JP6740718B2 - 無線装置、および制御方法 - Google Patents

無線装置、および制御方法 Download PDF

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Description

本開示は、無線装置、および制御方に関する。
近年、センサ機能を有する端末から無線通信により情報を収集するための無線センサネットワークが注目されている。無線センサネットワークの用途は、興味対象の位置を確認する用途、および興味対象の行動を管理する用途など、多岐に渡る。
無線通信においては、フレームに含まれるプリアンブルに基づいて無線信号の検知が行われる。プリアンブル長は検知性能に影響を及ぼすため、プリアンブル長の設定方法については、様々な研究開発が行われている。例えば、特許文献1には、通信環境に応じてフレームに占めるプリアンブル(トレーニング信号区間)の比率などの通信設定を変更する無線通信システムが開示されている。
特開2014−179757号公報
ここで、プリアンブルのような同期パターンとペイロードの比率が固定的だと、通信に不都合が生じる場合がある。例えば、同期パターンの比率がある比率未満で固定されると劣悪な環境における無線信号の検出が困難になることが懸念される。一方、同期パターンの比率が上記比率以上で固定されると、同期パターンがオーバーヘッドとなり、通信の効率性が低下し得る。
そこで、本開示は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本開示の目的とするところは、同期パターンとペイロードの比率の柔軟性を向上することが可能な、新規かつ改良された無線装置、および制御方を提供することにある。
本開示によれば、同じデータが含まれる複数の無線フレームを送信する通信部と、前記複数の無線フレームに含まれる無線フレーム毎に同期パターンとペイロードの比率を決定する制御部と、を備える、無線装置が提供される。
また、本開示によれば、同じデータが含まれる複数の無線フレームを送信することと、
前記複数の無線フレームに含まれる無線フレーム毎に同期パターンとペイロードの比率を決定することと、を有する、制御方法が提供される。
以上説明したように本開示によれば、同期パターンとペイロードの比率の柔軟性を向上することが可能である。
なお、上記の効果は必ずしも限定的なものではなく、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果、または本明細書から把握され得る他の効果が奏されてもよい。
本開示の実施形態に係る無線通信システムを示す図である。 センサ端末が送信するフレームの構成例を示す説明図である。 本開示の実施形態に係るセンサ端末の構成を示す図である。 本開示の実施形態に係る基地局の構成を示す図である。 センサ端末による無線信号の送信処理を示すフローチャートである。 センサ端末が、フレームに占める同期パターンの比率を決定する処理を示すフローチャートである。 フレームに占める同期パターンの比率が決定される処理に用いられる初期値R0の一例を示す図である。 基地局による無線信号の受信処理を示すフローチャートである。 基地局による受信信号の復調処理を示すフローチャートである。 センサ端末が送信するフレームの変形例を示す図である。 本開示の実施形態に係る基地局と情報処理装置のハードウェア構成を示す図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.無線通信システムの概要
2.各装置の構成
3.各装置の動作
4.変形例
5.ハードウェア構成
<1.無線通信システムの概要>
本開示の実施形態は、無線センサネットワークを形成する無線通信システムに関する。まず、図1を参照し、本開示の実施形態による無線通信システムの概要を説明する。
(1−1.無線通信システムの構成)
図1は、本開示の実施形態による無線通信システムの構成を示す説明図である。図1に示したように、本開示の実施形態による無線通信システムは、複数の基地局200と、複数のセンサ端末100と、アプリケーションサーバ300と、を備える。
基地局200は、センサ端末100と無線通信を行う機能、および、アプリケーションサーバ300と有線通信を行う機能を有する。例えば、基地局200は、セル内に位置するセンサ端末100と無線通信を行う。図1に示した例では、基地局200Aは、基地局200Aのセル内に位置するセンサ端末100A、100Bおよび100Cと無線通信を行い、基地局200Bは、基地局200Bのセル内に位置するセンサ端末100D、100E、100Fおよび100Gと無線通信を行う。特に、本実施形態による基地局200は、センサ端末100からセンサデータを受信し、当該センサデータをアプリケーションサーバ300に送信する。
センサ端末100は、センサ機能、および基地局200と無線通信を行う機能を有する。例えば、センサ機能は、加速度センサ、ジャイロセンサ、温度センサ、気圧センサ、音圧センサ、脈拍センサまたはGPS(Global Positioning System)などの、多様なセンサにより実現され得る。センサ端末100は、センサ機能により取得したセンサデータを基地局200に送信する。
アプリケーションサーバ300は、センサ端末100により得られたセンサデータを基地局200から受信し、受信したセンサデータを用いたサービスを提供する。センサデータを用いたサービスは、興味対象の位置を確認するサービス、および興味対象の行動を管理するサービスなど、多岐に渡る。興味対象の位置を確認するサービスに関しては、例えば、GPS機能を有するセンサ端末100を高齢者や子供が装着し、アプリケーションサーバ300が基地局200を介してセンサ端末100から位置情報を取得しておくことにより、家族や行政に高齢者や子供の位置を提供することが可能である。興味対象の行動を管理するサービスに関しては、例えば、加速度センサを有するセンサ端末100を牛や豚などの家畜に装着させ、アプリケーションサーバ300が基地局200を介してセンサ端末100から家畜の動きに関する情報を取得することにより、放牧地での家畜の行動管理を行うことが可能である。
なお、本実施形態においては無線装置の一例としてセンサ機能を有するセンサ端末100を説明するが、センサ機能を有さない無線装置にも本実施形態を適用可能である。例えば、無線装置は、外部装置からデータを供給され、供給されたデータを基地局200に送信してもよい。外部装置が自動販売機である場合、無線装置は、自動販売機から売上げデータが供給され、売上げデータを基地局200に送信してもよい。なお、本実施形態においては通信装置の一例として基地局200を説明する。
(1−2.無線通信の概要)
以上、本開示の実施形態による無線通信システムの構成を説明した。続いて、無線通信システムにおける基地局200とセンサ端末100との無線通信の概要を説明する。
−通信リソース
基地局200とセンサ端末100は、時間軸上で区分された各通信リソースの開始タイミングを共有する。当該共有は、例えば、基地局200が時間同期のための基準信号を送信し、センサ端末100が当該基準信号を受信することで実現され得る。しかし、センサ端末100が当該基準信号の受信を継続的に行うと、相応の電力が消費される。このため、基地局200とセンサ端末100は、各々が管理する絶対時刻に基づいて各通信リソースの開始タイミングを共有してもよい。センサ端末100は、例えば、上記絶対時刻をGPSの受信処理により取得可能である。
−長距離伝送
無線通信システムをより低コストで実現するために、1つの基地局200がカバーするセルエリアを広くすること、すなわち、長距離伝送が有効である。長距離伝送では、無線通信システムを構成する基地局200の数を低減することが可能である。
また、利用可能な最大送信電力が制限されるようにセンサ端末100のハードウェアを設計することにより、センサ端末100のコストを下げることも可能である。しかし、送信電力が制限されると、通信可能な距離も制限される。この点に関し、センサ端末100が低送信電力で長距離伝送を行う技術として、例えばセルラー通信で採用されているH−ARQ(Hybrid−ARQ)が存在する。H−ARQは、送信側が同一フレームを繰り返し送信し、受信側が複数のフレームを信号処理により合成することで、受信感度を向上するための技術である。
具体的には、H−ARQに従うセンサ端末100は、基地局200から受信確認(ACK)が受信されるまで、あるいは、送信回数が上限に達するまで、フレームを繰り返し送信する。基地局200は、新たなフレームが受信される度にフレーム合成を行い、復調に成功した場合にはセンサ端末100にACKを送信する。
−フレーム構成
図2は、センサ端末100が送信するフレームの構成例を示す説明図である。図2に示したように、センサ端末100が送信するフレームは、同期パターン50と、ペイロード60と、を含む。また、ペイロード60はデータ61と、CRC(Cyclic Redundancy Check)62と、終端ビット63とFEC(Forward Error Correction)パリティビット64と、を含む。本開示の実施形態におけるフレームは、固定長であるとする。
同期パターン50は、基地局200においてフレームの検出のために用いられる信号パターンであり、プリアンブルとして機能する。データ61は、アプリケーションサーバ300における利用のためのデータであり、加速度情報や位置情報などのセンサデータが当該データ61に含まれ得る。CRC62は、当該フレームの受信が成功したか否かの判断に用いられる。データ61とCRC62が終端ビット63によって終端されFEC符号化される。例えば、畳み込み符号化、BCH符号化またはLDPC符号化などが行われる。そしてFEC符号化後に、誤り訂正符号としてFECパリティビット64が挿入される。当該FECパリティビット64の利用により、基地局200でのフレームの受信成功率が向上する。
基地局200は、1または2以上の信号パターンと受信信号との相関演算を行うことによって、受信信号の同期パターン50を検出する。より具体的に説明すると、基地局200は、1または2以上の信号パターンと受信信号との相関を、対象となる受信信号を時間軸上および周波数軸上でシフトさせながら算出し、相関のピークの出現に基づいて同期パターン50を検出する。この処理において、受信信号がシフトされる時間軸上および周波数軸上の探索範囲が一定ならば、受信信号の同期パターン50が長いほど、算出される相関のピークの値は大きくなるため、基地局200は同期パターン50を検出しやすくなる。
ペイロード60は、所定の疑似ランダム符号系列を用いて乗算されることにより拡散される。図2に示されているのは、300bitのペイロード60が拡散率16で拡散されたフレームである。拡散後の4800chipのペイロードに対して4800chipの同期パターンが付加されているため、同期パターン50がフレーム全体に占める比率(以降、「比率R」と呼称する)は0.5である。ここで、拡散率が高い程、大きな拡散利得を得ることができるため、復調性能の観点から拡散率を高くすることが好ましい。
(1−3.背景)
以上によって、劣悪な通信環境においても良好な通信品質または長距離伝送を実現するためには、センサ端末100は、同期パターン50を長く、かつ、ペイロード60の拡散率を高く設定する方がよい。しかし、本開示の実施形態のようにフレームが固定長である場合には、同期パターン50が長くなるとペイロード60の拡散率が低くなり、ペイロード60の拡散率が高くなると同期パターン50が短くなる。したがって、通信環境に応じて比率Rを最適化することが求められる。また、通信環境の状態が刻々と変化する場合には、通信環境の状態変化に応じて比率Rを適切に変更することが求められる。
ここで、セルラーシステムおよび無線LANなどの無線通信システムにおいては、基地局200またはアクセスポイントのような親局が、同期パターン50または拡散率などの通信設定を決定し、センサ端末100のような子局へ通知することで通信が行われる。また、センサ端末100のような装置は、小型化や低消費電力化などの目的で機能や性能が制限されることがある。そのため、例えば、受信性能が低いことが原因で、センサ端末100は、基地局200から送信される、比率Rなどの通信設定に関する通知を受信できず、比率Rが適切に設定されない場合がある。
そこで、本件開示者は、上記事情に着眼して本開示の実施形態を創作するに至った。本開示の実施形態によれば、センサ端末100は、フレーム毎に通信設定を柔軟かつ自律的に変更し、より適切な無線信号を送信することができる。また、基地局200は、この無線信号に対応し、受信信号を復調することができる。以下、このような本開示の実施形態の構成および動作を順次詳細に説明する。
<2.各装置の構成>
(2−1.センサ端末の構成)
まず、図3を参照し、本開示の実施形態によるセンサ端末100の構成を説明する。図3は、本開示の実施形態に係るセンサ端末100の構成を示す図である。図3に示したように、本開示の実施形態によるセンサ端末100は、通信部110と、制御部120と、同期パターン生成部130と、ペイロード生成部140と、状況取得部150と、を備える。また、通信部110は、送信部111と受信部112と、を備える。
通信部110は、基地局200から送信された無線信号の受信処理、および基地局200への無線信号の送信処理を行う。より具体的に説明すると、通信部110に備えられる送信部111は、制御部120から供給されるベースバンドの送信信号をアップコンバージョンし、アップコンバージョンにより得られた電気信号をアンテナにより無線信号に変換して送信する。また、受信部112は、基地局200から送信された無線信号をアンテナにより電気信号に変換し、当該電気信号にアナログ処理およびダウンコンバージョンを施すことにより、ベースバンドの受信信号を出力する。
状況取得部150は、1または2以上のセンサからなる。例えば、状況取得部150は、位置センサ、加速度センサ、ジャイロセンサ、温度センサ、気圧センサ、音圧センサおよび脈拍センサなどからなる。そして、状況取得部150は、各センサから取得された情報をペイロード生成部140に提供することによって、センサデータが含まれるペイロード60の生成を可能にする。
また、状況取得部150は、GSP(Global Positioning System)衛星から絶対時刻を取得し、当該時刻とセンサ端末100が管理する絶対時刻とを同期させる。
また、状況取得部150は、センサ端末100の位置の変化量を測定し、制御部120へ提供する。より具体的に説明すると、状況取得部150は、GPS衛星からセンサ端末100の位置情報(緯度、経度)を取得し、単位時間あたりの位置(緯度、経度)の変化量である移動速度を測定する。その後、状況取得部140は、移動速度を制御部120へ提供することによって、制御部120が移動速度を踏まえて同期パターン50の比率Rを決定することを可能にする。また、例えば、移動速度は、加速度センサによって測定されてもよい。
ペイロード生成部140は、フレームにおけるペイロード60を生成する。より具体的に説明すると、ペイロード生成部140は、状況取得部150から提供されるセンサデータを用いてデータ61を生成し、CRC62および終端ビット63を付加した状態で、FEC符号化を行う。その後、ペイロード生成部140は、誤り訂正符号としてFECパリティビット64を挿入することでペイロード60を生成し、当該ペイロード60を制御部120へ提供する。
同期パターン生成部130は、フレームにおける同期パターン50を生成する。より具体的に説明すると、同期パターン生成部130は、制御部120によって決定される比率Rに基づいて同期パターン50を生成し、当該同期パターン50を制御部120へ提供する。
制御部120は、送信用のフレームを生成するための各処理を行う。より具体的に説明すると、制御部120は、状況取得部150が取得する各種情報に基づいて比率Rを決定し、同期パターン生成部130に提供する。これにより、同期パターン生成部130は、比率Rに基づいた同期パターンを生成することができる。比率Rの決定方法については後述する。制御部120は、比率Rおよびフレーム長(固定長)に基づいて拡散率を求め、当該拡散率に基づいてペイロード60を拡散する。その後、制御部120は、同期パターン生成部130が生成した同期パターン50および拡散後のペイロード60を用いて送信用のフレームを生成する。
(2−2.基地局の構成)
図4は、本開示の実施形態による基地局200の構成を示す説明図である。図4に示したように、本開示の実施形態による基地局200は、通信部210と、同期部220と、復調部230と、制御部240と、記憶部250と、有線通信部260と、を備える。また、通信部210は、送信部211と受信部212と、を備える。
通信部210は、センサ端末100から送信された無線信号の受信処理、およびセンサ端末100への無線信号の送信処理を行う。より具体的に説明すると、通信部210に備えられる受信部212は、センサ端末100から送信された無線信号をアンテナにより電気信号に変換し、当該電気信号にアナログ処理およびダウンコンバージョンを施すことにより、ベースバンドの受信信号を出力する。また、送信部211は、制御部240から供給されるベースバンドの送信信号をアップコンバージョンし、アップコンバージョンにより得られた電気信号をアンテナにより無線信号に変換して送信する。
同期部220は、通信部210から出力される受信信号から同期パターン50を検出する。具体的には、同期部220は、1または2以上の信号パターンと受信信号との相関を、演算の対象とする受信信号を時間軸上および周波数軸上でシフトさせながら算出し、相関のピークの出現に基づいて同期パターン50を検出する。また、同期部220は、相関のピークが得られた時の時間軸上のシフト量に基づき、同期タイミングを特定し、相関のピークが得られた時の周波数軸上のシフト量に基づき周波数誤差を特定する。
復調部230は、同期部220により取得された同期タイミングに基づき、受信信号から図2を参照したフレームにおけるペイロード60を切り出す。そして、復調部230は、ペイロード60の復調を試みる。本実施形態においては、センサ端末100が同一のフレームに対応する無線信号を繰り返し送信するので、復調部230は、同一のセンサ端末100から繰り返し送信された複数の無線信号のペイロード60を受信信号から切り出し、切り出した複数のペイロード60を合成し、合成後のペイロード60の復調を試みる。復調が成功したか否かは、図3を参照して説明した、ペイロード60に含まれるCRC62を用いて確認される。
制御部240は、基地局200の通信全般を制御する。例えば、制御部240は、復調部230がペイロード60の復調に成功した場合、当該ペイロード60の送信元のセンサ端末100にACKが送信されるよう、通信部210を制御する。
記憶部250は、復調部230がペイロード60の復調に成功した場合、復調後のデータ等を記憶する。
有線通信部260は、アプリケーションサーバ300とのインタフェースである。有線通信部260は、復調部230により復調されたペイロード60に含まれるデータ等を、アプリケーションサーバ300に送信する。
<3.各装置の動作>
上記では、無線通信システムに設けられる各装置の構成について説明した。続いて、各装置の動作について説明する。
(3−1.センサ端末の動作)
まず、図5を参照して、センサ端末100が無線信号を送信する処理について説明する。図5は、センサ端末100による無線信号の送信処理を示すフローチャートである。
センサ端末100の制御部120は、送信カウンタ(以降、「Ntx」と呼称する)をクリアする(ステップS1000)。Ntxは、一連の繰り返し処理において、無線信号がセンサ端末100によって送信された回数を表す。
次いで、制御部120は、タイムスロットにおける送信タイミングを決定する(ステップS1004)。より具体的に説明すると、制御部120は、無線信号を送信する前に、送信に使用される周波数帯域と同一の周波数帯域が他の装置に使用されていないかを確認する処理(以降、「キャリアセンス」と呼称する)を行うことができる。そして、制御部120は、周波数帯域が他の端末に使用されていない状態になってから時間を空けて無線信号を送信する処理(以降「バックオフ」と呼称する)を行うことができる。制御部120がキャリアセンスおよびバックオフを行うことによって、複数の装置から送信された無線信号の衝突を防ぐことができる。ここで、制御部120は、キャリアセンスまたはバックオフを適宜省略してもよい。バックオフの有無は、後述の比率Rが決定される処理にて使用され得る。
そして、制御部120は、センサ端末100の時刻同期誤差を評価する(ステップS1008)。より具体的に説明すると、制御部120は、状況取得部150によってGPSの絶対時刻との同期が行われてからの経過時間に関する情報を取得する。同期からの経過時間は、後述の比率Rが決定される処理にて使用され得る。
その後、制御部120は、センサ端末100の位置変化の評価を行う(ステップS1012)。より具体的に説明すると、制御部120は、状況取得部150から単位時間あたりのセンサ端末100の移動速度に関する情報を取得し、センサ端末100の移動速度を把握する。センサ端末100の移動速度は、後述する比率Rが決定される処理にて使用され得る。
次いで、制御部120は比率Rを決定する(ステップS1016)。詳細については後述する。その後、制御部120が比率Rに基づいてフレームを生成し、送信部111が当該フレームを無線信号へ変換し、基地局200へ送信する(ステップS1020)。無線信号の送信後、制御部120は、Ntxへ1を加算する(ステップS1024)。
そして、制御部120は、基地局200から送信されるACKを受信するか否かを判断する(ステップS1028)。制御部120が、ACKを受信するか否かを判断する方法は任意である。例えば、制御部120は、センサ端末100と基地局200との離隔距離に基づいて判断してもよい。より具体的に説明すると、制御部120は、状況取得部150が取得するセンサ端末100の位置情報(経度、緯度)と、基地局200の(既知の)位置情報に基づいてセンサ端末100と基地局200との離隔距離を算出する。そして、制御部120は、算出された離隔距離が所定の閾値より小さい場合、ACKを受信すると判断してもよい。
ここで、センサ端末100の受信性能は、基地局200などの受信性能に比べて低いことがあるため、センサ端末100と基地局200が離れすぎていると、センサ端末100がACKを受信できない可能性がある。上述の方法により、離隔距離が所定の閾値より小さい場合のみACKが送信されるため、ACKの受信が失敗する可能性を低くすることができる。
また、制御部120は、ACKを受信するか否かを判断することなく、ACKを受信しなくてもよい。これにより、センサ端末100の消費電力を低減することができる。
制御部120がACKを受信すると判断し(ステップS1028/Yes)、通信部110がACKの受信を確認できた場合(ステップS1032/Yes)、送信処理が終了する。制御部120がACKを受信しないと判断した場合(ステップS1028/No)、制御部120は無線信号の送信回数を確認する(ステップS1036)。そして、送信回数が所定の閾値(以降、「Nwin」と呼称する)に達していない場合(Ntx<Nwinである場合。ステップS1036/No)、ステップS1004以降の処理が再度実施される。
送信回数がNwinに達した場合(Ntx=Nwinである場合。ステップS1036/Yes)、送信処理が終了する。また、ステップS1032において、所定の時間、ACKの受信が確認されない場合(ステップS1032/No)にも、ステップS1036の処理が行われる。
以上では、センサ端末100が無線信号を送信する処理について説明した。続いて、図6を参照しながら、無線信号の送信処理において、制御部120が比率Rを決定する処理(図5のステップS1016)について説明する。図6は、センサ端末100による比率Rの決定処理を示すフローチャートである。
まず、制御部120は、初期値R0を決定する(ステップS1100)。初期値R0は、第1の値として使用される。制御部120が初期値R0を決定する方法については後述する。次いで制御部120は、無線信号の送信回数を確認する(ステップS1104)。そして、送信回数が所定の閾値(以降、「Th1」と呼称する)以下である場合(ステップS1104/No)、制御部120は、以下の数式(1)を用いて比率Rを算出する(ステップS1112)。ここで、「0.125*Ntx」の計算式によって算出される値を第2の値とし、数式(1)によって算出される値を第3の値とする。なお、数式(1)は一例であり、送信回数が増加するにつれて小さな比率Rが算出されればよい。

数式(1):初期値R0−0.125*Ntx
送信回数がTh1より大きい場合(ステップS1104/Yes)、制御部120は、以下の数式(2)を用いて比率Rを算出する(ステップS1108)。また、以下の数式(2)も一例であり、送信回数に影響されることなく比率Rが算出されればよい。

数式(2):初期値R0−0.125*Th1
次いで、制御部120は、算出された比率Rを、比率Rの最大値として設けられる値(以降、R_MAXと呼称する)と比較する(ステップS1116)。比率RがR_MAXより大きい場合(ステップS1116/Yes)、制御部120は、比率RをR_MAXと同一の値に変更し(ステップS1120)、処理を終了する。
また、比率RがR_MAX以下である場合(ステップS1116/No)、制御部120は、比率Rを、比率Rの最小値として設けられる値(以降、R_MINと呼称する)と比較する(ステップS1124)。比率RがR_MIN以上である場合(ステップS1124/No)、制御部120は比率Rを変更することなく、処理が終了される。
比率RがR_MINより小さい場合(ステップS1124/Yes)、制御部120は、比率RをR_MINと同一の値に変更し(ステップS1128)、処理を終了する。
以上では、制御部120が比率Rを決定する処理について説明した。続いて、図7を参照しながら、初期値R0を決定方法(図6のステップS1100)について説明する。
本開示の実施形態において、制御部120は、バックオフの有無、センサ端末100とGPS衛星との時刻同期に関する情報またはセンサ端末100の位置変化に関する情報のうち、少なくとも1つに基づいて初期値R0を決定する。
まず、バックオフの有無に基づいて初期値R0が決定されることについて説明する。制御部120は、図5のステップS1004にてバックオフが行われる場合、バックオフが行われない場合に比べて初期値R0に大きな値を設定する。ここで、バックオフが行われる場合、基地局200が1または2以上の信号パターンと受信信号との相関のピークを探索する際、基地局200が時間軸上のより広い範囲を探索しなければ同期パターン50を検出できない可能性がある。したがって、バックオフが行われる場合、バックオフが行われない場合に比べて初期値R0に大きな値が設定されることによって、基地局200が同期パターン50を検出できる可能性が高くなる。
次に、センサ端末100とGPS衛星との時刻同期に関する情報に基づいて初期値R0が決定されることについて説明する。制御部120は、図5のステップS1008にて取得された時刻同期後の経過時間が長い程、初期値R0に大きな値を設定する。ここで、一般的に、時刻同期後の経過時間が長い程、センサ端末100の絶対時刻の誤差は大きくなる。基地局200の絶対時刻がGPS衛星の絶対時刻と同期がとれているとすると、センサ端末100の絶対時刻の誤差が大きい程、センサ端末100が無線信号を送信しようとする時刻と基地局200が無線信号を受信しようとする時刻の差が大きくなる。この場合、基地局200が1または2以上の信号パターンと受信信号との相関のピークを探索する際、基地局200が時間軸上のより広い範囲を探索しなければ同期パターン50を検出できない可能性がある。したがって、時刻同期後の経過時間が長い程、初期値R0に大きな値が設定されることによって、基地局200が同期パターン50を検出しやすくなる。
次に、センサ端末100の位置変化に関する情報に基づいて初期値R0が決定されることについて説明する。制御部120は、図5のステップS1012にて把握された、センサ端末100の移動速度が速い程、初期値R0に大きな値を設定する。センサ端末100の移動速度が速い程、通信環境が大きく変更する可能性がある。そのため、基地局200が1または2以上の信号パターンと受信信号との相関のピークを探索する際、基地局200が時間軸上のより広い範囲を探索しなければピークを検出できない可能性がある。また、センサ端末100の移動速度が速い程、ドップラー効果による、信号の周波数の変動量が大きくなる。基地局200が受信する受信信号の周波数誤差が大きくなるため、基地局200が相関のピークを探索する際、基地局200が周波数軸上のより広い範囲を探索しなければピークを検出できない可能性がある。したがって、センサ端末100の移動速度が速い程、初期値R0に大きな値が設定されることによって、基地局200が同期パターン50を検出しやすくなる。
続いて、図7を参照して、以上の方法で決定される初期値R0の一例を説明する。図7には、バックオフの有無、センサ端末100による時刻同期後の経過時間、およびセンサ端末100の移動速度の全てによって初期値R0が決定される例が示されている。
図7において、(時刻同期後の経過時間及び移動速度の条件は一定とすると)バックオフが行われる場合は、バックオフが行われない場合に比べて初期値R0に大きな値が設定されている。また、(バックオフ及び移動速度の条件は一定とすると)センサ端末100の時刻同期後の経過時間が所定の閾値(以降、「ThC」と呼称する)以上である場合は、時刻同期後の経過時間がThCより小さい場合に比べて初期値R0に大きな値が設定されている。また、センサ端末100の移動速度が所定の2つの閾値(以降、「ThA」「ThB」と呼称する)と比較され(バックオフ及び時刻同期後の経過時間の条件は一定とすると)、移動速度がThA以上である場合、ThAより小さくThB以上である場合、ThBより小さい場合の順に初期値R0が小さくなるように設定されている。
図7は一例であるため、各値は任意に変更され得る。また、制御部120は、バックオフの有無、時刻同期後の経過時間、または移動速度のうちの一部を用いて初期値R0を決定してもよい。例えば、制御部120は、バックオフの有無および時刻同期後の経過時間を用いて初期値R0を決定してもよい。また、閾値は任意の数が用いられてもよい。例えば、移動速度が1つの閾値と比較されてもよいし、時刻同期後の経過時間が2以上の閾値と比較されても良い。
図5〜図7を参照して説明した方法により、一連の繰り返し送信において、制御部120は、無線信号が送信されるにつれて、比率Rが低い値になるように比率Rを決定する(数式(1)を参照)。これにより、一連の繰り返し送信の最初の送信(または最初に近い送信)においては、基地局200は同期パターンを検出しやすい。
また、基地局200は、一度同期パターンを検出すると、その後に送信される受信信号の周波数を予測することが可能である。より具体的に説明すると、基地局200によって観測される周波数誤差は、ドップラー効果等に起因するチャネル変動による周波数誤差と、センサ端末100固有の周波数ずれによって構成される。周波数ずれは、センサ端末100に搭載されている発振器固有の誤差であると考えられる。ここで、基地局200によって観測される周波数誤差は、短時間であれば一定とみなすことができる。したがって、基地局200が受信信号の相関のピークを探索する際に、直前に送信された受信信号の周波数と同一または近い周波数に限定してピークを探索することによって、基地局200が同期パターンを検出できる可能性が高くなる。
また、基地局200は、一度同期パターンを検出すると、その後に送信される受信信号の同期タイミングを予測することが可能である。より具体的に説明すると、基地局200によって観測される同期タイミングのずれは、キャリアセンスの結果に基づくバックオフの時間とセンサ端末100固有の時刻ずれによって構成される。時刻ずれは、センサ端末100に搭載されている発振器固有の誤差であると考えられる(GPS衛星の絶対時刻に同期することで補正可能)。ここで、時刻ずれは、バックオフが行われない場合は、短時間であれば一定とみなすことができる。したがって、基地局200が受信信号の相関のピークを探索する際に、直前に送信された受信信号のタイムスロットにおける同期タイミング(割り当てられたタイムスロットの開始時から受信信号の開始時までの時間)と同一または近い時間に限定してピークを探索することによって、基地局200が同期パターンを検出できる可能性が高くなる。
つまり、一連の繰り返し送信において、比率Rが低減されることによって、基地局200は、同期パターンの検出精度を保ちつつ、拡散利得の高い信号を取得することができる。このように、制御部120は、自律的かつ送信されるフレーム毎に適切な比率Rを決定し、フレームを生成することができる。
以上では、センサ端末100が無線信号を生成し、送信する処理について説明した。続いて、図8を参照して、基地局200が無線信号を受信する処理について説明する。図8は、基地局200による無線信号の受信処理を示すフローチャートである。
まず、基地局200は、受信カウンタ(以降、「Nrx」と呼称する)をクリアする(ステップS1200)。Nrxは、一連の繰り返し処理において、無線信号が基地局200によって受信された回数を表す。
次いで、制御部240は、同期パターン50の検出に使用される1または2以上の信号パターンを生成する(ステップS1204)。より具体的に説明すると、制御部240は、センサ端末100によって送信される信号の比率Rのパターンおよびフレーム長(固定長)を把握しており、これらの情報に基づいて1または2以上の信号パターンを生成する。これにより、基地局200は、送信される信号の比率Rの値を把握していなくても、1または2以上の信号パターンと受信信号との相関演算を行うことによって、同期パターン50を検出することができる。
その後、基地局200がセンサ端末100から無線信号を受信した場合、受信部212は、無線信号を変換し、ベースバンドの受信信号を取得し(ステップS1208)、Nrxへ1を加算する(ステップS1212)。
続いて、同期部220は、1または2以上の信号パターンと受信信号との相関演算(ステップS1216)を行うことによって、相関のピーク値を探索する(ステップS1220)。そして、ピーク値が探索された場合には、同期部220は、当該ピーク値と所定の閾値とを比較する。ピーク値が所定の閾値以上である場合(ステップS1224/Yes)、復調部230は、ピーク値が正しいと判断し、復調処理を行う(ステップS1228)。復調処理については後述する。
ピーク値が所定の閾値より小さい場合(ステップS1224/No)、同期部220は、受信信号がペイロード60のみを含むか否かを判断する(ステップS1244)。より具体的に説明すると、一連の繰り返し送信において比率Rが低減された結果、比率Rがゼロ、つまり同期パターン50が含まれずペイロード60のみが含まれる信号が送信される場合が考えられる(その際、図6のR_MINはゼロである)。受信信号がペイロード60のみを含むと判断された場合(ステップS1244/Yes)も、復調部230は、復調処理を行う(ステップS1228)。
そして、復調部230は、CRCを用いる確認によって復調が成功したか否かを確認する(ステップS1232)。CRCによって復調の成功が確認された場合(ステップS1232/Yes)、制御部240は、センサ端末100へACKを送信するか否かを判断する(ステップS1236)。制御部240が、センサ端末100へACKを送信すると判断した場合(ステップS1236/Yes)、送信部211は、センサ端末100へACKを送信し(ステップS1240)、処理を終了する。制御部240は、センサ端末100へACKを送信しないと判断した場合(ステップS1236/No)、処理を終了する。
ステップS1232において、CRCによって復調の成功が確認されない場合(ステップS1232/No)および、ステップS1244において、受信信号がペイロード60のみを含むものではないと判断された場合(ステップS1244/No)、制御部240は無線信号の受信回数を確認する(ステップS1248)。そして、受信回数が所定の閾値(以降、「Nwin」と呼称する)に達していない場合(Nrx<Nwinである場合。ステップS1248/No)、ステップS1208以降の処理が再度実施される。受信回数がNwinに達した場合(Nrx=Nwinである場合。ステップS1248/Yes)、処理が終了される。
以上では、基地局200が無線信号を受信する処理について説明した。続いて、図9を参照しながら、無線信号の受信処理における復調処理(図8のステップS1228)について説明する。図9は、基地局200による受信信号の復調処理を示すフローチャートである。
まず、同期部220は、1または2以上の信号パターンと受信信号との相関のピークが得られた時の時間軸上のシフト量に基づき同期タイミングを推定し、周波数軸上のシフト量に基づき周波数誤差を推定する(ステップS1300)。そして、同期部220は、相関のピークが得られた信号パターンに基づいて受信信号の比率Rを判定する(ステップS1304)。
その後、復調部230は、推定された同期タイミングに基づき、受信信号からペイロード60を切り出し(ステップS1308)、推定された周波数誤差に基づきペイロード60の補正を行う(ステップS1312)。そして、復調部230は、ステップS1304にて判定された比率Rに基づいて拡散率を算出し、当該拡散率を用いてフレームの逆拡散による同相加算を行う(ステップS1316)
次いで、復調部230は、一連の繰り返し送信におけるペイロード60に対して行った同相加算の結果を累積して加算する(ステップS1320)。最後に、復調部230は、FEC復号の処理を行うことで、ペイロード60に含まれるデータを取得し(ステップS1324)、処理を終了する。
以上の復調処理によって、ペイロード60に対するノイズの影響を低減し、FEC復号が成功する確率を上げることができる。
<4.変形例>
続いて、図10を参照しながら、本開示の実施形態の変形例について説明する。図10は、センサ端末100が送信するフレームの変形例を示す図である。
図10には、センサ端末100が同期パターン50およびペイロード60を符号分割することで生成したフレームが示されている。同期パターン50およびペイロード60の生成方法は、図2を用いて説明した方法と同一である。
センサ端末100の制御部120は、フレーム長(固定長)に対応する拡散率によってペイロード60を拡散する(図10には、拡散率が32の場合の例が示されている)。そして、制御部120は、同期パターン生成部130が生成した同期パターン50および拡散後のペイロード60を符号分割することによって送信用のフレームを生成する。例えば、制御部120は、同期パターン50の符号系列と直交する符号系列を用いてペイロード60を拡散することで符号分割を行う。
この時、制御部120は、図6に示した処理によって算出された比率Rに基づいて同期パターン50およびペイロード60の信号電力が全体の信号電力に占める比率を決定する。図10に示した例においては、同期パターン50の信号電力が全体の信号電力に占める比率は0.5であり、ペイロード60の信号電力が全体の信号電力に占める比率も0.5である。また、フレーム全体の信号電力は一定である。さらに、生成されたフレームにおいて、同期パターン50とペイロード60の長さは一致する(つまり拡散率は一定である)。
本開示は、上述のように同期パターン50とペイロード60が符号分割されることによって生成されたフレームに対しても適用することができる。
<5.ハードウェア構成>
以上、本開示の実施形態および変形例を説明した。上述した送信処理または受信処理などは、ソフトウェアと、以下に説明するセンサ端末100または基地局200のハードウェアとの協働により実現される。
図11は、本開示の実施形態に係るセンサ端末100および基地局200のハードウェア構成を示す図である。図11に示したように、センサ端末100および基地局200は、CPU(Central Processing Unit)901と、ROM(Read Only Memory)902と、RAM(Random Access Memory)903と、入力装置908と、出力装置910と、ストレージ装置911と、送受信装置915とを備える。
CPU901は、演算処理装置および制御装置として機能し、各種プログラムに従ってセンサ端末100および基地局200内の動作全般を制御する。また、CPU901は、マイクロプロセッサであってもよい。ROM902は、CPU901が使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶する。RAM903は、CPU901の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶する。これらはCPUバスなどから構成されるホストバスにより相互に接続されている。当該CPU901、ROM902およびRAM903とソフトウェアとの協働により、センサ端末100の制御部120、同期パターン生成部130、ペイロード生成部140、状況取得部150および基地局200の同期部220、復調部230、制御部240の機能が実現される。
入力装置908は、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、マイクロフォン、スイッチおよびレバーなどユーザが情報を入力するための入力手段と、ユーザによる入力に基づいて入力信号を生成し、CPU901に出力する入力制御回路などから構成されている。センサ端末100および基地局200のユーザは、該入力装置908を操作することにより、センサ端末100および基地局200に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりすることができる。
出力装置910は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)装置、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置およびランプなどの表示装置を含む。さらに、出力装置910は、スピーカおよびヘッドホンなどの音声出力装置を含む。例えば、表示装置は、撮像された画像や生成された画像などを表示する。一方、音声出力装置は、音声データ等を音声に変換して出力する。
ストレージ装置911は、本実施形態にかかるセンサ端末100および基地局200の記憶部の一例として構成されたデータ格納用の装置である。ストレージ装置911は、記憶媒体、記憶媒体にデータを記録する記録装置、記憶媒体からデータを読み出す読出し装置および記憶媒体に記録されたデータを削除する削除装置などを含んでもよい。このストレージ装置911は、CPU901が実行するプログラムや各種データを格納する。
送受信装置915は、例えば、センサ端末100および基地局200に接続するための通信デバイス等で構成された通信インタフェースである。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
同じデータが含まれる複数の無線フレームを送信する通信部と、
前記複数の無線フレームに含まれる無線フレーム毎に同期パターンとペイロードの比率を決定する制御部と、を備える、
無線装置。
(2)
前記制御部は、前記無線フレーム毎に前記比率を自律的に決定する、
前記(1)に記載の無線装置。
(3)
前記制御部は、バックオフの有無、前記無線装置の位置変化または前記無線装置とGPS衛星の時刻同期に関する情報のうちの少なくとも1つに基づいて前記比率を決定する、
前記(1)または(2)のいずれか1項に記載の無線装置。
(4)
前記制御部は、前記情報のうちの少なくとも1つと前記無線フレームが送信された回数に基づいて前記比率を決定する、
前記(3)に記載の無線装置。
(5)
前記制御部は、前記情報のうちの少なくとも1つに基づいて第1の値を決定し、前記回数に基づいて第2の値を決定し、前記第2の値を前記第1の値から引いて得られる第3の値を前記比率とする、
前記(4)に記載の無線装置。
(6)
前記制御部は、前記回数が閾値以下の場合、前記回数の増加に伴い前記第2の値を増加させる、
前記(5)に記載の無線装置。
(7)
前記制御部は、バックオフが有る場合の第1の値を、バックオフが無い場合の第1の値より大きな値に設定する、
前記(3)から(6)のいずれか1項に記載の無線装置。
(8)
前記制御部は、前記位置変化が閾値以上である場合の第1の値を、前記位置変化が閾値より小さい場合の第1の値より大きな値に設定する、
前記(3)から(7)のいずれか1項に記載の無線装置。
(9)
前記制御部は、前記時刻同期が行われてからの経過時間が閾値以上である場合の第1の値を、前記経過時間が閾値より小さい場合の第1の値より大きな値に設定する、
前記(3)から(8)のいずれか1項に記載の無線装置。
(10)
前記制御部は、前記比率に基づいて前記同期パターンと前記ペイロードを時分割することで前記無線フレームを生成する、
前記(1)から(9)のいずれか1項に記載の無線装置。
(11)
前記制御部は、前記比率に基づいて前記同期パターンおよび前記ペイロードに割り当てられる信号電力を決定し、前記同期パターンと前記ペイロードを符号分割することで前記無線フレームを生成する、
前記(1)から(9)のいずれか1項に記載の無線装置。
(12)
同じデータが含まれる複数の無線フレームを送信することと、
前記複数の無線フレームに含まれる無線フレーム毎に同期パターンとペイロードの比率を決定することと、を有する、
制御方法。
(13)
長さが異なる複数の探索用の同期パターンと受信された無線フレームの同期パターンとの相関演算によって、前記無線フレームの同期パターンを特定する同期部を備える、
通信装置。
(14)
前記同期部は、前記相関演算の結果に基づいて、前記無線フレームの後に受信される無線フレームが探索される周波数範囲を設定する、
前記(13)に記載の通信装置。
(15)
前記相関演算によって特定された前記無線フレームの同期パターンを用いて前記無線フレームからペイロードを取得し、取得されたペイロードを合成し、合成後のペイロードに対して復調処理を行う復調部をさらに備える、
前記(13)から(14)のいずれか1項に記載の通信装置。
(16)
長さが異なる複数の探索用の同期パターンと受信された無線フレームの同期パターンとの相関演算によって、前記無線フレームの同期パターンを特定することを含む、
通信制御方法。
100 センサ端末
200 基地局
300 アプリケーションサーバ

Claims (11)

  1. 無線装置であって、
    同じデータが含まれる複数の無線フレームを送信する通信部と、
    バックオフの有無、前記無線装置の位置変化または前記無線装置とGPS衛星の時刻同期に関する情報のうちの少なくとも1つに基づいて、前記複数の無線フレームに含まれる無線フレーム毎に同期パターンとペイロードの比率を決定する制御部と、を備える、
    無線装置。
  2. 前記制御部は、前記無線フレーム毎に前記比率を自律的に決定する、
    請求項1に記載の無線装置。
  3. 前記制御部は、前記情報のうちの少なくとも1つと前記無線フレームが送信された回数に基づいて前記比率を決定する、
    請求項に記載の無線装置。
  4. 前記制御部は、前記情報のうちの少なくとも1つに基づいて第1の値を決定し、前記回数に基づいて第2の値を決定し、前記第2の値を前記第1の値から引いて得られる第3の値を前記比率とする、
    請求項に記載の無線装置。
  5. 前記制御部は、前記回数が閾値以下の場合、前記回数の増加に伴い前記第2の値を増加させる、
    請求項に記載の無線装置。
  6. 前記制御部は、バックオフが有る場合の第1の値を、バックオフが無い場合の第1の値より大きな値に設定する、
    請求項に記載の無線装置。
  7. 前記制御部は、前記位置変化が閾値以上である場合の第1の値を、前記位置変化が閾値より小さい場合の第1の値より大きな値に設定する、
    請求項に記載の無線装置。
  8. 前記制御部は、前記時刻同期が行われてからの経過時間が閾値以上である場合の第1の値を、前記経過時間が閾値より小さい場合の第1の値より大きな値に設定する、
    請求項に記載の無線装置。
  9. 前記制御部は、前記比率に基づいて前記同期パターンと前記ペイロードを時分割することで前記無線フレームを生成する、
    請求項1に記載の無線装置。
  10. 前記制御部は、前記比率に基づいて前記同期パターンおよび前記ペイロードに割り当てられる信号電力を決定し、前記同期パターンと前記ペイロードを符号分割することで前記無線フレームを生成する、
    請求項1に記載の無線装置。
  11. 無線装置によって実行される制御方法であって、
    同じデータが含まれる複数の無線フレームを送信することと、
    バックオフの有無、前記無線装置の位置変化または前記無線装置とGPS衛星の時刻同期に関する情報のうちの少なくとも1つに基づいて、前記複数の無線フレームに含まれる無線フレーム毎に同期パターンとペイロードの比率を決定することと、を有する、
    制御方法。
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