JP6724438B2 - 楽音発生指示装置、楽音発生指示方法、楽音発生指示装置用のプログラム及び楽音発生指示装置を有する電子楽器 - Google Patents
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Description
図1から図4を参照して、本発明に係る実施形態の電子楽器の構成について説明する。図1は、本発明に係る実施形態の電子楽器を備える鍵盤楽器の正面図である。図2は、本実施形態の電子楽器の構成を示すブロック図である。図3は、本実施形態におけるパッドの構造を示す断面図である。図4は、本実施形態におけるパッドの構造を示す分解図である。
以下、これら各部を順に説明する。
操作部1は、音源(音出力部3)から音を出力するために演奏者によって押圧されるパッド11と、A/D変換部12を含み、パッド11には圧力センサが備えられている。パッド11は、A/D変換部12を介してバス4に接続され、演奏者によって押圧されると、この押圧力に応じたデジタル信号を出力する。図3及び図4に示すように、本実施形態における電子楽器MIは、操作部1が複数のパッド11を有している。なお、電子楽器MIは、操作部1が一個のパッド11を有するものであってもよい。
音制御部2は、CPU21とROM22とRAM23を含み、バス4を介して相互に接続されていると共に、操作部1及び音出力部3に接続され、音制御部2は、楽音発生指示装置として機能する。また、CPU21は、その楽音発生指示装置の処理部として機能し、電子楽器MI全体の制御、パッド11の操作に応じた処理、音源(音出力部3)に発音させる制御など、各種処理を実行する。
この第1設定時間(第1の時間)とは、図7に示す第2設定時間(第2の時間ScanTime)と第3設定時間(第3の時間MaskTime)と第4設定時間(第4の時間EfecTime)とを合わせた時間のことである。
ただし、後述するように、第4設定時間(第4の時間EfecTime)はユーザー設定可能な項目であり、時間ゼロに設定することも可能であるから、この場合には、第1設定時間(第1の時間)は第2設定時間(第2の時間ScanTime)と第3設定時間(第3の時間MaskTime)を合わせた時間のことである。
一方、CPU21は、第2判別処理により、押圧信号(電圧値(V_in))のレベルが第2の閾値(基準電圧値(V_OffThr))を下回ったと判別された場合、音源(音出力部3)に対して発音している楽音の消音を指示する消音指示処理実行する。
具体的には、アフタータッチ処理では、押圧信号(電圧値(V_in))のレベルの推移に応じて発音している楽音の音量、音色及び音高の少なくともひとつを制御したエフェクトが発音している音に加えられる。
音出力部3は、図2に示すように、音を出力するスピーカ31と、デジタルシグナルプロセッサ32と、D/A変換部33と、パワーアンプ34と、を含む。スピーカ31は、パワーアンプ34とD/A変換部33を介してデジタルシグナルプロセッサ32に接続され、デジタルシグナルプロセッサ32はバス4を介して音制御部2に接続されている。音出力部3は、音制御部2において生成された発音データをアナログ波形信号にD/A変換し、パワーアンプ34を介してスピーカ31から出力する。
以下、図5及び図6を参照しながら、本実施形態における電子楽器MIの動作について説明する。図5は、本実施形態における電子楽器MIの動作を示すフローチャートであり、より詳しくは、電子楽器MIの楽音発生指示装置の処理部として機能するCPU21の処理を示すフローチャートである。図6は、エフェクトタイム(図7の「EfecTime」)の設定内容を変更するときの流れを示すフローチャートである。
ステップS1において、CPU21は、A/D変換部12でA/D変換されて出力されるパッド11の圧力センサからの電圧値を取得し、入力電圧値「V_in」とする。そして、CPU21は、入力電圧値(V_in)を、パッド11の押圧開始を検知する基準電圧値(V_OnThr)と比較する。入力電圧値(V_in)が基準電圧値(V_OnThr)以下のとき、CPU21は、ステップS1の処理を繰り返し実行する。この状態は、パッド11が押圧されていない静止状態である。
次に、ユーザー設定可能な可変項目である第4設定時間のパラメータ変更手順について図6を参照しながら説明する。
ステップS21において、CPU21は、操作者にエフェクトタイムを変更するパッド11を選択させる。図4に示すように、本実施形態における電子楽器MIは、16個のパッド11を備えており、例えば、各パッド11に1から16の符号が付されており、ユーザーは該符号によってパッドを選択することができる。なお、このパッド11の選択は、パッド11を押圧することで選択できるようにしておいてもよい。
本実施形態においては、押圧信号のレベルが第1の閾値を超えると楽音の発音の指示を行い、第2の閾値を下回ると楽音の消音を指示するように構成されているが、押圧信号のレベルが第1の閾値に到達すると楽音の発音の指示を行い、また第2の閾値になると楽音の消音を指示するように構成してもよい。
[請求項1]
操作部への押圧操作に対応して発生する押圧信号のレベルが第1の閾値を超えているか否か判別する第1判別処理と、
前記第1判別処理により、前記押圧信号のレベルが第1の閾値を超えていると判別された後に、音源に対して楽音の発音を指示する発音指示処理と、
前記楽音の発音が指示された後、前記押圧信号のレベルが第2の閾値を下回ったか否かを判別する第2判別処理と、
前記第2判別処理により、前記押圧信号のレベルが前記第2の閾値を下回っていない状態が第1の時間継続したか否か判別する第3判別処理と、
前記第3判別処理により、前記第1の時間継続したと判別された後、前記発音されている楽音に対して、前記押圧信号のレベルの推移に応じたアフタータッチ効果を付与するアフタータッチ処理と、
を実行する処理部を有する楽音発生指示装置。
[請求項2]
前記処理部はさらに、前記第2判別処理により、前記押圧信号のレベルが前記第2の閾値を下回ったと判別された場合、前記音源に対して前記発音している楽音の消音を指示する消音指示処理を実行する請求項1に記載の楽音発生指示装置。
[請求項3]
前記処理部は、前記発音指示処理においてさらに、
前記押圧信号のレベルが第1の閾値を超えていると判別された時点から、第2の時間経過までの間で、前記押圧信号のレベルの最大値を検知する最大値検知処理を実行し、
前記押圧信号のレベルの最大値に対応した音量の楽音の発音を指示する処理を実行する、請求項1または2に記載の楽音発生指示装置。
[請求項4]
前記処理部は、前記アフタータッチ処理において、前記押圧信号のレベルの推移に応じて前記発音している楽音の音量、音色及び音高の少なくともひとつを制御する、請求項1乃至3のいずれかに記載の楽音発生指示装置。
[請求項5]
楽音発生指示装置に用いられる楽音発生指示方法であって、前記楽音発生指示装置が、
操作部への押圧操作に対応して発生する押圧信号のレベルが第1の閾値を超えているか否か判別し、
前記押圧信号のレベルが第1の閾値を超えていると判別されたた後に、音源に対して楽音の発音を指示し、
前記楽音の発音が指示された後、前記押圧信号のレベルが第2の閾値を下回ったか否かを判別し、
前記押圧信号のレベルが前記第2の閾値を下回っていない状態が第1の時間継続したか否か判別し、
前記第1の時間継続したと判別された後、前記発音されている楽音に対して、前記押圧信号のレベルの推移に応じたアフタータッチ効果を付与する、楽音発生指示方法。
[請求項6]
楽音発生指示装置として用いられるコンピュータに、
操作部への押圧操作に対応して発生する押圧信号のレベルが第1の閾値を超えているか否か判別するステップと、
前記押圧信号のレベルが第1の閾値を超えていると判別されたた後に、音源に対して楽音の発音を指示するステップと、
前記楽音の発音が指示された後、前記押圧信号のレベルが第2の閾値を下回ったか否かを判別するステップと、
前記押圧信号のレベルが前記第2の閾値を下回っていない状態が第1の時間継続したか否か判別するステップと、
前記第1の時間継続したと判別された後、前記発音されている楽音に対して、前記押圧信号のレベルの推移に応じたアフタータッチ効果を付与するステップと、
を実行させるプログラム。
[請求項7]
請求項1に記載の楽音発生指示装置と、
押圧操作に対応するレベルの押圧信号を出力する操作部と、
前記楽音発生指示装置からの楽音の発生の指示に応答して楽音を発生する音源と、
を有する電子楽器。
[請求項8]
前記操作部は、一対の電極を有するカーボン印刷が施された基板と、カーボンのベタ印刷が施された導電シートと、複数のキーボタンを連設したラバーキーとを、下から上に積層してなる、請求項7に記載の電子楽器。
[請求項9]
前記操作部は、前記操作部に対する押圧操作により、前記基板上の一対の電極間が前記導電シートのベタ印刷のカーボンによって導通された状態となるとともに、前記押圧操作の押圧力の変化に応じて、前記一対の電極と前記ベタ印刷のカーボンとの接触面積を変化させることにより、前記押圧力に応じてレベルの変化する押圧信号を出力する、請求項8に記載の電子楽器。
2 音制御部
3 音出力部
4 バス
11 パッド
12 A/D変換部
21 CPU
22 ROM
23 RAM
31 スピーカ
32 デジタルシグナルプロセッサ
33 D/A変換部
34 パワーアンプ
51 ラバーキー
52 導電シート
53 基板
54,55 カーボン印刷
MI 電子楽器
Claims (8)
- 操作部への押圧操作に対応して発生する押圧信号のレベルが第1の閾値を超えているか否か判別する第1判別処理と、
前記第1判別処理により、前記押圧信号のレベルが第1の閾値を超えていると判別された時点から、第1の時間が経過するより前の第2の時間経過までの間で、前記押圧信号のレベルの最大値を検知する最大値検知処理と、
前記押圧信号のレベルの最大値に対応した音量の楽音の発音を音源に指示する処理と、
前記楽音の発音が指示された後、前記押圧信号のレベルが第2の閾値を下回ったか否かを判別する第2判別処理と、
前記第2判別処理により、前記押圧信号のレベルが前記第2の閾値を下回っていない状態が前記第1の時間継続したか否か判別する第3判別処理と、
前記第3判別処理により、前記第1の時間継続したと判別された後、前記発音されている楽音に対して、前記押圧信号のレベルの推移に応じたアフタータッチ効果を付与するアフタータッチ処理と、
を実行する処理部を有する楽音発生指示装置。 - 前記処理部はさらに、前記第2判別処理により、前記押圧信号のレベルが前記第2の閾値を下回ったと判別された場合、前記音源に対して前記発音している楽音の消音を指示する消音指示処理を実行する請求項1に記載の楽音発生指示装置。
- 前記処理部は、前記アフタータッチ処理において、前記押圧信号のレベルの推移に応じて前記発音している楽音の音量、音色及び音高の少なくともひとつを制御する、請求項1または2に記載の楽音発生指示装置。
- 楽音発生指示装置に用いられる楽音発生指示方法であって、前記楽音発生指示装置が、
操作部への押圧操作に対応して発生する押圧信号のレベルが第1の閾値を超えているか否か判別し、
前記押圧信号のレベルが第1の閾値を超えていると判別された時点から、第1の時間が経過するより前の第2の時間経過までの間で、前記押圧信号のレベルの最大値を検知し、
前記押圧信号のレベルの最大値に対応した音量の楽音の発音を音源に指示し、
前記楽音の発音が指示された後、前記押圧信号のレベルが第2の閾値を下回ったか否かを判別し、
前記押圧信号のレベルが前記第2の閾値を下回っていない状態が前記第1の時間継続したか否か判別し、
前記第1の時間継続したと判別された後、前記発音されている楽音に対して、前記押圧信号のレベルの推移に応じたアフタータッチ効果を付与する、楽音発生指示方法。 - 楽音発生指示装置として用いられるコンピュータに、
操作部への押圧操作に対応して発生する押圧信号のレベルが第1の閾値を超えているか否か判別するステップと、
前記押圧信号のレベルが第1の閾値を超えていると判別された時点から、第1の時間が経過するより前の第2の時間経過までの間で、前記押圧信号のレベルの最大値を検知するステップと、
前記押圧信号のレベルの最大値に対応した音量の楽音の発音を音源に指示するステップと、
前記楽音の発音が指示された後、前記押圧信号のレベルが第2の閾値を下回ったか否かを判別するステップと、
前記押圧信号のレベルが前記第2の閾値を下回っていない状態が前記第1の時間継続したか否か判別するステップと、
前記第1の時間継続したと判別された後、前記発音されている楽音に対して、前記押圧信号のレベルの推移に応じたアフタータッチ効果を付与するステップと、
を実行させるプログラム。 - 請求項1に記載の楽音発生指示装置と、
押圧操作に対応するレベルの押圧信号を出力する操作部と、
前記楽音発生指示装置からの楽音の発生の指示に応答して楽音を発生する音源と、
を有する電子楽器。 - 前記操作部は、一対の電極を有するカーボン印刷が施された基板と、カーボンのベタ印刷が施された導電シートと、複数のキーボタンを連設したラバーキーとを、下から上に積層してなる、請求項6に記載の電子楽器。
- 前記操作部は、前記操作部に対する押圧操作により、前記基板上の一対の電極間が前記導電シートのベタ印刷のカーボンによって導通された状態となるとともに、前記押圧操作の押圧力の変化に応じて、前記一対の電極と前記ベタ印刷のカーボンとの接触面積を変化させることにより、前記押圧力に応じてレベルの変化する押圧信号を出力する、請求項7に記載の電子楽器。
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