JP6734738B2 - 電子増倍体、及び、光電子増倍管 - Google Patents

電子増倍体、及び、光電子増倍管 Download PDF

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Description

本発明は、電子増倍体、及び、光電子増倍管に関する。
特許文献1には、波状の通路が設けられた直方体状のダイノードエレメントを備える電子増倍体が記載されている。この電子増倍体では、波状の溝部が形成された2つのブロックを組み合わせることにより通路及びダイノードエレメントが形成される。
米国特許第3,244,922号明細書
ところで、現在、電子増倍体に対して複数のチャネルを設ける(マルチチャネル化する)ことにより、ゲインや出力波高分布を向上することが検討されている。上述したように、特許文献1に記載の電子増倍体では、2つのブロックのそれぞれに波状の溝部を形成すると共に、これらのブロックを組み合わせて1つの通路(チャネル)を形成している。
したがって、マルチチャネル化を行うためには、この電子増倍体を必要なチャネルの数だけ配列して一体化することが考えられる。しかしながら、この場合には、互いに隣接するチャネル間に、少なくとも、各ブロックの外表面と溝部の内面と間の部分が介在することになる。したがって、チャネル間にデッドスペースが増加する。
本発明は、デッドスペースの増加を抑制しながらマルチチャネル化を行うことが可能な電子増倍体、及び光電子増倍管を提供することを目的とする。
本発明に係る電子増倍体は、第1方向に沿って延在する本体部と、第1方向における本体部の一端面及び他端面に開口するように本体部に設けられ、入射した電子に応じて二次電子を放出する第1チャネルと、第1方向における一端面及び他端面に開口するように本体部に設けられ、入射した電子に応じて二次電子を放出する第2チャネルと、を備え、本体部は、第1方向に交差する第2方向に沿って互いに積層され、第1チャネル及び第2チャネルを形成するための第1板状部材及び第2板状部材を有し、第1板状部材は、第2方向に交差する第1表面及び第1裏面と、第1表面から第1裏面に至ると共に第1表面及び第1裏面に沿って延びる第1孔部が形成された第1孔部領域と、第1孔部領域に隣接する第1中実領域と、を含み、第2板状部材は、第2方向に交差する第2表面及び第2裏面と、第2表面から第2裏面に至ると共に第2表面及び第2裏面に沿って延びる第2孔部が形成された第2孔部領域と、第2孔部領域に隣接する第2中実領域と、を含み、第1孔部領域は、第2方向に沿って第2中実領域に対向しており、第2孔部領域は、第2方向に沿って第1中実領域に対向しており、第1チャネルは、第1孔部の内面と、第2中実領域における第1孔部内に臨む面と、を含んで形成されており、第2チャネルは、第2孔部の内面と、第1中実領域における第2孔部内に臨む面と、を含んで形成されている。
この電子増倍体は、本体部に対して第1チャネルと第2チャネルとの複数のチャネルが設けられている。本体部は、互いに積層された第1板状部材及び第2板状部材を有する。第1板状部材は、第1孔部が形成された第1孔部領域と第1孔部領域に隣接する第1中実領域とを含む。第2板状部材は、第2孔部が形成された第2孔部領域と第2孔部領域に隣接する第2中実領域とを含む。第1板状部材の第1孔部領域は、第2方向(板状部材の積層方向)に沿って第2板状部材の第2中実領域に対向する。第2板状部材の第2孔部領域は、第2方向に沿って第1板状部材の第1中実領域に対向する。
つまり、第2方向における第1孔部の少なくとも一方の開口は、第2板状部材の第2中実領域によって塞がれ、第2方向における第2孔部の少なくとも一方の開口は、第1板状部材の第1中実領域によって塞がれる。これにより、第1チャネルは、第1孔部の内面と、第2中実領域における第1孔部内に望む面と、を含んで形成され、第2チャネルは、第2孔部の内面と、第1中実領域における第2孔部内に望む面と、を含んで形成される。
このように、この電子増倍体においては、第1板状部材が、第1孔部において第1チャネルの形成に寄与すると共に、第1中実領域において第2チャネルの形成に寄与する。また、第2板状部材は、第2中実領域において第1チャネルの形成に寄与すると共に、第2孔部において第2チャネルの形成に寄与する。このため、一対のブロックによって単一のチャネルを形成する場合と比較して、デッドスペースの増加を抑制しながらマルチチャネル化を行うことが可能となる。
本発明に係る電子増倍体においては、第1板状部材は、第1方向及び第2方向に交差する第3方向に沿って配列された複数の第1孔部領域及び複数の第1中実領域を含み、第2板状部材は、第3方向に沿って配列された複数の第2孔部領域及び複数の第2中実領域を含んでもよい。この場合、第3方向に沿って配列された複数の第1チャネル及び複数の第2チャネルを形成可能である。
本発明に係る電子増倍体においては、本体部は、複数の第1板状部材及び複数の第2板状部材を有し、第1板状部材と第2板状部材とは、第2方向に沿って交互に積層されていてもよい。この場合、第2方向に沿って配列された複数の第1チャネル及び複数の第2チャネルを形成可能である。
本発明に係る電子増倍体においては、第1板状部材には、第1表面から第1裏面に至ると共に一端面から第1孔部に接続されるように延びる第3孔部が設けられており、第2板状部材には、第2表面から第2裏面に至ると共に一端面から第2孔部に接続されるように延びる第4孔部が設けられており、第3孔部と第4孔部とは、第2方向に沿って互いに重複していてもよい。この場合、第3孔部と第4孔部とによって、第1チャネル及び第2チャネルのそれぞれの電子入射部が形成される。特に、ここでは、第1チャネル及び第2チャネルの電子入射部が互いに重複することになる。このため、電子入射部間のデッドスペースを削減可能である。
本発明に係る電子増倍体においては、第1孔部及び第2孔部は、それぞれ、第1方向に沿って延びる第1部分と、第1方向に交差する方向に延びる第2部分と、を含んでもよい。この場合、第1チャネル及び第2チャネルを長くしてゲインを向上させることができる。また、この場合には、第1孔部及び第2孔部のそれぞれの第2部分によって、第1チャネル及び第2チャネルにおけるイオンフィードバックが抑制される。
本発明に係る電子増倍体においては、第1孔部の内面、第2中実領域における第1孔部内に臨む面、第2孔部の内面、及び、第1中実領域における第2孔部内に臨む面には、抵抗層及び二次電子増倍層が順に形成されていてもよい。
本発明に係る電子増倍体においては、第1板状部材及び第2板状部材は、導電体であり、第1孔部の内面、第2中実領域における第1孔部内に臨む面、第2孔部の内面、及び、第1中実領域における第2孔部内に臨む面と、抵抗層と、の間には、絶縁膜が形成されていてもよい。
本発明に係る光電子増倍管は、上記のいずれかの電子増倍体と、電子増倍体を収容する管体と、一端面における第1チャネル及び第2チャネルの開口に臨むように管体に設けられ、第1チャネル及び第2チャネルに光電子を供給する光電面と、他端面における第1チャネル及び第2チャネルの開口に臨むように管体内に配置され、第1チャネル及び第2チャネルから放出される二次電子を受ける陽極と、を備える。
本発明に係る光電子増倍管は、上記のいずれかの電子増倍体と、一端面における第1チャネル及び第2チャネルの開口を塞ぐように設けられ、第1チャネル及び第2チャネルに光電子を供給する光電面と、他端面における第1チャネル及び第2チャネルの開口を塞ぐように設けられ、第1チャネル及び第2チャネルから放出される二次電子を受ける陽極と、を備える。
これらの光電子増倍管は、上述した電子増倍体を備えている。したがって、デッドスペースの増加を抑制しながらマルチチャネル化が可能である。
本発明によれば、デッドスペースの増加を抑制しながらマルチチャネル化を行うことが可能な電子増倍体、及び光電子増倍管を提供することができる。
本実施形態に係る光電子増倍管の概略的な断面図である。 図1に示された電子増倍体の斜視図である。 図1に示された電子増倍体の斜視図である。 図2,3に示された電子増倍体の分解斜視図である。 図4に示された第1板状部材及び第2板状部材の平面図である。 図1に示された電子増倍体の製造方法の各工程を示す図である。 図1に示された電子増倍体の製造方法の各工程を示す図である。 図1に示された電子増倍体の製造方法の各工程を示す図である。 図1に示された電子増倍体の製造方法の各工程を示す図である。 変形例に係る電子増倍体を示す図である。 変形例に係る光電子増倍管を示す図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において、同一又は相当する要素同士には互いに同一の符号を付し、重複する説明を省略する場合がある。また、各図には、第1方向D1、第2方向D2、及び、第3方向D3を規定する直交座標系Sを示す場合がある。
図1は、本実施形態に係る光電子増倍管の概略的な断面図である。図2及び図3は、図1に示された電子増倍体の斜視図である。図1〜3に示されるように、光電子増倍管1は、電子増倍体(チャネル電子増倍体:CEM)2と、管体3と、光電面4と、陽極5と、を備えている。電子増倍体2は、第1方向D1に沿って延在する直方体状の本体部20を有する。本体部20は、例えばセラミック等の絶縁体からなる。本体部20は、第1方向D1における端面(一端面)20aと、第1方向D1における端面20aの反対側の端面(他端面)20bと、を含む。
端面20aには、端面20aの外縁に沿った矩形環状の入力電極Aが設けられている。端面20bには、端面20bの外縁に沿った矩形環状の出力電極Bが設けられている。これらの入力電極A及び出力電極Bによって、端面20aよりも端面20b側が相対的に高電位となるように、本体部20の全体に第1方向D1に沿った電位差が付与されている。
電子増倍体2は、複数の第1チャネル21と、複数の第2チャネル22と、を有する。すなわち、光電子増倍管1及び電子増倍体2は、マルチチャネル化されている。第1チャネル21及び第2チャネル22は、本体部20の端面20a,20bに開口している。すなわち、第1チャネル21及び第2チャネル22は、本体部20の端面20aから端面20bに至るように延在している。
第1チャネル21は、電子入射部23と、電子増倍部25と、を含む。電子入射部23は、端面20aに開口する開口部23aを含む。電子入射部23は、開口部23aと反対側の端部において電子増倍部25に接続されている。電子増倍部25は、電子入射部23との接続部分から第1方向D1に沿って延在して端面20bに至り、端面20bに開口している。第1チャネル21は、電子入射部23から入射した電子に応じて、電子増倍部25において二次電子を放出する。
第2チャネル22は、電子入射部24と、電子増倍部26と、を含む。電子入射部24は、端面20aに開口する開口部24aを含む。電子入射部24は、開口部24aと反対側の端部において電子増倍部26に接続されている。電子増倍部26は、電子入射部24との接続部分から第1方向D1に沿って延在して端面20bに至り、端面20bに開口している。第2チャネル22は、電子入射部24から入射した電子に応じて、電子増倍部26において二次電子を放出する。
第1チャネル21と第2チャネル22とは、第2方向D2(後述する板状部材の積層方向であって、第1方向D1に交差(直交)する方向)に沿って、電子入射部23と電子入射部24とにおいて互いに重複すると共に、電子増倍部25と電子増倍部26とにおいて互いに重複していない(第3方向D3に沿って互いに離間している)。なお、第3方向D3は、第1方向D1及び第2方向D2に交差(直交)する方向である。
管体3は、電子増倍体2を収容している。第1方向D1における管体3の一方の端部3aは開放されており、他方の端部3bは封止されている。電子増倍体2は、本体部20の端面20aが管体3の端部3a側に位置するように、管体3に収容されている。
光電面4は、光の入射に応じて光電子を発生させる。光電面4は、端面20aにおける第1チャネル21の開口部(開口)23a及び第2チャネル22の開口部(開口)24aに臨むように管体3に設けられている。ここでは、光電面4は、管体3の端部3aを封止するように管体3に設けられている。光電面4は、電子入射部23,24を介して、第1チャネル21及び第2チャネル22に光電子を供給する。
陽極5は、端面20bにおける第1チャネル21及び第2チャネル22の開口(電子増倍部25,26の開口)に臨むように管体3内に配置されている。ここでは、陽極5は、矩形環状の絶縁層Cを介して出力電極Bに取り付けられている。陽極5の中心部分は、出力電極B及び絶縁層Cの開口部から露出し、第1チャネル21及び第2チャネル22の開口に臨んでいる。このような構成により、陽極5は、電子増倍部25,26を介して第1チャネル21及び第2チャネル22から放出される二次電子を受ける。陽極5には、例えば、当該陽極5が受けた二次電子に対応した電気信号のパルスを検出する検出器(不図示)が接続されている。
ここで、図4は、図2,3に示された電子増倍体の分解斜視図である。図2〜4に示されるように、電子増倍体2の本体部20は、複数の板状部材を互いに積層することにより構成されている。ここでは、本体部20は、第2方向D2に沿って互いに積層された複数の第1板状部材30、複数の第2板状部材40、及び、一対の第3板状部材50を有している。第1板状部材30、第2板状部材40、及び、第3板状部材50は、第1チャネル21及び第2チャネル22を形成する。第1板状部材30及び第2板状部材40の数は、要求されるチャネルの数に応じて任意に設定され得るが、例えば、2つ〜4つ程度である。
第1板状部材30及び第2板状部材40は、第2方向D2に沿って交互に積層されている。第3板状部材50は、第2方向D2の両側から、第1板状部材30と第2板状部材40との積層体を挟むように、第1板状部材30及び第2板状部材40と共に積層されている。したがって、複数の第1板状部材30のうちの一部は、一対の第2板状部材40の間に配置され、残部は、第2板状部材40と第3板状部材50との間に配置され得る。また、複数の第2板状部材40のうちの一部は、一対の第1板状部材30の間に配置され、残部は、第1板状部材30と第3板状部材50との間に配置され得る。第1板状部材30と第2板状部材40との配置の態様は、例えば、第1板状部材30及び第2板状部材40の数等によって異なる。
図4の例では、2つの第1板状部材30のうちの第2方向D2の中心側の1つの第1板状部材30が、一対の第2板状部材40の間に配置されており、2つの第1板状部材30のうちの第2方向D2の外側の1つの第1板状部材30が、第2板状部材40と第3板状部材50との間に配置されている。また、図4の例では、2つの第2板状部材40のうちの第2方向D2の中心側の1つの第2板状部材40が、一対の第1板状部材30の間に配置されており、2つの第2板状部材40のうちの第2方向D2の外側の1つの第2板状部材40が、第1板状部材30と第3板状部材50との間に配置されている。
図5は、図4に示された第1板状部材及び第2板状部材の平面図である。図4,5に示されるように、第1板状部材30、第2板状部材40、及び、第3板状部材50は、第1方向D1を長手方向とし、第2方向D2を厚さ方向とする長方形板状を呈している。第1板状部材30は、第2方向D2に交差する表面(第1表面)31及び裏面(第1裏面)32を含む。第1板状部材30には、第1チャネル21を規定する孔が形成されている。
より具体的には、第1板状部材30には、表面31から裏面32に至る孔部(第3孔部)33及び孔部(第1孔部)35が形成されている。孔部33は、第1方向D1における第1板状部材30の端面30aに至っている。孔部33は、端面30aから第1方向D1に向かって縮小するテーパ状である。孔部33は、孔部35に接続されている。孔部35は、孔部33との接続部分から第1方向D1に沿って波状に延在し、第1方向D1における第1板状部材30の端面30bに至っている。
端面30aは、本体部20の端面20aを形成する面である。端面30bは、本体部20の端面20bを形成する面である。したがって、孔部33は、第1チャネル21の電子入射部23に対応し(電子入射部23を規定し)、孔部35は、第1チャネル21の電子増倍部25に対応する(電子増倍部25を規定する)。
ここでは、第1板状部材30に対して、第3方向D3に沿って配列された複数(ここでは3つ)の孔部33,35が形成されている。第1板状部材30における孔部35同士の間の領域、及び、孔部35よりも外側の領域は、中実となっている。すなわち、第1板状部材30は、孔部35が形成された複数の孔部領域(第1孔部領域)37と、孔部領域37に隣接する複数の中実領域(第1中実領域)38と、を含む。ここでは、孔部領域37は、孔部35に沿った形状を有している。また、中実領域38は、ここでは、孔部35と相補的な形状を有している。孔部領域37及び中実領域38は、第3方向D3に沿って交互に配列されている。
第2板状部材40は、第2方向D2に交差する表面(第2表面)41及び裏面(第2裏面)42を含む。第2板状部材40には、第2チャネル22を規定する孔が形成されている。より具体的には、第2板状部材40には、表面41から裏面42に至る孔部(第4孔部)43及び孔部(第2孔部)45が形成されている。孔部43は、第1方向D1における第2板状部材40の端面40aに至っている。孔部43は、端面40aから第1方向D1に向かって縮小するテーパ状である。孔部43は、孔部45に接続されている。
孔部45は、孔部43との接続部分から第1方向D1に沿って波状に延在し、第1方向D1における第2板状部材40の端面40bに至っている。端面40aは、本体部20の端面20aを形成する面である。端面40bは、本体部20の端面20bを形成する面である。したがって、孔部43は、第2チャネル22の電子入射部24に対応し(電子入射部24を規定し)、孔部45は、第2チャネル22の電子増倍部26に対応する(電子増倍部26を規定する)。
ここでは、第2板状部材40に対して、第3方向D3に沿って配列された複数(ここでは3つ)の孔部43,45が形成されている。第2板状部材40における孔部45同士の間の領域、及び、孔部45よりも外側の領域は、中実となっている。すなわち、第2板状部材40は、孔部45が形成された複数の孔部領域(第2孔部領域)47と、孔部領域47に隣接する複数の中実領域(第2中実領域)48と、を含む。ここでは、孔部領域47は、孔部45に沿った形状を有している。また、中実領域48は、ここでは、孔部45と相補的な形状を有している。孔部領域47及び中実領域48は、第3方向D3に沿って交互に配列されている。なお、図中の一点鎖線で示された各領域の境界は仮想的なものである。
第1板状部材30の孔部領域37は、第2方向D2に沿って、第2板状部材40の中実領域48に対向している。また、第2板状部材40の孔部領域47は、第2方向D2に沿って、第1板状部材30の中実領域38に対向している。すなわち、第2方向D2からみて、孔部35と孔部45とは、互いに重複していない(第3方向D3に沿って互いに離間している)。このため、第1板状部材30の孔部35の第2方向D2における開口は、一対の第2板状部材40の中実領域48によって塞がれるか、第2板状部材40の中実領域48と第3板状部材50とによって塞がれる。
また、第2板状部材40の孔部45の第2方向D2における開口は、一対の第1板状部材30の中実領域38によって塞がれるか、第1板状部材30の中実領域38と第3板状部材50とによって塞がれる。また、第2方向D2における孔部33,43の開口は、複数の第1板状部材30及び第2板状部材40間において連続し、且つ、一対の第3板状部材50によって塞がれる。
したがって、第1チャネル21(ここでは電子増倍部25)は、少なくとも、孔部35の内面と、中実領域48における孔部35内に望む面と、を含んで形成される。より具体的には、第2方向D2における本体部20の中心側の第1チャネル21は、孔部35の内面と、一対の中実領域48における孔部35内に臨む面と、によって形成される。また、第2方向D2における本体部20の外側の第1チャネル21は、孔部35の内面と、中実領域48における孔部35内に臨む面と、第3板状部材50における孔部35内に臨む面と、によって形成される。
また、第2チャネル22(ここでは電子増倍部26)は、少なくとも、孔部45の内面と、中実領域38における孔部45内に望む面と、を含んで形成される。より具体的には、第2方向D2における本体部20の中心側の第2チャネル22は、孔部45の内面と、一対の中実領域38における孔部45内に臨む面と、によって形成される。また、第2方向D2における本体部20の外側の第2チャネル22は、孔部45の内面と、中実領域38における孔部45内に臨む面と、第3板状部材50における孔部45内に臨む面と、によって形成される。
ここでは、上述したように、本体部20は、第2方向D2に沿って配列された複数の第1板状部材30及び第2板状部材40を有する。そして、第1板状部材30には、第3方向D3に沿って配列された複数の孔部33,35が形成されており、第2板状部材40には、第3方向D3に沿って配列された複数の孔部43,45が形成されている。したがって、電子増倍体2は、第2方向D2及び第3方向D3に沿って2次元状に配列された複数のチャネル(第1チャネル21及び第2チャネル22)を備えることになる。
ここで、孔部35の内面と、中実領域48における孔部35内に望む面と、第3板状部材50における孔部35内に臨む面と、は、第1チャネル21の内面21sを形成する(図1参照)。また、孔部45の内面と、中実領域38における孔部45内に望む面と、第3板状部材50における孔部45内に臨む面と、は、第2チャネル22の内面22sを形成する(図1参照)。内面21s,22s上には、抵抗層及び二次電子増倍層が順に形成されている。
抵抗層の材料としては、例えばAl(酸化アルミニウム)とZnO(酸化亜鉛)との混合膜、又は、AlとTiO(二酸化チタン)との混合膜等を用いることができる。また、二次電子増倍層の材料としては、例えばAl3、又は、MgO(酸化マグネシウム)等を用いることができる。抵抗層及び二次電子増倍層は、例えば、原子層堆積法(ALD:AtomicLayer Deposition)によって形成される。
引き続いて、以上の電子増倍体2の製造方法の一例を説明する。図6〜9は、図1に示された電子増倍体の製造方法の各工程を示す図である。図6に示されるように、この方法では、まず、第1板状部材30のための複数の板状部材30A,第2板状部材40のための複数の板状部材40A、及び、第3板状部材50のための一対の板状部材50Aを準備する。板状部材30A,40A,50Aは、それぞれ、第1方向D1に沿って配列された複数(ここでは2つ)の第1板状部材30、第2板状部材40、及び、第3板状部材50となる部分を含む。
板状部材30A,40Aには、例えばレーザ加工や金型による打ち抜き等によって複数の孔部33,35,43,45が形成されている。ここでは、孔部33,35,43,45は、板状部材30A,40Aの端部に至らないようにされている。
続いて、板状部材30Aと板状部材40Aとを第2方向D2に沿って交互に積層すると共に、第2方向D2における両側から板状部材30A,40Aの積層体を挟むように板状部材50Aを配置する。これにより、図7に示されるように、板状部材30A,40A,50Aからなる積層体60を形成する。その状態において、積層体60をプレス及び焼結することにより、板状部材30A,40A,50Aを互いに一体化する。これにより、積層体60には、第1方向D1に沿って配列された複数(ここでは2つ)の本体部20が構成される。
続く工程においては、図8及び図9に示されるように、一体化された積層体60を切断することにより複数(ここでは2つ)の本体部20のそれぞれを切り出す。この工程においては、まず、仮想的な切断予定ラインL1,L2,L3を設定する。切断予定ラインL1は、本体部20の間を通るように第3方向D3に沿って直線状に延びている。切断予定ラインL2は、第1方向D1における積層体60の両縁部に沿って直線状に延びている。切断予定ラインL3は、第3方向D3における積層体60の両縁部に沿って直線状に延びている。
切断予定ラインL1は、切断予定ラインL1に沿った切断が行われたときに、孔部33,43がその切断面に開口するように設定されている。また、切断予定ラインL2は、切断予定ラインL2に沿った切断が行われたときに、孔部35,45がその切断面に開口するように設定されている。したがって、切断予定ラインL1,L2,L3に沿って積層体60を切断することにより、板状部材30A,40A,50Aのそれぞれから、複数(ここでは2つ)の第1板状部材30、第2板状部材40、及び、第3板状部材50が形成され、積層体60から複数(ここでは2つ)の本体部20が切り出される。
続く工程においては、それぞれの本体部20において、少なくとも第1チャネル21の内面21s及び、第2チャネル22の内面22sに対して、原子層堆積法によって、抵抗層及び二次電子増倍層を形成する。これにより、電子増倍体2が作製される。
以上説明したように、電子増倍体2は、本体部20に対して第1チャネル21と第2チャネル22との複数のチャネルが設けられている。本体部20は、互いに積層された第1板状部材30及び第2板状部材40を有する。第1板状部材30は、孔部35が形成された孔部領域37と孔部領域37に隣接する中実領域38とを含む。第2板状部材40は、孔部45が形成された孔部領域47と孔部領域47に隣接する中実領域48とを含む。第1板状部材30の孔部領域37は、第2方向D2(板状部材の積層方向)に沿って第2板状部材40の中実領域48に対向する。第2板状部材40の孔部領域47は、第2方向D2に沿って第1板状部材30の中実領域38に対向する。
つまり、第2方向D2における孔部35の少なくとも一方の開口は、第2板状部材40の中実領域48によって塞がれ、第2方向D2における孔部45の少なくとも一方の開口は、第1板状部材30の中実領域38によって塞がれる。これにより、第1チャネル21は、孔部35の内面と、中実領域48における孔部35内に望む面と、を含んで形成され、第2チャネル22は、孔部45の内面と、中実領域38における孔部45内に望む面と、を含んで形成される。
このように、電子増倍体2においては、第1板状部材30が、孔部35において第1チャネル21の形成に寄与すると共に、中実領域38において第2チャネル22の形成に寄与する。また、第2板状部材40は、中実領域48において第1チャネル21の形成に寄与すると共に、孔部45において第2チャネル22の形成に寄与する。このため、一対のブロックによって単一のチャネルを形成する場合と比較して、デッドスペースの増加を抑制しながらマルチチャネル化を行うことが可能となる。
また、電子増倍体2においては、第1板状部材30は、第1方向D1及び第2方向D2に交差する第3方向D3に沿って配列された複数の孔部領域37及び複数の中実領域38を含む。第2板状部材40は、第3方向D3に沿って配列された複数の孔部領域47及び複数の中実領域48を含む。このため、第3方向D3に沿って配列された複数の第1チャネル21及び複数の第2チャネル22が形成される。
また、電子増倍体2においては、本体部20は、複数の第1板状部材30及び複数の第2板状部材40を有する。第1板状部材30と第2板状部材40とは、第2方向D2に沿って交互に積層されている。このため、第2方向D2に沿って配列された複数の第1チャネル21及び複数の第2チャネル22が形成される。
さらに、電子増倍体2においては、第1板状部材30には、表面31から裏面32に至ると共に端面30aから孔部35に接続されるように延びる孔部33が設けられている。第2板状部材40には、表面41から裏面42に至ると共に端面30aから孔部45に接続されるように延びる孔部43が設けられている。そして、孔部33と孔部43とは、第2方向D2に沿って互いに重複していてもよい。この場合、孔部33と孔部43とによって、第1チャネル21及び第2チャネル22のそれぞれの電子入射部23,24が形成される。特に、ここでは、第1チャネル21及び第2チャネル22の電子入射部23,24が互いに重複することになる。このため、電子入射部23,24間のデッドスペースが削減される。
なお、この電子増倍体2においては、デッドスペースの削減によって、各チャネル内の発熱箇所から外部への放熱経路が短縮されている。よって、以上の電子増倍体2の構成は、温度上昇の抑制にも寄与する。
また、光電子増倍管1は、電子増倍体2を備えている。したがって、デッドスペースの増加を抑制しながらマルチチャネル化が可能である。
以上の実施形態は、本発明に係る電子増倍体及び光電子増倍管の一実施形態について説明したものである。したがって、本発明に係る電子増倍体及び光電子増倍管は、上記の電子増倍体2及び光電子増倍管1に限定されず、各請求項の要旨を変更しない範囲においてそれらを任意に変形したものとすることが可能である。
図10は、変形例に係る電子増倍体を示す断面図である。図10の(a)に示される電子増倍体2Aは、電子増倍体2と比較して、第3方向D3に沿ったチャネル数が異なる。より具体的には、電子増倍体2Aは、第3方向D3に沿って、単一の第1チャネル21及び単一の第2チャネル22を備えている。なお、電子増倍体2Aにおいては、第2方向D2に沿っては、複数の第1チャネル21及び複数の第2チャネル22を有している。この電子増倍体2Aによれば、第3方向D3に沿って複数の第1チャネル21及び第2チャネル22を配列する場合と比較して、第3方向D3に沿った電子入射部23,24同士の間のデッドスペースが削減される。
図10の(b)に示される電子増倍体2Bも、電子増倍体2Aと同様に、第3方向D3に沿って、単一の第1チャネル21及び単一の第2チャネル22を備えている。しかしながら、電子増倍体2Bにおいては、第1チャネル21及び第2チャネル22を形成する孔部35,45の形状が電子増倍体2,2Aと相違している。
より具体的には、電子増倍体2Bにおいては、孔部35は、第1方向D1に沿って延びる一対の第1部分35aと、第1方向D1に交差する第3方向D3に沿って延びる一対の第2部分35bと、第1方向D1に沿って延びる単一の第3部分35cと、を含む。ここでは、一方の第1部分35aは、端面20a側から第1方向D1に沿って延びている。また、他方の第1部分35aは、第3方向D3に沿って一方の第1部分35aに部分的に重複する位置から、第1方向D1に沿って延びて端面20bに至っている。さらに第3部分35cは、一方の第1部分35aと他方の第1部分35aとの間において、第1方向D1に沿って延びている。そして、第2部分35bは、湾曲しながら第3方向D3に沿って延び、第1部分35aと第3部分35cとを接続している。
孔部45は、第1方向D1に沿って延びる一対の第1部分45aと、第1方向D1に交差する第3方向D3に沿って延びる一対の第2部分45bと、第1方向D1に沿って延びる単一の第3部分45cと、を含む。ここでは、一方の第1部分45aは、端面20a側から第1方向D1に沿って延びている。また、他方の第1部分45aは、第3方向D3に沿って一方の第1部分45aに部分的に重複する位置から、第1方向D1に沿って延びて端面20bに至っている。さらに第3部分45cは、一方の第1部分45aと他方の第1部分45aとの間において、第1方向D1に沿って延びている。そして、第2部分45bは、湾曲しながら第3方向D3に沿って延び、第1部分45aと第3部分45cとを接続している。
このような電子増倍体2Bによれば、第1チャネル21及び第2チャネル22を長くしてゲインを向上させることができる。また、電子増倍体2Bによれば、孔部35及び孔部45のそれぞれの第2部分35b,45bによって、第1チャネル21及び第2チャネル22におけるイオンフィードバックが抑制される。
図11は、変形例に係る光電子増倍管を示す図である。図11に示されるように、光電子増倍管1Aは、管体3を備えていない点、及び、光電面4と陽極5との配置に関する点において、光電子増倍管1と相違している。すなわち、光電子増倍管1Aにおいては、光電面4は、端面20aにおける第1チャネル21及び第2チャネル22の開口部(開口)23a,24aを塞ぐように本体部20に設けられている。また、陽極5は、端面20bにおける第1チャネル21及び第2チャネル22の開口を塞ぐように設けられている。なお、光電子増倍管1Aは、電子増倍体2に代えて電子増倍体2A又は電子増倍体2Bを備えていてもよい。
ここで、上記実施形態においては、本体部20が絶縁体からなるものとした。しかしながら、本体部20(すなわち、第1板状部材30及び第2板状部材40)は、例えば金属等の導電体からなってもよい。その場合には、第1チャネル21の内面21s及び第2チャネル22の内面22sと抵抗層との間には、絶縁膜が形成される。
1…光電子増倍管、2,2A,2B…電子増倍体、3…管体、4…光電面、5…陽極、20…本体部、20a…端面(一端面)、20b…端面(他端面)、21…第1チャネル、22…第2チャネル、30…第1板状部材、31…表面(第1表面)、32…裏面(第2裏面)、33…孔部(第3孔部)、35…孔部(第1孔部)、37…孔部領域(第1孔部領域)、38…中実領域(第1中実領域)、35a,45a…第1部分、35b,45b…第2部分、40…第2板状部材、41…表面(第2表面)、42…裏面(第2裏面)、43…孔部(第4孔部)、45…孔部(第2孔部)、47…孔部領域(第2孔部領域)、48…中実領域(第2中実領域)。

Claims (9)

  1. 第1方向に沿って延在する本体部と、
    前記第1方向における前記本体部の一端面及び他端面に開口するように前記本体部に設けられ、入射した電子に応じて二次電子を放出する第1チャネルと、
    前記第1方向における前記一端面及び前記他端面に開口するように前記本体部に設けられ、入射した電子に応じて二次電子を放出する第2チャネルと、を備え、
    前記本体部は、第1方向に交差する第2方向に沿って互いに積層され、前記第1チャネル及び前記第2チャネルを形成するための第1板状部材及び第2板状部材を有し、
    前記第1板状部材は、前記第2方向に交差する第1表面及び第1裏面と、前記第1表面から前記第1裏面に至ると共に前記第1表面及び前記第1裏面に沿って延びる第1孔部が形成された第1孔部領域と、前記第1孔部領域に隣接する第1中実領域と、を含み、
    前記第2板状部材は、前記第2方向に交差する第2表面及び第2裏面と、前記第2表面から前記第2裏面に至ると共に前記第2表面及び前記第2裏面に沿って延びる第2孔部が形成された第2孔部領域と、前記第2孔部領域に隣接する第2中実領域と、を含み、
    前記第1孔部領域は、前記第2方向に沿って前記第2中実領域に対向しており、
    前記第2孔部領域は、前記第2方向に沿って前記第1中実領域に対向しており、
    前記第1チャネルは、前記第1孔部の内面と、前記第2中実領域における前記第1孔部内に臨む面と、を含んで形成されており、
    前記第2チャネルは、前記第2孔部の内面と、前記第1中実領域における前記第2孔部内に臨む面と、を含んで形成されており、
    前記第1板状部材には、前記第1表面から前記第1裏面に至ると共に前記一端面から前記第1孔部に接続されるように延びる第3孔部が設けられており、
    前記第2板状部材には、前記第2表面から前記第2裏面に至ると共に前記一端面から前記第2孔部に接続されるように延びる第4孔部が設けられており、
    前記第3孔部と前記第4孔部とは、前記第2方向に沿って互いに重複している、
    電子増倍体。
  2. 前記第1板状部材は、前記第1方向及び前記第2方向に交差する第3方向に沿って配列された複数の前記第1孔部領域及び複数の前記第1中実領域を含み、
    前記第2板状部材は、前記第3方向に沿って配列された複数の前記第2孔部領域及び複数の前記第2中実領域を含む、
    請求項1に記載の電子増倍体。
  3. 前記本体部は、複数の前記第1板状部材及び複数の前記第2板状部材を有し、
    前記第1板状部材と前記第2板状部材とは、前記第2方向に沿って交互に積層されている、
    請求項1又は2に記載の電子増倍体。
  4. 前記第1孔部及び前記第2孔部は、それぞれ、前記第1方向に沿って延びる第1部分と、前記第1方向に交差する方向に沿って延びる第2部分と、を含む、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の電子増倍体。
  5. 前記第1孔部の内面、前記第2中実領域における前記第1孔部内に臨む面、前記第2孔部の内面、及び、前記第1中実領域における前記第2孔部内に臨む面には、抵抗層及び二次電子増倍層が順に形成されている、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の電子増倍体。
  6. 前記第1板状部材及び前記第2板状部材は、導電体であり、
    前記第1孔部の内面、前記第2中実領域における前記第1孔部内に臨む面、前記第2孔部の内面、及び、前記第1中実領域における前記第2孔部内に臨む面と、前記抵抗層と、の間には、絶縁膜が形成されている、
    請求項5に記載の電子増倍体。
  7. 第1方向に沿って延在する本体部と、
    前記第1方向における前記本体部の一端面及び他端面に開口するように前記本体部に設けられ、入射した電子に応じて二次電子を放出する第1チャネルと、
    前記第1方向における前記一端面及び前記他端面に開口するように前記本体部に設けられ、入射した電子に応じて二次電子を放出する第2チャネルと、を備え、
    前記本体部は、第1方向に交差する第2方向に沿って互いに積層され、前記第1チャネル及び前記第2チャネルを形成するための第1板状部材及び第2板状部材を有し、
    前記第1板状部材は、前記第2方向に交差する第1表面及び第1裏面と、前記第1表面から前記第1裏面に至ると共に前記第1表面及び前記第1裏面に沿って延びる第1孔部が形成された第1孔部領域と、前記第1孔部領域に隣接する第1中実領域と、を含み、
    前記第2板状部材は、前記第2方向に交差する第2表面及び第2裏面と、前記第2表面から前記第2裏面に至ると共に前記第2表面及び前記第2裏面に沿って延びる第2孔部が形成された第2孔部領域と、前記第2孔部領域に隣接する第2中実領域と、を含み、
    前記第1孔部領域は、前記第2方向に沿って前記第2中実領域に対向しており、
    前記第2孔部領域は、前記第2方向に沿って前記第1中実領域に対向しており、
    前記第1チャネルは、前記第1孔部の内面と、前記第2中実領域における前記第1孔部内に臨む面と、を含んで形成されており、
    前記第2チャネルは、前記第2孔部の内面と、前記第1中実領域における前記第2孔部内に臨む面と、を含んで形成されており、
    前記第1孔部及び前記第2孔部は、それぞれ、前記第1方向に沿って延びる第1部分と、前記第1方向に交差する方向に沿って延びる第2部分と、を含む、
    電子増倍体。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の電子増倍体と、
    前記電子増倍体を収容する管体と、
    前記一端面における前記第1チャネル及び前記第2チャネルの開口に臨むように前記管体に設けられ、前記第1チャネル及び前記第2チャネルに光電子を供給する光電面と、
    前記他端面における前記第1チャネル及び前記第2チャネルの開口に臨むように前記管体内に配置され、前記第1チャネル及び前記第2チャネルから放出される二次電子を受ける陽極と、
    を備える光電子増倍管。
  9. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の電子増倍体と、
    前記一端面における前記第1チャネル及び前記第2チャネルの開口を塞ぐように設けられ、前記第1チャネル及び前記第2チャネルに光電子を供給する光電面と、
    前記他端面における前記第1チャネル及び前記第2チャネルの開口を塞ぐように設けられ、前記第1チャネル及び前記第2チャネルから放出される二次電子を受ける陽極と、
    を備える光電子増倍管。
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