JP6725450B2 - 多相電動モータ制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、多相電動モータ制御装置に関する。
従来から、多相電動モータを回転駆動するブリッジ回路のスイッチング素子をPWM制御により制御するために、各相の相電流値を精度高く検出しようとする技術が知られている。例えば、特許文献1は、高精度の電流検出を担保することのできるモータ制御装置を開示する。このモータ制御装置は、駆動回路において各相に対応する低電位側の各スイッチング素子のいずれかのオン時間が電流値の検出時間よりも短くなる場合には、当該スイッチング素子に対応する電流検出不能相以外の2相の電流値に基づいて、その電流検出不能相の相電流値を推定する。そして、このモータ制御装置は、この推定による電流検出時には、推定の基礎となる電流検出不能相以外の2相についての電流検出の間、その電流検出不能相に対応したスイッチングアームのスイッチング状態を保持する。すなわち、このモータ制御装置は、高電位側のスイッチング素子をオン、低電位側のスイッチング素子をオフとしたままにすることにより、そのスイッチングにより生ずるノイズの混入を防止するようなモータ制御信号を出力する。これにより、このモータ制御装置は、全相において相電流値の検出時間を確保するために設定される出力電圧制限を廃しても、高精度の電流検出を担保することができる。
特開2010−220414号公報
本発明は、スイッチング素子のスイッチ時に発生するノイズの影響を低減して相電流を測定する多相電動モータ制御装置を提供する。
上記課題を解決するために、多相電動モータを制御する多相電動モータ制御装置であって、多相電動モータの各相に対応して、高電位側スイッチング素子と、低電位側スイッチング素子と、低電位側スイッチング素子より低電位側に設けられ相電流値を検出するための電流検出器とを直列に有する各相回路を、並列に接続して構成されるブリッジ回路と、各電流検出器に流れる電流を第1計測期間または第1計測期間よりも遅れて計測を開始する第2計測期間で計測すると共に、各相回路に流す電流を制御するための制御信号を算出する制御部と、各スイッチング素子を駆動するためのPWM信号の目標デューティ比を制御信号に基づいて周期毎に算出するPWM制御部と、を備え、制御部は、相回路の高電位側スイッチング素子によるスイッチングノイズが第1計測期間に重畳し始めるデューティ比である第1閾値と、相回路の低電位側スイッチング素子がオンからオフに切り替わる時が第2計測期間の終了よりも後になるデューティ比である第2閾値とを記憶するとともに、目標デューティ比のうち最大の目標デューティ比と第1閾値と比較する第1判定、および目標デューティ比のうち2番目に大きい目標デューティ比と第2閾値と比較する第2判定を行い、第1判定の結果が最大の目標デューティ比が第1閾値よりも小さい場合には、第1計測期間で計測し、第1判定の結果が最大の目標デューティ比が第1閾値よりも大きい場合であって、かつ第2判定の結果が2番目に大きい目標デューティ比が第2閾値より小さい場合には、第2計測期間で計測する多相電動モータ制御装置が提供される。
これによれば、最大デューティ比の相回路におけるスイッチング素子のスイッチングにより2番目に大きいデューティ比の相回路で生ずるノイズを避けて相回路の電流を計測することで、スイッチング素子のスイッチ時に発生するノイズの影響を低減して相電流を測定する多相電動モータ制御装置を提供できる。
さらに、第2計測期間の開始時刻は、第1閾値のデューティ比で相回路を駆動する場合に、該相回路の高電位側スイッチング素子がオフからオンにスイッチングする時に発生するノイズが収束する時刻であることを特徴としてもよい。
これによれば、第2計測期間の開始時刻を、高電位側スイッチング素子がオフからオンにスイッチングする時に発生するノイズが収束する時刻とすることで第2閾値を最少にできるので、ノイズが重畳しない第2計測期間で計測できる2番目に大きいデューティ比の相回路の低電位側スイッチング素子がオンになっている時間である中間デューティ範囲を最大にすることができる。
さらに、第1計測期間の開始時刻は、PWM信号の中央から所定の遅延時間だけ遅れていることを特徴としてもよい。
これによれば、ノイズがPWM信号の変化より少し遅れても、重畳を避けることができる。
上記課題を解決するために、多相電動モータを制御する多相電動モータ制御装置であって、多相電動モータの各相に対応して、高電位側スイッチング素子と、低電位側スイッチング素子と、低電位側スイッチング素子より低電位側に設けられ相電流値を検出するための電流検出器とを直列に有する各相回路を、並列に接続して構成されるブリッジ回路と、各電流検出器に流れる電流を第1計測期間または第1計測期間よりも遅れて計測を開始する第2計測期間で計測すると共に、各相回路に流す電流を制御するための制御信号を算出する制御部と、各スイッチング素子を駆動するためのPWM信号の目標デューティ比を制御信号に基づいて周期毎に算出するPWM制御部と、を備え、制御部は、目標デューティ比のうち最大の目標デューティ比の相回路の高電位側スイッチング素子によるスイッチングノイズが第1計測期間に重畳し始める該高電位側スイッチング素子のオフ時間である第1閾値と、目標デューティ比のうち2番目に大きい目標デューティ比の相回路の低電位側スイッチング素子がオンからオフに切り替わる時が第2計測期間の終了よりも後になる該低電位側スイッチング素子のオン時間である第2閾値とを記憶するとともに、最大の目標デューティ比の相回路の高電位側スイッチング素子のオフ時間と第1閾値と比較する第1判定、および2番目に大きい目標デューティ比の相回路の低電位側スイッチング素子のオン時間と第2閾値と比較する第2判定を行い、第1判定の結果が、最大の目標デューティ比の相回路の高電位側スイッチング素子のオフ時間が第1閾値以上の場合には、第1計測期間で計測し、第1判定の結果が最大の目標デューティ比の相回路の高電位側スイッチング素子のオフ時間が第1閾値よりも小さい場合であって、かつ第2判定の結果が2番目に大きい目標デューティ比の相回路の低電位側スイッチング素子が第2閾値より大きい場合には、第2計測期間で計測する多相電動モータ制御装置が提供される。
これによれば、最大デューティ比の相回路におけるスイッチング素子のスイッチングにより2番目に大きいデューティ比の相回路で生ずるノイズを避けて相回路の電流を計測することで、スイッチング素子のスイッチ時に発生するノイズの影響を低減して相電流を測定する多相電動モータ制御装置を提供できる。
本発明によれば、スイッチング素子のスイッチ時に発生するノイズの影響を低減して相電流を測定する多相電動モータ制御装置を提供できる。
本発明に係る第一実施例の多相電動モータ制御装置のブロック図。 本発明に係る第一実施例の多相電動モータ制御装置における制御方法を示すフローチャート。 本発明に係る第一実施例の多相電動モータ制御装置における相電流の計測方法を示すフローチャート。 本発明に係る第一実施例の多相電動モータ制御装置において、高電位側スイッチング素子(上段FET)におけるPWM信号と低電位側スイッチング素子(下段FET)におけるPWM信号のスイッチングタイミングを説明する説明図。 本発明に係る第一実施例の多相電動モータ制御装置において、PWM信号、ゲート電圧、およびドレイン−ソース間電圧の関係を説明し、第1計測期間を示す説明図。 本発明に係る第一実施例の多相電動モータ制御装置において、最大デューティ相の高電位側スイッチング素子(上段FET)に供給されるPWM信号と、中間デューティ相のノイズ発生のタイミングの関係を説明し、第1閾値を示す説明図。 図6において、第1計測開始遅れ時間が短い場合を説明する説明図。 本発明に係る第一実施例の多相電動モータ制御装置において、最大デューティ相の高電位側スイッチング素子(上段FET)に供給されるPWM信号と、中間デューティ相のノイズ発生のタイミングの関係を説明し、第2計測期間を示す説明図。 本発明に係る第一実施例の多相電動モータ制御装置において、最大デューティ相の高電位側スイッチング素子(上段FET)に供給されるPWM信号と、中間デューティ相のノイズ発生のタイミングの関係を説明し、第2閾値を示す説明図。 図9において、第2計測開始遅れ時間を最適値に設定した場合を説明する説明図。 本発明に係る第二実施例の多相電動モータ制御装置における相電流の計測方法を示すフローチャート。 本発明に係る第三実施例の多相電動モータ制御装置におけるPWM信号を説明する説明図。 多相電動モータ制御装置における、(A)低電位側スイッチング素子がすべてオンになる時間が電流検出時間より十分長い場合の電流検出の方法を説明する説明図、(B)低電位側スイッチング素子がすべてオンになる時間が電流検出時間と同程度の場合の電流検出の方法を説明する説明図。
以下では、図面を参照し、各実施例について説明する。
<第一実施例>
図1を参照し、本実施例における多相電動モータ制御装置100を説明する。多相電動モータ制御装置100は、車両の電動パワーステアリング装置(図示せず)などに用いられる3相ブラシレスモータであり、ステアリング操作に補助力を付与する3相電動モータMを駆動および制御する。多相電動モータ制御装置100は、3相電動モータMの各相U/V/Wに対応した相回路Cu/Cv/Cwを並列に接続して構成されるブリッジ回路10と、ブリッジ回路10の各相にPWM信号(Pulse Width Modulation)を出力するPWM制御部20と、本装置全体を制御する制御部30と、を備える。
ブリッジ回路10は、電源ラインLhを経由してバッテリBATの正極側に接続され、グランドラインLlを経由してバッテリBATの負極側に接続(接地)される。ブリッジ回路10の各相回路Cu/Cv/Cwは、電源ラインLh側に設けられる高電位側スイッチング素子Quh/Qvh/Qwhと、グランドラインLl側に設けられる低電位側スイッチング素子Qul/Qvl/Qwlと、最もグランドラインLl側に設けられる電流検出器Ru/Rv/Rwと、を直列に有する。本実施例では、高電位側スイッチング素子Quh/Qvh/Qwhおよび低電位側スイッチング素子Qul/Qvl/Qwlは、MOSFETすなわち金属酸化膜半導体電界効果トランジスタが用いられる。
高電位側スイッチング素子Quh/Qvh/Qwhは、ドレインが電源ラインLhに接続されている。また、高電位側スイッチング素子Quh/Qvh/Qwhのソースは、低電位側スイッチング素子Qul/Qvl/Qwlのドレインに接続されている。低電位側スイッチング素子Qul/Qvl/Qwlのソースは、電流検出器Ru/Rv/Rwを介して、グランドラインLlに接続されている。高電位側スイッチング素子Quh/Qvh/Qwhおよび低電位側スイッチング素子Qul/Qvl/Qwlは、PWM制御部20で生成されたPWM信号がゲートに入力され、ソース−ドレイン間がオン/オフされる。
電流検出器Ru/Rv/Rwは、電流検出用の抵抗器(シャント抵抗)であり、低電位側スイッチング素子Qul/Qvl/Qwlより低電位側(グランド側)に設けられ、ブリッジ回路10から3相電動モータMの各相U/V/Wに供給される電流を、後述する方法で検出する。通常、電動パワーステアリング装置の3相電動モータMは、正弦波を通電させることにより駆動電力を供給される。その際、各相U/V/Wの電流値のフィードバックが必要となるため、電流検出器Ru/Rv/Rwは、各相回路Cu/Cv/Cwに各相の電流検出を行なうために設けられている。
高電位側スイッチング素子Quh/Qvh/Qwhと低電位側スイッチング素子Qul/Qvl/Qwlの接続点は、それぞれ、3相電動モータMの相U/V/Wのコイルに接続されている。また、低電位側スイッチング素子Qul/Qvl/Qwlと電流検出器Ru/Rv/Rwの接続点は、それぞれ、各相回路Cu/Cv/Cwのアナログ値の相電流値をデジタル値に変換した相電流値Iu/Iv/Iwを出力するAD変換器Tu/Tv/Twに接続されている。
制御部30は、AD変換器Tu/Tv/Twが出力した相電流値Iu/Iv/Iwに応じた電圧値と、他のセンサやECU(Electric Control Unit、図示せず)から得られるステアリングの操舵トルク値、3相電動モータMの回転角(電気角)、車速を入力として受け取る。制御部30は、その車速の時の運転者がステアリングに与える操舵トルク値や回転角、およびAD変換器Tu/Tv/Twが検出した相電流値Iu/Iv/Iwに基づき、3相電動モータMがステアリングに付与すべき目標値としての補助力に対応した相毎の指令電圧Vu/Vv/Vwを制御信号として算出し、PWM制御部20に出力する。なお、制御部30は、CPUとメモリを備えるマイクロコンピュータにより構成される。
PWM制御部20は、制御部30が出力した各相の指令電圧Vu/Vv/Vwに基づいてデューティ指示値Du/Dv/Dwを生成する。そして、PWM制御部20は、このデューティ指示値Du/Dv/Dwに基づいて、3相電動モータMを回転駆動させるPWM信号を生成し、高電位側スイッチング素子Quh/Qvh/Qwhおよび低電位側スイッチング素子Qul/Qvl/Qwlに出力する。このPWM信号は、それぞれ、高電位側スイッチング素子Quh/Qvh/Qwhおよび低電位側スイッチング素子Qul/Qvl/Qwlのゲートに入力されて、ブリッジ回路10は、直流電源としてのバッテリBATの電力をPWM制御によって変換し、3相電動モータMへ供給する。
また、制御部30は、AD変換器Tu/Tv/Twに対して、AD変換器Tu/Tv/Twが電流を計測するタイミングを指示するためのサンプリング信号Su/Sv/Swを出力する。如何なるタイミングで電流を計測するのかは後述する。AD変換器Tu/Tv/Twは、このサンプリング信号Su/Sv/Swに基づいて各相の電流を計測し、相電流値Iu/Iv/Iwを制御部30にフィードバックする。
また、多相電動モータ制御装置100は、さらに、低電位側スイッチング素子Qul/Qvl/Qwlに出力するPWM信号のオン時間が所定時間より短い1つの相が生じた場合、その相以外の他の2相の相電流値に基づいてその相の相電流値を推定する電流値推定部40を備える。推定する方法は、公知の方法であり、たとえばキルヒホフの法則に基づいて推定する。本実施例では、電流値推定部40は、マイクロコンピュータの制御部30の一部として図示するがこれに限定されず、異なるマイクロコンピュータ内に設けられてもよい。
まず、図13を参照して、一般的な多相電動モータ制御装置における電流を検出するタイミングを説明する。
3相電動モータMの各相U/V/Wに通電する正弦波は、振幅が同一で、位相が互いに120°ずれた3つの正弦波信号から構成される。その正弦波信号を生成するために、PWM制御部20は、この正弦波信号の周期に比べ極めて短い周期の三角波信号のPWM基準信号Pと、目標となる指令電圧Vu/Vv/Vwに対応するデューティ指示値Du/Dv/Dwとを比較して、高電位側スイッチング素子Quh/Qvh/Qwhと低電位側スイッチング素子Qul/Qvl/Qwlをオン/オフするPWM信号を生成する。
具体的には、PWM制御部20は、その2つを比較して、PWM基準信号Pが各デューティ指示値Du/Dv/Dwを上回る区間において、高電位側スイッチング素子Quh/Qvh/Qwhをオフとし、対応する低電位側スイッチング素子Qul/Qvl/Qwlをオンとする。逆に、PWM制御部20は、PWM基準信号Pが各デューティ指示値Du/Dv/Dwを下回る区間において、高電位側スイッチング素子Quh/Qvh/Qwhをオンとし、対応する低電位側スイッチング素子Qul/Qvl/Qwlをオフとする。すなわち、各相回路Cu/Cv/Cwにおける高電位側スイッチング素子Quh/Qvh/Qwhと低電位側スイッチング素子Qul/Qvl/Qwlとは、オン/オフが逆となる。
電流検出器Ru/Rv/Rwは、低電位側スイッチング素子Qul/Qvl/Qwlより低電位側に設けられているので、各相回路Cu/Cv/Cwの相電流値の検出は、低電位側スイッチング素子Qul/Qvl/Qwlがすべてオンとなるタイミングに行われる。すなわち、図8などに示すように、電流検出器Ru/Rv/Rwは、通常、PWM基準信号Pの三角波信号の頂上付近に同期したタイミングで行われることになる。なお、本実施例では、1つの三角波信号であるPWM基準信号PをPWM信号の1周期とし、三角波信号の頂上をPWM信号の1周期の中央Cとする。
図13(A)に示すように、検出された相電流値Iu/Iv/Iwは、厳密には方形波とならない。すなわち、相電流値Iu/Iv/Iwは、低電位側スイッチング素子Qul/Qvl/Qwlがオンされた時に波形の立ち上り時間を要すると共に、オーバーシュートを起こして波形の立ち上がりに伴うリンギングが生じて収束するまでの収束時間を要する。また、相電流値Iu/Iv/Iwは、低電位側スイッチング素子Qul/Qvl/Qwlがオフされた時に波形の立ち下がり時間を要すると共に、アンダーシュートを起こして波形の立ち下がりに伴うリンギングが生じて収束するまでの収束時間を要する。
このような波形の立ち上がり時の立ち上りに要する時間とリンギングが生じて収束するまでの収束時間の和の時間をTbとする。また、波形の立ち下がり時の立ち下がりに要する時間とリンギングが生じて収束するまでの収束時間の和の時間をTcとする。なお、本明細書の実施例の記載においては、相回路Cuの低電位側スイッチング素子Qulがオンされている時間が、他の相回路Cv/Cwの低電位側スイッチング素子Qvl/Qwlに比べて最も短いケースを示すものとする。言い換えれば、デューティが最大となっている相がU相であるとして説明する。したがって、低電位側スイッチング素子Qulがオンされている時間は、他の低電位側スイッチング素子Qvl/Qwlを含めてすべてオンになっている時間である。もちろん、低電位側スイッチング素子Qulがオンされている時間が、他の低電位側スイッチング素子Qvl/Qwlに比べて最も短いことに限定さないことは言うまでも無い。
図13(A)に示されるように、電流を計測するためには、実際にはある程度の期間が必要である。本明細書では、電流を計測するために必要な期間をTsとする。相回路Cuの低電位側スイッチング素子Qulがオンされている期間が電流計測必要期間Tsに対して十分長い場合、電流が安定しない時間Tbに電流を検出することがなく安定したノイズの少ない相電流値を計測することができる。その結果、他の相回路Cv/Cwの相電流値に対してノイズの影響を低減させることができる。
一方、図13(B)に示されるように、相回路Cuの低電位側スイッチング素子Qulがオンされている時間が電流計測必要期間Tsに対してほぼ同程度の長さのため、電流計測必要期間Ts内に相電流値が立ち上っている時やリンギングしている時が含まれることになる。そうすると、かかるノイズが含まれた相電流値が計測されることとなり、その結果、他の相回路Cv/Cwにおいて電流計測必要期間Ts内に低電位側スイッチング素子Qulがオンされたことに伴って発生したノイズが混入してしまう。したがって、このようなノイズを含む相電流値を検出すると、相回路Cv/Cwの相電流値を計測してフィードバックしたとしても、かかるノイズが混入した相電流値が制御部30にフィードバックされてしまうので、適切な指令電圧が生成されず、適切に3相電動モータを駆動できなくなり、精度の高い補助力を付与できなくなる。
図2を参照して、本実施例における多相電動モータ制御装置100の制御方法を説明する。なお、フローチャートにおけるSはステップを意味する。多相電動モータ制御装置100の制御部30は、S100において、AD変換器Tu/Tv/Twが出力した相電流値Iu/Iv/Iwと、他のセンサやECUから得られるステアリングの操舵トルク値、3相電動モータMの回転角、および車速を読み込む。
制御部30は、S102において、その車速の時の運転者がステアリングに与える操舵トルク値や回転角、および相電流値Iu/Iv/Iwに基づき、3相電動モータMがステアリングに付与すべき目標電流値を算出する。制御部30は、S104において、その目標電流値を生じさせる各相のデューティを算出する。制御部30は、S106において、そのデューティを生じされる各相の指令電圧Vu/Vv/Vwを制御信号として算出する。
PWM制御部20は、S108において、その指令電圧Vu/Vv/Vwに基づいてデューティ指示値Du/Dv/Dwを生成する。そして、PWM制御部20は、このデューティ指示値Du/Dv/Dwに基づいて、3相電動モータMを回転駆動させるPWM信号を生成し、高電位側スイッチング素子Quh/Qvh/Qwhおよび低電位側スイッチング素子Qul/Qvl/Qwlに出力する。PWM制御部20が生成するPWM信号は、PWM信号の1周期の中央を挟んで対称的なタイミングでオンオフが行われる。
制御部30は、S110において、AD変換器Tu/Tv/Twに対して、AD変換器Tu/Tv/Twが電流を検出するタイミングを指示するため、後述するタイミングでサンプリング信号Su/Sv/Swを出力する。AD変換器Tu/Tv/Twは、このサンプリング信号Su/Sv/Swに基づいて電流を計測し、相電流値Iu/Iv/Iwを制御部30にフィードバックする。制御部30とPWM制御部20は、上述したS100〜S110を繰り返すことで、モータMによる適切な補助力がステアリング装置に加えられる。
図3乃至図10を参照して、制御部30が行うAD変換器Tu/Tv/Twが電流を検出するタイミング、すなわち各相回路Cu/Cv/Cwの相電流を計測するタイミングについて説明する。なお、本実施例の説明においては、各相回路Cu/Cv/Cwのデューティ値は、Cu>Cv>Cwとして説明する。もちろん、これに限定されないことは明らかである。制御部30は、S200において、最大デューティの相回路Cuの高電位側スイッチング素子Quh(図中では、高電位側スイッチング素子を「上段FET」と記す)がオフになっている時間T3を計算する。たとえば、時間T3は、PWM基準信号Pの1周期がTCLとすると、相回路Cuのデューティ比と周期TCLの積でおおよそ計算される。また、制御部30は、S202において、2番目にデューティ比が大きい中間デューティの相回路Cvの低電位側スイッチング素子Qvl(図中では、低電位側スイッチング素子を「下段FET」と記す)のオンになっている時間T5を同様に計算する。
制御部30は、S204において、高電位側スイッチング素子Quhのオフ時間T3が第1閾値より小さいか否かの判定を行う(第1判定)。ここで、第1閾値を説明するため、図4乃至図7を参照し、高電位側スイッチング素子(上段FET)のPWM信号と低電位側スイッチング素子(下段FET)のPWM信号のスイッチングタイミングについて説明する。図4に示すように、各相回路Cu/Cv/CwへのPWM信号のオン/オフは、基本的には、PWM基準信号Pの三角波信号の頂上、すなわちPWM信号の1周期の中央Cを挟んで対称的なタイミングで行われる。
最大デューティの相回路Cu(U相)において、高電位側スイッチング素子Quh(上段FET)がオンからオフになるタイミングからわずかに遅れて低電位側スイッチング素子Qul(下段FET)がオフからオンになる。また、デューティが大きくない場合は、低電位側スイッチング素子Qulがオンからオフになるタイミングからわずかに遅れて高電位側スイッチング素子Quhがオフからオンになる。このわずかな遅れ時間をデッドタイムDと呼ぶ。デッドタイムDは、高電位側スイッチング素子Quhと低電位側スイッチング素子Qulが同時にオンになる時間があると相回路Cuが短絡してしまうため、短絡しないようにするために設けられる。このデッドタイムDは、最小のデューティ比の相回路Cwおよび両者の中間のデューティ比の相回路Cvにおいても同様に設けられている。なお、最大デューティの相回路Cuにおいてデューティが100%近傍まで大きくなると、低電位側スイッチング素子Qvl/Qwl(下段FET)はデッドタイムD等のためにオンせずオフのままとなる。以後の実施例の説明は、最大デューティの相の下段FETがオンしなくなるデューティにおける場合を説明するものである。
図5を参照して、PWM信号、ゲート電圧、およびドレイン−ソース間電圧の関係を説明する。PWM信号のオン/オフは、PWM信号の1周期の中央Cを挟んで対称的なタイミングで行われると述べたが、PWM信号はスイッチング素子のゲートに印加される電圧であるところ、実際にはPWM信号の電圧がゲートの閾値電圧VGS(th)を境にしてスイッチング素子がオンオフされる。そうすると、最大デューティの相回路Cuの高電位側スイッチング素子Quh(上段FET)のドレイン−ソース間電圧は、図中(c)の線が示すように、PWM信号のオン/オフのタイミングから少し遅れて立ち上がり/下がり始める。スイッチング素子のスイッチング時に発生するノイズは、PWM信号のオン/オフのタイミングではなく、それから少し遅れてゲートの閾値電圧VGS(th)を跨ぐタイミングで発生することになる。なお、ゲートの閾値電圧VGS(th)は、スイッチング素子自身によって決まる定数である。PWM信号がゲートに印加されてから、ゲートの閾値電圧VGS(th)に達するまでに要する時間T4Dは、スイッチング素子自身や回路が持つ容量などによって決まる。
このノイズは、他の相の例えば中間デューティ比の相回路Cvに、PWM信号のオン/オフのタイミングより少し遅れて影響を与える。図中(g)に示すように、相回路Cvの電流検出器Rvは、最大デューティの相回路Cuでの高電位側スイッチング素子Quhのゲート電圧が閾値電圧VGS(th)を下回った時にノイズ(左側の波)の影響を受け始め、しばらくリンギングが生じて収束する電流を電流計測必要期間Tsの間に計測する。また、電流検出器Rvは、高電位側スイッチング素子Quhのゲート電圧が閾値電圧VGS(th)を上回った時にノイズ(右側の波)の影響を受け始め、しばらくリンギングが生じて収束する電流を電流計測必要期間Tsの間に計測する。
なお、PWM信号がオンからオフになった時からゲートの閾値電圧VGS(th)になるまでの時間をT4U、PWM信号がオフからオンになった時からゲートの閾値電圧VGS(th)になるまでの時間をT4D、ノイズが発生してからリンギングが収束するまでの時間をT2、中間デューティの相回路Cvの低電位側スイッチング素子Qvlのゲートに印加される電圧(PWM信号)がオフからオンになった時からドレイン−ソース間電圧が安定するまでの時間をTdとする。
以下では、制御部30が電流検出器Ru/Rv/Rwを用いて各相の電流を計測する2つの期間(第1計測期間Ts1および第1計測期間Ts1よりも遅れて計測を開始する第2計測期間Ts2)について説明する。第1計測期間Ts1は、電流計測の開始をPWM信号の中央Cから時間Tx(第1計測開始遅れ時間または遅延時間)だけ遅れて開始され、第2計測期間Ts2は、中央Cから時間Ty(第2計測開始遅れ時間または遅延時間)だけ遅れて開始される。最大デューティの相回路Cuでの高電位側スイッチング素子Quhがオフされている時間T3が比較的長い場合、図中(g)に示すように、電流計測必要期間Tsは、高電位側スイッチング素子Quhのゲート電圧が閾値電圧VGS(th)を上回った時のノイズ(右側の波)が発生する前に終了する。すなわち、Ts1<T3/2+T4U−Txの関係が成立している。このように、第1計測期間Ts1では、PWM信号の中央Cと高電位側スイッチング素子Quhのゲート電圧が閾値電圧VGS(th)を上回り、オフからオンに切り替わる時に発生するノイズ(右側の波)が発生する時の間に電流が計測される。この場合、制御部30は、少なくともAD変換器Tv/Twに対して、第1計測期間Ts1においてサンプリング信号Sv/Swを出力する。AD変換器Tv/Twは、このサンプリング信号Sv/Swに基づいて電流を計測し、相電流値Iv/Iwを制御部30にフィードバックする。この相電流値Iv/Iwに基づいて、電流値推定部40は、相回路Cuの相電流値Iuを推定する。このようにして、スイッチング素子のスイッチ時に発生するノイズの影響を低減して相電流を測定できる。
しかし、図6(b)に示すように、最大デューティの相回路Cuでの高電位側スイッチング素子Quhがオフされている時間T3が短くなると、高電位側スイッチング素子Quhのゲート電圧が閾値電圧VGS(th)を上回った時のノイズ(右側の波)がPWM信号の中央Cの方へ寄ってくるため、電流計測必要期間Tsは、ノイズ(右側の波)が開始する前に終了しなくなってしまう。そうすると、第1計測期間Ts1が確保できなくなり、AD変換器Tv/Twは、ノイズ(右側の波)を含んだ相電流値Iv/Iwを制御部30にフィードバックすることになる。
電流計測必要期間Tsがノイズ(右側の波)が開始する前に終了する限界のT3の値(第1閾値:T3(th))を、図6(c)および(d)に示す。したがって、第1閾値:T3(th)は、図中(d)が示すように、Ts1+Tx=T3/2+T4Uの関係が成立するT3の値T3(th)である。すなわち、T3(th)=2*(Ts1+Tx−T4U)である。なお、第1計測期間Ts1をPWM信号の中央CからTxだけ遅らせて開始するのは、ノイズがPWM信号の変化より少し遅れることを考慮したものである。最大デューティの相回路Cuでの高電位側スイッチング素子Quhがオフされている時間T3が第1閾値T3(th)を超えると、ノイズが第1計測期間Ts1に重畳し始める。なお、第1閾値T3(th)は、制御部30に記憶されてもよい。
制御部30は、S204において、高電位側スイッチング素子Quhのオフ時間T3が第1閾値(T3(th))より小さいかの判定を行い、第1閾値より大きい場合、S210において、第1計測期間Ts1で電流を測定する。第1閾値以下である場合、制御部30は、S206において、中間デューティの相回路Cvの低電位側スイッチング素子Qvlのオンになっている時間T5が第2閾値より大きいか否かの判定を行う(第2判定)。
なお、第1計測開始遅れ時間Txが比較的長い場合を述べてきた。すなわち、図7が示すように、第1計測開始遅れ時間Txだけ中央Cから遅れて開始する第1計測期間Ts1は、左側のノイズの収束する時(B点)より右側のノイズが始まるA点の方と先に重畳する場合である。しかし、第1計測開始遅れ時間Txが短い場合、すなわち、第1計測期間Ts1がPWM信号の中央Cからあまり遅れずに開始する場合、左側のノイズが右側のノイズよりも先に第1計測期間Ts1に重畳する。この場合、第1閾値:T3(th)は、左側のノイズが右側のノイズよりも先に第1計測期間Ts1に重畳し始める時の時間T3を第1閾値T3(th)とする。
図8乃至図10を参照して、第2閾値について説明する。高電位側スイッチング素子Quhのオフ時間T3が第1閾値(T3(th))以下である場合第1計測期間Ts1では電流を計測できないので、制御部30は、高電位側スイッチング素子Quhのゲート電圧が閾値電圧VGS(th)を上回った時のノイズ(右側の波)が発生してからリンギングが収束するまでの時間T2以降に計測する。すなわち、制御部30は、図8(d)に示すように、PWM信号の中央CからT3(th)/2+T4U+T2よりも大きい第2計測開始遅れ時間Ty以降に電流の計測を開始すれば、ノイズ(右側の波)がない電流を計測することができる。
一方、中間デューティの相回路Cvの相電流値の検出は、低電位側スイッチング素子Qvlがオンのタイミングで行われる必要があるから、ノイズ(右側の波)が収束した後に電流計測を開始する場合は、低電位側スイッチング素子Qvlがオンになっている時間T5内で計測を終了する必要がある。このように、第1計測期間Ts1では電流を計測できない場合、制御部30は、ノイズ(右側の波)が収束した後と低電位側スイッチング素子Qvlがオンからオフになる時の間で行う第2計測期間Ts2に相回路Cvの相電流の計測を行う。
第2計測期間Ts2で中間デューティの相回路Cvの相電流が測定できるために、低電位側スイッチング素子Qvlのオンになっている時間T5は、図9(c)および(d)が示すように、T5/2>Ty+Ts2が成立する必要がある。すなわち、第2計測期間Ts2が終了した後に低電位側スイッチング素子Qvlがオンからオフになるためには、T5は、2(Ty+Ts2)より大きくなくてはならない。このT5の値が、第2閾値(T5(th))である。なお、第2閾値T5(th)は、制御部30に記憶されてもよい。
第2閾値T5(th)は、図10(d)に示すように、第2計測開始遅れ時間Tyを最大デューティの相回路Cuでの高電位側スイッチング素子Quhのオフ時間T3が第1閾値T3(th)の時に生じる右側のノイズの収束直後にすることが好ましい。具体的には、Ty=T3(th)/2+T4U+T2である。すなわち、第2計測期間Ts2の開始時刻(第2計測開始遅れ時間Tyの経過時)は、高電位側スイッチング素子Quhのオフ時間T3を第1閾値T3(th)で相回路を駆動する場合に、その相回路の高電位側スイッチング素子Quhがオフからオンにスイッチングする時に発生するノイズが収束する時刻であることが好ましい。これによれば、第2閾値T5(th)を最少にできるので、低電位側スイッチング素子Qvlがオンになっている時間T5の取り得る範囲のうち、第2計測期間Ts2でノイズが重畳しないで計測できる範囲を最大にすることができる。
制御部30は、S206において、低電位側スイッチング素子Qvlのオンになっている時間T5が第2閾値(T5(th))より大きいか否かを検査し、第2閾値(T5(th))より大きい場合には、S208において、第2計測期間Ts2で電流を測定する。この場合、制御部30は、AD変換器Tv/Twに対して、第2計測期間においてサンプリング信号Sv/Swを出力する。AD変換器Tv/Twは、このサンプリング信号Sv/Swに基づいて検出し、相電流値Iv/Iwを制御部30にフィードバックする。このようにして、スイッチング素子のスイッチ時に発生するノイズの影響を低減して相電流を測定できる。
S206において、低電位側スイッチング素子Qvlのオンになっている時間T5が第2閾値(T5(th))以下の場合には、制御部30は、S210において、第1計測期間Ts1で電流を測定する。この場合、検出する中間デューティ比の相回路Cvの相電流には最大デューティの相回路Cuのスイッチングによるノイズが混入している可能性がある。低電位側スイッチング素子Qvlがオフになった以降では、第2計測期間では中間デューティ比の相回路Cvの相電流を全く検出できなくなるからである。
上述したように、制御部30は、PWM制御部20が算出したデューティ比の内最大デューティ比の相回路Cuの高電位側スイッチング素子Quhがオンになることで2番目に大きいデューティ比の相回路Cvに対してノイズが発生する時刻までに2番目に大きいデューティ比の相回路Cvの電流検出器Rvに流れる電流を計測する期間が終了する場合は、PWM信号の1周期の中央Cから所定時間(Td)だけ遅れて計測を開始する第1計測期間Ts1で測定し、計測する期間が終了しない場合、2番目に大きいデューティ比の相回路Cvの低電位側スイッチング素子Qvlがオフになる時刻までに計測する時間が終了する場合は、ノイズが収束した後に計測を開始する第2計測期間Ts2で測定する。
すなわち、制御部30は、目標デューティ比のうち最大の目標デューティ比の相回路Cuの高電位側スイッチング素子Quhによるスイッチングノイズが第1計測期間Ts1に重畳し始めるその高電位側スイッチング素子Quhのオフ時間である第1閾値と、目標デューティ比のうち2番目に大きい目標デューティ比の相回路Cvの低電位側スイッチング素子Qvlがオンからオフに切り替わる時が第2計測期間Ts2の終了よりも後になるその低電位側スイッチング素子Qvlのオン時間である第2閾値とを記憶するとともに、最大の目標デューティ比の相回路Cuの高電位側スイッチング素子Quhのオフ時間と第1閾値と比較する第1判定、および2番目に大きい目標デューティ比の相回路Cvの低電位側スイッチング素子Qvlのオン時間と第2閾値と比較する第2判定を行い、第1判定の結果が、最大の目標デューティ比の相回路Cuの高電位側スイッチング素子Quhのオフ時間が第1閾値以上の場合には、第1計測期間Ts1で計測し、第1判定の結果が最大の目標デューティ比の相回路Cuの高電位側スイッチング素子Quhのオフ時間が第1閾値よりも小さい場合であって、かつ第2判定の結果が2番目に大きい目標デューティ比の相回路Cvの低電位側スイッチング素子Qvlが第2閾値より大きい場合には、第2計測期間Ts2で計測する。これによれば、最大デューティ比の相回路Cuにおけるスイッチング素子のスイッチングにより2番目に大きいデューティ比の相回路Cvで生ずるノイズを避けて相回路の電流を計測することで、スイッチング素子のスイッチ時に発生するノイズの影響を低減して相電流を測定する多相電動モータ制御装置100を提供できる。
<第二実施例>
図11を参照し、本実施例の多相電動モータ制御装置の相回路Cu/Cv/Cwの相電流を計測するタイミングについて説明する。なお、重複記載を避けるため上記実施例と異なる点を中心に述べる。図11は、上記実施例における図3に対応するものである。また、各相回路Cu/Cv/Cwのデューティ値は、Cu>Cv>Cwとして説明する。
制御部30は、S300において、最大デューティの相回路Cuのデューティ比が閾値1Aより大きいか否かの判定を行う(第1判定)。閾値1Aとは、相回路Cuの高電位側スイッチング素子Quhがオフになっている時間(同T3)であって、相回路Cuの電流を計測するのに必要な期間(上記実施例ではTs)が右側の波のノイズが開始する前に終了する限界の値(同第1閾値T3(th))に対応するデューティ比を言う。すなわち、閾値1Aは、相回路Cuの高電位側スイッチング素子Quhによるスイッチングノイズが第1計測期間に重畳し始めるデューティ比である。
制御部30は、第1判定において、最大デューティの相回路Cuのデューティ比が閾値1A以下である場合、S306において、右側の波のノイズが開始する前に相回路Cuの電流の計測が終了する第1計測期間Ts1で電流を測定する。閾値1Aより大きい場合、制御部30は、S302において、中間デューティの相回路Cvのデューティ比が閾値2B未満か否かの判定を行う(第2判定)。閾値2Bとは、中間デューティの相回路Cvの低電位側スイッチング素子Qvlのオンになっている時間(同T5)であって、相回路Cvの電流を計測するのに必要な期間(同Ts2)が、低電位側スイッチング素子Qvlがオンからオフになる前に終了する限界の値(同第2閾値(T5(th)))に対応するデューティ比を言う。すなわち、閾値2Bは、相回路Cvの低電位側スイッチング素子Qvlがオンからオフに切り替わる時が第2計測期間の終了よりも後になるデューティ比である。
制御部30は、S302おいて、中間デューティの相回路Cvのデューティ比が閾値2B未満である場合、S304において、第2計測期間Ts2で電流を測定する。中間デューティの相回路Cvのデューティ比が閾値2B以上である場合、制御部30は、S306において、第1計測期間Ts1で電流を測定する。
上述したように、制御部30は、相回路の高電位側スイッチング素子によるスイッチングノイズが第1計測期間に重畳し始めるデューティ比である第1閾値と、相回路の低電位側スイッチング素子がオンからオフに切り替わる時が第2計測期間の終了よりも後になるデューティ比である第2閾値とを記憶するとともに、目標デューティ比のうち最大の目標デューティ比と第1閾値と比較する第1判定、および目標デューティ比のうち2番目に大きい目標デューティ比と第2閾値と比較する第2判定を行い、第1判定の結果が最大の目標デューティ比が第1閾値よりも小さい場合には、第1計測期間で計測し、第1判定の結果が最大の目標デューティ比が第1閾値よりも大きい場合であって、かつ第2判定の結果が2番目に大きい目標デューティ比が第2閾値より小さい場合には、第2計測期間で計測する。これによれば、最大デューティ比の相回路Cuにおけるスイッチング素子のスイッチングにより2番目に大きいデューティ比の相回路Cvで生ずるノイズを避けて相回路の電流を計測することで、スイッチング素子のスイッチ時に発生するノイズの影響を低減して相電流を測定する多相電動モータ制御装置を提供できる。
<第三実施例>
図12を参照し、本実施例の多相電動モータ制御装置を説明する。上記実施例では、三角波信号の頂上をPWM信号の1周期の中央Cとして、各相回路Cu/Cv/CwへのPWM信号のオン/オフは、基本的には中央Cを挟んで対称的なタイミングで行われものとした。本実施例は、各相のPWM信号の1周期においてその1周期の始期(左端)でそろえている場合である。第1計測期間Ts1は、電流計測の開始をPWM信号の始期BGから第1計測開始遅れ時間Txだけ遅れて開始され、第2計測期間Ts2は、始期BGから第2計測開始遅れ時間Tyだけ遅れて開始される。
このように、各相のPWM信号の1周期においてその1周期の始期を基準として、各相の計測時間を設定しても同様の多相電動モータ制御装置を提供できる。
なお、本発明は、例示した実施例に限定するものではなく、特許請求の範囲の各項に記載された内容から逸脱しない範囲の構成による実施が可能である。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
100 多相電動モータ制御装置
10 ブリッジ回路
20 PWM制御部
30 制御部
40 電流値推定部
Cu、Cv、Cw 相回路
Quh、Qvh、Qwh 高電位側スイッチング素子
Qul、Qvl、Qwl 低電位側スイッチング素子
Ru、Rv、Rw 電流検出器
Tu、Tv、Tw AD変換器
Vu、Vv、Vw 指令電圧
Iu、Iv、Iw 相電流値
M 3相電動モータ
BAT バッテリ(直流電源)
Lh 電源ライン
Ll グランドライン
P PWM基準信号
C PWM信号の1周期の中央
D デッドタイム

Claims (4)

  1. 多相電動モータを制御する多相電動モータ制御装置であって、
    前記多相電動モータの各相に対応して、高電位側スイッチング素子と、低電位側スイッチング素子と、低電位側スイッチング素子より低電位側に設けられ相電流値を検出するための電流検出器とを直列に有する各相回路を、並列に接続して構成されるブリッジ回路と、
    各前記電流検出器に流れる電流を第1計測期間または前記第1計測期間よりも遅れて計測を開始する第2計測期間で計測すると共に、前記各相回路に流す電流を制御するための制御信号を算出する制御部と、
    各前記スイッチング素子を駆動するためのPWM信号の目標デューティ比を前記制御信号に基づいて周期毎に算出するPWM制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記相回路の高電位側スイッチング素子によるスイッチングノイズが前記第1計測期間に重畳し始めるデューティ比である第1閾値と、前記相回路の低電位側スイッチング素子がオンからオフに切り替わる時が前記第2計測期間の終了よりも後になるデューティ比である第2閾値とを記憶するとともに、
    前記目標デューティ比のうち最大の目標デューティ比と前記第1閾値と比較する第1判定、および前記目標デューティ比のうち2番目に大きい目標デューティ比と前記第2閾値と比較する第2判定を行い、
    前記第1判定の結果が前記最大の目標デューティ比が前記第1閾値よりも小さい場合には、前記第1計測期間で計測し、
    前記第1判定の結果が前記最大の目標デューティ比が前記第1閾値よりも大きい場合であって、かつ前記第2判定の結果が前記2番目に大きい目標デューティ比が前記第2閾値より小さい場合には、前記第2計測期間で計測する、
    多相電動モータ制御装置。
  2. 前記第2計測期間の開始時刻は、前記第1閾値のデューティ比で相回路を駆動する場合に、該相回路の高電位側スイッチング素子がオフからオンにスイッチングする時に発生するノイズが収束する時刻であることを特徴とする請求項1に記載の多相電動モータ制御装置。
  3. 前記第1計測期間の開始時刻は、前記PWM信号の中央から所定の遅延時間だけ遅れていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の多相電動モータ制御装置。
  4. 多相電動モータを制御する多相電動モータ制御装置であって、
    前記多相電動モータの各相に対応して、高電位側スイッチング素子と、低電位側スイッチング素子と、低電位側スイッチング素子より低電位側に設けられ相電流値を検出するための電流検出器とを直列に有する各相回路を、並列に接続して構成されるブリッジ回路と、
    各前記電流検出器に流れる電流を第1計測期間または前記第1計測期間よりも遅れて計測を開始する第2計測期間で計測すると共に、前記各相回路に流す電流を制御するための制御信号を算出する制御部と、
    各前記スイッチング素子を駆動するためのPWM信号の目標デューティ比を前記制御信号に基づいて周期毎に算出するPWM制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記目標デューティ比のうち最大の目標デューティ比の相回路の高電位側スイッチング素子によるスイッチングノイズが前記第1計測期間に重畳し始める該高電位側スイッチング素子のオフ時間である第1閾値と、前記目標デューティ比のうち2番目に大きい目標デューティ比の相回路の低電位側スイッチング素子がオンからオフに切り替わる時が前記第2計測期間の終了よりも後になる該低電位側スイッチング素子のオン時間である第2閾値とを記憶するとともに、
    前記最大の目標デューティ比の相回路の高電位側スイッチング素子のオフ時間と前記第1閾値と比較する第1判定、および前記2番目に大きい目標デューティ比の相回路の低電位側スイッチング素子のオン時間と前記第2閾値と比較する第2判定を行い、
    前記第1判定の結果が、前記最大の目標デューティ比の相回路の高電位側スイッチング素子のオフ時間が前記第1閾値以上の場合には、前記第1計測期間で計測し、
    前記第1判定の結果が前記最大の目標デューティ比の相回路の高電位側スイッチング素子のオフ時間が前記第1閾値よりも小さい場合であって、かつ前記第2判定の結果が前記2番目に大きい目標デューティ比の相回路の低電位側スイッチング素子が前記第2閾値より大きい場合には、前記第2計測期間で計測する、
    多相電動モータ制御装置。
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