JP6757707B2 - 硬貨計数機及び硬貨計数機に入金された硬貨の包装方法 - Google Patents
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図1は、この発明の実施の形態1に係る硬貨計数機100を示す斜視図である。
硬貨計数機100は、硬貨計数機本体1と、硬貨計数機本体1に接続した外付けのラベルプリンタ20を備えている。
ラベルプリンタ20は、図示しないラベルを印刷する。ラベルプリンタ20は、図示しないラベルプリンタ排出部を備え、ラベルはラベルプリンタ排出部から排出される。ラベルには、硬貨計数機本体1で計数された硬貨の総金額、総枚数、及び計数時の日時等の硬貨に関する取引情報がラベルプリンタ20によって印刷される。ラベルプリンタ排出部には、図示しないセンサが設けられ、ラベルの有無を検出できるように構成されている。ここで、ラベルプリンタ20は、印刷機を構成する。
図2に示されるように、硬貨計数機本体1の上部には、モニタ2、操作部3及び硬貨を入金するための入金部4が設けられている。また、硬貨計数機本体1の内部には、入金部4から入金された硬貨を計数する硬貨計数部50が設けられている。さらに、硬貨計数機本体1の内部には、硬貨計数部50で計数された硬貨を排出する硬貨排出口5が設けられている。
図3に示されるように、硬貨排出部材7は、下方向に開放された末広がりの筒状であって、樹脂製の材料で形成されている。硬貨排出部材7の内側部分は、硬貨計数部50で計数された硬貨を外部に排出する硬貨排出口5を構成する。
硬貨排出口5の周囲にある熱溶着部60は、硬貨収納袋10を挟持するとともに熱溶着によって密封する。
一対のヒータアーム11は、それぞれ、腕部材12及びヒータ13、腕部材12及びヒータ14とで構成されている。ここで、腕部材12はアーム部を構成する。
なお、ヒータ13、14については、図示しない熱電対により検出された温度を基に制御装置により、温度管理が行われている。
挟持面13a、14aは硬貨収納袋10を挟持できれば、凹形状、凸形状でなくても良い。
硬貨排出部材7の外側の周囲には、ストッパーリング15が設けられている。ストッパーリング15は、硬貨排出口5を覆うように硬貨排出部材7に装着した硬貨収納袋10を、外部から挟み込んで硬貨排出口5に保持するための部材である。ストッパーリング15は弾性体でC字形状の金属製である。
なお、硬貨収納袋10の底の部分は、硬貨が収納された場合、袋収納ケース9aの底部9bにより硬貨の荷重を支えるように構成されている。
2つの検出プレート25は、ストッパーリング15の内側に配置され、弱電流が流れる構造となっている。ストッパーリング15と検出プレート25とが接触することにより、2つの検出プレート25間で、電流が導通状態になる構造である。したがって、硬貨収納袋10がストッパーリング15と検出プレート25との間に存在すると、2つの検出プレート25間が非導通となって、硬貨収納袋10が硬貨排出部材7に装着されたことを検知できるように構成されている。
図5において、ロック機構部30が作動して、安全カバー8が袋収納ケース9aと開閉不能に係合された状態のときの、ロック機構部30の位置を破線で示す。また、ロック機構部30の係合状態が解除された状態を実線で示す。
袋収納ケース9aの外部背面には、支持部材34が固定されている。安全カバー係合部材32の中間部と支持部材34との間には巻きバネからなる接続スプリング35が接続されている。接続スプリング35は、爪部32aが係合開口31aから離れる方向に回動するように安全カバー係合部材32を付勢している。
安全カバー係合部材32の後端部にレバー37が係合されることで、爪部32bが係合プレート31から離れる方向への安全カバー係合部材32の回動が規制されている。
安全カバー係合解除機構33は、電気制御されるソレノイドアクチュエータ36とレバー37とを有している。ソレノイドアクチュエータ36は、支持部材34に固定されている。レバー37は、ソレノイドアクチュエータ36の図示しないプランジャに接続されている。
先ず、袋収納ケース9aの安全カバー8が閉じられていて、安全カバー8を手動で開く。
次に、ストッパーリング15を上方向にずらして、硬貨排出口5に硬貨収納袋10を装着する。ストッパーリング15を広げて、硬貨収納袋10を硬貨排出部材7と間に挟んで固定する。その後、安全カバー8を閉じる。
使用者が入金部4に硬貨を入れて、操作部3における作動スイッチを押下げすると、硬貨計数が開始されるとともに、ロック機構部30の動作により安全カバー8が開閉不能となる。
硬貨計数がすすむにつれて、硬貨17が硬貨排出口5から排出され、硬貨収納袋10内に落下する。硬貨収納袋10に硬貨17が収納され始めると、袋収納ケース9aの底部9bにより硬貨収納袋10内の硬貨17の荷重が支えられ、硬貨収納袋10に硬貨17の過度な荷重がかからないようになっている。
硬貨計数終了後、ヒータアーム11が下方向に回転駆動され、ヒータ13及びヒータ14が硬貨収納袋10を絞り込んでいく。
硬貨収納袋10は、ヒータ13とヒータ14とで挟持され、ヒータ13、14の熱により、硬貨収納袋10は熱溶着される。これにより硬貨収納袋10は密封される。
硬貨収納袋10をヒートシールした後、一対のヒータアーム11は駆動回転して元の位置に戻る。安全カバー8のロック機構部30の係合状態が解除される。
次に、安全カバー8を手動で開く。
硬貨の金額の情報がラベルプリンタ20で認識され、計数された硬貨の総金額、総枚数、及び計数時の日時等に関する取引情報をラベルに印字する。密封された硬貨収納袋10に、ラベルを貼付する。
ストッパーリング15を上方向にずらして、密封された硬貨収納袋10を硬貨排出口5から抜き取る。
また、パックした硬貨収納袋10を用いて現金輸送することができるので、勘定合わせ時に計算が合わないといういわゆる現金相違を解消することができる。
硬貨計数が終了すると、ラベルプリンタ20のラベルプリンタ排出部から印字されたラベルが排出される。
ラベルプリンタ排出部からラベルを取った場合、ラベル無しがセンサによって検出される。硬貨収納袋10にラベルを貼付し、硬貨収納袋10を硬貨排出口5から抜き取った後、次の硬貨計数を行うことができる。
一方、ラベルプリンタ排出部からラベルを取らない場合、ラベル有りがセンサによって検出される。
また、所定時間内にラベルプリンタ排出部から印字されたラベルを取らないと、センサにより検出されたラベル有りに基づいて警告音が鳴るように制御されている。
これにより、ラベルを、ラベルプリンタ排出部から取って、硬貨収納袋10に貼付していないので、次の硬貨計数を行うことができない。
以上により、印字されたラベルを、ラベルプリンタ排出部から取って、確実に硬貨収納袋10に貼付したことを確認できるので、硬貨収納袋10へのラベルの貼り付け忘れを防止できる。
硬貨収納袋10が硬貨排出口5に装着されている場合、ストッパーリング15と検出プレート25との間に、硬貨収納袋10が挟まれているので、ストッパーリング15と検出プレート25が接触せず、導通しない状態となる。
一方、硬貨収納袋10が硬貨排出口5に装着されていない場合、ストッパーリング15と検出プレート25が接触し、導通する状態となる。これにより、硬貨収納袋10の有無の判定を行うことができる。また、硬貨排出口5に硬貨収納袋10が装着されない場合は、硬貨収納袋10の装着した状態が検知できないので、硬貨計数が開始されないように制御されている。
電気制御によるソレノイドアクチュエータ36のプランジャの進退により、安全カバー係合部材32とレバー37との間の係合が解除され、接続スプリング35の付勢力によって安全カバー係合部材32が回動されて、安全カバー係合部材32と係合プレート31との間の係合が解除される。
このとき、安全カバー係合部材32から離れるように係合プレート31が板部31bによって押し出される。
以上により、安全カバー係合解除機構33は、制御により安全カバー係合部材32と係合プレート31との間の係合が解除される。すなわち、袋収納ケース9aと安全カバー8との間の係合が解除される。
これらの構成により、現金輸送時に予備金庫が必要なく、また人為的に袋を密閉しないために現金相違のおそれを削減することができる。したがって、硬貨計数機に保管された硬貨をより安全で簡易に他の場所に移すことができる。
これらの構成により、硬貨排出口5よりも、ヒータ13、14が待機している状態で、硬貨収納袋10を硬貨排出口5に装着できる。したがって、広い作業スペースが確保され、硬貨収納袋を装着する作業性が向上する。
これらの構成により、2つのヒータ13、14で硬貨収納袋10を確実に挟み込むことができ、溶着性が向上する。
これにより、硬貨収納袋10を硬貨排出口5に装着する作業を容易に行うことができる。
これにより、硬貨収納袋10内に収納された硬貨17の荷重が支えられ、硬貨収納袋10に硬貨の過度な荷重がかかることがない。また、硬貨排出口5から落下する硬貨の衝撃力が硬貨収納袋10にかかることもない。さらに、硬貨収納袋10内の硬貨の重さによって、硬貨排出口5から硬貨収納袋10が外れて、硬貨収納袋10が摩耗や破損するのを防ぐこともできる。
これにより、ロック機構部30により、硬貨収納袋10の装着からヒーティングの終了までの一連の工程時における、誤って安全カバー8が開いてしまうことがない。そのため、硬貨17を硬貨収納袋10に収納している間に、硬貨収納袋10に対する人為的な操作を防止できる。
これにより、硬貨計数終了後、硬貨17が収納され、熱溶着により密封された硬貨収納袋10に、取引情報が印字されたラベルを貼り付けることが可能になる。したがって、硬貨収納袋10内の硬貨の金額及び計数時の日時等に関する情報の不一致を防止できる。
これにより、現金輸送時に予備金庫が必要なく、また人為的に袋を密閉しないために現金相違のおそれを削減することができる。したがって、硬貨計数機に保管された硬貨をより安全で簡易に他の場所に移すことができる。
この発明の実施の形態2に係る硬貨計数機200の構成を図11に示す。なお、図1〜10の参照符号と同一の符号は同一又は同様の構成要素であるので、その詳細な説明は省略する。
すなわち、モニタ2、操作部3及び硬貨を入金するための入金部4が設けられている。また、入金部4から入金された硬貨を計数する硬貨計数部50、及び硬貨計数部50で計数された硬貨を排出する硬貨排出口5が設けられている。硬貨排出口5の周辺には、熱溶着部60及びロック機構部30が設けられている。
しかしながら、両端が垂直に曲げられた安全カバー40が硬貨排出口5の周辺に設けられている。安全カバー40は、蝶番39を用いて上下方向に回動可能に設けられている。
11 ヒータアーム(熱溶着部)、12 腕部材(アーム部)、13 ヒータ、
17 硬貨、30 ロック機構部、50 硬貨計数部、60 熱溶着部、
100、200 硬貨計数機。
Claims (4)
- 硬貨を入金する入金部と、
前記入金部から入金された硬貨を計数する硬貨計数部と、
前記硬貨計数部で計数された硬貨を排出する硬貨排出口と、
前記硬貨排出口から排出された前記硬貨が収納される硬貨収納袋を保持可能な袋保持部と、
前記硬貨収納袋を挟持するとともに熱溶着によって密封する熱溶着部とを備え、
前記硬貨収納袋は絶縁性を有する樹脂材料で形成され、
前記袋保持部は、
筒状形状を有し内側部分が前記硬貨排出口を構成する樹脂製の硬貨排出部材と、
前記硬貨排出部材の外側の周囲に設けられる金属製のストッパーリングとを有し、
前記硬貨排出部材の外側且つ前記ストッパーリングの内側に、前記硬貨排出部材を挟んで対向するように設けられる金属製の一対の検出プレートを有し、
前記一対の検出プレートは電流を流すことが可能であり、前記一対の検出プレートの両方が前記ストッパーリングに接触することで、前記一対の検出プレートの間で電流が導通可能となるように設けられ、
前記ストッパーリングは、前記硬貨排出部材との間に前記硬貨収納袋を挟んで保持し、
前記硬貨収納袋が保持されたときに前記一対の検出プレートと前記ストッパーリングとの間に前記硬貨収納袋が存在することで、前記一対の検出プレートの間が非導通となることによって前記硬貨収納袋が前記硬貨排出部材に装着されたことを検知し、
前記熱溶着部は、
回動可能に設けられる一対のアーム部と、
前記一対のアーム部のそれぞれに取り付けられるとともに、前記一対のアーム部に連動する一対のヒータとを有するヒータアームとを備え、
前記一対のヒータのうち一方の前記ヒータは凹形状に形成された第1挟持面を有し、他方の前記ヒータは凸形状に形成された第2挟持面を有し、前記第1挟持面と前記第2挟持面とは組み合う形状を有し、
前記一対のアーム部が回動して、前記一対のヒータの前記第1挟持面と前記第2挟持面とが組み合って前記硬貨収納袋を挟持し熱溶着することによって前記硬貨収納袋を密封する硬貨計数機。 - 前記袋保持部には、前記硬貨排出口を覆うための安全カバーが、開閉可能に設けられる請求項1に記載の硬貨計数機。
- 前記硬貨収納袋に前記硬貨が収納される間、前記安全カバーを開閉不能にするロック機構部を備える請求項2に記載の硬貨計数機。
- 硬貨計数部と、
前記硬貨計数部で計数された硬貨を排出する硬貨排出口と、
前記硬貨排出口から排出された前記硬貨を収納可能であり、絶縁性を有する樹脂材料で形成された硬貨収納袋を保持可能な袋保持部と、
前記硬貨収納袋を挟持するとともに熱溶着によって密封する熱溶着部とを備え、
前記袋保持部は、
筒状形状を有し内側部分が前記硬貨排出口を構成する樹脂製の硬貨排出部材と、
前記硬貨排出部材の外側の周囲に設けられる金属製のストッパーリングとを有し、
前記硬貨排出部材の外側且つ前記ストッパーリングの内側に、前記硬貨排出部材を挟んで対向するように設けられる金属製の一対の検出プレートを有し、
前記一対の検出プレートは電流を流すことが可能であり、前記一対の検出プレートの両方が前記ストッパーリングに接触することで、前記一対の検出プレートの間で電流が導通可能となるように設けられ、
前記熱溶着部は、
回動可能に設けられる一対のアーム部と、
前記一対のアーム部のそれぞれに取り付けられるとともに、前記一対のアーム部に連動する一対のヒータとを有するヒータアームとを備え、前記一対のヒータのうち一方の前記ヒータは凹形状に形成された第1挟持面を有し、他方の前記ヒータは凸形状に形成された第2挟持面を有し、前記第1挟持面と前記第2挟持面とは組み合う形状を有する硬貨計数機において、
前記硬貨計数機は、
前記硬貨収納袋を前記硬貨排出部材と前記ストッパーリングとの間に挟んで保持し、
前記硬貨収納袋が保持されたときに前記一対の検出プレートと前記ストッパーリングとの間に前記硬貨収納袋が存在することで、前記一対の検出プレートの間が非導通となることによって前記硬貨収納袋が前記硬貨排出部材に装着されたことを検知し、
前記硬貨計数部に入金された前記硬貨を計数し、
計数された前記硬貨を、前記硬貨収納袋に収納し、
前記一対のアーム部を回動させて、前記一対のヒータの前記第1挟持面と前記第2挟持面とを組み合わせて前記硬貨収納袋を挟持し熱溶着することによって前記硬貨収納袋を密閉する、硬貨計数機に入金された硬貨の包装方法。
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JP2017187752A JP6757707B2 (ja) | 2017-09-28 | 2017-09-28 | 硬貨計数機及び硬貨計数機に入金された硬貨の包装方法 |
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