JP6739239B2 - ドレイン排水溝部材、及びドレイン排水溝部材を施工する方法 - Google Patents
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Description
前記縦溝の側壁及び底面のうちの少なくともいずれか一方と、前記大径部との間に隙間が設けられている点にある。
本構成によれば、蓋部材における突条部の段部と、通水部材における2つのリブとの当接によって2重のシールが形成されるため、蓋部材と通水部材との間の水密性が高められる。即ち、ドレイン水が万一、縦溝における排水路に近い方の側壁に設けられているリブを乗り越えて漏れ出してしまった場合でも、もう一方のリブのシールによってドレイン水の漏れを防止することができる。
また仮に、大きな水圧がかかっているような大量のドレイン水が排水路に流れ込み、ドレイン排水溝部材の内側から上下方向及び幅方向のいずれの方向に水圧が作用したとしても、突条部の段部と通水部材の2つのリブとの密着度がますます強められる。即ち、上下方向の圧力に対しては、段部の横面とリブとの密着度が強くなり、幅方向の圧力に対しては、段部の縦面とリブとの密着度が強くなる。そのため、蓋部材と通水部材との間の水密性がさらに高められることとなり、ドレイン水が漏れることを確実に防止することができる。
一方、通水部材から蓋部材を取り外す際には、作業者が所定荷重以上の力で蓋部材を引き抜くようにするとリブが弾性変形して離間し、突条部の大径部が2つのリブの間を通過できるようになるため、蓋部材を取り外すことができる。
また本構成によれば、ドレイン水が万一、縦溝における排水路に近い方の側壁に設けられているリブを乗り越えて漏れ出してしまった場合でも、漏れ出したドレイン水を縦溝の中の隙間を通して排水することができる。
本構成によれば、蓋部材における突条部の段部と、通水部材における2つのリブとの当接によって2重のシールが形成されるため、蓋部材と通水部材との間の水密性が高められる。即ち、ドレイン水が万一、縦溝における排水路に近い方の側壁に設けられているリブを乗り越えて漏れ出してしまった場合でも、もう一方のリブのシールによってドレイン水の漏れを防止することができる。
また仮に、大きな水圧がかかっているような大量のドレイン水が排水路に流れ込み、ドレイン排水溝部材の内側から上下方向及び幅方向のいずれの方向に水圧が作用したとしても、突条部の段部と通水部材の2つのリブとの密着度がますます強められる。即ち、上下方向の圧力に対しては、段部の横面とリブとの密着度が強くなり、幅方向の圧力に対しては、段部の縦面とリブとの密着度が強くなる。そのため、蓋部材と通水部材との間の水密性がさらに高められることとなり、ドレイン水が漏れることを確実に防止することができる。
一方、通水部材から蓋部材を取り外す際には、作業者が所定荷重以上の力で蓋部材を引き抜くようにするとリブが弾性変形して離間し、突条部の大径部が2つのリブの間を通過できるようになるため、蓋部材を取り外すことができる。
また本構成によれば、蓋部材を通水部材に取り付けるために蓋部材の突条部を2つのリブの間に圧入する際、2つのリブのうち少なくとも一つがガイドの機能を果たすため圧入し易くなる。
本構成によれば、ドレインチューブ接続用部材を取り付けた部分の排水路からドレイン水が漏れ出すことはないため、ドレイン水は常に排水路の他端の方から排水されることになる。
本構成によれば、例えばローラー等を使用して、蓋部材を上から押圧しながら蓋部材を通水部材に取り付けていくことができるため、施工性が良い。
(ドレイン排水溝部材)
図1に示されるように、本実施形態に係るドレイン排水溝部材1は、集合住宅等の共通廊下R(屋外床面設備の一例)に設けられている。ドレイン排水溝部材1は、ドレイン水を排水するための長手方向に延びる排水路5を有する通水部材2と、該排水路5の上方を覆う着脱自在な蓋部材11と、ドレインチューブ接続用部材16とを備えて構成されている。
通水部材2は、全体が細長い略板状の部材である。図2に示されるように、本実施形態の通水部材2は、外形をなす本体3と、排水路5を形成する排水路部材4とを備える。排水路部材4は断面が略C字状であり、本体3の幅方向中央部分に嵌め込まれている。
蓋部材11は、細長い略板状の部材である。図2及び図3に示されるように、蓋部材11の幅方向両端側のそれぞれの裏面には、下方に突出し且つ長手方向に延びる突条部12が設けられている。突条部12は基端側の小径部13と先端側の大径部14とからなり、小径部13は円柱状であって、大径部14はその最大外径L2が小径部13よりも大きく半球面を有する。小径部13の側面と大径部14の上面とによって略直角の段部15が形成されている。
図4〜図6に示されるように、ドレインチューブ接続用部材16は、ドレインチューブ22を取り付けるための筒部と、板状部18と、通水部材2の排水路5を閉塞するための閉塞部19とを備える。板状部18の幅方向両端側のそれぞれの裏面に、上述の蓋部材11と同様の突条部12が設けられており、板状部18の裏面の幅方向中央部分に閉塞部19が設けられている。
以下、上述のドレイン排水溝部材1の施工方法の一例について説明する。
先ず、共通廊下Rにおけるドレイン排水溝部材1の施工位置を決める。そして、通水部材2及び蓋部材11を廊下の幅の長さに合わせて切断する。このとき、蓋部材11については、通水部材2にドレインチューブ接続用部材16を取り付けられるようにするために、通水部材2よりも若干短めにする。
1.本発明のドレイン排水溝部材1は、給湯設備Kからのドレイン水の排水に限るものではなく、例えば、冷暖房機の外機からのドレイン水を排水する場合にも適用することができる。
2.本発明のドレイン排水溝部材1は、その他の屋外床面設備として、集合住宅等のベランダなどにも適用することができる。
3.上述の実施形態における通水部材2は、外形をなす本体3と、排水路5を形成する排水路部材4とを備えて構成されているが、この構成に限定されるものではなく、図10に示されるように本体3と排水路部材4とが一体であっても良い。
長さ1.8mのドレイン排水溝部材を、廊下の排水溝に向かって1/100の下り勾配となるように設置した。そして、ドレインチューブに常温水を100mL/分で供給し、ドレイン排水溝部材の端部からの排水を確認した後、そのまま常温水を2分間供給した。その結果、ドレイン排水溝部材における水漏れはなく、水がスムーズに排水されたことが確認された。
ドレインチューブとして高さ1mの硬質塩化ビニル縦管を使用し、長さ1.8mのドレイン排水溝部材を、廊下の排水溝に向かって1/100の下り勾配となるように設置した。そして、縦管の最頂部に常温水を100mL/分で供給し、ドレイン排水溝部材の端部からの排水を確認した後、そのまま常温水を2分間供給した。その結果、ドレイン排水溝部材における水漏れはなく、水がスムーズに排水されたことが確認された。
長さ900mmのドレイン排水溝部材を、1/100の下り勾配となるように設置した。そして、ドレインチューブに常温水を100mL/分で2分間供給した後、このドレインチューブ付きドレイン排水溝部材を低温型高温槽(−10℃±1℃)で30分間凍結させた。そして、当該ドレインチューブ付きドレイン排水溝部材を低温型高温槽からとり出して、速やかに常温水を再び100mL/分で2分間供給した。尚、試験室の温度は23±2℃であった。その結果、ドレイン排水溝部材における水漏れはなく、水がスムーズに排水されたことが確認された。
2 通水部材
3 本体
4 排水路部材
5 排水路
6 排水路リブ
7 縦溝
8 丸底の溝
9 第1リブ
10 第2リブ
11 蓋部材
12 突条部
13 小径部
14 大径部
15 段部
16 ドレインチューブ接続用部材
17 筒部
18 板状部
19 閉塞部
20 上部開口
21 下部開口
22 ドレインチューブ
L1 第1リブと第2リブとの間の距離
L2 大径部の最大外径
R 共通廊下
H 排水溝
K 給湯設備
T ローラ
Claims (4)
- ドレイン水を排水するための長手方向に延びる排水路を有する通水部材と、該排水路の上方を覆う着脱自在な蓋部材とを備えるドレイン排水溝部材において、
前記通水部材は、前記排水路の外側に、長手方向に延びる縦溝を有し、
前記縦溝の内側に突出し且つ長手方向に延びるリブが、前記縦溝の両側壁に設けられており、2つの前記リブは、上下方向から所定の荷重が与えられることによってその間の距離が離間するように弾性変形可能であり、
前記蓋部材は、下方に突出し且つ長手方向に延びる突条部を裏面に有し、該突条部は基端側及び先端側のそれぞれに小径部及び大径部を有し、前記突条部が前記縦溝の中に収容されているときに、前記小径部と前記大径部とがなす段部に前記2つのリブが当接しており、
前記縦溝の側壁及び底面のうちの少なくともいずれか一方と、前記大径部との間に隙間が設けられていることを特徴とするドレイン排水溝部材。 - ドレイン水を排水するための長手方向に延びる排水路を有する通水部材と、該排水路の上方を覆う着脱自在な蓋部材とを備えるドレイン排水溝部材において、
前記通水部材は、前記排水路の外側に、長手方向に延びる縦溝を有し、
前記縦溝の内側に突出し且つ長手方向に延びるリブが、前記縦溝の両側壁に設けられており、2つの前記リブは、上下方向から所定の荷重が与えられることによってその間の距離が離間するように弾性変形可能であり、
前記蓋部材は、下方に突出し且つ長手方向に延びる突条部を裏面に有し、該突条部は基端側及び先端側のそれぞれに小径部及び大径部を有し、前記突条部が前記縦溝の中に収容されているときに、前記小径部と前記大径部とがなす段部に前記2つのリブが当接しており、
前記2つのリブのうち少なくとも一つの上面が、前記縦溝の内側に向けて傾斜していることを特徴とするドレイン排水溝部材。 - ドレインチューブ接続用部材が前記通水部材の一端に設けられて、前記排水路が閉塞されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のドレイン排水溝部材。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載のドレイン排水溝部材を施工する方法であって、
前記蓋部材の突条部を前記通水部材の2つのリブの間に圧入して、前記突条部の小径部と大径部とがなす段部に前記2つのリブを当接させることにより、前記蓋部材を前記通水部材に取り付ける工程を包含することを特徴とする、方法。
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