JP6724915B2 - ホログラム画像形成用媒体及びそれを用いた画像表示媒体 - Google Patents

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Description

本発明は、ホログラム画像形成用媒体、及び、それを用いた画像表示媒体に関わるものである。
パスポート及びID(Identification)カードなどの個人認証媒体の多くは、目視による個人認証を可能とするために、顔画像を有している。例えば、パスポートでは、従来、顔画像を焼き付けた印画紙が冊子体に貼り付けられていた。しかしながら、そのようなパスポートは、印画紙の貼り替えによって改竄される恐れがある。
このような理由で、近年では、顔画像の情報をデジタル化し、これを冊子上に再現する方法が採られている。この画像再現方法として、昇華型や顔料を分散させた熱溶融型の転写リボンによる感熱転写記録法、あるいは、電子写真法などが検討されている。
パスポートへの画像再現方法として、上記方法以外に、インクジェットプリンターによる記録法(例えば、特許文献1参照)、炭酸ガスもしくはYAGレーザーと感熱発色剤とを使用したレーザー印字記録法(例えば、特許文献2参照)などが挙げられる。さらには、パスポートへの画像再現方法として、基材中に存在する炭素(C)を利用して、基材の深さ方向にも印字記録するレーザーエングレービング印字記録法(例えば、特許文献3参照)などが挙げられる。
さらに、この種の個人認証データを含む画像表示体として、画像データに基づいて形成された画像パターンをポリ塩化ビニルなどから形成されたカード基材上に備えたものなどが知られている。あるいは、画像表示体として、上記画像パターンに加えて、OVD(Optical Variable Device)画像を表示するものが知られている。OVD画像は、ホログラム、回折格子、あるいは、多層干渉を用いた光学的薄膜などを用いて表示される画像である。なお、光学的薄膜によれば、光学設計によりカラーシフトなどの効果が得られる。
これらホログラムや回折格子を用いるOVD技術は、高度な製造技術を要し、複製の難しいことから有効な偽造防止手段としてクレジットカード、IDカード、及び、プリペイドカードなどのカード類に利用されてきた。さらには、その装飾性の高さから、包装材、書籍、パンフレット、及び、POPなどへの利用も少なくない。これらOVDを物品に貼着するための手段として、従来から、転写箔を用いて転写形成する方法が採られている。
このようなOVD転写箔は偽造防止効果としては、十分な機能を果たすが、パスポートの様に顔写真などの画像形成後に該画像上にOVD転写層を熱的に転写して形成している。そのため、偽造技術の発達した現在では、何らかの手法により転写層を一旦取り去り、画像データなどの改竄を行った後に改めてOVD転写層を載せるといったことが行われる可能性がある。
さらに、盗難されたパスポートなどの認証媒体の写真と顔の形状や雰囲気が似ている人を選定して、OVD転写層を印字写真の顔の上から張ることで、画像データの改竄が行われる可能性もある。
また、顔写真などの画像情報を形成する手段としての熱転写方式、インクジェット方式あるいは、電子写真方式などのプリンタは、昨今では一般に広く普及している状況を考慮すると、画像形成部を取り除いた後の領域に新たに画像を形成することは、必ずしも困難とは言い切れない。
上記のような問題を解決すべく、顔写真などの個人を特定する情報を個人認証媒体に複数個付与する方法が考えられている。その一方法として、顔写真などの画像情報をホログラム又は回折格子などで形成するといった、ホログラムリボンを用いた直接熱転写方式が知られている(例えば、特許文献4参照)。これにより、カラー画像による顔写真などの改竄と同時にホログラム画像の改竄も行わなければ成らなくなるため、より改竄を困難にすることができる。この場合、ホログラム画像と有色インキ画像とを併用して用いることが考えられる(例えば、特許文献5、6参照)。
特開2002−226740号公報 特開昭49−131142号公報 特開2006−123174号公報 特開平10−049647号公報 特許第5565251号 特許第5569106号
しかしながら、ホログラムリボンを用いたホログラム画像形成手段と通常の有色インキ画像との組み合わせでは、目視による真贋判定機能ならびに装飾性の付与を行うことはできるが、更なる偽造防止判定機能として簡易的な機器判定機能も求められている。そこで、本発明では、簡便な手法で判定可能な更なるセキュリティ機能を有するホログラム画像形成用媒体、及び、画像表示媒体を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためのホログラム画像形成用媒体は、基材と、前記基材上に積層された転写層であって、少なくとも剥離層、OVD層、接着層を有する前記転写層と、を備えるホログラム画像形成用媒体であって、前記転写層のうち、前記OVD層以外のいずれかの層が発光性微粒子を含み、前記発光性微粒子が、赤外線の波長から紫外線の波長までの波長領域内に励起スペクトルのピーク波長を有し、かつ、前記発光性微粒子の発光における極大波長が、前記励起スペクトルのピーク波長と互いに異なる。
上記ホログラム画像形成用媒体において、前記OVD層が回折格子を含む微細凹凸構造部を有し、前記微細凹凸構造部の間において、前記回折格子における空間周波数及び格子角度の少なくとも一方が互いに異なってもよい。
上記ホログラム画像形成用媒体において、前記接着層が、前記発光性微粒子を含んでもよい。
上記課題を解決するための画像表示媒体は、上記ホログラム画像形成用媒体を用いて形成されたホログラム画像を含む。
上記課題を解決するための画像表示媒体は、上記ホログラム画像形成用媒体を用いて形成されたホログラム画像を含む画像表示媒体である。前記画像表示媒体は、前記画像表示媒体を所有する所有者を認証するための認証用画像であって、前記発光性微粒子が形成する前記認証用画像を含み、前記発光性微粒子の発光における極大波長が赤外線の波長領域に含まれ、前記回折格子は、前記回折格子における前記空間周波数によって前記回折格子の射出する回折光の波長が可視領域に含まれるように構成されている。
本発明によれば、簡便な手法で判定可能な更なるセキュリティ機能を有するホログラム画像形成用媒体、及び、画像表示媒体を提供することができる。
ホログラム画像形成用媒体の構成例を模式的に示す断面図である。 ホログラム画像形成用媒体が備えるOVD層の構成例を模式的に示す平面図である。 ホログラム画像形成用媒体を用いた、中間箔へのホログラム画像形成を模式的に示す断面図である。 ホログラム画像を形成した中間箔の例を模式的に示す断面図である。 中間箔を被転写体に貼り付けた状態の例を示す断面図である。 中間箔の基材を剥がし、被転写体上にホログラム画像が形成された例を示す断面図である。 ホログラム画像形成用媒体を用いてホログラム画像が形成された画像表示媒体の例を示す平面図である。
以下では、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。各図面において、実施形態が異なる場合であっても、互いに同一の部材、または、互いに相当する部材には同一の符号を付し、共通する説明は省略する。
画像表示媒体は、ホログラム画像形成用媒体とYMCKの4色からなるインクリボンとを基材に転写するプロセスにより形成されるものである。あるいは画像表示媒体は、ホログラム画像形成用媒体とYMCKの4色からなるインクリボンとを中間箔に転写するプロセスと、この中間箔を被転写体上に転写するプロセスとにより形成されるものである。なお、YMCKの4色からなる画像情報の形成には、必要に応じて他の媒体およびプロセスを用いてもよい。
以下、一実施形態について、図1から図6を参照しながら説明する。
図1はホログラム画像形成用媒体の構成例を示した断面図である。
図1が示すように、ホログラム画像形成用媒体200は、ホログラム画像を形成するための微細凹凸構造パターンを含むOVD層を備えている。具体的には、ホログラム画像形成用媒体200において、基材201の片面にバックコート層202が位置し、その反対側の面に、剥離層203、OVD層204、反射層205、及び、接着層206がこの順に積み重なっている。接着層206は、発光性微粒子207を含んでいる。ホログラム画像形成用媒体200は、バックコート層202を備えるため、サーマルヘッドによる印字時のスティッキングなどの不具合を低減することができる。
ホログラム画像形成用媒体200において、剥離層203、OVD層204、反射層205、及び、接着層206が転写層の一例を構成している。
ホログラム画像は、サーマルヘッドなどの発熱源をホログラム画像形成用媒体200のバックコート層202に接触させ、被着面である中間箔、あるいは、最終形態となる被転写体のいずれかの部位であって、後述するホログラム画像形成部に感熱転写されることで印画される。即ち、ホログラム画像形成用媒体200には、高温下における基材201からの剥離性、ホログラム画像形成用媒体200のうちで所定以上に加熱された箇所の近傍のみが転写されるための箔キレ性、被着面への密着性、及び、印画時の加熱により画質を損なわない耐熱性が必要である。ホログラム画像形成用媒体200では、各機能を充たすべく各層の構成素材を適宜選択することができる。
バックコート層202は、サーマルヘッドなどの熱源に密着する層であり、主に耐熱性や滑り性が求められる。バックコート層202の形成材料には、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、アクリルシリコーン共重合体、及び、ウレタンシリコーン共重合体、あるいは、これらにシリコーンオイルやワックス、油脂、及び、微粒子などを添加した公知のものを適宜選択することができる。
基材201の形成材料には、ポリエステル樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリスチレン樹脂、メタクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、塩化ビニル樹脂、及び、シクロオレフィンポリマーや、これらの複合体などの合成樹脂が用いられる。基材201には、基材201の少なくとも一方の面に易接着層のような表面処理が施された層を有するものも使用することができる。
剥離層203は、主に基材201からの剥離性などに関与する部分であり、剥離層203の形成材料には、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ブチラール樹脂、エポキシアクリレート樹脂、及び、ウレタンアクリレート樹脂などを単独あるいは混合物として用いることができる。なお、剥離層203の形成材料は、これらに限定されない。更に、これらの樹脂に、ポリエステル樹脂やワックスなどを添加することにより、所望の剥離力が得られるように適宜剥離層203の形成材料における組成を選定することができる。但し、剥離層203には透明性が必要となるため、形成された剥離層203の光透過率は70%以上であることが望ましい。
OVD層204の形成材料には、熱や紫外線などの活性線により硬化する公知の樹脂、及び、開始剤を適宜選択することができる。例えば、熱硬化性樹脂として、各種ポリオール樹脂と各種イソシアネート類からなるウレタン樹脂などを用いることができる。また、例えば、紫外線硬化樹脂として、アクリル系ポリマー、及び、アクリル系モノマーなどと光開始剤などとを含んだ公知のものを用いることができる。
OVD層204の表層には、回折光を得るための任意のパターンが形成されるため、OVD層204には、ホログラム画像形成用媒体200の作成工程及び加熱転写時、あるいは転写後の使用環境下において、このパターンの形状が変化することを抑えることが求められる。上述した形成材料によれば、パターンの形状の変化を抑えられる程度の一定以上の耐性をOVD層204に付与することができる。
図2が示すように、OVD層204の表層パターンは、例えばR、G、Bの回折光を射出するための異なるパターンを有する色画面と、熱転写時のホログラム画像形成用媒体200の位置情報を読み取るためのセンサーマーク部204Sとから構成されている。色画面はそれぞれ3原色であるR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)に対応した空間周波数を有している。
すなわち、OVD層204の表層パターンは、Rエリア204R、Gエリア204G、及び、Bエリア204Bを含んでいる。Rエリア204Rは赤色の回折光を射出するための空間周波数を有した回折格子を含み、Gエリア204Gは緑色の回折光を射出するための空間周波数を有した回折格子を含み、Bエリア204Bは青色の回折光を射出するための空間周波数を有した回折格子を含んでいる。Rエリア204R、Gエリア204G、及び、Bエリア204Bの各々は、微細凹凸構造部の一例である。
ここで、表層パターンであるR、G、Bなどの色を有した回折光を射出する各回折格子の空間周波数は、必要とする色の波長、照射光の角度、及び視域によって決定される。
例えば、R、G、及び、Bのそれぞれの色において、R光の波長を620nmに規定し、G光の波長を540nmに規定し、B光の波長を460nmに規定する。この場合に、OVD層204が有する表面の法線方向、すなわちOVD層204が広がる2次元平面の法線方向と形成する角度が45度である方向を照射方向に設定し、照射方向から白色の照射光を当て、法線方向にてR、G、および、Bの回折光を観察する場合には、各エリアに下記空間周波数を有するパターンを付与することができる。
Rエリア204R … 1140(line/mm)
Gエリア204G … 1310(line/mm)
Bエリア204B … 1540(line/mm)
但し、OVD層204の表層パターンはこれらに限定されるものではない。回折格子は、凹部と凸部とが交互に並ぶ構成であり、回折格子において、1つの基準方向と凹部及び凸部が延びる方向とが形成する角度が格子角度である。例えば、OVD層204の表層パターンは、格子角度が互いに異なる回折格子を含む複数のエリアを含んでもよい。また例えば、OVD層204の表層パターンは、回折格子の空間周波数と格子角度との両方が互いに異なる複数のエリアを含んでもよい。これらの場合において、各エリアが微細凹凸構造部の一例である。
ホログラム画像形成用媒体200は、ホログラム画像に反射性を与え、ホログラム効果を増大させるために反射層205を備えている。反射層205としては、金属薄膜層の他に透明な薄膜層を用いることができる。透明な薄膜層は、OVD層204とは屈折率が異なる物質から形成されることが望ましく、透明な薄膜層の形成材料には、例えば硫化亜鉛、二酸化チタンなどの屈折率の高い材料を適宜選択することができる。
接着層206は、加熱転写の相手すなわち転写先である被着面への接着剤の役割を有している。ホログラム画像形成用媒体200の転写に用いられる転写方式によっては、転写後においてホログラム画像形成用媒体200の剥離層203との密着性が必要となると同時に、反射層205との密着性も合わせて有する必要がある。
このため、接着層206の形成材料には、例えばアクリル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、及び、塩素化PPなどを所望の密着性や熱物性に合わせて単独ないし複数の混合物として適宜使用することができる。
また、接着層206の箔キレ性や耐ブロッキング性能を向上させるため、任意の微粒子を接着層206の形成材料である上述した樹脂に添加することもできる。ここで、微粒子には、例えばスチレン系樹脂、アクリル系樹脂、シリコーン系樹脂、テフロン(登録商標)系樹脂、尿素樹脂、及び、ホルムアルデヒド縮合物などからなる有機系粒子、ガラスビーズ、シリカ、アルミナ、炭酸カルシウム、及び、金属酸化物などからなる無機系微粒子、または、気泡や可視光の特定の波長に吸収を有するような色素顔料、あるいは、発光性微粒子207などを用いることができる。また、複数種類の微粒子を併用することも可能である。
一般的には、微粒子を添加することにより接着層206の表面が凹凸を有することとなる。この凹凸により耐ブロッキング性能は向上するが、被着面への密着性は低下する懸念があるため、所望の性能に合わせて上述した樹脂及び微粒子を適宜選定して、材料設計を行うことが好ましい。
ここで、発光性微粒子207の形成材料として、無機蛍光顔料、有機蛍光顔料、アップコンバージョン蛍光顔料、及び、燐光顔料などの公知の材料を挙げることができる。なお、発光性微粒子207は、赤外線の波長から紫外線の波長までの波長領域内に励起スペクトルのピークを有し、この励起スペクトルのピーク波長と異なる波長領域に発光における極大波長を有する光を発光する発光性微粒子であればよく、発光性微粒子207の形成材料は上述した材料に限定されるものではない。すなわち、発光性微粒子207の発光における極大波長は、励起スペクトルのピーク波長と互いに異なっていればよい。
発光性微粒子207を用いて、通常の使用下では不可視であり、すなわち、励起光が照射されていない状態では不可視であり、励起光を照射した際に確認が可能な発光画像を形成することで、ホログラム画像の視覚効果を損なうことなく、第二の真贋判定用画像をホログラム画像形成用媒体200に付与することができる。そのため、発光性微粒子207の励起スペクトルにおけるピーク波長の含まれる波長領域は、可視領域以外であることが望ましい。更には、最終的な画像表示媒体への耐光性負荷などを考慮すると、発光性微粒子207の励起スペクトルにおけるピーク波長は、赤外線の波長領域または近紫外線の波長領域に含まれることが望ましい。
接着層206に添加する微粒子として発光性微粒子207を用いることで、ホログラム画像形成用媒体200により、被転写体に転写されたホログラム画像と同様の発光性微粒子207による画像を被転写体に形成することができる。これにより、ホログラム画像による通常照明下での真贋判定に加えて、紫外光や赤外光で被転写体を照明することで、発光性微粒子207による画像を観察できるため、ホログラム画像と発光性微粒子207による画像とにより、二重の真贋判定が可能となる。
発光性微粒子207は、部分的に濃度の高い部分と濃度の低い部分を有していてもよい。この濃度の高低により、微細な幾何学模様からなる彩文柄などの偽造防止柄を被転写体にさらに付与することができる。これにより、発光性微粒子207による画像の偽造防止性をさらに向上させることができる。
但し、発光性微粒子207として、発光における極大波長を赤外線の波長領域に有するような発光性微粒子207を用いた場合には、CCDなどの受光素子により発光した真贋判定用画像を容易に検知することはできるが、目視による判定は極めて困難となる。このため、故意に偽造を試みようとする者にとっては、真贋判定用画像の存在を認識することがより困難となり、真贋判定用画像を有する被転写体の偽造耐性も向上させることができる。
なお、発光性微粒子207として、発光における極大波長を可視光の波長領域に有するような発光性微粒子を用いた場合には、紫外線または赤外光で照明することで、発光性微粒子207による画像を目視で観察できるため、簡便な方法により真贋判定用画像を検知することができる。
発光における極大波長を赤外線の波長領域に有する発光性微粒子207と、発光における極大波長を可視光の波長領域に有する発光性微粒子207とをそれぞれ単独で用いることもできるし、発光における極大波長を赤外線の波長領域に有する発光性微粒子207と、発光における極大波長を可視光の波長領域に有する発光性微粒子207との両方を用いることもできる。このように、発光における極大波長が互いに異なる2種類以上の発光性微粒子207を用いた場合には、異なった波長での真贋判定が行えるため、真贋判定用画像による偽造防止効果をさらに高めることができる。
その真贋判定を実施する際には、励起スペクトルを有する照射光としてLED、レーザー、及び、各種ランプなどの光源を用意するとともに、目視判定と機器判定を組み合わせることも可能であるが、発光光を検知する検出装置として、切り替え可能な光学フィルタを設けた受光素子などを用いることで、真贋判定が可能となる。すなわち、受光光の波長を赤外線の波長領域と可視光の波長領域との間で切り替えることが可能な光学フィルタを有した受光素子を備える検出装置を用いることで、赤外線の波長領域における真贋判定と、可視光の波長領域における真贋判定とを検出装置によって行うことができる。
光学フィルタは、発光性微粒子207の発光する波長の光を透過し、外乱光と、必要に応じて励起用の照射光とを遮断するためのものである。光学フィルタには、任意の波長よりも長い波長の光を透過し、任意の波長よりも短い光を遮断するロングパスフィルタ、及び、バンドパスフィルタなどのフィルタを用いることができる。
また、発光性微粒子207を接着層206に添加する構成の場合には、発光性微粒子207の平均粒径をr、接着層206の厚みをhとすると、h/5≦r≦5hであることが望ましく、h/3≦r≦3hであることがより望ましい。これはr<h/3では表面凹凸が非常に微小となり耐ブロッキング性能が低下し始め、r<h/5では耐ブロッキング性能及び箔キレ性が著しく損なわれるためである。また、r>3hでは耐ブロッキング性能及び箔キレ性は良好であるが、その表面凹凸の大きさから被着面への密着性が低下し始め、r>5hでは被着面への密着性及び転写性が著しく低下し、ホログラム画像形成が困難となるためである。
更に、接着層206の全体重量に対する発光性微粒子207の重量添加量における百分率をWbとすると2%≦Wb≦50%であることが好ましく、5%≦Wb≦30%であることがより好ましい。これは、Wb<5%の場合はブロッキング耐性が低下し始め、Wb<2%ではブロッキング耐性及び箔キレ性が著しく低下するためである。また、Wb>50%では被着面への密着性及び皮膜強度が著しく低下し、転写時に接着層206の内部で凝集破壊を引き起こすためである。
接着層206におけるブロッキング耐性及び箔キレ性などの各種特性の更なる向上のために、発光性微粒子207以外の微粒子のうち、1種あるいは2種以上の微粒子を適宜選択して発光性微粒子207と併用することができる。
ホログラム画像形成用媒体200において、発光性微粒子207を接着層206に添加することで、箔キレ性、耐ブロッキング性、被着面への密着性などが良好な接着層206を形成することができる。かつ、発光性微粒子207が添加された接着層206を有するホログラム画像形成用媒体200によれば、通常の使用下では不可視であり、任意の励起光を照射した際に確認することが可能な発光画像を被転写体に付与することが可能となり、視覚効果の非常に高い個別認証媒体あるいは嗜好用媒体を形成することができる。
以上、発光性微粒子207を接着層206に添加する場合を例として説明したが、この発光性微粒子207は、ホログラム画像形成用媒体200が有するその他の層、例えば剥離層に添加してもよい。なお、発光性微粒子207をOVD層204に添加した場合には、この発光性微粒子207による表面凹凸によってホログラム画像を形成する構造パターンが損傷されることから、OVD層204を除くいずれかの層に添加する必要がある。
最終的な被転写体上にホログラム画像を形成する際には、画像形成性を考慮すると、被転写体上にホログラム画像形成用媒体200から直にホログラム画像を転写する手法に比べて、感熱転写時にホログラム画像形成用媒体200の挙動に追従するような中間箔を用いて被転写体上にホログラム画像を形成する手法がより好ましい。図3から図5は、中間箔を用いた場合のホログラム画像形成に関わる断面構造を示す図である。
図3及び図4は、ホログラム画像形成用媒体200を被着面へ感熱転写する際の断面構造を示す図である。ホログラム画像形成用媒体200のバックコート層202に発熱源400を接触させ、ロール401を用いて圧着することにより、発熱源400を当てた近傍が受像層301に接着すると同時に剥離層203と基材201との界面にて剥離層203を剥離することで、受像層301上にホログラム画像を形成することが可能となる。
すなわち、図3が示すように、受像層301と基材302とを備える中間箔300を準備する。ホログラム画像形成用媒体200の接着層206と、中間箔300の受像層301とが対向する状態で、ホログラム画像形成用媒体200のバックコート層202に発熱源400を接触させ、中間箔300の基材302に接触させたロール401によって、ホログラム画像形成用媒体200と中間箔300とを圧着する。これにより、接着層206のうち、ホログラム画像形成用媒体200の厚さ方向において、発熱源400と重なる部分が、受像層301に接着する。
図4が示すように、剥離層203と基材201との界面において剥離層203を剥離することによって、受像層301上にホログラム画像を含むホログラム印画層208を形成することができる。
図5は、被転写体500上にホログラム画像を形成した例における断面構造を示す図である。図3及び図4が示すように、受像層301にホログラム画像を形成した後、言い換えれば、ホログラム印画層208を形成した後、中間箔300を被転写体500に熱圧着することにより、最終的な画像表示媒体を得ることができる。
ここで、図5(A)は、中間箔300にホログラム画像を形成した後、中間箔300の基材302ごと被転写体500に熱圧着して画像表示媒体を形成している構成を示している。これに対して、図5(B)は、中間箔300にホログラム画像を形成した後、被転写体500に熱圧着し、その後に、中間箔300の基材302を剥離した構成を示している。
中間箔300は、基材302に少なくとも2種以上の異なる材質の樹脂層からなる受像層301が形成された構成である。すなわち、受像層301は、2種類以上の樹脂を混合した混合物から形成されている。受像層301の形成材料には、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、及び、エポキシ樹脂などの公知の熱可塑性樹脂を適宜組み合わせて使用することができる。
被転写体500は基材を含み、基材の形成材料は、紙、樹脂、及び、合成紙などから、画像表示媒体の使用する形態に応じて適宜選択することが可能である。また、被転写体500の基材における表面には、基材に付与したい物性に合わせて、ホログラム画像を貼着する前に、所定の表面処理を施すことが可能である。具体的には、表面処理には、転写画像との密着性を向上させるためのアンカー層を形成する処理などが挙げられる。
ここで、帯電防止機能を有する層、剥離性保護層、発光性微粒子207の励起波長並びに発光における極大波長を含まない領域の波長を吸収する層など層であって、印画物を保護する機能を有する層を中間箔300に付与してもよい。
図6は、画像表示媒体602の一例における平面構造を示す図である。
図6が示すように、画像表示媒体602を個別認証用媒体として使用する際には、被転写体500において、写真画像表示部601の近傍のホログラム画像印字部600にホログラム画像を含むホログラム印画層208を形成することにより、視認可能な認証用の画像表示媒体602を形成することができる。
以上のようにして得られた画像表示媒体602において、写真画像表示部601とその近傍に設置されたホログラム画像印字部600の画像を目視によって比較観察することにより、写真画像が改竄されたものであるかどうか容易に判別することができる。この場合には、例えば、写真画像とホログラム画像とが互いに同じ画像であることが好ましい。
また、ホログラム印画層208が含む発光性微粒子207に対し、励起スペクトルのピーク波長を有するLEDや紫外線ランプなどを用いて励起光を照射し、ホログラム画像印字部600のホログラム印画層208が発光することを確認することで、画像表示媒体602の真贋を判定することができる。すなわち、画像表示媒体602は、接着層206が含む発光性微粒子207によって、更なる偽造防止効果を発揮することができる。
画像表示媒体602は、画像表示媒体602を所有する所有者を認証するための認証用画像であって、発光性微粒子207が形成する認証用画像を含んでもよい。この場合には、発光性微粒子207の形成する認証用画像は、所有者の顔画像、所有者の指紋を表示する画像、及び、所有者の氏名などを表示する画像などであればよい。すなわち、認証用画像は、画像表示媒体602の所有者に属する情報を含む画像であればよい。発光性微粒子207は、発光における極大波長が赤外線の波長領域に含まれる発光性微粒子であることが好ましい。
ホログラム画像印字部600には、上述したように、ホログラム印画層208が形成され、ホログラム印画層208は、OVD層204を含んでいる。OVD層204が含む回折格子は、回折格子における空間周波数によって、回折格子の射出する回折光の波長が可視領域に含まれるように構成されていることが好ましい。例えば、回折格子は、上述したRエリア204R、Gエリア204G、及び、Bエリア204Bが含む回折格子であればよい。
こうした構成によれば、例えば、赤外線の波長領域に含まれる光を検出するCCDを用いて画像表示媒体602から出る光を検知したときに、CCDは、発光性微粒子207の発光する光を検知する一方で、回折格子が射出する回折光を検知しない。
そのため、CCDが発光性微粒子207の形成する認証用画像を検知することが、回折格子の射出する回折光によって妨げられることが抑えられる。それゆえに、画像表示媒体602によれば、ホログラム画像印字部600に形成された認証用画像の読み取りと、認証用画像を用いた所有者の認証とが、回折光によって形成される像によって妨げられることを抑えつつ、ホログラム画像と発光性微粒子207による画像とを表示することができる。
また、画像表示媒体602上に所定の層を印刷あるいは貼合にて形成させる場合には、その最表面上にアンカー層を形成する処理やコロナ処理のような表面処理を施してもよい。
200 … ホログラム画像形成用媒体
201 … 基材
202 … バックコート層
203 … 剥離層
204 … OVD層
204R … Rエリア
204G … Gエリア
204B … Bエリア
204S … センサーマーク部
205 … 反射層
206 … 接着層
207 … 発光性微粒子
208 … ホログラム印画層
300 … 中間箔
301 … 受像層
302 … 基材
400 … 発熱源
401 … ロール
500 … 被転写体
600 … ホログラム画像印字部
601 … 写真画像表示部
602 … 画像表示媒体

Claims (5)

  1. ログラム画像形成用媒体を用いて形成されたホログラム画像を含む画像表示媒体であって、
    前記ホログラム画像形成用媒体は、
    基材と、
    前記基材上に積層された転写層であって、少なくとも剥離層、OVD層、及び、接着層を有する前記転写層と、を備え、
    前記転写層のうち、前記接着層が発光性微粒子を含み、
    前記発光性微粒子が、赤外線の波長から紫外線の波長までの波長領域内に励起スペクトルのピーク波長を有し、かつ、前記発光性微粒子の発光における極大波長が、前記励起スペクトルのピーク波長と互いに異なり、前記発光性微粒子の平均粒径をrとし、前記接着層の厚みをhとすると、h/5≦r≦5hを満たし、
    前記画像表示媒体は、
    被転写体と、
    前記被転写体上に位置し、熱可塑性樹脂からなる受像層を備えた中間箔と、
    前記被転写体と前記中間箔とに挟まれて、前記受像層と前記接着層とを接触させる感熱転写によって前記基材から前記受像層に転写された前記転写層の一部であるホログラム画像と、を備え、
    前記ホログラム画像は、偽造防止柄を付与するように前記発光性微粒子の濃度が高い部分と前記発光性微粒子の濃度が低い部分とを有し、
    前記ホログラム画像が転写された前記受像層と前記被転写体との熱圧着によって前記被転写体上における前記ホログラム画像の全体が前記受像層によって覆われている
    画像表示媒体。
  2. 前記OVD層は、回折格子を含む複数の微細凹凸構造部を有し、前記微細凹凸構造部の間において、前記回折格子における空間周波数及び格子角度の少なくとも一方が互いに異なり、
    前記ホログラム画像は、前記画像表示媒体を所有する所有者を認証するための認証用画像であって、前記発光性微粒子の濃度が高い部分と前記発光性微粒子の濃度の低い部分とによって形成される前記認証用画像を含み、
    前記発光性微粒子の発光における極大波長が赤外線の波長領域に含まれ、
    前記回折格子は、前記回折格子における前記空間周波数によって前記回折格子の射出する回折光の波長が可視領域に含まれるように構成されている
    請求項1に記載の画像表示媒体。
  3. 前記発光性微粒子は、蛍光顔料であり、
    前記ホログラム画像は、前記蛍光顔料の濃度が高い部分と前記蛍光顔料の濃度が低い部分とによって形成される濃淡による画像を含む
    請求項1または2に記載の画像表示媒体。
  4. 基材と、
    前記基材上に積層されて前記基材から被転写体に感熱転写される転写層であって、少なくとも剥離層、OVD層、及び、接着層を有する前記転写層と、
    を備えるホログラム画像形成用媒体であって、
    前記転写層のうち、前記接着層が発光性微粒子を含み、
    前記発光性微粒子が、赤外線の波長から紫外線の波長までの波長領域内に励起スペクトルのピーク波長を有し、かつ、前記発光性微粒子の発光における極大波長が、前記励起スペクトルのピーク波長と互いに異なり、
    前記発光性微粒子は、偽造防止柄を付与するように濃度の高い部分と濃度の低い部分とを有し、
    前記発光性微粒子の平均粒径をr、前記接着層の厚みをhとすると、h/5≦r≦5hを満たす
    ホログラム画像形成用媒体。
  5. 前記OVD層が回折格子を含む複数の微細凹凸構造部を有し、前記微細凹凸構造部の間において、前記回折格子における空間周波数及び格子角度の少なくとも一方が互いに異なり、
    前記発光性微粒子は、蛍光顔料であり、
    前記偽造防止柄は、前記蛍光顔料の濃度が高い部分と前記蛍光顔料の濃度が低い部分とによって形成される濃淡による画像を含む
    請求項4に記載のホログラム画像形成用媒体。
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