JP6751244B2 - オートチューニング装置 - Google Patents

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Description

この発明は、カスケード制御系における制御パラメータを調整するオートチューニング機能を有するオートチューニング装置に関するものである。
従来、カスケード制御系におけるPIDパラメータを算出しオートチューニングを行うPID制御装置が提案されている。以下の特許文献1には、スレーブ側閉ループ伝達関数を一次遅れ+むだ時間モデルで近似することによりマスタPIDコントローラのPIDパラメータを算出するPID制御装置が開示されている。
一方、シングルループによるPID制御装置において、PID制御を開始するまでの段取りを立てるため、PIDオートチューニングの終了時間を知りたいという要望があった。以下の特許文献2には、シングルループによるPIDオートチューニングの終了時間を予測可能なPID制御装置が開示されている。
特開2012−89004号公報 国際公開WO2014/087805号公報
しかし、カスケード制御系においてはその制御の複雑さから、制御パラメータのオートチューニング終了時間を予測することは困難であった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、カスケード制御系における制御パラメータのオートチューニング終了時間を予測することができるオートチューニング装置を得ることを目的とする。
(構成1)
PID制御を行うマスタコントローラと、少なくともP制御を行うスレーブコントローラとがカスケード接続されたカスケード制御系において使用され、前記マスタコントローラの制御パラメータであるマスタパラメータと前記スレーブコントローラの制御パラメータであるスレーブパラメータを調整するオートチューニングを行うためのオートチューニング機能を有するオートチューニング装置であって、
オートチューニングの実効指令を受けるオートチューニング管理部と、
制御対象の温度の制御を開始する前に、前記制御対象の温度が設定温度より低い期間では、前記制御対象に熱を加える加熱器をオン状態に設定し、前記制御対象の温度が前記設定温度以上の期間では、前記加熱器をオフ状態に設定することで、前記制御対象の温度を制御する温度制御部と、
前記温度制御部により制御されている制御対象の温度の計測値から前記マスタパラメータと前記スレーブパラメータを算出する制御パラメータ算出部と、
前記制御対象の温度の計測値を監視して、前記制御対象の温度が前記設定温度を通過するタイミングを検出する処理を実施し、前回の通過のタイミングから今回の通過のタイミングに至るまでの経過時間を計測する経過時間計測部と、
前記経過時間計測部により計測された経過時間を用いて、オートチューニングの終了時間を算出する時刻算出部と、
前記時刻算出部により算出されたオートチューニングの終了時間を提示する時刻提示部と、
を備えたオートチューニング装置。
(構成2)
前記経過時間計測部は、前記通過のタイミングを検出する毎に、前回の通過のタイミングから今回の通過のタイミングに至るまでの経過時間を計測し、
前記時刻算出部は、前記経過時間計測部により経過時間が計測される毎に、当該経過時間を用いて、オートチューニングの終了時間を算出し、
前記時刻提示部は、前記時刻算出部によりオートチューニングの終了時間が算出される毎に、当該終了時間を提示することを特徴とする構成1記載のオートチューニング装置。
(構成3)
前記時刻提示部は、前記時刻算出部によりオートチューニングの終了時間が算出される毎に、現在の時刻から当該終了時間に至るまでの時間をタイマーのカウント値に設定して、前記カウント値の減数処理を開始し、減数処理中のカウント値を提示することを特徴とする構成2記載のオートチューニング装置。
(構成4)
前記オートチューニング機能においてリミットサイクル法を用いる場合に、
前記経過時間算出部が、前記オートチューニングの終了時間に対して前記設定温度を切換える前の前記経過時間に基づき補正を行うことを特徴とする構成1から3の何れかに記載のオートチューニング装置。
(構成5)
前記オートチューニング機能においてリミットサイクル法を用いる場合に、
前記経過時間算出部が、前記設定温度の切換えにかかる時間を、前記設定温度切換前の前記経過時間に基づき予測することを特徴とする構成1から3の何れかに記載のオートチューニング装置。
(構成6)
前記オートチューニング機能においてリミットサイクル法を用いる場合に、
前記経過時間算出部が、前記設定温度の切換後、前記設定温度の切換えまでにかかった時間と、前記経過時間に基づき、前記オートチューニングの終了時間を算出することを特徴とする構成1から3の何れかに記載のオートチューニング装置。
この発明によれば、カスケード制御系におけるオートチューニングの終了時間を予測することができるオートチューニング装置を得ることができる。
本発明の実施の形態によるオートチューニング装置を示した概要図である。 本発明の実施の形態によるカスケード接続時のオートチューニング動作の概要を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態によるカスケード接続時のオートチューニング残り時間予測方法を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態によるカスケード接続時のオートチューニング残り時間予測方法の詳細を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態によるカスケード接続時のマスタATにおける測定値と時間の関係を示した概念図である。 本発明実施の形態によるカスケード接続時のオートチューニング実施時における、マスタ制御対象の設定温度と測定値、スレーブ制御対象の設定温度と測定値及びオートチューニング残り時間のシミュレーション結果を示す図である。
実施の形態
図1はこの発明の実施の形態によるオートチューニング装置を示す構成図である。
図1のオートチューニング装置100は、カスケード制御系において、マスタコントローラ9とスレーブコントローラ10における制御パラメータを算出するオートチューニング機能を有する。また、オートチューニング装置100は、当該オートチューニングの終了時間を予測する機能を有する。なお、カスケード制御系とは、図1におけるマスタコントローラ9、スレーブコントローラ10、温度制御部4、加熱器2、マスタ制御対象1_1、スレーブ制御対象1_2、スレーブ温度計測部3_2、マスタ温度計測部3_1等によって構成される制御ループのことを指す。
オートチューニング管理部11は、図示しない入力部等から入力されるオートチューニング指令に基づき、オートチューニング装置100の動作を開始させる。
マスタコントローラ9は例えばCPUを実装している半導体集積回路やワンチップマイコンなどから構成された制御コントローラであり、図示しない入力部等より入力された設定温度とマスタ温度計測部3_1より入力されるマスタ測定値PVmと、制御パラメータ算出部5から入力されるマスタパラメータに基づき、スレーブ設定温度SVsをスレーブコントローラ10へと出力する。
スレーブコントローラ10は例えばCPUを実装している半導体集積回路やワンチップマイコンなどから構成された制御コントローラであり、マスタコントローラ9より入力されたスレーブ設定温度SVsと、スレーブ温度計測部3_2より入力されるスレーブ測定値PVsと、制御パラメータ算出部5から入力されたスレーブパラメータに基づき、操作量MVを温度制御部4へと出力する。
温度制御部4は例えばCPUを実装している半導体集積回路やワンチップマイコンなどから構成されており、制御対象1の温度制御を開始する前に、スレーブ温度計測部3_2から出力されたスレーブ測定値PVsが示すスレーブ制御対象1_2の温度がスレーブコントローラ10のスレーブ設定温度SVsより低い期間では、加熱器2をオン状態に設定し、スレーブ制御対象1_2の温度がスレーブ設定温度SVs以上の期間では、加熱器2をオフ状態に設定することで、スレーブ制御対象1_2の温度を制御する温度調節器である。以下、温度制御部4にて実施される当該動作をONOFF制御とも称する。
ここで、加熱器2をオン状態に設定することは、加熱器2に対する加熱の操作量を例えば100%に設定することを意味し、加熱器2をオフ状態に設定することは、加熱器2に対する加熱の操作量を例えば0%に設定することを意味する。
加熱器2は制御対象1に熱を加えるヒータなどの機器である。
マスタ温度計測部3_1はマスタ制御対象1_1の温度を計測し、その計測値(PVm)を出力する温度センサである。
スレーブ温度計測部3_2はスレーブ制御対象1_2の温度を計測し、その計測値(PVs)を出力する温度センサである。
制御対象1は例えば薬液温度制御系であり、マスタ制御対象1_1は薬液温度であり、スレーブ制御対象1_2は薬液槽温度であり、加熱器2によりスレーブ制御対象1_2に熱が加えられて、マスタ制御対象1_1の温度がマスタコントローラ9にて設定されたマスタ設定温度SVmに制御される。
制御パラメータ算出部5は例えばCPUを実装している半導体集積回路、ワンチップマイコン、あるいは、乗算器や加算器などを備える計算機などから構成されており、温度計測部3より出力された計測値から、マスタコントローラ9における制御パラメータであるマスタパラメータと、スレーブコントローラ10における制御パラメータであるスレーブパラメータと、を算出し、それぞれマスタコントローラ9とスレーブコントローラ10へと出力する。
経過時間計測部6は例えばCPUを実装している半導体集積回路、ワンチップマイコン、あるいは、タイマーを備える計算機などから構成されており、マスタ温度計測部3_1及びスレーブ温度計測部3_2から入力されたそれぞれの計測値を監視して、マスタ制御対象1_1の温度がマスタ設定温度SVmを通過するタイミングを検出する処理を実施し、通過のタイミングを検出する毎に、前回の通過のタイミングから今回の通過のタイミングに至るまでの経過時間を計測する処理を実施する。
時刻算出部7は例えばCPUを実装している半導体集積回路、ワンチップマイコン、あるいは、乗算器や加算器などを備える計算機などから構成されており、経過時間計測部6により経過時間が計測される毎に、当該経過時間を用いて、オートチューニングが終了するまでの残り時間を算出する処理を実施する。
時刻提示部8は例えば7セグメント表示器やタイマーなどから構成されており、時刻算出部7によりオートチューニングの残り時間が算出される毎に、当該終了時間を表示する処理を実施する。
また、時刻提示部8は時刻算出部7によりオートチューニングの残り時間が算出される毎に、当該残り時間をタイマーのカウント値に設定して、そのカウント値の減数処理を開始し、減数処理中のタイマーのカウント値を表示する処理を実施する。
次に、オートチューニング装置100のカスケード制御におけるオートチューニング動作について説明する。
以下、オートチューニングのことを単にATとも称する。
また、ここではマスタコントローラ9、スレーブコントローラ10がともにPID制御を実行する例を記載し、それぞれの制御パラメータである、マスタパラメータ、スレーブパラメータのことを、それぞれ、マスタPIDパラメータ、スレーブPIDパラメータとも称する。
図2はこの発明の実施の形態によるPID制御のAT動作概要を示すフローチャートである。
ここでは、スレーブコントローラ10において2回のリミットサイクル動作(ステップS201、S202)を実行し、制御パラメータ算出部がスレーブコントローラ10のPIDパラメータを求める例を記載する。以下、当該動作をスレーブATとも称する。
また、マスタコントローラ9において2回のリミットサイクル動作(ステップS203、S204)を実行し、マスタコントローラ9のPIDパラメータを求める例を記載する。以下、当該動作をマスタATとも称する。
まず、オートチューニング管理部11に入力されたAT実効指令によりATを開始する。
まずは1回目のスレーブATを実行する(ステップS201)。スレーブコントローラ10は、スレーブ測定値PVsと、1回目のスレーブAT動作時にはあらかじめ設定されているスレーブ設定温度SVsと、に基づき、温度制御部4を通じてスレーブ制御対象1_2のONOFF制御を行う。スレーブ測定値PVsがスレーブ設定温度SVsに到達するたびに加熱器2のONOFFを切換え、事前に設定された切換回数に到達するまで、ONOFF制御を行う。
なお、ここでは切換回数を6回としている。
制御パラメータ算出部5は、スレーブ測定値PVsを監視し、事前に設定された回数のONOFF制御が完了すると、当該制御の結果により生じたリミットサイクル波形を記録し、ATを終了する。1回目のスレーブATが終了すると、ステップS202へと進む。
次に2回目のスレーブATを実行する(ステップS202)。2回目のスレーブATでは、1回目のスレーブATにより得られたリミットサイクル波形の振幅に対して、事前に設定された定数であるk倍離れた値を2回目のスレーブ設定温度SVsとする。そして、1回目スレーブATと同様に、切換回数分のONOFF制御を行う。これにより制御パラメータ算出部5は、スレーブ側制御対象を一次遅れ+むだ時間近似モデルで同定を行い、以下の式1から式3で表されるスレーブPIDパラメータを得る。
Figure 0006751244
Figure 0006751244
但し、Gsはスレーブ制御対象1_2の伝達関数、Kはスレーブ制御対象1_2の定常ゲイン、Tは等価時定数、Lは等価むだ時間、SVs1は1回目のスレーブATにおける目標値、θs1は1回目のスレーブATにおけるオンオフのデューティ比、SVs2は2回目のスレーブATにおける目標値、θs2は2回目のスレーブATにおけるオンオフのデューティ比である。
さらにAT時のリミットサイクル波形からスレーブ側制御対象の限界ゲイン:Kcsと限界周期:Tcsを算出し、等価時定数:Tと等価むだ時間:Lが以下の数3により算出される。
Figure 0006751244
このようにしてスレーブPIDパラメータが算出されるとスレーブATを終了し、ステップS203へと進む。
次に、1回目のマスタATを実行する(S203)。AT実効指令に基づき、マスタコントローラ9は、あらかじめ設定されたマスタ設定温度SVmと、に基づきスレーブコントローラ10及び温度制御部4を通じてマスタ制御対象1_1の温度を制御するONOFF制御を行う。PVmがSVmに到達するたびに加熱器2のONOFFを切換え、事前に設定された切換回数に到達するまで、ONOFF制御を行う。
なお、スレーブATと同様に、事前に設定された切換回数を6回としている。
制御パラメータ算出部5は、マスタ測定値PVmと、スレーブ測定値PVsを監視し、事前に設定された回数のONOFF制御が完了すると、当該制御の結果により生じたリミットサイクル波形をそれぞれ記録する。事前に設定された回数のONOFF制御が終了し、1回目のマスタスレーブATが終了すると、ステップS204へと進む。
次に、2回目のマスタATを実行する(ステップS205)。2回目のマスタATでは1回目のマスタATにより得られたリミットサイクル波形の振幅に対して、事前に設定された定数であるk倍離れた値を2回目の設定温度SVmとする。
そして1回目のマスタATと同様に事前に設定された切換回数に到達するまでONOFF制御を行う。制御パラメータ算出部5は、当該制御により生じるマスタ測定値PVmとスレーブ測定値PVsのリミットサイクル波形からマスタ制御対象1_1の伝達関数の数式モデルを得る。マスタ制御対象1_1の伝達関数をスレーブ制御対象1_2と同様にむだ時間+一時遅れモデルで近似した場合、以下の式4から6で表されるマスタPIDパラメータを得る。
Figure 0006751244
Figure 0006751244
但し、Kはマスタ側制御対象1_1の定常ゲイン、Tは等価時定数、Lは等価むだ時間、SVm1、θm1は、1回目のマスタATの目標値とオンオフデューティ比、SVm2、θm2は、2回目のマスタATの目標値とオンオフデューティ比であり、Kは式1より求まるスレーブ側制御対象1_2の定常ゲインである。
さらに制御パラメータ算出部5は、マスタ側制御対象1_1の限界ゲイン:Kcmと限界周期:Tcmを算出し、等価時定数:Tと等価むだ時間:Lを下式により求めマスタPIDパラメータを得る。
Figure 0006751244
但し、Tcmはリミットサイクル周期、XはPVのリミットサイクル波形の振幅、XはPVのリミットサイクル波形の振幅、φはPVとPVのリミットサイクル波形の位相差である。
このようにしてマスタPIDパラメータが算出され、本実施形態におけるAT動作が終了する。
次に本実施の形態におけるオートチューニング装置100におけるオートチューニング終了までの時間を予測する機能につき説明する。以下、当該機能について、AT終了時間予測機能とも称する。
図5はこの発明の実施の形態による、マスタAT時におけるマスタ測定値PVmと経過時間の関係を示す概念図である。
図3はこの発明の実施の形態によるAT終了時間予測機能の概要を示すフローチャートである。AT終了時間予測機能は、AT動作と並行して動作する。そのため、図3においては、本実施の形態におけるAT動作のタイミングと照合するため、図2におけるAT動作のフローチャートを併記している。
最初に、オートチューニング管理部11に入力されたAT実効指令によりAT動作が開始されるとともにAT終了時間予測動作を開始する。
また、ATの開始と同時に経過時間計測部6は、AT開始からの実際の時間をカウントし、Trealとして記録を行う。
まず、スレーブAT1回目及び2回目が完了するまでは、時刻提示部8は、PIDパラメータの計算中である旨を示す“CALC”を表示する(ステップS301)。スレーブAT2回目が完了すると、ステップS302に移行する。
ステップS302の詳細な動作については図4を参照しながら説明する。
<マスタAT1回目>
ステップS302では、1回目のマスタAT実行中のAT残り時間を予測する。
経過時間計測部6は、1回目のマスタATの実行中、マスタ温度計測部3_1から入力されたマスタ測定値PVmを監視して、PVmがマスタ設定温度SVmを通過するタイミングを検出する処理を実施する。以下、当該検出対象点をATポイントと称し、そのタイミングをATポイントを通過するタイミングとも称する。
前述の通り、事前に設定された切換回数は6回である。
経過時間計測部6は、1回目のマスタATにおける1回目のATポイントの通過を検出すると(ステップST3:Yes)、1回目のマスタATにおける1回目のATポイントの通過時刻t1_1を特定し、その通過時刻t1_1から経過時間Tela12の計測を開始する(ステップST4)。
経過時間計測部6は、2回目のATポイントの通過を検出すると(ステップST5:Yes)、1回目のマスタATにおける2回目のATポイントの通過時刻t1_2を特定し、下記の式(7)のように1回目のマスタATにおける1回目のATポイントの通過から1回目のマスタATにおける2回目のATポイントの通過に至るまでの経過時間Tela12の計測を終了する(ステップST6)。
Tela12=t1_2−t1_1 (7)
時刻算出部7は、経過時間計測部6によりTela12が計測されると、1回目のマスタATにおける2回目のATポイント時点での当該ATのみの終了までの残り時間の予測値であるTend1_2を算出する(ステップST7)。
なお、「ATのみの終了」とは1回目と2回目のマスタATの切換時間等を考慮しない場合のATの終了時間を意味し、以下においても同様とする。
ステップST7において、1回目のマスタATにおける2回目のATポイントでのAT終了時間を予測する。
ここで、カスケード制御におけるAT終了時間を予測する際に以下の点につき考慮する必要がある。
1つは、1回目のAT終了時から2回目のATに移行する際のSV変更に時間がかかるという点である。
もう1つは、1回目のATに比べ、2回目のATは負荷率が下がることにより1回目のATよりも長く時間がかかる可能性が高いという点である。
これらの点に対処するため、以下のように終了時間を予測する。
SV変更の時間については、1回目のマスタATのATポイント通過に要した時間に基づき予測を行う。ここでは、SV変更にかかる時間TsleepをATポイント通過周期の例えば1.5周期分として以下の式(8)のように算出する。
Tsleep=1.5×Tela12 (8)

また、2回目のATは1回目のATよりも長く時間がかかる点については、1回目のマスタATにかかる時間に基づきAT残り時間にバイアスをかける補正を行う。ここでは、バイアスを定数項Tbuffとして扱い、ATポイント通過周期の半周期分として以下の式(9)のように算出する。
Tbuff=0.5×Tela12 (9)
このようにカスケード制御におけるATの特徴を考慮し、以下の式(10)ようにTend1_2を算出する。
Tend1_2=4.5×Tela12 (10)
そして、1回目のマスタATにおける2回目のATポイント時点での当該ATの実際の終了までの予測時間であるTrest1_2を以下の式のように算出する。
Trest1_2=Tend1_2+Tbuff (11)
なお、「ATの実際の終了」とは、1回目と2回目のマスタATの切換時間等を考慮した場合のATの終了時間を意味し、以下においても同様とする。
更に、2回目のマスタAT終了までの全オートチューニング工程の終了予測時間であるTleftを以下のように算出する。
Tleft=2×Trest1_2+Treal+Tsleep (12)
通常、制御開始の最初のサイクルに要する第1の経過時間Tela12は、以降の経過時間よりも大きい。従って、実際のAT終了時間は、上述のように算出したTleftよりも小さくなることが見込まれるが、大まかなAT残り時間を算出することができる。
時刻提示部8は、時刻算出部7によりTend1_2が算出されると、現在時刻と当該時点におけるTleftに基づきATが終了する予想時刻を表示する。
また、時刻提示部8は、当該時点におけるTleftをタイマーのカウント値に設定して、そのカウント値の減数処理を開始する。
さらに、時刻提示部8は、減数処理中のタイマーのカウント値を表示する(ステップST8)。
ここでのタイマーのカウント値の減数処理と、減数処理中のカウント値の表示処理は、後述するステップST12でTend1_3が算出されるまで繰り返される。
次に、経過時間計測部6は、1回目のマスタATにおける2回目のATポイントの通過時刻t1_2からの経過時間Tela13の計測を開始する(ステップST9)。
経過時間計測部6は、1回目のマスタATにおける3回目のATポイントの通過を検出すると(ステップST10:Yesの場合)、1回目のマスタATにおける3回目のATポイントの通過時刻t1_3を特定し、下記の式(13)のように1回目のマスタATにおける2回目のATポイントの通過から1回目のマスタATにおける3回目のATポイントの通過に至るまでの経過時間Tela13の計測を終了する(ステップST11)。
Tela13=t1_3−t1_2 (13)
時刻算出部7は、経過時間計測部6によりTela13が計測されると、1回目のマスタATにおける3回目のATポイントにおけるATのみの終了までの残り時間の予測値であるTend1_3を下記の式(14)のように算出する(ステップST12)。
Tend1_3=2.0×Tela12+1.5×Tela13(14)
そして、1回目のマスタATにおける3回目のATポイント時点での当該ATの実際の終了までの時間であるTrest1_3を以下の式のように算出する。
Trest1_3=Tend1_3+Tbuff (15)
更に、2回目のマスタAT終了までの全オートチューニング工程の終了予測時間であるTleftを以下の式のように算出する。
Tleft=2×Trest1_3+Treal+Tsleep (16)
更に、3回目以降のATポイント切換においては、現在の予測値を再計算し、予測値が現在までに実際にかかった時間に基づく推定値temp_leftよりも大きな場合にのみ、上記のように算出したTleftを、以下の式のように算出したtemp_leftに置き換える。
temp_left=Treal+(6−n)×Tend1_n+Tsleep (17)
なお、nは当該マスタATにおけるATポイントの残り切換回数であり、ここではn=3となる。
時刻提示部8は、時刻算出部7によりTend1_3が算出されると、現在時刻と当該時点におけるTleftに基づきATが終了する予想時刻を算出する。
時刻提示部8は、時刻算出部7により当該時点におけるTleftが算出されると、先に表示している終了予想時刻及びカウントを消して、新たな終了予想時刻を表示する。
また、時刻提示部8は、Tleftをタイマーの新たなカウント値に設定して、そのカウント値の減数処理を開始する。
さらに、時刻提示部8は、減数処理中のタイマーのカウント値を表示する(ステップST13)。
ここでのタイマーのカウント値の減数処理と、減数処理中のカウント値の表示処理は、後述するステップST17でTend1_4が算出されるまで繰り返される。
ここで、Tend1_3はTend1_2を算出した段階よりも制御パラメータ算出部5によるPIDパラメータの算出処理が進んでいるため、Tend1_3に含まれている誤差はTend1_2と比較して減少していると想定される。
ここまで、AT終了時間予測機能について、1回目のマスタATにおける3回目のATポイント通過までの動作を説明した。以降、1回目のマスタATにおける4〜6回目のATポイント通過における動作(ステップS15〜ステップS29)については、AT終了時間予測値の算出以外は、3回目のATポイント通過における動作と同様の動作であるので説明を省略する。
マスタAT1回目における各ATポイント通過におけるTend1_4〜Tend1_6の算出方法は以下の式(18)〜(20)の通りである。
Tend1_4=1.5×Tela13+Tela14 (18)(ステップS17)
Tend1_5=Tela14+0.5×Tela15 (19)(ステップS22)
Tend1_6=0.5×Tela15 (20)(ステップS27)
上記それぞれの式に基づき、Trest1_4〜Trest1_6について算出し、それぞれの時点におけるAT終了時間予測値であるTleftを以下の式のように算出する。
Trest1_4=Tend1_4+Tbuff (21)
Tleft=2×Trest1_4+Treal+Tsleep (22)
Trest1_5=Tend1_5+Tbuff (23)
Tleft=2×Trest1_5+Treal+Tsleep (24)
Trest1_6=Tend1_6+Tbuff (25)
Tleft=2×Trest1_6+Treal+Tsleep (26)
<マスタAT2回目>
ステップST24においてTela16の計測を開始した後、1回目のマスタATが完了し、制御パラメータ算出部5にて算出された新たなマスタ設定温度SVmがマスタコントローラ9に入力され、マスタ設定温度SVmが新たなマスタ設定温度に切り替えられる。その後、2回目のマスタATが開始され、2回目のマスタATにおけるAT終了時間予測動作へと移行する(ステップS303)。
時刻提示部8は、ステップS302からステップS303への移行の間も、マスタAT1回目における6回目のATポイント通過時に算出した終了予想時刻を表示し、タイマーのカウント値の減数処理と、減数処理中のカウント値の表示処理を継続する。
ステップS302において、1回目のマスタATから引き続き、2回目のマスタAT実効中のマスタAT終了までの予測時間を予測する。ステップS303の詳細な動作は図4を参照しながら説明する。
経過時間計測部6は、2回目のマスタATの実行中、マスタ温度計測部3_1から入力されたマスタ測定値PVmを監視して、PVmがマスタ設定温度SVmを通過するタイミング(ATポイントを通過するタイミング)を検出する処理を実施する。2回目のマスタATについても、事前に設定された切換回数は6回である。
経過時間計測部6は、2回目のマスタATにおける1回目のATポイントの通過を検出すると(ステップST33:Yesの場合)、2回目のマスタATにおける1回目のATポイントの通過時刻t2_1を特定し、その通過時刻t2_1からの経過時間Tela22の計測を開始する(ステップST34)。
時刻提示部8は、ステップST33からステップST35への移行の間も、マスタAT1回目における6回目のATポイント通過時に算出した終了予想時刻を表示し、タイマーのカウント値の減数処理と、減数処理中のカウント値の表示処理を継続する。
経過時間計測部6は、2回目のマスタATにおける2回目のATポイントの通過を検出すると(ステップST35:Yesの場合)、2回目のマスタATにおける2回目のATポイントの通過時刻t2_2を特定し、下記の式(27)のように2回目のマスタATにおける1回目のATポイントの通過からマスタAT2回目における2回目のATポイントの通過に至るまでの経過時間Tela22の計測を終了する(ステップST36)。
Tela22=t2_2−t2_1 (27)
時刻算出部7は、経過時間計測部6により2回目のマスタATにおける1回目のATポイントの通過から2回目のマスタATにおける2回目のATポイントの通過に至るまでの経過時間Tela22が計測されると、2回目のマスタATにおける2回目のATポイントにおけるAT残り時間の予測値であるTend2_2を下記の式(28)のように算出する(ステップST37)。
Tend2_2=4.5×Tela22(28)
そして、2回目のマスタATにおける全オートチューニング工程の終了予測時間であるTleftを以下の式ように算出する。
Tleft=Tend2_2 (29)
時刻提示部8は、時刻算出部7によりTend2_2が算出されると、現在時刻と当該時点におけるTleftに基づきATが終了する予想時刻を算出する。
時刻提示部8は、時刻算出部7によりTleftが算出されると、先に表示している終了予想時刻及び残り時間Tleft(ここでは、1回目のマスタATにおけるTend1_6に基づく終了予想時刻及び残り時間)を消して、新たな終了予想時刻を表示する。また、時刻提示部8は、Tleftをタイマーのカウント値に設定して、そのカウント値の減数処理を開始する。
さらに、時刻提示部8は、減数処理中のタイマーのカウント値を表示する(ステップST38)。
ここでのタイマーのカウント値の減数処理と、減数処理中のカウント値の表示処理は、後述するステップST42でTend2_3が算出されるまで繰り返される。
ここまで、AT終了時間予測機能について、2回目のマスタATにおける2回目のATポイント通過までの動作を説明した。以降、2回目のマスタATにおける3〜6回目のATポイント通過における動作(ステップS40〜ステップS58)については、AT終了時間予測値の算出以外は、2回目のマスタATにおける2回目のATポイント通過における動作と同様の動作であるので説明を省略する。
2回目のマスタATにおける各ATポイント通過におけるAT終了時間予測値Tend2_3〜Tend2_6の算出方法は以下の式(30)〜(33)の通りである。
Tend2_3=2.0×Tela22+2.5×Tela23 (30)(ステップS42)
Tend2_4=1.5×Tela23+Tela24 (31)(ステップS47)
Tend2_5=Tela24+0.5×Tela25 (32)(ステップS52)
Tend2_6=0.5×Tela25 (33)(ステップS57)
また、以下の式のように、それぞれの時点におけるAT終了時間予測値であるTleftを算出する。
Tleft=Tend2_3 (34)
Tleft=Tend2_4 (35)
Tleft=Tend2_5 (36)
Tleft=Tend2_6 (37)
制御パラメータ算出部5は、マスタAT2回目の6回目のATポイントの通過が検出されると、算出したPIDパラメータをマスタコントローラ9及びスレーブコントローラ10に出力する。
そして、時刻算出部7におけるタイマーカウント、すなわちTend2_6の減数処理が0になると、加熱器2のON/OFF制御を終了して、算出されたPIDパラメータに基づいて制御対象1のPID制御を開始する。
図6はマスタ制御対象の伝達関数を、1/(1+8s)(1+8s)(1+253s)とし、スレーブ制御対象の伝達関数を1/(1+32s)とし、マスタ、スレーブのSV値を50%とした場合において、本実施形態のオートチューニング装置100を用いた、シミュレーション結果を示している。
AT残り予想時間が線形に近く、AT残り時間を精度良く予測できていることがわかる。
以上のように、この実施の形態によれば、カスケード制御系におけるオートチューニングの終了時間を予測することができるオートチューニング装置を得ることができる。
このため、例えば、制御対象1の負荷容量が大きく応答性が遅いために、オートチューニング機能によるPIDパラメータの算出時間が長くなる場合でも、PID制御を開始するまでの段取りを容易に立てることができる。
また、1回目のマスタATにおけるATポイント間の経過時間に基づき終了時間を補正するように構成したため、カスケード制御におけるAT終了時間予測の精度をあげることができる。
また、1回目のマスタATと2回目のマスタATとの間におけるSVmを切換える際の時間を、1回目のマスタATにおけるATポイント間の経過時間に基づき予測するように構成したため、カスケード制御におけるAT終了時間予測の精度をあげることができる。
また、1回目のAT実効時間を2回目のAT残り時間の推定に使用するように構成したため、カスケード制御におけるAT終了時間予測の精度をあげることができる。
また、この実施の形態によれば、経過時間計測部6が、通過のタイミングを検出する毎に前回の通過のタイミングから今回の通過のタイミングに至るまでの経過時間を計測し、時刻算出部7が、経過時間計測部6により経過時間が計測される毎に当該経過時間を用いてAT残り時間を算出し、時刻提示部8が、時刻算出部7によりAT残り時間が算出される毎に当該終了時間及び残り時間のカウントを表示するように構成したので、オートチューニングの処理が終了に近づくにつれて、算出精度の高いAT残り時間を表示することができる。
この実施の形態では、6回目の通過のタイミングが検出された時点で、PIDパラメータの算出処理が完了する例を示したが、これは一例に過ぎず、6回目以上の通過のタイミングが検出された時点で、PIDパラメータの算出処理が完了する場合もあれば、4回目以下の通過のタイミングが検出された時点で、PIDパラメータの算出処理が完了する場合もある。以下、ATポイントにおける動作をAT切替とも称する。
なお、そのような場合は以下のように残り時間Tleftを算出する。
残りAT切替回数:remain_cycle_count=全体の切替回数−現在の切替回数とする。
残りAT切替の周期回数:remain_cyc=remain_cycle_count/2(あまりは切り捨てる)とする。
そして、残り時間算出時点でのAT切替回数により計算方法を変える。
AT切替2回目では、AT切替1回目に測定したAT切替周期の半周期分の時間(time_count)×残り切替数(remain_cycle_count)+前回のATポイントから1/4周期分の時間である終了時間(at_xtime)とする。
また、AT切替3回目以降では、まず、残り周期に半周期の「あまり」があるか確認する。半周期の「あまり」とは、残り切替回数(remain_cycle_count)を2で割ったあまりである。なお、計算では残りの切替が1回の場合、「あまり」はゼロになる。
そして、「あまり」がある場合は、
Tleft=直前1周期の時間である(ct_cyc)×(remain_cyc)+1周期前の半周期分の時間である(ct_old)+(at_xtime)として計算する。
「あまり」がない場合は、
Tleft=直前1周期時間(ct_cyc)×(remain_cyc)+1周期前の1/4周期分の時間である(xt_old)として計算する。
なお、この実施の形態ではマスタループとスレーブループの2段で構成している例を記載したが、これに限るものではなく、複数のスレーブループで構成されていてもよい。その場合は、スレーブループの数だけスレーブコントローラが必要となる。
また、時刻提示部8は7セグメント表示器等で構成される例について記載したが、これに限るものではなく、例えば、終了時間や残り時間を音声出力することで提示するものであってもよい。
また、図1では、オートチューニング装置100の外部に加熱器2及びマスタ温度計測部3_1、スレーブ温度計測部3_2が設けられている例を示しているが、全て、又は何れかの組み合わせがオートチューニング装置100の内部に設けられているものであってもよい。
また、図1の例では、PID制御装置の構成要素である温度制御部4、制御パラメータ算出部5、経過時間計測部6、時刻算出部7及び時刻提示部8のそれぞれが専用のハードウェアで構成されているものを想定しているが、全て、又は何れかの組み合わせがソフトウェアにより構成されているものであってもよい。
また、本実施の形態においてはスレーブコントローラ10がPID制御を行う場合について記載したが、PID制御ではなくP制御やPI制御等の制御を行う場合も同様の処理を実施すればよい。
また、SV変更にかかる時間TsleepをATポイント通過周期の1.5周期としたが、装置特性などに応じて適切な数値を用いるようにしてもよい。また、ATポイント通過毎に最新の周期時間の係数(例えば1.5)倍で更新するようにしてもよい。
また、TbuffについてもATポイント通過周期の半周期として、Tsleeep同様に、装置特性などに応じて適切な数値を用いるようにしてもよい。また、ATポイント通過毎に最新の周期時間の係数(例えば、0.5)倍で更新するようにしてもよい。
以上のように、本発明の内容を実施形態に基づいて説明したが、本発明の内容は実施形態の内容のみに限定されるものではなく、請求項に記載された内容及びその均等の範囲内において、変更可能であることはもちろんである。
1 制御対象
2 加熱器
3_1 マスタ温度計測部
3_2 スレーブ温度計測部
4 温度制御部
5 制御パラメータ算出部
6 経過時間計測部
7 時刻算出部
8 時刻提示部
9 マスタコントローラ
10 スレーブコントローラ
11 オートチューニング管理部
100 オートチューニング装置

Claims (5)

  1. PID制御を行うマスタコントローラと、少なくともP制御を行うスレーブコントローラとがカスケード接続されたカスケード制御系において使用され、前記マスタコントローラの制御パラメータであるマスタパラメータと前記スレーブコントローラの制御パラメータであるスレーブパラメータを調整するオートチューニングを行うためのオートチューニング機能を有するオートチューニング装置であって、
    オートチューニングの実効指令を受けるオートチューニング管理部と、
    制御対象の温度の制御を開始する前に、前記制御対象の温度が設定温度より低い期間では、前記制御対象に熱を加える加熱器をオン状態に設定し、前記制御対象の温度が前記設定温度以上の期間では、前記加熱器をオフ状態に設定することで、前記制御対象の温度を制御する温度制御部と、
    前記温度制御部により制御されている制御対象の温度の計測値から前記マスタパラメータと前記スレーブパラメータを算出する制御パラメータ算出部と、
    前記制御対象の温度の計測値を監視して、前記制御対象の温度が前記設定温度を通過するタイミングを検出する処理を実施し、前回の通過のタイミングから今回の通過のタイミングに至るまでの経過時間を計測する経過時間計測部と、
    前記経過時間計測部により計測された経過時間を用いて、オートチューニングの終了時間を算出する時刻算出部と、
    前記時刻算出部により算出されたオートチューニングの終了時間を提示する時刻提示部と、
    を備え
    前記オートチューニング機能においてリミットサイクル法を用いる場合に、
    前記時刻算出部が、前記オートチューニングの終了時間に対して前記設定温度を切換える前の前記経過時間に基づき補正を行う、
    オートチューニング装置。
  2. 前記経過時間計測部は、前記通過のタイミングを検出する毎に、前回の通過のタイミングから今回の通過のタイミングに至るまでの経過時間を計測し、
    前記時刻算出部は、前記経過時間計測部により経過時間が計測される毎に、当該経過時間を用いて、オートチューニングの終了時間を算出し、
    前記時刻提示部は、前記時刻算出部によりオートチューニングの終了時間が算出される毎に、当該終了時間を提示することを特徴とする請求項1記載のオートチューニング装置。
  3. 前記時刻提示部は、前記時刻算出部によりオートチューニングの終了時間が算出される毎に、現在の時刻から当該終了時間に至るまでの時間をタイマーのカウント値に設定して、前記カウント値の減数処理を開始し、減数処理中のカウント値を提示することを特徴とする請求項2記載のオートチューニング装置。
  4. 前記オートチューニング機能においてリミットサイクル法を用いる場合に、
    前記時刻算出部が、前記設定温度の切換えにかかる時間を、前記設定温度切換前の前記経過時間に基づき予測することを特徴とする請求項1から3の何れかに記載のオートチューニング装置。
  5. 前記オートチューニング機能においてリミットサイクル法を用いる場合に、
    前記時刻算出部が、前記設定温度の切換後、前記設定温度の切換えまでにかかった時間と、前記経過時間に基づき、前記オートチューニングの終了時間を算出することを特徴とする請求項1から3の何れかに記載のオートチューニング装置。
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