JP6731257B2 - ブラジャー - Google Patents

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Description

本発明は、ブラジャーに関するものである。
例えばスポーツ用のブラジャーとして、運動の強度別にさまざまなブラジャーがあるが、特に激しい運動や競技用のものになると締め付けが強すぎて着用感が良くなく、動きづらくなるという問題がある。また、激しい運動により身体に対してブラジャーがズレてしまった場合にそのままの状態で元に戻らないこともある。例えば特許文献1には、左右のカップ台をそれぞれ遊離させた状態で左右のカップ台をX字状に交差させ、前中心に空間が設けられているブラジャーが開示されている。また、特許文献2には、構成部材に、複数本のゴム紐を1本のベルト状ゴムに編成してなるカービングゴムを用いたスポーツブラジャーが開示されている。
特許第3373793号公報 特開2000−220005号公報
前者は、左右の***にそれぞれ融通性をもたせようとするもので、運動への追従性は良く、洗濯物を干したり取り入れたりするとき、掃除をするときなど、胸部を捩じらせる上半身の運動を要する通常の家事労働には適しているけれども、***の揺れなどに対する抑制力が弱く、激しい運動には向いていない。後者は、激しい運動に対処するために十分なサポートを得られるものの、締め付けが強く、ゴムの伸縮力の強さから動作の妨げになることもあり、着脱も困難である。
本発明は上述の事柄を考慮に入れてなされたものであり、例えばラグビー、レスリング、バスケットボール、バレーボール等の激しい運動に対応するサポート力を備えつつも、締め付け感を軽減して着用感を良くすることができるとともに、運動の妨げにならず、着脱も従来のものより容易にできるブラジャーを提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本願の請求項1に係る発明は、***を覆う前中心部分で左右が繋ぎ合わされた左右のカップ部とカップ部下方に位置し、且つ重ね合わされた状態の二枚のカップ台とを備え、右カップ部の下辺に縫着したカップ台は、左カップ部の下辺には縫着せずに遊離させ、左カップ部の下辺に縫着したカップ台は、右カップ部の下辺には縫着せずに遊離させてあり、前記各カップ台を、バック布、及びアンダーテープに縫着してあり、これらカップ部とカップ台からなる部分の表側に、当該部分とは遊離したフロント布を設けてあり、カップ台の前中心下部とバック布の後中心下部をアンダーテープに縫着しないことでホールを設けてあることを特徴とするブラジャーを提供する。
また、本願の請求項2に係る発明は、ブラジャーの裏側になるカップ台の前中心下部にホールを設けて、ブラジャーの表側になるフロント布にはホールを設けていないことを特徴とする請求項1に記載のブラジャーを提供する。
また、本願の請求項3に係る発明は、バック布は2重以上の構造として、後中心下部に少なくとも二つ以上のホールを設けてあることを特徴とする請求項1記載のブラジャーを提供する。
本願発明では、***を覆う左右のカップ部とカップ部下方に位置し、且つ重ね合わされた状態の二枚のカップ台とを備え、右カップ部の下辺に縫着したカップ台は、左カップ部の下辺には縫着せずに遊離させ、左カップ部の下辺に縫着したカップ台は、右カップ部の下辺には縫着せずに遊離させている。
すなわち、***を保護する左右のカップ部とそれを支える二枚のカップ台において、右側のカップ部に縫着されたカップ台と左側のカップ部に縫着されたカップ台がそれぞれ反対側のカップ部に縫着されないことで、衝突等により片側のカップ部に大きな衝撃が加わった場合や急激な捩じり動作により***に遠心力が掛かる場合にも、反対側のカップ部に対する影響を減らすことができる。
また、例えば図1(A)に示すように、左右のカップ部自体は前中心部分で繋がっているため、ジャンプ動作などで***に揺れが生じる場合には、反対側のカップ部にも力が伝わるので、その減衰を早めることもできる。
また、本願発明では、前記各カップ台を、バック布、及びアンダーテープに縫着してあり、これらカップ部とカップ台からなる部分を裏側として、これとは遊離したフロント布を表側に縫着して構成されている。
すなわち、左右のカップ部をそれぞれ支える二枚のカップ台が左右でそれぞれ遊離し、また、裏側に位置するこの部分(二枚のカップ台)と表側に位置するフロント布が遊離しているため、運動時の身体の動きに対して裏側は身体から離れようとせず、まず表側が動きに対応するため、スムーズに動作をとることができる。
また、バック側(ブラジャーの背面部分)では、例えば肌側に当たるバック(裏)布7〔図4(A)参照〕、中間層になるバック中間布8〔図4(B)参照〕、表側に位置するバック(表)布9〔図4(C)参照〕で構成されていて肌側に位置するバック布7,8と身体をホールドするバック布9とを遊離させることで、身体の動きに対してホールド力をバランス良く保つことができ、ズレを防止することができる。
このように、本願発明では、裏側で保護と機能性を持たせ、表側で動きに対するホールド力を得ることができる。つまり、本願発明では、ブラジャーのフロントおよびバック両側においてそれぞれ表側と裏側を遊離するようにし、それによって、運動をスムーズに行えることができ、しかも身体とブラジャーのズレを起こりにくくすることができる。
また、激しい運動に対応するためには、アンダー部分のホールドが重要となり、必然的にアンダーテープ〔図1、図2参照〕は弾性の強い、比較的幅の広いテープを使うことになるが、これが圧迫感となり着用感を悪くする要因の一つでもある。また、この部分がズレてしまうと元の状態に戻すことも困難になる。そこで、例えば、この部分をテープだけに頼らずに二枚のカップ台4A,4B〔図1(C)参照〕、フロント布6〔図1(A)、図2(A)参照〕、バック表布9〔図1(B)、図2(C)参照〕に弾性の強い素材を使用することでテープ部の圧迫感を軽減し着用感を良くすることができる。
また、本願発明では、カップ台の前中心下部とバック布の後中心下部をアンダーテープに縫着しないことでホールを設ける構成が好ましく、また、ブラジャーの裏側になるカップ台の前中心下部にホールを設けて、ブラジャーの表側になるフロント布にはホールを設けていない構成が好ましく、さらに、バック布は2重以上の構造として、後中心下部に少なくとも二つ以上のホールを設ける構成が好ましい。
すなわち、表側と裏側を遊離し、運動をスムーズに行い、しかも身体とブラジャーのズレを起こりにくくする効果をさらに高めるためアンダーテープ部分の前中心部分とアンダーテープ部分の後中心部分にホールを設ける。特に身体の捩じれ、前屈、後屈、腕を挙げたときなどホール自体が変形すること、表側と裏側のパーツ(例えば後述する二枚のカップ台4A,4Bとフロント布6、そして、表側に位置するバック布と肌側に当たるバック布7,8)がそれぞれに変形することで、身体の動きに対応し、アンダーテープにかかる力を逃がし、ブラジャー本体が身体からズレにくくなり、着脱を容易にすることも可能になった。
(A)は、本発明の一実施形態におけるブラジャー(この例ではスポーツ用のブラジャー)を裏返しながら(例えばマネキンに)着用させた状態での正面図である。(B)は、前記ブラジャーを裏返しながら着用させた状態での背面図である。(C)および(D)は、それぞれ、前記ブラジャーを裏返しながら着用させた状態での一方の側面図および他方の側面図である。 (A)は、前記ブラジャーにおける着用させた状態での正面図である。(B)は、前記ブラジャーにおける着用させた状態での背面図である。(C)は、前記ブラジャーにおける着用させた状態での左側面図である。(D)は、前記ブラジャーにおける着用させた状態での右側面図である。(E)は、前記ブラジャーで用いるフロント布を示すパターン図である。 (A)は、上記実施形態で用いる左カップ台における縫代を除いた状態のパターン図である。(B)は、上記実施形態で用いる右カップ台における縫代を除いた状態のパターン図である。(C)は、図3(A)の左カップ台および図3(B)の右のカップ台を重ね合わせた状態を示す図である。(D)は、上記実施形態で用いる図3(A)に示す左カップ台を示すパターン図で、このパターン図には左カップ部付けの縫代部分を実線で表示してある。 上記実施形態で用いる背面部分を構成する三つのパーツを示し、(A)は、裏側に位置する(肌側に当たる)バック(裏)布の縫代を除いた状態のパターン図である。(B)は、中間層になるバック(中間)布の縫代を除いた状態のパターン図である。(C)は、表側に位置するバック(表)布の縫代を除いた状態のパターン図である。 (A),(B)および(C)はそれぞれ、上記実施形態で用いる右カップ部を構成するパーツを示すパターン図である。 (A)および(B)はそれぞれ、前記ブラジャーで用いる右カップ部を構成するパーツの変形例を示すパターン図である。 前記ブラジャーで用いるフロント布の変形例を示すパターン図である。 前記ブラジャーで用いる、図3(D)に対応するカップ台の変形例を示すパターン図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、これによって本発明は限定されるものではない。図1〜図5は、本発明の一実施形態(運動時に***の揺れを抑えるスポーツ用ブラジャー)を示す。
図1〜図5において、スポーツ用ブラジャーDは、バスト(***)を覆う左右のカップ部2,1とカップ部下方に位置し、且つ重ね合わされた状態の二枚のカップ台4A,4Bとを備えている。なお、着用者からみて左側の左カップ部2の下辺に縫着する方のカップ台を左カップ台4Aと表現する一方、着用者からみて右側の右カップ部2の下辺に縫着する方のカップ台を右カップ台4Bと表現する。
そして、左カップ部2の下辺に縫着した左カップ台4Aは、右カップ部1の下辺には縫着せずに遊離させてある。すなわち、左カップ部2の下辺L〔図1(A)、図1(D)参照〕を左カップ台4Aの左側上辺20〔図3(A)、図3(D)、図1(D)参照〕に縫着してある。図3(D)にはその縫代部分20aが示されている。一方、左カップ台4Aの右側上辺21〔図3(A)、図1(A)参照〕を右カップ部1の下辺R〔図1(A)、図1(C)参照〕には縫着せずに遊離させてある。
また、右カップ部1の下辺に縫着した右カップ台4Bは、左カップ部2の下辺には縫着せずに遊離させてある。すなわち、右カップ部1の下辺R〔図1(C)参照〕を右カップ台4Bの右側上辺23〔図3(B)、図1(C)参照〕に縫着し、右カップ台4Bの左側上辺22〔図3(B)参照〕を左カップ部2の下辺L〔図1(A)参照〕には縫着せずに遊離させてある。
さらに、上記ブラジャーDは、各カップ台4A,4Bを、図4(A)〜図4(C)に示すバック布(7,8,9)及びアンダーテープ5に縫着してあり、これらカップ部2,1とカップ台4A,4Bからなる部分を裏側として、これとは遊離したフロント布6〔図1(A)、図2(A)、図2(C)、図2(D)、図2(E)参照〕を表側に縫着して構成されている。図3(C)は、図3(A)の左カップ台4Aおよび図3(B)の右のカップ台4Bを重ね合わせた状態を示す図で、この実施形態では、図3(C)において、右のカップ台4Bを左カップ台4Aの下に重ね合わせているが、カップ台4A,4Bの重ね合わせの上下位置を逆に設定してもよく、カップ部に縫着されるカップ台がこの実施形態と逆になってもよい。
図1(A)は上記ブラジャーDを裏返しながら(例えばマネキンに)着用させた状態での正面図である。右カップ部1は、図5(A)、図5(B)および図5(C)にもそれぞれ示すように、3分割のパ−ツ1C,1Aおよび1Bから形成されている。左カップ部2は3分割のパ−ツ2C,2Aおよび2Bから形成されている。パ−ツ1A,1Bおよび1Cとパ−ツ2A,2Bおよび2Cの素材は一般的な補正下着(ブラジャー)で使用されるカップ芯材で不織布、ウレタンやWラッセル等である。そして、左右のカップ部2,1は前中心部でバストトップの高さ位置Tより低い位置までで縫合されている。図1(A)におけるbはその縫合箇所(繋ぎ合わせ箇所)である。そして、水平線Tはバストトップの高さ位置を示す。なお、左右のカップ部2,1の前中心部の縫合箇所(繋ぎ合わせ箇所)bは短いと左右のバスト(***)の融通性が高く、長いと融通性が低くなり、適宜設定可能であるが、バストトップの高さ位置Tより低く設定する必要がある。この実施形態では、縫合箇所(繋ぎ合わせ箇所)bがバストトップの高さ位置Tより下にt’低い位置から縫合されている。上述したように、左カップ部2の下辺Lは左カップ台4Aの左側上辺20と縫合されている。例えば図1(A)、図1(D)におけるcはその縫合箇所である。右カップ部1の下辺Rは右カップ台4Bの右側上辺23と縫合されている。例えば図1(C)におけるdはその縫合箇所である。
なお、左右のカップ部2,1それぞれを3分割のパーツ(2A,2B,2C),(1A,1B,1C)から構成する以外に2分割のパーツで構成してもよく、また、それぞれ1枚で構成してよい。左右のカップ部をそれぞれ1枚物で構成する場合は図6(A)のようにダーツを設けたものを用いるのが好ましい。また、例えば右カップ部を例にとると、本発明では、右カップ部の変形例として、図6(A)に示すメッシュ地の肌側(裏)カップNと、図6(B)に示すメッシュ地の(表)カップN’との二つのパーツで構成してパットを挿入可能にしたものでもよい。すなわち、図6において、カップNをカップN’の裏面側に重ね合わせた状態では脇側からパットが挿入可能なパット挿入口Sが形成されるようカップNとカップN’の大きさが設定されている。すなわち、表側に位置するカップN’の裏面にカップNを重ね合わせた状態でカップN’,Nの脇側を除く必要箇所同士が縫合されるが、図6(A)に示すカップNの脇辺部が、図6(B)に示すカップN’の脇辺側における二点鎖線で示す部分に位置することにより、脇辺部は縫合されずに脇辺部がパット挿入口Sとなる。
左カップ台4Aは、左右の脇で、肌に当たる布(バック裏布)7〔図1(C),(D)参照〕、上記ブラジャーDのバック側における最も表側に位置する布(バック表布)9〔図1(B),図2(C)(D)参照〕及びアンダーテープ5〔図1(C)、図1(D)参照〕に縫着され右カップ部1には縫着されずに遊離している。すなわち、左カップ台4Aの左右両脇辺24〔図3(A)参照〕がバック裏布7の対応する両脇辺40とバック表布9の対応する両脇辺41に縫着されている。
又、右カップ台4Bは、左右の脇でバック裏布7、バック表布9及びアンダーテープ5に縫着され左カップ部2には縫着されずに遊離している。すなわち、右カップ台4Bの左右両脇辺27〔図3(B)参照〕がバック裏布7の対応する両脇辺40とバック表布9の対応する両脇辺41に縫着されている。
さらに、左カップ台4Aと右カップ台4Bの二枚は重ね合わされ〔図3(C)参照〕、左右のカップ部2,1の下辺でお互いに縫着されず(左カップ台4Aと右カップ台4Bを重ねた状態で右側上辺21、左側上辺22は遊離した状態となる)、それ以外の部分で縫着されている。又、左右のカップ台4A,4Bは前中心の下部を逆U字形にくり、アンダーテープ5と縫合しないことでホールe〔図3、例えば図1(A)参照〕を設けている。なお、例えば左のカップ台4Aの形状を図3(D)に示す形状から図8に示す形状に適宜変更してもよい。同様に右のカップ台4Bの形状を図3(B)に示す形状から図8に示す形状に対応する形状に適宜変更してもよい。
又、左右のカップ部2,1と二枚のカップ台4A,4Bからなる裏側は、フロント布6と左右の脇、左右のストラップ(3B,10B),(3A,10A)、アンダーテープ5及び前衿まわりの一部分と縫着され、左右のカップ部2,1の上辺部分U〔図1(A)参照〕を長い距離で縫着しないことで、フロント布6から遊離させてある。すなわち、左右のカップ部2,1と二枚のカップ台4A,4Bからなる裏側とフロント布6は以下のように縫着されている。
(A)上記ブラジャーDの左右の脇の箇所では、左右のカップ台4A,4Bの左右両脇辺24および左右両脇辺27は、それぞれ、フロント布6の両脇対応部分28および28〔例えば図2(C)、図2(D)参照〕と縫着されている。また、
(B)上記ブラジャーDの左右のアームホールa,aのフロント箇所では、左右のカップ台4A,4Bの左右両傾斜辺30および左右両傾斜辺31〔例えば図3(A)、図3(B)参照〕は、それぞれ、フロント布6と縫着されている。例えば、図2(C)において、左カップ台4Aの左側上辺20に連なる傾斜辺30がフロント布6のアームホール部分に縫着されている。また、図2(D)において、左カップ台4Aの右側上辺21に連なる傾斜辺30がフロント布6のアームホール部分に縫着されている。一方、カップ部2および1の外側側辺L’およびR’〔例えば図1(A)参照〕は、それぞれ、カップ台4A,4Bの左右両傾斜辺30および左右両傾斜辺31の縫着箇所よりも上側においてフロント布6と縫着されている。例えば、図2(D)において、右カップ部1の外側側辺R’はフロント布6のアームホール部分に縫着されているが、この場合は傾斜辺30とフロント布6の縫着箇所よりも上側において間隔Yをあけて縫着されている。一方、図2(C)において、左カップ部2の外側側辺L’はフロント布6のアームホール部分に縫着されているが、この場合は傾斜辺30とフロント布6の縫着箇所よりも上側において間隔をあけずに左カップ部2の外側側辺L’がフロント布6に縫着されている。なお、図2(D)において、前記間隔Yは外側側辺R’とフロント布6の縫着箇所と傾斜辺30とフロント布6の縫着箇所間の間隔であるが、図示した前記間隔Yがカップ台によるホールド力が最大に発揮できる最小の長さである。この間隔Yよりも短い長さにするとカップに縫着しないカップ台の辺(21)が肌に当たり、あとが残ったり着用時に違和感が生じたりする。
(C)上記ブラジャーDの左右の、ストラップ部(10A、10B)のフロント端部には、それぞれ、フロント布6の左右の上端と、左右のカップ部2および1の左右最上辺2aおよび1a〔例えば図1(A)参照〕とが縫着されている。またバック端部には、バック布7,8の左右最上辺が縫着されている。
(D)上記ブラジャーDのアンダーテープ5のフロント箇所には、左右のカップ台4A,4Bの下辺32および33は前記ホールeを除いた状態でフロント布6の下辺M全体〔例えば図1(A)、図2(A)参照〕と縫着されている。また、
(E)例えば図2(A)、図1(A)に示すように、上記ブラジャーDのフロント衿まわりfの箇所では、フロント布6の左右衿まわり上端部分6b,6b〔例えば図2(A)、図1(A)参照〕と、左右のカップ部2および1を跨ぐカップ上辺(カップ上辺部分)Uのうちの左右衿まわり上端部分2bおよび2b〔例えば図1(A)参照〕とが縫着されている。なお、上述したカップ上辺(カップ上辺部分)Uがフロント布6と遊離する距離、そして、図1(C)に示すように、右カップ部1に縫着しない左カップ台4Aの右側上辺21から外側に連なる脇側(カップ台4Aの右傾斜辺30)が縫い合わされる位置(前述した外側側辺R’とフロント布6の縫着箇所と傾斜辺30とフロント布6の縫着箇所間の間隔Y)は、必要なホールド力の強弱、ラグビー、レスリング、バスケットボール、バレーボール等の競技種目などによっても変更は可能である。また、図8に示す左カップ台4Aを用いた場合、左カップ台4Aの右側上辺21から外側に連なる脇側(カップ台4Aの右傾斜辺30a)が図3(A)に示す左カップ台4Aの右傾斜辺30よりも短い長さに設定されているので、前記間隔Yを、図1(C)に示した場合よりも長くすることができる。さらに、
(F)図2(A)、図2(C)、図2(D)、図2(E)に示すように、フロント布6を立体にするためフロント布6は左右のカップ部2および1に沿わすように左右二組のダーツi,jが設けられている。左右一組のダーツi,iは、フロント布6の下辺M側から二箇所をカッティングし、カッティングした箇所i’〔例えば図2(E)参照〕を縫うことで形成されている。また、左右一組のダーツj,jは、図2(E)に示すように、フロント布6の前記脇部分28および28側から二箇所をカッティングした箇所j’を縫うことで形成されている。このように、フロント布6は1枚の構成であるが、よりカップ部2,1側の形状に沿わすため、またはデザイン面からダーツの位置を変更したり、ダーツの本数を増減したり、またはフロント布6を複数枚の構成にすることも可能である。また、図7に示すように、ダーツを設けていないフロント布6を用いてもよい。
図1(B)は着用させた状態での上記ブラジャーDを裏返した背面図である。上記ブラジャーDの背面部はその全体に使用するバック布7〔図4(A)参照〕、バック布7から後脇部分を除いたバック布8〔図4(B)参照〕、バック布7の脇の高さと同等の高さを有し、バック布7の上部をカットしたバック布9〔図4(C)参照〕から形成されている。詳しくは、バック布7は、肌に当たる布(バック裏布)で、上記ブラジャーDのバック側における最も裏側に位置する。バック布9は、上記ブラジャーDのバック側における最も表側に位置する布(バック表布)である。バック布8は、両者7,9間に位置する中間層になる布(バック中間布)である。そして、バック裏布7はバック中間布8を当布として縫着して2重構造としている。すなわち、図4(A)、図4(B)に示すように、両者7,8の中心軸S,S’を重ねた状態でバック中間布8の両脇辺8a,8aをバック裏布7の表側に縫合している。7aは、バック裏布7における前記脇辺8aの縫合箇所である。なお、バック裏布7はバック中間布8を当布として縫着して2重構造としており、運動の強弱や快適性の向上などで構成する素材は適宜変更可能であり、下部に設けたホールHもバック裏布7、バック中間布8でそれぞれに単独で大きさを設定してもよい。また、バック布9の下部に設けたホールh〔図2(B)参照〕も求める運動性に対処するため大きさを適宜変更してもよい。この実施形態では、バック裏布7とバック中間布8にはメッシュ地を使用している。さらに、この実施形態では、上記ブラジャーDのバック側を、バック表布9も含めて3重構造としている。バック裏布7、バック中間布8は後中心下部を逆U字形に同形にくり、バック表布9の後中心下部も逆U字形にくり、バック表布9の後中心下部のくりは前記布7,8のそれよりも小さくし、これら布7,8,9の下辺gをアンダーテープ5に縫着することで大小二つのホールH,hを形成する。なお、後中心下部のホールH,hの大きさ、そして、前中心下部のホールeの大きさは、必要とする運動性、ラグビー、レスリング、バスケットボール、バレーボール等の競技種目などによって変更は可能である。バック裏布7、バック中間布8は重ねて縫合し、バック表布9とは遊離するように、脇とアームホール部分及びアンダーテープ5の一部分に縫着されている。言い換えると、バック裏布7、バック中間布8とバック表布9はアームホール部、脇、アンダーテープ部分に縫着されて、バック表布9の凹状の中央上辺50、バック表布9の後中心下部のホール部分51では縫着されずに遊離しているとともに、バック裏布7とバック中間布8の後中心下部のホール部分52も縫着されずに遊離している。すなわち、重ねて縫合されたバック裏布7、バック中間布8からなる裏側とバック表布9は以下のように縫着されている。
(1)上記ブラジャーDの両脇の箇所では、バック裏布7の両脇辺40,40は、バック表布9の両脇辺41,41と縫着されている。また、
(2)上記ブラジャーDの左右のアームホールa,aのバック箇所では、バック表布9の前記中央上辺50を除く左右上辺60,60は、図4において左右の領域K,Jを含む上辺と縫着されている。また、
(3)上記ブラジャーDのアンダーテープ5のバック箇所では、バック表布9のホール部分51の下辺部分を除く下辺gと、前記バック裏布7、バック中間布8のホール部分52の下辺部分を除く下辺gとがアンダーテープ5の上端部分5aに縫着されている。すなわち、バック裏布9のホール部分51を除く(ホールhを除く)下辺g全体と、そして、バック裏布7、バック中間布8のホール部分52を除く(ホールHを除く)下辺g全体とがアンダーテープ5のバック側における上端部分5aと縫着されている。
上記ブラジャーDのストラップ3A,3Bは裏側、ストラップ10A,10Bは表側のパーツとなり、この実施形態ではストラップ部分を二重構造にしてある。そして、これらストラップ部分は表に弾性の強い素材を使用し、裏側にカップ部と同様の芯材を使用して伸びを抑えることでジャンプなどによる***の揺れを初期の段階で軽減することができる。このように裏側に使用する材料を変更することでストラップ部分の伸縮性を調整して、必要な運動に対応させることができる。なお、本発明では、ストラップ部分は、上記二重構造の他に1枚の構成とすることも可能であり、また、表ストラップ部分をフロント布とひと続きに構成してもよく、また、バック布とひと続きに構成してもよく、適宜設定可能である。
使用するアンダーテープ5は、縫い合わせる部分が挟み込めるようにY字形状の断面をもったテープである。すなわち、肌に当たる部分なので段差をできるだけ少なくしている。つまり、本発明で使用する前記テープは生地端を包み込む仕様として、肌側がフラットになるようにソフトタッチに構成して、また生地同士の縫い合わせも縫代が肌に当たらないフラットな仕様として見栄えを良くするとともに、着用感も良くすることができる。
また、この実施形態では、衿まわり、アームホール、左右のカップ部2および1を跨ぐカップ上辺(カップ上辺部分)Uと、カップ部下辺と縫い合わさないカップ台の端(左カップ台4Aの右側上辺21、右カップ台4Bの左側上辺22)と、上記ブラジャーDの前後の各ホール部e,h,H(すなわち、左右のカップ台4A,4Bの前中心の下部に設けたホールe,e、バック裏布9のホールh、そして、バック裏布7、バック中間布8のホールH)と、バック表布9の凹状の中央上辺50とには、二つ折りのストレッチーテープを使用している。例えば、左カップ台4Aについていえば、図1(C)に示す70が二つ折りのストレッチテープであり、ホール部Hについていえば、図1(B)に示す71が二つ折りのストレッチテープであり、ホール部hについていえば、図1(B)に示す72が二つ折りのストレッチテープである。
また、この実施形態では、ホールド力をあまり必要としないバック裏布7、バック中間布8の重なり部分、左右のストラップ(3B,10B),(3A,10A)における肌側ストラップ3B,3A、左右のカップ部2,1の肌側には、メッシュ地を使用しており、これにより、蒸れ防止と吸汗性(吸湿、速乾性)の向上を図ることができる。
なお、フロント布6にホールを設けないのは、運動等である程度動いたときに胸がずれ易くなるからである。すなわち、ホールド力が弱くなるためである。
また、上記ブラジャーは、スポーツに使用することを主な目的として説明しているが、本発明はハーフトップなどバスト(***)を覆う衣料に応用できるものである。
1 右のカップ部
2 左のカップ部
4A 左カップ台
4B 右カップ台
5 アンダーテープ
6 フロント布
7,8,9 バック布
R 右カップ部の下辺
L 左カップ部の下辺

Claims (3)

  1. ***を覆う前中心部分で左右が繋ぎ合わされたカップ部とカップ部下方に位置し、且つ重ね合わされた状態の二枚のカップ台とを備え、右カップ部の下辺に縫着したカップ台は、左カップ部の下辺には縫着せずに遊離させ、左カップ部の下辺に縫着したカップ台は、右カップ部の下辺には縫着せずに遊離させてあり、前記各カップ台を、バック布、及びアンダーテープに縫着してあり、これらカップ部とカップ台からなる部分の表側に、当該部分とは遊離したフロント布を設けてあり、
    カップ台の前中心下部とバック布の後中心下部をアンダーテープに縫着しないことでホールを設けてあることを特徴とするブラジャー。
  2. ブラジャーの裏側になるカップ台の前中心下部にホールを設けて、ブラジャーの表側になるフロント布にはホールを設けていないことを特徴とする請求項1に記載のブラジャー。
  3. バック布は2重以上の構造として、後中心下部に少なくとも二つ以上のホールを設けてあることを特徴とする請求項1に記載のブラジャー。
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