JP6752538B2 - フレキシブルスクリーン・モバイルターミナルのヒンジ、ヒンジ装置及びフレキシブルスクリーン・モバイルターミナル - Google Patents

Description

本発明はモバイルターミナル及びそのヒンジに関するものである。

フレキシブルスクリーンは新たに開発されたスクリーンである。フレキシブルスクリーンをモバイルターミナル外側のフレキシブルスクリーンモバイルターミナルに設置するには、ヒンジの閉じと開きによって生じる長さの変化に対応しなければならない。

本発明が解決しようとする技術問題は、フレキシブルスクリーン・モバイルターミナルのヒンジを提供することである。フレキシブルスクリーン・モバイルターミナルに使用でき、外側からフレキシブルスクリーンにサポートを提供することである。

その外側がフレキシブルスクリーンに対してサポートを提供し、その中には主支持体が含まれ、主支持体にはヒンジの回転軸が設置され、前記ヒンジにはヒンジの回転軸と回転可能に連結される第一支持台と第二支持台、第一支持台及び第二支持台とそれぞれスライド連結される第一支持体と第二支持体が設置され、第一支持体と主支持体及び第二支持体と主支持体の間には副支持体が設置され、副支持体は前記ヒンジが閉じる際の湾曲部位に対応されることを特徴とするフレキシブルスクリーン・モバイルターミナルのヒンジ。

前記ヒンジには、また第一支持台と共にヒンジの回転軸を中心として回転する第一ガイド構造と第二支持台と共にヒンジの回転軸を中心として回転する第二ガイド構造が設置され、前記第一支持体と主支持体との間の副支持体は第一ガイド構造とガイドフィットされる構造を有し、前記第二支持体と主支持体との間の副支持体は第二ガイド構造とフィットされる構造を有し、前記第一支持体と主支持体との間の副支持体は第一支持台と共にヒンジの回転軸を中心として回転及び自転でき、前記第二支持体と主支持体との間の副支持体は第二支持台と共にヒンジの回転軸を中心として回転及び自転でき、前記自転軸線とヒンジの回転軸は平行し、前記自転中心はフレキシブルスクリーンのサポート基準面近くに位置される。

前記ヒンジにはシンクロナス制御機構も設置され、第一支持体と第二支持体が前記ヒンジの回転軸を軸とするシンクロナス回転に用いられる。

上記技術手段に基づき、本発明はさらに以下技術手段又はこれらの技術手段を組み合わせて使用することもできる。

前記ヒンジにはバンドも設置され、前記バンドは弾性バンド又はフレキシブルバンド、もしくは弾性部材やフレキシブル部材によって引っ張られるバンドであり、前記バンドは前記ヒンジの回転軸と交差する線路から前記副支持体と主支持体を経過し、回転中及び停止状態における前記副支持体を平滑に整理し、前記フレキシブルスクリーンに対する平滑なサポートを提供する。

さらに、前記副支持体と主支持体の外側近くにはいずれも溝が設置され、前記バンドは前記溝に通されており、溝のノッチにさらに連結されたプレートをさらに備えている。

前記第一ガイド構造と第二ガイド構造はいずれもガイド溝であり、前記第一支持体と主支持体との間の副支持体には前記第一ガイド構造とフィットされるガイドピンがあり、前記第二支持体と主支持体との間の副支持体には第二ガイド構造とフィットされるガイドピンがあり、前記第一支持体と主支持体との間の副支持体及び第二支持体と主支持体との間の副支持体が複数ある場合、第一支持体と主支持体との間の複数の副支持体及び第二支持体と主支持体との間の複数の副支持体は、順次に回転するようになる。

前記第一ガイド構造には、ヒンジが閉じ状態である時に、第一ガイド構造と第一ガイド構造とガイドフィットされる構造の相対位置が安定状態になるように、第一ガイド構造とガイドフィットされる構造に対して規制構造が設置され、前記第二ガイド構造には、ヒンジが閉じ状態である時に、第二ガイド構造と第二ガイド構造とガイドフィットされる構造の相対位置が安定状態になるように、第二ガイド構造とガイドフィットされる構造に対して規制構造が設置される。

前記シンクロナス制御機構にはヒンジの回転軸と回転可能に連結される第一スイングアーム及び第二スイングアームが含まれ、且つ第一スイングアームと第二スイングアームはそれぞれ第一連結棒と第二連結棒の一端と連結され、第一連結棒と第二連結棒の回転軸線とヒンジの回転軸は垂直であり、第一連結棒と第二連結棒の他の一端はそれぞれ第一支持体と第二支持体に回転可能に連結される。

前記シンクロナス制御機構はフレキシブルスクリーンのサポート基準面の裏側に位置し、フレキシブルスクリーンのサポート基準面と同一平面上に置かれない。

前記ヒンジのヒンジ連結軸には平行する第一軸と第二軸が含まれ、第一支持台は第一軸と回転可能に連結され、第二支持台は第二軸と回転可能に連結されており、シンクロナス制御機構中の第一スイングアームは第一軸と回転可能に連結され、第二スイングアームは第二軸と回転可能に連結される。

前記ヒンジには往復に繰り返して湾曲できるシートが設置され、前記シートは前記副支持体と主支持体端部付近の上表面上に位置し、前記シートの両端はそれぞれ第一支持体と第二支持体に連結される。

前記第一支持台と第二支持台上にはそれぞれ第一ガイド溝、第二ガイド溝が設置され、前記第一支持体と第二支持体にはそれぞれ第一ガイド溝と第二ガイド溝がスライド連結される第一スライダーと第二スライダーが連結され、前記第一スライダー及び／又は第二スライダーには凹溝が設置され、前記第一支持台及び／又は第二支持台上にはスナップリングが設置され、前記スナップリングに凹溝にフィットされる突起部が設置され、前記凹溝と突起部のフィッティングによってヒンジを開く又は閉じ位置に入る際の触感を提供する。

本発明の二つ目の課題はフレキシブルスクリーン・モバイルターミナルのヒンジ装置を提供することであり、当該ヒンジ装置には２つの上記いずれかのヒンジが含まれ、且つ上記２つのヒンジの回転軸の軸線は一対一と重合され、２つのヒンジの第一支持体は一体となり、２つのヒンジの第二支持体も一体となり、２つのヒンジの主支持体も一体となり、２つのヒンジの第一支持体と主支持体との間の副支持体は、数量が等しく、且つ、一対一で一体に連結され、２つのヒンジの第二支持体と主支持体との間の副支持体は、数量が等しく、且つ、一対一で一体に連結される。

本発明の三つ目の課題はフレキシブルスクリーン・モバイルターミナルを提供することであり、当該フレキシブルスクリーン・モバイルターミナル上には上記ヒンジ装置及び前記フレキシブルスクリーンが設置され、前記フレキシブルスクリーンはフレキシブルスクリーン・モバイルターミナルの外側に設置される。

本発明の技術手段を使用することによって、本発明の構造はより合理的になり、携帯電話やＰＣなどのモバイルターミナルに使用する時に、その中のヒンジとして使用できるだけでなく、その中のフレキシブルスクリーンサポート構造として使用することもでき、ヒンジの外側のフレキシブルスクリーンに対するサポートを提供し、携帯電話やＰＣを開く又は閉じる際に、フレキシブルスクリーンがスムーズに展開又は閉じられるようにし、コンパクトな構造でビッグスクリーンディスプレイを実現でき、モバイルターミナルが開く・閉じる際の完璧且つ調和の取れた外観形状を有するようにする。

図１は、本発明によって提供される実施例１の分解斜視図である。 図２は、本発明によって提供される実施例１の開き状態における構造概略図である。 図２ａは、本発明によって提供される実施例１のヒンジが開かれる過程を示した概略図である。 図３は、本発明によって提供される実施例１の開き状態におけるヒンジ装置の外側概略斜視図である。 図４は、本発明によって提供される実施例１の閉じ状態におけるヒンジ装置の概略斜視図である。 図５は、本発明によって提供される実施例１の開き状態におけるヒンジ装置の外側の概略斜視図である。 図６は、本発明によって提供される実施例１の開き状態におけるヒンジ装置の裏側の概略斜視図である。 図７は、本発明によって提供される実施例１の開かれる過程における変化の概略図である。 図８は、本発明によって提供される実施例１の開き状態におけるヒンジ装置の断面図である。 図９は、本発明によって提供される実施例１の閉じ状態におけるヒンジ装置の断面図である。 図１０は、本発明によって提供される実施例２の分解斜視図である。 図１１は、本発明によって提供される実施例２の開き状態におけるヒンジ装置の外側概略斜視図である。 図１２は、本発明によって提供される実施例２の閉じ状態におけるヒンジ装置の概略斜視図である。 図１３は、本発明によって提供される実施例２の開き状態における構造概略図である。 図１４は、本発明によって提供される実施例２中、一種のシート実施方式を示した概略斜視図である。 図１５は、本発明によって提供される実施例２中の開き状態におけるヒンジ装置の断面図であり、その中のシートは図１４の構造が使用されている。 図１６は、図１５に示す構造の分解概略図である。 図１７は、本発明によって提供される実施例２中、他の一種のシート実施方式を用いた構造の分解図である。 図１８は、図１５に示すヒンジ構造の閉じられた後の概略断面図である。 図１９は、図１８の分解図である。 図２０は、ヒンジが閉じられている時の図１４に示すシートの概略斜視図である。 図２１は、図１７に示すヒンジ構造の閉じられた後の分解図である。 図２２は、ヒンジ中のスライダーとスナップリングとのフィット概略図である。

〈実施例１〉
添付図１〜９を参照。本発明によって提供されるフレキシブルスクリーン・モバイルターミナルのヒンジは、その外側がフレキシブルスクリーンに対してサポートを提供する。ヒンジには、主支持体１が含まれている。主支持体１には両軸のヒンジとしてのヒンジの回転軸が設置されている。主支持体１上には２本の平行するヒンジの回転軸である第一軸１１と第二軸１２が設置されている。

ヒンジは、第一支持台２１と第二支持台２２、第一支持台２１及び第二支持台２２とそれぞれスライド連結される第一支持体３１と第二支持体３２を備えている。第一支持台２１と第一軸１１は、回転可能に連結されている。第二支持台２２と第二軸１２は回転可能に連結されている。第一支持台２１と第二支持台２２には、それぞれガイド溝２１１と２２１を有している。第一支持体３１と第二支持体３２には、それぞれガイド溝２１１及び２２１とスライド連結されるスライダー３１１と３２１が連結されている。

第一支持体３１と主支持体１との間及び第二支持体３２と主支持体との間には、それぞれ副支持体が設置されている。副支持体は、閉じられた状態においてヒンジの湾曲部位に配置されている。

ヒンジのそれぞれの側の副支持体の数は、モバイルターミナルの厚さ、副支持体自体の寸法によって決められる。本実施例ではヒンジの両側にそれぞれに、２つの副支持体が用いられており、それぞれ４１、４２、４３、４４の符号が付されている。

第一支持体３１と主支持体１との間の副支持体４１と４２は、ヒンジの回転軸１１を中心として第一支持台２１と共に回転及び自転できる。第二支持体３２と主支持体１との間の副支持体４３と４４は、ヒンジの回転軸１２を中心として第二支持台２２と共に回転及び自転できる。自転軸は、ヒンジの回転軸１１と１２は平行である。自転中心は、フレキシブルスクリーンのサポート基準面またはその近くに位置される。フレキシブルスクリーンサポート基準面は、ヒンジがモバイルターミナルに使用される時に、モバイルターミナルが開きと閉じの過程において、長さが変わらない層である。一般に、フレキシブルスクリーンが位置する層はこの層よりやや低いか或いは高い。

ヒンジには、またヒンジの回転軸１１の周りに第一支持台２１と共に回転する第一ガイド構造と、ヒンジの回転軸１２の周りに第二支持台２２と共に回転する第二ガイド構造とが設けられている。第一ガイド構造は、第一支持台２１に形成されたガイド溝５１でありうる。第二ガイド構造は、第二支持台２２に形成されたガイド溝５２でありうる。第一支持体３１と主支持体１との間の副支持体４１と４２は、第一ガイド構造に係合して案内する係合案内構造を有する。かかる構造には、第一ガイド構造としてのガイド溝５１とフィットするガイドピンを使用することができる。ガイドピンには、それぞれ符号４１１、４２１が付されている。第二支持体３２と主支持体１との間の副支持体４３と４４は、第二ガイド構造に係合して案内する係合案内構造を有する。かかる構造には、第二ガイド構造としてのガイド溝５２とフィットするガイドピンを使用することができる。ガイドピンには、それぞれ符号４３１、４４１が付されている。

上述したように案内係合構造は、ヒンジの高さ方向（つまり、モバイルターミナルの厚さ方向）における副支持体の高さをさらに限定する。係合案内構造は、ヒンジの湾曲部位や第一支持体３１、第二支持体３２のフレキシブルスクリーンに対するサポート高さを一致させる。そして、ヒンジ湾曲部位の実際サポートをなるべくフレキシブルスクリーンのサポート基準面に適合させる。加えて、ガイド溝５１と５２は、副支持体４１、４２、４３、４４の端面の動きを制限する、ヒンジの長さ方向（つまり、図２の垂直方向）に副支持体の動きを制限する役割がある。

第一支持体３１と主支持体１との間及び第一支持体３２と主支持体１との間の副支持体が複数ある場合、上記係合構造は、第一支持体と主支持体との間の複数の副支持体及び第二支持体と主支持体との間の複数の副支持体は、順次に回転するようになる。この過程は図２ａ及び図７のとおりである。図２ａ中の、記号Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄ、Ｅ、Ｆは回転円心である。この回転順序は、その他の複数種を採用することができる。ガイド溝の軌道を調整することによって回転順序が変えられる。副支持体を順次に回転させることは、バンド７が副支持体を滑らかに動かすことを容易にする。

第一ガイド構造は、第一ガイド構造に係合し案内する係合案内構造の中に、ヒンジが閉じ状態である時に、第一ガイド構造と第一ガイド構造に係合し案内する係合案内構造との相対位置が安定した状態になるように規制するための規制構造を提供する。
第二ガイド構造は、第二ガイド構造に係合し案内する係合案内構造との相対位置が安定した状態になるように規制するための規制構造を提供する。図２ａの形態では、これらの規制構造は、それぞれガイドピンが収まる溝壁の凹み５３、５４である。

ヒンジは、第一支持体と第二支持体がヒンジの回転軸に同期しつつ回転させるためのシンクロナス制御機構をさらに備えている。シンクロナス制御機構は、ヒンジの回転軸と回転可能に連結される第一スイングアーム６１及び第二スイングアーム６２が含まれている。第一スイングアーム６１は第一軸１１と回転可能に連結される。第二スイングアーム６２は第二軸１２と回転可能に連結される。且つ第一スイングアーム６１及び第二スイングアーム６２は、それぞれ第一連結棒６３と第二連結棒６４の一端と回転可能に連結される。第一連結棒６３と第二連結棒６４の回転軸線は、ヒンジの回転軸と垂直である。第一連結棒６３と第二連結棒６４の他端は、それぞれ第一支持体３１と第二支持体３２と回転可能に連結される。

シンクロナス制御機構は、フレキシブルスクリーンのサポート基準面の裏側に位置し、フレキシブルスクリーンサポート基準面と同一の平面上に置かれない。

ヒンジは、バンド７をさらに備えている。バンド７は、弾性部材又はフレキシブル部材によって引っ張られるバンドである。バンド７は、１本又は複数本の金属スプリングコイル、繊維糸（ナイロン、アラミド、ポリエステルなど）、又は金属若しくは繊維のバンドからなる。若しくは、バンド７の両端は、スプリング７１によって引っ張られていてもよい。バンド７の一端は、ジョイント７３によって、第一支持体と第二支持体とのいずれかの一つと固定的に連結されている。バンド７の他の一端のジョイント７２は、第一支持体と第二支持体の他の一つに支持されたスプリング７１によって締め付けられている。バンドの両端は、圧縮手段、溶接又は接着剤による接着などの連結方式によって結合できる。

バンドは前記ヒンジの回転軸と交差する経路から副支持体４１、４２、４３、４４と主支持体１又はそれらと固定的に連結される部品である。バンドは、回転中及び停止状態において副支持体４１，４２、４３、４４が滑らかに動くように、かつ、異なる副支持体の回転角度と方向が狂うことによってサポートに凸凹が生じるのを避けるために、これらの部品に対して一定の圧力を与える。これにより、副支持体４１、４２、４３、４４は、主支持体１と共に、ヒンジが開いている状態であろうが、閉じている状態であろうが、または、回転中であろうかを問わず、フレキシブルスクリーンに対し、平滑なサポートを提供することができる。

副支持体と主支持体の外側付近にはいずれも溝４０が設置される。バンド７は、溝４０によって定められた経路に通されている。プレート４５は、溝４０のノッチに連結されている。第一支持体、第二支持体にも対応する溝４０とプレート４５がある。バンド７は、その中に設置され、ヒンジが開かれる時又は閉じられる時に、一端弾性部材に引っ張られて少々滑り移動するか、自体の弾力と回転部材とのフィットによって少々変形される。第一支持体３１の内側及び第二支持体３２の内側には、上記ヒンジ構造のカバーに使用されるケーシング３３と３４も取り付けられている。

図に示すとおり、２つの上記ヒンジによってモバイルターミナルのヒンジ装置が構成される。且つ２つのヒンジの回転軸１１、１２の軸線は、一対一に重合する。２つのヒンジの第一支持体３１は一体となり、２つのヒンジの第二支持体３２も一体となり、２つのヒンジの主支持体１も一体となる。２つのヒンジの第一支持体３１と主支持体１との間の副支持体は、数が等しく、且つ一対一で一体に連結されている。２つのヒンジの第二支持体３２と主支持体１との間の副支持体は、数が等しく、且つ一対一で一体に連結されている。

ヒンジの回転軸にはトルク機構を設置することもでき、摩擦力を提供する方式によって回転抵抗力を提供し、いつでも停止し、いつでもポジショニングする機能を実現する。トルク機構は、図の中のすべてのヒンジの回転軸に回転又はスライド可能に連結される何れの部位にも設けられうる。

本発明によって提供されるフレキシブルスクリーン・モバイルターミナルは、携帯電話やＰＣなどであり、本のように折り畳むことができる。当該フレキシブルスクリーンには上記ヒンジ装置及びフレキシブルスクリーン１００が設置される。フレキシブルスクリーンは、フレキシブルスクリーン・モバイルターミナルの外側に設置される。第一支持体、第二支持体、主支持体および副支持体は、フレキシブルスクリーンに対するサポートを構成する。

〈実施例２〉
図１０〜２２を参照。
本発明によって提供されるフレキシブルスクリーン・モバイルターミナルのヒンジは、その外側がフレキシブルスクリーンを支持する。ヒンジは、主支持体１が含まれる。主支持体１には２軸ヒンジとしてヒンジの回転軸を備えている。主支持体1は２本のヒンジの回転軸が並行に配置されている。２本のヒンジの回転軸は、第一軸１１と第二軸１２である。

ヒンジ装置は、第一支持台２１と、第二支持台２２と、第一支持台２１と第二支持台２２とにそれぞれスライド可能に連結された第一支持体３１と第二支持体３２を備えている。第一支持台２１と第一軸１１は、回転可能に連結されている。第二支持台２２と第二軸１２は、回転可能に連結されている。第一支持台２１と第二支持台２２は、それぞれガイド溝２１１、２２１を有する。第一支持体３１と第二支持体３２は、それぞれガイド溝２１１、２２１にスライド可能に取り付けられたスライダー３１１、３２１に連結されている。

スライダー３１１、３２１は、それぞれ凹溝３１２、３２２を備えている。前記第一支持台２１と第二支持台２２はスナップリング２１２、２２２を備えている。スナップリング２１２、２２２は、凹溝３１２、３２２に装着される突起部２１３、２２３を備えている。凹溝と突起部が装着されることによって、ヒンジが適切に開かれた時又は閉じられた時に触感を提供する。

第一支持体３１と主支持体１との間及び第二支持体３２と主支持体１との間にはそれぞれ副支持体が備えられている。副支持体はヒンジが閉じられる時の湾曲部位に応じた位置に配置されている。

すべての側の副支持体の数は、モバイルターミナルの厚さ、副支持体自体の寸法によって決められている。本実施例では、副支持体は、１つの側に２本を使用されている。副支持体には、それぞれ符号４１、４２、４３、４４が付与されている。

第一支持体３１と主支持体１との間の副支持体４１と４２は、第一支持台２１と共にヒンジの回転軸１１の周りを回転でき、かつ、自転できる。第二支持体３２と主支持体１との間の副支持体４３と４４は、第二支持台２２と共にヒンジの回転軸１２の周りを回転でき、かつ、自転できる。自転の軸線は、ヒンジの回転軸１１と１２を平行である。自転の中心は、フレキシブルスクリーンのサポート基準面かその近くに位置される。フレキシブルスクリーンのサポート基準面は、ヒンジがモバイルターミナルに使用される時に、モバイルターミナルが開かれるときと、閉じるときの過程において、長さが変わらない層である。一般に、フレキシブルスクリーンが位置する層は、この層よりやや低いか或いは高い。

ヒンジには、また第一支持台２１と共にヒンジの回転軸１１を中心として回転する第一ガイド構造と第二支持台２２と共にヒンジの回転軸１２を中心として回転する第二ガイド構造をさらに備えている。第一ガイド構造は、第一支持台２１上に設けられたガイド溝５１でありうる。第二ガイド構造は、第二支持台２２上に設けられたガイド溝５２でありうる。第一支持体３１と主支持体１との間の副支持体４１と４２には、第一ガイド構造と係合して案内される係合案内構造がある。係合案内構造には、ガイド溝５１に装着されるガイドピンを使用することができる。ガイドピンには、それぞれ符号４１１、４２１が付されている。第二支持体３２と主支持体１との間の副支持体４３と４４には、第二ガイド構造と係合して案内される係合案内構造がある。係合案内構造には、ガイド溝５２に装着されるガイドピンが使用される。ガイドピンには、それぞれ符号４３１、４４１が付されている。

係合案内構造はヒンジの高さ方向（つまり、モバイルターミナルの厚さ方向）における副支持体の高さをさらに規制する。係合案内構造は、ヒンジの湾曲部位や第一支持体３１、第二支持体３２のフレキシブルスクリーンに対するサポート高さを一致させる。係合案内構造は、ヒンジ湾曲部位の実際サポートをなるべくフレキシブルスクリーンのサポート基準面に適合させる。加えて、ガイド溝５１と５２は、副支持体４１、４２、４３、４４の端面を規制し、ヒンジの長さ方向における副支持体を規制する役割がある。

第一支持体３１と主支持体１との間の副支持体及び第二支持体３２と主支持体１との間の副支持体が複数ある場合、上記係合案内構造は、第一支持体と主支持体との間及び第二支持体と主支持体との間の複数の副支持体を、順次に回転させる。

この過程は、図２ａ及び図７に示されたとおりである。図２ａにおいて、記号Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄ、Ｅ、Ｆは回転円心である。この回転順序は、その他の複数種を採用することができる。ガイド溝の軌道を調整することによって回転順序が変えられる。副支持体を順次に回転させることは、シート７００が副支持体を滑らかに動かすことを容易にする。

第一ガイド構造は、第一ガイド構造に係合されて案内される係合案内構造を規制する規制構造を備えている。これにより、ヒンジが閉じられた状態である時に、第一ガイド構造と係合案内構造との相対位置とが安定した状態になる。
第二ガイド構造は、第二ガイド構造に係合されて案内される係合案内構造を規制する規制構造を備えている。これにより、ヒンジが閉じられた状態である時に、第二ガイド構造と係合案内構造との相対位置が安定した状態になる。これらの規制構造は、それぞれガイドピンが装着される溝壁に設けられた凹溝５３、５４である。

ヒンジは、軸線としてのヒンジの回転軸に同期して第一支持体と第二支持体を回転させるシンクロナス制御機構も備えている。シンクロナス制御機構は、ヒンジの回転軸に回転可能に連結された第一スイングアーム６１及び第二スイングアーム６２を備えている。第一スイングアーム６１と第一軸１１とは、回転可能に連結されている。第二スイングアーム６２と第二軸１２とは、回転可能に連結されている。且つ第一スイングアーム６１及び第二スイングアーム６２は、第一連結棒６３と第二連結棒６４の一端にそれぞれ回転可能に連結されている。第一連結棒６３と第二連結棒６４の回転軸線は、ヒンジの回転軸に対して垂直である。第一連結棒６３と第二連結棒６４の他の一端は、第一支持体３１と第二支持体３２とにそれぞれ回転可能に連結されている。

シンクロナス制御機構は、フレキシブルスクリーンのサポート基準面の裏側に位置し、フレキシブルスクリーンのサポート基準面と同一の平面上に置かれない。

ヒンジは、往復に繰り返して湾曲できるシート７００をさらに備えている。シート７００は、スチールベルト、形状記憶合金ベルト、織り繊維ベルト、金属ワイヤベルトなどを使用することができる。シートは、副支持体４１，４２、４３、４４と主支持体１の端部付近の上表面上に配置されている。シート７００の両端には、それぞれ第一支持体３１と第二支持体３２とが連結されている。シート７００は、溶接、接着剤接着、リベットなどの方式で連結することができる。

シート７００は、フレキシブルスクリーンのサポート基準面またはその近くに設けられている。第一支持体３１と第二支持体３２は、シート７００に連結されるための凹部をそれぞれ備えていてもよい。凹部は、それぞれステージ面の連結シート３３３、３４３に設けられている。シート７００の両端は、このステージ面３３４、３４４上に位置する。これによって、シート７００がフレキシブルスクリーンのサポート基準面上に位置するか或いは近くに位置するだけでなく、ヒンジの薄化デザインを維持できる。

図１７、２１に示すとおり、シート７００は単一の厚さを有するシートでもよい。図１４、１５、１６、１８、１９、２０に示すとおり、シートの厚さは異なっていてもよい。厚さが異なる作用としては、厚い所（Ａ１、Ａ２、Ａ３、Ａ４、Ａ５、Ａ６、Ａ７）は、主支持体、副支持体、第一支持体３１と第二支持体３２に連結し、連結強さを向上される。薄い所（Ａ８、Ａ９、Ａ１０、Ａ１１、Ａ１２、Ａ１３）は、変形によって、曲がる際の耐用回数を向上させる。

シート７００は、回転中及び停止状態において、異なる副支持体の回転角度や方向の偏差によって生じるサポートの凸凹を避け、副支持体４１、４２、４３、４４を滑らかに動かしうる。副支持体４１、４２、４３、４４は、主支持体１と共に、ヒンジが開かれた状態又は閉じられた状態にあろうか、回転中にあろうかを問わず、フレキシブルスクリーンに対して平滑なサポートを提供する。

第一支持体３１の裏側及び第二支持体３２の裏側には、ケーシング３３１と３４１も連結されている。第一支持台２１の裏側と第二支持台２２の裏側にもケーシング３３２と３４２が連結されている。ケーシング３３１とケーシング３３２は、重なる部分があり、ケーシング３３２とケーシング３４２は、重なる部分があり、上記ヒンジ構造のカバーに使用される。

図に示すとおり、２つの上記ヒンジによってモバイルターミナルのヒンジ装置が構成される。且つ２つのヒンジの回転軸１１、１２の軸線は、一対一に重合し、２つのヒンジの第一支持体３１は一体となり、２つのヒンジの第二支持体３２も一体となり、２つのヒンジの主支持体１も一体となる。２つのヒンジの第一支持体３１と主支持体１との間の副支持体は、数が等しく、且つ一対一で一体に連結され、２つのヒンジの第二支持体３２と主支持体１との間の副支持体は、数が等しく、且つ一対一で一体に連結される。

ヒンジの回転軸は、いつでも停止、いつでもポジショニングする機能を実現するために、摩擦力を提供する方式によって回転抵抗力をヒンジの回転軸に提供するトルク機構を備えていてもよい。図の中のすべてのヒンジの回転軸の回転又はスライド連結される部位には、いずれも上記トルク構造が設けられうる。

本発明によって提供されるフレキシブルスクリーン・モバイルターミナルは、携帯電話やＰＣなどであり、本のように折り畳むことができる。当該フレキシブルスクリーンには上記ヒンジ装置及びフレキシブルスクリーン１００が設置される。フレキシブルスクリーンは、フレキシブルスクリーン・モバイルターミナルの外側に設置され、第一支持体や第二支持体、主支持体、副支持体でフレキシブルスクリーンに対するサポートが構成される。

上記説明はただの本発明の最良の形態に過ぎないが、本発明の構造特徴はこれに限らず、本分野の技術者が本発明の分野において、行った変動又は修飾などはいずれも本発明の保護範囲に属する。

Claims (12)

1. 外側にフレキシブルスクリーンに対するサポートを提供する、フレキシブルスクリーン・モバイルターミナルのヒンジであって、
   前記ヒンジの回転軸を備えた主支持体と、
   前記ヒンジの回転軸に回転可能に連結された第一支持台と第二支持台と、
   第一支持台及び第二支持台に、それぞれスライド可能に連結された第一支持体と第二支持体と、
   第一支持体と主支持体との間及び第二支持体と主支持体の間に設けられ、かつ、前記ヒンジが閉じられる際の湾曲部位に対応して配置された副支持体と
   を備え、
   ヒンジは、
   第一支持台と共にヒンジの回転軸を中心として回転する第一ガイド構造と、
   第二支持台と共にヒンジの回転軸を中心として回転する第二ガイド構造と、
   をさらに備え、
   前記第一支持体と主支持体との間の副支持体は、前記第一ガイド構造に係合して案内される係合案内構造を有し、
   前記第二支持体と主支持体との間の副支持体は、前記第二ガイド構造に係合して案内される係合案内構造を有し、
   前記第一支持体と主支持体との間の副支持体は、前記第一支持台と共にヒンジの回転軸の周りに回転し、かつ、自転でき、
   前記第二支持体と主支持体との間の副支持体は、前記第二支持台と共にヒンジの回転軸の周りに回転、かつ、自転でき、
   前記自転軸線とヒンジの回転軸は平行であり、
   前記自転中心はフレキシブルスクリーンのサポート基準面またはその近くに位置され、
   前記ヒンジは、第一支持体と第二支持体とを軸として前記ヒンジの回転軸に同期させて回転させるためのシンクロナス制御機構をさらに備えた、
   フレキシブルスクリーン・モバイルターミナルのヒンジ。
2. 前記ヒンジはバンドをさらに備え、
   前記バンドは、弾性バンド又はフレキシブルバンド、もしくは弾性部材やフレキシブル部材によって引っ張られたバンドであり、
   前記バンドは、前記ヒンジの回転軸と交差する線路から副支持体と主支持体を繋ぎ、回転中及び停止状態における前記副支持体を滑らかに動かし、前記フレキシブルスクリーンに対して平滑なサポートを提供する、
   請求項１に記載のフレキシブルスクリーン・モバイルターミナルのヒンジ。
3. 前記副支持体と主支持体の外側近くにはいずれも溝が設置され、
   前記バンドは前記溝に通されており、溝のノッチにさらに連結されたプレートを備えている、請求項２に記載のフレキシブルスクリーン・モバイルターミナルのヒンジ。
4. 前記第一ガイド構造と第二ガイド構造は、いずれもガイド溝であり、
   前記第一支持体と主支持体との間の副支持体には、前記第一ガイド構造とフィットされるガイドピンがあり、
   前記第二支持体と主支持体との間の副支持体には、第二ガイド構造とフィットされるガイドピンがあり、
   前記第一支持体と主支持体との間の副支持体及び第二支持体と主支持体との間の副支持体が複数ある場合、第一支持体と主支持体との間の複数の副支持体及び第二支持体と主支持体との間の複数の副支持体は、順次に回転するようになる、請求項１に記載のフレキシブルスクリーン・モバイルターミナルのヒンジ。
5. 前記第一ガイド構造には、ヒンジが閉じ状態である時に、第一ガイド構造と、第一ガイド構造と係合し案内される係合案内構造の相対位置が安定状態になるように、第一ガイド構造と係合案内構造に対して規制構造が設けられ、
   前記第二ガイド構造には、ヒンジが閉じ状態である時に、第二ガイド構造と、第二ガイド構造と係合し案内される係合案内構造の相対位置が安定状態になるように、第二ガイド構造と係合案内構造に対して規制構造が設けられた、請求項１に記載のフレキシブルスクリーン・モバイルターミナルのヒンジ。
6. 前記シンクロナス制御機構には、ヒンジの回転軸と回転可能に連結される第一スイングアーム及び第二スイングアームが含まれ、且つ第一スイングアームと第二スイングアームはそれぞれ第一連結棒と第二連結棒の一端と連結され、第一連結棒と第二連結棒の回転軸線とヒンジの回転軸は垂直しており、第一連結棒と第二連結棒の他の一端はそれぞれ第一支持体と第二支持体に回転可能に連結される、請求項１に記載のフレキシブルスクリーン・モバイルターミナルのヒンジ。
7. 前記シンクロナス制御機構は、フレキシブルスクリーンのサポート基準面の裏側に位置し、フレキシブルスクリーンのサポート基準面と同一平面上に置かれない、請求項１に記載のフレキシブルスクリーン・モバイルターミナルのヒンジ。
8. 前記ヒンジのヒンジ連結軸には平行する第一軸と第二軸が含まれ、第一支持台は第一軸と回転可能に連結され、第二支持台は第二軸と回転可能に連結されており、シンクロナス制御機構中の第一スイングアームは第一軸と回転可能に連結され、第二スイングアームは第二軸と回転可能に連結される、請求項１に記載のフレキシブルスクリーン・モバイルターミナルのヒンジ。
9. 前記ヒンジには往復に繰り返して湾曲できるシートが設置され、前記シートは前記副支持体と主支持体端部付近の上表面上に位置し、前記シートの両端はそれぞれ第一支持体と第二支持体に連結される、請求項１に記載のフレキシブルスクリーン・モバイルターミナルのヒンジ。
10. 前記第一支持台と第二支持台上には、それぞれ第一ガイド溝、第二ガイド溝が設置され、
    前記第一支持体と第二支持体には、それぞれ第一ガイド溝と第二ガイド溝がスライド連結される第一スライダーと第二スライダーが連結され、
    前記第一スライダー及び／又は第二スライダーには、凹溝が設置され、
    前記第一支持台及び／又は第二支持台には、スナップリングが設置され、
    前記スナップリングに凹溝にフィットされる突起部が設置され、前記凹溝と突起部のフィッティングによってヒンジを開く又は閉じ位置に入る際の触感を提供する、
    請求項１に記載のフレキシブルスクリーン・モバイルターミナルのヒンジ。
11. 請求項１から１０までの何れか一項に記載のヒンジを２つ含み、
    ２つのヒンジの回転軸の軸線は、軸線方向において一対一で重合されており、
    ２つのヒンジの第一支持体は一体となり、
    ２つのヒンジの第二支持体も一体となり、
    ２つのヒンジの主支持体も一体となり、
    ２つのヒンジの第一支持体と主支持体との間の副支持体は、数が等しく、且つ一対一で一体に連結されており、
    ２つのヒンジの第二支持体と主支持体との間の副支持体は、数が等しく、且つ一対一で一体に連結されている、
    フレキシブルスクリーン・モバイルターミナルのヒンジ装置。
12. 請求項１１に記載のヒンジ装置及び前記フレキシブルスクリーンが設置され、前記フレキシブルスクリーンはフレキシブルスクリーン・モバイルターミナルの外側に設置される、フレキシブルスクリーン・モバイルターミナル。
    
    

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