JP6732973B2 - 物理媒体を利用した情報提供システム及び情報提供方法 - Google Patents

物理媒体を利用した情報提供システム及び情報提供方法 Download PDF

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Description

本発明は、商品や広告紙媒体等の物品性(物品としての性質)や物体性(物体としての性質)を有する各種の物理媒体を利用して、所定の情報を提供する物理媒体を利用した情報提供システム及び情報提供方法に関する。
[NFC]
近年、近距離無線通信技術の一種として、NFC(Near Field Communication)なる国際標準規格に基づく技術(以下、単に「NFC」という。)が提案され、応用されてきている。このNFCは、非接触ICカードの上位互角性を有すると共に、NFCを搭載した機器同士が双方向に通信可能なことから、多方面での活用が期待されている。
[NFCを利用した発明]
そして、NFCを利用したネットワーク(通信網)に関する発明としては、例えば、特許文献1又は特許文献2に記載の発明が提案されている。特許文献1の発明は、受取人に商品を選択してもらう形態のインターネットショッピングに関し、送り主が贈答品の金額として指定した贈答金額を受取人に知られないようにすることを課題としている(要約参照)。具体的には、特許文献1の発明は、例えば、ギフトカードに、贈答品の金額に対応する(金額表示ではない)金額コードを表示することで、ギフトカードの受取人に対して、贈答品の金額を秘匿して直接表示しないようにする一方で、受取人がその金額コードをスマートフォン等の端末に入力することで、その金額コードに対応する価格帯の商品群を端末に表示し、受取人が、その商品群から所望の商品を選択できるようにしている(図8及び段落0075参照)。また、このギフトカードは、NFCタグを埋め込み、受取人が端末でNFCタグを読み取ることで、金額コードを入力するためのホームページを受取人の端末に表示することもある(図10及び段落0083参照)。
また、特許文献2の発明は、実物の製品など実世界から得られた情報を、簡素な操作によりソーシャル・メディアに入出力することを課題としている。具体的には、特許文献2の発明は、ユーザーがNFCタグに情報端末をかざすと、NFCアプリケーションは、NFC読取器を介してNFCタグから情報を読み取り、ユーザーが製品に対して示した興味や関心をソーシャル・ネットワーク内で伝搬するための製品ページを表示する。これにより、ユーザーは、実世界から取り出した情報を用いて、製品101に対して示した興味や関心をソーシャル・ネットワーク上のコミュニティーに伝搬することができる(以上、要約、並びに、図1及び段落0052参照)。具体的には、特許文献2の発明では、NFCタグは、製品に関する情報を記憶部に格納しており(段落0045)、情報端末によりNFCタグの情報を読み取ると、情報端末が所定の処理を行うようになっている(段落0051)。
特開2015−158784号公報 特開2014−092934号公報
[NFCを利用した発明の限界]
しかし、特許文献1の発明では、NFCに格納する情報は、(図10及び段落0083の説明からは具体的内容が明らかではないが)特定のギフトカードの贈答金額に対応する金額コードを入力するためのホームページに端末が自動的にアクセスするための情報(例えば、NFCの読み取り動作をイベントとしてそのような処理を自動実行するプログラム)と推察することができる。そして、特許文献1の発明は、NFCを読み取ることで、端末に所定のコンテンツ(特許文献1の場合は、金額コードを入力するための入力フォームを有するホームページと推測される)を表示するが、特許文献1の発明が意図する処理は、この時点で完結する。また、特許文献2の発明では、NFCに格納する情報は、(図1及び段落0045等の説明からは具体的な内容が明らかではないが)製品に関して何らかの処理を情報端末に実行させるための情報と推察することができる。そして、特許文献2の発明は、NFCを読み取ることで、情報端末に所定の処理を実行させるが、特許文献2の発明が意図する処理も、この時点で完結する。
このように、従来のNFCを利用した発明は、NFCに格納した所定の情報に基づき、NFCの読取動作を起点(イベント)として対応する所定の処理(特許文献1の発明、及び、特許文献2の発明では、端末への表示処理)を実行するだけである。
[NFCを利用した新技術の着想]
そして、本発明者は、近年注目度が高まりつつある上記NFCを利用して、従来の情報ネットワークとは異なる観点から、新規な発想の情報ネットワークを構築することができないかと考え、鋭意の調査及び研究開発を重ねて、本発明に関する着想の一部を得た。
[ブックマーク機能]
一方、インターネット上にあるウエブサイトを閲覧するためのウエブブラウザの一機能として、ブックマークと呼ばれる機能(以下、単に「ブックマーク機能」という。)がある。このブックマーク機能は、ウエブブラウザによりアクセスした任意のウエブサイトの特定のウエブページについて、そのウエブページのURLをウエブブラウザに登録しておき、以降、そのブックマークのURL(正確には、そのURLに対応するウエブサイトのトップページのページ名等)をクリックするだけで、そのウエブページに瞬時にアクセスできるようにする機能である。このブックマーク機能により、ウエブブラウザのユーザーは、再アクセスしたいウエブサイトを収集しておき、必要に応じて、任意のウエブサイトの所望のウエブページに瞬時にアクセスして、そのコンテンツを閲覧することが容易になる。
このように、従来のブックマーク機能は、あくまで、インターネット上に仮想的に設けられたウエブサイトという存在(例えば、インターネット上の仮想店舗であるオンラインショップのウエブサイトや、インターネット上の仮想的に設けられた特定商品の製造会社のウエブサイト等)へのアクセスを容易にする技術である。
[NFC等のID技術とブックマーク機能との融合による新技術]
ここで、本発明者は、従来のブックマーク機能を、仮想的な存在ではなく物理的な存在としての有体物、例えば、ユーザーが興味のある特定の商品自体や、ユーザーが関心のある特定の実店舗等の有体物に関連付けることができないかと考え、そのようなことを可能にする技術について鋭意の研究開発を重ねた。一方で、本発明者は、上記のNFCを利用した新規な発想の情報ネットワークの構築のために、従来のブックマーク機能の発想を応用することができないかと考え、そのようなことを可能にする技術について鋭意の研究開発を重ねた。その結果、本発明者は、本発明に係る物理媒体を利用した情報提供システムに想到した。
[発明の新規な課題]
そこで、本発明は、商品等の物品性(物品としての性質)や物体性(物体としての性質)を有する各種の物理媒体を利用して、当該物理媒体に固有の情報(以下、「物理媒体固有情報」という。)や、当該物理媒体と関連する情報(以下、「物理媒体関連情報」という。)や、当該物理媒体とは無関係だが当該物理媒体が配置される地理的情報や位置情報に固有の情報又は関連する情報(以下、「物理媒***置情報」という。)等、物理媒体に紐付けることが可能な各種の所定の情報(以下、「物理媒体紐付け情報」という。)を提供することで、物理媒体を中心とした情報システムや情報ネットワークを構築し、また、物理媒体の物品性や物体性を利用した有益な情報提供サービスを構築することができる、物理媒体を利用した情報提供システム及び情報提供方法の提供を課題とする。
また、本発明は、物理世界の任意の場所のオブジェクトを実際に体験したときに、そのオブジェクトのID(ローカルID又はノードID)をその場で記録するだけで、そのオブジェクトの情報を、別の場所で、相当の時間が経過したときでも、確実かつ効果的に呼び出して確認することができる物理媒体を利用した情報提供システム及び情報提供方法の提供を課題とする。
また、本発明は、物理世界の任意のオブジェクトに対応してノードを付与し、かつ、ノード間をエッジによりリンクすると共に、ノード及びエッジにそれぞれ任意の属性を付与することで、主語と述語と目的語とにより構成される表現に対応する構造のデータ構造を、2つのノード及びエッジにより構成することができる物理媒体を利用した情報提供システム及び情報提供方法の提供を課題とする。
上記課題の解決のため、本発明の第1の観点に係る情報提供システムは、異なる属性を有する複数種類のオブジェクトに割り当てられる1種類のIDであって、前記オブジェクトを識別するための一意の識別子であるローカルIDを、前記オブジェクトごとに割り当てて発行する機能をコンピュータに実現させるローカルID発行手段と、前記オブジェクトごとに発行したローカルIDを、当該オブジェクトに固有の属性情報のURIに関連付けてデータベースに格納すると共に、前記URIとして、前記データベースに、外部のシステムに係るURIである外部URIを少なくとも格納する第1の格納機能をコンピュータに実現させる第1の格納手段と、情報閲覧者が、情報閲覧用のコンピュータ装置である情報閲覧者端末のID読取手段により、前記オブジェクトのローカルIDを読み取ったときに、そのローカルIDを、その情報閲覧者に関連付けて、前記データベースに格納する第2の格納機能をコンピュータに実現させる第2の格納手段と、前記データベースに格納された前記ローカルID及び前記URIに基づき、前記ローカルIDごとに前記URIへのリンクを付与すると共に、情報閲覧者が前記ID読取手段により読み取ったローカルIDに関連付けたURIに係るタイトルを、その情報閲覧者の情報閲覧者端末に表示する第1の表示機能をコンピュータに実現させる第1の表示手段と、前記情報閲覧者が、前記情報閲覧者端末に表示されたオブジェクトのURIのリンクを選択実行することで、その情報閲覧者端末に、そのオブジェクトに固有の属性情報を表示する第2の表示機能をコンピュータに実現させる第2の表示手段とを備える。
また、本発明の第2の観点に係る情報提供システムは、異なる属性を有する複数種類のオブジェクトに割り当てられる1種類のIDであって、前記オブジェクトを識別するための一意の識別子であるローカルIDを、前記オブジェクトごとに割り当てて発行する機能をコンピュータに実現させるローカルID発行手段と、前記オブジェクトごとに発行したローカルIDを、当該オブジェクトに固有の属性情報のURIに関連付けてデータベースに格納する第1の格納機能をコンピュータに実現させる第1の格納手段と、情報閲覧者が、情報閲覧用のコンピュータ装置である情報閲覧者端末により、初回に前記データベースにアクセスしたときに、その情報閲覧者に固有のゲストキーを付与すると共に、当該ゲストキーをその情報閲覧者に関連付けて前記データベースに格納するゲストキー格納機能をコンピュータに実現させるゲストキー格納手段と、前記ゲストキーが関連付けられた情報閲覧者が、前記情報閲覧者端末のID読取手段により、前記オブジェクトのローカルIDを読み取ったときに、そのローカルIDを、その情報閲覧者のゲストキーを参照して、その情報閲覧者に関連付けて、前記データベースに格納する第2の格納機能をコンピュータに実現させる第2の格納手段と、前記データベースに格納された前記ローカルID及び前記URIに基づき、前記ローカルIDごとに前記URIへのリンクを付与すると共に、情報閲覧者が前記ID読取手段により読み取ったローカルIDに関連付けたURIに係るタイトルを、その情報閲覧者の情報閲覧者端末に表示する第1の表示機能をコンピュータに実現させる第1の表示手段と、前記情報閲覧者が、前記情報閲覧者端末に表示されたオブジェクトのURIのリンクを選択実行することで、その情報閲覧者端末に、そのオブジェクトに固有の属性情報を表示する第2の表示機能をコンピュータに実現させる第2の表示手段とを備える。
また、本発明の第3の観点に係る情報提供システムは、異なる属性を有する複数種類のオブジェクトに割り当てられる1種類のIDであって、前記オブジェクトを識別するための一意の識別子であるローカルIDを、前記オブジェクトごとに割り当てて発行する機能をコンピュータに実現させるローカルID発行手段と、前記オブジェクトごとに発行したローカルIDを、当該オブジェクトに固有の属性情報のURIに関連付けてデータベースに格納する第1の格納機能をコンピュータに実現させる第1の格納手段と、情報閲覧者が、情報閲覧用のコンピュータ装置である情報閲覧者端末のID読取手段により、前記オブジェクトのローカルIDを読み取って前記データベースに初回にアクセスしてログインしたときに、その情報閲覧者に固有の第1のテーブルを作成すると共に、そのローカルIDをその第1のテーブルに格納し、その情報閲覧者が、2回目以降に前記データベースにアクセスしてログインしたときに、その情報閲覧者に固有の前記第1のテーブルに格納した前記ローカルIDを、その情報閲覧者に固有のオーナーIDとしてその第1のテーブルに格納し、その情報閲覧者をオーナーとして一意に識別する識別機能をコンピュータに実現させる識別手段と、前記第1のテーブルが作成された情報閲覧者が、前記情報閲覧者端末のID読取手段により、前記オブジェクトのローカルIDを読み取ったときに、そのローカルIDを、その情報閲覧者に関連付けて、前記データベースに格納する第2の格納機能をコンピュータに実現させる第2の格納手段と、前記データベースに格納された前記ローカルID及び前記URIに基づき、前記ローカルIDごとに前記URIへのリンクを付与すると共に、情報閲覧者が前記ID読取手段により読み取ったローカルIDに関連付けたURIに係るタイトルを、その情報閲覧者の情報閲覧者端末に表示する第1の表示機能をコンピュータに実現させる第1の表示手段と、前記情報閲覧者が、前記情報閲覧者端末に表示されたオブジェクトのURIのリンクを選択実行することで、その情報閲覧者端末に、そのオブジェクトに固有の属性情報を表示する第2の表示機能をコンピュータに実現させる第2の表示手段とを備える。
また、本発明の第1の観点に係る情報提供方法は、異なる属性を有する複数種類のオブジェクトに割り当てられる1種類のIDであって、前記オブジェクトを識別するための一意の識別子であるローカルIDを、前記オブジェクトごとに割り当てて発行する処理をコンピュータに実行させるローカルID発行手順と、前記オブジェクトごとに発行したローカルIDを、当該オブジェクトに固有の属性情報のURIに関連付けてデータベースに格納すると共に、前記URIとして、前記データベースに、外部のシステムに係るURIである外部URIを少なくとも格納する第1の格納処理をコンピュータに実行させる第1の格納手順と、情報閲覧者が、情報閲覧用のコンピュータ装置である情報閲覧者端末のID読取手段により、前記オブジェクトのローカルIDを読み取ったときに、そのローカルIDを、その情報閲覧者に関連付けて、前記データベースに格納する第2の格納処理をコンピュータに実行させる第2の格納手順と、前記データベースに格納されたローカルID及び前記URIに基づき、前記ローカルIDごとに前記URIへのリンクを付与すると共に、情報閲覧者が前記ID読取手段により読み取ったローカルIDに関連付けたURIに係るタイトルを前記情報閲覧者の情報閲覧者端末に表示する第1の表示処理をコンピュータに実行させる第1の表示手順と、前記情報閲覧者が、前記情報閲覧者端末に表示されたオブジェクトのURIのリンクを選択実行することで、その情報閲覧者端末に、そのオブジェクトに固有の属性情報を表示する第2の表示処理をコンピュータに実行させる第2の表示手順とを備える。
また、本発明の第2の観点に係る情報提供方法は、異なる属性を有する複数種類のオブジェクトに割り当てられる1種類のIDであって、前記オブジェクトを識別するための一意の識別子であるローカルIDを、前記オブジェクトごとに割り当てて発行する処理をコンピュータに実行させるローカルID発行手順と、前記オブジェクトごとに発行したローカルIDを、当該オブジェクトに固有の属性情報のURIに関連付けてデータベースに格納する第1の格納処理をコンピュータに実行させる第1の格納手順と、情報閲覧者が、情報閲覧用のコンピュータ装置である情報閲覧者端末により、初回に前記データベースにアクセスしたときに、その情報閲覧者に固有のゲストキーを付与すると共に、当該ゲストキーをその情報閲覧者に関連付けて前記データベースに格納するゲストキー格納処理をコンピュータに実行させるゲストキー格納手順と、前記ゲストキーが関連付けられた情報閲覧者が、前記情報閲覧者端末のID読取手段により、前記オブジェクトのローカルIDを読み取ったときに、そのローカルIDを、その情報閲覧者のゲストキーを参照して、その情報閲覧者に関連付けて、前記データベースに格納する第2の格納処理をコンピュータに実行させる第2の格納手順と、前記データベースに格納された前記ローカルID及び前記URIに基づき、前記ローカルIDごとに前記URIへのリンクを付与すると共に、情報閲覧者が前記ID読取手段により読み取ったローカルIDに関連付けたURIに係るタイトルを、その情報閲覧者の情報閲覧者端末に表示する第1の表示処理をコンピュータに実行させる第1の表示手順と、前記情報閲覧者が、前記情報閲覧者端末に表示されたオブジェクトのURIのリンクを選択実行することで、その情報閲覧者端末に、そのオブジェクトに固有の属性情報を表示する第2の表示処理をコンピュータに実行させる第2の表示手順とを備える。
また、本発明の第3の観点に係る情報提供方法は、異なる属性を有する複数種類のオブジェクトに割り当てられる1種類のIDであって、前記オブジェクトを識別するための一意の識別子であるローカルIDを、前記オブジェクトごとに割り当てて発行する処理をコンピュータに実行させるローカルID発行手順と、前記オブジェクトごとに発行したローカルIDを、当該オブジェクトに固有の属性情報のURIに関連付けてデータベースに格納する第1の格納処理をコンピュータに実行させる第1の格納手順と、情報閲覧者が、情報閲覧用のコンピュータ装置である情報閲覧者端末のID読取手段により、前記オブジェクトのローカルIDを読み取って前記データベースに初回にアクセスしてログインしたときに、その情報閲覧者に固有の第1のテーブルを作成すると共に、そのローカルIDをその第1のテーブルに格納し、その情報閲覧者が、2回目以降に前記データベースにアクセスしてログインしたときに、その情報閲覧者に固有の前記第1のテーブルに格納した前記ローカルIDを、その情報閲覧者に固有のオーナーIDとしてその第1のテーブルに格納し、その情報閲覧者をオーナーとして一意に識別する識別処理をコンピュータに実行させる識別手順と、前記第1のテーブルが作成された情報閲覧者が、前記情報閲覧者端末のID読取手段により、前記オブジェクトのローカルIDを読み取ったときに、そのローカルIDを、その情報閲覧者に関連付けて、前記データベースに格納する第2の格納処理をコンピュータに実行させる第2の格納手順と、前記データベースに格納された前記ローカルID及び前記URIに基づき、前記ローカルIDごとに前記URIへのリンクを付与すると共に、情報閲覧者が前記ID読取手段により読み取ったローカルIDに関連付けたURIに係るタイトルを、その情報閲覧者の情報閲覧者端末に表示する第1の表示処理をコンピュータに実行させる第1の表示手順と、前記情報閲覧者が、前記情報閲覧者端末に表示されたオブジェクトのURIのリンクを選択実行することで、その情報閲覧者端末に、そのオブジェクトに固有の属性情報を表示する第2の表示処理をコンピュータに実行させる第2の表示手順とを備える。
なお、本発明に係る物理媒体を利用した情報提供システムは、以下の発明として把握することもできる。
即ち、まず、本発明に係る物理媒体を利用した情報提供システムは、特定の場所に属する特定の物体を識別するための一意の識別子であるローカルIDを、その特定の物体に外部から読取り自在に付与するID付与機能をコンピュータに実現させるID付与手段と、
前記特定の場所に属する特定の物体に固有の情報である主情報を、その特定の物体に付与した前記ローカルIDに関連付けてデータベースの主情報格納領域に格納する主情報格納機能をコンピュータに実現させる主情報格納手段と、
情報閲覧用のコンピュータ装置である情報閲覧者端末のID読取手段により、前記特定の物体のローカルIDを読み取ったときに、そのローカルIDを、その情報閲覧者端末の使用者に利用者IDに関連付けて、前記データベースの閲覧履歴格納領域に格納する閲覧履歴格納機能をコンピュータに実現させる閲覧管理手段と、
前記情報閲覧者端末が前記特定の物体のローカルIDを読み取った時刻である閲覧時刻を、そのローカルIDと関連付けて前記データベースの閲覧履歴格納領域に格納する閲覧時刻格納機能をコンピュータに実現させる閲覧時刻格納手段と、
前記特定の物体の地理情報又は住所情報を、その特定の物体のローカルIDと関連付けて前記データベースの主情報格納領域に格納する地理/住所情報格納機能をコンピュータに実現させる地理/住所情報格納手段と、
前記閲覧履歴格納領域に格納されたローカルID及び閲覧時刻と、前記主情報格納領域に格納された主情報とに基づき、前記閲覧時刻に基づく時系列で、前記ローカルIDに係る特定の物体のタイトルを、前記情報閲覧者端末に表示すると共に、前記特定の物体のタイトルに対して、その特定の物体の主情報をコンテンツとするウエブページへのリンクを付与する時系列表示機能をコンピュータに実現させる時系列表示手段と、
前記情報閲覧者端末に表示された特定の物体のタイトルのリンクを選択実行することで、その情報閲覧者端末に、その特定の物体の主情報をコンテンツとするウエブページを表示する主情報表示機能をコンピュータに実現させる主情報表示手段とを備える。
また、上記課題の解決のため、本発明に係る物理媒体を利用した情報提供方法は、
特定の場所に属する特定の物体を識別するための一意の識別子であるローカルIDを、その特定の物体に外部から読取り自在に付与するID付与処理をコンピュータに実行させるID付与手順と、
前記特定の場所に属する特定の物体に固有の情報である主情報を、その特定の物体に付与した前記ローカルIDに関連付けてデータベースの主情報格納領域に格納する主情報格納処理をコンピュータに実行させる主情報格納手順と、
情報閲覧用のコンピュータ装置である情報閲覧者端末のID読取手段により、前記特定の物体のローカルIDを読み取ったときに、そのローカルIDを、その情報閲覧者端末の使用者に利用者IDに関連付けて、前記データベースの閲覧履歴格納領域に格納する閲覧履歴格納処理をコンピュータに実行させる閲覧管理手順と、
前記情報閲覧者端末が前記特定の物体のローカルIDを読み取った時刻である閲覧時刻を、そのローカルIDと関連付けて前記データベースの閲覧履歴格納領域に格納する閲覧時刻格納処理をコンピュータに実行させる閲覧時刻格納手順と、
前記特定の物体の地理情報又は住所情報を、その特定の物体のローカルIDと関連付けて前記データベースの主情報格納領域に格納する地理/住所情報格納処理をコンピュータに実現させる地理/住所情報格納手順と、
前記閲覧履歴格納領域に格納されたローカルID及び閲覧時刻と、前記主情報格納領域に格納された主情報とに基づき、前記閲覧時刻に基づく時系列で、前記ローカルIDに係る特定の物体のタイトルを、前記情報閲覧者端末に表示すると共に、前記特定の物体のタイトルに対して、その特定の物体の主情報をコンテンツとするウエブページへのリンクを付与する時系列表示処理をコンピュータに実現させる時系列表示手順と、
前記情報閲覧者端末に表示された特定の物体のタイトルのリンクを選択実行することで、その情報閲覧者端末に、その特定の物体の主情報をコンテンツとするウエブページを表示する主情報表示処理をコンピュータに実現させる主情報表示手順とを備える。
また、上記課題の解決のため、本発明に係る物理媒体を利用した情報提供システムは、
特定の場所に属する特定の物体を識別するための一意の識別子であるローカルIDを、その特定の物体に外部から読取り自在に付与するID付与機能をコンピュータに実現させるID付与手段と、
前記特定の場所に属する特定の物体に固有の情報である主情報を、その特定の物体に付与した前記ローカルIDに関連付けてデータベースに格納する主情報格納機能をコンピュータに実現させる主情報格納手段と、
前記特定の物体と関連する情報である従情報を、その特定の物体に係る主情報にリンク付けして前記データベースに格納する従情報格納機能をコンピュータに実現させる従情報格納手段と、
情報閲覧用のコンピュータ装置である情報閲覧者端末のID読取手段により、前記特定の物体のローカルIDを読み取ったときに、その情報閲覧者端末がその特定の物体の前記主情報にアクセスするようにして、その特定の物体の前記主情報を前記情報閲覧者端末に閲覧/聴取可能な態様で出力する主情報出力機能をコンピュータに実現させる主情報出力手段と、
前記情報閲覧者端末が前記特定の物体のローカルIDを読み取ってその特定の物体の主情報にアクセスした時刻であるアクセス時刻を、その特定の物体のローカルIDと関連付けて前記データベースに格納するアクセス時刻格納機能をコンピュータに実現させるアクセス時刻格納手段と、
前記特定の物体の地理情報又は住所情報を、その特定の物体のローカルIDと関連付けて前記データベースに格納する地理/住所情報格納機能をコンピュータに実現させる地理/住所情報格納手段とを備え、
前記主情報出力手段は、情報閲覧用のコンピュータ装置である情報閲覧者端末のID読取手段により、前記特定の物体のローカルIDを読み取ったときに、その特定の物体の前記主情報を前記情報閲覧者端末に閲覧/聴取可能な態様で出力すると共に、その主情報に関連付けた前記従情報と、その主情報に対する前記情報閲覧者端末からのアクセスに関するアクセス履歴情報とを、その主情報に関連付けて閲覧/聴取可能な態様で出力することを特徴とする。
また、上記課題の解決のため、本発明に係る物理媒体を利用した情報提供方法は、
特定の場所に属する特定の物体を識別するための一意の識別子であるローカルIDを、その特定の物体に外部から読取り自在に付与するID付与処理をコンピュータに実行させるID付与手順と、
前記特定の場所に属する特定の物体に固有の情報である主情報を、その特定の物体に付与した前記ローカルIDに関連付けてデータベースに格納する主情報格納処理をコンピュータに実行させる主情報格納手順と、
前記特定の物体と関連する情報である従情報を、その特定の物体に係る主情報にリンク付けして前記データベースに格納する従情報格納処理をコンピュータに実行させる従情報格納手順と、
情報閲覧用のコンピュータ装置である情報閲覧者端末のID読取手段により、前記特定の物体のローカルIDを読み取ったときに、その情報閲覧者端末がその特定の物体の前記主情報にアクセスするようにして、その特定の物体の前記主情報を前記情報閲覧者端末に閲覧/聴取可能な態様で出力する主情報出力処理をコンピュータに実行させる主情報出力手順と、
前記情報閲覧者端末が前記特定の物体のローカルIDを読み取ってその特定の物体の主情報にアクセスした時刻であるアクセス時刻を、その特定の物体のローカルIDと関連付けて前記データベースに格納するアクセス時刻格納処理をコンピュータに実行させるアクセス時刻格納手順と、
前記特定の物体の地理情報又は住所情報を、その特定の物体のローカルIDと関連付けて前記データベースに格納する地理/住所情報格納処理をコンピュータに実行させる地理/住所情報格納手順とを備え、
前記主情報出力手順は、情報閲覧用のコンピュータ装置である情報閲覧者端末のID読取手段により、前記特定の物体のローカルIDを読み取ったときに、その特定の物体の前記主情報を前記情報閲覧者端末に閲覧/聴取可能な態様で出力すると共に、その主情報に関連付けた前記従情報と、その主情報に対する前記情報閲覧者端末からのアクセスに関するアクセス履歴情報とを、その主情報に関連付けて閲覧/聴取可能な態様で出力することを特徴とする。
また、上記課題の解決のため、本発明に係る物理媒体を利用した情報提供システムは、
オブジェクトを識別する一意のIDを格納するID格納媒体と、
ユーザーが、前記ID格納媒体のIDの読み取り機能を有する端末装置により、前記ID格納媒体が物理的に存在する場所でそのID格納媒体を読取ることで、一のオブジェクトのIDを所定の記憶手段に記録する機能をコンピュータに実現させるID記録手段と、
ユーザーが、前記端末装置により、前記一のオブジェクトのIDと異なるIDが割り当てられた他のオブジェクトの当該IDを格納する他のID格納媒体を読取ることで、前記一のオブジェクトのIDと前記他のオブジェクトのIDとの間のリンクを形成するエッジ情報を、前記記憶手段に格納する機能をコンピュータに実現させるエッジ格納手段とを備える。
また、上記課題の解決のため、本発明に係る物理媒体を利用した情報提供方法は、
オブジェクトを識別する一意のIDを格納するID格納媒体を使用し、
ユーザーが、前記ID格納媒体のIDの読み取り機能を有する端末装置により、前記ID格納媒体が物理的に存在する場所でそのID格納媒体を読取ることで、一のオブジェクトのIDを所定の記憶手段に記録する処理をコンピュータに実行させるID記録手順と、
ユーザーが、前記端末装置により、前記一のオブジェクトのIDと異なるIDが割り当てられた他のオブジェクトの当該IDを格納する他のID格納媒体を読取ることで、前記一のオブジェクトのIDと前記他のオブジェクトのIDとの間のリンクを形成するエッジ情報を、前記記憶手段に格納する処理をコンピュータに実行させるエッジ格納手順とを備える。
また、上記課題の解決のため、本発明に係る物理媒体を利用した情報提供システムは、
オブジェクトを識別する一意のノードIDを含むノード情報を所定の記憶手段に格納する機能をコンピュータに実現させるノード格納手段と、
前記記憶手段に格納した一のノード情報と他の一のノード情報との間のリンクを形成するエッジ情報を前記記憶手段に格納する機能をコンピュータに実現させるエッジ格納手段とを備え、
前記ノード情報は、異なる種類の属性情報を有し、
前記エッジ情報は、異なる種類の属性情報を有し、
前記一のノード情報及び他の一のノード情報のうちの一方を、主語と述語と目的語とにより構成される表現における主語に相当する第1の情報とし、前記一のノード情報及び他の一のノード情報のうちの他方を、前記データ表現における目的語に相当する第2の情報とし、前記一のノード情報と他の一のノード情報IDとの間のリンクを形成する前記エッジ情報を、前記データ表現における述語に相当する第3の情報として、前記第1の情報、第2の情報及び第3の情報により、前記データ表現に対応する構造のデータ構造を構成する。
また、上記課題の解決のため、本発明に係る物理媒体を利用した情報提供方法は、
オブジェクトを識別する一意のノードIDを含むノード情報を所定の記憶手段に格納する処理をコンピュータに実行させるノード格納手順と、
前記記憶手段に格納した一のノード情報と他の一のノード情報との間のリンクを形成するエッジ情報を前記記憶手段に格納する処理をコンピュータに実行させるエッジ格納手順とを備え、
前記ノード情報は、異なる種類の属性情報を有し、
前記エッジ情報は、異なる種類の属性情報を有し、
前記一のノード情報及び他の一のノード情報のうちの一方を、主語と述語と目的語とにより構成される表現における主語に相当する第1の情報とし、前記一のノード情報及び他の一のノード情報のうちの他方を、前記データ表現における目的語に相当する第2の情報とし、前記一のノード情報と他の一のノード情報IDとの間のリンクを形成する前記エッジ情報を、前記データ表現における述語に相当する第3の情報として、前記第1の情報、第2の情報及び第3の情報により、前記データ表現に対応する構造のデータ構造を構成する。
本発明に係る物理媒体を利用した情報提供システム及び情報提供方法によれば、商品等の物品性や物体性を有する各種の物理媒体を利用して、当該物理媒体に固有の物理媒体固有情報としての場所/物体固有情報や、当該物理媒体と関連する物理媒体関連情報としての場所/物体関連情報からなる、物理媒体を中心とした情報システムや情報ネットワークを構築し、また、物理媒体の物品性や物体性を利用した有益な情報提供サービスを構築することができる。
図1は本発明の(第1の観点の発明を具体化した)実施の形態1に係る物理媒体を利用した情報提供システムの全体構成を機能ブロックにより概略的に示す説明図である。 図2は本発明の実施の形態1に係る物理媒体を利用した情報提供システムの管理者システムの詳細構成を機能ブロックにより概略的に示す説明図である。 図3は本発明の実施の形態1に係る物理媒体を利用した情報提供システムの(主利用者システム及び従利用者システムで利用可能な)「利用者登録ページ」の構成の一例を示す説明図である。 図4は本発明の実施の形態1に係る物理媒体を利用した情報提供システムの主利用者システムと管理者システムとの間での情報授受動作、及び、当該情報授受動作に関連する要素を説明するための説明図である。 図5は本発明の実施の形態1に係る物理媒体を利用した情報提供システムの(主利用者システムで利用可能な)「主情報登録ページ」の構成の一例を示す説明図である。 図6は本発明の実施の形態1に係る物理媒体を利用した情報提供システムの(図5の主情報登録ページに対応する)「主情報登録確認・ID発行申請ページ」の構成の一例を示す説明図である。 図7は本発明の実施の形態1に係る物理媒体を利用した情報提供システムの主利用者用処理における一連の情報処理ステップを示すフローチャートである。 図8は本発明の実施の形態1に係る物理媒体を利用した情報提供システムの主利用者用処理に続くURL発行処理の一連の情報処理ステップを示すフローチャートである。 図9は本発明の実施の形態1に係る物理媒体を利用した情報提供システムの従利用者システムと管理者システムとの間での情報授受動作、及び、当該情報授受動作に関連する要素を説明するための説明図である。 図10は本発明の実施の形態1に係る物理媒体を利用した情報提供システムの(従利用者システムで利用可能な)従情報登録ページの第1の例としての「従情報登録ページ(詳細登録版)」の構成の一例を示す説明図である。 図11は本発明の実施の形態1に係る物理媒体を利用した情報提供システムの(図10の従情報登録ページに対応する)「従情報確認ページ(詳細登録版)」の構成の一例を示す説明図である。 図12は本発明の実施の形態1に係る物理媒体を利用した情報提供システムの従情報登録ページの第2の例としての「従情報確認ページ(簡易登録版)」の構成の一例を示す説明図である。 図13は本発明の実施の形態1に係る物理媒体を利用した情報提供システムの従利用者用処理における一連の情報処理ステップを示すフローチャートである。 図14は本発明の実施の形態1に係る物理媒体を利用した情報提供システムの(図12の従利用者用処理の一ステップとしての)通常承認ルーチンにおける一連の情報処理ステップを示すフローチャートである。 図15は本発明の実施の形態1に係る物理媒体を利用した情報提供システムの(図13の従利用者用処理の一ステップとしての)削除承認ルーチンにおける一連の情報処理ステップを示すフローチャートである。 図16は本発明の実施の形態1に係る物理媒体を利用した情報提供システムの情報閲覧者端末と管理者システムとの間での情報授受動作、及び、当該情報授受動作に関連する要素を説明するための説明図である。 図17は本発明の実施の形態1に係る物理媒体を利用した情報提供システムの(情報閲覧端末で利用可能な)案内ページの第1の例としての「案内ページ(詳細版)」の構成の一例を示す説明図である。 図18は本発明の実施の形態1に係る物理媒体を利用した情報提供システムの(情報閲覧端末で利用可能な)案内ページの第2の例としての「案内ページ(簡易版)」の構成の一例を示す説明図である。 図19は本発明の実施の形態1に係る物理媒体を利用した情報提供システムの(情報閲覧端末で利用可能な)閲覧ページの「ブックマークペイン」におけるブックマーク表示領域の第1の例を示す説明図であり、特定のブックマークを選択実行したときに、対応する物品の所在地を自動表示する場合の例を示す。 図20は本発明の実施の形態1に係る物理媒体を利用した情報提供システムの(情報閲覧端末で利用可能な)閲覧ページの「ブックマークペイン」におけるブックマーク表示領域の第2の例を示す説明図である。 図21は本発明の実施の形態1に係る物理媒体を利用した情報提供システムの(情報閲覧端末で利用可能な)閲覧ページの「ブックマークペイン」における第2の例のブックマーク表示領域の内部構造を説明するための説明図である。 図22は本発明の実施の形態1に係る物理媒体を利用した情報提供システムの(情報閲覧端末で利用可能な)閲覧ページの「ブックマークペイン」におけるブックマーク表示領域の第3の例を示す説明図である。 図23は本発明の実施の形態1に係る物理媒体を利用した情報提供システムの(情報閲覧端末で利用可能な)閲覧ページの「ブックマークペイン」におけるブックマーク表示領域を表示したときに、日付ごとの閲覧リストを自動表示する場合の例を示す説明図である。 図24は本発明の実施の形態1に係る物理媒体を利用した情報提供システムのブックマーク処理(BM処理)の一連の情報処理ステップを示すフローチャートである。 図25は本発明の実施の形態2に係る物理媒体を利用した情報提供システムの管理者システムの詳細構成を機能ブロックにより概略的に示す説明図である。 図26は本発明の実施の形態2に係る物理媒体を利用した情報提供システムの主利用者システムと管理者システムとの間での情報授受動作、及び、当該情報授受動作に関連する要素を説明するための説明図である。 図27は本発明の実施の形態2に係る物理媒体を利用した情報提供システムの従利用者システムと管理者システムとの間での情報授受動作、及び、当該情報授受動作に関連する要素を説明するための説明図である。 図28は本発明の実施の形態2に係る物理媒体を利用した情報提供システムの情報閲覧者端末と管理者システムとの間での情報授受動作、及び、当該情報授受動作に関連する要素を説明するための説明図である。 図29は本発明の実施の形態1に係る物理媒体を利用した情報提供システムにより作成されるリンク構造(親ノードとしての物理媒体IDと子ノードとしてのURLとの間のツリー構造)の一例を示す説明図である。 図30は本発明の実施の形態2に係る物理媒体を利用した情報提供システムにより作成されるリンク構造(主ノードとしての物理媒体IDと従ノードとしてのURLとの間のネットワーク構造)の一例を示す説明図である。 図31は本発明の実施の形態2に係る物理媒体を利用した情報提供システムにより作成されるリンク構造におけるリンク強度(主ノードとしての物理媒体IDと従ノードとしてのURLとの間のネットワーク構造における主ノード間のリンク本数に応じたリンク強度)を説明するための説明図である。 図32は本発明の実施の形態2に係る物理媒体を利用した情報提供システムにより作成されるリンク構造(主ノードとしての物理媒体IDと従ノードとしてのURLとの間のネットワーク構造)の他の例を示す説明図である。 図33は本発明の実施の形態2に係る物理媒体を利用した情報提供システムのリンク構造(主ノードとしての物理媒体IDと従ノードとしてのURLとの間のネットワーク構造)を構築するためのリンク構築方法(ネットワーク構築方法)を説明するための説明図である。 図34は本発明の実施の形態2に係る物理媒体を利用した情報提供システムの(図33に示す)リンク構築方法により構築されるリンク構造(ネットワーク構造)におけるノード間のリンクの具体例を説明するための説明図である。 図35は本発明の実施の形態2に係る物理媒体を利用した情報提供システムのリンク構造(ネットワーク構造)において既存の2つのノード(NFCノード)とそれぞれリンクする新たな1つのノード(URLノード)を追加した場合のノード間のリンク強度の変化を説明するための説明図である。 図36は本発明の実施の形態2に係る物理媒体を利用した情報提供システムのリンク構造(ネットワーク構造)において既存の2つのノード(NFCノード)とそれぞれリンクする新たな2つのノード(URLノード)を追加した場合のノード間のリンク強度の変化を説明するための説明図である。 図37は本発明の実施の形態2に係る物理媒体を利用した情報提供システムのリンク構造(ネットワーク構造)において既存の1つのノード(NFCノード)とリンクする既存の2つのノード(URLノード)のうちの1つのノード(URLノード)のリンクを削除する場合の処理を説明するための説明図である。 図38は本発明の実施の形態2に係る物理媒体を利用した情報提供システムの管理者システムの別例の詳細構成(特に、リンク強度関連のシステム構成の別例)を機能ブロックにより概略的に示す説明図である。 図39は本発明の実施の形態2に係る物理媒体を利用した情報提供システムの管理者システムの別例によるリンク強度演算処理における一連の情報処理ステップを示すフローチャートである。 図40は本発明の実施の形態2に係る物理媒体を利用した情報提供システムの管理者システムの別例により演算処理したリンク強度の第1の例(リンク強度=2)を示す説明図である。 図41は本発明の実施の形態2に係る物理媒体を利用した情報提供システムの管理者システムの別例により演算処理したリンク強度の第2の例(リンク強度=1)を示す説明図である。 図42は本発明の実施の形態2に係る物理媒体を利用した情報提供システムの管理者システムの別例により演算処理したリンク強度の第3の例(リンク強度=0)を示す説明図である。 図43は本発明の実施の形態2に係る物理媒体を利用した情報提供システムの管理者システムの別例により演算処理したリンク強度の第4の例(リンク強度=0)を示す説明図である。 図44は本発明の(第2の観点の発明を具体化した)実施の形態3に係る物理媒体を利用した情報提供システムの全体構成を機能ブロックにより概略的に示す説明図である。 図45は本発明の実施の形態3に係る物理媒体を利用した情報提供システムの管理者システムの詳細構成を機能ブロックにより概略的に示す説明図である。 図46は本発明の実施の形態3に係る物理媒体を利用した情報提供システムの(主利用者システムで利用可能な)「主情報登録ページ」の構成の一例を示す説明図である。 図47は本発明の実施の形態3に係る物理媒体を利用した情報提供システムの(広告主システムで利用可能な)「広告情報登録ページ(詳細情報登録版)」の構成の一例を示す説明図である。 図48は本発明の実施の形態3に係る物理媒体を利用した情報提供システムの(情報閲覧端末で利用可能な)「案内ページ(詳細版)」の構成の一例を示す説明図である。 図49は本発明の実施の形態3に係る物理媒体を利用した情報提供システムのデータ分類方法の第1の例(行動及び文脈による分類)を示す説明図である。 図50は本発明の実施の形態3に係る物理媒体を利用した情報提供システムのデータ分類方法の第2の例(シチュエーションによる分類)を示す説明図である。 図51は本発明の実施の形態3に係る物理媒体を利用した情報提供システムのデータ分類方法の第2の例によるブックマーク閲覧表示画面の一例を示す説明図である。 図52は本発明の実施の形態3に係る物理媒体を利用した情報提供システムのデータ分類方法の第2の例を利用した時期毎の広告媒体販売画面の一例を示す説明図である。 図53は本発明の実施の形態3に係る物理媒体を利用した情報提供システムの広告枠と個別の宣伝広告との関係の一例を示す説明図である。 図54は本発明の実施の形態4に係る物理媒体を利用した情報提供システムの管理者システムの詳細構成を機能ブロックにより概略的に示す説明図である。 図55は本発明の実施の形態5に係る物理媒体を利用した情報提供システムの物理媒体としての屋外看板の一例を概略的に示す説明図である。 図56は本発明の実施の形態6に係る物理媒体を利用した情報提供システムの物理媒体としての看板の一例を概略的に示す説明図である。 図57は本発明の実施の形態7に係る物理媒体を利用した情報提供システムの物理媒体としての表示板の一例を概略的に示す説明図である。 図58は本発明の実施の形態7に係る物理媒体を利用した情報提供システムの表示板のID読取後の広告媒体販売画面の一例を概略的に示す説明図である。 図59は本発明の実施の形態8に係る物理媒体を利用した情報提供システムの第1の具体例(ネットショップ連携型情報提供システム)を機能ブロックにより概略的に示す説明図である。 図60は本発明の実施の形態8に係る物理媒体を利用した情報提供システムの管理者システムを機能ブロックにより概略的に示す説明図である。 図61は本発明の実施の形態8の第1の具体例に係る物理媒体を利用した情報提供システム(ネットショップ連携型情報提供システム)の物理IDの付与例を概略的に示す説明図である。 図62は本発明の実施の形態8の第2の具体例に係る物理媒体を利用した情報提供システム(情報ガイド連携型情報提供システム)の物理IDの付与例を概略的に示す説明図である。 図63は本発明の実施の形態8に係る物理媒体を利用した情報提供システムのブックマーク処理を概略的に示す説明図である。 図64は本発明の実施の形態8に係る物理媒体を利用した情報提供システムのブックマーク登録後の閲覧処理を概略的に示す説明図である。 図65は本発明の実施の形態8に係る物理媒体を利用した情報提供システムの閲覧処理において特定のブックマークに係る情報を閲覧したときの時系列表示更新処理の一例を概略的に示す説明図である。 図66は本発明の実施の形態9に係る物理媒体を利用した情報提供システムの全体構成を機能ブロックにより概略的に示す説明図である。 図67は本発明の実施の形態9に係る物理媒体を利用した情報提供システムの各種処理(マイメモリー処理及びメモリーサービス処理)を機能ブロックにより概略的に示す説明図である。 図68は本発明の実施の形態9に係る物理媒体を利用した情報提供システムのマイメモリー処理を機能ブロックにより概略的に示す説明図である。 図69は本発明の実施の形態9に係る物理媒体を利用した情報提供システムのメモリーサービス処理を機能ブロックにより概略的に示す説明図である。 図70は本発明の実施の形態9に係る物理媒体を利用した情報提供システムの管理データベースのデータ構造の一部をER図により概略的に示す説明図である。 図71は本発明の実施の形態9に係る物理媒体を利用した情報提供システムの管理データベースのデータ構造の他部をER図により概略的に示す説明図である。 図72は本発明の実施の形態9に係る物理媒体を利用した情報提供システムのメモリー登録処理を機能ブロック等により概略的に示す説明図である。 図73は本発明の実施の形態9に係る物理媒体を利用した情報提供システムのマイメモリー処理を処理画面により概略的に説明するための説明図である。 図74は本発明の実施の形態9に係る物理媒体を利用した情報提供システムのメモリーサービス処理を処理画面により概略的に説明するための説明図である。 図75は本発明の実施の形態9に係る物理媒体を利用した情報提供システムのメモリー作成処理を処理画面により概略的に説明するための説明図である。 図76は本発明の実施の形態9に係る物理媒体を利用した情報提供システムのカレンダー処理を処理画面(年別)により概略的に説明するための説明図である。 図77は本発明の実施の形態9に係る物理媒体を利用した情報提供システムのカレンダー処理を処理画面(月別)により概略的に説明するための説明図である。 図78は本発明の実施の形態9に係る物理媒体を利用した情報提供システムのマイメモリー初回読取時処理の一連の情報処理ステップを示すフローチャートである。 図79は本発明の実施の形態9に係る物理媒体を利用した情報提供システムのログイン後処理の一連の情報処理ステップを示すフローチャートである。 図80は本発明の実施の形態9に係る物理媒体を利用した情報提供システムのマイメモリー処理の一連の情報処理ステップを示すフローチャートである。 図81は本発明の実施の形態9に係る物理媒体を利用した情報提供システムのメモリーサービス処理(メモリー作成処理)の一連の情報処理ステップを示すフローチャートである。 図82は本発明の実施の形態9に係る物理媒体を利用した情報提供システムのメモリーサービス処理(メモリー管理処理)の一連の情報処理ステップを示すフローチャートである。 図83は本発明の実施の形態9に係る物理媒体を利用した情報提供システムのリンク構造(ネットワーク構造)において主語/述語/目的語の関係でデータ構造を形成する場合の一例を説明するための説明図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、実施の形態という)を説明する。なお、各実施の形態を通じ、同一の部材、要素または部分には同一の符号を付して、その説明を省略する。
実施の形態1
[システム全体構成及びシステム対象者]
まず、図1を参照して、本発明の実施の形態1に係る物理媒体を利用した情報提供システム(以下、単に「本情報提供システム」ということがある。)の全体構成を説明する。図1に示すように、本情報提供システムは、管理者システム(以下、「管理者SYS」ということがある。)100と、主利用者システム(以下、「主利用者SYS」ということがある。)200と、従利用者システム(以下、「従利用者SYS」ということがある。)300と、物理媒体提供場400と、情報閲覧者端末500と、Webサーバー600とを備えている。
ここで、管理者システム100は、本情報提供システムを管理する管理者(管理会社等)が所有して管理するシステムである。また、主利用者システム200は、本情報提供システムの主たる利用者である主利用者が所有して管理するシステムである。例えば、典型的には、特定の実際の商品(ネット上に仮想的に陳列等される商品と対比する意味で、以下、「実商品」ということがある。)を陳列等する実店舗の所有者や運営者等の責任者(以下、「店舗責任者」という。)が主利用者システム200の利用者(即ち、主利用者)となるが、特定の商品や特定のサービスに関するコンテンツ(以下、「記事」ということがある。)を掲載したポスターやチラシ等の情報印刷物を設置等する実店舗や家屋等の設置場所(以下、「情報設置場所」という。)の所有者や運営者等の責任者(以下、「設置責任者」という。)が、主利用者システム200の利用者(即ち、主利用者)となることもある。また、従利用者システム300は、本情報提供システムの従たる利用者である従利用者が所有して管理するシステムである。例えば、主利用者の実店舗内の実商品や情報印刷物の記事に掲載された商品/サービスと同一の商品やサービス(以下、単に「同一商品」という。)、及び/又は、関連する商品/サービス(以下、単に「関連商品」という。)を取り扱う店舗等の営業主(実店舗の他、仮想店舗も含む)、又は、主利用者の実店舗の近隣に住所を有し、前記同一商品や関連商品に付随する商品やサービスを提供する店舗等の営業主(実店舗の他、仮想店舗も含む)が、従利用者システム300の利用者(即ち、従利用者)となる。また、物理媒体提供場400は、前記主利用者が、前記実店舗において前記実商品を陳列等する場合の当該実店舗や、前記情報設置場所において前記記事を掲載した情報印刷物を設置等する場合の当該情報設置場所である。また、情報閲覧者端末500は、前記主利用者の実店舗の実商品に実際に接した者(典型的には、その実商品を購入等する最終消費者等)や、主利用者の情報設置場所の情報印刷物の記事に実際に接した者(典型的には、その情報印刷物の記事を閲覧した最終消費者等)が所有等するスマートフォン等の情報端末装置であり、それらの者(以下、単に、「情報閲覧者」という。)が利用する情報端末装置である。ここで、本発明の情報提供システムにおいては、主利用者、従利用者、及び情報閲覧者は、無論、それぞれの役割に固定されるわけではなく、他の役割となることができ、例えば、特定の主情報に係る主利用者が、他の主情報に係る主利用者に対する従利用者となったり、或いは、特定の主情報に係る主利用者が、その主情報に関連する従情報を自ら所有する場合に、その主情報に関して従利用者となったりすることができ、また、従利用者が、自己の主情報に関する主利用者となったりすることができる。また、情報閲覧者も、主情報や従情報を有する限りにおいて、主利用者となったり、従利用者となったりすることができる。また、主利用者システム200、従利用者システム300、及び、情報閲覧者端末500も、コンピュータ装置であることに変わりはなく、相互に別の役割(主利用者システム200が従利用者システム300となる等)として使用することも可能である。
[情報授受に関与するシステムの概略構成]
本情報提供システムは、一般的なクライアントサーバーシステムや、クラウドコンピューティングシステムにより構成することができる。詳細には、本情報提供システムは、前記管理者システム100をサービス提供者側のシステム(例えば、クラウドコンピューティングにおけるIaaS、PaaS、SaaS等を利用したサービス提供者側システム、又は、クライアント/サーバーシステムにおけるサーバー装置)により構成し、主利用者システム200及び従利用者システム300をそれぞれサービス利用者側のシステム(例えば、クラウドコンピューティングにおけるサービス利用者側システムとしてのクラウドクライアント、又は、クライアント/サーバーシステムにおけるクライアント装置)により構成している。管理者システム100は、本情報提供システム全体の管理権限を有するサービス提供者側のシステムである。また、主利用者システム200及び従利用者システム300は、それぞれ、前記管理者システム100の管理下で本情報提供システムの情報処理動作の一部を担当するサービス利用者側のシステムである。
具体的には、管理者システム100は、コンピュータ装置のハードウエア資源(CPU、ROM、RAM、HDD、ネットワークデバイス,I/O等)、及び、ソフトウエア資源(サーバー0S、ミドルウエア、DBMS、API、サーバー側の各種アプリケーション等)を利用して、後述するように、管理者システム100としての固有の機能を実現する。また、主利用者システム200及び従利用者システム300は、それぞれ、コンピュータ装置のハードウエア資源(CPU、ROM、RAM、HDD、ネットワークデバイス,I/O等)、及び、ソフトウエア資源(0S、ブラウザ等のクライアント側の各種アプリケーション等)を利用して、後述するように、主利用者システム200及び従利用者システム300としてのそれぞれの固有の機能を実現する。即ち、管理者システム100、並びに、主利用者システム200及び従利用者システム300は、コンピュータ装置のハードウエア資源及びソフトウエア資源を利用して、それぞれが固有の機能を実現すると共に、それぞれが協働することで、後述する本情報提供システムの各種機能を実現するための各種の機能実現手段を構成するようになっている。なお、管理者システム100、並びに、主利用者システム200及び従利用者システム300の各々の機能実現手段の詳細については後述する。なお、典型的には、管理者システム100は、いわゆるサーバー装置として機能するコンピュータ装置により構成され、主利用者システム200及び従利用者システム300は、それぞれ、いわゆるクライアント装置として機能するパーソナルコンピュータ装置(以下、「PC」ということがある。)等のコンピュータ装置により構成されるが、これらを、タブレット等のモバイル端末装置等の他の種類のコンピュータ装置により構成することも可能である。
[情報閲覧に関与する装置の概略構成]
前記情報閲覧者端末500は、典型的には、携帯端末装置としてのスマートフォンやモバイル端末装置としてのタブレット等により構成されるコンピュータ装置であり、所定のハードウエア資源及びソフトウエア資源を利用して、後述する情報閲覧者端末500としての機能を実現する。また、Webサーバー600は、所定のハードウエア資源及びソフトウエア資源を利用して公知のウエブサーバー機能を実現するコンピュータ装置である。詳細には、情報閲覧者端末500は、前記主利用者システム200及び従利用者システム300と同様、本情報提供システムにおけるクライアント側のシステムを構成する。一方、主利用者システム200及び従利用者システム300が、それぞれ、管理者システム100との間で、所定の種類の情報(後述する主情報及び従情報)の授受処理を実行するための機能と実現する構成であるのに対し、情報閲覧者端末500は、所定の案内ページのコンテンツを前記Webサーバー600を介して閲覧する機能を実現する構成である。ここで、前記案内ページの詳細については後述するが、案内ページは、主利用者システム200及び従利用者システム300が管理者システム100を介して格納した前記主情報及び従情報に基づき、管理者システム100が所定コンテンツとなるよう加工して作成したウエブページであり、管理者システム100が、Webサーバーにアップロードして格納する情報である。また、Webサーバー600は、例えば、管理者システム100の一部として管理者システムの内部に設けることもできるが、管理者システム100の外部に設けて、管理者システム100とインターネット等のネットワーク環境を介して接続し、所定の情報を授受するように構成することもできる。なお、図1では、説明の便宜上、Webサーバー600は、管理者システム100とは別個のシステムとして図示されているが、実際は、上記のとおり、管理者システム100の内部に設けられたり、管理者システム100の外部に管理者システム100と通信自在に設けられたりして、管理者システム100の管理下で、所定のウエブサーバー機能を発揮する。
[本情報提供システムのネットワーク構成]
本情報提供システムは、携帯電話網やインターネット等のネットワーク資源を協働させることで、管理システム100と主利用者システム200との間、及び、管理システム100と従利用者システム300との間で前記主情報及び従情報の授受処理動作を行う。また、本情報提供システムは、携帯電話網やインターネット等のネットワーク資源を協働させることで、情報閲覧者端末500とWebサーバー600との間で情報の授受動作(即ち、情報閲覧者端末500からWebサーバー600へのリクエスト送信、このリクエストに対応したWebサーバー600から情報閲覧者端末500への前記案内ページの送信等の情報授受動作)を実行するものである。典型的には、主利用者システム200、従利用者システム300、及び、情報閲覧者端末500は、それぞれ、インターネット接続環境を備え、ブラウザによりインターネットを含むネットワークを介して管理者システム100、及び、Webサーバー600との間で情報を授受する。
[本情報提供システムの要旨]
本情報提供システムの要旨について説明すると、本情報提供システムは、管理者システムを備え、管理者システムは、主利用者システム、従利用者システム、及び/又は情報閲覧者端末との間での情報授受に基づいて、以下の第1〜第12の処理/手順を(その全てを、又は、その一部を選択して)コンピュータ装置又はコンピュータシステムに実行させる。
(1)特定の場所に属する特定の物体を識別するための一意の識別子を、ID格納媒体を介してその特定の物体に対して外部から読取り自在に付与すると共に、データベースに格納する第1の処理/手順(ID付与格納処理/手順)。
(1−1) 前記識別子は、NFC−IDやバーコード等からなる後述の「物品ID」に相当し、又は、後述の「ノードID」のうち前記物品IDに相当するIDに相当する。以下の説明では、この識別子を「ローカルID」という。前記識別子としてのローカルIDは、典型的には、対象となる特定の物体の所有者(主利用者)の要求に応じて付与される。
(1−2) また、前記特定の物体は、例えば、(イ)特定の住所に立地する店舗に陳列等して配置される特定の商品等の売買目的の物品、若しくは、非売買目的の物品、(ロ)特定の住所に立地する建造物等の設置物、若しくは、その設置物に設けたポスター等の印刷物等の情報表示用の物体(以下、「情報表示物」ということがある。)、若しくは、当該情報表示物を区画する態様で複数設けられた広告表示欄等のコンテンツ表示欄(以下、「情報表示欄」ということがある。)、又は、(ハ)特定の住所や特定の場所に立地する屋外看板や屋内看板等の広告表示用の物体(以下、「広告表示物」ということがある。)、若しくは、当該広告表示物を区画する態様で複数設けられた広告用の表示欄(以下、「広告表示欄」ということがある。)、等により構成することができる。
(1−3) 更に、ローカルIDは、前記物体に対して、所定のID媒体を介して(即ち、ID媒体に記憶したり書込みしたりして格納することで)付与される。例えば、前記物体が物品の場合、所定の物品ID媒体を介して付与される。所定のID媒体は、典型的には、NFCタグ、バーコード(一次元バーコード又は二次元バーコード)、RF−IDタグ等、IDを格納できる限りにおいて、任意のID媒体とすることができる。
(2)前記特定の場所及び/又は特定の物体に固有の情報である主情報を、その物体の前記ローカルIDに関連付けて前記データベースに格納する第2の処理/手順(主情報格納処理/手順)。
(2−1) 前記主情報は、前記特定の物体の属性情報であって、前記物体が物品の場合は、前記特定の物品の物品情報(物品が商品の場合、例えば、特定の商品の商品情報)のうちの基本的な情報である。物品情報としては、例えば、特定の物品の物品名とその属性との組み合わせ(物品が商品の場合、例えば、商品名とその商品の簡単な説明、若しくは、商品名と商品価格の組合せ等)等がある。
(3)前記第2の処理/手順に対応して、前記主情報をコンテンツとして有するウエブページである案内ページへのリンク情報である主リンク情報を、その主情報に係る物体のローカルIDと関連付けて前記データベースに格納する第3の処理/手順(主情報リンク情報格納処理/手順)。
(4)情報閲覧用のコンピュータ装置(以下、「情報閲覧者端末」ということがある。)のID読取手段により、前記特定の物体のローカルIDを読み取ることで、そのローカルIDに関連付けた前記主リンク情報に基づき、その主リンク情報のリンク先である前記主情報の案内ページを、前記情報閲覧用のコンピュータ装置に閲覧/聴取可能な態様で出力する第4の処理/手順(主情報出力処理/手順)。
(4−1) 前記案内ページは、典型的には、ウエブサーバーに格納されたウエブページであり、この場合、案内ページは、インターネットを典型とするネットワークを介して提供される(ネットワーク通信を介した外部情報取得処理)。このネットワーク通信を介した外部情報取得処理の場合、案内ページは、典型的には、案内ページを表示する装置としてのスマートフォン等のコンピュータ装置に実装したウエブブラウザの機能を使用して、そのコンピュータ装置の表示装置(ディスプレイ)に表示することができる。
(4−2) 或いは、案内ページは、その主情報を、その主情報に係る物体のローカルIDと共に、前記ID媒体に格納することで提供することもできる。例えば、案内ページは、その主情報を、その主情報に係る物体のローカルIDと共に、前記ID媒体としてのNFCタグのデータ記憶領域に格納したり、又は、前記ID媒体としての二次元バーコードのデータ記憶領域に書き込んだりすることで、そのID媒体を介して提供することもできる(ID媒体を介した内部情報取得処理)。このID媒体を介した内部情報取得処理の場合、案内ページは、ネットワーク通信を介した外部情報取得処理の場合と同様に、案内ページを表示するコンピュータ装置に実装したウエブブラウザの機能を使用して、そのコンピュータ装置の表示装置に表示することができる。
(4−3) また、案内ページは、主情報の登録時に新規に作成したウエブページとしてもよく、或いは、既存のウエブページをそのまま使用した(或いは編集した)ウエブページとしてもよい。
(4−4) また、前記主リンク情報は、典型的には、ウエブページを一意に特定するための識別子として使用されるURLであって、前記案内ページに付与したURL(以下、案内ページに掲載される主情報を一意に特定するURLという意味で、「主URL」ということがある。)から構成され、例えば、HTML言語のハイパーリンクを使用した主リンク情報として構成することができる。
(5)前記第4の処理/手順に対応して、前記主情報の案内ページの閲覧/聴取に対応して取得される固有の情報(以下、「閲覧/聴取情報」ということがある。)を、その閲覧/聴取に係る特定の物体のローカルIDに関連付けて前記データベースに格納する第5の処理/手順(閲覧/聴取情報格納処理/手順)。
(5−1)前記閲覧/聴取情報として、前記ID読取手段により特定の物体の前記ローカルIDを読取ったときの時刻を、その物体に係る主情報の前記案内ページの閲覧/聴取時刻として取得して、その特定の物体のローカルIDに関連付けて前記データベースに格納する第5−1の処理/手順(閲覧/聴取時刻格納処理/手順)。
即ち、前記前記案内ページの閲覧/聴取時刻は、前記ローカルIDの読取時の時刻とほぼ一致するため、以後の処理において、特定の物体のローカルIDの読取時刻と同一視して使用することができる。
(5−2)前記閲覧/聴取情報として、更に、前記第4の処理/手順において特定の物体についての前記主情報に係る案内ページが閲覧/聴取された回数(即ち、情報処理端末によるアクセス回数)をカウントして得たアクセスカウント情報を、その特定の物体のローカルIDに関連付けて前記データベースに格納する第5−1の処理/手順(アクセスカウント情報格納処理/手順)。
(5−3)前記閲覧/聴取情報として、更に、前記第4の処理/手順において前記情報閲覧者端末が特定の物体のローカルIDを読み取ったときの、その情報閲覧者端末の位置情報を、その特定の物体の位置情報(以下、「物***置情報」ということがある。)として、その特定の物体のローカルIDに関連付けて前記データベースに格納する第5−3の処理/手順(物***置情報格納処理/手順)。
なお、情報処理端末の位置情報は、典型的には、その情報閲覧者端末に実装したGPS等の位置情報取得機能を利用して取得することができる。また、情報閲覧者端末が特定の物体のローカルIDを読み取ったときの当該情報処理端末の位置情報は、その特定の物体自身の位置情報と一致するため、以後の処理において、特定の物体の位置情報(物***置情報)として使用することができる。
(5−4)前記閲覧/聴取情報として、更に、前記第4の処理/手順において特定の物体に係る前記主情報の案内ページの閲覧/聴取を行った情報閲覧者端末を識別する情報(以下、「端末識別情報」ということがある。)、又は、前記第4の処理/手順において特定の物体に係る前記主情報の案内ページの閲覧/聴取を行った情報閲覧者を識別する情報(以下、「閲覧者識別情報」ということがある。)を、その閲覧/聴取に係る特定の物体のローカルIDに関連付けて前記データベースに格納する第5−4の処理/手順(閲覧者/端末識別情報格納処理/手順)。
なお、情報閲覧者端末の端末識別情報は、情報閲覧者端末が特定の物体のローカルIDを読み取ったときに、その情報閲覧者端末から送信される端末IDからなる。この場合、情報閲覧者端末の端末IDの取得に権限が必要となる場合は、その情報閲覧者端末の権限を提供可能な設定とすることにより、管理者システムが、情報閲覧者端末との通信時に、その情報閲覧者端末の端末IDを取得することができる。
一方、ユーザー情報は、情報閲覧者が、予め、管理者システムにユーザー登録(会員登録)して、管理者システムに対する自己の会員ID(ユーザーID)(及び、通常は、そのユーザーIDと関連付けたパスワード)を取得することにより、情報閲覧者端末が特定の物体のローカルIDを読み取ったときに、その情報閲覧者端末から送信されるユーザーIDからなる。この場合、情報閲覧者が情報閲覧者端末を変更した場合でも、管理者システムは、ユーザーIDにより同一の情報閲覧者を特定することができ、同一の情報閲覧者に対して、その情報閲覧者に固有の情報(例えば、後述するように、特定の情報閲覧者に固有のブックマーク情報)を送信することができる。
(6)前記特定の物体ごとに、その特定の物体の主情報に関連する情報である従情報を、その特定の物体のローカルIDに関連付けて前記データベースに格納する第6の処理/手順(従情報格納処理/手順)。
なお、前記従情報は、例えば、特定の物体としての特定の商品の補完商品の商品情報の中の基本的な情報や、特定の物体としての特定の商品を取り扱う特定の店舗の店舗情報の中の基本的な情報からなり、例えば、特定の商品の補完商品の補完商品名や、特定の商品の取扱い店舗の店舗名等からなる。
また、前記従情報は、典型的には、その従情報の所有者である従利用者の要求に応じて、対応する主情報にリンク付けされる。
(7)前記第6の処理/手順に対応して、前記従情報に関する詳細情報をコンテンツとして有するウエブページである従情報詳細ページへのリンク情報である従リンク情報を、その主情報に係る物体のローカルIDと関連付けて前記データベースに格納する第7の処理/手順(従情報リンク情報格納処理/手順)。
(7−1) 前記従情報詳細ページは、ウエブサーバーに格納されたウエブページであり、インターネットを典型とするネットワークを介して提供される。即ち、従情報詳細ページは、スマートフォン等のコンピュータ装置に実装したウエブブラウザの機能を使用して、そのコンピュータ装置の表示装置(ディスプレイ)に表示される。
(7−2) また、従情報詳細ページは、従情報の登録時に新規に作成したウエブページとしてもよく、或いは、既存のウエブページをそのまま使用した(或いは編集した)ウエブページとしてもよい。
(7−3) また、前記従リンク情報は、典型的には、ウエブページとしての前記従情報詳細ページを一意に特定するための識別子であるURL(以下、従情報を一意に特定するURLという意味で、「従URL」ということがある。)へのリンク情報であり、例えば、HTML言語のハイパーリンクを使用したリンク情報を使用することができる。
(8) 前記特定の物体について、そのローカルIDを参照して、前記閲覧/聴取情報が存在するか否かを判断し、前記特定の物体について前記閲覧/聴取情報が存在する場合、前記第4の処理/手順において、その特定の物体のローカルIDに基づき、その特定の物体の主情報と合わせて、その主情報の閲覧/聴取情報としての前記アクセスカウント情報を、前記情報閲覧者端末に閲覧/聴取可能な態様で出力する第8の処理/手順(アクセスカウント情報出力処理/手順)。
(9) 前記特定の物体のローカルIDに基づき、その特定の物体の主情報に関連付けられた従情報が存在するか否かを判断し、その特定の物体の主情報に関連付けられた従情報が存在する場合、前記第4の処理/手順において、その特定の物体のローカルIDに基づき、その特定の物体に係る主情報と合わせて、その特定の物体の主情報に関連付けられた従情報を、前記情報閲覧者端末に閲覧/聴取可能な態様で出力する第9の処理/手順(従情報出力処理/手順)。
(10) 前記第4の処理/手順において前記情報閲覧者端末に前記特定の物体に係る主情報の案内ページを出力したときに、その情報閲覧者端末に対して、少なくともその案内ページへの主リンク情報を含むブックマーク情報の管理機能を実現するためのブックマーク手段を提供し、その情報閲覧者端末が、過去に閲覧/聴取した任意の案内ページの主情報に係る特定の物体を、その特定の物体のローカルIDに基づきブックマークできるようにする第10の処理/手順(ブックマーク機能提供処理/手順)。
(10−1) 前記ブックマーク手段は、一般的なウエブブラウザの一機能として実装されるブックマークマネージャーと同様の基本的構成を備えるGUIとして具体化することができる。ここで、従来のウエブブラウザのブックマークマネージャーは、ユーザーが所望する特定のウエブページのURLを、典型的にはそのウエブページのタイトルにリンク付けして記憶する構成としており、そのタイトルを選択実行(クリック等)することで、そのURLを介してそのウエブページにアクセスできるようにしている。即ち、従来のウエブブラウザのブックマークマネージャーは、特定のウエブページにしおりをつけることで(ブックマークすることで)、そのウエブページに迅速にアクセスできるようにする。
これに対し、本発明のブックマーク手段は、ウエブページとしての案内ページへのアクセスが主目的ではなく(無論、案内ページにアクセスする機能も通常は提供するが)、その案内ページの主情報に係る特定の物品にしおりをつけることで(ブックマークすることで)、その特定の物品の主情報(あるいは、主情報のうちの代表的な情報、以下、「代表的主情報」ということがある。)に迅速にアクセスできるようにする構成となっていることを特徴とする。このため、ブックマーク手段は、ブックマークする特定の物品の主情報の案内ページの主リンク情報としての主URLを、その特定の物品の代表的主情報であるタイトル(典型的には、商品名や物品名等の物体名)にリンク付けして記憶し、これにより、その案内ページに迅速にアクセスできるようにすることができるが(ここまでは、通常のブックマークマネージャーと同様の機能)、この機能以外に、その特定の物品のローカルIDに基づき、その特定の物品の代表的主情報として、閲覧/聴取情報のうちの、位置情報と時刻情報とを参照し、特定の機能を発揮することができる構成となっている。具体的には、ブックマーク手段のインターフェース(ブックマーク画面)において、ブックマークした特定の物品をリスト表示するときに、時刻情報を参照して、時系列で表示するように構成したり、特定の物品の所在地の位置情報を(住所情報や地図情報として)表示するように構成することができる。
(10−2) ブックマーク手段では、案内ページのブックマーク機能は、通常のウエブページのブックマーク機能と同様であるため、その情報閲覧者端末のブラウザの機能(ブックマネージャーの機能)を利用することができるが、物体のブックマークについては、ブラウザのプラグインとしての機能を提供することができる。或いは、クライアントサイドスクリプトやサーバーサイドスクリプトによる機能、又は、管理者システムが提供する専用のアプリケーションやプラグイン等の機能を利用して実現され、ブックマークの保存及び削除機能、保存したブックマークの一覧表示機能、ブックマークによるアクセス機能等の各機能を提供する。例えば、案内ページの一部の機能として実装することができる。
また、その特定の物体の案内ページに、ブックマークを介してアクセスできるようにすることで、その案内ページに係る特定の物体の所在地や、その物体のローカルIDを実際に読み取った時刻を取得できる。即ち、通常のウエブページのように、単に、ウエブ上でバーチャルな存在の案内ページをブックマークするのではなく、ウエブ外の物理媒体提供場におけるリアルな存在の特定の物体自体にしおりをつけてブックマークすることで、その物体自体の情報である所在地やアクセス時刻の情報を取得することができる。
(10−3) 前記第10の処理/手順において、情報閲覧者端末が、前記ブックマーク管理手段により、特定の主情報の案内ページに係る特定の物体をブックマークしたときに、その特定の物体に係る案内ページのブックマーク用のタイトルを、その特定の物体のローカルIDと関連付けて前記データベースに格納する第11の処理/手順(ブックマークタイトル格納手順)。
前記ブックマーク用のタイトルは、例えば、前記案内ページにリンクするためのアイコン(Favicon)やページタイトル等、ブックマークで使用される表題等であって、典型的にはtitle要素で記述されるページタイトルであるが、これ以外にも、任意の要素で記述される単語や文言をタイトルとすることができる。以下、このタイトルを、「ブックマークタイトル」ということがある。
(10−4) 前記第10の処理/手順において、前記ブックマーク手段は、所定の閲覧用のウエブページ(以下、「閲覧ページ」という。)に実装することができる。即ち、前記ブックマーク手段は、スクリプト等のクライアントサイドプログラムとして、或いは、サーバーサイドプログラムを呼び出し可能なリンク情報として実装することができる。また、前記閲覧ページは、前記案内ペーから構成したり、前記案内ページとは別個のウエブページである閲覧ページから構成したりすることができる。
(11) 前記情報閲覧者端末が、前記閲覧ページにアクセスしたときに、前記ブックマーク手段を実装した閲覧ページに、その情報閲覧者端末がブックマークしたブックマークタイトルを表示すると共に、ブックマークタイトルに関連付けて、そのブックマークタイトルに係る特定の物品についての閲覧/聴取情報を表示する第11の処理/手順(ブックマーク関連情報表示処理/手順)。
(11−1) ここで、前記第11の処理/手順では、前記情報閲覧者端末の端末識別情報に基づき、又は、その情報閲覧者端末の端末識別情報とは無関係に、その情報閲覧者端末の使用者の登録情報におけるユーザーIDに基づき、その情報閲覧者端末によるブックマーク情報、又は、そのユーザーIDによるブックマーク情報を特定することで、例えば、ブックマークの操作用のBMアイコンをクリックすることで閲覧ページに表示されるブックマーク表示領域としてのブックマークマネージャー等に、その情報閲覧者端末がブックマークしたブックマークタイトルを、典型的には一覧リストとし)表示すると共に、表示されたブックマークタイトルの全てについて、又は、一部について、又は、選択したもののみについて、ブックマークタイトルに関連付けて、そのブックマークタイトルに係る特定の物品についての(前記第5の処理/手順で格納した)閲覧/聴取情報を表示することができる。
また、BM関連情報表示処理は、その特定の物品のローカルIDを介して実行され、ブックマークされた案内ページのURLが関連付けられたローカルIDに関連付けた閲覧/聴取情報を抽出することで実行される。
(11−2) また、前記第11の処理/手順において、前記ブックマークに関連付けて表示する閲覧/聴取情報(以下、「BM関連情報」)は、そのブックマークタイトルに係る特定の物品についての(前記第5の処理/手順で格納した)前記閲覧/聴取時刻と前記物***置情報からなる。
(12) 前記第4の処理/手順において前記情報閲覧者端末に前記特定の物体に係る主情報の案内ページを出力したときに、その情報閲覧者端末に対して、少なくともその案内ページへの主リンク情報を含む閲覧履歴機能を実現するための閲覧履歴手段を提供し、その情報閲覧者端末が、過去に閲覧/聴取した任意の案内ページの主情報に係る特定の物体を、その特定の物体のローカルIDに基づき閲覧できるようにする第12の処理/手順(閲覧履歴機能提供処理/手順)。
[発明の補完説明]
前記主情報出力手段は、典型的には、ID読取りをイベントとし、そのイベント発生により主情報を表示する処理動作を実行するよう構成されている。
前記地理/住所情報格納処理は、主情報登録時の処理が典型的だが、情報閲覧者端末からのアクセス時にその情報閲覧者端末の位置情報を取得して地理情報としての住所に変換することも可能である。
前記主情報関連情報出力手段は、従情報の出力態様として、従情報の合計数のみを表示することもできるが、その合計数をマウスオーバー等することで、従情報のリストを表示するよう構成される。即ち、合計数を介して、最終的に、従情報を参照できるよう構成される。
前記主情報関連情報出力手段は、アクセス履歴情報は、もっとも単純な場合、アクセス合計数であるが、統計情報とすることが好ましい。
本発明の情報提供システムは、以下の実施の形態として具体化することができる。
(実施の形態1及び実施の形態2)主情報が特定の所在地にある特定の商品の商品情報で、従情報がその商品に関連する(その商品を取り扱う)店舗や(その商品の補完商品である)商品の情報。(興味指向型)
(実施の形態3)主情報が特定の所在地にある特定の不動産(建築物や構築物)で、従情報がその不動産の所在地情報に関連する(その所在地の顧客をターゲットとする)商品の広告情報。(広告ビジネスモデル(BM)型)
なお、本出願書類中では、前記特定の物体に付与する識別子(ローカルID)は、特定の場所及び特定の時間情報と紐付けられた特定の物体に固有のIDという意味で(又は、その特定の物体が属する特定の場所の位置情報又は場所情報との関連性を有するIDという意味で)、「ローカルID」と称する。また、以下の実施の形態に係る物理媒体を利用した情報提供システムの説明では、ローカルIDは、物品としての特定の商品や、物品としての特定の情報印刷物の記事に1対1の関係で対応して発行されるため、特定の「物品」に1対1の関係で対応して発行されるという意味で、「物品ID」と称している。また、本願書類中では、「時刻」とは、(通常の意味の「時刻」ではなく)コンピュータ用語としての「時刻」であって、年月日及び時分秒を特定する時間情報を意味する。また、本情報提供システムにおいて、「端末識別情報」は、例えば、スマートフォンの場合、OS(オペレーティングシステム)の種類に応じて利用できるものが異なるが、主要OSのうち、第1のOSでは、IdentifierForVendor(IDFV)やAdvertisingIdentifierがあり、第2のOSでは、デバイスID(IMED/MEID/ESN)やシリアル番号やAdvertisingIDがある。
[本情報提供システムの特有の効果]
これにより、本情報提供システムは、商品等の物品性や物体性を有する各種の物理媒体を利用して、当該物理媒体に固有の物理媒体固有情報としての場所/物体固有情報や、当該物理媒体と関連する物理媒体関連情報としての場所/物体関連情報からなる、物理媒体を中心とした情報システムや情報ネットワークを構築し、また、物理媒体の物品性や物体性を利用した有益な情報提供サービスを構築することができる。
[本情報提供システムの位置情報取得処理の要旨]
また、本情報提供システムは、上記第5−3の処理/手順について述べたように、前記特定の場所及び/又は特定の物体の位置情報である前記物***置情報を前記ローカルIDに関連付けてデータベースに格納する処理/手順をコンピュータ装置又はコンピュータシステムに実行させることもできる。こうすると、本情報提供システムは、上記の特有の効果に加えて、商品等の物品性や物体性を有する各種の物理媒体を利用して、前記物理媒体固有情報としての前記主情報や物理媒体関連情報としての前記従情報に加え、当該物理媒体とは無関係だが当該物理媒体が配置される地理的情報や位置情報に固有の情報又は関連する物理媒***置情報としての物***置情報からなる、物理媒体に紐付けることが可能な各種の所定の物理媒体紐付け情報を提供することで、物理媒体を中心とした情報システムや情報ネットワークを構築し、また、物理媒体の物品性や物体性を利用した有益な情報提供サービスを構築することができる。即ち、ローカルID自体は、特定の物体を識別する情報(一意の識別情報)からなり、その特定の物体が所在する場所の位置情報を有するわけではないが、その特定の物体が属する(又は所在する)特定の場所の位置情報を、そのローカルIDに関連付けてデータベースに格納したり、情報閲覧用のコンピュータ装置のID読取手段により特定の物体のローカルIDを読み取ったときに、その情報閲覧用のコンピュータ装置の位置情報取得機能(例えば、その情報閲覧用のコンピュータ装置に内蔵したGPS受信機による位置情報取得機能)を利用して、その特定の物体の所在する位置の位置情報(例えば、緯度及び経度)を取得し、その位置情報をローカルIDを関連付けてデータベースに格納したりすることで、前記第5−3の処理/手順を実行することができる。
[本情報提供システムのブックマーク処理の要旨]
また、本情報提供システムは、上記第10の処理/手順について述べたように、情報閲覧用のコンピュータ装置のID読取手段により、前記特定の物体のローカルIDを読み取ることで、前記主情報を前記情報閲覧用のコンピュータ装置に閲覧/聴取可能な態様で出力したときに、その主情報の格納位置情報(例えば、インターネット上のURL)を、その情報閲覧用のコンピュータ装置に、任意に呼び出し自在なように格納する(典型的には、ブックマーク情報として格納する)処理/手順をコンピュータ装置又はコンピュータシステムに実行させることもできる。こうすると、本情報提供システムは、上記の特有納効果に加えて、その情報閲覧用のコンピュータ装置を介して、以前に閲覧/聴取した任意の主情報を迅速かつ簡単に呼び出すことができる。
[物理媒体提供場]
次に、本情報提供システムを構成する上で不可欠となる物理媒体提供場400について更に詳細に説明する。本情報提供システムにおいて、物理媒体提供場400は、特定の地理情報又は位置情報を有する場、即ち、住所、店舗名、又は、緯度及び経度の組合せによる地理座標等、地理情報や位置情報等により一意に特定される場であって、特定の物理媒体を展示、陳列、販売等することにより外部に提供又は提示している場である。詳細には、物理媒体提供場400は、特定の場所に存在する飲食店や物品販売店等の実店舗等であって、物理媒体として、酒や時計等の各種の実商品からなる商品410A、及び/又は、特定の商品/サービス等に関する記事を掲載したポスターやチラシやパンフレットやカタログ等の各種の情報印刷物410Bを提供又は提示する場である。なお、商品410Aとしては、現存する又は将来的に提供又は提示されるあらゆる商品が対象となり、また、店舗で販売される販売対象の商品のみならず、販売後の(例えば、その店舗が購入した)商品であって、その店舗に陳列等されて存在する商品も含む。また、本願書類中で「商品」と称する場合、有体財である狭義の商品に加えて無体財であるサービスも含む広義の商品の意味で使用することがあるが、文脈に応じてそのいずれであるか(即ち、広義の商品であるか狭義の商品であるか)が不明なときのみ、「広義の商品」又は「狭義の商品」とその別異を明示し、文脈からそのいずれであるかが明確な時は、その別異を明示しない。一方、情報印刷物410Bとしては、現存する又は将来的に提供されるあらゆる情報印刷物が対象となる。更に、本願出願書類では、これらの商品410A及び情報印刷物410Bを包括する概念の用語として、「物品」という用語を使用することがある。また、本願書類では、前記ローカルIDを付設して本情報提供システムの利用に供することができる物理媒体は、前記物品のほか、看板等の物理的広告媒体、及び、家屋等の建築物又は構築物等によって構成することもできるため、このような物品以外の物理媒体も含む意味で、前記「物体」との用語を使用している。また、説明の便宜上、本願書類中の用語「提供」は、一般的な「提供」の意味に加えて、「提示」の意味も有するものとして使用することがある。
[ローカルIDとしての物品ID]
まず、物理媒体提供場400の物理媒体として(狭義の商品である)商品410Aを使用する場合のローカルIDについて説明する。この場合、商品410Aには、ローカルID媒体としての物品ID媒体411が、外部から読取自在なように、貼付等して付設されている。詳細には、物品ID媒体411は、NFCタグ、RFIDタグ、バーコード(一次元バーコード又は二次元バーコード)等、一意のID(識別子)であるローカルIDとしての物品IDを、本情報提供システムにおける一意の識別対象となる特定の商品410Aに関連付けて格納し、かつ、外部から読取り自在なように提供する任意のID提供媒体からなる。典型的には、物品ID媒体411は、特定の店舗に陳列等される特定の商品411Aの包装や容器やラベル等に付設されて、その特定の商品(物品)を一意に識別するための物品IDを外部から読取り自在なように提供する。そして、物品ID媒体411は、特定の商品410Aに付設されることで、その特定の商品410Aと1対1の関係で関連付けされる。
[物品IDによる商品情報の取得]
これにより、その特定の商品410Aの属性(商品名、価格、商品写真等の商品画像、製造会社名、品質、キャンペーン情報、商品特徴等)からなる所定の商品情報を、その物品ID媒体411の物品IDと関連付けて所定のデータベース等の格納領域に外部から取得自在なように格納しておくことで、所定のID読取手段によってその物品ID媒体411の物品IDを読み取ることにより、その物品ID媒体411の物品IDに関連付けた特定の商品410Aの所定の商品情報を取得することができる。なお、このような物品ID媒体411を利用した商品情報取得処理については、後段で詳細に説明する。
[物品IDによる実店舗情報の取得]
また、物品ID媒体411は、上記のように、特定の商品410Aに付設されることで、特定の商品410Aに固有の物品IDを関連付けて、上記のようにその特定の商品410Aの商品情報と関連付けることができることに加え、その物品IDを、前記特定の商品410Aが提供される特定の実店舗と関連付けることもできる。即ち、その物品ID媒体411の物品IDを特定の商品410Aと関連付けた場合、例えば、その特定の商品410Aが属する実店舗の属性(店舗住所、店舗名、電話番号等の連絡先情報、店舗写真等の店舗画像、店舗周辺の地図情報等)からなる所定の店舗情報を、その物品ID媒体411の物品IDと関連付けて所定のデータベース等の格納領域に外部から取得自在なように格納しておくことで、その物品ID媒体411の物品IDを所定のID読取手段によって読み取ることにより、その物品ID媒体411の物品IDに関連付けた特定の商品410Aを介して、その特定の商品410Aが属する特定の実店舗の店舗情報を取得することができる。
[物品IDによる実店舗情報の地理情報の取得]
特に、物品ID媒体411を関連付けた特定の商品410Aが属する実店舗等の物理媒体提供場400の地理情報(住所等)は、例えば、GPS受信機を内蔵するスマートフォン等の携帯端末装置を使用すると共に、その携帯端末装置に地図APIを実装することで、容易に取得することができる。即ち、GPS受信装置を有する携帯端末装置に、物品ID媒体411の読み取り機能を実現するID読取手段(例えば、NFCリーダ、RFIDリーダ、バーコードリーダ等)を実装すると共に、地図APIを実装し、その携帯端末装置のI読取手段によって商品410Aの物品IDを読み取ることで、その商品410Aの物品ID媒体411の物品IDを取得して、その物品IDに関連付けた特定の商品410Aの商品情報を取得することができ、同時に、その物品IDの読取時の地理的位置情報(その携帯端末装置の現在位置としての緯度及び経度)をGPS受信装置から取得し、地図APIの位置情報/住所変換機能(リバースジオコーディング機能)によってその地理的位置情報(緯度及び経度)を対応する住所に変換することで、その物品IDに関連付けた特定の商品410Aが属する実店舗の地理情報(即ち、住所)を取得することができる。これにより、特定の商品410Aの物品IDに関連付けた態様で、実店舗の地理情報を取得して、その実店舗の地理情報を、その商品410Aの商品情報等と共に表示する等、その実店舗の地理情報を利用した処理を行うことが可能となる。なお、このような物品ID媒体411を利用した実店舗情報取得処理(特に、地理情報取得処理)については、後段で詳細に説明する。
[物品IDによる情報印刷物の記事情報の取得]
次に、物理媒体提供場400の物理媒体として情報印刷物410Bを使用する場合について説明する。ここで、情報印刷物410Bは、特定の店舗や家屋において展示、設置、頒布等されるポスター、チラシ、パンフレット、カタログ等からなり、その特定箇所の対応領域(例えば、ポスターの特定の箇所の内容表示欄や、パンフレットの表紙ページの特定の箇所の内容表示欄等)に特定の記事を印刷している。なお、特定の記事とは、例えば、特定の商品(狭義の商品)や特定のサービス等を紹介する紹介コラム等の記事であって、図1では、記事1、・・・、記事nとして表示されている。そして、物理媒体として情報印刷物410Bを使用する場合、情報印刷物410Bの特定の記事(記事1〜記事n)の近傍(図1では右横直近部位)には、それぞれ、物品ID媒体411a〜411nが、印刷又は貼付(シールやタグの貼付)等により付設されている。詳細には、物品ID媒体411a〜411nの各々は、前記商品410A用の物品ID媒体411と同様の構成であり、特定の情報印刷物411Bの特定の記事に係る特定の商品やサービス等を一意に識別するための(物品ID媒体411の物品IDと同様の)ローカルIDとしての物品IDを、外部から読取り自在なように提供する。そして、物品ID媒体411a〜411nは、特定の情報印刷物410Bの特定の記事に対応して付設されることで、その特定の情報印刷物410Bの特定の記事と1対1の関係で関連付けされる。なお、特定の情報印刷物410Bの特定の記事は、例えば、(前記特定の商品410Aと同様の)特定の商品の説明コラム(商品名、商品画像、商品価格等)から構成したり、特定のサービス(飲食提供サービス、宿泊施設提供サービス等の任意の有償又は無償のサービス)に関する説明コラム(サービス名、サービス提供施設画像、サービス提供価格等)から構成したりすることができる。ここで、物品ID媒体411a〜411nを付設する特定の情報印刷物410Bは、NFCスマートポスターとすることもできる。この場合、物品ID媒体411a〜411nは、特定の情報印刷物410Bの特定の記事としてのNFCスマートポスターの掲示内容に1対1の関係で対応して付設される。例えば、NFCスマートポスターの掲示内容が単一の内容の場合、1の物品ID媒体411a〜411nがNFCスマートポスターに付設され、NFCスマートポスターの掲示内容が複数の内容から構成される場合、同一数の物品ID媒体411a〜411nが、それぞれ、NFCスマートポスターの複数の内容に1対1の関係で対応して付設される。
[物品IDによる記事関連情報の取得]
これにより、その特定の情報印刷物410Bの特定の記事の内容を補充する情報として、製造会社名、商品品質、商品に関するキャンペーン情報、商品特徴等、及び/又は、サービス提供者名、サービス品質、サービスに関するキャンペーン情報、サービス特徴等からなる所定の商品/サービス関連情報を、その物品ID媒体411a〜411nの物品IDと関連付けて所定のデータベース等の格納領域に外部から取得自在なように格納しておくことで、所定のID読取手段によってその物品ID媒体411a〜411nの物品IDを読み取ることにより、その物品ID媒体411a〜411nの物品IDに関連付けた特定の情報印刷物410Bの特定の記事に対応する詳細な商品/サービス関連情報を取得することができる。なお、このような物品ID媒体411a〜411nを利用した商品/サービス関連情報取得処理は、前記商品410Aに関する商品情報取得処理と同様の処理であるため、商品410Aに関する商品情報取得処理の説明と合わせて後段で詳細に説明する。
[物品IDによる実店舗情報/地理情報の取得]
また、物品ID媒体411a〜411nは、上記のように、特定の情報印刷物410Bの特定の記事に対応して付設されることで、その物品IDを情報印刷物410Bの特定の記事に関連付けて、上記のようにその特定の情報印刷物410Bの特定の記事に掲載された商品やサービス等の商品/サービス情報と関連付けることができることに加え、上記商品410Aに対する場合と同様にして、その物品IDを、前記特定の記事を掲載した特定の情報印刷物411Bが設置される特定の実店舗や家屋等の物理媒体提供場400と関連付けることもできる。この場合、特に、物品ID媒体411a〜411nを関連付けた特定の情報印刷物410Bが属する実店舗等(即ち、情報印刷物410Bが設置された実店舗等)の物理媒体提供場400の地理情報(住所等)は、上記商品410Aに対する場合と同様にして取得することができる。
[物品IDによるサービス情報の取得]
上記のように、本情報提供システムにおいて所定の情報(商品情報やサービス情報)を紐付ける対象(以下、「情報連携対象」という。)には、狭義の商品とサービス(役務)との両者が含まれ(即ち、広義の商品が本情報提供システムの対象となり)、狭義の商品の場合、前記商品410Aについて説明したように、その商品に直接的に物品ID媒体411が付設されるが、サービスの場合、物品ID媒体を直接的に付設することができないため、物品ID媒体を付設する物理媒体又は物品として、前記情報印刷物410Bを使用することができる。例えば、情報印刷物410Bの特定の記事として、特定のサービスのサービス名やサービス名と簡単な説明との組み合わせを記載し、情報印刷物410Bにおいてその特定の記事の近傍に、その特定のサービスの物品IDを格納する物品ID媒体411a〜411nを付設する。このとき、例えば、飲食サービスの場合は、飲食メニュー表における特定のメニュー項目(例えば、特定の料理名、或いは、特定の料理名とその料理写真との組合せ等)を前記特定の記事として設定し、その特定のメニュー項目の近傍に、対応する物品IDの物品ID媒体411a〜411nを付設する。即ち、この場合、広義の商品の一部を構成する特定のサービスに、対応する物品IDの物理媒体411a〜411nが、物品としての情報印刷物410Bを介して(及び、特定の記事に対応して)間接的に付設されることになる。いずれにしても、情報連携対象がサービスの場合は、そのサービスの提供に際して使用される物品等の有形財であって、利用者がそのサービスを認識できる有形財であれば、任意の有形財に物品ID媒体を間接的に付設することができる。
[物品IDの構成]
前記物品IDは、上記のとおり、特定の店舗に陳列等される特定の商品411Aの包装や容器やラベル等に付設される物品ID媒体411に設けられて、その特定の商品(物品)を一意に識別するためのローカルIDであり、また、情報印刷物410Bの特定の記事に対応する物品ID媒体411a〜411nに設けられて、その特定の情報印刷物411Bの特定の記事に係る特定の商品やサービス等を一意に識別するためのローカルIDであるが、物品IDの構成は、一意の識別子である限りにおいて任意の構成とすることができる。なお、物品IDの構成は、物品ID媒体411,411a〜411nの種類に応じて、その物品ID媒体411,411a〜411nに固有のID体系を使用した構成とすることもできる。例えば、物品ID媒体411,411a〜411nは、NFCタグにより構成することができるが、この場合、物品IDは、NFC技術で使用されるID体系を使用した構成とすることができる。また、物品ID媒体411,411a〜411nは、二次元バーコードにより構成することができるが、この場合、物品IDは、二次元バーコードC技術で使用されるID体系を使用した構成とすることができる。
[本情報提供システムの構成及び動作の要旨]
本情報提供システムは、上記のように構成した物品IDを利用して、特定の物品についての情報を提供するものであり、以下のような構成により以下のような動作を行う(即ち、コンピュータ装置に以下の機能実現手段を使用して以下のような処理を実行させる)ことを特徴とする。
[第1の特徴的構成:情報関連度の指標提供手段]
まず、管理者システム100が、主利用者システム200からの要求に応じて、主利用者に係る物理媒体提供場400の物品(即ち、特定の物体)に固有の物品ID(即ち、ローカルID)を付設する。(物品ID管理手段による物品ID付与処理)
前記物品ID付与処理と共に、管理者システム100は、その特定の物品に係る主情報を、その物品IDと関連付けて所定の記憶手段に格納する。(主情報管理手段による主情報格納処理)
また、管理者システム100は、従利用者システム300からの要求に応じて、特定の物品に係る主情報に関連する従情報を、その特定の物品の物品IDと関連付けて所定の記憶手段に格納する。(従情報管理手段による従情報リンク処理)
このとき、管理者システム100は、一の主情報について任意の数の従情報を関連付けて格納するが、一の主情報に関連付けた従情報の数(従情報リンク数)をカウント(計数)して、最新の計数結果(最新の従情報リンク数)を、その主情報と関連付けて所定の記憶手段に格納し、その主情報に対する従情報リンク数をリアルタイムで更新する。(従情報管理手段による従情報リンク計数処理)
また、管理者システム100は、情報閲覧者端末500によりその特定の物品の物品IDが読み取られると、その特定の物品の主情報とその主情報に関連付けられた従情報とを、その情報閲覧者端末500に出力する(ネットワークを介して送信する)(これにより、その情報閲覧者端末500が、その主情報及び従情報を取得(表示画面に表示等)できるようにする)。(閲覧管理手段による主従情報出力処理)
この主従情報出力処理と共に、管理者システム100は、情報閲覧者端末500からの主情報へのアクセス回数をカウント(計数)して、最新の計数結果(最新のアクセスカウント数)を、その主情報と関連付けて所定の記憶手段に格納し、その主情報への情報閲覧者端末500のアクセスカウント数をリアルタイムで更新する。(アクセス計数処理)
そして、管理者システム100は、情報閲覧者端末500により特定の物品の物品IDが読み取られたときに、前記主情報と関連付けた態様で、前記従情報リンク数及び前記アクセスカウント数の両方を、その主情報に対する従情報の多寡とアクセス数の多寡とにより決定される関連度を表す指標として、その情報閲覧者端末500に出力する。(従情報管理手段及び閲覧管理手段の協働による関連度出力処理)(アクセス数は、一般ユーザーの関心度の高さを表し、一方、リンク数は、業者の関心度の高さを表すため、一般ユーザーの関心度と業者の関心度とを合わせて指標として表示することで、特に、業者が、従利用者システム300からの従情報のリンク先となる主情報を判断するときに、どの主情報が自己の従情報と高い関連度を有するか、どの主情報に自己の従情報をリンクする価値があるか、等を判断する際の有力な判断材料とすることができる。)
[物理媒体としての物品のブックマーク(フィジカルブックマーク)]
また、上記アクセス計数処理において、管理者システムは、情報閲覧者端末500からの要求に応じて、その情報閲覧者端末500が読み取った物品IDに係る特定の物品をブックマークするための情報として、その特定の物品のタイトル情報からなるブックマークタイトル(典型的には、その特定の物品の主情報のうち、その主情報のタイトルとなる情報であり、例えば、特定の物品が商品の場合は、その商品名になる。物品のタイトルは、再アクセス時にブックマークとして表示されるものであり、その特定の物品の物品IDに関連付けて所定の記憶手段に記憶される。)と、その特定の物品を一意に識別するためのブックマークID(典型的には、その特定の物品の物品IDであるが、その特定の物品の主情報のウエブページである案内ページのURLとすることもできる。物品IDの場合、その案内ページにアクセスするためには、案内ページのURLを物品IDに関連付けておく必要があるが、ブックマークマネージャーアプリケーションを端末に実装することで、ブックマークIDとしては物品IDのみを情報閲覧者端末に記憶し、その物品のタイトルも情報閲覧者端末に記憶することで、その情報を呼び出し可能とすることもできる。また、その物品の物品ID読取り時点の時刻や、その特定の物品の所在地を組み合わせた情報を使用してもよい。)を、その物品IDを読み取った情報閲覧者端末500又はその物品IDを読み取った使用者と関連付けて所定の記憶手段に格納すると共に、前記ブックマークタイトルを選択実行することにより、前記ブックマークIDに対応する特定の物品に関する情報(典型的には、主情報であって、主情報からなる案内ページ。)に直接的にアクセスできるようにする。(ブックマーク処理)
このとき、管理者システム100は、前記物品IDを読み取った情報閲覧者端末500の端末識別情報を、前記物品ID及び前記ブックマーク情報と関連付けて所定の記憶手段に記憶する。(端末識別処理)(これにより、その情報閲覧者端末500が、前記ブックマークタイトル)
或いは、前記端末識別処理に代えて(若しくは、端末識別処理と合わせて)、管理者システム100は、情報閲覧者端末500により前記物品IDを読み取ったときに入力されたユーザー情報(登録済みのユーザーのユーザー情報)を、前記物品ID及び前記ブックマーク情報と関連付けて所定の記憶手段に記憶する。(使用者識別処理)
或いは、前記端末識別処理と合わせて、管理者システム100は、情報閲覧者端末500により前記物品IDを読み取ったときに入力されたユーザー情報(登録済みのユーザーのユーザー情報であって、典型的には、ユーザーID)を、前記物品ID及び前記ブックマーク情報と関連付けて所定の記憶手段に記憶する。(端末/使用者識別処理)(これにより、ユーザーがログインしていないときでも、その端末からアクセスがあったときは端末識別情報により識別ができ、ユーザーがログインすれば、端末が変更されたときでも、ユーザー情報により識別ができる。)
また、このとき、管理者システム100は、前記情報閲覧者端末500による前記特定の物品の物品IDの読み取り時点の時刻と、前記物品IDの読取り時点における前記特定の物品の位置情報とを、その情報閲覧者端末500の端末識別情報又はユーザー情報(その情報閲覧者端末500の使用者のユーザーID)、及び、と関連付けて、所定の記憶手段に記憶する。その情報閲覧者端末500の使用者のブックマーク情報として、その情報閲覧者端末又はその使用者に関連付けて所定の記憶手段に格納する。また、最新の読取り時刻に更新することで、時間軸に沿ってブックマーク情報を整列して表示する。
[本情報提供システムの構成、システム対象者、及び動作の概要]
図1に示すように、実施の形態1の情報提供システムは、管理者システム100と、主利用者システム200と、従利用者システム300と、物理媒体提供場400と、情報閲覧者端末500と、Webサーバー600とを備えている。ここで、管理者システム100は、本情報提供システムを管理する管理者(管理会社等)が所有して管理するシステムである。また、主利用者システム200は、本情報提供システムの主たる利用者である主利用者が所有して管理するシステムである。例えば、典型的には、特定の実際の商品(ネット上に仮想的に陳列等される商品と対比する意味で、以下、「実商品」ということがある。)を陳列等する実店舗の所有者や運営者等の責任者(以下、「店舗責任者」という。)が主利用者システム200の利用者(即ち、主利用者)となるが、特定の商品や特定のサービスに関するコンテンツ(以下、「記事」ということがある。)を掲載したポスターやチラシ等の情報印刷物を設置等する実店舗や家屋等の設置場所(以下、「情報設置場所」という。)の所有者や運営者等の責任者(以下、「設置責任者」という。)が、主利用者システム200の利用者(即ち、主利用者)となることもある。また、従利用者システム300は、本情報提供システムの従たる利用者である従利用者が所有して管理するシステムである。例えば、主利用者の実店舗内の実商品や情報印刷物の記事に掲載された商品/サービスと同一の商品やサービス(以下、単に「同一商品」という。)、及び/又は、関連する商品/サービス(以下、単に「関連商品」という。)を取り扱う店舗等の営業主(実店舗の他、仮想店舗も含む)、又は、主利用者の実店舗の近隣に住所を有し、前記同一商品や関連商品に付随する商品やサービスを提供する店舗等の営業主(実店舗の他、仮想店舗も含む)が、従利用者システム300の利用者(即ち、従利用者)となる。また、物理媒体提供場400は、前記主利用者が、前記実店舗において前記実商品を陳列等する場合の当該実店舗や、前記情報設置場所において前記記事を掲載した情報印刷物を設置等する場合の当該情報設置場所である。また、情報閲覧者端末500は、前記主利用者の実店舗の実商品に実際に接した者(典型的には、その実商品を購入等する最終消費者等)や、主利用者の情報設置場所の情報印刷物の記事に実際に接した者(典型的には、その情報印刷物の記事を閲覧した最終消費者等)が所有等するスマートフォン等の情報端末装置であり、それらの者(以下、単に、「情報閲覧者」という。)が利用する情報端末装置である。
[管理者SYSの情報管理手段の概要]
図1に示すように、管理者システム100は、情報管理手段110を備えている。情報管理手段110は、主利用者システム200の主情報、従利用者システム300の従情報、及びその他の情報からなる各種の情報を管理する機能を実現する。また、管理者システム100は、管理情報データベース(以下、「管理情報DB」という。)120を備えている。管理情報DB120は、情報管理手段110と協働して、主利用者システム200の主情報、従利用者システム300の従情報、及びその他の情報からなる各種の情報を格納する機能を実現する。管理者システム100は、管理画面130を備えている。管理画面130には、前記各種情報を管理するためのユーザーインターフェース(GUI)が表示され、この管理画面130を介して、担当者が、管理情報を管理することができる。
[管理者SYSの情報管理データベース]
前記管理情報DB120は、典型的には、リレーショナルデータベース(RDB)により構成することができ、この場合、一例として、図2に示すようなデータ構造(データスキーマ)を備えるよう構成することができる。詳細には、図2の場合、管理情報DB120は、マスタファイル(即ち、RDBの場合はマスタテーブル)として、物品IDファイルとしての物品IDテーブル121、基本情報ファイルとしての基本情報テーブル122、URLファイルとしてのURLテーブル123、及び、利用者情報ファイルとしての利用者情報テーブル125を備えている。また、管理情報DB120は、トランザクションファイル(即ち、RDBの場合はトランザクションテーブル)として、閲覧履歴ファイルとしての閲覧履歴テーブル124を備えている。
[物品IDテーブル]
物品IDテーブル121は、前記物品ID及びその関連情報を格納して管理するためのテーブルであり、フィールド名(列名又はカラム名)として、物品ID、利用者ID、発行日、有効フラグを有し、それぞれの値を各レコード(各タプル)の対応するフィールドに格納する。また、物品IDテーブル121は、更に、フィールド名として地理情報(例えば、各物品IDの物品の所在地の位置情報)を有し、その値を各レコード(各タプル)の対応するフィールドに格納するようにしてもよい。ここで、物品IDテーブル121の物品IDは、上記のように、前記ローカルIDとして特定の物品ごとに付与される一意の識別子(ID)である。物品IDは、通常の一意のIDと同様の任意の構成とすることができ、文字列、数字列、文字と数字の組合せ、文字と数字と記号の組合せ等から構成することができる。また、利用者IDは、基本的には、前記主利用者ごと、前記従利用者ごと、及び、前記情報閲覧者ごとに付与される一意の識別子(ID)であるが、物品IDテーブル121は、物品ID及びその関連情報を管理するためのテーブルであり、物品IDは、特定の主利用者に属する物品の各々に割り当てる一意のIDであるため、物品IDテーブル121に格納される利用者IDは、基本的には、前記主利用者ごとに一意に割り当てる利用者ID(主利用者の利用者ID)のみとなる。また、発行日は、前記物品IDが発行された年月日である。また、有効フラグは、特定の物品に付与した物品IDの有効又は無効を判定するためのフラグである。具体的には、有効フラグは、特定の商品410A等に物品IDを付与したときに、有効(例えば、「1」)に設定する一方で、物品IDを付与した特定の商品410A等が販売停止等により不存在となった場合等、発行した物品IDが、不要又は使用不可等となった場合は、無効(例えば、「0」)に設定することにより、その物品IDを削除することなく管理情報DB120上では維持したまま、特定の物理媒体との関連(リンク)のみを切断(削除)するものである。
[基本情報テーブル]
基本情報テーブル122は、物品IDを付与した(主利用者に属する)特定の物品に関する基本情報(以下、「主情報」という。)を格納して管理するためのテーブルであり、フィールド名(列名又はカラム名)として、物品ID、利用者ID、商品名、画像(商品画像)、カテゴリ、属性1、属性2(及び、必要に応じて、その他の属性3、・・・)を有し、それぞれの値を各レコード(各タプル)の対応するフィールドに格納する。ここで、基本情報テーブル122の物品IDは、前記物品IDテーブル121の物品IDに対応する(同一構成の)一意のIDであり、物品IDを介して(即ち、一方のテーブルの物品IDを主キーとし、他方のテーブルの物品IDを外部キーとして)、物品IDテーブル121の格納データと基本情報テーブル122の格納データとの間で、所定の関係演算(選択、射影、結合等の各演算)を実行し、所望のデータを取得することができるようになっている。また、基本情報テーブル122の利用者IDは、前記物品IDテーブル121の利用者IDに対応する(同一構成の)一意のIDであり、前記物品テーブル121について説明したと同様に、利用者IDを介して、物品IDテーブル121の格納データと基本情報テーブル122の格納データとの間で、所定の関係演算を実行し、所望のデータを取得することができるようになっている。なお、基本情報テーブル122は、主利用者に属する特定の物品IDに関する主情報を管理するためのテーブルであるため、基本情報テーブル122に格納される利用者IDは、基本的には、物品IDテーブル121の利用者IDと同様、前記主利用者の利用者IDのみとなる。
また、商品名は、物品IDを付与した(主利用者に属する)特定の物品に付与される名称であって、物品が狭義の商品の場合はその商品名となり、物品がサービス(役務)の場合はそのサービス名となる。画像は、物品IDを付与した(主利用者に属する)特定の物品の画像であり、典型的には商品画像からなる。カテゴリは、物品IDを付与した(主利用者に属する)特定の物品が属するカテゴリ(所定の基準による分類中の分類名称)であり、典型的には商品が属する商品カテゴリ(例えば、日本標準商品分類における中分類や小分類の分類名称)からなる。属性1、属性2等の属性は、物品IDを付与した(主利用者に属する)特定の物品に固有の属性情報であり、例えば、商品価格、商品製造者等の情報である。なお、図2に示す基本情報テーブル122では、属性情報として、属性1及び属性2が例示されているが、属性情報はこれに限定する趣旨ではなく、任意の数及び種類の属性情報を格納することができる。
[URLテーブル]
URLテーブル123は、特定の物品に物品IDを付与したときに、その物品IDに対応して付与される一意のURL(以下、「主URL」ということがある。)及びその主URLの関連情報(以下、「主URL関連情報」ということがある。)と、その主URLにリンクされる一意のURL(以下、「従URL」ということがある。)及びその従URLの関連情報(以下、「従URL関連情報」ということがある。)とを格納して管理するためのテーブルであり、フィールド名(列名又はカラム名)として、URLID、物品ID、URL、タイトル、利用者ID、利用者URL、最終閲覧時刻を有し、それぞれの値を各レコード(各タプル)の対応するフィールドに格納する。即ち、本情報システムは、特定の物品ごとに一意の物品IDを付与すると同時に、その物品IDに対して、その特定の物品の基本情報(主情報)をコンテンツとして有するウエブページ(後述する「案内ページ150」)を対応付ける構成であり、URLテーブル123のURL(主URL)は、この案内ページ150に関連付けられる一意の識別子である。また、本情報システムは、各物品の主情報に対して、その主情報に関連する従情報の詳細情報をコンテンツとして有するウエブページ(以下、「従情報詳細ページ」ということがある。)をリンク付する構成であり(即ち、その主情報の案内ページ150に従情報詳細ページへのリンク情報を掲載する構成であり)、URLテーブル123の利用者URL(従URL)は、この従情報詳細ページに関連付けられる一意の識別子でもある。即ち、URLテーブル123のURLは、特定の物品に係る主情報の案内ページ150のURLである主URLであり、利用者URLは、その案内ページ150にリンク情報が掲載される従情報詳細ページのURLである従URLである。なお、これらのURL(主URL及び従URL)は、一般的なURLと同様の構成であって、スキーム名とホスト名とパス名との組み合わせ(典型的には「http://host.com/path01」のような組合せ)からなる一意の識別子である。
また、URLテーブル123は、識別子としての(関係演算処理における)便宜のため、URL(主URL)に一意に対応するURLIDを格納し、各URL(主URL)に一意のURLIDを関連付けている。このURLIDは、主URLのそれぞれに自動付与される一意の識別子であり、主URLを一意に識別できる限りにおいて任意の構成とすることができる。また、URLテーブル123の物品IDは、前記物品IDテーブル121及び基本情報テーブル122の物品IDに対応する(同一構成の)一意のIDであり、前記物品テーブル121について説明したと同様に、物品IDを介して、物品IDテーブル121又は基本情報テーブルの格納データとURLテーブル123の格納データとの間で、所定の関係演算を実行し、所望のデータを取得することができるようになっている。また、タイトルは、従情報詳細ページのタイトルである。なお、このタイトルとしては、例えば、ウエブページのhead要素のtitle要素により指定されるタイトルを使用することができる。
利用者IDは、前記物品IDテーブル121及び基本情報テーブル122の利用者IDに対応する(同一構成の)一意のIDである。なお、URLテーブル123は、各物品IDの主情報の主URLにリンクされる全ての従情報の従URLを管理するためのテーブルであるが(即ち、一つの主URLに対して1以上の(通常は複数の)従URLが1対多の関係で関連付けられることになるが)、URLテーブル123に格納される利用者IDは、前記利用者URL(従URL)と一意に対応するIDであるため、ULRテーブル123における利用者URLは、基本的に、従利用者の利用者IDのみとなる。
ここで、従情報の従URL(利用者URL)について具体的に説明すると、本情報提供システムでは、主利用者(飲食店等)が、主利用者システム200を利用して、自己の特定の物品(飲食店で提供する酒類等)について、前記主情報(飲食店の店舗情報や酒類の商品名等)を登録している場合に、その主情報の案内ページ150に対して、従利用者(その酒類を販売する酒店等)が、従利用者システム300を利用して、自己の従情報(酒店の店舗情報等の基本情報)をその主情報に関連付けて登録することができるが(例えば、その主情報の案内ページ150に、その従情報を掲載することができるが)、このとき、従利用者は、前記案内ページ150に登録する従情報に対して、更に、従情報詳細ページの従URLをリンク先の情報として登録することができ、この場合の従情報詳細ページの従URLが前記利用者URLとなる。なお、主情報の案内ページ150に掲載する従情報としては、例えば、リンク情報としての従情報詳細ページのタイトル及び従URL(典型的には、その従URLをタイトルにlink要素を使用してリンク付したもの)を案内ページ150に掲載することもできるが、これに加えて、従情報に係る店舗や商品の基本情報(名称、場所、基本属性等)を追加的に掲載することもできる。
最終閲覧時刻は、前記従情報詳細ページの閲覧履歴のうち、最新の閲覧履歴の閲覧時刻である。典型的には、最終閲覧時刻は、その従情報詳細ページに係る従情報のリンク情報が選択実行された最新時刻である。このように、従情報(従情報詳細ページ)の最終閲覧時刻を特定することにより、例えば、主情報の案内ページ150に複数の従情報(例えば、そのリンク情報)が掲載されている場合に、各従情報に係る最終閲覧時刻を参照して、それらの従情報を、最終閲覧時刻が新しい順に(即ち、最新の閲覧に係る順に)整列表示することができ、各主情報の案内ページ150について、登録されている従情報を、経時的に(時間軸に沿って)最新のものから順に表示することができる。ここで、閲覧履歴が新しいほど(即ち、最終閲覧時刻が最近のものほど)、ウエブページに対する閲覧者の関心度が高いと予想されることから、案内ページ150における従情報を、最終閲覧時刻が最新のものから順に整列して表示することで、閲覧者にとって関心度の高いものの表示順序を上位に配置することができ、閲覧者に対するアクセス意欲を高めることができる。
[URLテーブルの別例]
なお、URLテーブル123は、主情報の主URLを格納して従情報の利用者URLを関連付ける構成としているが、主情報の主URLとそのURLIDとを前記物品IDテーブルに格納する構成としてもよい。この場合、URLテーブル123は、URLとして利用者URL(従URL)のみを格納することになる。一方、この場合、主URLは、物品IDテーブル121において物品IDと一意に関連付けされ、物品IDテーブル121において管理される。
[閲覧履歴テーブル]
閲覧履歴テーブル124は、情報閲覧者端末500による前記主情報の案内ページ150の閲覧履関連歴情報を格納して管理するためのテーブルであり、フィールド名(列名又はカラム名)として、物品ID、閲覧時間(閲覧開始時刻及び閲覧終了時刻)、閲覧場所を有し、それぞれの値を各レコード(各タプル)の対応するフィールドに格納する。また、閲覧履歴テーブル124は、更に、フィールド名として閲覧ユーザーID(例えば、情報閲覧者端末500の所有者が管理者システム100に登録したユーザー情報のユーザーID)を有し、その値を各レコード(各タプル)の対応するフィールドに格納するようにしてもよい。なお、前記閲覧ユーザーIDは、上記のとおり、前記利用者ID(閲覧者用の利用者ID)として利用者情報テーブル125に格納することもできる。閲覧履歴テーブル124の物品IDは、前記物品IDテーブル121等の物品IDに対応する(同一構成の)一意のIDであり、前記物品テーブル121について説明したと同様に、物品IDを介して、物品IDテーブル121等の格納データと閲覧履歴テーブル124の格納データとの間で、所定の関係演算を実行し、所望のデータを取得することができるようになっている。また、閲覧場所は、情報閲覧者端末500により特定の物品の物品IDが読み取られた場所の位置情報(典型的には、物品ID読取り時の情報閲覧者端末500の位置情報であって、情報閲覧者端末500に実装されたGPSにより取得される緯度/経度情報からなる位置情報)である。
[利用者情報テーブル]
利用者情報テーブル125は、本情報提供システムの利用者を管理するためのテーブルであり、フィールド名(列名又はカラム名)として、利用者ID、利用者名を有し、それぞれの値を各レコード(各タプル)の対応するフィールドに格納する。利用者IDは、前記物品IDテーブル121等の利用者IDに対応する(同一構成の)一意のIDである。なお、利用者情報テーブル125は、利用者を管理するためのテーブルであるため、利用者IDは、少なくとも、前記主利用者の利用者ID及び従利用者の利用者IDからなり、
これに加えて、情報閲覧者をユーザー登録する場合は、情報閲覧者の利用者IDを含む。
ここで、本情報提供システムでは、利用者IDとして、主利用者の利用者ID(主利用者ID)と、従利用者のID(従利用者ID)とがあり、これ以外に、閲覧者の利用者ID(閲覧者ID)を含むことができるが、主利用者と従利用者と閲覧者とは、それぞれ、本情報システムにおいて実行できる処理が相違することから、主利用者IDと従利用者IDと閲覧者IDとは、それぞれ、主利用者と従利用者と閲覧者とを区別できる構成とすることもできる。例えば、主利用者IDと従利用者IDと閲覧者IDとを異なるID作成規則で作成したり、これらを同一の作成規則により作成した場合は、利用者ごとに異なる権限を付与する場合と同様にして、主利用者と従利用者と閲覧者とを区別できるよう、それぞれの権限を表すフィールドを利用者IDに関連付けて格納したりすることもできる。
[テーブル間の関連]
なお、本情報提供システムでは、一つの利用者IDに対して1以上の(通常は複数の)物品ID(及びその基本情報とその主URL)が関連付けられるため、利用者情報テーブル125と物品IDテーブル121との関係は、1対多の関係となり、また、利用者情報テーブル125と基本情報テーブル122との関係も、1対多の関係となり、また、利用者情報テーブル125とURLテーブル123との関係も、1対多の関係となる。また、一つの物品IDに対して一つの基本情報が関連付けられるため、物品IDテーブル121と基本情報テーブル122との関係は、1対1の関係となる。また、一つの物品ID(及びその基本情報)に対して一つの主情報の案内ページ150のURL(主URL)が関連付けられるため、物品IDテーブル121とURLテーブル123との関係は、1対1の関係となり、また、物品IDテーブル121とURLテーブル123との関係も、1対1の関係となる。また、一つの物品ID(及びその基本情報とその主URL)に対して1以上の(通常は多数の)閲覧履歴が関連付けられるため、物品IDテーブル121と閲覧履歴テーブル124との関係は、1対多の関係となる。
[情報管理手段]
情報管理手段110は、物品ID管理手段111と、主情報管理手段112と、従情報管理手段113と、閲覧管理手段114と、案内ページ作成手段115とを備えている。情報管理手段110は、例えば、図2に示すような構成とすることができる。
詳細には、情報管理手段110において、物品ID管理手段111は、物品ID発行手段111a、対応URL発行手段111b、及び、ID/URL管理手段111cを含むよう構成される。また、主情報管理手段112は、主情報用GUI(Graphical User Interface)112a、及び、主情報登録管理手段112bを含むよう構成される。また、従情報管理手段113は、従情報用GUI113a、従情報登録管理手段113b、及び、リンクURL計数手段113cを含むよう構成される。また、閲覧管理手段114は、案内ページ送信手段114a、閲覧計数手段114b、及び、ブックマーク管理手段114cを含むよう構成される。これらの各手段の詳細について、以下に詳細に説明する。
[物品ID管理手段]
図2に示すように、物品ID管理手段111は、物品IDを発行して管理するための機能実現手段であり、物品ID発行手段111a、主URL発行手段111b、ID/URL管理手段111cを備えている。また、図2では図示を省略しているが、図16に示すように、物品ID管理手段111は、位置情報管理手段111dを備えている。なお、物品ID管理手段111は、これら以外にも、物品IDを発行して管理するための他の機能を実現する手段を備えることができる。
<物品ID発行手段>
物品ID発行手段111aは、主利用者システム200が、管理者システム100に対して、(例えば、自己の店舗で提供や販売等する商品等の)特定の物品に対応する物品IDを発行してほしいとの要求をしたときに(即ち、本情報提供システムを主利用者として利用したいとの要求をした場合)、その特定の物品に対して対応する物品IDを発行し、その物品IDを物品ID媒体411に付与する機能を実現する。具体的には、物品ID発行手段111aは、主利用者が特定の商品410Aや特定の情報印刷物410Bの特定の記事について物品IDを要求した場合に、その特定の商品410Aや特定の情報印刷物410Bの特定の記事に関連付ける一意の物品IDを発行し、その物品IDを、NFCタグ等の物品ID媒体411,411a〜411nに格納等して付与する。即ち、物品ID発行手段111aは、NFCタグのように、物品IDを所定の記憶領域に記憶/格納するタイプの物品ID媒体411,411a〜411nについては、物品IDを物品ID媒体411,411a〜411nの記憶領域に格納し、バーコードのように物品IDを紙媒体に印刷するタイプの物品ID媒体411,411a〜411nについては、物品IDを物品ID媒体411,411a〜411nに印刷する。なお、バーコードのように物品IDを紙媒体に印刷するタイプの物品ID媒体411,411a〜411nについては、情報印刷物410Bの記事の近傍に直接印刷することができるが、タグやラベル等、情報印刷物410Bとは別体の印刷媒体に物品IDを印刷して物品ID媒体411,411a〜411nを構成し、その物品ID媒体411,411a〜411nを情報印刷物410Bの記事の近傍に貼付するようにしてもよい。
[物品ID媒体への書き込み]
また、物品IDの発行処理は、管理者システム100が実行するが、発行された物品IDの物品ID媒体411,411a〜411nへの付与処理(格納、印刷等)については、主利用者システム100の主利用者が、所定のID書込手段(NFCライタ、バーコードライタ等)を利用して実行してもよい。この場合、ID書込手段は、管理者システム100の管理者が主利用者システム200の主利用者に譲渡又は貸与するようにしてもよい。このとき、前記物品ID媒体411,411a〜411nの種類に応じた形式又はフォーマットで、当該物品ID媒体411,411a〜411nの記憶領域(例えば、NFCタグの場合はペイロード)に書き込んで記憶される。例えば、物品ID媒体411,411a〜411nがNFCタグの場合、物品IDは、数字列や英数字列等からなる一意のIDとして、NFCの規格に応じたデータフォーマットであるNDEF(NFC Data Exchange Format)にしたがって、NFCタグの所定の記憶領域(例えば、ショートレコード(SR)のペイロード)に書き込んで格納される。また、物品ID媒体411,411a〜411nがバーコードの場合、物品IDは、数字列からなる一意のID(一次元バーコードの場合)、又は、数字列や英数字列等からなる一意のID(二次元)として、バーコードの規格に応じたデータフォーマット(例えば、所定の二次元バーコードの規格に応じたデータフォーマット)にしたがって作成され、物品IDテーブル121に格納されて、最終的に、物品ID媒体411,411a〜411nに書き込まれる。
[物品IDテーブルとの関係]
物品ID発行手段111aは、前記物品IDを発行するごとに、前記物品IDテーブル121に、その物品ID、その物品IDに係る主利用者の利用者ID、その物品IDの発行日を書込みすると共に、その物品IDの有効フラグを有効に設定する。また、物品IDテーブル121に地理情報を格納する場合、物品ID発行手段111aは、前記物品IDを発行するごとに、前記物品IDテーブル121に、その物品IDの地理情報(位置情報)を書き込むように構成してもよい(例えば、主利用者が主情報の登録時に合わせて登録する地理情報を書き込むように構成してもよい)。
<主URL発行手段>
また、図2に示すように、物品ID管理手段111は、主URL発行手段111bを備えている。主URL発行手段111bは、前記主URLを発行する機能を実現し、詳細には、特定の物品に対して物品IDが発行されたときに、その物品IDに一意に対応するURL(Uniform Resource Locator)を新規に発行する。或いは、主URL発行手段111bは、このとき、新規のURLを発行する代わりに、その物品IDに係る主情報の案内ページ150が既に存在し、その案内ページ150の既存のURLが存在する場合は、この既存のURLを割り当てることもできる。なお、この主URLが割り当てられる案内ページ150は、その物品IDに係る物品に関して主情報(基本情報)からなる所定のコンテンツを掲載するために設けられる特定のウエブページである。例えば、主URL発行手段111bは、図6に示す主URL発行用の処理(URL発行処理の前半のステップ)により、物品IDに対応する主URLを発行する機能を実現する。
[URLテーブルとの関係]
主URL発行手段111bは、前記物品IDごとの主URLを発行するごとに、前記URLテーブル123に、その主URLに対応するURLID、その主URLに係る物品ID、その主URLを書込みする。なお、主URLを物品IDテーブル121に格納する場合は、主URL発行手段111bは、前記物品IDごとの主URLを発行するごとに、前記物品IDテーブル121に、その主URLに対応する物品IDについて、その主URLに対応するURLID、その主URLを書込みする。
<ID/URL管理手段>
また、図2に示すように、物品ID管理手段111は、ID/URL管理手段111cを備えている。ID/URL管理手段111cは、前記物品ID発行手段111aが発行した物品IDと、前記主URL発行手段111bが発行した主URLとを、互いに関連付けて管理する機能を実現する。例えば、ID/URL管理手段111cは、前記物品IDテーブル121とURLテーブル123との間で、物品IDと主URLのURLIDとを利用して所定の関係演算を実行する機能を実現する。
[位置情報管理手段]
また、図16に示すように、物品ID管理手段111は、位置情報管理手段111dを備えている。位置情報管理手段111dは、情報閲覧者端末500が特定の物品410A,410Bの物品IDを読み取って、対応する案内ページ150にアクセスしたときに、その情報閲覧者端末500の位置情報を取得して管理する機能を実現する。これにより、管理者システム100は、位置情報管理手段111dが取得した情報閲覧者端末500の位置情報を、その情報閲覧者端末500が物品IDを読み取った物品の位置情報として管理することができる。
[主情報管理手段]
主情報管理手段112は、主情報を管理するための機能実現手段であり、主情報用GUI(Graphical User Interface)手段112a、主情報登録管理手段112bを備えている。なお、主情報管理手段112は、これら以外にも、主情報を管理するための他の機能を実現する手段を備えることができる。
<主情報用GUI手段>
主情報用GUI手段112aは、主利用者が主利用者システム200を利用して主情報を管理者システム100に登録するためのユーザーインターフェース(GUI)を提供する機能を実現する。例えば、主情報用GUI手段112aは、図5又は図6に示す主情報登録用のウエブページ(主情報登録ページ)や、図7に示す主情報登録確認/物品ID発行申請用のウエブページ(主情報登録確認・ID発行申請ページ)を、管理者システム100から主利用者システム200に送信して提供する機能を実現する。
<主情報登録管理手段>
主情報登録管理手段112bは、主利用者が主利用者システム200から前記主情報登録用のGUI(主情報登録ページ及び主情報登録確認・ID発行申請ページ)を利用して入力した主情報を、管理者システム100に登録するための機能を実現する。例えば、主情報登録管理手段112bは、図7に示す主情報登録用の処理(主利用者用処理)により、主利用者システム200から送信された主情報を、管理者システム100に登録する機能を実現する。
[基本情報テーブルとの関係]
主情報登録管理手段112bは、前記物品ID管理手段111の物品ID発行手段111aが、前記物品IDを発行するごとに、前記基本情報テーブル122に、その物品ID、その物品IDに係る主利用者の利用者ID、その物品IDに係る物品の物品名(商品の場合は商品名)、その物品の物品画像、その物品のカテゴリ、その他の属性(属性1、属性2、・・・)を書込みする。即ち、主情報登録管理手段112bは、前記主情報用GUI手段111aにより、主利用者システム200から、一の特定の物品に関する物品ID、利用者ID、物品名(商品名)、物品画像、カテゴリ等が入力されると、前記基本情報テーブル122に、その物品ID、その物品IDに係る主利用者の利用者ID、その物品IDに係る物品の物品名(商品の場合は商品名)、その物品の物品画像、その物品のカテゴリ、その他の属性(属性1、属性2、・・・)を書込みする。
[従情報管理手段]
従情報管理手段113は、従情報を管理するための機能実現手段であり、従情報用GUI手段113a、従情報登録管理手段113b、従URL計数手段113cを備えている。なお、従情報管理手段113は、これら以外にも、従情報を管理するための他の機能を実現する手段を備えることができる。
<従情報用GUI手段>
従情報用GUI手段113aは、従利用者が従利用者システム300を利用して従情報を管理者システム100に登録するためのユーザーインターフェース(GUI)を提供する機能を実現する。例えば、従情報用GUI手段113aは、図10又は図12に示す従情報登録用のウエブページ(従情報登録ページ)や、図11に示す従情報確認用のウエブページ(従情報確認ページ)を、管理者システム100から従利用者システム300に送信して提供する機能を実現する。
<従情報登録管理手段>
従情報登録管理手段113bは、従利用者が従利用者システム300から前記従情報登録用のGUI(従情報登録ページ及び従情報確認ページ)を利用して入力した従情報を、管理者システム100に登録するための機能を実現する。例えば、従情報登録管理手段113bは、図13に示す従情報登録用の処理(従利用者用処理)により、従利用者システム300から送信された従情報を、管理者システム100に登録する機能を実現する。
[URLテーブルとの関係]
従情報登録管理手段113bは、前記物品ID管理手段111の主URL発行手段111bが、前記物品IDに対応する主URLを発行して、その主URLとURLIDとを物品IDに関連付けてURLテーブル123に格納するごとに、前記URLテーブル123に、その従情報のタイトルと、その従情報の利用者ID(従利用者ID)と、その従情報の利用者URL(従情報詳細ページのURL)とを、物品IDに関連付けて書込みする。即ち、従情報登録管理手段113bは、前記従情報用GUI手段121aにより、従利用者システム300から、一の特定の物品に関する物品IDに関連した(リンクすべき)従情報として、従情報詳細ページのタイトル、利用者ID(従利用者ID)、利用者URLが入力されると、前記URLテーブル123に、そのタイトル、利用者ID、利用者URLを、物品IDに関連付けて書込みする。
[従情報承認処理]
従情報登録管理手段113bは、更に、従利用者が従利用者システム300から前記従情報登録用のGUI(従情報登録ページ及び従情報確認ページ)を利用して入力した従情報を、管理者システム100に登録するか否かを判断して、その登録を承認又は拒絶するための機能を実現する。例えば、従情報登録管理手段113bは、図14に示す従情報登録用の承認処理(通常承認ルーチン)又は図15に示す従情報登録用の承認処理(削除承認ルーチン)により、従利用者システム300から送信された従情報を主情報に関連付けて登録するか否か(即ち、その主情報の案内ページ150にリンク付して掲載するか否か)を判断し、登録すべきと判断した従情報のみを管理者システム100に登録する機能を実現する。
<従URL計数手段>
従URL計数手段113cは、一の特定の物品に係る主情報の案内ページ150について、リンクされる従情報の数(即ち、従情報詳細ページのリンク数となる従情報詳細ページの従URLの合計数)を計数して所定の記憶手段に記憶する機能を実現する。即ち、従URL計数手段113cは、前記従情報登録管理手段113bによる従情報の承認処理により承認されて登録された従情報のみを計数して所定の記憶手段に記憶する機能を実現する。
[閲覧管理手段]
閲覧管理手段114は、閲覧情報を管理するための機能実現手段であり、案内ページ送信手段114a、閲覧計数手段114b、ブックマーク管理手段114cを備えている。また、図2では図示を省略しているが、図16に示すように、閲覧管理手段114は、時刻情報管理手段114d、及び、アクセスID管理手段114eを備えている。なお、閲覧管理手段114は、これら以外にも、閲覧情報を管理するための他の機能を実現する手段を備えることができる。
<案内ページ送信手段>
案内ページ送信手段114aは、情報閲覧者が情報閲覧者端末500を利用して閲覧するための主情報の案内ページ150を、管理者システム100から情報閲覧者端末500に送信するための機能を実現する。例えば、案内ページ送信手段114aは、図17又は図18に示す案内ページ150を、管理者システム100から情報閲覧者端末500に送信して提供する機能を実現する。
<閲覧計数手段>
閲覧計数手段114bは、一の特定の物品に係る主情報の案内ページ150について、情報閲覧者が情報閲覧者端末500を利用して閲覧した数(即ち、情報閲覧者端末500からのアクセス数)を計数して所定の記憶手段に記憶する機能を実現する。
<ブックマーク管理手段>
ブックマーク管理手段114cは、情報閲覧者が情報閲覧者端末500により前記案内ページ150を閲覧した際に、その案内ページ150に係る物品のブックマークするためのブックマーク機能を、情報閲覧者端末500に提供すると共に、そのブックマーク機能を利用して情報閲覧者端末500が格納したブックマークに関する情報(以下、「ブックマーク情報」ということがある。)を管理する機能を実現する。例えば、ブックマーク管理手段114cは、図24に示すブックマーク手段の提供処理(BM処理)により、図19又は図20又は図22又は図23に示すブックマーク手段(閲覧ページ中のブックマークメニュー等のGUIとして実装されたブックマークマネージャー)を情報閲覧者端末500に提供する機能を実現する。なお、この管理者システム100側のブックマーク管理手段114c、及び、情報閲覧者端末500側のブックマーク手段(図16)については、情報閲覧者端末500についての説明で詳述する。
<時刻情報管理手段>
時刻情報管理手段114dは、閲覧管理手段114の時刻情報管理手段114dは、情報閲覧者端末500からのページ送信要求(特定の物品に係る案内ページ150等のリクエスト)に対して、そのウエブページ(案内ページ150等)を送信したときに、そのリクエスト時点又はその送信時点での時刻情報を取得して管理する機能を実現する。
<アクセスID管理手段>
閲覧管理手段114のアクセスID管理手段114eは、情報閲覧者端末500からのページ送信要求等のためのアクセスがあったときに、そのアクセスに係る情報閲覧者端末500又は閲覧者を一意に特定するためのID(以下、「アクセスID」ということがある。)を取得して管理する機能を実現する。なお、アクセスIDは、情報閲覧者端末500を一意に識別可能な端末ID(前記端末識別情報としてのIDFV等)、又は、その情報閲覧者端末500のユーザーを一意に識別可能なユーザーID(管理者システム100にユーザー登録したときに付与される一意のユーザーID等)からなる。
[閲覧テーブルとの関係]
閲覧管理手段114は、情報閲覧者端末500からの要求(特定の物品に係る案内ページ150のリクエスト)に対して、その案内ページ150を送信したときに、時刻情報管理手段114dを使用して、その案内ページ150に係る物品IDに関連付けて、その送信時刻を閲覧時刻として閲覧履歴テーブルに格納する。この閲覧時刻を利用して、前記ブックマーク管理手段114cは、図19等に示すブックマークメニューにブックマークを表示するときに、ブックマークを閲覧時刻の新しい順に整列してリスト表示したり、図23等に示すようなカレンダーの特定日に閲覧した案内ページ150のブックマークを閲覧時刻の新しい順に整列してリスト表示したりすることもできる。また、閲覧管理手段114は、情報閲覧者端末500に案内ページ150を送信したときに、その情報閲覧者端末500の位置情報(例えば、情報閲覧者端末500に実装するGPS等からの位置情報)を取得して、その案内ページ150に係る物品IDに関連付けて、その位置情報を閲覧場所として閲覧履歴テーブルに格納するように構成してもよい。この場合、閲覧管理手段114は、(図示はしないが)かかる位置情報取得及び管理の機能を実現する位置情報管理手段を備えることになる。即ち、上記のように、物品ID管理手段111に位置情報管理手段111dを備える構成とする以外に、閲覧管理手段114に位置情報管理手段を備える構成とすることもできる。この閲覧場所の位置情報は、その情報閲覧者端末500が読み取った物品IDに係る物品の所在地の位置情報でもあることから、この閲覧場所の情報を利用して、前記ブックマーク管理手段114cは、図19等に示すブックマークメニューにブックマークを表示するときに、ブックマークした特定の物品の所在地を地図APIのジオコーディング機能を利用して表示したり、図20等に示すブックマークメニューにブックマークを表示するときに、ブックマークした特定の物品の住所を地図APIのリバースジオコーディング機能を利用して表示したりすることもできる。更に、閲覧管理手段114は、情報閲覧者端末500からのアクセスがあったときに、その情報閲覧者端末500のアクセスIDを特定する機能
[案内ページ作成手段]
案内ページ作成手段115は、情報閲覧者が情報閲覧者端末500を利用して閲覧するための主情報の案内ページ150を、管理者システム100から情報閲覧者端末500に送信するための機能を実現する。例えば、案内ページ送信手段114aは、図17又は図18に示す項目をコンテンツとして有する案内ページ150を作成する機能を実現する。また、例えば、案内ページ作成手段115は、図6に示す主URL発行用の処理(URL発行処理の後半のステップ)により、発行した主URLに係る案内ページ150を作成する機能を実現する。
[基本情報テーブル等との関係]
案内ページ作成手段115は、前記物品ID管理手段111の物品ID発行手段111aが物品IDを発行して、前記基本情報テーブル122に、その物品ID等を書きこんだときに(或いは、その後、一定の時間又は期間を経過したときに)、その物品IDに係る物品の物品名(商品の場合は商品名)、その物品の物品画像、その物品のカテゴリ、その他の属性(属性1、属性2、・・・)に基づき(即ち、それらをコンテンツとして)、案内ページ150を作成する。また、このとき、案内ページ作成手段115は、その物品IDに係るURL(主URL)を前記URLテーブル123から抽出し、作成した案内ページ150のURLとして関連付ける。これにより、情報閲覧者端末500が、その主URLを介して、対応する案内ページ150のリクエストを行い、閲覧管理手段114の案内ページ装身手段114aが、そのリクエストに係るURLの案内ページ150をその情報閲覧者端末150に送信する。
[利用者管理手段]
利用者管理手段140は、利用者情報を管理するための機能実現手段であり、利用者用GUI手段141、情報登録管理手段142を備えている。なお、利用者情報管理手段140は、これら以外にも、利用者情報を管理するための他の機能を実現する手段を備えることができる。
[利用者用GUI手段]
利用者用GUI手段141は、主利用者や従利用者が、自らの主利用者システム200や従利用者システム300を利用して、自らの主情報や従情報を管理者システム100に登録するためのユーザーインターフェース(GUI)を提供する機能を実現する。例えば、利用者用GUI手段141aは、図3に示す利用者情報登録用のウエブページ(利用者登録ページUI10)を、管理者システム100から主利用者システム200や従利用者システム300に送信して提供する機能を実現する。なお、上記のように、情報閲覧者も利用者として登録する場合、利用者用GUI手段141は、情報閲覧者が、自らの情報閲覧端末5を利用して、自らの情報を管理者システム100に登録するためのユーザーインターフェース(GUI)を提供する機能を実現する。
[情報登録管理手段]
情報登録管理手段142は、主利用者や従利用者が、主利用者システム200や従利用者システム300から前記利用者情報登録用のGUIを利用して入力した利用者情報を、管理者システム100に登録するための機能を実現する。
[利用者情報テーブルとの関係]
情報登録管理手段142は、主利用者や従利用者が、自己の利用者情報を登録するごとに、前記利用者情報テーブル125に、その利用者ID、利用者名を書込みする。即ち、情報登録管理手段142は、前記利用者用GUI手段141により、主利用者システム200や従利用者システム300から、一の利用者の利用者ID、利用者名等が入力されると、前記利用者情報テーブル125に、その利用者ID、利用者名等を書込みする。
[利用者登録ページ]
図3に示すように、利用者登録ページUI10は、主利用者等が主利用者システム200等を利用して、自己の利用者情報を登録するためのユーザインタフェース(GUI)であり、利用者情報入力領域UI11及び内容確認ボタンUI12を有している。利用者情報入力領域UI11は、入力欄として、利用者ID、利用者名、E−Mail、住所、電話、FAXの入力欄を備える。なお、利用者IDは、独自のIDを付与してもよいが、メールアドレスでもよい。また、利用者名は、例えば、会社名等を入力する。なお、利用者登録情報ページUI10は、利用者情報登録用に、主利用者と従利用者で共通に使用することができ、主利用者システム200の登録画面240、及び、従利用者システム300の登録画面340に、それぞれ、表示される。なお、内容確認ボタンUI12を押すと、利用者情報入力領域UI11の入力項目の内容確認ページが、主利用者システム200の登録画面240(又は、従利用者システム300の登録画面340)に表示される。そして、図示はしないが、利用者情報の入力内容に問題がない場合、その内容確認ページに設けた「送信」等のボタンを選択実行することで、その入力内容の各データが管理者システム100に送信され、管理者システム100の利用者情報テーブル125に登録される。
[主利用者SYS:情報登録手段]
図4に示すように、主利用者システム200は、情報登録手段210を備えている。情報登録手段210は、管理者システム100に対して、主利用者システム200の主情報を登録し、また、物品IDの発行を申請する機能を実現する。詳細には、情報登録手段210は、主情報登録手段211と、物品ID申請手段212とを備えている。主情報登録手段211は、上記のようにして管理システム100の主情報用GUI手段112aから提供されたGUI(図6及び図7の主情報登録用のページ)を利用して、前記主情報を入力して登録するための機能を実現する。また、物品ID申請手段212は、同様に、主情報GUI手段112aから提供されたGUI(図6又は図7の主情報登録ページ)を利用して、前記物品IDを管理者システム100に申請するための機能を実現する。
[主利用者SYS:ID付与手段]
また、主利用者システム200は、ID付与手段250を備えている。ID付与手段250は、管理者システム100が発行した物品IDを、主利用者が自らの特定の物品に付与して付設する機能を実現する。詳細には、ID付与手段250は、ID書込手段251と、タグ付設手段252とを備えている。ID書込手段251は、物品IDの書き込み対象である物品ID媒体411,411a,411nに対して、それぞれに固有のID(NFC用のID、バーコード等)を書き込む機能を実現する。例えば、物品ID媒体411,411a,411nがNFCの場合、NFCタグの記憶領域に対して、NFCに固有のID体系にしたがって物品IDを書き込み、物品ID媒体411,411a,411nが二次元バーコードの場合、二次元バーコードに固有のID体系にしたがってバーコード用のタグ(印刷物からなるバーコードタグ)に物品IDを書き込む(即ち、印刷する)。また、タグ付設手段252は、物品IDを書き込んだタグ(NFCタグやバーコードタグ)を、対象となる特定の物品に貼付等して付設する機能を実現する。例えば、タグ付設手段252は、物品IDを書き込んだタグの裏面に粘着剤や接着剤を塗布して物品や物品の包装物の表面に貼付する構造の装置から構成することができる。
[主利用者SYS:主閲覧情報DB]
また、主利用者システム200は、主閲覧情報データベース(DB)220と内部情報データベース(DB)230とを備えている。主閲覧情報DB220は、典型的には、リレーショナルデータベース(RDB)から構成することができ、主閲覧情報テーブル221を備えている。主閲覧情報テーブル221は、前記主情報に対応する情報を格納して管理するためのテーブルであり、フィールド名として、商品ID、商品名、商品画像、価格、及びその他の属性(属性1、・・・)を有し、それぞれの値を各レコード(各タプル)の対応するフィールドに格納する。主閲覧情報DB220は、例えば、主利用者が、(管理者システム100に登録した物品に係る主情報と同様の)自己の商品に係る基本情報や、自己の商品の詳細情報等を、自己のシステムである主利用者システム200において管理し、必要に応じて、閲覧したり編集したりする用途で使用することができる。また、主閲覧情報DB220は、例えば、主利用者が、(管理者システム100で提供される案内ページ150と同様の)ウエブページのコンテンツ提供手段として、自己の商品に関心を持つ閲覧者等に情報提供するために使用することもできる。
[主利用者SYSの内部情報DB]
また、内部情報DB230は、典型的には、リレーショナルデータベース(RDB)から構成することができ、内部情報テーブル231を備えている。内部情報テーブル231は、主利用者の内部情報(特に、個人情報等の秘密情報)を格納して管理するためのテーブルであり、フィールド名として、個人情報に関するデータ(例えば、自己の会社又は商品等に関する会員として一般消費者の情報を登録する場合における、それらの会員の氏名等)、取引情報に関するデータ(例えば、仕入先の会社名や販売先の会社名等)、及びその他の内部情報に関するデータを有し、それぞれの値を各レコード(各タプル)の対応するフィールドに格納する。内部情報DB230は、例えば、主利用者が、管理者システム100に登録した物品に関する付随情報や関連情報として、その物品(商品)のユーザー情報(ユーザーの個人情報、ユーザーの嗜好等の情報、及び、その他の関連情報)や、その物品に関する取引情報(取引先、取引実績等)を、自己のシステムである主利用者システム200において管理し、必要に応じて、閲覧したり編集したりする用途で使用することができる。なお、本情報提供システムは、内部情報DB230を主利用者システム200に設けることにより、管理者システム100においてそれらの内部情報を管理する必要がなく、管理者システム100における内部情報のセキュリティを確保する手段等の必要性をなくすことができる。
[主利用者SYS:情報処理動作]
上記構成の主利用者システム200と管理者システム100との間の情報処理動作について説明する。図4に示すように、まず、主利用者が、自己の特定の物品に係る主情報を管理者システム100に登録したい場合、主利用者は、主利用者システム200を利用して、管理者システム100に対して主情報を入力して送信する(即ち、上記のように、図5等の主情報登録ページに主情報を入力して管理者システム100に送信する)。また、主利用者は、合わせて、その物品に係る物品IDを管理者システム100に申請する(即ち、上記のように、図5等の主情報登録ページにおいて物品IDのID種別を選択する等して、自己の欲する物品IDの情報を管理者システム100に送信する)。これに対して、管理者システム100は、上記のようにして、その主情報を登録すると共に、その物品に対応する物品IDを発行して、その事実に関する情報を主利用者システム200に送信する。
[主情報登録ページ]
図5に示すように、主情報登録ページUI20は、主利用者が主利用者システム200を介して、自己の物品(通常は商品)に係る主情報を登録するためのユーザインタフェース(GUI)であり、第1のペイン(第1の表示領域)PN1と第2のペイン(第2の表示領域)PN2とを備えている。第1のペインPN1は、主情報入力領域UI21、及び、内容確認ボタンUI25を有している。主情報入力領域UI21は、主情報の入力欄として、利用者ID、利用者名、物品IDのID種別、物品名、属性1(例えば、商品価格等)、属性2(例えば、商品の品質表示等)、及び(図示はしないが)必要なその他の属性(商品保証の内容等)の入力欄を備える。なお、利用者ID及び利用者名は、前記利用者登録ページUI10で登録した利用者ID及び利用者名であり、利用者ID及び利用者名の入力欄には、それぞれ、ログイン時の利用者ID及び登録済みの利用者名が自動表示される。ID種別は、NFC、バーコード、及び、二次元バーコードの各チェック欄を有し、自己の希望する物品IDの種別をこのチェック欄を使用してチェックするようになっている。その他の入力項目は、直接入力するようになっている。なお、主情報入力領域UI21は、入力欄として、更に、地理情報の入力欄を設け、この地理情報の入力欄に、主利用者の店舗の地理情報(位置情報、住所、地図、地図APIによる地理情報等)を入力して主情報として登録することもできる。
また、主情報入力領域UI21は、入力欄として、更に、詳細情報URLの入力欄を有し、この詳細情報URLの入力欄に、主情報に係る物品の詳細情報をコンテンツとして有するウエブページ(例えば、前記主利用者システム200側に設けた主閲覧情報DB220のデータをコンテンツとして掲載する自社運営のウエブページ)のURLを入力することができる。また、主情報入力領域UI21は、承認モード入力欄UI21Aを有している。更に、主情報登録ページUI20は、主情報に係る物品の物品画像リンク入力欄UI22を有している。物品画像リンク入力欄UI22は、案内ページに主情報に係る物品の画像として表示する物品画像のリンク情報としてのpath情報の入力欄である。物品画像リンク入力欄UI22では、ファイル参照ボタンUI23を使用して、通常のファイル参照機能と同様にして、物品画像を保存している保存先の画像ファイルを選択し、画像追加ボタンUI24を選択実行することで、選択した画像ファイルのpathを自動入力するようになっている。
[リンク付承認機能]
ここで、前記承認モード入力欄UI21Aは、通常承認及び削除承認の各チェック欄を有し、いずれかのチェック欄をチェックするようになっている。詳細には、本情報提供システムは、従利用者システム300から、特定の従利用者の従情報について特定の物品の主情報に対する関連付け(リンク付)の要求(申請)を受けたときに、主利用者に対して、その従情報を自己の物品に係る主情報にリンクしてもよいか否かを選択させる(即ち、リンク付を承認させる)ための機能(以下「リンク付承認機能」ということがある。)を提供しており(即ち、そのための機能を実現するリンク付承認手段を提供しており)、このリンク付承認機能(リンク付承認モード)として、通常承認機能(通常承認モード)と削除承認機能(削除承認モード)とを提供している(即ち、それらの機能を実現する通常承認手段と削除承認手段とを提供している)。即ち、本情報提供システムは、これらのリンク付承認手段として、図14に示すような処理を実行するための通常承認手段と、図15に示すような処理を実行するための削除承認手段とを備えている。したがって、承認モード入力欄UI21Aは、通常承認及び削除承認のいずれかのチェック欄をチェックすることで、管理者システム100に、その主情報に係る主利用者が、リンク付承認機能として通常承認機能又は削除承認機能のいずれかを選択できるようになっている。
[リンク数/アクセス数表示機能]
主情報登録ページUI20は、第2のペインPN2に、表示欄として、登録物品数表示欄UI26、合計リンク数表示欄UI27、合計アクセス数表示欄UI28を有している。登録物品数表示欄UI26は、主情報の登録申請(及び物品IDの発行申請)を行った主利用者が、管理者システム100に現在までに登録している物品の合計数を表示する。即ち、管理者システム100は、その主利用者を利用者IDで特定し、登録物品数を物品IDの合計数で特定して、その利用者IDの主利用者の主情報登録ページUI20の第2のペインPN2の登録物品数表示欄UI26に、その登録物品数を表示する機能を実現する(即ち、そのような機能を実現する登録物品数表示手段を備えている)。また、合計リンク数表示欄UI27は、主利用者の全ての登録物品に係る主情報についてリンク付されている従情報の合計リンク数を表示する。即ち、管理者システム100は、その主利用者を利用者IDで特定し、従情報の合計リンク数を前記従URL計数手段1113cにより特定して、その利用者IDの主利用者の主情報登録ページUI20の第2のペインPN2の合計リンク数表示欄UI27に、その合計リンク数を表示する機能を実現する(即ち、そのような機能を実現する合計リンク数表示手段を備えている)。また、合計アクセス数表示欄UI28は、主利用者の全ての登録物品に係る主情報についての全ての案内ページに対する情報閲覧者端末500からの合計アクセス数を表示する。即ち、管理者システム100は、その主利用者を利用者IDで特定し、主情報の案内ページの合計アクセス数を前記閲覧計数手段114bにより特定して、その利用者IDの主利用者の主情報登録ページUI20の第2のペインPN2の合計アクセス数表示欄UI28に、その合計アクセス数を表示する機能を実現する(即ち、そのような機能を実現する合計アクセス数表示手段を備えている)。
[主情報登録確認/ID発行申請ページ]
主情報登録ページUI20で内容確認ボタンUI25を押すと、入力項目の内容確認ページとして、図6に示す主情報登録確認・ID発行申請ページUI30が、主利用者システム200の登録画面240に表示される。主情報登録確認・ID発行申請ページUI30は、主情報登録ページUI20の構成に対応して、第1のペインPN1と第2のペインPN2とを備えている。一方、第1のペインPN1は、主情報登録ページUI20の入力項目等の構成に対応する確認項目等の構成として、主情報確認領域UI31、及び、ID発行申請ボタンUI33を有している。主情報確認領域UI31は、表示欄として、利用者ID、利用者名、物品ID、発行URL、物品名、属性1、属性2、及び必要なその他の属性の表示欄を備える。なお、利用者ID及び利用者名の表示欄には、それぞれ、前記利用者登録ページUI10で登録済みの利用者ID及び利用者名が表示される。物品IDの表示欄には、前記主情報登録ページUI20のID種別でチェックした物品IDの種別に応じて、管理者システム100の物品ID発行手段111aが自動発行した物品IDが表示される。発行URLの表示欄には、発行した物品IDに係る主情報の案内ページについて自動発行されたURL(主URL)が表示される。物品名、属性1、属性2、地理情報、詳細URLの表示欄には、それぞれ、前記主情報登録ページUI20の物品名、属性1、属性2、地理情報、詳細URLの各入力欄に入力した内容が表示される。なお、主情報確認領域UI31は、前記主情報登録ページUI20の承認モード入力欄UI21Aで選択した承認モード(通常承認モード又は削除承認モード)の種類を表示してもよい。更に、主情報登録確認・ID発行申請ページUI30は、物品画像表示欄UI32を有している。物品画像表示欄UI32は、主情報登録ページUI20の物品画像リンク入力欄UI22で入力したpathの物品画像を表示する。そして、図6に示すように、主情報の入力内容に問題がない場合、主情報登録確認・ID発行申請ページUI30に設けたID発行申請ボタンUI33を選択実行することで、それらの各データが管理者システム100に送信され、管理者システム100の基本情報テーブル122に登録される。なお、物品IDの発行は、このタイミングで実行することもできる。
[主利用者用処理(主情報の登録処理)]
図7のフローチャートを使用して、上記の主情報の登録処理(主利用者用処理)を説明する。まず、主利用者用処理は、図7に示すように、STEP1で、主利用者が主利用者システム200から管理者システム100にアクセスすると、STEP2で、管理者システム100は、主利用者システム200に初期画面のGUI情報を送信し、主利用者システム200の登録画面240に初期画面を表示させる。なお、このSTEP2は省略してもよい。次に、STEP3で、主利用者システム200から入力された利用者ID等の利用者情報に基づき、アクセスした主利用者が正規の主利用者であるか否かを判断し、利用者でないと判断した場合、STEP4でエラー表示をする。STEP3で利用者であると判断した場合、STEP5で、管理者システム100は、主利用者システム200に主情報登録画面(主情報登録ページUI20)のGUI情報を送信し、主利用者システム200の登録画面240に主情報登録画面を表示させる。次に、STEP6で、主利用者システム200から、主情報登録ページUI20の内容確認ボタンUI25により入力情報が管理者システム100に送信されると、管理者システム100は、各入力項目のデータを確認し、STEP7で、必要な基本情報(主情報)が入力されているか否かを判断する。STEP7で必要な基本情報が入力されていないと判断された場合、STEP8でエラー表示が実行され、再度、STEP5が実行され、主情報登録画面において必要な基本情報が入力されるまで、この一連の処理(STEP5〜STEP7)が繰り返される。一方、STEP7で必要な基本情報が入力されていると判断された場合、STEP9で、申請に係る物品IDの種別が判断される。STEP9で判断された物品IDの種別がNFCである場合、STEP10で、NFC−IDが発行される。STEP9で判断された物品IDの種別がBC(一次元バーコード)である場合、STEP11で一次元バーコードIDが発行される。STEP9で判断された物品IDの種別が2D(二次元)バーコードである場合、STEP12で2DバーコードIDが発行される。次に、STEP13で、管理者システム100は、主情報の確認ページ(主情報登録確認・ID発行申請ページUI30)を作成して主利用者システム200に送信する。そして、STEP14で、主情報登録確認・ID発行申請ページUI30のID申請ボタンUI33により確定情報が管理者システム100に送信されると、管理者システム100は、確定情報としての主情報を基本情報テーブル122に格納して登録し、主利用者用処理を完了する。
[URL発行処理]
図8のフローチャートを使用して、上記の主情報の案内ページに関連付ける主URLの発行処理(URL発行処理)を説明する。まず、URL発行処理では、図8に示すように、STEP14で主情報が登録されると(即ち、上記主利用者用処理STEP14が完了すると)、管理者システム100は、STEP15で、物品IDを発行した主情報の物品に係る案内ページに一意に対応するURL(主URL)を主URL発行手段111bにより発行し、その主URLをURLテーブル123に格納して登録する。次に、管理者システム100は、STEP16で、基本情報テーブル122の主情報に基づき、案内ページ作成手段115を使用して、この主URLに対応する案内ページ150を作成し、URL発行処理を完了する。
[従利用者SYS:情報登録手段]
図9に示すように、従利用者システム300は、情報登録手段310を備えている。情報登録手段310は、管理者システム100に対して、従利用者システム300の従情報を登録し、また、主情報に対して従情報をリンク付けする機能を実現する。詳細には、情報登録手段310は、従情報登録手段311と、位置情報手段312とを備えている。従情報登録手段311は、上記のようにして管理システム100の従情報用GUI手段113aから提供されたGUI(図10及び図11又は図12の従情報登録用のページ)を利用して、前記従情報を入力して登録するための機能を実現する。また、位置情報手段312は、従利用者が、自己の店舗等の地理情報(位置情報、住所等)を管理者システム100に登録するための機能を実現する。なお、位置情報手段312は省略してもよい。
[従利用者SYS:URL登録手段]
また、従利用者システム300は、情報管理手段350を備えている。情報管理手段350は、従利用者が、自己の従情報を主情報に関連付けるときに、その主情報の案内ページに従情報のリンク情報として掲載するウエブページのURL(従URL)を、管理者システム100の従情報登録管理手段113bに登録し、また、その後に従URLを管理したり、従情報を管理したりするための機能を実現する。詳細には、情報管理手段350は、URL登録手段351を備えている。URL登録手段351は、従利用者が、従利用者システム300を介して、自己の従情報を主情報に関連付けるときに、その主情報の案内ページのURL(主URL)又はその主情報の物品IDに従情報のURL(従URL)を、管理者システム100の従情報登録管理手段113bに登録する機能を実現する。また、URL登録手段351は、従利用者が、従利用者システム300を介して、自己の従情報の従URLを主情報に関連付けた後、その従URLを管理するためのその他の機能を実現する手段を備えてもよい。更に、情報管理手段350は、時系列表示手段352を備えてもよい。時系列表示手段352は、従利用者が、従利用者システム300を使用して、自己の従情報をリンク付けするかどうかの判断のために、特定の物品に係る主情報の案内ページ150を閲覧したときに、その閲覧履歴を管理者システム100の閲覧管理手段114によって閲覧履歴テーブル124に格納し、その閲覧履歴に基づき、過去に閲覧した案内ページ150に係る特定の物品に関する情報(情報閲覧者端末500の説明で後述する「物品特定情報」に対応する情報)を、従利用者システム300の登録画面330に時系列で表示する機能を実現する。なお、この時系列表示手段352は、後述する情報閲覧者端末500の時系列表示手段514と同様の構成とすることができるため、詳細な説明は、情報閲覧者端末500の時系列表示手段514の説明で代用する。
[従利用者SYS:従閲覧情報DB]
また、従利用者システム300は、従閲覧情報データベース(DB)320と内部情報データベース(DB)330とを備えている。従閲覧情報DB320は、典型的には、リレーショナルデータベース(RDB)から構成することができ、従閲覧情報テーブル321を備えている。従閲覧情報テーブル321は、前記従情報に対応する情報を格納して管理するためのテーブルであり、フィールド名として、商品ID、商品名、商品画像、価格、及びその他の属性(属性1、・・・)を有し、それぞれの値を各レコード(各タプル)の対応するフィールドに格納する。従閲覧情報DB320は、例えば、従利用者が、(管理者システム100に登録した従情報と同様の)自己の商品又は店舗に係る基本情報や、自己の商品又は店舗の詳細情報を、自己のシステムである従利用者システム300において管理し、必要に応じて、閲覧したり編集したりする用途で使用することができる。また、従閲覧情報DB320は、例えば、従利用者が、ウエブページのコンテンツ提供手段として、自己の商品に関心を持つ閲覧者等に情報提供するために使用することもできる。
[従利用者SYS:内部情報DB]
また、内部情報DB330は、典型的には、リレーショナルデータベース(RDB)から構成することができ、内部情報テーブル331を備えている。内部情報テーブル331は、従利用者の内部情報(特に、個人情報等の秘密情報)を格納して管理するためのテーブルであり、フィールド名として、個人情報に関するデータ(例えば、自己の会社又は商品等に関する会員として一般消費者の情報を登録する場合における、それらの会員の氏名等)、取引情報に関するデータ(例えば、仕入先の会社名や販売先の会社名等)、及びその他の内部情報に関するデータを有し、それぞれの値を各レコード(各タプル)の対応するフィールドに格納する。内部情報DB330は、例えば、従利用者が、管理者システム100に登録した従情報に関する商品情報や店舗情報として、その商品や店舗のユーザー情報(ユーザーの個人情報、ユーザーの嗜好等の情報、及び、その他の関連情報)や、その商品や店舗に関する取引情報(取引先、取引実績等)を、自己のシステムである従利用者システム300において管理し、必要に応じて、閲覧したり編集したりする用途で使用することができる。なお、本情報提供システムは、内部情報DB330を従利用者システム300に設けることにより、管理者システム100においてそれらの内部情報を管理する必要がなく、管理者システム100における内部情報のセキュリティを確保する手段等の必要性をなくすことができる。
[従利用者SYS:従情報登録処理動作の概要]
上記構成の従利用者システム300と管理者システム100との間の情報処理動作について説明する。図9に示すように、まず、従利用者が、自己の特定の商品や店舗に係る従情報を、管理者システム100に登録済みの主情報にリンク付けしたい場合、従利用者は、従利用者システム300を利用して、管理者システム100に対して、特定の主情報に対してリンク付けする自己の従情報を入力すると共に、リンク申請を送信する(即ち、上記のように、図10等の従情報登録ページに従情報を入力して管理者システム100に送信する)。また、従利用者は、合わせて、その従情報を主情報にリンク付する際に使用する従URL(リンク付する商品や店舗の従情報詳細ページのURL)を管理者システム100に送信する(即ち、上記のように、図9等の従情報登録ページにおいて従URLをリンク先URLとして入力する等して、自己の欲する従情報のリンク情報を管理者システム100に送信する)。これに対して、管理者システム100は、上記のようにして、その従情報を登録すると共に、その従情報に対応する従URLを対象となる主情報の物品ID又は主情報の案内ページの主URLにリンク付けする。
なお、このリンク申請は、例えば、図17に示す案内ページ150を利用して行うことができる。即ち、この場合、従利用者は、自己の従情報をリンク付けした主情報又はその主情報に係る物品がある場合に、情報閲覧者端末500により、その物品410A,410Bの物品ID411,411a,411nを読み取ることで、その物品IDの主情報の案内ページ150を自己の情報閲覧者端末500の閲覧画面530に表示させる。なお、この場合、従利用者の情報閲覧者端末500が従利用者システム300となる。そして、この場合、従利用者が、その案内ページ150のリンク登録ボタンUI63を選択実行(クリック等)すると、リンク申請情報が、情報閲覧者端末500から管理者システム100の従情報管理手段113に送信され、従情報管理手段113が、上記のようにして、従情報の登録処理動作を実行する。
[従情報登録ページ]
図10に示すように、従情報登録ページUI40は、従利用者が従利用者システム300を介して、自己の商品や店舗等に係る従情報を登録するためのユーザインタフェース(GUI)であり、第1のペインPN1と第2のペインPN2とを備えている。第1のペインPN1は、従情報入力領域UI42、及び、内容確認ボタンUI46を有している。従情報登録ページUI40は、表示欄として、主情報表示欄UI41を有している。主情報表示欄UI41は、従情報をリンク付けすべき主情報を自動表示するようになっている。例えば、従利用者が、従利用者システム300を介して、自己の従情報をリンク付すべき主情報を選択したときに(例えば、特定の物品の物品IDを従利用者システム300のID読取り手段により読み取ったときに)、その主情報の物品IDに基づき、管理者システム100が、その物品IDに対応する主情報の一部(例えば、代表的情報)を、主情報登録管理手段112bを使用して基本情報テーブル122から抽出し、主情報表示欄UI41に表示させる。
また、従情報入力領域UI42は、従情報の入力欄として、利用者ID、利用者名、リンク先URL、リンク先説明、補足説明、及び(図示はしないが)必要なその他の属性の入力欄を備える。なお、利用者ID及び利用者名は、前記利用者登録ページUI10で登録した利用者ID及び利用者名であり、利用者ID及び利用者名の入力欄には、それぞれ、ログイン時の利用者ID及び登録済みの利用者名が自動表示される。リンク先URLは、主情報にリンク付けした従情報の従情報詳細ページのURLである。リンク先説明は、リンク先となる従情報詳細ページの簡単な説明(例えば、ウエブページのタイトル等となる関連商品名や関連店舗名)である。補足説明は、例えば、従情報の商品や店舗等の紹介部(PR文)等である。これらの入力項目は、直接入力等により入力するようになっている。なお、従情報入力領域UI42は、入力欄として、更に、地理情報の入力欄を設け、この地理情報の入力欄に、主利用者の店舗の地理情報(位置情報、住所、地図、地図APIによる地理情報等)を入力して従情報として登録することもできる。
また、従情報入力領域UI42は、サムネイル画像入力欄UI43を有している。サムネイル画像入力欄UI43は、従情報をリンク付けする主情報に係る案内ページに、従情報に係る商品等の画像のサムネイルを表示するためのサムネイル画像の保存先のpath情報や、従情報をリンク付けする主情報に係る案内ページに、従情報に係る店舗等の地図を表示するための地図APIのAPIキーを入力するようになっている。なお、サムネイル画像入力欄UI43では、地図APIの場合、APIキーを選択等することで、そのAPIキーを自動入力するようにすることができる。
[現アクセス数/現リンク数表示機能]
従情報登録ページUI40は、第2のペインPN2に、表示欄として、現アクセス数表示欄UI47、及び、現リンク数表示欄UI48を有している。現アクセス数表示欄UI47は、従情報をリンク付けしようとしている主情報の案内ページ150へのアクセス数の現在までの合計数を表示する。即ち、管理者システム100は、その主情報の案内ページの合計アクセス数を前記閲覧計数手段114bにより特定して、その主情報にリンク付けしようとしている従情報登録ページUI40の第2のペインPN2の現アクセス数表示欄UI47に、その現アクセス数を表示する機能を実現する(即ち、そのような機能を実現する現アクセス数表示手段を備えている)。また、現リンク数表示欄UI48は、従情報をリンク付けしようとしている主情報の案内ページ150における現在の(登録済みの)従情報の合計リンク数を表示する。即ち、管理者システム100は、その主情報の案内ページの従情報の合計リンク数を前記従URL計数手段1113cにより特定して、その主情報にリンク付けしようとしている従情報登録ページUI40の第2のペインPN2の現リンク数表示欄UI48に、その現リンク数を表示する機能を実現する(即ち、そのような機能を実現する現リンク数表示手段を備えている)。これにより、従利用者は、自己の従情報をリンク付ける主情報が、リンク付けしようとする時点で、どのくらいのアクセス数を有するか(即ち、一般消費者を中心とする情報閲覧者の観点やB2Cの観点から、どの程度の人気度や関心度を有するか)についての情報(以下、「消費者関心度情報」ということがある。)、及び、どのくらいのリンク数を有するか(即ち、従利用者を中心とする業者の観点やB2Bの観点から、どの程度の人気度や関心度を有するか)についての情報(以下、「業者関心度情報」ということがある。)を把握することができ、その消費者関心度情報と業者関心度情報との両者を勘考して、自己の従情報をその主情報にリンク付けするか否かを決定することができる。
[従情報確認ページ]
従情報登録ページUI40で内容確認ボタンUI46を押すと、入力項目の内容確認ページとして、図11に示す従情報確認ページUI50が、従利用者システム300の登録画面340に表示される。従情報確認ページUI50は、従情報登録ページUI40の構成に対応して、第1のペインPN1と第2のペインPN2とを備えている。一方、第1のペインPN1は、従情報登録ページUI40の表示項目や入力項目等の構成に対応する確認項目等の構成として、主情報表示欄UI51、従情報確認領域UI51、及び、リンク申請ボタンUI54を有している。主情報表示欄UI51は、前記主情報表示欄UI41と同様の構成である。従情報確認領域UI51は、表示欄として、利用者ID、利用者名、リンク先URL、リンク先説明、補足説明等の表示欄を備える。なお、利用者ID及び利用者名には、前記利用者登録ページUI10で登録済みの利用者ID及び利用者名が表示される。リンク先URL表示欄には、前記従情報登録ページUI40のリンク先URLの入力欄で入力した従URLが表示される。リンク先説明の表示欄には、従情報登録ページUI40のリンク先説明の入力欄で入力した説明が表示される。補足説明の表示欄には、従情報登録ページUI40の補足説明の入力欄で入力した説明が表示される。更に、従情報確認ページUI50は、サムネイル画像表示領域UI53を有している。サムネイル画像表示領域UI53は、従情報登録ページUI40のサムネイル画像入力領域UI43で入力したサムネイル画像(又は地図APIによる地図)が表示される。そして、図11に示すように、従情報の入力内容に問題がない場合、従情報確認ページUI50に設けたリンク申請ボタンUI54を選択実行することで、それらの各データが管理者システム100に送信され、管理者システム100のURLテーブル123に登録される。
[従情報登録ページ(別例)]
図12に示すように、従情報登録ページUI40Aは、前記従情報登録ページUI40の別例として、簡易構成を採用している。即ち、従情報登録ページUI40Aでは、従情報入力領域UI41Aは、利用者ID、リンク先URL、リンク先説明のみを有している。
[従利用者用処理(従情報の登録処理)]
図13のフローチャートを使用して、上記の従情報の登録処理(従利用者用処理)を説明する。まず、従利用者用処理は、図13に示すように、STEP21で、従利用者が、従利用者システム300の物品ID読取り手段により、自己の従情報をリンク付けしたい主情報に係る物品の物品IDを読み取ると、STEP22で、管理者システム100は、従利用者システム300に、その主情報の案内ページ150の情報を送信し、従利用者システム300の登録画面340に案内ページ150を(例えば、主情報の確認用に)表示させる。なお、STEP22は省略してもよい。次に、STEP23で、従利用者システム00から入力された利用者ID等の利用者情報に基づき、アクセスした従利用者が正規の従利用者であるか否かを判断し、利用者でないと判断した場合、STEP24でエラー表示をする。STEP23で利用者であると判断した場合、STEP25で、管理者システム100は、従利用者システム300に従情報登録画面(従情報登録ページUI40)のGUI情報を送信し、従利用者システム300の登録画面340に従情報登録画面を表示させる。次に、STEP26で、従利用者システム300から、従情報登録ページUI40の内容確認ボタンUI46により入力情報が管理者システム100に送信されると、管理者システム100は、各入力項目のデータを確認し、STEP27で、主情報にリンク付けするための従情報のURL(従URL)が入力されているか否かを判断する。STEP27で従URLが入力されていないと判断された場合、STEP28でエラー表示が実行され、再度、STEP25が実行され、従情報登録画面において従URLが入力されるまで、この一連の処理(STEP25〜STEP27)が繰り返される。一方、STEP27で従URLが入力されていると判断された場合、STEP29で、管理者システム100は、従情報の確認ページ(従情報確認ページUI50)を作成して主利用者システム300に送信する。そして、STEP30で、従情報確認ページUI50のリンク申請ボタンUI54により確定情報が管理者システム100に送信されると、管理者システム100は、STEP31で、従情報のリンク付けを承認する際の承認手法(承認モード)を、主情報登録ページUI20で選択された承認モードに基づいて判断する。STEP31で、承認手法が通常承認モードである判断された場合、STEP40で、通常承認手段により、図14に示す通常承認ルーチンが実行される。一方、STEP31で、承認手法が削除承認モードであると判断された場合、STEP50で、削除承認手段により、図5に示す削除承認ルーチンが実行される。STEP40又はSTEP50の結果、申請に係る従情報のリンク付けが承認された場合、STEP60のリンク登録・ページ更新ルーチンで、確定情報としての従情報をURLテーブル123に格納して登録し、主情報に対して従情報をリンク登録するとともに、案内ページのコンテンツ(従情報関連コンテンツ)を更新し、従利用者用処理を完了する。
[通常承認処理(通常承認ルーチン)]
図14のフローチャートを使用して、上記の通常承認ルーチンを説明する。まず、通常承認ルーチンでは、図14に示すように、STEP41で、従利用者システム300から管理者システム100に対して、特定の主情報について従情報のリンク付の申請がされた場合、STEP42で、管理者システム100は、主利用者システム200へ、(従情報のリンク付けを承認するための)承認用ページのリンク付確認メールを送信する。主利用者が、主利用者システム200により、STEP43で、リンク付確認メールのリンクをクリックすることにより、主利用者システム200の登録画面240に承認用ページ(ウエブページ)が表示される。承認用ページは、(案内ページにおける従情報の従URLをクリックすることで表示される)従情報詳細ページを主利用者の確認用に表示するものであり(又は、従情報詳細ページの概要を掲載したウエブページであり)、更に、削除ボタンや承認ボタン等のリンク承認用のボタン(リンク承認手段)を有している。
次に、STEP44で、主利用者により、リンク申請を承認するか否かの判断がなされる。即ち、主利用者が、自己の主情報に対してリンク申請された従情報のリンクを承認しない(拒絶する)場合、主利用者は、承認用ページで、削除ボタン等を選択実行する(即ち、拒絶用のリンク承認手段を実行させる)。これにより、STEP45でリンク申請が却下され、従情報が主情報にリンク付けされることはない。また、リンク申請が却下された従情報については、同一の従情報のリンク申請がその後にされた場合でも、STEP46の同一URL拒絶ルーチンで、その従情報の従URLに基づき、過去にその主情報に対するその従情報のリンク申請が却下されたか否かが(例えば、フラグにより)判断され、却下された従情報の従URLと同一の従URLを有する従情報については、再度のリンク申請が自動的に拒絶されるようになっている。一方、STEP44で、主利用者が、自己の主情報に対してリンク申請された従情報のリンクを承認する場合、主利用者は、承認用ページで、承認ボタン等を選択実行する(即ち、承認用のリンク承認手段を実行させる)。これにより、STEP47でリンク申請に係る従URLについてのリンク登録処理が実行され、従情報が主情報にリンク付けされる。そして、リンク登録処理が実行されると、STEP48で案内ページの対応するコンテンツが更新される(即ち、新たなリンク登録に係る従情報が掲載され、かつ、現リンク数が増分される)。
[削除承認処理(削除承認ルーチン)]
図15のフローチャートを使用して、上記の削除承認ルーチンを説明する。まず、上記通常承認ルーチンは、従利用者システム300から特定の主情報に対する従情報のリンク申請があった場合、管理者システム100が、主利用者に対して、承認用ページを提供し、自己の主情報に対する他者の従情報のリンク付けを承認するか否かを、従情報のリンク付けの前に主体的に判断させ、主利用者システム200を介して、主利用者が承認の意思表示をした従情報のみを、主情報にリンク登録して案内ページを更新するようになっている。一方、削除承認ルーチンは、従利用者システム300から特定の主情報に対する従情報のリンク申請があった場合、管理者システム100は、主利用者の承認を得ることなく、リンク申請のあった全ての従情報を主情報にリンク登録して案内ページを更新する一方で、主情報の案内ページを閲覧した第三者(通常は、主利用者や従利用者以外の者)に対して、その主情報にリンク付けされている従情報のいずれか(一以上)のリンク削除を要請(申請)するための機能を提供する(即ち、管理者システム100は、そのような機能を実現する「リンク削除申請手段」を備えている)ことで、第三者に特定の従情報が特定の主情報のリンク付け対象として適切か否かを判断させるようになっている。詳細には、削除承認ルーチンでは、図15に示すように、STEP51で、従利用者システム300から管理システム100に対して、特定の主情報について従情報のリンク付の申請がされた場合、上記通常承認ルーチンとは異なり、管理者システム100は、STEP52で、従情報登録管理手段113bにより、申請に係る従利用者の従情報を、(主利用者の承認を得る前に)対象となる主情報に対して即座にリンク登録すると共に、その主情報の案内ページの従情報部分について、リンク申請された従情報を含むよう更新する(即ち、前記STEP50のリンク登録・ページ更新処理と同一ルーチンの処理を実行する)。
次に、管理者システム100は、STEP53で、その従情報を更新した案内ページについて、前記リンク削除申請手段からの出力をモニターし、その従情報の主情報に対するリンク削除の申請がなされたか否かを判断する。なお、リンク削除申請手段は、例えば、案内ページにおいて各従情報のリンクの近傍(例えば、右方)に設けた「リンク削除申請ボタン」等により実現することができ、その案内ページを情報閲覧端末500で閲覧した閲覧者が、その主情報に対する特定の従情報のリンクが適切でないと判断した場合、リンク削除申請ボタンを選択実行することで、情報閲覧端末500から情報管理システム100の従情報登録管理手段113bにその削除申請の情報が送信され、従情報登録管理手段113bが、削除申請処理を実行するよう構成することもできる。
STEP53で特定の従情報についてリンク削除申請がない間は、STEP54で、その従情報についての主情報へのリンクが維持される。一方、STEP53で、リンク削除が申請された場合、STEP55で、管理者システム100は、申請に係る主情報に対する従情報のリンクを削除して、STEP56で、その主情報の案内ページを更新する(即ち、その従情報の情報を削除すると共に、現リンク数をデクリメントして更新する)。次に、STEP57で、管理者システム100は、主利用者システム200へ、(削除したリンクを復帰させるための)URL復帰用ページのリンク付確認メールを送信する。主利用者が、主利用者システム200により、STEP58で、リンク付確認メールのリンクをクリックすることにより、主利用者システム200の登録画面240にURL復活用ページ(ウエブページ)が表示される。URL復帰用ページは、リンク削除した従情報詳細ページを主利用者の確認用に表示するものであり(又は、従情報詳細ページの概要を掲載したウエブページであり)、更に、削除承認ボタンや復帰ボタン等のリンク削除承認・復帰用のボタン(リンク削除承認・復帰手段)を有している。
次に、STEP44で、主利用者により、対象となる従情報のリンク削除を承認するか、或いは、リンク削除された従情報のリンクを復帰するかの判断がなされる。即ち、主利用者が、自己の主情報に対してリンク削除された従情報のリンクの削除を承認する場合、主利用者は、URL復帰用ページで、削除承認ボタンを選択実行する(或いは、復帰ボタンを押すことなくそのままURL復帰用ページを終了する)。これにより、STEP60で、管理者システム100によるリンク削除状態が維持され、削除された従情報が主情報に再度リンク付けされることはない。一方、STEP59で、主利用者が、自己の主情報に対してリンク削除された従情報のリンクの復帰を希望する場合(即ち、リンク削除が妥当でないと判断する場合)、主利用者は、URL復帰用ページで、復帰ボタンを選択実行する。これにより、STEP61で、管理者システム100は、リンク削除された従情報のリンクを復活し、削除された従情報を主情報に再度リンク付けする。そして、STEP61でリンク復帰処理が実行されると、STEP62で、案内ページの対応するコンテンツが更新される(即ち、復活したリンク登録に係る従情報が掲載され、かつ、現リンク数が増分される)。次に、STEP70で、管理者システム100は、特定の主情報に対するリンクを復活した特定の従情報を削除した者(以下、「リンク削除者」ということがある。)が、同一の主情報に係る同一の従情報のリンクをそれ以降(リンク復帰以降)に再度削除することがないよう、そのリンク削除者と同一の者について、同一の主情報に係る同一の従情報のリンク削除の権限を剥奪する処理(同一削除主権限剥奪処理)を実行する。これにより、同一の主情報に係る同一の従情報について、リンク削除申請があった場合、管理者システム100は、STEP53の削除要請判断ステップで、そのリンク削除申請者が、その主情報に係るその従情報のリンク削除の権限をはく奪されているか否かを判断し(例えば、その物の利用者IDで判断し)、同一削除主からのリンク削除要求を拒絶する。
[情報閲覧者端末:情報閲覧手段]
図16に示すように、情報閲覧者端末500は、情報閲覧手段510とID読取手段520とを備えている。ID読取手段520は、物品410A,410Bに付設された物品ID411,411a〜411nを読み取る機能を実現する。また、情報閲覧手段510は、ID読取手段520が読み取った物品IDに関連付けられた案内ページ150を、情報閲覧者端末510の閲覧画面530に表示する機能を実現する。詳細には、IDよみとり手段520は、デコード手段521、及び、ブラウザ起動手段522を有する。デコード手段521は、ID読取手段520が読み取った物品IDを、情報閲覧者端末500が処理可能なデータにデコードする機能を実現する。また、ブラウザ起動手段522は、前記デコード手段521のデコードをトリガーとして、情報閲覧者端末500のウエブブラウザ(アプリケーション)を起動する機能を実現する。
情報閲覧手段510は、ページ要求手段511、ページ表示手段512、ブックマーク手段513、及び、時系列表示手段514を有している。ページ要求手段511は、管理者システム100の閲覧管理手段114に対して、ID読取手段520が読み取った物品IDに関連付けられた案内ページ150のページ情報を要求する機能を実現する。また、ページ表示手段512は、管理者システム100の閲覧管理手段114から送信されたページ情報に基づき、案内ページ150を閲覧画面530に表示する機能を実現する。なお、前記ページ要求手段511及びページ表示手段512の機能は、情報閲覧者端末のウエブブラウザの機能を利用して実現することができる。一方、ブックマーク手段513は、管理者システム100の前記ブックマーク管理手段114cから提供されたブックマーク手段であり、情報閲覧者が情報閲覧者端末500により前記案内ページ150を閲覧した際に、その案内ページ150に係る物品のブックマークを管理する機能を実現する。なお、ブックマーク手段513の機能も、情報閲覧者端末のウエブブラウザの機能を利用して実現することができる。
[情報閲覧者端末:位置情報提供手段等]
情報閲覧者端末500は、更に、位置情報提供手段525、時刻情報提供手段526、及び、アクセスID提供手段527を備えている。位置情報提供手段525は、情報閲覧者端末500がID読み取り手段により物品IDを読み取った時点での当該情報閲覧者端末500の位置情報を、当該情報閲覧者端末500に実装したGPS等の位置情報提供手段を使用して管理者システム100の閲覧管理手段114に提供する機能を実現する。この位置情報提供機能は、(GPS等による位置情報取得機能以外の機能については)管理者システム100の物品ID管理手段111又は閲覧管理手段114等から提供される機能(管理者システム100側の機能)を使用して実現することもできる。また、時刻情報提供手段526は、情報閲覧者端末500がID読み取り手段により物品IDを読み取った時点の時刻情報(年月日時分秒を特定する情報)を、当該情報閲覧者端末500に実装した時計機能等を使用して管理者システム100の閲覧管理手段114に提供する機能を実現する。この時刻情報提供機能は、管理者システム100の閲覧管理手段114の時刻情報管理手段114dから提供される機能(管理者システム100側の時計機能等)を使用して実現することもできる。アクセスID提供手段527は、情報閲覧者端末500又は閲覧者を特定するための前記アクセスID(端末ID又はユーザーID)を提供する機能を実現する。
[案内ページ(詳細版)]
図17に示すように、前記案内ページ150は、特定の一つの物品に関する前記主情報を掲載すると共に、その物品に係る主情報にリンク付けされた全ての従情報を掲載するウエブページである。詳細には、案内ページ150は、情報閲覧者が情報閲覧者端末500を使用して閲覧可能なユーザインタフェース(GUI)UI60であり、第1のペインPN1と第2のペインPN2とを備えている。第1のペインPN1は、主情報表示欄UI61、及び、従情報表示欄UI62を有している。主情報表示欄UI61は、前記主情報として、前記特定の物品としての商品の商品画像や商品説明を表示する。また、従情報表示欄UI62は、前記従情報として、主情報にリンク付けする店舗や関連商品等の情報を表示する。なお、この表示情報としては、少なくとも、従情報の詳細情報を有する従情報詳細ページへのリンクがあればよく、このリンクは、例えば、従情報詳細ページのタイトルにリンクを付したものとして構成することもできる。図17では、店舗x、店舗y等が、従情報詳細ページへのリンクを付したタイトルとして表示されており、このリンクを選択実行(クリック等)することで、対応する従情報詳細ページを情報閲覧者端末500の閲覧画面530に表示することができる。また第1のペインPN1の下端部には、リンク登録ボタンUI63が配置されている。このリンク登録ボタンUI63は、選択実行(クリック等)により、前記従利用者システム300による従情報登録処理動作の開始の起点(イベントのトリガー)となる信号を管理者システム100の従情報管理手段113に送信する機能を実現する。
一方、第2のペインPN2には、表示欄として、前記従情報確認ページUI50(図11)で説明した現アクセス数表示欄UI47、及び、現リンク数表示欄UI48が表示されている。そして、情報閲覧者が、情報閲覧者端末500のID読取手段520により、関心等のある特定の物品410A,410Bの物品ID411,411a,411nを読み取ると、デコード手段521がその物品ID411,411a,411nをデコードし、ブラウザ起動手段522が情報閲覧者端末500のブラウザを起動する。また、情報閲覧手段510のページ要求手段511が、その物品ID411,411a,411nに係る主情報の案内ページ150a,150b,・・・,150nを管理者システム100の閲覧管理手段114に要求し、管理者システム100の閲覧管理手段114の案内ページ送信手段114bが、その案内ページ150a,150b,・・・,150nを、その情報閲覧者端末500に送信すると、情報閲覧者端末500のページ表示手段512が閲覧画面530にその案内ページ150を表示させる。このとき、管理者システム100は、閲覧管理手段114の閲覧計数手段114bにより、その情報閲覧者端末500のアクセスを(1だけ)カウントアップした数となるよう前記現アクセス数表示欄UI47の現アクセス数を更新して、その現アクセス数を更新した案内ページ150を情報閲覧者端末500に送信する。
[物品リスト表示手段]
情報閲覧手段510は、更に、物品リスト表示手段513,514を備えている。物品リスト表示手段513,514は、情報閲覧者が情報閲覧者端末500を介して過去に閲覧した(閲覧済みの)案内ページ150の主情報に係る特定の物品(物品群)を一覧表示する機能を実現する。例えば、ブックマーク手段513、及び/又は、時系列表示手段514により構成される。物品リスト表示手段としてのブックマーク手段513及び時系列表示手段514は、典型的には、いずれも、情報閲覧者が、情報閲覧者端末500により特定の物品の物品IDを読み取って、その特定の物品の主情報に係る案内ページ150を閲覧したときに、管理者システム100からその情報閲覧者端末500に機能実現手段として提供される。このとき、物品リスト表示手段としてのブックマーク手段513及び時系列表示手段514は、例えば、案内ページ150に(所定のスクリプト言語等によるクライアントサイド又はサーバーサイドのプログラムとして対応する機能を実現する)機能実現手段として実装された状態で提供される。
[ブックマーク手段]
前記ブックマーク手段513は、情報閲覧者が、情報閲覧者端末500により特定の物品の物品IDを読み取って、その特定の物品の主情報に係る案内ページ150を閲覧したときに、その特定の物品をブックマークし、物理媒体としての特定の物品の主情報(特定に、代表的主情報)についてブックマークを介して管理する機能を実現する。詳細には、図17に示すように、案内ページ150(UI60)の所定部位(例えば、タイトルバー部分)には、ブックマークアイコンBMIが配置され、ブックマークアイコンBMIを(クリック等して)選択実行することで、(例えば、図20等に示す)所定のブックマークメニューを案内ページ150(又は、案内ページ150とは別ウインドウ又は別ペインで表示されるブックマーク表示部)に表示するようになっている。ブックマーク手段513は、このブックマークメニューにおいて、通常のウエブブラウザに実装されているブックマークマネージャーと同様、自己が選択した特定の案内ページの主情報に係る特定の物品をブックマーク登録するための登録機能(登録ボタン等)、登録済みの(ブックマークした)物品をリスト表示するリスト表示機能(ドロップダウンリスト等)、リスト表示した物品の中から所望の一の物品を(マウスクリック等して)選択実行することにより、その物品の主情報に係る案内ページ150にアクセスするアクセス機能等の所定の機能を提供する(即ち、それらの機能を実現する機能実現手段を備えている)。なお、これらのブックマーク手段513の個別の機能実現手段については、図20を参照したブックマークメニューの説明の際に更に詳細に説明する。
[時系列表示手段]
時系列表示手段514は、情報閲覧者が情報閲覧者端末500により過去に閲覧した案内ページの主情報に係る全ての特定の物品を、時系列で情報閲覧者端末500の閲覧画面530に表示する機能を実現する。詳細には、図17に示すように、案内ページ150(UI60)の所定部位(例えば、タイトルバー部分)には、時系列表示アイコンTDIが配置され、時系列表示アイコンTDIを(クリック等して)選択実行することで、(例えば、図19等に示す)所定の時系列表示リストとしての物品リストを、案内ページ150(又は、案内ページ150とは別ウインドウ又は別ペインで表示される時系列表示部)に表示するようになっている。時系列表示手段514は、この時系列表示リストとしての物品リストにおいて、リスト表示した物品の中から所望の一の物品を(マウスクリック等して)選択実行することにより、その物品の主情報に係る案内ページ150にアクセスするアクセス機能等の所定の機能を提供する(即ち、それらの機能を実現する機能実現手段を備えている)。なお、これらの時系列表示手段514の個別の機能実現手段については、図19を参照した時系列表示リストとしての物品リストの説明の際に更に詳細に説明する。
[案内ページ(簡易版)]
前記案内ページ150は、図18に示すように、表示項目数を図17の案内ページ150(UI60)よりも少なくした簡易タイプの案内ページ150(UI60A)として具体化することもできる。詳細には、この場合、案内ページ150(UI60A)は、第1のペインPN1の主情報表示欄UI61Aに、案内ページ150(UI60)の場合よりも少ない情報項目数(少ない情報量)となる主情報を表示する。例えば、主情報表示欄UI61Aは、主情報に係る特定の物品(商品)の画像(商品画像)、及び、属性(商品説明)のうちの代表的な属性説明(商品名、価格等)を表示する。同様に、案内ページ150(UI60A)は、第1のペインPN1の従情報表示欄UI62Aに、案内ページ150(UI60)の場合よりも少ない情報項目数(少ない情報量)となる従情報を表示する。例えば、従情報表示欄UI62Aは、従情報に係る物品等(商品等)の属性説明(商品説明等)のうちの代表的な属性説明(店舗名等)を表示する。案内ページ150(UI60A)のその他の構成は、案内ページ150(UI60)と同様である。
[時系列表示リスト(時系列表示手段)]
図19に示すように、前記時系列表示手段514は、一例として、案内ページ150とは別ウインドウで表示されるGUIとしての物品閲覧ページTD10により具体化されている。詳細には、物品閲覧ページTD10は、情報閲覧者端末500が管理者システム100にアクセスしたときに、情報閲覧者端末500の閲覧画面530に表示される。例えば、情報閲覧者端末500が、特定の物品の物品IDを読み取って、その物品の案内ページ150にアクセスしたときに、その案内ページ150と別ウインドウとして(例えば、案内ページ150に重複表示する態様で)、物品閲覧ページTD10を閲覧画面530に表示してもよい。或いは、情報閲覧者端末500が、特定の物品の物品IDを読み取って、その物品の案内ページ150にアクセスしたときに、その案内ページ150に時系列表示アイコンTDIを表示し、その時系列表示アイコンTDIを選択実行することで、物品閲覧ページTD10を閲覧画面530に表示してもよい。或いは、情報閲覧者端末500が、特定の物品の物品IDを読み取ることなく管理者システム100にアクセスしたときに(例えば、管理者システム100のホームページ等に自己のユーザー情報を入力してアクセスしたときに)、物品閲覧ページTD10を閲覧画面530に表示してもよい。
また、時系列表示手段514は、物品閲覧ページTD10に、前記時系列表示リストとしての物品リストTD11を表示する機能を実現する。この物品リストTD11は、情報閲覧者が情報閲覧者端末500により過去に閲覧した案内ページ150の主情報に係る物品を特定する情報(以下、「物品特定情報」ということがある。)を時系列でリスト表示するものである。このとき、物品リストTD11は、過去に閲覧した全ての案内ページ150に係る物品の物品特定情報を表示してもよいが、表示数が過大になることも考慮して、その一部の物品特定情報(典型的には、閲覧者にとって最も関心度が高いと思われる物品のみの物品特定情報)を表示することができる。この場合、物品リストTD11は、情報閲覧者が情報閲覧者端末500により過去に閲覧した全ての案内ページ150のうち、閲覧時刻の新しいものから一定数のものまでを、閲覧時刻の新しいものがより上位となるように整列して表示することが好ましい。
なお、物品を特定する情報としては、例えば、その物品(例えば、商品)の物品名(商品名)があるが、物品名だけでは、物品名が重複することにより物品を特定できない事態も想定されるため、物品名、及び、その物品の所在地(所在場所の住所等)を組み合わせた混合情報を、物品特定情報とすることもできる。図19の例では、商品名を、その商品の所在地と組み合わせた混合情報を前記物品特定情報として使用している。この場合、商品の所在地は、その商品を取り扱う店舗等の住所とすることもできるが、住所情報はタイトル情報としては情報量(文字数)が多くなるため、図19に「A所」等として示すように、リスト表示の便宜上、所在地を簡潔に表す情報(例えば、住所中の町名や区画名等、大まかな所在地を容易に把握できるような住所情報)を所在地として使用することが好ましい。
また、この場合、時系列表示手段514は、図19中の上側の図面(画面構成図)に示すように、物品リストTD11にリスト表示された物品特定情報のうちの任意の一の物品特定情報をマウスオーバー等して特定することにより、その物品特定情報の所在地の詳細情報(即ち、住所の全体)を表示するように構成することもできる。更に、図19中の下側の図面(画面構成図)に示すように、時系列表示手段514は、物品リストTD11にリスト表示された物品特定情報のうちの任意の一の物品特定情報をマウスオーバー等して特定することにより、その物品特定情報の所在地の地図情報MPを表示するように構成することもできる。例えば、この場合、時系列表示手段514は、その商品の所在地(即ち、店舗等、その商品が配置される場所の所在地)OBの住所を含む一定範囲の地図中に、その所在地OBの住所をピンPNにより特定して表示するよう、構成することができる。
また、時系列表示手段514は、物品リストTD11に物品特定情報をリスト表示するときに、情報閲覧者端末500がその物品に係る主情報の案内ページを閲覧した時刻を参照し、閲覧時刻の新しい順に整列して(即ち、最も直帰の閲覧時刻のものが最も上位に表示され、以降、閲覧時刻が新しい順に表示されるよう)、物品特定情報をリスト表示する。詳細には、時系列表示手段514は、管理者システム100の閲覧管理手段114から提供される機能実現手段として具体化することができるため、この場合、管理者システム100が、特定の物品に係る案内ページにアクセスがあったときに、閲覧管理手段114のアクセスID管理手段114eにより、そのアクセス元となる情報閲覧者又は情報閲覧者端末500のアクセスID(ユーザーID又は端末ID)を特定すると共に、時刻管理手段114dにより、そのアクセス時刻を特定して、閲覧履歴テーブル124に、そのアクセスIDとそのアクセス時刻との組合せ情報を、その物品の物品IDに関連付けて格納する。これにより、管理者システム100は、その後、情報閲覧者端末500からアクセスがあったときに、その情報閲覧者端末500をアクセスIDにより一意に特定し、そのアクセスIDと関連付けた全ての物品IDに係る物品の物品特定情報を、時系列で、物品リストTD11に表示することができる。
そして、情報閲覧者が、物品リストTD11の物品特定情報のうち、(情報を得たい)所望の物品に係る物品特定情報を選択実行すると、その物品に係る主情報の案内ページ150が、情報閲覧者端末500の閲覧画面530に表示される。
[ブックマークメニュー(ブックマーク手段)]
図20に示すように、前記ブックマーク手段513は、時系列表示手段514と同様、案内ページ150とは別ウインドウで表示されるGUIとしての物品閲覧ページBM20により具体化されている。詳細には、物品閲覧ページBM20は、時系列表示手段514と同様、情報閲覧者端末500が管理者システム100にアクセスしたときに、情報閲覧者端末500の閲覧画面530に表示される。
また、ブックマーク手段513は、物品閲覧ページBM20に、前記ブックマークメニューBM21を表示する機能を実現する。このブックマークメニューBM21は、情報閲覧者が、情報閲覧者端末500により過去に閲覧した案内ページの主情報に係る物品のうち、ブックマーク登録した物品を特定する情報(物品特定情報)を、時系列でリスト表示するものである。なお、物品特定情報としては、前記物品リストTD11の場合と同様の物品特定情報を使用することができる。
また、この場合、前記時系列表示手段514の場合と同様、ブックマーク手段513は、図20に示すように、ブックマークメニューBM21にリスト表示された物品特定情報のうちの任意の一の物品特定情報をマウスオーバー等して特定することにより、その物品特定情報の所在地の詳細情報(即ち、住所の全体)を表示するように構成することもできる。更に、前記時系列表示手段514の場合と同様、ブックマーク手段513は、ブックマークメニューにリスト表示された物品特定情報のうちの任意の一の物品特定情報を特定することにより、その物品特定情報の所在地の地図情報を表示するように構成することもできる。
また、前記時系列表示手段514の場合と同様にして、ブックマーク手段513は、ブックマークメニューBM21に物品特定情報をリスト表示するときに、閲覧時刻の新しい順に整列して物品特定情報をリスト表示する。
そして、情報閲覧者が、ブックマークメニューBM21の物品特定情報のうち、(情報を得たい)所望の物品に係る物品特定情報を選択実行すると、その物品に係る主情報の案内ページ150が、情報閲覧者端末500の閲覧画面530に表示される。
[物品リスト登録/ブックマーク登録]
前記時系列表示手段514による物品リストTD11の表示処理、及び、前記ブックマーク手段513によるブックマークメニューBM21の表示処理では、例えば、図21中の左欄ST10に示すように、物品の登録時の参照IDは物品IDであり、その物品IDに基づき、図21中の中欄ST11に示すように、物品特定情報が登録され、物品リストTD1やブックマークメニューBM21で任意の一の物品特定情報を選択実行すると、図21中の右欄ST12に示すように、その物品特定情報に対応する物品の案内ページ150のURLに基づき、その案内ページ150が情報閲覧者端末500に表示される。
[物品閲覧ページの別例1]
図20に示す物品閲覧ページTD10は、主情報に係る物品の物品特定情報を物品リストTD11にリスト表示することで、その物品の案内ページ150にワンクリックでアクセスすることができるようにする構成であるが、図22に示す物品閲覧ページTD30は、物品リストTD31に、主情報に係る物品の案内ページ150にワンクリックでアクセスすることができるようにすると共に、各物品の主情報にリンク付けされた従情報の従情報詳細ページにもワンクリックでアクセスすることができるよう構成している。詳細には、時系列表示手段514は、物品リストTD31にリスト表示された物品特定情報のうちの任意の一の物品特定情報をマウスオーバー等して特定することにより、その物品特定情報の所在地の詳細情報を表示すると共に(或いは、このような所在地の詳細情報は表示することなく)、その物品特定情報に係る物品の主情報にリンク付けした従情報を特定する情報(以下、「従情報特定情報」ということがある。)を、従情報リストTD32に、その物品特定情報と対応付けて表示するように構成している。この場合、時系列表示手段514は、物品リストTD11の場合と同様にして、従情報リストTD32に、従情報特定情報の商品や店舗等の所在地の住所情報や地図情報MPを表示するように構成することもできる。そして、情報閲覧者が、従情報リストTD32の従情報特定情報のうち、(情報を得たい)所望の従情報特定情報を選択実行すると、その従情報特定情報に係る従情報の従情報詳細ページが、情報閲覧者端末500の閲覧画面530に表示される。なお、この構成は、前記ブックマーク手段513によるブックマークメニューにおいても、同様の構成として具体化することができる。
[物品閲覧ページの別例2]
図23に示すように、物品閲覧ページCAは、カレンダー形式で前記特定の物品に係る物品特定情報を表示するよう構成されている。詳細には、時系列表示手段514は、特定の情報閲覧者又は情報閲覧者端末500について、そのアクセスIDに関連付けて管理者システム100が登録した特定の物品の案内ページ150へのアクセス時刻に基づき、カレンダー形式のユーザーインターフェース(GUI)である物品閲覧ページCAを作成して、情報閲覧者端末500の閲覧画面530に表示する。そして、時系列表示手段514は、物品閲覧ページCAの各日付欄に、そのアクセスIDの情報閲覧者又は情報閲覧者端末500が閲覧した案内ページ150に係る物品の物品特定情報を、リスト表示するよう構成することができる。或いは、図23に示すように、時系列表示手段514は、物品閲覧ページCAの各日付欄に、そのアクセスIDの情報閲覧者又は情報閲覧者端末500がその日付に閲覧した案内ページ150の閲覧数を表示し(例えば、1月5日は閲覧数が「1」、1月13日は閲覧数が「2」)、その閲覧数をマウスクリック等により選択実行することで、その日付に閲覧された案内ページ150に係る物品の物品特定情報を閲覧リストLとして表示するよう構成することができる。なお、この構成は、前記ブックマーク手段513によるブックマークメニューにおいても、同様の構成として具体化することができる。
[ブックマーク処理(BM処理)]
図24のフローチャートを参照して、前記ブックマーク手段513を使用して実行されるブックマーク処理について説明する。まず、ブックマーク処理では、図24に示すように、STEP71で、情報閲覧者端末500から管理者システム100へのアクセスがあると、STEP72で、管理者システム100は、その情報閲覧者端末500を利用する情報閲覧者が、(登録済みのユーザーの場合に)自己の登録情報(ユーザーID等)を入力してログインしたか否かを判断し、ログインがあった場合、STEP73で、ログイン情報(ユーザーID等)に基づきそのユーザーを特定する。STEP72でログインがない場合、STEP74で、管理者システム100は、その情報閲覧者端末500の端末IDの有無を判断し、端末IDがある場合、STEP75で、端末IDに基づきその情報処理端末500を一意に特定する。STEP74で端末IDがない場合、管理者システム100は、STEP76で例外処理を実行する。管理者システム100は、STEP73でユーザーとしての情報閲覧者を一意に特定すると、或いは、STEP75で情報閲覧者端末500を一意に特定すると、STEP77において、そのユーザー又は情報閲覧者端末500に固有のブックマーク手段513(即ち、そのユーザー又は情報閲覧者端末500に固有の前記物品特定情報のブックマークメニューを表示するためのブックマーク手段513)をその情報閲覧者端末500に提供する。
なお、このブックマーク処理は、前記時系列表示手段514による物品リストの表示処理(時系列表示処理)に適用することもできる。即ち、この場合の時系列表示処理では、上記STEP71〜STEP76までは同様の処理を実行し、STEP77において、そのユーザー又は情報閲覧者端末500に固有の時系列表示手段514(即ち、そのユーザー又は情報閲覧者端末500に固有の前記物品特定情報の物品リストを表示する時系列表示手段514)をその情報閲覧者端末500に提供する。
[物品特定情報の表示順序]
上記時系列表示手段514又はブックマーク手段513による物品リストの物品特定情報の表示順序は、基本的に、上記のとおり、物品特定情報に係る案内ページ150の閲覧時刻が最新のものから上位となるような表示順序とする。また、情報閲覧者又は情報閲覧者端末500が過去に閲覧した案内ページ150について、この表示順序で下位に表示されるものでも、直近に再度閲覧した案内ページ150に係る物品特定情報については、最も上位に表示するよう(即ち、上位に順位を押し上げるような処理をするよう)構成することができる。逆に、情報閲覧者又は情報閲覧者端末500が過去に閲覧した案内ページ150について、この表示順序で上位に表示されるものでも、直近の一定期間内(例えば、直近1か月間、直近1週間等)に再度閲覧していない案内ページ150に係る物品特定情報については、下位に表示するようにしたり、或いは、表示対象から除外したりするよう構成することができる。
また、時系列表示手段514又はブックマーク手段513による物品リストの物品特定情報の表示数としては、情報閲覧者又は情報閲覧者端末500が過去に閲覧した案内ページ150に係る物品特定情報のうち、最近のものだけ(例えば、直近1か月間、直近1週間、直近3日間、直近1日間等)を表示するよう構成することが好ましい。また、管理者システム100の閲覧管理手段114により閲覧履歴テーブル124に格納するデータは、直近の一定期間(例えば、直近1年間、直近6か月間、直近3か月間、直近1か月間等)とすることができる。
実施の形態2
[本情報提供システムの管理者システムの構成の概要]
本発明の実施の形態2に係る物理媒体を利用した情報提供システムは、図25に示すように、管理者システム1100の構成において実施の形態1に係る情報提供システムと相違する。詳細には、管理者システム1100は、実施の形態1の管理者システム100と同様、情報管理手段と、管理情報データベース1120とを備えている。また、実施の形態2の情報管理手段は、実施の形態1の管理者システム100の情報管理手段110と基本的には同様の構成であるが、情報管理データベース1120は、実施の形態1の管理者システム100の物品IDテーブル121の代わりにノードテーブル1121を備え、URLテーブル123の代わりにリンクテーブル1123を備えている。また、管理者システム1100の情報管理手段は、実施の形態1の管理者システム100の情報管理手段110の物品ID管理手段111の代わりにNODE_ID管理手段1111を備えている。また、管理者システム1100は、実施の形態1の管理者システム100の基本情報テーブル122に対応する基本情報テーブル1122を備え、実施の形態1の管理者システム100の閲覧履歴テーブル124に対応する閲覧履歴テーブル1124を備えている。
[ノードテーブル]
ノードテーブル1121は、前記主情報に係る物品等のローカルID(物品ID)、従情報の従URL、及び、それらの関連情報を格納して管理するためのテーブルであり、フィールド名(列名又はカラム名)として、NODE_ID(以下、「ノードID」ということがある。)、利用者ID、NODE_TYPE(以下、「ノードタイプ」ということがある。)、URL、発行日、有効フラグを有し、それぞれの値を各レコード(各タプル)の対応するフィールドに格納する。利用者ID、発行日、及び、有効フラグは、実施の形態1の物品IDテーブル121の利用者ID、発行日、及び、有効フラグと同様の情報である。また、ノードテーブル1121は、更に、実施の形態1の物品IDテーブル121の地理情報の値を格納するようにしてもよい。
[ノードテーブルの前提構成(実施の形態1のノード間の関係及び物品ID)]
ここで、実施の形態1では、主情報の提供元となる特定の物体(特定の物品、特定の商品等)を一意に識別するために、各々の特定の物体にローカルID(物品ID)を付与すると共に、主情報にリンク付けする従情報の従情報詳細ページ(ウエブページ)を一意に識別するために、各々の従情報に従URLを付与している。即ち、主情報に係る物品等と、従情報に係るウエブページとで、異なる体系のID(即ち、物品ID及び従URLからなる2種類のID)を付与している。詳細には、実施の形態1の情報提供システムでは、図29に示すように、主情報に係る物品(商品等)の物品IDが親ノードとなり、各親ノードとしての物品IDの下に、子ノードとして、従情報を構成する従URL(関連する店舗等の従情報詳細ページのURL)がツリー状にリンク付けされる木構造のデータ構造が形成される。なお、同一の物品ID(親ノード)にリンク付けされる子ノード(従URL)は、兄弟ノードとなる。例えば、一例としての木構造N10Aでは、親ノード(商品X)N11aの下に、子ノード(店舗A)N12a、子ノード(店舗B)N13a、及び、子ノード(店舗C)N14aがそれぞれリンク付けされて木構造を形成している。また、別の一例としての木構造N10Bでは、親ノード(商品Y)N11bの下に、子ノード(店舗A)N12b、子ノード(店舗B)N13b、及び、子ノード(店舗C)N14bがそれぞれリンク付けされて木構造を形成している。なお、図29は、物品に貼付するID媒体としてNFCタグを使用した例を示し、物品IDとしてNFC_IDを使用しているが、ID媒体が別の媒体となる場合(例えば、二次元バーコードとなる場合)、そのID媒体に応じたIDとなる。
[実施の形態2のノード間の関係及びノードID]
これに対し、実施の形態2では、主情報に係る物品と従情報に係るウエブページとに対して、それぞれ、同一体系のノードID(即ち、1種類のID)を付与すると共に、主情報に係る物品と従情報に係るウエブページとを識別するために、主情報に係る物品と従情報に係るウエブページとに対して、それぞれ、ノードタイプを付与している。即ち、主情報に係る物品と従情報に係るウエブページとを、ノードIDとノードタイプによる複合キーによって識別している。詳細には、図30に示すように、主利用者が主情報に係る物品を管理者システム100に登録した順に、ノードID(図の例では、NODE_ID=01、NODE_ID=02)が付与されると共に、主情報にリンク付けする従情報を管理者システム100に登録した順に、ノードID(図の例では、NODE_ID=03、NODE_ID=04、・・・、NODE_ID=07)が付与される。即ち、物品用のID及び従情報用のIDは、同一体系のノードIDとなる。なお、ノードIDの付与は、主情報に係る物品及び従情報の別異にかかわらず、登録の早い順番で連続的に付与することができる。なお、図30は、物品に貼付するID媒体としてNFCタグを使用した例を示し、物品用のIDとしてNFC_IDを使用しているが、ID媒体が別の媒体となる場合(例えば、二次元バーコードとなる場合)、そのID媒体に応じたIDとなる。ここで、前記ノードIDのうち、主情報に係る物品に付与されるノードIDは前記ローカルIDに対応するIDとなり、従情報に係るURLに付与されるノードIDは、前記URLIDに対応するIDとなる。
一方、主情報に係る物品には、ノードタイプとして、その物品に付与されるID媒体の種類に応じた名称のタイプ名が割り当てられる。例えば、ID媒体としてNFCタグを使用する場合、物品には、ノードタイプとして、「NFC」といったタイプ名が割り当てられる。なお、ID媒体として他の媒体(例えば、二次元バーコード)を使用する場合、物品には、ノードタイプとして、そのID媒体を表すタイプ名(例えば、「2D_BC」)が割り当てられる。また、従情報に係る従URLには、ノードタイプとして、その従情報のリンク情報の種類に応じた名称のタイプ名として、「URL」が割り当てられる。
<主ノード間の関係の例>
そして、実施の形態2の情報提供システムでは、図30に示すように、例えば、主情報を構成する一の物品(商品等)を特定するためのノードIDが一つのノードとなると共に、主情報を構成する他の物品(商品等)を特定するためのノードIDが別の一つのノードとなる一方で、これらの物品のノードと同様に、従情報を構成する従URLが他の一つのノードとなる。このとき、2つの主情報に係る物品のノードにそれぞれリンク付けされる1つの従情報の従URLは、これら2つの主情報に係る物品のノード間を連結するノードとなり、これらの従URLのノードにより、2つの物品のノードを連結したネットワーク構造のデータ構造が形成される。例えば、図30に示す一例としてのネットワーク構造N20では、物品のノード(商品X)からなる第1のノードN21が存在し、また、この物品のノードN21にリンク付けされる従情報の従URLのノードとして、従情報に係る店舗のノード(店舗A)からなる第2のノードN22と、別の従情報に係る店舗のノード(店舗B)からなる第3のノードN23と、別の従情報に係る店舗のノード(店舗C)からなる第4のノードN24とが存在する。この場合において、物品のノード(商品Y)からなる第5のノードN25が存在し、また、この物品のノードN25に対して、前記第2のノードN22と、第3のノードN23と、第4のノードN24とがそれぞれリンク付けされる場合、結果的に、共に物品のノードである第1のノードN21と第2のノードN25とが、従情報のノードである第2のノードN22、第3のノードN23、及び第4のノードN24により連結されたネットワーク構造が形成される。なお、この場合において、別の従情報に係る店舗のノード(店舗D)からなる第6のノードN26と、別の従情報に係る店舗のノード(店舗E)からなる第7のノードN27とが存在する場合であって、これらのノードN26,N27が、どの物品のノードN21,N25にもリンク付けされていない場合、これらのノードN26,N27は、ネットワーク構造に関与しない。
したがって、実施の形態1の情報提供システムでは、親ノードとしての物品IDに係る物品の主情報と、子ノードとしての(その物品に関連する店舗等の)従URLに係る従情報との間ではリンクが形成されているが、その親ノードと他の親ノードとの間では、リンクは形成されない。一方、実施の形態2の情報提供システムでは、一のノードとしてのノードIDに係る物品の主情報と、他のノードとしての(その物品に関連する店舗等の)従URLに係る従情報との間でリンクが形成されていると共に、一のノードとしてのノードIDに係る物品の主情報と、他のノードとしてのノードIDに係る物品の主情報との間でも、それらの双方にリンク付けされた従情報のノードIDを介して、リンクが形成されている。なお、説明の便宜上、前記主情報に係るノード(物品等に係るNFCタグ等のノード)は、以下、「主ノード」と称することがあり、また、前記従情報に係るノード(従URLのノード)は、以下、「主ノード」と称することがある。
[ノードテーブルに特有のデータ]
上記のように、ノードテーブル1121において、ノードID及びノードタイプが、実施の形態2のネットワーク構成を構築するために使用される独自のデータとなる。なお、ノードテーブル1121のURLは、ノードとしての従情報の従URLではなく、主情報の案内ページの主URLである。
[基本情報テーブル]
基本情報テーブル1122は、実施の形態1の基本情報テーブル122の物品IDをノードIDで置換した点を除き、実施の形態1の基本情報テーブル122と同様の構成である。
[リンクテーブル]
リンクテーブル1123は、特定の物品にノードIDを付与したときに当該ノードIDに対応して付与される主URL(ノードテーブル1121のURL)と、従情報の従URLにノードIDを付与したときに当該ノードIDに対応して付与される従URLとのリンク情報を格納して管理するためのテーブルであり、フィールド名(列名又はカラム名)として、NODE_ID、LINK_ID(以下、「リンクID」ということがある。)、作成日時、リンク強度を有し、それぞれの値を各レコード(各タプル)の対応するフィールドに格納する。なお、リンクテーブル1123は、実施の形態1のURLテーブル123と同様、利用者ID(特に、従利用者の利用者ID)を格納してもよい。
<リンクID>
リンクテーブル1123のノードIDは、前記ノードテーブル1121で説明したノードIDである。一方、リンクIDは、前記物品のノードと従情報のノードとの間のリンク情報を一意に識別するIDであり、一の物品のノードID(即ち、一の主情報に係るノードID)に対して、一の従情報のノードIDがリンク付けされるごとに割り当てられる一意のIDであり、リンクIDを介して互いにリンク付けされる主情報に係るノードIDと従情報に係るノードIDとに各々関連付けてリンクテーブル1122に格納される。例えば、図30に一例として示すように、第1のノードN21(主情報に係るノード)と第2のノードN22(従情報に係るノード)との間でリンクが張られる場合、リンクIDとしてL01が割り当てられ、第1のノードN21と第3のノードN23(従情報に係るノード)との間でリンクが張られる場合、リンクIDとしてL02が割り当てられ、第1のノードN21と第4のノードN24(従情報に係るノード)との間でリンクが張られる場合、リンクIDとしてL03が割り当てられ、第5のノードN25(主情報に係るノード)と第2のノードN22との間でリンクが張られる場合、リンクIDとしてL04が割り当てられ、第5のノードN25と第3のノードN23との間でリンクが張られる場合、リンクIDとしてL05が割り当てられ、第5のノードN25と第4のノードN24との間でリンクが張られる場合、リンクIDとしてL06が割り当てられる。なお、リンクIDは、主情報に係るノードIDと関連付けてリンクテーブル1122に格納されると共に、従情報に係るノードIDと関連付けてリンクテーブル1122に格納される。このとき、例えば、リンクID(L01)は、主情報に係る第1のノードN21のノードIDに関連付けて格納されると共に、従情報に係る第2のノードN22のノードIDに関連付けて格納される。これにより、ノードID(主情報に係るノードID及び従情報に係るノードID)の各々についてリンクIDを参照することで、(即ち、同一のリンクIDを有する主情報のノードIDと従情報のノードIDとを抽出することで、当該主情報のノードIDと当該従情報のノードIDとが、前記リンクIDを介して互いにリンク付けされていると判断することができ、)どの主情報に係るノードIDとどの従情報に係るノードIDとの間でリンクが張られているかを特定することができる。なお、このとき、各ノードIDについてノードテーブル1121のノードタイプを確認することで、リンク付けされている2つのノードIDについて、いずれか一方が主情報に係るノードID(NFC_ID等)であり、残りの他方が従情報に係るノードID(URL)であることを確認できる。
<作成日時>
作成日時は、前記ノードIDを作成した(割り当てた)日時(年月日自分秒からなる時刻情報)であり、各ノードIDに関連付けてリンクテーブル1122に格納される。このように、ノードIDの作成日時を特定することにより、例えば、主情報の案内ページ150に複数の従情報が掲載されている場合に、各従情報に係るノードIDの作成日時を参照して、それらの従情報を、ノードIDの作成日時が新しい順に(即ち、最新の作成順に)整列表示することができ、各主情報の案内ページ150について、登録されている従情報を、経時的に(時間軸に沿って)最新のものから順に表示することができる。
<リンク強度>
リンク強度は、前記従情報のノードIDにより相互のリンクが形成される2つの主情報に係る物品のノードID間のリンクの強さを表す指標であり、対をなす2つの主情報に係るノードIDの各々に関連付けてリンクテーブル1122に格納される。例えば、図31に示すように、管理者システム100に、(共に主情報に係るノードとして)物品のノードN31と物品のノードN32とが登録されている場合において、両ノードN31,N32の双方にリンク付けされる従情報のノードの登録がない場合は、両ノードN31,N32はリンク強度がゼロとなる(即ち、両ノードN31,N32は従情報のリンクを介して間接的に連結されておらず、前記ネットワーク構造においては互いに無関係のノードとなる)。一方、管理者システム100に、物品のノードN31と物品のノードN32とが登録されている場合において、両ノードN31,N32の双方にリンク付けされる従情報のノードが1つ登録されている場合は、両ノードN31,N32のノードIDの双方に、それぞれ、前記リンクIDが1つ(L1)関連付けて登録されており、リンク強度が「1」となる(即ち、両ノードN31,N32は1本の従情報のリンクを介して互いに間接的に連結されており、前記ネットワーク構造において互いに関係性を有するノードとなる)。また、管理者システム100に、物品のノードN31と物品のノードN32とが登録されている場合において、両ノードN31,N32の双方にリンク付けされる従情報のノードが3つ登録されている場合は、両ノードN31,N32のノードIDの双方に、それぞれ、前記リンクIDが3つ(L1,L2,L3)関連付けて登録されており、リンク強度が「3」となる(即ち、両ノードN31,N32は3本の従情報のリンクを介して互いに間接的に連結されており、前記ネットワーク構造において互いに密な関係性を有するノードとなる)。
<主ノード間のリンク強度の例1>
具体的には、図32に示すように、管理者システム100に、物品のノードとして、みかんのノードN40、りんごのノードN50、チョコレートのノードN60が登録されているとする。この場合、みかんとりんごとを取り扱う(販売する)特定のスーパーマーケットと、みかんとりんごとを取り扱う(販売する)特定の八百屋とが、それぞれ、自己の従情報のノードN41及び従情報のノードN43を、みかんのノードN40及びりんごのノードN50の双方にリンク付けして登録した場合、みかんのノードN40及びりんごのノードN50間のリンク強度は「2」となる。同様に、りんごとチョコレートとを取り扱う(販売する)特定のコンビニエンスストアが、自己の従情報のノードN51を、りんごのノードN50及びチョコレートのノードN60の双方にリンク付けして登録した場合、りんごのノードN50及びチョコレートのノードN60間のリンク強度は「1」となる。一方、みかんを取り扱う(生産する)特定のみかん農園が、自己の従情報のノードN42を、みかんのノードN40にリンク付けして登録した場合でも、そのノードN42が他の物品のノードにリンク付けされていない場合、そのノードN42は、物品のリンク強度に関与していない。同様に、チョコレートを取り扱う(販売する)特定の菓子店が、自己の従情報のノードN61を、チョコレートのノードN60にリンク付けして登録した場合でも、そのノードN61が他の物品のノードにリンク付けされていない場合、そのノードN42は、物品のリンク強度に関与していない。
この場合において、従利用者が自己の従情報を特定の物品の主情報にリンク付けする場合、従利用者は、主情報への自己の従情報のリンク付けを意識する必要はなく、所望の物品に係る主情報に自己の従情報の従URLを登録するだけでよい。即ち、この場合、管理者システム100が、主情報に対する従情報のリンク付けを上記のようにして実行する。また、見かけ上は、従利用者が、主情報に対して新規なURL(従URL)を登録したように見えるが、実際は、既存のURLを使用して主情報に対するリンク付けが実行されただけである。更に、この場合、リンク強度が多い(リンク数が多い)2つの物品は、カテゴリによる分類をする必要がなく、リンク強度を介して類似項目としてまとめることができる。このとき、リンク強度が大きい(リンク数が多い)ほど、類似項目としてまとまる形となる。これにより、現実世界に分散した物理媒体であるNFCタグ等が、既存のインターネットのリンクを介して、互いに連結されるようになる。また、インターネット上のURLもノードとしているのは、無関係だったインターネットURLもNFCノード等を介して連結されるためである。
<主ノード間のリンク強度の例2>
また、主情報に係る物品のノード間を連結する従情報のノードの例としては、図33に示すように、管理者システム100に、主情報に係るノードとして愛媛みかんのノードN70が登録されている場合に、従利用者が、愛媛みかんに関連する自己の従情報(愛媛みかんのコンテンツを有するウエブページ)のノードN71として、「https://sample.com/shop/fruits/orange/1」を有している場合、従情報の従URLとしては、この従URLの上位の階層から最下位の階層までの間で、(破線の矩形内に示すような)任意のURLを従URLとして登録可能となる。また、管理者システム100に、主情報に係るノードとしてサンふじりんごのノードN80が登録されている場合に、従利用者が、サンふじりんごに関連する自己の従情報(サンふじりんごのコンテンツを有するウエブページ)のノードN81として、「https://sample.com/shop/fruits/apple/2」を有している場合、従情報の従URLとしては、この従URLの上位の階層から最下位の階層までの間で、(破線の矩形内に示すような)任意のURLを従URLとして登録可能となる。そして、従利用者が、商品としての愛媛みかん及びサンふじりんごについて、自己の従情報の従URLをリンク付けして登録する場合、愛媛みかん及びサンふじりんごの各々については、最大で5つまでの従情報の従URLのリンク付けを行うことができる。
<主ノード間のリンク強度の例3>
一方、図34に示すように、愛媛みかんの従URL及びサンふじりんごの従URLについて、共通するパス名となる階層までの従URL(「https://sample.com」から「https://sample.com/shop/fruits」まで)については、ノードN70とノードN80とを互いに連結するノードとなり(リンクID=L11,L12,L13)、これにより、ノードN70とノードN80との間の共通リンク数(リンク強度=リンクID数)は「3」となる。なお、上記において、従利用者は、全ての従情報を登録しなくてもよい。(なお、説明の便宜上、この場合のリンクIDは、L1,L2,L3としているが、詳細には、2つの物品のノード間をリンクする場合、従URLの一方の物品のノードに対するリンクIDと、当該従URLの他方の物品のノードに対するリンクIDとは別IDとなり、例えば、下記のノードN70とノードN90との間のリンクのように、2つのリンクIDにより2つの物品のノード間を連結する1本のリンクが形成される。)この例の場合において、従利用者の従情報のウエブサイトが、ドメイン「https://sample.com」のネットショップである場合、このネットショップの運営者である従利用者は、このネットショップでみかんを購入した人には、りんごも購入してほしい場合等を類推できるので、当然、(上記のようにリンク強度を「3」として)相互の関連度を高くする。一方、このネットショップの場合でも、例えば、従利用者が野菜を販売する場合、共通するURL(「https://sample.com/shop」と「https://sample.com/shop」)は2つ(リンク強度「2」)となり、関連度が低くなる。なお、上記のように、管理者システム100に対する従URLの登録は、案内ページ150等を使用した入力に基づく登録であるが、主情報に関連する従情報を、人工知能等により自動的に判断して自動的に登録する(自動的にリンク付けを行う)ように構成することもできる。
<主ノード間のリンク強度の例4>
また、図35に示すように、管理者システム100に、(共に主情報に係るノードとして)ノードN70及びノードN80と、それらをリンクする3つの従URLとが登録されている場合において、従利用者としての愛媛観光が、別の商品(愛媛県の地酒)の主情報に係るノードN90を登録し、かつ、自己のウエブサイト(愛媛県の地元商品のネットショップ等)のURL(上位階層から下位階層まで)を従URLとして登録する場合、ノードN70とノードN90とをリンクする従URLを登録すると、ノードN70とノードN90との間のリンク強度は、(ノードN70へのリンクID=L101とノードN80へのリンクID=L102とによるリンクが1本となるため)「1」となる。一方、上記のように、ノードN70とノードN80との間のリンク強度は「3」であるが、この場合において、愛媛観光が、ノードN70とノードN80との双方に対して、更に自己のウエブサイトの従URLを関連付けると、リンク強度は(「1」増加して)「4」となる。
[主情報のノードによる従情報のノード間のリンク]
管理者システム1100は、上記の従情報のノードによる2つの主情報のノード間のリンク形成(即ち、2つの主情報に係るノード間を連結する従情報のリンクの合計数を、特定の主情報に係る主ノードのリンク強度として取得する処理)とは反対に、主情報のノードを介して対をなす2つの従情報のノードを連結して従情報のノード間にリンクを形成する(即ち、対をなす2つの従情報に係るノード間を連結する主情報のリンクの合計数を、特定の従情報又は従URLに係る従ノードのリンク強度として取得する処理)こともできる。詳細には、従情報の従URLもノードであるため、図36に示すように、従情報(従利用者がスーパーマーケット)のノードN110と、従情報(従利用者がコンビニエンスストア)のノードN120との間を、それらの従利用者に共通する商品のノードとして、(共に主情報に係る)ノードN70及びN80により連結してリンクを形成することができる。この場合、ノードN110とノードN70との間のリンク(リンクID=L111)とノードN120とノードN70との間のリンク(リンクID=L121)とにより、1本のリンクが形成されると共に、ノードN110とノードN80との間のリンク(リンクID=L112)とノードN120とノードN80との間のリンク(リンクID=L122)とにより、1本のリンクが形成され、合計で2本のリンクが形成される(リンク強度=2)。
[主情報のノード間のリンク削除]
上記主情報のノード間に従情報のノードでリンクを形成した後に、特定の従情報のノードによるリンクを削除したい場合、管理者システム1100は、例えば、上記の削除承認ルーチン(図15)にしたがって、特定の主情報のノードと、その主情報のノードについてリンクを削除したい特定の従情報のノードとの間のリンクを削除する。例えば、図37に示すように、主情報のノードN130に対する従情報のノードN132のリンクを削除したい場合、ノードN130とノードN132との間のリンクを削除するよう、従情報のノードN132についてのノードテーブルのデータのうち、フィールド「有効フラグ」を「無効」に設定する。これにより、そのノードN132についてのノードIDが無効となり、結果的に、その従情報のノードN132から主情報のノードN130に対するリンクが削除されることになる。なお、この場合も、この従情報のURL(従URL)自体がノードテーブルから削除されるわけではない。よって、後日、削除した従情報のノードN132の(削除前の)主情報のノードN130に対するリンクを復活したい場合、従情報のノードN132についてのノードテーブルのデータのうち、フィールド「有効フラグ」を「有効」に再度設定する。これにより、そのノードN132についてのノードIDが有効となり、結果的に、その従情報のノードN132から主情報のノードN130に対するリンクが復活されることになる。或いは、特定の従情報のノードの削除回数が一定の複数回数以上となったときに、その従情報のノードのURL(従URL)をブラックリストに入れることもできる(例えば、ブラックリストに張っているか否かを判断するフラグのフィールドをノードテーブルに設け、そのフラグを有効にすることもできる)。
[閲覧履歴テーブル]
閲覧履歴テーブル1124は、実施の形態1の閲覧履歴テーブル124の物品IDをノードIDで置換した点を除き、実施の形態1の閲覧履歴テーブル124と同様の構成である。
[情報管理手段]
実施の形態2の管理者システム1100の情報管理手段のNODE_ID管理手段(ノードID管理手段)1111は、NODE_ID発行手段(ノードID発行手段)1111a、対応URL発行手段1111b、及び、LINK_ID管理手段(リンクID管理手段)1111cを備えている。
[ノードID発行手段]
ノードID発行手段1111aは、実施の形態1の物品ID発行手段111aに対応し、主利用者システム200から特定の物品に関するID発行の要求があったときに、一意のノードIDを発行し、そのノードIDを、その主利用者システム200の主利用者の利用者IDに関連付けてノードテーブル1121に格納すると共に、そのノードIDのノードタイプをID媒体の種類に応じて(例えば、ID媒体がNFCタグの場合「NFC」として)、ノードIDに関連付けてノードテーブル1121に格納する。なお、この場合のノードID(物品IDに対応)の物品への付設方法は、実施の形態1の物品IDの場合と同様である。更に、ノードID発行手段1111aは、従利用者システム300から特定の主情報に係る物品に関連する従情報のリンク付けの要求があったときに、一意のノードIDを発行し、そのノードIDを、その従利用者システム300の従利用者の利用者IDに関連付けてノードテーブル1121に格納すると共に、そのノードIDのノードタイプを従情報のリンク情報の種類に応じて(即ち、典型的には、リンク情報がURLであるため、「URL」として)、ノードIDに関連付けてノードテーブル1121に格納する。
[対応URL発行手段]
対応URL発行手段1111bは、実施の形態1の主URL発行手段111bに対応し、上記のように特定の物品にノードIDを発行したときに、そのノードIDに係る物品の主情報の案内ページ用に新たにURLを発行し(又は、既存のURLを使用し)、そのURLをノードIDに関連付けてノードテーブル1121に格納する。更に、対応URL発行手段1111bは、上記のように特定の物品に関連する従情報に対してノードIDを発行したときに、そのノードIDに係る従情報報の従情報詳細ページ用に新たにURLを発行し(又は、既存のURLを使用し)、そのURLをノードIDに関連付けてノードテーブル1121に格納する。
[リンクID管理手段]
リンクID管理手段1111cは、上記のように特定の物品に関連する従情報に対してノードIDを発行したときに、その物品に係る主ノードのノードIDとその従情報に係る従ノードのノードIDとをリンクする前記リンクIDを新たに発行し、そのリンクIDを当該主ノードのノードIDに関連付けてリンクテーブル1123に格納すると共に、そのリンクID(同一のリンクID)を当該従ノードのノードIDに関連付けてリンクテーブル1123に格納する。また、リンクID管理手段1111cは、主ノードのノードIDと従ノードのノードIDとの間のリンクについてリンクIDを発行した時刻を、その主ノードのノードIDに関連付けてリンクテーブル1123に格納すると共に、その従ノードのノードIDに関連付けてリンクテーブル1123に格納する。
[主情報管理手段等]
なお、実施の形態2の管理者システム1100では、主情報管理手段112は、実施の形態1における物品IDに関する処理と同様の処理を、特定の物品に係る主ノードのノードIDに関する処理として実行し、主ノードのノードIDごとに、その物品に係る主情報を基本情報テーブル1122に格納する。また、実施の形態2の従情報管理手段113は、実施の形態1における従情報に関する処理と同様の処理を、特定の従ノードのノードIDに関する処理として実行し、従ノードのノードIDごとに、その従情報を管理者システム1100に格納して登録する。また、実施の形態2の閲覧管理手段114は、実施の形態1における特定の物品の物品IDに関する案内ページの閲覧処理と同様の処理を、特定の物品に係る主ノードのノードIDに関する案内ページの閲覧処理として実行し、主ノードのノードIDごとに、その物品に係る主情報の閲覧情報を閲覧履歴テーブル1124に格納する。なお、実施の形態2の従情報管理手段113は、実施の形態1における従情報に関する処理と同様の処理を実行し、例えば、ノードテーブル1121の従情報に係るノードIDごとに、既存の自己のウエブページのURLを(従情報詳細ページのURLとして)ノードテーブル1121へのURLの格納用に提供する等の処理を実行する。
なお、上記リンク構造としてのネットワーク構造は、例えば、料理のレシピとして適用することができる。例えば、レシピの例として、第1のノードに、料理の材料として人参が登録され、第2のノードに、(人参を利用したレシピとして)レシピA(カレー)、レシピB(肉じゃが)、レシピC(創作料理)が登録され、第3のノードに、料理の材料としてジャガイモが登録されている場合に、人参(第1のノード)とジャガイモ(第3のノード)との間が3本のレシピ(第2のノード)で連結(リンク)されているため、関連性(リンク強度)が高いと判断され、リンク強度が高くなる。この例では、ノード間をリンクするレシピをたくさん登録すれば、関連性が高くなる。なお、リンク強度は、リンクの太さのことであり、リンク強度3とは、リンクの太さが「3」のことであって、上記のとおり、リンクテーブル1123に「リンク強度」のカラムを設ける。そして、初めてリンク付けしたときに、リンクテーブルに初回のリンク強度を格納し、以降は、リンク強度を更新し、リンクが増えれば、リンク強度を増加する。
実施の形2の別例
[リンク強度管理手段]
本発明の実施の形態2に係る物理媒体を利用した情報提供システムは、図25に示す構成の管理者システム1100として具体化するほか、図38に示す構成の管理者システム1100として具体化することもできる。詳細には、上記のとおり、実施の形態2に係る情報提供システムでは、管理者システム1100は、リンクテーブル1123において、主情報に係るノードID(主ノードID)ごとに、従情報に係るノードID(従ノードID)との間のリンクを表すリンクIDを格納する一方で、対をなす2つの主情報に係るノードID(主ノードID)のそれぞれにリンク付けされる従ノードIDが存在するか否か(及び、存在する場合は、その数)を判断し、このリンクの合計数に基づき、前記リンク強度を演算する(即ち、リンクの合計数をリンク強度の値とする)構成となっている。なお、管理者システム1100は、格納したリンク強度の値に基づき各種の所定の処理を実行するように構成することもできる。一方、本発明の実施の形態2の別例に係る物理媒体を利用した情報提供システムでは、管理者システム1100は、このリンク強度の格納処理やその他の処理を実行するために必要な機能実現手段(以下、「リンク強度管理手段」ということがある。)として、図38に示す構成を備えている。このリンク強度管理手段等、実施の形態2の別例の構成について、図38〜図43を参照して詳細に説明する。なお、図38は、図25に示す実施の形態2の管理者システム1100の構成のうち、リンク強度管理手段の説明に必要な構成を中心として図示しており、その他の構成の一部(図25に示すNODE_ID管理手段1111や基本情報テーブル1122等)は図示していないが、管理者システム1100は、当然、それらの構成を備えている。
図38に示すように、本発明の実施の形態2の別例に係る物理媒体を利用した情報提供システムでは、管理者システム1100は、実施の形態2のノードテーブル1121に対応するノードテーブル1121Aを備えると共に、実施の形態2のリンクテーブル1123に対応するリンクテーブル1123Aを備えている。更に、管理者システム1100は、実施の形態2の管理者システム1100のテーブル構成に加え、強度テーブル1125、及び、URLテーブル1126を備えている。一方、管理者システム1100は、図25に示す主情報管理手段112に対応する主情報管理手段112Aを備えている。この主情報管理手段112Aは、主情報管理手段112の構成に加えて、更に、リンク強度演算手段112cを有している。以下、強度テーブル1125、及び、URLテーブル1126、並びに、リンク強度演算手段112cの構成について詳細に説明する。
[リンクテーブル]
図25の管理者システム1100は、リンクテーブル1123に前記リンク強度の値を格納する構成であるが、図38の管理者システム1100は、リンクテーブル1123Aにリンク強度の値を格納しない一方、リンク強度の値の格納のために強度テーブル1125を設けている。詳細には、強度テーブル1125は、フィールド名(列名又はカラム名)として、NODE_ID(ノードID)、及び、リンク強度を有し、それぞれの値を各レコード(各タプル)の対応するフィールドに格納する。ノードIDは、前記ノードテーブル1121で説明したノードIDであるが、上記のように、従情報の従ノードにより対をなす2つの主情報の主ノード間のリンクを形成して、それら対をなす2つの主ノードを連結する従ノードのリンクの合計数をリンク強度の値とする場合、強度テーブルは、主ノードのノードID(以下、「主ノードID」ということがある。)のみ格納すればよい。一方、上記のように、主情報の主ノードにより対をなす2つの従情報の従ノード間のリンクを形成して、それら対をなす2つの従ノードを連結する主ノードのリンクの合計数をリンク強度の値とする場合、強度テーブルは、従ノードのノードID(以下、「従ノードID」ということがある。)のみ格納すればよい。更に、従情報の従ノードにより対をなす2つの主情報の主ノード間のリンクを形成して、それら対をなす2つの主ノードを連結する従ノードのリンクの合計数を(主ノード用の)リンク強度の値とすることに加え、主情報の主ノードにより対をなす2つの従情報の従ノード間のリンクを形成して、それら対をなす2つの従ノードを連結する主ノードのリンクの合計数を(従ノード用の)リンク強度の値とする場合(即ち、リンク強度として2種類のリンク強度を使用する場合)、強度テーブルは、前記主ノードIDと前記従ノードIDとを格納することになる。
[URLテーブル]
図25の管理者システム1100は、ノードテーブル1121に前記URL(主情報の案内ページの主URL、及び、従情報の従URL)を格納する構成であるが、図38の管理者システム1100は、ノードテーブル1121Aに前記URLの値を格納しない一方、URLの格納のためにURLテーブル1126を設けている。詳細には、URLテーブル1126は、フィールド名(列名又はカラム名)として、NODE_ID(ノードID)、及び、URLを有し、それぞれの値を各レコード(各タプル)の対応するフィールドに格納する。ノードIDは、前記ノードテーブル1121で説明したノードIDである。また、URLは、前記主情報の案内ページの主URL、及び、前記従情報の従URLである。図25の構成では、ノードテーブル1121を利用して、各ノードIDのノードについて、上記のとおり、そのノードタイプにより、主ノードであるか従ノードであるかを判断し、また、そのノードIDに関連付けたURLにより主URL又は従URLを取得する。一方、図38の構成では、ノードテーブル1121Aを利用して、各ノードIDのノードについて、同様に、そのノードタイプにより、主ノードであるか従ノードであるかを判断するが、そのノードIDに関連付けたURL(主URL又は従URL)については、URLテーブル1126を利用して取得する。
[リンク強度演算手段]
リンク強度演算手段112cは、前記主情報に係る主ノードのリンク強度(即ち、一の特定の主ノードを他の特定の主ノードに連結する従ノードのリンクの合計数)、及び/又は、前記従情報に係る従ノードのリンク強度(即ち、一の特定の従ノードを他の特定の従ノードに連結する主ノードのリンクの合計数)を演算する機能を実現する。例えば、リンク強度演算手段112cは、前記対をなす2つの主ノード間のリンク強度を演算するための機能実現手段として構成する場合、図39に示すような一連の手順(リンク強度演算処理)をコンピュータ装置に実行させる。(なお、図39のリンク強度演算処理は一例であり、リンク強度演算手段112cは、他のリンク強度演算処理によりリンク強度を演算することも可能である。)
[リンク強度演算処理]
詳細には、図39に示すように、リンク強度演算処理は、STEP81で、強度テーブル1125において、全ての主ノードのノードID(例えば、NFCタグを付設した物品の物品ID)を取得し、次に、STEP82で、強度テーブル1125において、各ノードIDの主ノードのリンク強度の値を「0」に設定する(即ち、初期化する)。次に、リンク強度演算手段112cは、一の主ノードについて、新たに従ノードがリンク付けされたか否かを所定のタイミングで判断するモニター処理(以下、「従リンクモニター処理」ということがある。)を実行し、その一の主ノードに新たに従ノードがリンク付けされたとき、その従ノードがリンク付けされた他の主ノードが存在するか否か(即ち、その従ノードを介して一の主ノードと他の主ノードとが間接的にリンク付けされたか否か)を判断する処理(以下、「間接リンク判断処理」ということがある。)を実行し、そのような他の主ノードが存在する場合(即ち、その従ノードを介して一の主ノードと他の主ノードとの間に間接リンクが形成されている場合)、一方の主ノード及び他方の主ノードについて、それぞれ、リンク強度を「1」増加する処理(以下、「リンク強度増加処理」ということがある。)を実行する。
具体的には、前記従リンクモニター処理としては、例えば、リンク強度演算手段112cは、STEP83で、所定のタイミングで、リンクテーブル1123Aにおいて、一の主ノードのノードID(主ノードID)とリンクIDとを参照して、その一の主ノードにリンクする従ノードが存在するか否かを判断する(即ち、その一の主ノードのリンクIDと同一のリンクIDを有する従ノードを検索する)。例えば、リンク強度演算手段112cは、一の主ノードについて新たな従ノードがリンクされたとき(例えば、図13の処理で、新たな従情報に係る従ノードが、一の主ノードの主情報に係る案内ページにリンク付けされたとき)、その一の主ノードにリンクする従ノードが存在すると判断する。なお、STEP83で、リンク強度演算手段112cが、一の主ノードにリンクする新たな従ノードが存在しないと判断した場合、リンク強度演算処理は終了する。一方、STEP83で、リンク強度演算手段112cが、一の主ノードにリンクする新たな従ノードが存在すると判断した場合、リンク強度演算手段112cは、STEP84で、その従ノードのノードID(従ノードID)を取得する。次に、リンク強度演算手段112cは、STEP85で、リンクテーブル1123Aにおいて、その従ノードがリンクする他の主ノードが存在するか否かを判断する(即ち、その従ノードのノードIDと同一のリンクIDを有する他の主ノードを検索する)。STEP85で、リンク強度演算手段112cが、その従ノードにリンクする他の主ノードが存在しないと判断した場合、リンク強度演算処理は終了する。一方、STEP85で、リンク強度演算手段112cが、その従ノードにリンクする他の主ノードが存在すると判断した場合、リンク強度演算手段112cは、STEP86で、その他の主ノードのノードID(主ノードID)を取得する。そして、リンク強度演算手段112cは、STEP87で、強度テーブル1125において、取得した2つの主ノード(一の主ノード及び他の主ノード)について、各々のノードIDのリンク強度の値を「1」だけ増加する。
そして、リンク強度演算手段112cは、一の主ノードについて、新たに従ノードがリンク付けされるたびに、上記STEP84〜STEP87の処理を実行する。これにより、対をなす2つの主ノード(一の主ノード及び他の主ノード)が、それらにれぞれリンク付けされた1又は2以上の従ノードを介して、それぞれ、間接的に相互にリンク付けされることになり、対をなす2つの主ノード(一の主ノード及び他の主ノード)間に、1又は2以上の間接リンクが形成されることになる)。例えば、図30の例では、一の主ノードN21と他の主ノードN25との間に、3つの従ノードN22,N23,N24を介して、3本の間接リンクが形成されている。なお、リンク強度演算手段112cは、図39に示す一連の手順において、主ノードの部分と従ノードの部分とを互いに置換するような手順とすることで、対をなす2つの従ノード間のリンク強度を演算するための機能実現手段として構成することができる。
[主ノード間の間接リンクのリンク強度の例]
上記の対をなす2つの主ノード間の間接リンクのリンク強度の例を図40〜図43に示す。図40の例では、強度テーブル1125は、対をなす2つの主ノードとしての異なる物理ノード(n1,n2)が直接的にリンク付けされることはないことを示す。物理ノード(n1,n2)は、従ノードとなるウエブサイト(s1,s2)からのリンクを介して間接的にリンク付けされるだけである。図40の例では、物理ノードn1と物理ノードn2との間のリンクが、当初はウエブサイトs1だけのリンクによるリンク強度「1」から、新たにウエブサイトs2のリンクが形成されることでリンク強度「2」になることを示す。この場合、物理ノードn1と物理ノードn2との間の合計リンク数(従ノードを介したリンクIDの合計数)は4本であるが、各ウエブサイトs1,s2が、それぞれ、2本のリンクで物理ノードn1と物理ノードn2とをリンクするため、結果的に、物理ノードn1と物理ノードn2との間のリンク強度は「2」となる。
図41の例では、物理ノードn1と物理ノードn2との間の間接リンクは、ウエブサイトs2による2本のリンクを介して形成されるため、それらの間の物理的なリンク強度は「1」となる。図42の例では、物理ノードn1と物理ノードn2との間の間接リンクは、ウエブサイトs1又はウエブサイトs2によるリンクが存在しないため、それらの間の物理的なリンク強度は「0」となる。図43の例では、物理ノードn1と物理ノードn2との間の物理的なリンク強度は、ウエブサイトs1,s2等によるリンクが存在しないため、「0」となる。即ち、物理ノードn2は、ウエブサイトs1及びウエブサイトs2とのリンクがそれぞれ1本ずつ存在し、物理ノードn1は、ウエブサイトs3及びウエブサイトs4とのリンクがそれぞれ2本及び3本存在するが、物理ノードn1と物理ノードn2とを相互にリンクするウエブサイトが存在しないため、物理ノードn1と物理ノードn2との間の物理的なリンク強度は、「0」となる。
[リンク強度処理の別例]
なお、図40等に示すように、主ノードと従ノードとの間のリンクは直接リンクであるが(即ち、リンクテーブル1123Aから主ノードと従ノードとの間のリンク情報を直接的に取得できるが)、対をなす2つの主ノード間のリンクは、従ノードを介した間接リンクとなる(即ち、リンクテーブル1123Aのリンク情報に基づく上記リンク強度演算処理によって、はじめて、対をなす2つの主ノード間のリンク情報を間接的に取得できる)。また、上記の物理ノードは、実施の形態1等で説明した物品に関する主ノードのことであり、商品等の物品からなる物理媒体について作成する。また、物理ノード間のリンク強度を示す情報は、上記のような強度テーブル、又は、論理的表現とすることができるが、論理的表現とした場合は、(物理的)アクセス速度が高速であるため処理が煩雑となることから、強度テーブルとすることが好ましい。
実施の形態3
[実施の形態1及び2との対比による概要説明]
本発明の実施の形態3に係る物理媒体を利用した情報提供システムは、実施の形態1及び実施の形態2の管理者システム100,1100、主利用者システム200、従利用者システム300、及び物理媒体提供場400に対応する構成として、管理者システム2100、広告媒体主システム2200、広告主システム2300、及び広告媒体提供場2400を備えている。即ち、実施の形態1及び実施の形態2の情報提供システムでは、主情報として、特定の場所にある店舗等に配置される特定の物品に関する基本情報を提供すると共に、従情報として、特定の物品に関連する取扱店舗や関連商品等の付随情報を提供し、管理者システム100,1100が、前記特定の物品に対して、一意のローカルIDとして物品IDを付与し、一般消費者等の情報閲覧者が、情報閲覧者端末500により特定の物品の物品IDを読み取ることで、その物品の主情報を取得できるようにし、かつ、前記従情報の所有者である従利用者が、特定の物品に係る主情報に自己の従情報をリンク付けすることで、その物品の主情報を閲覧した情報閲覧者に対して、自己の従情報を提供できるようにし、これにより、上記で述べたように各種の作用効果を発揮する。一方、実施の形態3の情報提供システムは、主情報として、主情報として、特定の場所に配置される特定の物理媒体である広告媒体に関する媒体情報を提供すると共に、従情報として、特定の商品や役務に関する広告情報を提供し、管理者システム2100が、前記特定の広告媒体に対して、一意のローカルIDとして場IDを付与し、一般消費者等の情報閲覧者が、情報閲覧者端末500により特定の広告媒体の場IDを読み取ることで、その広告媒体の主情報を取得できるようにし、かつ、前記従情報の所有者である広告主が、特定の広告媒体に係る媒体情報に自己の広告情報を掲載することで(又は、自己の広告情報を掲載するウエブページにリンク付けすることで)、その広告媒体の主情報を閲覧した情報閲覧者に対して、自己の広告情報を提供できるようにし、これにより、後述するような各種の作用効果を発揮する。以下、実施の形態3の情報提供システムの具体的な構成について詳細に説明する。
[管理者システムの構成の概要]
図45に示すように、管理者システム2100は、実施の形態1及び2の管理者システム100,1100と同様、情報管理手段2110と、管理情報データベース2120とを備えている。情報管理手段2110は、図25に示す実施の形態2の管理者システム1100の情報管理手段と基本的に同様の構成であり、実施の形態2の(主ノード及び従ノードの管理手段としての)ノードID管理手段1111に対応するノード管理手段2121、実施の形態2の主情報管理手段112に対応する主情報管理手段2122、実施の形態2の(主ノードと従ノードとの間のリンク情報等の管理手段としての)リンクテーブルに対応する広告枠管理手段2113、実施の形態2の閲覧管理手段114に対応する閲覧管理手段2114を備えている。また、情報管理データベース2120は、実施の形態2の管理者システム1100の情報管理データベース1220と基本的に同様の構成であり、図46に示すように、実施の形態2の(主ノード及び従ノードのデータ格納手段としての)ノードテーブル1121に対応する(主ノード及び従ノードのデータ格納手段としての)物理ノードテーブル2121及び広告ノードテーブル2124、実施の形態2の基本情報テーブル1122に対応する基本情報テーブル2122、実施の形態2の(主ノードと従ノードとの間のリンク情報等の格納手段としての)リンクテーブル1123に対応する(主ノードと従ノードとの間のリンク情報等の格納手段としての)広告枠テーブル2123を備えている。以下、まず、情報管理データベース2120の構成について詳細に説明する。
[物理ノードテーブル]
情報管理データベース2120の物理ノードテーブル2121は、実施の形態2のノードテーブル1121に対応し、実施の形態3において主ノードとなる物理ノード(具体的には、物理媒体としての広告媒体)の情報を格納及び管理するためのテーブルである。詳細には、物理ノードテーブル2121は、実施の形態3の主情報に係る主ノードとしての物理媒体(広告媒体)のローカルIDであるノードIDと、その広告媒体の立地場所等の関連情報とを関連付けて格納して管理するためのテーブルであり、フィールド名(列名又はカラム名)として、ノードID、利用者ID、ノードタイプ、立地場所、URL、発行日、有効フラグ、及びその他の属性(属性1、属性2、・・・)を有し、それぞれの値を各レコード(各タプル)の対応するフィールドに格納する。利用者ID、発行日、及び、有効フラグは、実施の形態2のノードテーブル1121の利用者ID、発行日、及び、有効フラグと同様の情報であり、主利用者となる広告媒体主の利用者ID、その広告媒体主の広告媒体に係るノードIDの発行日、及び、そのノードIDの有効フラグを格納する。なお、物理ノードテーブル2121は、主利用者としての広告媒体主に属する広告媒体に係るノード(主ノード)に関連する情報を格納するため、基本的に、物理ノードテーブル2121のノードIDは広告媒体主の広告媒体に付与されるもののみからなり、利用者IDは広告媒体主に付与されるもののみからなる。また、ノードタイプは、実施の形態2のノードテーブル1121のノードタイプのうち、主ノードに付与されるノードIDのノードタイプと同様の情報(例えば、場IDのID媒体の種類を示す「NFC」等)である。また、立地場所は、広告媒体の存在する位置情報であり、好ましくは、その地理的位置を緯度及び経度で特定した位置情報からなる。また、URLは、実施の形態2のノードテーブル1121のURLのうち、主ノードに付与されるノードIDのURL(主URL)と同様の情報である。なお、物理ノードテーブル2121のその他の属性(属性1、属性2、・・・)は、例えば、広告媒体の立地条件等である。
[基本情報テーブル]
基本情報テーブル2122は、実施の形態2の基本情報テーブル1122に対応し、(主情報に係る)主ノードのノードIDに関連付けて、主情報となる広告媒体の基本情報として、(主利用者としての広告媒体主の)利用者IDと、実施の形態2の商品名(物品名)に対応するデータとしての物理媒体名(広告媒体名)と、その物理媒体名の画像(店舗物品画像等)と、物理媒体のその他の属性(属性1、属性2、属性3、・・・)を格納する。なお、基本情報テーブル2122は、実施の形態2の基本情報テーブル1122のカテゴリを格納しない構成であるが、カテゴリを格納してもよい。
[広告ノードテーブル]
情報管理データベース2120の広告ノードテーブル2124は、実施の形態3において従ノードとなる広告情報ノード(具体的には、広告情報のウエブページ)の情報を格納及び管理するためのテーブルである。詳細には、広告ノードテーブル2124は、実施の形態3の従情報に係る一の広告情報に付与された一意のノードIDと、その広告情報の関連情報とを関連付けて格納して管理するためのテーブルであり、フィールド名(列名又はカラム名)として、ノードID、利用者ID、ノードタイプ、URL、バナーID、発行日、有効フラグ、及びその他の属性(属性1、属性2、・・・)を有し、それぞれの値を各レコード(各タプル)の対応するフィールドに格納する。広告ノードテーブル2124の利用者ID、発行日、及び、有効フラグは、物理ノードテーブル2121の利用者ID、発行日、及び、有効フラグと同様の情報であり、従利用者となる広告主の利用者ID、その広告主の広告情報に係るノードIDの発行日、及び、そのノードIDの有効フラグを格納する。即ち、広告ノードテーブル2124は、従利用者としての広告主の広告情報に係るノード(従ノード)に関連する情報を格納するため、基本的に、広告ノードテーブル2124のノードIDは広告主の広告情報に付与されるもののみからなり、利用者IDは広告主に付与されるもののみからなる。また、ノードタイプは、実施の形態2のノードテーブル1121のノードタイプのうち、従ノードに付与されるノードIDのノードタイプと同様の情報から構成することができるが、従ノードであることを特定できる情報であればよい。また、URLは、実施の形態2のノードテーブル1121のURLのうち、従ノードに付与されるノードIDのURL(従URL)と同様の情報であり、例えば、広告情報のコンテンツを有するウエブページのURLとすることができる。また、バナーIDは、主情報に係る案内ページに広告情報のバナーを配置する場合において各バナーに一意に付与されるIDである。なお、広告ノードテーブル2124のその他の属性(属性1、属性2、・・・)は、例えば、広告情報に係る商品の商品説明等である。
[広告枠テーブル]
実施の形態3では、広告情報ノードを構成する一の広告媒体には、1つの広告情報を割り当てて掲載するよう構成することもできるが、通常は、一の広告媒体に複数の広告枠を設け、各広告枠に一の広告ノードである広告情報を割り当てて掲載する。よって、広告枠テーブル2123は、一の広告媒体を複数の広告枠に分割する場合において各広告枠に一の広告情報を割り当てて格納及び管理するためのテーブルである。詳細には、広告枠テーブル2123は、フィールド名(列名又はカラム名)として、広告枠ID、ノードID、リンクID、シチュエーション、掲載期間を有し、それぞれの値を各レコード(各タプル)の対応するフィールドに格納する。広告枠IDは、広告媒体の広告枠ごとに付与される一意のIDである。ノードIDは、主ノードのノードID及び従ノードのノードIDからなる。なお、一の主ノードは複数の広告枠IDを有する(即ち、一の主ノードのノードIDには複数の広告枠IDが割り当てられる)一方、一の従ノードは一の広告枠IDを有する(即ち、一の従ノードのノードIDには一の広告枠IDが割り当てられる)ことになる。したがって、同一の広告枠IDを有する主ノードのノードIDと従ノードのノードIDとを抽出することにより、その従ノード(広告情報)がどの主ノード(広告媒体)のどの広告枠に割り当てられるかを特定することができる。即ち、主ノードのノードIDと広告枠IDとに基づき、主ノードとなる広告媒体ごとの各広告枠を一意に特定することができる。一方、従ノードのノードIDと広告枠IDとに基づき、従ノードとなる広告情報が掲載される広告媒体の広告枠を一意に特定することができる。換言すれば、広告枠IDが、実施の形態2のリンクテーブル1123におけるリンクIDと同様に、主ノードと従ノードとの間のリンク情報を特定するためのIDとなる。また、広告枠テーブル2123のシチュエーションは、各広告枠に対応付けられる特定の場面又は状況等(バレンタインデー、七五三、クリスマス等)を表す情報であり、掲載期間は、その広告枠における広告情報の掲載期間として予め設定された期間を表す情報である。
[ノード管理手段]
以下、図46を参照して、情報管理手段2110の構成について詳細に説明する。ノード管理手段2111は、NODE_ID管理手段2111a、対応URL発行手段2111b、広告枠ID管理手段2111c、及びバナー管理手段2111dを備えている。ノードID管理手段2111aは、実施の形態21のノードID発行手段1111aに対応し、主利用者システム2200から特定の物品に関するID発行の要求があったときに、一意のノードID(主ノードのノードID)を発行し、そのノードIDを、その主利用者システム2200の主利用者の利用者IDに関連付けて物理ノードテーブル2121に格納すると共に、そのノードIDのノードタイプをID媒体の種類に応じて(例えば、ID媒体がNFCタグの場合「NFC」として)、ノードIDに関連付けてノードテーブル2121に格納する。更に、ノード管理手段2111aは、従利用者システム2300から(主情報に係る)特定の広告媒体に(従情報に係る)広告情報の掲載(及びリンク付け)の要求があったときに、一意のノードID(従ノードのノードID)を発行し、そのノードIDを、その従利用者システム2300の従利用者の利用者IDに関連付けて広告ノードテーブル2124に格納すると共に、そのノードIDのノードタイプを従情報のリンク情報の種類に応じて、ノードIDに関連付けて広告ノードテーブル2124に格納する。
<対応URL発行手段>
対応URL発行手段2111bは、実施の形態の対応URL発行手段1111bに対応し、上記のように、特定の広告媒体に主ノードのノードIDを発行したときに、そのノードIDに係る広告媒体の主情報の案内ページ用に新たにURLを発行し(又は、既存のURLを使用し)、そのURLをノードIDに関連付けて物理ノードテーブル2121に格納する。また、対応URL発行手段2111bは、特定の広告情報に従ノードのノードIDを発行したときに、そのノードIDに係る広告情報の詳細内容のウエブページ用に新たにURLを発行し(又は、既存のURLを使用し)、そのURLをノードIDに関連付けて広告ノードテーブル2124に格納する。
<広告枠ID管理手段>
広告枠ID管理手段2111cは、実施の形態2のリンクID管理手段1111cに対応し、上記のように特定の広告媒体の特定の広告枠に掲載する広告情報に対してノードIDを発行したときに、その広告媒体に係る主ノードのノードIDとその広告情報に係る従ノードのノードIDとをリンクする前記広告枠IDを新たに発行し、その広告枠IDを当該主ノードのノードIDに関連付けて広告枠テーブル2123に格納すると共に、そのリンクID(同一のリンクID)を当該従ノードのノードIDに関連付けて広告枠テーブル2123に格納する。また、広告枠ID管理手段2111cは、主ノードのノードIDと従ノードのノードIDとの間のリンクについてリンクIDを発行した時刻を、その主ノードのノードIDに関連付けて広告枠テーブル2123に格納すると共に、その従ノードのノードIDに関連付けて広告枠テーブル2123に格納することもできる。
<バナー管理手段>
バナー管理手段2111dは、主情報に係る案内ページに広告情報のバナーを配置する場合において、各バナーに一意に付与されるバナーIDを発行して格納及び管理する機能を実現する。
[主情報管理手段]
主情報管理手段2112は、実施の形態2の主情報管理手段112に対応し、主譲歩湯管理手段112による主ノードのノードIDに関する処理と同様の処理を、特定の広告媒体に係る主ノードのノードIDに関する処理として実行し、主ノードのノードIDごとに、その広告媒体に係る主情報を基本情報テーブル2122に格納する。例えば、主情報用GUI手段2112aは、図46に示す主情報登録用のウエブページ(主情報登録ページ)や、(図示はしないが)主情報確認用のウエブページ(主情報確認ページ)を、管理者システム1200から主利用者システム2200に送信して提供する機能を実現する。また、主情報管理手段2112は、主利用者が主利用者システム2200から前記主情報登録用の主情報用GUIを利用して入力した主情報を、管理者システム2100に登録するための機能を実現する。例えば、主情報登録管理手段2112bは、図7に示す主情報登録用の処理(主利用者用処理)と同様の処理により、主利用者システム2200から送信された主情報を、管理者システム2100に登録する機能を実現する。
[広告管理手段]
広告管理手段2113は、実施の形態1の従情報管理手段113に対応し、従情報としての広告情報と、主情報としての広告枠に関する情報とを管理するための機能実現手段であり、広告情報用GUI手段2113a、広告情報管理手段2113b、従URL計数手段2113c、広告枠管理手段2113dを備えている。なお、広告情報管理手段2113は、これら以外にも、広告情報や広告枠情報を管理するための他の機能を実現する手段を備えることができる。
<広告情報用GUI手段>
広告情報用GUI手段2113aは、従利用者が従利用者システム2300を利用して従情報としての広告情報を管理者システム2100に登録するためのユーザーインターフェース(GUI)を提供する機能を実現する。例えば、広告情報用GUI手段2113aは、図47に示す広告情報登録用のウエブページ(広告情報登録ページ)や、(図示はしないが)広告情報確認用のウエブページ(広告情報確認ページ)を、管理者システム2100から従利用者システム2300に送信して提供する機能を実現する。
<広告情報管理手段>
広告情報管理手段2113bは、従利用者が従利用者システム2300から前記広告情報登録用のGUI(広告情報登録ページ及び広告情報確認ページ)を利用して入力した広告情報を、管理者システム2100に登録するための機能を実現する。例えば、広告情報登録管理手段2113bは、図13に示す従情報登録用の処理(従利用者用処理)と同様の処理により、従利用者システム2300から送信された広告情報を、管理者システム2100に格納して登録する機能を実現する。
<リンクURL計数手段>
リンクURL計数手段2113cは、実施の形態1の従URL計数手段113cに対応し、一の特定の広告媒体に係る主情報の案内ページ2150について、リンクされる広告情報の数(即ち、広告情報の詳細ページのリンク数となる広告情報詳細ページの従URLの合計数)を計数して所定の記憶手段に記憶する機能を実現する。即ち、リンクURL計数手段2113cは、前記広告情報管理手段2113bによる広告情報の登録処理により登録された広告情報のみを計数して所定の記憶手段に記憶する機能を実現する。
<広告枠管理手段>
広告枠管理手段2113dは、上記のように、一の広告媒体を複数の広告枠に分割する場合において各広告枠に一の広告情報を割り当てて、前記広告枠テーブル2123に格納及び管理する機能を実現する。
[閲覧管理手段]
閲覧管理手段2114は、実施の形態2における特定の物品に係る主ノードのノードIDに関する案内ページ115の閲覧処理と同様の処理を、特定の広告媒体に係る主ノードのノードIDに関する案内ページの閲覧処理として実行し、主ノードのノードIDごとに、その広告媒体に係る主情報の閲覧情報を閲覧履歴テーブル1124に格納する。
[ポータル作成手段]
実施の形態3では、実施の形態1及び2の案内ページ作成手段115に対応する案内ページ作成手段2115により、前記案内ページ150に対応する(主情報と従情報とを掲載した)案内ページ2150を作成することに加え、ポータル作成手段2116により、全ての案内ページ2150に基づき、全ての広告媒体に関する情報を提供する広告媒体ポータル2160を作成する。この広告媒体ポータル2160は、例えば、全ての広告媒体の位置情報と、各広告媒体に掲載された広告情報の合計数と、各広告媒体の閲覧合計数(アクセス合計数)とを表示し、従利用者に対して、自己の広告情報を掲載すべき広告媒体の選択を容易にする等の目的で設けられる。例えば、図45にしめすように、広告媒体ポータル2160は、例えば、地図上に、全ての広告媒体の位置をピン等により表示すると共に、各広告媒体のピンに対応して、広告情報の合計数と閲覧合計数(アクセス合計数)とを表示するよう構成される。
[広告媒体主SYS:情報処理動作]
上記構成の広告媒体主システム2200と管理者システム2100との間の情報処理動作は、実施の形態1の主利用者システム200と管理者システム100との間の情報処理動作と同様である。詳細には、図45に示すように、まず、広告媒体主が、自己の特定の物品に係る主情報を管理者システム2100に登録したい場合、広告媒体主は、広告媒体主システム2200を利用して、実施の形態1の主情報の登録と同様にして、管理者システム2100に対して主情報を入力して送信する(即ち、図46の主情報登録ページに主情報を入力して管理者システム2100に送信する)。また、主利用者は、合わせて、実施の形態1の物品IDの申請と同様にして、その主ノードに係るノードIDの発行を管理者システム2100に申請する。これに対して、管理者システム2100は、上記のようにして、その主情報を登録すると共に、その主ノードに対応するノードIDを発行して、その事実に関する情報を主利用者システム2200に送信する。
[主情報登録ページ]
図46に示すように、主情報登録ページUI2020は、(実施の形態3では、主情報と従情報の種類が異なることによる上記のような構成変更があるため、そのような構成の変更には対応しているが)基本的に実施の形態1の主情報登録ページUI20と同様の構成であり、主利用者が主利用者システム2200を介して、自己の広告媒体に係る主情報を登録するためのユーザインタフェース(GUI)であり、第1のペイン(第1の表示領域)PN1と第2のペイン(第2の表示領域)PN2とを備えている。第1のペインPN1は、主情報入力領域UI2021、及び、内容確認ボタンUI25を有している。主情報入力領域UI2021は、主情報の入力欄として、利用者ID、利用者名、ノードIDのID種別、媒体主名、物理媒体名、属性1(例えば、立地条件等)、及び(図示はしないが)必要なその他の属性の入力欄を備える。
また、主情報入力領域UI2021は、入力欄として、更に、詳細情報URLの入力欄を有し、この詳細情報URLの入力欄に、主情報に係る広告媒体の詳細情報をコンテンツとして有するウエブページ(例えば、前記主利用者システム2200側に設けた媒体主情報DB2220のデータをコンテンツとして掲載する自社運営のウエブページ)のURLを入力することができる。また、主情報入力領域UI2021は、承認モード入力欄UI2021Aを有している。更に、主情報登録ページUI2021は、主情報に係る広告媒体の店舗画像リンク入力欄UI22を有している。店舗画像リンク入力欄UI22は、実施の形態1の商品画像リンク入力欄UI22と同様の構成である。
[承認機能]
ここで、前記承認モード入力欄UI2021Aは、通常承認及び削除承認の各チェック欄を有し、いずれかのチェック欄をチェックするようになっている。詳細には、本情報提供システムは、従利用者システム2300から、特定の従利用者の従情報について特定の広告媒体の主情報に対する広告情報の掲載及び関連付け(リンク付)の要求(申請)を受けたときに、主利用者に対して、その従情報を自己の広告媒体に掲載してよいか(及び、主情報にリンクしてもよいか)否かを選択させるための機能を提供しており(即ち、そのための機能を実現する承認手段を提供しており)、この承認機能として、実施の形態1と同様の通常承認機能(通常承認モード)と削除承認機能(削除承認モード)とを提供している(即ち、それらの機能を実現する通常承認手段と削除承認手段とを提供している)。即ち、実施の形態3の情報提供システムは、これらのリンク付承認手段として、実施の形態1と同様、図14に示すような処理を実行するための通常承認手段と、図15に示すような処理を実行するための削除承認手段とを備えることができる。
[リンク数/アクセス数表示機能]
主情報登録ページUI2020は、第2のペインPN2に、表示欄として、登録媒主数表示欄UI2026、合計広告数表示欄UI2027、合計アクセス数表示欄UI2028を有している。登録媒体数表示欄UI2026は、主情報の登録申請(及びノードIDの発行申請)を行った主利用者としての広告媒体主が、管理者システム2100に現在までに登録している広告媒体の合計数を表示する。即ち、管理者システム2100は、その主利用者を利用者IDで特定し、登録媒体数をノードIDの合計数で特定して、その利用者IDの主利用者の主情報登録ページUI2020の第2のペインPN2の登録媒体数表示欄UI2026に、その登録媒体数を表示する機能を実現する(即ち、そのような機能を実現する登録媒体数表示手段を備えている)。また、合計広告数表示欄UI2027は、主利用者の全ての登録媒体に係る主情報についてリンク付されている従情報の合計リンク数(即ち、広告の合計数)を表示する。即ち、管理者システム2100は、その主利用者を利用者IDで特定し、従情報の合計リンク数を前記リンクURL計数手段2113cにより特定して、その利用者IDの主利用者の主情報登録ページUI2020の第2のペインPN2の合計広告数表示欄UI2027に、その合計リンク数を合計広告数として表示する機能を実現する(即ち、そのような機能を実現する合計広告数表示手段を備えている)。また、合計アクセス数表示欄UI2028は、主利用者の全ての登録媒体に係る主情報についての全ての案内ページに対する情報閲覧者端末500からの合計アクセス数を表示する。即ち、管理者システム2100は、その主利用者を利用者IDで特定し、主情報の案内ページの合計アクセス数を前記閲覧計数手段2114bにより特定して、その利用者IDの主利用者の主情報登録ページUI20の第2のペインPN2の合計アクセス数表示欄UI2028に、その合計アクセス数を表示する機能を実現する(即ち、そのような機能を実現する合計アクセス数表示手段を備えている)。
[広告情報登録ページ]
図47に示すように、従情報登録ページUI2040は、(実施の形態3では、主情報と従情報の種類が異なることによる上記のような構成変更があるため、そのような構成の変更には対応しているが)基本的に実施の形態1の従情報登録ページUI40と同様の構成であり、従利用者が従利用者システム2300を介して、自己の広告情報に係る従情報を登録するためのユーザインタフェース(GUI)であり、第1のペインPN1と第2のペインPN2とを備えている。第1のペインPN1は、従情報入力領域UI2042、及び、内容確認ボタンUI46を有している。従情報登録ページUI2040は、表示欄として、広告媒体主情報表示欄UI2041を有している。広告媒体主情報表示欄UI2041は、従情報をリンク付けすべき主情報を自動表示するようになっている。例えば、従利用者が、従利用者システム2300を介して、自己の従情報をリンク付すべき主情報を選択したときに(例えば、特定の広告媒体のノードIDを従利用者システム2300のID読取り手段により読み取ったときに)、その主情報のノードIDに基づき、管理者システム2100が、そのノードIDに対応する主情報の一部(例えば、代表的情報)を、主情報登録管理手段2112bを使用して基本情報テーブル2122から抽出し、主情報表示欄UI2041に表示させる。
また、従情報入力領域UI2042は、従情報の入力欄として、利用者ID、利用者名、リンク先URL、リンク先説明、補足説明、及び(図示はしないが)必要なその他の属性の入力欄を備える。リンク先URLは、主情報にリンク付けした従情報の従情報としての広告情報詳細ページのURLである。リンク先説明は、リンク先となる従情報としての広告情報詳細ページの簡単な説明(例えば、広告対象商品名等)である。補足説明は、例えば、従情報の商品や店舗等の広告内容等である。これらの入力項目は、直接入力等により入力するようになっている。また、従情報入力領域UI2042は、実施の形態1と同様の構成であるサムネイル画像入力欄UI43を有している。また、
[現アクセス数/現広告数表示機能]
従情報登録ページUI2040は、第2のペインPN2に、現アクセス数表示欄UI2047、及び、現広告数表示欄UI2048を有している。現アクセス数表示欄UI2047は、従情報をリンク付けしようとしている主情報の案内ページ2150へのアクセス数の現在までの合計数を表示する。即ち、管理者システム2100は、その主情報の案内ページ2150の合計アクセス数を前記閲覧計数手段2114bにより特定して、その主情報にリンク付けしようとしている従情報登録ページUI2040の第2のペインPN2の現アクセス数表示欄UI2047に、その現アクセス数を表示する機能を実現する(即ち、そのような機能を実現する現アクセス数表示手段を備えている)。また、現広告数表示欄UI2048は、従情報をリンク付けしようとしている主情報の案内ページ2150における現在の(登録済みの)従情報としての広告情報の合計リンク数(即ち、合計広告数)を表示する。即ち、管理者システム2100は、その主情報の案内ページ2150の従情報の合計リンク数を前記リンクURL計数手段2113cにより特定して、その主情報にリンク付けしようとしている従情報登録ページUI2040の第2のペインPN2の現広告数表示欄UI2048に、その現広告数を表示する機能を実現する(即ち、そのような機能を実現する現広告数表示手段を備えている)。これにより、従利用者は、自己の従情報をリンク付ける主情報が、リンク付けしようとする時点で、どのくらいのアクセス数を有するかについての情報、及び、どのくらいの広告数を有するかについての情報を把握することができ、その消費者関心度情報と業者関心度情報との両者を勘考して、自己の従情報をその主情報にリンク付けするか否かを決定することができる。
[案内ページ(詳細版)]
図48に示すように、前記案内ページ2150は、特定の一つの広告媒体に関する前記主情報を掲載すると共に、その広告媒体に係る主情報にリンク付けされた全ての従情報としての広告情報を掲載するウエブページである。詳細には、案内ページ2150は、情報閲覧者が情報閲覧者端末500を使用して閲覧可能なユーザインタフェース(GUI)UI60であり、主情報として広告媒体主情報を掲載し、従情報として広告情報を掲載する点を除き、実施の形態1の案内ページ150と同様の構成である。
[実施の形態1及び2の情報提供システムの構成及び動作の概要]
上記のとおり、本発明の実施の形態1及び実施の形態2の情報提供システムは、物理媒体としての商品410A等の特定の物品又は特定の物品に関する情報を提供する物理媒体としての情報印刷物410B(特にその記事)にID媒体411,411a〜411nを付設し、管理者システム100,1100が、物理媒体としての商品410A等の特定の物品又は特定の物品に関する情報を提供する物理媒体としての情報印刷物410B(特にその記事)に対して、その物理媒体を一意に特定するローカルID(物品ID)を付与して管理し、主利用者システム200が、自己の特定の物理媒体についてローカルIDを取得して、そのローカルIDが付与されたID媒体を前記特定の物理媒体に付設して物理媒体提供場400に配置すると共に、管理者システム100がその物理媒体の主情報を提供し、従利用者システム300が、特定の物理媒体の主情報に関連する自己の商品や店舗等の従情報をその物理媒体の主情報にリンク付けると共に、管理者システム100が、その従情報を提供し、情報閲覧者端末500が、特定の物理媒体提供場400の特定の物理媒体のID媒体のローカルIDを読み取ってその主情報を取得すると共に、その主情報に関連する従情報を取得するように構成されており、例えば、この主情報を特定の商品の基本情報とし、従情報をその商品の取り扱い店舗等の情報とすることで、主利用者に対しては、特定の場所にある物理媒体提供場400の特定の物品の主情報を提供して、その物品に対する利用者(自己の顧客等)の関心度を高めることができる等の利便性を提供し、従利用者に対しては、特定の物品に関連する自己の従情報を提供して、自己の従情報に対する利用者(自己の見込客等)の関心度を高めることができる等の利便性を提供し、一般消費者等の利用者に対しては、自己が立ち寄った特定の物理媒体提供場400の特定の物品の主情報をその場で取得し、かつ、この物品の主情報を後から時系列表示等して確認することができる等の利便性を提供する。
[実施の形態3の情報提供システムの構成及び動作の概要]
一方、実施の形態3の情報提供システムは、本実施の形態の広告媒体となる商品等の店舗物品2410Aや、同じく本実施の形態の広告媒体となる看板等の情報表示物2410Bに、実施の形態1のID媒体411,411a〜411nと同様のID媒体2411を付設する。このとき、主利用者としての広告媒体主が、主広告媒体主システム2200を使用して、管理者システム2100から自己の特定の広告媒体についての一意のローカルIDを取得して、そのローカルIDが付与されたID媒体を前記特定の広告媒体に付設して広告媒体提供場2400に配置する。また、このとき、管理者システム2100が、広告媒体としての店舗物品2410Aや情報表示物2410Bに対して、その広告媒体を一意に特定するローカルID(場ID)を付与して管理する。また、これと共に、管理者システム2100は、その広告媒体を説明する情報である主情報を、ウエブページとしての案内ページの形式でネットワーク(インターネット等)を介して提供する。その後、従利用者としての広告主が、広告主システム2300を使用して、特定の広告媒体を有する広告媒体主に対し、管理者システム2100から広告媒体主システム2200を介して、自己の広告情報をその広告媒体の案内ページに掲載すること(又は、その広告媒体の案内ページに自己の広告情報のウエブページをリンク付けすること)を要求する。広告媒体主は、広告媒体主システム2200を使用して、その広告主の要求を受け入れるか否かを決定し、その結果を管理者システム2100に送信し、要求が受け入れられる場合、管理者システム2100は、その広告情報をその広告媒体の案内ページに掲載する(又は、その広告媒体の案内ページにその広告情報のウエブページをリンク付けする)。その後、管理者システム2100が、その広告情報をその広告媒体に関する主情報(広告媒体情報)の案内ページに表示するか、或いは、その案内ページのリンクを介して表示するよう態様で外部に(インターネット等のネットワークを介して)表示自在に提供し、情報閲覧者端末500が、特定の広告媒体提供場2400の特定の広告媒体のID媒体のローカルIDを読み取ることで、管理者システム2100が、その広告媒体の案内ページを情報閲覧者端末に表示自在となるよう提供すると共に、その広告媒体広告情報を取得するように構成されており、例えば、広告媒体主に対しては、特定の場所にある自己の広告媒体提供場2400の特定の広告媒体を提供して、その場所の広告媒体に対する広告主からの広告掲載を促すことができる等の利便性を提供し、広告主に対しては、特定の場所にある広告媒体を選択して自己の広告情報を掲載し、自己の広告情報に対する利用者(自己の見込客等)の関心度を高めることができる等の利便性を提供し、一般消費者等の利用者に対しては、自己が立ち寄った特定の広告媒体提供場2400の特定の広告場板の広告情報をその場で取得し、かつ、この場所の広告媒体の広告情報を後から時系列表示等して確認することができる等の利便性を提供する。
[システム対象者]
ここで、実施の形態3において、前記広告媒体主システム2200の使用者である広告媒体主は、前記主利用者に対応し、例えば、集客効果の高い場所や一等地(東京の新宿、銀座、渋谷等)にある店舗や建物等の所有者であり、その店舗や建物を前記広告媒体提供場2400として使用し、例えば、その店舗や建物に配置された物品(店舗物品2410A等)又はその店舗や建物に付設した看板や掲示板等の情報表示物2410Bを広告媒体として提供する。また、広告主システム2300の使用者である広告主は、前記従利用者に対応し、例えば、特定の場所にある前記広告媒体提供場2400での集客効果を期待する事業者であり、その広告媒体提供場2400の広告媒体に、宣伝したい自己の商品や店舗に関する広告情報にリンク付けしたローカルIDを付設する。そして、情報閲覧者端末500の使用者は、広告主の広告による集客の対象者であり、自己が訪問した場所にある広告媒体提供場2400の広告媒体の特定のID媒体のローカルIDを読み取って、その広告情報を取得する。なお、実施の形態3の情報提供システムは、媒体主情報が実施の形態1及び2の情報提供システムの主情報に対応し、広告情報が従情報に対応し、場IDが物品IDに対応するものであり、管理する(及び処理対象となる)情報の種類が異なるが、基本的には、管理者システム2100、広告媒体主システム2200、広告主システム2300、及び広告媒体提供場2400については、実施の形態1及び2の管理者システム100,1100、主利用者システム200、従利用者システム300、及び物理媒体提供場400と同様の構成として具体化することができる。
[本情報提供システムのビジネスモデル]
実施の形態3の情報提供システムを使用したビジネスモデルでは、広告媒体主が、広告媒体主システム2200を使用して、自己の広告媒体(例えば、特定の場所にある店舗)について場IDの発行を管理者システム2100に申請し、その広告媒体の主情報(例えば、広告媒体としての店舗名やその店舗の場所)を管理者システム2100に登録するが、このとき、広告媒体がどの場所にあるかを特定する場所情報を管理者システム2100の管理情報データベース2120に格納する。この場所情報は、例えば、広告媒体の住所と店舗種類名等(例えば、「新宿駅前の酒場」等)とすることもできるが、緯度及び経度からなる位置情報とすることが好ましい。また、このとき、管理者システム2100は、その広告媒体の主情報をコンテンツとして有する案内ページ(実施の形態1の案内ページと同様のウエブページ)を提供すると共に、その案内ページのURLを発行する。そして、広告媒体主は、その広告媒体の場IDを、その広告媒体に属する物理媒体に付設する。この物理媒体は、上記のように店舗物品2410Aや情報表示物2410Bであり、店舗物品の典型例は、例えば、店舗内に配置される商品であるが、その他の物品でもよい。一方、広告主は、広告主システム2300を使用して、自己の商品等の広告の特定の場所の広告媒体への掲載許可を、その広告媒体の所有主である広告媒体主に対して(管理者システム2100の管理情報に基づき広告媒体主システム2300のGUIを介して)要求し、広告媒体主が(管理者システム2100の管理情報に基づき広告媒体主システム2300のGUIを介して)その掲載を許可した場合、管理者システム2100は、その広告を要求に係る広告媒体に掲載する(即ち、広告ページのURLを広告媒体の案内ページのバナー等の所定の領域にリンク付けする)。そして、情報閲覧者が、情報閲覧者端末500により、自己が物理的に訪問した(特定の場所にある)広告媒体のID媒体を読み取ることで、その広告媒体に掲載された特定の広告ページを閲覧する。
[データ分類方法の第1の例]
実施の形態3に係る情報提供システムは、データ分類方法の第1の例として、行動及び文脈による分類を実行するため、図49に示すような構成を備える情報提供システム(実施の形態3の第1の例の情報提供システム)とすることができる。詳細には、この第1の例の情報提供システムでは、情報管理データベース2120Aは、前記物理ノードテーブル2121(図49では図示を省略)と、前記基本情報テーブル2122と、前記広告枠テーブル2123とを備える一方、前記広告ノードテーブル2124の代わりに広告ノードテーブル2124Aを備え、更に、分類テーブル2115を備えている。広告ノードテーブル2124Aは、データとして、前記バナーIDの代わりに位置情報(例えば、GPSにより取得した位置情報)を格納する。また、分類テーブル2125は、データとして、ノードID、文脈、行動等を格納する。文脈CT1は、例えば、季節ごとのイベント等であり、例えば、クリスマス、七五三、バレンタインデー等であり、或いは、その他の文脈として、疲れた等の状況を表す文脈とすることもできる。行動CT2は、一般照射等の具体的な行動であり、食べる、遊ぶ、一緒に過ごす、見る、等である。実施の形態3の第1の例に係る情報提供システムでは、管理システム2100は、情報管理データベース2120Aを使用して、特定の広告媒体について、特定の行動CT1及び特定の文脈CT2ごとに、前記広告情報を分類して、前記広告ノードテーブル2124Aにその関連データを格納する。これにより、管理システム2100は、特定の広告媒体について、特定の行動CT1及び特定の文脈CT2ごとに広告情報を分類して提供することができる。
[データ分類方法の第2の例]
実施の形態3に係る情報提供システムは、データ分類方法の第2の例として、シチュエーションによる分類を実行するため、図50に示すような構成を備える情報提供システム(実施の形態3の第2の例の情報提供システム)とすることができる。詳細には、この第2の例の情報提供システムでは、情報管理データベース2120は、前記物理ノードテーブル2121等を備える一方で(図49では図示を省略)、前記広告枠テーブル2123の代わりに広告枠テーブル2123Aを備え、更に、シチュエーションテーブル2117を備えている。広告枠テーブル2123Aは、データとして、前記シチュエーションの代わりにシチュエーションIDを格納し、また、前記広告ノードテーブル2124のバナーIDを格納する。また、シチュエーションテーブル2127は、データとして、シチュエーションID、シチュエーション内容を格納する。シチュエーションは、例えば、前記文脈CT2と同様の内容とすることができる。実施の形態3の第2の例に係る情報提供システムでは、管理システム2100は、情報管理データベース2120を使用して、特定の広告媒体について、特定のシチュエーションごとに、前記広告情報を分類して、前記広告ノードテーブル2124にそのシチュエーションIDを格納すると共に、シチュエーションテーブルに、そのシチュエーションIDのシチュエーション内容を格納する。これにより、管理システム2100は、特定の広告媒体について、特定のシチュエーションごとに広告情報を分類して提供することができる。なお、図50の例の場合、一つの広告枠に対して複数のシチュエーションが設定される(1対nの関係となる)。なお、広告枠テーブル2123は、広告枠を複数集めたテーブルであるが、広告枠が1つのときもある。また、1つの広告枠の範囲に特定のコンテンツ(広告宣伝)を掲載する。また、シチュエーションテーブルは、広告枠をシチュエーションごとに集めたテーブルである。また、バナーに関しては、バナーに1つのID(バナーID)を付与する。また、キャンペーン期間が終了すると、対応する広告枠からバナー及びバナーIDも消滅する。広告枠は、広告として出したい人が、広告枠を購入する。また、期間限定の広告枠を設けずに、その広告を永久掲載する(永久掲載期間を設ける)こともできる。これは、期間を限定せずにキャンペーンしたいときに有効である。
[データ分類方法の第2の例による閲覧履歴]
上記第2の例の情報提供システムでは、図51に示すように、管理者システム2100は、前記分類によるデータを使用して、広告情報を、シチュエーションごとに、例えば、情報閲覧者端末500の閲覧履歴2131Aとして表示させることができる。この場合、閲覧履歴2131Aは、シチュエーション(遊ぶ、食べる、見る)ごとに、広告情報のURLをリスト形式で表示し、例えば、その詳細内容を希望する場合に、所定の操作をすることで(例えば、閲覧履歴に関連して設けたアイコン等をクリックすることにより)シチュエーションごとの広告情報の詳細内容画面2131Bを表示することもできる。この場合、新しいものから、履歴が出てくるよう構成する。この場合、常時キャンペーンとシチュエーションの組合せによる分類とすることもできる。
[データ分類方法の第2の例による時期毎アクセス数表示]
上記第2の例の情報提供システムでは、図52に示すように、管理者システム2100は、前記分類によるデータを使用して、各広告媒体について、時期毎の広告媒体販売画面として、シチュエーションごとに、その広告媒体に対する時間軸に沿ったアクセス合計数を、過去のアクセス履歴情報に基づき集計して、情報閲覧者端末500に表示させることができる。この場合、広告媒体へのアクセス数は、シチュエーションごとに、時間軸に沿ってグラフ形式で表示することができる。また、管理者システム2100は、時間軸においてピークのアクセス合計数となる特定の期間TZをハイライトで表示し、その期間TZに利用可能な広告枠PR(n1,n2)を表示することができる。これにより、従利用者は、例えば、特定の広告媒体の広告枠において、昨年の特定のシチュエーション(例えば、クリスマスシーズン)においてアクセスがピークとなっている期間TZを、自己の広告情報を掲載する広告枠として購入することができる。即ち、この場合、管理システム2100は、特定のシチュエーションのキャンペーンのページを作成し、そのページに広告媒体(バナー等を有する場合の含む)を登録すると共に、シチュエーションごとに前記グラフを表示して期間TZを表示する。即ち、キャンペーンごとに、時間軸でアクセス数をグラフ化し、ピークの期間帯・時間帯に物理媒体(物理ノード)を掲載して、その期間帯・時間帯を購入できるようにする。この場合、例えば、一般消費者が、情報閲覧者端末500により、興味のある広告媒体のID媒体(NFC等)を読み取ると、その物理ノード(主ノード)に関連付けたキャンペーンの内容が携帯情報端末500に宣伝として表示される。例えば、この場合、広告場板主として、新宿駅前の人(店舗や家屋の所有者等)が、自己の店舗等を広告媒体として登録する。こうすると、ある業種の業者(ケーキ屋等)自体は、その場所(新宿駅前)に実店舗を置いておく必要がなく、一方で、その場所で(自らのビジネスに関連する顧客が集まりやすく、集客効果が高い場所で)宣伝を行える。なお、この場合のグラフは、時期によって異なるグラフを作成する。例えば、クリスマスキャンペーンの場合、昨年のクリスマスキャンペーンのアクセス数をグラフ表示する。(本年のクリスマス前にキャンペーンを行うため。)
[広告枠と広告との関係]
実施の形態3に係る情報提供システムでは、特定の広告枠と個別の宣伝広告との関係は、例えば、図53に示すツリー構造とすることができる。詳細には、特定の広告枠1151に対して、複数の宣伝広告1151A,1151B,1151Cをツリー状に関連付けることができる。
実施の形態4
本発明の実施の形態4に係る物理媒体を利用した情報提供システムは、実施の形態3の情報提供システムの管理者システム2100で生成したデータを、データセットとして、外部の機関(例えば、人工知能による広告提供を行うアドサーバー業者等)に提供する構成である。詳細には、情報提供システムでは、管理システム2100は、情報管理データベース2120として、実施の形態2の管理システム2100と同様の構成に加え、更に、データセットテーブル2125を備えている。データセットテーブル2125は、データとして、ノードID、ノードタイプ、データタイプ(DATA_TYPE)、発行日、属性1、属性2・・・を格納する。また、管理システム2100は、情報管理手段2110として、実施の形態2の管理システム2100と同様の構成に加え、更に、データセット手段2116を備えている。データセット手段2116は、データ管理手段2116aと、データ提供手段2116bとを備えている。そして、管理システムは2100は、上記実施の形態3のようにして作成したデータを、データセット手段2116のデータ管理手段2116aにより、特定の形式のデータ(例えば、JASON)として編集し、データ提供手段2116bにより、外部の機関のコンピュータ装置にネットワーク等を介して提供する。
実施の形態4の情報提供システムは、上記データセット手段2116のデータ管理手段2116aにより、例えば、特定の時期に一番アクセスされているノードIDの広告媒体を特定する一方で、外部機関の(例えば、AI広告用の)コンピュータ装置にアクセスして、その条件を指定して閲覧し、その条件に適合するデータセットを作成し、データ提供手段2116により、その外部機関のコンピュータ装置にそのデータセットを提供することができる。或いは、この場合、条件は、AI広告用のコンピュータ装置が自動的に管理者システム2100のデータセット手段2116に入稿するようにしてもよい。この場合、管理者システム2100は、時間とアクセス数字と(閲覧に係る主ノードの)ノードIDを確認し、誰がどの時期に広告を行っているのか、どのセグメントの人(女子高生、主婦等)がどこにアクセスしているのか、等のパラメータを特定し、そのパラメータに応じて適切なデータセットを作成し、そのデータセットを特定の形式(例えば、JASON等)で出力する。例えば、11:00〜12:00の時間帯は、どこが一番アクセス高いか、11:00〜12:00でランク1〜10位はどれか、11:00〜12:00はオプションで何円か、等のパラメータを特定する。そして、どこに出稿するとよいかを管理者システム2100は、データ管理手段2116aにより判断する一方で、需要側(AI広告業者)が条件を指定する。また、このとき、クローラ巡回(例えば、12:00〜13:00等の時間帯)により情報収集してもよく、このとき、残っている広告枠に関するデータセットを提供してもよい。或いは、一定数以上のアクセスのある広告枠(例えば、10000アクセス以上)や、特定の順位や、特定の時間帯の広告枠について、このような処理をすることもできる。
実施の形態5
本発明の実施の形態5に係る物理媒体を利用した情報提供システムは、実施の形態3の情報提供システムの管理者システム2100において、物理媒体(広告媒体)の一例として、屋外看板を使用した実施の形態である。詳細には、図55に示すように、実施の形態5の広告媒体としての屋外看板BB100は、複数の広告枠410a及び広告枠410bを設けており、広告枠410a及び広告枠410bの近傍に、それぞれ、ID媒体411a,411b(NFCタグ等)を付設している。そして、その屋外看板BB100を見た人が、情報閲覧者端末500によりID媒体411a,411bを読み取ることで、対応する広告が表示される。即ち、ID媒体411a,411bごとに、異なる広告枠IDを割り当てることで、広告枠410a,410bごとに、異なる広告情報を提供することができる。なお、この場合、ID媒体411a,411bは、前記主ノードのノードIDに加え、広告枠IDも格納する。
実施の形態5の情報提供システムによれば、看板会社による看板広告は、近年、徐々になくなりつつあるが、看板会社は、特定の場所に看板(屋外看板等)を所有しているので、その看板に広告枠を作成することで、本情報提供システムを利用して収益化することができる。また、一定の場所にある看板について、季節ごとに変わった広告を出すことができる。従来の看板は、物理媒体であるが、本情報提供システムを利用すると、特定の広告情報に対して、ID媒体411a,411bを介したリンクを設けるだけで、自由に異なる広告情報を付け替えることができる。例えば、特定の時期に特定の広告情報を出稿する場合において、この時期(春)には、制服の会社が制服の広告を出稿し、この時期(冬)には、制服の広告は不要で、その代わりに、別の会社がセーターの広告を出稿するということが可能になる。また、屋外看板は、特定の場所に固定されているが、本情報提供システムによれば、特定の時期(例えば、春の時期)の広告内容を別の時期(例えば、冬の時期)の広告内容に交換するだけで、同一のID媒体(同一の広告枠ID)看板を、異なる時期(例えば、春と冬)で使用することができる。即ち、この場合、一のID媒体の広告枠IDは同一であるが、特定の時期には、その広告枠IDに特定の広告情報を割り当て、別の時期には、その同一の広告枠IDに別の広告情報を割り当てる。
実施の形態6
本発明の実施の形態6に係る物理媒体を利用した情報提供システムは、実施の形態3の情報提供システムの管理者システム2100において、物理媒体(広告媒体)の一例として、看板を使用した実施の形態である。詳細には、図56に示すように、実施の形態6の広告媒体としての看板BB110は、複数の広告枠410a及び広告枠410bを設けており、広告枠410a及び広告枠410bの近傍に、それぞれ、ID媒体411a,411b(NFCタグ等)を付設している。そして、その看板BB110を見た人が、情報閲覧者端末500によりID媒体411a,411bを読み取ることで、対応する広告が表示される。即ち、ID媒体411a,411bごとに、異なる広告枠IDを割り当てることで、広告枠410a,410bごとに、異なる広告情報を提供することができる。なお、この場合、ID媒体411a,411bは、前記主ノードのノードIDに加え、広告枠IDも格納する。この場合、広告枠410aと広告枠410bとで枠の大きさを変更したり、広告情報の掲載時期を変更したり、広告主の場所を変更することができる。例えば、広告枠410aは、特定の時期(例えば、12月20日〜12月25日のクリスマスシーズン)の特定の場所(例えば、新宿駅前の店舗)の店舗等の宣伝広告に係る広告枠とし、広告枠410bは、同一の時期(例えば、12月20日〜12月25日のクリスマスシーズン)の別の場所(例えば、名古屋駅前の店舗)の店舗等の宣伝広告に係る広告枠とすることができる。また、この場合、複数の広告枠をパッケージで購入できるようにすることもできる。例えば、ケーキ屋が、店舗を全国展開している場合に、一つの広告媒体の複数の広告枠(各地域の場所に係る広告枠)をまとめてパッケージで購入することができるようにする。
実施の形態7
本発明の実施の形態7に係る物理媒体を利用した情報提供システムは、実施の形態3の情報提供システムの管理者システム2100において、物理媒体(広告媒体)の一例として、特定の店舗の表示板を使用した実施の形態である。詳細には、図57に示すように、実施の形態7の広告媒体としての表示板BB120は、複数の広告枠410a、広告枠410b及び広告枠410cを設けており、広告枠410a、広告枠410b及び広告枠410cの近傍に、それぞれ、ID媒体411a,411b,411c(NFCタグ等)を付設している。そして、その表示板BB120を見た人(例えば、その店舗への来客)が、情報閲覧者端末500によりID媒体411a,411b、411cを読み取ることで、対応する広告が表示される。即ち、ID媒体411a,411b、411cごとに、異なる広告枠IDを割り当てることで、広告枠410a,410b、410cごとに、異なる広告情報を提供することができる。なお、この場合、ID媒体411a,411b、411cは、前記主ノードのノードIDに加え、広告枠IDも格納する。この場合、実施の形態7と同様、広告枠410a,410b,410cで枠の大きさを変更したり、広告情報の掲載時期を変更したり、広告主の場所を変更することができる。また、この場合、上記実施の形態3で説明したシチュエーションを利用することもできる。例えば、特定のイベントシーズン(例えば、バレンタインシーズン)に、特定の広告媒体としての表示板BB120において、広告枠410a,410b,410cに対応する内容の広告表示をするよう構成することができる。この場合、広告枠410a,410b、410cごとに異なる広告主が購入することもできる。
[ID読取後の広告媒体販売画面]
実施の形態7の情報提供システムは、情報閲覧者端末500により、広告枠410a,410b,410cのID媒体411a,411b、411cを読み取ると、図58に示すように、情報閲覧者端末500に、広告媒体販売画面BB130を表示するよう構成することもできる。この場合、広告媒体販売画面BB130は、広告枠712を、中央の大枠の広告枠と、左右両側の小枠710a,710b,710c,711a,711b,711cに分割し、(或いは、その中間の中枠を設け)大枠と高額の広告費用とし、小枠710a,710b,710c,711a,711b,711cを少額の広告費用として販売するよう構成することができる。なお、小枠710a,710b,710c,711a,711b,711cは、バナー広告とすることもできる。この場合、枠ごとに、コンピュータ装置による自動入札を行えるよう構成したり、オークションで落札できるように構成したりすることもできる。バナーを採用する場合は、ID媒体を読み取ることで、まず、広告媒体販売画面BB130を表示し、その広告媒体販売画面BB130で特定のバナーをクリックすることで、対応する広告ページが表示されるように構成することができる。また、バナーなしの構成とする場合、ID媒体を読み取ると、即座に、対応する広告ページが表示されるよう構成することもできる。
[フィジカルブックマーク]
上記のとおり、本発明の情報提供システムは、一般消費者や業者等の情報閲覧者が、現実の世界で実際に訪れた訪問先の特定の場所にある特定の物品や情報印刷物や建造物等の物理媒体に紐づいた(リンク付けされた)物品IDやノードIDや場ID等のローカルIDを、情報閲覧者端末500のID読取手段により読み取ってその主情報を閲覧することで、或いは、極端な場合は、情報閲覧者端末500によって主情報を閲覧することなく、その物品等を説明する物理媒体としての情報印刷物に記載された主情報に相当する情報を閲覧して、その物品のローカルIDを単に読み取るだけで、従来のWWW(ワールドワイドウエブ)における特定のウエブページのブックマーク処理のようにして、その特定の物品をお気に入り(ブックマーク)として登録したり、或いは、その閲覧履歴を記憶したりする。そして、情報閲覧者が、ブックマーク情報に基づいて、ブックマークされた特定の物品に係る主情報のリンクをマウスクリック等して選択実行動作したり、過去の主情報の閲覧履歴又は過去のローカルIDの読取り履歴に基づいて、過去に閲覧された又は過去にローカルIDを読取った特定の物品に係る主情報のリンクをマウスクリック等して選択実行動作したりすることで、その特定の物品の主情報を瞬時に呼び出せ、また、その主情報のウエブページにアクセスできるようにしている。ここで、本発明では、このようなブックマークを、物品等の物理媒体に付与されたブックマーク(しおり)となるという意味で「フィジカルブックマーク」と呼んでいる。なお、上記のとおり、特定の物品等の物理媒体の主情報は、ブックマーク以外にも、閲覧履歴に基づいて呼び出すことができるが、このような閲覧履歴に基づく場合についても、本発明では、「フィジカルブックマーク」と呼んでいる。
[主従情報利用型情報提供システム]
また、上記実施の形態1〜7では、本発明の情報提供システムは、いずれも、物品等に係る主情報に対して従情報をリンク付けしており、主情報と従情報とを対をなす情報として管理する情報提供システム(「主従情報利用型情報提供システム」ということがある。)
[主情報利用型情報提供システム]
一方、本発明に係る情報提供システムは、主情報のみを使用した情報提供システム(以下、「主情報利用型情報提供システム」ということがある。)として具体化することもできる。
実施の形態8
以下、主情報利用型情報提供システムの具体例として、実施の形態8に係る情報提供システムについて説明する。実施の形態8の情報提供システムは、図59及び図61に示すように、前記フィジカルブックマークを利用した情報提供システムの第1の具体例として、一般消費者等の利用者が、旅行先などの現実世界において、実際に見て・触れた物理媒体としての商品をブックマークしておき、その後に、迅速かつ円滑に購入できるようにするネットショップ連携型の情報提供システム(「ネットショップ連携型情報提供システム」ということがある。)に具体化することができる。或いは、実施の形態8の情報提供システムは、図62に示すように、前記フィジカルブックマークを利用した情報提供システムの第2の具体例として、一般消費者等の利用者が、旅行先などの現実世界において、実際に訪問した観光地の観光ガイド(物理媒体としての情報印刷物状の観光ガイド)や、その観光地に固有の料理の料理法を記載した料理レシピ(物理媒体としての情報印刷物状の料理レシピ)をブックマークしておき、その後に、それらのガイド情報を迅速かつ円滑に閲覧できるようにする情報ガイド連携型の情報提供システム(「情報ガイド連携型情報提供システム」ということがある。)に具体化することができる。
[具体例1の全体構成]
まず、本発明の実施の形態8の具体例1に係る情報提供システム(ネットショップ連携型情報提供システム)の全体構成について説明する。本発明の実施の形態8に係る物理媒体を利用した情報提供システムは、第1の具体例として、実施の形態1又は2の情報提供システムの管理者システム100,1100において、情報閲覧者(例えば、旅行者)が、情報閲覧者端末500により、特定の場所(例えば、旅行者が訪れた観光地)の店舗(例えば、土産物屋)の特定の商品に付設されたローカルIDの一例である物理IDとしての物品IDを読み取り、その閲覧履歴に基づき、後日、その商品をネットショップで購入できるようにする情報提供システム(ネットショップ連携型情報提供システム)として構成されている。詳細には、図59に示すように、実施の形態8の情報提供システムの管理者システム3100は、実施の形態1又は2の管理者システム100,1100と同様の構成を備え、更に、購入手段3200を備えている。例えば、旅行者が、特定の観光地の土産物屋を訪問し、その土産物屋の特定の商品を購入したいと考えた場合においてに、その場で購入すると荷物になるために後日購入したいと考えたときに、一旦、その商品410Aの物品ID411を情報閲覧者端末500により読み取ることで、管理者システム3100が、その閲覧履歴を(実施の形態1等の)閲覧履歴テーブル124,1124に格納する。そして、管理者システム3100は、旅行者が、後日(例えば、自宅に帰宅した後)、情報閲覧者端末500を使用して、管理者システム3100に対して、購入画面BM110を要求し、管理者システム100がその情報閲覧者端末500に購入画面(購入ページ)BM110を提供する。このとき、購入画面BM110は、閲覧履歴画面形式としたり、ブックマークメニュー形式としたりして、その旅行者の過去の閲覧商品をリスト化して、商品リストBM111として表示するように構成することができる。そして、旅行者が、呼び出した商品リストBM111の中から、希望する商品を選択して、その内容を画像IM等により確認し、その後、購入ボタンPBを選択実行することで、管理者システム100に対して購入申し込みを行う。この場合、管理者システム100は、この一連の処理のために、ネットショップのウエブサイトを作成して提供することができる。この場合のネットショップは、旅行者の購入対象となる商品ごとに用意された単独商品用のネットショップとすることができる。この場合のネットショップは、一品のみの商品を取り扱う構成となり、全ての商品について、それぞれ、同一数のネットショップが設けられることになる。
[管理者システム]
詳細には、本発明の実施の形態8の第1の具体例に係る物理媒体を利用した情報提供システム(ネットショップ連携型情報提供システム)では、管理者システム3100は、図60に示す構成とすることができる。詳細には、この管理者システム3100は、実施の形態1〜3の管理者システム100,1100,2100と同様、情報管理手段と、管理情報データベース(DB)3120とを備え、更に、前記購入手段3200を備えている。一方、情報管理手段及び管理情報データベース3120は、それぞれ、実施の形態1〜3の管理者システム100,1100,2100のうち、主情報に関連する手段及びテーブルを備え、従情報のみに関連する手段及びテーブルは省略している。即ち、情報管理手段は、ID管理手段3111、主情報管理手段3112、及び閲覧管理手段3113を備え、更に、ブックマークページ作成手段3115及び閲覧ページ作成手段3116を備えている。また、管理者システム3100は、更に、(図60に図示はしないが)前記購入手段3200を備えている。一方、情報管理データベース3120は、物理ノードテーブル3121、基本情報テーブル3122、及び閲覧履歴テーブル3123を備えている。
[管理者システムの別個の機能実現手段]
なお、管理者システム3100は、前記購入手段3200を備えることにより、ネットショップで商品を購入するための商品情報を取り扱う前記第1の具体例の情報提供システム(ネットショップ連携型情報提供システム)の管理者システムを構成することができるが、後述するように、商品情報以外の情報を取り扱う情報提供システムの管理者システムを構成することもできる。この場合、商品情報以外の情報の種類に応じて、ネットショップ連携型情報システムの購入処理のように、単なるウエブページの閲覧処理ではない別個の処理が必要となる場合、管理者システム3100は、図60に示す構成に加えて、その商品情報以外の情報を別個に処理するための構成(機能実現手段)を備えることになる。一方、前記第2の具体例に係る情報ガイド連携型情報提供システムの場合、管理者システム3100は、観光ガイドや料理レシピのガイド情報をコンテンツとして有するウエブページを作成すればよく、このウエブページの作成処理は、後述するように、閲覧ページ作成手段3116により実現することができるため、管理者システム3100は、図60に示す構成に加えて、そのガイド情報を処理するための別個の構成(機能実現手段)を特段備える必要はない。
[情報管理DB:物理ノードテーブル]
情報管理DB3120の物理ノードテーブル3121は、前記物理ID及びその関連情報を格納して管理するためのテーブルであり、フィールド名(列名又はカラム名)として、物理ID、利用者ID、立地場所、URL1、URL2、発行日、有効フラグ、及びその他の属性(属性1、・・・)を有し、それぞれの値を各レコード(各タプル)の対応するフィールドに格納する。ここで、物理IDテーブル3121の物理IDは、実施の形態1の物品IDに対応するIDであり、1種類の商品ごとに付与される一意の識別子(ID)である。また、物理ノードテーブル3121に格納される利用者IDは、実施の形態1等の利用者IDのうち、本実施の形態の主利用者としての商品の販売者(及び、ネットショップの運営者)ごとに付与される一意の識別子(ID)である。立地場所は、前記商品の存在する店舗の地理情報又は位置情報であり、その店舗の住所、又は、店舗の地理的位置を緯度及び経度で特定した位置情報からなる。立地場所は、主利用者が、管理者システム3100に対して、実施の形態1のようにして自己の商品の基本情報を登録するときに、自己の店舗の住所等の地理情報又は位置情報を登録したものとすることができる。また、URL1は、前記物理IDに関連付けて、1種類の商品ごとに発行される一意のURLであり、後述するブックマーク確認ページ用の第1のURLとして使用される。また、URL2は、前記物理IDに関連付けて、1種類の商品ごとに発行される一意のURLであり、後述する商品閲覧ページ用の第2のURLとして使用される。また、発行日は、前記物理IDが発行された年月日である。また、有効フラグは、実施の形態1の有効フラグと同様、特定の商品に付与した物理IDの有効又は無効を判定するためのフラグである。
[情報管理DB:基本情報テーブル]
基本情報テーブル3122は、物理IDを付与した特定の商品に関する基本情報としての主情報を格納して管理するためのテーブルであり、フィールド名(列名又はカラム名)として、物理ID、利用者ID、物理媒体名(商品名)、画像(商品画像)、及びその他の属性(属性1、属性2、属性3、・・・)を有し、それぞれの値を各レコード(各タプル)の対応するフィールドに格納する。ここで、基本情報テーブル3122の物理IDは、前記物理ノードテーブル3121の物理IDと同一構成のIDであり、物理IDを介して、物理ノードテーブル3121の格納データと基本情報テーブル3122の格納データとの間で、所定の関係演算を実行し、所望のデータを取得することができるようになっている。また、基本情報テーブル3122の利用者IDは、前記物理ノードテーブル3121の利用者IDと同一構成のIDである。なお、基本情報テーブル3122は、主利用者に属する特定の物理IDに関する主情報を管理するためのテーブルであるため、基本情報テーブル3122に格納される利用者IDは、基本的には、物理ノードテーブル3121の利用者IDと同様、前記主利用者の利用者IDとなる。また、商品名は、物理IDを付与した特定の商品の商品名である。画像は、物理IDを付与した特定の商品の商品画像である。属性1、属性2等のその他の属性は、例えば、商品価格、商品製造者等の情報である。
[情報管理DB:閲覧履歴テーブル]
閲覧履歴テーブル3123は、情報閲覧者端末500による前記物理IDの読取りにより取得される閲覧履歴情報(通常の情報システムにおけるログと同様の情報)を格納して管理するためのテーブルであり、フィールド名(列名又はカラム名)として、物理ID、利用者ID、及び閲覧時間を有し、それぞれの値を各レコード(各タプル)の対応するフィールドに格納する。ここで、閲覧履歴テーブル3123の物理IDは、前記物理ノードテーブル3121や基本情報テーブル3122の物理IDと同一構成のIDであり、物理IDを介して、物理ノードテーブル3121や基本情報テーブル3122の格納データと閲覧履歴テーブル3123の格納データとの間で、所定の関係演算を実行し、所望のデータを取得することができるようになっている。また、閲覧履歴テーブル3123の利用者IDは、情報閲覧者端末500を使用する情報閲覧者に付与された利用者IDであり、通常は、本情報提供システムの管理者システム3100におけるユーザー登録により登録された利用者IDである。閲覧時間は、典型的には、情報閲覧者が、情報閲覧者端末500により特定の商品の物理IDを読み取った時刻であるID読取時刻とするが、情報閲覧者端末500により特定の商品の物理IDを読み取ったときに、情報閲覧者端末500に関連情報を提供して閲覧させる場合は、その閲覧開始時刻としたり、その閲覧終了時刻としたりすることができる。なお、閲覧履歴テーブル3123は、上記3種類のデータ(即ち、後述するID閲覧データを構成するデータであって、物理ID、利用者ID、及び閲覧時間からなる1セットのデータ)以外のデータを格納してもよいが、閲覧履歴テーブル3123に格納されるデータは、後述すとおり、情報閲覧者端末500からの送信データであり、情報閲覧者端末500により特定の商品のID媒体411,411aが読み取られたタイミングで自動的に送信されるデータであるため、データ構造等の構成の簡略化のため、上記3種類のデータのみを格納する構成とすることが好ましい。
[情報管理手段:ID管理手段]
情報管理手段のID管理手段3111は、物理ID及びURL(URL1,URL2)を発行して管理するための機能実現手段であり、物理ID発行手段3111a、URL発行手段3111b、ID/URL管理手段3111cを備えている。また、物理ID発行手段3111aは、実施の形態2の物品ID発行手段111aと同様の構成であり、主利用者システム200が、管理者システム3100に対して、自己の店舗で販売する商品に対応する物理IDを発行してほしいとの要求をしたときに、その特定の商品に対して前記物理IDを発行し、その物理IDを物品ID媒体411,411a〜411nに格納して付与する機能を実現する。また、URL発行手段3111bは、前記URL1及びURL2を発行する機能を実現する。詳細には、URL発行手段3111bは、実施の形態1のURL発行手段111bと同様、特定の商品に対して物理IDが発行されたときに、その物理IDに一意に対応して、URL1及びURL2を新規に発行するか、或いは、既存のURLを割り当てる。なお、URL1が割り当てられるウエブページは、前記ブックマーク確認ページであり、URL2が割り当てられるウエブページは、前記商品確認ページである。また、ID/URL管理手段3111cは、実施の形態1のID/URL管理手段111cと同様、例えば、前記物理ID発行手段3111aが発行した物理IDと、前記URL発行手段3111bが発行したURL1及びURL2とを、互いに関連付けて管理したり、物理IDとURL1及びURL2とを利用して所定の関係演算を実行したりする機能を実現する。なお、ID管理手段3111は、実施の形態1の物品管理手段111と同様にして、上記のように発行した物理IDやURL1及びURL2を、物理ノードテーブル3121に格納して登録する機能も実現する。また、ID管理手段3111は、実施の形態1の物品管理手段111と同様にして、物理IDを発行したときにその発行日を自動発行して、物理ノードテーブル3121に格納して登録する機能も実現する。更に、ID管理手段3111は、実施の形態1の物品管理手段111と同様にして、発行した物理IDの有効フラグの有効又は無効について、物理ノードテーブル3121に格納して登録する機能も実現する。
[情報管理手段:主情報管理手段]
情報管理手段の主情報管理手段3112は、実施の形態1の主情報管理手段112と同様の構成であって、主情報を管理するための機能実現手段であり、主情報用GUI手段3112a、及び主情報登録管理手段3112bを備えている。主情報用GUI手段3112aは、実施の形態1の主情報用GUI手段112aと同様、主利用者が主利用者システム200を利用して主情報を管理者システム3100に登録するためのユーザーインターフェース(GUI)を提供する機能を実現する。主情報登録管理手段3112bは、実施の形態1の主情報登録管理手段112bと同様、主利用者が主利用者システム200から前記主情報登録用のGUIを利用して入力した主情報を、管理者システム3100の基本情報テーブル3122に格納して登録するための機能を実現する。即ち、主情報管理手段3112は、実施の形態1の主情報管理手段112と同様にして、主情報としての物理媒体名(商品名)や商品画像等を、基本情報テーブル3122に格納して登録するための機能を実現する。また、主情報管理手段3112は、実施の形態1の主情報管理手段112と同様にして、商品の所在となる主利用者の店舗の立地場所について、物理ノードテーブル3121に格納して登録するための機能を実現する。
[情報管理手段:閲覧報管理手段]
情報管理手段の閲覧管理手段3113は、情報閲覧者端末500による前記物理IDの読取りにより取得される閲覧履歴情報を管理するための機能実現手段であり、ページ等送信手段3113a、閲覧計数手段3113b、及びブックマーク等管理手段3113cを備えている。ページ等送信手段3113aは、情報閲覧者が情報閲覧者端末500を利用して商品の物理IDを読み取ったときに、その情報閲覧者端末500に対してその商品のブックマークの確認用のブックマークページを送信する機能(「BMページ送信機能」ということがある。)と、情報閲覧者が情報閲覧者端末500を利用して特定の商品の確認等を希望するときに、その情報閲覧者端末500に対してその商品の確認用の閲覧ページを送信する機能(「閲覧ページ送信機能」ということがある。)とを実現する。例えば、ブックマーク確認ページは、図62に示すブックマークページUI70の構成とすることができ、商品閲覧ページは、図63に示す閲覧ページUI80の構成とすることができる。
また、閲覧計数手段3113bは、一の特定の商品について、種々の情報閲覧者が情報閲覧者端末500を利用してその物理IDを読み取った合計数を、その商品に関する閲覧合計数として計数して所定の記憶手段に記憶する機能を実現する。なお、実施の形態8の管理者システム3100では、構成の簡略化のため、閲覧計数手段3113bを省略してもよいが、閲覧計数手段3113bを設けると、主利用者に対して、自己の商品に対する消費者の人気度や関心度を(閲覧合計数により)判断する材料を与えることができる。また、ブックマーク等管理手段3113cは、実施の形態1のブックマーク管理手段114と同様にして、情報閲覧者が情報閲覧者端末500により特定の商品に関するブックマーク確認ページUI70においてブックマーク処理を完了した後に、その商品に係る前記商品のブックマーク情報を管理するためのブックマーク管理機能を情報閲覧者端末500に提供する。なお、実施の形態8の管理者システム3100では、構成の簡略化のため、ブックマーク等管理手段3113cを省略してもよい。
[ブックマークページ作成手段]
ブックマークページ作成手段3115は、情報閲覧者が情報閲覧者端末500を利用して特定の商品の物理IDを読み取ったときに、その情報閲覧者端末500に対して送信する前記ブックマークページUI70を作成する機能(「BMページ作成機能」ということがある。)を実現する。なお、ブックマークページUI70は、商品の種類にかかわらず、図62に示すような単一の構成(同一の構成)のウエブページとすることができる。即ち、この構成のブックマークページUI70は、図62に示すように、情報閲覧者端末500により物理IDを読み取った情報閲覧者に対して、単に、同一の表示内容となる確認ダイアログとして、「ブックマーク」をするか否かを二者択一(「はい」又は「いいえ」等)で選択させる構成とすることができる。なお、なお、このブックマークページUI70は、前記第1のURL(URL1)により特定されるウエブページであり、管理者システム3200が、ブックマークページ作成手段3115により事前に作成して格納するウエブページとすることができる。
[閲覧ページ作成手段]
閲覧ページ作成手段3116は、情報閲覧者が、情報閲覧者端末500を利用して過去にブックマークした商品等の確認等を希望するときに、その情報閲覧者端末500に対して送信する当該商品等の確認等のための閲覧ページUI80を作成する機能(「閲覧ページ作成機能」ということがある。)を実現する。閲覧ページUI80は、図63に示すように、第1のペインP1及び第2のペインP2からなるウエブページとすることができる。閲覧ページUI80の第1のペインP1には、図23に示す物品閲覧ページCAと同様のカレンダー形式の閲覧画面CA1が表示されている。また、閲覧ページUI80の第2のペインP2には、第1のペインP1に表示されたカレンダーの期間内(例えば、月別カレンダーの場合は、表示された月度)にブックマークされた物理IDのブックマークタイトルを列挙したブックマークリストBMLが表示されている。なお、閲覧ページ作成手段3116により作成される閲覧ページUI80の詳細については、後段で詳細に説明する。
[物理IDの付設方法(第1の具体例)]
実施の形態8の第1の具体例の情報提供システム(ネットショップ連携型情報提供システム)では、例えば、図61に示すように、特定の物理媒体としての特定の商品を陳列する店舗において、商品陳列コーナーに配置された各種の商品の各種類について、一意の物理IDをID媒体(物理ID媒体)に付与し、各種類の商品に対応する位置に、そのID媒体を配置して付設する。このとき、実施の形態1で述べたように、本発明の物理媒体の一種である商品410Aに(例えば、商品のラベルやタグに)NFCタグや二次元バーコードからなるID媒体411を直接的に付設してもよいが、例えば、図61に示すように、店舗の陳列棚に配置された多種類の商品410Aについて、各種類の商品410Aに対応して発行した一意の物理IDを格納したID媒体411aを、物理媒体の他の一種としての情報印刷物410Bに印刷や貼付等して付設し、その情報印刷物410Bを、各種類の商品410Aに対応する位置に固定的に配置して(例えば、上下又は前後に重ねて配置される一群の商品410Aの最上位置又は最前位置に配置される見本用の商品410Aの包装に貼付して配置したり、一群の商品410Aの直近位置としての直前位置に商品ポップとして配置したりして)付設することができる。この場合、情報印刷物410Bは、例えば、その商品410Aの主情報(例えば、商品名、商品名、価格等)を記載して表示すると共に、その主情報の記載の近傍位置(側方等)に、その商品410Aに付与した一意の物理IDのID媒体411,411aを付設し、例えば、二次元バーコードからなる物理IDのID媒体411aを印刷により付設する。また、実施の形態8のだ1の具体例の情報提供システムでは、ID媒体411,411aの近傍位置(例えば、上方等)に、そのID媒体411,411aの物理IDを情報閲覧者端末500により読み取ることで、その商品410Aを後で購入できる(即ち、本発明の情報提供システムを利用してその商品410Aをブックマークできる)ことを示す文言(例えば、「後で買えます。」)を印刷等により付設することもできる。更に、実施の形態8の第1の具体例の情報提供システムでは、二次元バーコードからなるID媒体411aを使用した場合に、その二次元バーコードシステムの仕様によっては、ID媒体411aを構成する二次元バーコードの中央部に(バーコードのコード情報を構成しない)アイコン等の画像を印刷することができるため、例えば、ID媒体411aを付設する商品410Aの商品名や商品画像等の画像印刷部CHを、ID媒体411aの中央部に印刷により設けることもできる。
[物理IDの付設方法(第2の具体例)]
実施の形態8の第2の具体例の情報提供システム(情報ガイド連携型情報提供システム)では、例えば、図62に示すように、特定の物理媒体としての特定の観光ガイドや料理レシピ等のガイド情報印刷物を陳列又は配布等する場所(観光案内書、サービスエリア、パーキングエリア、道の駅等。「陳列・配布場所」ということがある。)において、ガイド情報印刷物の陳列・配布コーナーに配置された各種のガイド情報印刷物の各種類について、一意の物理IDをID媒体(物理ID媒体)に付与し、各種類のガイド情報印刷物に対応する位置に、そのID媒体を配置して付設する。このとき、上記第1の具体例で述べたように、本発明の物理媒体の一種である(物品としての)ガイド情報印刷物410Aに(例えば、その表紙に)NFCタグや二次元バーコードからなるID媒体411を直接的に付設してもよい。或いは、実施の形態1で述べたように、情報印刷物(ポスター等)410Bに1以上のガイド情報(観光ガイドのコンテンツや料理レシピのコンテンツ)の要約を記載しておき、情報印刷物410Bにおける各ガイド情報の要約の側方等に、各ガイド情報に対応して発行した一意の物理IDを格納したID媒体411a〜411nを印刷や貼付等して付設し、その情報印刷物410Bを、特定位置(陳列場所)に固定的に配置して付設することもできる。また、実施の形態8の第2の具体例の情報提供システムでは、二次元バーコードからなるID媒体411,411aを使用した場合に、前記第1の具体例の画像印刷部CHと同様にして、例えば、ID媒体411,411aを付設するガイド情報印刷物410Aのアイコン的な情報(例えば、観光マーク等)からなる画像印刷部を、ID媒体411,411aの中央部に印刷により設けることもできる。
[ブックマーク処理]
(第1及び第2の具体例を含む)実施の形態8の情報提供システムによるブックマーク処理について、図63を参照して説明する。まず、旅行者等の情報閲覧者が、旅行先等の訪問先の店舗において特定の商品410Aに興味をもち、その商品410Aを後日購入したいと思った場合、或いは、旅行者等の情報閲覧者が、旅行先等の訪問先の観光案内所において特定の観光ガイドや料理レシピ等のガイド情報印刷物410A(又は1以上のガイド情報を印刷した情報印刷物410B)に興味をもち、そのガイド情報を後で閲覧したいと思った場合、図62に示すように、その情報閲覧者は、情報閲覧者端末500により、その商品410Aやガイド情報印刷物410A(又は情報印刷物401B)のID媒体411,411aの物理IDを読み取る(STEP91:ID読取処理)。すると、情報閲覧者端末500の閲覧画面530に、図62に示すブックマークページUI70が表示される(STEP92:確認画面表示処理)。ここで、情報閲覧者端末500におけるブックマークページUI70の確認画面表示処理は、例えば、情報閲覧者が、情報閲覧者端末500により商品410A等の物理IDを読み取ったときに、HTTPにしたがって、その情報閲覧者端末500から第1のURL(URL1)のブックマークページUI70のリクエストが、管理者システム3100に送信され、これに対するレスポンスとして、管理者システム3100が、ブックマークページUI70をその情報閲覧者端末500に送信することで達成される。
次に、上記の確認画面表示処理において、情報閲覧者が、ブックマークページUI70でブックマークすることを確認する選択実行処理(「はい」ボタンをクリック等)を実行すると、情報閲覧者端末500から、その商品410A等の物理IDと、その情報閲覧者の利用者IDと、その商品の閲覧時間(即ち、その商品410A等のID媒体411,411aの読取時刻)とからなるデータ(「ID閲覧データ」ということがある。)が、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)のPostメソッド等の所定の送信メソッドを利用して、管理者システム3100に対して送信される(STEP93:閲覧データ送信処理)。なお、この閲覧データ送信処理では、送信メソッドとしてHTTPのGetメソッドを使用することもできるが、セキュリティの関係から、Postメソッドを利用することが好ましい。すると、管理者システム3100の閲覧管理手段3113が、その受信データとしてのID閲覧データの利用者IDを参照して、そのID閲覧データの送信元となる情報閲覧者を特定し、その利用者IDと関連付けて、そのID閲覧データの物理IDと閲覧時間とを、閲覧履歴テーブル3123に格納する(STEP94:ID閲覧データ格納処理)。ここで、前記IDデータ送信処理及びIDデータ格納処理は、情報閲覧者端末500にブックマークページUI70を表示して情報閲覧者の確認をとることなく、前記ID読取時に即座に実行する構成とすることもできるが、この場合、セキュリティ上の問題が発生する可能性があるため、上記のように、一旦、ブックマークページUI70を確認画面として表示する確認画面表示処理を実行することが好ましい。
[ユーザー登録処理]
ここで、前記ブックマーク処理では、情報閲覧者が管理者システム3100にユーザー登録していることが前提となるため、ID閲覧データ送信処理の前の段階で、情報閲覧者がユーザー未登録であることが判断された場合、管理者システム3100は、その情報閲覧者端末500に、ユーザー登録を促すユーザー登録画面を送信して閲覧画面530に表示させる。情報閲覧者がユーザー登録であるか否かの判断は、例えば、情報閲覧者端末500から管理者システム3100にログインがあったか否かで判断することができ、ID読取処理による情報閲覧者端末500から管理者システム3100へのリクエスト送信時に、その情報閲覧者端末500が未ログインであると管理者システム3100が判断した場合、管理者システム3100は、例えば、前記利用者管理者手段140を使用して、情報閲覧者端末500に対して、ログインを促す画面(ログイン画面)やユーザー登録を促す画面(ユーザー登録画面)を送信して、その情報閲覧者端末500の閲覧画面530に表示させる。ここで、情報閲覧者は、ユーザー登録済みの場合は、そのログイン画面を使用してログインするが、ユーザー未登録の場合、例えば、ユーザー登録画面に自己のメールアドレスを利用者IDとして入力して管理者システム3100に送信する。ことにより、管理者システム3100は、例えば、利用者管理手段140を使用して、その情報閲覧者の利用者IDに対して一意のパスワード(PW)を自動発行し、利用者IDと関連付けて前記利用者情報テーブル125に格納する。
[閲覧ページ]
(第1及び第2の具体例を含む)実施の形態8の情報提供システムによるブックマーク処理後の閲覧処理について、図64及び図65を参照して説明する。まず、この閲覧処理で使用される閲覧ページUI80について詳細に説明する。閲覧処理では、管理者システム3100により、情報閲覧者の利用者IDごとに個別の閲覧ページUI80が作成及び更新されて、その情報閲覧者の要求に応じて、その個別の(最新更新内容の)閲覧ページUI80が、その情報閲覧者の情報閲覧者端末500に送信される。詳細には、閲覧ページUI80は、閲覧ページ作成手段3116により、特定の利用者IDを有する(即ち、管理者システム3100に利用者登録を完了した)情報閲覧者ごとに、その情報閲覧者の利用者IDを参照して作成され、その情報閲覧者が登録したブックマーク情報に基づき、その情報閲覧者に固有のブックマークタイトルが、そのブックマークされた物理IDに係る商品の購入ページやガイド情報の情報ページへのリンク付で(即ち、その情報ページのURLをリンク先として)、閲覧画面CA1に時系列で表示される。例えば、図64の例では、閲覧画面CA1は、情報閲覧者が閲覧している時点(現時点)の年月度(例えば、2016年1月)のカレンダーとして作成され、情報閲覧者端末500の閲覧画面530に送信されて表示される。なお、閲覧画面CA1は、現時点の年月度以外の年月度のカレンダーとして作成することもでき、或いは、現時点の年月度を初期表示とし、過去の年月度を順次呼び出すことができるように構成してもよい。なお、閲覧ページは、図64に示すようなカレンダー形式の構成とする以外に、単なる時系列のリスト表示とする等、任意の構成とすることができるが、閲覧時の利便性の観点から、カレンダー形式が望ましい。即ち、カレンダーは、万人共通のわかりやすい表現のひとつであり、旅の途中で立ち寄ったところは、場所と時間という2つの軸で記憶されることが多いため、旅をしながらブックマークを整理するためには最適なものとなると考えられる。
また、閲覧画面CA1のカレンダーの特定の日付欄には、その閲覧画面CA1に係る情報閲覧者に固有のブックマーク済みの物理IDに係るブックマークタイトル(例えば、ブックマークタイトルとしての商品名、観光ガイド情報名、料理レシピ名等)が表示されている。また、ブックマークタイトルは、例えば、商品をブックマークした場合、前記購入手段3200によるその商品の購入ページ(ネットショップ)へのリンク付で(即ち、その購入ページのURLをリンク先として)表示され、ガイド情報(観光ガイド情報や料理レシピ情報)をブックマークした場合、そのガイド情報(観光ガイド情報や料理レシピ情報)の閲覧ページへのリンク付で(即ち、そのガイド情報閲覧ページのURLをリンク先として)表示される。図64の例では、1月5日、13日、29の日付欄に、それぞれ、ブックマークタイトルとしての商品名や料理レシピ名がリンク付で表示されている。更に、閲覧画面CA1の余白部分(上部余白部分)には、その閲覧ページUI80に係る情報閲覧者が、ブックマークした商品やガイド情報をフィルタリング処理して表示するためのフィルターリストFLが表示されている。一方、閲覧ページUI80の第2のペインP2には、その閲覧ページUI80に係る情報閲覧者がブックマークした商品やガイド情報をリスト表示したブックマークリストBMLが表示されている。
[閲覧処理]
次に、(第1及び第2の具体例を含む)実施の形態8の情報提供システムによる、上記閲覧ページUI80を使用した閲覧処理について詳細に説明する。まず、情報閲覧者が、自己のブックマークした情報を閲覧したい場合、例えば、管理者システム3100のホームページUI75にアクセスし、そのメニュー画面MNから閲覧処理のためのメニュー(例えば、「ブックマーク閲覧」等のタイトルを有するメニュー項目)を選択実行する(STEP101:閲覧開始処理)。すると、情報閲覧者端末500の閲覧画面530に、図64に示すような閲覧ページUI80が送信されて表示される(STEP102:閲覧ページ表示処理)。このとき、情報閲覧者は、(例えば、ホームページUI75を使用した)ログイン処理により自己の利用者IDを管理者システム3100に送信している。よって、管理者システム3100は、閲覧ページ作成手段3116により、その利用者IDを参照し、その情報閲覧者に固有のブックマーク情報として、閲覧履歴テーブル3123から、その利用者IDに関連付けられた物理IDと、その物理IDに関連付けられた閲覧時間の年月日情報とを抽出し、閲覧ページUI80を作成する(STEP102A:閲覧ページ作成処理)。このとき、閲覧ページ作成手段3116は、カレンダー形式の閲覧画面CA1を表示すると共に(STEP102A1:閲覧画面表示処理)、閲覧ページUI80の第1のペインPN1に前記フィルターリストFLを表示し(STEP102A2:フィルターリスト表示処理)、かつ、第2のペインPN2に前記ブックマークリストBMLを表示する(STEP102A3:ブックマークリスト表示処理)。ここで、前記カレンダー形式の閲覧画面CAでは、情報閲覧者が過去にブックマークした商品やガイド情報のブックマークタイトルのうち、閲覧画面CA1の月度のブックマークに係るブックマークタイトルが、そのブックマークの年月日に相当する日付欄に前記リンク付で表示される。また、ブックマークリストBMLでは、情報閲覧者がブックマークした商品やガイド情報のブックマークタイトルのうち、閲覧画面CA1の月度のブックマークに係るブックマークタイトルが、前記リンク付で、リスト形式で表示される。なお、このブックマークタイトルとしては、基本情報テーブル3122において物理IDに関連付けた(主情報としての)物理媒体名(商品名やガイド情報名)を使用することができる。また、ブックマークリストBMLでは、情報閲覧者がブックマークした商品やガイド情報のブックマークタイトルのうち、閲覧画面CA1の月度とは異なる期間範囲、例えば、閲覧画面CA1の月度を含む所定の期間範囲(例えば、過去3カ月等)のブックマークに係るブックマークタイトルを、前記リンク付で、リスト形式で表示してもよい。
[フィルター処理]
一方、前記フィルターリストFLは、実施の形態8の情報提供システムが予定する物理IDの付設対象の物理媒体の名称(物理媒体名)を、その種類別(又はカテゴリ別)にリスト形式で表示しており、いずれかの種類の物理媒体名をマウスクリック等して選択実行することにより、閲覧画面CA1に表示されるブックマークタイトルとして、その選択に係る種類の物理媒体名のみがフィルター処理されて閲覧画面CA1に再表示される(その他の種類の物理媒体名は閲覧画面CA1に非表示となる)と共に、ブックマークリストBMLに表示されるブックマークタイトルとして、その選択に係る種類の物理媒体名のみがフィルター処理されてブックマークリストBMLに再表示される(その他の種類の物理媒体名はブックマークリストBMLに非表示となる)(STEP104:フィルター処理)。
[リンク先情報表示処理]
そして、情報閲覧者が、閲覧画面CA1やブックマークリストBMLのいずれかのブックマークタイトルをマウスクリック等により選択実行すると、情報閲覧者端末500は、そのブックマークタイトルのリンク先の情報ページのURLを、例えばHTTPのgetメソッドを使用してリクエストし、これに対するレスポンスとして、管理者システム3100は、その情報ページを情報閲覧者端末500に送信して、その閲覧画面530に表示させる(STEP105:リンク先情報表示処理)。例えば、物理媒体が商品の場合、管理者システム3100は、情報管理手段により、その商品のみを購入対象とする単一商品の購入ページ(即ち、上記の単一商品のネットショップのウエブページ)を送信する。この購入ページは、例えば、図59に示す購入ページBM110を単一商品のみの構成としたウエブページとすることができる。また、物理媒体がガイド情報の場合、管理者システム3100は、情報管理手段により、図62に示すように、そのガイド情報の詳細情報をコンテンツとして有するガイド情報ページを送信する。このガイド情報ページは、例えば、物理媒体が観光ガイドの場合、図62(a)に示すような観光ガイド情報ページUI80Aとすることができ、物理媒体が料理レシピの場合、図62(a)に示すような料理レシピ情報ページUI80Bとすることができる。
[時系列表示更新処理]
情報閲覧者が、閲覧画面CA1やブックマークリストBMLのいずれかのブックマークタイトルをマウスクリック等により選択実行すると、管理者システム3100は、そのブックマークに係る物理媒体の主情報(商品情報やガイド情報)が、その選択時点でその情報閲覧者の関心度の高い情報であると判断し、閲覧画面CA1におけるブックマークタイトルの時系列表示を更新する(STEP106:時系列表示更新処理)。詳細には、上記のとおり、ブックマークタイトルは、情報閲覧者が実際にブックマークした(即ち、物理IDを読み取った)年月日を参照して、時系列で閲覧画面CA1に表示され、基本的には、実際のブックマークの年月日の日付欄に表示される。一方、情報閲覧者が、過去の年月度にブックマークした物理媒体のブックマークは、当該過去の年月度の閲覧画面CA1に表示されるが、この場合において、情報閲覧者が、ある年月日(現時点の年月日)において、当該過去の年月度の閲覧画面CA1を呼び出して、その閲覧画面CA1のブックマークタイトルを選択実行して、そのブックマークに係る情報ページを閲覧すると、その過去のブックマークタイトルは、現時点の年月度の閲覧画面CA1において、現時点の年月日に対応する日付欄にも追加で表示される。例えば、図65に示すように、商品「赤福」が、過去の時点としての2016年1月29日に実際にブックマークされた場合において、情報閲覧者が、現時点としての2016年8月6日において、2016年1月の閲覧画面CA1の1月29日の日付欄の「赤福」を選択実行した場合、その商品「赤福」のブックマークタイトルは、2016年8月の閲覧画面CA1における現時点としての2016年8月6日の日付欄にも追加で表示される。
[商品カート]
上記のように、実施の形態8の第1の具体例に係る情報提供システムは、商品の種類ごとに物理IDを割り当てることで、管理者システム3100の購入手段3200を介して、各種の商品の購入を可能にするものであるが、この場合、管理者システム3100は、一の情報閲覧者がブックマークした各種類の商品を、その情報閲覧者に専用に設けた単一のショッピングカート(購入候補商品をまとめて保存しておき、購入可能な状態としておくためのウエブページ)に保存する構成とすることができる。即ち、この場合、管理者システム3100は、そのようなショッピングカートを利用者IDごとに設けておき、その利用者IDの情報閲覧者が特定の商品をブックマークするたびに、その商品の物理IDをそのショッピングカートに保存し、そのショッピングカートに保存した商品から、任意の商品を購入できるような構成とすることができる。
[作用効果]
利用者は、例えば、旅行中に、高速道路のサービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)又は一般道路の道の駅等に立ち寄った際に、併設される土産店などを覗くことはあるが、往路や旅の途中では、購入にいたらない場合が多い。それは、単純に荷物になるからやこれから訪れる場所でのお土産も見てみたいと思うからであり、自然と購入する場所は最終日に立ち寄った場所や空港になることが多い。旅の途中で良さそうなものを見つけたとしても、なかなか購入にはいたらないのが現状である。そこで、実施の形態8の情報提供システムは、旅行先で土産店・物産展などの商品を展示している場所にQRコードやNFCタグなどのID媒体を物理的に配置しておき、スマホ等に付いているQRコードやNFCリーダーなどでアクセスすることにより、それらに紐づいたURLをスマホ等にブックマークしておける仕組みを構築する。この情報提供システムの仕組みを使えば、旅行者はスマホ等でQRコードやNFCタグを読み込むだけで、簡単にその商品に紐づくページ(この場合はネットショップ)をお気に入りに登録できる。旅の途中で立ち寄った場所にある商品でもお気に入りに記録しておくことで、旅の最終日に比較検討して購入することも可能になる。
[適用場面]
実施の形態8の情報提供システムの具体的な提供場面としては、上記の第1の具体例ように、実際の店舗(ショップ)をネットショップに連携する場面と、第2の具体例のように、道の駅やSA・PA、観光案内所等の周辺の情報ステーション機能がある施設の情報発信の場面とがある。即ち、この道の駅やSA・PA、観光案内所等には、パンフレットやガイドブックなどが置いているが、紙媒体を個別に持ち歩くのは旅行者にとって少々敷居が高い。結局は、都度ウェブサイト等で調べた結果を元に散策することになる。そこで、実施の形態8の情報提供システムでは、パンフレットやガイドブック等を電子化し、観光案内所などに本情報提供システムを置き、これから旅をする予定の現在地より少し先の地点の情報をブックマークさせることで、旅行者にとってはいつでも手軽に取り出せるガイドブックになる。施設においても、最新情報を提供できることの他に、印刷製本代を節約できるという利点や本機能を利用したい観光客を集客できるという効果もある。更に、ブックマークを利用した者に対して、新しい情報がアップされた際にメール配信等で継続的に情報発信することも可能となる。
[第1の具体例及び第2の具体例の利点]
アクセス媒体がPCからスマホに移ったことで、ユーザーがいつでもどんな情報にもアクセスすることが可能となっているが、だからといって、ユーザーはその場所だけで情報にアクセスするとは限らない。旅館に戻ったあとで、改めて見てみたいと思うこともある。
旅先では、その場所で興味の湧いたものを手軽にアクセス・ブックマークでき、いつでもどこでも思い出すことが可能な仕組みが便利である。例えば、東京オリンピック等で訪れる外国人観光客に対して簡単に情報を提供する仕組みとして提供すれば、周辺観光地への継続的な誘導も可能となる。また、現在観光案内の一助として利用されだしている従来のAR技術は「その場所で」スマホ等を使って何かをする事だけを主眼として作成されているものが大半である。しかし旅というものはその場所だけで終わるものではないため、その場所で閲覧したものを、再度別の場所で閲覧することが必要になる場合も多い。一例としたお土産のネットショップにおいても、必ずしもその時点で必要ではないが、後から必要になるものも多い。これに対して、実施の形態8の情報提供システムによれば、例えば、自身が実際に見て気に入ったものをブックマークできる、観光地などの情報を手軽に持ち運びできる、紙媒体と比較して、最新情報が提供できる、等の利点がある。
[従来技術との対比]
従来のQRコードやNFCを使用したシステムの場合、類似する仕組みとしては、コードに埋め込まれたURLの内容を単純に表示するだけにとどまっているが、本事業では、そうではなく、同技術を使いながらも、それを効果的にブックマークし、再利用を促すことを主眼としているので適用範囲が異なる。また、AR利用型のビデオゲームで広く認知されたAR技術は、観光地のナビゲーションや観光施設内のガイド、スタンプラリーなどで活用されているが、現状はまだ手探りの状態であり、予算と技術が乏しい団体の場合は導入へのハードルが高いと言える。本事業の場合、利用するのは、従来から存在するWebの技術だけであり、特別なアプリを作成する必要さえない。また、利用方法も簡単で、本事業で使用するQRコードやNFCの「タグ」を観光客等に訪れてほしい場所へ物理的に貼っておくだけであり、原理的にはスタンプラリーやガイド・ナビゲーション等も同様に実施でき、ユーザー側から見ても用意するのは通常のブラウザのみであるため、安価かつ簡便に様々なかたちで利用が可能である。さらに、本情報提供システムは、「タグ」に組み込まれているURL(リンク先)をスマホ等で読み取ると同時にブックマーク(厳密に言うと、タグに埋め込まれているブックマーク用のURLとリンク先は異なる)していくものであるため、インターネットに接続していればいつでも閲覧が可能となる。そのため読み取った場所を離れても利用でき、場所の制約を受けないという点においては、従来のAR技術を使ったものよりも優れている。スマートフォンが「持ち運べるインターネット媒体」であるのに、現状のAR技術を利用した場合は、限られた範囲内でしか情報を閲覧することができなく、その場所に固有の情報を取得はできても、それを「持ち歩く」ことはできない。データの優位性も従来のものよりも大きい。ブックマークと言っても、実際は、どのユーザーが何に、どの場所で、いつ興味を持ったのかを記録していくログのようなものになる。ブックマークをするという行為は、単にその場所に行くだけでなく、何に興味を持ったのかを如実に表している。(そのQRコードやNFCにアクセスするのは、恐らく、その物に興味があるからである)これは、多くの場所に、このタグを設置し、単純にスマホでブックマークさせるという行為を行わせるだけで、「誰が」「どの場所で」「何に」「いつ」興味を持ったのかを記録することにほかならない。従来のインターネットによるアクセス解析には「場所」という概念がない。この技術が広く普及し、データが集まれば、旅行者などの行動パターンや傾向を予測するためのビッグデータを情報商材として、人工知能に提供することすらも可能となる。
即ち、実施の形態8の情報提供システムによれば、スマホなどで簡単に情報にアクセスできるだけでなく、一度取得したものを簡単に再利用できる、AR技術と比較し、安価かつ簡便に利用できる、AR技術と比較し、利用者が使用する時に場所や時間の制約を受けない、多くの設備を必要とすることなく、旅行先などのユーザーの行動傾向をデータとして取得できる、設置場所は固定であるため、あらかじめ、設置してある場所の位置情報をデータとして記録しておけば、GPSすら必要ない、という利点が期待できる。
[適用範囲]
実施の形態8の情報提供システムは、例えば、小売店での活用に適用でき、店舗で販売している商品自体への展開に適用できる。即ち、店舗で販売している商品売り場にタグを設けることにより、利用者はその場で購入しなくても、ブックマークしてお気に入りに登録しておくことで気に入った商品を後ほど購入することができる仕組みを構築する。(タグに紐づく一品のみのネットショップ等)また、例えば、旅行者等がその地域の名産品や特産品をブックマークしておくことのできる仕組みを提供することで、旅行者は旅の終了時など必要な時に、必要なものを必要な個数選択して購入できる。これにより、今までは旅の途中でお土産の購入を検討しなかった層からも利益を上げることができることが想定できる。また、母の日や親への誕生日プレゼント等の「贈り物」を購入する場所の半数以上がインターネット上であるという調査結果もあるほど、贈り物にインターネットを利用することは多い。しかし、インターネットで購入する際の悩みとして「実際に商品を見ることができないため、想像と異なる可能性がある」ということが挙げられる。本情報提供システムを利用すると、実際に自分の目で見て気に入ったものを手帳のようにインターネット上に次々と記録しておくことができるため、「旅行の土産選び」のみではなく、旅の途中で気にったものならば、必要な時に「お中元・お歳暮やその他贈り物」「自分へのご褒美」等を購入することにした際に、自分の目で見て気に入ったものを贈ったり購入することができる。この情報提供システムの仕組みは、一度ユーザー登録してしまえば、商品を購入する際にいちいち住所等の情報を入力することなくパスワード入力のみで購入できるため既存の大規模ネットショップと同様、一店一店バラバラのネットショップを利用した場合と比較して利便性が高い。現在のネットショップは月額制のものが多く、利用する店舗からすると「売れるかわからないが月額を取られる」という心理が働き、たとえ数千円の月額でもハードルが高いが、本事業のシステムでネットショップを構築する場合は、基本的に月額は設定せず、わずかな導入費(数千円程度)と、売れた商品に対して「売り上げの○%」という形で課金するつもりであるため、導入のハードルが低くなると予想される。(既にネットショップを持っている店舗に関しては、その商品へのリンクだけを提供し、本情報システムから、コンバージョンに繋がった場合に、アフィリエイト収入として回収することができる。)
また、実施の形態8の情報提供システムは、上記のとおり、道路のSA・PA、道の駅での活用が期待でき、周辺の観光情報発信機能としての展開も期待できる。即ち、先に述べたような観光案内のパンフレット等を記録させるなど、その土地に依存する情報に付加価値を与えるものとしても活用できる。例えば、観光案内所などに、その土地固有のご当地レシピ等を配置しておき、旅先でユーザーがタグにアクセスすることにより、レシピがブックマークとして記録される。道の駅などに売っている特産物の中には、その土地固有の調理法があるものがある。観光案内所等で手に入れたレシピで使用する農産物が道の駅などで売っている場合は、その購買意欲を促進することになる可能性がある。レシピの中で、その材料が売っている道の駅を紹介することもができる。
[実施の形態3の情報提供システム]
なお、実施の形態3の情報提供システムについては、新たな広告モデルとしての活用が期待でき、「場所」を含むビックデータとしての展開が期待できる。即ち、タグにスマホなどで、アクセスする文化が定着すれば、場所にタグを配置することに大きな意味が生まれる。例えば、新宿に店舗を構える喫茶店などにタグを配置し、そのタグを広告枠として売り出すことも可能である。その場合は、喫茶店にあるタグが、観光案内板のような役割をするため、その場所にアクセスする人に広告を表示させたい広告主がこぞって広告を出し、喫茶店の店主は、そこにタグを置いておくだけで、広告収入を得ることができることになる。その為には、どのタグに、どの時間帯に、どれだけの人がアクセスしているかを、人間や人工知能などが読み取れる形で公開する必要がある。こうすることで、マーケティング担当者や人工知能は、その中から自社商品などの広告にあった広告枠を選び、広告を出稿することができるようになる。
[別例]
本発明の情報提供システムのうち、実施の形態3の情報提供システムでは、広告媒体主による広告情報の承認機能としては、従利用者が、自己のサービスやウエブページに適合する広告媒体のURL(ウエブページのURLでも可能)を選択し、広告情報の掲載許可を広告媒体主にプルリクエスト(Pull Request)すると、広告媒体主が、プルリクエストを見て、許可又は却下を行うように構成することもできる。そして、許可された広告情報のURLが、広告媒体のURLのリストに掲載され、契約が成立し、クリック数やコンバージョン等に応じたインセンティブ等を支払うように構成することができる。また、インセンティブの特定割合を管理者に支払うように構成することもできる。また、広告媒体主は、「この場所に、こういうタグを用意する」と宣言し、サービス提供側となる管理者システム2100に依頼をし、サービス提供側となる管理者システム2100は、IDとURLとを発行し、広告媒体のステータス(アクセス数、場所など)を表示するウエブページを用意し、広告主に表示する。広告主は、その中から、自身のサービスに合った媒体を選択し、タグとURLとを結びつける。そして、広告媒体主と、サービス提供側となる管理者システム2100の管理者は、インセンティブを広告主から受け取る。本発明の実施の形態3に係る情報提供システムは、あくまで広告媒体としてのビジネスモデルに適用することができるが、単に、該当項目(デバイスや場所)に対する情報公開の場所としても使用することができる。
また、本発明では、大口の事業者が自社の同一商品に対して同一の物品IDを登録し、その商品を取り扱う各地の店舗に納入した商品に、その物品IDを付与したID媒体を付設することもできる。例えば、大手酒類製造業者が、自社の特定の酒製品に物品IDを登録すると共に、その物品IDを格納したID媒体をその酒製品に貼付し、各地の店舗にその酒製品を置くと、その各地の店舗の顧客がその酒製品のID媒体を読み取ることで、その大手酒類製造業者が、各地のその酒製品に関する情報を取得することができる。例えば、全国のどこで、どの時期に、どれだけの人がその商品の情報を閲覧したかを取得することができる。この場合、実施の形態3では、大口事業者が広告主となる。また、各地の店舗は、自店舗に(場所の優越に応じて)ID媒体を貼付すれば、大手事業者からロイヤルティやコミッションを支払ってもらうようにすることもできる。
実施の形態9
以下、主情報利用型情報提供システムの具体例として、上記の実施の形態8に係る情報提供システムを更に改良及び発展させた実施の形態として、実施の形態9に係る情報提供システムについて説明する。実施の形態9の情報提供システムは、実施の形態8の情報提供システムの技術思想を、更に拡張及び発展させたものである。ここで、実施の形態9に係る情報提供システムは、上記各実施の形態に係る情報提供システムの諸機能を単独で、又は、適宜組み合わせて実装した実施の形態とすることできる。なお、この点は、実施の形態8に係る情報提供システムも同様であることは、上記説明から明らかである。まず、実施の形態9に係る発明の情報提供システムについて、従来技術との比較を通じて、その特徴の概要を説明する。
[本発明と従来技術との対比]
従来のソーシャルネットワークサービスシステム(以下、「SNSシステム」)は、人と人の間の伝聞情報(例えば、ある商品に関する噂等)を介して、実際に触ったり見たりしていない商品等についての集客に利用することができるシステムである。即ち、SNSシステムは、実際のその商品を取り寄せる等することで、初めてその商品等の良し悪し等が分かるシステムである。
一方、実施の形態9の発明に係る情報提供システムは、実際に手に持ったり、触ったり、目にしたり、見たりしたもの(即ち、実際に体験したもの)について、リピーターをつなぐ(リンクする)システムである。例えば、従来のスマートフォンや携帯電話のカメラ機能を利用した写真付き電子メールでも、実際に体験したもの(例えば、旅行先で気に入った商品等)を撮影することで、その商品等を記録することはできるが、この場合、その体験者は、(旅行先から帰宅した後等の)時間の経過とともに、その商品の記録先を忘れたり、商品を記録したこと自体を忘れることが多い。この場合、折角記録した商品等の情報にアクセスすることが不可能となる。
これに対し、実施の形態9の発明に係る情報提供システムによれば、QRコード(「QRコード」は株式会社デンソーウェーブの登録商標)等の二次元バーコードやNFCからなる既存の普及技術を利用して、体験者が旅行先等で体験したことやものや人等の対象(土産物、旅行先の観光名所、イベント等、以下、「オブジェクト」)について、そのオブジェクトに関するコンテンツ(例えば、土産物の商品情報等)について、簡単に記録することができ、かつ、後日、その記録したオブジェクトのコンテンツに確実にアクセスすることができる。
また、従来、二次元バーコードは、例えば、特定の商品の商品情報を取得したり、クーポンコードを利用したりする場合等において、特定のコンテンツを有するウエブページに簡単にアクセスするために利用されているが、この場合、二次元バーコードをその場で読み取ってそのコンテンツにアクセスするシステムとなっており、後日、その商品情報を取得したりする等のために利用することはできないシステムである。例えば、店舗内の特定の商品の包装容器等に一意の二次元バーコードを付与しておき、その二次元バーコードを読み取ることで、その商品情報をコンテンツとして有するウエブサイトにアクセスするようなシステムを考えることもできるが、この場合、そのコンテンツのウエブサイトにアクセスするためには、必ず、その店舗でその商品の二次元バーコードを読み取る必要がある。即ち、従来、特定の店舗で見かけた特定の商品(旅行先の土産物等)を覚えておき、後日その商品を購入したいと考えた場合でも、時間の経過と共に、その商品の商品情報はおろか、その商品名すら思い出すことが困難になることが通常である。
これに対し、実施の形態9の発明に係る情報提供システムによれば、上記の場合でも、その店舗を離れた後の任意のタイミングで、スマートフォン等の通信機能を有する携帯端末装置により、その商品の商品情報を簡単に呼び出すことができ、後日にその商品の購入の可否を検討する等が可能となる。例えば、実施の形態9の発明に係る情報提供システムによれば、ある人が、特定の店舗で特定の商品を気に入った場合に、その人が、その商品を後日購入したい(或いは、後日のタイミングにおいて中元や歳暮等で他者に贈答したい)と考えた場合に、その店舗ではその商品に関する目印(ブックマーク又はメモリ)を一旦記録しておくだけにし、後日、自己のスマートフォン等を利用して、そのブックマークした商品の情報を簡単かつ確実に取得することができる。特に、近年、情報取得手段として、パーソナルコンピュータ(PC)に代わりスマートフォンが普及していることが、実施の形態9の発明に係る情報提供システムによれば、スマートフォンを利用して、特定の商品等に関する情報を記録し、後日、その情報を取得することができる。
上記のとおり、二次元バーコードやNFCは、利便性が高い情報技術の一手段であるが、(二次元バーコードやNFCが配置されている)その場所でその時に情報取得するためにしか利用することができない。
実施の形態9の発明に係る情報提供システムは、この従来の二次元バーコードやNFCを利用シーンを拡張した情報提供システムであり、例えば、C2C(Consumer To Consumer:一般消費者と一般消費者との間の取引)に利用したり、地方創生のために地方の人が制作する名品の情報を提供したり、越境EC(Electric Commerce)のために利用したりすることもできる。即ち、従来のSNSシステムは、これらの用途に適用することが困難であったが、実施の形態9の発明に係る情報提供システムは、例えば、地方の観光案内所や土産物屋に来た人に対して、その観光情報や土産物情報を後日呼び出すための記録だけをしてもらい、後日、その人にとって都合のよいタイミングで、その記録した情報を呼び出せるようにすることができる。即ち、実施の形態9の発明に係る情報提供システムは、従来のSNSシステムの「いいね」に代わり、リピーターを確保して、実際に商品等の情報に触れたときから、後日にその情報を呼び出したくなった時までの間のタイムラグを埋めるためのシステムである。
[全体構成]
以下、実施の形態9の情報提供システムについて、詳細に説明する。図66に示すように、実施の形態9の情報提供システムは、(図1に示す実施の形態1の情報提供システムに対応して)、(管理者システム100に対応する)管理者システム4100、及び、(主利用者システム200又は従利用者システム300又は情報閲覧者端末500に対応する)利用者端末装置4200を備えている。利用者端末装置4200は、利用者のコンピュータ装置(以下、「利用者PC」)4200A、利用者PC4200B、又は利用者携帯端末装置(典型的には利用者のスマートフォン、以下、「利用者SP」)4200Cから構成することができる。
ここで、利用者端末装置4200は、実施の形態9の情報提供システムの利用者(ユーザー)が所有して管理するコンピュータ装置又はコンピュータシステムであり、実施の形態1の場合と同様、利用者は、店舗関係者となることもあるが、これに加え、ある店舗やある商品に関連する店舗や商品の関係者(実施の形態1の従利用者に相当)となることもあり、更に、実施の形態1の一般消費者(実店舗の実商品に実際に接した者や、情報設置場所の情報印刷物の記事に実際に接した者等)となることもある。
詳細には、利用者端末装置4200は、情報手段4210による各種の機能(情報提供システムが昨日提供手段4115により提供する各種の機能であって、後述するマイメモリー処理機能や、メモリーサービス処理機能等)を実現できるよう構成されている。実施の形態9の情報提供システムは、利用者端末装置4200側のこれらの各種機能については、管理者システム4100がサーバー側で提供する機能提供手段4115(例えば、サーバーサイドプログラムによって実現される機能提供手段4115)により、クライアント装置としての利用者端末装置4200において、例えば、図66の利用者端末装置4200Aにおける「WEB」経由で機能を取得する情報手段4210Aとして構成することもできるが、クライアント装置としての利用者端末装置4200において、例えば、図66の利用者端末装置4200Bにおける「app(アプリケーション)」によって自ら機能を実現する情報手段4210Bとして構成することもできる。なお、利用者端末装置4200,4200a,4200bの情報手段4210,4210A,4210Bは、それぞれ、後述する管理者システムの処理機能に対応して、(マイメモリー処理やメモリーサービス処理等のメモリー管理機能に対応する機能を実現する)メモリー管理手段4211、(ページ作成処理等のページ管理機能に対応する機能を実現する)ページ管理手段4212、(記事作成処理等の記事管理機能に対応する機能を実現する)記事管理手段4213、(イベント作成処理等のイベント管理機能に対応する機能を実現する)イベント管理手段4214、(作品管理機能や商品管理機能に対応する機能を実現する)作品管理手段4215及び商品管理手段4216、(コラボ申請処理等のコラボ管理機能に対応する機能を実現する)コラボ管理手段4217、(アイテム棚処理等の棚管理機能に対応する機能を実現する)棚管理手段4218を備え、更に、その他の管理機能を実現する管理手段4219を備えている。また、図66では、利用者端末装置4200は、データベースDBによりデータを管理するよう図示されているが、通常は、DBを使用することなく、通常のPCのファイルシステムによりデータ格納に関する処理を実現することができる。
[情報授受に関与するシステムの構成]
実施の形態9の情報提供システムの情報授受に関するシステム構成としては、(発明の特徴部分を除き)実施の形態1の情報提供システムと同様のハードウエア構成及びソフトウエア構成とすることができる。
[情報閲覧に関与するシステムの構成]
実施の形態9の情報提供システムの情報閲覧に関するシステム構成としては、(発明の特徴部分を除き)実施の形態1の情報提供システムと同様のハードウエア構成及びソフトウエア構成とすることができる。
[本情報提供システムのネットワーク構成]
実施の形態9の情報提供システムのネットワーク構成としては、(発明の特徴部分を除き)実施の形態1の情報提供システムと同様のネットワーク構成とすることができる。
[物理媒体提供場]
実施の形態9の情報提供システムの物理媒体提供場としては、(発明の特徴部分を除き)実施の形態1の情報提供システムと同様の構成とすることができるが、実施の形態9では、オブジェクトとして、商品(もの)や店舗(場所)の他に、ひと(ユーザーのほか、クリエイター等)、こと(イベント等)も含むため、(クリエイター等の)名刺も物理媒体提供場となることができる。
[ローカルIDとしてのメモリー]
実施の形態9では、前記ローカルIDに相当する識別子として、ノードIDを使用するが、このノードIDを格納するためのID格納媒体としては、実施の形態1と同様、二次元バーコードやNFCタグ等を使用することができる。また、実施の形態9では、このノードIDは、二次元バーコード等からなるID格納媒体(以下、「ブックマーク」又は「メモリー」と呼ぶことがある)に格納されている。
[ノードIDによる商品情報等のオブジェクト情報の取得]
実施の形態9では、実施の形態1における物品IDによる各種情報取得と同様の処理により、商品情報、地理情報、記事情報等、オブジェクトに関する各種の情報(各種のオブジェクト情報)を取得することができる。また、実施の形態9では、メモリーを介して、実施の形態1の情報関連殿使用提供手段、ブックマーク手段等と同様の処理(機能実現)を行うことができる。
[本情報提供システムの構成、システム対象者、及び動作の概要]
図66に示すように、実施の形態9の情報提供システムは、管理者システム4100と、利用者システム4200と、(物理媒体提供場400に相当する)物理媒体提供場4400と、Webサーバー600とを備えている。なお、実施の形態9の情報提供システムは、利用者端末装置4200の利用者(ユーザー)は、実施の形態1の主利用者としての業者のようなユーザー以外に、個人、クリエイター、イベントプロモーター、店舗経営者、広告媒体提供者等があり、特に、一般消費者等の個人も、自己のために利用できる点が特徴となっている。また、実施の形態9の情報提供システムでは、実施の形態1等のブックマークに対応するID格納媒体であるマイメモリー(本願書類中において、「MM」と略することがある。)を利用して、後述する各種の処理を実行することを特徴としている。
[管理者SYSの情報管理手段の概要]
図66に示すように、管理者システム4100は、情報管理手段4110を備えている。情報管理手段4110は、利用者端末装置4200に提供する情報等の各種の情報を管理する機能を実現する。また、管理者システム4100は、管理情報データベース(以下、「管理情報DB」という。)4120を備えている。管理情報DB4120は、情報管理手段4110と協働して、利用者端末装置4200に提供する主情報等の各種の情報を格納する機能を実現する。管理者システム4100の管理画面130には、前記各種情報を管理するためのユーザーインターフェース(GUI)が表示され、この管理画面130を介して、担当者が、管理情報を管理することができる。
[管理者SYSの情報管理手段の詳細]
図66に示すように、管理者システム4100の情報管理手段4110は、ノード管理手段4111、エッジ管理手段4112、サービス管理手段4113、データ管理手段4114、機能提供手段115を備え、更に、図示はしないが、管理情報DB4120と連携して各種の処理機能を実現するための構成(機能実現手段)を備えている。
[ノード管理手段]
ノード管理手段4111は、後述のノードテーブル(及び、登録ユーザーに対する処理の場合は後述のユーザーテーブル)等のデータを参照して、メモリーの読み取り動作(及び読取られたメモリーに対応するID情報)に基づき、新規ノード(即ち、新規ノードテーブル)を生成したり、ノードテーブルを更新したりする機能を実現すると共に、ノードテーブルのノードIDごとのノードタイプの設定等の機能を実現する等、ノードに関連する各種処理の機能を実現する機能実現手段である。
[エッジ管理手段]
エッジ管理手段4112は、ノードテーブル及び後述のエッジテーブル等のデータを参照して、メモリーの読み取り動作(及び読取られたメモリーに対応するID情報)に基づき、ある一つのノード(第1ノード)と別の一つのノード(第2ノード)との間でリンクを形成するための新規エッジを生成して、後述するように、主語/述語/目的語の関係のデータ構造を生成したり、エッジテーブルを更新したりする機能を実現すると共に、エッジテーブルのエッジごとのエッジタイプの設定等の機能を実現する等、エッジに関連する各種処理の機能を実現する機能実現手段である。
[データ管理手段]
データ管理手段4113は、ノードテーブル及びエッジテーブル等のデータを参照して、各種データの追加/作成/編集/削除等の処理を実現する機能実現手段である。詳細には、データ管理手段4113は、以下の各処理を実現する各機能実現手段である。
(P1) ユーザーごとに記録したメモリー(以下、「マイメモリー」ということがある。)に関する処理(以下、「マイメモリー処理」ということがある。)。
(P2) ユーザーごとに作成可能なメモリーサービスに関する処理(以下、「メモリーサービス処理」ということがある。)、
また、データ管理手段4113は、上記(P10)のマイメモリー処理に従属する各種処理として、以下の各処理を実現する各機能実現手段である。
(P11) マイメモリーのカテゴリーごとの選択一覧表示処理
(P12) マイメモリーのお気に入り登録処理
(P13) マイメモリーの選択一覧表示処理におけるお気に入り登録メモリーのみの選択表示処理
(P14) マイメモリーの選択一覧表示処理において特定のマイメモリーを選択した場合の特定のマイメモリーの情報表示処理
(P141) マイメモリーの選択一覧表示処理において特定のマイメモリーを選択して特定のマイメモリーの情報を表示した場合の、そのマイメモリーのノード(他者のノード)に対するメール送信処理
(P142) マイメモリーの選択一覧表示処理において特定のマイメモリーを選択して特定のマイメモリーの情報を表示した場合の、そのマイメモリーのノード(他者のノード)からの通知(レター)を受け取るか否かの選択処理
また、データ管理手段4113は、上記(P20)のメモリーサービス処理に従属する各種処理として、以下の各処理を実現する各機能実現手段である。
(P21) メモリーサービス処理における新規メモリー作成処理
(P22) メモリーサービス処理における新規メモリー作成後のメモリー管理処理
また、データ管理手段4113は、上記(P21)の新規メモリー作成処理に従属する各種処理として、以下の各処理を実現する各機能実現手段である。
(P211) メモリーサービス処理の新規メモリー作成処理において、メモリーのカテゴリーごとにメモリー作成処理を実行可能とする選択的メモリー作成処理
(P2111) メモリーサービス処理の新規メモリー作成処理において、メモリーのカテゴリーごとの選択的メモリー作成処理を実行した場合の、そのメモリー(ノード)に固有のプロフィールページ作成処理
(P2112) メモリーサービス処理の新規メモリー作成処理において、メモリーのカテゴリーごとの選択的メモリー作成処理を実行した場合の、そのメモリー(ノード)の印刷用メモリーの作成処理
また、データ管理手段4113は、上記(P22)のメモリー管理処理に従属する各種処理として、メモリーのカテゴリーごとにメモリー管理処理を実行可能とする選択的メモリー管理処理を実現する機能実現手段である。また、データ管理手段4113は、(P22)のメモリー管理処理に従属する各種処理として、以下の各処理を実現する各機能実現手段である。
(P221) メモリー管理処理において、メモリーのカテゴリーごとの選択的メモリー管理処理を実行した場合の、そのメモリー(ノード)に固有の記事管理処理
(P222) メモリー管理処理において、メモリーのカテゴリーごとの選択的メモリー管理処理を実行した場合の、そのメモリー(ノード)に固有のイベント管理処理
(P223) メモリー管理処理において、メモリーのカテゴリーごとの選択的メモリー管理処理を実行した場合の、そのメモリー(ノード)に固有のページ管理処理
(P224) メモリー管理処理において、メモリーのカテゴリーごとの選択的メモリー管理処理を実行した場合の、そのメモリー(ノード)に固有の作品管理処理
(P225) メモリー管理処理において、メモリーのカテゴリーごとの選択的メモリー管理処理を実行した場合の、そのメモリー(ノード)に固有の商品管理処理
なお、上記(P221)−(P223)の記事管理処理、イベント管理処理、及びページ管理処理は、複数種類あるカテゴリーの各々のカテゴリーのメモリーのメモリー管理処理において実現される処理である。
一方、上記(P224)の作品管理処理は、カテゴリー「こと」を選択した場合のメモリー管理処理において実現される処理であり、(P225)の商品管理処理は、カテゴリー「もの」を選択した場合のメモリー管理処理において実現される処理である。
また、データ管理手段4113は、上記(P221)の記事管理処理に従属する各種処理として、以下の各処理を実現する各機能実現手段である。
(P2211) 記事管理画面において、レター送信可能枚数を表示するレター送信可能枚数確認処理
(P2212) 記事管理画面において、レター送信可能枚数が不足する場合に、レター購入を可能とするレター購入処理
(P2213) 記事管理画面において、新規記事を作成するための記事作成処理
(P22131) 記事管理画面で記事作成処理をした場合において、新規記事を一時保存、又は、公開するための保存/公開処理
(P2214) 記事管理画面において、既存記事を一覧表示する記事一覧表示処理
(P22141) 記事管理画面において、一覧表示された既存記事のいずれかを選択した場合に、選択した記事のプロパティ(記事名、公開対象、コレボレター送信可能枚数、送信人数、既読数等)を表わす記事属性画面を表示する記事属性表示処理
(P221411) 記事属性表示画面において、その記事の内容(実際の表示内容)を表示する記事内容表示画面を表示するための記事内容表示処理
(P221412) 記事属性表示画面において、その記事のノードのメモリーを登録するためのメモリー登録処理
(P221413) 記事属性表示画面において、その記事を他者のノードに通知するための記事通知処理(レター送信処理)
(P2214131) 記事属性表示画面において、その記事を他者のノードに通知するための記事通知処理(レター送信処理)
(P22141311) 記事通知処理で表示される記事通知確認画面で、通知対象の選択、通知条件(生地を通知したことのない人のみ通知等)、送信予定数表示、レター送信可能枚数表示等の通知確認を行う通知確認処理
また、データ管理手段4113は、上記(P222)のイベント管理処理に従属する各種処理として、以下の各処理を実現する各機能実現手段である。
(P2221) イベント管理画面において、(イベント用の)チケット枚数を表示するチケット枚数確認処理
(P2222) イベント管理画面において、(イベント用の)チケット枚数が不足する場合に、チケット購入を可能とするチケット購入処理
(P2223) イベント管理画面において、新規記事を作成するための記事作成処理
(P22231) 記事管理画面で記事作成処理をした場合において、新規記事を一時保存、又は、公開するための保存/公開処理
(P2224) イベント管理画面において、既存記事を一覧表示する記事一覧表示処理
(P22241) 記事管理画面において、一覧表示された既存記事のいずれかを選択した場合に、選択した記事の内容を表示する記事内容表示画面を表示するための記事内容表示処理
(P22242) 記事内容表示画面において、その記事のノードの印刷用メモリーを作成するための印刷用メモリー作成処理
(P2225) 記事管理画面において、他者のノードにコラボ要請するためのコラボ要請処理
(P22251) コラボ要請処理で表示されるイベントコラボ要請画面において、コラボ要請用URLの表示、コラボ要請する人の選択、コラボ要請する人の検索等を行うためのコラボ要請確認処理
また、データ管理手段4113は、上記(P223)のページ管理処理に従属する各種処理として、以下の各処理を実現する各機能実現手段である。
(P2231) ページ管理処理画面において、作成済みのページの編集を行うためのページ編集処理
(P2232) ページ管理処理画面において、作成済みのページに対応するノードの印刷用メモリーを作成するための印刷用メモリー作成処理
また、データ管理手段4113は、上記(P224)の作品管理処理に従属する各種処理として、以下の各処理を実現する各機能実現手段である。
(P2241) 作品管理処理画面において、新規に作品を追加するための作品追加処理
(P2242) 作品管理処理画面において、残り展示棚数を表示する残展示棚数表示処理
(P22421) 残展示棚数表示処理において、追加の展示棚の購入を可能とする展示棚購入処理
(P2243) 作品管理処理画面において、作成済みの作品を一覧表示する作品一覧表示処理
(P22431) 作品一覧表示処理で一覧表示された作品の何れかを選択することで、その作品の展示棚への出し入れを可能とする展示棚処理
(P22432) 作品一覧表示処理で一覧表示された作品の何れかを選択することで、その作品の情報を表示する作品情報表示処理
また、データ管理手段4113は、上記(P225)の商品管理処理に従属する各種処理として、以下の各処理を実現する各機能実現手段である。
(P2251) 商品管理処理画面において、新規に商品を追加するための商品追加処理
(P2252) 商品管理処理画面において、残り商品棚数を表示する残商品棚数表示処理
(P22521) 残商品棚数表示処理において、追加の商品棚の購入を可能とする商品棚購入処理
(P2253) 商品管理処理画面において、追加済みの商品を一覧表示する商品一覧表示処理
(P22531) 商品一覧表示処理で一覧表示された商品の何れかを選択することで、その商品の商品棚への出し入れ、及び、別の商品棚への出し入れを可能とする商品棚処理
(P22531) 商品一覧表示処理で一覧表示された商品の何れかを選択することで、その商品の商品棚の使用期限を延長する使用期限延長処理
(P22532) 商品一覧表示処理で一覧表示された商品の何れかを選択することで、その商品の情報を表示する商品情報表示処理
(P225321) 商品情報表示処理において、その商品情報ページを編集する商品ページ編集処理
(P225322) 商品情報表示処理において、そのノードの印刷用メモリーを作成する印刷用メモリー作成処理
(P225323) 商品情報表示処理において、その商品の記事を作成する商品記事作成処理
(P225324) 商品情報表示処理において、その商品の情報ページを一時保存又は公開するかを選択する保存/公開処理
上記の各処理は、図67−図69に示す各機能ブロックに対応する処理となる。
[管理者SYSの情報管理データベース]
前記管理情報DB4120は、実施の形態1と同様、リレーショナルデータベース(RDB)により構成することができ、この場合、一例として、図70及び図71に示すようなデータ構造(データスキーマ)を備えるよう構成することができる。なお、以下の説明では、管理情報DB4120をRDBにより構成する例について説明するが、RDB以外のDBにより構成する場合、「テーブル」を「ファイル」と読み替えることで、同様の説明となる。詳細には、図70及び図71に示す例の場合、管理情報DB4120は、マスタテーブルとして、ノードのタイプを定義するデータであるノードタイプ(node_type)をノードタイプ名(node_type_name)と関連付けて格納するノードタイプテーブル(node_types)、エッジタイプテーブル(edge_types)、、棚タイプテーブル(shelf_types)、(図示しない)課金処理用の各のためのテーブル群で使用されるオーダーID(order_id)とノードID(node_id)とユーザーID(user_id)とを関連付けて格納するシーケンステーブル(sequences)、等を備えている。
また、管理情報DB4120は、トランザクションテーブルとして、ノードテーブル(nodes)、ノード状態テーブル(node_status)、エッジテーブル(edges)、ユーザーテーブル(user)、リードリストテーブル(read_list)、記事テーブル(articles)、レターテーブル(letters)、記事添付ノードテーブル(article_attached_nodes:図70では「art_attached_nodes」)、記事添付イメージテーブル(article_attached_images:図70では「art_attached_images」)、アイテム棚テーブル(item_shelves)、カート棚テーブル(cart_shelves)、カート棚ラインテーブル(cart_shelf_lines)を備えている。また、図示はしないが、管理情報DB4120は、有料サービスのためのデータを格納するテーブルを、課金関連のテーブルと関連付けて備えている。なお、管理情報DB4120は、その他、実施の形態1の管理情報DB120と同様のテーブル(閲覧履歴テーブル等)を備えることもできる。
[ノードテーブル]
ノードテーブル(nodes)は、前記メモリー毎にノードID及びその関連情報を格納して管理するためのテーブルであり、実施の形態2のノードテーブルに対応するものである。ノードテーブルは、フィールド名(列名又はカラム名)として、ノードID(node_id)、ノードキー(node_key)、オーナーノードID(owner_node_id)、ルートノードID(root_node_id)、ノード名(name)、ノードイメージ(node_image)、ユーザーID(user_id)、サービスID(service_id)、ノードタイプ(node_type)、ノードカテゴリー(node_category)、外部URI(foreign_uri)、ノードURI(node_uri)、県ID(prefecture_id)、ジオハッシュ(geo_hash)、ノード記述(node_desc)、ノード開始日(node_date_from)、ノード終了日(node_date_to)、メモリー数(memory_num)、お気に入り数(favorite_num)、ゲストキー(guest_key)、テーマ(theme)、デフォルトメモリー(default_memory)、状態(status)、オーナーノード(owner_node)、サービスノード(service_node)、サービスキー(service_key)、公開(publish)、課金ノード(charge_node)、価格(price)、作成日(created_at)、更新日(updated_at)、及び拒否数(reject_num)を有し、それぞれの値を、互いに関連付けて、各レコード(各タプル)の対応するフィールドに格納する。また、ノードテーブルは、更に、実施の形態1等の物品IDテーブルが格納するその他のデータ等、その他のデータを必要に応じて格納するようにしてもよい。
ノードテーブルのノードIDは、上記のように、前記ローカルIDとして特定のオブジェクトごとに付与される一意の識別子(ID)である。ノードIDは、実施の形態1の物品IDと同様、任意の構成とすることができる。本情報提供システムでは、(未だ本情報提供システムにアクセスしたことのない)ゲストユーザーが、自己のスマートフォンのカメラ機能及びID読み取り機能により、管理者システム4100が発行するゲスト用アクセスを可能にするための二次元バーコード等からなるゲスト用のメモリー(例えば、本情報提供システムの紹介チラシや紹介ウエブページに表示された二次元バーコード)を読取ることで、本情報提供システムにゲストユーザーとしてログインすることができる。ここで、このゲスト用のメモリーは、このときにゲストユーザーがアクセスするウエブページ(ゲストユーザーのスマートフォンに表示されるウエブページ)は、情報提供システムが予め用意したログイン時のウエブページ(いわゆるランディングページ)であり、このランディングページも、本情報提供システムにおいてはノードとして処理され、ランディングページに固有のノードIDを有している。そして、このとき、ゲストユーザーは、自身のノードを有していない(即ち、ノードテーブルを有していない)ため、そのゲストユーザーに固有のノードを、本情報提供システムが(図1のノード管理手段4111等を利用して)作成し、そのノードに一意のノードIDを割り当てる。このノードIDは、連番からなる(他者に推測されやすい)IDである。したがって、ノードキーは、外部に情報が提供される場合を考慮して、このノードIDに対して一意に割り当てられるキー(ノードIDをハッシュ等により複雑化したキー)である。
次に、ゲストユーザーが、本情報提供システムのユーザー登録処理により、登録ユーザーとして登録処理を完了した場合、そのゲストユーザーのノードテーブルに関連付けて、そのユーザーのユーザー情報を格納するユーザーテーブルが作成される。ユーザーテーブルの詳細については後述するが、ユーザーテーブルには、ノードテーブルに格納したそのユーザーのノードIDが格納されているため、本情報提供システムは、ユーザーが次回以降に本情報提供システムにアクセスしてログインしたときに、ユーザーテーブルのノードIDを介して、そのユーザーのノードテーブルのデータを取得し、そのユーザーのログイン処理を実行する。即ち、このとき、本情報提供システムは、登録ユーザーの入力したユーザーID(又はメールアドレス)及びパスワードをユーザーテーブルのユーザーID(又はメールアドレス)及びパスワードと照合することで、(ユーザーテーブルを介して)間接的にノードテーブルを参照する。
一方、ゲストユーザーが、本情報提供システムのユーザー登録処理を実行しない場合、そのゲストユーザーに関してユーザーテーブルは作成されない。この場合でも、ゲストユーザーは、この時点で、自身のノードを有しているが(即ち、そのゲストユーザーに固有のノードテーブルが作成されているが)、次回以降に本情報提供システムにアクセスしてログインしたときは、ユーザーテーブルがないため、本情報提供システムは、ノードIDを使用して、登録ユーザーと同様のログイン処理を実行することができない。したがって、このときのため、本情報提供システムは、(ノード管理手段4111等を利用して)、ゲストユーザーが初回にアクセスしたときに(即ち、初回のアクセス時のリクエストに対して)既存のクッキー(cookie)技術を利用して、レスポンスのクッキーに(そのゲストユーザーに一意の)ゲストキーを格納し、そのゲストキーをそのゲストユーザーのノードテーブルに格納する。これにより、そのゲストユーザーが、次回以降に本情報提供システムにアクセスしてログインしたときは、本情報提供システムは、ノードテーブルのゲストキーを使用して、登録ユーザーと同様のログイン処理を実行する。即ち、このとき、ゲストユーザーの(アクセス時の)リクエストには、(ゲストユーザーがクッキーを許可している限り、及び、クッキーが保持期間経過等の理由により消滅していない場合)クッキーにそのゲストユーザーに固有のゲストキーが格納されており、本情報提供システムは、このゲストキーをそのゲストユーザーのノードテーブルのゲストキーと照合して、そのゲストキーが格納されている(即ち、そのゲストユーザーのノードの)ノードテーブルを参照し、そのノードIDを介して、登録ユーザーと同様のログイン処理を実行する。
このように、本情報提供システムへのログイン処理の態様としては、ゲストユーザーとしてのログイン処理と、登録ユーザーとしてのログイン処理とがあり、ゲストユーザーの場合、ゲストキーを介してそのゲストユーザーのノードテーブルに直接アクセスし、登録ユーザーの場合、ユーザーテーブルのノードIDを介して、その登録ユーザーのノードテーブルに間接的にアクセスする。即ち、本情報提供システムは、アクセスしてきたユーザーにユーザーテーブルが存在するか否かにより、(ユーザーテーブルのない)ゲストユーザーであるか、(ユーザーテーブルのある)登録ユーザーとしてのオーナー(オーナーユーザー)であるかを識別する。
オーナーノードIDに関しては、ユーザーが次回以降に本情報提供システムにアクセスしてログインしたときに、(初回アクセス時に作成した)ノードIDの値を、(そのノードのオーナーであるユーザーのノードIDとなったという意味で)オーナーノードIDに格納する(即ち、ノードIDがオーナーノードIDとなる)。このように、オーナーノードを有するオーナー(ゲストユーザー又は登録ユーザー)は、物理世界における実体的存在(物理的存在)である自身の分身(オーナーノード)を、(本情報提供システムにより実現される)ネット上のバーチャルな世界に生成することができ、一つだけ、特殊なノードであるオーナーノードを所有することができる。このとき、ノードテーブルのオーナーノード(フラグ)の値は、(未だオーナーノードになっていないことを示す)「0」から(オーナーノードになったことを示す)「1」に変更される。なお、ゲストユーザーも、登録ユーザーと同様、ノードを一つだけ所有することができる。
それ以降、オーナーノードを所有したユーザーは、どこかの場所の別のノード(例えば、特定の店舗にある特定の商品に付設されたメモリーに対応するノード)のメモリーを記録すると、そのユーザーのオーナーノード(以下、「主ノード」ということがある。)が主語となり、その別のノード(以下、「従ノード」ということがある。)が目的語となり、それら主ノードと従ノードとが、(後述するエッジテーブルで定義される)エッジによりリンク(関連付け)される。このとき、そのエッジは、主語と目的ごとを結ぶ述語となる。即ち、本情報提供システムは、ノードテーブルとエッジテーブルとを使用して、ある一つのノードと別の一つのノードとの間を一つのエッジでリンクすることで、主語、述語、目的語で表現できるあらゆる事象やオブジェクトを定義することができる。即ち、実施の形態9の情報提供システムは、ノードテーブルが自己参照型のテーブルとなっており、ノードテーブルとエッジテーブルのみを利用して、ノードとノードとの間がエッジでリンクされ、かつ、その関係を、主語、述語、目的語の関係で表現することができる。
ルートノードIDは、階層構造となるメモリーがある場合に、最上位の階層(ルートの階層)であることを示すIDであり、例えば、ネットショップのメモリーがあり(例えば、そのユーザーがネットショップのメモリーを所有しており)、かつ、そのネットショップで販売する商品のメモリーがある場合に(例えば、そのユーザーがネットショップのメモリーを所有している場合に)、そのネットショップのノードIDが、(商品のノードのルートノードになるという意味で)ルートノードIDとなる。例えば、あるユーザーの所有するネットショップに対して、あるネットショップの顧客が、そのネットショップの販売商品のノードに対して(後述する「記事」の通知である)「レター」を送信する場合に、そのレターは、その商品のノードではなく、その商品が属するネットショップのノードのルートノードIDを介して(即ち、その商品のノードIDに基づき、そのノードテーブルのルートノードIDを参照して)、そのネットショップのノードに直接レターが送信されるように構成されている。なお、このとき、オーナーノードは、階層構造としては、そのネットショップの更に上位に存在するが、この場合、レターは、(そのネットショップのノードではなく)ノードテーブルのオーナーノードIDに基づき、オーナーノードに直接送信される。
ノード名は、そのノードに割り当てられた任意の文字列である。ノードイメージは、そのノードに割り当てられた(サムネール等としてそのノード用の表示画面等で表示される)イメージ(画像)である。ユーザーIDは、ユーザーテーブルに格納されたその登録ユーザーの一意のIDである。
サービスIDは、本情報提供システムが提供する各種のサービスに一意に割り当てられるIDである。即ち、本情報提供システムは、各種のサービスを総体的/統合的に提供するサービス提供システムである。
ノードタイプは、ノードのタイプを特定するためのIDであり、ノードカテゴリーは、ノードのカテゴリーを特定するためのIDである。例えば、ノードカテゴリーは、自分(オーナー等)、「ひと」(クリエイター等)、「こと」(イベント等)、「もの」(商品等)、「場所」(ネットショップ等)等のカテゴリー(分類)を特定するものであるが、ノードタイプは、ノードカテゴリーよりも更にノードの種類を細分化して特定するものである。例えば、ネットショップ(例えば、ノードA)の商品(例えば、ノードA1)と、クリエイター(例えば、ノードB)の作品(例えば、ノードB1)とは、ノードカテゴリーの「もの」としては同一のカテゴリーであるが、ノードタイプは、「(ショップの)商品」、「(クリエイターの)作品」等のようにして、その「もの」が具体的にどのようなものであるか(例えば、クリエイターの作品であるか)を識別するためのもので、カテゴリーを細分化したものである。
外部URIは、フラグとして「0」又は「1」を格納し、そのノードの情報ページが(本情報提供システムの内部URIではなく)外部URIにより特定される場合、「1」に設定される。外部URIは、そのノードの情報ページが本情報提供システムの内部のURIである場合、「0」に設定される。外部URIが「1」の場合(「1」のときのみ)、ノードURIが使用され、このとき、ノードURIには、その外部URIが格納される。
県ID(prefecture_id)は、メモリーの存在する場所等の県を特定するIDである。ジオハッシュは、地理情報(緯度、経度)を特定する。ノード記述は、ノードの詳細な内容を(典型的にはJASONにより)表現するものであり、人の名前、ショップの店名や住所や代表者、等々の情報を格納している。
(図70及び図71では図示していないが)ノード開始日は、そのノードに始期が設定されている場合にその始期を特定するものである。ノード終了日は、そのノードに終期が設定されている場合にその終期を特定するものである。例えば、そのノードに期限が設定されている場合(例えば、特定の商品が、後述する棚関連テーブルで定義される棚に展示される一方、その展示期間が限定されている場合(例えば、60日に設定されている場合)、その商品による棚の使用開始時点(商品の展示機能を利用した展示開始時点)から、展示期間(例えば、60日)がカウントダウンされる。なお、始期が存在せずに終期のみが存在するノードもあり、この場合、ノード終了日のみに値が格納されるが、この点は、棚(棚関連テーブルの)の内容に依存する。
メモリー数は、そのノードを(メモリーにより)記録した人の数(人数)であり、お気に入り数は、そのノードを更に(お気に入り機能により)お気に入り登録した人の数(人数)である。テーマは、CSS等により、そのノードの情報ページのテーマを変更自在とするものである。デフォルトメモリーは、デフォルトで生成されるメモリー(二次元バーコード等)の名称である。即ち、本情報提供システムでは、初回にノードを作成すると、必ず、デフォルトで一意のメモリー(二次元バーコード等)が作成されるが、デフォルトメモリーは、このときの二次元バーコード等のメモリーの名称であり、クラウド等を介してネットワーク上にアップロードされるもので、イメージタグとして格納されている。
状態(status)は、そのノードの状態を表す値であり、「0」、「1」、「2」等の値を格納し、例えば、そのノードが使用不可のときは「0」に設定され、ゲストユーザーのときは「1」に設定され、そのノードを削除するときは「−1」に設定される。
オーナーノードは、上記のとおり、そのノードが未だオーナーノードになっていないときは「0」であり、そのノードがオーナーノードになると「1」に設定される。サービスノードは、そのノードがサービスに属するノードであるか否かを特定するフラグであり、ネットショップや場所等、そのノードがサービスとなるものである場合、「1」に設定され、商品等、サービスとならないものである場合、「0」に設定される。サービスキーは、ノードキーとは別個のキーであり、二次元バーコード等によって外部に公開されるキーであり、例えば、ランダム40列の値により構成される。このサービスキーは、本情報提供システムの提供するメニューを識別するためのメモリー用のキーである。即ち、本情報提供システムでは、オーナーは、オーナーノードとの関連で、各種のサービスを所有することができ、そのサービスをメモリーと共に外部に公開することができるが、そのメニューのキーが外部に知られないようにするため、内部向けのキーとして、サービスキーを設けている。
公開(publish)は、そのノードを公開とするか非公開とするかを特定するフラグであり、公開の場合は「1」に設定され、非公開の場合は「0」に設定される。課金ノードは、課金が発生する場合に使用され、価格は、課金が発生する場合の価格を格納する。
作成日は、そのノードの作成日(作成日時)を格納し、更新日は、そのノードの更新日(更新日時)を格納する。拒否数は、そのノードからのレターを受け取らないとした人(ノード)の数であり、そのノードからのレターを拒否している人(ノード)の数の合計数である。拒否数を参照することで、(拒否されたレターの送信先となるノードのノードIDとに基づき)どの人(どのノード)が拒否しているのかを判別することができる。なお、上記状態(status)について、エッジテーブルとの関係で説明すると、特定の送信先のノードの状態(status)が「0」のときには、そのノードからその特定のノードにレターを送信することはできないようになっている。
[ノードタイプテーブル]
ノードタイプテーブルは、ノードテーブルのノードのタイプを定義するテーブルであり、フィールド名(列名又はカラム名)として、ノードタイプ(node_type)、ノードタイプ名(node_type_name)を有し、それぞれの値を各レコード(各タプル)の対応するフィールドに格納する。ノードタイプは、上記のとおり、「人」等であり、ノードタイプ名は、ノードタイプに付された名称である。
[ノード状態テーブル]
ノード状態テーブルは、ノードテーブルのノードの状態を定義するテーブルであり、フィールド名(列名又はカラム名)として、状態ID(status_id)、状態名(status_name)を有し、それぞれの値を各レコード(各タプル)の対応するフィールドに格納する。状態IDは、ノードの状態を一意に表わすIDであり、状態名は、ノードIDごとに付された名称である。
[ユーザーテーブル]
ユーザーテーブルは、ユーザーの登録情報を格納するテーブルであり、フィールド名(列名又はカラム名)として、一般的なユーザーテーブルと同様、ユーザーID(user_id)、電子メール(email)、パスワード(password)を有し、それぞれの値を各レコード(各タプル)の対応するフィールドに格納する。更に、ユーザーテーブルは、独自のデータとして、イベントチケット(event_ticket)、ノードID(node_id)、記憶トークン(remember_token)を有し、それぞれの値を各レコード(各タプル)の対応するフィールドに格納する。イベントチケットは、イベント購入用のチケットに関するデータであり、ノードIDは、上記ノードテーブルのノードIDであり、記憶トークンは、ゲストユーザーのログイン用のデータである。
[エッジテーブル]
エッジテーブルは、実施の形態2のリンクテーブルに対応するテーブルであるが、リンクテーブルのように、一つのノード(第1ノード0)と別の一つのノード(第2ノード)との間にリンクを形成するリンク情報に加えて、更に、そのリンクによって第1ノードと第2ノードとエッジとによって、上述した主語、述語、目的語の関係を表現するための記述情報を格納するテーブルである。エッジテーブルは、フィールド名(列名又はカラム名)として、ノードID1(node_id1)、ノードID2(node_id2)、ルートノードID(root_node_id)、ウエイト(weight)、エッジタイプ(edge_type)、開始日(date_from)、終了日(date_to)、ジオハッシュ(geo_hash)、状態(status)、作成日(created_at)、及び更新日(updated_at)を有し、それぞれの値を各レコード(各タプル)の対応するフィールドに格納する。
ノードID1は、エッジにより(例えば、上記のように、第1ノードと第2ノードとの間に)リンクを形成する場合において、一方のノード(第1ノード)のノードIDであり、ノードID2は、他方のノード(第2ノード)のノードIDである。ルートノードIDは、ノードテーブルで説明したとおりである。ウエイトは、実施の形態2におけるリンク強度に相当するものであり、ノードとノードとの間のリンク強度を示すものである。実施の形態9では、ウエイトは、例えば、あるオーナーノードのユーザーが、他のノードのメモリー(例えば、商品のメモリー)を記録した場合、その記録時点では、オーナーノードと商品のノードとの間をリンクするエッジのウエイトは「1」であるが、その後、そのオーナーが、その商品のメモリをお気に入り登録した場合、それらオーナーノードと商品ノードとの間のエッジのウエイトは、「2」にインクリメントされる。或いは、例えば、あるオーナーノードのユーザーが、他のノードであるクリエイターノードのメモリーを記録した場合、その記録時点では、オーナーノードとクリエイターノードとの間をリンクするエッジのウエイトは「1」であるが、その後、そのクリエイターノードからオーナーノードに(後述する)コラボ要請があり、そのオーナーがコラボ要請を受諾した場合、オーナーノードとクリエイターノードとの間をリンクするエッジのウエイトは、「2」にインクリメントされる。
エッジタイプは、上記したように述語として機能するエッジの属性を識別及び表現するものであり、例えば、(各種のメモリーを記録する場合の属性となる)記録する(memory)、(ネットショップノード等を所有する場合の属性となる)所有する(have)、(イベント等を開催する場合の属性となる)開催する(hold)、(イベント等において特定の役割を担う場合の属性となる)役割をする(role)、(イベント等において参加者となる場合の属性となる)参加する(participate)等がある。なお、エッジタイプは、エッジが述語として機能する限りにおいて、任意のものを使用することができ、多種多様な属性をエッジタイプとして格納することができる。
開始日は、そのエッジが生成された日(日時)を格納し、終了日は、そのエッジによるリンクが終了した日(日時)を格納するが、エッジごとに設けられる。なお、エッジによるノード間の関係(エッジタイプ)は、記録(memory)だけではなく、エッジの有効期限がある場合、即ち、ある時点から次のある時点までの期間しか、そのエッジが有効ではない場合、開始日及び終了日にその日時を格納する。例えば、あるノード(第1ノード)が他のノード(第2ノード)を記録(memory)した場合において、更に、第1ノードと第2ノードとの間に契約関係がある場合において(即ち、第1ノードと第2ノードとをリンクするエッジとして、第1ノードが第2ノードを記録したことを示す第1エッジ(エッジタイプが「記録」)と、第1ノードと第2ノードとの間に契約関係があることを示す第2エッジ(エッジタイプが「契約」)がある場合において)、その契約に関して有効期限(契約期間)が設定されている場合、この契約期間をその第2エッジの開始日及び終了日(又は、終了日のみ)として格納し、その契約期間経過後、第1ノードと第2ノードとの間の第1エッジによるリンク自体は消滅しないが、第1ノードと第2ノードとの間の第2エッジによるリンクは切断する(即ち、契約終了を定義する)ような構成とすることができる。即ち、開始日及び終了日は、主語(第1ノード)と目的語(第2ノード)とをつなぐ述語(エッジ)について、リンク側の有効期間を設けるためのものである。
ジオハッシュは、ノードテーブルのジオハッシュと同様のものである。なお、ノードテーブルのジオハッシュは、ノード自体の位置を示すものであり、ジオハッシュが登録されていない場合「null」となる。また、ノードテーブルのジオハッシュの場合、例えば、ショップにメモリーを送信した場合、そのメモリーを送信した場所(送信先)のショップの位置情報が格納され、送信元とは別個の位置情報が格納される。
作成日及び更新日は、ノードテーブルの作成日及び更新日と同様の説明となるため、説明を省略する。
[エッジタイプテーブル]
エッジタイプテーブルは、エッジテーブルのエッジのタイプを定義するテーブルであり、フィールド名(列名又はカラム名)として、エッジID(edge_id)、名称(name)を有し、それぞれの値を各レコード(各タプル)の対応するフィールドに格納する。エッジIDは、エッジテーブルのエッジIDであり、名称(エッジ名)は、エッジIDに一意に付された名称である。
[記事テーブル]
記事テーブルは、例えば、オーナーノードのユーザーが、オーナーノードで(後述するメモリーサービスを使用して)作成した自己のメモリーについて、他者に宣伝等の目的で記事(ブログに相当するもの)を作成する場合に、その記事に関する記事情報を格納するテーブルである。記事テーブルは、フィールド名(列名又はカラム名)として、記事ID(article_id)、ルートノードID(root_node_id)、ノードID(node_id)、サービスID(service_id)、記事タイプ(article_type)、状態(status)、タイトル(title)、本文(body)、作成日(created_at)、及び更新日(updated_at)を有し、それぞれの値を各レコード(各タプル)の対応するフィールドに格納する。
記事IDは、作成した記事を一意に特定するIDである。ルートノードIDは、実施の形態1で説明したとおりである。ノードIDは、その記事を作成したノードのノードIDである。サービスIDは、上記のメモリーサービスにおいて各サービスに付与される一意のIDである。記事タイプは、記事のタイプを示すものである。状態は、ノードテーブルやエッジテーブルの状態と同様のものである。
[レターテーブル]
レターテーブルは、例えば、オーナーノードのユーザーが、オーナーノードで(後述するメモリーサービスを使用して)作成した自己のメモリーについて、他者に宣伝等の目的で記事(ブログに相当するもの)を作成した場合において、その記事を他のノードの通知したい場合に、その通知に関する通知情報を格納するテーブルである。レターテーブルは、フィールド名(列名又はカラム名)として、記事ID(article_id)、送信先ノードID(to_node_id)、送信先オーナーノードID(to_owner_node_id)、ルートノードID(root_node_id)、ノードID(node_id)、既読状態(read_status)、作成日(created_at)、及び更新日(updated_at)を有し、それぞれの値を各レコード(各タプル)の対応するフィールドに格納する。
記事IDは、記事テーブルの記事IDである。送信先ノードIDは、レター(記事の通知)の送信先となるノードのノードIDである。送信先オーナーノードIDは、レター(記事の通知)の送信先となるノードがオーナーノードの場合において、そのオーナーノードのノードIDである。ルートノードIDは、ノードテーブルで説明したとおりであり、例えば、ネットショップのノードと商品のノードがある場合におけるネットショップのノードのノードIDであり、ノードIDは、この場合の商品のノードIDである。既読状態は、送信先のノードにおいて、そのレターの記事が読まれたか否かを示すフラグである。
上記の、あるノードで作成された記事及びレターは、そのノードを記録している人(ノード)に送信され、例えば、そのノードをお気に入り登録している人(ノード)にのみ送信するよう設定することができるが、このとき、そのレターは、送信先のノードの各々には、対応する記事へのリンク情報(記事ID等)を送信し、その記事IDを介したその記事の)記事本体(本文)を送信することはないため、通信負荷を大きく低減することができる。
[棚(shelf)]
実施の形態9の情報提供システムは、棚関連のテーブルにより、クリエイターの作品やショップの商品を、棚に展示して公開することができるようにする(及び、棚の展示から外して非公開とすることができる)構成にも特徴を有する。
[アイテム棚テーブル]
アイテム棚テーブルは、クリエイターの作品やネットショップの商品等のアイテムを展示する場合の棚情報を格納して管理するためのテーブルである。アイテム棚テーブルは、フィールド名(列名又はカラム名)として、ノードID(node_id)、ユーザーID(user_id)、最大数(max_num)、使用数(use_num)、作成日(created_at)、及び更新日(updated_at)を有し、それぞれの値を各レコード(各タプル)の対応するフィールドに格納する。
ノードIDは、そのアイテム棚を作成するユーザーのノード(オーナーノード)のノードIDである。ユーザーIDは、そのアイテム棚の所有者であるユーザーのユーザーIDである。最大数は、そのアイテム棚に入る作品や商品の最大数である。使用数は、そのアイテム棚に入れたアイテムの総数である。
[カート棚テーブル]
カート棚テーブルは、棚としての(インターネットのショッピングカートに相当する)カート情報を格納して管理するためのテーブルである。カート棚テーブルは、フィールド名(列名又はカラム名)として、ノードID(node_id)、ユーザーID(user_id)、最大数(max_num)、使用数(use_num)、作成日(created_at)、及び更新日(updated_at)を有し、それぞれの値を各レコード(各タプル)の対応するフィールドに格納する。
ノードIDは、そのカート棚を作成するユーザーのノード(オーナーノード)のノードIDである。ユーザーIDは、そのカート棚の所有者であるユーザーのユーザーIDである。最大数は、そのカート棚に入る作品や商品の最大数である。使用数は、そのカート棚に入れたアイテムの総数である。
[カート棚ラインテーブル]
カート棚ラインテーブルは、フィールド名(列名又はカラム名)として、ID(id)、ノードID(node_id)、注文ID(order_id)、使用ノードID(use_node_Id)、棚タイプ(shelf_type)、日数(days)、満了日(expire_date)、状態(status)、作成日(created_at)、及び更新日(updated_at)を有し、それぞれの値を各レコード(各タプル)の対応するフィールドに格納する。
例えば、棚に展示するアイテムとして、クリエイターの作品(アイテム)には展示期限は設定されないが、ショップの商品には期限が設定されるため、カート棚ラインテーブルの棚タイプを使用して、棚のタイプを区別するようになっている。例えば、期限付きの棚には、期限「60日」、期限「30日」のように期限を設定した棚タイプを用意する。使用ノードIDは、棚の商品(その棚を使用する商品)のノードIDである。日数は、例えば、期限付きの棚の場合は「60日」のように設定され、期限なし(永久展示)の棚の場合は、「0日」のように設定される。なお、例えば、「60日」の期限付きの棚の場合でも、その棚を使用していない場合、日数は「60日」のままであるが、使用が開始されると、日数がカウントダウンされる。このとき、満了日と協働して、棚の使用期限を判別する。状態(status)は、棚の状態を示すフラグであり、「0」又は「1」が格納される。
[メモリー記録処理]
実施の形態9の情報提供システムによるメモリー記録処理について、図72を参照して説明する。まず、旅行者等の情報閲覧者が、旅行先等の訪問先の店舗において特定の商品410Aに興味をもち、その商品410Aを後日購入したいと思った場合、或いは、旅行者等の情報閲覧者が、旅行先等の訪問先の観光案内所において特定の観光ガイドや料理レシピ等のガイド情報印刷物410A(又は1以上のガイド情報を印刷した情報印刷物410B)に興味をもち、そのガイド情報を後で閲覧したいと思った場合、図72に示すように、その情報閲覧者は、利用者端末装置4200により、その商品410Aやガイド情報印刷物410A(又は情報印刷物401B)のID媒体411,411aの物理ID(即ち、メモリー)を読み取る(ID読取処理)。すると、利用者端末装置4200の閲覧画面530に、図72に示すメモリー記録ページUI170が表示される(確認画面表示処理)。ここで、利用者端末装置4200におけるメモリー記録ページUI170の確認画面表示処理は、実施の形態8におけるブックマーク処理と同様である。
次に、上記の確認画面表示処理において、情報閲覧者が、メモリー記録ページUI170でメモリーを記録することを確認する選択実行処理(「はい」ボタンをクリック等)を実行すると、利用者端末装置4200から、その商品410A等のメモリーに固有のノードID、その情報閲覧者のユーザーID(登録ユーザーの場合)又はゲストキー(ゲストユーザーの場合)、その商品の閲覧時間等からなるデータが、HTTPのPostメソッド等の所定の送信メソッドを利用して、管理者システム4100に対して送信される(閲覧データ送信処理)。なお、この閲覧データ送信処理は、実施の形態8の閲覧テ゛ータ送信処理と同様とすることができる。
これにより、そのユーザーのノードテーブルに、新たに記録したメモリーに係るノードのノードIDが格納されると共に、そのユーザーのエッジテーブルに、そのユーザーのノード(第1ノード)と記録したメモリーのノード(第2ノード)とをリンクするエッジ情報が格納される。これにより、第1ノードと第2ノードとの間で、エッジを介して、上述した主語/述語/目的語の関係で表現されるデータ構造が生成される。
[マイメモリー処理]
実施の形態9の情報提供システムによるマイメモリー処理について、図73を参照して説明する。図73に示すように、マイメモリー処理の処理画面BM120では、そのユーザーが過去に記録したメモリー(マイメモリー)が、実施の形態1等でブックマークについて説明したように、記録日時順で、最も新しいものから順番に一覧表示される。また、処理画面BM120では、過去に記録したメモリーの検索を容易にするために、記録済みメモリーについて選択的に表示できるようになっている。具体的には、処理画面BM120の上部に、表示メモリー選択用の複数の選択用アイコンが、左右に並列配置して表示されている。選択用アイコンは、「全て」(図中で「A」の文字を表示するアイコン)、「人」(図中で「H」の文字を表示するアイコン)、「もの」(図中で「T」の文字を表示するアイコン)、「もの」(図中で「G」の文字を表示するアイコン)、「場所」(図中で「P」の文字を表示するアイコン)、「その他」(図中で「O」の文字を表示するアイコン)からなる。いずれかの選択アイコンを選択することで、その選択アイコンのカテゴリーに属するメモリーのみが、処理画面BM120に一覧表示される。(「全て」の場合は、全てのメモリーが表示される。)
また、処理画面BM120の上部において選択用アイコンに隣接する位置(右隣)には、表示するメモリーをお気に入り登録したものにするか否かを選択するお気に入りアイコンが表示されている。お気に入りアイコンを選択することで、お気に入り登録したメモリーのみが、処理画面BM120に一覧表示される。(お気に入りアイコンを非選択とすると、全てのメモリーが表示される。)
また、処理画面BM120の下部には、マイメモリー処理、カレンダー処理、メモリーサービス処理を実行するためのアイコン(マイメモリー処理アイコン、カレンダー処理アイコン、メモリーサービス処理アイコン)が左右に並列配置されている。マイメモリー処理アイコンを選択すると、上記のマイメモリー処理の各操作を実行することができる。カレンダー処理アイコンを選択すると、後述するカレンダー処理の各操作を実行することができる。メモリーサービス処理アイコンを選択すると、上記のメモリーサービス処理の各操作を実行することができる。
なお、処理画面BM120の最上部には、ログイン状態を示すログインアイコン(図中「S」の文字を表示するアイコン)、受領したレターを確認するためのレターアイコン(図中「L」の文字を表示するアイコン)、及びメニューアイコン(図中「M」の文字を表示するアイコン)が左右に並列配置されている。レターアイコンを選択すると、上記のレターに関する処理の各操作を実行することができる。メニューアイコンを選択すると、上記のマイメモリー処理やメモリーサービス処理の各操作を実行することができる。
[メモリーサービス処理]
実施の形態9の情報提供システムによるメモリーサービス処理について、図74を参照して説明する。図74に示すように、メモリーサービス処理の処理画面BM220では、そのユーザーが過去に作成したメモリーが、メモリーのカテゴリーごとに一覧表示される。また、処理画面BM220では、作成したメモリーについて選択的に上記のメモリーサービス処理を実行できるようになっている。具体的には、処理画面BM220に表示された作成済みのメモリーのいずれかを選択することで、その選択したメモリーについて、上記の記事管理等の処理を実行できるようになる。
また、メモリーサービス処理の処理画面BM220では、上部に新規メモリー作成用のメモリー作成アイコンが表示されている。メモリー作成アイコンを選択することで、上記新規メモリー作成処理を実行することができる。詳細には、メモリー作成アイコンを選択すると、図75に示すように、カテゴリーごとのメモリー作成を可能にするカテゴリー選択画面が表示される。ここで、カテゴリー選択画面に表示されたいずれかのカテゴリーのアイコンを選択することで、そのカテゴリーに固有のノードのメモリーを作成することができる。
[カレンダー処理]
実施の形態9の情報提供システムによるカレンダー処理について、図76を参照して説明する。図76に示すように、カレンダー処理の処理画面BM320では、そのユーザーが過去に作成したメモリーが、1年単位で12カ月を表示するカレンダーにリスト表示される(説明の便宜上、カレンダーには記録済みメモリーを表示していない)。詳細には、実施の形態8で説明したカレンダーによるブックマークの表示処理と同様にして、記録済みメモリーを、その記録日時に基づいて、カレンダーの対応する月の枠内にリスト表示する。
また、図76の年単位のカレンダーにおいて、記録済みメモリーが表示された月の枠内を選択すると、図77に示すように、その選択月の記録済みメモリーが一覧表示される。この表示態様は、上記のマイメモリー処理におけるマイメモリーの表示態様と同様であり、同様の選択処理や検索処理を実行することができる。
[マイメモリー初回読取時処理]
図78のフローチャートを使用して、上記のマイメモリー処理における初回のメモリーによるログイン処理(ゲスト用メモリーによる初回のアクセス時の処理)を説明する。まず、図78に示すように、STEP101で、情報提供システムを未だ利用していない人(即ち、非登録ユーザーで、かつ、ゲストユーザーとしてもアクセスしたことのない人、すなわち、「ゲストユーザー」)が、初回のアクセス用のメモリー(上記のゲスト用メモリー)をスマートフォン等で読み取ると、STEP102で、そのゲストユーザー用のノード(即ち、ノードテーブル)が作成され、ノードテーブルに(ゲストキー等、次回のログインに必要となる)最低限のデータが格納される。次に。STEP103で、ゲストユーザーは、ユーザー登録するか否かを選択し、ユーザー登録処理をした場合、STEP104で、そのユーザー用のユーザーテーブルが作成され、そのユーザーテーブルがそのユーザーのノードテーブルと関連付けられ、STEP105で、そのノードテーブルにそのユーザーテーブルの関連データ(ユーザーID等)が追加的に格納される。これにより、そのユーザー(登録ユーザー)は、次回以降、STEP106で、上記のとおり、ユーザーテーブルを介してノードテーブルにアクセスし、情報提供システムにログインすることができる。一方、STEP103で、ゲストユーザーが、ユーザー登録しない場合、そのユーザー用のユーザーテーブルは作成されず、そのゲストユーザーは、次回以降、STEP107で、上記のとおり、ゲストキーによりノードテーブルに直接アクセスして、情報提供システムにログインすることができる。いずれの場合も、その後、STEP200で、ログイン後処理に移ることができる。
[ログイン後処理]
図79のフローチャートを使用して、上記のログイン後処理を説明する。まず、図79に示すように、STEP201で、ユーザーが情報提供システムにアクセスすると、STEP202で、そのユーザーのノードテーブル等を参照して、そのユーザーに固有の初期画面が表示される。次に。STEP203で、ユーザーは、メニューのいずれの処理を行うかを選択し、上記のマイメモリー処理(STEP210)、上記のメモリーサービス処理(STEP220)、ユーザー名やパスワード変更等の設定処理(STEP250)を実行することができる。
[マイメモリー処理]
図80のフローチャートを使用して、上記のマイメモリー処理を説明する。まず、図80に示すように、STEP211で、ユーザーに固有のマイメモリー画面が表示されると、ユーザーは、STEP212で、そのユーザーのマイメモリーのうち、お気に入り登録したメモリーのみを表示するか否かを(上記のようにして)選択することができる。ユーザーが、お気に入り登録したメモリーのみを表示することを選択した場合、STEP213で、お気に入り登録したメモリーのみがマイメモリー画面に表示される。一方、ユーザーが、全てのメモリーを表示することを選択した場合、STEP214で、全てのメモリーがマイメモリー画面に表示される。次に、ユーザーは、STEP215で、メモリーのカテゴリーごとの選択表示処理を実行することができ、STEP216で、「全て」、「人」、「こと」、「もの」、「場所」、「その他」のうちのいずれかのカテゴリーを選択して、そのカテゴリーのメモリーのみを表示することができる。また、ユーザーは、STEP217で、上記のカレンダー処理を行うか否かを選択し、カレンダー処理を行う場合、上記のようにして、STEP218で、選択月のマイメモリーの表示を行うことができる。
[メモリーサービス処理(作成)]
図81のフローチャートを使用して、上記のメモリーサービス処理のうち、新規にメモリーを作成する場合の処理(メモリー作成処理)を説明する。まず、図81に示すように、STEP221で、ユーザーに固有のメモリーサービス画面が表示されると、ユーザーは、STEP222で、新規にメモリーを作成するか否かを選択し、STEP223で、作成するメモリーの種類(カテゴリー)を選択することができる。ユーザーは、STEP224A−Fで、メモリーのカテゴリーごとの作成処理を実行することができ、作成したメモリーについて、上記のページ作成処理(STEP225)、上記のページ編集処理(STEP226)、上記の印刷用メモリー作成処理(STEP227)を実行することができる。
[メモリーサービス処理(管理)]
図82のフローチャートを使用して、上記のメモリーサービス処理のうち、作成済みのメモリーについての管理処理(メモリー管理処理)を説明する。まず、図82に示すように、STEP221で、ユーザーに固有のメモリーサービス画面が表示されると、ユーザーは、STEP231で、作成済みのメモリーについてメモリー管理処理を行うか否かを選択し、STEP232で、メモリー管理処理を行うメモリーを選択することができる。ユーザーは、STEP233A−Fで、メモリーのカテゴリーごとの管理処理を実行することができ、各メモリーについて、上記の作品追加処理や商品管理処理等(STEP234)、上記の記事管理処理(STEP235)、上記のイベント管理処理(STEP236)、上記のページ管理処理(STEP237)を実行することができ、更に、これらに従属する処理として、上記のとおり、作品/商品の追加処理や表示処理や編集処理やメモリー作成処理等の第1の従属処理234A、記事作成や記事表示処理や記事編集処理やメモリー登録処理等の第2の従属処理235A、イベント作成やコラボ申請処理やイベント表示処理やイベント編集処理や印刷用メモリー作成処理等の第3の従属処理236A、ページ編集処理や印刷用メモリー作成処理等の第4の従属処理237Aを実行することができ、更に、作品/商品管理処理に従属する処理として、作品/商品の追加処理や表示処理や編集処理や棚処理や期限延長処理や印刷用メモリー作成処理や記事作成処理等の第5の従属処理234Bを実行することができ、更に、第2の従属処理235Aや第5の従属処理234Bに従属する処理として、記事通知処理(レター送信処理)S238を実行することができる。
[ノードとエッジによる主語/述語/目的語のデータ構造]
次に、図83のネットワーク図を使用して、上記のノードとエッジによる主語/述語/目的語のデータ構造について例示的に説明する。まず、管理者システム4100に、特定のユーザーに属するノードとして、「自分」のノード1が登録されているとする。この場合において、そのユーザーが、他のノード2(他者となるクリエイターのノード)のメモリーを記録すると、ノード1とノード2との間が、エッジ(「記録」を意味する「memory」)によりリンクされる。即ち、「自分が他のクリエイターを記録する。」といった意味又は文脈のデータ構造が生成される。また、そのユーザーが、自己のノード3(自己がクリエイターとなる場合のノード)のメモリーを記録すると、ノード1とノード3との間が、エッジ(「役割」を意味する「role」)によりリンクされる。即ち、「自分がクリエイターとしての役割を担う。」といった意味又は文脈のデータ構造が生成される。一方、他者であるノード2のユーザーが、自己が開催するイベントのノード4をメモリーにより記録すると、ノード2とノード4との間が、エッジ(「開催」を意味する「hold」)によりリンクされる。即ち、「他のクリエイターがイベントを開催する。」といった意味又は文脈のデータ構造が生成される。また、ノード1のユーザーが、ノード3のクリエイターとして、ノード4のイベントに参加するためのそのイベントのメモリーを記録すると、ノード3とノード4との間が、エッジ(「参加」を意味する「participate」)によりリンクされる。即ち、「自分であるクリエイターが他のクリエイターのイベントに参加する。」といった意味又は文脈のデータ構造が生成される。なお、ノード1のユーザーが、ノード3のクリエイターとして、ノード2のクリエイターのメモリーを記録すると、ノード3とノード2との間が、エッジ(「memory」)によりリンクされる。即ち、「自分であるクリエイターが他のクリエイターを記録する。」といった意味又は文脈のデータ構造が生成される。また、ノード1のユーザーが、新たにネットショップを開業して、そのネットショップ用のノード5を作成し、そのメモリーを記録すると、ノード1とノード5との間が、エッジ(「所有」を意味する「owner」)によりリンクされる。即ち、「自分がネットショップを所有する。」といった意味又は文脈のデータ構造が生成される。このようにして、特定の属性(ノードタイプ)を有する一のノードと特定の属性を有する他のノードとの間が、特定の属性(エッジタイプ)を有するエッジによりリンクされ、それらの各属性に応じて意味や文脈の異なる主語/述語/目的語のデータ構造が生成される。
[棚のノード化]
ここで、図70及び図71の例では、管理情報DB4120は、棚に関する情報をアイテム棚テーブル、カート棚テーブル、カート棚ラインテーブルにより処理するが、棚自体をノードとして利用するよう構成することもできる。即ち、棚にノードキーを設けると、棚がノードとなる。こうすると、お勧めの棚を、展示商品が季節ごとに変更されるたびに、メモリーにより記録したり、メモリーにより記録した棚を、所定のタイミングでおすすめの棚として情報提供したり、メモリーを利用して、各種の棚に関する処理を行うことができるようになる。
[伝言板]
伝言板のメモリーとしては、例えば、ある特定の場所(特定のコンビニエンスストア等)に伝言板のメモリーを設けておき、その伝言板のメモリーを読取って記録することで、その場所の近くのイベントを案内するよう構成することができる。
即ち、観光地や観光名所等、特定の地域の場所に伝言板のメモリーを設け、その場所に関連する情報として、例えば、近隣でのイベント情報を提供したい人に、その伝言板のメモリーのノードに自己のイベント情報を掲載することを許容すると、(その場所の通行人やコンビニエンスストアの顧客等が)その場所の伝言板のメモリーを読取って記録することで、その場所の近隣で開催されるイベント情報を取得することができ、特に、色々なイベントが近隣で開催される場合等に、それらをリスト表示等することで、効果的に情報提供を行うことができる。また、同様にして、その場所の近傍の「ひと」や「もの」や「こと」についても、伝言板のメモリーを介して、紹介記事や紹介情報を提供することができる。なお、この場合、不適切な内容の情報が掲載されないよう、その伝言板のメモリーのノードへの情報掲載前に、掲載希望の情報について、掲載を許可するか否かを、その場所の管理者等が判断し、許可した情報だけ掲載するようにすることが望ましい。なお、この場合、伝言板のメモリーに掲載する情報に、掲載期間(開始日及び終了日)を設けることもできる。また、この場合、伝言板のメモリーに掲載する情報は、最新の情報から順番に掲載されるよう構成することが好ましい。
[主語/述語/目的語の関係によるデータ表現]
実施の形態9の情報提供システムは、ノードテーブルで一意に特定されるノードと、エッジテーブルで一意に特定されるエッジとを使用して、一のオブジェクト(第1ノード)と他のオブジェクト(第2ノード)との間の関係を、主語/述語/目的語の関係によるデータ構造の表現として構築することができる。一方、近年提案されているリンクドオープンデータは、仕様が厳格であり実用性の点で十分とは言えないが、実施の形態9の情報提供システムによれば、このリンクドオープンデータよりも軽量となる関係でデータ間(ノード間)を連結することができる。また、実施の形態9の情報提供システムによれば、述語となるエッジの種類(エッジタイプ)を任意のものとすることができ、その種類を大きく増加することで、様々な態様でノード間の関係を「主語/述語/目的語」の関係で表現することができる。このような「主語/述語/目的語」の関係によるデータ表現は、RDF(Resource Description Framework)におけるトリプル(triple)と呼ばれるデータ表現に対応するものであるが、RDFは非常に厳格な仕様を要求するものであり、また、動作速度も十分でなく、実用性の点でやはり不十分である。これに対し、実施の形態9の情報提供システムによれば、このトリプルよりも簡易かつ軽量となるシステムにより、データ間(ノード間)の関係を表現することができ、実用性を大きく改善することができる。
[実施の形態9の総括]
次に、実施の形態9の情報提供システムについて再度総括的に説明する。
[ノード間のリンク]
実施の形態9では、特定のメモリー(実施の形態1等で説明したブックマークと同様のものであるが、実施の形態9の情報提供システムに特化して、メモリーという用語を使用する)を登録することで、そのメモリーを介して、(そのメモリーに既にそれぞれリンクされている)ノード1とノード2との間に(実施の形態2等で説明したリンクと同様の)リンクが形成される。これにより、ノード1のメモリー1とノード2のメモリー2とが、新たなメモリー(メモリー3)を介して、メモリーの関係で連結される。また、これにより、ノード1及びノード2のウエイト(実施の形態2等で説明したリンク強度に相当)が、デフォルト値(初期値)である「1」から「2」に変更されて、両者間の関係が強くなる(即ち、リンク強度が増加する)。即ち、例えば、ノード1について説明すると、当初は、その人がノード1のメモリーを記録しているだけなので、ノード1のウエイトは「1」だが、ノード1のメモリー1が、メモリー3を介してノード2のメモリー2とリンクされるため、ノード1のウエイトが「2」に増加する。
[メモリーの種類]
メモリーは、種類ごとに、それぞれ異なるノードとなり、例えば、イベントメモリーの場合、イベント(品評会、展示会、コンサート、セミナー等)の主催者、プロモーター、オーガナイザー、参加者等のノードとなって、それぞれの主語/述語/目的語の関係を表すためのエッジにより相互にリンクされる。このとき、ノードとノードとの間は、エッジにより連結(リンク)されるが、エッジの情報を格納するエッジテーブルの各エッジに対して、属性として異なる種類のエッジタイプが関連付けられるため、エッジタイプが変わることによって、ノード間の関係が変わることになる。
[コラボ申請(参加申請)]
あるメモリー(メモリーA)を記録した人の数(記録者数)が、例えば、10人であり、(典型的には、メモリーAに関連する種類のメモリーである)別のメモリー(メモリーB)を記録した人の数(記録者数)が、例えば、100人である場合、メモリーAのノードAのユーザーAが、メモリーBのノードBのユーザーBに対してコラボを申請(参加申請)することで、メモリーAのノードAのユーザーAは、自己のメモリーAの記録者A(10人)に加えて、メモリーBの記録者B(100人)に対して、イベントの告知メッセージ(インターネット上で通信授受されるブログやメッセージに相当する情報であり、本願書類中では、単に、「レター」と称することがある。)を送信することができる。
この場合、例えば、メモリーAのノードAのユーザーAが、メモリーの種類として「ひと」のメモリーに属する「クリエイター」のメモリーを自己のメモリーAとして作成して公開し、自己の業務に関連するイベント(例えば、自己の作品の展示会)を開催する場合や、メモリーAのノードAのユーザーAが、メモリーの種類として「もの」のメモリーに属する「ネットショップ」のメモリーを自己のメモリーAとして作成して公開し、自己の業務に関連するイベント(例えば、自己の商品の展示即売会)を開催する場合において、そのイベントを自己のプロフィールページ(メモリーA作成時に生成した自己(自店)紹介用のウエブページ)において告知するため、そのイベントに関する記事(一般的なブログに相当)を作成した場合、その記事が自己のプロフィールページに掲載されると共に、その記事が上記の記録者のそれぞれに対して(インターネットを介して)送信して通知される。
このとき、例えば、メモリーAを、更に、「お気に入り」機能を利用して「お気に入り」に登録している記録者のみに通知するよう設定することもできる。また、このとき、この記事に、そのイベントのメモリーを添付して送信することもできる。即ち、そのイベント自体についても、(上記メモリーAとは異なる種類のメモリーであるイベント用の)メモリーを作成し、そのイベント用のメモリー(イベントメモリー)を、上記のレターと共に、例えば、レターの文面中に表示すると共に、そのイベントメモリーにリンクを貼り、そのリンクを選択実行することで、そのイベントメモリーを読み込んだと同様の処理(メモリーに関する処理と同様の処理)を実行するように構成することができる。また、ユーザーAは、上記イベントの場合と同様にして、そのメモリーAを記録(ブックマーク)している人(記録者)に対して、例えば、自己の新商品に関する紹介記事を、その商品用に作成したメモリー(商品メモリー)と共に送付することもできる。
[記事]
記録者のそれぞれに対して(例えば、上記の110人の記録者のそれぞれに対して)送信される記事(レター)は、送信ページに上記レターのウエブページへのリンクを貼るだけの構成であり、従来のように電子メールによってそれぞれの記録者に対してメッセージを送信する場合(この場合、合計で同一内容の110通のメッセージが送信されることになる)と比較して、サーバー及び通信環境の負荷を大きく低減することができる。即ち、本実施の形態の記事(レター)は、通知機能付ブログと同視することもできる。また、記事は、画像とメモリーとを表示したブログとすることもできることを特徴とする。
[ノードとノードとの間の関係]
あるメモリーをブックマークすると、そのメモリーのノード(node)が作成され、データベースのノードテーブルに、そのノードID等と関連付けて格納される。例えば、有るユーザーが、管理者システムのユーザー登録用のウエブページにログインして登録処理を実行すると、そのユーザー用のノードがオーナーノードとして)作成される。
[ユーザー削除]
実施の形態1(図15)等で説明したリンク削除と同様の機能を利用して、ユーザー登録されたユーザーのノードを削除する(例えば、削除フラグを設けて、そのフラグの値を、そのノードが有効(アクティブ)であることを示す「1」から、そのノードが無効であることを示す「0」に変更する)ことができる。
[ノードとエッジの関係]
あるユーザーのノードが他のノード(典型的には、他人のノード)のメモリーを記録していることと、そのユーザーのノードが自己のノードの(イベントメモリー等の)メモリーを所有している事の関係は、ノードとエッジの関係で表現することができる。また、これらのノードとノードとの間のウエイトを設定することで、ノード間の関連度合いの強さ(リンク強度)を表現することができる。即ち、あるメモリーを覚えていること(自己のメモリーを記録することもできるが、典型的には他者のメモリーを記録していること)と、あるメモリーを所有していること(自己のオーナーノードに従属するイベントメモリーや商品メモリー等を所有していること)とを、ノードとエッジの関係のみを利用して、同一構造で表現することができる。
[ノード内容(node_desc)]
ノードテーブルにおいて、ノード内容(node_desc)は、店舗の場所、店舗の属性(種類、販売商品等)を表現する。即ち、上述したように、データ記述言語及びデータ交換フォーマットであるJSON(JavaScript Object Notation)やXML(eXtensible Markup Language)等を利用して、ドキュメントで仕込ませることができる。(JavaScriptはOracle Corporationの登録商標。)
商品メモリー(商品BM)と、店舗メモリー(店舗BM)とは異なる種類のメモリーとなるため、店舗メモリーは、ルートノードIDとなり、商品メモリーのノードは、店舗メモリーのルートノード(最上位ノード又は親ノード)に従属する子ノード(下位ノード)となる。
[メモリーの種類(ノードカテゴリー(node_category))]
メモリーの種類としては、ひと、こと、もの、場所、伝言板、その他がある。
[広告用BMへの適用]
実施の形態9の情報提供システムは、実施の形態3のような広告用ビジネスモデルに適用することもできる。
[伝言板(案内板)]
実施の形態3等で説明した広告サービスに適用可能な情報提供システムの機能を提供するために、実施の形態9の伝言板メモリーを設けることができる。例えば、あるオーナーノードを有するユーザーが、自己の業務に関係するイベントを開催する場合、そのイベントの開催場所の近傍にある特定の場所に、例えば、そのイベントの内容を告知する伝言板を設置すると共に、その伝言板に、そのイベント用のメモリー(伝言板メモリー)を設置(印刷等)する。これにより、通行人が、その場所を通行し、その伝言板を見た場合において、そのイベントに興味を持ち、その伝言板メモリーを読取ることで、そのイベントに関する伝言板メモリーをその通行人のマイメモリーとして記録してもらうことができる。これにより、その通行人が、その後の任意の時点で、そのイベントのことを思い出して、その内容を確認したいと思ったときに、その伝言板メモリーを介して、イベントの情報を取得することができる。
これにより、このような伝言板を複数のユーザーが設置することで、通行人は、その場所の近くの複数のイベントについて、それぞれ、伝言板メモリーを記録することで、その複数のイベントの内容(開催日時や場所等)を全て閲覧することができる。また、これにより、そのユーザーは、自己のプロフィールページにおいて、そのイベントに関する告知文(メッセージ)に相当する(上記した)記事を作成しておき、その記事のレターを、上記のようにして、自己のオーナーノードの記録者に対して送信するようにすることもできる。
このとき、例えば、管理者システムにより、そのような伝言板メモリーについてレターを送信するために、例えばその伝言板メモリーを記録した人の許可を必要とするように構成することもでき、この場合、ユーザーは、上記レターの送信のためには、その人に対して許可を(管理者システムを介して)リクエストして、その人の許可を得た後に、レターを送信する必要がある。即ち、その人が許可しないと、その人の情報端末装置等には、そのイベントの記事が送信(及び、掲載)されないように構成することができる。
これにより、管理者システムは、ある特定の場所で、どれだけの人がアクセスしたか(即ち、何人の人が、その伝言板メモリーを記録したか)、及び、どれだけの人がお気に入りに登録したか(即ち、何人の人が、伝言板メモリーの記録後、更に、その伝言板メモリーをお気に入りに登録したか)の情報を取得することができ、その情報を、広告サービスに利用可能な情報(典型的には、マーケティング情報又は統計情報)として、広告企業等に販売することができる。そして、その情報を、広告企業等は、広告を打つための場所を選択するために(例えば、人口知能を利用した広告サービスのために)利用することができる。
この場合も、上記の(実施の形態1及び図15等で説明した)削除機能を利用して、不適切な伝言板メモリーやその記事(レター)のノード(あるいは、そのオーナーのオーナーノード)を削除するよう構成することもできる。
[DMOへの適用]
また、実施の形態9の情報提供システムは、観光地域づくりプラットフォーム(DMO)にも適用可能である。
[ノードとエッジとの関係]
RDF(Resource Description Framework)は、ウェブ上にある「リソース」を記述するための統一された枠組みであり、W3Cにより規格化され、特にメタデータについて記述することを目的としており、セマンティック・ウェブを実現するための技術的な構成要素の1つとなっている。そのRDFで規定されるメタデータのモデルとして、主語(Subject:「S」)、述語(Predicate:「P」)、目的語(Object:「O」)の3つの要素でリソースに関する関係情報を表現するトリプル(triple)と呼ばれるモデルがある。このトリプルでは、主語は、記述対象のリソースであり、述語は主語の特徴や主語と目的語との関係を示し、目的語は主語との関係のある物や述語の値である。
本実施の形態9の情報提供システムは、ノードとエッジの関係を利用して、上記RDFのトリプルの主語、述語、目的語の関係を規定することができ、ウェブ上でコンピュータ処理に適したデータを公開・共有するための技術の総称であるリンクド・オープン・データ(Linked Open Data:「LOD」)として、同様の機能(ビッグデータと呼ばれる大規模データの活用)を実現することができる。即ち、ノードとノードとの関係を、エッジにより、主語、述語、目的語の関係で記述すことができ、ビッグデータを従来のシステムよりも安価に作成することができる。そして、セマンティック・ウエブにおける人工知能(AI)を利用したビッグデータの利用と同様に、ノードとノードとの組み合わせにより、エッジを利用して、それらの関係(つながり)に意味を持たせることができる。即ち、ノードに属性を付与し、かつ、エッジ(リンク)に属性を付与することで、あるノードと別のノードとの間で、主語、述語、目的語の関係を記述することができる。
[ノードタイプ]
ノードタイプとしては、オーナーノード、ルートノード、サービスノード等がある。
[サービスノード(フラグ)]
サービスノード(service_node)は、店舗が見ていると(メモリーを記録すると)「1」となる。即ち、サービス開始時に、「1」に設定される。商品登録しても、それだけでは、サービスノードは「0」のままに保持される。
[オーナーノード(フラグ)]
オーナーノード(owner_node)は、ログインする前は「0」であり、初めてログインして情報提供システムに接続したときに(正確には、初めてメモリーを読取り、管理者システムへの接続が成功して、初期画面が表示されたときに)初期値として「1」に設定される。
[サービスキー]
サービスキー(service_key)は、情報管理システムのメニューにユーザーがログインするためのキーである。
[エッジタイプ]
エッジタイプとしては、記録(メモリー)、オーナー、クリエイター、プロモーター、オーガナイザー、参加者等がある。
[ノードテーブル]
ノードテーブルは、自己参照型であり、ノードテーブルに、全ての関係が集約されている。
[アドオン(add_on)テーブル]
管理者DB4230には、アドオンテーブルを設けることができる。このテーブルは、あるノードに対して、商品カート機能を提供するためのアドオンID(addon_id)を関連付けるテーブルである。商品カート機能を購入することで、ノードテーブルとアドオンテーブルとの間でリレーションが形成される。
[プロフィールページ]
ユーザー登録すると、自己のプロフィールページ(ウエブページ)を作成することができる。
[実施の形態9の情報提供システムの作用効果]
上記のとおり、実施の形態9に係る情報提供システムは、現実世界(リアル世界)のブックマークのために、上記実施の形態1等で説明したフィジカルブックマークに相当する各種のメモリーを利用するものである。これにより、従来は、小売店舗の商品の販売促進に関する問題点として、自店舗や自店舗の商品を消費者に詳細に知ってもらうまでの、消費者との関係づくりが難しい、可能であれば、効果の高い方向で情報発信したい、ダイレクトメール(DM)やメディア広告はコストと手間がかかる、せっかくDMを送っても、反応が薄い、等々の問題点を確実に解消することができる。また、実施の形態9に係る情報提供システムは、従来の問題点を解決して、通りすがりの消費者(見込み客、及び、潜在顧客や既存顧客を含む顧客)に対して継続してアプローチすることができ、購入の機会を増加することが可能となる、コストのかかるDMが不要となり、簡単にメッセージやイベント情報を発信できるようになる、等々の特有の効果を発揮する。
100,1100,2100,4100:管理者システム
200,2200:主利用者システム
300,2300:従利用者システム
400,2400:物理媒体提供場
500:情報閲覧者端末
4200,4200A,4200B:利用者端末装置

Claims (13)

  1. 異なる属性を有する複数種類のオブジェクトに割り当てられる1種類のIDであって、前記オブジェクトを識別するための一意の識別子であるローカルIDを、前記オブジェクトごとに割り当てて発行する機能をコンピュータに実現させるローカルID発行手段と、
    前記オブジェクトごとに発行したローカルIDを、当該オブジェクトに固有の属性情報のURIに関連付けてデータベースに格納すると共に、前記URIとして、前記データベースに、外部のシステムに係るURIである外部URIを少なくとも格納する第1の格納機能をコンピュータに実現させる第1の格納手段と、
    情報閲覧者が、情報閲覧用のコンピュータ装置である情報閲覧者端末のID読取手段により、前記オブジェクトのローカルIDを読み取ったときに、そのローカルIDを、その情報閲覧者に関連付けて、前記データベースに格納する第2の格納機能をコンピュータに実現させる第2の格納手段と、
    前記データベースに格納された前記ローカルID及び前記URIに基づき、前記ローカルIDごとに前記URIへのリンクを付与すると共に、情報閲覧者が前記ID読取手段により読み取ったローカルIDに関連付けたURIに係るタイトルを、その情報閲覧者の情報閲覧者端末に表示する第1の表示機能をコンピュータに実現させる第1の表示手段と、
    前記情報閲覧者が、前記情報閲覧者端末に表示されたオブジェクトのURIのリンクを選択実行することで、その情報閲覧者端末に、そのオブジェクトに固有の属性情報を表示する第2の表示機能をコンピュータに実現させる第2の表示手段とを備えることを特徴とする情報提供システム。
  2. 異なる属性を有する複数種類のオブジェクトに割り当てられる1種類のIDであって、前記オブジェクトを識別するための一意の識別子であるローカルIDを、前記オブジェクトごとに割り当てて発行する機能をコンピュータに実現させるローカルID発行手段と、
    前記オブジェクトごとに発行したローカルIDを、当該オブジェクトに固有の属性情報のURIに関連付けてデータベースに格納する第1の格納機能をコンピュータに実現させる第1の格納手段と、
    情報閲覧者が、情報閲覧用のコンピュータ装置である情報閲覧者端末により、初回に前記データベースにアクセスしたときに、その情報閲覧者に固有のゲストキーを付与すると共に、当該ゲストキーをその情報閲覧者に関連付けて前記データベースに格納するゲストキー格納機能をコンピュータに実現させるゲストキー格納手段と、
    前記ゲストキーが関連付けられた情報閲覧者が、前記情報閲覧者端末のID読取手段により、前記オブジェクトのローカルIDを読み取ったときに、そのローカルIDを、その情報閲覧者のゲストキーを参照して、その情報閲覧者に関連付けて、前記データベースに格納する第2の格納機能をコンピュータに実現させる第2の格納手段と、
    前記データベースに格納された前記ローカルID及び前記URIに基づき、前記ローカルIDごとに前記URIへのリンクを付与すると共に、情報閲覧者が前記ID読取手段により読み取ったローカルIDに関連付けたURIに係るタイトルを、その情報閲覧者の情報閲覧者端末に表示する第1の表示機能をコンピュータに実現させる第1の表示手段と、
    前記情報閲覧者が、前記情報閲覧者端末に表示されたオブジェクトのURIのリンクを選択実行することで、その情報閲覧者端末に、そのオブジェクトに固有の属性情報を表示する第2の表示機能をコンピュータに実現させる第2の表示手段とを備えることを特徴とする情報提供システム。
  3. 異なる属性を有する複数種類のオブジェクトに割り当てられる1種類のIDであって、前記オブジェクトを識別するための一意の識別子であるローカルIDを、前記オブジェクトごとに割り当てて発行する機能をコンピュータに実現させるローカルID発行手段と、
    前記オブジェクトごとに発行したローカルIDを、当該オブジェクトに固有の属性情報のURIに関連付けてデータベースに格納する第1の格納機能をコンピュータに実現させる第1の格納手段と、
    情報閲覧者が、情報閲覧用のコンピュータ装置である情報閲覧者端末のID読取手段により、前記オブジェクトのローカルIDを読み取って前記データベースに初回にアクセスしてログインしたときに、その情報閲覧者に固有の第1のテーブルを作成すると共に、そのローカルIDをその第1のテーブルに格納し、その情報閲覧者が、2回目以降に前記データベースにアクセスしてログインしたときに、その情報閲覧者に固有の前記第1のテーブルに格納した前記ローカルIDを、その情報閲覧者に固有のオーナーIDとしてその第1のテーブルに格納し、その情報閲覧者をオーナーとして一意に識別する識別機能をコンピュータに実現させる識別手段と、
    前記第1のテーブルが作成された情報閲覧者が、前記情報閲覧者端末のID読取手段により、前記オブジェクトのローカルIDを読み取ったときに、そのローカルIDを、その情報閲覧者に関連付けて、前記データベースに格納する第2の格納機能をコンピュータに実現させる第2の格納手段と、
    前記データベースに格納された前記ローカルID及び前記URIに基づき、前記ローカルIDごとに前記URIへのリンクを付与すると共に、情報閲覧者が前記ID読取手段により読み取ったローカルIDに関連付けたURIに係るタイトルを、その情報閲覧者の情報閲覧者端末に表示する第1の表示機能をコンピュータに実現させる第1の表示手段と、
    前記情報閲覧者が、前記情報閲覧者端末に表示されたオブジェクトのURIのリンクを選択実行することで、その情報閲覧者端末に、そのオブジェクトに固有の属性情報を表示する第2の表示機能をコンピュータに実現させる第2の表示手段とを備えることを特徴とする情報提供システム。
  4. 更に、前記第1の格納手段は、前記異なる属性の複数種類のオブジェクトの種類を特定するためのIDである第2のIDを、前記異なる属性の複数種類のオブジェクトごとに、前記ローカルIDに関連付けて前記データベースに格納し、
    前記第2の格納手段は、情報閲覧者が、前記ID読取手段により前記オブジェクトのローカルIDを読み取ったときに、そのローカルIDをその情報閲覧者に関連付けて前記データベースに格納すると共に、前記第2のIDをそのローカルIDに関連付けて前記データベースに格納し、
    前記第1の表示手段は、前記情報閲覧者が前記ID読取手段により前記ローカルIDを読み取った後、その情報閲覧者の要求に応じて、前記ローカルIDに関連付けたURIに係るタイトルを、その情報閲覧者の情報閲覧者端末に表示すると共に、前記ローカルIDに関連付けた前記第2のIDを参照して、前記URIに係るタイトルを前記ローカルIDに係るオブジェクトの種類ごとに分類してその情報閲覧者の情報閲覧者端末に表示することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の情報提供システム。
  5. 前記ローカルID発行手段は、前記異なる属性を有する複数種類のオブジェクトとして、少なくとも、ひとに関する属性を有する第1のオブジェクト、ものに関する属性を有する第2のオブジェクト、ことに関する属性を有する第3のオブジェクト、及び、場所に関する属性を有する第4のオブジェクトからなるオブジェクトに対して、前記1種類のローカルIDを割り当てて発行することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の情報提供システム。
  6. 前記第2の格納手段は、前記情報閲覧者が、前記ID読取手段により前記オブジェクトのローカルIDを読み取った後、当該オブジェクトをお気に入りとしてブックマーク登録するか否か選択させ、前記情報閲覧者が当該オブジェクトをお気に入りとしてブックマーク登録することを選択した場合にのみ、前記データベースに当該オブジェクトをブックマーク登録するブックマーク登録機能と、前記情報閲覧者が、前記ID読取手段により読み取った前記オブジェクトのローカルIDを、全て、前記データベースに閲覧履歴として格納する閲覧履歴格納機能との、いずれかの機能を、コンピュータに実現させ、
    前記第1の表示手段は、前記データベースにブックマーク登録したオブジェクトのURIに係るタイトルを、前記情報閲覧者の情報閲覧者端末にリスト表示する第1のリスト表示機能と、前記データベースに格納した閲覧履歴のオブジェクトのURIに係るタイトルを、前記情報閲覧者の情報閲覧者端末にリスト表示する第2のリスト表示機能との、いずれかの機能を、コンピュータに実現させることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の情報提供システム。
  7. 更に、前記情報閲覧者が、一のオブジェクトのローカルIDを読み取って、その一のオブジェクトのローカルIDを前記第2の格納手段により前記データベースに格納した後、前記一のオブジェクトのローカルIDと異なるローカルIDが割り当てられた他のオブジェクトの当該ローカルIDを読取ったときに、前記一のオブジェクトのローカルIDと前記他のオブジェクトのローカルIDとの間の関係を表すリンク情報を、前記データベースに格納する第3の格納機能をコンピュータに実現させる第3の格納手段とを備えることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の情報提供システム。
  8. 前記外部URIは、情報提供システムの外部のウエブサーバーに格納される既存の外部のウエブページを一意に特定する外部のURLであることを特徴とする請求項1に記載の情報提供システム。
  9. 異なる属性を有する複数種類のオブジェクトに割り当てられる1種類のIDであって、前記オブジェクトを識別するための一意の識別子であるローカルIDを、前記オブジェクトごとに割り当てて発行する処理をコンピュータに実行させるローカルID発行手順と、
    前記オブジェクトごとに発行したローカルIDを、当該オブジェクトに固有の属性情報のURIに関連付けてデータベースに格納すると共に、前記URIとして、前記データベースに、外部のシステムに係るURIである外部URIを少なくとも格納する第1の格納処理をコンピュータに実行させる第1の格納手順と、
    情報閲覧者が、情報閲覧用のコンピュータ装置である情報閲覧者端末のID読取手段により、前記オブジェクトのローカルIDを読み取ったときに、そのローカルIDを、その情報閲覧者に関連付けて、前記データベースに格納する第2の格納処理をコンピュータに実行させる第2の格納手順と、
    前記データベースに格納されたローカルID及び前記URIに基づき、前記ローカルIDごとに前記URIへのリンクを付与すると共に、情報閲覧者が前記ID読取手段により読み取ったローカルIDに関連付けたURIに係るタイトルを前記情報閲覧者の情報閲覧者端末に表示する第1の表示処理をコンピュータに実行させる第1の表示手順と、
    前記情報閲覧者が、前記情報閲覧者端末に表示されたオブジェクトのURIのリンクを選択実行することで、その情報閲覧者端末に、そのオブジェクトに固有の属性情報を表示する第2の表示処理をコンピュータに実行させる第2の表示手順とを備えることを特徴とする情報提供方法。
  10. 異なる属性を有する複数種類のオブジェクトに割り当てられる1種類のIDであって、前記オブジェクトを識別するための一意の識別子であるローカルIDを、前記オブジェクトごとに割り当てて発行する処理をコンピュータに実行させるローカルID発行手順と、
    前記オブジェクトごとに発行したローカルIDを、当該オブジェクトに固有の属性情報のURIに関連付けてデータベースに格納する第1の格納処理をコンピュータに実行させる第1の格納手順と、
    情報閲覧者が、情報閲覧用のコンピュータ装置である情報閲覧者端末により、初回に前記データベースにアクセスしたときに、その情報閲覧者に固有のゲストキーを付与すると共に、当該ゲストキーをその情報閲覧者に関連付けて前記データベースに格納するゲストキー格納処理をコンピュータに実行させるゲストキー格納手順と、
    前記ゲストキーが関連付けられた情報閲覧者が、前記情報閲覧者端末のID読取手段により、前記オブジェクトのローカルIDを読み取ったときに、そのローカルIDを、その情報閲覧者のゲストキーを参照して、その情報閲覧者に関連付けて、前記データベースに格納する第2の格納処理をコンピュータに実行させる第2の格納手順と、
    前記データベースに格納された前記ローカルID及び前記URIに基づき、前記ローカルIDごとに前記URIへのリンクを付与すると共に、情報閲覧者が前記ID読取手段により読み取ったローカルIDに関連付けたURIに係るタイトルを、その情報閲覧者の情報閲覧者端末に表示する第1の表示処理をコンピュータに実行させる第1の表示手順と、
    前記情報閲覧者が、前記情報閲覧者端末に表示されたオブジェクトのURIのリンクを選択実行することで、その情報閲覧者端末に、そのオブジェクトに固有の属性情報を表示する第2の表示処理をコンピュータに実行させる第2の表示手順とを備えることを特徴とする情報提供方法。
  11. 異なる属性を有する複数種類のオブジェクトに割り当てられる1種類のIDであって、前記オブジェクトを識別するための一意の識別子であるローカルIDを、前記オブジェクトごとに割り当てて発行する処理をコンピュータに実行させるローカルID発行手順と、
    前記オブジェクトごとに発行したローカルIDを、当該オブジェクトに固有の属性情報のURIに関連付けてデータベースに格納する第1の格納処理をコンピュータに実行させる第1の格納手順と、
    情報閲覧者が、情報閲覧用のコンピュータ装置である情報閲覧者端末のID読取手段により、前記オブジェクトのローカルIDを読み取って前記データベースに初回にアクセスしてログインしたときに、その情報閲覧者に固有の第1のテーブルを作成すると共に、そのローカルIDをその第1のテーブルに格納し、その情報閲覧者が、2回目以降に前記データベースにアクセスしてログインしたときに、その情報閲覧者に固有の前記第1のテーブルに格納した前記ローカルIDを、その情報閲覧者に固有のオーナーIDとしてその第1のテーブルに格納し、その情報閲覧者をオーナーとして一意に識別する識別処理をコンピュータに実行させる識別手順と、
    前記第1のテーブルが作成された情報閲覧者が、前記情報閲覧者端末のID読取手段により、前記オブジェクトのローカルIDを読み取ったときに、そのローカルIDを、その情報閲覧者に関連付けて、前記データベースに格納する第2の格納処理をコンピュータに実行させる第2の格納手順と、
    前記データベースに格納された前記ローカルID及び前記URIに基づき、前記ローカルIDごとに前記URIへのリンクを付与すると共に、情報閲覧者が前記ID読取手段により読み取ったローカルIDに関連付けたURIに係るタイトルを、その情報閲覧者の情報閲覧者端末に表示する第1の表示処理をコンピュータに実行させる第1の表示手順と、
    前記情報閲覧者が、前記情報閲覧者端末に表示されたオブジェクトのURIのリンクを選択実行することで、その情報閲覧者端末に、そのオブジェクトに固有の属性情報を表示する第2の表示処理をコンピュータに実行させる第2の表示手順とを備えることを特徴とする情報提供方法。
  12. 更に、前記第1の格納手順は、前記異なる属性の複数種類のオブジェクトの種類を特定するためのIDである第2のIDを、前記異なる属性の複数種類のオブジェクトごとに、前記ローカルIDに関連付けて前記データベースに格納し、
    前記第2の格納手順は、情報閲覧者が、前記ID読取手段により前記オブジェクトのローカルIDを読み取ったときに、そのローカルIDをその情報閲覧者に関連付けて前記データベースに格納すると共に、前記第2のIDをそのローカルIDに関連付けて前記データベースに格納し、
    前記第1の表示手順は、前記情報閲覧者が前記ID読取手段により前記ローカルIDを読み取った後、その情報閲覧者の要求に応じて、前記ローカルIDに関連付けたURIに係るタイトルを、その情報閲覧者の情報閲覧者端末に表示すると共に、前記ローカルIDに関連付けた前記第2のIDを参照して、前記URIに係るタイトルを前記ローカルIDに係るオブジェクトの種類ごとに分類してその情報閲覧者の情報閲覧者端末に表示することを特徴とする請求項9から11のいずれか1項に記載の情報提供システム。
  13. 前記第2の格納手順は、前記情報閲覧者が、前記ID読取手段により前記オブジェクトのローカルIDを読み取った後、当該オブジェクトをお気に入りとしてブックマーク登録するか否か選択させ、前記情報閲覧者が当該オブジェクトをお気に入りとしてブックマーク登録することを選択した場合にのみ、前記データベースに当該オブジェクトをブックマーク登録するブックマーク登録処理と、前記情報閲覧者が、前記ID読取手段により読み取った前記オブジェクトのローカルIDを、全て、前記データベースに閲覧履歴として格納する閲覧履歴格納処理との、いずれかの処理を、コンピュータに実行させ、
    前記第1の表示手順は、前記データベースにブックマーク登録したオブジェクトのURIに係るタイトルを、前記情報閲覧者の情報閲覧者端末にリスト表示する第1のリスト表示処理と、前記データベースに格納した閲覧履歴のオブジェクトのURIに係るタイトルを、前記情報閲覧者の情報閲覧者端末にリスト表示する第2のリスト表示処理との、いずれかの処理を、コンピュータに実行させることを特徴とする請求項9から12のいずれか1項に記載の情報提供方法。
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