JP6725570B2 - 粉末状化粧料 - Google Patents

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Description

本発明は、特定の表面被覆処理剤により表面被覆処理された粉体、及び球状粉体を含有する粉末状化粧料に関するものである。
白粉やボディパウダー等に多く用いられる粉末状化粧料(いわゆるルースパウダー)は、粉体を主成分とし、適宜水性成分や油分等を混合した粉体化粧料のうち粉末状のものであり、圧縮成型などにより固形とした粉体固形化粧料と較べて、その負担感の無さや、さらさら感等の使用感が好まれている。しかし一方で、乾燥感を感じやすく、特にメークアップ化粧料においては、肌への付着性が低く化粧もちが悪いといった課題があった。これまでにも粉末化粧料の化粧持ちを向上させる技術としては、撥水撥油処理粉体と固形及び/又は半固形油剤を用いる技術(特許文献1)や、球状粉体と化粧崩れが少ない化粧料を提供することで知られている撥水撥油性を有するパーフルオロアルキル処理粉体を用いる技術(特許文献2)等が提案されている。しかしながら、撥水撥油処理粉体と固形及び/又は半固形油剤を用いる技術では、化粧料中に油剤の含有量を多くすると、肌への付着性は向上するが、粉末状化粧料特有のさらさらとした使用感を損なってしまう傾向があり、球状粉体とパーフルオロアルキル処理粉体を用いる技術では使用時に粉が飛散してしまうという傾向があった。
上記したように、さらさら感といった感触の優位性と、乾燥感のないしっとりとした感触と化粧持続性、及び使用時の粉の飛散のない粉末状化粧料の開発が望まれていた。
特開2010−37213号公報 特開平11−310516号公報
本発明は、粉末状化粧料特有のさらさらとした使用感を有しながらも、使用時の粉の飛散がなく、しっとりとした感触で、化粧もちの良い粉末状化粧料を提供するものである。
かかる実情において本発明者等は鋭意研究を重ねた結果、粉末状化粧料において、特定の両末端反応性ジオルガノポリシロキサンと特定のアミノ基含有シラン化合物により表面被覆された粉体と、3質量%以下の油剤とを含有する粉末状化粧料が、さらさらとした使用感を維持しながら、肌への付着性や化粧持続性に優れることを見出し、さらには、汗・皮脂への耐久性(化粧もち)と肌への付着性(化粧もち、しっとり感)を両立させることができ、油剤の量が少なくても、使用時の飛散性が無く、化粧もちの良い粉末状化粧料を実現できことを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
(1)次の成分(A)及び(B)を含有する粉末状化粧料に関するものである。
(A)下記の表面被覆処理剤(a)及び(b)により表面被覆処理された粉体 10〜80質量%
(a)下記一般式(1)で示される両末端反応性ジオルガノポリシロキサン
SiO−(R SiO)−SiR (1)
(式中、各Rは水酸基を表し、各Rはそれぞれ独立して、炭素数1〜20の炭化水素基を表し、Lは3〜10,000のいずれかの整数を表す)
(b)下記一般式(2)で示されるアミノ基含有シラン化合物
mSiX(3−m) (2)
(式中、Rは少なくとも1つのアミノ基を有する炭素数1〜20の炭化水素基を表し、Rは炭素数1〜4のアルキル基を表し、Xは炭素数1〜4のアルコキシ基を表し、mは0または1である)
(B)油剤 3質量%以下
(2)更に、成分(A)として前記成分(a)と(b)とを縮合反応させた、シリコーンの微三次元架橋構造を有する表面被覆処理剤により、表面被覆処理された粉体10〜80質量%と、前記成分(B)3質量%以下とを含有する粉末状化粧料に関するものである。
(3)更に、前記成分(A)を10〜80質量%と、成分(B)3質量%以下、及び成分(C)球状粉体とを含有する粉末状化粧料に関するものである。
本発明は、粉末状化粧料において、さらさらとした使用感を有しながらも、使用時の飛散がなく、しっとりとした感触で、化粧もちに優れる粉末状化粧料に関するものである。
以下、本発明を詳細に説明する。なお、本明細書において、「〜」はその前後の数値を含む範囲を意味するものとする。
本発明に使用される成分(A)の表面被覆された粉体とは、下記表面被覆処理剤(a)及び、下記表面被覆処理剤(b)を粉体に被覆することにより得られるものである。
(a)下記一般式(1)で示される両末端反応性ジオルガノポリシロキサン
SiO−(R SiO)−SiR (1)
(式中、各Rは水酸基を表し、各Rはそれぞれ独立して、炭素数1〜20の炭化水素基を表し、Lは3〜10,000のいずれかの整数を表す)
(b)下記一般式(2)で示されるアミノ基含有シラン化合物
mSiX(3−m) (2)
(式中、Rは少なくとも1つのアミノ基を有する炭素数1〜20の炭化水素基を表し、Rは炭素数1〜4のアルキル基を表し、Xは炭素数1〜4のアルコキシ基を表し、mは0または1である)
本発明に用いられる表面被覆処理剤(a)は、両末端反応性ジオルガノポリシロキサンであり、下記一般式(1)で示される両末端ヒドロキシシリル基変性シリコーンである。
SiO−(R SiO)−SiR (1)
(式中、各Rは水酸基を表し、各Rはそれぞれ独立して、炭素数1〜20の炭化水素基を表し、Lは3〜10,000のいずれかの整数を表す)
上記(a)の形態としては、特に限定されないが、本発明においては、水サスペンションまたは水エマルジョンの形態で用いることが、成分(A)の感触等を良好にする点で好ましい。該(a)の水エマルジョンを調製する方法としては、通常公知の方法でよく、低分子環状シロキサンを出発原料として乳化重合する方法や、オイル状の両末端反応性ジオルガノポリシロキサンを乳化する方法等が例示される。
本発明に用いられる表面被覆処理剤(b)は、アミノ基含有シラン化合物であり、下記一般式(2)で示されるものである。
mSiX(3−m) (2)
(式中、Rは少なくとも1つのアミノ基を有する炭素数1〜20の炭化水素基を表し、Rは炭素数1〜4のアルキル基を表し、Xは炭素数1〜4アルコキシ基を表し、mは0または1である)
上記(b)の好ましい例としては、特に限定されないが、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン等を例示できる。
さらに、本発明に使用される成分(A)の好ましい様態としては、上記の表面被覆処理剤である(a)と(b)とを縮合反応させた、シリコーンの微三次元架橋構造を有する重合物(以下、「シリコーン微架橋物」と称する)により、表面を被覆された粉体である。該シリコーン微架橋物は、ゴム弾性を有しない化合物であればよく、(a)と(b)との質量比が、概ね、表面被覆処理剤(a):表面被覆処理剤(b)=100:0.1〜100:35であることが好ましい。表面被覆処理剤(b)が0.1質量%より少ないと、粘性を有するシリコーンオイルまたはガム状であり、35質量%より多いと弾性を有するシリコーンエラストマー状となり、表面被覆処理された粉体の撥水性が低下する傾向がある。
また、上記シリコーン微架橋物は、ゴム弾性すなわちゴム硬度を有しない重合体であることが好ましい。ゴム硬度を有しない重合体とは、ISO7619−1に規定されるデュロメータタイプAOによる測定法(軟質ゴム硬度測定)の測定値が10未満であり、より好ましくは5未満、さらに好ましくは0のものである。
さらに、上記シリコーン微架橋物のレオロジー特性は、特に限定されないが、動的粘弾性測定(25℃、歪み率17%、剪断周波数4Hz)における複素弾性率が3,000〜100,000Pa、損失係数tanδ(損失弾性率G”/貯蔵弾性率G’)が1.0〜2.5であることが好ましい。より好ましくは、複素弾性率が10,000〜100,000Paであり、損失係数tanδが1.0〜2.0である。この範囲であれば、表面被覆処理粉体の使用感、肌への密着性、化粧膜の均一性により優れるためより好ましい。
前記シリコーン微架橋物のレオロジー特性は、以下のようにして測定することができる。
動的粘弾性測定装置:Rheosol−G3000(UBM社製)
測定治具:直径20mmのパラレルプレート
測定周波数:4Hz
測定温度:25±1.0℃
測定歪の設定:歪み率17%に設定し、自動測定モードにて測定を行う。
測定試料厚み(ギャップ):1.0mm
ここで剪断周波数を4Hzとしたのは、人にとって一般的な物理的動作速度の範囲であり、化粧料を肌へ塗布する際速度に近似している理由による。
本発明に使用される成分(A)において、表面被覆処理されうる粉体としては、通常の化粧料に用いられる粉体であれば、特に限定されず、無機粉体、有機粉体、金属石鹸粉末、光輝性粉体、色素粉体、複合粉体等が挙げられ、その粒子形状(球状、針状、板状、不定形等)、粒子径(煙霧状、微粒子、顔料級等)、粒子構造(多孔質、無孔質等)等を問わず、何れのものも使用することができる。
無機粉体として、具体的には、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化マグネシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、タルク、マイカ、カオリン、セリサイト、白雲母、合成雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母、ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、ヒドロキシアパタイト、バーミキュライト、ハイジライト、ベントナイト、モンモリロナイト、ヘクトライト、ゼオライト、セラミックスパウダー、第二リン酸カルシウム、アルミナ、水酸化アルミニウム、窒化ホウ素、シリカ等が挙げられ、必要に応じて1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
有機粉体としては、ポリアミドパウダー、ポリエステルパウダー、ポリエチレンパウダー、ポリプロピレンパウダー、ポリスチレンパウダー、ポリウレタンパウダー、ベンゾグアナミンパウダー、ポリメチルベンゾグアナミンパウダー、テトラフルオロエチレンパウダー、ポリメチルメタクリレートパウダー、セルロースパウダー、シルクパウダー、ナイロンパウダー(12ナイロン、6ナイロン)、スチレン・アクリル酸共重合体パウダー、ジビニルベンゼン・スチレン共重合体パウダー、ビニル樹脂パウダー、尿素樹脂パウダー、フェノール樹脂パウダー、フッ素樹脂パウダー、ケイ素樹脂パウダー、アクリル樹脂パウダー、メラミン樹脂パウダー、エポキシ樹脂パウダー、ポリカーボネイト樹脂パウダー、微結晶繊維パウダー、コメデンプン、ラウロイルリジン等が挙げられ、必要に応じて1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
これらの中でも、特に限定されないが、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、タルク、マイカ、セリサイト、白雲母、合成雲母、金雲母、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄、水酸化鉄、紺青、群青、ポリスチレンパウダー、ポリウレタンパウダー、ポリメチルメタクリレートパウダー、セルロースパウダー、シルクパウダー、ナイロンパウダー(12ナイロン、6ナイロン)、スチレン・アクリル酸共重合体パウダー、シリコーンパウダー、ポリエチレンテレフタレートパウダー、酸化チタン被覆雲母、酸化チタン・酸化スズ被覆合成雲母、酸化チタン被覆ガラス末等を選択すると、より化粧効果が高い表面被覆処理粉体を得ることができるため特に好ましい。これらの粉体の平均粒径は特に限定されないが、化粧効果の観点から3〜200μm程度のものが好ましい。尚、粉体平均粒径は粒度分布測定装置LA-960(堀場製作所)により測定が可能である。
本発明に使用される成分(A)において、これらの粉体に上記の表面被覆処理剤(a)と(b)とを表面被覆する方法としては、特に限定されないが、例えば、表面被覆処理剤と粉体とを直接混合し(加熱して)被覆する乾式被覆方法、エタノール、イソプロピルアルコール、n−ヘキサン等の溶媒に表面被覆処理剤を溶解又は分散し、この溶液又は分散液に粉体を添加し、混合後、前記溶媒を乾燥等により除去、加熱、粉砕する湿式被覆方法、メカノケミカル方法等が挙げられる。
また成分(A)は、国際公開2014/102863号パンフレットに記載された方法に基づいて得ることができる。例えば、粉体と上記シリコーン微架橋物をミキサー等で単純混合して被覆することも可能である。また、より好ましくは、in-situ法にて粉体の存在下でシリコーン微架橋物を粉体粒子表面に析出させた後、加熱することで、粒子表面にシリコーン微架橋物を固着する方法を用いることができる。この方法により、粉体粒子表面への被覆の均一性が高まり、より良好な分散性を有すると共に、肌への密着性に優れた粉体を得ることができる。
このようにして得られる成分(A)は、粉体表面が表面被覆処理剤である(a)及び(b)により被覆されたものであり、その被覆量は、特に制限されないが、粉体と表面被覆処理剤との含有質量比が、(表面被覆処理され得る粉体):(表面被覆処理剤(a)及び(b))=99.99:0.01〜70:30が好ましく、99.9:0.1〜90:10が特に好ましい。この範囲であれば、粉体が良好な分散性を有すると共に、より滑らかな軽い感触でしっとり感があり、化粧膜の均一性、化粧持ちに優れた表面被覆処理粉体が得られる。
本発明における成分(A)の含有量は10〜80質量%(以下、%と略す)であるが、より好ましくは、20〜60%であり、さらに好ましくは30〜60%である。この範囲であれば、本発明の粉体化粧料が、しっとり感や滑らかな伸び広がり、密着感に優れより好ましい。
本発明に使用される成分(B)の油剤は、通常化粧料に用いられる油剤であれば特に限定されず、固型油、半固型油、液状油等の形状を問わず、何れのものも使用することができる。具体的にはパラフィンワックス、セレシンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワックス、フィッシャートロプシュワックス等の固型油、オリーブ油,ヒマシ油,ホホバ油,ミンク油,マカデミアンナッツ油等の油脂類、スクワラン、ポリブテン、水添ポリイソブテン、流動パラフィン、ワセリン等の炭化水素油、セチルイソオクタネート、2−エチルヘキサン酸セチル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリ(カプリル/カプリン酸)グリセリル、イソステアリン酸ジグリセリル、ジイソステアリン酸ジグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、ノナイソステアリン酸デカグリセリル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソトリデシル、ロジン酸ペンタエリスリットエステル、コレステロール脂肪酸エステル、ダイマー酸ジ(イソステアリル/フィトステリル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)等のエステル類、ジメチルポリシロキサン、環状シリコーン、フェニル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン、アミノ変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン等のシリコーン油等が挙げられる。さらさらとした感触の点において、25℃で液状の油剤を用いることが好ましい。
本発明における成分(B)の含有量は3%以下であり、3%を超えると、さらさらとした使用感が損なわれる。更に、成分(B)の含有量が0.2〜3%であると飛散性のなさの点で好ましく、1.5〜3%であるとより好ましい。
本発明は、さらに成分(C)球状粉体を含有すると、本発明の効果をより顕著に得ることができる。成分(C)は、粉末状化粧料にさらさらとした感触や、伸び広がりの良さを付与することができる。成分(C)は、化粧料に通常使用されるものであれば特に制限されず、真球状のほか、楕円状や球状表面の一部又は全体に凹凸を有する略球状のものも用いることができる。また、球状であれば、全体が単一の成分で構成されるもの、コア−シェル型のように内核と外殻が異なる成分で構成されるもの、内部に異なる成分が分散しているもの、内部に空洞を有する中空粉体、更に内部に有益成分を内包、含浸させたもの等であっても特に制限されずに用いることができる。具体的には、ナイロン粉体、ポリメチルメタクリレート粉体、ポリエチレン粉体、シリコーン粉体等の有機粉体、シリカ粉体、アルミノシリケート粉体等の無機粉体等が挙げられる。球状粉体の平均粒子径は3〜40μmのものが好ましく、より好ましくは5〜30μmである。この範囲であると、塗布時にぼかしやすく、ソフトフォーカス効果に優れるため好ましい。なお、本発明において平均粒子径は、レーザー回折・散乱式粒度分布測定装置を用い、水中分散状態で測定された粉体の幅と長さの装置上の平均値(積算体積50%の平均粒径値)で測定される。これらの市販品としては、オルガソール2002D(平均粒子径20μm、アトフィナ・ジャパン社製)、マツモトマイクロスフェアM100(平均粒子径8μm、松本油脂製薬社製)、TOSPEARL 145(平均粒子径4.5μm、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製)、CHIFFONSIL P−3R(平均粒子径5μm、日揮触媒化成社製)や、中空のSILICA MICRO BEAD BA−1(平均粒子径18μm、日揮触媒化成社製)、表面に凹凸を有するTOSPEARL 150KA(平均粒子径5μm、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製)等が挙げられる。これらはフッ素系化合物、シリコーン系化合物、金属石鹸、レシチン、炭化水素、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル、ワックス、界面活性剤等の1種または2種以上を用いて処理を施してあってもよい。
本発明における成分(C)の含有量は10〜50%が好ましく、より好ましくは20〜40%であり、更に好ましくは25〜35%である。この範囲であると、さらさらとした感触や、伸び広がりの良さの点において好ましい。
本発明の粉末状化粧料において、成分(A)と成分(C)が、(A)/(C)=0.25〜4の質量割合で含有されると、しっとりとした感触とさらさらとした感触の点において、より好ましい。
本発明の粉末状化粧料は、上記成分の他、界面活性剤、高分子、着色剤、粉体、紫外線吸収剤、防腐剤、抗菌剤、酸化防止剤、香料、美容成分等を本発明の効果を妨げない範囲で適宜含有することができる。
界面活性剤としては、ステアリン酸,ラウリン酸,ミリスチン酸,ベヘン酸,イソステアリン酸,オレイン酸,12−ヒドロキシステアリン酸、ポリ12−ヒドロキシステアリン酸、脂肪酸石鹸類、アシルグルタミン酸塩類、アルキルリン酸塩、ポリオキシアルキレン付加アルキルリン酸塩等の陰イオン性界面活性剤、アルキルアミン塩、アルキル四級アンモニウム塩等の陽イオン性界面活性剤、グリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、、プロピレングリコール脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビタン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、蔗糖脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン、グリセリン変性オルガノポリシロキサン等の非イオン性界面活性剤等が挙げられる。
ゲル化剤としては、デキストリン脂肪酸エステル、イヌリン脂肪酸エステル、有機変性ベントナイト、煙霧状無水ケイ酸、ステアリン酸アルミニウム、イソステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム等、高分子としては、カラギーナン、キサンタンガム、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコール,ポリビニルピロリドン等、紫外線吸収剤としては、ケイ皮酸誘導体、アミノ安息香酸誘導体、サリチル酸誘導体、ベンゾフェノン誘導体、フェニルベンゾイミダゾール誘導体、フェニルベンゾトリアゾール誘導体等が挙げられ、防腐剤としては、パラオキシ安息香酸誘導体,フェノキシエタノール、アルカンジオール等、美容成分としては、ローズマリーエキス、カミツレエキス、コラーゲン、ヒアルロン酸、セラミド等が挙げられる。
着色剤や粉体としては、成分(A)や成分(C)以外の板状、紡錘状、針状等の形状、煙霧状、微粒子、顔料級などの粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に限定されず、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉体類、複合粉体類等が挙げられる。具体的には、コンジョウ、群青、カーボンブラック、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、雲母、セリサイト、タルク、カオリン、炭化珪素、硫酸バリウム、窒化硼素等の無機粉体類、オキシ塩化ビスマス、アルミニウムパウダー等の光輝性粉体類、シリコーン末、ポリエチレン末等の有機粉体、有機タール系顔料、有機色素のレーキ顔料等の色素粉体類、酸化チタン被覆雲母、酸化鉄処理雲母、酸化鉄被覆雲母チタン、有機顔料処理雲母チタン、二酸化珪素・酸化チタン被覆雲母、酸化チタン被覆ガラス末、酸化鉄酸化チタン被覆ガラス末、酸化チタン含有二酸化珪素、硫酸バリウム被覆雲母チタン等の複合粉体、ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層末、ポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層フィルム末等が挙げられ、これらを1種又は2種以上を用いることができ、これらをフッ素系化合物、シリコーン系化合物、金属石鹸、レシチン、炭化水素、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル、ワックス、界面活性剤等の1種または2種以上を用いて処理を施してあってもよい。
本発明の粉末状化粧料は、粉体を主成分とし、成分(A)や(C)を含む粉体を化粧料中に90%以上含むものであり、ファンデーション、白粉、アイカラー、チークカラー、アイブロウ等のメークアップ化粧料、ボディパウダー、美白パウダー等の基礎化粧品に適用可能であり、本発明の効果である化粧もちの良さが期待されるメークアップ化粧料に好適に用いられる。また、その使用法は、手や指、ブラシやパフ・スポンジ等で使用する方法等が挙げられるが、本発明の効果である飛散性の無さの点において、ブラシやパフでの使用に好適である。
本発明の粉末状化粧料は、通常公知の方法で製造することができる。特に限定されないが、例えば、
成分(A)や(C)、その他の粉体を含む粉体成分と、成分(B)等の油剤、及びその他の成分を混合した後、粉砕し粉末状にする方法等が挙げられる。
1.シリコーン微架橋物サンプルの調製
サンプル1:
PP製300ml容器にて、イオン交換水100gにラウロイルメチルタウリンナトリウム0.1gを溶解後、(a)両末端反応性ジオルガノポリシロキサン(粘度30mPa・s)10gを、ホモミキサー6000rpm攪拌下に徐添する。常温にて10分間攪拌し、乳化して(a)の水系エマルジョンを得た。これをスターラーで攪拌しながら、(b)アミノプロピルトリエトキシシラン(KBE−903:信越化学工業社製)の25wt%IPA溶液4gを添加する。次いで1N−NaOH水溶液にて、pHを10.5に調整して15分間攪拌した後、アルミ皿に移し、105℃で24時間、乾燥させてシリコーン微架橋物を得た。得られたシリコーン微架橋物の、デュロメータAOによる測定はNA(測定限界以下)、複素弾性率は23000Pa、tanδは1.091であった。
サンプル2:
(a)両末端反応性ジオルガノポリシロキサン(粘度30mPa・s)500gを容量2リットルのポリエチレンビーカーに仕込み、ラウロイルメチルタウリンナトリウム22.5gおよびイオン交換水50gをホモミキサーで5000rpmで攪拌しながら徐々に滴下して転相させた。増粘させた後、攪拌速度を7000rpmに上げて15分間攪拌し、イオン交換水を450g加えて希釈した。次いで、卓上加圧ホモジナイザー(APVゴーリン製)で70MPaにて1回乳化分散して、(a)の水エマルジョン(1)を得た。この水エマルジョン(1)を105℃で3時間乾燥して水を揮発除去した固形分について、GPCによるPS換算の分子量を求めたところ6000であった。固形分は51.0%であった。
PP製300ml容器にて、上記のエマルション(1)19.6gに、イオン交換水90.4gを加え、常温にて、ホモミキサーを用いて6000rpm、10分間攪拌した。これをスターラーで攪拌しながら、(b)アミノプロピルトリエトキシシラン(KBE−903:信越化学工業社製)の25wt%IPA溶液4gを添加する。次いで1N−NaOH水溶液にて、pHを10.5に調整して15分間攪拌した後、アルミ皿に移し、105℃で24時間、乾燥させてシリコーン微架橋物を得た。得られたシリコーン微架橋物の、デュロメータAOによる測定はNA(測定限界以下)、複素弾性率は39500Pa、tanδは1.187であった。
サンプル3:
容量2リットルのポリエチレンビーカーにオクタメチルシクロテトラシロキサン450gとイオン交換水500g、ラウロイルメチルタウリンナトリウム6.75gを仕込み、ホモミキサー撹拌2000rpmにより予備混合した後、クエン酸4gを添加して、70℃に昇温してホモミキサー5000rpmにより24時間乳化重合した。卓上加圧ホモジナイザー(APVゴーリン製)で50MPaにて1回乳化分散することにより高分子量の(a)の水エマルジョンを得た。次いで10%炭酸ナトリウムを加えてpH7に調整して(a)の水エマルジョン(2)を得た。この水エマルジョン(2)を105℃で3時間乾燥して水を揮発除去した固形分について、GPCによるPS換算の分子量を求めたところ10000であった。固形分は46.5%であった。
PP製300ml容器にて、上記のエマルション(2)21.5gに、イオン交換水88.5gを加え、常温にて、ホモミキサーを用いて6000rpm、10分間攪拌した。これをスターラーで攪拌しながら、(b)アミノプロピルトリエトキシシラン(KBE−903:信越化学工業社製)の25wt%IPA溶液4gを添加する。次いで1N−NaOH水溶液にて、pHを10.5に調整して15分間攪拌した後、アルミ皿に移し、105℃で24時間、乾燥させてシリコーン微架橋物を得た。得られたシリコーン微架橋物の、デュロメータAOによる測定はNA(測定限界以下)、複素弾性率は17500Pa、tanδは1.353であった。
(デュロメーターAOによる測定)
スチロール角型ケース(タテ36×ヨコ36×高さ14mm)に、シリコーン微架橋物を面より僅かに出るように仕込み、表面を平たんにして試験面とする。デュロメーターの加圧板を試験面上20mm位置に置き、試験面表面と加圧板が平行になるように維持された状態で、加圧板を試験片に押し当てて針の目盛りを読み取る。この操作を5回行い平均値を測定値とした。なお、測定により針が動かなかった場合はNA(測定限界以下)とした。
(動的粘弾性測定)
下記に示す条件によりG’(貯蔵弾性率)およびG”(損失弾性率)を求め複素弾性率とtanδを求めた。
粘弾性測定装置:Rheosol−G3000(UBM社製)
測定治具:直径20mmのパラレルプレート
測定周波数:4Hz
測定温度:25±1.0℃
測定歪の設定:歪み率17%に設定し、自動測定モードにて測定を行う。
測定試料厚み(ギャップ):1.0mm
2.表面被覆された粉体(成分(A))の製造
製造例1:((a)/(b)=100/10)5%表面被覆タルク
容量20リットルのPE製容器に、水7LとタルクJA−13R(浅田製粉社製)1kgを仕込み、ディスパーミキサー(プライムミクス社;AM−40)にて2000rpmで5分間分散した。前記の水エマルジョン(2)103gを添加して2500rpmにて5分間攪拌した。次いで、架橋剤としてアミノプロピルトリエトキシシラン(KBE−903;信越化学工業社製)5質量%水溶液を96g添加した。1N−NaOH水溶液にてpHを10.3に調整した後、3000rpmにて30分間攪拌反応させた。遠心脱水機にてろ過して7Lの水にて洗浄した後、脱水ケーキを乾燥機中120℃にて16時間乾燥した。この時ケーキ中に温度センサーを挿入して温度を記録したところ、115℃以上で7時間加熱されていた。乾燥したケーキをパルベライザーで粉砕して、5%表面被覆タルクを得た。
製造例2:((a)/(b)=100/10)0.1%表面被覆タルク
製造例1の水エマルジョン(2)とアミノプロピルトリエトキシシラン5質量%水溶液の仕込み量を、それぞれ2.0gと1.8gに換えた以外は、製造例1に準じて、0.1%表面被覆タルクを得た。
製造例3:((a)/(b)=100/10)10%表面被覆タルク
製造例1の水エマルジョン(2)と、アミノプロピルトリエトキシシラン5質量%水溶液の仕込み量を、それぞれ196gと182gに換えた以外は、製造例1に準じて、10%表面被覆タルクを得た。
製造例4:((a)/(b)=100/10)0.05%表面被覆タルク
製造例1の水エマルジョン(2)と、アミノプロピルトリエトキシシラン5質量%水溶液の仕込み量を、それぞれ1.0gと0.9gに換えた以外は、製造例1に準じて、0.05%表面被覆タルクを得た。
製造例5:((a)/(b)=100/10)15%表面被覆タルク
製造例1の水エマルジョン(2)と、アミノプロピルトリエトキシシラン5質量%水溶液の仕込み量を、それぞれ293gと272gに換えた以外は、製造例1に準じて、15%表面被覆タルクを得た。
製造例6:((a)/(b)=100/0.1)5%表面被覆タルク
製造例1の水エマルジョン(2)と、アミノプロピルトリエトキシシラン5質量%水溶液の仕込み量を、それぞれ108gと1.0gに換えた以外は、製造例1に準じて、5%表面被覆タルクを得た。
製造例7:((a)/(b)=100/35)5%表面被覆タルク
製造例1の水エマルジョン(2)と、アミノプロピルトリエトキシシラン5質量%水溶液の仕込み量を、それぞれ80gと259gに換えた以外は、製造例1に準じて、5%表面被覆タルクを得た。
製造例8:((a)/(b)=100/0.05)5%表面被覆タルク
製造例1の水エマルジョン(2)と、アミノプロピルトリエトキシシラン5質量%水溶液の仕込み量を、それぞれ107gと0.5gに換えた以外は、製造例1に準じて、5%表面被覆タルクを得た。
製造例9:((a)/(b)=100/50)5%表面被覆タルク
製造例1の水エマルジョン(2)と、アミノプロピルトリエトキシシラン5質量%水溶液の仕込み量を、それぞれ72gと333gに換えた以外は、製造例1に準じて、5%表面被覆タルクを得た。
製造例10:((a)/(b)=100/10)5%表面被覆タルク
製造例1の粉体に換えて、FK−300S(N)(ヤマグチマイカ社製)を用いた以外は、製造例1に準じて、5%表面被覆タルクを得た。
製造例11:((a)/(b)=100/10)5%表面被覆タルク
製造例1の粉体に換えて、タルクJA−46R(浅田製粉社製)を用いた以外は、製造例1に準じて、5%表面被覆タルクを得た。
製造例12:((a)/(b)=100/10)5%表面被覆マイカ
製造例1の粉体に換えて、マイカY−2300(ヤマグチマイカ社製)を用いた以外は、製造例1に準じて、5%表面被覆マイカを得た。
製造例13:((a)/(b)=100/10)5%表面被覆セリサイト
製造例1の粉体に換えて、セリサイトFSE(三信鉱工業社製)を用いた以外は、製造例1に準じて、5%表面被覆セリサイトを得た。
以下に実施例をあげて本発明を詳細に説明する。尚、これらは本発明を何ら限定するものではない。
実施例1〜23及び比較例1〜3:白粉(粉末状)
下記表1及び2に示す処方の白粉を調製し、しっとり感、さらさらとした使用感、飛散性のなさ、化粧持続性を下記評価方法により評価し判定した。その結果も併せて表に示す。
(製造方法)
A.1〜18をスーパーミキサーで均一に混合する。
B.19〜21を均一に混合溶解する。
C.AにBを添加し均一に混合する。
D.Cを粉砕し容器に充填し白粉(粉末状)を得た。
(評価方法)
下記イ〜ニの評価項目について、各々下記方法により評価を行った。
(評価項目)
イ.しっとり感
ロ.さらさらとした使用感
ハ.飛散性のなさ
二.化粧持続性
専門パネル20名が各試料を化粧用パフを用いて使用し、イ〜ニの各項目について、各自が下記絶対評価基準に従って5段階に評価し、サンプル毎に評点を付す。全パネルの評点の平均点を下記判定基準に従って判定した。なお、「しっとり感」と「さらさらした使用感」は、使用時にさらさらとした使用感を有するかどうか、塗布後の肌がしっとりとした感触を感じ、乾燥感を感じないかどうか、「飛散性のなさ」については、使用時に粉が飛び散りにくいかどうか、「化粧持続性」については塗布直後と、日常生活6時間後の状態とを比較し、評価した。
<絶対評価基準>
(評点):(評価)
4 :非常に良い
3 :良い
2 :普通
1 :悪い
0 :非常に悪い
<判定基準>
(判定):(評点の平均点)
◎ :3.5点を超える :非常に良好
○ :2.5点を超える3.5点以下 :良好
△ :1点を超える2.5点以下 :やや不良
× :1点以下 :不良
表1及び2の結果から明らかなごとく、本発明の実施品である実施例1〜23の白粉は、しっとり感、さらさらとした使用感、飛散性のなさ、化粧持続性のすべての項目に優れた粉末状化粧料であった。一方、成分(A)を含有しない比較例1は、しっとり感、飛散性のなさ、化粧持続性に満足のいくものではなかった。さらに成分(A)の含有量が多い比較例2は、さらさらとした使用感に満足のいくものではなかった。また、(B)成分の含有量が多い比較例3は、さらさらとした使用感を感じにくく、また経時で色ぐすみが起きる事や、汗で落ちやすいなど化粧持続性にも満足のいくものではなかった。
実施例24:ボディパウダー
下記の処方および製法によりボディーパウダーを製造した。
(成分) (%)
1.球状シリカ(平均粒子径5μm) 10.0
2.球状ナイロン(平均粒子径7μm) 5.0
3.シリコーン樹脂球状粉末(平均粒子径5μm) 10.0
4.酸化チタン 3.0
5.赤色酸化鉄 0.2
6.黄色酸化鉄 0.4
7.黒色酸化鉄 0.05
8.マイカ 残量
9.製造例11の5%表面被覆タルク 40.0
10.製造例13の5%表面被覆セリサイト 5.0
11.アミノ変性シリコーン3%処理マイカ 3.0
12.窒化ホウ素 2.0
13.パラオキシ安息香酸メチル 0.2
14.イソノナン酸イソトリデシル 0.5
15.流動パラフィン 2.0
16.香料 0.5
(製造方法)
A.1〜13をスーパーミキサーで均一に混合する。
B.14〜16を均一に混合溶解する。
C.AにBを添加し均一に混合する。
D.Cを粉砕し容器に充填してボディパウダーを得た。
得られたボディパウダーは、塗布時のしっとり感、さらさらとした使用感、飛散性のなさ、及び化粧持続性に優れるボディーパウダーであった。
実施例25:チークカラー
下記の処方および製法によりチークカラーを製造した。
(成分) (%)
1.球状シリカ(平均粒子径5μm) 10.0
2.球状ナイロン(平均粒子径7μm) 5.0
3.シリコーン樹脂球状粉末(平均粒子径5μm) 10.0
4.赤色226号 0.04
5.赤色202号 0.25
6.マイカ 残量
7.製造例1の5%表面被覆タルク 40.0
8.製造例13の5%表面被覆セリサイト 10.0
9.アミノ変性シリコーン3%処理マイカ 3.0
10.窒化ホウ素 2.0
11.パラオキシ安息香酸メチル 0.2
12.イソノナン酸イソトリデシル 0.5
13.流動パラフィン 2.0
14.香料 0.5
(製造方法)
A.1〜10をスーパーミキサーで均一に混合する。
B.11〜14を均一に混合する。
C.AにBを添加し均一に混合する。
D.Cを容器に充填し、チークカラーを得た。
得られたチークカラーは、塗布時のしっとり感、さらさらとした使用感、飛散性のなさ、及び化粧持続性に優れるチークカラーであった。
実施例26:アイカラー
下記の処方および製法によりアイカラーを製造した。
(成分) (%)
1.球状ポリメチルメタクリル酸メチルクロスポリマー(平均粒子径6μm) 4.0
2.黄色酸化鉄 2.0
3.黒色酸化鉄 0.5
4.窒化ホウ素 5.0
5.製造例1の5%表面被覆タルク 30.0
6.製造例12の5%表面被覆マイカ 8.0
7.マイカ 残量
8.雲母チタン※1 15.0
9.酸化チタン被覆合成金雲母※2 5.0
10.酸化チタン被覆ガラス末※3 3.0
11.窒化ホウ素 5.0
12.パラオキシ安息香酸メチル 0.3
13.ジメチルポリシロキサン(10CS) 1.0
14.セスキイソステアリン酸ソルビタン※4 1.0
15.リンゴ酸ジイソステアリル 1.0
※1:FLAMENCO GOLD 220C(BASF社製)
※2:HELIOS R300S(トピー工業社製)
※3:マイクログラス メタシャイン MBE025RB(日本板硝子社製)
※4:コスモール182(日清オイリオ社製)
(製造方法)
A.成分1〜13をスーパーミキサーで均一に混合する。
B.14〜15を均一に混合する。
C.AにBを添加し均一に混合する。
D.Cを粉砕し金皿にプレス成型してアイカラーを得た。
得られたアイカラーは、塗布時のしっとり感、さらさらとした使用感、飛散性のなさ、及び化粧持続性に優れるアイカラーであった。

Claims (5)

  1. 次の成分(A)及び(B);
    (A)下記の表面被覆処理剤(a)及び(b)を縮合反応させた、シリコーンの微三次元架橋構造を有する重合物により表面被覆処理された粉体 10〜60質量%
    (a)下記一般式(1)で示される両末端反応性ジオルガノポリシロキサン
    12 2SiO−(R2 2SiO)L−SiR12 2 (1)
    (式中、各R1は水酸基を表し、各R2はそれぞれ独立して、炭素数1〜20の炭化水素基を表し、Lは3〜10,000のいずれかの整数を表す)及び、
    (b)下記一般式(2)で示されるアミノ基含有シラン化合物
    34mSiX(3-m) (2)
    (式中、R3は少なくとも1つのアミノ基を有する炭素数1〜20の炭化水素基を表し、R4は炭素数1〜4のアルキル基を表し、Xは炭素数1〜4のアルコキシ基を表し、mは0または1である)
    (B)油剤 0.2〜3質量%
    を含有し、
    更に成分(C)球状粉体を含有し、
    前記成分(C)に対する前記成分(A)の含有質量比(A)/(C)=0.25〜4である粉末状化粧料。
  2. 前記成分(A)における、粉体と表面被覆処理剤(a)及び(b)との含有質量比が、99.9:0.1〜90:10である請求項1に記載の粉末状化粧料。
  3. 前記成分(A)における、表面被覆処理剤(a)及び(b)との質量比が100:0.1〜100:35である請求項1又は2に記載の粉末状化粧料。
  4. 更に成分(C)球状粉体を含有する請求項1〜3のいずれかの項に記載の粉末状化粧料。
  5. 前記成分(C)の含有量が20質量%以上である、請求項1〜のいずれか1項に記載の粉末状化粧料。
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