JP6732462B2 - 記録装置及び記録装置の制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、記録装置及び記録装置の制御方法に関する。
特許文献1には、インクを吐出する記録ヘッドと、記録ヘッドによる記録開始位置よりも用紙の搬送方向における上流側に用紙の先端を検知する検知センサを備えた構成が開示されている。また、特許文献1には、当該構成において検知センサが用紙の先端を検知した時からの送り量に基づいて用紙を記録開始位置まで搬送することが開示されている。
特開2004−237693号公報
しかしながら、記録装置に用いられる用紙(シート)は、シートの種類や環境等の影響により変形し、先端が反ってしまう(カールする)場合がある。特許文献1に記載の構成では、シートの先端がカールしている場合、シートを画像の記録を開始する記録開始位置まで搬送したときに、シートの先端が記録ヘッドと摺擦する、画像の記録位置がズレる等の要因により、画像品位が低下してしまうおそれがある。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、シートの先端がカールしている場合であっても画像品位の低下を抑制することができる記録装置を提供することを目的とする。
本発明に係る記録装置は、シートに画像を記録する記録動作を行う記録部と、シートの搬送方向において前記記録部の上流側に配置され、シートを搬送する第1の搬送ローラと、前記搬送方向において前記記録部の下流側に配置され、シートを搬送する第2の搬送ローラと、前記第2の搬送ローラに押圧され前記第2の搬送ローラと共にシートを挟持する第1の位置と、前記第2の搬送ローラから離間した第2の位置とに移動可能な従動ローラと、前記記録動作を行う前に、前記従動ローラが前記第2の位置にある状態でシートを前記第2の搬送ローラまで搬送させる搬送動作と当該搬送動作の後に前記従動ローラを前記第1の位置に移動させて当該シートを前記第2の搬送ローラと前記従動ローラとによって挟持させる挟持動作とを実行する制御手段と、を備える記録装置であって、前記制御手段は、前記挟持動作の後に当該シートを前記記録部が前記記録動作を開始する記録開始位置まで搬送させることを特徴とする。
本発明によれば、シートの先端がカールしている場合であっても画像品位の低下を抑制することができる記録装置を提供することができる。
第1実施形態に係る記録装置の構成を示す斜視図である。 第1実施形態に係る記録装置の内部構造を示す断面図である。 第1実施形態に係る記録装置のプラテンと従動ローラの位置関係を示す模式断面図である。 第1実施形態に係る記録装置の制御系の構成を示すブロック図である。 第1実施形態に係る記録装置の搬送動作と挟持動作の様子を説明する模式図である。 第1実施形態に係る記録装置の記録開始までの動作を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る記録装置のプラテンと従動ローラと第2検知センサの位置関係を示す模式断面図である。 第2実施形態に係る記録装置の搬送動作と挟持動作の様子を説明する模式図である。 第2実施形態に係る記録装置の記録開始までの動作を示すフローチャートである。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態に係る記録装置について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、プリント機能を有する記録装置(シングルファンクションプリンタ)のみならず、プリント機能に加えて、コピー機能、ファクシミリ機能などを有する複合機(マルチファンクションプリンタ)にも適用することができる。また、プリント処理の方式は、インクジェット方式、熱転写方式、熱昇華型方式、ドットインパクト方式等のいずれであるかを問わない。
図1は、本実施形態に係る記録装置の構成を示す斜視図である。図2は、本実施形態に係る記録装置の内部構造を示す断面図である。1は、装置フレームである。装置フレーム1には、シート供給部2が保持されている。シート供給部2には、圧板の上に所定サイズにカットされた複数枚の用紙(記録媒体、シートとも称する)が積載される。シート供給部2には、シートの両端部を位置決めするためのスライダ3が設けられている。本実施形態に係る記録装置は、複数の種類、複数のサイズのシートを選択的に使用することができる。シート供給部2に積載されたシートは、給送ローラ6によって1枚ずつ分離して給送される。シートは、給送ローラ6によって搬送ローラ8(第1の搬送ローラ)まで搬送される。搬送ローラ8のシートの搬送方向における上流側(以下、単に上流側と称する)には、シートの先端(または後端)を検知可能な第1検知センサ7が設けられている。この第1検知センサ7によって、給送されたシートの先端が検知される。本記録装置では、シートの先端を検知した位置からシートを所定の搬送量搬送し、シートの先端を停止または逆転している搬送ローラ8に突き当てることで当該シートの斜行を矯正する斜行矯正動作を行う。ここで所定の搬送量とは、シートの先端を検知した位置から搬送ローラ8までの距離に、当該シートに所望のループを形成するために必要な搬送量を加えたものである。
搬送ローラ8のシートの搬送方向における下流側(以下、単に下流側と称する)には、記録ヘッド10、キャリッジ11、プラテン12を有する記録部が設けられている。記録ヘッド10は、インクジェット方式でインクを吐出するノズルが配列されたノズル列が各インク色(シアンC、マゼンタM、イエローY、ブラックKなど)毎に形成されたノズル面を有している。また、記録ヘッド10には、各インク色に対応したインクを収容する交換可能なインクタンクが搭載されている。記録ヘッド10は、インクタンクから供給されたインクを各インク色に対応したノズルから吐出することができる。インクジェット方式は、ヒータを用いる方式、ピエゾ素子を用いる方式、静電素子を用いる方式、MEMS素子を用いる方式等のいずれであるかを問わない。キャリッジ11は、記録ヘッド10を搭載し、シートの搬送方向(第1方向)と交差する方向(第2方向)に往復移動可能に構成されている。キャリッジ11は、キャリッジモータ15の回転駆動力がプーリとタイミングベルト16からなる伝達機構により直線運動に変換されて伝達されることによって駆動される。キャリッジ11は、ガイド部材18にガイドされながら第2方向に往復移動する。プラテン12は、第1方向に搬送されるシートを下方から支持する支持面を有する。プラテン12は、記録ヘッド10のノズル面と対向する位置に設けられており、記録ヘッド10のノズル面との間に所定の間隔(ギャップ)を有している。
搬送ローラ8は、搬送モータ14の回転駆動力がタイミングベルトにより伝達されることによって回転する。搬送ローラ8と対向する位置には、ピンチローラ9が設けられている。ピンチローラ9は、搬送ローラ8に付勢され押圧されている。ピンチローラ9は、搬送ローラ8に従動して回転する。ピンチローラ9は、回転シャフトの方向に沿って複数の小ローラに分割されている。シートは、搬送ローラ8とピンチローラ9とからなる搬送ローラ対によって挟持され、プラテン12の支持面に下方より支持されながら下流側へ搬送される。
キャリッジ11の下流側には、排出ローラ20(第2の搬送ローラ)が設けられている。排出ローラ20と対向する位置には、従動ローラ21が設けられている。また、従動ローラ21を支持し従動ローラ21を上下方向に移動させることができる支持部材25が設けられている。支持部材25は、駆動モータ(不図示)によって昇降可能(上下方向に移動可能)に構成されている。従動ローラ21を支持する支持部材25が上下方向に移動することによって、従動ローラ21は、排出ローラ20に押圧(当接)する第1の位置と排出ローラ20から離間した第2の位置とに移動する。なお、本実施形態では支持部材25が上下方向に移動して従動ローラ21を排出ローラ20と当接、離間させる構成とした。しかし、本発明はこれに限られず、排出ローラ20と従動ローラ21とを当接、離間させることができるその他の構成を採用しても良い。本実施形態では、排出ローラ20と従動ローラ21とからなる排出ローラ対の下流側に、第2の排出ローラ22(第3の搬送ローラ)と第2の従動ローラ23とからなる第2の排出ローラ対が設けられている。第2の従動ローラ23は、支持部材25に支持されている。従動ローラ21と第2の従動ローラ23は、それぞれ回転シャフトの軸方向に沿って複数の小ローラに分割されている。
排出ローラ20と第2の排出ローラ22は、搬送ローラ8と共通の駆動源(搬送モータ14)からの駆動力が伝達され、同期して回転する。シートは、搬送ローラ対、排出ローラ対、および第2の排出ローラ対によって挟持されながら搬送される。記録ヘッド10と対向する位置まで搬送されたシートは、キャリッジ11と共に第2方向に移動する記録ヘッド10よりインクが吐出され、1バンド分の画像が形成される。1バンド分の画像が形成されたシートは、次の1バンド分の画像を形成するために所定の搬送量ずつ間欠的に搬送される。この画像形成動作と間欠搬送動作とを交互に繰り返すことによって、シート全体に画像が形成される。画像が形成されたシートは、排出ローラ対および第2の排出ローラ対によって排出トレイ24へ排出され積載される。
図3は、本実施形態に係る記録装置のプラテンと従動ローラの位置関係を示す模式断面図である。図3において、支持部材25は上方に位置し、従動ローラ21は排出ローラ20から離間した位置(第2の位置)にある。Hhは、プラテン12の支持面から記録ヘッド10のノズル面までの距離を示している。Hfは、プラテン12の支持面から第2の位置における従動ローラ21までの距離を示している。このとき、HfとHhの間には、Hf>Hhの関係が成り立っている。これにより、シートの先端の反りが大きい場合でも、後述する挟持動作によって従動ローラ21によりシートを確実に上から抑えて挟持することが可能となっている。
図4は、本実施形態に係る記録装置の制御系の構成を示すブロック図である。制御部100(コントローラ)は、CPU101、ROM102、EEPROM103、およびRAM104を有する。インターフェース105は、制御部100と外部のPC等のホスト装置1000とを接続して、所定のプロトコルに基づいて双方向の通信を可能にする。インターフェース105は、例えばUSBインターフェース等である。制御部100には、第1検知センサ7、エンコーダ106等の検知結果が入力される。エンコーダ106は、搬送ローラ8の回転量を検知するロータリエンコーダや、キャリッジ11の位置を検知するリニアエンコーダ等である。制御部100には、モータドライバ109とヘッド駆動回路110が接続されている。モータドライバ109は、制御部100の指令に基づいて、搬送モータ14、キャリッジモータ15等を駆動する。ヘッド駆動回路110は、制御部100の指令に基づいて、記録ヘッド10に設けられた複数のノズルを個別に駆動してインクを吐出させる。また、制御部100は、支持部材25の昇降動作(上下方向への移動)を制御する。
次に、本実施形態における頭出し動作(シートを記録開始位置まで搬送する動作)について説明する。通常、頭出し動作は、搬送ローラ8の上流側の第1検知センサ7がシートの先端を検知し、その先端が検知された位置からシートを下流側に所定量搬送して記録開始位置まで搬送する動作である。しかし、シートの先端がカールしている場合、記録開始位置まで搬送されたシートの先端が記録ヘッドと摺擦する、画像の記録位置がズレる等の要因により、その後の記録動作によって記録される画像の画像品位が低下してしまうおそれがある。そこで、本実施形態における頭出し動作では、第1検知センサ7がシートの先端を検知してから所定量搬送し、シートの先端が排出ローラ対の位置まで搬送されたときに排出ローラ対によってシートの先端を挟持する。そして、シートの先端を挟持した状態でシートを上流側の記録開始位置まで搬送する動作を行うこととしている。
図5は、本実施形態に係る記録装置の搬送動作と挟持動作の様子を説明する模式図である。図5は、シートSが搬送ローラ対、排出ローラ対を順に通過し、排出ローラ対によって挟持され、搬送ローラ対と排出ローラ対とによって記録開始位置まで搬送され、記録ヘッド10による記録動作が行われるまでの様子を示している。図6は、本実施形態に係る記録装置の記録開始までの動作を示すフローチャートである。以下、図5および図6を用いて、本実施形態における頭出し動作を説明する。
図6において、ステップS101では、シート供給部2に積載されたシートから1枚のシートSを分離して搬送ローラ8に向けて給送する。ステップS102では、第1検知センサ7によって給送されたシートSの先端を検知する。ステップS103では、搬送ローラ対にシートSの先端を突き当てる斜行矯正動作を行う。ステップS104では、第1検知センサ7がONになったか(シートSの先端を検知したか)否かを判断する。第1検知センサ7がONになった場合は、ステップS105で、支持部材25を上方に移動させる。これにより、図5(a)に示すように、従動ローラ21が上方(第2の位置)に移動し、排出ローラ20と従動ローラ21の間にシートSの先端が入り込みやすい状態となる。次に、ステップS106では、搬送ローラ対によってシートSをさらに下流側の排出ローラ20に向けて搬送する搬送動作を実行する。このとき、上述したように、従動ローラ21は上方(第2の位置)に位置しているため、シートSの先端がカールしている場合でも、シートSを排出ローラ20と従動ローラ21の間に容易に搬送することができる。ステップS107では、シートSが所定量搬送されるまで搬送動作を続ける。ここで、所定量とは、シートSの先端を排出ローラ対(排出ローラ20と従動ローラ21)によって挟持可能な位置まで搬送するために必要な搬送量である。ステップS108では、支持部材25を下方に移動させて従動ローラ21を下方(第1の位置)に移動させる。これにより、図5(c)に示すように、シートSの先端が排出ローラ対によって挟持された状態になる。ステップS109では、図5(d)に示すように、搬送ローラ対および排出ローラ対の双方でそれぞれ挟持されているシートSを、シートの搬送方向の反対方向(上流側)に搬送する(バックフィード)。そして、シートSを記録ヘッド10が記録を開始する記録開始位置まで搬送する。シートSを記録開始位置まで搬送する際の搬送量は、第1検知センサ7によるシートSの先端の検知結果に基づいて決定される。ステップS110では、図5(e)に示すように、記録開始位置まで搬送されたシートSに対して記録ヘッド10による記録動作を開始する。このように、シートSを排出ローラ対によって挟持した状態で搬送することで、シートSの先端の反りを抑え、記録開始位置において画像を記録したときの画像品位の低下を抑制することができる。
なお、本実施形態では、シートSを安定して搬送するために、シートSは記録開始位置に搬送されるまで搬送ローラ対および排出ローラ対の双方で挟持されている。しかし、本発明はこれに限定されず、シートSが記録開始位置に搬送されるまでの途中でシートSの先端が排出ローラ対を抜けていても良い。
以上、本実施形態によれば、排出ローラ対の下流側までシートを搬送し、搬送ローラ対および排出ローラ対の双方でシートを挟持してから、シートを記録開始位置まで搬送する動作を行う。これにより、シートの種類、環境等による影響でシートの先端がカールしている場合であっても、シートSの先端の反りを抑え、画像品位の低下を抑制することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、第1実施形態と同様の構成についてはその説明を省略する。
第1実施形態における頭出し動作では、搬送ローラ8の上流側の第1検知センサ7がシートの先端を検知し、その検知結果に基づいて決定される搬送量でシートを排出ローラ対で挟持される位置および記録開始位置まで搬送していた。しかし、シートの先端がカールしている場合は、搬送ローラ8の上流側の第1検知センサ7を用いてシートの先端を検知したときに正確にシートの先端を検知できず、シートを正確に記録開始位置まで搬送できないおそれがあった。そのため、画像の記録位置がズレてしまい、画像品位が低下してしまうおそれがあった。そこで、本実施形態では、排出ローラ対の下流側にシートの先端を検知する第2検知センサ26を設け、排出ローラ対でシートを挟持した状態で第2検知センサ26によってシートの先端を検知することで、正確にシートの先端を検知可能な構成とする。
まずは、本実施形態における第2検知センサ26について説明する。第2検知センサ26は、排出ローラ20の下流側に配置されている。第2検知センサ26は、搬送ローラ対および排出ローラ対によって搬送されるシートの先端を検知する。第2検知センサ26は、揺動可能に軸支され、不図示の付勢手段によって搬送方向の上流側に付勢されている。第2検知センサ26は、シートが搬送されていないときは、付勢手段によって付勢されて直立した姿勢を保っている。このとき第2検知センサ26はOFFの状態である。第2検知センサ26は、下流側に搬送されるシートと当接することによって搬送方向の下流側に傾倒し、ONの状態に切り替わる。また、第2検知センサ26は、シートが第2検知センサ26から離間すると、付勢手段によって付勢されて直立した姿勢に戻り、再びOFFの状態に切り替わる。第2検知センサ26は、このOFFの状態とONの状態とが切り替わるタイミングを検知することによってシートの先端を検知することができる。
図7は、本実施形態に係る記録装置のプラテンと従動ローラと第2検知センサの位置関係を示す模式断面図である。図7において、支持部材25は上方に位置し、従動ローラ21は排出ローラ20から離間した位置(第2の位置)にある。Hhは、プラテン12の支持面から記録ヘッド10のノズル面までの距離を示している。Hsは、プラテン12の支持面から第2検知センサ26によってシートの先端を検知可能な上限の位置までの距離を示している。Hfは、プラテン12の支持面から第2の位置における従動ローラ21までの距離を示している。このとき、HfとHsの間には、Hf<Hsの関係が成り立っている。これにより、シートの先端が反っている場合でも、シートの先端を第2検知センサ26によって確実に検知することができる。また、HfとHhの間には、Hf>Hhの関係が成り立っている。これにより、シートの先端の反りが大きい場合でも、従動ローラ21によってシートを確実に上から抑えて挟持することができる。
次に、本実施形態における頭出し動作について説明する。図8は、本実施形態に係る記録装置の搬送動作と挟持動作の様子を説明する模式図である。図9は、シートSが搬送ローラ対、排出ローラ対を順に通過し、排出ローラ対によって挟持され、搬送ローラ対と排出ローラ対とによって記録開始位置まで搬送され、記録ヘッド10による記録動作が行われるまでの様子を示している。図9は、本実施形態に係る記録装置の記録開始までの動作を示すフローチャートである。以下、図8および図9を用いて、本実施形態における頭出し動作を説明する。
図9において、ステップS201では、シート供給部2に積載されたシートから1枚のシートSを分離して搬送ローラ8に向けて給送する。ステップS202では、第1検知センサ7によって給送されたシートSの先端を検知する。ステップS203では、搬送ローラ対にシートSの先端を突き当てる斜行矯正動作を行う。ステップS204では、第1検知センサ7がONになったか(シートSの先端を検知したか)否かを判断する。第1検知センサ7がONになった場合は、ステップS205で、支持部材25を上方に移動させる。これにより、図8(a)に示すように、従動ローラ21が上方(第2の位置)に移動し、排出ローラ20と従動ローラ21の間にシートSの先端が入り込みやすい状態となる。次に、ステップS206では、搬送ローラ対によってシートSをさらに下流側の排出ローラ20に向けて搬送する搬送動作を実行する。このとき、上述したように、従動ローラ21は上方(第2の位置)に位置しているため、シートSの先端がカールしている場合でも、シートSを排出ローラ20と従動ローラ21の間に容易に搬送することができる。ステップS207では、排出ローラ20の下流側の第2検知センサ26がONになるまで搬送動作を続ける。これにより、図8(b)に示すように、シートSが排出ローラ20を通過して、第2検知センサ26を傾倒させて第2検知センサ26をONにし、シートSの先端が検知される。第2検知センサ26によりシートSの先端が検知されると、ステップS208では、支持部材25を下方に移動させて従動ローラ21を下方(第1の位置)に移動させる。これにより、図8(c)に示すように、シートSの先端が排出ローラ20と従動ローラ21とによって挟持された状態になる。ステップS209では、図8(d)に示すように、搬送ローラ対および排出ローラ対の双方でそれぞれ挟持されているシートSを、シートの搬送方向の反対方向(上流側)に搬送する(バックフィード)。ステップS210では、シートSが第2検知センサ26から離間し第2検知センサ26がOFFになるまで、シートSをバックフィードする。このとき、第2検知センサ26がOFFに切り替わることでシートSの先端位置を検知する。ここでは、シートSを排出ローラ対によって挟持しているため、シートSの先端の浮きを抑えた安定した状態でシートの先端位置を正確に検知することができる。ステップS211では、ステップS210で検知されたシートSの先端位置に関する情報を記憶する。ステップS212では、ステップS211で記憶されたシートSの先端位置に関する情報に基づいて決定される搬送量で、シートSを記録ヘッド10が記録を開始する記録開始位置までバックフィードする。ステップS213では、図8(e)に示すように、記録開始位置まで搬送されたシートSに対して記録ヘッド10による記録動作を開始する。このように、シートSを排出ローラ対によって挟持して搬送することで、シートSの先端の反りを抑え、記録開始位置において画像を記録したときの画像品位の低下を抑制することができる。
本実施形態では、図8(b)に示すように、第2検知センサ26がONに切り替わったとき(第1の検知)に、そのタイミングで従動ローラ21を下方(第1の位置)に移動させてシートSを挟持する挟持動作を実行するようにしている。そして、図8(d)に示すように、第2検知センサ26がOFFに切り替わったとき(第2の検知)に、シートSの先端位置を正確に検知し、その検知結果に基づいてシートSを記録開始位置まで搬送するようにしている。ここで、第1の検知では、シートSの先端が排出ローラ20を通過したことが分かる程度のおおよその位置の検知ができれば良い。一方、第2の検知では、その検知結果に基づいてシートSを記録開始位置まで搬送しているため、より正確にシートSの先端位置を検知する必要がある。そのため、シートSの先端を排出ローラ対で挟持させた安定した状態で搬送しながら、第2検知センサ26によりシートSの先端を検知するようにしている。
以上、本実施形態によれば、排出ローラ対の下流側までシートを搬送し、搬送ローラ対および排出ローラ対の双方でシートを挟持した状態で、第2検知センサ26によりシートの先端を検知している。これにより、シートの種類、環境等による影響でシートの先端がカールしている場合でも、シートの先端位置を正確に検知することができる。そして、その検知結果に基づいて、シートを正確に記録開始位置まで搬送することができるため、画像の記録位置がズレてしまうこと等による画像品位の低下を抑制することができる。
(その他の実施形態)
上記実施形態は、先端がカールしやすいシート、例えば薄手の普通紙等のシートに対して記録を行うときに特に有効である。一方、先端がカールしにくいシート、例えば厚紙や光沢紙等のシートに対して記録を行うときは、必ずしも上記実施形態のような搬送動作や挟持動作を行う必要はない。先端がカールしにくいシートに対してもそのような動作を行うと記録を開始するまでの時間がその動作分だけ多くかかってしまい、記録装置のスループットを低下させてしまうおそれがある。
そこで、例えば普通紙に対して画像を記録する旨の命令があった場合は、上記実施形態に係る搬送動作および挟持動作を実行してシートを記録開始位置まで搬送する制御を行う。一方、厚紙や光沢紙に対して画像を記録する旨の命令があった場合は、上記実施形態に係る搬送動作および挟持動作を実行せずに、従来技術にあるような通常の搬送動作によってシートを記録開始位置まで搬送する制御を行うこととしても良い。他にも、シートのサイズや厚み、記録装置が設置された環境の温度、湿度などに応じて実行する動作を切り替える(選択する)制御を行うこととしても良い。
このように、シートの種類等によって動作を切り替えることで、不必要に記録装置のスループットを低下させることなく、先端がカールしやすいシートに対しての画像品位の低下を抑制した記録装置を提供することができる。
6 給送ローラ
7 第1検知センサ
8 搬送ローラ
9 ピンチローラ
10 記録ヘッド
11 キャリッジ
12 プラテン
20 排出ローラ
25 支持部材
26 第2検知センサ

Claims (16)

  1. シートに画像を記録する記録動作を行う記録部と、
    シートの搬送方向において前記記録部の上流側に配置され、シートを搬送する第1の搬送ローラと、
    前記搬送方向において前記記録部の下流側に配置され、シートを搬送する第2の搬送ローラと、
    前記第2の搬送ローラに押圧され前記第2の搬送ローラと共にシートを挟持する第1の位置と、前記第2の搬送ローラから離間した第2の位置とに移動可能な従動ローラと
    前記記録動作を行う前に、前記従動ローラが前記第2の位置にある状態でシートを前記第2の搬送ローラまで搬送させる搬送動作と当該搬送動作の後に前記従動ローラを前記第1の位置に移動させて当該シートを前記第2の搬送ローラと前記従動ローラとによって挟持させる挟持動作とを実行する制御手段と、を備える記録装置であって、
    前記制御手段は、前記挟持動作の後に当該シートを前記記録部が前記記録動作を開始する記録開始位置まで搬送させることを特徴とする記録装置。
  2. 前記制御手段は、前記挟持動作の後に前記シートを前記搬送方向の反対方向に搬送して当該シートを前記記録開始位置まで搬送させることを特徴とする請求項に記載の記録装置。
  3. 前記記録開始位置において、前記シートは前記第2の搬送ローラと前記従動ローラとによって挟持されていることを特徴とする請求項に記載の記録装置。
  4. 前記搬送方向において前記第1の搬送ローラの上流側に配置され、シートの先端を検知可能な上流側検知センサをさらに備えることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の記録装置。
  5. 前記制御手段は、上流側検知センサによる検知結果に基づいて、前記搬送動作におけ
    る搬送量を決定することを特徴とする請求項4に記載の記録装置。
  6. シートに画像を記録する記録動作を行う記録部と、
    シートの搬送方向において前記記録部の上流側に配置され、シートを搬送する第1の搬送ローラと、
    前記搬送方向において前記記録部の下流側に配置され、シートを搬送する第2の搬送ローラと、
    前記第2の搬送ローラに押圧され前記第2の搬送ローラと共にシートを挟持する第1の位置と、前記第2の搬送ローラから離間した第2の位置とに移動可能な従動ローラと、
    前記搬送方向において前記第2の搬送ローラの下流側に配置され、シートの先端を検知する下流側検知センサと、
    前記記録動作を行う前に、前記従動ローラが前記第2の位置にある状態でシートを前記第2の搬送ローラまで搬送させる搬送動作と当該搬送動作の後に前記従動ローラを前記第1の位置に移動させて当該シートを前記第2の搬送ローラと前記従動ローラとによって挟持させる挟持動作を実行する制御手段と、を備える記録装置であって、
    前記制御手段は、前記搬送動作において前記搬送方向に搬送されるシートの先端を前記下流側検知センサで検知する第1の検知結果に基づいて、前記挟持動作における前記従動ローラを前記第1の位置に移動させるタイミングを決定することを特徴とする記録装置。
  7. 前記制御手段は、前記搬送動作において前記下流側検知センサが前記シートの先端を検知したときに、前記挟持動作を実行することを特徴とする請求項に記載の記録装置。
  8. 前記制御手段は、前記挟持動作の後に前記搬送方向の反対方向に搬送される前記シートの先端を前記下流側検知センサで検知する第2の検知結果に基づいて、前記シートを前記記録部が前記記録動作を開始する記録開始位置まで搬送させる搬送量を決定することを特徴とする請求項6または7に記載の記録装置。
  9. 前記記録部と対向する位置に配置され、搬送されるシートを下方から支持する支持面を有するプラテンをさらに備え、
    前記支持面から前記第2の位置における前記従動ローラまでの距離は、前記支持面から前記下流側検知センサによってシートの先端を検知可能な位置までの距離よりも小さいことを特徴とする請求項6ないし8のいずれか1項に記載の記録装置。
  10. 前記記録部と対向する位置に配置され、搬送されるシートを下方から支持する支持面を有するプラテンをさらに備え、
    前記支持面から前記第2の位置における前記従動ローラまでの距離は、前記支持面から前記記録部までの距離よりも大きいことを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載の記録装置。
  11. 前記第1の搬送ローラに押圧され前記第1の搬送ローラと共にシートを挟持するピンチローラをさらに備えることを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1項に記載の記録装置。
  12. 前記制御手段は、前記搬送動作の前にシートの先端を前記第1の搬送ローラに当接させて当該シートの斜行を矯正する斜行矯正動作を実行することを特徴とする請求項1ないし11のいずれか1項に記載の記録装置。
  13. 前記従動ローラを支持し前記従動ローラを前記第1の位置と前記第2の位置とに移動させる支持部材をさらに備えることを特徴とする請求項1ないし12のいずれか1項に記載の記録装置。
  14. 前記搬送方向において前記第2の搬送ローラの下流側に配置され、シートを搬送する第3の搬送ローラと、
    前記第3の搬送ローラに押圧され前記第3の搬送ローラと共にシートを挟持する第2の従動ローラと、をさらに備え、
    前記第2の従動ローラは、前記支持部材に支持されていることを特徴とする請求項13に記載の記録装置。
  15. 前記記録部は、インクを吐出してシートに画像を記録する記録ヘッドを搭載し前記搬送方向と交差する方向に移動可能なキャリッジを有することを特徴とする請求項1ないし14のいずれか1項に記載の記録装置。
  16. シートに画像を記録する記録動作を行う記録部と、シートの搬送方向において前記記録部の上流側に配置されシートを搬送する第1の搬送ローラと、前記搬送方向において前記記録部の下流側に配置されシートを搬送する第2の搬送ローラと、前記第2の搬送ローラに押圧され前記第2の搬送ローラと共にシートを挟持する第1の位置と前記第2の搬送ローラから離間した第2の位置とに移動可能な従動ローラと、を備える記録装置の制御方法であって、
    前記従動ローラが前記第2の位置にある状態でシートを前記第2の搬送ローラまで搬送させる第1の搬送工程と、
    当該第1の搬送工程の後に前記従動ローラを前記第1の位置に移動させて当該シートを前記第2の搬送ローラと前記従動ローラとによって挟持させる挟持工程と、
    前記挟持工程の後に前記シートを前記記録部が前記記録動作を開始する記録開始位置まで搬送させる第2の搬送工程と、を備えることを特徴とする記録装置の制御方法。
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