JP6733846B1 - 表面処理鋼板、及び表面処理鋼板の製造方法 - Google Patents
表面処理鋼板、及び表面処理鋼板の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6733846B1 JP6733846B1 JP2020502716A JP2020502716A JP6733846B1 JP 6733846 B1 JP6733846 B1 JP 6733846B1 JP 2020502716 A JP2020502716 A JP 2020502716A JP 2020502716 A JP2020502716 A JP 2020502716A JP 6733846 B1 JP6733846 B1 JP 6733846B1
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steel sheet
- hydroxide
- layer
- vanadium
- oxide
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B32—LAYERED PRODUCTS
- B32B—LAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
- B32B15/00—Layered products comprising a layer of metal
- B32B15/01—Layered products comprising a layer of metal all layers being exclusively metallic
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C25—ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
- C25D—PROCESSES FOR THE ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PRODUCTION OF COATINGS; ELECTROFORMING; APPARATUS THEREFOR
- C25D9/00—Electrolytic coating other than with metals
- C25D9/04—Electrolytic coating other than with metals with inorganic materials
- C25D9/08—Electrolytic coating other than with metals with inorganic materials by cathodic processes
- C25D9/10—Electrolytic coating other than with metals with inorganic materials by cathodic processes on iron or steel
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Inorganic Chemistry (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Electrochemistry (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Metallurgy (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
Description
本願は、2018年11月29日に、日本に出願された特願2018−223492号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
電気亜鉛めっき鋼板の耐食性を向上させる方法としては、亜鉛めっき層のめっき量(目付量)を増加させることが考えられる。しかし、電気亜鉛めっき鋼板のめっき量を増大させると、加工性や溶接性が低下する。
このような技術によって得られた析出層には、通常、水酸化物が含まれる。例えば、特許文献5に記載の技術によって得られた表面処理鋼板の析出層の表面を、本発明者らがFT−IR法の反射法によって評価したところ、この析出層の表面において、酸化物を示す1600〜650cm−1のピーク面積に対する、水酸化物を示す3600cm−1のピーク面積の比が約0.4以上であった(表2−1及び表2−2の試験No.44及び試験No.45参照)。
そこで本発明者は、上記課題を解決するために、析出層の組成、特にバナジウムもしくはジルコニウムの水酸化物および酸化物に着目し鋭意研究した。その結果、驚くべきことに、加工部密着性は、酸化物に対する水酸化物の比率がある一定値以下に少ない場合に優れ、かつ、この水酸化物と酸化物の比率は平面耐食性には影響しないことを見出した。
前記鋼板の片面または両面に形成された金属亜鉛を含む析出層と、を備え、
前記析出層は、さらに、バナジウム酸化物、バナジウム水酸化物、ジルコニウム酸化物及びジルコニウム水酸化物からなる群から選択される一種以上を含み、
前記析出層の表面をFT−IR法の反射法によって測定して得られた赤外吸収スペクトルにおいて、酸化物を示す1600〜650cm−1のピーク面積S1に対する水酸化物を示す3600cm−1のピーク面積S2との比S2/S1が0以上0.3以下であることを特徴とする表面処理鋼板。
[2] 前記析出層に含まれる金属亜鉛量をa(g/m2)とし、前記析出層に含まれる前記バナジウム酸化物および前記バナジウム水酸化物の合計量、もしくは前記ジルコニウム酸化物および前記ジルコニウム水酸化物の合計量を金属換算でb(g/m2)としたとき、100b/(a+b)が0.1以上50以下であることを特徴とする、[1]に記載の表面処理鋼板。
[3] 前記析出層に含まれる金属亜鉛量をa(g/m2)とし、前記析出層に含まれる前記バナジウム酸化物および前記バナジウム水酸化物の合計量、もしくは前記ジルコニウム酸化物および前記ジルコニウム水酸化物の合計量を金属換算でb(g/m2)としたとき、100b/(a+b)が1.0以上20以下であることを特徴とする、[1]に記載の表面処理鋼板。
[4] 前記析出層の付着量が1.0g/m2以上50.0g/m2以下であることを特徴とする、[1]〜[3]の何れか一項に記載の表面処理鋼板。
[5] 前記析出層が、前記金属亜鉛を含む第1相と、バナジウム酸化物またはバナジウム水酸化物の少なくとも一方、もしくはジルコニウム酸化物またはジルコニウム水酸化物の少なくとも一方を含む第2相とを有し、
前記第1相が、前記鋼板の厚み方向に成長した複数のデンドライト状の柱状結晶相であり、前記第2相が、前記第1相の周囲に形成された非晶質相であることを特徴とする[1]〜[4]の何れか一項に記載の表面処理鋼板。
[6] 前記析出層の表面に1層以上の皮膜を有することを特徴とする[1]〜[5]の何れか一項に記載の表面処理鋼板。
[7] 陰極電解処理によって、鋼板の片面または両面に析出層を形成する工程と、
前記析出層を熱処理する工程と、
を備え、
陰極電解処理溶液が、亜鉛化合物と、バナジウム化合物またはジルコニウム化合物の少なくとも一方とを含み、
前記陰極電解処理溶液における、Vイオン濃度(g/l)またはZrイオン濃度(g/l)と、Znイオン濃度(g/l)との比が0.2〜0.9であり、
前記陰極電解処理溶液のpHが1.0〜4.0であり、
前記陰極電解処理の開始から終了までの間に、0.01秒以上の無通電時間を1回以上設け、
前記陰極電解処理の前記無通電時間における前記陰極電解処理溶液の流速を0.05m/秒以上5.00m/秒以下とし、
前記熱処理における前記析出層の最高温度を100℃以上350℃以下とし、
前記熱処理における平均昇温速度を40℃/秒以上とし、
前記熱処理において、前記析出層の温度が100℃以上の温度になってから前記析出層の冷却を開始するまでの間に、0.5秒以上5秒以内の無加熱時間を設ける
ことを特徴とする表面処理鋼板の製造方法。
FT−IR法の反射法による測定は、原則的に、析出層の表面を測定する。また、測定方法としては、原則的に、高感度反射法(RAS法:Reflection Absorption Spectrometry)とする。しかし、析出層表面に塗膜などの皮膜が付与されている場合に、塗膜を除去して析出層の表面を高感度反射法によって測定することが困難な場合がある。この場合は、析出層の断面をCP(クロスセクションポリッシャ)加工などで切り出したのち、EPMAなど一般的に知られている元素分析装置により、塗膜などの皮膜に由来する炭素を含まない層を析出層として特定し、当該析出層をFT−IR法の顕微反射法によって測定するとよい。
また、当然ながら、本実施形態に係る表面処理鋼板の析出層が、バナジウム化合物(バナジウム酸化物または水酸化物の少なくとも一方)及びジルコニウム化合物(ジルコニウム酸化物または水酸化物の少なくとも一方)の両方を含有してもよい。バナジウム化合物及びジルコニウム化合物は、上述のように、表面処理鋼板の加工部耐食性及び平面耐食性に関して同様の作用効果を奏する。また、バナジウム化合物及びジルコニウム化合物が互いの作用効果を阻害することはない。析出層がバナジウム化合物及びジルコニウム化合物の両方を含有する場合も、S2/S1は上述の手順で測定することができる。析出層が、バナジウム化合物及びジルコニウム化合物の両方を含有する場合、析出層の第2相が、バナジウム酸化物またはバナジウム水酸化物の少なくとも一方、及びジルコニウム酸化物またはジルコニウム水酸化物の少なくとも一方を含む形態であってもよい。
本実施形態の表面処理鋼板は、鋼板の片面または両面に、亜鉛化合物と、バナジウム化合物もしくはジルコニウム化合物を含む溶液を用いて、陰極電解処理により析出層を形成し、その後、析出層を熱処理する方法によって製造できる。具体的には、本実施形態に係る表面処理鋼板の製造方法は、陰極電解処理によって、鋼板の片面または両面に析出層を形成する工程と、析出層を熱処理する工程と、を備え、陰極電解処理溶液が、亜鉛化合物と、バナジウム化合物またはジルコニウム化合物の少なくとも一方とを含み、陰極電解処理溶液における、Vイオン濃度(g/l)またはZrイオン濃度(g/l)と、Znイオン濃度(g/l)との比が0.2〜0.9であり、陰極電解処理溶液のpHが1.0〜4.0であり、陰極電解処理の開始から終了までの間に、1回以上の無通電時間を設け、陰極電解処理の無通電時間における処理液の流速を0.05m/秒以上5.00m/秒以下とし、熱処理における析出層の最高温度を100℃以上350℃以下とし、熱処理における平均昇温速度を40℃/秒以上とし、熱処理において、析出層の温度が100℃以上の温度になってから析出層の冷却を開始するまでの間に、0.5秒以上5秒以内の無加熱時間を設ける。
さらに、陰極電解処理により析出層を形成する際には、陰極電解処理の開始から終了までの間に、0.01秒以上の無通電時間を1回以上設け、陰極電解処理の無通電時間における陰極電解処理溶液の流速を0.05m/秒以上5.00m/秒以下とする必要がある。陰極電解処理の開始とは、鋼板への最初の通電を開始したときである。陰極電解処理の終了とは、鋼板への最後の通電を終了したときである。無通電時間とは、鋼板と陰極電解処理溶液との間に電圧を印加していない期間のことである。無通電時間を1回含む陰極電解処理とは、換言すると、通電を2回に分けて行う陰極電解処理のことである。陰極電解処理溶液の流速とは、陰極電解処理溶液と鋼板との間の相対流速のことである。
本発明者らは、陰極電解処理溶液に無通電時間を設け、この無通電時間において溶液を所定範囲の流速で流すことにより、水酸化物の生成を一層抑制する効果が得られることを知見した。これは、析出層の形成の進展(即ちデンドライト成長)に伴い、鋼板の表面近傍において溶液のpHが上昇するからであると推定される。デンドライト成長を停止させ、この間に溶液を流動させることにより、pHの局所的な上昇が解消され、水酸化物の生成が抑制されていると推定される。
本発明者らは、実験の結果、0.01秒以上の無通電時間を1回以上設け、無通電時間における陰極電解処理溶液の流速を0.05m/秒以上5.00m/秒以下と規定した。0.01秒以上の無通電時間を設けなかった場合、たとえ通電時間中に溶液が流れていたとしても、pH上昇が十分解消されないこととなる。また、無通電時間における陰極電解処理溶液の流速が0.05m/秒未満であった場合、無通電時間を設けなかった場合と同様の結果となる。一方、無通電時間における陰極電解処理溶液の流速が5.00m/秒超であった場合、析出層の溶解が大きくなるため不適となる。
本発明ではこの装置を2つ以上つなげて使用する等で2回以上陰極電解処理を実施し、その間で無通電での時間と流速を制御している。
鋼板としては、JIS G 3141記載の一般冷延鋼板の絞り用であるSPCDで板厚0.8mmのものを用いた。
まず、ZnイオンおよびVイオンを含む溶液と、ZnイオンおよびZrイオンを含む溶液、さらに一部の溶液(溶液32〜34)にはFeイオンをさらに含む溶液を作製した。これら溶液は硫酸の中に、硫酸Znと、酸化バナジルもしくは硝酸ジルコニル(溶液32〜34にはさらに硫酸鉄)を混合することで作製した。溶液1〜34の詳細は表1に示すとおりである。なお表1中の溶液組成(各イオンの質量(g/l))は、使用した硫酸Zn、酸化バナジル、硝酸ジルコニル、硫酸鉄の質量から換算した。また析出層の成分はこれらの溶液成分の量によって調整した。溶液のpHは硫酸の量と水酸化Naの量で調整した。
更に、析出層中の各成分は、析出層を溶解後の溶液中のZn量、V量及びZr量をICP発光分光分析法によって測定することで求めた。
表面処理鋼板から切り出した評価用サンプルを、エリクセン試験機で9mm張出し加工した後、加工が施された張出し凸部の外側を粘着テープ(ニチバン(株):商品名セロテープ(登録商標))を用いてテープ剥離試験を行った。試験後の析出層の剥離状態を観察し、張出し凸部の頭頂部部分の析出層の剥離率を求め、以下の基準で加工部密着性の評価を行った。なお、評価「2」以上を合格とした。
4:剥離なし
3:剥離率10%未満
2:剥離率10%以上50%未満
1:剥離率50%以上
JIS Z 2371に記載されている塩水噴霧試験方法に準じて、雰囲気温度35℃で、5%のNaCl水溶液を、表面処理鋼板から切り出した評価用サンプル(エッジおよび裏面はテープシール)に吹き付け、12時間後の非シール部分の白錆発生面積率を目視で観察して測定し、以下の基準で評価し「2」以上を合格とした。白錆発生面積率とは、観察部位の面積に対する白錆発生部位の面積の百分率である。
4:白錆発生なし
3:白錆発生面積率10%未満
2:白錆発生面積率10%以上、50%未満
1:白錆発生面積率50%以上
表面処理鋼板から切り出した評価用サンプルに塗料(関西ペイント株式会社製、アミラック♯1000)をバーコート塗布し、140℃で20分間焼付を行い、乾燥膜厚で25μmの皮膜を形成した。得られた塗装板を沸騰水に30分浸漬後、常温の室内に24時間放置した。その後、サンプルに対して1mm角100個の碁盤目をNTカッターで切り入れ、これをエリクセン試験機で7mm押し出した後、この押し出し凸部に粘着テープによる剥離テストを行い、以下の基準にて塗装密着性を評価し「2」以上を合格とした。
4:剥離無し
3:剥離個数1個以上、10個未満
2:剥離個数10個以上、50個未満
1:剥離個数50個以上
表面処理鋼板から切り出した評価用サンプル(エッジおよび裏面はテープシール)に対して、カッターナイフを用い、下地の鋼板まで達する力で「X」の形に疵をつけた上で、上記「平面耐食性」と同様の塩水噴霧試験により疵部耐食性を評価した。疵部耐食性は疵部の赤錆発生有無により以下の基準にて評価し「2」以上を合格とした。
2:赤錆発生5%未満
1:赤錆発生5%以上
加圧力1.96kN、通電時間12サイクル/50Hzとして、適正電流範囲を測定した。使用した電極はCr-Cuとした。適正電流範囲の下限値はボタン径が4√t(tは表面処理鋼板の板厚(mm))以上を確保する電流値とし、上限値は塵が発生する電流値とした。求めた適正電流上限値より0.5kA低い電流値でスポット溶接し、50打点毎にボタン径を測定した。ボタン径は、溶接された2枚の鋼板を引き剥がし、片側の鋼板に残ったボタン径を測定して得た。ボタン径が4√t未満または無通電が発生した打点数より50打点を差し引いた打点数を連続打点数とし、以下の基準にて溶接性(連続打点性)を評価し「2」以上を合格とした。
3:連続打点数50打点以上、100打点未満
2:連続打点数2打点以上、50打点未満
1:連続打点数1打点以下
試験No.58は、1回の通電で陰極電解処理を行ったので、無通電時間が存在しなかった例である。析出層の酸化物と水酸化物の比率(S2/S1)を十分に下げることができず、加工部密着性及び塗装密着性が不十分となった。
試験No.59は、無通電時間における溶液の流速が大きすぎたので、めっきの溶解が大きくなり、製造段階における品質制御ができず、不適であった。
Claims (7)
- 鋼板と、
前記鋼板の片面または両面に形成された金属亜鉛を含む析出層と、を備え、
前記析出層は、さらに、バナジウム酸化物、バナジウム水酸化物、ジルコニウム酸化物及びジルコニウム水酸化物からなる群から選択される一種以上を含み、
前記析出層の表面をFT−IR法の反射法によって測定して得られた赤外吸収スペクトルにおいて、酸化物を示す1600〜650cm−1のピーク面積S1に対する水酸化物を示す3600cm−1のピーク面積S2との比S2/S1が0以上0.3以下であることを特徴とする表面処理鋼板。 - 前記析出層に含まれる金属亜鉛量をa(g/m2)とし、前記析出層に含まれる前記バナジウム酸化物および前記バナジウム水酸化物の合計量、もしくは前記ジルコニウム酸化物および前記ジルコニウム水酸化物の合計量を金属換算でb(g/m2)としたとき、100b/(a+b)が0.1以上50以下であることを特徴とする、請求項1に記載の表面処理鋼板。
- 前記析出層に含まれる金属亜鉛量をa(g/m2)とし、前記析出層に含まれる前記バナジウム酸化物および前記バナジウム水酸化物の合計量、もしくは前記ジルコニウム酸化物および前記ジルコニウム水酸化物の合計量を金属換算でb(g/m2)としたとき、100b/(a+b)が1.0以上20以下であることを特徴とする、請求項1に記載の表面処理鋼板。
- 前記析出層の付着量が1.0g/m2以上50.0g/m2以下であることを特徴とする、請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の表面処理鋼板。
- 前記析出層が、前記金属亜鉛を含む第1相と、バナジウム酸化物またはバナジウム水酸化物の少なくとも一方、もしくはジルコニウム酸化物またはジルコニウム水酸化物の少なくとも一方を含む第2相とを有し、
前記第1相が、前記鋼板の厚み方向に成長した複数のデンドライト状の柱状結晶相であり、前記第2相が、前記第1相の周囲に形成された非晶質相であることを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の表面処理鋼板。 - 前記析出層の表面に1層以上の皮膜を有することを特徴とする請求項1〜請求項5の何れか一項に記載の表面処理鋼板。
- 陰極電解処理によって、鋼板の片面または両面に析出層を形成する工程と、
前記析出層を熱処理する工程と、
を備え、
陰極電解処理溶液が、亜鉛化合物と、バナジウム化合物またはジルコニウム化合物の少なくとも一方とを含み、
前記陰極電解処理溶液における、Vイオン濃度(g/l)またはZrイオン濃度(g/l)と、Znイオン濃度(g/l)との比が0.2〜0.9であり、
前記陰極電解処理溶液のpHが1.0〜4.0であり、
前記陰極電解処理の開始から終了までの間に、0.01秒以上の無通電時間を1回以上設け、
前記陰極電解処理の前記無通電時間における前記陰極電解処理溶液の流速を0.05m/秒以上5.00m/秒以下とし、
前記熱処理における前記析出層の最高温度を100℃以上350℃以下とし、
前記熱処理における平均昇温速度を40℃/秒以上とし、
前記熱処理において、前記析出層の温度が100℃以上の温度になってから前記析出層の冷却を開始するまでの間に、0.5秒以上5秒以内の無加熱時間を設ける
ことを特徴とする表面処理鋼板の製造方法。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018223492 | 2018-11-29 | ||
JP2018223492 | 2018-11-29 | ||
PCT/JP2019/044700 WO2020110750A1 (ja) | 2018-11-29 | 2019-11-14 | 表面処理鋼板、及び表面処理鋼板の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP6733846B1 true JP6733846B1 (ja) | 2020-08-05 |
JPWO2020110750A1 JPWO2020110750A1 (ja) | 2021-02-15 |
Family
ID=70853145
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020502716A Active JP6733846B1 (ja) | 2018-11-29 | 2019-11-14 | 表面処理鋼板、及び表面処理鋼板の製造方法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6733846B1 (ja) |
WO (1) | WO2020110750A1 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0762589A (ja) * | 1993-08-27 | 1995-03-07 | Nkk Corp | Zn−Cr系合金めっき鋼板の製造方法 |
WO2012133671A1 (ja) * | 2011-03-29 | 2012-10-04 | 新日本製鐵株式会社 | 表面処理鋼板及びその製造方法 |
-
2019
- 2019-11-14 JP JP2020502716A patent/JP6733846B1/ja active Active
- 2019-11-14 WO PCT/JP2019/044700 patent/WO2020110750A1/ja active Application Filing
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0762589A (ja) * | 1993-08-27 | 1995-03-07 | Nkk Corp | Zn−Cr系合金めっき鋼板の製造方法 |
WO2012133671A1 (ja) * | 2011-03-29 | 2012-10-04 | 新日本製鐵株式会社 | 表面処理鋼板及びその製造方法 |
JP2013108183A (ja) * | 2011-03-29 | 2013-06-06 | Nippon Steel & Sumitomo Metal Corp | 表面処理鋼板の製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPWO2020110750A1 (ja) | 2021-02-15 |
WO2020110750A1 (ja) | 2020-06-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2020169388A (ja) | 溶接性及び加工部耐食性に優れた亜鉛合金めっき鋼材及びその製造方法 | |
WO2014178396A1 (ja) | Niめっき鋼板及びNiめっき鋼板の製造方法 | |
CN104136650A (zh) | 热压用钢板、其制造方法和使用该热压用钢板的热压部件的制造方法 | |
Karakurkchi et al. | Functional properties of multicomponent galvanic alloys of iron with molybdenum and tungsten | |
CN103108988A (zh) | 容器用钢板及其制造方法 | |
JP6806152B2 (ja) | Sn系合金めっき鋼板 | |
Darband et al. | Zn–Ni Electrophosphating on galvanized steel using cathodic and anodic electrochemical methods | |
JP5334499B2 (ja) | 塗装密着性に優れた表面処理金属板およびその製造方法 | |
Chen et al. | A newly designed NiP duplex coating on friction stir welding joint of 6061-T6 aluminum | |
JP6112268B1 (ja) | 表面処理鋼板 | |
JP5130080B2 (ja) | リン酸塩処理電気亜鉛めっき鋼板 | |
JP6733846B1 (ja) | 表面処理鋼板、及び表面処理鋼板の製造方法 | |
KR102074773B1 (ko) | Fe-X 플래쉬전기도금용액 및 이를 이용한 용융아연도금강판의 제조방법 및 그 방법에 의해 제조된 용융아연도금강판 | |
JP2014234520A (ja) | 亜鉛系電気めっき鋼板の製造方法 | |
JP2011111633A (ja) | 亜鉛系複合電気めっき鋼板の製造方法 | |
EP3255180B1 (en) | Method of manufacturing a chemically treated sn plated steel sheet | |
CA3006141A1 (en) | Compositionally modulated zinc-iron multilayered coatings | |
JP2013185199A (ja) | 亜鉛系電気めっき鋼板およびその製造方法 | |
JP5119864B2 (ja) | リン酸塩処理亜鉛系めっき鋼板及びその製造方法 | |
EP3412799A1 (en) | Compositionally modulated zinc-iron multilayered coatings | |
JP2009256699A (ja) | 化成処理鋼材の製造方法、有機樹脂被覆鋼材および表面処理設備 | |
JP2006057149A (ja) | 耐食性及び耐黒変性に優れたリン酸塩処理亜鉛めっき鋼板 | |
JP2011236471A (ja) | 複合電気亜鉛めっき鋼板及びその製造方法 | |
Halder et al. | Investigation of the Degreasing Process to Improve Adhesion Between Oxidized Galvannealed Coating and Electroplated Nickel | |
JP2014114503A (ja) | 亜鉛系電気めっき鋼板およびその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200120 |
|
A871 | Explanation of circumstances concerning accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871 Effective date: 20200120 |
|
A975 | Report on accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005 Effective date: 20200214 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200317 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20200609 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20200622 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6733846 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |