JP6731402B2 - 液体クロマトグラフィー用充填剤、液体クロマトグラフィー用充填剤の製造方法、サイズ排除液体クロマトグラフィー - Google Patents

液体クロマトグラフィー用充填剤、液体クロマトグラフィー用充填剤の製造方法、サイズ排除液体クロマトグラフィー Download PDF

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Description

本発明は、液体クロマトグラフィー用充填剤に関する。
本願は、2015年3月10日に、日本に出願された特願2015−046650号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
光散乱検出器は、ポリマー溶液にレーザー光を照射し、コロイド粒子によるレイリー散乱光を測定する装置である。この装置は、散乱光の強度から、試料の重量平均絶対分子量や回転半径を出力することができる。光散乱現象を利用した測定方法は、高分子のキャラクタリゼーション、すなわち分子量の決定や形状の検討に広く活用されてきた。評価対象は合成高分子であり、その中でも有機溶媒に可溶なものに重点が置かれてきた。その理由は、高分子が有機溶媒に溶けた高分子溶液の場合には、光散乱測定の障害となる不純物粒子や“ごみ”が存在しても、それらの除去が容易であったことに起因している。なお“ごみ”が存在すると、クロマトグラムのベースラインが不安定になり、スパイクノイズが発生することがあり好ましくない。
前述のように光散乱クロマトグラムのベースラインが不安定になったり、スパイクノイズが発生したりする原因としては、有機溶媒内にダストやイオン性物質が存在すること、および、そのダストやイオン性物質がカラム内の充填剤に吸着され、わずかな圧力変動により脱離することが理由として考えられる。スパイクノイズを抑える方法として、例えば、特許文献1には、微粒子であるダストをろ過、及び除去できるフィルターを使用する溶媒精製法が記載されている。
このように、有機溶媒を使用した分析においてはゲルパーミエーションクロマトグラフィー(以降、GPC(Gel permeation chromatography)とも称する。)が用いられており、前述のように、溶媒を精製することによってスパイクノイズを抑えることに成功している。
一方で、水系溶媒に溶解したポリマーを分析する場合には、ゲルろ過クロマトグラフィー(以降、GFC(Gel filtration chromatography)とも称する。)が用いられる。なおGFCを用いて光散乱検出器で高分子のキャラクタリゼーションを行う場合、GPCの場合よりもスパイクノイズが発生しやすい傾向がある。
前記スパイクノイズが発生する原因としては、GFCを行う際に、液体クロマトグラフィー用の充填剤に含まれている不純物が残存していることが理由として考えられる。液体クロマトグラフィー用充填剤としては、ゲル化したポリマー基材が用いられる。しかしながら、前記ゲル化が完全に進行しなかった場合、未反応オリゴマーがゲル内に留まる。この未反応オリゴマーが溶離液によって少しずつ溶出し、それが光散乱検出器で分析する際のノイズの要因となる、と想定できる。
具体的には、従来の液体クロマトグラフィー用充填剤を使用したGFCにおいて、溶出したろ液を回収し、赤外分光光度計で分析を行った際に、メタクリロイルオキシ基を有する比較的低分子量のオリゴマーが検出されることがあった。
特開2002−181800号公報
本発明は、サイズ排除液体クロマトグラフィー(SEC: Size Exclusion Chromatography)において、光散乱用検出器を使用する際、スパイクノイズが発生しにくい液体クロマトグラフィー用充填剤を提供すること、およびそれを用いた分析方法を提供することを目的とする。
本発明者は、液体クロマトグラフィー用充填剤として架橋度を上げたゲルを使用することによって、スパイクノイズの発生を著しく減少させることができ、本発明を完成するに至った。本発明は、例えば、以下の事項を含む。
[1](メタ)アクリロイルオキシ基を有する架橋性単量体を40質量%以上含む単量体を重合して得られるゲルからなる液体クロマトグラフィー用充填剤。
[2]前記(メタ)アクリロイルオキシ基を有する架橋性単量体が、(ポリ)アルキレングリコールと(メタ)アクリル酸とのエステル化物、グリセリンと(メタ)アクリル酸とのエステル化物、およびペンタエリスリトールと(メタ)アクリル酸とのエステル化物からなる群から選ばれる少なくとも1種である、[1]に記載の液体クロマトグラフィー用充填剤。
[3]前記(ポリ)アルキレングリコールと(メタ)アクリル酸とのエステル化物が、下記一般式(1)で表される化合物である、[2]に記載の液体クロマトグラフィー用充填剤;
Figure 0006731402
(式中、R, Rはそれぞれ独立に水素原子またはメチル基を表し、nは1〜14の整数を表し、Xは炭素数2〜4のオキシアルキレン基を表す。)。
[4]前記グリセリンと(メタ)アクリル酸とのエステル化物が、下記一般式(2)で表される化合物である、[2]に記載の液体クロマトグラフィー用充填剤;
Figure 0006731402
(式中R、R はそれぞれ独立に(メタ)アクリロイルオキシ基または水酸基を表し、R、R のうちの少なくとも2つは(メタ)アクリロイルオキシ基である。)。
[5]前記ペンタエリスリトールと(メタ)アクリル酸とのエステル化物が、下記一般式(3)で表される化合物である、[2]に記載の液体クロマトグラフィー用充填剤;
Figure 0006731402
(式中、Rは(メタ)アクリロイルオキシ基または水酸基を表し、Rは水素原子またはメチル基を表す)。
[6]前記単量体が、(メタ)アクリロイルオキシ基を有する架橋性単量体に加えて、さらに分子内に1つのエチレン性二重結合を有する化合物である非架橋性単量体を含む、[1]〜[5]のいずれか1項に記載の液体クロマトグラフィー用充填剤。
[7]前記非架橋性単量体が、下記一般式(4)で表される化合物である、[6]に記載の液体クロマトグラフィー用充填剤。
Figure 0006731402
(式中、Rは水素原子またはメチル基を表し、Yはオキシアルキレン基を有する1価の有機基またはグリシジル基を表す。)
[8]水系溶媒に溶解する試料を、液体クロマトグラフィー用充填剤を充填したカラムに導入し、光散乱検出器を用いて検出を行う、サイズ排除液体クロマトグラフィーにおいて、前記充填剤が、架橋性単量体を40質量%以上含む単量体を重合して得られたゲルからなることを特徴とするサイズ排除液体クロマトグラフィー。
[9]前記ゲルが多孔性高分子ゲルであり、充填剤の体積平均粒径が1〜500ミクロンである、[1]〜[7]のいずれか1項に記載の液体クロマトグラフィー用充填剤。
[10]前記ゲルが、前記(メタ)アクリロイルオキシ基を有する架橋性単量体に起因するモノマー単位を40質量%以上含む、高分子ゲルである、[1]〜[7]及び[9]のいずれか1項に記載の、液体クロマトグラフィー用充填剤。
[11]前記架橋性単量体が分子内に2つ以上のエチレン性二重結合を有する化合物であり、前記ゲルが親水性ゲルであり、前記架橋性単量体が50質量%以上である、[1]〜[7]及び[9]〜[10]のいずれか1項に記載の、液体クロマトグラフィー用充填剤。
[12]架橋性単量体が、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、グリセリンジメタクリレート、ポリエチレングリコール#200ジアクリレート、及び、ポリエチレングリコール#200ジメタクリレートからなる群の少なくとも一つを含む、[1]〜[7]及び[9]〜[11]のいずれか1項に記載の液体クロマトグラフィー用充填剤。
[13] [1]〜[7]及び[9]〜[12]のいずれか1項に記載の液体クロマトグラフィー用充填剤、前記充填剤を含むカラム、前記カラムに送液するポンプ、カラムから溶出した成分を分析する検出器、及び検出器で検出されたデーターを処理する装置を含む、液体クロマトグラフィー装置。
本発明の液体クロマトグラフィー用充填剤を使用することによって、プルランや、ポリエチレングリコール(以降、PEGとも称する。)などの水溶性高分子を試料とした分析においても、スパイクノイズの影響をほとんど受けることがなく、光散乱検出器を使用したサイズ排除液体クロマトグラフィーにおいて高いS/N比(信号/ノイズ)で測定を行うことができる。
本発明の液体クロマトグラフィー用充填剤を使用した分析を行う際の装置の構成の一例である。 比較例1のクロマトグラムである。 実施例2のクロマトグラムである。
以下に本発明の好ましい例を説明するが、本発明はこれらの例のみに限定されることは無い。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換、組み合わせ、及び、その他の変更が可能である。
本発明は、液体クロマトグラフィー用充填剤に関する。好ましくは、光散乱検出器用のサイズ排除液体クロマトグラフィーに適した、液体クロマトグラフィー用充填剤に関する。より好ましくは、光散乱検出器を用いる分析において、ベースラインが安定し、スパイクノイズが少ない光散乱クロマトグラムを得ることができる水系のゲル浸透クロマトグラフィー用充填剤に関する。
本発明の液体クロマトグラフィー用充填剤は、(メタ)アクリロイルオキシ基を有する架橋性単量体を40質量%以上含む単量体を重合して得られるゲル(高分子ゲル)からなる液体クロマトグラフィー用充填剤である。すなわち、重合体である前記ゲルは、その40質量%以上が(メタ)アクリロイルオキシ基を有する架橋性単量体に起因する。
本願において、(メタ)アクリロイルオキシ基とは、アクリロイルオキシ基およびメタクリロイルオキシ基から選ばれる少なくとも1つを意味する。(メタ)アクリロイル基とは、アクリロイル基およびメタクリロイル基から選ばれる少なくとも1つを意味する。(メタ)アクリル酸とは、アクリル酸およびメタクリル酸から選ばれる少なくとも1つを意味する。(メタ)アクリレートとは、アクリレートおよびメタクリレートから選ばれる少なくとも1つを意味する。また(ポリ)アルキレングリコールとは、アルキレングリコールまたはポリアルキレングリコールを意味する。また、架橋性単量体とは、分子内に2つ以上のエチレン性二重結合を有する化合物であり、非架橋性単量体とは、分子内に1つのエチレン性二重結合を有する化合物を意味する。
(メタ)アクリロイルオキシ基を有する架橋性単量体としては、(ポリ)アルキレングリコールと(メタ)アクリル酸とのエステル化物、グリセリンと(メタ)アクリル酸とのエステル化物、およびペンタエリスリトールと(メタ)アクリル酸とのエステル化物からなる群から選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。
(ポリ)アルキレングリコールと(メタ)アクリル酸とのエステル化物としては、下記一般式(1)で表される化合物を好ましく例示することができる。
Figure 0006731402

(式中、R、Rはそれぞれ独立に水素原子またはメチル基を表し、nは1〜14の整数を表し、Xは炭素数2〜4のオキシアルキレン基を表す。)。
(ポリ)アルキレングリコールと(メタ)アクリル酸とのエステル化物の具体例としては、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール#200ジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール#400ジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール#600ジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジメチロールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレートなどを挙げることができ、単独でも、あるいはこれらを組み合わせて使用することもできる。
それらの中でも、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、及びポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレートが、他のエチレン性二重結合含有化合物と共重合しやすい点で好ましい。
グリセリンと(メタ)アクリル酸とのエステル化物としては、下記一般式(2)で表される化合物を好ましく例示することができる。
Figure 0006731402
(式中R、R はそれぞれ独立に(メタ)アクリロイルオキシ基または水酸基を表し、R、R のうちの少なくとも2つは(メタ)アクリロイルオキシ基である。)。
グリセリンと(メタ)アクリル酸とのエステル化物の具体例としては、グリセリンジ(メタ)アクリレート、グリセリントリ(メタ)アクリレート、グリセリンメタクリレートアクリレートを挙げることができ、単独でも、あるいはこれらを組み合わせて使用することもできる。
それらの中でも、グリセリンジ(メタ)アクリレートが他のエチレン性二重結合含有化合物と共重合しやすい点で好ましい。
ペンタエリスリトールと(メタ)アクリル酸とのエステル化物としては、下記一般式(3)で表される化合物を好ましく例示することができる。
Figure 0006731402


(式中、Rは(メタ)アクリロイルオキシ基または水酸基を表し、Rは水素原子またはメチル基を表す)。
ペンタエリスリトールと(メタ)アクリル酸とのエステル化物の具体例としては、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレートなどがあり、単独でも、あるいはこれらを組み合わせて使用することもできる。
それらの中でも、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレートが他のエチレン性二重結合含有化合物と共重合しやすい点と親水性を付与しやすい点で好ましい。
(メタ)アクリロイルオキシ基を有する架橋性単量体を40質量%以上含む単量体を重合してゲルを得るには、例えば、全単量体のうち(メタ)アクリロイルオキシ基を有する架橋性単量体を40質量%以上配合した単量体を用意し、これを後述の条件で重合または共重合させて、重合体や共重合体を得ることによって、製造することができる。得られた重合体や共重合体は網目構造や三次元網目構造を有する事が好ましい。本発明においては、ゲルを得る際の原料となる全単量体に対する、(メタ)アクリロイルオキシ基を有する架橋性単量体の質量%を、架橋度と称する。
本発明において架橋度は40質量%以上であり、これによって光散乱検出器での高いS/N比を実現することができる。架橋度は45質量%以上が好ましく、50質量%以上がより好ましく、60質量%以上がさらに好ましい。架橋度が、75質量%以上や、90質量%以上であることも好ましい。S/N比には、ゲルの製造の際に残存する未反応のオリゴマーの存在が影響していると考えられ、架橋度を上げることによって、未反応のオリゴマーの存在量が低減しS/N比が高くなると考えられる。架橋度の上限は任意に選択ができ、100質量%以下や、95質量%以下や、90質量%以下や、80質量%以下など、必要に応じて選択できる。本発明の効果が得られる限り、任意に選択することが可能である。
なお得られた重合体や共重合体(高分子ゲル)は、架橋度に応じて、例えば架橋度が45質量%以上の時は、(メタ)アクリロイルオキシ基を有する架橋性単量体に起因するモノマー単位を40質量%以上好ましく含む重合体となる。
前記のゲルの製造に際して、S/N比が低下しない範囲で、(メタ)アクリロイルオキシ基を有する架橋性単量体の他に、(メタ)アクリロイルオキシ基を有する架橋性単量体と共重合可能な非架橋性単量体を使用して、共重合することができる。
前記非架橋性単量体としては、分子内に1つのビニル基を有する化合物、分子内に1つの(メタ)アクリロイル基を有する化合物、及び分子内に1つの(メタ)アクリロイルオキシ基を有する化合物等を挙げることができる。
Figure 0006731402
(式中、Rは水素原子またはメチル基を表し、Yはオキシアルキレン基を有する1価の有機基またはグリシジル基を表す。)
具体的には、上記の一般式(4)で表されるような化合物や、その他の化合物、例えばグリシジル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール#400アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートグリシジルエーテルの他に、スチレン、スチレンスルホン酸(ソーダ)、酢酸ビニル、(メタ)アクリル酸(ソーダ)、(メタ)アクリル酸アルキルエステル、(メタ)アクリル酸ベンジル、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルアミド、N−メチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N−イソプロピル(メタ)アクリルアミド、アクリルアミドプロパンスルホン酸(ソーダ)、アクリロイルモルホリン、N−ビニルピロリドン、N−ビニルホルムアミド、N−ビニルアセトアミド、N−ビニルカルバゾール、アクリロニトリル、メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、シクロヘキシルビニルエーテル、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、無水マレイン酸、マレイミド、N−アルキルマレイミド、N−フェニルマレイミドなどがあり、1種または2種以上用いることができる。これらのうち、水酸基を生成してゲルの親水性を向上できる点で、グリシジル(メタ)アクリレートが好ましい。非架橋性単量体の量は、例えば0以上60質量%未満の範囲から選ぶことができ、0〜50質量%や、10〜50質量%や、20〜45質量%など、任意の量で使用することができる。本発明の高分子ゲル中の非架橋性単量体に起因するモノマー単位の量も、例えば0以上60%未満の範囲から好ましく選択することができ、必要に応じて、0〜50%や、10〜50%や、20〜45%など、好ましい範囲を選択できる。
前記のゲルは多孔性であることが好ましい。多孔性を得る為に、重合の際に上記の単量体に希釈剤を多孔形成剤として配合することが好ましい。
希釈剤としては、原料単量体を溶解でき、反応条件下で原料単量体と均一に混合可能であって、一方で、前記単量体から形成された重合体を溶解できないものであり、重合反応には不活性な有機溶媒が使用できる。このような有機溶媒としては、モノマー類の種類により異なり、任意に選択できるが、例えばトルエン、キシレン、ジエチルベンゼン、ドデシルベンゼンのような芳香族系炭化水素類;ヘキサン、ヘプタン、オクタン、デカンのような飽和炭化水素類;イソアミルアルコール、ヘキシルアルコール、オクチルアルコールのようなアルコール類;ジクロロメタン、ジクロロエタン、トリクロロエタンのような脂肪族ハロゲン化炭化水素類;酢酸エチル、酢酸ブチル、フタル酸ジメチル、フタル酸ジエチルのような脂肪族あるいは芳香族エステルなどを用いることができる。希釈剤の配合量は、モノマー類の種類、目的とする多孔性架橋重合体の細孔サイズ、及びその密度などにより変わり一概に決定することはできないが、必要に応じて選択できる。例えば、通常は原料単量体100質量部に対し、50〜200質量部程度混合して重合することが好ましい。
本発明のゲルは、それ自体公知の一般的な方法、すなわち、例えば、重合開始剤の存在下で、溶液重合法や懸濁重合法で得ることができる。なお、前記重合体や共重合体が水などの溶媒を含む状態のゲルを得る事もできるが、溶媒を除いて乾燥されたゲルとしても良い。重合開始剤はラジカル発生源になるものであればいずれでもよい。例えば、過酸化ベンゾイル、過酸化アセチル、過酸化ラウロイル、t−ブチルハイドロパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド、イソブチリルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシベンゾエート、t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、アゾビスイソブチロニトリル、アゾビス−2−4−ジメチルバレロニトリル、アゾビスシクロヘキサンカルボニトリル、アゾビス−2−アミジノプロパンジハイドロクロリド、アゾビス〔2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン〕ジハイドロクロリド、アゾビス〔2−メチル−N−(2−ヒドロキシエチル)プロピオナミド〕、光ラジカル重合開始剤としては、2,4−ジエチルチオキサントン、ベンゾフェノン、4−ジメチルアミノイソアミルベンゾエート、4−ジメチルアミノエチルベンゾエート、などがある。これらの添加量は任意の量で使用でき、例えば、全単量体100質量部に対して通常0.01〜30質量部、好ましくは0.05〜20質量部で使用される。
溶液重合においては、例えば、(メタ)アクリロイルオキシ基を有する架橋性単量体、必要に応じて非架橋性単量体、及び重合開始剤を配合した水溶液を、反応容器に取り、容器内を窒素置換し、例えば40〜100℃の温度で重合させることができる。反応後、含水状ゲルが得られる。
また、懸濁重合では、例えば、撹拌機のついた反応容器で(メタ)アクリロイルオキシ基を有する架橋性単量体、必要に応じて非架橋性単量体、希釈剤及び重合開始剤を配合した溶液を、分散安定剤を溶解した水溶液に分散させて、所定の粒径になった後、窒素置換し、40℃〜100℃で重合させることができる。ここでは、粒子状の含水ゲルが得られる。また、共沸脱水などで脱水すれば粉末状のゲルが得られる。この場合に、分散安定剤として、ゼラチン、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコールのケン化物、ヒドロキシエチルセルロースのような水溶性高分子化合物、アニオン、カチオン、非イオン性の各種界面活性剤、炭酸カルシウム、りん酸カルシウムのような難水溶性無機塩を用いることができる。これら分散安定剤と共に、単量体の水への溶解を抑制するために、塩析剤として塩化ナトリウム、塩化カルシウム、硫酸カリウムのような水溶性無機塩を併用することができる。得られた粒子状のゲルは、水または熱水で、更に必要に応じて有機溶媒などで洗浄し、ゲルに付着している分散安定剤、さらにはゲル内に存在している希釈剤及び未反応モノマー類などを除去する。更に必要に応じて、粒子状のゲルを分級することにより、粒子径を揃えることができる。体積平均粒径は任意で選択することができ、通常は1〜500ミクロン、好ましくは2〜200ミクロンである。必要に応じて体積平均粒径の好ましい範囲は選択することができ、例えば、1〜100ミクロンや、1〜50ミクロンや、あるいは1〜20ミクロンなど、任意に好ましい範囲を選択してよい。
本発明における上記の体積平均粒径は、コールターカウンター法を用いて、次のように測定できる。すなわち、測定装置としてMultisizer 4(ベックマン・コールター社製)を用い、得られたポリマー充填剤0.2gにアイソトン(希釈液)25mLを加え、超音波を3分間当てて分散させた後、約1000個の測定個数にて体積平均粒径を測定する。体積平均粒径を好ましい範囲とするには、風力分級、ふるい分けによる分級、沈殿を利用した分級等で、前記粒径を制御できる。
このようにして得られた多孔性のゲルは、親水性であることが好ましく、水酸基等を有することが好ましい。したがって、ゲルを製造する際の(メタ)アクリロイルオキシ基を有する架橋性単量体が、水酸基等の親水基を有していない場合には、グリシジル基を有する非架橋性単量体との共重合によってゲルを製造し、ゲルにエポキシ基を付与することが好ましい。その場合、ゲルが有するエポキシ基とエチレングリコールなどのポリオールとを、好ましくは三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体などの触媒の存在下で反応させることで、エポキシ基が開環して水酸基が生成し親水性を付与できる。さらにこの生成した水酸基に、エポキシ化合物、好ましくはグリシドールを反応させて、水酸基を増やすことが好ましい。それによって、該粒子状ゲルの外表面がアルコール性水酸基で覆われ、一方で、粒子状ゲルの細孔内は疎水性である、2種類の性質を併せ持つ構造の多孔性ゲルとなる。これにより外表面の親水性が高まり、タンパク質などが該ゲルに吸着したり保持したりすることを防止できる。
ゲルが有する水酸基と、エポキシ化合物特にグリシドールとの反応は、該ゲルとグリシドールを分散混合することによって行うことができ、この反応によってゲルの水酸基を増やすことができる。分散混合の方法としては、グリシドールの単独溶液、あるいはグリシドールと相溶性のある有機溶媒に溶解したグリシドール溶液に該ゲルを分散混合する方法により、またはグリシドールに相溶性ある有機溶媒に該ゲルを分散混合した中にグリシドールを添加する方法などにより行うことができる。グリシドールを添加する方法は特に限定されず、例えば、一括して添加する方法、数回に分割して添加する方法、滴下して添加する方法、更には他の有機溶媒に溶解したものを一括して添加する方法、またはこれを数回に分けて添加する方法など、いずれの方法であってもよい。グリシドールと相溶性ある有機溶媒としては、該粒子を混合分散することができ、該粒子の持つ官能基とグリシドールのエポキシ基との反応に不活性であれば、特に限定するものでない。例えばジメチルホルムアミド、ジオキサン、ジエチレングリコールジメチルエーテルなどを、前記有機溶媒として挙げることができる。
上記のグリシドールとゲルが有する水酸基との反応に関して、必要であれば適宜触媒を用いることができる。触媒としては、塩酸、硫酸のような無機強酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムのような強アルカリ、トリエチルベンジルアンモニウムクロライドやテトラメチルアンモニウムクロライドのような四級アンモニウム塩、ベンジルジメチルアミンやトリブチルアミンのような三級アミン、2−メチル−4−エチルイミダールや2−メチルイミダゾールのようなイミダゾール化合物、更には三フッ化ホウ素、ホウフッ化亜鉛、塩化スズのようなルイス酸などを挙げることができる。
以上のようにして得られた本発明の液体クロマトグラフィー用充填剤は、液体クロマトグラフィー法や液体クロマトグラフィー装置に好ましく使用できる。例えば、カラム、前記カラムに送液するポンプ、カラムから溶出した成分を分析する検出器、及び検出器で検出されたデーターを処理する装置を含む液体クロマトグラフィー装置において、本発明の充填剤をカラムに使用することにより、高いS/N比で測定を行うことができる。
以下、実施例に基づいて本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に何ら限定されるものではない。
[実施例1](架橋度:100%)
架橋性単量体(A−TMM−3L、新中村化学工業製、ペンタエリスリトールトリアクリレート55質量%(103.3mmol)、ペンタエリスリトールテトラアクリレート45質量%(71.3mmol))56.0g、希釈剤としてジクロロエタン67.6g、及びオクタノール36.4gを容器に入れ、これに、重合開始剤として2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)3.3g(13.3mmol)を溶解させ、一時間撹拌し、油相を準備した。また別に、イオン交換水300g、GH−20(分散安定剤、日本合成化学製、ケン化度が86.5%−89.0%のポリビニルアルコール)を8g、塩析剤としてNaClを8g溶解させた水相を準備した。水相の中に油相を加え、エクセルオートホモジナイザー(日本精機製作所製)により、2000rpmで10分間分散させた。その後、セパラブルフラスコに分散液を移し、反応容器内を窒素で置換した。反応温度60℃で6時間重合した。その後、重合を行った分散液を、ろ過、洗浄、及び乾燥することにより、ゲル59.0gを得た。得られたゲルを風力分級機で分級して4〜8μmの粒子を集め、本発明のゲル22.2gを得た。
[実施例2](架橋度:60%)
架橋性単量体(A−TMM−3L、新中村化学工業製、ペンタエリスリトールトリアクリレート 55質量%(76.2mmol)、ペンタエリスリトールテトラアクリレート45質量%(52.6mmol))41.3g、非架橋性単量体としてグリシジルメタクリレート27.5g(193.5mmol)、ジクロロエタン67.6g、及びオクタノール36.4gを容器に入れ、これに2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)3.3g(13.3mmol)を溶解させ、一時間撹拌し、油相を準備した。また別に、イオン交換水を300g、分散安定剤としてGH−20を8g、NaClを8g溶解させた水相を準備した。水相の中に油相を加え、エクセルオートホモジナイザーにより、2000rpmで10分間分散させた。その後、セパラブルフラスコに分散液を移し、反応容器内を窒素で置換した。反応温度60℃で6時間重合させた。その後重合を行った分散液を、ろ過、洗浄、及び乾燥することにより、ゲル63.7gを得た。得られたゲルを、ジエチレングリコールジメチルエーテル220g、及びエチレングリコール220gの混合液に分散し、一時間撹拌を行った。撹拌後、触媒として三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体2.6gを加え、80℃ 3時間反応させた。ろ過、洗浄、乾燥することによりゲル67.0gを得た。得られたゲルを風力分級機で分級して4〜8μmの粒子を集めた。風力分級後のゲル20.8gをジエチレングリコールジメチルエーテル220g、及びグリシドール20gの混合液に分散させ、一時間撹拌を行った。撹拌後、ホウフッ化亜鉛8gを加え、80℃で3時間反応させた。ろ過、洗浄、乾燥することにより本発明のゲル22.8gを得た。
[実施例3](架橋度:47%)
架橋性単量体(A−TMM−3L、新中村化学工業製、ペンタエリスリトールトリアクリレート 55質量%(54.8mmol)、ペンタエリスリトールテトラアクリレート45質量%(37.8mmol))29.7g、グリシジルメタクリレート33.1g(232.9mmol)、ジクロロエタン67.6g、及び、オクタノール36.4gを容器に入れ、これに2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)3.3g(13.3mmol)を溶解させ、一時間撹拌し、油相を準備した。また別に、イオン交換水300g、GH−20を8g、NaClを8g溶解させた水相を準備した。水相の中に油相を加え、エクセルオートホモジナイザーにより、2000rpmで10分間分散させた。その後、セパラブルフラスコに分散液を移し、反応容器内を窒素で置換した。反応温度60℃で6時間重合させた。その後重合を行った分散液を、ろ過、洗浄、乾燥することにより、ゲル57.3gを得た。得られたゲルを、ジエチレングリコールジメチルエーテル220g,エチレングリコール220gに分散し、一時間撹拌を行った。撹拌後、三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体2.6gを加え、80℃、3時間反応させた。ろ過、洗浄、乾燥することによりゲル61.3gを得た。得られたゲルを風力分級機で分級して4〜8μmの粒子を集めた。風力分級後のゲル18.7gをジエチレングリコールジメチルエーテル220g、グリシドール20gの混合液に分散させ、一時間撹拌を行った。撹拌後、ホウフッ化亜鉛8gを加え、80℃で3時間反応させた。ろ過、洗浄、乾燥することにより本発明のゲル20.2gを得た。
[比較例1](架橋度:30%)
架橋性単量体(A−TMM−3L、新中村化学工業製、ペンタエリスリトールトリアクリレート 55質量%(31.0mmol)、ペンタエリスリトールテトラアクリレート45質量%(21.4mmol))16.8g、グリシジルメタクリレート39.2g(275.8mmol)、ジクロロエタン67.6g、オクタノール36.4gを容器に入れ、これに2,2’−アゾビスイソブチロニトリル2.2g(13.3mmol)を溶解させ、一時間撹拌し、油相を準備した。また別に、イオン交換水300g、GH−20を8g、NaClを8g溶解させた水相を準備した。水相の中に油相を加え、エクセルオートホモジナイザーにより、2000rpmで10分間分散させた。その後、セパラブルフラスコに分散液を移し、反応容器内を窒素で置換した。反応温度60℃で6時間重合した。その後、重合を行った分散液を、ろ過、洗浄、乾燥することにより、ゲル50.4gを得た。得られたゲルをジエチレングリコールジメチルエーテル220g、エチレングリコール220gの混合液に分散し、一時間撹拌を行った。撹拌後、三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体2.6gを加え、80℃、3時間反応させた。ろ過、洗浄、乾燥することによりゲル53.3gを得た。得られたゲルを風力分級機で分級して4〜8μmの粒子を集めた。風力分級後のゲル15.7gをジエチレングリコールジメチルエーテル220g、グリシドール20gの混合液に分散させ、一時間撹拌を行った。撹拌後、ホウフッ化亜鉛8gを加え、80℃で3時間反応させた。ろ過、洗浄、乾燥することにより本発明のゲル16.4gを得た。
[比較例2](架橋度:30%)
架橋性単量体としてエチレングリコールジメタクリレート19.8g(99.9mmol)、非架橋性単量体としてグリシジルメタクリレート46.2g(323.6mmol)、希釈剤としてクロロベンゼン28g、ラウリルアルコール30gを容器に入れ、これに2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)4.0g(16.1mmol)を溶解させ、一時間撹拌し、油相を準備した。また別に、イオン交換水440g、GH−20を2.20g、KH−17(分散安定剤、日本合成化学製、ケン化度が78.5%−81.5%のポリビニルアルコール)2.20g、NaClを4.40g溶解させた水相を準備した。水相の中に油相を加え、エクセルオートホモジナイザーにより、3500rpmで10分間分散させた。その後、セパラブルフラスコに分散液を移し、反応容器内を窒素で置換した。反応温度60℃で6時間重合させた。ろ過、洗浄、乾燥することにより、ゲル60.0gを得た。得られたゲルに水400g,硫酸6gを加え80℃3時間反応を行った。ろ過、洗浄、乾燥することによりゲル64.5gを得た。得られたゲルを風力分級機で分級して8〜12μmの粒子を集めた。風力分級後のゲル24.6gをジエチレングリコールジメチルエーテル220g、及びグリシドール20gの混合液に分散させ、一時間撹拌を行った。撹拌後、ホウフッ化亜鉛8gを加え、80℃で3時間反応させた。ろ過、洗浄、乾燥することにより本発明のゲル26.6gを得た。
[実施例4](架橋度:40%)
エチレングリコールジメタクリレート26.4g(133.2mmol)、グリシジルメタクリレート39.6g(278.6mmol)、クロロベンゼン28g、ラウリルアルコール30gを容器に入れ、これに2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)4.0g(16.1mmol)を溶解させ、一時間撹拌し、油相を準備した。また別に、イオン交換水440g、GH−20を2.20g、KH−17を2.20g、NaClを4.40g溶解させた水相を準備した。水相の中に油相を加え、エクセルオートホモジナイザーにより、3500rpmで10間分散させた。その後、セパラブルフラスコに分散液を移し、反応容器内を窒素で置換した。反応温度60℃で6時間重合させた。ろ過、洗浄、乾燥することにより、ゲル62.5gを得た。得られたゲルに水400g,硫酸6gを加え、80℃で3時間反応を行った。ろ過、洗浄、乾燥することによりゲル64.8gを得た。得られたゲルを風力分級機で分級して8〜12μmの粒子を集めた。風力分級後のゲル25.6gをジエチレングリコールジメチルエーテル220g、及びグリシドール20gの混合液に分散させ、一時間撹拌を行った。撹拌後、ホウフッ化亜鉛8gを加え、80℃で3時間反応させた。ろ過、洗浄、乾燥することにより本発明のゲル27.3gを得た。
[実施例5](架橋度:50%)
エチレングリコールジメタクリレート33.0g(166.5mmol)、グリシジルメタクリレート33.0g(232.1mmol)、クロロベンゼン28g、ラウリルアルコール30gを容器に入れ、これに2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)4.0g(16.1mmol)を溶解させ、一時間撹拌し、油相を準備した。また別に、イオン交換水440g、GH−20を2.20g、KH−17を2.20g、NaClを4.40g溶解させた水相を準備した。水相の中に油相を加え、エクセルオートホモジナイザーにより、3500rpmで10間分散させた。その後、セパラブルフラスコに分散液を移し、反応容器内を窒素で置換した。反応温度60℃で6時間重合させた。ろ過、洗浄、乾燥することにより、ゲル66.6gを得た。得られたゲルに水400g,硫酸6gを加え80℃で3時間反応を行った。ろ過、洗浄、乾燥することによりゲル71.3gを得た。得られたゲルを風力分級機で分級して8〜12μmの粒子を集めた。風力分級後のゲル28.6gをジエチレングリコールジメチルエーテル220g、及びグリシドール20gの混合液に分散させ、一時間撹拌を行った。撹拌後、ホウフッ化亜鉛8gを加え、80℃d3時間反応させた。ろ過、洗浄、乾燥することにより本発明のゲル30.4gを得た。
[実施例6](架橋度:60%)
架橋性単量体としてグリセリンジメタクリレート39.6g(173.7mmol)、グリシジルメタクリレート26.4g(185.7mmol)、クロロベンゼン18g、ラウリルアルコール38gを容器に入れ、これに2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)2.2g(8.9mmol)を溶解させ、一時間撹拌し、油相を準備した。また別に、イオン交換水440g、GH−20を2.20g、KH−17を2.20g、NaClを4.40g溶解させた水相を準備した。水相の中に油相を加え、エクセルオートホモジナイザーにより、3000rpmで5間分散させた。その後、セパラブルフラスコに分散液を移し、反応容器内を窒素で置換した。反応温度60℃で6時間重合させた。その後、重合を行った分散液を、ろ過、洗浄、乾燥することにより、ゲル57.2gを得た。得られたゲルに水400g、硫酸6gを加え、80℃で3時間反応を行った。ろ過、洗浄、乾燥することによりゲル63.5gを得た。得られたゲルを風力分級機で分級して10〜12μmの粒子を集めた。風力分級後のゲル25.6gをジエチレングリコールジメチルエーテル220g、グリシドール20gの混合液に分散させ、一時間撹拌を行った。撹拌後、ホウフッ化亜鉛8gを加え、80℃で3時間反応させた。ろ過、洗浄、乾燥することにより本発明のゲル26.8gを得た。
[実施例7](架橋度:60%)
架橋性単量体(A−TMM−3L、新中村化学工業製、ペンタエリスリトールトリアクリレート 55質量%(73.1mmol)、ペンタエリスリトールテトラアクリレート45質量%(50.4mmol))39.6g、グリシジルメタクリレート26.4g(185.7mmol)、クロロベンゼン18g、ラウリルアルコール38gを容器に入れ、これに2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)3.3g(13.3mmol)を溶解させ、一時間撹拌し、油相を準備した。また別に、イオン交換水440g、GH−20を2.20g、KH−17を2.20g、NaClを4.40g溶解させた水相を準備した。水相の中に油相を加え、エクセルオートホモジナイザーにより、3000rpmで10間分散させた。その後、セパラブルフラスコに分散液を移し、反応容器内を窒素で置換した。反応温度60℃で6時間重合させた。その後、重合を行った分散液を、ろ過、洗浄、乾燥することにより、ゲル58.2gを得た。得られたゲルに水400g、硫酸6gを加え80℃で3時間反応を行った。ろ過、洗浄、乾燥することによりゲル63.5gを得た。得られたゲルを風力分級機で分級して8〜12μmの粒子を集めた。風力分級後のゲル25.8gをジエチレングリコールジメチルエーテル220g、及びグリシドール20gの混合液に分散させ、一時間撹拌を行った。撹拌後、ホウフッ化亜鉛8gを加え、80℃で3時間反応させた。ろ過、洗浄、乾燥することにより本発明のゲル27.3gを得た。
[実施例8](架橋度:60%)
架橋性単量体としてポリエチレングリコール#200ジアクリレート(新中村化学工業製)41.3g(134.1mmol)、グリシジルメタクリレート27.5g(193.5mmol)、ジクロロエタン67.6g、オクタノール36.4gを容器に入れ、これに2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)3.3g(13.3mmol)を溶解させ、一時間撹拌し、油相を準備した。また、イオン交換水300g、GH−20を8g、NaClを8g溶解させた水相を準備した。水相の中に油相を加え、エクセルオートホモジナイザーにより、2000rpmで10分間分散させた。その後、セパラブルフラスコに分散液を移し、反応容器内を窒素で置換した。反応温度60℃で6時間重合させた。ろ過、洗浄、乾燥することにより、ゲル56.8gを得た。得られたゲルをジエチレングリコールジメチルエーテル220g、及びエチレングリコール220gの混合液に分散し、一時間撹拌を行った。撹拌後、三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体2.6gを加え、80℃で3時間反応させた。ろ過、洗浄、乾燥することによりゲル62.5gを得た。得られたゲルを風力分級機で分級して4〜8μmの粒子を集めた。風力分級後のゲル20.1gをジエチレングリコールジメチルエーテル220g、及びグリシドール20gの混合液に分散させ、一時間撹拌を行った。撹拌後、ホウフッ化亜鉛8gを加え、80℃で3時間反応させた。ろ過、洗浄、乾燥することにより、本発明のゲル22.3gを得た。
[実施例9](架橋度:60%)
ポリエチレングリコール#200ジメタクリレート(新中村化学工業製)41.3g(125.2mmol)、グリシジルメタクリレート27.5g(193.5mmol)、ジクロロエタン67.6g、オクタノール36.4gを容器に入れ、これに2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)3.3g(13.3mmol)を溶解させ、一時間撹拌し、油相を準備した。また別に、イオン交換水300g、GH−20を8g、NaClを8g溶解させた水相を準備した。水相の中に油相を加え、エクセルオートホモジナイザーにより、2000rpmで10分間分散させた。その後、セパラブルフラスコに分散液を移し、反応容器内を窒素で置換した。反応温度60℃で6時間重合させた。その後、重合を行った分散液を、ろ過、洗浄、乾燥することにより、ゲル58.4gを得た。得られたゲルをジエチレングリコールジメチルエーテル220g、及びエチレングリコール220gの混合液に分散し、一時間撹拌を行った。撹拌後、三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体2.6gを加え、80℃で3時間反応させた。ろ過、洗浄、乾燥することによりゲル67.4gを得た。得られたゲルを風力分級機で分級して4〜8μmの粒子を集めた。風力分級後のゲル23.5gをジエチレングリコールジメチルエーテル220g、及びグリシドール20gの混合液に分散させ、一時間撹拌を行った。撹拌後、ホウフッ化亜鉛8gを加え、80℃で3時間反応させた。ろ過、洗浄、乾燥することにより本発明のゲル25.7gを得た。
[実施例10](架橋度:60%)
架橋性単量体(A−TMM−3L、新中村化学工業製、ペンタエリスリトールトリアクリレート55質量%(76.2mmol)、ペンタエリスリトールテトラアクリレート45質量%(52.6mmol))41.3g、非架橋性単量体としてメトキシポリエチレングリコール#400アクリレート(新中村化学工業製)27.5g(60.6mmol)、ジクロロエタン67.6g、オクタノール36.4gを容器に入れ、これに2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)3.3g(13.3mmol)を溶解させ、一時間撹拌し、油相を準備した。また別に、イオン交換水300g、GH−20を8g、NaClを8g溶解させた水相を準備した。水相の中に油相を加え、エクセルオートホモジナイザーにより、2000rpmで10分間分散させた。その後、セパラブルフラスコに分散液を移し、反応容器内を窒素で置換した。反応温度60℃で6時間重合させた。ろ過、洗浄、乾燥することにより、ゲル63.7gを得た。得られたゲルをジエチレングリコールジメチルエーテル220g、及びエチレングリコール220gの混合液に分散し、一時間撹拌を行った。撹拌後、三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体2.6gを加え、80℃で3時間反応させた。ろ過、洗浄、乾燥することによりゲル71.1gを得た。得られたゲルを風力分級機で分級して4〜8μmの粒子を集めた。風力分級後のゲル26.5gをジエチレングリコールジメチルエーテル220g、グリシドール20gの混合液に分散させ、一時間撹拌を行った。撹拌後、ホウフッ化亜鉛8gを加え、80℃で3時間反応させた。ろ過、洗浄、乾燥することにより本発明のゲル29.3gを得た。
[実施例11](架橋度:60%)
架橋性単量体(A−TMM−3L、新中村化学工業製、ペンタエリスリトールトリアクリレート55質量%(76.2mmol)、ペンタエリスリトールテトラアクリレート45質量%(52.6mmol))41.3g、4−ヒドロキシブチルアクリレート(日本化成製)27.5g(190.7mmol)、ジクロロエタン67.6g、オクタノール36.4gを容器に入れ、これに2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)3.3g(13.3mmol)を溶解させ、一時間撹拌し、油相を準備した。また別に、イオン交換水300g、GH−20を8g、NaClを8g溶解させた水相を準備した。水相の中に油相を加え、エクセルオートホモジナイザーにより、2000rpmで10分間分散させた。その後、セパラブルフラスコに分散液を移し、反応容器内を窒素で置換した。反応温度60℃で6時間重合させた。ろ過、洗浄、乾燥することにより、ゲル62.5gを得た。得られたゲルをジエチレングリコールジメチルエーテル220g、及びエチレングリコール220gの混合液に分散し、一時間撹拌を行った。撹拌後、三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体2.6gを加え、80℃で3時間反応させた。ろ過、洗浄、乾燥することによりゲル71.5gを得た。得られたゲルを風力分級機で分級して4〜8μmの粒子を集めた。風力分級後のゲル27.5gをジエチレングリコールジメチルエーテル220g、グリシドール20gに分散させ、一時間撹拌を行った。撹拌後、ホウフッ化亜鉛8gを加え、80℃で3時間反応させた。ろ過、洗浄、乾燥することにより本発明のゲル29.3gを得た。
[実施例12](架橋度:60%)
架橋性単量体(A−TMM−3L、新中村化学工業製、ペンタエリスリトールトリアクリレート55質量%(76.2mmol)、ペンタエリスリトールテトラアクリレート45質量%(52.6mmol))41.3g、4−ヒドロキシブチルアクリレートグリシジルエーテル(日本化成製)27.5g(193.7mmol)、ジクロロエタン67.6g、オクタノール36.4gを容器に入れ、これに2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)3.3g(13.3mmol)を溶解させ、一時間撹拌し、油相を準備した。また別に、イオン交換水300g、GH−20を8g、NaClを8g溶解させた水相を準備した。水相の中に油相を加え、エクセルオートホモジナイザーにより、2000rpmで10分間分散させた。その後、セパラブルフラスコに分散液を移し、反応容器内を窒素で置換した。反応温度60℃で6時間重合させた。その後、重合を行った分散液を、ろ過、洗浄、乾燥することにより、ゲル64.5gを得た。得られたゲルをジエチレングリコールジメチルエーテル220g、及びエチレングリコール220gの混合液に分散し、一時間撹拌を行った。撹拌後、三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体2.6gを加え、80℃で3時間反応させた。ろ過、洗浄、乾燥することによりゲル72.3gを得た。得られたゲルを風力分級機で分級して4〜8μmの粒子を集めた。風力分級後のゲル28.5gをジエチレングリコールジメチルエーテル220g、グリシドール20gに分散させ、一時間撹拌を行った。撹拌後、ホウフッ化亜鉛8gを加え、80℃で3時間反応させた。ろ過、洗浄、乾燥することにより本発明のゲル30.6gを得た。
[分析例]
実施例および比較例で作製したゲルを8.0φ×300mmのSUS製のハウジングに充填し、多角度光散乱検出器(DAWN HELEOS II、Wyatt Technology社製)で評価した。流速1.0ml/min、温度30℃の条件で、溶離液として0.1Mの硝酸ナトリウム水溶液を用いた。測定サンプルとして0.5%のプルラン標準物質(重量平均分子量がPS換算で、20800)であるP−20を10μL注入して、シグナルに対するベースラインのノイズの比率(S/N比)で比較を行った。Sは得られたサンプルピークの高さを表し、Nはサンプルピーク周辺(±2分)のノイズの平均値を表す。すなわち、山と谷との差の平均値を、比較する値として採用した。
比較例1で得られたクロマトグラムを図2に、実地例2で得られたクロマトグラムを図3に示す。これら図において、縦軸はmV、横軸は分(min.)を表す。
また、実施例1〜12および比較例1〜2で作製したゲルを使用して上記の条件で測定したときのS/N比を、表に示す。
定量分析の際にはS/Nが30以上であると好ましいが、実施例1〜12においては全て30以上を実現している。
Figure 0006731402
本発明は、サイズ排除液体クロマトグラフィーにおいて光散乱用検出器を使用する際、スパイクノイズが発生しにくい液体クロマトグラフィー用充填剤を提供すること、およびそれを用いた分析方法を提供することを目的とする。
1 液体クロマトグラフィー用カラム
2 移動相タンク
3 送液ポンプ
4 サンプラー(インジェクター)
5 光散乱検出器
6 示差屈折率検出器
7 記録計(データー処理装置)

Claims (9)

  1. (メタ)アクリロイルオキシ基を有する架橋性単量体に起因するモノマー単位を40質量%以上含む、高分子ゲルであり、前記高分子ゲルの外表面にグリシドールとの反応に由来する水酸基を有する、液体クロマトグラフィー用充填剤。
  2. 前記(メタ)アクリロイルオキシ基を有する架橋性単量体が、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレートおよびペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレートである、またはペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレートである、請求項1に記載の液体クロマトグラフィー用充填剤。
  3. 前記(メタ)アクリロイルオキシ基を有する架橋性単量体に起因するモノマー単位に加えて、分子内に1つのエチレン性二重結合を有する化合物である非架橋性単量体に起因するモノマー単位をさらに含み、前記非架橋性単量体が、下記一般式(4)で表される化合物である、請求項1または請求項2に記載の液体クロマトグラフィー用充填剤。
    Figure 0006731402
    (式中、Rは水素原子またはメチル基を表し、Yはオキシアルキレン基を有する1価の有機基またはグリシジル基を表す。)
  4. (メタ)アクリロイルオキシ基を有する架橋性単量体を40質量%以上含む単量体を重合して水酸基を有するゲルを得る工程と、
    前記ゲルが有する水酸基と、グリシドールとを反応させる工程とを含む、液体クロマトグラフィー用充填剤の製造方法。
  5. 前記(メタ)アクリロイルオキシ基を有する架橋性単量体が、(ポリ)アルキレングリコールと(メタ)アクリル酸とのエステル化物、グリセリンと(メタ)アクリル酸とのエステル化物、およびペンタエリスリトールと(メタ)アクリル酸とのエステル化物からなる群から選ばれる少なくとも1種である、請求項4に記載の液体クロマトグラフィー用充填剤の製造方法。
  6. 前記(メタ)アクリロイルオキシ基を有する架橋性単量体が、下記一般式(1)で表される化合物である、請求項4に記載の液体クロマトグラフィー用充填剤の製造方法;
    Figure 0006731402
    (式中、R,Rはそれぞれ独立に水素原子またはメチル基を表し、nは1〜14の整数を表し、Xは炭素数2〜4のオキシアルキレン基を表す。)。
  7. 前記(メタ)アクリロイルオキシ基を有する架橋性単量体が、下記一般式(2)で表される化合物である、請求項4に記載の液体クロマトグラフィー用充填剤の製造方法;
    Figure 0006731402
    (式中R、R、Rはそれぞれ独立に(メタ)アクリロイルオキシ基または水酸基を表し、R、R、Rのうちの少なくとも2つは(メタ)アクリロイルオキシ基である。)。
  8. 前記(メタ)アクリロイルオキシ基を有する架橋性単量体が、下記一般式(3)で表される化合物である、請求項4に記載の液体クロマトグラフィー用充填剤の製造方法;
    Figure 0006731402
    (式中、Rは(メタ)アクリロイルオキシ基または水酸基を表し、Rは水素原子またはメチル基を表す)。
  9. 水系溶媒に溶解する試料を、液体クロマトグラフィー用充填剤を充填したカラムに導入し、光散乱検出器を用いて検出を行う、サイズ排除液体クロマトグラフィーにおいて、前記充填剤が、(メタ)アクリロイルオキシ基を有する架橋性単量体に起因するモノマー単位を40質量%以上含む、高分子ゲルであり、前記高分子ゲルの外表面にグリシドールとの反応に由来する水酸基を有することを特徴とする、サイズ排除液体クロマトグラフィー。
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