JP6740694B2 - 印刷装置 - Google Patents

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Description

本発明は、印刷装置に関する。
印刷装置の一例であるインクジェット式プリンターは、媒体を搬送する搬送部と、インクを吐出するノズル形成面を有する記録ヘッドとを備え、搬送方向と交差する方向に記録ヘッドを移動させながらノズル形成面からインクを吐出する動作と、搬送方向に媒体を搬送する動作とを交互に繰り返し、所望の画像を媒体に印刷する。また、画像を印刷する部分では、吐出されたインクを所定の位置に正確に着弾させるために、ノズル形成面は、媒体に近接して配置されているので、媒体に付着した異物の悪影響を受けやすい。
印刷装置は、埃や毛羽などの異物が存在する環境で使用される。このため、環境要因の異物は、媒体に付着し、印刷装置の中に持ち込まれやすい。仮に、異物が画像を印刷する部分に持ち込まれると、ノズル形成面に異物が付着し、記録ヘッドのインク吐出性能が変化し、画像の印刷品位が低下するおそれがある。
例えば、特許文献1に記載のプリンター(印刷装置)は、埃を除去するための埃除去部材を有し、埃除去部材によってローラーに付着した埃(異物)を除去することによって、異物の悪影響が抑制されるとしている。詳しくは、埃除去部材はブラシであり、ブラシによってローラーに付着した異物を掻き落とすことによって、異物が除去される。
特開平10−265075号公報
ところが、特許文献1に記載の印刷装置では、ブラシで掻き落とされた異物が周辺に飛散し、媒体などに付着し、ノズル形成面を汚すおそれがあった。さらに、環境要因で媒体に付着した異物を除去する構成を有していないので、環境要因で媒体に付着した異物がノズル形成面に付着し、記録ヘッドのインク吐出性能が変化し、画像の印刷品位が低下するおそれがあった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る印刷装置は、媒体の印刷面に印刷を行う印刷部と、前記媒体を搬送方向に搬送する搬送部と、前記印刷部に対して前記搬送方向の上流側に配置され、前記媒体を支持する媒体支持部と、前記印刷部に対して前記搬送方向の上流側に配置された除去部と、前記除去部が固定される固定部と、を備え、前記除去部は、可撓性を有し、前記印刷面に接する除去部材と、前記媒体支持部との間で前記除去部材を挟持し、前記除去部材を押圧する弾性部材と、を有することを特徴とする。
環境要因の異物(例えば、気中に浮遊する埃や毛羽)や、環境要因以外の異物(例えば、媒体をハンドリングする際の異物、媒体を製造する工程の異物など)は、媒体の印刷面に付着し、印刷部に持ち込まれ、印刷部に悪影響を及ぼすおそれがある。
除去部材は、印刷部に対して搬送方向の上流側で媒体の印刷面に接するように設けられているので、媒体の印刷面に付着した異物は、除去部材によって除去され、印刷部に持ち込まれにくくなる。さらに、除去部材は、媒体の印刷面に接する部分が弾性部材によって押圧されているので、弾性部材によって押圧されていない場合と比べて、除去部材から付勢される異物を除去する力が強くなり、除去部材の異物除去能力を高め、異物が印刷部にさらに持ち込まれにくくなる。
従って、環境要因の異物や環境要因以外の異物が印刷部に持ち込まれ、印刷部に悪影響を及ぼすおそれを抑制することができる。
[適用例2]上記適用例に係る印刷装置では、前記除去部材は、前記固定部に固定された部分と前記弾性部材で押圧された部分との間で弛んでいることが好ましい。
除去部材は、固定部で固定された部分と弾性部材で押圧された部分とで移動しにくく、実質的に固定された状態になる。除去部材が、固定部で固定された部分と弾性部材で押圧された部分との間で弛んでいると、除去部材の弛んだ部分は自重で重量方向(媒体の印刷面に接する方向)に変形し、除去部材が媒体の印刷面に接する接触面(以降、単に接触面と称す)が形成される。
接触面は固定部で固定された部分と弾性部材で押圧された部分との間に配置されるので、接触面の形状の変化が生じにくくなり、接触面の面積の変動が抑制され、除去部材は安定して媒体の印刷面に付着した異物を除去することができる。
[適用例3]上記適用例に係る印刷装置では、前記除去部材における前記媒体との対向部は、前記弾性部材における前記媒体との対向部より突出するように、前記除去部材と前記弾性部材とが配置されていることが好ましい。
除去部材における媒体との対向部が、弾性部材における媒体との対向部より突出すると、除去部材が媒体に接する場合に、弾性部材は媒体の印刷面に接しにくくなる。その結果、弾性部材が媒体の印刷面に接触することの悪影響、例えば媒体の印刷面の機械的損傷や媒体の搬送不良などが抑制される。
[適用例4]上記適用例に係る印刷装置では、前記除去部材は、一方の端部及び他方の端部が前記固定部に固定され、前記一方の端部と前記他方の端部との間で湾曲した部分が前記印刷面に接することが好ましい。
例えば、接触面の端部の一部が固定されず、変位可能であれば、接触面の面積は変動しやすい。接触面の端部が固定されていると、接触面の面積は変動しにくい。
一方の端部と他方の端部との間で湾曲した部分が印刷面に接する構成は、一方の端部と他方の端部との間に接触面が形成される構成であり、接触面の端部が固定されている構成に相当し、接触面の面積の変動が抑制され、除去部材は安定して媒体の印刷面に付着した異物を除去することができる。
[適用例5]上記適用例に係る印刷装置では、前記弾性部材の前記搬送方向と直交する幅方向の長さは、前記除去部材の前記幅方向の長さよりも短く、前記弾性部材の前記幅方向の端部は、前記除去部材の前記幅方向の端部の内側に配置されることが好ましい。
弾性部材の幅方向の端部は、除去部材の幅方向の端部の内側に配置されるので、除去部材が媒体に接する場合に、弾性部材は媒体の印刷面に接しにくくなる。その結果、弾性部材が媒体の印刷面に接触することの悪影響、例えば媒体の印刷面の機械的損傷や媒体の搬送不良などが抑制される。
[適用例6]上記適用例に係る印刷装置では、前記除去部は、前記媒体における前記搬送方向と直交する幅方向の端部に接するように配置されていることが好ましい。
例えば、媒体としてロール紙やカット紙を使用すると、媒体の製造工程(例えば、媒体を裁断する裁断工程)によって媒体の幅方向の端部に多くの異物が付着しやすい(例えば、裁断工程によって幅方向の端部に裁断屑が付着する)。除去部は媒体における幅方向の端部に接するように配置されているので、除去部が媒体における幅方向の端部に接さずに媒体の印刷面の端に多く付着した異物が除去されないという不具合を抑制することができる。
[適用例7]上記適用例に係る印刷装置では、前記除去部は、前記搬送方向と交差する方向に沿って複数に分割されていることが好ましい。
除去部が汚れや傷などによって劣化した場合、複数に分割された除去部のうちの劣化した除去部だけを交換すればよいので、除去部の全体を交換する場合と比べて、除去部の維持費用を抑制することができる。さらに、除去部を複数に分割すると除去部が小さくなるので、除去部が大きい場合と比べて、除去部の交換作業が容易になる。
[適用例8]上記適用例に係る印刷装置では、前記除去部材は、繊維の集合体であることが好ましい。
除去部材を繊維の集合体で構成すると、除去部材の接触面に凹凸を設けることができる。接触面が凹凸を有していると、接触面が平滑である場合と比べて、異物が除去されやすくなり、除去部材の異物除去能力を高めることができる。
さらに、除去部材を繊維の集合体で構成すると、除去部材の内部に空間が形成され、当該空間に異物を捕集(保持)することができる。従って、除去部材の内部に空間が形成されると、除去部材の内部に空間が形成されない場合と比べて、除去部材の異物捕集能力を高めることができる。
[適用例9]上記適用例に係る印刷装置では、前記除去部は、前記固定部に対して着脱可能に取り付けられていることが好ましい。
除去部は固定部に対して着脱可能に取り付けられているので、除去部の異物除去能力が低下した場合に、除去部を固定部から取り外し、異物除去能力を回復させるメンテナンスを実施した後に除去部を固定部に固定し、異物除去能力が低下した除去部を再利用することができる。
実施形態1に係る印刷装置の構成を示す概略断面図。 斜め方向から見た除去部の状態を示す概略図。 図1の破線で囲まれた領域Aの拡大図。 図1の破線で囲まれた領域Aの拡大図。 実施形態2に係る除去部の状態を示す概略図。 実施形態3に係る除去部の状態を示す概略図。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。かかる実施形態は、本発明の一態様を示すものであり、この発明を限定するものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の各図においては、各層や各部位を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部位の縮尺を実際とは異ならせしめてある。
(実施形態1)
「印刷装置の概要」
図1は、実施形態1に係る印刷装置の構成を示す概略断面図である。
最初に、図1を参照し、印刷装置10の概要を説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る印刷装置10は、長尺の媒体Mを扱うラージフォーマットプリンター(LFP)である。印刷装置10は、脚部11と、脚部11に支持された筐体部12と、筐体部12の両端に取り付けられたセット部20及び巻取部50とを備えている。媒体Mとしては、例えば、上質紙、キャスト紙、アート紙、コート紙、合成紙、及びPET(Polyethylene terephthalate)やPP(polypropylene)などから成るフィルムなどを使用することができる。
以降の説明では、印刷装置10の高さ方向をZ方向とし、Z方向に直交しセット部20から巻取部50に向かう方向をY方向とし、Z方向及びY方向に直交する方向(媒体Mの幅方向)をX方向とする。また、方向を示す矢印の先端側を(+)方向とし、基端側を(−)方向とする。
なお、X方向は「搬送方向と直交する幅方向」の一例である。
筐体部12の内部には、媒体Mを搬送方向Fに搬送する搬送部30と、印刷領域40と、印刷装置10の各部を制御する制御部56と、媒体支持部22と、除去部60とが設けられている。さらに、印刷領域40には、「印刷部」の一例である記録ヘッド41が配置されている。
また、セット部20及び巻取部50は、記録ヘッド41よりも低い位置に配置されている。
媒体Mは、セット部20に収納されたロール体Rから巻き解かれ、給送口13から筐体部12の内部に給送され、印刷領域40で印刷された後に、排出口15から筐体部12の外部に排出され、巻取部50によってロール状に巻き取られる。
なお、媒体Mは、ロール紙でなく単票紙であってもよい。
搬送部30は、媒体Mを搬送方向Fに搬送する。具体的には、セット部20から給送された媒体Mを、印刷領域40(記録ヘッド41)に向けて搬送する。搬送部30は、印刷領域40(記録ヘッド41)に対して搬送方向Fの上流側に配置され、駆動ローラー31と従動ローラー32とを有している。従動ローラー32は、媒体Mを介して駆動ローラー31に圧接され、従動回転する。駆動ローラー31は、従動ローラー32との間で媒体Mを挟持する。駆動モーター(図示省略)によって駆動ローラー31が回転駆動することにより、媒体Mが搬送方向Fに搬送される。
印刷領域40には、記録ヘッド41と、記録ヘッド41を保持するキャリッジ42と、媒体Mを支持するプラテン45と、キャリッジ42を支持するガイド軸43とが配置されている。
記録ヘッド41は、インクを吐出することで、媒体Mの印刷面M1に画像を印刷する。つまり、記録ヘッド41は、媒体Mの印刷面M1に印刷を行う印刷部として機能する。なお、印刷部は、媒体Mに画像の印刷を行うものであればよく、媒体Mに画像を転写する転写ローラー等の構成であってもよい。転写ローラーに異物が付着すると、画像と共に異物が媒体Mに転写されてしまい、画像の印刷品位が低下するおそれがあるためである。
記録ヘッド41は、複数のノズル(図示省略)が設けられたノズル形成面41Aを有し、媒体Mの印刷面M1にインクを吐出する。記録ヘッド41を保持したキャリッジ42は、駆動モーター(図示省略)の動力によって媒体Mの幅方向(X方向)に往復移動する。プラテン45は、記録ヘッド41と対向する上面に媒体Mの幅方向を長手方向とする略矩形形状の面を備えている。媒体Mの印刷面M1と反対側の面は、プラテン45に付与される負圧によってプラテン45の上面に吸引支持される。これにより、媒体Mの浮き上がりによる印刷品質の低下が防止されるようになっている。
印刷装置10では、キャリッジ42をX方向に往復移動させながら記録ヘッド41から媒体Mの印刷面M1にインクを吐出させる動作と、搬送部30が媒体Mを搬送方向F(Y方向)に搬送させる動作とを交互に繰り返すことにより、媒体Mの印刷面M1に複数のドットの列(ラスターライン)をY方向に並べることで、所定の画像を形成(印刷)する。
なお、本実施形態では、記録ヘッド41として、往復移動するキャリッジ42に搭載され媒体Mの幅方向(X方向)に移動しながらインクを吐出するシリアルヘッド式を例示したが、媒体Mの幅方向(X方向)に延在し固定して配列されたラインヘッド式であってもよい。
媒体支持部22は、印刷領域40(記録ヘッド41)に対して搬送方向Fの上流側に配置され、セット部20から給送された媒体Mを支持し、搬送部30に案内する。
筐体部12は、給送口13の近くに内部に折れ曲がった部分(Z(−)方向に伸びた部分)を有している。筐体部12の折れ曲がった部分には、除去部60が固定される部分である固定部7が取り付けられている。固定部7は、磁性材料(例えば、磁性を有するステンレス鋼)で構成される。そして、固定部7に除去部60が取り付けられている(固定されている)。除去部60は、印刷領域40(記録ヘッド41)に対して搬送方向Fの上流側に配置され、媒体Mの印刷面M1に接する。
なお、除去部60の詳細は、後述する。
媒体Mの印刷面M1には、種々の要因により、異物が付着する場合がある。例えば、気中を浮遊する毛羽や埃などの環境要因の異物が、媒体Mの印刷面M1に付着する。また、ロール体Rを製造する工程(例えば、裁断する裁断工程)やロール体Rをセット部20に装填するハンドリング作業によって、毛羽や埃などの環境要因以外の異物が媒体Mの印刷面M1に付着する。
そして、媒体Mの印刷面M1に付着した異物は、印刷領域40に持ち込まれ、記録ヘッド41のノズル形成面41Aに付着するおそれがある。
仮に、記録ヘッド41のノズル形成面41Aに異物が付着し、ノズルの一部が異物によって閉塞されると、ノズル形成面41Aに設けられた複数のノズルからインクが均一に吐出されないという不具合が生じる。例えば、異物によって閉塞されたノズルで形成されるラスターラインと、異物によって閉塞されていないノズルで形成されるラスターラインとで、コントラストが異なり、印刷ムラなどの不具合が生じる。
本実施形態では、媒体Mがセット部20から搬送部30に給送される場合、除去部60は、媒体Mの印刷面M1に接し、媒体Mの印刷面M1に付着した異物を除去する。従って、媒体Mの印刷面M1に付着した異物は、印刷領域40に持ち込まれにくくなり、上述した環境要因の異物や環境要因以外の異物に起因する不具合が生じにくい。
「除去部の概要」
図2は、斜め方向(媒体の印刷面に交差する方向)から見た除去部の状態を示す概略図である。図3及び図4は、図1の破線で囲まれた領域Aの拡大図であり、除去部の状態を示す概略図である。
図2乃至図4では、説明に不要な構成要素の図示が省略され、除去部60の状態を分かりやすくするために、弾性部材62が破線で図示されている。また、図2においては、媒体Mが一点鎖線で図示されている。また、図2の除去部材61の状態は、図3の除去部材61の状態に対応する。
次に、図2乃至図4を参照し、除去部60の概要を説明する。
図2に示すように、除去部60は、搬送方向Fに直交する方向(X方向)に長くなった形状を有し、除去部材61と、弾性部材62と、磁石8(図3参照)とで構成される。
弾性部材62のX方向(幅方向)の長さL2は、除去部材61のX方向(幅方向)の長さL1よりも短く、弾性部材62の幅方向の端部68,69は、除去部材61の幅方向の端部66,67の内側に配置される。このため、弾性部材62は、媒体Mの印刷面M1に直接接触していない。詳細は後述するが、弾性部材62は、除去部材61よりも剛性が高く硬い材料で構成されているので、弾性部材62が媒体Mの印刷面M1に接すると、媒体Mの印刷面M1に機械的損傷が生じやすくなり、弾性部材62から余分な力が付勢され媒体Mの搬送不良が生じやすくなる。弾性部材62は、媒体Mの印刷面M1に直接接触していないので、弾性部材62が媒体Mの印刷面M1に接することに起因する不具合(機械的損傷、搬送不良)などを抑制することができる。
除去部材61のX方向(幅方向)の長さL1は、媒体MのX方向(幅方向)の長さL3よりも長く、除去部材61の幅方向の端部66,67は、媒体Mの印刷面M1の端M2,M3の外側に配置される。すなわち、除去部材61(除去部60)は、媒体Mの印刷面M1の端M2,M3に接するように配置されている。
ロール体Rを製造する工程(例えば、裁断する裁断工程)によって、媒体MのX方向(幅方向)における端部、すなわち媒体Mの印刷面M1の端M2,M3に、異物が多く付着しやすい(例えば、裁断工程によって媒体Mにおける幅方向の端部に裁断屑が付着する)。除去部材61(除去部60)は、媒体Mの印刷面M1の端M2,M3に接するように配置されているので、除去部材61(除去部60)が媒体Mの印刷面M1の端M2,M3に接さずに媒体Mの印刷面M1の端に多く付着した異物が除去されない、という不具合を抑制することができる。
図3に示すように、除去部60は、固定部7に固定される部分に磁石8を有し、磁石8の磁力によって、固定部7に対して着脱可能に取り付けられている。
なお、除去部60は、例えばネジによって固定部7に対して着脱可能に取り付けられる構成であってもよい。
除去部60が固定部7に固定される部分において、磁石8と除去部材61と弾性部材62とは、例えば粘着シート(図示省略)によって互いに接着されている。また、磁石8が配置されていない領域では、除去部材61及び弾性部材62は、互いに接着されていなく、それぞれ自由に変位することができる。
仮に、磁石8が配置されていない領域で、除去部材61及び弾性部材62が互いに接着され、除去部材61の変位の自由度が阻害されると、除去部材61は、弾性部材62の影響を受けて変位し、媒体Mの印刷面M1に均一に接することが難しくなるおそれがある。除去部材61と媒体Mの印刷面M1との接触面積の均一性が悪くなると、除去部材61が媒体Mの印刷面M1に付着した異物を均一に除去することが難しくなる。
除去部材61の端部61a,61bは弾性部材62を挟むように配置されている。除去部材61は、端部61a及び端部61bが固定部7に固定されている。端部61aと端部61bとの間の除去部材61は、自重でZ(−)方向(重力方向)に変位し、媒体Mの印刷面M1に接する。すなわち、除去部材61は、端部61aと端部61bとの間で湾曲した部分64で媒体Mの印刷面M1に接する。換言すれば、除去部材61は、両端(端部61a,61b)が実質的に閉じられたループ形状を有し、端部61aと端部61bとの間で湾曲した部分64が媒体Mの印刷面M1に接する。
なお、端部61aは「一方の端部」の一例であり、端部61bは「他方の端部」の一例である。
このように、固定部7に固定された端部61aと端部61bとの間で湾曲した部分64で、除去部材61の媒体Mの印刷面M1に接する接触面65が形成される。換言すれば、接触面65を形成する除去部材61の端部61a,61bの両方が、固定部7に固定されている。
例えば、接触面65を形成する除去部材61の端部61a,61bの一方(例えば、端部61a)が固定部7に固定されていない場合、除去部材61は端部61a側で変位しやすくなる。除去部材61が端部61a側で変位すると、接触面65の面積が変動し、除去部材61の異物除去能力が変動することになる。
本実施形態では、接触面65を形成する除去部材61の端部61a,61bの両方が固定部7に固定されているので、除去部材61の端部61a,61bの一方が固定されていない場合と比べて、除去部材61の接触面65の面積が変動しにくくなり、除去部材61は、媒体Mの印刷面M1に付着した異物を安定して除去することができる。
なお、端部61a及び端部61bは、弾性部材62を挟み、互いに近接して配置されているが、端部61a及び端部61bは、互いに離間して配置される構成であってもよい。
除去部材61は、繊維を部分的に接着することで形成された不織布であり、可撓性を有する。すなわち、除去部材61は、繊維の集合体である。除去部材61を構成する繊維は、例えばポリエステル系繊維、ポリアミド系繊維、ポリオレフィン系繊維などの合成繊維、アセテートなどの半合成繊維、キュプラーやレーヨンなどの再生繊維、コットンなどの天然繊維などを使用することができる。
なお、除去部材61は、繊維を絡ませて布状にしたフェルトであってもよい。除去部材61は、繊維を織ったり、編んだりすることで形成された布であってもよい。
除去部材61は多数の繊維の集合体であるので、除去部材61の表面(接触面65)は多数の凹凸を有する。除去部材61の接触面65が多数の凹凸を有すると、除去部材61の接触面65が平滑である場合と比べて、媒体Mの印刷面M1に付着した異物を除去しやすくなり、除去部材61の異物除去能力を高めることができる。
除去部材61は多数の繊維の集合体であるので、内部に多数の空間(空洞)を有する。除去部材61の内部に空間を有すると、除去部材61によって除去された異物を、当該空間の中に捕集(保持)し、異物の飛散を抑制することができる。すなわち、除去部材61が内部に空間を有すると、除去部材61が内部に空間を有していない場合と比べて、より多くの異物を除去部材61の内部に捕集(保持)することができ、除去部材61の異物捕集能力を高めることができる。
例えば、除去部材61をブラシで構成すると、除去部材61を繊維の集合体で構成する場合と比べて、ブラシの内部の空間が広くなりすぎ、ブラシの内部に異物を収納(保持)することが難しくなる。このため、ブラシによって除去された異物は、ブラシの内部を通過し、媒体Mの印刷面M1に再付着しやすくなる。
例えば、除去部材61をゴム板で構成した場合、ゴム板は内部に異物を収納(保持)する空間を有していないので、媒体Mの印刷面M1に付着した異物が飛散(拡散)するおそれがある。
従って、除去部材61は多数の繊維の集合体であることが好ましい。
なお、除去部材61の異物除去能力や異物捕集能力が劣化しないように、除去部材61で捕集された異物を清掃部材(例えば、ブラシ)によって定期的に取り除くことが好ましい。
本実施形態では、除去部60は固定部7に対して着脱可能に取り付けられているので、除去部60の異物除去能力が低下した場合に、除去部60を固定部7から取り外し、異物除去能力を回復させるメンテナンス(除去部60で捕集された異物を取り除く作業)を実施した後に、除去部60を固定部7に固定する。異物除去能力が低下した除去部60を再生し、再利用するので、印刷装置10の維持費用(メンテナンス費用)を抑制することができる。
弾性部材62は、例えばエラストマー、発泡樹脂、ウレタンゴム、シリコーンゴム、ニトリルゴム、クロロプレンゴムなどで構成されている。すなわち、弾性部材62は、除去部材61よりも剛性が高く硬い材料で構成され、弾性を有している。
弾性部材62は、固定部7から媒体支持部22に向けて伸びた板状の部材であり、ループ形状の除去部材61の内側に配置される。そして、除去部材61における媒体Mとの対向部(Z(−)方向側の端部)は、弾性部材62における媒体Mとの対向部(Z(−)方向側の端部)よりも、Z(−)方向側に突出するように、除去部材61と弾性部材62とが配置される。ここで、「媒体Mとの対向部」とは、それぞれの部材において、媒体Mと対向する部分のことである。言い換えれば、「媒体Mとの対向部」とは、それぞれの部材において、媒体Mと接触するか近接する部分のことである。
除去部材61における媒体Mとの対向部が、弾性部材62における媒体Mとの対向部より突出すると、除去部材61が媒体Mの印刷面M1に接する場合に、弾性部材62は媒体Mの印刷面M1に接しにくくなる。その結果、弾性部材62が媒体Mの印刷面M1に接することの悪影響、例えば媒体Mの印刷面M1の機械的損傷や媒体Mの搬送不良などが抑制される。
媒体Mが搬送されていない場合、弾性部材62は、媒体支持部22との間で除去部材61を挟持するように配置されている。すなわち、除去部材61は、媒体支持部22と弾性部材62とで挟持される。弾性部材62は、除去部材61を挟持する部分(除去部材61に接する部分)で湾曲し、除去部材61を押圧する。また、弾性部材62が除去部材61を押圧する部分では、除去部材61の変位(位置の変化)が阻害される。すなわち、除去部材61において、固定部7に固定される部分及び弾性部材62で押圧された部分は変位(位置の変化)が阻害され、実質的に固定された状態になる。
さらに、除去部材61において、固定部7に固定される部分と弾性部材62で押圧された部分との間は、弛んでおり、変位可能である。このため、除去部材61における固定部7に固定される部分と弾性部材62によって押圧された部分との間は、自重によって、媒体支持部22(媒体M)が配置される方向に変位する。
媒体Mが搬送方向Fに搬送されると、弾性部材62は除去部材61を押圧しつつ、搬送方向Fに変位する。つまり、弾性部材62の除去部材61の押圧する部分の位置が、搬送方向Fに移動する。すると、弾性部材62に対して搬送方向Fの上流側または弾性部材62に対して搬送方向Fの下流側のいずれかで、固定部7に固定された部分と弾性部材62で押圧された部分との間で除去部材61の弛んだ部分の長さ(以降、除去部材61の弛み量と称す)が、長くなる。すなわち、弾性部材62に対して搬送方向Fの上流側と、弾性部材62に対して搬送方向Fの下流側とで、除去部材61の弛み量に非対称性が生じる。
例えば、図3に示すように、弾性部材62に対して搬送方向Fの上流側で除去部材61の弛み量が大きくなり、弾性部材62に対して搬送方向Fの下流側で除去部材61の弛み量が小さくなる。すると、弾性部材62に対して搬送方向Fの上流側で、除去部材61が自重によって媒体Mが配置される方向に変位し、除去部材61の媒体Mに接する接触面65が形成される。
例えば、図4に示すように、弾性部材62に対して搬送方向Fの下流側で除去部材61の弛み量が大きくなり、弾性部材62に対して搬送方向Fの上流側で除去部材61の弛み量が小さくなる。すると、弾性部材62に対して搬送方向Fの下流側で、除去部材61が自重によって媒体Mが配置される方向に変位し、除去部材61の媒体Mに接する接触面65が形成される。
弾性部材62に対して搬送方向Fの上流側と、弾性部材62に対して搬送方向Fの下流側とにおける除去部材61の弛み量の非対称性は、除去部材61及び弾性部材62の条件(形状、材質など)、除去部材61及び弾性部材62の劣化状態、使用条件(温度、湿度など)などで変化する。
弾性部材62に対して搬送方向Fの上流側と、弾性部材62に対して搬送方向Fの下流側とで、除去部材61の弛み量が非対称になると、除去部材61の弛み量が対称である場合と比べて、除去部材61の媒体Mの印刷面M1に接する接触面65を広くすることができる。
除去部材61において、接触面65の一方の端の側には弾性部材62で押圧される部分(実質的に固定された部分)が配置されている。接触面65は、弾性部材62で実質的に固定された部分と、固定部7に固定された端部61aとの間に形成されている。換言すれば、接触面65は、除去部材61における固定された2つの部分の間に形成されている。
接触面65は、除去部材61における固定された2つの部分の間に形成されているので、一方の端が固定されていない除去部材61に接触面65が形成される場合と比べて、接触面65の面積が変動しにくくなる。
このように、弾性部材62を設けることによって、除去部材61の押圧される部分が形成されることに加えて、除去部材61の弛み量を非対称にすることよって除去部材61の接触面65が広くなり、さらに除去部材61の接触面65の面積の変動が小さくなる。
そして、除去部材61の押圧される部分と、除去部材61の接触面65との両方で、媒体Mの印刷面M1に付着した異物が除去される。
除去部材61における押圧される部分は、除去部材61における押圧されない部分と比べて、押圧力によって異物を除去する力が強くなるので、除去部材61の異物除去能力が高くなる。
また、広くなった接触面65によって、接触面65が狭い場合と比べて、異物を除去する力が長時間作用するようになるので、除去部材61の異物除去能力が高くなる。
また、除去部材61の接触面65の面積の変動が小さくなることによって、除去部材61は安定して異物を除去することができる。
従って、弾性部材62を設けることによって、除去部材61の異物除去能力が高められ、安定して異物を除去できるという優れた効果を得ることができる。
なお、弾性部材62による優れた効果を得るためには、弾性部材62のZ方向の長さを制御することが重要である。例えば、弾性部材62のZ方向の長さが長くなりすぎ、弾性部材62が除去部材61を押圧する部分の面積が広くなると、弾性部材62から媒体Mに付勢される力が強くなりすぎ、媒体Mの搬送が阻害される不具合が生じる。
詳しくは、弾性部材62と除去部材61とが接触する部分の搬送方向Fの長さが、概略10mmよりも長くなると、媒体Mの搬送不良が生じる。従って、弾性部材62と除去部材61とが接触する部分の搬送方向Fの長さは、10mm以下であることが好ましく、さらに5mm以下であることがより好ましい。
(実施形態2)
図5は、図3に対応する図であり、実施形態2に係る除去部の状態を示す概略図である。
実施形態1に係る除去部60では、両端が実質的に閉じられたループ形状の除去部材61を有していた。本実施形態に係る除去部70は、両端が離間し重力方向に垂れ下がった板形状の除去部材71を有している。この点が本実施形態と実施形態1との主な相違点である。
以下、図5を参照し、本実施形態に係る印刷装置を、実施形態1に係る印刷装置10との相違点を中心に説明する。また、実施形態1と同一の構成部位については、同一の符号を附し、重複する説明を省略する。
図5に示すように、本実施形態に係る印刷装置では、除去部材71は重力方向に垂れ下がっているので、除去部70は、固定部7に固定される部分において、磁石8と弾性部材62と除去部材71とが、Y(−)方向に順に配置された構成を有している。一方、実施形態1に係る印刷装置10では、除去部材61はループ形状を有しているので、除去部60は、固定部7に固定される部分において、磁石8と除去部材61(端部61a側)と弾性部材62と除去部材61(端部61b側)とが、Y(−)方向に順に配置された構成を有している(図3参照)。
除去部材71は、実施形態1に係る除去部材61と同じ材料(繊維の集合体)で構成されている。
除去部70をZ方向に沿って広げた場合、除去部70の除去部材71のZ方向の長さは、弾性部材62のZ方向の長さよりも長い。また、除去部70の除去部材71をZ方向に沿って広げた場合のZ方向の長さは、実施形態1の除去部60の除去部材61をZ方向に沿って広げた場合のZ方向の長さよりも短い。
媒体Mを搬送する場合、除去部材71における媒体Mとの対向部は、弾性部材62における媒体Mとの対向部より、Z(−)方向側に突出するように配置されている。ここで、「媒体Mとの対向部」とは、それぞれの部材において、媒体Mと対向する部分のことである。言い換えれば、「媒体Mとの対向部」とは、それぞれの部材において、媒体Mと接触するか近接する部分のことである。このような構成により、除去部材71が媒体Mの印刷面M1に接しやすくなり、弾性部材62は媒体Mの印刷面M1に接しにくい。このとき、除去部材71は、媒体Mの印刷面M1と弾性部材62との間に配置され、除去部材71の媒体Mの印刷面M1に接する接触面75は、弾性部材62によって押圧される。
媒体Mを搬送する場合、除去部材71及び弾性部材62は、搬送方向Fに変位する。弾性部材62が、除去部材71に対して搬送方向Fの下流側に配置されているので、除去部材71の搬送方向Fの変位は、弾性部材62によって規制され、除去部材71は、弾性部材62の形状をトレースするように変位する。
本実施形態では、弾性部材62は、除去部材71の接触面75を押圧する役割に加えて、除去部材71の変位を規制し、除去部材71の形状異常(型崩れ)を抑制する役割を有する。すなわち、弾性部材62を設けると、除去部材71は、弾性部材62の形状をトレースするように変位するので、除去部材71の型崩れが抑制され、安定して媒体Mの印刷面M1に接するようになる。
除去部材71の接触面75は弾性部材62で押圧されているので、弾性部材62で押圧されていない場合と比べて、媒体Mの印刷面M1に付着した異物を除去する力が強くなり、異物の除去能力を高めることができる。さらに、除去部材71の型崩れが抑制され、除去部材71が安定して媒体Mの印刷面M1に接するようになるので、除去部材71は、媒体Mの印刷面M1に付着した異物を安定して除去することができる。
(実施形態3)
図6は、図2に対応する図であり、実施形態3に係る除去部の状態を示す概略図である。
本実施形態に係る除去部80は複数に分割され、実施形態1に係る除去部60は複数に分割されていない、この点が本実施形態と実施形態1との主な相違点である。
以下、図6を参照し、本実施形態に係る印刷装置を、実施形態1に係る印刷装置10との相違点を中心に説明する。また、実施形態1と同一の構成部位については、同一の符号を附し、重複する説明を省略する。
図6に示すように、本実施形態に係る印刷装置では、除去部80は、第1除去部81と、第2除去部82と、第3除去部83と、第4除去部84とで構成される。すなわち、除去部80は、4つに分割された除去部81,82,83,84で構成される。第1除去部81と、第2除去部82と、第3除去部83と、第4除去部84とは、搬送方向Fと交差する方向に沿って順に配列されている。このように、除去部80は、搬送方向Fと交差する方向に沿って複数に分割されている。
さらに、第1除去部81の幅方向の長さ、第2除去部82の幅方向の長さ、第3除去部83の幅方向の長さ、及び第4除去部84の幅方向の長さは、いずれもL4であり、全て同じである。
除去部80が、複数の除去部81,82,83,84に分割されると、除去部80に傷などの不具合が生じた場合、除去部80の全体を交換する必要がなく、不具合が生じた部分の除去部80だけを交換すればよい。例えば、第1除去部81に不具合が生じた場合、第1除去部81だけを交換すればよいので、除去部81,82,83,84の全てを交換する場合と比べて、交換用部材の費用を抑制することができる。
このように、複数に分割された除去部の一部を交換可能な構成(本実施形態の構成)は、除去部の全体を交換する構成(実施形態1の構成)と比べて、印刷装置10の維持費用を抑制することができる。
4つの除去部81,82,83,84は、それぞれ同じ長さであり、共通化され、同じ部品で4つの除去部81,82,83,84のそれぞれを交換することができる。このように、交換用部材の汎用性が高められているので、交換用部材の低コスト化を図ることができる。
ただし、4つの除去部81,82,83,84の幅方向の長さを、全て同じとしなくてもよい。4つの除去部81,82,83,84の幅方向の長さを、それぞれ異ならせたり、一部を揃えたりする構成であってもよい。
さらに、除去部80の異物除去能力が低下した場合、除去部80の全体を取り外してメンテナンスを実施する必要がなく、異物除去能力が低下した除去部80だけを取り外し、異物除去能力を回復させるメンテナンスを実施すればよい。例えば、第1除去部81の異物除去能力が低下した場合、第1除去部81だけを取り外し、第1除去部81だけに異物除去能力を回復させるメンテナンスを実施すればよく、除去部81,82,83,84の全てにメンテナンスを実施する場合と比べて、メンテナンスが容易になる。
さらに、除去部80は、複数の除去部81,82,83,84に分割され、除去部81,82,83,84のサイズが小さくなっているので、除去部81,82,83,84の交換作業やメンテナンス作業が容易になり、これら作業の効率が向上し、作業ミス等の不具合も抑制することができる。
除去部を複数に分割する場合、除去部の分割数は、上述した4つに限定されず、4つよりも多くてもよく、4つよりも少なくてもよい。
さらに、除去部を複数に分割すると、分割された除去部(例えば、第1除去部81)と、当該分割された除去部に隣り合う除去部(例えば、第2除去部82)との間に隙間が生じる。上述した様に、媒体Mの端部(媒体Mの印刷面M1の端M2,M3)には、異物が多く付着しやすい。このため、媒体Mの印刷面M1の端M2,M3に接するように、除去部を配置することが好ましい。
従って、除去部を複数に分割する場合、分割された除去部の隙間が媒体Mの印刷面M1の端M2,M3に配置されないように、除去部を複数に分割することが好ましい。
(実施形態4)
実施形態4に係る除去部60は、導電性を有する繊維の集合体であり、導電性を有する。
除去部60を構成する導電性を有する繊維としては、例えば二重結合と単結合とが交互に並んだ構造の主鎖を有する高分子からなる繊維、例えばポリピロール系高分子、ポリチオフェン系高分子、ポリアニリン系高分子、ポリアセチレン系高分子などの導電性高分子からなる繊維を使用することができる。
媒体Mの印刷面M1に静電気が蓄積され、静電気力によって異物が媒体Mの印刷面M1に強く付着している場合、媒体Mの印刷面M1に蓄積された静電気を除去部60によって除電すると、媒体Mの印刷面M1に付着した異物を除去しやすくなる。従って、除去部60が導電性を有することで、媒体Mの印刷面M1に付着した異物を除去しやすくなる。
なお、除去部60は、導電性を有している繊維と、導電性を有していない繊維との集合体であってもよい。
7…固定部、10…印刷装置、11…脚部、12…筐体部、13…給送口、15…排出口、20…セット部、22…媒体支持部、30…搬送部、40…印刷領域、41…記録ヘッド、41A…ノズル形成面、42…キャリッジ、43…ガイド軸、45…プラテン、50…巻取部、56…制御部、60…除去部、61…除去部材、62…弾性部材、F…搬送方向、M…媒体、M1…印刷面。

Claims (8)

  1. 媒体が給送される給送口を有する筐体部と、
    前記筐体部の内部に設けられ、前記媒体の印刷面に印刷を行う印刷部と、
    前記筐体部の内部に設けられ、前記媒体を搬送方向に搬送する搬送部と、
    前記印刷部に対して前記搬送方向の上流側に配置され、前記媒体を支持する媒体支持部と、
    前記印刷部及び前記搬送部に対して前記搬送方向の上流側に配置された除去部と、
    前記除去部が固定される固定部と、
    を備え、
    前記固定部は、前記筐体部における前記給送口の上方に位置し、
    前記除去部は、可撓性を有して重力方向に垂れ下がり且つ前記印刷面に接して前記給送口を塞ぐ除去部材と、
    前記媒体支持部との間で前記除去部材を挟持する弾性部材と、を有することを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項に記載の印刷装置であって、
    前記除去部材における前記媒体との対向部は、前記弾性部材における前記媒体との対向部より突出するように、前記除去部材と前記弾性部材とが配置されていることを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項1または2に記載の印刷装置であって、
    前記除去部材は、一方の端部及び他方の端部が前記固定部に固定され、前記一方の端部と前記他方の端部との間で湾曲した部分が前記印刷面に接することを特徴とする印刷装置。
  4. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の印刷装置であって、
    前記弾性部材の前記搬送方向と直交する幅方向の長さは、前記除去部材の前記幅方向の長さよりも短く、
    前記弾性部材の前記幅方向の端部は、前記除去部材の前記幅方向の端部の内側に配置されることを特徴とする印刷装置。
  5. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の印刷装置であって、
    前記除去部は、前記媒体における前記搬送方向と直交する幅方向の端部に接するように配置されていることを特徴とする印刷装置。
  6. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の印刷装置であって、
    前記除去部は、前記搬送方向と交差する方向に沿って複数に分割されていることを特徴とする印刷装置。
  7. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の印刷装置であって、
    前記除去部材は、繊維の集合体であることを特徴とする印刷装置。
  8. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の印刷装置であって、
    前記除去部は、前記固定部に対して着脱可能に取り付けられていることを特徴とする印刷装置。
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