JP6752430B1 - フィルタープレス型脱水乾燥装置、及び、このフィルタープレス型脱水乾燥装置を用いた脱水乾燥方法 - Google Patents

フィルタープレス型脱水乾燥装置、及び、このフィルタープレス型脱水乾燥装置を用いた脱水乾燥方法 Download PDF

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Abstract

【課題】加圧空気又はスチームを利用し、脱水効率の向上と乾燥を両立させたフィルタープレス型脱水乾燥装置を提供すること。【解決手段】本発明に係るフィルタープレス型脱水乾燥装置は、隣接する板状の脱水濾盤に挟まれた2枚の瀘布間にスラリーを高圧充填し、このスラリーから水を分離吸水して脱水ケーキを生成するフィルタープレス型脱水乾燥装置であって、第1ポンプと、前記第1ポンプよりも液送圧力が高く、前記第1ポンプと並列に接続されているスラリーを送り込む第2ポンプと、前記脱水濾盤及び前記濾布を有し、前記第1ポンプ又は前記第2ポンプからスラリーが送り込まれる脱水機と、前記脱水機に接続され、前記脱水機に送り込まれたスラリーから吸水して脱水ケーキを得る真空ポンプと、前記真空ポンプによって得られた前記脱水ケーキに加熱空気又はスチームを送り込み前記脱水ケーキを乾燥させる乾燥装置と、有する。【選択図】図1

Description

本発明は、圧入されたスラリーを脱水するフィルタープレス型脱水乾燥装置、及び、このフィルタープレス型脱水乾燥装置を用いた脱水乾燥方法に関するものである。
従来から、圧入されたスラリーを脱水するフィルタープレス型脱水装置が知られている。そのようなものとして、特許文献1には「平板状であって、両方の面には周縁部を残して脱水ケーキを保持するための凹陥部が設けられ、前記両方の面を垂直に貫通する軸孔を備え、前記凹陥部の底面に溝状の排水路が形成され、前記排水路に一端を開口させて前記周縁部に他端を開口させた接続管とを備えた複数枚の脱水濾盤と、隣接する前記脱水濾盤に挟まれた少なくとも2 枚の濾布と、前記濾布を間に挟んだ前記複数の脱水濾盤を、前記軸孔を連通させた状態で相互に密着させるようにして保持するプレス装置と、前記脱水濾盤の軸孔を通じて、前記2枚の濾布間にスラリーを送り込む液送ポンプと、同様に前記2枚の濾布間にスラリーを送り込むものであって、前記液送ポンプよりも液送圧力の高い加圧ポンプと、前記脱水濾盤の接続管に接続されて、前記2枚の濾布を介して前記排水路側に前記スラリーに含まれた水を吸引する真空ポンプと、装置全体の動作を制御する制御装置とを備えたフィルタープレス型脱水装置」が記載されている。
特許文献1に記載のフィルタープレス型脱水装置は、液送ポンプ及び加圧ポンプの2つを液送ポンプの液送負荷に応じて使い分け、スラリーを加圧供給し、真空ポンプによりスラリーに含まれた水を吸引し、濾布間から脱水ケーキを取り出すようにしたものである。つまり、特許文献1に記載のフィルタープレス装置は、多量の水分を含むスラリーから水分を分離して得られる脱水ケーキをコンパクトにすることを可能にしている。なお、スラリーとは、種々の産業で生じる泥状物(例えば、泥、廃液、残渣など)の総称である。種々の産業としては、例えば、下水、屎尿、樹脂、写真、冶金、農業、飲料(コーヒー抽出粕や茶粕等)、水産、家畜、土木等が考えられる。
特許第5753703号
特許文献1に記載のフィルタープレス型脱水装置を含め、そのような装置には、脱水時間をさらに短縮化しつつ脱水効率をより向上させることが求められている。しかしながら、特許文献1に記載のフィルタープレス装置では、脱水時間の短縮と脱水効率の向上に対しての対策が十分ではない。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、加圧空気又はスチームを利用し、脱水効率の向上と乾燥を両立させたフィルタープレス型脱水乾燥装置、及び、このフィルタープレス型脱水乾燥装置を用いた脱水乾燥方法を提供することを目的としている。
本発明に係るフィルタープレス型脱水乾燥装置は、隣接する板状の脱水濾盤に挟まれた2枚の瀘布間にスラリーを高圧力で充填しながら水を分離吸水して脱水ケーキを生成するフィルタープレス型脱水乾燥装置であって、第1ポンプと、前記第1ポンプよりも液送圧力が高く、前記第1ポンプと並列に接続されているスラリーを送り込む第2ポンプと、前記脱水濾盤及び前記濾布を有し、前記第1ポンプ又は前記第2ポンプからスラリーが送り込まれる脱水機と、前記脱水機に接続され、前記脱水機に送り込まれたスラリーから吸水して脱水ケーキを得る真空ポンプと、前記真空ポンプによって得られた前記脱水ケーキに加熱空気を送り込み前記脱水ケーキを乾燥させる乾燥装置と、有する、ものである。
本発明に係るフィルタープレス型脱水乾燥装置は、前記第2ポンプが前記熱媒発生及び熱媒供給機能として発動する、構成とすることができる。
本発明に係るフィルタープレス型脱水乾燥装置は、前記脱水ケーキを外部から加熱することで前記脱水ケーキを乾燥させる加熱装置を別に設けた、構成とすることができる。
本発明に係るフィルタープレス型脱水乾燥装置を用いた脱水乾燥方法は、隣接する板状の脱水濾盤に挟まれた2枚の瀘布間にスラリーを高圧力で充填しながら水を分離吸水して脱水ケーキを生成するフィルタープレス型脱水乾燥装置を用いた脱水乾燥方法であって、第1ポンプを起動させて脱水機にスラリーを送り込み、前記第1ポンプの起動と同時又は前記第1ポンプの起動から所定時間経過後に真空ポンプを起動させて前記脱水機に送り込まれたスラリーから水を分離吸水し、前記第1ポンプの液送圧力が所定の値よりも高くなった際、前記第1ポンプよりも液送圧力が高い第2ポンプを起動させて前記脱水機にスラリーを送り込み、所定時間後に、前記真空ポンプを起動させて吸水を継続しつつ、熱媒発生及び熱媒供給機能を発動させて生成された脱水ケーキに加熱空気又はスチームを送り込み前記脱水ケーキを乾燥させる、ようになっている。
本発明に係るフィルタープレス型脱水乾燥装置を用いた脱水乾燥方法は、前記第2ポンプを前記熱媒発生及び熱媒供給機能として発動させることによって、前記脱水ケーキに加熱空気又はスチームを送り込む、構成とすることができる。
本発明に係るフィルタープレス型脱水乾燥装置によれば、脱水ケーキに加熱空気又はスチームを送り込み脱水ケーキを乾燥させる乾燥装置を有しているので、真空ポンプによる脱水に加え、脱水ケーキの含水率を大幅に低減することが可能になる。したがって、本発明に係るフィルタープレス型脱水乾燥装置によれば、脱水時間の短縮と脱水効率の向上の両立を実現することが可能になる。
本発明に係るフィルタープレス型脱水乾燥装置によれば、第2ポンプが熱媒発生及び熱媒供給機能として機能するので、乾燥装置を別途設ける必要がなく、大型化を回避でき、低コストが実現する。
本発明に係るフィルタープレス型脱水乾燥装置によれば、脱水ケーキを加熱乾燥させる加熱装置を設けたので、脱水ケーキの含水率をさらに低減することができる。
本発明に係るフィルタープレス型脱水乾燥装置を用いた脱水乾燥方法によれば、真空ポンプを起動させつつ、脱水されたスラリーから生成された脱水ケーキに加熱空気又はスチームを送り込み、脱水ケーキを乾燥させるようになっているので、真空ポンプによる吸水及び加熱空気又はスチームによる乾燥によって脱水ケーキの含水率を大幅に低減できることになる。したがって、本発明に係るフィルタープレス型脱水乾燥装置を用いた脱水乾燥方法によれば、脱水時間の短縮と脱水効率の向上の両立を実現することが可能になる。
本発明に係るフィルタープレス型脱水乾燥装置を用いた脱水乾燥方法によれば、熱媒発生及び熱媒供給機能として機能する第2ポンプによって、脱水ケーキに加熱空気又はスチームを送り込む、構成とすることができるので、装置の複雑化を回避でき、簡単な構成で脱水ケーキの含水率を低減することができる。
本発明の実施の形態に係るフィルタープレス型脱水乾燥装置の概略構成図である。 本発明の実施の形態に係るフィルタープレス型脱水乾燥装置の外観構成の一例を示す側面図である。 本発明の実施の形態に係るフィルタープレス型脱水乾燥装置の脱水機の構成を概略的に示す分解図である。 本発明の実施の形態に係るフィルタープレス型脱水乾燥装置の脱水機に使用される脱水濾盤の構成の一例を概略的に示す正面図である。 本発明の実施の形態に係るフィルタープレス型脱水乾燥装置の脱水機の一部を拡大して概略的に示す内部構成図である。 本発明の実施の形態に係るフィルタープレス型脱水乾燥装置のプレス装置の作用を概略的に示す構成図である。 本発明の実施の形態に係るフィルタープレス型脱水乾燥装置による脱水ケーキの生成過程の流れの一例を説明するための概略図である。 本発明の実施の形態に係るフィルタープレス型脱水乾燥装置の制御動作の流れを示すフローチャートである。
図1は、本発明の実施の形態に係るフィルタープレス型脱水乾燥装置100の概略構成図である。図2は、フィルタープレス型脱水乾燥装置の外観構成の一例を示す側面図である。図1及び図2に基づいて、フィルタープレス型脱水乾燥装置100の構成及び動作について説明する。なお、図2においては、フィルタープレス型脱水乾燥装置100の要部を図示している。
フィルタープレス型脱水乾燥装置100は、隣接する濾盤に挟まれた2枚の濾布間にスラリーを高圧力で充填しながら水を分離して脱水ケーキを生成するものである。なお、スラリーとは、上述したように、種々の産業で生じる泥状物の総称である。
フィルタープレス型脱水乾燥装置100には、凝集槽110及びスラリー槽120が接続されている。
凝集槽110は、排水処理プラント170から処理対象となるスラリーを受け入れ、貯留するものである。また、凝集槽110は、スラリーに凝集剤を混入して水分を分離しやすいように処理するものである。
スラリー槽120は、凝集槽110と接続し、凝集槽110で脱水処理の準備ができたスラリーを貯留するものである。
ここで、スラリーについて説明する。
スラリーは、フィルタープレス型脱水乾燥装置100の処理対象物となるものである。スラリーとは、一般的に、液体中に鉱物や汚泥などが混ざった混合物の総称である。種々の産業で生じる泥状物(例えば、泥、廃液、残渣など)がスラリーの例として挙げられる。また、種々の産業としては、例えば、下水、屎尿、樹脂、写真、冶金、農業、飲料(コーヒー抽出粕や茶粕等)、水産、家畜、土木等が考えられる。つまり、これらの産業で生じる、液体中に鉱物や汚泥などが混ざった混合物がスラリーである。また、スラリーには多くの微生物が含まれている。微生物細胞の内部にも水分が多く含まれている。
なお、スラリー槽120と凝集槽110との間を、スラリーが行き来できるようにしてもよい。このような構成であれば、凝集剤を混入するために、スラリー槽120に貯留したスラリーを凝集槽110に移動させ、そのスラリーを、再度スラリー槽120に戻すことができる。たとえば、脱水処理するスラリーが濾布の目よりも小さい微粒子を多く含む場合に有効な処理であり、スラリーに多く含まれている微粒子をさらに凝集させることが可能になる。
フィルタープレス型脱水乾燥装置100は、スラリーに含まれている水分を脱水し、脱水ケーキ150を得るものであり、低圧ポンプ10、高圧ポンプ20、脱水機30、プレス装置31、圧縮エアータンク40、真空ポンプ50、及び、制御装置60を備えている。また、フィルタープレス型脱水乾燥装置100は、油圧装置70、第1切替バルブ71、第2切替バルブ72、第1圧力調整バルブ73、第2圧力調整バルブ74を備えている。脱水ケーキ150は、図1に示すように、中心部に貫通孔が形成された円盤状となって、取り出されることになる。
低圧ポンプ10は、スラリー槽120に接続され、スラリー槽120に貯留されているスラリーを脱水機30に送り込むものである。低圧ポンプ10は、空又は空に近い状態の脱水機30にスラリーを送り込む。このとき、低圧ポンプ10は、スペックの許容範囲で最大にスラリーを脱水機30に送り込むように設定されている。なお、低圧ポンプ10の「低圧」とは、高圧ポンプ20よりも液送圧力が低いことを意味しているものであり、特段の数値を特定しているものではない。この低圧ポンプ10が「第1ポンプ」に相当する。
高圧ポンプ20は、低圧ポンプ10と並列となるようにスラリー槽120に接続され、低圧ポンプ10と同様に、スラリー槽120に貯留されているスラリーを脱水機30に送り込むものである。高圧ポンプ20は、脱水の進んだ脱水ケーキ150にさらにスラリーを送り込むものである。このとき、高圧ポンプ20は、たとえば毎平方センチメートルあたり20〜70キログラムといった圧力でスラリーを脱水機30に送り込む。こうすることで、脱水ケーキ150を圧縮することができ、脱水ケーキ150の密度が高いものとなる。この高圧ポンプ20が「第2ポンプ」に相当する。
また、高圧ポンプ20は、圧縮して生成された脱水ケーキ150に加熱空気又はスチームを送り込む熱媒発生及び熱媒供給機能としても機能する。高圧ポンプ20を熱媒発生及び熱媒供給機構として利用することで、真空ポンプ50の吸水によって得られた脱水ケーキ150に高圧の加熱空気又は高圧スチームを直接送り込むことができ、脱水ケーキ150の乾燥を効果的に実行することができる。例えば、脱水ケーキ150内を空気が通過できない場合であっても、断熱圧縮により圧縮比を5(体積を20%)にすれば、理論値として27℃が300℃になる。そのため、脱水ケーキ150を空気が通過しない場合であっても、脱水ケーキ150の乾燥には有効である。この場合、高圧ポンプ20としてはピストンポンプを利用する。そして、油圧装置70を用いてピストンポンプを駆動させる。なお、熱媒発生は、熱媒(脱水ケーキ150を加熱することができる熱媒)を発生させる装置や機構であればよい。また、熱媒供給機能は、熱媒(脱水ケーキ150を加熱することができる熱媒)を供給できる装置や機構であればよい。熱媒発生及び熱媒供給機構を別々に設けてもよいし、熱源発生及び熱媒供給機構を一体として設けてもよい。
なお、熱媒発生及び熱媒供給機構を高圧ポンプ20とは別に設けてもよい。また、脱水ケーキ150には加熱空気又はスチームのいずれかを送り込むようにすればよい。こうすれば、脱水ケーキ150をさらに短い時間で乾燥させることが可能になる。さらに、排熱を利用して、脱水ケーキ150に送り込むようにしてもよい。
脱水機30は、複数の濾盤ユニット33を保持している。また、脱水機30には、プレス装置31が接続されている。したがって、脱水機30は、複数の濾盤ユニット33がプレス装置31で加圧された状態でスラリーが供給されるものである。
圧縮エアータンク40は、濾盤ユニット33を洗浄したり、濾盤ユニット33から脱水ケーキ150を一気に剥離させたりするため、濾盤ユニット33に加圧空気を送るものである。また、圧縮エアータンク40は、脱水ケーキ150を乾燥させるために利用される加熱空気となる加圧空気を貯留するものとしても機能する。
真空ポンプ50は、脱水機30の各濾盤ユニット33から強制的に水分を抜き取るものである。
油圧装置70は、プレス装置31を駆動するものである。また、油圧装置70によって、高圧ポンプ20や第1切替バルブ71を駆動するようにしてもよい。
第1切替バルブ71は、スラリー槽120の下流に接続され、スラリーの流れを低圧ポンプ10又は高圧ポンプ20に切り替えるものである。
第2切替バルブ72は、低圧ポンプ10及び高圧ポンプ20の下流に接続され、第1切替バルブ71と同様にスラリーの流れを低圧ポンプ10又は高圧ポンプ20に切り替えるものである。
第1圧力調整バルブ73は、脱水機30と真空ポンプ50との間に接続され、脱水機30内の圧力を調整するものである。
第2圧力調整バルブ74は、圧縮エアータンク40と脱水機30との間に接続され、脱水機30内の圧力を調整するものである。
制御装置60は、低圧ポンプ10、高圧ポンプ20、プレス装置31、圧縮エアータンク40、真空ポンプ50、油圧装置70、第1切替バルブ71、第2切替バルブ72、第1圧力調整バルブ73、第2圧力調整バルブ74の駆動を制御するものである。
なお、第1圧力調整バルブ73及び第2圧力調整バルブ74が、脱水機30の上流側及び下流側にそれぞれ1つ設置されている場合を例に示しているが、流路の本数に応じて第1圧力調整バルブ73及び第2圧力調整バルブ74の個数を決定すればよい。
フィルタープレス型脱水乾燥装置100には、さらに排水タンク130が接続されている。排水タンク130は、真空ポンプ50に接続されており、真空ポンプ50で抜き取られた水分が貯留されるものである。排水タンク130は、外部の排水設備140に接続されている。排水タンク130から排水設備140に送られた水分は、排水設備140で排水処理される。排水設備140では、例えば生物処理や濃縮・乾燥処理が行われ、排水が廃棄されたり再利用されたりする。なお、真空ポンプ50を排水タンク130及び排水設備140に接続している場合を例に示しているが、真空ポンプ50を排水処理プラント170に接続するようにしてもよい。
図3は、フィルタープレス型脱水乾燥装置100の脱水機30の構成を概略的に示す分解図である。図4は、フィルタープレス型脱水乾燥装置100の脱水機30に使用される脱水濾盤33cの構成の一例を概略的に示す正面図である。図3及び図4に基づいて、フィルタープレス型脱水乾燥装置100の脱水機30の構成について説明する。なお、図3及び図4では、スラリーの流れ方向を矢印で図示している。
濾盤ユニット33は、図3の左側から順に、濾布33a、パンチングメタル33b、脱水濾盤33c、パンチングメタル33d、濾布33eを重ね合わせて一組としたものである。それらの全部の中心はそれぞれの面を垂直に貫通されており、濾盤ユニット33が構成されることで連結され貫通孔37が形成されることになる。
脱水濾盤33cは、鉄やアルミ等の金属製であって、円盤状に構成されている。脱水濾盤33cの両方の面(図3の左右両側の面)は皿状となるように構成されている。つまり、脱水濾盤33cの両面部は、周縁部を残して凹むような凹部36が形成されている。なお、脱水濾盤33cの形状を円盤状に限定するものではなく、平板状であれ多角形状であってもよい。例えば、脱水濾盤33cの形状を四角形状にすることで、円盤状の直径と四角形状の一辺の長さが同じ場合、四角形状の方の濾過面積が1.27倍増えることになる。
図4に示すように、脱水濾盤33cの凹部36の底面には、多数の突起38を形成しておくとよい。例えば、正面視円形状又は正面視円弧状に突起38を複数条形成するとよい。このようにしておけば、突起38の間が溝となって排水路39として機能することになる。排水路39を形成することで、脱水濾盤33cにおける排水効率を向上させることが可能になる。
パンチングメタル33b及びパンチングメタル33dは、複数の貫通孔を有する金属板等により構成され、脱水濾盤33cの凹部36の底面を覆うように配置される。そして、パンチングメタル33bに濾布33aを密着させる。同様に、パンチングメタル33dに濾布33eを密着させる。パンチングメタル33b及びパンチングメタル33dは、濾布33a及び濾布33eを平坦な状態で支持するものである。パンチングメタル33b及びパンチングメタル33dの貫通孔は、水分を図3の紙面左側から紙面右側の方向に通過させる。濾布33a及び濾布33eがパンチングメタル33b及びパンチングメタル33dを介して脱水濾盤33cの両方の皿状の面に密着すると、脱水ケーキ150を保持するための空間が形成される。
なお、貫通孔37が濾盤ユニット33の中心部に1つ形成されている場合を例に示しているが、中心以外の部分に複数あっても構わない。また、脱水濾盤33cの凹部36の底面に形成する突起38の形状を特に限定するものではない。例えば、突起38を条ではなく、突起38を正面視多角形状としてランダム又は規則的に配置してもよい。いずれの場合も、突起38の間を排水路39として機能させることができる。
脱水濾盤33cの周縁部には、接続管33gが設けられている。接続管33gは、一端が脱水濾盤33cの内部に開口し、他端が脱水濾盤33cの周縁部から突出して開口している。接続管33gの他端には、真空ポンプ50や圧縮エアータンク40が接続される。このように構成された濾盤ユニット33を複数重ね合わせて脱水機30にセットする。
なお、脱水濾盤33cが真空ポンプ50や圧縮エアータンク40と連通する構成であればよく、接続管33gを必ずしも設置する必要はない。
図5は、フィルタープレス型脱水乾燥装置100の脱水機30の一部を拡大して概略的に示す内部構成図である。図5に基づいて、脱水ケーキ150の形成過程について説明する。なお、図5においては、便宜的に、2つの濾盤ユニット33を密着させた状態を例に示している。
図5に示すように、脱水機30においては、隣接する脱水濾盤33cに、それぞれ2枚の濾布(左側から濾布33e、濾布33a、以下単に濾布と称する場合がある)が挟まれる。2つの濾布を間に挟んだ脱水濾盤33cは、貫通孔37を連通させた状態で相互に保持される。脱水濾盤33cの凹部36に2つのパンチングメタル(左側からパンチングメタル33d、パンチングメタル33b、以下単にパンチングメタルと称する場合がある)を設置する。脱水濾盤33cは皿状に構成されているので、脱水濾盤33cの周辺縁部と凹部36によって、皿状の窪みができる。この窪みにパンチングメタルが設置されることになる。
2枚の脱水濾盤33cによって円板状の空間(空間部101)ができることになる。この空間部101に2つの濾布を密着させる。この状態で貫通孔37を介して2つの濾布の間にスラリーを圧入する。スラリーに含まれた水分は、2つの濾布の目、パンチングメタルの貫通孔を通過し、さらに突起38の間に形成されている排水路39に達する。
脱水濾盤33cの周辺縁部には、接続管33gが設けられている。接続管33gの一端は排水路39に連通している。そのため、接続管33gに真空ポンプ50を接続し、真空ポンプ50を駆動することによって排水路39に至った水分を接続管33g側に吸引することが可能になる。
低圧ポンプ10及び高圧ポンプ20によって、スラリーは空間部101に連続的に取り込まれている。なお、濾布の縁は脱水濾盤33cの周辺縁部に例えばクリップバンド(図示省略)を用いて固定することができる。また、隣接する脱水濾盤33cが接触する周縁部には、シール部材161が設けられており、脱水ケーキ150が形成される円板状の空間を密閉している。脱水ケーキ150は、脱水濾盤33cを取り外しても、濾布に貼り付いて簡単には離脱しない。そこで、接続管33gの一方の端部から圧縮エアータンク40を使用して加圧空気を吹き込む。これにより、濾布が膨らんで脱水ケーキ150が空気の圧力で濾布から離脱して落下する。
図6は、フィルタープレス型脱水乾燥装置100のプレス装置31の作用を概略的に示す構成図である。図6に基づいて、フィルタープレス型脱水乾燥装置100を構成する濾盤ユニット33とプレス装置31との関係からプレス装置31の作用について説明する。
各濾盤ユニット33の組立が終わると、各濾盤ユニット33を脱水機30にセットする。各濾盤ユニット33の脱水濾盤33cの外周部にはアーム部33fが突出するように設けられている。このアーム部33fはガイドレール102を介して紙面左右側(貫通孔37の軸方向)に移動可能になっている。プレス装置31は、重なり合った複数の濾盤ユニット33に圧力をかけて互いに密着させる。これは、空間部101に圧入されるスラリーが、各脱水濾盤33cの周縁部から漏出しないようにするためである。
脱水処理が終了すると、プレス装置31が各濾盤ユニット33を密着させる力を開放する。ここで、圧縮エアータンク40から接続管33gを通じて加圧空気が吹き込まれる。これにより、濾布が膨らみ、濾布に挟まれた脱水ケーキ150が濾布から離脱して下方に落下する。
ここで、フィルタープレス型脱水乾燥装置100の動作の一例について説明する。
図7は、フィルタープレス型脱水乾燥装置100による脱水ケーキ150の生成過程の流れの一例を説明するための概略図である。図8は、フィルタープレス型脱水乾燥装置100の制御動作の流れを示すフローチャートである。ここでは、フィルタープレス型脱水乾燥装置100の動作の一例として、脱水機30を減圧にした状態でスラリーを充填していく場合を例に説明するが、脱水機30を減圧にしない状態でスラリーを充填するようにしてもよい。
フィルタープレス型脱水乾燥装置100の制御動作の主体は基本的に制御装置60が担っている。
制御装置60は、例えば、プログラムや情報を記憶する記憶部、外部の通信機器と情報を送受信する通信部、情報の入出力、表示、通信、プログラムの実行などを処理する制御部などを有している。
制御装置60は、濾盤ユニット33が所定の場所に置かれ、スイッチが操作させると、油圧装置70を介してプレス装置31を起動する。プレス装置31が起動されると、各濾盤ユニット33が相互に密着するように駆動し、その状態を保持する。つまり、濾盤ユニット33がセットされる(ステップS01)。次に、制御装置60は、低圧ポンプ10を駆動する(ステップS02)。
低圧ポンプ10が駆動すると、スラリー槽120に貯留されているスラリーが脱水機30に送り込まれる(図7(A)に示す右向きの矢印)。制御装置60は、低圧ポンプ10の駆動と同時又は低圧ポンプ10の起動後所定時間経過後に、真空ポンプ50を起動する(ステップS03)。真空ポンプ50が駆動すると、脱水機30に送り込まれたスラリーから水分が吸引されていく。つまり、真空ポンプ50によって空間部101に吸引力が働き、スラリーに含まれている水分が抜き取られていく(図7(A)に示す脱水濾液160)。また、このとき、第2圧力調整バルブ74を閉じ、脱水機30を減圧状態にしている。なお、真空ポンプ50の駆動中、第1圧力調整バルブ73は開放されている。ただし、脱水機30を減圧にしない状態でスラリーを充填する場合には、第2圧力調整バルブ74を開放すればよい。
低圧ポンプ10により脱水機30に送り込まれたスラリーは、2つの濾盤ユニットに挟まれた2枚の濾布の間、具体的には空間部101を満たしていく。空間部101には脱水ケーキ150が少しずつ生成されることになる。空間部101が満たされてくると、低圧ポンプ10の液送負荷(液送圧力)が上昇する。
そこで、制御装置60は、低圧ポンプ10の液送圧力が所定値以上になったかどうかを検知する(ステップS04)。制御装置60は、低圧ポンプ10の液送圧力が所定値以上になったことを検知すると(ステップS04;YES)、低圧ポンプ10を停止させ、高圧ポンプ20を起動する(ステップS05)。高圧ポンプ20が駆動すると、スラリー槽120に貯留されているスラリーが、低圧ポンプ10の液送負荷よりも大きな液送圧力で脱水機30に送り込まれる(図7(B)に示す右向きの矢印)。このときも、真空ポンプ50によって空間部101に吸引力が働き、スラリーに含まれている水分が抜き取られていく(図7(B)に示す脱水濾液160)。また、低圧ポンプ10から高圧ポンプ20に切り替える際に、第1切替バルブ71及び第2切替バルブ72も切り替えられる。なお、高圧ポンプ20を、低圧ポンプ10の液送圧力検知ではなく、低圧ポンプ10の駆動時間の経過によって駆動させてもよい。
水分の少ない脱水ケーキ150を生成するには、高圧でスラリーを送り込みつつ脱水ケーキ150を圧縮し、徐々に密度を増加していくことが望ましい。そこで、フィルタープレス型脱水乾燥装置100では、液送圧力の異なる2つのポンプ(低圧ポンプ10、高圧ポンプ20)を用い、空間部101が空いている間は、低圧ポンプ10を用い、空間部101が満たされた後は、高圧ポンプ20を用いて、スラリー供給の効率を向上させている。また、こうすることで、効率良く含水率の低い脱水ケーキ150が得られることにもなる。
制御装置60は、あらかじめ設定された所定時間が経過したかどうかを検知する(ステップS06)。制御装置60は、あらかじめ設定された所定時間が経過したことを検知すると(ステップS06;YES)、真空ポンプ50及び高圧ポンプ20を停止する(ステップS07)。
次に、制御装置60は、脱水ケーキ150を乾燥させる乾燥工程を実行する(ステップS08)。
具体的には、まず、制御装置60は、脱水工程終了後に圧縮エアータンク40を起動して、原料供給ライン(貫通孔37)にエアーを送り、供給ラインをパージ洗浄する。次に、制御装置60は、熱媒発生及び熱媒供給機能(例えば、高圧ポンプ20)を駆動して、脱水ケーキ150に加熱空気又はスチームを送り込む。加熱される空気は、圧縮エアータンク40に蓄積されている空気が高圧ポンプ20によって圧縮されることで加熱空気となる。この加熱空気は、第1切替バルブ71によって流路が切り替えられた状態で高圧ポンプ20が駆動することによって脱水ケーキ150に送り込まれる。また、スチームの場合は、図示省略のボイラーから供給されることになる。このとき、制御装置60は、第1圧力調整バルブ73及び第2圧力調整バルブ74によって、濾盤ユニット33を密閉状態に保っている。こうすることで、脱水ケーキ150の含水率が大幅に低減できることになる。なお、制御装置60は、所定時間経過後に乾燥工程を終了する。
乾燥工程が終了すると、制御装置60は、第2圧力調整バルブ74を開放することによって濾盤ユニット33の密閉状態を解除して常圧に戻し、プレス装置31により各濾盤ユニット33の締め付けを開放する。そして、濾盤ユニット33を開枠する(ステップS09)。また、制御装置60は、圧縮エアータンク40を起動する(ステップS10)。圧縮エアータンク40が起動すると、脱水ケーキ150を各濾盤ユニット33から容易に離脱させることができる。このようにして、脱水ケーキ150を取り出す(ステップS11)。制御装置60への指令については、フィルタープレス型脱水乾燥装置100に設置されている操作部を介して行ってもよく、有線又は無線などの通信によって行ってもよい。
図7に示すように、貫通孔37からスラリーが圧入されると、濾布の間の空間、つまり空間部101に脱水ケーキ150が生成されていく。貫通孔37からは連続的にスラリーが供給される。そして、最終的には、貫通孔37にスラリーが残留してしまう。貫通孔37に残ったスラリーは十分に脱水されない場ことがある。脱水ケーキ150を取り出す際に、貫通孔37の部分に残留しているスラリーが脱水ケーキ150と共に排出されると、脱水ケーキ150が再び水を含んだ状態になってしまう。
そこで、フィルタープレス型脱水乾燥装置100では、脱水ケーキ150を取り出す前に、貫通孔37に残留しているスラリーを強制的に排出する。制御装置60は、高圧ポンプ20及び真空ポンプ50を駆動させ、強制的にスラリーを押し出す。その結果、中心部に孔の空いた脱水ケーキ150が得られることになる。
フィルタープレス型脱水乾燥装置100で得られる脱水ケーキ150は、例えば、含水率15%以下である。そのため、得られた脱水ケーキ150は、これ以上の脱水が不要である。仮に、加熱乾燥をする場合であっても、含水率が著しく低いので、消費エネルギー及びエネルギーコストを十分に低減できる。
脱水対象のスラリーには、水分を細胞内に抱え込んでしまっている微生物が多く含まれている。微生物細胞内部に抱え込まれてしまっている水分を束縛水と呼ぶ場合もある。乾燥工程を実施せず、圧縮と真空吸引だけの場合、スラリーの表面上に目視できる水分は脱水できたとしても、束縛水の脱水までは十分にできているとはいえない。つまり、圧縮と真空吸引だけでは、微生物細胞内部にまでアクセスすることができず、束縛水の脱水が十分に実行できない。そこで、フィルタープレス型脱水乾燥装置100では、乾燥工程を実施することで、微生物細胞を直接的又は間接的に加熱することを可能にしている。こうすることで、微生物細胞内部にアクセスすることが可能になり、束縛水の脱水を可能にしているのである。そのため、フィルタープレス型脱水乾燥装置100によれば、含水率15%以下という極めて含水率の低い脱水ケーキ150を得ることが可能になる。
また、フィルタープレス型脱水乾燥装置100によれば、圧縮と真空吸引とを併用しつつ、加えて乾燥工程を実行するので、例えば、80〜90分程度の時間で、同時に複数枚の脱水ケーキ150を得ることができる。脱水ケーキ150の厚さは30mm、直径は数十センチメートルである。これにより、大量のスラリーを濃縮減量することが容易になる。スラリーを濃縮減量して得た脱水ケーキ150は、そのまま廃棄したり、あるいは他の用途に転用したりすることができる。例えば、脱水ケーキ150は、バイオマス燃焼ボイラーの燃料や又は固形燃料として利用することができる。さらに、脱水ケーキ150は、含水率が著しく低いので、運搬及び保管も容易となる。その結果、管理経費を大幅に低減できる。
脱水ケーキ150を乾燥させる乾燥工程の別の方法について説明する。
例えば、脱水ケーキ150を加熱乾燥させる加熱装置としてスチーム供給装置をフィルタープレス型脱水乾燥装置100に設け、濾盤ユニット33に原料供給ラインからスチームを供給する。こうすることで、空間部101に生成されている脱水ケーキ150を外部から加熱することができる。また、このとき、制御装置60は、第2圧力調整バルブ74を閉じ、真空ポンプ50を駆動して、空間部101を減圧状態としている。
なお、上記2つの乾燥工程(加熱空気又はスチームによる直接乾燥、及びスチームによる間接乾燥)を組み合わせた乾燥工程を採用してもよい。
本発明は、スラリーから水分を吸水(脱水)して、含水率が著しく低下した脱水ケーキを生成することがでるので、種々の産業(例えば、下水汚泥、屎尿消化汚泥、樹脂工場廃液、写真廃液、冶金工場廃液、農業工場廃液、飲料工場廃液、水産工場廃液、家畜の糞尿廃液、土木工事廃液等)で広く利用することができる。
10 :低圧ポンプ
20 :高圧ポンプ
30 :脱水機
31 :プレス装置
33 :濾盤ユニット
33a :濾布
33b :パンチングメタル
33c :脱水濾盤
33d :パンチングメタル
33e :濾布
33f :アーム部
33g :接続管
36 :凹部
37 :貫通孔
38 :突起
39 :排水路
40 :圧縮エアータンク
50 :真空ポンプ
60 :制御装置
70 :油圧装置
71 :第1切替バルブ
72 :第2切替バルブ
73 :第1圧力調整バルブ
74 :第2圧力調整バルブ
100 :フィルタープレス型脱水乾燥装置
101 :空間部
102 :ガイドレール
110 :凝集槽
120 :スラリー槽
130 :排水タンク
140 :排水設備
150 :脱水ケーキ
161 :シール部材
170 :排水処理プラント

Claims (3)

  1. 隣接する板状の脱水濾盤に挟まれた2枚の濾布間にスラリーを高圧力で充填しながら水を分離吸水して脱水ケーキを生成するフィルタープレス型脱水乾燥装置であって、
    第1ポンプと、
    前記第1ポンプよりも液送圧力が高く、前記第1ポンプと並列に接続されているスラリーを送り込む第2ポンプと、
    前記脱水濾盤及び前記濾布を有し、前記第1ポンプ又は前記第2ポンプからスラリーが送り込まれる脱水機と、
    前記脱水機に接続され、前記脱水機に送り込まれたスラリーから吸水して脱水ケーキを得る真空ポンプと、
    前記真空ポンプによって得られた前記脱水ケーキに加熱空気又はスチームを送り込み前記脱水ケーキを乾燥させる乾燥装置と、有し、
    前記第2ポンプが熱媒発生及び熱媒供給機能として発動する
    フィルタープレス型脱水乾燥装置。
  2. 前記脱水ケーキを外部から加熱することで前記脱水ケーキを乾燥させる加熱装置を別に設けた
    請求項1に記載のフィルタープレス型脱水乾燥装置。
  3. 隣接する板状の脱水濾盤に挟まれた2枚の濾布間にスラリーを高圧力で充填しながら水を分離吸水して脱水ケーキを生成するフィルタープレス型脱水乾燥装置を用いた脱水乾燥方法であって、
    第1ポンプを起動させて脱水機にスラリーを送り込み、
    前記第1ポンプの起動と同時又は前記第1ポンプの起動から所定時間経過後に真空ポンプを起動させて前記脱水機に送り込まれたスラリーから水を分離吸水し、
    前記第1ポンプの液送圧力が所定の値よりも高くなった際、前記第1ポンプよりも液送圧力が高い第2ポンプを起動させて前記脱水機にスラリーを送り込み、
    所定時間後に、前記真空ポンプを起動させて吸水を継続しつつ、熱媒発生及び熱媒供給機能として前記第2ポンプを発動させて、生成された脱水ケーキに加熱空気又はスチームを送り込み前記脱水ケーキを乾燥させる
    フィルタープレス型脱水乾燥装置を用いた脱水乾燥方法。
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