脂で充填される際には、段差部43が形成する溝の内部にも、突出部79と底面部46の間を通って樹脂が充填される。そして、段差部43が形成する溝の内部では、充填された樹脂によりバリが形成される。
本実施形態では、ジョー21の製造誤差等によりバリが形成される場合でも、内底面31に段差部43が設けられていることにより、バリが形成される範囲が、段差部43が形成する溝の範囲内に抑えられる。このため、意図しない位置でバリが形成されることが防止される。これにより、内表面30において、段差部43が形成する溝の範囲を超えて、バリが形成されることが、防止される。ジョー21の内表面30において段差部43による溝以外の部位にバリが形成されることが防止されるため、第2の把持片14においてジョー21に取付けられるホルダ部材50(図2参照)がバリに当接することが防止される。すなわち、本実施形態では、内底面31に段差部43が設けられていることにより、ホルダ部材50等のジョー21の内表面30に取付けられる部材がバリに干渉することが防止される。
また、本実施形態では、前述したように、引掛け部49は、下側から端面28に密着して係合している。また、爪部48は、下側及び幅方向について内側から斜面47に密着して係合している。このため、カバー22はジョー21に強固に固定されている。
カバー22が形成される際には、ジョー21が第1の金型K1に固定された状態でキャビティー77内が樹脂で充填されることにより、端面28と第1の金型K1との間で引掛け部49が形成される。このため、引掛け部49を端面28に密着して係合した状態で形成することができる。このため、カバー22をジョー21に強固に固定する形状も容易に形成することができる。
図14は、ジョー21に孔52が形成される実施例において、長手方向に略垂直で、孔52の中心を通る断面を示している。図14に示すように、ジョー21が第1の金型K1に固定された状態では、ジョー21の内表面30が第1の金型K1の設置面75に第2の金型K2側から当接している。突起53と孔52との抜け止め構造においても、前述したように、突起53は孔52においてジョー21に密着して係合している。これにより、カバー22はジョー21に固定されている。カバー22の形成される際には、ジョー21が第1の金型K1に固定された状態でキャビティー77内が樹脂で充填されることにより、孔52内で突起53が形成される。このため、突起53を孔52及び孔規定面54に密着して係合した状態で形成することができる。このため、カバー22をジョー21に強固に固定する形状を容易に形成することができる。
上述のように、本成形方法では、射出成形によりカバー22をジョー21に密着して形成することで、別部品を用いてカバーをジョーに取り付けることなく、また、係合部位が設けられたカバーをジョーに取り付けることなく、カバー22をジョー21に強固に固定する抜け止め構造を、容易に形成することができる。
前述の実施形態等では、把持処置具(1)は、処置部(13)と、外表面(29)を備え、前記処置部(13)に対して開閉可能で、前記外表面(29)は処置部側の端部を形成する端面(28)と、前記端面と反対側を向く背面(26)と、幅方向を向く側面(27)とを備える、ジョー(21)と、前記ジョー(21)の前記外表面(29)のうち前記背面(26)の一部又は前記側面(27)の一部に少なくとも延設され、前記外表面(29)に延設される部位では前記ジョー(21)に密着している、カバー(22)と、前記ジョー(21)に設けられるジョー側係合部(34;28;47;52)と、前記カバー(22)に設けられ、前記ジョー側係合部(34;28;47;52)と密着して係合することにより、前記ジョー(21)に対する前記カバー(22)の移動を規制するカバー側係合部(35;49;48;53)と、を備える。
また、前述の実施形態等では、カバーの成形方法は、把持処置具(1)において処置部(13)に対して開閉可能なジョー(21)及び前記ジョー(21)の外表面(29)に形成されるカバー(22)の成形方法であって、前記ジョー(21)を形成することであって、前記ジョー(21)の前記外表面(29)に、処置部側の端部を形成する端面(28)と、前記端面(28)と反対側を向く背面(26)と、幅方向を向く側面(27)と、を形成することと、前記ジョー(21)にジョー側係合部(34;28;47;52)を形成することと、金型(K1,K2)に前記ジョー(21)を取り付けることと、前記カバー(22)を形成する材料で前記金型(K1,K2)によって形成されるキャビティー(77)内を充填することと、充填された前記材料によって、前記ジョー(21)の前記外表面(29)のうち前記背面(26)の一部又は前記側面(27)の一部に少なくとも延設され、かつ、前記外表面(29)に延設される部位において前記ジョー(21)に密着する状態に、前記カバー(22)を形成することと、充填された前記材料によって前記ジョー側係合部(34;28;47;52)に密着して係合する状態にカバー側係合部(35;49;48;53)を前記カバー(22)に形成することであって、前記ジョー側係合部(34;28;47;52)と前記カバー側係合部(35;49;48;53)の係合によって、前記ジョー(21)に対する前記カバー(22)の移動を規制することと、を含む。
以上、本発明の実施形態等について説明したが、本発明は前述の実施形態等に限るものではなく、発明の趣旨を逸脱することなく種々の変形ができることは、もちろんである。

Claims (13)

  1. 処置部と、
    前記処置部と対向する電極部材と、
    前記電極部材が取り付けられ、外表面を備え、前記処置部に対して開閉可能で、前記外表面は処置部側の端部を形成する端面と、前記端面と反対側を向く背面と、幅方向を向く側面とを備える、ジョーと、
    前記ジョーの前記外表面のうち前記背面の一部又は前記側面の一部に少なくとも延設され、前記外表面に延設される部位では前記ジョーに密着している、カバーと、
    前記ジョーに設けられるジョー側係合部と、
    前記カバーに設けられ、前記ジョー側係合部と密着して係合することにより、前記ジョーに対する前記カバーの移動を規制するカバー側係合部と、を備え、
    前記カバー側係合部は、前記処置部側から前記端面に密着して係合する引掛け部を備え、
    前記引掛け部は、長手方向について前記カバーの全体に渡って設けられる、
    把持処置具。
  2. 前記ジョー側係合部は、前記外表面から前記カバーに向かって突出する突起を備え、
    前記カバー側係合部は、孔を規定し、前記孔において前記突起と密着して係合する、
    請求項1の把持処置具。
  3. 前記端面は、背面側に向かう凹みを備え、
    前記引掛け部は、前記処置部側及び前記幅方向について内側から前記凹みに密着して係合している、
    請求項の把持処置具。
  4. 把持処置具において処置部と対向する電極部材が取り付けられるとともに前記処置部に対して開閉可能なジョー、及び前記ジョーの外表面に形成されるカバーの成形方法であって、
    前記ジョーを形成することであって、前記ジョーの前記外表面に、処置部側の端部を形成する端面と、前記端面と反対側を向く背面と、幅方向を向く側面と、を形成することと、
    前記ジョーにジョー側係合部を形成することと、
    金型に前記ジョーを取り付けることと、
    前記カバーを形成する材料で前記金型によって形成されるキャビティー内を充填することと、
    充填された前記材料によって、前記ジョーの前記外表面のうち前記背面の一部又は前記側面の一部に少なくとも延設され、かつ、前記外表面に延設される部位において前記ジョーに密着する状態に、前記カバーを形成することと、
    充填された前記材料によって前記ジョー側係合部に密着して係合する状態にカバー側係合部を前記カバーに形成することであって、前記ジョー側係合部と前記カバー側係合部の係合によって、前記ジョーに対する前記カバーの移動を規制することと、
    を含む成形方法。
  5. 前記金型に前記ジョーを取り付けることは、前記金型で前記ジョーの先端部及び基端部のそれぞれを前記キャビティー内における所定の位置に固定することを含む、
    請求項の成形方法。
  6. 前記ジョーを形成することは、前記ジョーの内表面に平面を形成することを含み、
    前記金型に前記ジョーを取り付けることは、前記平面を前記金型に当接させることにより、前記ジョーを前記キャビティー内における所定の位置に固定することを含む、
    請求項の成形方法。
  7. 前記ジョー側係合部を形成することは、前記ジョーに前記外表面から前記ジョーの内部側に延設される孔を形成することを含み、
    前記カバー側係合部を形成することは、前記カバーにおいて前記ジョーに向かって突出し、前記孔において前記ジョー側係合部に密着して係合する突起を形成することを含む、
    請求項の成形方法。
  8. 前記ジョー側係合部を形成することは、前記ジョーの内表面から前記ジョーの外部側に向かって凹む段差部によって形成され、前記孔が開口する底面を有し、前記突起が形成される際に前記材料によりバリが形成される空間を規定する溝を形成することを含む、
    請求項の成形方法。
  9. 前記カバー側係合部を形成することは、前記ジョーの前記端面に前記処置部側から密着して係合する引掛け部を前記カバーに形成することを含む、
    請求項の成形方法。
  10. 処置部と、
    前記処置部と対向する電極部材と、
    前記電極部材が取り付けられ、外表面を備え、前記処置部に対して開閉可能で、前記外表面は処置部側の端部を形成する端面と、前記端面と反対側を向く背面と、幅方向を向く側面とを備える、ジョーと、
    前記ジョーの前記外表面のうち前記背面の一部又は前記側面の一部に少なくとも延設され、前記外表面に延設される部位では前記ジョーに密着している、カバーと、
    前記ジョーに設けられるジョー側係合部と、
    前記カバーに設けられ、前記ジョー側係合部と密着して係合することにより、前記ジョーに対する前記カバーの移動を規制するカバー側係合部と、
    前記ジョー側係合部は、長手方向について複数設けられ、
    前記ジョー側係合部のそれぞれは、前記ジョーの前記外表面から前記ジョーの内部側に延設される孔を規定し、
    前記カバー側係合部は、前記ジョー側係合部のそれぞれに対して1つずつ設けられ、
    前記カバー側係合部のそれぞれは、前記カバーから前記ジョーに向かって突出し、対応する前記ジョー側係合部が規定する前記孔において前記ジョー側係合部に密着して係合する突起を備える把持処置具。
  11. 前記孔は、前記ジョーの前記内部側に向かって延設される第1の部分と、前記第1の部分から前記ジョーの前記内部側に向かって延設され、前記第1の部分よりも径が大きい第2の部分と、を有し、
    前記突起は、前記孔の前記第1の部分及び前記第2の部分において前記ジョー側係合部と密着して係合している、
    請求項10の把持処置具。
  12. 前記ジョーは、内部に形成される、内表面を備え、
    前記孔は、前記ジョーを前記外表面から前記内表面まで貫通している、
    請求項10の把持処置具。
  13. 前記内表面は、段差部を備え、
    前記段差部は、前記ジョーの外部側に向かって凹む溝を前記内表面に形成し、
    前記孔の延設方向に対して交差する断面において、前記溝の断面積は前記孔の断面積よりも大きく、
    前記孔は、前記溝の底面において、開口している、
    請求項12の把持処置具。
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