JP6729152B2 - 光伝送システムおよび光送信器 - Google Patents

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Description

本発明は、サブキャリアを使用して光伝送する光伝送システムおよび光送信器に関する。
伝送信号の多値化により、搬送光に対してサブキャリア変調信号を付加してデータを光伝送する伝送方式としてDMT(Discrete Multi−Tone)方式が提案されている。DMT方式では、それぞれ周波数の異なる各サブキャリアに対し、光送受信器および線路も含めた周波数特性に応じて、伝送容量を最適化するためのネゴシエーションを行う。このネゴシエーションでは、例えば、サブキャリア毎のビット/パワーマッピングを行い、各サブキャリアに割り当てる変調信号の多値度を変える。これにより、DMT方式によれば、高周波まで帯域が延びない低コストの光デバイスにも適用でき、伝送容量の増大を可能にする(例えば、下記非特許文献1,2参照。)。
DMT方式の伝送装置は、光送信器と光受信器が直接接続(Point to Point接続)される。そして、伝送装置は、複数のサブキャリアの中から、任意に設定したサブキャリアを通信リンクに割り当て、送受間の通信リンク確保後に、上記のネゴシエーションを行う(例えば、下記非特許文献3参照。)。
また、多重キャリア無線通信において、パイロット信号やコンポーネントキャリア別の受信品質に基づいて、パイロット信号や制御チャネルを決定する技術が開示されている(例えば、下記特許文献1,2参照。)。
特開2005−109743号公報 特表2013−524672号公報
Toshiki Tanaka、外4名、"50Gbps Class Transmission in Single Mode Fiber using Discrete Multi−Tone Modulation with 10G Directory Modulated Laser"、2012年3月、OFC2012,OSA Toshiki Tanaka、外2名、"Discrete Multi−Tone Technology for 100G Ethernet(100GbE)"、2012年9月、IEEE802.3 Geneva interim meeting David Lewis、外1名、"400GE DMT Multi−Vendor Interperability Requirements"、2015年1月、JDSU Toshiki Tanaka、外1名、"400GbE DMT Tolerance to MPI"、2014年9月、IEEE802.3 Ottawa interim meeting Toshiki Tanaka、外2名、"400GbE DMT Tolerance to MPI using DMT Test Chip"、2015年1月、IEEE802.3 Atlanta interim meeting Masato Nishihara、外5名、"Impact of modulator chirp in 100Gbps class optical discrete multi−tone transmission system"、2013年2月、Photonics West2013,SPIE
しかしながら、現状のDMT方式では、信号疎通の立ち上げ時に、送受間の通信リンクを確保できるサブキャリアを通信リンク用に割り当てることができない。ここで、伝送装置間の光コネクタ接続により光領域のMPI(Multipath Interference:マルチパス干渉)の変動の影響に基づきDC側の周波数のサブキャリアが劣化することが報告されている(例えば、上記非特許文献4,5参照。)。
また、伝送装置の送受信部や伝送ファイバの周波数特性、伝送装置内部の電気的反射の影響による電気的な特性劣化等に基づき、周波数特性の悪いサブキャリアが全周波数帯のいずれかの領域で不定に発生することが報告されている(例えば、上記非特許文献6参照。)。
このため、例えば、固定の初期値に基づき、SNが良い低周波側のサブキャリアを通信リンクに設定した場合、MPIの影響を受けて劣化したサブキャリアを使用する可能性が生じる。また、任意の周波数のサブキャリアを通信リンクに設定した場合にも伝送装置内部の電気的影響を受けて劣化したサブキャリアを使用する可能性が生じる。このように、従来のDMT方式の伝送装置では、実環境毎に異なる伝送装置や伝送路の伝送特性の変化に対応できず、通信リンクの割り当てに適したサブキャリアを設定できないため、伝送装置の起動時等に伝送装置間の疎通が行えない場合が生じた。
一つの側面では、本発明は、良好な伝送特性のサブキャリアに通信リンクを割り当てできることを目的とする。
一つの案では、光伝送システムは、複数のサブキャリアを使用して光送信器から光受信器へデータを光伝送する光伝送システムにおいて、前記光送信器は、前記光受信器との信号疎通時に、前記光伝送に使用する帯域に含まれるサブキャリアを用いて測定信号を送信し、前記光受信器から戻った前記測定信号に基づき、前記光送信器と前記光受信器との間の伝送特性を算出し、前記伝送特性に基づき、前記伝送特性が良好であり且つ伝送容量への影響が最も小さくなるサブキャリアに通信リンクを割り当てる制御部を備え、前記光受信器は、受信した前記測定信号を前記光送信器に戻す、ことを要件とする。
一つの実施形態によれば、良好な伝送特性のサブキャリアに通信リンクを割り当てできるという効果を奏する。
図1は、実施の形態1にかかる光伝送システムに用いる伝送装置の内部構成例を示す図である。 図2は、実施の形態1にかかる伝送装置が行う測定信号のフィードバック経路を示す図である。 図3は、実施の形態1にかかる伝送装置が行う通信リンクに割り当てるサブキャリアの設定状態を示す図である。 図4は、実施の形態1にかかる伝送装置が行う通信リンクに割り当てるサブキャリアの設定手順を示すフローチャートである。 図5は、実施の形態2にかかる伝送装置が行う通信リンクに割り当てるサブキャリアの設定状態を示す図である。 図6は、実施の形態2にかかる伝送装置が行う通信リンクに割り当てるサブキャリアの設定手順を示すフローチャートである。 図7は、実施の形態3にかかる伝送装置が行う通信リンクに割り当てるサブキャリアの設定状態を示す図である。 図8は、実施の形態3にかかる伝送装置が行う通信リンクに割り当てるサブキャリアの設定手順を示すフローチャートである。 図9は、実施の形態4にかかる伝送装置が行う通信リンクに割り当てるサブキャリアの設定状態を示す図である。 図10は、実施の形態4にかかる伝送装置が行う通信リンクに割り当てるサブキャリアの設定手順を示すフローチャートである。 図11は、実施の形態5にかかる伝送装置が行う通信リンクに割り当てるサブキャリアの設定状態を示す図である。 図12は、実施の形態5にかかる伝送装置が行う通信リンクに割り当てるサブキャリアの設定手順を示すフローチャートである。 図13は、DMT方式の原理を説明する図である。 図14は、DMT方式の伝送装置の通信リンクを説明する図である。 図15は、実施の形態との対比説明用のサブキャリアの設定状態を示す図である。 図16は、伝送装置間の光コネクタ接続の一例を示す図である。 図17は、DFBレーザーの発振周波数変動の一例を示す図である。 図18は、伝送装置間の光コネクタによる光多重反射の一例を示す図である。 図19は、光多重反射による干渉の一例を示す図である。 図20は、光コネクタ接続による光領域のMPIの影響を示す図表である。 図21は、伝送装置間の周波数特性の一例を示す図表である。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1にかかる光伝送システムに用いる伝送装置の内部構成例を示す図である。光伝送システムは、伝送装置100と、対向する伝送装置150とを光ファイバ等の光伝送路141で接続してなる。伝送装置100と伝送装置150は、DMT方式により、相互にデータを光伝送する。
伝送装置100は、DSPからなるDMT−DSP(送受信処理部)101と、光送信部(TOSA)102と、光受信部(ROSA)103と、を含む。TOSAはTransmitter Optical SubAssemblyであり、ROSAはReceiver Optical SubAssemblyである。
DMT−DSP101は、送信側回路111と、受信側回路121と、これら送信側回路111および受信側回路121を制御する制御部131と、を含む。
送信側回路111は、S/P(シリアル/パラレル)変換部112と、FECエンコーダ113と、DMT変調部114と、IFFT115と、巡回プレフィックス(Cyclic Prefix)付与部116と、P/S(パラレル/シリアル)変換部117と、DAC118と、を含む。
S/P変換部112には、入力されたシリアルの送信データ(Tx DATA)をパラレルデータに変換する。FECエンコーダ113は、データをFEC符号化する。DMT変調部114は、複数のサブキャリアに送信データを割り当てる。このDMT変調部114では、サブキャリア毎のビット/パワーマッピングを行い、各サブキャリアに割り当てる変調信号(送信データ)の多値度を変える(マッピングの詳細は後述する)。
IFFT115は、送信データに対して一定数Nのサンプル単位でIFFT(Inverse Fast Fourier Transform:逆高速フーリエ変換)を行う。すなわち、IFFT115は、N個のデータサンプルをサブキャリア信号成分とみなして該サブキャリア成分にIFFT処理を行い、離散的な時間信号に変換する。
巡回プレフィックス付与部116は、送信データにサブキャリア間干渉等を防止する巡回プレフィックス(ガードインターバル)を付与する。P/S変換部117は、パラレルの送信データをシリアルデータに変換する。DAC118は、送信データをDA変換する。
DAC118の出力(送信データ)は、TOSA102に出力される。TOSA102は、ドライバ102aと、DML(直接変調型レーザーダイオード)102bとを含む。ドライバ102aは、送信データに応じてDML102bを発光制御し、送信データを光伝送路141を介して対向する他の伝送装置150に光伝送する。対向する他の伝送装置150は、自装置(伝送装置100)同様の構成を有してもよい。
他の伝送装置150から光伝送路141を介して光伝送されたデータは、ROSA103で受信される。ROSA103は、PD103aと、TIA(TransImpedance Amplifier)103bとを含む。PD103aは、光伝送され受信した光信号を電気信号に変換する。TIA103bは、電気信号に変換後の受信データを増幅する。TIA103bから出力される受信データは、DMT復調部126を介してDMT−DSP101の受信側回路121に入力される。
受信側回路121は、送信側回路111と逆の配置構成を有し、ADC122と、S/P変換部123と、巡回プレフィックス除去部124と、FFT125と、DMT復調部126と、FECデコーダ127と、P/S変換部128と、を含む。
ADC122は、受信データをAD変換する。S/P変換部123は、入力されたシリアルデータをパラレルデータに変換する。巡回プレフィックス除去部124は、受信データに付与されたガードインターバル(巡回プレフィックス)を除去する。FFT125は、受信データ信号のFFT(Fast Fourier Transform:高速フーリエ変換)を行う。
DMT復調部126は、サブキャリア毎に割り当てられた変調信号(受信データ)をデマッピングにより復調する。FECデコーダ127は、符号化されたデータをデコードする。P/S変換部128は、パラレルの受信データをシリアルデータに変換し、受信データ(Rx DATA)として出力する。
制御部131は、ジェネレータ部132と、SNR算出部133と、周波数特性情報格納部134と、サブキャリア選択部135と、通信リンク設定部136と、ビット割付決定部137と、を含む。制御部131は、伝送装置100全体(送信側回路111、受信側回路121等)を制御する。
ジェネレータ部132は、伝送装置100の送受間の(自装置100と対向する伝送装置150と光伝送路141を含む)周波数特性を測定するための測定信号を生成する。測定信号は自装置100から対向する伝送装置150に伝送された後、自装置100に帰還(フィードバック)される。
SNR算出部133は、フィードバックした測定信号を受信することで信号のコンスタレーションのズレからEVM(Error Vector Magnitude:エラーベクトル振幅)を測定する。そして、信号対雑音比(SNR:Signal to Noise Ratio)を算出する。SNR算出部133は、自装置100と、対向する伝送装置150と、光伝送路141を含むSNRを算出する構成であるが、SNR算出に限らず、搬送波対雑音比(CNR)や、受信品質(CQI)を算出してもよく、これらを組み合わせて伝送特性としてもよい。
周波数特性情報格納部134は、SNR算出部133で測定した伝送装置の送受間の周波数特性を格納する。測定信号の送出毎に、SNR算出部133で測定した伝送装置の送受間の周波数特性を格納することで、対応するサブキャリアの周波数毎の伝送特性が蓄積されていく。また、各サブキャリアの伝送特性(SNR等)にランクを付して格納することもできる。
実施の形態1では、サブキャリア選択部135は、自装置(伝送装置100)の信号疎通時には、全てのサブキャリアを選択し測定信号を割り当てる。また、運用時には、データ通信用のサブキャリアを選択する。通信リンク設定部136は、信号疎通時および運用時において、通信リンクに割り当てるサブキャリアを設定する。ビット割付決定部137は、サブキャリア選択部135で選択したサブキャリアと、周波数特性情報格納部134に格納される伝送装置100の送受間の周波数特性に応じて、各サブキャリアに割り当てる変調信号の多値度を決定する。
図1の構成例では、DMT−DSP101に送信側回路111と受信側回路121と制御部131を設ける構成としたが、これに限らず、例えば、制御部131をDPS外部に設けCPU、ROM、RAM等で構成してもよい。この場合、CPUは、ROMの制御プログラム実行により伝送装置100全体を制御する。
図2は、実施の形態1にかかる伝送装置が行う測定信号のフィードバック経路を示す図である。図2において図1と同じの構成部には同じ符号を付している。伝送装置100,150の送受間の(光伝送路141を含めた)周波数特性を測定するため、制御部131が送信する測定信号MSのフィードバックについて説明する。以下の説明では、伝送装置100がデータの送信側(光送信器)であり、伝送装置150が受信側(光受信器)として説明する。
測定信号MSは、制御部131のジェネレータ部132にて生成される。この測定信号MSは、DMT変調部114でDMT信号に変換し、IFFT115、巡回プレフィックス付与部116、P/S変換部117、DAC118、TOSA102を経由して光信号として光伝送路141に出力される。この際、制御部131の制御により、全てのサブキャリアに測定信号MSが割り当てられている。
この測定信号MSは、対向する伝送装置150内のDMT方式の受信側回路121と送信側回路111を介して、自装置(伝送装置100)に光信号として戻される(フィードバック)。対向する伝送装置150は、自装置(伝送装置100)と同様の構成を有してもよい。この伝送装置150は、測定信号MSを受信したときには、光モジュール(受信側回路121と送信側回路111)を介して自装置(伝送装置100)に測定信号MSを戻す機能を有する。
自装置(伝送装置100)で受信したフィードバックされた測定信号MSは、ROSA103で電気信号に変換され、ADC122、S/P123、巡回プレフィックス除去部124、FFT125を経由して、DMT復調部126にてDMT復調される。
DMT復調後の測定信号MSは、SNR算出部133に出力される。SNR算出部133では、受信した測定信号MSのコンスタレーションのズレからEVMを測定して、SNRを算出する。EVMはコンスタレーションの理想の点からずれている度合いを示し、ディジタル変調波の変調精度を示す。SNR算出部133で測定された各サブキャリアのSNRは、周波数特性情報格納部134に格納される。以上のように、測定信号MSを自装置(伝送装置100)にフィードバックさせることで、光伝送路141を含めた伝送装置100,150の送受間の伝送特性(SNR)を測定することができる。
そして、制御部131は、信号疎通後(運用時)には、通信リンク設定部136が周波数特性情報格納部134に格納された周波数特性を参照する。そして、通信リンク設定部136は、複数のサブキャリアのうち周波数特性が良好なサブキャリアを抽出し、この周波数特性が良好なサブキャリアを通信リンクに割り当てる。また、ビット割付決定部137により、データ信号に割り当てるサブキャリア毎のデータのビット数が割り当てられる。
図3は、実施の形態1にかかる伝送装置が行う通信リンクに割り当てるサブキャリアの設定状態を示す図である。図3(a)は、各サブキャリアの強度を示す。横軸は周波数、縦軸は強度である。DMT方式の伝送装置100は、所定の周波数帯域を一定の周波数間隔でn個に分割して用いる。分割したサブキャリアは、サブキャリア番号#1〜#nと示している。
図3(b)は、光送受信器および線路も含めた周波数特性を示す。上記の測定信号MSにより得られた周波数特性であり、横軸は周波数、縦軸は伝送特性(SNR)である。図3(c)は、周波数特性通過後の各サブキャリアの強度であり、横軸は周波数、縦軸は強度である。測定信号MSのフィードバックで得られた伝送装置100,150、および光伝送路141も含めた各サブキャリアの強度を示す。
実施の形態1では、図3(a)に示すように、伝送装置100の信号疎通の立ち上げ時には、制御部131(サブキャリア選択部135)は、全てのサブキャリア(#1〜#n)を通信リンクに割り当てる。
この際、制御部131は、通信リンクに割り当てた全てのサブキャリア(#1〜#n)を用いて測定信号MSを対向する伝送装置150に伝送する。この測定信MSは、対向装置150からフィードバックされる。
この後、自装置(伝送装置100)の制御部131は、図3(b)に示す全てのサブキャリア(#1〜#n)の周波数特性に基づき、通信リンクに割り当てるサブキャリアを設定する。図3(c)の例では、伝送特性が良好な(確実に通信できる)サブキャリアであり、かつ伝送容量への影響が最も小さくなるサブキャリア(#10)を通信リンクに割り当てた状態を示す。例えば、最も伝送特性が良好なサブキャリア#10は、データ送信にかかる変調信号の多値度を多く割り当てできるサブキャリアであるため、通信リンクとして割り当てないことで、伝送容量への影響を少なくできる。
図4は、実施の形態1にかかる伝送装置が行う通信リンクに割り当てるサブキャリアの設定手順を示すフローチャートである。伝送装置100を設置し光伝送路141に接続した実環境下で、伝送装置100の信号疎通の立ち上げ時に制御部131が実行する設定手順を示している。
はじめに、制御部131は、サブキャリア選択部135により全サブキャリア(#1〜#n)を通信リンクに割り当てる(ステップS401)。そして、制御部131は、全サブキャリア(#1〜#n)を用いて測定信号MSを対向する伝送装置150に伝送する(ステップS402)。
次に、制御部131は、対向する伝送装置150からフィードバックされた測定信号MSに基づき、自装置(伝送装置100)と、対向する伝送装置150と、光伝送路141の伝送特性(周波数特性)を取得する(ステップS403)。この際、制御部131は、取得した周波数特性を周波数特性情報格納部134に格納する。
次に、制御部131は、取得した周波数特性情報に基づき、強度判定を行う(ステップS404)。強度判定としては、一例として、SN比、EVM、エラーレート等が使用される。この強度判定を行う理由としては、強度が高いサブキャリアを通信リンクに割り当てるためである。
但し、単に強度が高いサブキャリアを通信リンクに割り当てると、ビット数の割り当てを大きくできるサブキャリアを通信リンクに割り当てることになり、その分、データ伝送容量が小さくなる。このため、伝送特性が良好で、かつ、伝送容量への影響が最も小さくなるサブキャリアを、通信リンクに割り当てる。この割り当てを行うために、強度判定により、通信リンクに割り当てるサブキャリアを選別する。
次に、制御部131は、通信リンク設定部136により、信号疎通後の運用時に通信リンクに割り当てるサブキャリアを決定する(ステップS405)。また、制御部131は、通信リンク以外のサブキャリアを、データ通信用サブキャリアに設定し(ステップS406)、処理を終了する。図3の例では、サブキャリア(#10)を通信リンクに割り当て、サブキャリア(#1〜#9,#11〜#n)をデータ通信用サブキャリアに設定する。
以上説明した実施の形態1によれば、測定信号を用いて自装置と対向する伝送装置との間の伝送特性を測定することにより、伝送特性が良好で、かつ、伝送容量への影響が最も小さくなるサブキャリアを、通信リンクのサブキャリアに割り当てることができる。また、自装置は測定信号を送信して対向する伝送装置からの測定信号のフィードバックにより、自装置と対向装置、および自装置と対向する伝送装置との間の実際の伝送特性を簡単かつ迅速に測定することができる。これにより、伝送装置の立ち上げ時に、対向装置との間の通信リンクを確保でき、伝送装置間の信号を疎通できるようになる。この実施の形態1では、全サブキャリアを通信リンクとして測定信号を送出するため、1度の処理で伝送特性を測定できる。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2について説明する。以下に説明する実施の形態2〜5の伝送装置100についても図1同様の構成を用いることができる。実施の形態2では、制御部131は、伝送装置の信号疎通の立ち上げ時に、低周波のサブキャリアから順に通信リンクへの割り当てを行う。
図5は、実施の形態2にかかる伝送装置が行う通信リンクに割り当てるサブキャリアの設定状態を示す図である。図5(a)は、各サブキャリアの強度を示す。図5(a)に示すように、光伝送装置の信号疎通の立ち上げ時は、サブキャリア選択部135により、低周波のサブキャリア(#1)から高周波のサブキャリア(#n)に至るまで順次一つのサブキャリアを通信リンクに割り当てる。
この際、制御部131は、通信リンクに割り当てた一つのサブキャリア(#1)を用いて測定信号MSを伝送する。なお、図5(b)に示す伝送特性は、全てのサブキャリア(#1〜#n)を伝送した後に得られる周波数特性を示している。
この後、制御部131は、図5(b)に示す全てのサブキャリア(#1〜#n)の周波数特性に基づき、通信リンクに割り当てるサブキャリアを設定する。図5(c)の周波数特性通過後の各サブキャリアの強度の例では、伝送特性が良好で、かつ伝送容量への影響が最も小さくなるサブキャリア#2を通信リンクに割り当てた状態を示す。
図6は、実施の形態2にかかる伝送装置が行う通信リンクに割り当てるサブキャリアの設定手順を示すフローチャートである。伝送装置100を設置し光伝送路141に接続した実環境下で、伝送装置100の信号疎通の立ち上げ時に制御部131が実行する設定手順を示している。
はじめに、制御部131は、サブキャリア選択部135により最も低周波の一つのサブキャリア(#1)を通信リンクに割り当てる(ステップS601)。そして、制御部131は、割り当てた一つのサブキャリアを用いて測定信号MSを対向する伝送装置150に伝送する(ステップS602)。
次に、制御部131は、対向する伝送装置150からフィードバックされた測定信号MSに基づき、自装置(伝送装置100)と、対向する伝送装置150と、光伝送路141の伝送特性(周波数特性)を取得する(ステップS603)。この際、制御部131は、取得した周波数特性を周波数特性情報格納部134に格納する。
次に、制御部131は、取得した周波数特性情報に基づき、強度判定を行う(ステップS604)。強度判定を満足しない場合には(ステップS604:No)、制御部131は、サブキャリア番号をインクリメント(+1)し(ステップS605)、次のサブキャリア(#1の次は#2)に対するステップS601〜ステップS604の処理を繰り返す。
そして、制御部131は、強度判定を満足した場合には(ステップS604:Yes)、ステップS606の処理を実行する。強度判定を満足する条件としては、例えば、伝送特性が良好で、かつ、伝送容量への影響が最も小さくなるサブキャリアである場合とする。
この後、制御部131は、通信リンク設定部136により、信号疎通後の運用時に通信リンクに割り当てるサブキャリアを決定する(ステップS606)。また、制御部131は、通信リンク以外のサブキャリアを、データ通信用サブキャリアに設定し(ステップS607)、処理を終了する。図5の例では、サブキャリア(#2)を通信リンクに割り当て、サブキャリア(#1,#3〜#n)をデータ通信用サブキャリアに設定する。
以上説明した実施の形態2によれば、実施の形態1同様の効果を有する。また、実施の形態2によれば、低周波側から一つずつサブキャリアを順次選択して測定信号を送出するため、サブキャリア単位で伝送特性を測定できる。また、低周波側に伝送特性が良好なサブキャリアが存在して強度判定を満足できれば、短時間で処理終了できる。
(実施の形態3)
次に、実施の形態3について説明する。実施の形態3では、実施の形態2同様に制御部131は、伝送装置の信号疎通の立ち上げ時に低周波のサブキャリアから順に通信リンクに割り当てる。そして、通信リンクに割り当てるサブキャリアの設定開始番号を、光領域のMPIの影響を受けないサブキャリアで、低周波から割り当てていく。
図7は、実施の形態3にかかる伝送装置が行う通信リンクに割り当てるサブキャリアの設定状態を示す図である。図7(a)は、各サブキャリアの強度を示す。図7(a)に示すように、光伝送装置の信号疎通の立ち上げ時は、サブキャリア選択部135により、光領域のMPIの影響を受けない低周波側のサブキャリア(図示の例では#3)から高周波のサブキャリア(#n)に至るまで、順次一つのサブキャリアを通信リンクに割り当てる。
この際、制御部131は、通信リンクに割り当てた一つのサブキャリア(#3)を用いて測定信号MSを伝送する。なお、図7(b)に示す伝送特性は、全てのサブキャリア(#1〜#n)を伝送した後に得られる周波数特性を示している。
この後、制御部131は、図7(b)に示す測定信号MSで取得した全てのサブキャリア(#3〜#n)の周波数特性に基づき、通信リンクに割り当てるサブキャリアを設定する。図7(c)の例では、伝送特性が良好で、かつ伝送容量への影響が最も小さくなるサブキャリア#3を通信リンクに割り当てた状態を示す。
図8は、実施の形態3にかかる伝送装置が行う通信リンクに割り当てるサブキャリアの設定手順を示すフローチャートである。伝送装置100を設置し光伝送路141に接続した実環境下で、伝送装置100の信号疎通の立ち上げ時に制御部131が実行する設定手順を示している。
はじめに、制御部131は、サブキャリア選択部135により低周波側のサブキャリアのうち、光領域のMPIの影響を受けない一つのサブキャリア(図7の例では#3)を通信リンクに割り当てる(ステップS801)。そして、制御部131は、割り当てた一つのサブキャリアを用いて測定信号MSを対向する伝送装置150に伝送する(ステップS802)。
次に、制御部131は、対向する伝送装置150からフィードバックされた測定信号MSに基づき、自装置(伝送装置100)と、対向する伝送装置150と、光伝送路141の伝送特性(周波数特性)を取得する(ステップS803)。この際、制御部131は、取得した周波数特性を周波数特性情報格納部134に格納する。
次に、制御部131は、取得した周波数特性情報に基づき、強度判定を行う(ステップS804)。強度判定を満足しない場合には(ステップS804:No)、制御部131は、サブキャリア番号をインクリメント(+1)し(ステップS805)、次のサブキャリア(#3の次は#4)に対するステップS801〜ステップS804の処理を繰り返す。
そして、制御部131は、強度判定を満足した場合には(ステップS804:Yes)、ステップS806の処理を実行する。強度判定を満足する条件としては、例えば、伝送特性が良好で、かつ、伝送容量への影響が最も小さくなるサブキャリアである場合とする。
この後、制御部131は、通信リンク設定部136により、信号疎通後の運用時に、通信リンクに割り当てるサブキャリアを決定する(ステップS806)。また、制御部131は、通信リンク以外のサブキャリアを、データ通信用サブキャリアに設定し(ステップS807)、処理を終了する。図7の例では、サブキャリア(#3)を通信リンクに割り当て、サブキャリア(#1〜#2,#4〜#n)をデータ通信用サブキャリアに設定する。
以上説明した実施の形態3によれば、実施の形態2同様の効果を有する。また、実施の形態3によれば、低周波側から一つずつサブキャリアを順次選択して測定信号を送出するため、サブキャリア単位で伝送特性を測定できる。また、低周波側に伝送特性が良好なサブキャリアが存在して強度判定を満足できれば、短時間で処理終了できる。そして、実施の形態3によれば、光領域のMPIの影響を受けないサブキャリアを通信リンクに割り当てることができる。
(実施の形態4)
次に、実施の形態4について説明する。実施の形態4では、制御部131は、伝送装置の信号疎通の立ち上げ時に、高周波のサブキャリアから順に通信リンクへの割り当てを行う。
図9は、実施の形態4にかかる伝送装置が行う通信リンクに割り当てるサブキャリアの設定状態を示す図である。図9(a)は、各サブキャリアの強度を示す。図9(a)に示すように、光伝送装置の信号疎通の立ち上げ時は、サブキャリア選択部135により、高周波のサブキャリア(#n)から低周波のサブキャリア(#1)に至るまで順次一つのサブキャリアを通信リンクに割り当てる。
この際、制御部131は、通信リンクに割り当てた一つのサブキャリア(#n)を用いて測定信号MSを伝送する。なお、図9(b)に示す伝送特性は、全てのサブキャリア(#n〜#1)を伝送した後に得られる周波数特性を示している。
この後、制御部131は、図9(b)に示す全てのサブキャリア(#n〜#1)の周波数特性に基づき、通信リンクに割り当てるサブキャリアを設定する。図9(c)の例では、伝送特性が良好で、かつ伝送容量への影響が最も小さくなるサブキャリア#11を通信リンクに割り当てた状態を示す。
図10は、実施の形態4にかかる伝送装置が行う通信リンクに割り当てるサブキャリアの設定手順を示すフローチャートである。伝送装置100を設置し光伝送路141に接続した実環境下で、伝送装置100の信号疎通の立ち上げ時に制御部131が実行する設定手順を示している。
はじめに、制御部131は、サブキャリア選択部135により最も高周波の一つのサブキャリア(#n)を通信リンクに割り当てる(ステップS1001)。そして、制御部131は、割り当てた一つのサブキャリアを用いて測定信号MSを対向する伝送装置150に伝送する(ステップS1002)。
次に、制御部131は、対向する伝送装置150からフィードバックされた測定信号MSに基づき、自装置(伝送装置100)と、対向する伝送装置150と、光伝送路141の伝送特性(周波数特性)を取得する(ステップS1003)。この際、制御部131は、取得した周波数特性を周波数特性情報格納部134に格納する。
次に、制御部131は、取得した周波数特性情報に基づき、強度判定を行う(ステップS1004)。強度判定を満足しない場合は(ステップS1004:No)、制御部131は、サブキャリア番号をデクリメント(−1)し(ステップS1005)、次のサブキャリア(#nの次は#n−1)に対するステップS1001〜ステップS1004の処理を繰り返す。
そして、制御部131は、強度判定を満足した場合には(ステップS1004:Yes)、ステップS1006の処理を実行する。強度判定を満足する条件としては、例えば、伝送特性が良好で、かつ、伝送容量への影響が最も小さくなるサブキャリアである場合とする。
この後、制御部131は、通信リンク設定部136により、信号疎通後の運用時に、通信リンクに割り当てるサブキャリアを決定する(ステップS1006)。また、制御部131は、通信リンク以外のサブキャリアを、データ通信用サブキャリアに設定し(ステップS1007)、処理を終了する。図9の例では、サブキャリア(#11)を通信リンクに割り当て、サブキャリア(#1〜#10,#12〜#n)をデータ通信用サブキャリアに設定する。
以上説明した実施の形態4によれば、実施の形態1同様の効果を有する。また、実施の形態4によれば、高周波側から一つずつサブキャリアを順次選択して測定信号を送出するため、サブキャリア単位で伝送特性を測定できる。また、高周波側に伝送特性が良好なサブキャリアが存在して強度判定を満足できれば、短時間で処理終了できる。
(実施の形態5)
次に、実施の形態5について説明する。実施の形態5では、制御部131は、伝送装置の信号疎通の立ち上げ時に、任意の複数のサブキャリアを通信リンクへ割り当てる。
図11は、実施の形態5にかかる伝送装置が行う通信リンクに割り当てるサブキャリアの設定状態を示す図である。図11(a)は、各サブキャリアの強度を示す。図11(a)に示すように、光伝送装置の信号疎通の立ち上げ時は、サブキャリア選択部135により、任意のサブキャリア(#3,#7,#11)を通信リンクに割り当てる。
通信リンクに割り当てるサブキャリアは、図示の例では、同時に低周波と中周波(低周波と高周波の中間の周波数)と高周波で一つずつ複数選択する。これに限らず、1度の選択で任意の周波数の一つのサブキャリアを選択し、次の選択時に異なる周波数(前回選択したサブキャリアに隣接しない周波数のサブキャリア)を一つ選択してもよい。
この際、制御部131は、通信リンクに割り当てたサブキャリア(#3,#7,#11)を用いて測定信号MSを伝送する。1回の測定信号MSの送出後には、異なるサブキャリア(例えば、測定済のサブキャリア#3,#7,#11の間の#4,#8,#12)を通信リンクに割り当てて測定信号MSを送出することを繰り返す。なお、図11(b)に示す伝送特性は、全てのサブキャリア(#1〜#n)を伝送した後に得られる周波数特性を示している。
この後、制御部131は、図11(b)に示す全てのサブキャリア(#n〜#1)の周波数特性に基づき、信号疎通後の運用時に、通信リンクに割り当てるサブキャリアを設定する。図11(c)の周波数特性通過後の各サブキャリアの強度の例では、伝送特性が良好で、かつ伝送容量への影響が最も小さくなるサブキャリア#11を通信リンクに割り当てた状態を示す。
図12は、実施の形態5にかかる伝送装置が行う通信リンクに割り当てるサブキャリアの設定手順を示すフローチャートである。伝送装置100を設置し光伝送路141に接続した実環境下で、伝送装置100の信号疎通の立ち上げ時に制御部131が実行する設定手順を示している。
はじめに、制御部131は、サブキャリア選択部135により任意の周波数の複数のサブキャリア(例えば、図11の例では低周波#3、中周波#7、高周波#11)を通信リンクに割り当てる(ステップS1201)。そして、制御部131は、割り当てた複数のサブキャリアを用いて測定信号MSを対向する伝送装置150に伝送する(ステップS1202)。
次に、制御部131は、対向する伝送装置150からフィードバックされた測定信号MSに基づき、自装置(伝送装置100)と、対向する伝送装置150と、光伝送路141の伝送特性(周波数特性)を取得する(ステップS1203)。この際、制御部131は、取得した周波数特性を周波数特性情報格納部134に格納する。
次に、制御部131は、取得した周波数特性情報に基づき、強度判定を行う(ステップS1204)。強度判定を満足しない場合は(ステップS1204:No)、制御部131は、次に選択するサブキャリア番号を変更(測定済のサブキャリア#3,#7,#11の間のサブキャリア#4,#8,#12)する(ステップS1205)。そして、変更したサブキャリア(サブキャリア#4,#8,#12)に対するステップS1201〜ステップS1204の処理を繰り返す。
そして、制御部131は、強度判定を満足した場合には(ステップS1204:Yes)、ステップS1206の処理を実行する。強度判定を満足する条件としては、例えば、伝送特性が良好で、かつ、伝送容量への影響が最も小さくなるサブキャリアである場合とする。
この後、制御部131は、通信リンク設定部136により、信号疎通後の運用時に、通信リンクに割り当てるサブキャリアを決定する(ステップS1206)。また、制御部131は、通信リンク以外のサブキャリアを、データ通信用サブキャリアに設定し(ステップS1207)、処理を終了する。図11の例では、サブキャリア(#11)を通信リンクに割り当て、サブキャリア(#1〜#10,#12〜#n)をデータ通信用サブキャリアに設定する。
以上説明した実施の形態5によれば、実施の形態1同様の効果を有する。また、実施の形態5によれば、任意の周波側を順次選択して測定信号を送出するため、サブキャリア単位で伝送特性を測定できる。また、選択した任意の周波数で伝送特性が良好なサブキャリアが存在して強度判定を満足できれば、短時間で処理終了できる。
(DMT方式について)
上述した各実施の形態で説明した伝送装置100によるDMT方式による各種制御を説明しておく。図13は、DMT方式の原理を説明する図である。DMT方式では、それぞれ周波数の異なる各サブキャリアに対し、光送受信器および線路も含めた周波数特性に応じて、伝送容量を最適化するためのネゴシエーション(サブキャリア毎のBit/Power Mapping)を行う。
複数のサブキャリアは、図13(a)に示すように、周波数毎の強度(横軸は周波数、縦軸は強度)を有する。このサブキャリアを伝送装置100で伝送した場合の周波数特性が図13(b)であり、横軸は周波数、縦軸は伝送特性(例えばSNR)である。
図13(b)に示すように、伝送装置100と対向する伝送装置150の特性、および光伝送路141の特性を含むことで、周波数特性は高周波ほど特性が劣化する。また、中周波等一部の周波数でSNRが劣化することがある。特に、低コストの伝送装置100,150では、高周波になるほど周波数特性が劣化する。
DMT方式では、伝送特性に応じて各サブキャリアに割り当てる変調信号の多値度を変える。図13(b)に示したような、高周波まで帯域が延びていない低コストの伝送装置100,150であっても伝送容量を増大することができる。
図13(c)は周波数特性通過後の各サブキャリアの強度を示す図である。周波数特性が良好なサブキャリア群Hでは、上記制御部131(ビット割付決定部137)は、各サブキャリアに割り当てる変調信号の多値度を多く割り当てる(図示の例では例えば64QAM)。一方、周波数特性が劣化するサブキャリア群Lでは、各サブキャリアに割り当てる変調信号の多値度を少なく割り当てる(図示の例では例えば4QAM)。
図14は、DMT方式の伝送装置の通信リンクを説明する図である。DMT方式の伝送装置100は、伝送ファイバ等の光伝送路141を介して対向する伝送装置150とPoint to Point接続で直接接続される。伝送装置100,150は、それぞれ光送信部Tx(上記送信側回路111および光送信部102)と、光受信部Rx(上記受信側回路121および光受信部103)とを有する。
伝送装置100は、複数のサブキャリアの中から、任意に設定したサブキャリアを通信リンクL(Link Communication Channel)に割り当て、対向する伝送装置150との間の通信リンク確保後に、ネゴシエーション(サブキャリア毎のBit/Power Mapping)を行う。
そして、伝送装置100は、通信リンクを用いて、装置運用中も光受信部Rx(受信側回路121)の受信状態を対向する伝送装置150の光送信部Tx(送信側回路111)へ送出する。これにより、伝送装置100は、自装置および対向する伝送装置150(光送受信器)、および光伝送路141も含めた特性の変化を監視する。そして、伝送装置100は、特性の変化に応じて、再度、伝送容量を最適化するためのネゴシエーションを行えるように、状況を監視する。
従って、DMT方式による伝送装置100では、上記実施の形態で説明した如く信号疎通の立ち上げ時も含め、送受間の通信リンクを伝送特性が良好な(確実に確保できる)サブキャリアを、通信リンク用に割り当てる必要がある。
(現状のサブキャリアに対する通信リンク設定について)
図15は、実施の形態との対比説明用のサブキャリアの設定状態を示す図である。図15(a)は、各サブキャリアの強度、図15(b)は、伝送特性、図15(c)は、周波数特性通過後の各サブキャリアの強度を示す。
現状の通信リンク設定について説明する。DMT方式に適用する伝送装置100は低コストデバイスであり、図15(a)に示すように、各サブキャリアの強度を一定としても、実際の伝送では、図15(b)に示すように、平坦な特性とはならず高周波まで帯域が延びない。伝送装置100(構成デバイス)毎に周波数特性のばらつきがあるため、高周波の所定のサブキャリアを固定して通信リンクに割り当てると、SNが悪いサブキャリアが通信リンクとなる可能性がある。
一方、図15(c)のように、所定のSNが得られる低周波の所定のサブキャリア、例えば、サブキャリア#1を通信リンクに固定して割り当て設定した場合には、光領域のMPIの影響や伝送特性(光コネクタ反射等)の影響で、通信リンクを確保できない可能性が生じる。
図16は、伝送装置間の光コネクタ接続の一例を示す図である。伝送装置100の光送信部(TOSA)102と、伝送装置150の光受信部(ROSA)103との間には、光伝送路141上で複数の光コネクタ1601〜1603が設けられ、光接続されている。光コネクタ1601〜1603の光コネクタ反射は伝送特性を劣化させる影響を与える。
次にMPIについて説明する。MPI(マルチパス干渉)は、伝送装置間のファイバのスパンの間にある複数の光コネクタによって発生する多重反射による干渉である。図17は、DFBレーザー(Distributed Feedback laser:一波長の光のみが含まれるレーザー)の発振周波数変動の一例を示す図である。横軸は光周波数、縦軸は強度である。光送信部(TOSA)102に設けられるDFBレーザーの直流駆動(レーザーに加える電流を所定の値に固定した状態における駆動制御)における発振周波数は、自然放出光によりランダムにゆらぐ。このゆらぎによるスペクトル線幅L(以下、「スペクトル線幅」または「線幅」ともいう。)は、中心光周波数f1を中心として通常は〜5MHz程度である。また、この“ゆらぎ”の他に、レーザーに制御用または通信用のパイロット信号を重畳することによっても、発振周波数が変動する。この場合の光周波数変動は最大数百MHz程度である。
図18は、伝送装置間の光コネクタによる光多重反射の一例を示す図である。光コネクタ1(1601)端の反射をR1、光コネクタ2(1602a)端の反射をR2とする。f1は光コネクタ2(1602a)出力位置での反射しなかった直進光の中心光周波数を表す。f2は同時刻の多重反射した光の中心周波数を表す。多重反射した光は直進した光より以前にレーザーから出力された光のため、レーザーの発振周波数変動に伴い光周波数が異なる。
図19は、光多重反射による干渉の一例を示す図である。図19には、光コネクタ2(1602a)出力端での直進光と多重反射光の光スペクトルを示している。レーザーの発振周波数ゆらぎ(図17)および光多重反射(図18)の影響により、光コネクタ2(1602a)端では、発振周波数f1の直進光と、発振周波数f2の反射光が干渉する。なお、発振周波数f2の反射光は、多重反射しており且つ反射率(R1+R2)であるため、その分、強度が減少している。MPIは、上述した要因により生じるものであるため、MPIの影響を受ける周波数は、通常は線スペクトルのゆらぎ量に相当する〜5MHz程度であり、パイロット信号を重畳した場合は最大数百MHz程度である。これらのうち、ゆらぎ量が大きい「最大数百MHzの周波数範囲」は、DMT方式に適用される光デバイスの帯域〜数十GHzに対し、十分低周波である。つまり、DMT方式ではMPIの影響に基づき低周波(≦数百MHz)のサブキャリアが光多重反射の影響を受けて劣化する可能性があることを示している。
これに対応して、本発明では、光領域のMPIの影響を受けずに通信リンクを割り当てる際に、レーザーのスペクトル線幅(L1)の周波数を避ける下記構成1、2を有する。
1.レーザーのスペクトル線幅を避ける場合
レーザーのスペクトル線幅は、通常〜5MHz程度である。このため、上記制御部131内に、線幅情報の格納部を設け、この格納部に予め光スペクトルの線幅の情報を格納しておく。そして、制御部131(サブキャリア選択部135)は、光スペクトルの線幅の情報に応じて、線幅の周波数を除くサブキャリアに通信リンクを割り当てる。
2.レーザーに信号と異なる周波数変調を重畳する場合
上述したように、この場合、重畳する周波数によって、光スペクトルの線幅が数百MHz程度になるため、制御部131内に、重畳周波数情報の格納部を設け、この格納部に予め重畳する周波数毎の線幅の情報を格納しておく。そして、制御部131(サブキャリア選択部135)は、重畳する周波数の情報に応じて、線幅の周波数を除くサブキャリアに通信リンクを割り当てる。
これら、1.2.の構成による通信リンクの割り当て時に、上述した実施の形態3のように低周波側から測定信号を送出するに限らない。実施の形態4のように高周波側から測定信号を送出してもよく、また、実施の形態5のように任意の周波数に測定信号を送出してもよい。
図20は、光コネクタ接続による光領域のMPIの影響を示す図表である。光領域のMPIは、伝送装置100,150間に挿入される光コネクタ1601〜1603の特性、光コネクタ1601〜1603の数量によって変動し、低い確率で発生するが、条件が悪い場合に低周波の領域で発生する可能性がある。
図20(a)は、光領域のMPIの影響を受けない状態での伝送特性であり、横軸は周波数、縦軸はSNRである。これに対して、図20(b)に示すように、光領域のMPIが生じることにより、DCに近い低周波のサブキャリアMに著しい劣化を受ける場合がある(例えば、上記非特許文献4,5参照。)。
図21は、伝送装置間の周波数特性の一例を示す図表である。横軸は周波数、縦軸はSNRである。図21に示すように、伝送装置間のサブキャリアには、極端にSNRの悪いサブキャリアNが存在する場合がある。
これは、伝送装置100の光送信部(TOSA)102、光受信部(ROSA)103、伝送装置100,150間の伝送路(伝送ファイバ)141の各周波数特性や、伝送装置100,150の電気的な反射の影響による電気的な特性劣化により生じる。伝送装置100,150の電気的な反射は、光信号の入出力に対する光反射や、装置内部での電気的なインピーダンス不整合、低い性能のDAC118(ADC122)等、により生じる。この周波数特性の悪いサブキャリアNは、図21に示すように、全ての周波数帯の領域のいずれかの周波数で発生する可能性がある(例えば、上記非特許文献6参照。)。
このため、現状では、信号疎通の立ち上げ時に、送受間の通信リンクを確保できるサブキャリアを通信リンク用に割り当てることができない。例えば、高周波側のサブキャリアを通信リンクに割り当てるとSNが悪いサブキャリアが通信リンクとなることがある。一方、低周波側のサブキャリアを通信リンクに固定して割り当てたときには、光領域のMPIの影響や伝送特性(光コネクタ反射等)の影響を受けることがある。
以上のように、現状では、伝送特性が悪いサブキャリアに通信リンクが割り当てられる可能性が高いため、通信リンクを確保できず、伝送装置100,150間の疎通を行うことができない場合が生じた。
これに対し、上記各実施の形態によれば、測定信号を用いて自装置と対向する伝送装置との間の伝送特性を測定する。そして、良好な伝送特性のサブキャリアに通信リンクを割り当てる。例えば、複数のサブキャリアの伝送特性を測定することにより、伝送特性が良好なサブキャリアであり、かつ、伝送容量への影響が最も小さくなるサブキャリアを選択して通信リンクに割り当てることができるようになる。
これにより、伝送装置の立ち上げ時に、通信リンクを確保でき伝送装置間の信号を疎通できるようになる。また、運用中において、データ通信用のサブキャリアの伝送容量をできるだけ増大できる。
また、自装置は測定信号を送信して対向する伝送装置からの測定信号のフィードバックにより、自装置と対向装置、および自装置と対向する伝送装置との間の実際の伝送特性を簡単かつ迅速に測定することができる。
また、信号疎通時に限らず、運用中においても、例えば、未使用のサブキャリアに測定信号を送出することで、伝送装置間の伝送特性を算出でき、複数のサブキャリアのうち伝送特性が良好なサブキャリアに通信リンクを割り当てることもできる。この際、データ通信用のサブキャリアの伝送容量を増大させつつ、安定した通信リンクを確保できる。
そして、測定信号は、光伝送に使用する帯域に含まれる全てのサブキャリアを用いて同時に送出する。このほか、低周波側から高周波側に順次一つのサブキャリアを用いて送出してもよい。また、光領域のMPIの影響を受けない低周波側から高周波側に順次一つのサブキャリアを用いて送出してもよい。また、高周波側から低周波側に順次一つのサブキャリアを用いて送出してもよい。
さらには、光伝送に使用する帯域に含まれる任意のサブキャリアを用いて送出してもよい。例えば、1回の測定信号の送出時には、サブキャリア番号を間欠的に選択し複数のサブキャリアに対し同時に送出し、次の測定信号の送出時には、前回と異なるサブキャリア番号を間欠的に選択し複数のサブキャリアに対し同時に送出する。これに限らず、1回の測定信号の送出毎にランダムに任意のサブキャリアを用いてもよい。そして、伝送装置は、これら各種測定信号の送出について、時期や時間別、伝送帯域の実際の時間別変化に適するものを選択してもよい。
上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)複数のサブキャリアを使用して光送信器から光受信器へデータを光伝送する光伝送システムにおいて、
前記光送信器は、
前記光受信器との信号疎通時に、前記光伝送に使用する帯域に含まれるサブキャリアを用いて測定信号を送信し、
前記光受信器から戻った前記測定信号に基づき、前記光送信器と前記光受信器との間の伝送特性を算出し、
前記伝送特性に基づき、前記伝送特性が良好であり且つ伝送容量への影響が最も小さくなるサブキャリアに通信リンクを割り当てる制御部を備え、
前記光受信器は、
受信した前記測定信号を前記光送信器に戻す、
ことを特徴とする光伝送システム。
(付記2)前記制御部は、
前記光伝送に使用する帯域に含まれる全てのサブキャリアを用いて前記測定信号を送信し、
前記全てのサブキャリアの伝送特性に基づき、所定のサブキャリアに前記通信リンクを割り当てることを特徴とする付記1に記載の光伝送システム。
(付記3)前記制御部は、
前記光伝送に使用する帯域に含まれるサブキャリアのうち低周波側から高周波側に順次前記測定信号を送信し、
前記測定信号を送信したサブキャリア毎の伝送特性に基づき、所定の強度を有するサブキャリアに前記通信リンクを割り当てることを特徴とする付記1に記載の光伝送システム。
(付記4)前記制御部は、
前記光伝送に使用する帯域に含まれるサブキャリアのうち高周波側から低周波側に順次前記測定信号を送信し、
前記測定信号を送信したサブキャリア毎の伝送特性に基づき、所定の強度を有するサブキャリアに前記通信リンクを割り当てることを特徴とする付記1に記載の光伝送システム。
(付記5)前記制御部は、
前記光伝送に使用する帯域に含まれるサブキャリアのうち任意の複数毎に順次前記測定信号を送信し、
前記測定信号を送信したサブキャリア毎の伝送特性に基づき、所定の強度を有するサブキャリアに前記通信リンクを割り当てることを特徴とする付記1に記載の光伝送システム。
(付記6)前記制御部は、
前記光送信器のレーザーのスペクトル線幅特性に基づき、決定された周波数を除く周波側に前記測定信号を送信することを特徴とする付記4または5に記載の光伝送システム。
(付記7)前記制御部は、
前記光送信器のレーザーに信号と異なる周波数変調を重畳する場合、重畳周波数の情報に基づき、決定された周波数を除く周波側に前記測定信号を送信することを特徴とする付記4または5に記載の光伝送システム。
(付記8)前記制御部は、
前記測定信号を生成するジェネレータ部と、
前記測定信号を送出する前記サブキャリアを選択するサブキャリア選択部と、
前記光受信器から戻った前記測定信号に基づき、前記光送信器と前記光受信器との間の伝送特性を算出する伝送特性算出部と、
算出された前記伝送特性を格納する特性格納部と、
前記特性格納部に格納された前記伝送特性に基づき、前記光伝送に使用する帯域に含まれるサブキャリアのうち前記通信リンクに割り当てるサブキャリアを設定する通信リンク設定部と、
を備えることを特徴とする付記1〜7のいずれか一つに記載の光伝送システム。
(付記9)前記制御部は、
さらに、前記選択したサブキャリアと、前記伝送特性に応じて、各サブキャリアに割り当てる変調信号の多値度を決定するビット割付決定部を備えることを特徴とする付記8に記載の光伝送システム。
(付記10)複数のサブキャリアを使用して光受信器へデータを光伝送する光送信器において、
前記光受信器との信号疎通時に、前記光伝送に使用する帯域に含まれるサブキャリアを用いて測定信号を送信し、
前記光受信器から戻った前記測定信号に基づき、前記光送信器と前記光受信器との間の伝送特性を算出し、
前記伝送特性に基づき、前記伝送特性が良好であり且つ伝送容量への影響が最も小さくなるサブキャリアに通信リンクを割り当てる制御部を備えたことを特徴とする光送信器。
100 伝送装置
101 DMT−DSP(送受信処理部)
102 光送信部(TOSA)
103 光受信部(ROSA)
111 送信側回路
121 受信側回路
131 制御部
132 ジェネレータ部
133 SNR算出部
134 周波数特性情報格納部
135 サブキャリア選択部
136 通信リンク設定部
137 ビット割付決定部
141 光伝送路
150 対向側の伝送装置

Claims (9)

  1. 複数のサブキャリアを使用して光送信器から光受信器へデータを光伝送する光伝送システムにおいて、
    前記光送信器は、
    前記光受信器との信号疎通時に、前記光伝送に使用する帯域に含まれるサブキャリアを用いて測定信号を送信し、
    前記光受信器から戻った前記測定信号に基づき、前記光送信器と前記光受信器との間の伝送特性を算出し、
    前記伝送特性に基づき、前記伝送特性が良好であり且つ所定の強度を有するサブキャリアに通信リンクを割り当てる制御部を備え、
    前記光受信器は、
    受信した前記測定信号を前記光送信器に戻す、
    ことを特徴とする光伝送システム。
  2. 前記制御部は、
    前記光伝送に使用する帯域に含まれる全てのサブキャリアを用いて前記測定信号を送信し、
    前記全てのサブキャリアの伝送特性に基づき、前記伝送特性が良好であり且つ所定の強度を有するサブキャリアに前記通信リンクを割り当てることを特徴とする請求項1に記載の光伝送システム。
  3. 前記制御部は、
    前記光伝送に使用する帯域に含まれるサブキャリアのうち低周波側から高周波側に順次前記測定信号を送信し、
    前記測定信号を送信したサブキャリア毎の伝送特性に基づき、前記伝送特性が良好であり且つ所定の強度を有するサブキャリアが見つかった場合に、当該サブキャリアに前記通信リンクを割り当てることを特徴とする請求項1に記載の光伝送システム。
  4. 前記制御部は、
    前記光伝送に使用する帯域に含まれるサブキャリアのうち高周波側から低周波側に順次前記測定信号を送信し、
    前記測定信号を送信したサブキャリア毎の伝送特性に基づき、前記伝送特性が良好であり且つ所定の強度を有するサブキャリアが見つかった場合に、当該サブキャリアに前記通信リンクを割り当てることを特徴とする請求項1に記載の光伝送システム。
  5. 前記制御部は、
    前記光伝送に使用する帯域に含まれるサブキャリアのうち任意の複数毎に順次前記測定信号を送信し、
    前記測定信号を送信したサブキャリア毎の伝送特性に基づき、前記伝送特性が良好であり且つ所定の強度を有するサブキャリアが見つかった場合に、当該サブキャリアに前記通信リンクを割り当てることを特徴とする請求項1に記載の光伝送システム。
  6. 前記制御部は、
    前記光送信器のレーザーのスペクトル線幅特性に基づき、決定された周波数を除く周波側に前記測定信号を送信することを特徴とする請求項4または5に記載の光伝送システム。
  7. 前記制御部は、
    前記光送信器のレーザーに信号と異なる周波数変調を重畳する場合、重畳周波数の情報に基づき、決定された周波数を除く周波側に前記測定信号を送信することを特徴とする請求項4または5に記載の光伝送システム。
  8. 前記制御部は、
    前記測定信号を生成するジェネレータ部と、
    前記測定信号を送出する前記サブキャリアを選択するサブキャリア選択部と、
    前記光受信器から戻った前記測定信号に基づき、前記光送信器と前記光受信器との間の伝送特性を算出する伝送特性算出部と、
    算出された前記伝送特性を格納する特性格納部と、
    前記特性格納部に格納された前記伝送特性に基づき、前記光伝送に使用する帯域に含まれるサブキャリアのうち前記通信リンクに割り当てるサブキャリアを設定する通信リンク設定部と、
    を備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の光伝送システム。
  9. 複数のサブキャリアを使用して光受信器へデータを光伝送する光送信器において、
    前記光受信器との信号疎通時に、前記光伝送に使用する帯域に含まれるサブキャリアを用いて測定信号を送信し、
    前記光受信器から戻った前記測定信号に基づき、前記光送信器と前記光受信器との間の伝送特性を算出し、
    前記伝送特性に基づき、前記伝送特性が良好であり且つ所定の強度を有するサブキャリアに通信リンクを割り当てる制御部を備えたことを特徴とする光送信器。
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