JP6738362B2 - Enum/dnsサーバ、enum/dnsシステム、及びenum/dnsシステムの制御方法 - Google Patents

Enum/dnsサーバ、enum/dnsシステム、及びenum/dnsシステムの制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、IP(Internet Protocol)電話を提供するサービス網(IP網)が複数事業者により提供され、それらが相互接続されるシステムにおいて、事業者間で電話番号を持ちまわる番号ポータビリティ制度が導入されている条件下でのENUM/DNSサーバ、ENUM/DNSシステム、及びENUM/DNSシステムの制御方法に関する。特に、個々の事業者間の相互接続に利用する呼制御プロトコルとして、従来からPSTN(Public Switched Telephone Networks:公衆電話交換回線網)で用いられているISUP(Integrated Services Digital Network User Part)を利用した相互接続形態と、IP網で用いられるSIP(Session Initiation Protocol)を利用した相互接続形態とが混在する環境における、ENUM/DNSサーバ、ENUM/DNSシステム、及びENUM/DNSシステムの制御方法に関する。
従来、IP網において通信事業者網内の装置(SIPサーバ等)が、電話番号とURI(Uniform Resource Identifier)との対応付けを行う仕組みとしてENUM(E.164 Number Mapping)/DNS(Domain Name System)システムが提案されている。このENUM/DNSシステムでは、通信事業者のネットワーク内に設置されたSIPサーバが、接続先となる端末(IP電話等)の電話番号についての接続先の情報(IPアドレスや、ドメイン名等)をENUM/DNSサーバに問合せて、その接続先の情報に基づいてルーティングを行う。
また、PSTN網からIP網への移行に伴い、IP網において固定電話番号を通信事業者間で自由に持ち回れる番号ポータビリティの仕組みが検討されている(非特許文献1参照)。非特許文献1に記載の方式では、各通信事業者の番号ポータビリティ情報を集中管理したデータベースを、DNSの仕組みを利用したENUM/DNSサーバに備え、各通信事業者のSIPサーバは、ENUM/DNSサーバにアクセスすることにより、各電話番号が他網へ移転(ポートアウト)しているか否かを解決し、接続先の情報を取得して通信を行う。
図9は、ENUM/DNSシステムの従来例を示す図である。なお、複数の通信事業者(A,B,C,D・・・)を想定しているが、説明のため、3つの機能を通信事業者A,B,Cで区別する。
ここで、各通信事業者A,B,Cが管理する番号及び各通信事業者A,B,Cのドメインが以下であるとする。なお、以下の通信事業者毎の管理番号及びドメインの例は、後記する本実施形態においても同様として説明する。
・発信事業者A(発信するユーザを収容する事業者)の管理電話番号(1万電話番号)
・0422−58−0000 〜 0422−58−9999
・番号取得事業者B(ユーザの番号を取得した事業者)の管理電話番号(1万電話番号)
・0422−59−0000 〜 0422−59−9999
・着信事業者C(着信するユーザを収容する事業者)の管理電話番号(1万電話番号)
・0422−60−0000 〜 0422−60−9999
・各通信事業者A,B,Cのドメイン
・発信事業者Aのドメイン:example0.ne.jp
・番号取得事業者Bのドメイン:example1.ne.jp
・着信事業者Cのドメイン:example2.ne.jp
まず、発信元端末(例えば、電話番号が、0422−58−0001の端末)から、着信先端末(例えば、電話番号が、0422−60−9999の端末)への「接続要求メッセージ(SIPリクエスト)」(図9において、「接続要求」と記載する。)が、ENUM/DNSクライアント60へ送信される(ステップS11)。
接続要求メッセージを受け付けたENUM/DNSクライアント60は、ENUM/DNSサーバ50に対して、着信先の通信事業者(着信事業者C)へ接続するための接続先情報(着信先電話番号に対応するURI等)の問合せ(「接続先情報問合せメッセージ(ENUMクエリ)」。図9において、「接続先情報問合せ」と記載する。)を行う(ステップS12)。ここでは、ENUMクエリのQNAMEは、“9.9.9.9.0.6.2.2.4.1.8.e164enum.net.”として、ENUM/DNSサーバ50に送信される。
ENUM/DNSサーバ50は、接続先情報問合せメッセージを受信すると、自身の記憶部を参照し、着信先端末に対応する接続先情報を抽出し、ENUM/DNSクライアント60に応答情報(「接続先情報問合せ応答メッセージ(ENUMアンサ)」。図9において、「接続先情報問合せ応答」と記載する。)を送信する(ステップS13)。ここでは、ENUMアンサのREGEXPは、“!^.*$!sip:[email protected];user=phone!”として、ENUM/DNSクライアント60に送信される。
ENUM/DNSクライアント60は、接続先情報問合せ応答メッセージに含まれる接続先情報を受信すると、例えば、発信元端末が試験端末である場合には、着信先端末とIP−POI(Point Of Interface)を介して接続する、または、発信元端末が一般端末である場合には、着信先端末とSTM(Synchronous Transfer Mode)−POIを介して接続する、などの判断を行う。
そして、ENUM/DNSクライアント60は、発信元端末が一般端末であり、STM−POIを介して接続すると判断した場合には、SIP信号を発信事業者AのPSTNに送信する(ステップS14)。これにより、発信事業者AのPSTNから着信事業者CのPSTNへとISUP信号が転送される(ステップS15)。一方、ENUM/DNSクライアント60は、発信元端末が試験端末であり、IP−POIを介して接続すると判断した場合には、SIP信号を着信事業者CのIP網(他IP網)3000に送信する(ステップS16)。
なお、上述のステップS13において、ENUM/DNSサーバ50に、着信先端末に対応する接続先情報が記憶されていない場合には、ENUM/DNSサーバ50は、番号取得事業者BのIP網(他IP網)2000に対して、着信事業者Cへ接続するための接続先情報の問合せ(「接続先情報問合せメッセージ(ENUMクエリ)」。図9において、「接続先情報問合せ」と記載する。)を行い(ステップS17)、番号取得事業者BのIP網(他IP網)2000から、応答情報(「接続先情報問合せ応答メッセージ(ENUMアンサ)」。図9において、「接続先情報問合せ応答」と記載する。)を受信する(ステップS18)。
「JJ−90.31 キャリアENUMの相互接続 共通インタフェース」一般社団法人情報通信技術委員会、2015年8月27日 Domain Names: Implementation and Specification、[online]、[平成30年2月6日検索]、インターネット〈URL:https://www.ietf.org/rfc/rfc1035.txt〉
ところで、従来のENUM/DNSシステムにおいて、ENUM/DNSサーバは、取得した接続先情報問合せ応答メッセージ(ENUMアンサ)を、そのままENUM/DNSクライアントへと送信していた(図9に示すENUMアンサのREGEXP部参照)。
従って、該ENUMアンサを受信したENUM/DNSクライアントは、例えば、発信元端末が試験端末である場合には、着信先端末とIP−POIを介して接続する、また、発信元端末が一般端末である場合には、着信先端末とSTM−POIを介して接続する、などの判断を自身で行う必要があった。更に、全ての発信元端末と着信先端末との接続を、STM−POIを介した接続からIP−POIを介した接続へと一斉に切り替える際に発生するエラーを防ぐため、ENUM/DNSクライアントは、まず、試験端末のみIP−POIを介した接続へと切り替えて、問題がなければ(試験端末から通話ができれば)、一般端末を順次IP−POIを介した接続へと切り替える、などの設定変更を自身で行う必要があった。
即ち、ENUM/DNSサーバと比較して、性能が低く且つ数が多いENUM/DNSクライアントが、上述の処理を行うことで、ENUM/DNSシステム全体の処理効率が低下するという問題があった。
このような背景を鑑みて本発明がなされたのであり、本発明は、処理効率を高めたENUM/DNSシステムを提供することを課題とする。
前記した課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、ENUM/DNSクライアントから、発信元端末が発信する接続要求に付された着信先端末の電話番号に対応する接続先を示す接続先情報問合せを受け付け、前記接続先を接続先情報問合せ応答として出力するENUM/DNSサーバであって、前記接続先情報問合せに基づいて、前記発信元端末の属性を判別する判別部と、前記属性に基づいて、前記接続先情報問合せ応答のREGEXPに含まれるSIPドメインを、前記接続先を示すSIPドメインへと変換する変換部と、を備えることを特徴とするENUM/DNSサーバとした。
また、請求項4に記載の発明は、発信元端末が発信する接続要求に付された着信先端末の電話番号に対応する接続先を示す接続先情報問合せを行うENUM/DNSクライアントと、前記接続先情報問合せを受け付け、前記接続先を接続先情報問合せ応答として出力するENUM/DNSサーバと、を含んで構成されるENUM/DNSシステムであって、前記ENUM/DNSサーバは、前記接続先情報問合せに基づいて、前記発信元端末の属性を判別する判別部と、前記属性に基づいて、前記接続先情報問合せ応答のREGEXPに含まれるSIPドメインを、前記接続先を示すSIPドメインへと変換する変換部と、を備えることを特徴とするENUM/DNSシステムとした。
また、請求項7に記載の発明は、発信元端末が発信する接続要求に付された着信先端末の電話番号に対応する接続先を示す接続先情報問合せを行うENUM/DNSクライアントと、前記接続先情報問合せを受け付け、前記接続先を接続先情報問合せ応答として出力するENUM/DNSサーバと、を含んで構成されるENUM/DNSシステムの制御方法であって、前記ENUM/DNSサーバは、前記接続先情報問合せに基づいて、前記発信元端末の属性を判別するステップと、前記属性に基づいて、前記接続先情報問合せ応答のREGEXPに含まれるSIPドメインを、前記接続先を示すSIPドメインへと変換するステップと、を実行することを特徴とするENUM/DNSサーバの制御方法とした。
このようにすることで、ENUM/DNSサーバが、発信元端末の属性を判別し、発信元端末の属性に基づいて、ENUMアンサのREGEXPに含まれるSIPドメインを変換して、ENUM/DNSクライアントに送信することが可能になる。これにより、ENUM/DNSサーバと比較して、性能が低く且つ数が多いENUM/DNSクライアントが、設定変更等の無駄な処理を行わずに済むため、処理効率を高めたENUM/DNSシステムを提供できる。
前記した課題を解決するため、請求項2に記載の発明は、ENUM/DNSクライアントから、発信元端末が発信する接続要求に付された着信先端末の電話番号に対応する接続先を示す接続先情報問合せを受け付け、前記接続先を接続先情報問合せ応答として出力するENUM/DNSサーバであって、前記接続先情報問合せに基づいて、前記発信元端末の試験端末と前記発信元端末の一般端末とを判別する判別部と、前記判別部により前記発信元端末が前記試験端末と判別される場合、前記接続先情報問合せ応答のREGEXPに含まれるSIPドメインを、前記接続先がIP−POIを介して接続される接続先であることを示すSIPドメインへと変換し、前記判別部により前記発信元端末が前記一般端末と判別される場合、前記接続先情報問合せ応答のREGEXPに含まれるSIPドメインを、前記接続先が前記IP−POI又はSTM−POIの何れかを介して接続される接続先であることを示すSIPドメインへと変換する変換部と、を備えることを特徴とするENUM/DNSサーバとした。
また、請求項6に記載の発明は、発信元端末が発信する接続要求に付された着信先端末の電話番号に対応する接続先を示す接続先情報問合せを行うENUM/DNSクライアントと、前記接続先情報問合せを受け付け、前記接続先を接続先情報問合せ応答として出力するENUM/DNSサーバと、を含んで構成されるENUM/DNSシステムであって、前記ENUM/DNSサーバは、前記接続先情報問合せに基づいて、前記発信元端末の試験端末と前記発信元端末の一般端末とを判別する判別部と、前記判別部により前記発信元端末が前記試験端末と判別される場合、前記接続先情報問合せ応答のREGEXPに含まれるSIPドメインを、前記接続先がIP−POIを介して接続される接続先であることを示すSIPドメインへと変換し、前記判別部により前記発信元端末が前記一般端末と判別される場合、前記接続先情報問合せ応答のREGEXPに含まれるSIPドメインを、前記接続先が前記IP−POI又はSTM−POIの何れかを介して接続される接続先であることを示すSIPドメインへと変換する変換部と、を備えることを特徴とするENUM/DNSシステムとした。
このようにすることで、ENUM/DNSサーバは、発信元端末が試験端末であれば、ENUMアンサのREGEXPに含まれるSIPドメインを、接続先がIP−POIを介して接続される接続先であることを示すSIPドメインへと変換し、発信元端末が一般端末であれば、ENUMアンサのREGEXPに含まれるSIPドメインを、接続先がIP−POI又はSTM−POIを介して接続される接続先であることを示すSIPドメインへと変換することが可能になる。これにより、従来のように、ENUM/DNSクライアントが、まず、試験端末のみIP−POIを介した接続へと切り替えて、問題がなければ、一般端末を順次IP−POIを介した接続へと切り替える、などの設定変更を行う必要がないため、処理効率を高めたENUM/DNSシステムを提供できる。
前記した課題を解決するため、請求項3に記載の発明は、ENUM/DNSクライアントから、発信元端末が発信する接続要求に付された着信先端末の電話番号に対応する接続先を示す接続先情報問合せを受け付け、前記接続先を接続先情報問合せ応答として出力するENUM/DNSサーバであって、前記接続先情報問合せに基づいて、前記発信元端末が第1のENUM/DNSクライアントが収容する端末であるか、前記発信元端末が第2のENUM/DNSクライアントが収容する端末であるかを判別する判別部と、前記判別部により前記発信元端末が前記第1のENUM/DNSクライアントが収容する端末であると判別される場合、前記接続先情報問合せ応答のREGEXPに含まれるSIPドメインを、前記接続先に応じて、前記接続先が前記第1のENUM/DNSクライアント又は前記第2のENUM/DNSクライアントの何れかを介して接続される接続先であることを示すSIPドメインへと変換し、前記判別部により前記発信元端末が前記第2のENUM/DNSクライアントが収容する端末であると判別される場合、前記接続先情報問合せ応答のREGEXPに含まれるSIPドメインを、前記接続先に応じて、前記接続先が前記第1のENUM/DNSクライアント又は前記第2のENUM/DNSクライアントの何れかを介して接続される接続先であることを示すSIPドメインへと変換する変換部と、を備えることを特徴とするENUM/DNSサーバとした。
このようにすることで、ENUM/DNSサーバは、発信元端末が第1のENUM/DNSクライアントが収容する端末であり、接続先が第1のENUM/DNSクライアントが収容する端末であれば、ENUMアンサのREGEXPに含まれるSIPドメインを変換し、発信元端末が第1のENUM/DNSクライアントが収容する端末であり、接続先が第2のENUM/DNSクライアントが収容する端末であれば、ENUMアンサのREGEXPに含まれるSIPドメインを変換しないことが可能になる。これにより、従来のように、ENUM/DNSクライアントが、第1のENUM/DNSクライアントが収容する端末との接続をするのか、或いは、第2のENUM/DNSクライアントが収容する端末との接続をするのか、に応じて、その都度設定変更を行う必要がないため、処理効率を高めたENUM/DNSシステムを提供できる。
前記した課題を解決するため、請求項5に記載の発明は、前記ENUM/DNSクライアントは、前記変換部によって変換されたSIPドメインに基づいて、前記接続先を選択する選択部を備えることを特徴とする請求項4に記載のENUM/DNSシステムとした。
また、請求項8に記載の発明は、前記ENUM/DNSクライアントは、変換されたSIPドメインに基づいて、前記接続先を選択するステップを実行することを特徴とする請求項7に記載のENUM/DNSサーバの制御方法とした。
このようにすることで、ENUM/DNSクライアントは、ENUM/DNSサーバによって予め適切に変換されたENUMアンサに基づいて、接続先を選択することが可能になる。これにより、ENUM/DNSサーバと比較して、性能が低く且つ数が多いENUM/DNSクライアントにおいて、処理時間を短縮することができるため、処理効率を高めたENUM/DNSシステムを提供できる。
本発明によれば、処理効率を高めたENUM/DNSシステムを提供できる。
第1実施形態に係るENUM/DNSシステムの全体構成を示す図である。 第1実施形態に係るENUM/DNSサーバの構成例を示す機能ブロック図である。 第1実施形態に係るENUM/DNSクライアントの構成例を示す機能ブロック図である。 第1実施形態に係るENUM/DNSサーバの変換部において変換されるSIPドメインの具体例を示す図である。 第1実施形態に係るENUM/DNSシステムの処理の流れを示すフローチャートである。 第2実施形態に係るENUM/DNSシステムの全体構成を示す図である。 第2実施形態に係るENUM/DNSサーバの変換部において変換されるSIPドメインの具体例を示す図である。 第2実施形態に係るENUM/DNSシステムの処理の流れを示すフローチャートである。 従来のENUM/DNSシステムの全体構成を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、実施形態と称する。)における、ENUM/DNSシステムについて説明する。
<第1実施形態>
≪ENUM/DNSシステムの構成≫
図1に示すように、第1実施形態に係るENUM/DNSシステム100は、発信元端末1(試験端末1a,一般端末1b,一般端末1c)が発信する接続要求(SIPリクエスト)に付された着信先端末の電話番号に対応する接続先を示す接続先情報問合せを行うENUM/DNSクライアント(SIPサーバ)20と、ENUM/DNSクライアント20から、接続先情報問合せ(ENUMクエリ)を受け付け、該接続先を接続先情報問合せ応答(ENUMアンサ)として出力するENUM/DNSサーバ10と、を含んで構成される。
図1に示すように、発信事業者A、番号取得事業者B、着信事業者Cは、それぞれIP網とPSTNとを備えている。発信事業者AのIP網と番号取得事業者BのIP網とは、IP−POIを介して接続され、発信事業者AのIP網と着信事業者CのIP網とは、IP−POIを介して接続される。また、発信事業者AのPSTNと番号取得事業者BのPSTNとは、STM−POIを介して接続され、発信事業者AのPSTNと着信事業者CのPSTNとは、STM−POIを介して接続される。
第1実施形態に係るENUM/DNSシステム100は、ENUM/DNSサーバ10が、接続先情報問合せに基づいて、発信元端末1の属性を判別し、発信元端末1の属性に基づいて、接続先情報問合せ応答のREGEXPに含まれるSIPドメインを、接続先を示すSIPドメインへと変換することを特徴とする。更に、ENUM/DNSクライアント20が、変換されたSIPドメインに基づいて、接続先を選択することを特徴とする。
ここで、第1実施形態に係るENUM/DNSサーバ10が行う処理の概要について簡単に説明する。
例えば、ENUM/DNSサーバ10は、ENUM/DNSクライアント20からENUMクエリを受け取ると、該ENUMクエリに基づいて、発信元端末1が一般端末1bであることを判別する。そして、ENUM/DNSサーバ10は、ENUMアンサのREGEXPを次のように書き換える。
“!^.*$!sip:[email protected];user=phone!”
→“!^.*$!sip:[email protected];user=phone!”
即ち、ENUM/DNSサーバ10は、取得したENUMアンサのREGEXPに含まれるSIPドメイン(“exapmle2.ne.jp”)を、接続先がSTM−POIを介した接続先であることを示すSIPドメイン(“stm.exapmle0.ne.jp”)へと書き換える。
また、例えば、ENUM/DNSサーバ10は、ENUM/DNSクライアント20からENUMクエリを受け取ると、該ENUMクエリに基づいて、発信元端末1が試験端末1aであることを判別する。そして、ENUM/DNSサーバ10は、ENUMアンサのREGEXPを、例えば、次のように書き換える。
“!^.*$!sip:[email protected];user=phone!”
→“!^.*$!sip:[email protected];user=phone!”
即ち、ENUM/DNSサーバ10は、取得したENUMアンサのREGEXPに含まれるSIPドメイン(“exapmle2.ne.jp”)を、接続先がIP−POIを介した接続先であることを示すSIPドメイン(“exapmle2.ne.jp”)へと書き換える(この場合、実質的に書き換えていない)。なお、このSIPドメインの変換形式は、ENUM/DNSサーバ10が任意に設定可能であり、この変換形式に限定されるものではない。
一方、図9に示すように、比較例である従来のENUM/DNSサーバ50は、IP−POIを介した接続先であっても、STM−POIを介した接続先であっても、同じENUMアンサをENUM/DNSクライアント60へと送信していた。
例えば、IP−POIを介した接続先の場合、ENUM/DNSサーバ50からENUM/DNSクライアント60へと送信されるENUMアンサのREGEXPは、“!^.*$!sip:[email protected];user=phone!”である。
また、例えば、STM−POIを介した接続先の場合、ENUM/DNSサーバ50からENUM/DNSクライアント60へと送信されるENUMアンサのREGEXPは、“!^.*$!sip:[email protected];user=phone!”である。
即ち、従来のENUM/DNSシステムにおいては、ENUM/DNSサーバ50が、発信元端末1の属性に応じたENUMアンサをENUM/DNSクライアント60へと送信することができなかったため、ENUM/DNSクライアント60が、自身で、発信元端末1の属性を判別し、接続先を切り換えるための設定変更を行っていた。
第1実施形態に係るENUM/DNSシステム100によれば、ENUM/DNSサーバ10が、発信元端末1の属性を判別し、発信元端末1の属性に基づいて、ENUMアンサのREGEXPに含まれるSIPドメインを適切に変換し、変換されたENUMアンサをENUM/DNSクライアント20に送信する。そして、ENUM/DNSクライアント20は、変換されたENUMアンサに基づいて、接続先を選択する。これにより、ENUM/DNSサーバ10と比較して、性能が低く且つ数が多いENUM/DNSクライアント20が、設定変更等の無駄な処理を行わずに済むため(接続先を選択するのみで良いため)、処理効率を高めたENUM/DNSシステム100を提供できる。
なお、図1では、ENUM/DNSサーバ10、ENUM/DNSクライアント20(SIPサーバ)がそれぞれ1台の場合を一例に挙げて説明しているが、これらのサーバの台数は特に限定されるものではない。また、ENUM/DNSシステム100において、ENUM/DNSサーバ10を1つの装置で構成せずに、ENUM/DNS権威サーバとENUM/DNSキャッシュサーバとを別装置とする構成としても良い。
以下、具体的に説明する。
≪ENUM/DNSサーバ10の構成≫
図1乃至図4を参照して、第1実施形態に係るENUM/DNSサーバ10について説明する。図2は、ENUM/DNSサーバ10の構成例を示す機能ブロック図である。図4は、ENUM/DNSサーバ10の変換部において変換されるSIPドメインの具体例を示す図である。
ENUM/DNSサーバ10は、図2に示すように、入出力部11と、制御部12と、記憶部13とを含んで構成される。
入出力部11は、他の装置等との間の情報の入出力を行う。また、入出力部11は、ENUM/DNSクライアント20との間で情報の送受信を行う。入出力部11は、通信回線を介して、情報の送受信を行う通信インタフェースと、不図示のキーボード等の入力装置やモニタ等の出力装置との間で情報の入出力を行う入出力インタフェースとから構成される。
制御部12は、ENUM/DNSサーバ10が実行する処理の全般を司り、問合せ取得部121と、判別部122と、変換部123と、問合せ応答送信部124と、を含んで構成される。制御部12は、例えば、記憶部13に格納されるプログラムをCPU(Central Processing Unit)がRAMに展開し、実行することにより実現される。
問合せ取得部121は、入出力部11を介して、ENUM/DNSクライアント20から、ENUMクエリを取得し、判別部122へと出力する。
判別部122は、問合せ取得部121から入力されるENUMクエリに基づいて、発信元端末1の属性を判別し、判別結果を変換部123へと出力する。また、判別部122は、発信元端末1の属性が判別された判別結果を、記憶部13に記憶させる。
例えば、判別部122は、問合せ取得部121から入力されるENUMクエリに対応付けられる接続先のIPアドレスによって、発信元端末1の試験端末1aと発信元端末1の一般端末1bとを判別する。即ち、判別部122は、ENUMクエリに対応付けられる接続先の「IPアドレス(A)」によって発信元端末1が試験端末1aであると判別し、ENUMクエリに対応付けられる接続先の「IPアドレス(B)」によって発信元端末1が一般端末1bであると判別する。
なお、判別部122が発信元端末1の属性を判別する方法は、特に限定されるものではない。判別部122は、発信元のIPアドレスによって、発信元端末1の試験端末1aと発信元端末1の一般端末1bとを判別してもよい。また、判別部122は、接続先のポート又は発信元のポートによって、発信元端末1の試験端末1aと発信元端末1の一般端末1bとを判別してもよい。また、判別部122は、ENUM/DNS信号における拡張flagなどのフィールドに、所定値を予め格納しておき、この所定値を参照することで、発信元端末1の試験端末1aと発信元端末1の一般端末1bとを判別できるように構成してもよい。
変換部123は、入出力部11を介して、番号取得事業者BのENUM/DNSサーバ10Aから、ENUMアンサを取得する。或いは、変換部123は、自身の記憶部13の接続先情報DB130を参照し、着信先端末に対応する接続先情報を抽出し、ENUMアンサを取得する。
そして、変換部123は、判別部122から入力される判別結果に基づいて、取得したENUMアンサのREGEXPに含まれるSIPドメインを、接続先を示すSIPドメインへと変換し、変換されたSIPドメインを含むENUMアンサを、問合せ応答送信部124へと出力する。更に、変換部123は、この新たなENUMアンサを、記憶部13に記憶させる。
例えば、変換部123は、判別部122により発信元端末1が試験端末1aであると判別された判別結果に基づいて、取得したENUMアンサのREGEXPに含まれるSIPドメインを、接続先がIP−POIを介して接続される接続先であることを示すSIPドメインへと変換する。そして、変換部123は、新たに生成したENUMアンサを、問合せ応答送信部124へと出力する。
例えば、変換部123は、判別部122により発信元端末1が一般端末1bであると判別された判別結果に基づいて、取得したENUMアンサのREGEXPに含まれるSIPドメインを、接続先がSTM−POIを介して接続される接続先であることを示すSIPドメインへと変換する。そして、変換部123は、新たに生成したENUMアンサを、問合せ応答送信部124へと出力する。
図4は、ENUM/DNSサーバ10の変換部123において変換されるSIPドメインの具体例である。なお、図4に示す具体例は、あくまでも一例であり、ENUM/DNSサーバ10の変換部123において変換されるSIPドメインの変換形式は、これに限定されるものではない。
例えば、判別部122により発信元端末1が試験端末1aであると判別され、接続先がIP−POIを介して接続される接続先である場合、変換部123は、ENUMアンサのREGEXPに含まれるSIPドメインを、“exapmle1.ne.jp”から“exapmle1.ne.jp”へと変換する(実質的に変換しない)。
例えば、判別部122により発信元端末1が試験端末1aであると判別され、接続先がSTM−POIを介して接続される接続先である場合、変換部123は、ENUMアンサのREGEXPに含まれるSIPドメインを、“exapmle2.ne.jp”から“stm.exapmle0.ne.jp”へと変換する。
例えば、判別部122により発信元端末1が試験端末1aであると判別され、接続先がSTM−POIを介して接続される接続先である場合、変換部123は、ENUMアンサのREGEXPに含まれるSIPドメインを、“exapmle3.ne.jp”から“stm.exapmle0.ne.jp”へと変換する。
例えば、判別部122により発信元端末1が一般端末1bであると判別され、接続先がIP−POIを介して接続される接続先である場合、変換部123は、ENUMアンサのREGEXPに含まれるSIPドメインを、“exapmle1.ne.jp”から“exapmle1.ne.jp”へと変換する(実質的に変換しない)。
例えば、判別部122により発信元端末1が一般端末1bであると判別され、接続先がIP−POIを介して接続される接続先である場合、変換部123は、ENUMアンサのREGEXPに含まれるSIPドメインを、“exapmle2.ne.jp”から“exapmle2.ne.jp”へと変換する(実質的に変換しない)。
例えば、判別部122により発信元端末1が一般端末1bであると判別され、接続先がSTM−POIを介して接続される接続先である場合、変換部123は、ENUMアンサのREGEXPに含まれるSIPドメインを、“exapmle3.ne.jp”から“stm.exapmle0.ne.jp”へと変換する。
問合せ応答送信部124は、変換部123から入力されるENUMアンサを、入出力部11を介して、ENUM/DNSクライアント20へと送信する。
例えば、問合せ応答送信部124は、接続先がSTM−POIを介して接続される接続先である場合、
REGEXPが“!^.*$!sip:[email protected];user=phone!”であるENUMアンサを、ENUM/DNSクライアント20へと送信する。これにより、ENUM/DNSクライアント20がSTM−POIを介して接続される接続先を選択し、ENUM/DNSクライアント20から発信事業者AのPSTNへとSIP信号が送信される。更に、発信事業者AのPSTNから着信事業者CのPSTNへとISUP信号が転送される。
例えば、問合せ応答送信部124は、接続先がIP−POIを介して接続される接続先である場合、
REGEXPが“!^.*$!sip:[email protected];user=phone!”であるENUMアンサを、ENUM/DNSクライアント20へと送信する。これにより、ENUM/DNSクライアント20がIP−POIを介して接続される接続先を選択し、ENUM/DNSクライアント20から着信事業者CのIP網へとSIP信号が送信される。
記憶部13は、ハードディスクやフラッシュメモリ、RAM(Random Access Memory)等により構成される。この記憶部13には、接続先情報DB130、制御部12の各機能を実行させるためのプログラム、制御部12の処理に必要な情報、等が一時的に記憶される。接続先情報DB130には、例えば、ENUM問合せ情報131、番号ポータビリティ情報132、等が含まれる。
ENUM問合せ情報131は、ENUMクエリに付された電話番号の電話番号帯に対応付けられる問合せ先のIPアドレスの情報である。ENUM問合せ情報131は、DNSのNS(Name Server)レコード(ドメインに対応するネームサーバ)及びAレコード(ネームサーバに対応するIPアドレス)として管理される。
ENUM問合せ情報131は、例えば、ENUMクエリ“9.9.9.9.0.6.2.2.4.1.8.e164enum.net.”の番号帯に示される、0422−60−9999に対応付けられる試験端末1aにおける接続先の「IPアドレス(A)」や、ENUMクエリ“9.9.9.9.0.6.2.2.4.1.8.e164enum.net.”の番号帯に示される、0422−60−9999に対応付けられる一般端末1bにおける接続先の「IPアドレス(B)」、等である。
番号ポータビリティ情報132は、ENUMクエリに対応付けられるサービスフィールド値(SIP,PSTN)に応じた接続先情報である。番号ポータビリティ情報132は、DNSのNAPTR(The Naming Authority Pointer)レコードとして管理される。
例えば、番号ポータビリティ情報132は、ENUMクエリ“9.9.9.9.0.6.2.2.4.1.8.e164enum.net.”に対応付けられるサービスフィールド値(SIP)に応じた接続先情報“sip:[email protected]:user=phone”や、ENUMクエリ“9.9.9.9.0.6.2.2.4.1.8.e164enum.net.”に対応付けられるサービスフィールド値(PSTN)に応じた接続先情報“sip:+81422609999;npdi;[email protected];user=phone”、等である。
なお、第1実施形態に係るENUM/DNSサーバ10において、判別部122及び変換部123は、ENUM/DNSサーバ10と同じ装置内に設けられていてもよいし、ENUM/DNSサーバ10と異なる装置内に設けられていてもよい。
≪ENUM/DNSクライアント20の構成≫
図1及び図3を参照して、第1実施形態に係るENUM/DNSクライアント20について説明する。図3は、ENUM/DNSクライアント20の構成例を示す機能ブロック図である。
ENUM/DNSクライアント20は、発信元端末1(試験端末1a,一般端末1b,一般端末1c)から着信先端末への接続要求(SIPリクエスト)を受信する。また、ENUM/DNSクライアント20は、接続要求に付された着信先端末の電話番号に対応する接続先を示すENUMクエリを、ENUM/DNSサーバ10へと送信する。
また、ENUM/DNSクライアント20は、ENUM/DNSサーバ10からENUMアンサを受信する。また、ENUM/DNSクライアント20は、受信したENUMアンサに基づいて、SIP信号を所定の接続先へと送信する。
ENUM/DNSクライアント20は、入出力部21と、制御部22と、記憶部23とを含んで構成される。
入出力部21は、他の装置等との間の情報の入出力を行う。また、入出力部21は、発信元端末1、ENUM/DNSサーバ10、等との間で情報の送受信を行う。入出力部21は、通信回線を介して、情報の送受信を行う通信インタフェースと、不図示のキーボード等の入力装置やモニタ等の出力装置との間で情報の入出力を行う入出力インタフェースとから構成される。
記憶部23は、ハードディスクやフラッシュメモリ、RAM等により構成される。この記憶部23には、制御部の各機能を実行させるためのプログラム、制御部22の処理に必要な情報、等が一時的に記憶される。
制御部22は、ENUM/DNSクライアント20が実行する処理の全般を司り、選択部221を含んで構成される。制御部22は、例えば、記憶部23に格納されるプログラムをCPUがRAMに展開し、実行することにより実現される。
選択部221は、ENUM/DNSサーバ10から入力されるSIPドメインに基づいて、接続先を選択する。
例えば、選択部221は、ENUM/DNSサーバ10の変換部123によりENUMアンサのREGEXPに含まれるSIPドメインが“stm.exapmle0.ne.jp”へと変換され、REGEXPが、“!^.*$!sip:[email protected];user=phone!”であるENUMアンサを受信すると、接続先としてSTM−POIを介して接続される接続先を選択する。
例えば、選択部221は、ENUM/DNSサーバ10の変換部123によりENUMアンサのREGEXPに含まれるSIPドメインが“exapmle2.ne.jp”へと変換され、REGEXPが、“!^.*$!sip:[email protected];user=phone!”であるENUMアンサを受信すると、接続先としてIP−POIを介して接続される接続先を選択する。
このように、ENUM/DNSクライアント20は、選択部221を備えることで、ENUM/DNSサーバ10によって予め適切に変換されたENUMアンサに基づいて、接続先を選択することが可能になる。即ち、ENUM/DNSクライアント20は、試験端末の接続先としてはIP−POIを介した接続先を選択する、或いは、一般端末の接続先としてはSTM−POIを介した接続先を選択する、などのように接続先を適切に選択することが可能になる。これにより、従来のように、ENUM/DNSクライアントは、まず、試験端末のみIP−POIを介した接続へと切り替えて、問題がなければ、一般端末を順次IP−POIを介した接続へと切り替える、などの設定変更を行う必要がないため、処理時間を短縮することができる。
第1実施形態に係るENUM/DNSシステム100によれば、ENUM/DNSサーバ10が、発信元端末1の属性を判別し、発信元端末1の属性に基づいて、ENUMアンサのREGEXPに含まれるSIPドメインを変換して、ENUM/DNSクライアント20に送信する。これにより、ENUM/DNSサーバ10と比較して、性能が低く且つ数が多いENUM/DNSクライアント20が、設定変更等の無駄な処理を行わずに済むため、処理効率を高めたENUM/DNSシステム100を提供できる。
≪ENUM/DNSシステム100の動作≫
次に、図1及び図5を参照して、第1実施形態に係るENUM/DNSシステム100の動作について説明する。図5は、第1実施形態に係るENUM/DNSシステム100の処理の流れを示すフローチャートである。なお、図5では、試験端末1aがIP−POIを介して接続先と接続され、一般端末1bがSTM−POIを介して接続先と接続される場合を一例に挙げて説明する。
ステップS1において、ENUM/DNSクライアント20は、発信元端末1(試験端末1a,一般端末1b)から、SIP信号を受信する。
ステップS2において、ENUM/DNSクライアント20は、ENUM/DNSサーバ10に対して、着信事業者Cへ接続するための接続先情報(着信先電話番号に対応するURI等)の問合せを行う。ここでは、ENUMクエリのQNAMEは、“9.9.9.9.0.6.2.2.4.1.8.e164enum.net.”として、ENUM/DNSクライアント20からENUM/DNSサーバ10へと送信される。
ステップS3において、ENUM/DNSサーバ10は、ENUMクエリを受信すると、自身の記憶部を参照し、着信事業者Cへ接続するための接続先情報が記憶されているか否かを判定する。ENUM/DNSサーバ10は、自身の記憶部に、着信事業者Cへ接続するための接続先情報が記憶されていないと判定する場合には、番号取得事業者BのENUM/DNSサーバ10Aに対して、着信事業者Cへ接続するための接続先情報の問合せを行う。ここでは、ENUMクエリのQNAMEは、“9.9.9.9.0.6.2.2.4.1.8.e164enum.net.”として、発信事業者AのENUM/DNSサーバ10から番号取得事業者BのENUM/DNSサーバ10Aへと送信される。
ステップS4において、ENUM/DNSサーバ10は、番号取得事業者BのENUM/DNSサーバ10AからENUMアンサを受信する。ここでは、ENUMアンサのREGEXPは、“!^.*$!sip:[email protected];user=phone!”として、番号取得事業者BのENUM/DNSサーバ10Aから発信事業者AのENUM/DNSサーバ10へと送信される。
ステップS5において、ENUM/DNSサーバ10は、発信元端末1(試験端末1a,一般端末1b)の属性を判別する。例えば、ENUM/DNSサーバ10は、上述のENUMクエリに対応付けられる接続先のIPアドレス(例えば、「IPアドレス(A)」)によって発信元端末1が試験端末1aであると判別する。例えば、ENUM/DNSサーバ10は、上述のENUMクエリに対応付けられる接続先のIPアドレス(例えば、「IPアドレス(B)」)によって発信元端末1が一般端末1bであると判別する。
ENUM/DNSサーバ10は、発信元端末1Xが試験端末1aであると判別する場合、ステップS6の処理を行う。一方、ENUM/DNSサーバ10は、発信元端末1Yが一般端末1bであると判別する場合、ステップS8の処理を行う。
ステップS6において、ENUM/DNSサーバ10は、発信元端末1が試験端末1aであると判別すると、ENUMアンサのREGEXPに含まれるSIPドメインを、そのままの状態でENUMアンサとし、ENUM/DNSクライアント20に対して該ENUMアンサを送信する。ここでは、ENUMアンサのREGEXPは、“!^.*$!sip:[email protected];user=phone!”として、ENUM/DNSサーバ10からENUM/DNSクライアント20へと送信される。
ステップS7において、ENUM/DNSクライアント20は、IP−POIを介して、着信事業者CのIP網へとSIP信号を送信する。
ステップS8において、ENUM/DNSサーバ10は、発信元端末1が一般端末1bであると判別すると、ENUMアンサのREGEXPに含まれるSIPドメインを、変換してENUMアンサとし、ENUM/DNSクライアント20に対して該ENUMアンサを送信する。ここでは、ENUMアンサのREGEXPは、“!^.*$!sip:[email protected];user=phone!”として、ENUM/DNSサーバ10からENUM/DNSクライアント20へと送信される。
ステップS9において、ENUM/DNSクライアント20は、発信事業者AのPSTNへとSIP信号を送信する。その後、発信事業者AのPSTNから、STM−POIを介して、着信事業者CのPSTNへとISUP信号が転送される。
上述のように、第1実施形態に係るENUM/DNSシステム100によれば、ENUM/DNSサーバ10が、発信元端末が試験端末であれば、ENUMアンサのREGEXPに含まれるSIPドメインを、接続先がIP−POIを介して接続される接続先であることを示すSIPドメインへと変換し、発信元端末が一般端末であれば、ENUMアンサのREGEXPに含まれるSIPドメインを、接続先がSTM−POIを介して接続される接続先であることを示すSIPドメインへと変換する。これにより、従来のように、ENUM/DNSクライアント20が、まず、試験端末1aのみIP−POIを介した接続へと切り替えて、問題がなければ、一般端末1bを順次IP−POIを介した接続へと切り替える、などの設定変更を行う必要がないため、処理効率を高めたENUM/DNSシステム100を提供できる。
<第2実施形態>
≪ENUM/DNSシステムの構成≫
次に、図6及び図7を参照して、第2実施形態に係るENUM/DNSシステム200について説明する。図6は、第2実施形態に係るENUM/DNSシステム200の全体構成を示す図である。図7は、第2実施形態に係るENUM/DNSサーバ10の変換部において変換されるSIPドメインの具体例を示す図である。なお、第2実施形態において、上述の第1実施形態と、共通する部分については、重複した説明を省略する。
図6に示すように、第2実施形態に係るENUM/DNSシステム200は、発信元端末が発信する接続要求(SIPリクエスト)に付された着信先端末の電話番号に対応する接続先を示す接続先情報問合せを行うENUM/DNSクライアント20(第1のENUM/DNSクライアント20X,第2のENUM/DNSクライアント20Y)と、ENUM/DNSクライアント20(第1のENUM/DNSクライアント20X,第2のENUM/DNSクライアント20Y)から、接続先情報問合せ(ENUMクエリ)を受け付け、該接続先を接続先情報問合せ応答(ENUMアンサ)として出力するENUM/DNSサーバ10と、を含んで構成される。
第2実施形態に係るENUM/DNSシステム200は、ENUM/DNSサーバ10(第1のENUM/DNSクライアント20X,第2のENUM/DNSクライアント20Y)が、接続先情報問合せに基づいて、発信元端末の属性を判別し、発信元端末の属性に基づいて、接続先情報問合せ応答のREGEXPに含まれるSIPドメインを、接続先を示すSIPドメインへと変換することを特徴とする。更に、ENUM/DNSクライアント20(第1のENUM/DNSクライアント20X,第2のENUM/DNSクライアント20Y)が、変換されたSIPドメインに基づいて、接続先を選択することを特徴とする。なお、第2実施形態に係るENUM/DNSシステム200において、接続先が第1のENUM/DNSクライアント20X、或いは、接続先が第2のENUM/DNSクライアント20Yであることは、あくまでも一例であり、この接続先は限定されるものではない。
第2実施形態に係るENUM/DNSサーバ10の構成は、第1実施形態に係るENUM/DNSサーバ10の構成と同じであり、第2実施形態に係る第1のENUM/DNSクライアント20X及び第2のENUM/DNSクライアント20Yの構成は、第1実施形態に係るENUM/DNSクライアント20の構成と同じである。
第2実施形態に係るENUM/DNSシステム200が、第1実施形態に係るENUM/DNSシステム100と異なる点は、ENUM/DNSクライアント20が、発信元端末の試験端末と発信元端末の一般端末とを判別するのではなく、発信元端末が第1のENUM/DNSクライアント20Xに収容される端末であるか、それとも、発信元端末が第2のENUM/DNSクライアント20Yに収容される端末であるか、を判別する点である。
また、第2実施形態に係るENUM/DNSシステム200が、第1実施形態に係るENUM/DNSシステム100と異なる点は、ENUM/DNSサーバ10が、第1のENUM/DNSクライアント20XからENUMクエリを受信し、接続先が第1のENUM/DNSクライアント20Xである場合、ENUMアンサのREGEXPに含まれるSIPドメインを、接続先が第1のENUM/DNSクライアント20Xであることを示すSIPドメインに変換する点である。一方、ENUM/DNSサーバ10が、第1のENUM/DNSクライアント20XからENUMクエリを受信し、接続先が第2のENUM/DNSクライアント20Yである場合、ENUMアンサのREGEXPに含まれるSIPドメインを、接続先が第2のENUM/DNSクライアント20Yであることを示すSIPドメインに変換する点である。
また、第2実施形態に係るENUM/DNSシステム200が、第1実施形態に係るENUM/DNSシステム100と異なる点は、ENUM/DNSサーバ10が、第2のENUM/DNSクライアント20YからENUMクエリを受信し、接続先が第1のENUM/DNSクライアント20Xである場合、ENUMアンサのREGEXPに含まれるSIPドメインを、接続先が第1のENUM/DNSクライアント20Xであることを示すSIPドメインに変換する点である。一方、ENUM/DNSサーバ10が、第2のENUM/DNSクライアント20YからENUMクエリを受信し、接続先が第2のENUM/DNSクライアント20Yである場合、ENUMアンサのREGEXPに含まれるSIPドメインを、接続先が第2のENUM/DNSクライアント20Yであることを示すSIPドメインに変換する点である。
例えば、ENUM/DNSサーバ10は、第1のENUM/DNSクライアント20XからENUMクエリを受け取ると、該ENUMクエリに基づいて、発信元端末が第1のENUM/DNSクライアント20Xに収容される端末111Xであることを判別する。そして、ENUM/DNSサーバ10は、接続先が第1のENUM/DNSクライアント20Xである場合には、ENUMアンサのREGEXPを次のように書き換える。
“!^.*$!sip:[email protected];user=phone!”
→“!^.*$!sip:[email protected];user=phone!”
即ち、ENUM/DNSサーバ10は、ENUMアンサのREGEXPに含まれるSIPドメイン(“ims1.exapmle0.ne.jp”)を、接続先が第1のENUM/DNSクライアント20Xであることを示すSIPドメイン(“exapmle0.ne.jp”)へと変換する(この場合、実質的に書き換えている)。
例えば、ENUM/DNSサーバ10は、第1のENUM/DNSクライアント20XからENUMクエリを受け取ると、該ENUMクエリに基づいて、発信元端末が第1のENUM/DNSクライアント20Xに収容される端末111Xであることを判別する。そして、ENUM/DNSサーバ10は、接続先が第2のENUM/DNSクライアント20Yである場合には、ENUMアンサのREGEXPを次のように書き換える。
“!^.*$!sip:[email protected];user=phone!”
→“!^.*$!sip:[email protected];user=phone!”
即ち、ENUM/DNSサーバ10は、ENUMアンサのREGEXPに含まれるSIPドメイン(“ims1.exapmle0.ne.jp”)を、接続先が第2のENUM/DNSクライアント20Yであることを示すSIPドメイン(“ims1.exapmle0.ne.jp”)へと変換する(この場合、実質的に書き換えていない)。
ここで、図7を参照して、ENUM/DNSサーバ10の変換部123において変換されるSIPドメインの具体例について説明する。なお、図7に示す具体例は、あくまでも一例であり、ENUM/DNSサーバ10の変換部123において変換されるSIPドメインの変換形式は、これに限定されるものではない。
例えば、判別部122により発信元端末が第1のENUM/DNSクライアント20Xに収容される端末111Xと判別され、接続先が第1のENUM/DNSクライアント20Xである場合、変換部123は、図7の具体例601に示すように、ENUMアンサのREGEXPに含まれるSIPドメインを、“ims1.exapmle0.ne.jp”から“exapmle0.ne.jp”へと変換する。
例えば、判別部122により発信元端末が第1のENUM/DNSクライアント20Xに収容される端末111Xと判別され、接続先が第2のENUM/DNSクライアント20Yである場合、変換部123は、図7の具体例602に示すように、ENUMアンサのREGEXPに含まれるSIPドメインを、“ims1.exapmle0.ne.jp”から“ims1.exapmle0.ne.jp”へと変換する(実質的に変換しない)。
例えば、判別部122により発信元端末が第2のENUM/DNSクライアント20Yに収容される端末111Yと判別され、接続先が第1のENUM/DNSクライアント20Xである場合、変換部123は、図7の具体例603に示すように、ENUMアンサのREGEXPに含まれるSIPドメインを、“ims2.exapmle0.ne.jp”から“exapmle0.ne.jp”へと変換する。
例えば、判別部122により発信元端末が第2のENUM/DNSクライアント20Yに収容される端末111Yと判別され、接続先が第2のENUM/DNSクライアント20Yである場合、変換部123は、図7の具体例604に示すように、ENUMアンサのREGEXPに含まれるSIPドメインを、“ims2.exapmle0.ne.jp”から“ims2.exapmle0.ne.jp”へと変換する(実質的に変換しない)。
なお、ENUM/DNSサーバ10は、例えば、他社のENUM/DNSサーバから取得したENUMアンサに対しては、ENUMアンサのREGEXPに含まれるSIPドメインにサブドメインをつけず(実質的にSIPドメインを変換せず)、また、自社のENUM/DNSサーバから取得したENUMアンサに対しては、ENUMアンサのREGEXPに含まれるSIPドメインにサブドメインをつける(実質的にSIPドメインを変換する)、などのように、ENUMアンサの取得先に基づいて、ENUMアンサのREGEXPに含まれるSIPドメインを変換することも可能である。即ち、上述の具体例は、あくまでも一例であり、ENUM/DNSサーバ10は、ENUMアンサのREGEXPに含まれるSIPドメインを所定の規則に基づいて任意に変換することが可能である。
本実施形態に係るENUM/DNSシステム200によれば、ENUM/DNSサーバ10が、発信元端末の属性を判別し、発信元端末の属性に基づいて、ENUMアンサのREGEXPに含まれるSIPドメインを変換して、ENUM/DNSクライアント20(第1のENUM/DNSクライアント20X,第2のENUM/DNSクライアント20Y)に送信する。これにより、従来のように、ENUM/DNSクライアント20(第1のENUM/DNSクライアント20X,第2のENUM/DNSクライアント20Y)が、第1のENUM/DNSクライアント20Xが収容する端末との接続、第2のENUM/DNSクライアント20Yが収容する端末との接続、に応じて、その都度設定変更を行う必要がないため、処理効率を高めたENUM/DNSシステム200を提供できる。
≪ENUM/DNSシステム200の動作≫
次に、図6及び図8を参照して、第2実施形態に係るENUM/DNSシステム200の動作について説明する。図8は、第2実施形態に係るENUM/DNSシステム200の処理の流れを示すフローチャートである。なお、第2実施形態では、発信元端末1が第1のENUM/DNSクライアント20Xに収容される端末111X又は第2のENUM/DNSクライアント20Yに収容される端末111Yであり、接続先が、第1のENUM/DNSクライアント20Xに収容される端末111X又は第2のENUM/DNSクライアント20Yに収容される端末111Yである場合を一例に挙げて説明する。
ステップS21において、ENUM/DNSクライアント20(第1のENUM/DNSクライアント20X又は第2のENUM/DNSクライアント20Y)は、発信元端末から、SIP信号を受信する。
ステップS22において、ENUM/DNSクライアント20(第1のENUM/DNSクライアント20X又は第2のENUM/DNSクライアント20Y)は、ENUM/DNSサーバ10に対して、着信先端末の電話番号に対応する接続先を示す接続先情報(着信先電話番号に対応するURI等)の問合せを行う。ここでは、ENUMクエリのQNAMEは、“9.9.9.9.0.6.2.2.4.1.8.e164enum.net.”として、ENUM/DNSクライアント20(第1のENUM/DNSクライアント20X又は第2のENUM/DNSクライアント20Y)からENUM/DNSサーバ10へと送信される。
ステップS23において、ENUM/DNSサーバ10は、ENUMクエリを受信すると、自身の記憶部を参照し、着信先端末の電話番号に対応する接続先を示す接続先情報が記憶されているか否かを判定する。
ステップS24において、ENUM/DNSサーバ10は、自身の記憶部に、着信先端末の電話番号に対応する接続先を示す接続先情報が記憶されていると判定する場合には、自身の記憶部から、該接続先情報を抽出し、ENUMアンサを取得する。ここでは、ENUMアンサのREGEXPは、“!^.*$!sip:[email protected];user=phone!”として、ENUM/DNSサーバ10によって取得される。
ステップS25において、ENUM/DNSサーバ10は、発信元端末の属性を判別する。例えば、ENUM/DNSサーバ10は、上述のENUMクエリに対応付けられる接続先のIPアドレスによって、発信元端末が第1のENUM/DNSクライアント20Xに収容される端末111Xであると判別する。或いは、例えば、ENUM/DNSサーバ10は、上述のENUMクエリに対応付けられる接続先のIPアドレスによって、発信元端末が第2のENUM/DNSクライアント20Yに収容される端末111Yであると判別する。
ここで、ENUM/DNSサーバ10は、発信元端末が第1のENUM/DNSクライアント20Xに収容される端末111Xであると判別する場合、ステップS26の処理を行う。一方、ENUM/DNSサーバ10は、発信元端末が第2のENUM/DNSクライアント20Yに収容される端末111Yであると判別する場合、ステップS31の処理を行う。
ステップS26において、ENUM/DNSサーバ10は、発信元端末が第1のENUM/DNSクライアント20Xに収容される端末111Xであると判別する場合、更に、接続先が、第1のENUM/DNSクライアント20Xに収容される端末111Xであるか、第2のENUM/DNSクライアント20Yに収容される端末111Yであるか、を判別する。
ENUM/DNSサーバ10は、接続先が、第1のENUM/DNSクライアント20Xに収容される端末111Xであると判別する場合、ステップS27の処理を行う。一方、ENUM/DNSサーバ10は、接続先が、第2のENUM/DNSクライアント20Yに収容される端末111Yであると判別する場合、ステップS29の処理を行う。
ステップS27において、ENUM/DNSサーバ10は、接続先が、第1のENUM/DNSクライアント20Xに収容される端末111Xであると判別すると、ENUMアンサのREGEXPに含まれるSIPドメインを、変換してENUMアンサとし、第1のENUM/DNSクライアント20Xに対して該ENUMアンサを送信する。ここでは、ENUMアンサのREGEXPは、“!^.*$!sip:[email protected];user=phone!”から変換されて、“!^.*$!sip:[email protected];user=phone!”として、ENUM/DNSサーバ10から第1のENUM/DNSクライアント20Xへと送信される。
ステップS28において、第1のENUM/DNSクライアント20Xは、自身が収容する端末111XへとSIP信号を送信する。
ステップS29において、ENUM/DNSサーバ10は、接続先が、第2のENUM/DNSクライアント20Yに収容される端末111Yであると判別すると、ENUMアンサのREGEXPに含まれるSIPドメインを、そのままの状態でENUMアンサとし、第2のENUM/DNSクライアント20Yに対して該ENUMアンサを送信する。ここでは、ENUMアンサのREGEXPは、“!^.*$!sip:[email protected];user=phone!”として、ENUM/DNSサーバ10から第2のENUM/DNSクライアント20Yへと送信される。
ステップS30において、第2のENUM/DNSクライアント20Yは、自身が収容する端末111YへとSIP信号を送信する。
ステップS31において、ENUM/DNSサーバ10は、発信元端末が第2のENUM/DNSクライアント20Yに収容される端末111Yであると判別する場合、更に、接続先が、第1のENUM/DNSクライアント20Xに収容される端末111Xであるか、第2のENUM/DNSクライアント20Yに収容される端末111Yであるか、を判別する。
ENUM/DNSサーバ10は、接続先が、第1のENUM/DNSクライアント20Xに収容される端末111Xであると判別する場合、ステップS32の処理を行う。ENUM/DNSサーバ10は、接続先が、第2のENUM/DNSクライアント20Yに収容される端末111Yであると判別する場合、ステップS34の処理を行う。
ステップS32において、ENUM/DNSサーバ10は、接続先が、第1のENUM/DNSクライアント20Xに収容される端末111Xであると判別すると、ENUMアンサのREGEXPに含まれるSIPドメインを、変換してENUMアンサとし、第1のENUM/DNSクライアント20Xに対して該ENUMアンサを送信する。ここでは、ENUMアンサのREGEXPは、“!^.*$!sip:+81422609999@ ims2.exapmle0.ne.jp;user=phone!”から変換されて、“!^.*$!sip:[email protected];user=phone!”として、ENUM/DNSサーバ10から第1のENUM/DNSクライアント20Xへと送信される。
ステップS33において、第1のENUM/DNSクライアント20Xは、自身が収容する端末111XへとSIP信号を送信する。
ステップS34において、ENUM/DNSサーバ10は、接続先が、第2のENUM/DNSクライアント20Yに収容される端末111Yであると判別すると、ENUMアンサのREGEXPに含まれるSIPドメインを、そのままの状態でENUMアンサとし、第2のENUM/DNSクライアント20Yに対して該ENUMアンサを送信する。ここでは、ENUMアンサのREGEXPは、“!^.*$!sip:[email protected];user=phone!”として、ENUM/DNSサーバ10から第2のENUM/DNSクライアント20Yへと送信される。
ステップS35において、第2のENUM/DNSクライアント20Yは、自身が収容する端末111YへとSIP信号を送信する。
上述のように、本実施形態に係るENUM/DNSシステム200によれば、ENUM/DNSサーバ10は、発信元端末が第1のENUM/DNSクライアントが収容する端末であり、接続先が第1のENUM/DNSクライアントが収容する端末であれば、ENUMアンサのREGEXPに含まれるSIPドメインを変換し(実質的に書き換え)、発信元端末が第1のENUM/DNSクライアントが収容する端末であり、接続先が第2のENUM/DNSクライアントが収容する端末であれば、ENUMアンサのREGEXPに含まれるSIPドメインを変換しない(実質的に書き換えない)ことが可能になる。これにより、処理効率を高めたENUM/DNSシステム200を提供できる。
1 発信元端末
10 ENUM/DNSサーバ
20 ENUM/DNSクライアント
20X 第1のENUM/DNSクライアント
20Y 第2のENUM/DNSクライアント
100,200 ENUM/DNSシステム
122 判別部
123 変換部
221 選択部

Claims (8)

  1. ENUM/DNSクライアントから、発信元端末が発信する接続要求に付された着信先端末の電話番号に対応する接続先を示す接続先情報問合せを受け付け、前記接続先を接続先情報問合せ応答として出力するENUM/DNSサーバであって、
    前記接続先情報問合せに基づいて、前記発信元端末の属性を判別する判別部と、
    前記属性に基づいて、前記接続先情報問合せ応答のREGEXPに含まれるSIPドメインを、前記接続先を示すSIPドメインへと変換する変換部と、
    を備えることを特徴とするENUM/DNSサーバ。
  2. ENUM/DNSクライアントから、発信元端末が発信する接続要求に付された着信先端末の電話番号に対応する接続先を示す接続先情報問合せを受け付け、前記接続先を接続先情報問合せ応答として出力するENUM/DNSサーバであって、
    前記接続先情報問合せに基づいて、前記発信元端末の試験端末と前記発信元端末の一般端末とを判別する判別部と、
    前記判別部により前記発信元端末が前記試験端末と判別される場合、前記接続先情報問合せ応答のREGEXPに含まれるSIPドメインを、前記接続先がIP−POIを介して接続される接続先であることを示すSIPドメインへと変換し、
    前記判別部により前記発信元端末が前記一般端末と判別される場合、前記接続先情報問合せ応答のREGEXPに含まれるSIPドメインを、前記接続先が前記IP−POI又はSTM−POIの何れかを介して接続される接続先であることを示すSIPドメインへと変換する変換部と、
    を備えることを特徴とするENUM/DNSサーバ。
  3. ENUM/DNSクライアントから、発信元端末が発信する接続要求に付された着信先端末の電話番号に対応する接続先を示す接続先情報問合せを受け付け、前記接続先を接続先情報問合せ応答として出力するENUM/DNSサーバであって、
    前記接続先情報問合せに基づいて、前記発信元端末が第1のENUM/DNSクライアントが収容する端末であるか、前記発信元端末が第2のENUM/DNSクライアントが収容する端末であるかを判別する判別部と、
    前記判別部により前記発信元端末が前記第1のENUM/DNSクライアントが収容する端末であると判別される場合、前記接続先情報問合せ応答のREGEXPに含まれるSIPドメインを、前記接続先に応じて、前記接続先が前記第1のENUM/DNSクライアント又は前記第2のENUM/DNSクライアントの何れかを介して接続される接続先であることを示すSIPドメインへと変換し、
    前記判別部により前記発信元端末が前記第2のENUM/DNSクライアントが収容する端末であると判別される場合、前記接続先情報問合せ応答のREGEXPに含まれるSIPドメインを、前記接続先に応じて、前記接続先が前記第1のENUM/DNSクライアント又は前記第2のENUM/DNSクライアントの何れかを介して接続される接続先であることを示すSIPドメインへと変換する変換部と、
    を備えることを特徴とするENUM/DNSサーバ。
  4. 発信元端末が発信する接続要求に付された着信先端末の電話番号に対応する接続先を示す接続先情報問合せを行うENUM/DNSクライアントと、前記接続先情報問合せを受け付け、前記接続先を接続先情報問合せ応答として出力するENUM/DNSサーバと、を含んで構成されるENUM/DNSシステムであって、
    前記ENUM/DNSサーバは、
    前記接続先情報問合せに基づいて、前記発信元端末の属性を判別する判別部と、
    前記属性に基づいて、前記接続先情報問合せ応答のREGEXPに含まれるSIPドメインを、前記接続先を示すSIPドメインへと変換する変換部と、
    を備えることを特徴とするENUM/DNSシステム。
  5. 前記ENUM/DNSクライアントは、
    前記変換部によって変換されたSIPドメインに基づいて、前記接続先を選択する選択部を備えることを特徴とする請求項4に記載のENUM/DNSシステム。
  6. 発信元端末が発信する接続要求に付された着信先端末の電話番号に対応する接続先を示す接続先情報問合せを行うENUM/DNSクライアントと、前記接続先情報問合せを受け付け、前記接続先を接続先情報問合せ応答として出力するENUM/DNSサーバと、を含んで構成されるENUM/DNSシステムであって、
    前記ENUM/DNSサーバは、
    前記接続先情報問合せに基づいて、前記発信元端末の試験端末と前記発信元端末の一般端末とを判別する判別部と、
    前記判別部により前記発信元端末が前記試験端末と判別される場合、前記接続先情報問合せ応答のREGEXPに含まれるSIPドメインを、前記接続先がIP−POIを介して接続される接続先であることを示すSIPドメインへと変換し、
    前記判別部により前記発信元端末が前記一般端末と判別される場合、前記接続先情報問合せ応答のREGEXPに含まれるSIPドメインを、前記接続先が前記IP−POI又はSTM−POIの何れかを介して接続される接続先であることを示すSIPドメインへと変換する変換部と、
    を備えることを特徴とするENUM/DNSシステム。
  7. 発信元端末が発信する接続要求に付された着信先端末の電話番号に対応する接続先を示す接続先情報問合せを行うENUM/DNSクライアントと、前記接続先情報問合せを受け付け、前記接続先を接続先情報問合せ応答として出力するENUM/DNSサーバと、を含んで構成されるENUM/DNSシステムの制御方法であって、
    前記ENUM/DNSサーバは、
    前記接続先情報問合せに基づいて、前記発信元端末の属性を判別するステップと、
    前記属性に基づいて、前記接続先情報問合せ応答のREGEXPに含まれるSIPドメインを、前記接続先を示すSIPドメインへと変換するステップと、
    を備えることを特徴とするENUM/DNSシステムの制御方法。
  8. 前記ENUM/DNSクライアントは、
    変換されたSIPドメインに基づいて、前記接続先を選択するステップを備えることを特徴とする請求項7に記載のENUM/DNSシステムの制御方法。
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