JP6748412B2 - 炊飯用電子レンジ - Google Patents

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Description

本発明は、炊飯用電子レンジに関する。
従来、電子レンジとしては、例えば、特許文献1に記載されたものがある。この電子レンジは、加熱庫と、加熱庫内に収納される容器と、マイクロ波発生手段と、温度センサとを備えている。この電子レンジでは、炊飯調理の際、温度センサにより検出された加熱庫内の温度に基づいて、炊飯を行っている。
特開昭60−177598号公報
ところで、電子レンジの温度センサとしては、単眼の赤外線センサが用いられることが多い。しかし、単眼の赤外線センサでは、被加熱物の所定範囲の温度の平均値しか検出できないので、単眼の赤外線センサを有する電子レンジで炊飯を行うと、時間と共に変化する被加熱物の量(負荷量)を正確に検出できない。このため、このような電子レンジでは、負荷量に応じて仕上がりが良好な炊飯を行うことが難しいという問題がある。
そこで、本発明の課題は、仕上がりが良好な炊飯を行える炊飯用電子レンジを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の炊飯用電子レンジは、
被加熱物を収容する容器が収容される加熱庫と、
上記容器内の上記被加熱物を加熱するマイクロ波を発生させるマイクロ波発生装置と、
複数の検出領域を有し、この検出領域毎に、上記加熱庫に収容された上記容器の表面温度を検出する複眼の赤外線センサと、
上記赤外線センサにより上記検出領域毎に検出された上記容器の表面温度に基づいて、上記マイクロ波発生装置を制御する制御装置と、
を備えたことを特徴としている。
また、一実施形態の炊飯用電子レンジでは、
上記制御装置が、上記被加熱物の量である負荷量を算出する負荷量算出部を有し、
上記負荷量算出部が、ユーザにより指示された炊飯前の上記負荷量と、上記赤外線センサにより上記検出領域毎に検出された上記容器の表面温度とに基づいて、炊飯中の上記負荷量を算出し、
上記制御装置が、上記負荷量算出部により算出された上記負荷量に応じて、上記マイクロ波発生装置を制御する。
また、一実施形態の炊飯用電子レンジでは、
上記制御装置が、上記被加熱物の量である負荷量を算出する負荷量算出部を有し、
上記負荷量算出部が、ユーザにより指示された上記被加熱物の加熱時間と、上記赤外線センサにより上記検出領域毎に検出された上記容器の表面温度とに基づいて、炊飯中の上記負荷量を算出し、
上記制御装置が、上記負荷量算出部により算出された上記負荷量に応じて、上記マイクロ波発生装置を制御する。
また、一実施形態の炊飯用電子レンジでは、
上記検出領域が、上記加熱庫に収容された上記容器の側面の高さ方向に複数配置され、
上記制御装置が、上記被加熱物の量である負荷量を算出する負荷量算出部を有し、
上記負荷量算出部が、上記赤外線センサにより上記検出領域毎に検出された上記容器の側面の高さ方向の表面温度に基づいて、炊飯中の上記負荷量を算出し、
上記制御装置が、上記負荷量算出部により算出された上記負荷量に応じて、上記マイクロ波発生装置を制御する。
また、一実施形態の炊飯用電子レンジでは、
上記加熱庫に収容された上記容器に向かって送風可能な送風装置を備え、
上記容器が、上部に開閉可能に取り付けられた蓋体を有し、
上記検出領域が、上記加熱庫に収容された上記容器の側面の高さ方向に複数配置され、
上記制御装置が、上記赤外線センサにより上記検出領域毎に検出された上記容器の側面の高さ方向の表面温度の変化に基づいて、上記蓋体に向かって送風されるように上記送風装置を制御する。
また、一実施形態の炊飯用電子レンジでは、
上記制御装置が、
上記赤外線センサにより上記検出領域毎に検出された上記容器の表面温度が、所定の範囲内にあるか否かを判定する容器温度判定部を有し、
上記容器温度判定部により上記容器の表面温度が所定の範囲内にあると判定された上記検出領域の上記容器の表面温度に基づいて、上記マイクロ波発生装置を制御する。
本発明によれば、被加熱物を収容する容器の表面温度を複数の検出領域毎に検出する複眼の赤外線温度センサを備えている。このため、例えば、炊飯中の負荷量を正確に検出できるので、負荷量の変化に応じた仕上がりが良好な炊飯を行うことができる。
本発明の第1実施形態の炊飯用電子レンジの正面図である。 図1の炊飯用電子レンジの背面図である。 図1のIII-III線に沿った断面模式図である。 図1の炊飯用電子レンジの概略構成を示すブロック図である。 図1の炊飯用電子レンジで用いる容器の斜視図である。 冷却ファンによる空気の流れを説明するための図1の炊飯用電子レンジの右側面から見た縦断面模式図である。 冷却ファンによる空気の流れを説明するための図1の炊飯用電子レンジの天面側から見た横断面模式図である。 本発明の第2実施形態の炊飯用電子レンジの概略構成を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態の炊飯用電子レンジの概略構成を示すブロック図である。 本発明の第4実施形態の炊飯用電子レンジの概略構成を示すブロック図である。 本発明の第5実施形態の炊飯用電子レンジの概略構成を示すブロック図である。 図11の炊飯用電子レンジの炊飯シーケンス設定部に設けられている加熱モードを説明するための図である。 図11の炊飯用電子レンジの炊飯シーケンスの一例を示す図である。 本発明の第6実施形態の炊飯用電子レンジの概略構成を示すブロック図である。 本発明の第7実施形態の炊飯用電子レンジの概略構成を示すブロック図である。 本発明の第8実施形態の炊飯用電子レンジの概略構成を示すブロック図である。 本発明の第9実施形態の炊飯用電子レンジの概略構成を示すブロック図である。
以下、添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。なお、以下の説明では、図面に表された構成を説明するうえで、「上」、「下」、「左」、「右」等の方向を示す用語、および、それらを含む別の用語を使用するが、それらの用語を使用する目的は図面を通じて実施形態の理解を容易にするためである。したがって、それらの用語は、本発明の実施形態が実際に使用されるときの方向を示すものとは限らないし、それらの用語によって特許請求の範囲に記載された発明の技術的範囲が限定的に解釈されるべきでない。
(第1実施形態)
第1実施形態の炊飯用電子レンジ1は、図1,2に示すように、直方体形状のキャビネット2と、キャビネット2内に設けられ、正面側に開口部11を有する加熱庫10と、加熱庫10の開口部11を開閉するドア4とを備えている。また、キャビネット2内には、制御装置70が設けられている。
キャビネット2は、図1に示すように、その正面のドア4の上側に設けられた操作部3と、操作部3の左側に設けられた液晶表示部7と、ドア4の下側に設けられたエアフィルタ8とを有している。また、キャビネット2は、図2に示すように、背面の右上隅部に設けられた排気口31を有している。
操作部3は、図1に示すように、複数のキー50を有し、このキー50を操作することによって、ユーザが、米および水の量(負荷量)あるいは加熱時間を入力したり、炊飯あるいは加熱を開始または停止したりできるようになっている。操作部3が操作されると、操作内容に関する情報が制御装置70に出力され、制御装置70によって、操作部3の操作に応じた内容が液晶表示部7に表示されるようになっている。
ドア4は、図1に示すように、右端側に設けられたハンドル5を有し、左端側の辺を中心に回動する。
エアフィルタ8は、複数の吸気口21を有し、この吸気口21を介して、後述する吸気ダクト20(図3に示す)内に外気を供給する。
加熱庫10は、図3に示すように、底面12の略中央に設けられた底トレイ15と、背面13の天面14側の端部に設けられた吹出口16(図6,図7に示す)と、天面14の開口部11側の端部に設けられた吸込口17(図6,図7に示す)とを有している。
また、加熱庫10には、天面を覆うアンテナカバー41と、加熱庫10内に載置された被加熱物の温度を検出する赤外線センサ18とが設けられている。
アンテナカバー41は、加熱庫10の底面12および天面14と対向する吹出開口部42を有し、加熱庫10の内面(天面14、背面13および側面(図示せず))と共に、吹出口16から吸込口17に向かって空気が流れる空気流路40を形成している。このアンテナカバー41は、後述する上回転アンテナ装置34の上回転アンテナ36を覆って、上回転アンテナ36が汚れないように配置されている。
赤外線センサ18は、加熱庫10の背面13のアンテナカバー41の下側に配置され、検出面が加熱庫10内に露出するように固定されている。この赤外線センサ18は、例えば、8行8列の64個のセンサ素子からなる複数の検出領域を有する複眼赤外線温度センサであり、検出領域毎に加熱庫10内に載置された容器60(図5に示す)の側面の表面温度を検出する。検出された表面温度に関する情報は、赤外線センサ18から制御装置70に出力される。
また、図3に示すように、キャビネット2は、その内部に、加熱庫10の底面12および背面13の外側に設けられた吸気ダクト20と、加熱庫10の天面14の外側に設けられた排気ダクト30とを有している。吸気ダクト20は、図6,図7に示すように、一端がエアフィルタ8の吸気口21に、他端が加熱庫10の吹出口16に接続されている。また、排気ダクト30は、図6,図7に示すように、一端が加熱庫10の吸込口17に接続され、他端がキャビネット2の背面の排気口31に接続されている。
吸気ダクト20内には、図3に示すように、加熱庫10の底面12側に設けられたマイクロ波発生装置の一例の下マグネトロン22、下導波管23、および、下回転アンテナ装置24と、加熱庫10の背面13側に設けられた送風装置の一例の冷却ファン27とが配置されている。
下回転アンテナ装置24は、下回転アンテナ用モータ25と、下回転アンテナ用モータ25により回転自在に駆動される下回転アンテナ26とで構成され、底トレイ15の略中央に配置されている。また、下回転アンテナ26は、下導波管23を介して下マグネトロン22に連結されている。すなわち、下マグネトロン22で発生したマイクロ波は、回転する下回転アンテナ26に導かれ、下回転アンテナ26から加熱庫10の天面14に向かって放射される。これにより、底トレイ15上に載置された被加熱物が加熱される。
なお、マイクロ波による被加熱物の加熱構造については、従来のマイクロ波による電子レンジと同様である。
冷却ファン27は、加熱庫10の背面13側の吹出口16に対向するように配置されている。この冷却ファン27を駆動することにより、エアフィルタ8の吸気口21から吸気ダクト20内に流入した外気が、吸気ダクト20を通って、加熱庫10の吹出口16から空気流路40内に吹き出されるようになっている。
排気ダクト30内には、図3に示すように、マイクロ波発生装置の一例の上マグネトロン32、上導波管33、および、上回転アンテナ装置34の上回転アンテナ用モータ35が配置されている。また、空気流路40内には、上回転アンテナ装置34の上回転アンテナ36が、加熱庫10の高さ方向(図3の上下方向)の中心を通る直線に対して、下回転アンテナ26と対称に配置されている。上マグネトロン32、上導波管33、および、上回転アンテナ装置34は、吸気ダクト20内に配置されている下マグネトロン22、下導波管23、および、下回転アンテナ装置24と同じ構成を有している。
制御装置70は、演算等を行うCPU71、上下のマグネトロン22,32の制御等に必要なプログラム、あるいは、赤外線センサ18により検出された容器60の表面温度の情報等を記憶しておくROMおよびRAMからなるメモリ72、および、炊飯時間を計測するタイマ73等を備えている。
図4に示すように、制御装置70は、操作部3および赤外線センサ18からの信号等に基づいて、液晶表示部7、下マグネトロン22、下回転アンテナ用モータ25、冷却ファン27、上マグネトロン32、および、上回転アンテナ用モータ35等を制御する。
また、制御装置70は、第1の負荷量算出部80を備えている。この第1の負荷量算出部80は、操作部3を介してユーザにより指示された炊飯前の被加熱物の量(負荷量)と、赤外線センサ18により検出された各検出領域の容器60(図5に示す)の表面温度とに基づいて、炊飯中の負荷量を算出する。
例えば、第1の負荷量算出部80は、炊飯中の容器60の側面の表面温度の変化から負荷量の増減を判定し、判定された負荷量の増減に基づいて、ユーザにより指示された炊飯前の負荷量を補正することにより、炊飯中の負荷量を算出する。
なお、第1の負荷量算出部80は、CPU71が所定のプログラムを実行することにより実現される機能である。
また、第1実施形態の炊飯用電子レンジ1では、炊飯を行う際、図5に示す専用のポリプロピレン製の容器60を用いる。この容器60は、上端が開口した円筒形状の容器本体61と、この容器本体61の開口を覆う蓋体62とで構成されている。容器本体61は、その側面に設けられた複数のリブ63を有し、高さ方向(図5のH方向)に複数段積み重ねることができるようになっている。また、蓋体62の中央には、把手64が設けられている。
次に、第1実施形態の炊飯用電子レンジ1で炊飯を行う場合の制御処理について説明する。以下に説明する処理は、制御装置70が所定のプログラムを実行することで実行される。
ユーザによって、米および水等の被加熱物が収容された容器60が加熱庫10に収容され、操作部3を介して容器60内の被加熱物の量(負荷量)が入力された後、操作部3の炊飯開始のキー50が操作されると、炊飯が開始される。
炊飯が開始されると、制御装置70は、予め定められたシーケンスに沿って下マグネトロン22および上マグネトロン32等を制御して、炊飯を行う。このとき、第1の負荷量算出部80が、ユーザにより指示された炊飯前の負荷量と、赤外線センサ18により検出された容器60の表面温度とに基づいて、炊飯中の負荷量を算出し、制御装置70は、第1の負荷量算出部80により算出された炊飯中の負荷量に応じて、下マグネトロン22および上マグネトロン32等の制御を行う。
マイクロ波による炊飯では、容器60内の被加熱物が均一に加熱される。このため、例えば、酢飯を直接炊くことができる。
また、制御装置70は、炊飯中に赤外線センサ18により出力された容器60の表面温度に関する情報から、容器60の側面の高さ方向Hの蓋体62付近の検出領域の表面温度が所定の温度以上であるか否かを判定する。蓋体62付近の検出領域の表面温度が所定の温度以上であると判定された場合、制御装置70は、上マグネトロン32の出力を下げると共に、図6に示すように、冷却ファン27を駆動させて、外気をアンテナカバー41の吹出開口部42から容器60の蓋体62に向けて吹き付ける。
なお、図6,図7に示すように、アンテナカバー41の吹出開口部42から蓋体62に吹き付けられた外気は、再びアンテナカバー41の吹出開口部42から加熱庫10の天面14の吸込口17から排気ダクト30内に吸い込まれ、排気口31からキャビネット2の外部に排気される。
このように、第1実施形態の炊飯用電子レンジ1では、被加熱物を収容する容器60の表面温度を複数の検出領域毎に検出する複眼の赤外線温度センサ18を備えている。これにより、容器60の側面の複数の異なる位置の表面温度を検出できるので、炊飯中の負荷量の変化を検出して、負荷量の変化に応じた仕上がりが良好な炊飯を行うことができる。
また、第1実施形態の炊飯用電子レンジ1では、制御部100が、ユーザにより指示された炊飯前の負荷量と、赤外線センサ18により検出領域毎に検出された容器60の表面温度とに基づいて、炊飯中の負荷量を算出する第1の負荷量算出部80を有している。これにより、炊飯中に変化する負荷量を正確に算出できるので、負荷量の変化に応じた仕上がりが良好な炊飯を確実に行うことができる。
なお、制御装置70の第1の負荷量算出部80は、省略できる。例えば、第1実施形態の炊飯用電子レンジ1では、専用の容器60を用いているので、炊飯開始からの加熱時間と容器60の表面温度の変化量とから、被加熱物の負荷量を算出することができる。このため、負荷量に応じた仕上がりが良好な炊飯を行うことができる。
また、一般に、マイクロ波により炊飯を行う場合、吹きこぼれを防止するために、被加熱物が沸騰する温度になるとマグネトロンの出力を下げる。しかし、マグネトロンの出力を下げるだけでは、吹きこぼれを十分に防止することができない場合がある。
第1実施形態の炊飯用電子レンジ1では、容器60に向かって送風可能な冷却ファン27を備え、この冷却ファン27が、赤外線センサ18により検出された容器60の側面の高さ方向Hの表面温度の変化に基づいて、蓋体62に向かって送風されるように、制御部100により制御される。このため、被加熱物が加熱され、被加熱物に吹きこぼれの原因となる水泡が発生したとしても、冷却ファン27により吹き出された空気により蓋体62が冷却されるので、被加熱物に発生した水泡を消すことができる。これにより、吹きこぼれの発生を確実に防止できる。
なお、冷却ファン27は、赤外線センサ18の所定の検出領域で検出された容器60の表面温度が所定の値以上である場合に駆動するように設定されている。このとき、赤外線センサ18の所定の検出領域および容器60の表面温度の所定の値は、例えば、第1の負荷量算出部80により算出された負荷量、あるいは、ユーザによって入力された炊飯前の負荷量に応じて、制御装置70により決定される。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態の炊飯用電子レンジ101は、図8に示すように、制御装置170が、第1の負荷量算出部80に代えて第2の負荷量算出部180を有している点で、第1実施形態の炊飯用電子レンジ1と異なっている。なお、第1実施形態と同じ構成には同じ番号を付して、その説明を省略する。
第2の負荷量算出部180は、操作部3を介してユーザにより指示された被加熱物の加熱時間と、赤外線センサ18により検出された各検出領域の容器60の表面温度とに基づいて、炊飯中の負荷量を算出する。
例えば、第2の負荷量算出部180は、ユーザにより指示された被加熱物の加熱時間から炊飯前の負荷量を得ると共に、炊飯中の容器60の側面の表面温度の変化から負荷量の増減を判定する。そして、第2の負荷量算出部180は、判定された負荷量の増減に基づいて、算出した炊飯前の負荷量を補正し、炊飯中の負荷量を算出する。
この場合、ユーザが指示できる被加熱物の加熱時間の範囲は予め定められており、定められている範囲の加熱時間に対応する負荷量が制御装置170のメモリ72に記憶されている。第2の負荷量算出部180は、ユーザにより指示された被加熱物の加熱時間を判定した後、メモリ72にアクセスして、判定した加熱時間に対応する負荷量を得る。
なお、第2の負荷量算出部180は、CPU71が所定のプログラムを実行することにより実現される機能である。
第2実施形態の炊飯用電子レンジ101では、ユーザにより指示された被加熱物の加熱時間と、赤外線センサ18により検出された各検出領域の容器60の表面温度とに基づいて、炊飯中の負荷量を算出している。このため、ユーザが炊飯前の負荷量を直接指示しなくても、負荷量の変化に応じた仕上がりが良好な炊飯を行うことができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態の炊飯用電子レンジ201は、図9に示すように、制御装置270が、第1の負荷量算出部80に代えて第3の負荷量算出部280を有している点で、第1実施形態の炊飯用電子レンジ1と異なっている。なお、第1実施形態と同じ構成には同じ番号を付して、その説明を省略する。
第3の負荷量算出部280は、赤外線センサ18により検出された容器60の側面の高さ方向Hの表面温度に基づいて、炊飯中の負荷量を算出する。
例えば、第3の負荷量算出部280は、炊飯中の容器60の側面の高さ方向Hの表面温度の変化から、被加熱物と空気との界面の位置を検出し、検出された界面の位置から被加熱物の負荷量を算出する。
このとき、専用の容器60を用い、予め容器のサイズ等を制御装置270のメモリに記憶させておくことで、被加熱物の負荷量を正確に算出することができる。
なお、第3の負荷量算出部280は、CPU71が所定のプログラムを実行することにより実現される機能である。
第3実施形態の炊飯用電子レンジ201では、赤外線センサ18により検出された容器60の側面の高さ方向Hの表面温度に基づいて、炊飯中の負荷量を算出する第3の負荷量算出部280を有している。このため、ユーザが炊飯前の負荷量を直接指示しなくても、負荷量の変化に応じた仕上がりが良好な炊飯を行うことができる。
なお、この実施形態の炊飯用電子レンジ201では、専用の容器60を用いている。このため、被加熱物を収容した場合の被加熱物と空気との界面の位置に対応する負荷量が、制御装置270のメモリ72に予め記憶されている。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態の炊飯用電子レンジ301は、図10に示すように、制御装置370が、容器温度判定部380をさらに有している点で、第1実施形態の炊飯用電子レンジ1と異なっている。なお、第1実施形態と同じ構成には同じ番号を付して、その説明を省略する。
容器温度判定部380は、赤外線センサ18により検出された容器60の側面の表面温度が所定の温度の範囲内にある検出領域を判定する。制御装置370は、容器温度判定部380により所定の温度の範囲内にあると判定された検出領域のみを用いて、炊飯中の負荷量の算出し、算出された負荷量に基づいて、下マグネトロン22および上マグネトロン32等を制御する。
なお、容器温度判定部380は、CPU71が所定のプログラムを実行することにより実現される機能である。
ところで、容器60を加熱庫10に収容したときに、容器本体61のリブ63が赤外線センサ18の検出領域内に位置することがある。この場合、リブ63が位置している検出領域で検出される容器60の表面温度は、リブ63が位置していない他の検出領域で検出される容器60の表面温度と比べて、極端に低くなる。このため、赤外線センサ18により検出された容器60の表面温度にバラツキが生じ、炊飯中に変化する負荷量を正確に算出できない場合がある。
第4実施形態の炊飯用電子レンジ301では、赤外線センサ18により検出された容器60の表面温度が、所定の温度の範囲内にある検出領域を判定する容器温度判定部380を有し、容器温度判定部380により容器60の表面温度が所定の範囲内にあると判定された検出領域の容器60の表面温度に基づいて、下マグネトロン22および上マグネトロン32等を制御する。このため、加熱庫10に収容された容器60の位置によって、容器60の表面温度が他の検出領域と比べて極端に低い検出領域があったとしても、赤外線センサ18により検出された容器60の表面温度にバラツキを低減し、負荷量の変化に応じた仕上がりが良好な炊飯を行うことができる。
なお、赤外線センサ18の複数のセンサ素子の検出面に汚れが付着した場合、このセンサ素子により検出される容器60の表面温度は、他のセンサ素子により検出される容器60の表面温度と比べて極端に低くなる傾向がある。このため、例えば、制御装置370は、容器温度判定部380により容器60の表面温度が所定の範囲内にないと判定された検出領域があった場合、この検出領域の数および位置等から、赤外線センサ18の検出領域にリブ63が位置しているか、または、センサ素子の検出面に汚れが付着しているのかを判定する。センサ素子の検出面に汚れが付着していると判定された場合、制御装置370は、液晶表示部7を介して、赤外線センサ18が汚れている旨をユーザに報知する。
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態の炊飯用電子レンジ401は、図11に示すように、制御装置470が、炊飯シーケンス設定部480をさらに有している点で、第1実施形態の炊飯用電子レンジ1と異なっている。なお、第1実施形態と同じ構成には同じ番号を付して、その説明を省略する。
炊飯シーケンス設定部480は、ユーザの指示に基づいて、炊飯シーケンスのステージ毎に加熱モードを設定する。この炊飯用電子レンジ401では、図12に示すように、「固定時間」、「前ステージ時間活用」、「温度移行」、および、「固定時間保温」の4つの加熱モードが設けられており、ユーザの必要に応じて、その1つを選択し、設定できるようになっている。
「固定時間」(加熱モード1)は、ステージの開始から設定された加熱時間が経過するまで継続する加熱モードである。この加熱モード1では、加熱時間および加熱出力の設定が可能である。なお、加熱モード1では、10秒以下の時間を加熱時間として設定できないようになっている。
「前ステージ時間活用」(加熱モード2)は、ステージの開始から、このステージの直前のステージで設定されていた加熱時間に加熱時間倍率を掛けて算出される加熱時間が経過するまで継続する加熱モードである。加熱モード2では、加熱出力および加熱時間倍率の設定が可能である。なお、加熱モード2は、炊飯シーケンスの最初のステージ(第1ステージ)では、選択できないようになっている。また、加熱時間倍率は、0〜10倍の範囲で設定できるようになっている。
「温度移行」(加熱モード3)は、赤外線センサ18により検出された容器60の表面温度が設定温度に到達するまで、または、ステージの開始から設定された制限時間が経過するまで、継続する加熱モードである。加熱モード3では、加熱出力、設定温度、および、制限時間の設定が可能である。
「固定時間保温」(加熱モード4)は、赤外線センサ18により検出される容器60の表面温度が設定温度になるように、ステージの開始から設定された加熱時間が経過するまで継続する加熱モードである。加熱モード4では、加熱時間、加熱出力、および、設定温度の設定が可能である。なお、加熱モード4でも加熱モード1と同様に、10秒以下の時間を加熱時間として設定できないようになっている。
ここで、炊飯シーケンスの一例を図13に示す。この炊飯シーケンスでは、第1ステージには加熱モード3、第2ステージには加熱モード4、第3ステージには加熱モード3、第4ステージには加熱モード2、そして、第5,第6ステージには加熱モード1が、デフォルト設定されている。また、各ステージ間の移行は、設定されている加熱モードの終了と同時に、第1ステージから第6ステージに向かって順に行われる。
炊飯シーケンスは、制御装置470のメモリ72に記憶されており、炊飯シーケンス設定部480により各ステージの加熱モードが新たに設定される度に、書き換えられるようになっている。すなわち、メモリ72には、最新の炊飯シーケンスのみが保存されている。制御装置470は、炊飯が開始されると、現在のステージと、メモリ72に保存された炊飯シーケンスとに基づいて、下マグネトロン22および上マグネトロン32を制御する。
なお、炊飯シーケンス設定部480は、CPU71が所定のプログラムを実行することにより実現される機能である。
一般に、炊飯シーケンスの各ステージの加熱モードは固定されており、被加熱物の種類等に応じた炊飯を行うことは困難であった。
第5実施形態の炊飯用電子レンジ401では、炊飯シーケンスのステージ毎にユーザにより指示された加熱モードを設定する炊飯シーケンス設定部480を有し、炊飯シーケンスの各ステージの加熱モードを複数の加熱モードの中から選択して設定することができる。このため、被加熱物の種類等に応じた仕上がりが良好な炊飯を行うことができる。
なお、図13の炊飯シーケンスでは、第1〜第6ステージまで設けられているが、炊飯シーケンスのステージ数は、ユーザの必要に応じて変更できる。例えば、第1〜第5ステージからなる炊飯シーケンスを設定することもできるし、第1〜第7ステージからなる炊飯シーケンスを設定することもできる。
(第6実施形態)
本発明の第6実施形態の炊飯用電子レンジ501は、図14に示すように、制御装置570が、炊飯シーケンス保護部580をさらに有している点で、第1実施形態の炊飯用電子レンジ1と異なっている。なお、第1実施形態と同じ構成には同じ番号を付して、その説明を省略する。
炊飯シーケンス保護部580は、ユーザの指示に基づいて制御装置570のメモリ72に記憶されている炊飯シーケンスに関する情報をロックすると共に、炊飯シーケンスに関する情報がロックされると、この情報を外部からアクセスできないように保護する。
炊飯シーケンスに関する情報のロックは、例えば、操作部3を操作することにより行われる。炊飯シーケンスに関する情報がロックされると、メモリ72へのアクセスが炊飯を行う場合に制限され、炊飯シーケンスは、例えば、液晶表示部7等に表示することも、外部に送信することもできなくなる。また、炊飯シーケンスに関する情報のロックには、解除する手段が設けられていない。
なお、炊飯シーケンス保護部580は、CPU71が所定のプログラムを実行することにより実現される機能である。
ところで、ユーザによっては、米および水の種類等に応じて独自の炊飯シーケンスを構築している。このような炊飯シーケンスは、営業秘密として取り扱われ、炊飯シーケンスに関する情報の保護が必要な場合がある。
一般に、情報の保護は、パスワードにより行われる。しかし、パスワードによるロックは、パスワードを忘れたり、パスワードを看破されたりするおそれがあるため、情報の管理としては不十分な場合がある。
第6実施形態の炊飯用電子レンジ501では、制御装置570のメモリ72に記憶されている炊飯シーケンスに関する情報をロックすると共に、炊飯シーケンスに関する情報がロックされると、この情報を外部からアクセスできないように保護する炊飯シーケンス保護部580を有している。このため、第3者による炊飯シーケンスの盗用を確実に防止することができる。
なお、炊飯シーケンスに関する情報を記憶する専用のメモリを設けてもよい。これにより、炊飯シーケンスに関する情報への外部からのアクセスを遮断し易くなる。
また、炊飯シーケンスに関する情報は、所定の方法でロック解除できるようにしてもよい。ロック解除されると、炊飯シーケンスに関する情報に外部からアクセスできるようになるが、例えば、サム値のみを呼び出せるようにすることで、第3者による炊飯シーケンスの盗用を防止することができる。
(第7実施形態)
本発明の第7実施形態の炊飯用電子レンジ601は、図15に示すように、制御装置670が、第1のマグネトロン制御部680をさらに有している点で、第1実施形態の炊飯用電子レンジ1と異なっている。なお、第1実施形態と同じ構成には同じ番号を付して、その説明を省略する。
第1のマグネトロン制御部680は、操作部3を介してユーザにより設定された加熱温度および加熱時間に基づいて、下マグネトロン22および上マグネトロン32を制御して、容器60の表面温度の温度制御を行う。
第1のマグネトロン制御部680には、最低発振時間と許容温度範囲とが設けられている。
最低発振時間は、下マグネトロン22および上マグネトロン32を動作させた後、発振状態を継続させる最低時間であり、寿命試験等に基づいて、マグネトロンの寿命に影響を与えないように決定された時間である。また、許容温度範囲は、設定された加熱温度に到達したものとみなされる温度の範囲である。
例えば、設定された加熱時間(例えば3秒)が最低発振時間(例えば7秒)よりも短かったとする。この場合、第1のマグネトロン制御部680は、下マグネトロン22および上マグネトロン32を動作させた後、最低発振時間が経過するまでの間は、ユーザにより設定された加熱時間にかかわらず、下マグネトロン22および上マグネトロン32を停止させないように制御する。
また、例えば、設定された加熱時間または最低発振時間が経過したときに、赤外線センサ18により検出された容器60の表面温度が設定された加熱温度に到達していなかったとする。この場合、第1のマグネトロン制御部680は、赤外線センサ18により検出された容器60の表面温度が許容温度範囲内にあるか否かを判定する。そして、容器60の表面温度が許容温度範囲にあると判定された場合、第1のマグネトロン制御部680は、容器60の表面温度が設定された加熱温度に到達したものとみなして、下マグネトロン22および上マグネトロン32を動作させないように制御する。
すなわち、第1のマグネトロン制御部680は、下マグネトロン22および上マグネトロン32の動作中に、設定された加熱時間に到達したとしても、下マグネトロン22および上マグネトロン32の動作開始から最低発振時間が経過していない場合、下マグネトロン22および上マグネトロン32を停止させない。
また、例えば、設定された加熱時間内において、下マグネトロン22および上マグネトロン32が停止し、かつ、赤外線センサ18により検出された容器60の表面温度が許容温度範囲よりも低くなっているとする。この場合、第1のマグネトロン制御部680は、設定された加熱時間に到達するまでの時間が最低発振時間以上残っているか否かを判定する。そして、設定された加熱時間に到達するまでの時間が最低発振時間以上残っていないと判定された場合、第1のマグネトロン制御部680は、ユーザにより設定された加熱温度にかかわらず、下マグネトロン22および上マグネトロン32を動作させないように制御する。
すなわち、次の条件に1つでも当てはまる場合、第1のマグネトロン制御部680は、下マグネトロン22および上マグネトロン32を動作させない。
・現時点から設定された加熱時間までの残り時間が、最低発振時間以下の場合。
・赤外線センサ18により検出された容器60の表面温度が、許容温度範囲内にある場合。
なお、第1のマグネトロン制御部680は、CPU71が所定のプログラムを実行することにより実現される機能である。
一般に、マグネトロンは、動作開始後すぐに停止させると、寿命が短くなるおそれがある。
第7実施形態の炊飯用電子レンジ601では、最低発振時間が設けられた第1のマグネトロン制御部680を有している。このため、下マグネトロン22および上マグネトロン32の高寿命化を図ることができる。
また、第1のマグネトロン制御部680に許容温度範囲を設けているので、最低発振時間を設けた場合に、ユーザにより設定された加熱温度と、赤外線センサ18により検出された容器60の表面温度との差を小さくすることができる。
なお、最低発振時間および許容温度範囲は、炊飯用電子レンジの設計等に応じて適宜設定できる。
また、容器60の表面温度は、所定の検出領域の表面温度であってもよいし、検出領域の一部または全部の平均値であってもよい。
(第8実施形態)
本発明の第8実施形態の炊飯用電子レンジ701は、図16に示すように、制御装置770が、第2のマグネトロン制御部780をさらに有している点で、第1実施形態の炊飯用電子レンジ1と異なっている。なお、第1実施形態と同じ構成には同じ番号を付して、その説明を省略する。
第2のマグネトロン制御部780は、赤外線センサ18により検出された容器60の表面温度が、設定された加熱時間内に、設定された加熱温度または許容温度範囲内の温度に到達した場合、下マグネトロン22および上マグネトロン32から発生するマイクロ波の出力を変化させる。
例えば、第2のマグネトロン制御部780は、設定された加熱温度または許容温度範囲内の温度に到達するまでは、マイクロ波の出力が100%になるように、下マグネトロン22および上マグネトロン32を制御する。また、第2のマグネトロン制御部780は、設定された加熱温度または許容温度範囲内の温度に到達した後は、マイクロ波の出力が50%になるように、下マグネトロン22および上マグネトロン32を制御する。
なお、第2のマグネトロン制御部780は、CPU71が所定のプログラムを実行することにより実現される機能である。
また、マイクロ波の出力の変更は、マイクロ波の出力そのものを変える、あるいは、マイクロ波の発振オンオフのデューティ比を変えることにより行われる。
ところで、容器の表面温度が、設定された加熱時間内に、設定された加熱温度または許容温度範囲内の温度に到達した後も、マイクロ波の出力を変更することなく、温度制御を行うのが一般的であった。この場合、設定された加熱温度到達後に赤外線センサにより検出される容器の表面温度のハンチング幅が大きくなるため、きめ細やかな温度制御を行うことが困難である。
第8実施形態の炊飯用電子レンジ701では、赤外線センサ18により検出された容器60の表面温度が、設定された加熱時間内に、設定された加熱温度または許容温度範囲内の温度に到達した場合、下マグネトロン22および上マグネトロン32から発生するマイクロ波の出力を変化させる第2のマグネトロン制御部780を有している。このため、設定された加熱温度到達後に赤外線センサ18により検出される容器60の表面温度のハンチング幅を小さくして、きめ細やかな温度制御を行うことができる。
(第9実施形態)
本発明の第9実施形態の炊飯用電子レンジ801は、図17に示すように、制御装置870が、第3のマグネトロン制御部880をさらに有している点で、第1実施形態の炊飯用電子レンジ1と異なっている。なお、第1実施形態と同じ構成には同じ番号を付して、その説明を省略する。
第3のマグネトロン制御部880は、下マグネトロン22および上マグネトロン32を動作させることができないときに、ユーザにより加熱を開始させるキー50が操作された場合であっても、加熱の開始操作を受け入れ、動作可能になった時点で下マグネトロン22および上マグネトロン32を動作させて、加熱を開始させる。
なお、第3のマグネトロン制御部880は、CPU71が所定のプログラムを実行することにより実現される機能である。
下マグネトロン22および上マグネトロン32は、その温度が所定値以上である場合、動作させることができない。このため、下マグネトロン22および上マグネトロン32を動作させて被加熱物の加熱を行った後は、次の加熱を行うために一定の冷却期間が必要になる。
下マグネトロン22および上マグネトロン32の冷却期間に加熱の開始操作がされた場合、この開始操作を受け入れず、通常、下マグネトロン22および上マグネトロン32が動作可能になった後に、改めて加熱の開始操作をする必要があった。
第9実施形態の炊飯用電子レンジ801では、下マグネトロン22および上マグネトロン32を動作させることができないときに、ユーザにより加熱を開始させるキー50が操作された場合であっても、加熱の開始操作を受け入れ、動作可能になった時点で下マグネトロン22および上マグネトロン32を動作させて、加熱を開始させる第3のマグネトロン制御部880を有している。このため、例えば、下マグネトロン22および上マグネトロン32の冷却期間に加熱の開始操作を行ったとしても、再度、加熱の開始操作を行うことなく、加熱を行うことができる。これにより、加熱の終了後、最短時間で加熱を開始できると共に、加熱の開始操作忘れを防止できる。
(その他の実施形態)
第1〜第9実施形態の炊飯用電子レンジ1,101,201,301,401,501,601,701,801では、マイクロ波発生装置として、下マグネトロン22および上マグネトロン32を設けているが、これに限らない。例えば、上マグネトロン省略して、下マグネトロンのみ設けてもよい。この場合、アンテナカバーは必要なく、例えば、加熱庫の吹出口にフラップ等を設けることで、冷却ファンから吹き出される空気が、容器の蓋体に空気が吹き付けられるようにすることができる。
また、第1〜第9実施形態の炊飯用電子レンジ1,101,201,301,401,501,601,701,801では、冷却ファン27を設けているが、これに限らない。可能ならば、冷却ファン27を省略してもよい。前述のように、赤外線センサにより検出領域毎に検出された容器の側面の高さ方向の表面温度の変化に基づいてマグネトロンを制御するだけでも、ある程度の吹きこぼれ防止効果が得られる。
第1〜第9実施形態の炊飯用電子レンジ1,101,201,301,401,501,601,701,801では、赤外線センサ18として、複眼赤外線温度センサを用いているが、これに限らず、単眼の赤外線センサを用いることもできる。この場合、例えば、単眼の赤外センサをスイングさせて、容器の側面の複数の異なる位置の表面温度を検出できるようにすればよい。
第1〜第3実施形態の炊飯用電子レンジ1,101,201では、制御装置70,170,270に、負荷量算出部として、第1〜第3の負荷量算出部80,180,280をそれぞれ設けているが、これに限らない。制御装置に、第1〜第3の負荷量算出部80,180,280のうちの任意の2つの機能を有する負荷量算出部を設けてもよいし、第1〜第3の負荷量算出部80,180,280の全ての機能を有する負荷量算出部を設けてもよい。
第7〜第9実施形態の炊飯用電子レンジ601,701,801では、制御装置670,770,870に、第1〜第3のマグネトロン制御部680,780,880をそれぞれ設けているが、これに限らない。制御装置に、第1〜第3のマグネトロン制御部680,780,880のうちの任意の2つの機能を有するマグネトロン制御部を設けてもよいし、第1〜第3のマグネトロン制御部680,780,880の全ての機能を有するマグネトロン制御部を設けてもよい。
なお、ユーザによる指示の入力は、操作部3の操作により行われる場合に限らず、例えば、ユーザの音声を認識できる手段を設けて、ユーザの音声により行われるようにすることもできる。
本発明および実施形態をまとめると、次のようになる。
本発明の炊飯用電子レンジ1は、
被加熱物を収容する容器60が収容される加熱庫10と、
上記容器60内の上記被加熱物を加熱するマイクロ波を発生させるマイクロ波発生装置22,32と、
複数の検出領域を有し、この検出領域毎に、上記加熱庫10に収容された上記容器60の表面温度を検出する複眼の赤外線センサ18と、
上記赤外線センサ18により上記検出領域毎に検出された上記容器60の表面温度に基づいて、上記マイクロ波発生装置22,32を制御する制御装置70と、
を備えたことを特徴としている。
上記構成の炊飯用電子レンジ1によれば、被加熱物を収容する容器60の表面温度を複数の検出領域毎に検出する複眼の赤外線センサ18を備えている。このため、容器60の複数の異なる位置の表面温度を検出できるので、炊飯中の負荷量の変化を検出して、負荷量の変化に応じた仕上がりが良好な炊飯を行うことができる。
一実施形態の炊飯用電子レンジ1では、
上記制御装置70が、上記被加熱物の量である負荷量を算出する負荷量算出部80を有し、
上記負荷量算出部80が、ユーザにより指示された炊飯前の上記負荷量と、上記赤外線センサ18により上記検出領域毎に検出された上記容器60の表面温度とに基づいて、炊飯中の上記負荷量を算出し、
上記制御装置70が、上記負荷量算出部80により算出された上記負荷量に応じて、上記マイクロ波発生装置22,32を制御する。
上記炊飯用電子レンジ1によれば、炊飯前の負荷量と、赤外線センサ18により検出領域毎に検出された容器60の表面温度とに基づいて、炊飯中の負荷量を算出する負荷量算出部80を有している。これにより、炊飯中に変化する負荷量を正確に検出できるので、負荷量の変化に応じた仕上がりが良好な炊飯を確実に行うことができる。
一実施形態の炊飯用電子レンジ101では、
上記制御装置170が、上記被加熱物の量である負荷量を算出する負荷量算出部180を有し、
上記負荷量算出部180が、ユーザにより指示された上記被加熱物の加熱時間と、上記赤外線センサ18により上記検出領域毎に検出された上記容器60の表面温度とに基づいて、炊飯中の上記負荷量を算出し、
上記制御装置170が、上記負荷量算出部180により算出された上記負荷量に応じて、上記マイクロ波発生装置22,32を制御する。
上記実施形態によれば、ユーザにより指示された被加熱物の加熱時間と、赤外線センサ18により検出領域毎に検出された容器60の表面温度とに基づいて、炊飯中の負荷量を算出する負荷量算出部180を有している。このため、ユーザが炊飯前の負荷量を直接指示しなくても、負荷量の変化に応じた仕上がりが良好な炊飯を行うことができる。
一実施形態の炊飯用電子レンジ201では、
上記検出領域が、上記加熱庫10に収容された上記容器60の側面の高さ方向Hに複数配置され、
上記制御装置270が、上記被加熱物の量である負荷量を算出する負荷量算出部280を有し、
上記負荷量算出部280が、上記赤外線センサ18により上記検出領域毎に検出された上記容器60の側面の高さ方向Hの表面温度に基づいて、炊飯中の上記負荷量を算出し、
上記制御装置270が、上記負荷量算出部280により算出された上記負荷量に応じて、上記マイクロ波発生装置22,32を制御する。
上記実施形態によれば、赤外線センサ18により検出領域毎に検出された容器60の側面の高さ方向Hの表面温度に基づいて、炊飯中の負荷量を算出する負荷量算出部280を有している。このため、ユーザが炊飯前の負荷量を直接指示しなくても、負荷量の変化に応じた仕上がりが良好な炊飯を行うことができる。
一実施形態の炊飯用電子レンジ1では、
上記加熱庫10に収容された上記容器60に向かって空気を吹き出し可能な送風装置27を備え、
上記容器60が、上部に開閉可能に取り付けられた蓋体62を有し、
上記検出領域が、上記加熱庫10に収容された上記容器60の側面の高さ方向Hに複数配置され、
上記制御装置70が、上記赤外線センサ18により上記検出領域毎に検出された上記容器60の側面の高さ方向Hの表面温度に基づいて、上記蓋体62に向かって空気を吹き出すように上記送風装置27を制御する。
上記実施形態によれば、被加熱物が加熱され、被加熱物に吹きこぼれの原因となる水泡が発生したとしても、送風装置27により吹き出された空気により蓋体62が冷却されるので、被加熱物に発生した水泡を消すことができる。これにより、吹きこぼれの発生を防止できる。
一実施形態の炊飯用電子レンジ301では、
上記制御装置370が、
上記赤外線センサ18により上記検出領域毎に検出された上記容器60の表面温度が、所定の温度の範囲内にあるか否かを判定する容器温度判定部380を有し、
上記容器温度判定部380により上記容器60の表面温度が所定の範囲内にあると判定された上記検出領域の上記容器60の表面温度に基づいて、上記マイクロ波発生装置22,32を制御する。
上記実施形態によれば、加熱庫10に収容された容器60の位置によって、容器60の表面温度が他の検出領域と比べて極端に低い検出領域があったとしても、赤外線センサ18により検出された容器60の表面温度にバラツキを低減し、負荷量の変化に応じた仕上がりが良好な炊飯を確実に行うことができる。
上記実施形態で述べた構成要素は、適宜、組み合わせてもよく、また、適宜、選択、置換、あるいは、削除してもよいのは、勿論である。
1,101,201,301,401,501,601,701,801 炊飯用電子レンジ
2 キャビネット
3 操作部
4 ドア
5 ハンドル
7 液晶表示部
8 エアフィルタ
10 加熱庫
11 開口部
12 底面
13 背面
14 天面
15 底トレイ
16 吹出口
17 吸込口
18 赤外線センサ
20 吸気ダクト
21 吸気口
22 下マグネトロン
23 下導波管
24 下回転アンテナ装置
25 下回転アンテナ用モータ
26 下回転アンテナ
27 冷却ファン
30 排気ダクト
31 排気口
32 上マグネトロン
33 上導波管
34 上回転アンテナ装置
35 上回転アンテナ用モータ
36 上回転アンテナ
40 空気流路
41 アンテナカバー
42 吹出開口部
50 キー
60 容器
61 容器本体
62 蓋体
63 リブ
64 把手
70,170,270,370,470,570,670,770,870 制御装置
71 CPU
72 メモリ
73 タイマ
80 第1の負荷量算出部
180 第2の負荷量算出部
280 第3の負荷量算出部
380 容器温度判定部
480 炊飯シーケンス設定部
580 炊飯シーケンス保護部
680 第1のマグネトロン制御部
780 第2のマグネトロン制御部
880 第3のマグネトロン制御部
H 高さ方向

Claims (4)

  1. 被加熱物を収容する容器が収容される加熱庫と、
    上記容器内の上記被加熱物を加熱するマイクロ波を発生させるマイクロ波発生装置と、
    複数の検出領域を有し、上記加熱庫に収容された上記容器の表面温度を上記複数の検出領域毎に検出する複眼の赤外線センサと、
    上記赤外線センサにより上記検出領域毎に検出された上記容器の表面温度に基づいて、上記マイクロ波発生装置を制御する制御装置と、
    を備え、
    上記マイクロ波発生装置は、下マグネトロンおよび上マグネトロンを有し、
    上記制御装置が、上記被加熱物の量である負荷量を算出する負荷量算出部を有し、
    上記検出領域が、上記加熱庫に収容された上記容器の側面の高さ方向に複数配置され、
    上記負荷量算出部が、ユーザにより指示された炊飯前の上記負荷量と、上記赤外線センサにより上記検出領域毎に検出された上記容器の側面の高さ方向の表面温度とに基づいて、炊飯中の上記負荷量を算出し、
    上記制御装置が、上記負荷量算出部により算出された上記負荷量に応じて、上記マイクロ波発生装置の下マグネトロンおよび上マグネトロンを制御することを特徴とする炊飯用電子レンジ。
  2. 請求項1に記載の炊飯用電子レンジにおいて、
    上記負荷量算出部が、ユーザにより指示された上記被加熱物の加熱時間と、上記赤外線センサにより上記検出領域毎に検出された上記容器の表面温度とに基づいて、炊飯中の上記負荷量を算出し、
    上記制御装置が、上記負荷量算出部により算出された上記負荷量に応じて、上記マイクロ波発生装置を制御することを特徴とする炊飯用電子レンジ。
  3. 請求項1または2に記載の炊飯用電子レンジにおいて、
    上記加熱庫に収容された上記容器に向かって送風可能な送風装置を備え、
    上記容器が、上部に開閉可能に取り付けられた蓋体を有し、
    上記検出領域が、上記加熱庫に収容された上記容器の側面の高さ方向に複数配置され、
    上記制御装置が、上記赤外線センサにより上記検出領域毎に検出された上記容器の側面の高さ方向の表面温度の変化に基づいて、上記蓋体に向かって送風されるように上記送風装置を制御することを特徴とする炊飯用電子レンジ。
  4. 請求項1からのいずれか1に記載の炊飯用電子レンジにおいて、
    上記制御装置が、
    上記赤外線センサにより検出された上記容器の表面温度が所定の範囲内にあるか否かを判定する容器温度判定部を有し、
    上記容器温度判定部により上記容器の表面温度が所定の範囲内にあると判定された上記検出領域の上記容器の表面温度に基づいて、上記マイクロ波発生装置を制御することを特徴とする炊飯用電子レンジ。
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