JP6734647B2 - 撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、可視画像と赤外画像を撮像する撮像装置に関する。
従来から、昼夜連続で撮影を行う監視カメラ等の撮像装置(以下、単に撮像装置とする)においては、夜間時には赤外光を検出して撮影することが行われている。CCDセンサやCMOSセンサといった撮像センサの受光部であるフォトダイオードは、1300nm程度の近赤外の波長帯域まで受光可能であるため、これらの撮像センサを用いた撮像装置であれば、赤外帯域まで撮影することが原理的に可能である。
なお、人間の視感度が高い光の波長帯域は400nm〜700nmであることから、撮像センサにおいて近赤外光を検出すると、人間の目には映像が赤みを増して見えることになる。このため、昼間や屋内の明るい場所での撮影時は、撮像センサの感度を人間の視感度に合わせるために、撮像センサの前に赤外帯域の光を遮断する赤外カットフィルタを設けて、波長が700nm以上の光を除去することが望ましい。一方、夜間や暗い場所での撮影時には、赤外カットフィルタを設けずに撮影を行う必要がある。
このような撮像装置としては、手動で赤外カットフィルタの取り付け・取り外しを行う撮像装置や、自動的に赤外カットフィルタを抜き差しする撮像装置が、従来から知られている。さらに、特許文献1には、上述した赤外カットフィルタの抜き差しを不要とした撮像装置が開示されている。
例えば、可視光帯域に透過特性を有し、可視光帯域の長波長側に隣接する第1の波長帯域に遮断特性を有し、前記第1の波長帯域内の一部分である第2の波長帯域に透過特性を有する光学フィルタが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このフィルタによれば、可視光帯域と、可視光帯域の長波長側、すなわち、赤外側で、可視光帯域から離れた第2の波長帯域との両方で光が透過可能となっている。例えば、第2の波長帯域は、赤外照明の波長帯域と重なっており、可視光撮影と、赤外光照明を用いた夜間の赤外光撮影の両方を可能とする光学フィルタである。以下に、上述のように可視光帯域と、赤外側の第2の波長帯域との光を透過し、他の波長帯域の光を遮断する光学フィルタをDBPF(ダブル・バンド・パス・フィルタ)と称する。なお、このDBPFは特許文献1に記載された製法で作製されたものに限定されるものではない。
特許第5009395号公報
ところで、特許文献1のDBPFでは、赤外(近赤外)の波長帯域に含まれる第2の波長帯域の光(赤外波長帯域に含まれる比較的狭い波長帯域)が常時遮断されずに光が透過することになる。すなわち、可視光帯域より長波長側をカットする赤外カットフィルタを用いた場合と異なり、可視光帯域での撮影において、第2の波長帯域を透過した赤外光の影響を少なからず受けることになる。
可視光帯域での撮影として、カラーの撮影を行う撮像センサには、カラーフィルタが用いられている。カラーフィルタは、撮像センサの各画素に対応して赤、緑、青の各色の領域(フィルタ部)が所定のパターンで配置されている。これら各色の領域は、基本的には、各色の波長帯域に光の透過率のピークを有し、他の色の波長帯域の光の透過を制限(遮断)する。
しかし、可視光帯域より長波長側では、各色の領域および波長によって透過率が異なるが、基本的に光を透過してしまう。したがって、赤外カットフィルタを用いれば、可視光帯域より長波長側の光がカットされるので問題ないが、上述のDBPFのように赤外側の第2の波長帯域で赤外光を透過すると、この赤外光がカラーフィルタを通過して撮像センサのフォトダイオード(受光素子)に至ってフォトダイオードにおける光電効果による電子の発生量を多くしてしまう。
ここで、可視光でのカラー撮影と、赤外光照明での撮影との両方を行う上では、例えば、赤、緑、青の各色の領域が所定のパターンで配置されたカラーフィルタに、上述の第2の波長帯域に透過率のピークを有するような赤外光用の領域(赤外領域)を設けることが考えられる。例えば、カラーフィルタの配列(パターン)は、赤R、緑G、青B、赤外IRの4つの領域からなる。この場合に赤外光用の領域は、可視光帯域の光を遮断し、第2の波長帯域の光を主に透過させるものであるから、カラーフィルタの赤外光用の領域を通過した光を受ける撮像センサから出力される赤外光の画像信号を利用して、赤、緑、青の各色の画像信号から赤外光成分を除去することが考えられる。
上述のように、赤外カットフィルタに代えてDBPFを用いた場合に、撮像センサのフォトダイオードでは、可視光帯域の光と第2の波長帯域の赤外光が入力することになる。これにより。赤外カットフィルタを用いた場合のように撮像センサのダイナミックレンジの全体を可視光で利用するのではなく、可視光と第2の波長帯域の赤外光とで利用することになる。これにより、可視画像信号を出力する際に、上述のように入力した赤外光の成分を除くものとしても、S/N比の悪化を招く虞がある。例えば、照明の色温度が低い場合に、赤外光の割合が高くなりすぎる虞がある。
図27のグラフは、色温度の異なる光の分光分布を示すものであり、横軸が光の波長(nm)であり、縦軸が分光分布のピークの値を1として分光分布を比率で表したものである。図27に示すように、色温度が高ければ、可視光帯域の光に対して赤外光の比率が低いが、色温度が低くなるにしたがって赤外光の割合が多くなる。例えば、400nm〜1300nmの波長範囲において、色温度が4000Kの場合に、700nmより長波長側の割合が短波長側より多くなる。
朝日や夕日の色温度はおおむね2000Kであり、通常の太陽光線は5000から6000K(6500K)である。ここで、スタジオ撮影のライト(写真・映画用タングステンランプ)が3200Kであり、カメラを用いた撮影においえは、低い色温度の照明が用いられる可能性があり、撮像センサのフォトダイオードで受光する赤外光の比率が高くなりすぎて、DBPFを用いて撮影された可視画像のS/N比が低くなってしまう。なお、スタジオ撮影のライトでなくても暖色系の照明では、色温度が低く、上述のようにDBPFを用いて撮影された可視画像のS/N比が低くなる虞がある。
また、撮像センサにおいては、高画素化が進められているが、高画素化した場合に、撮像センサのフォトダイオードの赤外を含む長波長側の感度が高くなる傾向があり、高画素の撮像センサに上述のDBPFを用いて色温度の低い照明で撮影された可視画像のS/N比がさらに低下する虞がある。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、赤外カットフィルタに代えてDBPFを用いて可視画像と赤外画像の撮影を可能とする場合に、可視画像のS/N比を向上することができる撮像装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の撮像装置は、各画素に受光素子が配置された撮像センサと、
前記撮像センサ上に像を結ぶレンズを有する光学系と、
複数種類のフィルタ部が所定配列で前記撮像センサの前記画素の配置に対応して配置され、かつ、各種類のフィルタ部は、可視光帯域の長波長側に隣接する第1の波長帯域の前記可視光帯域から離れた一部分である第2の波長帯域に透過特性を有するとともに可視光帯域における波長に応じた分光透過特性が互いに異なるフィルタと、
前記撮像センサから出力される信号を処理して可視画像信号および赤外画像信号を出力可能な信号処理デバイスとを備え、
前記フィルタの前記第2の波長帯域の透過率が前記フィルタの前記可視光帯域の透過率より低くなっていることを特徴とする。
本発明の前記構成において、前記フィルタは、可視光帯域に透過特性を有し、前記可視光帯域の長波長側に隣接する第1の波長帯域に遮断特性を有し、前記第1の波長帯域内の前記可視光帯域から離れた一部分である第2の波長帯域に透過特性を有する光学フィルタと、
複数種類のフィルタ部が所定配列で前記撮像センサの前記画素の配置に対応して配置され、かつ、各種類のフィルタ部は、前記第2の波長帯域に透過特性を有するとともに可視光帯域における波長に応じた分光透過特性が互いに異なるカラーフィルタとを備え、
前記光学フィルタの前記第2の波長帯域の透過率が前記光学フィルタの前記可視光帯域の透過率より低くなっていることが好ましい。
このような構成によれば、フィルタは、複数種類のフィルタ部が所定配列で前記撮像センサの前記画素の配置に対応して配置され、かつ、各種類のフィルタ部は、可視光帯域の長波長側に隣接する第1の波長帯域の前記可視光帯域から離れた一部分である第2の波長帯域に透過特性を有するとともに可視光帯域における波長に応じた分光透過特性が互いに異なる。さらに、
前記フィルタの前記第2の波長帯域の透過率が前記フィルタの前記可視光帯域の透過率より低くなっている。また、フィルタは、光学フィルタとカラーフィルタとからなっている・
なお、透過率は、例えば、可視光帯域において最大(極大)となる透過率を1または100とした場合の割合を示すものである。
たとえば、光学フィルタは、可視光帯域の光と、第2の波長帯域の赤外光を透過し、カラーフィルタの各種類のフィルタ部は、第2の波長帯域の赤外光を透過するとともにそれぞれ異なる可視光の波長帯域の光を透過することになるが、前記光学フィルタの前記第2の波長帯域の透過率が前記光学フィルタの前記可視光帯域の透過率より低くなっている。これにより、例えば、暖色系の照明で撮像した場合に、第2の波長帯域の赤外光の光量が多くなりすぎることにより可視画像のS/N比が悪化するのを防止できる。
すなわち、光学フィルタの第2の波長帯域の透過率を下げることで、撮像素子に受光される赤外光の光量を低減し、可視画像への影響を低減することができる。
光学フィルタを透過する第2の波長帯域の光の量を減らす上では、光学フィルタにおける第2の波長帯域の幅、すなわち、波長の範囲を狭くすることが考えられるが、光学フィルタの製造時の第2の波長帯域の誤差や、入射角により透過する光の波長が変化することなどから第2の波長帯域の幅を狭くしてしまうと、赤外照明に用いられる赤外用のLEDの波長と、第2の波長帯域とがずれる虞がある。
すなわち、LEDによる赤外照明下での撮影において、光学フィルタの製造誤差により、赤外照明が機能しなくなったり、光の入射角、すなわち、被写体の方向によって赤外照明が機能せずに暗くなるような可能性がある。それに対して透過率を下げることで赤外光量を低減する場合には、赤外光量を大きく下げる場合であっても第2の波長帯域の幅を狭くし過ぎる必要はないので、例えば、第2の波長帯域の赤外光を出射するLEDによる照明を確実に機能させることができる。
光学フィルタを透過する赤外光の光量を下げることで、撮影される可視画像のS/N比は改善するが、赤外画像撮影用の赤外光の光量が制限されることになるが、基本的に色温度がそれほど高くない明かりのもとでの撮影の場合に、過剰な赤外光が制限されるだけであり、十分に赤外光での撮影が可能である。また、夜間や色温度の高く暗い照明下では、赤外照明を用いて撮影を行うことができる。
なお、光学フィルタを用いた撮像装置の設計においては、撮影時の加減となる色温度を設定し、当該色温度のS/N比が例えばー3dB以上となるに第2の波長の透過率を設定することが好ましい。この場合に、加減となる色温度の照明下において、撮像センサから出力される信号出力における可視光成分が70%以上、赤外成分が30%以下となっていることが好ましい。例えば、可視画像の撮影において、赤R、緑G、青B等の各色信号(色成分)から赤外信号(赤外成分)を除去することになるが、この際に除去される赤外成分が除去前の色成分の30%を越えない設定とすることが好ましい。
この場合に撮影に使用可能な照明の色温度の下限を何度に設定するかにもよるが、上述のように光学フィルタの第2の波長帯域の透過率が光学フィルタの可視光帯域の透過率より低くなっており、たとえば、第2の波長帯域の透過率が可視光帯域の透過率の60%以下となっていることが好ましい。なお、光学フィルタおよびカラーフィルタを透過する赤外光の光量の多さに基づく可視画像のS/N比の悪化を防止する上では、第2の波長帯域の透過率をさらに低く設定してもよく、例えば、光学フィルタの第2の波長帯域の透過率を光学フィルタの可視光帯域の透過率の50%。40%、30%、25%等に設定するものとしてもよい。
また、上述のように撮像センサが高画素化して画素数が多くなる場合、すなわち、画素数の増加に対して撮像センサ上の画素が小さくなると、可視光帯域より長波長側の近赤外の感度が高くなる傾向があることから、撮像センサの画素数が多くなることや、画素サイズが小さくなることに対応して、第2の波長帯域の透過率を低くすることが好ましい。
本発明の前記構成において、前記光学フィルタの前記第2の波長帯域の透過率が前記光学フィルタの前記可視光帯域の透過率の60%以下となっていることが好ましい。
このような構成によれば、色温度の低い照明下で光学フィルタおよびカラーフィルタと透過する赤外光の光量を低下させ、上述のように可視画像のS/N比の向上を図ることができる。なお、第2波長帯域の透過率を上述のようにさらに下げるようにしてもよい。
また、本発明の前記構成において、前記光学フィルタは、
前記可視光帯域および前記第2の波長帯域に透過特性を有する第1のフィルタと、
前記可視光帯域に透過特性を有し、前記第2の波長帯域を含む前記第1の波長帯域に透過特性を有し、前記第1の波長帯の透過率が前記可視光帯域の透過率より低くなっている第2のフィルタとを備えることが好ましい。
このような構成によれば、第1のフィルタと、第2のフィルタとを用いて、上述のように可視光帯域と第2の波長帯域とに透過特性を有し、かつ、可視光帯域の透過率より第2の波長帯域の透過率が低い光学フィルタを得ることができ、上述のような作用効果を得ることができる。
この場合に撮像装置の機種によって、光学フィルタの可視光帯域に対する第2の波長帯域の透過率を変更する場合に、第2のフィルタを変更することにより対応可能であり、特殊な透過率スペクトルを有する光学フィルタ(第1のフィルタ)を変更するより容易に透過率の設定を変更できる可能性がある。言い換えれば、第1のフィルタを汎用的に用いることが可能になり、第1のフィルタのコストの低減を図ることができる。なお、第1のフィルタと第2のフィルタとは、互いに接するように重ねて配置してもよいし、離れて配置してもよいし、間に他の光学用の部材が配置されていてもよい。
このような撮像装置におけるフィルタは、複数種類のフィルタ部が所定配列で前記撮像センサの前記画素の配置に対応して配置され、かつ、各種類のフィルタ部は、可視光帯域の長波長側に隣接する第1の波長帯域の前記可視光帯域から離れた一部分である第2の波長帯域に透過特性を有するとともに可視光帯域における波長に応じた分光透過特性が互いに異なり、前記第2の波長帯域の透過率が前記フィルタの前記可視光帯域の透過率より低くなっている。
また、前記フィルタは、可視光帯域に透過特性を有し、前記可視光帯域の長波長側に隣接する第1の波長帯域に遮断特性を有し、前記第1の波長帯域内の前記可視光帯域から離れた一部分である第2の波長帯域に透過特性を有する光学フィルタと、
複数種類のフィルタ部が所定配列で前記撮像センサの前記画素の配置に対応して配置され、かつ、各種類のフィルタ部は、前記第2の波長帯域に透過特性を有するとともに可視光帯域における波長に応じた分光透過特性が互いに異なるカラーフィルタとを備え、
前記光学フィルタの前記第2の波長帯域の透過率が前記光学フィルタの前記可視光帯域の透過率より低くなっていることが好ましい。
本発明によれば、可視光帯域と赤外光帯域に透過性を有する光学フィルタを用いて可視画像と赤外画像とを撮影可能とする際に、可視画像のS/N比の向上を図ることができる。
本発明の第1の実施の形態の撮像装置の像センサを示す概略図である。 同、前記撮像センサのDBPFとカラーフィルタの透過率スペクトルを示すグラフである。 同、前記撮像センサのDBPFの透過率スペクトルを示すグラフである。 同、前記撮像センサのDBPFの透過率スペクトルを示すグラフである。 同、前記撮像センサのDBPFとカラーフィルタの透過率スペクトルと、赤外照明の発光スペクトルを示すグラフである。 同、前記撮像センサのDBPFとカラーフィルタの透過率スペクトルと、赤外照明の発光スペクトルを示すグラフである。 同、撮像センサのカラーフィルタの配列を説明するための図であって、(a)は赤外のフィルタ部がない従来の配列を示す図であり、(b)、(c)、(d)は赤外のフィルタ部を有する配列を示す図である。 同、前記撮像センサを有する撮像装置を示す概略図である。 同、前記撮像装置の信号処理部における信号処理を説明するためのブロック図である。 同、前記撮像装置の信号処理における内装処理を説明するための図である。 本発明の第2の実施の形態の撮像装置を示す概略図である。 本発明の第3の実施の形態の撮像装置の撮像センサのカラーフィルタの配列を説明するための図である。 同、前記撮像センサのDBPFとカラーフィルタの透過率スペクトルを示すグラフである。 同、撮像センサのカラーフィルタの配列を説明するための図である。 同、カラーフィルタの配列を説明するための図である。 同、カラーフィルタの配列を説明するための図である。 同、各カラーフィルタの特性を説明するための図である。 同、撮像装置における信号処理を説明するためのブロック図である。 本発明の第4の実施の形態のカラーフィルタの配列を説明するための図である。 同、前記撮像センサのDBPFとカラーフィルタの青Bの透過率スペクトルを示すグラフである。 同、前記撮像センサのDBPFとカラーフィルタの緑Gの透過率スペクトルを示すグラフである。 同、前記撮像センサのDBPFとカラーフィルタの赤Rの透過率スペクトルを示すグラフである。 同、前記撮像センサのDBPFとカラーフィルタのクリアCの透過率スペクトルを示すグラフである。 本発明の第5の実施の形態の撮像装置の光学フィルタの第1のフィルタであるDBPFの透過率スペクトルを示すグラフである。 同、光学フィルタの第2のフィルタである赤外減光フィルタの透過率スペクトルを示すグラフである。 同、第1のフィルタおよび第2のフィルタからなる光学フィルタの透過率スペクトルを示すグラフである。 色温度と分光分布の関係を示すグラフである。
以下、図面を参照しながら、本発明の第1の実施の形態の撮像装置について説明する。
本実施の形態の撮像装置10(図8に図示)は、例えば、図1に示す、撮像センサ(イメージセンサ)1を備えている。撮像センサ1は、図1に示すように、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサであるセンサ本体2と、センサ本体2の各画素に対応して赤(R)、緑(G)、青(B)、赤外(IR)の各領域(各色のフィルタ)を所定の配列で配置したカラーフィルタ3と、センサ本体2およびカラーフィルタ3上を覆うカバーガラス4と、カバーガラス4上に形成されたDBPF(ダブル・バンド・パス・フィルタ)5とを備える。
センサ本体2は、CCDイメージセンであり、各画素に受光素子としてのフォトダイオードが配置されている。なお、センサ本体2は、CCDイメージセンサに代えてCMOS(Complementary Metal・Oxide Semiconductor)イメージセンサであってもよい。なお、センサ本体2を撮像センサとし、撮像センサにカラーフィルタ3やDBPF5が取り付けられているものとしてもよい。
センサ本体2には、カラーフィルタ3が設けられている。カラーフィルタ3は、図7(a)に示す一般的なベイヤ配列で各画素に配列されるR、G,Bの3つのフィルタ部を有するカラーフィルタ3xに対して、IRのフィルタ部が加えられている。なお、ベイヤ配列のフィルタにおいては、基本のパターンは、4行(横の並び)×4列(縦の並び)の16個の各色のフィルタ部からなっており、例えば、各フィルタ部をFと行数と列数で表すと、1行目がF11、F12、F13、F14で、2行目がF21、F22、F23、F24で、3行目がF31、F32、F33、F34で、4行目がF41、F42、F43、F44である。
ベイヤ配列では、F12、F14、F21、F23、F32、F34、F41、F43の8個のフィルタ部がGとされ、F11、F13、F31、F33の4個のフィルタ部がRとされ、F22、F24、F42、F44の4個のフィルタ部がBとされている。なお、Gのフィルタ部の数をR、Bのフィルタ部の数の2倍としているのは、人間の目が緑に対して高い感受性を有することに基づく。なお、感受性の低い方を高解像度としても人間の目では認識できない可能性があるが、感受性の高い方を高解像度とすれば人間の目で認識できる可能性が高く、より解像度の高い画像と認識される。このベイヤ配列においては、Gのフィルタが行方向(水平方向)および列方向(垂直方向)にそれぞれ一つ置きに配置されて市松模様状とされ、残りの部分にRのフィルタ部と、Bのフィルタ部が互いに隣接することなく配置されている。
それに対して、本実施の形態のカラーフィルタ3としては、図7(b)に示すように、ベイヤ配列における8個のGのフィルタ部うちの4個をIRとすることにより、Rが4個、Gが4個、Bが4個、IRが4個となるカラーフィルタ3aが含まれる。すなわち、4行4列の基本配列において、R、G、B、IRの4種類のフィルタ部が、それぞれ4つずつ配置されるとともに、同じ種類のフィルタ部同士は互いに行方向および列方向で隣接しないように離れて配置され、各列にR、G、B、IRのフィルタ部がそれぞれ1つずつ配置され、1行置きにR、G、B、IRのフィルタ部のうちの2種類のフィルタ部がそれぞれ2つずつ配置されている。
具体的には、F11、F13、F32、F34の4個のフィルタ部がRとされ、F12、F14、F31、F33の4個のフィルタ部がIRとされ、F21、F23、F42、F44の4個のフィルタ部がGとされ、F32、F34、F41、F42の4個のフィルタ部がBとされている。
この場合にGのフィルタ部が減ることにより、人間の目からは解像度が悪くなったように見える虞があるが、IRを含む各色が均等に配置され、補完(内挿)処理が容易になる。また、1、2行目と、3、4行目とで、各色の位置が横に一列ずれるように配置されている。言い換えれば、1、2行目と、3、4行目とで、色の配置が左右反転した配置となっている。
このようにすることで、4×4の配置において、各列に各色が1つずつ配置され、1行置きに各色が2つずつ配置されるので、縦方向(垂直方向)より横方向(水平方向)の解像度が高くなり、IRのフィルタ部を設けることによる水平方向の解像度の低下を抑制できる。なお、カラーフィルタ3aには、図7(b)に示すカラーフィルタ3aのパターンを左右反転したもの、上下反転したもの、180回転させたものも含まれる。また、時計回りに90度回転したもの、270度回転したものを含めてもよい。ただし、90度および270度回転したものは、水平方向より垂直方向の解像度が高くなる。
また、カラーフィルタ3では、図7(c)に示すカラーフィルタ3bのように、人間の感受性が高いGを減らさずに、上述のベイヤ配列のカラーフィルタ3xのパターンの4つのBのうちの2つをIRとしてもよい。このカラーフィルタ3bは、4行4列の基本配列において、R、G、B、IRの4種類のフィルタ部のうちのGのフィルタ部が8つ、Rのフィルタ部が4つ、Bのフィルタ部およびIRのフィルタ部が2つずつ配置されるとともに、同じ種類のフィルタ部同士は互いに行方向および列方向で隣接しないように離れて配置されている。
具体的には、カラーフィルタ3bでは、F12、F14、F21、F23、F32、F34、F41、F43の8個のフィルタ部がGとされ、F11、F13、F31、F33の4個のフィルタ部がRとされ、F22、F44の2個のフィルタ部がBとされ、F24、F42の2個のフィルタ部がIRとされている。この場合、ベイヤ配列よりBの解像度が劣るがG、Rは、ベイヤ配列と同様の解像度となる。なお、カラーフィルタ3bには、図7(c)に示すカラーフィルタ3bのパターンを左右反転したもの、上下反転したもの、180回転させたものも含まれる。また、時計回りに90度回転したもの、270度回転したものは、左右反転したもの、上下反転したものと同じパターンとなる。
また、IRの解像度を上げるために、図7(d)に示すカラーフィルタ3cのようにGを減らさずに、上述のベイヤ配列のカラーフィルタ3xのパターンの4つのBのうちの2つをIRとし、4つのRのうちの2つをIRとしてもよい。すなわち、カラーフィルタ3cは、4行4列の基本配列において、R、G、B、IRの4種類のフィルタ部のうちのGのフィルタ部が8つ、IRのフィルタ部が4つ、Rのフィルタ部およびBのフィルタ部が2つずつ配置されるとともに、同じ種類のフィルタ部同士は互いに行方向および列方向で隣接しないように離れて配置されている。
より具体的には、図7(d)に示すように、カラーフィルタ3cでは、F12、F14、F21、F23、F32、F34、F41、F43の8個のフィルタ部がGとされ、F11、F33の2個のフィルタ部がRとされ、F22、F44の2個のフィルタ部がBとされ、F13、F24、F31、F42の4個のフィルタ部がIRとされている。この場合には、RとBの解像度はベイヤ配列より低下するが、Gの解像度は維持され、IRの解像度を確保することができる。なお、カラーフィルタ3cには、図7(d)に示すカラーフィルタ3bのパターンを左右反転したもの、上下反転したもの、180回転させたものも含まれる。また、時計回りに90度回転したもの、270度回転したものは、左右反転したもの、上下反転したものと同じパターンとなる。
カラーフィルタ3のRのフィルタ部、Gのフィルタ部およびBのフィルタ部は、それぞれ周知のフィルタを用いることができる。本実施の形態におけるRのフィルタ部、Gのフィルタ部およびBのフィルタ部の透過率スペクトルは、図2、図5および図6のグラフに示すようになっている。図2、図5および図6には、カラーフィルタ3の赤(R)、緑(G)、青(B)、赤外(IR)の各フィルタの透過率スペクトルが示されており、縦軸が透過率を示し、横軸が波長となっている。なお、透過率スペクトルのグラフにおいて、横軸はnm単位であり、縦軸は割合であり、たとえば、縦軸は、ピーク値を1または100として、それに対する透過率を示すものである。グラフにおける波長の範囲は、可視光帯域と近赤外帯域の一部を含むもので、例えば、300nm〜1100nmの波長範囲を示している。
例えば、Rのフィルタ部は、グラフのR(二重線)に示すように、波長600nmで略最大の透過率となり、その長波長側は、1000nmを超えても透過率が略最大の状態が維持された状態となる。
Gのフィルタ部は、グラフのG(間隔の広い破線)に示すように、波長が540nm程度の部分に透過率極大となるピークを有し、その長波長側の620nm程度の部分に、透過率極小となる部分がある。また、Gのフィルタ部は、透過率極小となる部分より長波長側が上昇傾向となり、850nm程度で透過率が略最大となる。それより長波長側では、1000nmを超えても透過率が略最大となった状態となっている。Bのフィルタ部は、グラフのB(間隔の狭い破線)に示すように、波長が460nm程度の部分に透過率が極大となるピークを有し、その長波長側の630nm程度の分部に、透過率が極小となる部分がある。また、それより長波長側が上昇傾向となり、860nm程度で透過率が略最大となり、それより長波長側では、1000nmを超えても透過率が略最大となった状態となっている。IRのフィルタ部は、780nm程度から短波長側の光を遮断し、1020nm程度から長波長側の光を遮断し、820nm〜920nm程度の部分で透過率が略最大となっている。
R、G、B、IRの各フィルタ部の透過率スペクトルは、図2等に示すものに限られるものではないが、現在、一般的に使用されているカラーフィルタ3では、これに近い透過率スペクトルを示すと思われる。なお、透過率を示す横軸の1は、光を100%透過することを意味するものではなく、カラーフィルタ3において、例えば、最大の透過率を示すものである。
カバーガラス4は、センサ本体2およびカラーフィルタ3を覆って保護するものである。
DBPF5は、ここでは、カバーガラス4に成膜された光学フィルタである。DBPF5は、可視光帯域に透過特性を有し、可視光帯域の長波長側に隣接する第1の波長帯域に遮断特性を有し、前記第1の波長帯域内の一部分である第2の波長帯域に透過特性を有する光学フィルタである。
すなわち、図2および図3のグラフに示すように、DBPF5は、グラフ上のDBPFに示すように、DBPF(VR)で示す可視光帯域と、可視光帯域に対して長波長側の少し離れた位置のDBPF(IR)で示す赤外帯域(第2の波長帯域)の2つの帯域の透過率が高くなっている。また、可視光帯域の透過率の高い帯域としてのDBPF(VR)は、例えば、370nm〜700nm程度の波長帯域となっている。また、赤外側で透過率が高い第2の波長帯域としてのDBPF(IR)は、例えば、830nm〜970nm程度の帯域となっている。なお、DBPF(IR)の赤外光が透過する波長範囲は、上述の波長帯域に限られるものではなく、カラーフィルタの分光特性や、赤外照明を備える場合に赤外照明の波長などを考慮して設定される。
本実施の形態では、DBPF5における透過率が可視光帯域(DBPF(VR))と赤外光帯域である第2の波長帯域(DBPF(IR)))とで異なるように設定され、可視光帯域の透過率より赤外光を透過する第2の波長帯域の透過率が低くされている。例えば、図2、図3等に示すように、DBPF5において、可視光帯域(DBPF(VR))のピーク(可視光帯域の最大値(極大値))の透過率を100とした場合に、第2の波長帯域(DBPF(IR)))のピークの透過率を50としている。すなわち、DBPF5において、第2の波長帯域のピークの透過率は、可視光帯域のピークの透過率の50%となっている。なお、DBPF5において、第2の波長帯域の透過率は、可視光帯域の透過率の50%に限られるものではないが、60%以下となっていることが好ましい。DBPFにおける可視光帯域に対する第2の波長帯域の透過率の割合は、撮影時の照明の色温度の下限、撮像センサ1の特性(面積、画素数等)DBPF5における第2の波長帯域の幅(波長範囲)によって設定される。なお、可視光帯域および第2の波長帯域の透過率、すなわち、所定の波長範囲となる波長帯域の透過率は、透過率スペクトルにおける波長帯域内でのピーク(最大値)となる透過率であってもよいし、波長帯域内で平均となる透過率であってもよい。すなわち、波長帯域の透過率の代表値として各種平均値や、最頻値や、中央値等を用いるものとしてもよい。
撮像装置の設計に際しては、使用可能な照明の色温度の下限値等が想定される場合がある。例えば、照明の色温度の下限値を3000Kとすると、照明における可視光と赤外光の比率において、赤外光の比率が多くなり、赤外カットフィルタを用いることなく、DBPF5を用いて撮像した場合に、撮像センサ1から出力される可視光の信号に対して、赤外光の信号の割合が高くなる。すなわち、撮像センサ1のダイナミックレンジにおける赤外光の占める割合が照明の色温度が低くなるほど高くなり、ダイナミックレンジにおける可視光の占める割合が低くなることから、可視光で撮影された可視画像のS/Nが低下することになる。例えば、撮像時に撮像素子から出力される信号のうちの3割程度が赤外光で7割程度が可視光となる場合に、例えば、可視画像のS/N比が−3dB程度となり、用途にもよるが許容範囲となる場合が多く、可視画像のS/N比は、−3dB以上となっていることが好ましい。
したがって、DBPF5における可視光帯域に対する第2の波長帯域の透過率の割合は、撮像装置10で使用可能とする照明の下限の色温度、第2の波長帯域の波長範囲(幅)、撮像センサ1から出力される可視光信号と赤外光信号の割合等を考慮して決定され、上述のように、DBPF5において、第2の波長帯域の透過率を、可視光帯域の透過率の50%としたが、例えば、図4に示すように、透過率を25%としてもよい。例えば、撮像センサ1が高解像度で画素の面積が小さいほど、使用する照明の色温度が低いほど第2の波長帯域の透過率を低くすることが好ましい。
本実施の形態では、上述のカラーフィルタ3の各フィルタ部の透過率スペクトルと、DBPF5の透過率スペクトルの関係が以下のように規定されている。すなわち、DBPF5の透過率スペクトルの赤外光を透過する第2の波長帯域となるDBPF(IR)は、Rのフィルタ部、Gのフィルタ部、Bのフィルタ部の全てが略最大の透過率となって各フィルタ部で透過率が略同じとなる図2に示す波長帯域A内に含まれ、かつ、IRのフィルタ部の略最大の透過率で光を透過する波長帯域B内に含まれるようになっている。
なお、波長帯域Aより短波長側では、透過率が略最大のRのフィルタ部に対して、G、Bのフィルタ部の透過率が低くなる。DBPF5では、このR、G、Bの各フィルタ部の透過率に差がある部分が、可視光帯域の透過率が高い部分であるDBPF(VR)と、赤外光帯域の第2の波長帯域の透過率の高い部分であるDBPF(IR)との間のDBPF5の光を略遮断する透過率が極小となる部分に対応する。すなわち、赤外側では、R、G、Bの各フィルタ部の透過率の差が大きくなり、かつ、DBPF(IR)より透過率が低くなる虞のある部分の光の透過がカットされ、それより長波長側で各フィルタ部の透過率がDBPF(IR)より確実に高くなる波長帯域Aで光を透過するようになっている。
以上のことから、本実施の形態において、赤外光カットフィルタに代えて用いられるDBPF5では、可視光帯域だけではなく、赤外光側の第2の波長帯域にも光を透過する領域があるため、可視光によるカラー撮影に際して、第2の波長帯域を通過した光の影響を受けることになる。この際にカラーフィルタ3のRGBの各フィルタ部を通過した光が撮像センサで受光される場合に、DBPF5の可視光帯域の透過率に対する第2の波長帯域の透過率を低く設定することにより、可視光に対する赤外光の比率が多くなりすぎて、可視光による可視画像のS/N比が低下するのを防止することができる。
また、DBPF5の第2の波長帯域がR、G、Bの各フィルタ部で透過率が異なる部分の光を透過せず、各フィルタ部の透過率が略最大となって略同じ透過率となる波長帯域の光だけを透過するようになっている。
また、DBPF5の第2の波長低域においては、IRのフィルタ部で透過率が略最大となる部分の光を透過するようになっている。したがって、略同じ光が照射される極めて近接した4つの画素にR、G、B、IRのフィルタ部がそれぞれ設けられていると仮定した場合に、第2の波長帯域においては、Rのフィルタ部、Gのフィルタ部、Bのフィルタ部、IRのフィルタ部で略同様に光が通過することになり、赤外側の光としては、IRを含む各フィルタ部で略同じ光量の光が撮像センサ本体の上述の画素のフォトダイオードに至ることになる。すなわち、R、G、Bの各フィルタを透過する光のうちの赤外側の第2の波長帯域を通過する光の光量は、IRのフィルタ部を通過する光の光量と同様となる。上述のように仮定した場合に、基本的にR、G、Bの各フィルタを透過した光を受光したセンサ本体2からの上述のように仮定された画素の出力信号とIRのフィルタを通過した光を受光したセンサ本体2からの上述のように仮定された画素の出力信号との差分が、各R、G、Bのフィルタ部で通過した赤外側の光をカットしたR、G、Bそれぞれの可視光部分の出力信号となる。
実際には、カラーフィルタ3(3a、3b、3c)の各パターンに示したように、センサ本体2の各画素にR、G、B、IRのいずれか1つのフィルタ部が配置されることになり、各画素に照射される各色の光のそれぞれの光量が異なるものとなる可能性が高いので、例えば、各画素において、周知の内挿法(補間法)を用いて、各画素の各色の輝度を求め、この補間された各画素のR、G、Bの輝度と、同じく補間されたIRの輝度との差分をそれぞれR、G、Bの輝度とすることが可能である。なお、R、G、Bの各色の輝度から赤外光成分を除く画像処理方法は、これに限られるものではなく、最終的にR、G、Bの各輝度から第2の波長帯域を通過した光の影響をカットできる方法であれば、いずれの方法を用いてもよい。いずれの方法においても、DBPF5が、赤外側でR、G、Bのフィルタ部の透過率が20%より異なる部分、すなわち、透過率が所定割合より異なる部分をカットしているので、各画素において、赤外光の影響を除く処理が容易となる。
また、この撮像センサ1の用途としては、カラー撮影と、赤外光撮影との両方が可能な撮像装置において、撮像センサとして用いることである。一般的には、通常の撮影をカラー撮影で行い、夜間に可視光の照明を用いることなく、人間には認識困難な赤外光の照明を用いて赤外撮影することが考えられる。例えば、各種監視カメラ等において、夜間照明を必要としないか、夜間照明されないことが好ましい場所での夜間撮影に際し、赤外光照明を用いた赤外光による夜間撮影を行うことが考えられる。また、野生動物の観察のための昼間の撮影と夜間の撮影などの用途にも用いることができる。
赤外光撮影を夜間撮影として用いる場合には、赤外光であっても可視光と同様に、夜間は光量が不足するので、赤外光照明が必要となる。図5に示すDBPF5の透過率スペクトルは、R、G、B、IRの各フィルタ部の透過率スペクトルと、赤外光照明用の光、例えば、照明用赤外光LEDの発光スペクトルを考慮して決定されたものである。図5では、図2と同様の各色のフィルタ部の透過率スペクトルR、G、B、IRと、DBPF5の透過率スペクトルDBPFに加えて、LED照明の発光スペクトルIR−lightが図示されている。
図5に示すDBPFの赤外光を透過する部分であるDBPF(IR)で示す第2の波長帯域は、図2に示すDBPFと同様に、Rのフィルタ部、Gのフィルタ部、Bのフィルタ部の全てが略最大の透過率となって各フィルタ部で透過率が略同じとなる図2に示す波長帯域A内に含まれ、かつ、IRのフィルタ部の最大の透過率で光を透過する波長帯域B内に含まれるようになっている。
それに加えて、上述の波長帯域Aと波長帯域Bとの両方に含まれる赤外光照明の発光スペクトルのピークとなる波長帯域の略全体がDBPF(IR)の波長帯域に含まれるようになっている。なお、赤外光撮影を夜間の自然光ではなく、赤外光照明下で行う場合にDBPF(IR)で示す第2の波長帯域が赤外光照明の光学スペクトルのピーク幅より広い必要はなく、赤外光照明のスペクトルが上述の波長帯域Aおよび波長帯域Bの両方に含まれる場合に、赤外光照明の発光スペクトルの例えば860程度を頂点とするピークのピーク幅と略同様のピーク幅で第2の波長帯域としてDBPF(IR)で示されるDBPF5の透過率のピーク部分を設けてもよい。
すなわち、図5においては、IR−lightで示す赤外光照明の発光スペクトルにおけるピークが上述の波長帯域Aおよび波長帯域Bの短波長側にあり、DBPF(IR)で示すDBPFの第2の波長帯域が波長帯域Aおよび波長帯域Bの短波長側部分のIR−lightにおける発光スペクトルのピークと略重なるようになっている。
また、図6に示すグラフも、図5に示すグラフと同様に、図2に示すグラフに赤外光照明の発光スペクトルを加えるとともに、DBPF5の透過率スペクトルの赤外側の透過率が高い部分であるDBPF(IR)で示す第2の波長帯域を上述の赤外光照明のIR−lightで示す発光スペクトルのピークに合わせたものである。
図6においては、赤外光照明として、図5に示す場合よりも発光スペクトルのピークの波長が長いものを用いており、このピークは、上述の波長帯域Aおよび波長帯域Bに含まれるとともに、波長帯域Aおよび波長帯域Bの長波長側に存在する。それに対応してDBPF5のDBPF(IR)で示す第2の波長帯域が上述の波長帯域Aおよび波長帯域B内で赤外照明のIR−lightで示されるピークと略重なるように設けられている。
なお、DBPF5の第2の波長帯域は、図2、図5、図6のいずれに示すものであってもよく、第2の波長帯域が上述の波長帯域Aと波長帯域Bとの両方に含まれていればよい。また、夜間の赤外光撮影で用いられる赤外光照明の発光スペクトルのピークとなる波長帯域が決まっている場合に、その波長帯域を上述の波長帯域Aと波長帯域Bの両方に含まれるようにするとともに、赤外光照明の発光スペクトルのピークにDBPF5の第2の波長帯域を合わせることが好ましい。
このような撮像センサ1を有する撮像装置10にあっては、DBPF5の赤外側で光を透過する第2の波長帯域が、R、G、B、IRの各フィルタ部の赤外側で、各フィルタ部の透過率が略最大となって、各フィルタ部の透過率が略同じとなる波長帯域Aに含まれるとともに、IRのフィルタ部の透過率が略最大となる波長帯域Bに含まれる。言い換えれば、可視光帯域より長波長側で、R、G、Bの各フィルタの透過率がRのフィルタ部だけ略最大となって、G、Bのフィルタ部は透過率が略最大となっていないことにより、R、G、Bの各フィルタ部の透過率が略同じとならずに異なる部分の光は、DBPF5によりカットされる。
すなわち、R、G、B、IRの各フィルタ部では、赤外側で第2の波長帯域の光が透過するようになっていることから各フィルタ部における赤外側の透過率が全て略同じとなり、第2の波長帯域となる光が同じ光量で照射されれば、R、G、B、IRの各フィルタ部における透過光量が同じになる。これにより、上述のようにR、G、Bの各フィルタ部に対応する画素からの出力信号に基づく色を補正し、カラー撮影時の色の第2の波長帯域を通過する赤外光による影響を抑制した画像を容易に得ることができる。
また、第2の波長帯域を上述の波長帯域Aと波長帯域Bに含まれる赤外光照明の発光スペクトルのピークに対応させることにより、赤外光照明の光を効率的に用いられるとともに、第2の波長帯域の幅を狭めて、カラー撮影時に、第2の波長帯域を通過する赤外光の影響を小さくすることができる。
図8は、本実施の形態の撮像センサ1を用いた撮像装置10を示すものである。撮像装置10は、撮影用のレンズ11と、DBPF5を備えた撮像センサ1と、撮像センサ1から出力される出力信号13を処理して、上述の内装処理や、カラー撮影時の第2の波長帯域を通過した赤外光の影響を除去する画像処理や、ガンマ補正や、ホワイトバランスや、RGBマトリックス補正等の画像処理を画像信号に施す信号処理部(信号処理デバイス)12とを備える。画像処理部からは可視のカラー画像の出力信号14と、赤外光画像の出力信号15が出力可能になっている。
レンズ11は、撮像装置10の撮像センサ1上に像を結ぶ光学系を構成するものである。レンズ11は、例えば、複数のレンズから構成されている。
図9は、撮像装置10の信号処理部12における信号処理をブロック図で示したものである。R、G、B、IRの各画素の出力信号は、各内装処理ブロック21r、21g、21b、21irに送られる。各内装処理ブロック21r、21g、21b、21irでは、例えば、図10に示すように、上述のカラーフィルタ3bの場合に、内挿処理(補間処理)により各フレームの画像データにおいて、それぞれ、全ての画素が赤Rで表された画像データ20r、全ての画素が緑Gで表された画像データ20gと、全ての画素が青Bで表された画像データ20bと、全ての画素が赤外IRで表された画像データ20irとするようにR、G、B、IRの信号を変換する。なお、内挿処理方法は、周知の方法を用いることができる。
次に、赤外光除去信号作成ブロック22r、22g、22bにおいて、上述の第2の波長帯域から受光される赤外光の影響を除去するために、R、G、Bの各色の信号から減算する信号をIRの信号から生成する。この赤外光除去信号作成ブロック22r、22g、22bでR、G、B毎に作成された信号を、R、G、Bの各色の信号から減算する。この場合に、上述のように同じ画素では、基本的にR、G、Bの各信号からIRの信号を除去すればいいので、処理が容易になる。実際には、各画素のフィルタ部の特性等により各色の画素毎に感度が異なるので、R、G、Bの各画像毎にR、G、Bの各信号から減算する信号をIRの信号から作成する。
次に、R、G、Bの各信号は、画像処理ブロック23において、行列式を用いてR、G、Bの各信号を変換して色を補正する周知のRGBマトリックス処理と、画像で白となる部分でR、G、Bの各信号の出力値が同じとなるようにする周知のホワイトバランス処理、ディスプレイ等への画像出力のための補正である周知のガンマ補正を行う。次いで、輝度マトリックスブロック24において、R、G、Bの各色の信号に係数を乗算して輝度Yの信号を生成する。また、青Bの信号と、赤Rの信号から輝度Yの信号を除算することにより、R−YとB−Yの色差信号を算出し、Y、R−Y、B−Yの信号を出力する。
また、IRの信号は、基本的に白黒のグラディエーションの画像として出力される。
このような撮像装置10では、上述の撮像センサ1で説明したように、カラー画像から赤外光の影響を除去する画像処理を容易に行うことができ、色再現性に優れた可視のカラー画像を得られる。また、このような撮像装置の開発コストの低減を図ることができる。
上述のように、可視光撮影における画像処理により第2の波長帯域を通過した赤外光の影響をカットする際に、R、G、Bの各フィルタ部の互いに透過率が大きく異なる部分は、DBPFにより物理的にカットされていることになり、画像処理では、R、G、Bの各フィルタ部の赤外側で透過率が略最大となった部分のIR光をカットする処理を行えばいいことになる。この場合に、画像処理が容易になり、従来の赤外光カットフィルタを用いた場合と同様の色再現性を有するカラー画像データを得ることが可能となる。
例えば、R、G、Bの各フィルタ部を通過してフォトダイオードに至る光は、可視光域の各フィルタ部を透過した可視光と、R、G、Bの各フィルタ部で同様となるとともに、IRのフィルタ部で同様となる第2の波長帯域を通過した赤外光となる。したがって、撮像センサ1のR、G、Bの内挿処理後の各出力信号から、例えば、各色のフィルタ部に基づく感度等の特性に合わせて補正した内挿処理後のIRの出力信号を減算することにより、赤外カットフィルタを用いた場合に近い色再現性を得ることができる。
また、上述のようにDBPF5では、可視光帯域の透過率に対して第2の波長帯域の透過率を例えば60%以下や50%以下とすることにより、撮影時に照明等の明かりの赤外光の比率が高いような場合でも、DBPF5により赤外光の比率を下げて、可視画像のS/N比の向上を図ることができる。
また、スマートフォンでは、例えば、指紋認証等の生体認証が用いられる場合があるが、生体認証として虹彩認証を用いることが考えられている。例えば、スマートフォンの正面側のカメラをこの実施の形態の撮像装置10とすることが考えられる。通常の撮影を可視画像とし、虹彩認証を赤外画像で行う。この場合に可視画像のS/N比が高く、かつ、虹彩認証のために撮像センサの画素数が多いことが要求されると思われる。虹彩認証にスマートフォンのカメラを用いる場合に、目の瞳孔部分を撮影範囲全体の多くを占めるように撮影することが難しいので、例えば、眼の瞳孔に比較して広い範囲を撮影し、その一部に瞳孔が写っている状態で、虹彩認証を行う必要がある。この場合に、虹彩部分の画像が小さくなり、画素数が多くないと、虹彩の認識が難しくなる。この場合に、赤外での虹彩認証用に高画素の撮像センサを用いるとともに、スマートフォンのカメラとして可視画像がきれいに撮れる必要がある。このような場合に、上述のような撮像装置10を用いることで、高画素の撮像センサを用いても可視画像のS/N比が悪化するのを抑制し、かつ、赤外画像での撮影が可能となる。また、虹彩認証のための赤外光での撮影時に赤外照明用に所定の波長範囲の赤外光を出射するLEDを用いる場合に、DBPF5の第2の波長帯域の波長範囲を狭くし過ぎて、製造誤差や撮影方向等による入射角の違い等により、DBPF5の第2の波長帯域の波長がずれて、LED照明の波長と合わなくなるのを抑制できる。なお、撮像装置10は、LED等の赤外照明装置が設けられていることが好ましい。
次に、本発明の第2の実施の形態の撮像装置を説明する。図11に示すように第2の実施の形態の撮像装置10aは、撮像センサ1にDBPF5を設けるのではなく、レンズ11にDPBFを設けたものである。撮像装置10aは、DBPF5を備えた撮影用のレンズ11と、撮像センサ1と、撮像センサ1から出力される出力信号13を処理して、上述の内装処理や、カラー撮影時の第2の波長帯域を通過した赤外光の影響を除去する画像処理や、ガンマ補正や、ホワイトバランスや、RGBマトリックス補正等の画像処理を画像信号に施す信号処理部12とを備える。画像処理部からは可視のカラー画像の出力信号14と、赤外光画像の出力信号15が出力可能になっている。
DBPF5とカラーフィルタ3は、第1の実施の形態のDBPF5とカラーフィルタ3と同様のものであり、カラーフィルタ3のR、G、B、IRの各フィルタ部の透過率と、DPBF5の第2の波長帯域DBPF(IR)の関係も第1の実施の形態と同様になっている。したがって、第1の実施の形態と異なり、レンズ11にDBPF5が設けられていても、第1の実施の形態の撮像装置10と同様の作用効果を奏することができる。なお、DBPF5は、撮像装置10aの光学系に設けられ、撮像センサ1に至る光に対して、可視光帯域(DBPF(VR))と、赤外側の第2の波長帯域(DBPF(IR))との光を透過させ、可視光帯域の短波長側と、第2の波長帯域の長波長側と、可視光帯域と第2の波長帯域との間の波長帯域とで光を遮断するようになっていればどこに設けられていてもよい。
次に、本発明の第3の実施の形態の撮像センサおよび撮像装置を説明する。第3の実施の形態の撮像センサ1および撮像装置は、カラーフィルタ3の一部の構成と、RGBの各信号からのIR成分の除去方法が異なるものとなっているが、その他の構成は第1の実施の形態と同様となっており、以下にカラーフィルタ3と、IR成分の除去方法について説明する。
本実施の形態において、カラーフィルタ3e(RGBCの構成1)は、例えば、図12に示すように、上述のベイヤ配列のカラーフィルタ3xのパターンの4つのBのうちの2つをCとし、4つのRのうちの2つをCとし、8つのGのうちの4つをCとしている。すなわち、カラーフィルタ3eは、4行4列の基本配列において、R、G、B、Cの4種類のフィルタ部のうちのGのフィルタ部が4つ、Cのフィルタ部が8つ、Rのフィルタ部およびBのフィルタ部が2つずつ配置されるとともに、同じ種類のフィルタ部同士は互いに行方向および列方向で隣接しないように離れて配置されている。したがって、8つ配置されるCのフィルタ部は市松模様となるように配置される。ここで、Cとは、クリアなフィルタ部として素通しの状態を示すもので、基本的に可視光帯域から近赤外の波長帯域まで透過特性を有するものとなっており、ここでは、可視光帯域においてC=R+G+Bとしている。なお、クリアとなるCは、RGBの3色が透過することから白色光、すなわちホワイト(W)ということができ、C=W=R+G+Bとなる。したがって、Cは、可視光帯域の略全波長帯域の光量に対応することになる。
ここで、図13のカラーフィルタ3eおよびDBPF5の透過率スペクトル(分光透過特性)を示すグラフに示すように、R、G、Bの各フィルタ部で可視光帯域の長波長側では透過特性があり、クリアなフィルタ部であるCのフィルタ部においても可視光帯域の長波長側で光が透過するようになっている。これに対してDBPF5を用いることにより、第1の実施の形態と同様に、可視光帯域より長波長側を透過する赤外を第2の波長帯域となるように制限することになり、R、G、B、Cのフィルタ部とDBPF5を通過する光量がR、G、B、Cの各フィルタ部で略同じ(近似)になり、可視光帯域では、R、G、B、Cの各フィルタ部の波長に応じた透過特性が異なる。
なお、第1および第2の実施の形態においても、可視光帯域より長波長側を透過する赤外を第2の波長帯域となるように制限することになり、R、G、B、IRのフィルタ部とDBPF5を通過する光量がR、G、B、IRの各フィルタ部で略同じになり、可視光帯域では、R、G、B、IRの各フィルタ部の波長に応じた透過特性が異なる。
これにより、第3の実施の形態においても、各画素のIR補正を精度良く行い、色再現性が高い可視画像の生成が可能になる。すなわち、第1の実施の形態のように可視光帯域の略全波長帯域に遮断特性を有し、可視光帯域より長波長側の赤外に透過特性を有する上述のIRのフィルタ部を備えなくても、Cのフィルタ部を備えることにより、IR信号を下記の式で計算できる。
以下の説明で、C(W)、R、G、B、IRは、撮像センサ1からの出力信号のレベルを示すが、C(W)、R、G、Bは、可視光帯域のレベルを示し、赤外成分を含まないものとする。
ここで、カラーフィルタ3eをC=W≒R+G+Bと設計し、RGBの各信号から除去すべきIR信号をIR’とすると、
IR’=((R+IR)+(G+IR)+(B+IR)−(C+IR))/2=IR+(R+G+B−C)/2
IR’≒IRとなる。なお、IRは計測等により求められる実際の値を示し、IR’は、計算により求められる値を示す。各フィルタより、IR’を減算することにより、IR補正ができる。
すなわち、
Rフィルタ(R+IR):
R’=(R+IR)−IR’=R−(R+G+B−C)/2
Gフィルタ(G+IR):
G’=(G+IR)−IR’=G−(R+G+B−C)/2
Bフィルタ(B+IR):
B’=(B+IR)−IR’=B−(R+G+B−C)/2
C(=W)フィルタ(W+IR):
W’=(C+IR)−IR’=C−(R+G+B−C)/2
となる。
これにより、カラーフィルタ3において、IRのフィルタ部に代えてクリアなCのフィルタ部を用いてもDBPF5により各フィルタ部のIRの透過率を近似させることができ、上述のようにIR成分を求めて、これを各フィルタ部の信号から取り除くことで、色再現性を向上することができる。
なお、このような計算は、上述のように内挿法により、例えば、各画素で、R+IR、G+IR、B+IR、C+IRを求め、各画素で上述の計算を行うことになる。なお、C=W≒R+G+Bと設計するものとしたが、必ずしも略正確にこの式に一致する必要はなく、近似していれば、誤差やその他の要によりずれがあってもよく、例えば、20%程度のずれがあってもよい。
また、Cについては、R+G+Bとなることで、画素の受光量が多く飽和し易くなることから、Cのフィルタ部において、可視光帯域における受光量を下げたり、赤外の波長帯域と可視光帯域とを含む波長帯域に渡って受光量を下げたり、各画素における画素を構成する素子部において、受光量に対して蓄積される電荷を減少させたりしてもよい。その際には、それに応じて上述の式を変更する必要がある。
なお、図14は、R、G、B、Cのカラーフィルタの別の配列を示すもので、2×2の配列において、R、G、B、Cが均等に1つずつ配置されたものである。
また、従来のR、G、Bのベイヤ配列の場合に、図15に示すように、2×2の配列中では、R、Bが1つずつ配置されるとともにGが2つ配置される。
また、この従来のCやIRを含まない配列のうちの1つのGをIRに変更したR、G、B、IRのカラーフィルタの2×2の配列は、図16に示すように、R、G、B、IRが1つずつ配置された配列となる。
このようなカラーフィルタとして、図12に示すRGB−Cの構成1、図14に示すRGB−Cの構成2、図15に示す従来のRGB配列(ベイヤ配列)、図16に示すRGB−IR配列の一例では、図17に示すような特性の違いがある。なお、Cは、RGB等の色の情報を含まないが、光量として輝度の情報を含むものである。
したがって、RGB−C(構成1)センサは、Cの市松配置により、輝度解像度は高いが、RGBの画素がまばらであり、かつ、非対称な配置になるため、解像度が低く、モアレが生じやすい。但し、色信号は、輝度信号に対して、求められる解像度は、1/2以下であり低いので、問題ない。また感度が高い。
RGB−C(構成2)は、従来のRGBセンサと輝度解像度、色解像度は、同程度であり、感度はRGBセンサより高い。RGB−IRセンサは、可視光帯域に透過特性を持たないIRを設けていることで、RGBセンサより、感度が低く、輝度の解像度も低くなる。すなわち、上述の第1の実施の形態および第2の実施の形態のIRを有するカラーフィルタより、Cを有するカラーフィルタの方が、解像度や感度で有利になる可能性が高い。
図18は、上述の信号処理部12における信号処理をブロック図で示したものである。撮像センサ1として、上述のRGB−Cのカラーフィルタ3eを備えたRGB−Cセンサ(撮像センサ)1を備えるとともに、光学系を構成するレンズ11と、DBPF5を備えている。
RGB−Cセンサ1からR+IR、G+IR、B+IR、C+IRの信号が色分離、IR分離、IR補正を行う分離デバイス51に入力され、内挿処理とIR補正等により、各画素において、R、G、B、W、IRの各信号が求められて出力される。この処理は、上述の式を用いた演算に基づいて行われる。
分離デバイス51から出力されるR、G、B、W、IR信号のうちのR、G、Bの各信号が色マトリクスデバイス52に送られ、周知のRGBマトリックス補正等が行われ、RGBの信号が出力される。また。分離デバイス51からのR、G、B、W、IR信号は、輝度生成デバイス53に送られ、設定された輝度を求める式に基づいて、各信号から輝度信号を生成する。
色マトリクスデバイスから出力されたRGB信号は、ガンマ処理および色差生成デバイス54に入力されて、周知のガンマ処理が施されるとともに、色差信号として、例えば、B−YおよびR−Y信号が生成される。また、分離デバイス51およびRGB−Cセンサ1から出力された信号は、BPF(バンドパスフィルタ)55を介して、所定の波長帯域の信号として、ノイズ低減デバイス56でノイズを低減された後に、輝度生成デバイス53から出力される輝度信号とともにエンハンス処理デバイス57で増幅されて、ガンマ処理デバイス58でのガンマ処理を経て輝度・色差信号の輝度信号(Y信号)として出力される。また、分離デバイス51から出力されるIR信号は、エンハンス処理デバイス59、ガンマ処理デバイス60を経てIR信号として出力される。なお、画像信号の処理においては、後述のクリップ処理が行われるようになっており、クリップ処理については後述する。
次に、本発明の第4の実施の形態の撮像センサおよび撮像装置を説明する。第4の実施の形態は、カラーフィルタの各色を一般化したものであり、本発明のカラーフィルタがRGB−IRやRGB−Cに限定されるものでないことを示すものである。以下に、一般化した4色のフィルタ部を持つカラーフィルタを備えた撮像センサにおけるIR成分の除去方法を説明する。なお、4色(4種類)のフィルタ部は、基本的に可視光帯域における波長に応じた透過特性が異なり、かつ、上述のDBPFの第2の波長帯域が含まれる波長帯域に、可視光帯域より長波長側の他のフィルタ部との透過率の差が20%以下となる第3の波長帯域を備え、この第3の波長帯域に、DBPF5の第2の波長帯域が含まれるものとなっている。これにより、カラーフィルタとDPBF5とを用いた場合に、可視光帯域より赤外側の波長に応じた透過特性が各色のフィルタ部で近似することになる。
さらに、4種類の画素のフィルタ配置において、カラーフィルタを下記の条件で、設計するとIRを分離できる。フィルタ配置は、図19に示すように2×2の配置において、4類のフィルタ部A、B、C、Dが1つずつ備えられることが好ましい。
また、可視の波長帯においてなるべく下記の関係が成り立つようにA、B、C、Dの各フィルタ部を設計することが好ましい。すなわち、可視光帯域において、
KaA+KbB+KcC+KdD≒0
とする。なお、A、B、C、Dは、各フィルタ部の可視光帯域の撮像センサ1からの出力信号のレベルを示すものである。
可視光帯域より長波長側のIR領域は、IRの透過率が、A、B、C、Dの各フィルタ部の上述の第3の波長帯域で略一定となるものとする。なお、IRの透過率が、A、B、C、Dの各フィルタ部で、あるIR透過率の略整数倍になるものであってもよい。このように設計すると(ここでは、IRの透過率が上述のように一定とする)、
Ka(A+IR)+Kb(B+IR)+Kc(C+IR)+Kd(D+IR)≒IR(Ka+Kb+Kc+Kd)
であるから、IR信号は、
IR’=(Ka(A+IR)+Kb(B+IR)+Kc(C+IR)+Kd(D+IR))/(Ka+Kb+Kc+Kd)
により計算できる。
下記の計算により、A、B、C、Dの各画素に含まれるIR成分を補正できる。
A’=(A+IR)−(Ka(A+IR)+Kb(B+IR)+Kc(C+IR)+Kd(D+IR))/(Ka+Kb+Kc+Kd)=A−(KaA+KbB+KcC+KdD)/(Ka+Kb+Kc+Kd)
B’=B+IR−(Ka(A+IR)+Kb(B+IR)+Kc(C+IR)+Kd(D+IR))/(Ka+Kb+Kc+Kd)=B−(KaA+KbB+KcC+KdD)/(Ka+Kb+Kc+Kd)
C’=C+IR−(Ka(A+IR)+Kb(B+IR)+Kc(C+IR)+Kd(D+IR))/(Ka+Kb+Kc+Kd)=C−(KaA+KbB+KcC+KdD)/(Ka+Kb+Kc+Kd)
D’=D+IR−(Ka(A+IR)+Kb(B+IR)+Kc(C+IR)+Kd(D+IR))/(Ka+Kb+Kc+Kd)=D−(KaA+KbB+KcC+KdD)/(Ka+Kb+Kc+Kd)
ここで、誤差分は、
(KaA+KbB+KcC+KdD)/(Ka+Kb+Kc+Kd)である。この誤差分は、RGBマトリクスにおいて補正ができる。
実際、各フィルタ部についてのIR成分の透過率は、多少異なるため、下記のとおり、係数補正した信号で補正する。
A’=A+IR*KIRa−KIRa(Ka(A+IR*KIRa)+Kb(B+IR*KIRb)+Kc(C+IR*KIRc)+Kd(D+IR*KIRd)) /(Ka*KIRa+Kb*KIRb+Kc*KIRc+Kd*KIRd)
B’=B+IR*KIRb−KIRb(Ka(A+IR*KIRa)+Kb(B+IR*KIRb)+Kc(C+IR*KIRc)+Kd(D+IR*KIRd)) /(Ka*KIRa+Kb*KIRb+Kc*KIRc+Kd*KIRd)
C’=C+IR*KIRc−KIRc(Ka(A+IR*KIRa)+Kb(B+IR*KIRb)+Kc(C+IR*KIRc)+Kd(D+IR*KIRd))/(Ka*KIRa+Kb*KIRb+Kc*KIRc+Kd*KIRd)
D’=D+IR*KIRd−KIRd(Ka(A+IR*KIRa)+Kb(B+IR*KIRb)+Kc(C+IR*KIRc)+Kd(D+IR*KIRd)) /(Ka*KIRa+Kb*KIRb+Kc*KIRc+Kd*KIRd)
なお、DBPFを使った時の各フィルタの分光透過特性は、図13に示すようになる。なお、フィルタ部の例としては、R+IR、G+IR、B+IR、C+IRとなる4種類のフィルタ部を使った例であるが、IRの部分が一定または互いに整数倍の関係となり、KaA+KbB+KcC+KdD≒0となるようにカラーフィルタが設計されていれば、各フィルタ部は、R+IR、G+IR、B+IR、C+IRに限られるものではない。
図20に、Bのフィルタ部とDBPF5を合わせた分光透過を示し、図21に、Gのフィルタ部とDBPF5を合わせた分光透過を示し、図22に、Bのフィルタ部とDBPF5を合わせた分光透過を示し、図23に、C(W)のフィルタ部とDBPF5を合わせた分光透過を示す。
各分光透過特性は、上述の各式に示すように、可視のR透過域、可視のG透過域、可視のB透過域、IR透過領域の4つの透過率を足し合わせたものになっている。このことから、4種類以上のフィルタの値から、各可視のR透過域、可視のG透過域、可視のB透過域、IR透過領域の信号値を計算できる。
次に、本発明の第5の実施の形態の撮像装置を説明する。本実施の形態の撮像装置は、本発明のフィルタの光学フィルタを第1のフィルタとなるDBPF5と第2のフィルタとなる赤外減光フィルタ(図示略)とから構成されている。本実施の形態におけるDBPF5は、単独で本発明の光学フィルタを構成するものではなく、第2のフィルタである赤外減光フィルタとの組み合わせにより光学フィルタが構成される。したがって、本発明のフィルタは、カラーフィルタと、第1のフィルタ(DBPF5)と、第2のフィルタ(赤外減光フィルタ)とから構成される。
第1のフィルタ(DBPF5)は、図24の透過率スペクトルのグラフに示すように可視光帯域(DBPF(VR))と上述の第2の波長帯域(DBPF(IR))に透過特性を有するとともに、可視光帯域(DBPF(VR))と第2の波長帯域(DBPF(IR))との透過率が略等しくなっている。
それに対しして第1のフィルタと組み合わせられる第2のフィルタの関儀減光フィルらは、例えば、図25の透過率スペクトルのグラフに示すように、可視光帯域の透過率が略一定なのに対して可視光帯域の長波長側の上述の第2の波長帯域における透過率が低くなっている。本実施の形態では、例えば、700nm弱の波長から波長が長くなるにつれて直線的に透過率が低下する構成となっている。
このような第1のフィルタと第2のフィルタとを組み合わせて光学フィルタとした場合の透過率は、図26の透過率スペクトルのグラフに示すように、上述の単独の光学フィルタと略同様の透過率スペクトルを有する。すなわち、第1のフィルタと第2のフィルタとを組み合わせることにより、可視光帯域と第2の波長帯域とに透過特性を有し、かつ、可視光帯域の透過率より第2の波長帯域の透過率が低く、例えば、60%以下、50%以下、40%以下、30%以下、25%以下となっている。このような光学フィルタを備える撮像装置においても、上述のような作用効果を奏することができる。また、光学フィルタを第1のフィルタと、第2のフィルタとから構成しているので、赤外光の透過率の調整を第2のフィルタを変更するだけで行うことが可能であり、DBPFを変更するより低コストで偏光が可能になる可能性がある。なお、図24〜図26において、横軸は波長(nm)であり、縦軸は透過率を上述のように割合で示したものである。
1 撮像センサ
2 センサ本体
3 カラーフィルタ
5 DBPF(光学フィルタ)
11 レンズ(光学系)
12 信号処理部(信号処理デバイス)

Claims (3)

  1. 各画素に受光素子が配置された撮像センサと、
    前記撮像センサ上に像を結ぶレンズを有する光学系と、
    可視光帯域における波長に応じた分光透過特性が互いに異なる複数種類のフィルタ部が所定配列で前記撮像センサの前記画素の配置に対応して配置されたカラーフィルタと、
    前記可視光帯域に透過特性を有し、可視光帯域の長波長側に隣接する第1の波長帯域に光を遮断する遮断特性を有し、かつ前記第1の波長帯域内の一部分である第2の波長帯域に透過特性を有し、前記第2の波長帯域の短波長側および長波長側に隣接する領域には前記遮断特性を有する光学フィルタと、
    前記撮像センサから出力される信号を処理して可視画像信号および赤外画像信号を出力可能な信号処理デバイスとを備え、
    前記カラーフィルタは、前記可視光帯域より長波長側で各色の前記フィルタ部の透過率が互いに近似する波長帯域である第3の波長帯域を備え、
    前記光学フィルタの前記第2の波長帯域の全域が、前記第3の波長帯域に含まれるように、前記光学フィルタの分光透過特性および前記カラーフィルタの各フィルタ部の分光透過特性が設定され、
    前記光学フィルタの前記第2の波長帯域の透過率が前記光学フィルタの前記可視光帯域の透過率より低くなっていることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記光学フィルタの前記第2の波長帯域の透過率が前記光学フィルタの前記可視光帯域の透過率の60%以下となっていることを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
  3. 前記光学フィルタは、
    前記可視光帯域および前記第2の波長帯域に透過特性を有する第1のフィルタと、
    前記可視光帯域に透過特性を有し、前記第2の波長帯域を含む前記第1の波長帯域に透過特性を有し、前記第1の波長帯の透過率が前記可視光帯域の透過率より低くなっている第2のフィルタとを備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の撮像装置。
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