JP6754952B2 - アーク溶接方法およびアーク溶接装置 - Google Patents

アーク溶接方法およびアーク溶接装置 Download PDF

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Description

本発明は、消耗電極である溶接ワイヤを送給しながらアーク溶接を行うアーク溶接方法およびアーク溶接装置に関するものである。
近年の溶接業界では、生産性向上のため、溶接の高品位化および生産効率向上に対する要求が高まっている。中でも、スパッタの低減や溶接の高速度化は市場要望の中で重要な項目である。スパッタの発生が増加するに伴い、スパッタが溶接対象である母材に付着する場合が多くなる。母材にスパッタが付着すると、付着したスパッタを除去するための後処理が必要となり、溶接生産性が低下する。また、後処理が実施されず、スパッタが母材に付着した状態で製品として流出する場合があると、製品価値を著しく損なう。
特許文献1は、パルス溶接と短絡溶接を交互に繰り返す混成溶接を開示している。混成溶接は短絡溶接より入熱が高くパルス溶接より入熱が低い中間の特性を有する。
図1は特許文献1に開示されている混成溶接での溶接電流を示す。図1において、縦軸は溶接電流を示し、横軸は時間を示す。図1において、短絡移行期間Taで短絡溶接が行われ、パルス移行期間Tbではパルス溶接が行われる。短絡溶接において、溶接ワイヤの設定された送給速度で短絡溶接を安定に行わせることができる溶接電圧が予め設定されており、その短絡回数(1回以上)も予め設定されている。一方パルス溶接においては溶接電流の平均電流が臨界電流を越えない溶接ワイヤの送給速度が予め設定されている。また、パルス回数(1回以上)も予め設定されている。
特開昭60−255276号公報
母材への入熱に関係する溶接パラメータが第1の閾値未満の場合に第1の溶接法で前記母材を溶接する。前記溶接パラメータが第2の閾値未満でかつ前記第1の閾値より大きい場合に第2の溶接法で前記母材を溶接する。前記溶接パラメータが前記第2の閾値より大きい場合に第3の溶接法で前記母材を溶接する。
前記第1の溶接法は短絡溶接であり、前記第3の溶接法はパルス溶接であり、
前記第2の溶接法は短絡溶接とパルス溶接とを切替え周期で交互に繰り返す混成溶接である。
前記混成溶接は、前記溶接パラメータが前記第2の閾値未満でかつ前記第1の閾値より大きい場合に、前記切替え周期のうちの前記短絡溶接で前記母材を溶接する期間と前記切替え周期のうちの前記パルス溶接で前記母材を溶接する期間との割合を溶接電流あるいは溶接電圧に応じて変更して前記母材を溶接する。
このアーク溶接方法により、母材の厚みに応じて溶接条件を調整することで、母材の厚みに適した溶接法が設定され、スパッタが少なく母材の溶落ちのない溶接が可能となる。
図1は従来のアーク溶接法の溶接電流を示す図である。 図2はアーク溶接における溶接電流と溶接電圧の関係を示す図である。 図3は実施の形態におけるアーク溶接装置の概略構成図である。 図4は実施の形態におけるアーク溶接方法での溶接電流と溶接電圧の関係を示す図である。 図5Aは実施の形態における他のアーク溶接方法での溶接電流と溶接電圧の関係を示す図である。 図5Bは図5Aに示すアーク溶接方法での混成溶接での溶接電流を示す図である。 図6は実施の形態におけるアーク溶接方法での溶接電流と溶接の結果とを示す図である。 図7は実施の形態におけるアーク溶接方法での溶接電流と溶接の結果とを示す図である。
短絡溶接法やパルス溶接法を溶接機器に組み込む場合は、それぞれの溶接法毎に、溶接機器の最低電流から最大定格電流まで溶接電流、あるいはワイヤ送給量毎に波形制御パラメータをリンクさせて、溶接電流および溶接電圧の設定値を設定することで容易に母材を溶接することを可能としている。
低スパッタ性能を発揮する溶接電流の範囲がそれぞれの溶接法で異なる。
母材22が鉄系金属材料の軟鋼系材料よりなる場合において、短絡溶接法は、例えば、溶接電流の領域が200A以下であればスパッタは少ないが、200Aを越えて溶接電流が高くなるに伴ってスパッタは増加する。特に220Aから300Aの間はグロビュール領域であり大粒スパッタが発生するためスパッタの付着量が多くなる。このスパッタが多量発生する電流域を使用せずに低い電流域で溶接すると低スパッタであるが同じワイヤ溶着量を確保するために溶接速度を低くする必要があるので、生産時間が長くなり生産性が低くなる。
また、パルス溶接法では、例えば、板厚3.2mm以上の母材の溶接電流の領域が約270A以上であればスパッタは少ないが、板厚が2.3mm未満の薄板を溶接するために溶接電流を約200Aより低くするに伴ってパルス溶接は入熱が高いために、溶接時に、母材22の溶接される部分である溶接部において、例えば主に母材の溶融金属が母材について溶接ワイヤに対して反対側に溶け落ちる現象である溶落ちが発生する。また溶接電流が200A以下になるとアークの指向性が低くなりアークブローが発生しアーク切れの発生が多くなりスパッタの増加を招くため、この低い電流域の使用は好ましくない。
図2は、母材22が鉄系金属材料の軟鋼系材料よりなる場合において、短絡溶接での溶接電流に対する適正な溶接電圧の範囲25と、パルス溶接での溶接電流に対する適正な溶接電圧の範囲26を示す。図2において、縦軸は溶接電圧を示し、横軸は溶接電流を示す。図2に示すように、例えば同じ200Aの溶接電流であっても、短絡溶接での適正な溶接電圧は例えば17〜18Vであるのに対して、パルス溶接で適正な溶接電圧は例えば23〜24Vと高くなり、パルス溶接は短絡溶接より入熱が高くなる。このため200Aの溶接電流での短絡溶接と同じ入熱をパルス溶接で行う場合、パルス溶接での溶接電流が200Aでは高すぎるので、パルス溶接の溶接電流を150A程度にまで低くする。但し、この150Aのパルス溶接の溶接電流の値ではアークブローの発生等によってスパッタが増加するため使用するのが困難である。
特許文献1に開示されているパルス溶接と短絡溶接を交互に繰り返す混成溶接では、低電流域では入熱が短絡溶接より高いため、溶落ちやパルス出力時のアークブロー発生によりスパッタが増加し、高電流域ではパルス溶接より入熱が低いので溶接速度を高めることができず、特に厚い母材の溶接では生産性が低下する場合がある。また、従来の溶接機器は、溶接する際にまず溶接法をユーザが設定する。溶接法に熟練した作業者であれば母材の板厚に応じて溶接法を切替えて溶接条件を設定することができる。しかし、作業者の多くは溶接法の特徴をあまり理解しておらず、例えばパルス溶接に設定したまま溶接電流の設定値を低くして薄い母材を溶接したり、短絡溶接に設定したまま溶接電流の設定値を200A〜300Aに高くして厚い母材を溶接したりする場合がある。また、多くの溶接個所で母材の厚みが互いに異なる場合は、溶接箇所毎に溶接法等の設定を切替えることは煩雑になるので、厚みに対して適正な溶接法が設定されないために、スパッタの増加や溶滴の落ち等が発生する場合がある。
(実施の形態)
図3は実施の形態におけるアーク溶接装置1001の概略構成図である。アーク溶接装置1001は、消耗電極である溶接ワイヤ19と溶接対象物である母材22との間でアーク21を発生させることにより母材22を短絡溶接とパルス溶接とのうちの少なくともいずれか一方で溶接するように構成されている。言い換えると、短絡溶接、パルス溶接、または、パルス溶接と短絡溶接を交互に繰り返す混成溶接で母材22を溶接するように構成されている。
アーク溶接装置1001は、一次側整流部2と、スイッチング部3と、主変圧器4と、二次側整流部5と、リアクトル(DCL)6と、駆動部7と、電圧検出部8と、電流検出部9と、パルス波形制御部10と、短絡溶接制御部11と、混成溶接制御部12と、溶接条件設定部14と、記憶部15と、送給速度制御部16と、切替え部17、23と、送給モータ18と、チップ20とを備える。
一次側整流部2は、入力電源1の出力を整流して出力する。スイッチング部3は、一次側整流部2からの直流出力を交流に変換することにより溶接電圧と溶接電流よりなる溶接出力を制御する。主変圧器4はスイッチング部3の出力する交流の電圧を変換する。主変圧器4の出力は、主変圧器4の二次側出力を整流する二次側整流部5とリアクトル6を介して溶接出力として出力される。電圧検出部8は溶接電圧Vを検出し、電流検出部9は溶接電流Iを検出する。溶接条件設定部14は溶接電流Iと溶接電圧Vを含む溶接条件を設定する。記憶部15は閾値を格納し、溶接条件設定部14からの出力にもとづいて予め記憶している溶接法及び適正な制御値や溶接ワイヤ19の送給速度を出力する。記憶部15の出力に応じて、切替え部17は、短絡溶接制御部11とパルス波形制御部10と混成溶接制御部12のいずれかの溶接出力のための信号を出力する。なお、送給速度制御部16は、溶接条件設定部14で設定される溶接電流の設定電流に応じて溶接ワイヤ19の送給速度を制御する。送給速度と溶接電流は互いに相関関係にある。駆動部7はスイッチング部3を制御する。駆動部7とパルス波形制御部10と短絡溶接制御部11と混成溶接制御部12と溶接条件設定部14と記憶部15と送給速度制御部16と切替え部17、23とはスイッチング部3を制御する制御部1001Aを構成する。
記憶部15の出力に応じて、切替え部23は、短絡溶接の制御を行う短絡溶接制御部11とパルス溶接の制御を行うパルス波形制御部10と混成溶接の制御を行う混成溶接制御部12のいずれかの送給速度の出力を選択する。記憶部15が有する閾値は母材22に与える入熱に関係する溶接パラメータでの閾値であり、溶接電流I、送給速度または溶接電圧Vである。
次に、実施の形態のアーク溶接装置1001を用いたアーク溶接制御方法について説明する。
図4は実施の形態におけるアーク溶接方法での溶接電流I及び溶接電圧Vを示す。図4において縦軸は溶接電圧Vを示し、横軸は溶接電流Iを示す。
記憶部15(図3参照)は閾値28を格納する。溶接電流Iが閾値28以下である場合、電気エネルギーが低いので、切替え部17は薄い母材22に適している短絡溶接制御部11の出力を選択して短絡溶接を行う。溶接電流Iが閾値28より大きい場合は、電気エネルギーが高いので、切替え部17は厚い母材22に適しているパルス波形制御部10の出力を選択してパルス溶接を行う。図4に示すように、溶接電流Iが閾値28より大きいと短絡溶接からパルス溶接に切り替えて、母材22への入熱を高める。
図5Aは実施の形態における他のアーク溶接方法での溶接電流I及び溶接電圧Vを示す。図5Aにおいて縦軸は溶接電圧Vを示し、横軸は溶接電流Iを示す。
記憶部15(図3参照)は閾値28と、閾値28より大きい閾値29とを格納する。溶接電流Iが閾値28以上、かつ閾値29以下である場合は、切替え部17は混成溶接制御部12の出力を選択して短絡溶接とパルス溶接とを交互に繰り返す混成溶接を行う。
図5Bは図5Aに示すアーク溶接方法での混成溶接での溶接電流Iを示す。図5Bにおいて、縦軸は溶接電流Iを示し、横軸は時間を示す。混成溶接において、制御部1001Aは短絡溶接とパルス溶接とを切替え周期Tmで交互に繰り返す。制御部1001Aは切替え周期Tmのうちの期間Tsに短絡溶接で母材22を溶接するようにスイッチング部3を制御し、切替え周期Tmのうちの期間Tpにパルス溶接で母材22を溶接するようにスイッチング部3を制御する。期間Ts、Tpの和は切替え周期Tmである。溶接電流Iが閾値28から閾値29まで大きくなるにしたがって切替え周期Tmに対するパルス溶接の期間Tpの割合を高めていく。これにより、徐々に溶接電流Iが大きくなるに伴い適正な溶接電圧Vを徐々に高めることができ、溶接電流Iを変化させた場合の急激な入熱の変化を抑制して短絡溶接とパルス溶接を円滑に連携して溶接電流Iを変化させても安定に母材22を溶接することができる。
なお、図4、図5Aは母材22が鉄系材料よりなる場合の溶接電流Iと溶接電圧Vと閾値28、29を示している。
実施の形態におけるアーク溶接装置1001では、閾値28、29は溶接電流Iの値である。実施の形態では、閾値28、29は母材22に与える入熱に関係する溶接パラメータである。この溶接パラメータは、溶接電流Iまたは溶接電圧Vまたは溶接ワイヤ19の送給速度である送給量または母材22の厚みである。すなわち閾値28、29は、溶接電流Iまたは溶接電圧Vまたは溶接ワイヤ19の送給速度である送給量または母材22の厚みであり、制御部1001Aは溶接パラメータを閾値28、29と比較する。
図6は母材22が鉄系金属材料の軟鋼系材料よりなる場合において、溶接電流Iの値と、それらの値での母材22の溶接結果を示す。図6は溶接電流Iの値毎に溶接方法を変えた場合の溶接結果を示す。図6において「G」は良好な溶接結果を示し、「NG」は良好でない溶接結果を示す。図6における溶接では、MAG溶接(Metal active gas Welding)を行い、溶接ワイヤ19は軟鋼よりなりφ1.2の径を有する。溶接電流Iを溶接パラメータとする場合は、母材22が鉄系材料であれば、図6に示すように、閾値28は好ましくは180A以上でかつ200A以下であり、閾値29は好ましくは270A以上でかつ290A以下である。
図6を用いて、母材22が軟鋼系材料よりなる場合での閾値28、29について説明するために、溶接電流Iの値毎に溶接方法を短絡溶接、混成溶接、パルス溶接と変えた場合の溶接結果について説明する。
溶接電流Iが150A以上かつ180A未満である150Aの領域は、短絡溶接で母材22を溶接するとアークは安定し、スパッタは少なく良好である。一方、パルス溶接と短絡溶接を所定の割合で交互に出力する混成溶接で母材22を溶接すると、短絡溶接で形成されるビードの形状は良好であるが、溶接電流Iが低いため、短絡溶接で形成されるビードの幅がパルス溶接で形成されるビードの幅より狭くなり、短絡溶接からパルス溶接に切り替えた際にアークが広がらずに溶滴が不規則に離脱してスパッタが多くなる。したがって、溶接電流Iが150A以上かつ180A未満の場合は、短絡溶接の方が混成溶接より適している。なお、パルス溶接で母材22を溶接すると入熱が多くなり、母材22の厚みによっては溶滴落ちが発生する。
溶接電流Iが180A以上かつ200A未満である180Aの領域と、溶接電流Iが200A以上かつ220A未満である200Aの領域とでは、すなわち、溶接電流Iが180A以上かつ220A未満である領域A1では短絡溶接で母材22を溶接するとアークは安定しておりスパッタは少なく良好である。また、混成溶接で母材22を溶接すると、短絡溶接で形成されたビードの形状は良好である。さらに、溶接電流Iが増加しているため、混成溶接での短絡溶接で形成されたビードの幅が広く、パルス溶接で形成されたビードの幅とほぼ同じになる。したがって、混成溶接で、短絡溶接からパルス溶接に切り替えた際にパルス溶接で形成された溶滴は規則的に離脱しスパッタが少ない。したがって溶接電流Iが180Aの領域と200Aの領域とでは短絡溶接と混成溶接がいずれも良好である。なお、180Aの領域と200Aの領域とで混成溶接ではなくパルス溶接で母材22を溶接すると入熱が多くなり、母材22の厚みによっては溶滴落ちが発生する。
これにより母材22が軟鋼材系材料よりなる場合は、溶接法を選択する閾値である閾値28は、180Aの領域と200Aの領域である180A以上かつ220A未満が好ましい。閾値28の領域内で、母材22に短絡溶接および混成溶接を行う場合、短絡溶接で入熱が低くなるので、溶接時に、母材22の溶接される部分である溶接部において、溶融金属が母材から溶接ワイヤ19に対して反対側に溶け落ちる現象である溶落ちを低減でき、スパッタも少なく良好に母材22を溶接することができる。
溶接電流Iが220A以上かつ250A未満の220Aの領域では、短絡溶接を行うとアークは安定しているがスパッタが多い。また、パルス溶接では入熱が高いため母材22の厚みによっては溶敵の落ちが発生する場合がある。パルス溶接と短絡溶接を所定の割合で交互に繰り返す混成溶接では、短絡溶接で形成されるビードが広いためにアークが広がり、パルス溶接で形成されるビードに溶接ワイヤ19の溶滴が規則的に離脱するのでスパッタが少ない。したがって220Aの領域では混成溶接が良好である。なお、混成溶接ではなく、パルス溶接で母材22を溶接すると入熱が多くなり、母材22の厚みにより溶落ちが発生する。
溶接電流Iが250A以上かつ270A未満の250Aの領域では、母材22を短絡溶接するとアークは安定するがスパッタが多い。また、パルス溶接で母材22を溶接すると入熱が高いため母材22の厚みによっては、溶接時に、母材22の溶接される部分である溶接部において、溶融金属が母材から溶接ワイヤ19に対して反対側に溶け落ちる現象である溶落ちが発生する場合がある。パルス溶接と短絡溶接を所定の割合で交互に繰り返す混成溶接では短絡溶接で形成されるビードの幅が広く冷却効果があるので、母材への入熱が抑制され溶落ちを抑制し、かつビードの幅が広がるのでアークが広がりパルス溶接で形成されるビードに溶接ワイヤ19の溶滴が規則的に離脱してスパッタが少ない。したがって250Aの領域では混成溶接が良好である。250Aの領域以下では、母材22の厚みは例えば3.2mm未満が好ましい。
また、200A,180Aの領域では母材22の厚みは例えば1.6mm以上、2.3mm以下が好ましく、150Aの領域以下では母材22の厚みは1.6mm未満が好ましい。
溶接電流Iが270A以上かつ290A未満の270Aの領域と、290A以上かつ320A未満の290Aの領域では、すなわち、溶接電流Iが270A以上かつ320A未満の領域A2では、母材22の厚みが3.2mm以上、8mm未満と厚くなるので、パルス溶接であっても溶落ちはなく良好である。また、短絡溶接で母材22を溶接するとアークは安定しているがスパッタが多い。パルス溶接と短絡溶接を所定の割合で交互に繰り返す混成溶接では、短絡溶接で形成されるビードの幅が広く冷却効果があるので溶落ちを抑制し、ビードが広がるのでアークが広がり、パルス溶接で形成されるビードへ溶接ワイヤ19の溶滴が規則的に離脱してスパッタが少ない。混成溶接ではなくパルス溶接で母材22を溶接すると、スパッタが少なく溶落ちがないため良好である。したがって270Aの領域と290Aの領域は、混成溶接とパルス溶接がいずれも良好である。
溶接電流Iが320A以上かつ400A未満の320Aの領域では、母材22の厚さは8mm以上、20mm未満と厚くなるのでパルス溶接であっても溶落ちの発生はなく良好である。また、短絡溶接で母材22を溶接するとアークは安定しているがスパッタが多い。パルス溶接と短絡溶接を所定の割合で交互に繰り返す混成溶接では、溶接電流Iが高いため短絡溶接であっても、溶接ワイヤと母材とが短絡せずに、溶接ワイヤの溶滴が落ちて母材へ移行し、溶滴が不安定に離脱してスパッタが多い。また一方、混成溶接ではなくパルス溶接で母材22を溶接すると、厚い母材22に対してパルス溶接により十分入熱を加えることができるので溶込みの深いビードを得ることができ、スパッタが少なく溶落ちがないため良好である。このため320Aの領域はパルス溶接が良好である。また、母材22の厚みがより厚ければ、320Aの領域を超える溶接電流領域にもパルス溶接が適用可能である。
これにより、母材22が軟鋼系材料よりなる場合、溶接法を選択する閾値29は、溶接電流Iが270Aの領域から290Aの領域であり、270A以上かつ320A未満が好ましい。閾値29を320A以上として、母材22の厚みに対して短絡溶接および混成溶接を行う場合、短絡溶接を行う際に母材22への低い入熱により深い溶け込みを得ることができず、スパッタが多くなる。
図7は、母材22がアルミ系材料よりなる場合において、溶接電流Iの値と、それらの値での溶接結果を示す。図7は溶接電流Iの値毎に溶接方法を変えた場合の溶接結果を示す。図7において「G」は良好な溶接結果を示し、「NG」は良好でない溶接結果を示す。図7における溶接では、MAG溶接を行い、溶接ワイヤ19は硬質アルミよりなりφ1.2の径を有する。母材22は硬質アルミよりなる。
母材22が非鉄系金属材料のアルミ系材料よりなる場合には、閾値28は80A以上かつ120A未満であることが好ましい。また、閾値29は150A以上かつ200A未満であることが好ましい。
図7を用いて、母材22がアルミ系材料よりなる場合の閾値28、29について説明するために、溶接電流Iの値毎に溶接方法を短絡溶接、混成溶接、パルス溶接と変えた場合の溶接結果について記載する。図7では溶接方法はMIG溶接(metal inert gas welding)である。
溶接電流Iが60A以上かつ80A未満の60Aの領域では、短絡溶接で母材22を溶接するアークは安定し、スパッタは少なく良好である。パルス溶接と短絡溶接を所定の割合で交互に繰り返す混成溶接で母材22を溶接すると、短絡溶接で形成されるビードの形状は良好であるが、溶接電流Iが低いために、短絡溶接で形成されビードの幅がパルス溶接で形成されるビードの幅より狭くなる。これにより、混成溶接で短絡溶接からパルス溶接に切り替えた際に、アークが広がらずに溶滴が不規則に離脱してスパッタが多くなる。このため溶接電流が60Aの領域では短絡溶接の方が混成溶接より適している。なお、混成溶接ではなく、パルス溶接で母材22を溶接すると入熱が多くなり、母材22の厚みによっては、溶接時に、母材22の溶接される部分である溶接部において、溶融金属が母材から溶接ワイヤ19に対して反対側に溶け落ちる現象である溶落ちが発生する場合がある。
溶接電流Iが80A以上かつ100A未満の80Aの領域と、100A以上かつ120A未満の100Aの領域では、すなわち溶接電流Iが80A以上かつ120A未満の領域A1では、短絡溶接を行うとアークは安定しておりスパッタは少なく良好である。パルス溶接と短絡溶接を所定の割合で交互に繰り返す混成溶接で母材22を溶接すると、短絡溶接で形成されるビードの幅が広いためアークが広がり、パルス溶接で形成される溶滴が規則的に離脱してスパッタが少ない。このため80Aの領域、100Aの領域は、短絡溶接、混成溶接がいずれも良好である。なお、混成溶接ではなく、パルス溶接で溶接を行うと入熱が多くなり、母材22の厚みによっては溶落ちが発生する場合がある。
これにより母材がアルミ系材料よりなる場合は、溶接方法を選択する閾値28は、溶接電流が80Aの領域から100Aの領域であり、80A以上かつ120A未満であることが好ましい。閾値28の領域内で母材22に短絡溶接および混成溶接を行う場合、短絡溶接の際の低い入熱により母材22の溶接部の溶落ちを抑制でき、またスパッタも少なく良好とすることが出来る。
また溶接電流Iが120A以上かつ130A未満の120Aの領域と、130A以上かつ150A未満の130Aの領域では、短絡溶接で母材22を溶接するとアークは安定しているがスパッタが多い。パルス溶接で母材22を溶接すると入熱が高いため母材22の厚みによっては溶落ちが発生する場合がある。パルス溶接と短絡溶接を所定の割合で交互に繰り返す混成溶接では、短絡溶接で形成されるビードの幅が広いためアークが広がり、パルス溶接の際に溶接ワイヤ19の溶滴が規則的に離脱してスパッタが少ない。このため120Aの領域、130Aの領域は混成溶接が良好である。130Aの領域以下では、母材22の厚みは例えば4mm未満が好ましい。また、100A,80Aの領域では母材22の厚みが例えば1.5mm以上、3mm以下が好ましく、60Aの領域以下では母材22の厚みが1.5mm未満が好ましい。
なお、混成溶接ではなく、パルス溶接で母材22を溶接すると入熱が多くなり、母材22の厚により溶落ちが発生する場合がある。
溶接電流Iが150A以上かつ180A未満の150Aの領域と、180A以上かつ200A未満の180Aの領域では、すなわち溶接電流Iが150A以上かつ200A未満の領域A2では、母材22の厚みが例えば4mm以上、8mm未満と厚くなるのでパルス溶接であっても母材22の溶接部の溶落ち発生はなく良好である。また、短絡溶接で母材22を溶接するとアークは安定しているがスパッタが多い。パルス溶接と短絡溶接を所定の割合で交互に繰り返す混成溶接では、短絡溶接で形成されるビードの幅が広く冷却効果があるので母材22の溶接部の溶落ちを抑制し、ビードが広がるのでアークが広がり、パルス溶接の際に溶接ワイヤ19の溶滴が規則的に離脱してスパッタが少ない。混成溶接ではなく、パルス溶接で母材22を溶接すると、スパッタが少なく溶落ちがないため良好である。このため150Aの領域、180Aの領域は、混成溶接、パルス溶接がいずれも良好である。
溶接電流Iが200A以上かつ300A未満の200Aの領域では、母材22の厚みは例えば8mm以上、20mm未満と厚くなるのでパルス溶接であっても母材22の溶接部の溶落ちの発生はなく良好である。また、短絡溶接で母材22を溶接するとアークは安定しているがスパッタが多い。パルス溶接と短絡溶接を所定の割合で交互に繰り返す混成溶接では、溶接電流Iが高いため短絡溶接でも溶滴がドロップする状態となり、溶滴が不安定に離脱してスパッタが多い。混成溶接ではなく、パルス溶接で溶接を行うと、スパッタが少なく母材22の溶接部の溶落ちがないため良好である。このため200Aの領域はパルス溶接が良好である。
また、母材22の厚みがより厚ければ、200Aの領域を超える溶接電流領域にもパルス溶接が適用可能である。
これにより、母材がアルミ系材料よりなる場合は、溶接方法を選択する閾値29は、溶接電流が150Aの領域と180Aの領域であり、150A以上かつ200A未満であることが好ましい。溶接電流Iが200A以上で母材22に対して短絡溶接および混成溶接が実施される場合、短絡溶接での低い入熱により深い溶け込みを得ることができなく、またスパッタも多くなってしまう。
上述のように、閾値28と、閾値28より大きい閾値29による溶接方法の選択について説明する。
溶接電流Iである溶接パラメータが閾値28以下の場合は、第1の溶接方法として短絡溶接を選択することが出来る。
また、溶接パラメータが閾値28未満または以下の場合は第1の溶接法として短絡溶接を選択し、溶接パラメータが閾値28の領域内である場合は、第1の溶接法としての短絡溶接、第2の溶接法としての混成溶接のいずれも選択することが出来る。
または、溶接パラメータが閾値28を超える場合は、第2の溶接法として混成溶接または、第3の溶接法としてのパルス溶接を選択する。また、溶接パラメータが閾値28と閾値29の間は、第1の溶接法としての短絡溶接および第3の溶接法としてのパルス溶接とは異なる第2の溶接法としての混成溶接を選択する。溶接パラメータが閾値29の領域内の場合は、第2の溶接法としての混成溶接、第3の溶接法としてパルス溶接のいずれも選択することが出来る。溶接パラメータが閾値29を超えるまたは以上の場合は、第3の溶接法としてパルス溶接を選択する。
閾値28は、母材22が軟鋼材系材料よりなる場合は、180A以上かつ220A未満であり、母材22がアルミ系材料よりなる場合は、80A以上かつ120A未満である。また、閾値29は、母材22が軟鋼材系材料よりなる場合は270A以上かつ320A未満であり、母材22がアルミ系材料の場合は、150A以上かつ200A未満である。
このように、閾値28、29にそれぞれ幅を持たせ、閾値28、29でのそれぞれの幅の領域内では複数の溶接方法を選択可能である、少なくとも2つの溶接方法のいずれも選択できる。これにより、少なくとも閾値前後のいずれかの溶接方法に対応可能とすることが出来る。
溶接ワイヤ19はメーカや銘柄毎に異なる金属組成を有し、短絡発生状況や溶滴離脱に必要な電流値が異なるので、様々な溶接ワイヤ19に対応する裕度を拡大するために閾値28、29に幅を持たせている。
溶接方法を急に切り替えると溶接状況が急変して溶接が不安定(母材22の溶接部の溶落ち、溶込み不足等)となるため、溶接方法を選択する閾値28、29の領域は、上述のように、複数の溶接法を用いる領域が大きいほど溶接状況の変化が緩やかになり溶接が安定する効果がある。
また、例えば母材22の厚みを溶接パラメータとする場合として、母材22が鉄系金属材料の軟鋼材料よりなる場合には、閾値28は1.6mm以上、2.3mm未満の範囲に入ることが好ましく、閾値29は3.2mm以上、8mm未満の範囲に入ることが好ましい。
また、母材22が非鉄系金属材料のアルミ系材料よりなる場合には、閾値28は1.5mm以上、3.0mm未満の範囲に入ることが好ましく、閾値29は4mm以上、8mm未満の範囲に入ることが好ましい。
また、短絡溶接と、混成溶接での短絡溶接とでは、溶接ワイヤ19を母材22に向かって送給する前進送給と、溶接ワイヤ19を母材22から遠ざかるように送給する後進送給とを交互に実施してもよい。この場合、記憶部15に格納された閾値28、29により短絡溶接あるいは混成溶接が選択された場合、短絡溶接を行っている間、切替え部23が溶接ワイヤ19を後進送給で送給して母材22との間で短絡かつ開放を繰り返すことで機械的に短絡と開放を行うことができスパッタを低減させることができる。
また、混成溶接制御部12は短絡溶接の期間Tsとパルス溶接の期間Tpとの和である切替え周期Tmに対するパルス溶接の期間Tpの割合は溶接電流Iあるいは溶接電圧Vあるいは溶接ワイヤ19の送給量である溶接パラメータが大きくなるにつれて増加させる。
実施の形態におけるアーク溶接装置1001を用いたアーク溶接方法により、特に溶接をあまり知らない作業者の場合や、多くの溶接個所で互いに厚みが異なる母材22でも、溶接条件を調整することで、母材22への入熱に関係する溶接パラメータ(溶接電流Iまたは溶接電圧Vまたは溶接ワイヤ19の送給速度または母材22の厚み)に応じて溶接方法を設定することが出来、低スパッタで母材22の溶接部の溶落ち等を抑制した生産性の高い高品質な溶接が可能となる。
表1は溶接パラメータPwと閾値28、29との関係において、選択可能な溶接方法を示す。ここで、第1の溶接法は短絡溶接であり、第2の溶接法はパルス溶接と短絡溶接を所定の割合で交互に繰り返す混成溶接であり、第3の溶接方法はパルス溶接である。
Figure 0006754952
このように、本実施の形態における溶接方法では、溶接電流Iである溶接パラメータPwが閾値28未満の場合は、第1の溶接法としての短絡溶接で母材22を溶接する。また、溶接パラメータPwが閾値28と等しい場合は、第1の溶接法としての短絡溶接と第2の溶接法としての混成溶接とのうちの一方で母材22を溶接する。溶接パラメータPwが閾値28より大きくかつ閾値29未満である場合は第2の溶接法としての混成溶接で母材22を溶接する。溶接パラメータPwが閾値29と等しい場合は、第2の溶接法としての混成溶接と第3の溶接法としてのパルス溶接とのうちの一方で母材22を溶接する。また、溶接パラメータPwが閾値29より大きい場合は第3の溶接法としてのパルス溶接で母材22を溶接する。
溶接パラメータが閾値28の領域A1内である場合は、第1の溶接法としての短絡溶接と第2の溶接法としての混成溶接とのいずれも選択することが出来る。
または、溶接パラメータが閾値28より大きい場合は、第2の溶接法として混成溶接と第3の溶接法としてのパルス溶接とのうちの一方を選択する。また、溶接パラメータが閾値28と閾値29の間である場合は、第1の溶接法としての短絡溶接と第3の溶接法としてのパルス溶接とは異なる第2の溶接法としての混成溶接を選択する。溶接パラメータが閾値29の領域A2内の場合は、第2の溶接法としての混成溶接と第3の溶接法としてパルス溶接とのいずれも選択することが出来る。
上述のように、母材22への入熱に関係する溶接パラメータが閾値28未満の場合に第1の溶接法で母材22を溶接する。前記溶接パラメータが第1の閾値28と等しい場合に前記第1の溶接法と第2の溶接法とのうちの一方で前記母材22を溶接する。溶接パラメータが閾値29未満でかつ閾値28より大きい場合に第2の溶接法で母材22を溶接する。前記溶接パラメータが第2の閾値29と等しい場合に前記第2の溶接法と第3の溶接法とのうちの一方で前記母材22を溶接する。溶接パラメータが閾値29より大きい場合に第3の溶接法で母材22を溶接する。
閾値28は領域A1内の値を取ることができる。溶接パラメータが領域A1内にある場合には母材22は第1の溶接法と第2の溶接法とのいずれでも溶接することができる。閾値29は領域A2内の値を取ることができる。溶接パラメータが領域A2内にある場合には母材22は第2の溶接法と第3の溶接法とのいずれでも溶接することができる。
第1の溶接法は短絡溶接であってもよく、第3の溶接法はパルス溶接であってもよい。
溶接パラメータは溶接電流Iと、溶接電圧Vと、溶接ワイヤ19の送給速度と、母材22の厚みとのうちの1つである。
第1の溶接法は短絡溶接であってもよく、第3の溶接法はパルス溶接であってもよい。この場合は、第2の溶接法は短絡溶接とパルス溶接とを切替え周期Tmで交互に繰り返す混成溶接である。溶接パラメータが閾値29未満でかつ閾値28より大きい場合に切替え周期Tmのうちの短絡溶接で母材22を溶接する期間Tsと切替え周期Tmのうちのパルス溶接で母材22を溶接する期間Tpとの割合を溶接電流Iあるいは溶接電圧Vに応じて変更して母材22を溶接してもよい。
溶接パラメータが閾値29未満でかつ閾値28より大きい場合はパルス溶接で母材22を溶接する期間Tpの切替え周期Tmに対する割合を溶接電流Iあるいは溶接電圧Vが大きくなるに応じて増加させて母材22を溶接してもよい。
溶接パラメータが閾値28未満の場合は、溶接ワイヤ19を母材22に向かって送給する前進送給と溶接ワイヤ19を母材から遠ざかるように溶接ワイヤ19を送給する後進送給とを交互に繰り返しながら第1の溶接法で母材22を溶接してもよい。また、溶接パラメータが閾値29未満でかつ閾値28より大きい場合は前進送給と後進送給とを交互に繰り返しながら第2の溶接法で母材22を溶接してもよい。
溶接パラメータは溶接電流Iであってもよく、母材22は軟鋼材系材料よりなっていてもよい。この場合、閾値28は180A以上かつ220A未満であり、閾値29は270A以上かつ320A未満である。
溶接パラメータは溶接電流Iであってもよく、母材22はアルミ系材料よりなっていてもよい。この場合、閾値28は80A以上かつ120A未満であり、閾値29は150A以上かつ200A未満である。
アーク溶接装置1001は、溶接ワイヤ19を用いて母材22を溶接する。アーク溶接装置1001は、溶接電流Iと溶接電圧Vとを制御するスイッチング部3と、溶接電流Iを検出する電流検出部9と、溶接電圧Vを検出する電圧検出部8と、溶接ワイヤ19を送給速度で送給する送給モータ18と、スイッチング部3を制御する制御部1001Aとを備える。制御部1001Aは、溶接電流Iまたは送給速度である溶接パラメータが閾値28未満の場合に第1の溶接法で母材22を溶接するようにスイッチング部3を制御するよう構成されている。制御部1001Aは、溶接パラメータが閾値28と等しい場合に第1の溶接法と第2の溶接法とのうちの一方で母材22を溶接するようにスイッチング部3を制御するよう構成されている。制御部1001Aは、溶接パラメータが閾値29未満でかつ閾値28より大きい場合に第2の溶接法で母材22を溶接するようにスイッチング部3を制御するよう構成されている。制御部1001Aは、溶接パラメータが閾値29と等しい場合に第2の溶接法と第3の溶接法とのうちの一方で母材22を溶接するようにスイッチング部3を制御するよう構成されている。制御部1001Aは、溶接パラメータが閾値29より大きい場合に第3の溶接法で母材22を溶接するようにスイッチング部3を制御するよう構成されている。
1 入力電源
2 一次側整流部
3 スイッチング部
4 主変圧器
5 二次側整流部
6 リアクトル
7 駆動部
8 電圧検出部
9 電流検出部
10 パルス波形制御部
11 短絡溶接制御部
12 混成溶接制御部
14 溶接条件設定部
15 記憶部
16 ワイヤ送給速度制御部
17 切替え部
18 送給モータ
19 溶接ワイヤ
20 チップ
21 アーク
22 母材
23 切替え部
28 閾値(第1の閾値)
29 閾値(第2の閾値)
1001 アーク溶接装置
1001A 制御部
Tm 切替え周期

Claims (14)

  1. 母材への入熱に関係する溶接パラメータが第1の閾値未満の場合に第1の溶接法で前記母材を溶接するステップと、
    前記溶接パラメータが第1の閾値と等しい場合に前記第1の溶接法と第2の溶接法とのうちの一方で前記母材を溶接するステップと、
    前記溶接パラメータが第2の閾値未満でかつ前記第1の閾値より大きい場合に前記第2の溶接法で前記母材を溶接するステップと、
    前記溶接パラメータが第2の閾値と等しい場合に前記第2の溶接法と第3の溶接法とのうちの一方で前記母材を溶接するステップと、
    前記溶接パラメータが前記第2の閾値より大きい場合に前記第3の溶接法で前記母材を溶接するステップと、
    を含み、
    前記第1の溶接法は短絡溶接であり、
    前記第3の溶接法はパルス溶接であり、
    前記第2の溶接法は短絡溶接とパルス溶接とを切替え周期で交互に繰り返す混成溶接であり、
    前記第2の溶接法で前記母材を溶接する前記ステップは、前記溶接パラメータが前記第2の閾値未満でかつ前記第1の閾値より大きい場合に、前記切替え周期のうちの前記短絡溶接で前記母材を溶接する期間と前記切替え周期のうちの前記パルス溶接で前記母材を溶接する期間との割合を溶接電流あるいは溶接電圧に応じて変更して前記母材を溶接するステップを含む、
    アーク溶接方法。
  2. 前記第1の閾値は第1の領域内の値を取ることができ、
    前記溶接パラメータが前記第1の領域内にある場合には前記母材は前記第1の溶接法と前記第2の溶接法とのいずれでも溶接することができ、
    前記第2の閾値は第2の領域内の値を取ることができ、
    前記溶接パラメータが前記第2の領域内にある場合には前記母材は前記第2の溶接法と前記第3の溶接法とのいずれでも溶接することができる、請求項1に記載のアーク溶接方法。
  3. 前記第1の溶接法は短絡溶接であり、
    前記第3の溶接法はパルス溶接である、請求項1または2に記載のアーク溶接方法。
  4. 前記溶接パラメータは溶接電流と、溶接電圧と、溶接ワイヤのワイヤ送給速度と、前記母材の厚みとのうちの1つである、請求項1または2に記載のアーク溶接方法。
  5. 前記溶接パラメータが前記第2の閾値未満でかつ前記第1の閾値より大きい場合に前記切替え周期のうちの前記短絡溶接で前記母材を溶接する前記期間と前記パルス溶接で前記母材を溶接する前記期間との割合を前記溶接電流あるいは前記溶接電圧に応じて変更して前記第2の溶接法で前記母材を溶接するステップは、前記溶接パラメータが前記第2の閾値未満でかつ前記第1の閾値より大きい場合に前記パルス溶接で前記母材を溶接する前記期間の前記切替え周期に対する割合を前記溶接電流あるいは前記溶接電圧が大きくなるに応じて増加させて前記母材を溶接するステップを含む、請求項に記載のアーク溶接方法。
  6. 前記溶接パラメータが前記第1の閾値未満の場合に前記第1の溶接法で前記母材を溶接するステップは、前記溶接パラメータが前記第1の閾値未満の場合に溶接ワイヤを前記母材に向かって送給する前進送給と前記溶接ワイヤを前記母材から遠ざかるように前記溶接ワイヤを送給する後進送給とを交互に繰り返しながら前記第1の溶接法で前記母材を溶接するステップを含み、
    前記溶接パラメータが前記第2の閾値未満でかつ前記第1の閾値より大きい場合に前記第2の溶接法で前記母材を溶接する前記ステップは、前記溶接パラメータが前記第2の閾値未満でかつ前記第1の閾値より大きい場合に前記前進送給と前記後進送給とを交互に繰り返しながら前記第2の溶接法で前記母材を溶接するステップを含む、請求項に記載のアーク溶接方法。
  7. 前記溶接パラメータは溶接電流であり、
    前記母材は軟鋼材系材料よりなり、
    前記第1の閾値は180A以上かつ220A未満であり、
    前記第2の閾値は270A以上かつ320A未満である、請求項1からのいずれか一項に記載のアーク溶接方法。
  8. 前記溶接パラメータは溶接電流であり、
    前記母材はアルミ系材料よりなり、
    前記第1の閾値は80A以上かつ120A未満であり、
    前記第2の閾値は150A以上かつ200A未満である、請求項1からのいずれか一項に記載のアーク溶接方法。
  9. 溶接ワイヤを用いて母材を溶接するアーク溶接装置であって、
    溶接電流と溶接電圧とを制御するスイッチング部と、
    前記溶接電流を検出する電流検出部と、
    前記溶接電圧を検出する電圧検出部と、
    前記溶接ワイヤを送給速度で送給する送給モータと、
    前記スイッチング部を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記溶接電流または前記送給速度である溶接パラメータが第1の閾値未満の場合に第1の溶接法で前記母材を溶接し、
    前記溶接パラメータが第1の閾値と等しい場合に前記第1の溶接法と第2の溶接法とのうちの一方で前記母材を溶接し、
    前記溶接パラメータが第2の閾値未満でかつ前記第1の閾値より大きい場合に前記第2の溶接法で前記母材を溶接し、
    前記溶接パラメータが第2の閾値と等しい場合に前記第2の溶接法と第3の溶接法とのうちの一方で前記母材を溶接し、
    前記溶接パラメータが前記第2の閾値より大きい場合に前記第3の溶接法で前記母材を溶接する、ように前記スイッチング部を制御するよう構成され
    前記第2の溶接法は短絡溶接とパルス溶接とを切替え周期で交互に繰り返す混成溶接であり、
    前記制御部は、前記溶接パラメータが前記第2の閾値未満でかつ前記第1の閾値より大きい場合に、前記切替え周期のうちの前記短絡溶接で前記母材を溶接する期間と前記切替え周期のうちの前記パルス溶接で前記母材を溶接する期間との割合を溶接電流あるいは溶接電圧に応じて変更して前記混成溶接で前記母材を溶接するように前記スイッチング部を制御するよう構成されている、アーク溶接装置。
  10. 前記第1の閾値は第1の領域内の値を取ることができ、
    前記溶接パラメータが前記第1の領域内にある場合には前記母材は前記第1の溶接法と前記第2の溶接法とのいずれでも溶接することができ、
    前記第2の閾値は第2の領域内の値を取ることができ、
    前記溶接パラメータが前記第2の領域内にある場合には前記母材は前記第2の溶接法と前記第3の溶接法とのいずれでも溶接することができる、請求項に記載のアーク溶接装置。
  11. 前記母材は軟鋼材系材料よりなり、
    前記溶接パラメータは前記溶接電流であり、
    前記第1の閾値は180A以上かつ220A未満であり、
    前記第2の閾値は270A以上かつ320A未満である、請求項または10に記載のアーク溶接装置。
  12. 前記母材はアルミ系材料よりなり、
    前記溶接パラメータは前記溶接電流であり、
    前記第1の閾値は80A以上かつ120A未満であり、
    前記第2の閾値は150A以上かつ200A未満である、請求項または10に記載のアーク溶接装置。
  13. 前記第1の溶接法は短絡溶接であり、
    前記第3の溶接法はパルス溶接であり、
    前記制御部は、
    前記溶接パラメータが前記第1の閾値未満の場合に前記溶接ワイヤを前記母材に向かって送給する前進送給と前記溶接ワイヤを前記母材から遠ざかるように前記溶接ワイヤを送給する後進送給とを交互に繰り返しながら短絡溶接で前記母材を溶接し、
    前記溶接パラメータが第2の閾値未満でかつ前記第1の閾値より大きい場合に前記前進送給と前記後進送給とを交互に繰り返しながら前記混成溶接で前記母材を溶接する、
    ように前記スイッチング部を制御するよう構成されている、請求項に記載のアーク溶接装置。
  14. 前記制御部は、前記溶接パラメータが第2の閾値未満でかつ前記第1の閾値より大きい場合に前記パルス溶接で前記母材を溶接する前記期間の前記切替え周期に対する割合を前記溶接電流あるいは前記溶接電圧が大きくなるに応じて増加させて前記混成溶接で前記母材を溶接するように前記スイッチング部を制御するよう構成されている、請求項または13に記載のアーク溶接装置。
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