JP6725133B2 - 感覚置換デバイスのパラメータ値の決定 - Google Patents

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Description

関連出願の相互参照
本願は、National ICT Australiaが出願人である2014年7月28日に出願されたオーストラリア仮特許出願第2014902915号明細書からの優先権を主張するものであり、その内容は参照により本明細書に援用される。
本発明は、概して、感覚置換デバイス及び方法に関する。本発明の態様は、感覚置換デバイスのパラメータ値を決定するコンピュータ実施方法、ソフトウェア、コンピュータシステム、及び感覚置換デバイスを含む。
感覚置換デバイスは、あるタイプの感覚指示を別のタイプの感覚指示に、例えば、視覚指示、聴覚指示、又は距離指示を触覚指示に変換して、対象者の触覚による視覚指示、聴覚指示、又は距離指示の知覚を促進する。
特に、触覚視覚置換デバイスは、対象者に適用される振動を生成するために、視覚画像を、モータのアレイを駆動する電圧信号アレイに変換する。画像は、触覚を使用する対象者によって、振動を使用して知覚され得る。これは特に、盲人に関連するが、対象者の視覚系への情報負荷を軽減することにより、重工業から防衛にまで及ぶ他の分野に拡張することができる。
本明細書に含まれている文献、動作、材料、デバイス、物品等のあらゆる考察は、これらのもののいずれか又は全てが本願の各請求項の優先日前に存在するものとして、従来技術の基礎の一部をなすこと、又は本開示に関連する分野での一般知識であったことを認めるものとして解釈されるべきではない。
対象者の第1のタイプの感覚を示す強度レベルを前記対象者の異なる第2のタイプの感覚のパラメータ値で表すコンピュータ実施方法が提供され、本方法は、
前記第1のタイプの感覚を示す第1の強度レベルを表す、前記第2のタイプの感覚の第1のパラメータ値を決定することと、
前記第1のパラメータ値を参照して前記第1のタイプの感覚を示す第2の強度レベルを表す、前記第2のタイプの感覚の第2のパラメータ値を決定することと、
を含み、前記第1のパラメータ値は、前記対象者の前記第2のタイプの感覚の少なくとも1つの丁度可知差異(JND)だけ前記第2のパラメータ値から異なる。
本発明は、第1のタイプの感覚を示す第2の強度レベルを表す、第2のタイプの感覚の第2のパラメータ値を決定するに当たり、第2のタイプの感覚の第1のパラメータ値を考慮に入れることが有利である。本発明により決定される第2のパラメータ値は、対象者が区別可能な第2のタイプの感覚の刺激を誘発する第2のタイプの感覚の少なくとも1つのJNDだけ第1のパラメータ値から異なる。その結果、本発明は、第2のタイプの感覚の形態において、第1のタイプの感覚でのコントラスト情報のよりよい表現を提供する。
前記第2のタイプの感覚の前記第1のパラメータ値を決定することは、
前記第2のタイプの感覚のJNDに基づいて前記対象者が区別可能な前記対象者の前記第2のタイプの感覚の複数のパラメータ値を決定することと、
前記第1のパラメータ値である、前記第2のタイプの感覚の前記複数のパラメータ値のうちの1つを選択することと、
を含み得る。
前記複数のパラメータ値のうちの1つを選択することは、
前記第1のタイプの感覚を示す前記強度レベルの値範囲を決定することと、
前記対象者の前記第1のタイプの感覚のJNDに基づいて、前記値範囲を複数の間隔に分割することであって、前記複数の間隔の数が、前記第2のタイプの感覚の前記複数のパラメータ値の数に等しいように分割することと、
前記複数の間隔に基づいて、前記第1のパラメータ値である、前記第2のタイプの感覚の前記複数のパラメータ値のうちの前記1つを選択することと、
を含み得る。
前記第2のタイプの感覚の前記複数のパラメータ値は、前記対象者が区別可能な前記第2のタイプの感覚の全てのパラメータ値を含み得る。
利用可能な全てのパラメータ値を使用することにより、第1のタイプの感覚のコントラスト情報が、可能な限り多く第2のタイプの感覚において保存されることを保証し得る。
前記第2のタイプの感覚の前記第2のパラメータ値を決定することは、前記第2のパラメータ値である、前記第2のタイプの感覚の前記複数のパラメータ値のうちの別の1つを選択することを更に含み得る。
前記第1のタイプの感覚は、視覚、聴覚、距離感覚、味覚、嗅覚、前庭知覚を含み得る。
前記第2のタイプの感覚は触覚を含み得、且つ前記第2のタイプの感覚のパラメータ値は電圧及び電流を含み得る。
前記第1のタイプの感覚を示す前記第1の強度レベルは、複数の部分を含む画像の第1の部分を示す第1の視覚強度レベルを含み得る。
前記第1のタイプの感覚を示す前記第2の強度レベルは、前記画像の第2の部分を示す第2の視覚強度レベルを含み得る。
前記画像の前記第2の部分は、前記画像の関心領域(ROI)の少なくとも一部を含み得る。
前記ROIは、前記強度レベルが経時変化する領域を含み得る。
前記ROIは、前記画像中の移動物体を含み得る。
前記ROIは、前記画像中のエッジを含み得る。
前記ROIは、前記画像中のシーン物体を含み得る。
上記コンピュータ実施方法は、前記第2のタイプの感覚への適応に対抗するように、前記第2のタイプの感覚の前記パラメータ値を経時調整することを更に含み得る。
上記コンピュータ実施方法は、感覚置換システムにより実行され得、且つ前記第2のパ
ラメータ値は感覚出力デバイスに入力として提供される。
前記第1の強度レベルは、前記対象者の前記第1のタイプの感覚の1つ未満の丁度可知差異(JND)だけ前記第2の強度レベルから異なる。
プロセッサにより実行される機械可読命令を含むコンピュータソフトウェアプログラムであって、前記プロセッサに上記請求項のいずれか一項に記載の方法を実行させる、コンピュータソフトウェアプログラムが提供される。
対象者の第1のタイプの感覚を示す強度レベルを前記対象者の異なる第2のタイプの感覚のパラメータ値で表すコンピュータシステムが提供され、本コンピュータシステムは、
命令を記憶するメモリと、
前記命令を前記メモリから通信するバスと、
前記バスを介して通信される前記メモリから前記命令を実行して、
前記第1のタイプの感覚を示す第1の強度レベルを表す、前記第2のタイプの感覚の第1のパラメータ値を決定することと、
前記第1のパラメータ値を参照して前記第1のタイプの感覚を示す第2の強度レベルを表す、前記第2のタイプの感覚の第2のパラメータ値を決定することと、
を行うプロセッサと、
を備え、前記第1のパラメータ値は、前記対象者の前記第2のタイプの感覚の少なくとも1つの丁度可知差異(JND)だけ前記第2のパラメータ値から異なる。
対象者の視覚情報を示す強度レベルを、触覚を示す強度レベルに変換する感覚置換システムが提供され、本感覚置換システムは、
視覚情報を示す前記強度レベルを捕捉する感覚情報捕捉デバイスと、
刺激生成部材のアレイと、
プロセッサであって、
視覚情報を示す第1の強度レベルを表す、触覚の第1のパラメータ値を決定することと、
前記第1のパラメータ値を参照して視覚情報を示す第2の強度レベルを表す、触覚の第2のパラメータ値を決定することと、
を行うプロセッサと、
を備え、前記第1のパラメータ値は、前記対象者の触覚の少なくとも1つの丁度可知差異(JND)だけ前記第2のパラメータ値から異なる。
前記感覚情報捕捉デバイスはカメラを含み得る。
感覚刺激生成デバイスはコインモータ又は電極を含み得る。
本開示の特徴は、非限定的な例として示され、同様の番号は同様の要素を示す。
本開示の例による、第1のタイプの感覚を異なる第2のタイプの感覚に変換する感覚置換デバイスの図である。 本開示の例による、対象者の第1のタイプの感覚を示す強度レベルを対象者の異なる第2のタイプの感覚のパラメータ値で表すフローチャートである。 本開示の例による、入力画像を処理して、モータアレイの電圧値を決定するプロセスを示す。 本開示の例による、前の電圧値を参照して続く電圧値を決定する例を示す。 第1のタイプの感覚を示す強度レベルを第2のタイプの感覚のパラメータ値にマッピングする例を示す。 第1のタイプの感覚を示す強度レベルを第2のタイプの感覚のパラメータ値にマッピングする例を示す。 本開示の例がエッジを含む画像に適用されるシナリオを示す。 本開示の例が移動物体を含む画像に適用されるシナリオを示す。 本開示の例がシーン物体を含む画像に適用されるシナリオを示す。 本開示の例による、第1のタイプの感覚を異なる第2のタイプの感覚に変換するコンピュータシステムを示す図である。
図1は、第1のタイプの感覚を異なる第2のタイプの感覚に変換する感覚置換システム100の図である。感覚置換システム100は、感覚情報捕捉デバイス110、プロセッサ120、及び刺激生成デバイス130のアレイ等の感覚出力デバイスを含む。
感覚情報捕捉デバイス110を使用して、対象者150、例えば、人の第1のタイプの感覚を表す感覚情報を検出(捕捉)する。感覚情報は、特に第1のタイプの感覚での人の知覚能力が損なわれている場合、人、例えば、有意の視覚情報を知覚することができない盲人が実際に知覚するものである必要はない。感覚情報捕捉デバイス110により捕捉される感覚情報は、正常な場合に人が知覚するもの又は人の知覚能力が損なわれてない場合に人が知覚するものの有意表現を提供する。
図1に示される例では、感覚情報捕捉デバイス110は、視覚情報、特に対象者150の視覚を表す画像140を捕捉するカメラとして示されているが、感覚情報捕捉デバイス110は、他の感覚タイプ、例えば、聴覚若しくは音、距離感覚若しくは距離、味覚若しくは味、嗅覚若しくは臭い、前庭知覚若しくは平衡、又は任意の他の知覚を表す感覚情報を補足する様々な感覚情報捕捉デバイスの1つ又は複数であり得る。
感覚情報捕捉デバイス110は、第1のタイプの感覚を示す強度レベルを表す色、音、深さ等を含むデータをプロセッサ120に通信する。すなわち、強度レベルは、その感覚の適する強度レベル範囲にわたる感覚の実際の測定可能量を示す。強度レベルは、感覚の実際の測定可能量であってもよく、又は感覚の実際の測定可能量を導出することができる他の形態をとってもよい。
図1に示される例では、画像140のピクセルの色値で単一の強度レベルを表し得る。白黒画像の場合、強度レベルは、グレー範囲又はグレースケールと比較した場合の画像140のピクセルの強度(グレーレベル)で表され得る。
理想的には、画像140の各ピクセルは1つの刺激生成デバイス130に対応するが、通常、対象者150に配置された多数の刺激生成デバイス130を有することは非現実的である。例えば、画像140が100×100ピクセルの画像である場合、刺激生成部材130のアレイは、画像140に対して1対1の関係を有するには、10,000個の刺激生成部材を含む必要があり、これは通常、高価でありすぎると共に、対象者150に物理的な負荷を生じさせ得る。したがって、画像140は、図1の破線格子として示される複数の部分に分割され得、これらの部分を以下では入力チャネルと呼び得る。
この例では、破線格子は10×10入力チャネルを含み、各入力チャネルは1つの刺激生成デバイス130に対応する。各入力チャネルの強度レベルは、その部分内のピクセルのグレーレベル(強度)の平均又は加重和で表され得る。他の例では、入力チャネルの強度レベルは、近傍の入力チャネル又はピクセルを考慮することを含み得る。
入力チャネルの強度レベルは、プロセッサ120により処理されて、対象者150の第2のタイプの感覚のパラメータ値で表される。
特に、プロセッサ120は、第1のタイプの感覚を示す強度レベルを第2のタイプの感覚のパラメータ値に変換する。そのパラメータ値に基づいて、プロセッサ120は、刺激生成部材130のアレイを駆動して、第2のタイプの感覚の形態において対象者150への刺激を生成する。刺激生成部材130は、以下では出力チャネルと呼び得る。
第1のタイプの感覚と同様に、第2のタイプの感覚も様々な感覚を含み得る。説明を容易にするために、この例での第2のタイプの感覚は、対象者150の触覚である。
この例では、触覚刺激は、刺激生成部材130、例えば、モータ130、特にコインモータのアレイにより生成される振動の形態を取り得る。触覚のパラメータ値は、モータ130のアレイに適用される電圧であり得る。代替的には、実際の電圧はパラメータ値に基づき得る。
図1に示されるように、モータ130のアレイも10×10モータのアレイであり、矩形構成で対象者150の下背部に配置される。モータ130のアレイの矩形構成により、各モータ130は、画像140の入力チャネルの構成に空間的に対応することができる。他の例では、モータ130のアレイの位置及び構成が、本発明の範囲から逸脱することなく、図1に示される例から異なってもよいことに留意されたい。例えば、モータのアレイは、対象者150の胸部に配置してもよく、又は円形であってもよい。
画像140の各入力チャネルの強度レベルは、対応するモータ130又は出力チャネルの電圧値に変換され、プロセッサ120は、電圧値をモータ130に適用して、モータ130に対象者150への触覚刺激を生成させる。
その結果、モータ130のアレイは、図1において丸い点で表される触覚刺激パターンを対象者150の下背部に生成する。本明細書では、説明のために、丸い点のグレーレベルは、対象者150に画像140として知覚され得る、対象者150の下背部の様々な箇所での振動強度レベルを表す。
他の例では、触覚刺激は、図1に示されていない対象者150の舌に配置される電極130のアレイにより、電流の形態で生成され得る。
図2は、対象者の第1のタイプの感覚を示す強度レベルを対象者の異なる第2のタイプの感覚のパラメータ値で表すプロセス200を示す。
図2のプロセス200は、この例では、プロセッサ120により実行され得る。他の例では、プロセス200は、別個で、任意選択的にリモートの計算デバイス、例えば、図9に示されるコンピュータシステムにより実行され得る。
図1に示される感覚置換システム100の詳細な動作例について、これより図2〜図8dを参照して説明する。
画像が、入力画像310として感覚情報捕捉デバイス110により捕捉される。感覚情報捕捉デバイス110は、白黒カメラ又はカラーカメラであり得る。その結果、入力画像310は白黒又はカラーの入力画像であり得る。説明を容易にするために、この例では、入力画像310は、図3aに示されるように、グレーレベル画像であり、これは、白黒カメラにより捕捉してもよく、又はカラーカメラにより捕捉されるカラー画像から変換して
もよい。他の例では、カラー入力画像を使用し得る。
入力画像310は、更に処理するためにプロセッサ120に送信される。
入力画像310のグレーレベルのダイナミックレンジは、常にではないが、図3aに示されるように比較的狭い範囲のグレーレベル、例えば、明るいグレーから白までを含み得る。この範囲は、入力画像310でのグレーレベル(強度)のものであり、入力画像の内容に依存するために動的である。その結果、入力画像310は限られたコントラスト情報を含み得、それにより、モータ130のアレイにより生成される触覚刺激の形態のコントラスト情報を保存することが難しくなる。
この影響を軽減するために、入力画像310は、図3bに示されるように、より広い範囲のグレーレベル、例えば、黒から白までを含むように再スケーリングされ、それにより再スケーリング画像320が生成される。
上述したように、感覚置換システム100内に再スケーリング画像320内のピクセル数と同数のモータを有することは、通常、非現実的である。したがって、再スケーリング画像320内のピクセル数をダウンサンプリングし得る。
再スケーリング画像320内のピクセルのダウンサンプリングは、2つの側面:入力チャネル数を決定すること、及び入力チャネルのグレーレベルを特定することを含み得る。
この例では、再スケーリング画像320は、出力チャネルと同数の入力チャネルを有するようにダウンサンプリングされ、これは、入力チャネルのアレイ及び出力チャネルのアレイの両方が2×5チャネルを含むことを意味する。
各入力チャネルのグレーレベルは、特定のスケールで特定され得る。これは、入力画像にわたる全てのピクセルのグレーレベルの平均をとること、又はエッジ検出を強化するように入力チャネルのエッジにより大きい重みを置くか、若しくは中央により大きい重みを置く等の様々な方法により行うことができる。ダウンサンプリング画像330は図3cに示されており、2×5入力チャネルを含む。図3c内の各入力チャネル数は、入力チャネルのグレーレベルを示す。
この例では、画像の再スケーリングは、画像のダウンサンプリング前に実行されるが、他の例では、本発明の範囲から逸脱することなく、これらの2つのステップの順序が交換可能なことに留意されたい。更に、これらのステップのうちの一方又は両方を省いてもよい。
ダウンサンプリング画像330内の全ての入力チャネルのグレーレベル範囲は、特定のスケールで特定され得る(スケールは対数、線形、又は任意の他のスケールであることができる)。例えば、ダウンサンプリング画像330のグレーレベル範囲は、線形スケールで0〜255である。
この例では、(前の)グレーレベル(第1の強度レベルと呼ばれる)から変換された(前の)電圧値(第1のパラメータ値と呼ばれる)は、続くグレーレベル(第2の強度レベルと呼ばれる)を続くパラメータ値(第2のパラメータ値と呼ばれる)に変換するための参照パラメータ値として機能する。第1のパラメータ値及び第2のパラメータ値は、対象者150が区別可能な第1の触覚刺激及び第2の触覚刺激を生じさせ得る。
換言すれば、第2の触覚刺激の対象者150による知覚は、第1の触覚刺激による知覚
から少なくとも1つの丁度可知差異(JND)だけ異なり、JNDとは、対象者150が知覚することができる最小差である。
一般的に言えば、JNDは、正確率での刺激レベルの対象者による知覚の区別に関連する用語であるが、説明を容易にするために、本明細書では、1つのJNDだけ離れた正確率で触覚刺激の知覚を生じさせる2つの電圧値間の最小差も、JNDと呼ばれる。例えば、正確率85%で、2.0ボルトの電圧値により生じる触覚刺激の知覚が、2.3ボルトの電圧値により生じる触覚刺激の知覚から1つのJNDだけ離れている場合、正確率85%でのボルト単位で表されるJNDは0.3ボルトである。
参照パラメータ値を参照して、特定のJNDを使用し得ることに留意されたい。例えば、上記例に加えて、0.3ボルトのJNDは、電圧値2.0ボルトを参照する場合にのみ有効である。2.3ボルトを参照して区別可能な最小触覚刺激を生じさせ得る次の電圧値は、単純に2.3+0.3=2.6ボルトではないことがある。しかし、従来の研究により、JNDと対応する参照パラメータ値との比率が一定である、すなわち、ウェーバー比と呼ばれる、
Figure 0006725133

であることが示されている。
上記例では、ウェーバー比は0.3/2.0=0.15である。ウェーバー比を用いて、2.3ボルトを参照して1つのJNDだけ離れた次の電圧値が、2.3+JNDref=2.3=2.3+2.3×k=2.3×(1×k)=2.645ボルトであることを特定することができ、これは、2.645ボルトというパラメータ値が、正確率85%において、2.3ボルトを参照して区別可能な最小触覚刺激を誘発し得ることを意味する。
続く電圧値、例えば、3.042ボルト、3.498ボルト、4.023ボルト、4.626ボルトも、モータ130に適用することができる最大電圧値又は対象者150が快適である最大電圧値、例えば、上記例では5.0ボルトを条件として、同様に特定することができる。
他方、1つのJNDだけ離れた2.0ボルトの電圧値未満の第1の電圧値は、2.0/(1+k)=1.739ボルトである。続く電圧値、例えば、1.512ボルト、1.315ボルト、1.144ボルトも、対象者150に知覚可能な触覚刺激を生じさせることができる最小電圧値又は知覚閾値、例えば、上記例では1.0ボルトを条件として、同様にして決定することができる。換言すれば、知覚閾値未満のいかなる電圧値も、対象者150に知覚可能な触覚刺激を生じさせない。
JND数は、以下の式:
Figure 0006725133

により決定され、式中、#JND=利用可能なJND数であり、MCL=%デューティサイクル(dc)での10log(最大快適刺激レベル)であり、I=%dcでの10log(参照刺激レベル)である。
対象者150に関する各モータ130の最大快適刺激レベル及び知覚閾値は、初期テスト段階において10%ステップで0デューティサイクル(%dc)から100%dcまで刺激レベルを増大させることにより決定され得る。上記例では、100%dcは5Vに対応する。
JND又はJND数に基づいて、知覚閾値及び最大快適刺激レベルにより定義される範囲内の1つのJNDだけ離れた電圧値の数を決定し得る。明らかに、上記例で記載される電圧値の数は11である。
これより再び図3を参照すると、第1の強度レベル及び第2の強度レベルが、異なる瞬間での同じ入力チャネルの強度レベル又は同じ瞬間での異なる入力チャネルの強度レベルを表し得ることに留意されたい。この例では、第1の強度レベルは、入力チャネル3301のグレーレベル(6)で表され、一方、第2の強度レベルは、入力チャネル3302のグレーレベル(25)で表される。入力チャネル3301及び3302に空間的に対応する出力チャネルは、それぞれ出力チャネル3401及び3402である。
図4及び図5bに示される例では、知覚閾値は0.5ボルトであり、最大電圧値は5.0ボルトであり、ウェーバー比は0.67である。
プロセッサ120は、図3dに示されるように、出力チャネル3401の電圧値1.1ボルトを決定して(210)、入力チャネル3301のグレーレベル(6)を表す。
次に、プロセッサ120は、ウェーバー比及び参照電圧値1.1ボルトに基づいて、参照電圧値から少なくとも1つのJNDだけ離れた出力チャネル3402の1つ又は複数の電圧値を決定し(220)、これは、例えば、図4に示されるように、0.66ボルト、1.84ボルトであり得る。すなわち、出力チャネル3402の1つ又は複数の電圧値は、参照電圧値を参照して、特に、参照電圧値に関連して決定される。
したがって、プロセッサ120は、図3dに示されるように、1.84ボルトを超えるか、又は0.66ボルト未満の任意の電圧値を出力チャネル3402に使用して、出力チャネル3402の最大電圧値5.0ボルト及び知覚閾値0.5ボルトを条件として、上記入力チャネルのグレーレベル(25)を表し得る。
これは特に、入力チャネルのグレーレベルが近い場合に有用である。例えば、入力チャネルのグレーレベル間の差は、対象者の第1のタイプの感覚の1つ未満のJNDであり得る。その結果、入力チャネルのグレーレベルがいかに近いかに関係なく、対応する出力チャネルの電圧値は、対象者の第2のタイプの感覚の少なくとも1つのJNDだけ異なるように強制され、これは、対象者150の触覚により知覚することができる異なる触覚刺激を生じさせ得る。したがって、触覚刺激での知覚可能な差が保証される。これは、画像330内の特定の部分、例えば、関心領域(ROI)のよりよい知覚を提供する。
図5a及び図5bは、第1のパラメータ値である、出力チャネル3401の電圧値を決定する例を示す。出力チャネル3401の電圧値が、本発明の範囲から逸脱することなく、様々な方法で決定され得ることに留意されたい。
出力チャネルの最大電圧値、知覚閾値、及びウェーバー比は、例えば、対象者150に関する初期化時に既知の係数であるため、プロセッサ120は、例えば、知覚閾値から開始される出力チャネルのJNDに基づいて、対象者150が区別可能な出力チャネルの複数の電圧値を決定し得る(510)。
図5bに示されるように、知覚閾値から始まる複数の電圧値は、0.5ボルト、0.84ボルト、1.40ボルト、2.33ボルト、及び3.89ボルトであり得る。この例では、知覚閾値から始まる5つ全ての利用可能な電圧値は、入力チャネルの可能な限り多くのコントラスト情報を出力チャネルにおいて保存するように考慮される。他の例では、本発明の範囲から逸脱することなく、5つの利用可能電圧値のうちの幾つかのみを使用し得る。プロセッサ120は、第1のパラメータ値である、出力チャネル3401の複数の電圧値のうちの1つを選択する。複数の電圧値のうちの1つを選択することについて、以下に詳細に説明する。
プロセッサ120は、入力チャネルのグレーレベルの値範囲又はダイナミックレンジを決定する(520)。図3c及び図5bに示されるように、入力チャネルのダイナミックレンジは、線形スケールで0〜255である。
プロセッサ120は、入力チャネルを複数の間隔に分割し(530)、複数の間隔の数は、出力チャネルの複数の電圧値の数に等しく、この例では、出力チャネルの電圧値の数は5である。
入力チャネルのグレーレベルのダイナミックレンジを様々な方法で分割することができるが、図5bに示されるグレーレベルの分割が、上述した式(1)に従って対象者150の視覚のJNDに基づき、分割において区別可能な視覚を保存することに留意されたい。対象者150が盲人である場合、経験的又は統計学的結果に基づいて、グレーレベルの分割に使用される視覚のJNDを決定し得ることに留意されたい。このように、視覚により知覚することができる画像のコントラスト情報は、出力チャネルにおいて可能な限り多く保存され得、触覚知覚により依然として知覚することができる。
図5bに示されるように、入力チャネルのダイナミックレンジは、5つの間隔:0〜3、3〜9、9〜28、28〜84、及び84〜255に分割される。
電圧値へのグレーレベルの変換は、以下のようにマッピングテーブルに基づいて実行され得る。
Figure 0006725133
プロセッサ120は、上記マッピングテーブル中の間隔に基づいて、グレーレベル間隔を電圧値にマッピングすることにより、入力チャネルに対応する出力チャネルの電圧値として、複数の電圧値のうちの1つを選択し得る(540)。例えば、入力チャネル3301のグレーレベルは、図3cに示されるように、6であり、これは3〜9の間隔に入り、プロセッサ120は、入力チャネル3301のグレーレベルを対応する出力チャネル3401の電圧値0.84ボルトにマッピングする。
上記プロセスは、JND最適化マッピングと呼ばれ、入力画像の特定の部分、例えば、背景又は入力画像全体を表す入力チャネルのグレーレベルを対応する出力チャネルの電圧値に変換するのに使用され得る。
グレーレベルが25である近傍の入力チャネル3302の場合、プロセッサ120は、図3eに示されるように、出力チャネル3401の電圧値から少なくとも1つのJNDだけ離れている、対応する出力チャネル3402の0.84ボルト以外の複数の電圧値内の別の電圧値、例えば、1.4ボルトを決定する。
上記方法は多くのシナリオに適用され得、それらの多くのシナリオについて以下に説明する。
JND最適化マッピング
図3eは、上述したJND最適化マッピングが、図5bに示されるスケールに従って画像330全体に適用されるシナリオを示す。図3eから、出力チャネルの電圧値が少なくとも1つのJNDだけ離れることを見て取ることができる。その結果、対象者150は、触覚を介して画像330のグレーレベルへの空間変化を知覚し得る。
時空間コントラスト強化
画像330中で特定される1つ又は複数の入力チャネルのグレーレベルがフレーム毎に変化する(フレームは、画像又は入力ピクセルの集まりである)場合、これらのチャネルを関心チャネル(COI)と呼び得る。COIは、関心領域(ROI)を形成する他のCOIに隣接するか、又は少なくとも近傍にあり得る。この場合、コントラスト強化は、ROI入力チャネルのグレーレベル及び非ROI入力チャネルのグレーレベルが図5bに示される同じグレーレベル間隔に空間的に入る場合であっても、周囲の時間的に変化しないか、又は変化がより少ない出力チャネルと比較して少なくとも1つ多いか、又は少なくとも1つ少ないJNDを割り当てることにより、ROIで優先付けされる。その結果、対象者150は、変化する出力チャネルと、変化しないか又は変化がより小さい出力チャネルとを区別可能であり得る。
ROIは、入力チャネルの時空間コントラスト特徴に基づいて特定の方法で検出され得る。ROIは、出力チャネル特性に基づいて検出することもできる。
ROIは、領域検出器、エッジ検出器、又はそれらの組合せにより検出され得る。当業者は、動き、テクスチャ、距離(例えば、深度画像内)等の様々な他の特徴を考慮に入れることもできる。画像例の組から領域検出器を開発する機械学習手法を使用することもできる。
フレーム間のグレーレベル差が、例えば、図5bに示されるグレーレベル間隔よりも大きい場合、出力チャネル刺激強度の差は、少なくとも1つのJNDである。そのような時間的変化は、複数の方法で検出され得る。したがって、時間的分解は、入力チャネルのグレーレベルの変化を追跡し、それを後続フレームと比較することにより達成される。
高フレームレートでは、連続フレームにわたる入力チャネルの平均グレーレベル及び幾つかのフィルタ、例えば、カルマンフィルタを使用して、アーチファクトグレーレベル変化を回避し得る。フレーム毎に、出力チャネルの電圧値は、図2の210、特に図5aの510〜540を参照して説明されるように決定され得る。関心のある空間コントラストは、図4及び図5bを参照して説明するように、入力チャネルにおいて検出され、ROI出力チャネルに反映され得る。
上記例はグレーレベル画像を参照して説明されるが、カラー画像を使用することもできる。特に、カラー画像内の各カラーチャネルは、上述したように処理され、カラーチャネルを表す別個のモータに適用される。更に、様々な色変換を行い、同様の手法を適用し得る。
エッジ及び移動物体コントラスト強化
入力画像中の移動物体は、静的な物体よりも優先され得る。更に、入力画像中のエッジ(高コントラストのエリア)は、コントラストがより低いエリアよりも優先され得る。
このために、標準の移動検出器、エッジ検出器、又は任意の他の検出器(熱/赤外線検出、レンジ、UV、ステレオカメラ入力、デュアルカメラ入力、構造化光、ハイパースペクトル画像データ、及び超音波等)を使用して、入力画像中の移動物体又はエッジとして1つ又は複数のROIを識別し得る。その結果、これらのROIに優先度を割り当て得、その結果、少なくとも1つの出力チャネルがこれらのROIを表すために割り当てられる。
ROIを表す出力チャネルに、上述したように、周囲の出力チャネルと比較して少なくとも1つ以上のJNDを割り当て得る。動き検出器又はエッジ検出器は、ROI入力チャネルのグレーレベル及び非ROIチャネルのグレーレベルが図5bに示される同じグレーレベル間隔に入る場合であっても、移動物体又はエッジを検出し得る。
移動物体又はエッジが検出されると、動き検出器又はエッジ検出器は、ROI及び非ROI入力チャネルを識別する。プロセッサ120は、少なくとも1つ多いJNDをROI出力チャネルに割り当てる。周囲の非ROI入力チャネルの輝度が最大グレーレベルに達する場合、プロセッサは、対応する非ROI出力チャネルの電圧値をROI出力チャネルの電圧値から1つ又は複数のJNDだけ下げる。
エッジは、周囲の出力チャネルからエッジが少なくとも1つのJNDだけ異なることを保証することにより表される。移動物体は、周囲の出力チャネルと比較して少なくとも1つ多いJNDで全体として表されるか、又はそのエッジは、コントラストを強化して提示される。
図6a〜図7fは、エッジ又は移動物体を含む入力画像への上記方法の適用を示す。図6a〜図7fにおいて破線で表される円が、空間的に対応する出力チャネルを表すのに使用される入力画像の部分ではないことに留意されたい。出力チャネル内の番号が、出力チャネルの実際の電圧値を表さず、説明を容易にするために、区別可能な触覚刺激レベルを示すのに使用されることにも留意されたい。換言すれば、触覚刺激レベルは少なくとも1つのJND離間である。
図6aに示される入力画像は、背景部分610及びエッジ620を含む。図6aに示されるように、背景部分610のグレーレベルは徐々に変化し、一方、エッジ620のグレーレベルは、周囲の背景と比較して急激に変化する。
JND最適化マッピングが背景部分610に適用され、背景部分610のコントラスト情報は、対応する出力チャネルにおいて保存され、図6bに示されるように、触覚刺激レベル0〜3により表される。
他方、図6aに示される入力画像中のエッジ620は、エッジ検出器により検出される。エッジ620に対応する出力チャネルにより生じる触覚刺激レベル(図6bに示されるように、「4」として示される)は、周囲の出力チャネルよりも1つ高いJNDである。
その結果、対象者150は、背景部分610のコントラスト情報を知覚し、同時に、エッジ620であるROIのよりよい知覚を有し得る。
図7a、図7c、及び図7eは、動き検出器により検出され得る移動物体710を含む3つのフレームを含む一連の画像を表す。
JND最適化マッピングを背景に適用し、物体コントラスト強化を移動物体710に適用することにより、図7b、図7d、及び図7fから、移動物体710を表す触覚刺激レベルが周囲領域から少なくとも1つのJNDだけ離れていることを見て取ることができる。このように、対象者150は、対象者150が知覚する背景触覚刺激により気が逸れることなく、移動物体710が背中を「動いている」ことを知覚し得る。
重要なことに、図7a〜図7fから見て取ることができるように、移動物体710が周囲エリアと比較して高いコントラストを有さない場合であっても、対応する出力チャネルにより生じる触覚刺激レベルは、依然として周囲の出力チャネルから少なくとも1つのJNDだけ離れている。
シーン理解強化
図8a〜図8dは、シーン物体検出器を使用して、シーンを解析し、シーン内のシーン物体を識別するシナリオを示す。説明を容易にするために、32×32出力チャネルのアレイの触覚刺激レベルは、この例では、グレーレベルで表される。
図8aは、床810、障害物820、及び壁830であるシーン物体又はROIを含むシーン画像800を示す。
図8bは、シーン画像800から従来手法により変換される出力チャネルの触覚刺激レベルを示す。図8bから、シーン物体810、820、830の境界が明確ではないことを見て取ることができる。
シーン物体検出器が図8aに示されるシーン画像800に適用されると、図8cに示されるように、シーン物体810、820、830が識別される。
JND最適化マッピングが、図8cにおいて識別されるシーン物体を参照してシーン画像8(a)に適用されると、シーン物体810、820、830に対応する出力チャネルの触覚刺激レベルは、図8dに示されるように、周囲の出力チャネルから少なくとも1つのJNDだけ離れ、それにより、床物体810の深度情報を維持しながら、シーン物体810、820、830の境界はより明確になる。
フェーディング
フェーディングとは、長時間及び一定の刺激中に知覚される刺激強度が低減する現象であり、適応の特定の形態である。触覚刺激への適応は、知覚閾値、JND、JND数と共に、対象者150に関して感覚置換システム100を初期化する際、特徴付けることができる。知覚閾値は、時間の経過に伴い動的に更新され得る。その結果、触覚刺激のダイナミックレンジ、JND、JND数、及びモータに適用される電圧値は、それに従って長時間一定の触覚刺激の生成を回避して、触覚刺激への適応に対抗するように、時間の経過に伴って更新され得る。
上記例は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はそれらの組合せにより実施することができる。
図9は、対象者の第1のタイプの感覚を示す強度レベルを対象者の異なる第2のタイプの感覚のパラメータ値で表すコンピュータシステム900を示す図である。
コンピュータシステム900は、プロセッサ910、メモリ920、バス930、及びインタフェースデバイス940を含む。プロセッサ910、メモリ920、及びインタフェースデバイス940は、バス930を介して互いと通信する。
インタフェースデバイス940は、他のデバイス、例えば、カメラとインタフェースして、第1のタイプの感覚を表すデータ、例えば、画像を受信する。データは、バス930を介してメモリ920と通信し得る。
メモリ920は、図1〜図8dを参照して説明されるように、第1のタイプの感覚を表すデータ及びデータを処理する命令を記憶する。
プロセッサ910は、メモリ920からの命令を実行して、
第1のタイプの感覚を示す第1の強度レベルを表す、第2のタイプの感覚の第1のパラメータ値を決定することと、
第1のパラメータ値を参照して第1のタイプの感覚を示す第2の強度レベルを表す、第2のタイプの感覚の第2のパラメータ値を決定することと
を行い得、第1のパラメータ値は、対象者の第2のタイプの感覚の少なくとも1つの丁度可知差異(JND)だけ第2のパラメータ値から異なる。
インタフェースデバイス940も、所定のパラメータ値をモータのアレイに送信して、モータのアレイに対象者への触覚刺激を生成させ得る。
様々な技術を使用して、本開示の技法を実施し得ることを理解されたい。例えば、本明細書に記載の方法は、適するコンピュータ可読媒体に存在する一連のコンピュータ実行可能命令により実施され得る。適するコンピュータ可読媒体は、揮発性メモリ(例えば、RAM)及び/又は不揮発性メモリ(例えば、ROM、ディスク)、搬送波、及び伝送媒体を含み得る。例示的な搬送波は、ローカルネットワーク又はインターネット等の公衆アクセス可能ネットワークに沿ってデジタルデータストリームを搬送する電気信号、電磁信号、又は光信号の形態を取り得る。
以下の考察から明確であるとして別段のことが特に記される場合以外、本説明全体を通して、「受信する」、「取得する」、「決定する」、「送信する」、又は「マッピングする」等の用語を利用する考察が、コンピュータシステムのレジスタ及びメモリ内の物理的(電子的)数量として表されるデータを処理して、コンピュータシステムのメモリ、レジスタ、又は他のそのような情報記憶装置、伝送デバイス、又は表示デバイス内の物理的数量として同様に表される他のデータに変換するコンピュータシステム又は同様の電子計算デバイスの動作及びプロセスを指すことが認められることも理解されたい。

Claims (20)

  1. 感覚置換システムにより実行され、対象者の第1のタイプの感覚を示す強度レベルを前記対象者の異なる第2のタイプの感覚のパラメータ値で表すコンピュータ実施方法であって、前記感覚置換システムは、プロセッサと感覚出力デバイスとを含み、前記プロセッサは、
    前記第1のタイプの感覚を示す第1の強度レベルを表す、前記第2のタイプの感覚の第1のパラメータ値を決定することと、
    前記第1のパラメータ値を参照して前記第1のタイプの感覚を示す第2の強度レベルを表す、前記第2のタイプの感覚の第2のパラメータ値を決定することと、
    の前記方法を実行し、
    前記第1のパラメータ値は、前記対象者の前記第2のタイプの感覚の少なくとも1つの丁度可知差異(JND)だけ前記第2のパラメータ値から異な
    前記第2のパラメータ値は、前記感覚出力デバイスに入力として提供される、方法。
  2. 前記第2のタイプの感覚の前記第1のパラメータ値を決定することは、
    前記第2のタイプの感覚のJNDに基づいて前記対象者が区別可能な前記対象者の前記第2のタイプの感覚の複数のパラメータ値を決定することと、
    前記第1のパラメータ値である、前記第2のタイプの感覚の前記複数のパラメータ値のうちの1つを選択することと、
    を更に含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記複数のパラメータ値のうちの1つを選択することは、
    前記第1のタイプの感覚を示す前記強度レベルの値範囲を決定することと、
    前記対象者の前記第1のタイプの感覚のJNDに基づいて、前記値範囲を複数の間隔に分割することであって、前記複数の間隔の数が、前記第2のタイプの感覚の前記複数のパラメータ値の数に等しいように分割することと、
    前記複数の間隔に基づいて、前記第1のパラメータ値である、前記第2のタイプの感覚の前記複数のパラメータ値のうちの前記1つを選択することと、
    を含む、請求項2に記載の方法。
  4. 前記第2のタイプの感覚の前記複数のパラメータ値は、前記対象者が区別可能な前記第
    2のタイプの感覚の全てのパラメータ値を含む、請求項2又は3に記載の方法。
  5. 前記第2のタイプの感覚の前記第2のパラメータ値を決定することは、前記第2のパラメータ値である、前記第2のタイプの感覚の前記複数のパラメータ値のうちの別の1つを選択することを更に含む、請求項2〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記第1のタイプの感覚は、視覚、聴覚、距離感覚、味覚、嗅覚、前庭知覚を含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記第2のタイプの感覚は触覚を含み、且つ前記第2のタイプの感覚の前記パラメータ値は電圧及び電流を含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記第1のタイプの感覚を示す前記第1の強度レベルは、画像の第1の部分を示す第1の視覚強度レベルを含み、且つ前記第1のタイプの感覚を示す前記第2の強度レベルは、その同じ画像の第2の部分を示す第2の視覚強度レベルを含む、請求項1〜7のいずれか
    一項に記載の方法。
  9. 前記画像の前記第2の部分は、前記画像の関心領域(ROI)の少なくとも一部を含む、請求項8に記載の方法。
  10. 前記ROIは、前記強度レベルが経時変化する領域を含む、請求項9に記載の方法。
  11. 前記ROIは、前記画像中の移動物体を含む、請求項9に記載の方法。
  12. 前記ROIは、前記画像中のエッジを含む、請求項9に記載の方法。
  13. 前記ROIは、前記画像中のシーン物体を含む、請求項9に記載の方法。
  14. 前記第2のタイプの感覚への適応に対抗するように、前記第2のタイプの感覚の前記パラメータ値を経時調整することを更に含む、請求項1〜13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 前記第1の強度レベルは、前記対象者の前記第1のタイプの感覚の1つ未満のJNDだけ前記第2の強度レベルから異なる、請求項1〜14のいずれか一項に記載の方法。
  16. プロセッサにより実行される機械可読命令を含むコンピュータソフトウェアプログラムであって、前記プロセッサに請求項1〜15のいずれか一項に記載の方法を実行させる、コンピュータソフトウェアプログラム。
  17. 対象者の第1のタイプの感覚を示す強度レベルを前記対象者の異なる第2のタイプの感覚のパラメータ値で表す感覚置換システムであって、
    感覚出力デバイスと、
    スを介して通信されるメモリから命令を実行して、
    前記第1のタイプの感覚を示す第1の強度レベルを表す、前記第2のタイプの感覚の第1のパラメータ値を決定することと、
    前記第1のパラメータ値を参照して前記第1のタイプの感覚を示す第2の強度レベルを表す、前記第2のタイプの感覚の第2のパラメータ値を決定することと、
    前記第2のパラメータ値を前記感覚出力デバイスに入力として提供することと、
    を行うプロセッサと、
    を備え、
    前記第1のパラメータ値は、前記対象者の前記第2のタイプの感覚の少なくとも1つの丁度可知差異(JND)だけ前記第2のパラメータ値から異なる、感覚置換システム。
  18. 対象者の視覚情報を示す強度レベルを、触覚を示す強度レベルに変換する感覚置換システムであって、
    前記対象者の視覚情報を示す前記強度レベルを捕捉する感覚情報捕捉デバイスと、
    刺激生成部材のアレイと、
    プロセッサであって、
    視覚情報を示す第1の強度レベルを表す、触覚の第1のパラメータ値を決定することと、
    前記第1のパラメータ値を参照して視覚情報を示す第2の強度レベルを表す、触覚の第2のパラメータ値を決定することと、
    前記第2のパラメータ値を前記刺激生成部材のアレイに入力として提供することと、を行うプロセッサと、
    を備え、
    前記第1のパラメータ値は、前記対象者の触覚の少なくとも1つの丁度可知差異(JND)だけ前記第2のパラメータ値から異なる、感覚置換システム。
  19. 前記感覚情報捕捉デバイスはカメラを含む、請求項18に記載の感覚置換システム。
  20. 前記刺激生成部材はコインモータ又は電極を含む、請求項18又は19に記載の感覚置換システム。
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