JP6731080B2 - 電子支払いトランザクションの至急処理 - Google Patents

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Description

関連出願へのクロスリファレンス
本願は、2016年6月29日に出願された「Expedited Processing of Electronic Payment Transactions」というタイトルの米国特許出願第15/197,708号の優先権の利益を享受する。その出願は、参照により本明細書に組み入れられる。本願は、2016年6月29日に出願された「Multi-Interface Processing of Electronic Payment Transactions」というタイトルの米国出願第15/197,711号の優先権の利益を享受する。その出願は、参照により本明細書に組み入れられる。
各種方法で電子的支払いを行うことができる。支払い端末は支払いトランザクションを処理してもよく、支払いデバイスと相互作用してもよい。そのようなデバイスは、例えば、支払い端末の磁気リーダでスワイプされる磁気ストライプを有する支払いカードや、支払い端末の対応するEMVスロットに差し込まれるユーロペイ/マスターカード/ビザ(EMV)チップを有する支払いデバイスや、支払い端末にタップしてセキュアな無線接続を介して支払い情報を送信するスマートフォンやEMVカードなどの近距離無線通信(NFC)可能デバイスなどである。支払い端末は支払いデバイスからトランザクションについての情報と共に支払い情報を受信してもよく、トランザクションの処理のためにこの情報を支払いシステムに伝達してもよい。
ときどき、支払い端末が支払いトランザクションを完了させるために支払いサーバと通信することを妨げる条件が生じうる。そのような条件は、ネットワーク接続失敗などの、支払い端末と支払いサーバとの間の通信リンクの欠如により引き起こされる場合がある。そうでない場合でも、例えば支払い端末とサーバとの間の接続が高いレイテンシを経験しているときなどには、支払い端末は、支払いサーバによる承認のための情報を送信することができないであろう。ある場合、支払い端末がサーバに支払い情報を送信可能となるまで支払い処理を完了することができないならば、これらの条件は支払い処理における長い遅延を引き起こしうる。遅延が十分に長くなると、支払い端末のユーザも支払いトランザクションを完了しようとしている消費者も我慢しきれなくなる可能性がある。支払いトランザクション中の遅延は、トランザクションを完了しようとしている消費者をいらだたせ、またマーチャントのトランザクション量を低下させうる。
加えて、大きな支払いトランザクション量を経験している支払い端末は、支払いデバイスと支払いサーバ、例えば金融機関に設けられたサーバ、との間の通信が高速で生じる場合でも、かなりの遅延を経験しうる。トランザクションの継続期間は、支払いデバイスから電子支払い情報を読み出すのに支払い端末が必要とする時間によって影響を受けうる。支払いトランザクションを完了するのに用いられる支払いデバイスのタイプに基づいて遅延が生じる場合がある。例えば、チップカードは、処理が生じている間、支払い端末に物理的に挿入されていなければならない。特に、チップカードトランザクションの処理における遅延は、支払いトランザクション中の不快感または摩擦を生じさせうる。
本開示の上述及び他の側面、性質および種々の利点は、添付図面と併用される以下の詳細な説明の考慮のもとにより明らかとなるであろう。
本開示のある実施の形態に係る、支払いシステムの説明的ブロック図を示す。
本開示のある実施の形態に係る、支払いデバイスおよび支払い端末の説明的ブロック図を示す。
本開示のある実施の形態に係る、支払いリーダの説明的ブロック図を示す。
本開示のある実施の形態に係る、マーチャントデバイスの説明的ブロック図を示す。
本開示のある実施の形態に係る、支払いサービスシステムの説明的ブロック図を示す。
本開示のある実施の形態に係る、チップカードから受信した電子支払い情報を至急処理モードで処理するための例示的方法を説明する非限定的フロー図を示す。
本開示のある実施の形態に係る、チップカードから受信した電子支払い情報を至急処理モードで処理するための例示的方法を説明する非限定的ラダー図を示す。
本開示のある実施の形態に係る、複数のインタフェースを通じて電子支払い情報を選択的に処理するための例示的方法を説明する非限定的フロー図を示す。
支払いシステムは支払い端末と、支払いサーバと、を含んでもよい。支払い端末は支払いリーダとマーチャントデバイスとを有してもよい。支払いリーダは、EMVチップカードや磁気ストライプカードやNFC支払いデバイスなどの支払いデバイスから支払い情報を受信する。マーチャントデバイスは、マーチャントのためのユーザインタフェースを提供し、かつ、支払いリーダおよび支払いサーバとの通信するポイントオブセールアプリケーションを有する。支払いサーバは、マーチャントデバイスから受信した他の情報(例えば、支払額、マーチャント、位置など)と支払い情報とに基づいてトランザクションを処理し、マーチャントデバイスに支払い結果(例えば、許否)を伝達する。
マーチャントデバイスは、チップカードからの電子支払い情報を至急処理モードで処理する要求を、マーチャントデバイスのユーザインタフェースにおいて、受け付けてもよい。至急処理モードにおいて、マーチャントデバイスは電子支払いトランザクションを、通常の処理ステップを用いた場合よりも速く処理してもよい。至急処理モードに入る前に、マーチャントデバイスはユーザインタフェースに、オプトイン要求を提供してもよい。ある実施の形態では、オプトイン要求は、そのオプトイン要求を受け入れることの結果に関する通知または開示などの、ユーザ用情報を含んでもよい。
ユーザがそのオプトイン要求を受け入れると、マーチャントデバイスは、支払い要求を受け付け、支払いリーダのインタフェース(例えば、接触インタフェース)で挿入されているチップカードに、電子支払い応答を要求してもよい。チップカードからの電子支払い応答は、暗号化された支払い情報などのチップカードからの情報を含んでもよい。ある実施の形態では、チップカードは認証要求暗号(「ARQC」)を含む電子支払い応答を提供してもよい。マーチャントデバイスは電子支払い応答をチップカードから受信し、それをマーチャントデバイスのメモリに格納してもよい。
マーチャントデバイスは、チップカードからの電子支払い応答に関連付けられた支払いトランザクションを承認してもよい。ある実施の形態では、承認は「オフライン承認」として提供されてもよい。ある実施の形態では、マーチャントデバイスからの支払いトランザクションの承認は、チップカードを支払いリーダから取り除くことを可能としうる。マーチャントデバイスは、追加的な支払い要求を処理し、追加的な電子支払い応答を各対応するチップカードから受信し、それらをマーチャントデバイスのメモリに格納してもよい。ある実施の形態では、承認を示している(例えば、ARQCを含んでいる)電子支払い応答を提供している各対応するチップカードについて、マーチャントデバイスは、チップカードに対して、トランザクションの承認を提供してもよい。マーチャントデバイスが支払いトランザクションの承認を提供した後、マーチャントデバイスは、各電子支払い応答に、支払いタイプインジケータおよび時刻インジケータを関連付けてもよい。マーチャントデバイスは承認要求を、その承認要求が送信可能であるとマーチャントデバイスが判定した場合、ひとつ以上の支払いサーバに送信してもよい。支払いタイプインジケータは支払いサーバに、承認要求が至急支払いプロトコルにしたがう処理の対象であることを知らせてもよい。したがって、支払いサーバとの追加的な通信のためにチップカードがチップカードスロットのなかに残る必要はなく、むしろトランザクションの初期段階(例えば、最初の電子支払い応答が受信された後)で、チップカードを取り除くことができる。
図1は、本開示のある実施の形態に係る、支払いシステム1の説明的ブロック図を示す。ある実施の形態では、支払いシステム1は、支払いデバイス10と、支払い端末20と、ネットワーク30と、支払いサーバ40と、を含む。例示的な実施の形態では、支払いサーバ40は、支払いサービスシステム50や銀行サーバ60などの異なる主体により運用される複数のサーバを含んでもよい。支払いシステム1のこれらのコンポーネントは、マーチャントと顧客との間の電子支払いトランザクションを促進する。
マーチャントと顧客との間の電子的やりとりは、顧客の支払いデバイス10とマーチャントの支払い端末20との間で生じる。顧客は、磁気ストライプを有するクレジットカードや、EMVチップを有するクレジットカードや、支払いアプリケーションを実行するスマートフォンなどのNFC可能電子デバイスなどの支払いデバイス10を有する。マーチャントは支払い端末や他の電子デバイスなどの支払い端末20を有する。そのような他の電子デバイスは支払い情報(例えば、暗号化された支払いカードデータおよびユーザ認証データ)およびトランザクション情報(例えば、購入量およびポイントオブパーチェイス情報)を処理することができ、例えば支払いアプリケーションを実行するスマートフォンやタブレットである。
ある実施の形態(例えば、廉価トランザクションやNFCまたはEMV支払いデバイス10によって示される支払い上限よりも少ない支払いトランザクションについてのもの)では、支払いトランザクションの初期処理および承認は支払い端末20において処理されてもよい。他の実施の形態では、支払い端末20はネットワーク30を介して支払いサーバ40と通信してもよい。支払いサーバ40が単一の主体により運用されてもよいが、ある実施の形態では、支払いサーバ40は任意の適切な主体により運用される任意の適切な数のサーバを含んでもよいこと、例えば支払いサービスシステム50ならびにマーチャントおよび顧客のひとつ以上の銀行(例えば、銀行サーバ60)を含んでもよいこと、は理解されるべきである。支払い端末20および支払いサーバ40は支払い情報およびトランザクション情報をやりとりし、トランザクションを承認するか否かを決定する。例えば、支払い端末20はネットワーク30を介して支払いサーバ40に、暗号化された支払いデータとユーザ認証データと購入量情報とポイントオブパーチェイス情報とを提供してもよい。支払いサーバ40は、この受信した情報と顧客アカウントまたはマーチャントアカウントに関する情報とに基づいて、トランザクションを承認するか否かを決定し、支払いトランザクションが承認されたか否かを示すためにネットワーク30を介して支払い端末20に応答してもよい。支払いサーバ40はまた、支払い端末20に、トランザクション識別子などの追加情報を送信してもよい。
支払い端末20において支払いサーバ40から受信した情報に基づいて、マーチャントはトランザクションが承認されたか否かを顧客に示してもよい。ある実施の形態、例えばチップカード支払いデバイス、では、承認は支払い端末において、例えば支払い端末の画面に、示されてもよい。NFC支払いデバイスとして動作するスマートフォンやウォッチなどの他の実施の形態では、承認されたトランザクションおよび追加情報(例えば、レシート、特別なオファー、クーポン、ロイヤリティプログラム情報など)についての情報がNFC支払いデバイスに提供され、スマートフォンやウォッチの画面に表示されるかまたはメモリに格納されてもよい。
ある実施の形態では、支払いサーバ40は支払い端末20から複数の支払い承認要求を受信してもよい。後に詳述されるように、各支払い承認要求は、電子支払い応答と、関連する支払いタイプインジケータと、を含んでもよく、該支払いタイプインジケータは、支払い応答が至急処理モードを用いて処理されるべきであることを示す。支払いサーバ40はまた、支払い端末20から、支払い端末20の通信インタフェースの、支払いサーバ40と通信する能力、または支払い端末20と支払いサーバ40との間の接続速度、をチェックするためのインジケータを含む支払い承認要求を受信してもよい。ある実施の形態では、支払いサーバ40は、支払い承認要求と、関連する時刻インジケータと、を受信し、時刻インジケータにより示される時刻にしたがって支払い承認要求を処理してもよい。さらに、ある実施の形態では、支払いサーバ40は、電子支払い情報と、スワイプモード処理インジケータと、を受信し、電子支払い情報用の支払い承認応答を提供してもよい。
図2は、本開示のある実施の形態に係る、支払いデバイス10および支払い端末20の説明的ブロック図を示す。支払いシステム1の支払い端末20および支払いデバイス10が任意の適切な態様で実装可能であることは理解されるところであるが、ある実施の形態では、支払い端末20は支払いリーダ22とマーチャントデバイス29とを備えてもよい。しかしながら、本明細書で用いられる場合、支払い端末という語は、支払い端末20全体を、または支払いリーダ22やマーチャントデバイス29などの支払い端末20の任意の適切なコンポーネントを、指してもよいことは理解されるであろう。ある実施の形態では、支払い端末20の支払いリーダ22は、支払いデバイス10と、ポイントオブセールアプリケーションを実行するマーチャントデバイス29と、の間のトランザクションを促進する無線通信デバイスであってもよい。
ある実施の形態では、支払いデバイス10は、支払い端末20と(例えば、支払いリーダ22を介して)通信可能なデバイス、NFCデバイス12やEMVチップカード14などであってもよい。チップカード14はセキュアな集積回路を含んでもよい。この集積回路は、支払い端末20などの支払い端末と通信することができ、暗号化された支払い情報を生成することができ、EMVCoによって公表されているものなどのひとつ以上の電子的支払い規格にしたがい、その暗号化された支払い情報と他の支払いまたはトランザクション情報(例えば、ローカルで処理される支払いについてのトランザクション上限)とを提供することができる。チップカード14は支払いリーダ22と通信するための接触ピン(例えば、ISO7816にしたがうもの)を含んでもよく、ある実施の形態では、近距離場15を介して支払いリーダ22と誘導的に結合されてもよい。支払いリーダ22と誘導的に結合するチップカード14は、ISO14443などの無線通信規格にしたがい支払いリーダ22によって提供される無線キャリア信号の負荷変調を用いて、支払いリーダ22と通信してもよい。
NFCデバイス12は、支払い端末20との(例えば、支払いリーダ22との通信を介した)セキュアなトランザクションを行うことができる、スマートフォンやタブレットやスマートウォッチなどの電子デバイスであってもよい。NFCデバイス12は、セキュアなトランザクション機能を実行するためのハードウエア(例えば、ハードウエアおよび実行可能コードを含むセキュアエレメント)および/またはソフトウエア(例えば、ホストカードエミュレーションルーチンにしたがいプロセッサ上で実行される実行可能コード)を有してもよい。支払いトランザクション中、NFCデバイス12は近距離場15を介して支払いリーダ22と誘導的に結合されてもよく、ISO14443およびISO18092などのひとつ以上の無線通信規格にしたがい支払いリーダ22によって提供される無線キャリア信号の能動的または受動的負荷変調によって支払い端末20と通信してもよい。
支払い端末20は任意の適切な態様で実装可能であるが、ある実施の形態では、支払い端末20は支払いリーダ22とマーチャントデバイス29とを含んでもよい。マーチャントデバイス29は、マーチャントのためのユーザインタフェースを提供し、かつ、支払いリーダ22および支払いサーバ40との通信を促進するポイントオブセールアプリケーションを実行する。支払いリーダ22は支払いデバイス10とマーチャントデバイス29との間の通信を促進してもよい。本明細書で説明される通り、NFCデバイス12やチップカード14などの支払いデバイス10は誘導的結合を介して支払いリーダ22と通信してもよい。これは図2において近距離場15として描かれている。この近距離場15は、支払いリーダ22から発せられる適切な周波数(例えば、13.56MHz)を有する無線キャリア信号を含む。
ある実施の形態では、支払いデバイス10はNFCデバイス12やチップカード14などの非接触支払いデバイスであってもよく、支払いリーダ22および非接触支払いデバイス10は近距離場15内の無線キャリア信号を変調することによって通信してもよい。支払いデバイス10に情報を伝達するために、支払いリーダ22は、支払いリーダ22から送信するべきデータに基づいて無線キャリア信号の振幅および/または位相を変化させ、その結果支払いデバイスへと送信される無線データ信号が生成される。この信号は、13.56MHzで送信するようチューンされた支払いリーダ22のアンテナによって送信され、支払いデバイス10もまた近距離場15の範囲内(例えば、0cmから10cm)に適切にチューンされたアンテナを有する場合、支払いデバイスは支払いリーダ22によって送信された無線キャリア信号または無線データ信号を受信する。無線データ信号の場合、支払いデバイス10の処理回路は、受信した信号を復調し、支払いリーダ22から受信されたデータを処理することができる。
支払いデバイス10などの非接触支払いデバイスが近距離場15の範囲内にある場合、それは支払いリーダ22と誘導的に結合される。したがって、支払いデバイス10はまた、能動的または受動的負荷変調を介して、無線キャリア信号を変調することができる。支払いデバイス10のアンテナのチューニング特性を変えることによって(例えば、アンテナ回路において送信対象の被変調データに基づいて選択的に並列負荷を選択することによって)、支払いデバイス10および支払いリーダ22の両方において無線キャリア信号が変調され、これにより被変調無線キャリア信号が生成される。このようにして、支払いデバイスは支払いリーダ22に被変調データを送信することができる。
ある実施の形態では、支払いリーダ22はまた、チップカード14を受けることができるEMVスロット21を含む。チップカード14は、チップカード14がEMVスロット21に挿入されたときに支払いリーダ22の対応する接点と係合する接点を有してもよい。支払いリーダ22はこれらの接点を通じてチップカード14のEMVチップに給電し、支払いリーダ22とチップカード14とはそれらの接点によって確立される通信経路を通じて通信する。
支払いリーダ22はまた、磁気ストライプカードとのインタフェースとなるハードウエアをふくんでもよい(図2では不図示)。ある実施の形態では、ハードウエアは、磁気ストライプカードの磁気ストライプをスワイプするか沈めるよう顧客を案内するスロットを含んでもよく、この場合、磁気ストライプリーダは磁気ストライプカードから支払い情報を受けることができる。次いで、受信された支払い情報は支払いリーダ22によって処理される。
マーチャントデバイス29は、タブレット支払いデバイス24やモバイル支払いデバイス26や支払い端末28などの任意の適切なデバイスであってもよい。タブレット支払いデバイス24やモバイル支払いデバイス26などの計算デバイスの場合、ポイントオブセールアプリケーションは、購入および支払い情報の入力、顧客とのやりとり、および支払いサーバ40との通信を担当してもよい。例えば、支払いアプリケーションは、マーチャントがそのなかから選択できるサービスメニューと、トランザクションを自動化するための一連のメニューまたは画面と、を提供してもよい。支払いアプリケーションはまた、署名やPIN番号や生体情報などの顧客認証情報の入力を促進してもよい。専用支払い端末28に同様の機能が提供されてもよい。
マーチャントデバイス29は、通信経路23/25/27を介して支払いリーダ22と通信してもよい。通信経路23/25/27は有線接続(例えば、イーサネット、USB、ファイヤワイヤ、ライトニング)または無線接続(例えば、Wi−Fi、ブルートゥース、NFC、ZigBee)を介して実装されてもよいが、ある実施の形態では、支払いリーダ22はブルートゥースローエナジーインタフェースを介してマーチャントデバイス29と通信してもよく、この場合、支払いリーダ22とマーチャントデバイス29とは接続されたデバイスとなる。ある実施の形態では、例えば、トランザクション量が少ないか支払いサーバ40への接続がない場合、支払いトランザクションの処理が支払いリーダ22およびマーチャントデバイス29においてローカルで生じうる。他の実施の形態では、マーチャントデバイス29または支払いリーダ22は公衆または専用通信ネットワーク30を介して支払いサーバ40と通信してもよい。通信ネットワーク30は任意の適切な通信ネットワークであってもよいが、ある実施の形態では、通信ネットワーク30はインターネットであってもよく、支払いおよびトランザクション情報は支払い端末20と支払いサーバ40との間で暗号化形式で、例えばトランスポートレイヤセキュリティ(TLS)やセキュアソケットレイヤ(SSL)プロトコルにより、通信されてもよい。
図3は、本開示のある実施の形態に係る、例示的支払いリーダ22のブロック図を示す。ある実施の形態では、支払いリーダ22は、例えばブルートゥースクラシックやブルートゥースローエナジーを用いて、マーチャントデバイス29などの双方向電子デバイスと無線通信する無線通信デバイスであってもよい。図3において特定のコンポーネントが特定の構成で描かれているが、支払いリーダ22が追加のコンポーネントを含んでもよいこと、図3に示されるコンポーネントのうちのひとつ以上が支払いリーダ22に含まれなくてもよいこと、および支払いリーダ22のコンポーネントが任意の適切な態様で再構成されうること、は理解されるであろう。ある実施の形態では、支払いリーダ22は、リーダチップ100と、複数の支払いインタフェース(例えば、非接触インタフェース102、接触インタフェース104、およびスワイプインタフェース105)と、電源106と、無線通信インタフェース108と、有線インタフェース110と、トランザクションチップ114と、を含む。支払いリーダ22はまた、リーダチップ100内に処理ユニット120とメモリ122とを含み、トランザクションチップ114内に汎用処理ユニット124と暗号化処理ユニット125と汎用メモリ126と暗号化メモリ128とを含む。ある実施の形態では、処理ユニット120およびメモリ122はリーダチップ100およびトランザクションチップ114のそれぞれにパッケージされたものとして、また特定の態様で構成されるものとして説明されるが、処理ユニット120、汎用処理ユニット124、暗号化処理ユニット125、メモリ122、汎用メモリ126および暗号化メモリ128を任意の適切な態様で構成することで、本明細書で説明されるような支払いリーダ22の機能を実行できることは理解されるであろう。リーダチップ100およびトランザクションチップ114の機能が単一のチップまたは複数のチップにおいて実現可能であること、および、そのそれぞれが任意の適切な処理ユニットおよびメモリの組み合わせを含み、それにより合わせて本明細書で説明されるリーダチップ100およびトランザクションチップ114の機能を行うことは、理解されるであろう。
ある実施の形態では、支払いリーダ22はユーザに出力を提供するための種々のインタフェース要素(不図示)を含んでもよい。ある実施の形態では、インタフェース要素は、支払いリーダ22におけるトランザクションまたは処理の進捗のインジケータを提供してもよい。インタフェース要素は、タッチ画面、光、テキスト表示、スピーカ、または他のインタフェースなどの、支払いリーダ22のユーザに出力を提供するための任意の適切なデバイスであってもよい。ある実施の形態では、インタフェース要素は、ユーザから入力を受け付け、リーダチップ100やトランザクションチップ114などの支払いリーダ22の種々のリソースにその入力を提供するよう構成されてもよい。
ある実施の形態では、リーダチップ100はFreescale Semiconductor, Incにより供給されるK21チップなどの任意の適切なチップであってもよい。支払いリーダ22のリーダチップ100の処理ユニット120は任意の適切なプロセッサであってもよく、支払いリーダ22の機能を実行し制御するのに必要な限り、ハードウエア、ソフトウエア、メモリ、および回路を含みうる。処理ユニット120はひとつ以上のプロセッサを含んでもよく、また、任意の適切な数のメモリやメモリタイプ内のインストラクションに基づいてリーダチップ100の動作を行ってもよい。ある実施の形態では、処理ユニット120は、マルチコアプロセッサや他の同様のコンポーネントなどの複数の独立した処理ユニットを有してもよい。処理ユニット120は、リーダチップ100のメモリ122に保持されるインストラクションを実行することで、支払いリーダ22の動作および処理を制御してもよい。本明細書で用いられる場合、プロセッサまたは処理ユニットは、本明細書で説明される処理機能を行うために必要な処理能力を有するひとつ以上のプロセッサを含んでもよく、例えば、ハードウエアロジック(例えば、ハードウエア記述言語(HDL)などのハードウエアの構成を記述するソフトウエアによって設計されたハードウエア)やプロセッサが実行するコンピュータ可読インストラクションやそれらの任意の適切な組み合わせなどを含むがそれらに限定されない。プロセッサは本明細書で説明される動作を行うためにソフトウエアを実行してもよく、そのようなソフトウエアは、実体的非一時的コンピュータ可読保持媒体上の機械可読形態でアクセスされたソフトウエアを含む。
例示的な実施の形態では、リーダチップ100の処理ユニット120は、支払いリーダ22の種々のコンポーネントの動作を、メモリ122に保持されるインストラクションに基づいて、制御するためのハブとして動作するよう構成された二つのRISCプロセッサを含んでもよい。本明細書で用いられる場合、メモリは、任意の適切な実体的または非一時的保持媒体を指してもよい。実体的(または、非一時的)保持媒体の例は、ディスクと、サム(thumb)ドライブと、メモリと、を含むが、伝送信号は含まない。実体的コンピュータ可読保持媒体は、コンピュータ可読インストラクションやデータ構造やプログラムモジュールや他のデータなどの、揮発性および不揮発性、取り外し可能および取り外し不可媒体を含む。そのような媒体の例は、RAM、ROM、EPROM、EEPROM、SRAM、フラッシュメモリ、ディスクまたは光学ストレージ、磁気ストレージ、あるいはプロセッサまたは計算デバイスによってアクセスされる情報を保持する任意の他の非一時的媒体を含む。
リーダチップ100はまた、インタフェース回路やアナログフロントエンド回路やセキュリティ回路やコンポーネント監視回路などの追加回路を含んでもよい。ある実施の形態では、インタフェース回路は、無線通信インタフェース108(例えば、Wi−Fi、ブルートゥースクラシック、ブルートゥースローエナジー)とのインタフェースとなる回路と、有線インタフェース110(例えば、USB、イーサネット、ファイヤワイヤ、およびライトニング)とのインタフェースとなる回路と、他の通信インタフェースまたはバス(例えば、I2C、SPI、UARTおよびGPIO)とのインタフェースとなる回路と、電源106とのインタフェースとなる回路(例えば、電力管理回路、電力変換回路、整流器、および電池充電回路)と、を含んでもよい。
トランザクションチップ114は、本明細書で説明される処理機能を行うために必要な処理能力を有するひとつ以上のプロセッサを含んでもよく、例えば、ハードウエアロジックやプロセッサが実行するコンピュータ可読インストラクションやそれらの任意の適切な組み合わせなどを含むがそれらに限定されない。例示的な実施の形態では、トランザクションチップ114は、支払いトランザクションの処理や支払いデバイスとのインタフェースや暗号化や他の支払い特定機能に関する機能を行ってもよい。ある実施の形態では、トランザクションチップ114は汎用支払い機能に関連付けられたインストラクションを実行するための汎用処理ユニット124と、暗号化処理動作を扱うための暗号化処理ユニット125と、を含んでもよい。汎用処理ユニット124および暗号化処理ユニット125のそれぞれは、それに関連付けられた専用メモリ(すなわち、汎用メモリ126と、暗号化メモリ128)を有してもよい。この態様では、特定の暗号化処理および重要セキュリティ情報(例えば、暗号化鍵、パスワード、ユーザ情報等)は、暗号化メモリ128および暗号化処理ユニット125によって安全に保持され、処理されうる。
トランザクションチップ114の汎用処理ユニット124および暗号化処理ユニット125の一方または両方は、例えば任意の適切な内部バスおよび通信技術を用いてリーダチップ100(例えば、処理ユニット120)と通信してもよい。この態様では、リーダチップ100とトランザクションチップ114とは併せて、トランザクションを処理し、処理されたトランザクションに関する情報を(例えばマーチャントデバイス29に)伝達してもよい。
トランザクションチップ114はまた、接触インタフェース104とのインタフェースとなるための回路(例えば、スロット21に挿入されたチップカード14のEMVチップと直接インタフェースするための電源および通信回路)を含んでもよい。ある実施の形態では、トランザクションチップ114はまた、非接触インタフェース102のアナログコンポーネントとのインタフェースとなるアナログフロントエンド回路(例えば、電磁整合(EMC)回路、整合回路、変調回路、および測定回路)を含んでもよい。
非接触インタフェース102は、チップカード14やNFCデバイス12などの非接触デバイスとのNFC通信を提供してもよい。リーダチップ100によって提供される信号に基づいて、非接触インタフェース102のアンテナはキャリア信号または変調信号のいずれかを出力してもよい。キャリア信号は、13.56MHzなどの固定周波数を有する信号であってもよい。変調信号は、ISO 14443やISO 18092などの変調手順にしたがい変調されたバージョンのキャリア信号であってもよい。支払いリーダ22が非接触デバイスと誘導的に結合するとき、非接触デバイスはまたキャリア信号を変調し、変調された信号は非接触インタフェース102によって検出され、処理のためにリーダチップ100に提供されてもよい。キャリア信号のこの変調に基づいて、支払いリーダ22および非接触デバイスは支払い情報などの情報を伝達することができる。
接点インタフェース104は、チップカード14のEMVチップなどの支払いチップに給電し、EMVチップと通信するための適切なインタフェースであってもよい。接点インタフェース104は、EMV規格にしたがいチップカード14との物理的なインタフェースとなる複数の接触ピン(図3では不図示)を含んでもよい。ある実施の形態では、接触インタフェース104は、電源(VCC)ピンと、グランド(GND)ピンと、EMVカードをリセットするためのリセット(RST)ピンと、クロック信号を提供するためのクロック(CLK)ピンと、EMVカードにプログラミング電圧を提供するためのプログラミング電圧(VPP)ピンと、EMV通信を提供するための入出力(I/O)ピンと、二つの補助ピンと、を含んでもよい。この態様では、支払いリーダおよびチップカードは支払い情報などの情報を交換することができる。
ある実施の形態では、接触インタフェース104にチップカード検出回路112が設けられてもよく、この回路112はチップカードが接触インタフェース104のチップカードインタフェース(例えば、カードスロット)に挿入されたときを検出してもよい。例示的な実施の形態では、チップカード検出回路は、接触インタフェース104のカードスロットのなかにチップカードが存在することを検出するための適切なハードウエア(例えば、スイッチ、光学検出回路、近接センサ等)を含んでもよい。この信号は、次いで、支払いリーダ22のひとつ以上の他のコンポーネント(例えば、支払いリーダ22のリーダチップ100)による処理のために提供されてもよい。
スワイプインタフェース105は、スワイプインタフェース105を通じてスワイプされた、クレジットカードやデビットカードなどの支払いデバイスの磁気的ストリップ(「磁気ストリップ」)から情報を読み出すためのインタフェースを提供してもよい。ある実施の形態では、スワイプインタフェース105は、トランザクションチップ114と通信してもよく、スワイプインタフェース105を通じてユーザが磁気ストリップをスワイプしたときに受信された電子支払い情報を、処理のためにトランザクションチップ114に提供してもよい。ある実施の形態では、スワイプインタフェース105は、支払いカードの磁気ストリップから情報を読み出すための、かつ、その情報をトランザクションチップ114に提供するための、任意の適切なハードウエアを含んでもよい。
ある実施の形態では、汎用処理ユニット124は、本明細書で説明される支払いリーダ22の支払い処理機能を行うための任意の適切なプロセッサを含んでもよい。ある実施の形態では、汎用メモリ126は本明細書で説明されるような任意の適切なメモリであってもよく、支払いリーダ22の汎用トランザクション処理動作を行うためのインストラクションの複数の集合を含んでもよく、そのようなインストラクションの集合は例えばトランザクション処理インストラクション166や、データ認証インストラクション168や、信号調整インストラクション170などである。
トランザクション処理インストラクション166は、支払いリーダ22と支払いデバイス10との間の相互作用(例えば、非接触インタフェース102および接触インタフェース104を介して支払いデバイスとのインタフェースとなるためのもの)を制御することや、(例えば、支払い方法に関連付けられた支払い処理主体に基づいて)支払い処理手順を選択することや、暗号化プロセッサ125とのインタフェースとなることや、トランザクション処理の任意の他の適切な側面などの、支払いリーダ22の汎用トランザクション処理動作を制御するためのインストラクションを含んでもよい。
データ認証インストラクション168は、支払い端末20の設定情報を提供するためのインストラクションを含んでもよい。設定情報は、支払い上限やローカルトランザクション(すなわち、支払いサーバ40に接続せずに生じるトランザクション)のトランザクションタイプやサポートされるアプリケーションなどの任意の適切な情報を含んでもよい。ある実施の形態では、一例として、データ認証インストラクション168はTMS−CAPKインストラクションなどの設定インストラクションを含んでもよい。ある実施の形態では、TMS−CAPKインストラクションは、特定の法域(例えば、国に特有)用に調整されてもよい。
信号調整インストラクション170は、非接触インタフェース102を介して支払いデバイス10から(例えば、NFC支払いデバイス10から)受信した信号を調整するインストラクションを含んでもよい。ある実施の形態では、信号調整インストラクション170は非接触インタフェース102を介して受信された信号を操作するためのインストラクションを含んでもよく、信号調整インストラクション170は、非接触インタフェース102を介して受信されるNFC信号を処理するのに必要とされる任意の適切なハードウエア、ロジック、またはアルゴリズムを用いて信号を調整するためのインストラクションを含んでもよい。
暗号化処理ユニット125は本明細書で説明された任意の適切なプロセッサであってもよく、ある実施の形態では、支払いトランザクションの処理のための暗号化機能を行ってもよい。例えば、ある実施の形態では、暗号化処理ユニット125はひとつ以上の暗号化鍵に基づいてデータを暗号化および復号してもよく、これは、支払いリーダ22の他のコンポーネントから暗号化機能を隔離することで、暗号化鍵を支払いリーダ22の他のコンポーネントへの暴露から守るような態様でなされる。
ある実施の形態では、暗号化メモリ128は本明細書で説明された任意の適切なメモリまたはその組み合わせであってもよく、支払い処理インストラクション176および暗号化インストラクション178などの暗号化動作を行うためのインストラクションの複数の集合を含んでもよい。支払い処理インストラクション176は、特定の支払い手順に関連付けられて用いられるべき暗号化技術を提供することや、アカウントにアクセスして情報を処理することや、任意の他の適切な支払い処理機能や、それらの任意の適切な組み合わせなどの、支払い処理の側面を行うためのインストラクションを含んでもよい。暗号化インストラクション178は、暗号化動作を行うためのインストラクションを含んでもよい。暗号化処理ユニット125は、暗号化機能や復号機能やサイン機能や、支払いの際の署名を検証したり支払いトランザクションの一部としてトランザクション情報を検証する機能などの各種暗号化機能を行うための暗号化インストラクション178を実行してもよい。
無線通信インタフェース108は、適切な無線通信ハードウエア(例えば、アンテナなど)と、(例えば、ブルートゥースローエナジーなどのプロトコルを介したマーチャントデバイス29との)無線通信に参加し、関連回路を制御するのに必要な処理能力を有するひとつ以上のプロセッサと、を含んでもよく、関連回路はハードウエアロジック、プロセッサで実行されるコンピュータ可読インストラクション、またはそれらの任意の適切な組み合わせを含むがそれらに限定されない。無線通信インタフェース108は任意の適切な態様で実装されうるが、例示的な実施の形態では、無線通信インタフェース108は、処理ユニット(不図示)およびメモリ(不図示)を含んでもよい、Texas Instruments CC2640デバイスとして実装されてもよい。
電源106はAC電源や電池への物理的接続などのひとつ以上の電源を含んでもよい。電源106は、ACまたはDC電源を、支払いリーダ22のコンポーネントによる使用のための複数のDC電圧に変換するための電力変換回路を含んでもよい。電源106が電池を含む場合、電池は物理的な電力接続を介して、または、誘導充電を介して、または、任意の他の適切な方法を介して、充電可能である。図3では支払いリーダ22の他のコンポーネントに物理的に接続されているようには描かれていないが、電源106はコンポーネントの要件にしたがって、支払いリーダ22のコンポーネントに各種電圧を供給してもよい。
有線インタフェース110は、USBやライトニングやファイヤワイヤやイーサネットや任意の他の適切な有線通信インタフェースやそれらの任意の組み合わせなどの、他のデバイスや通信ネットワークとの有線通信のための任意の適切なインタフェースを含んでもよい。ある実施の形態では、有線インタフェース110は、支払いリーダが、マーチャントデバイス29および支払いサーバ40のうちの一方または両方と通信できるようにしてもよい。
リーダチップ100のメモリ122は、オペレーティングインストラクション130やトランザクション処理インストラクション132などの、支払いリーダ22の動作を制御するためのインストラクションの複数の集合を含んでもよい。
オペレーティングインストラクション130は、内部通信や電力管理やメッセージ処理やシステム監視やスリープモードやユーザインタフェース応答および制御や無線インタフェース108の動作やトランザクションチップ114の動作やインストラクションの他の集合の管理などの、支払いリーダ22の汎用動作を制御するためのインストラクションを含んでもよい。ある実施の形態では、オペレーティングインストラクション130は、支払いリーダ22のリーダチップ100の処理ユニット120によって実行される処理動作のほとんどを実行するのに必要なオペレーティングシステムおよびアプリケーションを提供してもよい。
オペレーティングインストラクション130はまた、マーチャントデバイス29とのインタフェースとなるためのインストラクションを含んでもよい。ある実施の形態では、マーチャントデバイス29はポイントオブセールアプリケーションを実行していてもよい。オペレーティングインストラクション130は、そのポイントオブセールアプリケーションと情報を交換するための、リーダチップ100の処理ユニット120で実行される相補アプリケーション用のインストラクションを含んでもよい。例えば、ポイントオブセールアプリケーションは、マーチャントなどのユーザが、顧客との購入トランザクションを行うことを容易にするユーザインタフェースを提供してもよい。メニューは、アイテム選択と、税金計算と、チップの追加と、他の関連機能と、を提供してもよい。支払いを受けるときになると、ポイントオブセールアプリケーションは支払いリーダ22に(例えば、無線インタフェース108を介して)メッセージを送信してもよい。オペレーティングインストラクション130は、例えば、非接触インタフェース102や接触インタフェース104を介して支払い情報を取得し、その支払い情報を処理するためにトランザクションチップ114を呼び出し、無線インタフェース108を介してマーチャントデバイスのポイントオブセールアプリケーションに伝送される応答メッセージを生成することによって、支払い処理を促進する。
オペレーティングインストラクション130はまた、支払いサーバ40の支払いサービスシステム50とのインタフェースとなるためのインストラクションを含んでもよい。ある実施の形態では、支払いサービスシステム50は支払いリーダ22およびマーチャントデバイス29のポイントオブセールアプリケーションに関連付けられてもよい。例えば、支払いサービスシステム50は、支払いサービスシステム50に登録されている(例えば、一意の識別子に基づいて)支払いリーダ22およびマーチャントデバイス29についての情報を有してもよい。この情報を用いることで、マーチャントおよび顧客金融機関のサーバとのトランザクションを処理し、マーチャントに解析および報告を提供し、トランザクションデータを収集することができる。支払いリーダ22は、支払い情報を(例えば、リーダチップ100およびトランザクションチップ114の動作に基づいて)処理し、そのように処理された支払い情報をポイントオブセールアプリケーションに伝達してもよく、そのアプリケーションは次いで支払いサービスシステム50と通信する。この態様では、支払いリーダ22からのメッセージは支払いサーバ40の支払いサービスシステム50に転送され、この場合、支払いリーダ22および支払いサービスシステム50は支払いトランザクションを協働して処理してもよい。
トランザクション処理インストラクション132は支払いリーダ22における支払いトランザクションの処理のためのインストラクションを含んでもよい。ある実施の形態では、トランザクション処理インストラクションは、EMVによって公表されているもののような支払い標準に準拠してもよい。使用中の支払い方法(例えば、ユーロペイ、マスターカード、ビザ、アメリカンエキスプレス等)に依存して、その支払い方法に関連付けられた特定の処理手順が選択され、その手順にしたがってトランザクションを処理してもよい。処理ユニット120によって実行されると、これらのインストラクションは、トランザクションをローカルで処理するか否かを決定し、支払いデバイスからの支払い情報へのアクセスをどのようにするかを決定し、その支払い情報をどのように処理するかを決定し、どの暗号化機能を実行するかを決定し、支払いサーバと交換する通信タイプを決定し、支払いトランザクションの処理に関する任意の他の適切な情報を決定してもよい。ある実施の形態では、トランザクション処理インストラクション132は高位の処理を実行し、処理ユニット120がトランザクションチップ114と通信して大抵のトランザクション処理動作を行うためのインストラクションを提供してもよい。
トランザクション処理インストラクション132は、支払いトランザクション中にプリチャージ動作を行う際に支払い情報を支払いデバイスに伝達するためのプリチャージインストラクションを含んでもよい。ある実施の形態では、トランザクション処理インストラクション132は、(例えば、支払いリーダと通信するマーチャントデバイス29で実行されるポイントオブセールアプリケーションにおいて)支払いトランザクションが完了するまでの支払いリーダ22による処理のための予備的チャージを、チップカードに提供することを意図するトランザクションを取り扱うためのインストラクションを含んでもよい。ある実施の形態では、予備的チャージまたは複数の予備的チャージは、チップカードが認証応答(例えば、認証応答暗号)を生成するためにダミーのチャージ量を提供してもよい。プリチャージ要求がマーチャントデバイスからいつ受信されるかに依存して、この認証応答は、マーチャントが支払いトランザクションを完了する前に、マーチャントデバイスに(例えば、無線インタフェース108または有線インタフェース110を介して)返される場合がある。
ある実施の形態では、プリチャージ中に返された承認応答を、マーチャントによって完了されるべきトランザクションの実際の支払い量とマッチする支払い量と共に処理することが望ましい。そのようなプリチャージは、チップカードによる、トランザクション処理インストラクション132に基づく承認用の、複数の予備的支払い量を取得することを含んでもよい。リーダチップ100は、例えばマーチャントデバイス29や支払いサーバ40におけるポイントオブセールアプリケーションから、複数の予備的支払い量のそれぞれをメッセージで受信してもよい。以下で詳述されるように、ある実施の形態では、複数の予備的支払い量は任意に決定されてもよく、リーダチップ100による使用のために支払いリーダ22に提供されてもよい。後に詳述されるように、他の実施の形態では、マーチャントデバイス29の履歴データを用いた予測技術に基づいて複数の予備的支払い量を導出してもよく、ある実施の形態では、その予測に他の支払い端末20からのデータを用いてもよい。トランザクション処理インストラクション132は、実際の支払い量が受信される(例えば、支払いトランザクションからの支払い情報の処理が完了する)まで予備的チャージを提供し続けるためのインストラクションを含んでもよい。
他の実施の形態では、トランザクション処理インストラクション132は、チャージ要求がプリチャージ要求であるとのインジケータを受信し、プリチャージ要求に関連付けられたインジケータに優先度を割り当て、そのインジケータおよびそれに割り当てられた優先度をメモリ122などのメモリに格納するためのインストラクションを含んでもよい。この点で、リーダチップ100はインジケータに基づいてプリチャージ要求の優先度を上げるか下げるかしてもよい。ある実施の形態では、リーダチップ100は、優先度の順番(例えば、最高から最低への優先付け)で、各プリチャージ要求の承認を獲得してもよい。ある実施の形態では、トランザクション処理インストラクション132は、予備的支払い量に割り当てられたスコアであって予備的支払い量がトランザクションの実際の支払い量とマッチする蓋然性を示すスコアに対して比例する優先度を割り当てるためのインストラクションを含んでもよい。さらに他の実施の形態では、リーダチップ100は、トランザクション処理インストラクション132に保持されるインストラクションを用いて、要求がプリチャージ要求か否かに関わらず、支払い情報の要求を格納し、その優先度を上げたり下げたりしてもよい。
トランザクション処理インストラクション132は、支払いトランザクション中にチャージが開始される前に、支払い情報以外の情報を収集するためのインストラクションを含んでもよい。例えば、チップカードが接触インタフェース104に挿入された場合であって、しかしながらトランザクションチップ114がそのカードに電子支払い情報(すなわち、チャージ)を要求する前に、リーダチップ100は、チップカードの詳細や消費者金融機関を特定する情報やチップカードを発行したイシュアを特定する情報やアカウント番号やチップカードの有効期限や他の情報などの、チップカードからの支払いトランザクションを処理するのに必要な他の情報を集めてもよい。加えて、トランザクション処理インストラクション132は、顧客を特定する情報やトランザクション履歴や他の情報を含む、支払いデバイスを用いている顧客についての情報を決定するためのインストラクションを含んでもよい。ある実施の形態では、トランザクション処理インストラクション132は、電子支払い情報を要求するかそうでなければ支払いデバイス10においてチャージを開始する前に、支払いデバイス10から任意の適切な情報を収集するためのインストラクションを含んでもよい。
図4は、本開示のある実施の形態に係る、例示的マーチャントデバイス29を示す。マーチャントデバイス29は任意の適切な態様で実現されてもよいが、ある実施の形態では、マーチャントデバイス29は、ユーザインタフェースを提供し、ひとつ以上の他のデバイスと通信する双方向電子デバイスであってもよい。双方向電子デバイスの例は、タブレット、スマートフォン、スマートウォッチ、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、カスタム電子デバイス、または本明細書で説明される機能を実行するために必要なユーザインタフェースおよび通信能力を有する任意の他の適切な電子デバイスを含む。
図4において特定のコンポーネントが特定の構成で描かれているが、マーチャントデバイス29が追加のコンポーネントを含んでもよいこと、図4に示されるコンポーネントのうちのひとつ以上がマーチャントデバイス29に含まれなくてもよいこと、およびマーチャントデバイス29のコンポーネントが任意の適切な態様で再構成されうること、は理解されるであろう。ある実施の形態では、マーチャントデバイス29は、処理ユニット202と、メモリ204と、インタフェースバス206と、電源208と、ユーザインタフェース210と、第1無線インタフェース212と、第2無線インタフェース214と、有線インタフェース216と、を含む。
ある実施の形態では、マーチャントデバイス29は、マーチャントデバイス29の必要動作を制御し行うよう構成された処理ユニット202およびメモリ204を含む。ある実施の形態では、処理ユニット202は、メモリ204に保持されてもよいインストラクションに基づいて、モバイルオペレーティングシステム、プログラムおよびアプリケーションのインストラクションを実行する汎用プロセッサであってもよい。メモリ204は本明細書で説明されるような任意の適切なメモリタイプまたはそれらの組み合わせを含んでもよく、これはインストラクションおよび他のデータを保持し、マーチャントデバイス29のオペレーティングシステム、プログラムおよびアプリケーションの実行用のワーキングメモリを提供するためのものであり、例えばフラッシュメモリやRAMメモリである。ある実施の形態では、メモリ204は、オペレーティングインストラクション220やポイントオブセールアプリケーションインストラクション222やEMVオフラインインストラクション224やEMV/スワイプモードインストラクション226などのインストラクションの複数の集合を含んでもよい。
処理ユニット202は、メモリ204のインストラクションを実行することによって、マーチャントデバイス29のひとつ以上の他のコンポーネントと相互作用し、それを制御してもよい。処理ユニット202はマーチャントデバイス29の他のコンポーネントと任意の適切な態様で通信してもよいが、ある実施の形態では、処理ユニットはインタフェースバス206を用いてもよい。インタフェースバス206は、I2C、SPI、USB、UART、およびGPIOなどのひとつ以上の通信バスを含んでもよい。ある実施の形態では、処理ユニット202は、メモリのインストラクションを実行し、それらのインストラクションに基づいて、インタフェースバス206の通信バスを介してマーチャントデバイス29の他のコンポーネントと通信してもよい。
マーチャントデバイス29はまた電源208を含んでもよい。電源208は、AC電力を変換するための、および/または、マーチャントデバイス29のコンポーネントによる使用のために複数のDC電圧を生成するための、電力変換回路を含んでもよい。電源208が電池を含む場合、電池は物理的な電力接続を介して、または、誘導充電を介して、または、任意の他の適切な方法を介して、充電可能である。図4ではマーチャントデバイス29の他のコンポーネントに物理的に接続されているようには描かれていないが、電源208はコンポーネントの要件にしたがって、マーチャントデバイス29のコンポーネントに各種電圧を供給してもよい。
マーチャントデバイス29はまたユーザインタフェース210を含んでもよい。ユーザインタフェース210は、マーチャントデバイス29のユーザに、マーチャントデバイス29で実行されているアプリケーションやプログラムと相互作用するための各種オプションを提供してもよい。例示的なユーザインタフェース210は、タッチスクリーンインタフェースや音声コマンドインタフェースやキーボードやマウスジェスチャ認識や任意の他の適切なユーザインタフェースやそれらの任意の組み合わせなどの任意の適切なユーザインタフェース用のハードウエアおよびソフトウエアを含んでもよい。ある実施の形態では、ユーザインタフェース210は、マーチャントデバイス29で実行されているポイントオブセールアプリケーションなどのアプリケーションやプログラム用の双方向ユーザインタフェースを表示するタッチスクリーンインタフェースであってもよい。
マーチャントデバイス29はまた複数の無線通信インタフェースを含んでもよい。無線通信インタフェースは、ブルートゥースクラシックやブルートゥースローエナジーやWiFiやセルラやショートメッセージサービス(SMS)やNFCや任意の他の適切な無線通信インタフェースやそれらの任意の組み合わせなどの無線通信インタフェースを提供するための任意の適切なハードウエアおよびソフトウエアを含んでもよい。ある実施の形態では、第1無線通信インタフェース212は主として支払いリーダ22と通信する無線通信インタフェース(例えば、ブルートゥースローエナジーインタフェース)であってもよく、一方、第2無線通信インタフェース214は主として支払いサーバ40の支払いサービスシステム50と(例えばインターネットを介して)通信する無線通信インタフェース(例えば、WiFi)であってもよい。
マーチャントデバイスはまた有線インタフェース216を含んでもよく、有線インタフェース216は、USBやライトニングやファイヤワイヤやイーサネットや任意の他の適切な有線通信インタフェースやそれらの任意の組み合わせなどの、他のデバイスや通信ネットワークとの有線通信のための任意の適切なインタフェースを含んでもよい。
オペレーティングインストラクション220は、内部通信や電力管理やI/Oデバイスの制御や通信デバイスの制御やマーチャントデバイス29の他のハードウエアの制御や任意の他の適切なインストラクションやそれらの任意の組み合わせなどの、マーチャントデバイス29の任意の適切な汎用動作を制御するためのインストラクションを含んでもよい。ある実施の形態では、オペレーティングインストラクションは、マーチャントデバイス29で動作している大抵のドライバ、プログラムおよびアプリケーションと共にマーチャントデバイス29のオペレーティングシステムにインストラクションを提供してもよい。
オペレーティングインストラクション220は、ユーザインタフェース210の動作を制御するためのインストラクションを含んでもよい。ユーザインタフェース210は、オペレーティングインストラクション220やポイントオブセールアプリケーションインストラクション222やEMVオフラインインストラクション224やEMV/スワイプモードインストラクション226のプログラムおよびアプリケーションのインストラクションにしたがい制御されてもよい。ある実施の形態では、オペレーティングインストラクション220は、EMVオフラインモードまたはEMV/スワイプモードについての情報を表示するインストラクションを含んでもよい。オペレーティングインストラクション220はまた、支払いサーバ40の支払いサービスシステム50とのインタフェースとなり、かつ、支払いリーダ22とのインタフェースとなるためのインストラクションを含んでもよい。支払いリーダ22および/またはマーチャントデバイス29で実行されているアプリケーションは支払いサービスシステム50に(例えば、登録処理を介して)知られていてもよく、この場合、マーチャントデバイス29はポイントオブセールアプリケーションインストラクション222にしたがって支払いサービスシステム50と共に支払いを処理してもよい。
ポイントオブセールアプリケーションインストラクション222はマーチャントデバイス29においてポイントオブセールアプリケーションを実行するためのインストラクションを含む。処理ユニット202によって実行されると、ポイントオブセールアプリケーションインストラクション222は、マーチャントが顧客との支払いトランザクションを処理することを可能とする、双方向インタフェースの豊かな表示を提供してもよい。これらのインストラクションは、マーチャントまたは顧客が、購入商品を選択することや、販売税を計算することや、チップを処理することや、レシートを提供することや、値引きや特別オファーを生成することや、顧客ロイヤリティプログラムを処理することや、アイテムの在庫検索やデリバリ検索をすることや任意の他の適切な小売りオペレーションを行うことを可能とするカスタマイズされたインタフェースを含んでもよい。ある実施の形態では、ポイントオブセールアプリケーションインストラクション222は、EMVオフラインモードまたはEMV/スワイプモードなどの至急処理モードに関する情報の豊かな表示を提供するためのインストラクションを含んでもよい。
ある実施の形態では、ポイントオブセールアプリケーションインストラクション222は、至急処理モードに入る要求を処理するためのインストラクションを含んでもよい。ある実施の形態では、ポイントオブセールアプリケーションインストラクション222は、例えばユーザインタフェース210を介して、至急処理モードに入る要求をユーザから受信してもよい。例示的な実施の形態では、通常の手順を用いた支払いトランザクションの処理を非現実的とするさまざまな条件が生じうる。例えば、支払い端末20と支払いサーバ40との間の接続が失われ、支払い端末20が支払いサーバ40と通信不能となる場合である。後述の通り、至急処理モードに入ることで、マーチャントデバイス29は、支払い端末20と支払いサーバ40との間の接続が回復するまで、支払いトランザクションを処理し続けることができる。加えて、ピークトランザクション時間帯の間において、または大集団がマーチャントロケーションを訪問し、購入を行う顧客が長い列を経験するかあるいは支払いを提供してマーチャントの店舗を出るまで長い間待つような他の時間帯の間において、通常処理動作は非現実的であろう。マーチャントデバイス29においてスワイプモードに入ることで、顧客は、磁気ストリップを伴う支払いデバイスをスワイプすることによりトランザクションを処理することを通じて利用可能な支払い情報の高速処理の利点を享有することができる。
ある実施の形態では、ポイントオブセールアプリケーションインストラクション222は、至急処理モードに入ることを要求する入力を、ユーザインタフェース210においてユーザから受け付けるためのインストラクションを含んでもよい。例えば、ある実施の形態では、ポイントオブセールアプリケーションインストラクション222は、至急処理モードに入る要求に応じてオプトイン要求を表示してもよい。ある実施の形態では、ポイントオブセールアプリケーションインストラクション222は、ユーザに、ユーザが至急処理モードを実行可能となる前に、オプトイン要求を受け入れることを要求してもよい。この点で、ユーザは、ポイントオブセールアプリケーションインストラクション222からのオプトイン要求を受け入れてもよいし、拒否してもよい。ユーザが要求を拒否する場合、ポイントオブセールアプリケーションインストラクション222は、至急処理モードに入ることなく、トランザクションを通常通りに処理してもよい。ユーザが受け入れる場合、ポイントオブセールアプリケーションインストラクション222は、ユーザに、ユーザがあるモードのオプトイン要求を受け入れた場合に、そのモード(例えば、EMVオフラインモードまたはスワイプモード)のステップで進めることを許可してもよい。
ある実施の形態では、ポイントオブセールアプリケーションインストラクション222は、至急処理モードに関するユーザインタフェースフレームワークおよび通知または開示を提供し表示するためのインストラクションを含んでもよい。例えば、ユーザは、支払いトランザクションが至急処理モードにしたがって行われることの通知を、オプトイン要求を受け入れた後に、受信してもよい。ある実施の形態では、ポイントオブセールアプリケーションインストラクション222は、支払いデバイス10(例えば、チップカードやスワイプカード)のイシュアから支払いトランザクションを処理するために支払い端末20を用いているマーチャントへの責任の転換などの、至急処理モードの一部として生じうる責任の転換の通知を、ユーザに、提供してもよい。他の実施の形態では、他の通知や開示が提供されてもよい。ある実施の形態では、ポイントオブセールアプリケーションインストラクション222は、開示が要求されるか適切である至急処理モードに関する任意の情報をユーザに提供してもよい。
ある実施の形態では、ポイントオブセールアプリケーションインストラクション222は、ユーザによるオプトイン要求の受け入れに応じて、マーチャントデバイス29の処理要素202に種々の通知を提供するためのインストラクションを含んでもよい。ある実施の形態では、通知は、トランザクションが至急支払いプロトコルにしたがい至急処理モードで処理されている最中であることを示すものを含んでもよい。ある実施の形態では、処理ユニット202は通知に応じて、至急処理モードのステップを実行してもよい。ある実施の形態では、通知は、トランザクションがスワイプモードトランザクションとして処理される理由を示すものを含んでもよい。例えば、スワイプモードに入る要求が受信され、ユーザがオプトイン要求を受け入れたから、スワイプインタフェース105において磁気ストリップを読み取ることによって支払い情報が受信されるのであって、支払い端末20におけるチップカードの読み取り失敗によりトランザクションを技術的後退トランザクションとして処理する(例えば、支払いリーダ22がEMVチップを読み取ることができないから、ユーザがチップカードをスワイプすることを可能とする場合)こととなったからではないことを、通知が表してもよい。他の実施の形態において、通知はユーザによるオプトイン要求の受け入れに応じて他の情報を提供してもよい。
EMVオフラインインストラクション224は、マーチャントデバイス29においてEMVオフラインモードに入り、EMVオフラインモードで支払いデバイス10(例えば、チップカード)からの支払い情報を処理するためのインストラクションを含んでもよい。ある実施の形態では、EMVオフラインインストラクション224は、マーチャントデバイス29に、種々のイベントに応じてEMVオフラインモードに入らせてもよい。EMVオフラインインストラクション224に基づいて、マーチャントデバイス29は、ユーザがユーザインタフェース210においてオプトイン要求を受け入れた場合、マーチャントデバイス29の通信インタフェース(例えば、無線インタフェース214)がひとつ以上の支払いサーバと通信不能であると処理ユニット202が判定した場合、マーチャントデバイス29と支払いサーバ40との間の通信のレイテンシがしきい値を上回った場合、または他の事象や他の基準に応じて、EVMオフラインモードに入ってもよい。
ある実施の形態では、EVMオフラインインストラクション224は、EMVオフラインモードの一部として、チップカードからの電子支払い情報を処理するためのインストラクションを含んでもよい。EVMオフラインモードのステップは、Visa(登録商標)QuickChip for EMV(登録商標)を用いたトランザクション処理動作または他の同様の処理動作などの、チップカードからの電子支払い応答に応じて支払い承認を提供するための既存のEMV処理タスクの態様を含んでもよい。例えば、ある実施の形態では、EVMオフラインインストラクションは、至急処理モードの一部として、チップカードに電子支払い情報を要求し、それを受信してもよい。EMVオフラインインストラクション224は、処理ユニット202に、支払いリーダ22のチップカードインタフェース104におけるチップカードからの電子支払い応答の要求を支払いリーダ22に提供させてもよい。ある実施の形態では、電子支払い応答の要求は、ポイントオブセールアプリケーション222またはそれ以外において受信された第1支払い要求に応じて提供されてもよい。
ある実施の形態では、EMVオフラインインストラクション224は電子支払い応答を受信するためのインストラクションを含んでもよい。ある実施の形態では、電子支払い応答は、支払いリーダ22の接触インタフェース104で挿入されているチップカードによって提供されてもよい。チップカードは、電子支払い応答の要求に応じてリスク管理を実行し、オフラインでトランザクションを承認することを拒否するかまたはオンライン認証要求に必要な情報を提供してもよい。ある実施の形態では、チップカードによって提供される情報は認証要求暗号(「ARQC」)または電子支払い要求のオンライン認証を実行するのに必要な他の同様な情報を含んでもよい。ある実施の形態では、支払いリーダ22から電子支払い応答を受信するための他のステップが行われてもよい。
ある実施の形態では、EMVオフラインインストラクション224は、支払いリーダ22から受信された電子支払い応答に時刻インジケータまたはタイムスタンプを割り当てるためのインストラクションを含んでもよい。EMVオフラインインストラクション224は、電子支払い応答に、トランザクションに適用可能な種々のファクタや要件に依存するひとつ以上の時刻インジケータを関連付けるためのインストラクションを含んでもよい。例えば、後述の通り、ひとつ以上の支払いサーバにおける電子支払い応答の処理は、特定のトランザクションの時間帯内に入るために、電子支払い応答に関連付けられた時刻インジケータを要求してもよい。ある実施の形態では、時刻インジケータは、電子支払い応答の処理のために要求された際にチップカードが電子支払い応答を提供した時刻に対応してもよい(例えば、時刻インジケータは応答認証に要求されるハッシュまたはARQCの一部である)。この点で、ある実施の形態では、電子支払い応答に二つ以上の時刻インジケータを関連付けてもよく、例えば、チップカードが電子支払い応答を提供した時刻とひとつ以上の支払いサーバが電子支払い応答を受信した時刻との間の時間がしきい値(例えば、レイテンシしきい値)を超える場合にそうである。ある実施の形態では、関連付けられた時刻インジケータは、将来の可能な限り早い時刻における、または予め予定された時刻における、支払いサーバへの送信を特定してもよい。ある実施の形態では、EMVオフラインインストラクション224は、チップカードからの電子支払い応答に複数の時刻インジケータを割り当てるためのインストラクションを含んでもよい。この点で、複数の時刻インジケータのうちのひとつは、ひとつ以上の支払いサーバによって要求されるトランザクションの時間帯内の時刻にマッチしてもよい。ある実施の形態では、電子支払い応答に関連付けられた時刻インジケータは、マーチャントデバイス29が、EMVオフラインインストラクション224に基づいてひとつ以上の支払いサーバに電子支払い応答を送信するための時刻をスケジュールすることを可能としてもよい。
ある実施の形態では、EMVオフラインインストラクション224は、マーチャントデバイス29のメモリ204に、支払いトランザクション情報をオフライントランザクションとして格納するためのインストラクションを含んでもよい。支払いトランザクション情報は、電子支払い応答と、ひとつ以上の関連する時刻インジケータまたは支払いタイプインジケータと、を含んでもよい。ある実施の形態では、支払いタイプインジケータは、チップカードなどの、電子支払い応答を提供した支払いデバイス10についての情報を含んでもよい。ある実施の形態では、インジケータは、チップカードのイシュアからマーチャントへの責任の転換などの責任の転換が生じたか生じていないかのインジケータを含んでもよい。
ある実施の形態では、EMVオフラインインストラクション224は電子支払い応答に関連付けられたトランザクションを承認するためのインストラクションを含んでもよい。この承認は、マーチャントデバイス29における通常動作中に実行されるEMV処理などの、マーチャントデバイス29における標準のEMV処理ステップに基づいてもよい。ある実施の形態では、EMVオフラインインストラクション224は、最初の電子支払い応答がマーチャントデバイス29において受信されるという通知などの、オフライン承認として承認を提供するためのインストラクションを含んでもよい。ある実施の形態では、EMVオフラインインストラクション224は、承認に続いて、チップカードインタフェース104からのチップカードの除去を促すユーザのための通知を(例えばユーザインタフェースに)提供してもよい。ユーザは、トランザクションに関連付けられた情報、例えば電子支払い応答や他の情報、の送信が生じる前に、チップカードを取り除いてもよい。この点で、ユーザによって知覚される支払いトランザクション時間を減らすことができる。
EMVオフラインインストラクション224は、マーチャントデバイス29において追加的な支払い要求が受信された場合、前述のステップを実行するためのインストラクションを含んでもよい。ある実施の形態では、EMVオフラインインストラクション224は、ユーザインタフェースにおいて、追加的な支払い要求に応じて追加的な電子支払い応答を要求し、メモリ204に追加的な電子支払い応答を格納し、追加的な電子支払い応答に関連付けられた追加的なトランザクションを承認するためのインストラクションを含んでもよい。マーチャントデバイス29のユーザインタフェース210において受け付けられた支払い要求について必要な限り、これらのステップを繰り返してもよい。
ある実施の形態では、EMVオフラインインストラクション224はひとつ以上の支払いサーバに支払い承認要求を送信するためのインストラクションを含んでもよい。ある実施の形態では、支払い承認要求は、ひとつ以上の電子支払い応答と、各電子支払い応答についてそれに関連付けられた支払いタイプインジケータと、を含んでもよい。ある実施の形態では、支払いタイプインジケータはひとつ以上の支払いサーバに、ひとつ以上の電子支払い応答が至急支払いプロトコルにしたがう処理の対象であることを示してもよい。至急支払いプロトコル(例えば、Visa quickチップ)の下では、トランザクションは、支払いサーバとチップカードとの間のさらなる通信なしに承認可能である。これにより、支払いプロセスの初期の段階でチップカードを取り除くことができる(例えば、電子支払い応答が送信された後、トランザクションの特定の段階、またはマーチャントデバイスによる予備的な承認の際)。加えて、支払い承認要求は、マーチャントへの責任の転換が生じたことのインジケータなどの、責任の転換についての情報を含むインジケータを含んでもよい。
ある実施の形態では、EMVオフラインインストラクション224は、様々な時刻において、または、さまざまなイベントに応じて、支払い承認要求を送信するためのインストラクションを含んでもよい。例えば、ある実施の形態では、メモリにひとつ以上の電子支払い応答を格納した後、EMVオフラインインストラクション224は、ひとつ以上の支払い承認要求が送信可能であるとの判定に基づいてひとつ以上の支払いサーバにひとつ以上の支払い承認要求を送信するオプションを含んでもよい。EMVオフラインインストラクションは、支払い端末20の通信インタフェース(例えば、マーチャントデバイス29の無線インタフェース214)が利用可能であるとの判定に基づいて、ひとつ以上の支払い承認要求が送信可能であると判定してもよい。この点で、処理ユニット202は(EMVオフラインインストラクション224に基づいて)、任意の適切な態様で、通信インタフェースがひとつ以上の支払いサーバ(例えば、支払いサーバ40)と通信可能であるか否かについてチェックしてもよい。これは例えば、通信インタフェースにおいて受信された伝送を監視することによって、または、通信インタフェースから送信されたメッセージに対する応答をひとつ以上の支払いサーバから受信することによって、なされる。ある実施の形態では、EMVオフラインインストラクション224は、マーチャントデバイス29において第1電子支払い応答が受信された後に、そのチェックを実行するためのインストラクションを含んでもよい。ある実施の形態では、EMVオフラインインストラクション224は、支払い承認要求が送信可能であると判定することの一部として、支払い要求の頻度がしきい値より小さいと判定するためのインストラクションを含んでもよい。この点で、EMVオフラインインストラクション224は、ユーザインタフェース210において各支払い要求が受け付けられた時刻を記録し、要求の頻度を所定のしきい値と比較するためのインストラクションを含んでもよい。しきい値は、支払い端末20と支払いサーバ40との間の通信のレイテンシや他の同様の情報などの種々のファクタに基づいて、ときどき、更新されてもよい。
ある実施の形態では、EMVオフラインインストラクション224は、通信インタフェースがひとつ以上の支払いサーバと通信可能である場合、ひとつ以上の支払い承認要求をひとつ以上の支払いサーバに転送するためのインストラクションを含んでもよい。ある実施の形態では、EMVオフラインインストラクション224は、例えば時刻インジケータが電子支払い応答に関連付けられたARQCの一部でない場合、支払い承認要求に時刻インジケータを割り当ててもよい。ある実施の形態では、EMVオフラインインストラクション224は、支払い承認要求に関連付けられた時刻インジケータによって示される時刻まで待機してからひとつ以上の支払いサーバに支払い承認要求を送信するためのインストラクションを含んでもよい。時刻インジケータによって示される時刻は、特定のまたは明示的な時刻、経過時間、または暫定時刻であってもよい。例えば、時刻インジケータによって示される時刻は、支払い端末20と支払いサーバ40との間の通信のレイテンシがしきい値を下回ったとの判定、または支払い要求の頻度がしきい値を下回ったとの判定に基づいてもよい。他の実施の形態において、時刻インジケータは他の情報を含んでもよい。
EMVオフラインインストラクション224は、関連付けられた時刻インジケータの時刻に対応する時刻に、支払い承認要求を転送するためのインストラクションを含んでもよい。時刻インジケータに対応する時刻は、支払い承認要求の送信が予定されている将来の時刻であってもよい。ある実施の形態では、複数の支払い承認要求はそれぞれ、同様の時刻に対応する関連時刻インジケータに関連付けられてもよい。この点で、EMVオフラインインストラクションは、時刻インジケータに関連付けられた時刻に対応する時刻において、複数の支払い承認要求を処理してもよい。ある実施の形態では、EMVオフラインインストラクション224は、時刻インジケータの時刻に対応する時刻より前の時刻において、ひとつ以上の支払いサーバに、支払い承認要求およびそれに関連付けられた時刻インジケータを転送するためのインストラクションを含んでもよい。この点で、ひとつ以上の支払いサーバは、時刻インジケータの時刻に対応する時刻まで待機してから支払い承認要求を処理してもよい。ある実施の形態では、EMVオフラインインストラクション224は、支払い承認要求を中間サーバに転送するためのインストラクションを含んでもよく、該中間サーバは、後の時刻に、支払い承認要求をひとつ以上の支払いサーバに転送してもよい。ある実施の形態では、EMVオフラインインストラクション224は、所与の時刻において送信可能な全ての支払い承認要求をひとつ以上の支払いサーバに転送するためのインストラクションを含んでもよい。他の実施の形態において、EMVオフラインインストラクション224は、他の技術を用いて支払い承認要求を処理するためのインストラクションを含んでもよい。
EMVオフラインインストラクション224は、ひとつ以上の支払いサーバに送信された支払い承認要求に応じて支払い承認応答を受信するためのインストラクションを含んでもよい。ある実施の形態では、支払い承認応答はひとつ以上の支払い承認要求に関連付けられてもよく、例えばチップカードのイシュアによって、特定の支払いトランザクションが承認されたか拒否されたことを示してもよい。ある実施の形態では、EMVオフラインインストラクション224は、支払い承認応答によって示される支払い承認要求の最終的な承認または拒否についての通知をユーザインタフェース210に提供するためのインストラクションを含んでもよい。支払い承認応答は、ひとつ以上の支払いサーバに送信された各支払い承認要求について受信されてもよい。
以降、マーチャントデバイス29がスワイプインタフェース105を備え、チップカードとの支払いトランザクションをスワイプモードで処理するよう構成されてもよい実施の形態を説明する。ある条件下で、支払い端末20は、顧客がチップカードを用いた電子支払い情報の提供を試行する支払いトランザクションを処理することができないことがある。例えば、チップカードのEMVチップの損傷、不適切な使用、支払い端末20における様々なハードウエアおよびソフトウエア問題、または他の問題により、通常のEMV手順を用いた支払い情報の処理が妨げられることがある。支払いリーダ22が通常のEMV処理を用いて支払い情報を読み取ることができない場合、EMVチップカードの処理は磁気ストリップを用いてなされてもよい。一般に、チップカードの磁気ストリップを用いてチップカードからの支払い情報を処理することを可能とする「後退(falling back)」用処理は「後退トランザクション」と称されてもよい。磁気ストリップを備えるがEMVチップを備えないカードが関与するスワイプトランザクション中に、トランザクションが拒否された場合の不払いのリスクの責任は、カードのイシュアからスワイプトランザクションを受け入れたマーチャントへと転換される。しかしながら、技術後退トランザクション(例えば、支払い手順の技術的問題の結果として後退トランザクションが生じた場合)の一部としては責任の転換は生じないし、責任はカードのイシュアに残り続ける。チップカードが関与する支払いトランザクションがスワイプトランザクションとして処理されることを許可するようマーチャントがオプトインすることを許すために、カードのイシュアおよび種々の監督官庁は、不払いの責任がマーチャントに転換されることを要求してもよい。カードのイシュアからマーチャントへの責任の転換の要求を受け入れることで、マーチャントは支払い端末20をスワイプモードで動作させることが許され、それにより、より高速な支払いトランザクション処理およびチェックアウト時間の低減を達成することができる。
EMV/スワイプモードインストラクション226は、支払い端末20にスワイプモードに入らせるためのインストラクションを含んでもよい。ある実施の形態では、EMV/スワイプモードインストラクション226は、マーチャントデバイス29においていつスワイプモードに入るかを決定するためのインストラクションを含んでもよい。例えば、マーチャントデバイス29は、ユーザインタフェース210において受信されたスワイプモードに入る要求に応じて(例えば、ポイントオブセールアプリケーション222でのユーザ入力によって)、または、所定の基準(例えば、キューのサイズ、トランザクションの頻度など)がしきい値を満たすとの判定に応じて、スワイプモードに入ってもよい。ある実施の形態では、スワイプモードに入る要求は、ユーザインタフェース210における支払い情報の要求に応じて提供されてもよいし、支払い端末20の例えば接触インタフェース104においてチップカードが検出されたときに提供されてもよい。
ある実施の形態では、EMV/スワイプモードインストラクション226は、支払いトランザクションがスワイプモードのステップを実行することにより進行することを許す前に、オプトイン要求を受け入れるかまたはカードのイシュアからマーチャントへの責任の転換を受け入れることをユーザに要求してもよい。ユーザがオプトイン要求の受け入れを拒否した場合、その要求が提供された対象の支払いトランザクションの処理は通常の処理動作にしたがって(例えば、チップカードが、磁気ストリップインタフェースではなくむしろチップカードインタフェースを通じて処理されることを要求する)継続されてもよい。オプトイン要求の受け入れにより、マーチャントデバイス29は、支払いトランザクションをスワイプモードで処理するためのステップを実行することが許されてもよい。オプトイン要求は、そのオプトイン要求に併せてユーザに表示する任意の適切な情報、例えば、マーチャントへの責任の転換に関する通知や開示、または他の情報、を含んでもよい。ある実施の形態では、EMV/スワイプモードインストラクション226は、ユーザがユーザインタフェース210を介して要求を提供したときや、マーチャントが大量の顧客を経験しているとの判定(例えば、センサやカメラからの情報に基づいて)や、支払い端末における支払いトランザクション間の時間がしきい値時間を下回ったときや、顧客が支払い端末20において支払いトランザクションを完了するのに遅延を経験しているかもしれないことを示す他のイベント、などの種々のイベントに応じて、オプトイン要求を提供するためのインストラクションを含んでもよい。
ある実施の形態では、EMV/スワイプモードインストラクション226は、スワイプモード動作の一部として、スワイプ支払いタイプの電子支払い情報を処理するためのインストラクションを含んでもよい。ユーザは、ユーザインタフェース210において、支払いトランザクション要求を提供してもよい。ある実施の形態では、EMV/スワイプモードインストラクション226は、ユーザインタフェース210における支払いトランザクション要求に応じて、スワイプインタフェース105を通じてスワイプされた支払いカード磁気ストリップから電子支払い情報を受信するためのインストラクションを含んでもよい。電子支払い情報は、カードのイシュア情報やカードおよびカード所有者特定情報などの、従来のスワイプ支払いトランザクションの一部として提供される情報を含んでもよい。
EMV/スワイプモードインストラクション226は、インジケータを生成し、スワイプモード中に受信された電子支払い情報に関連付けるためのインストラクションを含んでもよい。ある実施の形態では、EMV/スワイプモードインストラクション226は、スワイプモードに入る支払い端末に基づいてスワイプモードインジケータを生成してもよい。スワイプモードインジケータは、電子支払い情報が、スワイプ支払いタイプの処理用の手順にしたがって処理されることを許してもよい。加えて、スワイプモードインジケータは、トランザクションが技術後退トランザクションでないことを示してもよい。チップカードは技術後退がないなかでスワイプモードで動作しているので、インジケータは支払いサーバに、トランザクションが、マーチャントへの責任の転換を要求するスワイプトランザクションとして処理されるべきであることを知らせてもよい。ある実施の形態では、EMV/スワイプモードインストラクション226は、電子支払い情報を提供した支払いカードがチップカードであるとのインジケータを生成してもよい。支払いカードがチップカードであるとのインジケータは、マーチャントデバイス29において受信される、支払いカードがチップカードであるとの通知を含む任意の適切な情報に基づいてもよい。他の実施の形態では、支払いカードがチップカードであるとのインジケータは他の情報に基づいてもよい。ある実施の形態では、EMV/スワイプモードインストラクション226は、スワイプモード中に支払い端末において受信された電子支払い情報に、スワイプモードインジケータおよび支払いカードがチップカードであるとのインジケータを、関連付けるためのインストラクションを含んでもよい。他の実施の形態では、EMV/スワイプモードインストラクション226は他のインジケータを生成し、関連付けてもよい。
ある実施の形態では、EMV/スワイプモードインストラクション226は、チップカードではない支払いカードによって提供されるスワイプ支払いタイプの電子支払い情報と併せて、支払いトランザクションを処理するためのインストラクションを含んでもよい。この点で、EMV/スワイプモードインストラクション226は、マーチャントデバイス29に、支払いトランザクション要求とスワイプ支払いタイプの電子支払い情報とを支払いリーダ22のスワイプインタフェース105から受信させてもよい。EMV/スワイプモードインストラクション226は、マーチャントデバイス29に、電子支払い情報を提供したカードはチップカードではないと判定させ、そのカードによって提供された電子支払い情報をスワイププロトコルにしたがって処理させてもよい。ある実施の形態では、スワイププロトコルは、従来の方法を用いて電子スワイプ支払い情報を処理するためのステップを含んでもよい(例えば、支払いリーダ105にスワイプ専用カードが提供された場合、マーチャントへの責任の転換は生じないであろう)。
ある実施の形態では、EMV/スワイプモードインストラクション226は、スワイプモードに入る要求が受け入れられた後(例えば、ある支払いトランザクションから別の支払いトランザクションへと)、支払いトランザクションの通常の処理を許すためのインストラクションを含んでもよい。例えば、マーチャントデバイス29は、スワイプモードに入る要求を促した条件が取り除かれたかもはや存在しないと判定してもよい。ある実施の形態では、そのような判定は、マーチャントの敷地にいる顧客の数がしきい値を下回ったとの判定、または支払いトランザクション間の時間がそれまで下回っていたしきい値時間を超えたとの判定に基づいてもよい。この点で、マーチャントデバイス29は、スワイプモードを出て、支払いトランザクションの通常処理の動作に戻ってもよい。ある実施の形態では、EMV/スワイプモードインストラクション226は、スワイプモードに入った後、通常の支払い処理を用いて接触インタフェース104におけるチップカードからの支払い情報を処理するためのインストラクションを含んでもよい。通常チップカード処理の要求はユーザインタフェース210から提供されてもよく、EMV/スワイプモードインストラクション226は、チップカードからの電子支払い情報を通常の態様(例えば、接触インタフェース104におけるチップカードとの通信を通じて)で処理するためのインストラクションを含んでもよい。例えば、EMV/スワイプモードインストラクション226は、マーチャントデバイス29に、支払い情報を受信させ、その電子支払い情報をひとつ以上の支払いサーバに送信させてもよい。EMV/スワイプモードインストラクション226は、それに応じて、支払い端末20の通信インタフェース(例えば、無線インタフェース214)において支払い承認応答を受信してもよい。この点で、チップカードからの電子支払い情報の処理の一部として責任の転換が生じることはない(例えば、支払いトランザクション要求の責任はマーチャントに課されない)。
EMV/スワイプモードインストラクション226は、例えば無線インタフェース214を介して、ひとつ以上の支払いサーバに、支払いトランザクション要求に関連付けられた電子支払い情報を送信するためのインストラクションを含んでもよい。電子支払い情報は、通常処理またはスワイプモードを実行することを介してマーチャントデバイス29において受信されてもよく、スワイプモードインジケータおよび電子支払い情報を提供したカードがチップカードであるとのインジケータのうちのひとつ以上を含んでもよい。EMV/スワイプモードインストラクション226は、ひとつ以上の支払いサーバに送信された電子支払い情報に関連付けられた支払い承認応答を受信するためのインストラクションを含んでもよい。したがって、例示的な実施の形態では、複数の電子支払い情報の伝送について、支払い端末20の通信インタフェースにおいて(例えば、無線インタフェース214において)電子支払い情報に関連付けられた支払い承認応答が受信されてもよい。ある実施の形態では、支払い承認応答は、スワイプモードインジケータおよび電子支払い情報を提供したカードがチップカードであるとのインジケータのうちのひとつ以上に基づいてもよい。他の実施の形態では、支払い承認応答は他の情報に基づいてもよい。
ある実施の形態では、EMV/スワイプモードインストラクション226は、電子支払い情報のひとつ以上の支払いサーバへの送信がある遅延条件の間遅延すべきである場合のその遅延条件を特定するためのインストラクションを含んでもよい。その条件は、ひとつ以上の支払いサーバとの接続の喪失、大量のトランザクション、接続速度の低下、またはそれらの任意の組み合わせなどのイベントであってもよい。ある実施の形態では、EMV/スワイプモードインストラクション226は、遅延条件の特定に応じて、(例えば、メモリ204に)電子支払い情報を格納するためのインストラクションを含んでもよい。ある実施の形態では、EMV/スワイプモードインストラクション226は、マーチャントデバイス29に、遅延条件を監視させ、遅延条件が解消すると、その遅延条件に応じて格納された電子支払い情報をひとつ以上の支払いサーバに送信させてもよい。ある実施の形態では、遅延条件は、(例えば、支払い端末20における)支払いトランザクションの頻度がしきい値頻度を超えたとの判定であってもよい。ある実施の形態では、遅延条件は、支払い端末20(例えば、マーチャントデバイス29)とひとつ以上の支払いサーバとの間の接続速度を含んでもよい。ある実施の形態では、しきい値は、マーチャントの特定情報、マーチャントのタイプ、マーチャントの所在地、従業員の特定情報、顧客の特定情報、商品のタイプ、時刻、または他の情報を含む任意の適切な情報に基づいてもよい。ある実施の形態では、遅延条件の解消は、支払いトランザクションの頻度がしきい値を下回ることを含んでもよい。ある実施の形態では、遅延条件の解消は、接続速度がしきい値接続速度を超えることを含んでもよい。他の実施の形態では、遅延条件の解消は任意の適切な情報に基づいてもよい。
ある実施の形態では、EMVオフラインインストラクション224およびEMV/スワイプモードインストラクション226に基づいてマーチャントデバイス29に割り当てられる能力は組み合わされてもよい。例えば、EMVオフラインインストラクション224に基づく至急処理モードを用いての支払いトランザクションの処理の期間がしきい値を超えたと判定されると、マーチャントデバイス29はEMV/スワイプモードインストラクション226を実行することで、支払いトランザクション時間の低減を試行してもよい。その判定は、トランザクションについての任意の適切な情報、および、EMVオフラインインストラクション224にしたがう至急処理モードおよびEMV/スワイプインストラクション226にしたがうスワイプモードのうちのひとつ以上を用いて実行される支払いトランザクションの平均期間に基づいてもよい。そのような能力は、本明細書で説明される目的を達成するために任意の適切な構成で組み合わされてもよいことは理解されるであろう。
図5は、本開示のある実施の形態に係る、支払いサーバ40の例示的な支払いサービスシステム50を示す。支払いサービスシステム50は単一のサーバとして描かれているが、支払いサービスシステム50の動作およびメモリは任意の適切な数のサーバに分散していてもよいことは理解されるであろう。図5において特定のコンポーネントが特定の構成で描かれているが、支払いサービスシステム50が追加のコンポーネントを含んでもよいこと、図5に示されるコンポーネントのうちのひとつ以上が支払いサービスシステム50に含まれなくてもよいこと、および支払いサービスシステム50のコンポーネントが任意の適切な態様で再構成されうること、は理解されるであろう。ある実施の形態では、支払いサービスシステム50が本明細書で支払いサーバ40に属する機能のいずれかを行うために必要なコンポーネントを含みかつ必要な構成を有してもよいことは理解されるであろう。ある実施の形態では、支払いサービスシステム50は、少なくともひとつの処理ユニット302と、メモリ304と、インタフェースバス306と、電源308と、通信インタフェース310と、を含む。
ある実施の形態では、支払いサービスシステム50は、支払いサービスシステム50の必要動作を制御し行うよう構成された処理ユニット302およびメモリ304を含む。ある実施の形態では、処理ユニット302は、メモリ304に保持されてもよいインストラクションに基づいて、サーバ用のオペレーティングシステム、プログラムおよびアプリケーションのインストラクションを実行する高速プロセッサであってもよい。メモリ304は本明細書で説明されるような任意の適切なメモリタイプまたはそれらの組み合わせを含んでもよく、これはインストラクションおよび他のデータを保持し、支払いサービスシステム50のオペレーティングシステム、プログラムおよびアプリケーションの実行用のワーキングメモリを提供するためのものである。ある実施の形態では、メモリは、オペレーティングインストラクション320や支払い処理インストラクション322やEMVオフラインインストラクション324やEMV/スワイプモードインストラクション326を含むがそれらに限定されないインストラクションの複数の集合を含んでもよい。
処理ユニット302は、メモリ304のインストラクションを実行することによって、支払いサービスシステム50のひとつ以上の他のコンポーネントと相互作用し、それを制御してもよい。処理ユニット302は支払いサービスシステム50の他のコンポーネントと任意の適切な態様で通信してもよいが、ある実施の形態では、処理ユニット302はインタフェースバス306を用いてもよい。インタフェースバス306は、I2C、SPI、USB、UART、およびGPIOなどのひとつ以上の通信バスを含んでもよい。ある実施の形態では、処理ユニット302は、メモリ304のインストラクションを実行し、それらのインストラクションに基づいて、インタフェースバス306の通信バスを介して支払いサービスシステム50の他のコンポーネントと通信してもよい。
支払いサービスシステム50はまた電源308を含んでもよい。電源308は、AC電力を変換するための、および/または、支払いサービスシステム50のコンポーネントによる使用のために複数のDC電圧を生成するための、電力変換回路を含んでもよい。ある実施の形態では、電源308は、停電時のサービス中断を避けるために電池バックアップなどのバックアップシステムを含んでもよい。図5では支払いサービスシステム50の他のコンポーネントに物理的に接続されているようには描かれていないが、電源308はコンポーネントの要件にしたがって、支払いサービスシステム50のコンポーネントに各種電圧を供給してもよい。
支払いサービスシステム50はまた通信インタフェース310を含んでもよい。通信インタフェース310は任意の適切な通信インタフェースまたはそれらの組み合わせを含んでもよいが、ある実施の形態では、通信インタフェース310はWiFiやセルラやイーサネットや光ファイバなどの高速通信インタフェースを用いてもよい。通信インタフェース310は、処理対象のトランザクションやファームウエア更新やアプリケーション更新などに関するメッセージを交換するために、支払い端末20(例えば、マーチャントデバイス29を介した支払いリーダ22)とのセキュアな接続(例えば、TLSやSSLを介して)を確立してもよい。通信インタフェース310はまた、支払いサーバなどの支払いサーバ40の他のサーバと通信してもよく、それらはある実施の形態では、支払いサービスシステム50から離れたところに配置されていてもよく、支払いサービスシステム50を制御する主体とは異なる主体により運営されていてもよい。例えば、ある実施の形態では、支払いサービスシステム50は支払いリーダ22、マーチャントデバイス29、またはポイントオブセールアプリケーション222のうちのひとつ以上を提供する主体によって運営されていてもよい。支払いサーバはマーチャント、イシュア、または顧客の銀行のうちのひとつ以上に関連付けられ、かつそれによって運営されていてもよい。
メモリ304は、オペレーティングインストラクション320や支払いインストラクション322やEMVオフラインインストラクション324やEMV/スワイプモードインストラクション326や支払いサービスシステム50を動作させるための任意の他の適切なインストラクション(例えば、支払いサービスシステム50のひとつ以上の他のアプリケーションやコンポーネントの動作に関するインストラクション)などの、支払いサービスシステム50の処理動作を実行するためのインストラクションの複数の集合を含んでもよい。
オペレーティングインストラクション320は、内部通信や電力管理や通信デバイスの制御や支払いサービスシステム50の他のハードウエアの制御や任意の他の適切なインストラクションやそれらの任意の組み合わせなどの、支払いサービスシステム50の任意の適切な汎用動作を制御するためのインストラクションを含んでもよい。ある実施の形態では、オペレーティングインストラクションは、支払いサービスシステム50で動作している大抵のドライバ、プログラムおよびアプリケーションと共に支払いサービスシステム50のオペレーティングシステムにインストラクションを提供してもよい。
オペレーティングインストラクション320はまた、マーチャントデバイス29とのインタフェースとなるためのインストラクションを含んでもよい。ある実施の形態では、支払いサービスシステム50は通信インタフェース310を介してマーチャントデバイス29と通信してもよい。オペレーティングインストラクション320は、処理ユニット302によって実行された場合、これらの通信を制御し、TLSやSSLや鍵に基づき暗号化されたデータとしてなどの手順を実装することによってセキュアな通信を提供するインストラクションを含んでもよい。
支払い処理インストラクション322は支払いを処理するためのインストラクションを含み、マーチャントデバイス29、支払いリーダ22(例えば、マーチャントデバイス29を介して)、および/または支払いサーバに伝達されるメッセージの内容を制御してもよい。ある実施の形態では、支払い処理インストラクションは、支払いリーダ22およびインストールされたポイントオブセールアプリケーション222を有するマーチャントデバイス29のそれぞれについての情報を含んでもよい。量やクレジットカード番号などの支払い情報をトランザクション処理システムに提供し、マーチャントに応答を返すことなどの支払い処理機能を実行することに加えて、支払いサービスシステム50はまた、マーチャントデータの複雑な解析を実行し、それを用いてマーチャント(例えば、複数の場所で複数のマーチャントデバイス29を運用するマーチャント)にレポートやメトリックや他のデータを提供してもよい。支払い処理インストラクション322はまた、支払いデバイス10、支払いリーダ22またはマーチャントデバイス29のうちのひとつ以上によって提供されるデータを暗号化および復号するための共有秘密鍵や公開鍵/秘密鍵ペアの鍵などの暗号化鍵にアクセスするためのインストラクションを含んでもよい。
EMVオフラインインストラクション324は、支払い端末20から受信したEMVオフライン支払い承認要求を処理するためのインストラクションを含んでもよい。EMVオフラインインストラクション324は、支払い承認要求を処理するためのステップを実行する時刻を決定するためのインストラクションを含んでもよい。ある実施の形態では、EMVオフラインインストラクション324は、支払いサービスシステム50に、支払い承認要求に関連付けられた時刻インジケータによって示される時刻に対応する時刻を決定させ、その時刻まで待ってから支払い承認要求の処理を開始させてもよい。ある実施の形態では、EMVオフラインインストラクション324は、支払い承認要求の時刻インジケータと、ARQCや暗号化ハッシュなどの、電子支払い応答により示される時刻と、のマッチングを行うためのインストラクションを含んでもよい。ある実施の形態では、EMVオフラインインストラクション324は、電子支払い応答のARQCまたは暗号化ハッシュによって時刻インジケータが指定されていない場合、任意に割り当てられた時刻に支払い承認要求を処理するためのインストラクションを含んでもよい。ある実施の形態では、EMVオフラインインストラクション324は、支払いサービスシステム50に、支払いサービスシステム50が支払い承認要求を受信するとすぐに、電子支払い応答に含まれる支払い情報を銀行サーバに承認のために提供させてもよく、または、支払い承認要求またはそれに関連付けられた電子支払い応答に関連付けられた時刻インジケータに対応する時刻まで待機してもよい。加えて、EMVオフラインインストラクション324は、支払いトランザクションの一部としての責任の転換の発生を示すインジケータを支払い承認要求に割り当てるためのインストラクションを含んでもよい。他の実施の形態では、EMVオフラインインストラクション324は、他の情報を支払い承認要求に割り当ててもよい。
ある実施の形態では、EMVオフラインインストラクション324は、銀行サーバでの処理のための送信の時まで、支払いサービスシステム50のメモリ304に、ひとつ以上の支払い承認要求を保持するためのインストラクションを含んでもよい。支払い承認要求は、支払いサービスシステム50の通信インタフェース310において受信されたときや、支払い承認要求の時刻インジケータに関連付けられた時刻に対応する時刻や、支払いサービスシステム50において受信された支払い承認要求の数がしきい値を超えたときや、他のとき、などの種々のときに、ひとつ以上の銀行サーバに送信されてもよい。ある実施の形態では、支払い承認要求の送信の時刻はユーザ入力または任意の他の適切な情報にしたがって決定されてもよい。
ある実施の形態では、EMVオフラインインストラクション324は、支払いサービスシステム50に、支払い承認応答を(例えば、銀行サーバから)受信させ、その応答を支払い端末20に提供させてもよい。支払い承認応答は、対応する支払い承認要求に基づいてイシュアが支払いトランザクションを承認したかまたは拒否したかを示してもよい。ある実施の形態では、支払い承認応答は、支払い承認要求に関連付けられた支払いタイプインジケータに基づいてもよい(例えば、支払い承認応答はチップカードとの追加的な往復通信の必要性なしに提供されてもよい)。この点で、支払い承認応答は、支払い承認応答の結果の根拠(例えば、銀行サーバがなぜ関連支払い承認要求を承認または拒否したか)を示してもよい。
EMV/スワイプモードインストラクション326は、支払い端末20から受信した電子支払い情報を処理するためのインストラクションを含んでもよい。ある実施の形態では、EMV/スワイプモードインストラクション326は、電子支払い情報が、随伴するスワイプモードインジケータおよび電子支払い情報を提供したカードがチップカードであるとのインジケータと一緒に提供されたと判定するためのインストラクションを含んでもよい。EMV/スワイプモードインストラクション326は、支払いサービスシステム50に、支払い情報およびインジケータに基づいて、支払いトランザクションがスワイプモードトランザクションとして完了したと判定させてもよい。ある実施の形態では、EMV/スワイプモードインストラクション326は、支払いサービスシステム50に、インジケータを変更させるか該インジケータを電子支払い情報に割り当てさせ、該電子支払い情報をひとつ以上のサーバ(例えば、銀行サーバ)に承認のために送信させてもよい。ある実施の形態では、EMV/スワイプモードインストラクション326は、支払い端末20から複数の電子支払い情報を受信し、ひとつ以上のサーバへの送信用にその複数の電子支払い情報を格納するためのインストラクションを含んでもよい。EMV/スワイプモードインストラクション326はさらに、複数の電子支払い情報をひとつ以上のサーバに承認のために送信するためのインストラクションを含んでもよい。
ある実施の形態では、EMV/スワイプモードインストラクション326は、電子支払い情報に対する支払い承認応答を受信し、その支払い承認応答を支払い端末20に送信するためのインストラクションを含んでもよい。ある実施の形態では、支払い承認応答は、支払いトランザクションがカードのイシュアによって許容されたか拒否されたかを示してもよい。ある実施の形態では、支払い承認応答は、スワイプモードインジケータおよび電子支払い情報を提供したカードがチップカードであるとのインジケータのうちのひとつ以上に基づいてもよい。ある実施の形態では、インジケータは、チップカードがスワイプ支払いタイプの電子支払い情報を提供したことをひとつ以上の支払いサーバに示す情報を含んでもよい。この点で、インジケータは、ひとつ以上のサーバが、技術的後退が生じたわけではなく、マーチャントがオプトイン要求を受け入れ、したがって支払い要求の責任がマーチャントに転換されたと判定することを可能としてもよい。ある実施の形態では、インジケータは、電子スワイプ支払い情報を提供した支払いカードはチップカードからのものではなかったのであって、支払い要求の責任は銀行やイシュアに残ったままであることを示してもよい。EMV/スワイプモードインストラクション326は、支払い承認応答を受信し、それを支払い端末20に送信するためのインストラクションを含んでもよい。ある実施の形態では、支払いサービスシステムは、EMV/スワイプモードインストラクション326に基づいて、支払いサービスシステム50において受信された複数の電子支払い情報のそれぞれについて、処理を繰り返してもよい。
上述の構成およびデバイスに照らし、開示される主題にしたがい実装されうる方法は、図6-8のフローチャートを参照することでより良く理解されるであろう。説明の簡単化を目的として、方法が一連のステップとして示され説明されるが、そのような図示または対応する説明はステップの順番に限定されるものではなく、いくつかのステップが本明細書で図示され説明されるものとは異なる順番でおよび/または他のステップと同時に生じうることは理解され認識されるべきである。フローチャートを介して図示される任意のシーケンシャルでないまたは枝分かれのフローは、同じまたは同様の結果を達成する種々の他の枝分かれやフローパスやステップの順番が実装可能であることを示すものとして理解されるべきである。さらに、以下に説明される方法を実装するために、図示される全てのステップが要求されるわけではない場合がある。
図6は、本開示のある実施の形態に係る、電子支払いトランザクションの至急処理の例示的方法を説明する。ある実施の形態では、図6に示されるように、電子支払いトランザクションの至急処理の方法は、支払い端末20デバイスによって実行されてもよい(例えば、図6の例示的な実施の形態で説明されるように、支払いリーダ22とマーチャントデバイス29との組み合わせ)。ある実施の形態では、これらのステップは特定のデバイスによって行われるように描かれているが、デバイス間でのステップの割り当てが任意の適切な態様で変更されてもよいことや、ステップを行うデバイスの数が任意の適切な態様で変更されてもよいことは、理解されるであろう。
ステップ602において、至急処理モードのステップにしたがってマーチャントデバイス29および支払いリーダ22において支払いトランザクションを処理するために、至急処理モードに入る要求が、マーチャントデバイス29のユーザインタフェース210において受け付けられてもよい。ある実施の形態では、要求は、ユーザインタフェース210に表示されるポイントオブセールアプリケーションインストラクション222を介したユーザからの入力として受け付けられてもよい。ある実施の形態では、支払いトランザクションが開始するとき(例えば、ユーザがポイントオブセールアプリケーションインストラクション222を開くとき、支払いデバイス10が検出されたとき、顧客が支払いリーダ22において入力を提供するとき、またはそれらの任意の組み合わせ)、要求はユーザインタフェース210を介してユーザに表示されるメッセージに応じて生成されてもよい。ある実施の形態では、マーチャントデバイス29がひとつ以上の支払いサーバと通信不能であるとの判定に応じて、またはトランザクション頻度やキューのサイズなどの他の基準に基づいて、要求が自動的に生成されてもよい。至急処理モードに入る要求が受け付けられた後、処理はステップ604に続いてもよい。
ステップ604で、ステップ602で至急処理モードに入る要求が受け付けられたことに応じて、マーチャントデバイス29のユーザインタフェース210にオプトイン要求を提供してもよい。ある実施の形態では、オプトイン要求は、ユーザインタフェース210においてユーザに対してグラフィカルなメッセージとして表示されてもよく、ユーザがオプトイン要求を受け入れるか否かを示す入力を提供するためにユーザが選択可能なGUI要素を含んでもよい。ある実施の形態では、オプトイン要求は、マーチャントが至急処理モードに入った場合には所定のトランザクション(例えば、チップカードトランザクション)についてマーチャントへの責任の転換が要求される旨を示す情報などの、オプトイン要求を受け入れるか拒否することの結果に関する開示または通知を含んでもよい。オプトイン要求がユーザインタフェース210に提供されてしまった後、処理はステップ606に続いてもよい。
ステップ606で、マーチャントデバイス29はオプトイン要求が受け入れられたか否かを判定してもよい。その判定は、ステップ604からの入力に基づいてなされてもよい。ある実施の形態では、ユーザは、ユーザがオプトイン要求を受け入れた場合に限り、至急処理モードのステップの実行を許されてもよい。ある実施の形態では、ユーザがオプトイン要求を拒否した場合、処理はステップ607に続いてもよく、そこでは、マーチャントデバイス29および支払いリーダ22における支払いトランザクションの処理は、通常トランザクション処理モードのステップにしたがって(例えば、通常チップカード処理手順にしたがって)続いてもよい。ユーザがオプトイン要求を受け入れた場合、処理はステップ608へと進んでもよい。
ステップ608で、マーチャントデバイス29は、至急処理モードに入り、図6に示される残りのステップを実行してもよい。ステップ610で、第1支払い要求情報がマーチャントデバイス29のユーザインタフェース210において受け付けられてもよい。支払い要求は、マーチャントおよび顧客のトランザクション遂行の進捗に基づく、ポイントオブセールアプリケーション222を介したマーチャントからの入力として提供されてもよい。顧客は次いで、例えばユーザインタフェースまたはマーチャントにより提供される指示により、支払いリーダ22にチップカードを挿入するよう促されてもよい。支払い要求情報が受信された後、処理はステップ611に続いてもよい。
ステップ611において、マーチャントデバイス29は、挿入されたチップカードからの電子支払い応答の電子要求を、支払いリーダ22に、提供してもよい。チップカードは、電子支払い応答の要求に応じてリスク管理を実行し、オフラインでトランザクションを承認する(例えば、チップカードに保持されるオフライン支払い限度に基づくものであって、この場合、責任の転換を伴ってトランザクションを処理する必要はない)か、または、オフライン承認が利用可能でない場合、至急支払いプロトコルにしたがいオンライン認証要求に必要とされる情報を含む電子支払い応答を提供してもよい。ある実施の形態では、支払い応答は、認証要求暗号または電子支払い要求のオンライン認証を実行するのに必要な他の同様な情報を含んでもよい。電子支払い応答の要求がチップカードに提供され、チップカードが関連する電子支払い応答を提供した後、処理はステップ612に続いてもよい。
ステップ612において、マーチャントデバイス29は、チップカードから受信した電子支払い応答を、マーチャントデバイス29のメモリ(例えば、マーチャントデバイス29のメモリ204)に格納してもよい。ある実施の形態では、電子支払い応答の複数の要求に関連付けられた複数の電子支払い応答が任意の所与の時刻に格納されてもよい。例えば、マーチャントデバイス29における第1要求に関連付けられた第1電子支払い応答の受信に続き、マーチャントデバイス29は追加的な電子支払い応答を要求してもよく、追加的な要求に関連付けられた追加的な応答が受信されて、マーチャントデバイス29に格納されてもよい。この点で、複数の電子支払い応答が受信されて、バッチとして、ひとつずつ、またはそれらの任意の組み合わせとして、格納されてもよい。電子支払い応答がマーチャントデバイス29のメモリに格納された後、処理はステップ614に続いてもよい。
ステップ614で、マーチャントデバイス29は、支払いトランザクションについての電子支払い応答が提供された場合のその支払いトランザクションの承認を提供してもよい。この承認は、マーチャントデバイス29における通常動作中に実行されるEMV処理などの、マーチャントデバイス29における標準のEMV処理ステップに基づいてもよい。図6に示される実施の形態では、マーチャントデバイス29は、承認を、電子支払い応答を支払いサーバに伝達することを伴わないオフライン承認として提供してもよい。ある実施の形態では、マーチャントデバイス29は、承認に続いて、チップカードインタフェース104からのチップカードの除去を促すユーザのための通知を(例えばユーザインタフェースに)提供してもよい。ユーザは、トランザクションに関連付けられた情報、例えば電子支払い応答や他の情報、の送信が生じる前に、チップカードを取り除いてもよい。トランザクションの承認が提供された後、処理はステップ616に続いてもよい。
他の実施の形態では、図6には描かれていないが、マーチャントデバイスは、支払いサーバとの接続速度や支払いサーバの平均応答時間や現在のトランザクションの経過時間やトランザクション量やトランザクションの完了にかかると予想される時間などのパラメータを監視することで、オフライン承認を提供するか、または承認を取得するために支払いサーバと通信するか(例えば、標準支払いプロトコルを用いるかまたは至急支払いプロトコルを用いるか)を判定してもよい。ある実施の形態では、オフラインで承認されないトランザクションは、マーチャントへの責任の転換が要求されない態様で処理されてもよく、この場合、例えば、支払いサーバから応答が受信されるまでトランザクションは承認されない。しかしながら、遅延がトランザクションを遅らせる蓋然性が低く、また、マーチャントや顧客に不快感を与える蓋然性が低い場合にこれらのオンライントランザクションが要求されるように、条件が較正されてもよい。したがって、適切な条件の下では、トランザクションのうちのいくつかのみが責任の転換を伴って処理されてもよい。
図6のステップに戻り、ステップ616で、マーチャントデバイス29は、電子支払い応答の要求に応じて受信された電子支払い応答のそれぞれに、ひとつ以上のインジケータを、関連付けてもよい。ある実施の形態では、ひとつ以上のインジケータは、支払いタイプインジケータを含んでもよい。支払いタイプインジケータはひとつ以上の支払いサーバに、ひとつ以上の電子支払い応答が至急支払いプロトコルにしたがう処理の対象であることを示してもよい。至急支払いプロトコルにしたがって、トランザクションは、チップカードとの追加的な通信を必要とすることなく、支払いサーバによって承認されるか拒否されてもよい。これにより、トランザクションの初期段階でチップカードを取り除くことが可能となり、また、電子支払い応答を、支払いサーバへの後の送信のために支払いリーダまたはマーチャントデバイスに格納することが可能となる。
ある実施の形態では、ひとつ以上のインジケータは、支払い承認要求に関連付けられた時刻インジケータを含んでもよい。ある実施の形態では、時刻インジケータは、各支払い承認要求に関連付けられてもよく、将来トランザクション時刻に対応してもよい。ひとつ以上のインジケータが各電子支払い応答に関連付けられた後、処理はステップ618に続いてもよい。
ステップ618で、マーチャントデバイス29は、ひとつ以上の支払いサーバに支払い承認要求を送信するか否かを決定してもよい。ある実施の形態では、この決定は、マーチャントデバイス29の通信インタフェース(例えば、無線インタフェース214)がひとつ以上の支払いサーバと通信可能であるか否かを判定するための、マーチャントデバイス29が実行してもよいチェックに基づいてもよいし、または通信速度や平均トランザクション処理時間などの他のパラメータに基づいてもよい。通信インタフェース214がひとつ以上の支払いサーバと通信不能である場合、または、予測トランザクション時間がしきい値を超える場合、マーチャントデバイス29は、支払い承認要求をまだ送信すべきではないと判定してもよく、処理はステップ624に続いてもよい。通信インタフェース214がひとつ以上の支払いサーバと通信可能である場合、マーチャントデバイス29は、支払い承認要求を送信可能であると判定してもよく、処理はステップ620に続いてもよい。
ステップ620で、マーチャントデバイス29は、ひとつ以上の支払いサーバに、ひとつ以上の支払い承認要求およびそれに関連付けられたひとつ以上のインジケータを送信してもよい。ある実施の形態では、マーチャントデバイス29は、それが支払い承認要求をいつ送信可能となるかを、その要求に関連付けられた時刻インジケータに基づいて判定してもよい。ある実施の形態では、マーチャントデバイス29において追加的な電子支払い応答が受信される前に、第1支払い承認要求が送信されてもよい。ある実施の形態では、各支払い承認要求は、それに関連付けられた時刻インジケータの時刻に対応する時刻に送信されてもよい。ある実施の形態では、マーチャントデバイス29は、時刻インジケータが将来の時刻に対応する場合、時刻インジケータの時刻よりも前に、支払い承認要求およびインジケータを送信してもよい。この点で、時刻インジケータは、ひとつ以上の支払いサーバが、時刻インジケータの時刻に対応する時刻まで待機してから支払い承認要求を処理すべきであることを示してもよい。そのような実施の形態では、支払いサービスシステムは、時刻インジケータの時刻に、要求を、支払いサーバのうちの銀行サーバまたはイシュアサーバに転送してもよい。マーチャントデバイス29がひとつ以上の支払い承認要求を送信した後、処理はステップ622に続いてもよい。
ステップ622で、マーチャントデバイス29は、ひとつ以上の支払い承認要求を送信することに応じて、ひとつ以上の支払いサーバから、ひとつ以上の支払い承認応答を受信してもよい。ある実施の形態では、マーチャントデバイス29は、通信インタフェース(例えば、無線インタフェース214)を介して、各支払い承認応答を受信してもよい。ある実施の形態では、各支払い承認応答は、マーチャントデバイス29から送信された各支払い承認要求に関連付けられてもよい。マーチャントデバイスは、次いで、例えば承認および拒否の記録を格納し、(例えば、責任の転換に続くトランザクションの拒否の)通知を提供することによって、受信された支払い承認応答を処理してもよい。
上述の通り、マーチャントデバイス29が承認要求を送信できない場合、処理はステップ624に続いてもよい。ステップ624で、マーチャントデバイス29は、例えばマーチャントデバイス29のユーザインタフェース210において、追加的な支払い要求が受け付けられたか否かを判定してもよい。ユーザは、それぞれが一意の支払い要求に関連付けられた複数の後続支払いトランザクションを行ってもよい。追加的な支払い要求が受け付けられた場合、処理はステップ610に戻ってもよく、ステップ610から618までが繰り返されてもよい。追加的な支払い要求が受け付けられなかった場合、処理はステップ618に戻ってもよく、そこで承認要求が送信可能か否かを判定する。追加的な支払いが要求されるか、または、既存のトランザクションが承認のために支払いサーバに送信されるまで、処理はこれらの二つの状態の間を(例えば、一定の間隔で)行き来し続けてもよい。
図7は、本開示のある実施の形態に係る、電子支払いトランザクションの至急処理の例示的ステップを示す非限定的なラダー図を示す。ある実施の形態では、図7に示されるように、電子支払いトランザクションの至急処理の方法は、支払い端末20デバイス(例えば、支払いリーダ22とマーチャントデバイス29との組み合わせ)と、支払いサービスシステム50と、銀行サーバ60と、によって実行されてもよい。ある実施の形態では、これらのステップは特定のデバイスによって行われるように描かれているが、デバイス間でのステップの割り当てが任意の適切な態様で変更されてもよいことや、ステップを行うデバイスの数が任意の適切な態様で変更されてもよいことは、理解されるであろう。
ステップ702で、マーチャントデバイス29は、支払い要求に応じて、チップカード10に対する第1電子支払い応答の要求を提供する。本明細書で説明されるように、支払い要求は、ユーザインタフェース210またはマーチャントデバイス29を介して提供されてもよく、チップカード10は支払いリーダ22の接触インタフェース104に挿入されてもよい。支払い要求は支払額または他の適切な情報を含んでもよい。支払いリーダ22が支払い要求を受信した後、処理はステップ704に続いてもよい。
ステップ704で、支払いリーダ22はチップカード10に電子支払い応答を要求してもよく、ステップ706で、チップカードは電子支払い応答を提供する。本明細書で説明されるように、電子支払い応答は、チップカード10がトランザクションの承認を提供するのを拒否したことを示してもよい。ある実施の形態では、チップカード10はトランザクションを承認し、電子支払い情報(例えば、ARQC)を提供してもよい。ステップ708で、支払いリーダ22は、電子支払い情報をマーチャントデバイス29に転送してもよい。支払いリーダ22が電子支払い応答をチップカード10からマーチャントデバイス29へ転送した後、処理はステップ709に続いてもよい。
ステップ709で、マーチャントデバイス29は支払いリーダ22に、支払いトランザクションについての電子支払い応答が提供された場合のその支払いトランザクションの承認を提供してもよい。本明細書で説明されるように、承認はマーチャントデバイス29における標準のEMV処理ステップに基づいてもよいし、または、電子支払い応答を支払いサーバに伝達することなしのオフライン認証としてであってもよい。ステップ710で、支払いリーダ22は、チップカードへのトランザクションの承認を示すチップカード10へのトランザクションの承認を提供してもよい。上述の通り、マーチャントデバイスは、チップカード10を取り除いてもよいことの通知をユーザに提供してもよい。
至急処理モードの一部としてのマーチャントデバイス29および支払いリーダ22によって実行される例示的なステップは線711を参照して特定されてもよい。例示的な実施の形態において至急処理モードを含むステップは、図7の線711の左側に描かれているように、支払いサービスシステム50や銀行サーバ60と通信することなく、マーチャントデバイス29および支払いリーダ22によって実行可能である。トランザクションの至急処理の承認を完了するために後に生じうるステップは、線711の右側に実線で描かれている(例えば、ステップ712、714、716および718)。通常動作モードでは支払いカードとの通信は支払いサービスシステム50および銀行サーバ60との通信の後にも継続するが、この通常動作モードで実行されるステップは、線711の右側に描かれており、破線で示されている(例えば、ステップ720、722、724、726、728および730)。これらのステップは至急処理モードではスキップされ、その結果、チップカードはステップ710の後、取り除くことができるようになる。
ステップ712で、マーチャントデバイス29は、支払いサービスシステム50に、ひとつ以上の支払い承認要求を提供してもよい。本明細書で上述されたように、支払い承認要求のそれぞれは、ひとつ以上の電子支払い応答と、それぞれについてそれに関連付けられた支払いタイプインジケータと、を含んでもよい。ある実施の形態では、例えば支払い処理の頻度がしきい値を下回った場合や、接続速度がしきい値を超えた場合、複数の支払い承認要求をバッチで送信してもよい。ある実施の形態では、上述の通り、各支払い承認要求はまた、トランザクション時刻(例えば、将来の時刻)に対応し、かつ、送信時刻を示してもよい時刻インジケータを含んでもよい。ステップ714で、支払いサービスシステム50は、それが受信するひとつ以上の支払い承認要求のそれぞれを、承認のために銀行サーバ60に転送してもよい。本明細書で触れられた通り、ひとつ以上の支払い承認要求のそれぞれは、時刻インジケータの時刻に対応する時刻に送信されてもよい。ある実施の形態では、支払いサービスシステム50は、時刻インジケータの時刻まで待機してから支払い承認要求を送信してもよい
ステップ716で、支払いサービスシステム50は、支払いサービスシステム50の通信インタフェースにおいて、銀行サーバ60によって提供されるひとつ以上の支払い承認応答を受信してもよい。ある実施の形態では、支払い承認応答のそれぞれは、ステップ714で承認のために銀行サーバ60に対して提供されたひとつ以上の支払い承認要求のうちのひとつに対応してもよい。支払いサービスシステム50が銀行サーバ60から支払い承認応答を受信した後、処理はステップ718に続いてもよい。
ステップ718で、支払いサービスシステム50は、ステップ716で受信したひとつ以上の支払い承認応答を、マーチャントデバイス29に、提供してもよい。本明細書で説明される通り、各承認応答は、支払いトランザクションの一部として取得された特定の支払い承認要求に対応してもよい。この点で、マーチャントデバイス29は、特定の支払いトランザクションが対応する各銀行サーバ60によって承認されたか拒否されたかの確認を受信してもよい。支払い承認応答がステップ818で受信された後、処理はステップ720に続いてもよい。
上述の通り、ステップ720、722、724、726、728および730は、至急処理が発生していない通常動作モードの間に実行されてもよい。したがって、ステップ720から730は、マーチャントデバイス29および支払いリーダ22が本明細書で説明される至急処理モードのステップを実行する実施の形態では生じないであろう。しかしながら、マーチャントデバイス29および支払いリーダ22が至急処理モードで動作していない場合、マーチャントデバイス29はステップ720で支払いリーダ22に支払い承認応答を提供し、支払いリーダ22は支払い承認応答をステップ722でチップカード10に転送してもよい。チップカード10が支払い承認応答を受信した場合、それはステップ724で支払いリーダ22に受信メッセージを提供してもよい。ある実施の形態では、受信メッセージは、チップカード10が支払い承認応答を受信したことの確認を示すものであってもよい。ステップ726で、支払いリーダ22は、チップカードから受信した受信メッセージをマーチャントデバイス29に送信する。マーチャントデバイス29がひとつ以上のチップカード10からひとつ以上の受信メッセージを受信すると、処理はステップ728に進んでもよい。
ステップ728で、マーチャントデバイス29は、チップカード10からのひとつ以上の受信メッセージを、支払いサービスシステム50に送信してもよい。本明細書で説明されるように、マーチャントデバイス29は、時刻インジケータなどのひとつ以上の関連インジケータにしたがって、受信メッセージを送信してもよい。支払いサービスシステム50は、ステップ730で、受信メッセージを、対応する銀行サーバ60に送信してもよい。その後、処理は終わってもよい。
図8は、本開示のある実施の形態に係る、複数のインタフェースを通じて電子支払い情報を選択的に処理するための例示的ステップを説明する非限定的フロー図を示す。任意の適切なデバイスが電子支払い情報を処理してもよいことは理解されるであろうが、例示的な実施の形態では、トランザクションは、マーチャントデバイス29および支払いリーダ22を含む支払い端末によって完了されてもよい。
ステップ802で、スワイプモードのステップにしたがって用いてチップカード支払いトランザクションを処理する要求はマーチャントデバイス29のユーザインタフェース210において受信されてもよい。ある実施の形態では、要求は、ユーザインタフェース210に表示されるポイントオブセールアプリケーションインストラクション222を介したユーザからの入力として受け付けられてもよい。ある実施の形態では、支払いトランザクションが開始するとき(例えば、ユーザがポイントオブセールアプリケーションインストラクション222を開くとき、支払いデバイス10が検出されたとき、顧客が支払いリーダ22において入力を提供するとき、またはそれらの任意の組み合わせ)、要求はユーザインタフェース210を介してユーザに表示されるメッセージに応じて生成されてもよい。ある実施の形態では、チップカードが支払い端末20に挿入されたとの判定に応じて、トランザクションの頻度に基づいて、キューのサイズに基づいて、または他の同様のファクタに基づいて、自動的に要求を生成してもよい。スワイプモードに入る要求が受け付けられた後、処理はステップ804に続いてもよい。
ステップ804で、ステップ802でスワイプモードに入る要求が受け付けられたことに応じて、マーチャントデバイス29のユーザインタフェース210にオプトイン要求を提供してもよい。ある実施の形態では、オプトイン要求は、ユーザインタフェース210においてユーザに対してグラフィカルなメッセージとして表示されてもよく、ユーザがオプトイン要求を受け入れるか否かを示す入力を提供するためにユーザが選択可能なインジケータを含んでもよい。ある実施の形態では、オプトイン要求は、オプトイン要求(例えば、カードのイシュアからマーチャントへの責任の転換)を受け入れるか拒否することの結果に関する開示または通知を含んでもよく、カードのイシュアやマーチャントや監督官庁やそれらの任意の組み合わせからの情報を含んでもよい。オプトイン要求がユーザインタフェース210に提供されてしまった後、処理はステップ806に続いてもよい。
ステップ806で、マーチャントデバイス29は、ユーザがステップ804で提供されたオプトイン要求を受け入れたか否かを判定してもよい。その判定は、ステップ804からの入力に基づいてなされてもよい。ある実施の形態では、ユーザは、ユーザがオプトイン要求を受け入れた場合に限り、スワイプモードのステップの実行を許されてもよい。ある実施の形態では、ユーザがオプトイン要求を拒否した場合、処理はステップ807に続いてもよく、そこでは、支払い端末20における支払いトランザクションの処理は、通常動作モードのステップにしたがって(例えば、技術的後退状況などの特別な状況の下を除いて、チップカードが支払いリーダ22のチップカードインタフェースに挿入されることを要求すること)続いてもよいユーザがオプトイン要求を受け入れた場合、処理はステップ808へと進んでもよい。
ステップ808で、マーチャントデバイス29はスワイプ処理モードに入ってもよく、そのモードでは、チップカードはチップカードとして動作することをまず試行することなしに、磁気ストリップカードとして実行されてもよい。処理はステップ810に続いてもよく、そこでは、第1支払いトランザクション要求がマーチャントデバイス29のユーザインタフェース210において受け付けられてもよい。支払い要求は、ポイントオブセールアプリケーション222を介したマーチャントからの入力として提供されてもよく、電子支払い情報ベースの購入進捗(例えば、支払いトランザクションの所望のポイントへの進行、支払額のファイナライズなど)の要求を示してもよい。支払いトランザクション要求が受信された後、処理はステップ811に続いてもよい。
ステップ811で、マーチャントデバイス29は、支払いリーダ22からスワイプ支払い情報を受信してもよい。ある実施の形態では、支払いリーダ22は、スワイプインタフェース105を通じてスワイプされた支払いカードの磁気ストリップを読み出してもよい。支払いトランザクション要求に応じたスワイプ支払いタイプの電子支払い情報がマーチャントデバイスにおいて受信された後、処理はステップ812に続いてもよい。
ステップ812で、マーチャントデバイス29は、スワイプ支払いタイプの電子支払い情報を提供した支払いカードがチップカードであるか否かを判定してもよい。ある実施の形態では、マーチャントデバイス29は、支払いリーダ22のスワイプインタフェース105において提供された電子支払い情報に基づいて、支払いカードがチップカードであるか否かを判定してもよい。スワイプ支払いタイプの電子支払い情報を提供した支払いカードがチップカードでないとマーチャントデバイス29が判定した場合、処理はステップ814に続いてもよく、支払い端末20はその判定に基づいて、通常のスワイプ支払いトランザクションプロトコルを用いてトランザクションのための支払い処理を完了してもよい。マーチャントデバイス29がスワイプ支払いタイプの電子支払い情報を提供した支払いカードがチップカードであると判定した場合、処理はステップ816に続いてもよい。
ステップ816で、マーチャントデバイス29は、インジケータを生成し、スワイプモード中に受信された電子支払い情報にそのインジケータを関連付けでもよい。ある実施の形態では、マーチャントデバイス29は、スワイプモードに入る支払い端末に基づいてスワイプモード処理インジケータを生成してもよい。スワイプモード処理インジケータは、スワイプ支払いタイプを処理するための手順にしたがって電子支払い情報を処理することを許してもよく、また、トランザクションが技術後退トランザクションでない(例えば、トランザクションが、支払い端末のチップカードインタフェースにおけるチップカードの処理に失敗したトランザクションでない)ことを示してもよい。チップカードは技術後退がないなかでスワイプモードで動作しているので、スワイプモード処理インジケータはひとつ以上の支払いサーバに、トランザクションが、マーチャントへの責任の転換を要求するスワイプトランザクションとして処理されるべきであることを知らせてもよい。ある実施の形態では、マーチャントデバイス29は、電子支払い情報を提供した支払いカードがチップカードであるとのインジケータを生成してもよい。支払いカードがチップカードであるとのインジケータは、マーチャントデバイス29において受信される、支払いカードがチップカードであるとの通知(例えば、ステップ812における支払いカードがチップカードであるとの判定に続くもの)を含む任意の適切な情報に基づいてもよい。ある実施の形態では、スワイプモード中に支払い端末において受信された電子支払い情報に、スワイプモードインジケータおよび支払いカードがチップカードであるとのインジケータを、関連付けてもよい。インジケータが生成され、割り当てられた後、処理はステップ818に続いてもよい。
ステップ818で、マーチャントデバイス29は、例えばユーザインタフェース210を介して、追加的な支払いトランザクション要求が受け付けられたか否かを判定してもよい。追加的な要求が受け付けられたとマーチャントデバイス29が判定した場合、電子支払いおよびインジケータは、現在のトランザクションに対して格納され、メモリに格納されてもよく、処理はステップ810に戻ってもよい。追加的な支払いトランザクション要求が受け付けられなかった場合、処理はステップ820に続いてもよく、そこではマーチャントデバイス29は遅延条件を特定してもよい。ある実施の形態では、マーチャントデバイス29が特定可能な遅延条件は、ひとつ以上の支払いサーバとの接続の喪失、大量のトランザクション、接続速度の低下、またはそれらの任意の組み合わせなどのイベントであってもよい。ある実施の形態では、遅延条件は、(例えば、支払い端末20における)支払いトランザクションの頻度がしきい値頻度を超えたとの判定であってもよい。ある実施の形態では、遅延条件は、支払い端末20(例えば、マーチャントデバイス29)とひとつ以上の支払いサーバとの間の接続速度を含んでもよい。マーチャントデバイス29がステップ820で遅延条件を特定した場合、処理はステップ822に続いてもよい。遅延条件が特定されない場合、処理はステップ824に続いてもよい。
ステップ822で、マーチャントデバイス29は、遅延条件の特定に応じて、(例えばメモリ204に)電子支払い情報およびインジケータを格納してもよい。ある実施の形態では、マーチャントデバイス29は、遅延条件を監視し、遅延条件が解消すると、メモリに格納された電子支払い情報およびインジケータをひとつ以上の支払いサーバに送信してもよい。ある実施の形態では、遅延条件の解消は、支払いトランザクションの頻度がしきい値を下回ることを含んでもよい。ある実施の形態では、しきい値は、マーチャントの特定情報、マーチャントのタイプ、マーチャントの所在地、従業員の特定情報、顧客の特定情報、接続速度、平均承認時間、商品のタイプ、時刻、または他の情報を含む任意の適切な情報に基づいてもよい。ひとつ以上の遅延条件が解消したとマーチャントデバイス29が判定した後、処理はステップ824に続いてもよい。
ステップ824で、マーチャントデバイス29は、例えば無線インタフェース214を介して、ひとつ以上の支払いサーバに、電子支払い情報および関連するスワイプモード処理インジケータを送信してもよい。送信された電子支払い情報は、通常処理またはスワイプモードを実行することを介してマーチャントデバイス29において受信されてもよく、スワイプモードインジケータおよび電子支払い情報を提供したカードがチップカードであるとのインジケータのうちのひとつ以上を含んでもよい。電子支払い情報および関連するスワイプモード処理インジケータがひとつ以上の支払いサーバに送信された後、処理はステップ826に続いてもよい。
ステップ826で、マーチャントデバイス29は、電子支払い情報についての支払い承認応答を受信してもよい。ある実施の形態では、マーチャントデバイス29は、ひとつ以上の支払いサーバに送信された電子支払い情報に関連付けられた支払い承認応答を受信してもよい。したがって、例示的な実施の形態では、複数の電子支払い情報の伝送について、支払い端末20の通信インタフェースにおいて(例えば、無線インタフェース214において)電子支払い情報に関連付けられた支払い承認応答が受信されてもよい。ある実施の形態では、支払い承認応答は、スワイプモードインジケータおよび電子支払い情報を提供したカードがチップカードであるとのインジケータのうちのひとつ以上に基づいてもよい。マーチャントデバイスは、次いで、例えば承認および拒否の記録を格納し、(例えば、責任の転換に続くトランザクションの拒否の)通知を提供することによって、受信された支払い承認応答を処理してもよい。その後、処理は終わってもよい。
ある実施の形態では、チップカードから受信された電子支払い情報を処理する支払い端末のための方法は、前記支払い端末のユーザインタフェースにおいて、至急処理モードに入る要求を受け付けることと、前記支払い端末の前記ユーザインタフェースにおいて、前記至急処理モードに入る前記要求に応じて、オプトイン要求を提供することと、を含み、ユーザは前記ユーザによって前記オプトイン要求が受け入れられた場合に限り、前記至急処理モードに入ることが許される。方法はさらに、前記支払い端末の前記ユーザインタフェースにおいて、第1支払い要求を受け付けることと、前記支払い端末の処理要素が、前記第1支払い要求に応じて第1チップカードに第1電子支払い応答を要求することと、前記支払い端末の通信インタフェースがひとつ以上の支払いサーバと通信可能であるか否かをチェックすることと、前記通信インタフェースが前記ひとつ以上の支払いサーバと通信不可である場合、前記支払い端末のメモリにおいて、前記第1電子支払い応答を格納することと、前記第1電子支払い応答に関連付けられた第1トランザクションを承認することと、を含んでもよい。方法はさらに、前記ユーザインタフェースにおいて追加的な支払い要求を受け付けることと、前記支払い端末の前記処理要素によって、追加的なチップカードに追加的な電子支払い応答を要求することと、前記支払い端末の前記メモリにおいて、前記追加的な電子支払い応答を格納することと、前記追加的な電子支払い応答に関連付けられた追加的なトランザクションを承認することと、をさらに含んでもよい。方法はさらに、前記第1電子支払い応答および前記追加的な電子支払い応答を格納し、前記第1トランザクションおよび前記追加的なトランザクションを承認した後、前記支払い端末の前記通信インタフェースが前記ひとつ以上の支払いサーバと通信可能であると判定することと、前記第1電子支払い応答および前記追加的な電子支払い応答のそれぞれに支払いタイプインジケータを関連付けることであって、前記支払いタイプインジケータは前記ひとつ以上の支払いサーバに、前記第1電子支払い応答および前記追加的な電子支払い応答が至急支払いプロトコルにしたがう処理の対象であることを示す、関連付けることと、を含んでもよい。方法はさらに、前記支払い端末の前記通信インタフェースから、前記第1電子支払い応答と前記追加的な電子支払い応答と前記関連付けられた支払いタイプインジケータとを、前記ひとつ以上の支払いサーバに、送信することであって、通常支払いプロトコルは前記チップカードのそれぞれに、該チップカードのトランザクションを処理するための追加的情報を要求し、前記至急支払いプロトコルは前記ひとつ以上の支払いサーバに前記追加的情報なしで前記第1トランザクションおよび前記追加的なトランザクションを処理させ、前記第1トランザクションおよび前記追加的なトランザクションは前記第1トランザクションおよび前記追加的なトランザクションが前記支払い端末によって承認された後に前記至急支払いプロトコルにしたがって前記ひとつ以上のサーバにおいて処理される、送信することと、前記支払い端末の前記通信インタフェースにおいて、前記第1電子支払い応答および前記追加的な電子支払い応答のそれぞれに関連付けられた支払い承認応答を受信することであって、前記支払い承認応答が前記支払いタイプインジケータに基づく、受信することと、を含んでもよい。
ある実施の形態では、方法はさらに、前記第1電子支払い応答および各前記追加的な電子支払い応答に時刻インジケータを関連付けることであって、各時刻インジケータが将来トランザクション時刻に対応する、関連付けることと、各時刻インジケータをそれに関連付けられた電子支払い応答と共に送信することと、を含んでもよい。
方法のある実施の形態では、各時刻インジケータおよびそれに関連付けられた電子支払い応答が、該時刻インジケータの前記時刻に対応する時刻に送信される。
方法のある実施の形態では、各時刻インジケータおよびそれに関連付けられた電子支払い応答が、該時刻インジケータの前記時刻に対応する時刻より前に送信され、前記ひとつ以上の支払いサーバが該時刻インジケータの前記時刻まで待ってから前記電子支払い応答を処理する。
ある実施の形態では、チップカードから受信された電子支払い情報を至急処理モードで処理する支払い端末のための方法は、前記支払い端末のユーザインタフェースにおいて、第1支払い要求を受け付けることと、前記第1支払い要求に応じて前記支払い端末の処理要素が、第1電子支払い応答を第1チップカードに、前記支払い端末のチップカードインタフェースを介して、要求することと、前記支払い端末のメモリにおいて、前記第1電子支払い応答を格納することと、前記第1電子支払い応答に関連付けられた第1トランザクションを承認することと、を含んでもよい。方法はさらに、前記ユーザインタフェースにおいて追加的な支払い要求を受け付けることと、前記追加的な支払い要求に応じて前記支払い端末の前記処理要素が、追加的な電子支払い応答を追加的なチップカードに、前記チップカードインタフェースを介して、要求することと、前記メモリにおいて、前記追加的な電子支払い応答を格納することと、前記追加的な電子支払い応答に関連付けられた追加的なトランザクションを承認することと、をさらに含んでもよい。方法はさらに、前記第1電子支払い応答および前記追加的な電子支払い応答のそれぞれに支払いタイプインジケータを関連付けることであって、前記支払いタイプインジケータはひとつ以上の支払いサーバに、前記第1電子支払い応答および前記追加的な電子支払い応答が至急支払いプロトコルにしたがう処理の対象であることを示す、関連付けることを含んでもよい。方法はさらに、前記第1電子支払い応答および前記追加的な電子支払い応答を格納し、前記第1トランザクションおよび前記追加的なトランザクションを承認した後、前記ひとつ以上の支払いサーバに支払い承認要求を送信可能であると判定することであって、各支払い承認要求が前記第1電子支払い応答または前記追加的な電子支払い応答のうちのひとつと、前記電子支払い応答のそれぞれについて、それに関連付けられた支払いタイプインジケータと、を含む、判定することと、前記支払い端末の通信インタフェースから前記ひとつ以上の支払いサーバへ前記支払い承認要求を送信することと、を含んでもよく、通常支払いプロトコルは前記チップカードのそれぞれに、該チップカードのトランザクションを処理するための追加的情報を要求し、前記至急支払いプロトコルは前記ひとつ以上の支払いサーバに前記追加的情報なしで前記第1トランザクションおよび前記追加的なトランザクションを処理させ、前記第1トランザクションおよび前記追加的なトランザクションは前記第1トランザクションおよび前記追加的なトランザクションが前記支払い端末によって承認された後に前記至急支払いプロトコルにしたがって前記ひとつ以上のサーバにおいて処理される。
ある実施の形態では、方法はさらに、前記支払い端末の前記ユーザインタフェースにおいて、前記至急処理モードに入る要求を受け付けることと、前記支払い端末の前記ユーザインタフェースにおいて、前記至急処理モードに入る前記要求に応じて、オプトイン要求を提供することと、を含んでもよく、ユーザは前記ユーザによって前記オプトイン要求が受け入れられた場合に限り、前記至急処理モードのステップを実行することが許される。
ある実施の形態では、方法はさらに、前記第1支払い応答を受信した後、前記支払い端末の前記通信インタフェースが前記ひとつ以上の支払いサーバと通信可能であるか否かをチェックすることと、前記追加的な電子支払い応答を受信する前に、前記通信インタフェースが通信可能である場合に該通信インタフェースから前記ひとつ以上の支払いサーバへ前記第1電子支払い応答を送信することと、を含んでもよい。
方法のある実施の形態では、支払い承認要求を送信可能であると判定することは、前記支払い端末の前記通信インタフェースが前記ひとつ以上の支払いサーバと通信可能であると判定することを含む。
ある実施の形態では、方法はさらに、前記支払い端末の前記通信インタフェースにおいて、前記支払い承認要求のそれぞれに関連付けられた支払い承認応答を受け付けることを含んでもよく、前記支払い承認応答が前記支払いタイプインジケータに基づく。
方法のある実施の形態では、支払い承認要求を送信可能であると判定することは、支払い要求の頻度が閾値より小さいと判定することを含む。
ある実施の形態では、方法はさらに、各支払い承認要求に時刻インジケータを関連付けることであって、各時刻インジケータが将来トランザクション時刻に対応する、関連付けることと、各時刻インジケータをそれに関連付けられた電子支払い応答と共に前記ひとつ以上の支払いサーバに送信することと、を含んでもよい。
方法のある実施の形態では、各時刻インジケータおよびそれに関連付けられた支払い承認要求が、該時刻インジケータの前記時刻に対応する時刻に送信される。
方法のある実施の形態では、各時刻インジケータおよびそれに関連付けられた支払い承認要求が、該時刻インジケータの前記時刻に対応する時刻より前に送信され、前記ひとつ以上の支払いサーバが該時刻インジケータの前記時刻まで待ってから前記支払い承認要求を処理する。
ある実施の形態では、チップカードから受信した無線電子支払い情報を至急処理モードで処理するための支払い端末は、チップカードインタフェースと、ひとつ以上の支払いサーバと通信するよう構成された通信インタフェースと、ユーザから支払い要求を受け付けるよう構成されたユーザインタフェースと、前記チップカードインタフェース、前記通信インタフェースおよび前記ユーザインタフェースと接続されたひとつ以上の処理要素であって、前記ひとつ以上の処理要素がユーザインタフェースインストラクション、至急処理インストラクションおよびトランザクション処理インストラクションを実行するよう構成される、ひとつ以上の処理要素と、を備えてもよい。支払い端末はさらに、前記ユーザインタフェースインストラクション、前記至急処理インストラクションおよび前記トランザクション処理インストラクションを保持するよう構成されたひとつ以上のメモリをさらに備えてもよく、ユーザインタフェースインストラクションは前記ひとつ以上の処理要素に、前記ユーザインタフェースにおいて第1支払い要求を受け付けることと、前記ユーザインタフェースにおいて追加的な支払い要求を受け付けることと、を行わせ、至急処理インストラクションは前記ひとつ以上の処理要素に、前記第1支払い要求に応じて前記チップカードインタフェースを介して第1チップカードに第1電子支払い応答を要求することと、前記支払い端末のメモリにおいて前記第1電子支払い応答を格納することと、前記チップカードインタフェースを介して追加的なチップカードに追加的な電子支払い応答を要求することと、前記メモリにおいて前記追加的な電子支払い応答を格納することと、前記第1電子支払い応答および前記追加的な電子支払い応答のそれぞれに支払いタイプインジケータを関連付けることであって、前記支払いタイプインジケータはひとつ以上の支払いサーバに、前記第1電子支払い応答および前記追加的な電子支払い応答が至急支払いプロトコルにしたがう処理の対象であることを示す、関連付けることと、を行わせ、前記トランザクション処理インストラクションは前記ひとつ以上の処理要素に、前記第1電子支払い応答に関連付けられた第1トランザクションを承認することと、前記追加的な電子支払い応答に関連付けられた追加的なトランザクションを承認することと、前記第1電子支払い応答および前記追加的な電子支払い応答を格納し、前記第1トランザクションおよび前記追加的なトランザクションを承認した後、前記ひとつ以上の支払いサーバに前記通信インタフェースを介して支払い承認要求を送信可能であると判定することと、前記支払い承認要求を前記ひとつ以上の支払いサーバに送信することと、を行わせ、各支払い承認要求が前記第1電子支払い応答または前記追加的な電子支払い応答のうちのひとつと、前記電子支払い応答のそれぞれについて、それに関連付けられた支払いタイプインジケータと、を含み、通常支払いプロトコルは前記チップカードのそれぞれに、該チップカードのトランザクションを処理するための追加的情報を要求し、前記至急支払いプロトコルは前記ひとつ以上の支払いサーバに前記追加的情報なしで前記第1トランザクションおよび前記追加的なトランザクションを処理させ、前記第1トランザクションおよび前記追加的なトランザクションは前記第1トランザクションおよび前記追加的なトランザクションが前記支払い端末によって承認された後に前記至急支払いプロトコルにしたがって前記ひとつ以上のサーバにおいて処理される。
支払い端末のある実施の形態では、ユーザインタフェースインストラクションは前記ひとつ以上の処理要素にさらに、前記ユーザインタフェースから、前記至急処理モードに入る要求を受け付けることと、前記ユーザインタフェースにおいて、前記至急処理モードに入る前記要求に応じて、オプトイン要求を提供することと、を行わせ、ユーザは前記ユーザによって前記オプトイン要求が受け入れられた場合に限り、前記至急処理モードのステップを実行することが許される。
支払い端末のある実施の形態では、トランザクション処理インストラクションは前記ひとつ以上の処理要素にさらに、前記第1支払い応答を受信した後、前記支払い端末の前記通信インタフェースが前記ひとつ以上の支払いサーバと通信可能であるか否かをチェックすることと、前記追加的な電子支払い応答を受信する前に、前記通信インタフェースが通信可能である場合に該通信インタフェースを介して前記ひとつ以上の支払いサーバへ前記第1電子支払い応答を送信することと、を行わせる。
支払い端末のある実施の形態では、支払い承認要求を送信可能であるとの判定は、前記支払い端末の前記通信インタフェースが前記ひとつ以上の支払いサーバと通信可能であるとの判定を含む。
支払い端末のある実施の形態では、トランザクション処理インストラクションは前記ひとつ以上の処理要素にさらに、前記支払い端末の前記通信インタフェースを介して、前記支払い承認要求のそれぞれに関連付けられた支払い承認応答を受け付けることを行わせ、前記支払い承認応答が前記支払いタイプインジケータに基づく。
支払い端末のある実施の形態では、支払い承認要求を送信可能であるとの判定は、支払い要求の頻度が閾値より小さいとの判定を含む。
支払い端末のある実施の形態では、トランザクション処理インストラクションは前記ひとつ以上の処理要素にさらに、各支払い承認要求に時刻インジケータを関連付けることであって、各時刻インジケータが将来トランザクション時刻に対応する、関連付けることと、各時刻インジケータをそれに関連付けられた電子支払い応答と共に送信することと、を行わせる。
支払い端末のある実施の形態では、各時刻インジケータおよびそれに関連付けられた支払い承認要求が、該時刻インジケータの前記時刻に対応する時刻に送信される。
支払い端末のある実施の形態では、各時刻インジケータおよびそれに関連付けられた支払い承認要求が、該時刻インジケータの前記時刻に対応する時刻より前に送信され、前記ひとつ以上の支払いサーバが該時刻インジケータの前記時刻まで待ってから前記支払い承認要求を処理する。
ある実施の形態では、非一時的コンピュータ可読保持媒体はそれに保持されるインストラクションを備えてもよく、該インストラクションはひとつ以上のプロセッサによって実行された場合、前記ひとつ以上のプロセッサに、支払い端末のユーザインタフェースを介して第1支払い要求を受け付けることと、前記第1支払い要求に応じてチップカードインタフェースを介して第1チップカードに第1電子支払い応答を要求することと、前記支払い端末のメモリに前記第1電子支払い応答を提供することと、前記第1電子支払い応答に関連付けられた第1トランザクションを承認することと、を含む動作を行わせる。動作はさらに、前記ユーザインタフェースを介して追加的な支払い要求を受け付けることと、前記追加的な支払い要求に応じて追加的な電子支払い応答を追加的な支払いカードに、前記チップカードインタフェースを介して、要求することと、前記メモリに格納されるべき前記追加的な電子支払い応答を提供することと、前記追加的な電子支払い応答に関連付けられた追加的なトランザクションを承認することと、をさらに含んでもよい。動作はさらに、前記第1電子支払い応答および前記追加的な電子支払い応答のそれぞれに支払いタイプインジケータを関連付けることであって、前記支払いタイプインジケータは前記ひとつ以上の支払いサーバに、前記第1電子支払い応答および前記追加的な電子支払い応答が至急支払いプロトコルにしたがう処理の対象であることを示す、関連付けることと、前記第1電子支払い応答および前記追加的な電子支払い応答を格納し、前記第1トランザクションおよび前記追加的なトランザクションを承認した後、前記ひとつ以上の支払いサーバに支払い承認要求を送信可能であると判定することであって、各支払い承認要求が前記第1電子支払い応答および前記追加的な電子支払い応答のうちのひとつと、前記電子支払い応答のそれぞれについて、それに関連付けられた支払いタイプインジケータと、を含む、判定することと、を含んでもよい。方法はさらに、前記支払い端末の通信インタフェースを介した前記ひとつ以上の支払いサーバへの送信用の支払い承認要求を提供することを含んでもよく、通常支払いプロトコルは前記チップカードのそれぞれに、該チップカードのトランザクションを処理するための追加的情報を要求し、前記至急支払いプロトコルは前記ひとつ以上の支払いサーバに前記追加的情報なしで前記第1トランザクションおよび前記追加的なトランザクションを処理させ、前記第1トランザクションおよび前記追加的なトランザクションは前記第1トランザクションおよび前記追加的なトランザクションが前記支払い端末によって承認された後に前記至急支払いプロトコルにしたがって前記ひとつ以上のサーバにおいて処理される。
ある実施の形態では、インストラクションは前記ひとつ以上のプロセッサにさらに、前記ユーザインタフェースから、前記至急処理モードに入る要求を受け付けることと、前記ユーザインタフェースに対して、前記至急処理モードに入る前記要求に応じて、オプトイン要求を提供することと、を含む動作を行わせてもよく、ユーザは前記ユーザによって前記オプトイン要求が受け入れられた場合に限り、前記至急処理モードのステップを実行することが許される。
ある実施の形態では、インストラクションは前記ひとつ以上のプロセッサにさらに、前記第1支払い応答を受信した後、前記通信インタフェースが前記ひとつ以上の支払いサーバと通信可能であるか否かをチェックすることと、前記追加的な電子支払い応答を受信する前に、前記通信インタフェースが通信可能である場合に該通信インタフェースに対して、前記ひとつ以上の支払いサーバへ送信されるべき前記第1電子支払い応答を提供することと、を含む動作を行わせてもよい。
ある実施の形態では、支払い承認要求を送信可能であると判定することは、前記支払い端末の前記通信インタフェースが前記ひとつ以上の支払いサーバと通信可能であると判定することを含む。
ある実施の形態では、支払い承認要求を送信可能であると判定することは、支払い要求の頻度が閾値より小さいと判定することを含む。
ある実施の形態では、インストラクションは前記ひとつ以上のプロセッサにさらに、各支払い承認要求に時刻インジケータを関連付けることであって、各時刻インジケータが将来トランザクション時刻に対応する、関連付けることと、各時刻インジケータをそれに関連付けられた電子支払い応答と共に、前記ひとつ以上の支払いサーバに送信されるべきものとして前記通信インタフェースに提供することと、を含む動作を行わせてもよい。
ある実施の形態では、各時刻インジケータおよびそれに関連付けられた支払い承認要求が、該時刻インジケータの前記時刻に対応する時刻における送信用に、前記通信インタフェースに提供される。
ある実施の形態では、各時刻インジケータおよびそれに関連付けられた支払い承認要求が、該時刻インジケータの前記時刻に対応する時刻より前における送信用に、前記通信インタフェースに提供され、支払いサーバが該時刻インジケータの前記時刻まで待ってから前記支払い承認要求を処理する。
ある実施の形態では、複数の支払いインタフェースを通じて電子支払い情報を選択的に処理する支払い端末のための方法は、前記支払い端末のユーザインタフェースにおいて、第1支払いトランザクション要求を受け付けることと、前記支払い端末のチップカードインタフェースにおいて、前記第1支払いトランザクション要求に応じて、チップカードから、第1電子支払い情報タイプの第1電子支払い情報を受け付けることと、前記支払い端末の通信インタフェースから、ひとつ以上の支払いサーバに、前記第1電子支払い情報を送信することと、前記支払い端末の前記通信インタフェースにおいて、前記第1電子支払い情報に対する第1支払い承認応答を受信することと、を含んでもよい。方法はさらに、前記支払い端末の前記ユーザインタフェースにおいて、スワイプモードに入る要求を受け付けることと、前記支払い端末の前記ユーザインタフェースにおいて、前記スワイプモードに入る前記要求に応じてオプトイン確認を提供することであって、前記支払い端末は前記オプトイン確認がユーザによって受け入れられた場合にのみ前記スワイプモードに入ることが許可される、提供することと、前記支払い端末の前記ユーザインタフェースにおいて、第2支払いトランザクション要求を受け付けることと、前記支払い端末のスワイプインタフェースにおいて、前記第2支払いトランザクション要求に応じて、支払いカードから、第2電子支払い情報タイプの第2電子支払い情報を受け付けることと、を含んでもよい。方法はさらに、前記支払い端末において、前記支払いカードがチップカードであるとの通知を受け付けることと、前記支払い端末において、前記支払い端末が前記スワイプモードに入ったことおよび前記通知に基づいてスワイプモード処理インジケータを生成することであって、前記スワイプモード処理インジケータは前記第2電子支払い情報タイプの手順にしたがって前記第2電子支払い情報が処理されることを可能とする、生成することと、前記支払い端末の前記通信インタフェースから、前記ひとつ以上の支払いサーバに、前記スワイプモード処理インジケータおよび前記第2電子支払い情報を送信することと、前記支払い端末の前記通信インタフェースにおいて、前記第2電子支払い情報に対する第2支払い承認応答を受信することであって、前記支払い承認応答が前記スワイプモード処理インジケータに基づく、受信することと、を含んでもよい。
方法のある実施の形態では、前記スワイプモード処理インジケータは、前記トランザクションが技術的後退トランザクションではないことを示し、前記技術的後退トランザクションは、前記チップカードが前記支払い端末の前記チップカードインタフェースにおいて処理に失敗したことを示す。
ある実施の形態では、方法はさらに、遅延条件を特定することであって、前記第2電子支払い情報の前記送信がその遅延条件の間遅延されるべきである、特定することと、前記支払い端末のメモリに前記第2電子支払い情報を格納することと、前記遅延条件の前記満了に基づいて前記第2電子支払い情報を送信することと、を含んでもよい。
方法のある実施の形態では、前記遅延条件が支払いトランザクションの頻度を含み、前記遅延条件の前記満了は支払いトランザクションの前記頻度がしきい値を下回ることを含む。
ある実施の形態では、複数の支払いインタフェースを通じて電子支払い情報を選択的に処理する支払い端末のための方法は、前記支払い端末のユーザインタフェースにおいて、スワイプモードに入る要求を受け付けることと、前記支払い端末の前記ユーザインタフェースにおいて、前記スワイプモードに入る前記要求に応じてオプトイン確認を提供することであって、前記支払い端末は前記オプトイン確認がユーザによって受け入れられた場合にのみ前記スワイプモードに入ることが許可される、提供することと、前記支払い端末の前記ユーザインタフェースにおいて、支払いトランザクション要求を受け付けることと、前記支払い端末のスワイプインタフェースにおいて、前記支払いトランザクション要求に応じて、支払いカードから、スワイプ支払いタイプの電子支払い情報を受け付けることと、を含んでもよい。方法はさらに、前記支払い端末において、前記支払い端末が前記スワイプモードに入ったことおよび前記支払いカードがチップカードであるとのインジケータに基づいてスワイプモード処理インジケータを生成することであって、前記スワイプモード処理インジケータは前記スワイプ支払いタイプの手順にしたがって前記電子支払い情報が処理されることを可能とする、生成することと、前記支払い端末の通信インタフェースから、前記ひとつ以上の支払いサーバに、前記スワイプモード処理インジケータおよび前記電子支払い情報を送信することと、前記支払い端末の前記通信インタフェースにおいて、前記電子支払い情報に対する支払い承認応答を受信することであって、前記支払い承認応答が前記スワイプモード処理インジケータに基づく、受信することと、を含んでもよい。
方法のある実施の形態では、前記スワイプモード処理インジケータは、前記トランザクションが技術的後退トランザクションではないことを示し、前記技術的後退トランザクションは、前記チップカードが前記支払い端末のチップカードインタフェースにおいて処理に失敗したことを示す。
ある実施の形態では、方法はさらに、遅延条件を特定することであって、前記電子支払い情報の前記送信がその遅延条件の間遅延されるべきである、特定することと、前記支払い端末のメモリに前記電子支払い情報を格納することと、前記遅延条件の満了に基づいて前記電子支払い情報を送信することと、を含んでもよい。
方法のある実施の形態では、前記遅延条件が支払いトランザクションの頻度を含み、前記遅延条件の前記満了は支払いトランザクションの前記頻度がしきい値を下回ることを含む。
方法のある実施の形態では、前記遅延条件が前記支払い端末と前記ひとつ以上の支払いサーバとの間の接続スピードを含み、前記遅延条件の前記満了は前記接続スピードがしきい値を超えることを含む。
ある実施の形態では、方法はさらに、前記支払い端末において、前記支払いカードがチップカードであるとの通知を受信することであって、前記支払いカードがチップカードであるとの前記インジケータが前記通知に基づく、受信することを含んでもよい。
ある実施の形態では、方法はさらに、前記支払い端末の前記ユーザインタフェースにおいて、第2支払いトランザクション要求を受け付けることと、前記支払い端末の前記スワイプインタフェースにおいて、前記第2支払いトランザクション要求に応じて、第2支払いカードから、スワイプ支払いタイプの電子支払い情報を受け付けることと、前記第2支払いカードがチップカードでないと判定することと、前記判定に基づいて、前記第2支払いカードを、通常のスワイプカードプロトコルにしたがって処理することと、を含んでもよい。
ある実施の形態では、方法はさらに、前記支払い端末の前記ユーザインタフェースにおいて、第2支払いトランザクション要求を受け付けることと、前記支払い端末のチップカードインタフェースにおいて、前記第2支払いトランザクション要求に応じて、第2チップカードから、チップカード支払いタイプの第2電子支払い情報を受け付けることと、前記支払い端末の前記通信インタフェースから、ひとつ以上の支払いサーバに、前記第2電子支払い情報を送信することと、前記支払い端末の前記通信インタフェースにおいて、前記第2電子支払い情報に対する支払い承認応答を受信することと、を含んでもよい。
方法のある実施の形態では、前記第1支払いトランザクション要求の責任は、前記支払い端末を運用するマーチャントに課され、前記第2支払いトランザクション要求の責任は前記マーチャントに課されない。
ある実施の形態では、複数の支払いインタフェースを通じて電子支払い情報を選択的に処理するための支払い端末は、磁気ストリップ支払いカードからスワイプ支払いタイプの電子支払い情報を受信するよう構成されたスワイプインタフェースと、チップカードから電子支払い情報を受信するよう構成されたチップカードインタフェースと、ひとつ以上の支払いサーバと通信するよう構成された通信インタフェースと、スワイプモードに入る要求、オプトイン確認、および支払いトランザクション要求を受け付けるよう構成されたユーザインタフェースと、前記スワイプインタフェース、通信インタフェースおよび前記ユーザインタフェースと接続されたひとつ以上の処理要素と、を備え、前記ひとつ以上の処理要素が、ユーザインタフェースインストラクション、スワイプモードインストラクション、およびトランザクション処理インストラクションを実行するよう構成される。支払い端末はさらに、前記ユーザインタフェースインストラクション、前記スワイプモードインストラクションおよび前記トランザクション処理インストラクションを保持するよう構成されたひとつ以上のメモリをさらに備えてもよく、前記ユーザインタフェースインストラクションは前記ひとつ以上の処理要素に、スワイプモードに入る要求を前記ユーザインタフェースから受信することと、前記スワイプモードに入る前記要求に応じて前記ユーザインタフェースにオプトイン確認を提供することと、前記ユーザインタフェースから支払いトランザクション要求を受信することと、を行わせ、前記スワイプモードインストラクションは前記ひとつ以上の処理要素に、前記オプトイン確認がユーザによって受け入れられた場合に限り前記支払い端末が前記スワイプモードに入ることを許可することと、前記支払い端末が前記スワイプモードに入ったことおよび前記支払いカードがチップカードであるとのインジケータに基づいてスワイプモード処理インジケータを生成することであって、前記スワイプモード処理インジケータは前記スワイプ支払いタイプの手順にしたがって前記電子支払い情報が処理されることを可能とする、生成することと、を行わせ、前記トランザクション処理インストラクションは前記ひとつ以上の処理要素に、前記支払いトランザクション要求に応じて前記支払いカードから前記スワイプ支払いタイプの電子支払い情報を受信することと、前記通信インタフェースを介して前記ひとつ以上の支払いサーバに、前記スワイプモード処理インジケータおよび前記電子支払い情報を送信することと、前記電子支払い情報に対する支払い承認応答を受信することであって、前記支払い承認応答が前記スワイプモード処理インジケータに基づく、受信することと、を行わせる。
支払い端末のある実施の形態では、前記スワイプモード処理インジケータは、前記トランザクションが技術的後退トランザクションではないことを示し、前記技術的後退トランザクションは、前記チップカードが前記支払い端末の前記チップカードインタフェースにおいて処理に失敗したことを示す。
支払い端末のある実施の形態では、トランザクション処理インストラクションは前記ひとつ以上の処理要素にさらに、遅延条件を特定することであって、前記電子支払い情報の前記送信がその遅延条件の間遅延されるべきである、特定することと、前記支払い端末のメモリに前記電子支払い情報を格納することと、前記遅延条件の満了に基づいて前記電子支払い情報の前記送信を許可することと、を行わせる。
支払い端末のある実施の形態では、前記遅延条件が支払いトランザクションの頻度を含み、前記遅延条件の前記満了は支払いトランザクションの前記頻度がしきい値を下回ることを含む。
支払い端末のある実施の形態では、前記遅延条件が前記支払い端末と前記ひとつ以上の支払いサーバとの間の接続スピードを含み、前記遅延条件の前記満了は前記接続スピードがしきい値を超えることを含む。
支払い端末のある実施の形態では、前記スワイプモードインストラクションはさらに、前記支払い端末において、前記支払いカードがチップカードであるとの通知を受信することであって、前記支払いカードがチップカードであるとの前記インジケータが前記通知に基づく、受信することを含む。
支払い端末のある実施の形態では、前記ユーザインタフェースインストラクションは前記ひとつ以上のプロセッサにさらに、前記ユーザインタフェースから、第2支払いトランザクション要求を受け付けることを行わせ、前記トランザクション処理インストラクションは前記ひとつ以上のプロセッサにさらに、前記スワイプインタフェースから、前記第2支払いトランザクション要求に応じて、第2支払いカードから、スワイプ支払いタイプの電子支払い情報を受け付けることと、前記第2支払いカードがチップカードでないと判定することと、前記判定に基づいて、前記第2支払いカードを、通常のスワイプカードプロトコルにしたがって処理することと、を行わせてもよい。
支払い端末のある実施の形態では、前記ユーザインタフェースインストラクションは前記ひとつ以上のプロセッサにさらに、前記ユーザインタフェースにおいて、第2支払いトランザクション要求を受け付けることを行わせ、前記トランザクション処理インストラクションは前記ひとつ以上のプロセッサにさらに、前記チップカードインタフェースから、前記第2支払いトランザクション要求に応じて、前記チップカードから、チップカード支払いタイプの第2電子支払い情報を受け付けることと、前記通信インタフェースを介して、ひとつ以上の支払いサーバに、前記第2電子支払い情報を送信することと、前記通信インタフェースを介して、前記第2電子支払い情報に対する支払い承認応答を受信することと、を行わせる。
支払い端末のある実施の形態では、前記第1支払いトランザクション要求の責任は、前記支払い端末を運用するマーチャントに課され、前記第2支払いトランザクション要求の責任は前記マーチャントに課されない。
ある実施の形態では、非一時的コンピュータ可読保持媒体はそれに保持されるインストラクションを備えてもよく、該インストラクションはひとつ以上のプロセッサによって実行された場合、前記ひとつ以上のプロセッサに、前記支払い端末のユーザインタフェースから、スワイプモードに入る要求を受け付けることと、前記支払い端末の前記ユーザインタフェースに対して、前記スワイプモードに入る前記要求に応じてオプトイン確認を提供することであって、前記支払い端末は前記オプトイン確認がユーザによって受け入れられた場合にのみ前記スワイプモードに入ることが許可される、提供することと、前記支払い端末の前記ユーザインタフェースから、支払いトランザクション要求を受け付けることと、前記支払い端末のスワイプインタフェースを介して、前記支払いトランザクション要求に応じて、支払いカードから、スワイプ支払いタイプの電子支払い情報を受け付けることと、を含む動作を行わせる。動作はさらに、前記処理要素において、前記支払い端末が前記スワイプモードに入ったことおよび前記支払いカードがチップカードであるとのインジケータに基づいてスワイプモード処理インジケータを生成することであって、前記スワイプモード処理インジケータは前記スワイプ支払いタイプの手順にしたがって前記電子支払い情報が処理されることを可能とする、生成することと、前記支払い端末の通信インタフェースからひとつ以上の支払いサーバへの送信用に、前記スワイプモード処理インジケータおよび前記電子支払い情報を提供することと、を含んでもよい。動作はさらに、前記支払い端末の前記通信インタフェースから、前記電子支払い情報に対する支払い承認応答を受信することであって、前記支払い承認応答が前記スワイプモード処理インジケータに基づく、受信することを含んでもよい。
ある実施の形態では、前記スワイプモード処理インジケータは、前記トランザクションが技術的後退トランザクションではないことを示し、前記技術的後退トランザクションは、前記チップカードが前記支払い端末のチップカードインタフェースにおいて処理に失敗したことを示す。
ある実施の形態では、インストラクションは前記ひとつ以上のプロセッサにさらに、遅延条件を特定することであって、前記電子支払い情報の前記送信がその遅延条件の間遅延されるべきである、特定することと、前記支払い端末のメモリに前記電子支払い情報を格納することと、前記遅延条件の満了に基づいて前記電子支払い情報の前記送信を許可することと、を含む動作を行わせてもよい。
ある実施の形態では、前記遅延条件が支払いトランザクションの頻度を含み、前記遅延条件の前記満了は支払いトランザクションの前記頻度がしきい値を下回ることを含む。
ある実施の形態では、前記遅延条件が前記支払い端末と前記ひとつ以上の支払いサーバとの間の接続スピードを含み、前記遅延条件の前記満了は前記接続スピードがしきい値を超えることを含む。
ある実施の形態では、インストラクションは前記ひとつ以上のプロセッサにさらに、前記支払いカードがチップカードであるとの通知を受信することであって、前記支払いカードがチップカードであるとの前記インジケータが前記通知に基づく、受信することを含む動作を行わせてもよい。
ある実施の形態では、インストラクションは前記ひとつ以上のプロセッサにさらに、前記支払い端末の前記ユーザインタフェースから、第2支払いトランザクション要求を受け付けることと、前記スワイプインタフェースから、前記第2支払いトランザクション要求に応じて、第2支払いカードから、スワイプ支払いタイプの電子支払い情報を受け付けることと、前記第2支払いカードがチップカードでないと判定することと、前記判定に基づいて、前記第2支払いカードを、通常のスワイプカードプロトコルにしたがって処理することと、を含む動作を行わせてもよい。
ある実施の形態では、インストラクションは前記ひとつ以上のプロセッサにさらに、前記支払い端末の前記ユーザインタフェースから、第2支払いトランザクション要求を受け付けることと、チップカードインタフェースを介して、前記第2支払いトランザクション要求に応じて、第2チップカードから、チップカード支払いタイプの第2電子支払い情報を受け付けることと、前記支払い端末の前記通信インタフェースから前記ひとつ以上の支払いサーバへの送信用に、前記第2電子支払い情報を提供することと、前記支払い端末の前記通信インタフェースから、前記第2電子支払い情報に対する支払い承認応答を受信することと、を含む動作を行わせてもよい。
ある実施の形態では、前記第1支払いトランザクション要求の責任は、前記支払い端末を運用するマーチャントに課され、前記第2支払いトランザクション要求の責任は前記マーチャントに課されない。
上記は本開示の原理の単なる説明に過ぎず、当業者であれば本開示の範囲から逸脱することなく種々の変更を行える。上述の実施の形態は、限定では無く説明の目的のために示されたものである。本開示はまた、本明細書で明示的に説明されたもの以外の多くの形態をとることができる。したがって、本開示は明示的に開示された方法、システムおよび装置に限定されず、むしろそれらの変形例や変更例であって以下の請求の範囲内のものを含むことが意図されていることを強調しておく。
さらなる例として、本明細書で示され説明された提供された構成、デバイスおよび方法をさらに最適化するために、装置またはプロセスパラメータ(例えば、寸法、設定、コンポーネント、プロセスステップの順番等)の変更を行うことができる。いずれにせよ、本明細書で説明される構成およびデバイス、ならびに関連方法は、多くのアプリケーションを有する。したがって、開示された主題は本明細書で説明されるいずれかの単一の実施の形態に限定されるべきではなく、むしろ添付の請求の範囲にしたがう範囲において解釈されるべきものである。

Claims (8)

  1. チップカードから受信した電子支払い情報を至急処理モードで処理する支払い端末のための方法であって、
    前記支払い端末のユーザインタフェースにおいて、第1支払い要求を受け付けることと、
    前記第1支払い要求に応じて前記支払い端末の処理要素が、第1電子支払い応答を第1チップカードに、前記支払い端末のチップカードインタフェースを介して、要求することと、
    前記支払い端末のメモリにおいて、前記第1電子支払い応答を格納することと、
    前記第1電子支払い応答に関連付けられた第1トランザクションを承認することと、
    前記ユーザインタフェースにおいて、追加的な支払い要求を受け付けることと、
    前記追加的な支払い要求に応じて前記支払い端末の前記処理要素が、追加的な電子支払い応答を追加的なチップカードに、前記チップカードインタフェースを介して、要求することと、
    前記メモリにおいて、前記追加的な電子支払い応答を格納することと、
    前記追加的な電子支払い応答に関連付けられた追加的なトランザクションを承認することと、
    前記第1電子支払い応答および前記追加的な電子支払い応答のそれぞれに支払いタイプインジケータを関連付けることであって、前記支払いタイプインジケータはひとつ以上の支払いサーバに、前記第1電子支払い応答および前記追加的な電子支払い応答が至急支払いプロトコルにしたがう処理の対象であることを示す、関連付けることと、
    前記第1電子支払い応答および前記追加的な電子支払い応答を格納し、前記第1トランザクションおよび前記追加的なトランザクションを承認した後、前記ひとつ以上の支払いサーバに支払い承認要求を送信可能であると判定することであって、各支払い承認要求が前記第1電子支払い応答または前記追加的な電子支払い応答のうちのひとつと、前記電子支払い応答のそれぞれについて、それに関連付けられた支払いタイプインジケータと、を含む、判定することと、
    前記支払い端末の通信インタフェースから前記ひとつ以上の支払いサーバへ、前記支払い承認要求を送信することと、を含み、
    通常支払いプロトコルは前記チップカードのそれぞれに、該チップカードのトランザクションを処理するための追加的情報を要求し、前記至急支払いプロトコルは前記ひとつ以上の支払いサーバに前記追加的情報なしで前記第1トランザクションおよび前記追加的なトランザクションを処理させ、前記第1トランザクションおよび前記追加的なトランザクションは前記第1トランザクションおよび前記追加的なトランザクションが前記支払い端末によって承認された後に前記至急支払いプロトコルにしたがって前記ひとつ以上のサーバにおいて処理される方法。
  2. 支払い承認要求を送信可能であると判定することは、前記支払い端末の前記通信インタフェースが前記ひとつ以上の支払いサーバと通信可能であると判定することを含む請求項1に記載の方法。
  3. 前記支払い端末の前記通信インタフェースにおいて、前記支払い承認要求のそれぞれに関連付けられた支払い承認応答を受け付けることをさらに含み、
    前記支払い承認応答が前記支払いタイプインジケータに基づく請求項1に記載の方法。
  4. 支払い承認要求を送信可能であると判定することは、支払い要求の頻度が閾値より小さいと判定することを含む請求項1に記載の方法。
  5. 各支払い承認要求に時刻インジケータを関連付けることであって、各時刻インジケータが将来トランザクション時刻に対応する、関連付けることと、
    各時刻インジケータをそれに関連付けられた電子支払い応答と共に前記ひとつ以上の支払いサーバに送信することと、をさらに含む請求項1に記載の方法。
  6. 各時刻インジケータおよびそれに関連付けられた支払い承認要求が、該時刻インジケータの前記時刻に対応する時刻に送信される請求項5に記載の方法。
  7. 各時刻インジケータおよびそれに関連付けられた支払い承認要求が、該時刻インジケータの前記時刻に対応する時刻より前に送信され、前記ひとつ以上の支払いサーバが該時刻インジケータの前記時刻まで待ってから前記支払い承認要求を処理する請求項5に記載の方法。
  8. チップカードから受信した無線電子支払い情報を至急処理モードで処理するための支払い端末であって、
    チップカードインタフェースと、
    ひとつ以上の支払いサーバと通信するよう構成された通信インタフェースと、
    ユーザから支払い要求を受け付けるよう構成されたユーザインタフェースと、
    前記チップカードインタフェース、前記通信インタフェースおよび前記ユーザインタフェースと接続されたひとつ以上の処理要素であって、前記ひとつ以上の処理要素がユーザインタフェースインストラクション、至急処理インストラクションおよびトランザクション処理インストラクションを実行するよう構成される、ひとつ以上の処理要素と、
    前記ユーザインタフェースインストラクション、前記至急処理インストラクションおよび前記トランザクション処理インストラクションを保持するよう構成されたひとつ以上のメモリと、を備え、
    ユーザインタフェースインストラクションは前記ひとつ以上の処理要素に、前記ユーザインタフェースにおいて第1支払い要求を受け付けることと、前記ユーザインタフェースにおいて追加的な支払い要求を受け付けることと、を行わせ、
    至急処理インストラクションは前記ひとつ以上の処理要素に、前記第1支払い要求に応じて前記チップカードインタフェースを介して第1チップカードに第1電子支払い応答を要求することと、前記支払い端末のメモリにおいて前記第1電子支払い応答を格納することと、前記チップカードインタフェースを介して追加的なチップカードに追加的な電子支払い応答を要求することと、前記メモリにおいて前記追加的な電子支払い応答を格納することと、前記第1電子支払い応答および前記追加的な電子支払い応答のそれぞれに支払いタイプインジケータを関連付けることであって、前記支払いタイプインジケータはひとつ以上の支払いサーバに、前記第1電子支払い応答および前記追加的な電子支払い応答が至急支払いプロトコルにしたがう処理の対象であることを示す、関連付けることと、を行わせ、
    前記トランザクション処理インストラクションは前記ひとつ以上の処理要素に、前記第1電子支払い応答に関連付けられた第1トランザクションを承認することと、前記追加的な電子支払い応答に関連付けられた追加的なトランザクションを承認することと、前記第1電子支払い応答および前記追加的な電子支払い応答を格納し、前記第1トランザクションおよび前記追加的なトランザクションを承認した後、前記ひとつ以上の支払いサーバに前記通信インタフェースを介して支払い承認要求を送信可能であると判定することと、前記支払い承認要求を前記ひとつ以上の支払いサーバに送信することと、を行わせ、
    各支払い承認要求が前記第1電子支払い応答または前記追加的な電子支払い応答のうちのひとつと、前記電子支払い応答のそれぞれについて、それに関連付けられた支払いタイプインジケータと、を含み、
    通常支払いプロトコルは前記チップカードのそれぞれに、該チップカードのトランザクションを処理するための追加的情報を要求し、前記至急支払いプロトコルは前記ひとつ以上の支払いサーバに前記追加的情報なしで前記第1トランザクションおよび前記追加的なトランザクションを処理させ、前記第1トランザクションおよび前記追加的なトランザクションは前記第1トランザクションおよび前記追加的なトランザクションが前記支払い端末によって承認された後に前記至急支払いプロトコルにしたがって前記ひとつ以上のサーバにおいて処理される支払い端末。
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