JP6755083B2 - 螺旋階段 - Google Patents

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Description

本発明は螺旋階段に関する。
螺旋階段は、建物の内部や外部に設置され、2階屋などの上下階の間や大きな段差の間を昇降するために使用されている。
螺旋階段は、通常、立設された心柱の周囲に複数段にわたって踏み板を螺旋状に配列することにより組み立てられ、占有面積が小さく、デッドスペースも比較的小さいのが特徴である。
しかし、従来の螺旋階段は、心柱の周囲に踏み板を取り付けて螺旋状に配備するため、複雑な構造を有しており、組立が容易ではなかった。
例えば、図13に示される螺旋階段では、円柱状の短い心柱ユニット100の周囲に踏み板200を腕木としての受け材300を取り付け、このように踏み板を取り付けた心柱ユニットを積み上げることにより螺旋階段が組み立てられている。この従来例では、踏み板200の上面と下面に受け材が嵌合する溝を形成し、さらに心柱ユニット100の外周にも受け材300の内側端縁が嵌合する溝を形成しなければならない。そして、心柱ユニット100を積み上げるために、心柱ユニット100に挿通孔を形成し、この挿通孔に締め付けボルト400を挿入して下部の心柱ユニットに挿入された締め付けボルトの頭部に形成されたネジ孔にねじ込むことによって心柱ユニットを積み上げている。
また、特許文献1には、図13に示される従来例とは異なり、受け材を使用しない従来例が示されている(特許文献1の図1、図3参照)。この従来例の螺旋階段では各踏み板の内側端部が上下2つの心柱ユニットに挟まれるとともに、隣接する2つの踏み板の心柱周囲での隔たり角度を定める踏み板の位置決め手段が備わっている。
この位置決め手段は、中空円柱状の心柱ユニットの中空部の内壁に設けた孔部に挿入される突起を有するピンや踏み板座金などを必要とし、螺旋階段を構成する部品の種類も点数も多く、構造が複雑である(特許文献1の図6〜9参照)。
このように、従来の螺旋階段は、部品の種類や部品点数が多く、構造が複雑であり、このため、その組立は容易ではなく、多大な時間を要し、熟練の作業者が携わらなければならなかった。また、踏み板が重量のある鋼板製やコンクリート製である場合などでは、クレーンなどを使用して大掛かりな施工を強いられていた。
特開2005−220656号公報
本発明は、従来技術が有する上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、螺旋階段を構成する部品の種類や点数が少なく、組立が容易である螺旋階段、さらには軽量な螺旋階段を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
[1]階段中心側端部に心柱挿入用孔が形成された踏み板を、立設された心柱を中心に螺旋状に配列した螺旋階段であって、踏み板の階段外側端部の段鼻部と段尻部とに手摺柱挿入用孔が形成されており、互いに隣接する踏み板は、心柱に支持されるとともに、上側に位置する踏み板の階段外側端部の段鼻部に形成された手摺柱挿入用孔と下側に位置する踏み板の階段外側端部の段尻部に形成された手摺柱挿入用孔とが重なるように配置され、該2つの重なる手摺挿入用孔に挿入して立設された手摺柱に螺合された2つのナットにより前記互いに隣接する2つの踏み板を挟んで締め付けられていることを特徴とする特徴とする螺旋階段。
[2]前記踏み板が、合成樹脂製の外皮と発泡芯材とからなる発泡体であることを特徴とする[1]に記載の螺旋階段。
[3]前記踏み板が、板状部と該板状部の下面に配置されたリブ部と該リブ部に連続した心柱挿入用孔の周壁とからなることを特徴とする[1]に記載の螺旋階段。
[4]前記踏み板の板状部に複数の空気/水抜き用孔を設けたことを特徴とする[3]に記載の螺旋階段。
本発明の螺旋階段では、互いに隣接する上下の踏み板を手摺柱と2つのナットで心柱を中心にしてその周囲に踏み板を取り付けることができ、そのため、構造が複雑でなく、螺旋階段を構成する部品の種類や部品点数が少ないから、組立が容易である。さらに、踏み板を発泡体とすることにより、螺旋階段を軽量にできる。
本発明の実施形態に係る螺旋階段の全体正面図である。 本発明の実施形態に係る螺旋階段要部の外観概略図である。 本発明の実施形態に係る螺旋階段要部の概略平面図である。 本発明の実施形態に係る踏み板の平面図(a)と正面図(b)である。 心柱を立設する手段を示す図である。 上下に位置する2つの踏み板に立設された手摺柱を示す図である。 4段の踏み板から構成される本発明の螺旋階段の外観図である。 螺旋階段の1段目あるいは最上段の踏み板に立設された手摺柱を示す図である。 手摺装着具の一実施形態の正面図(a)、側面図(b)、キャップ状部材の側面図(c)を示す図である。 外皮と発泡芯材が一体成形された発泡体の断面を示す模式図である。 踏み板の異なる実施形態の斜視図を示す。 図11に示された踏み板の上面図(a)、側面図(b)、断面図(c)、下面図(d)である。 従来例の螺旋階段の要部を示す概略斜視図である。
以下、図面を援用して本発明の実施形態を具体的に説明する。
図1は本発明の実施形態に係る螺旋階段の全体正面図、図2は同螺旋階段要部の外観概略図、図3は螺旋階段要部の概略平面図をそれぞれ示す。
ここで、1は中空の筒状体からなる心柱、2は踏み板、3は手摺柱、4は手摺である。
図2には、手摺柱3が立設されているが、手摺4が手摺柱に架設されていない状態の螺旋階段が示されている。
図4(a)、(b)に踏み板の一実施形態の平面図と正面図を示した。
踏み板2の内側端部21(螺旋階段の中心側の端部)には心柱挿入用孔(貫通孔)23が形成され、図1〜3から分かるように、この心柱挿入用孔23に心柱1が挿通され、心柱を中心として、複数の踏み板が心柱の周囲に展開することにより螺旋階段が構成される。
図4に示す踏み板2は、内側端部近傍から外側端部22(螺旋階段の外側の端部)に向かって次第に幅広になる略扇形状であり、厚みが一定である。この図に示すものでは内側端部を少し太くして心柱挿入用孔23を設けているが、図2に示される踏み板のように、内側端部に向かって、次第に幅狭にしてもよい。
そして、図4から分かるように、踏み板の外側端部の段鼻部と段尻部の2個所には手摺柱3が挿入される手摺柱挿入用孔24、24が形成されている。手摺柱挿入用孔24、24は踏み板2を厚さ方向に貫通している。
ここで、段鼻部および段尻部とは、階段を上るときに、踏み板の手前側の部位、踏み板の奥側の部位をそれぞれ指している。時計回りに上る螺旋階段の一部を示した図5に段鼻部25、段尻部26を示した。
螺旋階段の組立手順の1例を以下に説明するとともに螺旋階段の構造を示す。
最初に心柱1を立設する。
心柱を立設する手段は、例えば、図5に示すように、心柱の内径と同じ外径を有する中空芯体8が立設された円板状の座板7をアンカーボルト(図示なし)で螺旋階段の設置場所の地面や床面に固定し、この中空芯体8に心柱1を装着して立設することができる。座板の上面は地面や床面の上面と同じ高さにすることが望ましい。
また、周囲に壁体等が設けられた設置場所では心柱の上端部と壁体の間を横に渡した部材で支持することにより、心柱を立設することもできる。
次に、螺旋階段の1段目となる踏み板2を、立設した心柱1の上端から踏み板の心柱挿入用孔23に心柱が挿入されるようにして、心柱1に取り付ける。続いて、2段目となる踏み板2を同様にして心柱1に取り付け、1段目の踏み板に積み上げる。
そして、図5に示すように、1段目の踏み板の外側端部の段尻部26に形成された手摺柱挿入用孔24と2段目の踏み板の外側端部の段鼻部25に形成された手摺柱挿入用孔24とが重なるように、1段目の踏み板の上に2段目の踏み板を配置する。
したがって、このように配置が完了した後は、図2から分かるように、1段目の踏み板の段尻部の上面と2段目の段鼻部の下面とが接触することになる。なお、図2では、螺旋階段を上るときに、1段目の踏み板に対して、2段目の踏み板が心柱を中心にして時計針の動きと反対方向に所定の角度だけ回転した状態で配置されている。
そして、1段目の踏み板の上記段尻部26に形成された手摺柱挿入用孔24に重なった2段目の踏み板の上記段鼻部25に形成された手摺柱挿入用孔24に、手摺柱3を1段目の踏み板の手摺柱挿入用孔の下端に達するまで挿入して立設する(図5、図6参照)。こうすることで、1段目の踏み板と2段目の踏み板とは、心柱を中心に所定の角度を形成して配置されることになる。
手摺柱3の下端部には、図6に示すように、ねじ切りが施されて雄ねじのねじ切り部31が形成されており、ナット6を螺合して嵌めることができるようになっている。そして、2つのナットで上に位置する踏み板(2段目の踏み板)とその下に位置する踏み板(1段目の踏み板)を挟んで締め付ける。
こうすることで、2つの踏み板(すなわち1段目と2段目の踏み板)同士が一体化して互いにずれないようにすると共に、手摺柱3が手摺柱挿入用孔24から抜け出ないように、手摺柱と2つの踏み板とをも一体化させている。そして、2つの踏み板は、その心柱挿入用孔23に挿通された心柱1によっても支持されているから、心柱を中心として堅固な状態で確実に螺旋状に配置され、心柱の周囲に螺旋階段の1段目と2段目が形成される。
同様にして、3段目の踏み板2を、立設した心柱1の上端から踏み板の心柱挿入用孔23に心柱が挿入されるようにして心柱に取り付け、2段目の踏み板に積み上げる。そして、2段目の踏み板の外側端部の段尻部26に形成された手摺柱挿入用孔24と3段目の踏み板の外側端部の段鼻部25に形成された手摺柱挿入用孔24とが重なるように、2段目の踏み板の上に3段目の踏み板を配置し、次いで、手摺柱3を2段目の踏み板の手摺柱挿入用孔の下端に達するまで挿入して立設し、手摺柱3に螺合して嵌められた2つのナットで上に位置する踏み板(3番目の踏み板)とその下に位置する踏み板(2番目の踏み板)を挟んで締め付ける。
このようにして、2つの踏み板(すなわち2段目と3段目の踏み板)同士が一体化して互いにずれないようにすると共に、手摺柱が手摺柱挿入用孔から抜け出ないように、手摺柱と2つの踏み板とを一体化させている。そして、2つの踏み板は、その心柱挿入用孔23に挿通された心柱1によっても支持されているから、1段目から3段目までの踏み板は心柱を中心として堅固な状態で確実に螺旋状に配置されることになる。
同様にして、4段目以降から最上段までの踏み板も同様の手順で、踏み板を、心柱を中心として心柱の周囲に螺旋状に組み立てることができる。
したがって、本発明の螺旋階段では、互いに隣接する、下側に位置するn段目(nは整数)の踏み板と上側に位置する(n+1)段目の踏み板は、上側に位置する(n+1)段目の踏み板の外側端部の段鼻部に形成された手摺柱挿入用孔と下側に位置するn段目の踏み板の外側端部の段尻部に形成された手摺柱挿入用孔とが重なるように配置され、該2つの重なる手摺柱挿入用孔に挿通して立設した手摺柱に螺合して嵌めた2つのナットにより前記互いに隣接するn段目と(n+1)段目の踏み板を挟んで締め付けている。
図7では、4段目の踏み板までが螺旋状に配置されており、1段目から4段目までの踏み板2が3本の手摺柱3を使って螺旋状に配置された螺旋階段が示されている。各手摺柱にはナット(図示せず)が装着されて、2つ組みの踏み板を締め付けているから、作業者は4段目まで上がることができる。
なお、図7には、1段目の踏み板の外側端部の段鼻部に形成された手摺柱挿入用孔にも手摺柱が立設されているが、これについては後述する。
2段目から最上段の踏み板の間において、2つの踏み板を手摺柱に挿通された2つのナットで挟んで締め付ける場合は図6(a)に示す形態でもよいが、図2から分かるように、2段目以降の踏み板の段尻部側下面の下方には空間ができるから、下側のナットと手摺柱下端が突出している図6(b)に示す形態でもよい。
すなわち、図6(a)では、手摺柱の下端が踏み板下面から飛び出ることなく、下部のナットが踏み板下面で踏み板に埋め込まれるように配置されている実施形態を示しているのに対して、図6(b)では、手摺柱の下端が踏み板下面から飛び出し、下部のナットも踏み板下面から飛び出して配置されている実施形態を示している。
重なる2つの踏み板の外側端部の手摺柱挿入用孔24に挿入される手摺柱3の下端部に形成されたねじ切り部31の長さは、図6(a)、(b)から分かるように、2つの踏み板をナットでは挟むため、2つの踏み板の厚さ分より少し長くしている。
他方、1段目の踏み板の外側端部の段鼻部と最上段の踏み板の外側端部の段尻部に形成された手摺柱挿入用孔に手摺柱を立設する場合は、図2から分かるように、1つの踏み板の手摺柱挿入用孔に手摺柱を挿入して手摺柱を立設するから、図8(a)、(b)に示すように、図6に示される手摺柱よりも長さは踏み板1つの厚さ分だけ短く、かつ下端部のねじ切り部31が1つの踏み板の厚さ分より少し長い程度の手摺柱を使用して、1つの踏み板の上面と下面を2つのナットで挟んで締め付け、手摺柱と1つの踏み板を一体化して、手摺柱が手摺柱挿入用孔から抜けないようにする。
1段目の踏み板の下面は地面や床に接し、最上段の踏み板の段尻部下面の下は空間になっているから、前者の1段目の段鼻部では、図8(a)の形態を採用するのが望ましい。後者の最上段の段尻部では図8(a)、(b)のいずれの形態でもよい。
踏み板2は、立設した心柱1の上端で、踏み板の内側端部の心柱挿入用孔23に心柱を挿入して取り付けることになるが、心柱が高い場合、踏み板の取り付け作業が困難になることが生じる。図7に示す4段の踏み板の螺旋階段では心柱の高さはさほどではないが、踏み板の段数が増えるにしたがって、心柱も高くなる。
このような場合には、心柱を一体ものではなく、分割型のものにして対応することができる。
分割型にしておけば、所定数の踏み板を心柱に取り付け、上述したごとく、所定数の踏み板分の螺旋階段を構築し、次いで、この螺旋階段を登り、分割型の心柱を継ぎ足して、さらに所定数の踏み板を取り付ければよい。
分割型の心柱を継ぎ足すには、それぞれの接続口に互いに嵌め合うねじ切り部を形成してネジ接合したり、それぞれの接続口に接続用の中空芯体を挿入して埋め込み型のピンを挿入することにより接続したりして、分割型の心柱を継ぎ足すことができる。
本発明の螺旋階段の組立手順は、上述したものに限るものではない。例えば、心柱を横にした状態で螺旋階段を構成する踏み板を心柱に挿入し、ついで心柱を立設して、螺旋階段を組み立てることもできる。
このように、本発明の螺旋階段は、心柱に挿入した踏み板を手摺柱とナットで組立することができるから、螺旋階段を構成する部品点数や部品の種類は従来のものに比べて少なくて済む。しかも構造が複雑でないから、熟練の作業者でなくとも、螺旋階段を容易に組み立てることができる。
また、手摺柱挿入用孔24の位置を踏み板の外側端部の外周に沿う方向において変えるだけで、互いに隣接する上下の踏み板同士の重なり幅を変えることができるから、従来の螺旋階段で使用されていた踏み板の位置決め手段のような格別の手段を必要とせずに、螺旋階段の旋回角度も容易に調整することができる。
立設された手摺柱間には、図1に示すように、手摺4が架設される。
手摺4は、隣接する手摺柱間に相当する長さのものを、手摺柱3と手摺4とを連結する連結具(図1には図示せず)を介して架設することもできる。この場合、連結具は手摺柱3の上端に装着され、2つの手摺挿入口を有している。
隣接する手摺柱間に相当する長さの手摺を使用することもできるが、図7に示すように、隣接する手摺柱間に相当する長さよりも長い長尺の手摺4を使用することもできる。
長尺の手摺を手摺柱間に架設する場合には、図7から分かるように、リングを備える手摺装着具5を使用し、リングに長尺の手摺4を挿通させて、手摺柱間に手摺を架設することができる。
この装着具5の一例を図9(a)〜(c)に示した。この図において、手摺装着具5は、手摺4が挿通されるリング51と手摺柱上端に取り付けられるキャップ状部材52を備え、リング51はキャップ状部材52の上端で軸53により軸支されており、軸の周りに旋回できるようになっている。この図から分かるように、リング51には軸を通す孔を有する舌片部材(図面番号なし)、キャップ状部材52の上端部には、この舌片部材を挟み、軸を支持する2つの突状部(図面番号なし)をそれぞれ備えている。図9(b)にはリング51が右に旋回した状態をも示している。
そして、手摺4は可撓性を有する長尺の材料からなり、手摺柱3の上端に嵌着された装着具5のリング51に、順次、手摺4を挿通して螺旋状に架設して螺旋階段全体の手摺を架設することができる。装着具5にはリング51がキャップ状部材52に軸支されて旋回できるから、長尺の手摺4を挿通するときにリング51が旋回するから、容易に長尺の手摺4をリングに挿通して、手摺柱間に手摺を架設することができる。
長尺の手摺は、短尺の手摺を接続して長尺の手摺とすることもできる。手摺の接続は短尺の手摺のそれぞれの接続口に接続用の芯材を挿入して接続するなどの手段を採用すればよい。
本発明の踏み板2は、図4や図5から分かるように、螺旋階段の中心側端部に心柱挿入用孔23が形成され、螺旋階段の外側端部の段鼻部と段尻部とに手摺柱挿入用孔24が形成されている。
踏み板2は、鋼やアルミなどの金属製とすることもできるが、軽量化するために、外皮と発泡芯材からなる発泡体から製作することもできる。この発泡体からなる踏み板2の断面の模式図を図10に示した。
発泡体9は、内部が発泡樹脂からなる発泡芯材91であり、外皮92が発泡芯材91を被覆しており、ブロー成型法や真空含浸工法を使用して、外皮と発泡芯材を一体化して製作できる。
発泡芯材には発泡性ポリスチレン樹脂や植物由来のポリ乳酸系発泡性樹脂等が使用される。また、外皮にはポリエチレンやポリプロピレンなど合成樹脂を使用することができるが、強度の高い繊維強化プラスチック材料が好ましい。
この発泡体9は、発泡芯材91のみでは低強度であるが、発泡芯材91が外皮92と一体化されることにより、強度が飛躍的に向上し、耐荷重性、耐久性、耐水性に優れている。また、ほとんどの体積を発泡芯材が占めているので軽量である。したがって、螺旋階段を軽量なものとすることができる。
発泡体9からなる踏み板では、心柱挿入用孔と手摺柱挿入用孔の内周面にも外皮を形成することもできるが、発泡芯材91と外皮92の一体化において、長さが踏み板の厚さと同じであって、内径が心柱や手摺柱の外径と同じ寸法のスリーブを予めそれぞれ心柱挿入用孔や手摺柱挿入用孔の部位に配置して、スリーブとともに外皮と発泡芯材を一体化することもできる。こうすることで、心柱挿入用孔23と手摺柱挿入用孔24のそれぞれを心柱と手摺柱の外径の寸法に精度よく発泡体に形成することができる。この場合、心柱挿入用孔と手摺柱挿入用孔の内周面にはスリーブが装着されているから、発泡芯材が露出することはない。
図4に示す厚みが一定の発泡体9からなる踏み板について、寸法の一例を示すと、厚み(すなわち踏み板の高さ)が200mm、外側部端の縁部の長さが565mm、内側端部の円筒部の幅(外径)が300mm、心柱挿入用孔23の径が200mm、手摺柱挿入用孔の径が36mm、外皮の厚みは6mm程度である。この程度の寸法のものであれば、重量が12kg程度の踏み板を製作することができる。
心柱1は、中空の長尺筒状材であって、鋼材やアルミニウム合金材などを使用することもできるが、一層の軽量化を図るために、合成樹脂製のものを使用するのが望ましく、繊維強化プラスチック材が強度的にも適している。合成樹脂製のものは錆などで腐食しないから、耐水性も備えている。
手摺柱3も、心柱と同様に、中空の長尺筒状材であって、鋼材やアルミニウム合金材などを使用することもできるが、一層の軽量化を図るために、合成樹脂製のものを使用することが望ましく、繊維強化プラスチック材が強度的にも適している。合成樹脂製のものは錆などで腐食しないから、耐水性も備えている。
手摺柱のねじ切り部に装着するナットも、同様に、繊維強化プラスチックなどのプラスチック材を採用することが耐水性や軽量化のために望ましい。
手摺も、中空の鋼材やアルミニウム合金材などを使用することもできるが、一層の軽量化や耐腐食性のために、合成樹脂製のものを使用するのが望ましい。
リング状部材を備える手摺装着具を使用して、リング状部材に長尺の手摺を挿通して手摺柱間に手摺を架設する場合は、可撓性のある中空の合成樹脂製の手摺を使用することができるが、繊維強化プラスチック材が強度的にも適している。
ところで、螺旋階段は、貯水槽の底などの水中に設置して、貯水槽の底面と貯水槽の外周縁部との間を上り降りに利用することもできる。
水中では、水中に沈んでいる螺旋階段には浮力が作用する。図2、図4、5図や図10に示す踏み板2は全面で厚さが一定であり、踏み板の体積が比較的大きく、しかも踏み板が発泡体9からなる場合は、重量が比較的軽く、作用する浮力は大きい。このため、踏み板には浮上する方向に絶えず大きな力が働くことになる。水中にある踏み板の段数が増えるにしたがって、浮上する力も大きくなるから、場合によっては踏み板の浮上を押さえる手段を設けなければならない。また、踏み板に絶えず浮力が作用するため、水中に沈めることも容易ではなく、螺旋階段の組立作業や設置作業の作業性が悪い。
図11には水中で使用される螺旋階段に好適な踏み板2の斜視図を、図12にはその上面図、側面図、断面図、下面図を示した。
この踏み板2は、図11、図12から分かるように、略扇形の板状部27とこの板状部の裏面に配置されたリブ部28を備えており、板状部27は踏み板の上面部を形成し、リブ部28は、板状部27の下面(裏面)に該面に対して直角に配置されており、板状部の厚さとリブ部の高さとで踏み板2の高さが形成されている。
そして、板状部27の数個所には、15mm径前後の空気/水抜き用孔29が設けられている。この孔を介して空気や水が抜けるため、螺旋階段を水中で組み立てる際あるいは螺旋階段を水中に沈める際に、短時間で踏み板を水中に沈めることができる。
板状部の下面にリブ部を配置して踏み板を形成しているので、図4に示す踏み板に比べて、大幅に体積を減らすことができる。こうすることで、水中に浸漬した踏み板に作用する浮力を著しく小さくできる。
また、板状部の下面にリブ部を張り巡らすことにより、踏み板としての強度を保持することができる。
図11、図12に示すものでは、リブ部28は、踏み板の内側端部21から外側端部22に向かって、略扇形の板状部27の中心線上において、後述する心柱挿入用孔の外側端部寄りの周壁から板状部の長さのおよそ1/2程度の個所まで直線状に延び、次いでこの個所で分岐して踏み板の段鼻部と段尻部まで円弧状に延び、さらにそこから外側端部22の板状部の中心線上に向かって延びて略三角形の形状を形成している〔図12(d)参照〕。
板状部の内側端部21には心柱挿入用孔23の円筒状の周壁が踏み板の上面から下方向に形成されており、該周壁の踏み板外側寄りの部位が踏み板中心線上でリブ部28と連続し、該周壁の高さは踏み板2の高さと等しい。
また、踏み板外側端部22においても板状部の下面(裏面)にはリブ部28が配置されており、踏み板外側端部の周面を形成している。この外側端部の周面のリブ部は、両端部〔図12(d)では左右〕が肉厚になっており、手摺柱挿入用孔24が形成されている。こうすることで、図6、図8に示したように、手摺柱3を踏み板2に立設することができる。また、この外側端部周面のリブ部は、板状部中心線上で前記の略三角形を形成しているリブ部と連続している。
図11に示されるような、板状部とリブ部を備える踏み板も図10に示すものと同様に、ブロー成型法や真空含浸工法を使用して、外皮と発泡芯材が一体化された発泡体から製作することができる。図12(c)には、板状部とリブ部に発泡芯材を含んでいるものが示されている(線が交差する部位が発泡芯材である)。なお、図11に示した踏み板では、心柱挿入用孔23の周壁は発泡芯材が存在せず、外皮の材料のみから形成されている。
踏み板の外皮の材料としては、密度が水よりも大きくした樹脂、たとえば密度が1.5g/ccの熱硬化性樹脂や繊維強化プラスチックを使用して、水中における踏み板の浮上する力を低く抑えることもできる。また、発泡芯材の材料としては、図10に示す踏み板と同様に、発泡性ポリスチレン樹脂や植物由来のポリ乳酸系発泡性樹脂等を使用することができる。
図11に示す踏み板について寸法の一例を示すと、板状部の厚みが25mm、外皮の厚みが7mm、リブ部の高さが17.5mm(したがって踏み板の高さが19.5mm)、心柱用孔23の周壁の厚さが10mmである。この程度の寸法で、総体積は約20000ccであり、外皮に密度が1.5g/ccの樹脂を使用した場合、重量を20kg程度にすることができる。このように、踏み板の比重を水の比重とほぼ同じにすることにより、螺旋階段の水中での設置や組立を容易に行うことができる。
板状部とリブ部を備える踏み板は、螺旋階段の中心側端部に心柱挿入用孔23が形成され、螺旋階段の外側端部の段鼻部と段尻部とに手摺柱挿入用孔24が形成されていなければならないが、リブ部28の形状等は図11、図12に示すものに限るものではなく、板状部27を補強して、踏み板としての強度を確保できるものであればよい。また、図11、図12に示す踏み板は発泡芯材を外皮で包んでいるが、発泡芯材を使用しないで、外皮の材料のみで中実の踏み板(板状部、リブ部、心柱挿入用孔の周壁)に形成することもできる。この場合、板状部、リブ部、心柱挿入用孔の周壁の各部の寸法などを適宜調整すればよい。
このように、踏み板を板上部27とリブ部28で構成して、踏み板としての強度を維持しつつ、踏み板の体積を大幅に減らすことができ、水中での浮力を大幅に低減することができる。また、踏み板の板状部には、空気/水抜き用孔29を設けることにより、螺旋階段の組立時の作業性をさらに向上させることができる。
上述した板状部とリブ部を備える踏み板は、水中以外の場所に設置される螺旋階段にも使用することができる。この場合、空気/水抜き用孔を設けなくともよい。また、板状部とリブ部に発泡芯材を必ずしも設ける必要はない。発泡芯材を踏み板に設けない中実の踏み板は、射出成形等により製作することができる。
本発明の螺旋階段は、部品の種類や部品の点数が従来のものより少なく、構造が複雑でないから、熟練の作業者でなくとも螺旋階段の組立が容易であるのみならず、製造コストが嵩まない。また、発泡芯材を使用した踏み板は軽量であるから運搬・搬送が容易である。
1:心柱
2:踏み板
21:内側端部
22:外側端部
23:心柱挿入用孔
24:手摺柱挿入用孔
25:踏み板の段鼻部
26:踏み板の段尻部
27:板状部
28:リブ部
29:空気/水抜き用孔
3:手摺柱
31:手摺柱のねじ切り部
4:手摺
5:手摺装着具
51:リング
52:キャップ状部材
53:軸
6:ナット
7:座板
8:(座板に取り付けられた)中空芯体
9:発泡体
91:発泡芯材
92:外皮
100:心柱ユニット
200:踏み板
300:受け材

Claims (4)

  1. 階段中心側端部に心柱挿入用孔が形成された踏み板を、立設された心柱を中心に螺旋状に配列した螺旋階段であって、踏み板の階段外側端部の段鼻部と段尻部とに手摺柱挿入用孔が形成されており、互いに隣接する踏み板は、心柱によって支持されるとともに、上側に位置する踏み板の階段外側端部の段鼻部に形成された手摺柱挿入用孔と下側に位置する踏み板の階段外側端部の段尻部に形成された手摺柱挿入用孔とが重なるように配置され、該2つの重なる手摺挿入用孔に挿入して立設された手摺柱に螺合された2つのナットにより前記互いに隣接する2つの踏み板を挟んで締め付けられていることを特徴とする特徴とする螺旋階段。
  2. 前記踏み板が、合成樹脂製の外皮と発泡芯材とからなる発泡体であることを特徴とする請求項1に記載の螺旋階段。
  3. 前記踏み板が、板状部と該板状部の下面に配置されたリブ部と該リブ部に連続した心柱挿入用孔の周壁とからなることを特徴とする請求項1に記載の螺旋階段。
  4. 前記踏み板の板状部に複数の空気/水抜き用孔を設けたことを特徴とする、請求項3に記載の螺旋階段。
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