JP6722636B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
さらに、このような遊技機には、表示装置が設けられ、この表示装置に保留している図柄変動の数を特定可能な表示を行うものが存在する(例えば、特許文献1)。
また、本発明によれば、表示手段と、前記表示手段の表示を制御する表示制御手段と、を備え、発射された遊技球が所定の領域を通過したことに基づいて当否判定に用いる乱数を取得し、乱数が取得された場合に変動開始条件が充足されるまで取得された乱数に対応する図柄変動の開始を保留する遊技機であって、前記表示制御手段は、終了していない図柄変動の少なくとも一部に対応する特定表示を実行するものであって、前記特定表示として、第一の特定表示及び第二の特定表示を実行するものであり、前記第一の特定表示は、該第一の特定表示に対応する図柄変動の数を特定可能とするものであり、前記第二の特定表示は、該第二の特定表示に対応する図柄変動の数を特定可能とするものであり、前記第一の特定表示に対応する図柄変動の一部と、前記第二の特定表示に対応する図柄変動の一部と、が同一の図柄変動となり、所定の条件が充足された場合に、前記第一の特定表示によって該第一の特定表示に対応する図柄変動の数が特定可能となる状態が維持される一方、前記所定の条件が充足された場合に、前記第二の特定表示の少なくとも一部が視認困難となることで、該第二の特定表示によって該第二の特定表示に対応する図柄変動の数が特定不能となり、実行される図柄変動には、第一の図柄変動と、前記当否判定によって有利な判定がなされる期待度が該第一の図柄変動よりも高い第二の図柄変動と、があり、前記所定の条件は、前記第二の図柄変動が実行されている期間において充足されるものであり、前記表示手段の位置を制御する位置制御手段を備え、前記表示手段は、第一の表示装置及び第二の表示装置で構成されるものであり、前記表示制御手段は、前記第一の表示装置に対して前記第一の特定表示を実行させ、前記第二の表示装置に対して前記第二の特定表示を実行させるものであり、前記位置制御手段は、前記第一の表示装置及び前記第二の表示装置のうちの前記第二の表示装置の位置を移動させる移動制御を実行するものであって、前記所定の条件が充足され、前記第二の特定表示によって該第二の特定表示に対応する図柄変動の数が特定不能となるタイミング、又は前記第二の特定表示によって該第二の特定表示に対応する図柄変動の数が特定不能となるタイミングより後のタイミングであり、かつ前記第一の特定表示によって該第一の特定表示に対応する図柄変動の数が特定可能となる状態が維持されているタイミングで、前記移動制御を実行するものであり、前記移動制御は、前記第一の表示装置の表示領域のうちの前記第一の特定表示が表示されている表示領域に向けて前記第二の表示装置の位置を移動させるものである、ことを特徴とする遊技機が提供される。
なお、以降の説明における「有利(有利度)」とは、遊技者に対して有利であることを指し、さらに、特に断りがない限り、いわゆるプレミア画像等の演出上の特典を除き、賞球の獲得量(遊技球の払い出し)に関して有利であることを指す。
本実施形態における遊技機10の詳細を説明する前に、本実施形態に記載されている発明(本発明)の特徴を説明する。なお、当該特徴を説明するにあたり、括弧内の構成は、直前の構成に対応する本実施形態の構成を例示したものであり、当該説明以降の遊技機10の説明においても同様の用途で括弧内に構成を記載する場合がある。
上記表示手段の表示を制御する表示制御手段(第1副制御基板200及び第2副制御基板300)と、
を備え、発射された遊技球が所定の領域(第1始動口センサ70、第2始動口センサ71)を通過したことに基づいて当否判定に用いる乱数を取得し、乱数が取得された場合に変動開始条件が充足されるまで取得された乱数に対応する図柄変動の開始を保留する遊技機であって、
上記表示制御手段は、
終了していない図柄変動の少なくとも一部に対応する特定表示を実行するものであって、
上記特定表示として、第一の特定表示(下部保留表示領域811に表示される画像)及び第二の特定表示(上部保留表示領域821に表示される画像)を実行するものであり、
上記第一の特定表示は、
当該第一の特定表示に対応する図柄変動の数を特定可能とするものであって、
所定の図柄変動に少なくとも対応するものであり、
上記第二の特定表示は、
当該第二の特定表示に対応する図柄変動の数を特定可能とするものであって、
上記所定の図柄変動に少なくとも対応するものであり、
上記第一の特定表示及び上記第二の特定表示のうちの少なくともいずれか一方は、
上記所定の図柄変動に加え、上記所定の図柄変動とは異なる図柄変動に対応するものであり、
所定の条件(対決演出中に装飾図柄がリーチ状態となること)が充足された場合に、上記第一の特定表示によって当該第一の特定表示に対応する図柄変動の数が特定可能となる状態が維持される一方、
上記所定の条件が充足された場合に、上記第二の特定表示の少なくとも一部が視認困難となることで、当該第二の特定表示によって当該第二の特定表示に対応する図柄変動の数が特定不能となり、
実行される図柄変動には、第一の図柄変動(特図変動パターンPX4が導出された図柄変動)と、上記当否判定によって有利な判定がなされる期待度が当該第一の図柄変動よりも高い第二の図柄変動(特図変動パターンPY1が導出された図柄変動、又は特図変動パターンPY2が導出された図柄変動)と、があり、
上記所定の条件は、
上記第二の図柄変動が実行されている期間において充足されるものであることを特徴とする遊技機である。
まず、図1から図4を用いて、遊技機10の構造について説明する。
図1は、遊技機10の正面図である。図2は、図1に示す領域IIに配設される図柄表示装置90を示す図である。図3は、図1に示す領域IIIに配設される操作ボタン群及びその周辺を示す鳥瞰図である。図4は、遊技機10内に設置される遊技盤50を示す図である。
なお、図1から図4に図示される各構成は、本実施形態の遊技機10を説明する上で必要なものを挙げたに過ぎず、ここに図示しない構成及び機能を遊技機10に追加してもよい。また、遊技機10はここに図示する構成の全部を必ずしも備えなくてもよく、本発明の効果を阻害しない範囲で一部の構成又は機能が省かれても良い。
また、前枠20は、遊技領域50aを覆うように配置された透明部材25を備え、透明部材25によって遊技領域50a及び遊技盤50を透視保護している。
また、前枠20は、遊技球を貯留する上球受け皿27及び下球受け皿29を備え、上球受け皿27と下球受け皿29は上下に離間して前枠20と一体的に設けられている。
また、前枠20は、下球受け皿29の右側方に操作ハンドル31を備え、操作ハンドル31の回動操作によって、上球受け皿27に貯留された遊技球が遊技領域50aに向けて発射されるようになっている。
また、上球受け皿27の側方には、図示しないモータ等のアクチュエータにより動作する可動装飾体22が設けられている。
なお、図示は省略するが、上球受け皿27には、球抜き機構36と同様に、操作することで貯留している球を下球受け皿29へ移動させる機構が設けられ、この機構と球抜き機構36の双方を操作することで、貯留している球を排出することが可能となる。
ここで、メイン表示部81は、固定式の液晶表示装置であり、上サブ表示部82a、左サブ表示部82b、右サブ表示部82cは、図示しないモータ等のアクチュエータにより動作する可動式の液晶表示装置である。
メイン表示部81に表示される装飾図柄の変動表示において、表示される装飾図柄は、3つの図柄列をなす。各図柄列における装飾図柄の変動表示の方向は特に制限されず、例えば、上下方向、左右方向、奥行き方向、又はこれらの組合せ(斜め方向)のいずれであってもよい。
ここで、奥行き方向とは、実際にはメイン表示部81の表示画面上の平面的な変動表示であるにも関わらず、メイン表示部81の奧方から手前方向又はその逆方向に装飾図柄が変動表示しているかのように認識させる手法(例えば、遠近法)を用いた表示態様において、遊技者が認識する仮想的な方向をいう。
ここで、保留画像とは、後述する作動保留情報のそれぞれに対応する画像であり、その形状や色彩等によって対応する作動保留情報に基づいて実行される図柄変動の有利度を示唆する場合がある。
また、メイン表示部81は、実行中の図柄変動(いわゆる当該変動)に対応し、形状や色彩等によって当該図柄変動(対応する図柄変動)の有利度を示唆する保留画像と同等の画像(以下、「当該保留画像」と称する場合がある)を表示することができる。以下の説明において、単に保留画像と記載した場合、当該画像は、作動保留情報(保留されている図柄変動)に対応する保留画像(上記の当該保留画像は含まない)を指す。なお、本実施形態では、当該保留画像は、主としてメイン表示部81に表示される。
なお、それぞれの初期位置は、上サブ表示部82aはメイン表示部81を基準として上側であり、左サブ表示部82bはメイン表示部81を基準として左側であり、右サブ表示部82cはメイン表示部81を基準として右側であり、サブ表示部82のそれぞれは、これらの初期位置からメイン表示部81における装飾図柄の表示領域に重なる位置まで移動可能に構成されている。
また、図柄表示装置90はメイン表示部81よりも遊技者が視認しにくい位置に配設され、図柄表示装置90の表示領域はメイン表示部81の表示領域よりも小さい面積になっている。
なお、本実施形態における図柄表示装置90に係るLEDの配置や数は図2に示すとおりであるが、これは一例であって、図柄表示装置90に係るLEDの配置や数はこの例に制限されるものではない。
なお、特別図柄は「特図」、第1特別図柄は「特図1」、第2特別図柄は「特図2」と略称される場合がある。
なお、普通図柄は、「普図」と略称される場合があり、普通電動役物は「電チュー」と称される場合がある。
第1特別図柄保留ランプ94は、保留されている特図1の図柄変動の数を特定可能とし、第2特別図柄保留ランプ95は、保留されている特図2の図柄変動の数を特定可能とし、普通図柄保留ランプ96は、保留されている普図の図柄変動の数を特定可能とし、いずれも、2つのLEDの点灯態様(本実施形態では、右常時点灯のみ=1、左右常時点灯=2、右側点滅+左側常時点灯=3、左右点滅=4)によって対応する図柄変動の数を特定可能とするものである。
また、以下の説明では、上述のメイン表示部81に表示される装飾図柄の変動表示は、「特図の図柄変動」や「普図の図柄変動」と区別して「装飾図柄の図柄変動」と称する場合がある。
なお、以下の説明では、単に「図柄変動」と称した場合には、特に断りがない限り特図の図柄変動を意味する。
また、遊技領域50aの左側及び上側には、操作ハンドル31の回転操作により発射された遊技球を遊技領域50aの上部に案内するために設けられた湾曲形状の外レール51及び内レール53が配置されている。なお、外レール51は、遊技領域50a中央を基準として内レール53より外側に位置している。ここで、風車52とは、遊技球の落下の方向に変化を与えるための機構であって、くぎ状のものをいう。
なお、本実施形態において、第1流路Xから転動する場合と比較して、第2流路Yから転動する場合に多くの遊技球が大入賞口55に向けて転動するように各障害物が配置されている。
より具体的には、特別電動役物65は、後述する特図当否判定によって大当りが導出されたことに起因して設定される大当り遊技の少なくとも一部において開放状態になり、これに伴って大入賞口55への入賞が許容される。このように、特別電動役物65が開放状態である場合には、大入賞口55への入賞が容易となるため、賞球を獲得できる機会が大幅に増大する大当り遊技は、有利な遊技状態であると言える。
なお、特別電動役物は、「アタッカー」と称され、特別電動役物ソレノイド41によって特別電動役物が開放状態となることを、「アタッカー開放」と称する場合がある。
また、特図当否判定によって小当りが導出されたことに起因する小当り遊技の少なくとも一部においても特別電動役物65が開放状態となるが、上記の大当り遊技と比較して当該開放状態となる時間が短い。そのため、小当り遊技は、大当り遊技よりも不利な遊技状態と言える。
なお、本実施形態に係る遊技領域50aは、第2流路Yから転動した場合に比べて、第1流路Xから転動した場合に多くの遊技球が第1始動口57に向けて転動するように、遊技釘等の障害物が配置されているものとする。
第2始動口59に係る入賞が判定された場合の少なくとも一部において、特図2の図柄変動が行われることとなる。
なお、本実施形態に係る遊技領域50aは、第1流路Xから転動した場合に比べて、第2流路Yから転動した場合に多くの遊技球が第2始動口59に向けて転動するように、遊技釘等の障害物が配置されているものとする。
より具体的には、普通電動役物61は、普図の図柄変動で当選して行われる普図当り遊技の少なくとも一部において開放状態になり、これに伴って第2始動口59への入賞が許容される。このように、普通電動役物61が開放状態である場合には、第2始動口59への入賞が容易となるため、賞球により遊技球の減少を抑えつつ、特図2の図柄変動が実行される機会を大幅に増大しうる。
なお、本実施形態において、第1流路Xから転動する場合と比較して、第2流路Yから転動する場合に多くの遊技球がゲート63に向けて転動するように各障害物が配置されている。
なお、本実施形態において、第2流路Yから転動する場合と比較して、第1流路Xから転動する場合に多くの遊技球が一般入賞口67に向けて転動するように各障害物が配置されているが、第2流路Yから転動する場合に多くの遊技球が一般入賞口67に向けて転動するように各障害物が配置されるようにしてもよい。また、一般入賞口67を複数個設けるようにしてもよい。
次に、図5を用いて、本実施形態に係る遊技機10が備える制御構成を説明する。図5は、遊技機10が備える制御構成を示すブロック図である。なお、図5に示す制御構成は、本実施形態の遊技機10を説明する上で必要となるものであり、遊技機10は、図5で図示しない制御構成を備えていてもよい。
なお、第1副制御基板200から主制御基板100へデータを送信することはできず、また、第1副制御基板200は、主制御基板100に対してデータの送信を要求することはできないように構成されている。
なお、第1副制御基板200は、演出ボタン37及びカーソルボタン38に電気的に接続されており、当該操作部の操作を検知可能に構成されている。
ここで、第1副制御基板200は、第2副制御基板300と双方向通信が可能に接続されており、画像及び音響に関する画像制御コマンドが第1副制御基板200から第2副制御基板300へ送信される一方、その応答として、当該制御コマンドを正常に受信できた旨を示す応答コマンド(ACKコマンド)が第2副制御基板300から第1副制御基板200へ送信される。
そして、可動装飾体及びサブ表示部82は、第1副制御基板200から送信される可動制御データによって可動が制御されるように構成されている。
その他、第2副制御基板300には、図示省略するが、CPU301から受信した制御信号に基づき演出内容に沿った画像データを生成するVDPと、CPU301から受信した制御信号に基づき演出内容に沿った音響データを生成する音源ICとを搭載している。VDPは、いわゆる画像プロセッサであり、CPU301からの指示に応じて画像ROMに記憶された画像データを読み込み、これを画像処理して生成した画像データを演出表示装置へ送信する。このVDPには、画像ROMから読み出された画像データの展開・加工に使用される高速のVRAMが接続されている。音源ICは、CPU301からの指示に応じて音声ROMに記憶された音響データを読み込み、読み込んだ音響データを合成処理して生成した最終的な音響データを増幅器を介してスピーカ33に出力する。
また、払出制御基板400は、主制御基板100と双方向通信可能に接続されており、主制御基板100からの払出制御コマンドに基づいて賞球払出ユニットを駆動させて賞球を払い出すための制御を実行するとともに、発射ハンドルの操作量に基づき球送り機構と発射機構とを同期的に駆動させて遊技球の発射を制御する。
次に、図6を用いて、本実施形態に係る遊技機10が備える機能構成を説明する。図6は、遊技機10が備える機能構成を示すブロック図である。なお、図6に示す機能構成は、本実施形態の遊技機10を説明する上で必要となるものであり、遊技機10は、図6で図示しない機能構成を備えていてもよい。また、必要に応じて、機能構成を説明する際に、図7及び図8も参照することとする。
より具体的には、メイン乱数発生手段115は、第1始動口57又は第2始動口59への入賞が判定された場合には、後述する特図当否判定用の乱数、特図停止図柄抽選用の乱数、及び特図変動パターン抽選用の乱数を取得する。ゲート63への入賞が判定された場合には、後述する普図当否判定用の乱数、普図図柄抽選用の乱数、及び普図変動パターン抽選用の乱数をメイン情報記憶手段180の対応する格納領域に格納する。
より具体的には、メイン保留制御手段120は、特図1の作動保留情報が保留されるごとに1加算され、特図1の作動保留情報が使用される(特図抽選手段140の抽選で用いられる)ごとに1減算される保留カウンタ(以下、「特図1保留カウンタ」と称する)を備え、特図1保留カウンタの値が上限値(本実施形態では、4)となるまで、当該作動保留情報をメイン情報記憶手段180の現在の特図1保留カウンタに対応する格納領域に記憶させ、作動保留情報が使用されるごとに、使用された作動保留情報をクリアし、残りの作動保留情報を、特図1保留カウンタの小さいものから順に、現在の格納領域から現在の特図1保留カウンタよりも1少ない特図1保留カウンタに対応する格納領域に移動(シフト)させる制御を行う。
また、メイン保留制御手段120は、特図2及び普図に関しても、特図1とは別に上述の制御と同様の制御を行い、特図2の保留カウンタを特図2保留カウンタと称する。
また、以降の説明では、「作動保留情報の保留」を「図柄変動の保留」と表現する場合がある。
また、メイン保留制御手段120は、特図1又は特図2の作動保留情報(保留カウンタ)を更新(加算又は減算)した際に、特図1保留カウンタ及び特図2保留カウンタを含む演出制御コマンド(保留コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段180の送信コマンド格納領域に記憶させる。
なお、本実施形態では、特図1に対応する作動保留情報及び特図2に対応する作動保留情報の双方が保留されている場合には、特図2に対応する作動保留情報が優先的に使用される。
より具体的には、事前判定手段130は、今回保留した作動保留情報の各乱数を読み出し、特図当否判定の事前判定、特図停止図柄抽選の事前判定、特図変動パターン抽選の事前判定を実行する。各事前判定では、各事前判定に対応する抽選に用いられる抽選テーブル(詳細は、後述)と同等の抽選テーブル(図示省略)が用いられる。そのため、これらの事前判定は、後に実行される抽選の結果と同一の結果が導出される。
また、事前判定手段130は、導出された事前判定の結果を含む演出制御コマンド(事前判定コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段180の送信コマンド格納領域に記憶させる。
なお、上述の通り、事前判定コマンドは、所定の事前判定のタイミングにおいて特図の作動保留情報が保留された場合の少なくとも一部で送信される(生成され、メイン情報記憶手段180の送信コマンド格納領域に記憶される)ものであるため、上述の保留コマンドに続いて送信されることとなる。ここで、所定の事前判定のタイミングとは、大当り遊技中ではないことを指し、さらに、本実施形態では、普図高確中の特図1の作動保留情報が保留された場合には、事前判定コマンドの送信を規制している。
なお、「特図の変動開始条件が充足される」とは、その一例として、大当り中ではないこと、特図1及び特図2のいずれも図柄変動中でないこと、特図1及び特図2のうちの少なくともいずれか一方に作動保留情報が存在することの全ての条件が充足されたことである。
なお、図7で示す抽選テーブル以外の抽選テーブルを含め、以下の抽選テーブルを用いた抽選では、読み出した乱数に対して抽選テーブルに記憶された抽選値をあらかじめ定められた順序に従って順次加算され、キャリー(桁あふれ)が発生した抽選値に対応する結果が当該抽選の結果として導出される。同様に、以降の抽選テーブルに関する説明では、説明の便宜上、抽選テーブルに名前を付しているが、名前に対応する抽選テーブルに含まれる抽選値等のデータが各ROMに識別可能に記憶されていればよく、これらの名前は、当該データが記憶される領域を特定するものではない。同様に、以降で図示される抽選テーブルには、説明の便宜上記載された項目や、抽選値として「−」又は「0」が記載されているが、これらは各ROMに記憶されたデータを示すものではない。同様に、抽選に使用される乱数範囲の最大値と同一の抽選値が抽選テーブルに記載されている場合には、当該結果が100%導出されるため、必ずしも抽選を行う必要はない。
図7(a)は、特図1当否判定用の抽選テーブルを示したものであり、当該抽選で用いられる乱数の範囲は、0〜65535である。そのため、特図1において特図抽選状態が低確率の場合(以下、「特図低確」と略称する場合がある)には、200/65536の確率で大当り、300/65536の確率で小当り、残りの65036/65536の確率ではずれとなり、特図1において特図抽選状態が高確率の場合(以下、「特図高確」と略称する場合がある)には、500/65536の確率で大当り、300/65536の確率で小当り、残りの64736/65536の確率ではずれとなる。
図7(c)は、特図1停止図柄抽選用の抽選テーブルを示したものであり、当該抽選で用いられる乱数の範囲は、0〜99である。そのため、特図1では、大当りが導出された際に、50/100の確率で図柄A、50/100の確率で図柄Bが停止図柄として決定される。
なお、図柄Aは、大当り遊技中に特別電動役物65が十分な時間(概ね9球入賞する程度)に亘って解放される回数(ラウンド数(R数))が9であり、且つ大当り遊技終了後に特図高確、普図高確となる図柄(以下、「確変図柄」と称する場合があり、当該図柄に係る大当りを「確変大当り」と称する場合がある)である。一方、図柄Bは、ラウンド数が8であり、且つ大当り遊技終了後に特図低確、普図高確(詳細は後述)となる図柄(以下、「通常図柄」と称する場合があり、当該図柄に係る大当りを「通常大当り」と称する場合がある)である。よって、図柄Aは、ラウンド数及びその後の特図抽選状態の双方において、図柄Bよりも有利な図柄である。
なお、図柄aは、ラウンド数が16であり、且つ大当り遊技終了後に特図高確、普図高確となる確変図柄であり、図柄bは、ラウンド数が8であり、大当り遊技終了後に特図低確、普図高確となる通常図柄である。よって、図柄bよりも図柄aの方が有利度が高くなると言える。
また、特図変動パターン導出手段143は、決定された特図変動パターンを含む演出制御コマンド(変動開始コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段180の送信コマンド格納領域に記憶させる。
なお、特図変動パターン抽選テーブル及び特図変動パターン導出状態を含めた特図変動パターン決定の詳細は、後述する。
より具体的には、普図当否判定では、普図抽選状態が高確率の状態(「普図高確」と略称する場合がある)と、普図抽選状態が低確率の状態(「普図低確」と略称する場合がある)とがあり、抽選テーブルの図示は省略するが、本実施形態では、普図高確では、65535/65536の確率で普図当りとなり、残りの1/65536の確率ではずれとなる一方、普図低確では、1/65536の確率で普図当りとなり、残りの65535/65536の確率ではずれとなる。なお、普図低確では、普図当りとならない(65536/65536ではずれとなる)ようにしてもよい。
また、大当り遊技制御手段160は、大当り開始時には、大当り開始デモに係るデモ時間を含む演出制御コマンド(大当り開始コマンド)を生成し、メイン情報記憶手段180の送信コマンド格納領域に記憶させ、大当り終了時には、大当り終了デモに係るデモ時間を含む演出制御コマンド(大当り終了コマンド)を生成し、メイン情報記憶手段180の送信コマンド格納領域に記憶させる。
また、大当り遊技制御手段160は、特図当否抽選の結果が小当りの場合も同様に、小当り開始デモに係る時間、及び小当り終了デモに係るデモ時間を決定し、小当り開始時には、小当り開始デモに係るデモ時間を含む演出制御コマンド(小当り開始コマンド)を生成し、メイン情報記憶手段180の送信コマンド格納領域に記憶させ、小当り終了時には、小当り終了デモに係るデモ時間を含む演出制御コマンド(小当り終了コマンド)を生成し、メイン情報記憶手段180の送信コマンド格納領域に記憶させる。
なお、図柄表示制御手段165は、特図1及び特図2の表示に係る時間(変動時間、停止表示時間)を管理するための特図遊技タイマを有し、特図を停止表示させる際に(特図遊技タイマの値が「0」となるタイミングで)、装飾図柄の確定表示を要求するための演出制御コマンド(変動停止コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段180の送信コマンド格納領域に格納する。
なお、図柄表示制御手段165は、普図の表示に係る時間(変動時間、停止表示時間)を管理するための普図遊技タイマを有する。
特図変動パターン導出状態を大別すると、特図低確且つ普図低確に対応する特図変動パターン導出状態A、特図高確且つ普図高確に対応する特図変動パターン導出状態B、及び特図低確且つ普図高確に対応する特図変動パターン導出状態Cがあり、特図変動パターン導出状態A〜特図変動パターン導出状態C間の遷移条件には、遷移条件(i)〜遷移条件(iii)がある。遷移条件(i)は、確変大当りに係る大当り遊技の終了、遷移条件(ii)は、通常大当りに係る大当り遊技の終了、遷移条件(iii)は、100回目の図柄変動の終了となる。なお、特図変動パターン導出状態Cにおいて通常大当りに係る大当り遊技が開始された場合には、当該大当り遊技の終了後に再度特図変動パターン導出状態Cが設定される(遷移条件(iii)における図柄変動のカウントが0から開始される)こととなる。
なお、メインエラー制御手段185は、例えば、磁気センサ(図示省略)の検知によるエラー状態等、重要度の高いエラー状態となった場合には、払出制御基板400に遊技球の発射を規制させる等、エラーコマンドをメイン情報記憶手段180の送信コマンド格納領域に格納する以外の処理を実行するようにしてもよい。
なお、各演出制御コマンドは、原則として、メイン情報記憶手段180の送信コマンド格納領域に記憶された順番に従って送信される。
なお、サブ情報記憶手段260は、第1副制御基板200が備える手段によって読み出されたデータや、当該手段における演算によって導出されたデータ等を各々に対応する格納領域に一時的に記憶する手段である。また、メインコマンド管理手段190から送信された演出制御コマンドは、サブコマンド管理手段270によってサブ情報記憶手段260の受信コマンド格納領域に記憶される。
本実施形態における演出モードは、通常モード、低確時短モード、確変モードに大別され、確変モードは、さらに、高速変動モード1、高速変動モード2、超高速変動モードに分けられる。そして、特図変動パターン導出状態Aには通常モード、特図変動パターン導出状態Bには確変モード、特図変動パターン導出状態Cには低確時短モードが対応し、特図変動パターン導出状態B1には高速変動モード1、特図変動パターン導出状態B2には高速変動モード2、特図変動パターン導出状態B3には超高速変動モードが対応する。
演出ルートとは、図柄変動の開始から終了までの演出であって、当該図柄変動における特図当否判定の結果を報知する演出の過程を規定するものであり、当該図柄変動で実行される演出の内容は、当該図柄変動に対応する演出ルートに従って決定されることとなる。
また、演出ルート決定手段222は、本実施形態における確変モードにおいて、演出ルートを決定するのに先立ち、保留組合せパターンを設定するか否かを抽選によって決定する保留組合せパターン設定処理(詳細は、後述)を実行し、保留組合せパターンが設定された場合には、決定された当該保留組合せパターンに対応する演出ルートの中から今回保留された図柄変動に対応する演出ルートを決定し、保留組合せパターンが設定されなかった場合には、事前判定の結果に基づいて演出ルートを決定する。なお、保留組合せパターンとは、後述する対決演出の期待度を示唆する味方キャラの種別及び当該味方キャラが装備する武器の種別の組合せを規定するものであり、詳細は後述する。
なお、保留画像は、大当り遊技の期待度等の有利度を示唆する種々の態様に変化する保留先読み演出の対象となる画像であり、本実施形態では、確変モード中の特図2に対応する保留画像を用いて保留先読み演出を実行している。
ここで、本実施形態における保留先読み演出は、上サブ表示部82a及びメイン表示部81のそれぞれに同一の特図2の図柄変動に対応する保留画像を表示させ、それぞれの保留画像の態様が決定された保留組合せパターンに対応する態様となるよう、それぞれの保留画像の態様を段階的に変化させる演出である。そして、保留画像を最初に表示させる演出データを設定する保留先読み演出開始処理は、後述する先読み演出制御手段224によって実行され、保留画像の態様を段階的に変化させる保留先読み演出変化処理は、後述する演出内容決定手段225によって実行される。
先読み演出とは、先読み対象の図柄変動が開始される前の一又は複数回の図柄変動に亘って、先読み対象の図柄変動における特図当否判定の結果に対する期待度や、先読み対象の図柄変動において実行される演出の内容を示唆する演出である。
なお、先読み演出制御手段224は、上述の保留先読み演出開始処理を実行しており、当該処理の詳細は、後述する。
より具体的には、演出ルート決定手段222は、決定された演出ルートの各段階において、実行する演出の内容(演出パターン)を、当該演出ルートに対応する演出パターン抽選テーブルを用いた抽選等によって決定する。このようにすることで、決定された演出ルートに係る(に従って実行される)演出の内容を変えることができるとともに、一つの図柄変動における演出に繋がりを持たせることができる。また、同一の演出ルートが決定された場合であっても、実行される演出を多彩にすることもできる。
なお、演出内容決定手段225は、上述の保留先読み演出変化処理を実行しており、後述する。
本実施形態における装飾図柄には、数字の「1」を模した「1図柄」、数字の「2」を模した「2図柄」、数字の「3」を模した「3図柄」、数字の「4」を模した「4図柄」、数字の「5」を模した「5図柄」、数字の「6」を模した「6図柄」、及び数字の「7」を模した「7図柄」があり、以降の説明では、「1図柄」、「3図柄」、「5図柄」、「7図柄」を総称して「奇数図柄」と称し、「2図柄」、「4図柄」、「6図柄」を総称して「偶数図柄」と称する場合がある。
なお、停止させる装飾図柄の組合せを特図の停止図柄に対応させるにあたっては、必ずしも上述の対応関係とする必要はなく、例えば、図柄aに偶数図柄揃いを対応させる等、上述の対応関係に対して停止させる装飾図柄の組合せの期待度が高くならない組合せであれば、一部の場合(上述の対応関係となる割合よりも低い割合)で上述の対応関係とは異なる装飾図柄の組合せを採用してもよく、このような場合であっても、停止させる装飾図柄の組合せが特図の停止図柄と対応していると言える。
なお、サブエラー制御手段230は、独自に(メインエラー制御手段185と独立して)遊技機10がエラー状態であるか否かを判定し、エラー状態であると判定した場合にエラー演出を実行する演出データを読み出すようにしてもよく、当該エラー状態としては、例えば、普図低確時におけるゲート63の入賞回数に基づいて判定される右打ちエラー状態がある。
次に、図9を用いて、確変モードにおいて選択される特図変動パターンを説明する。図9は、特図変動パターン導出状態B(確変モード)における特図変動パターン抽選テーブルを模式的に示す図である。
なお、特図変動パターン抽選テーブルには、抽選値が存在する箇所に「●」を付しており、当該抽選値の記載を省略しているが、各特図変動パターン抽選テーブルを用いた抽選では更新範囲0〜255の乱数が使用されるため、「●」が付された箇所には、一の抽選で使用される可能性がある抽選値の合算が256を超えない範囲で、1〜255のいずれかの抽選値が対応づけられている。
また、説明の便宜上、図9で示す各特図変動パターンのそれぞれには、対応する変動時間も記載している。
また、図9に示す特図変動パターン抽選テーブルは、特図2に対応するものであり、確変モードにおいて特図1が変動する場合には、特図当否判定の結果ごとの専用の特図変動パターン(図示省略)が採用される。
なお、本実施形態とは異なるが、各特図変動パターンの変動時間を、特図変動パターンPX1、特図変動パターンPX2、特図変動パターンPX3の順に変動時間を長くし、各特図変動パターン導出状態の平均変動時間を、特図変動パターン導出状態B1、特図変動パターン導出状態B2、特図変動パターン導出状態B3の順に長くするようにしてもよい。
本実施形態は、確変モードにおける大当り、及び当該大当りに係る特図2の停止図柄の種類を告知するにあたり、対決演出を採用している。対決演出とは、装飾図柄がリーチ状態(変動中の1つの図柄列を除いた図柄列(本実施形態では、2つ)のすべてに同一の数字を模した装飾図柄が停止された状態)となり、味方キャラ(種別として、キャラA〜キャラDがある)が武器(種別として、武器a〜武器cがある)を装備して敵キャラと対決し、当該対決で味方キャラが勝利した場合には、奇数図柄揃いで装飾図柄を停止させ、当該対決で味方キャラが敗北した場合には、偶数図柄揃いで装飾図柄を停止させる演出であり、当該演出は、味方キャラの種別と当該味方キャラが装備する武器の種別の組合せによって敵キャラに勝利する(装飾図柄が奇数図柄揃いで停止する)期待度が変化する演出である。
また、本実施形態において、対決演出で登場する味方キャラの種別、及び当該味方キャラが装備する武器の種別は、当該対決演出が実行される図柄変動に対応する保留画像を用いた保留先読み演出の態様によって示唆される。より具体的には、本実施形態における保留先読み演出は、上サブ表示部82a及びメイン表示部81のそれぞれに同一の特図2の図柄変動に対応する保留画像を表示する演出であり、当該演出では、上サブ表示部82aに味方キャラの種別を示唆する保留画像(以下、「キャラ保留画像)と称する)が表示され、メイン表示部81に武器の種別を示唆する保留画像(以下、「武器保留画像」と称する)が表示される。なお、キャラ保留画像及び武器保留画像のそれぞれは、後述する保留先読み演出開始処理によって対応する図柄変動が保留された時点の態様が定められ、その後、当該態様は、後述する保留先読み演出変化処理によって図柄変動の進行に従って段階的に変化させられる。
以降の説明では、具体例を交えながら、上述の保留先読み演出の詳細、及び上述の対決演出の詳細を説明する。
まず、図10及び図11を用いて、上述の保留先読み演出の詳細を説明する。なお、図10は、保留先読み演出における保留画像の態様の種類を示す図であり、図11は、保留先読み演出におけるキャラ保留画像及び武器保留画像の態様が変化する様子の一例を示す図である。
同様に、図10(e)で示す武器保留画像は、円形の枠の中に武器a(ナイフを模したもの)が描かれた武器保留画像(以下、「武器保留画像a」と称する場合がある)であり、図10(f)で示す武器保留画像は、円形の枠に武器b(剣を模したもの)が描かれた武器保留画像(以下、「武器保留画像b」と称する場合がある)であり、図10(g)で示す武器保留画像は、円形の枠に武器c(大剣を模したもの)が描かれた武器保留画像(以下、「武器保留画像c」と称する場合がある)であり、各武器保留画像は、円形の枠内に描かれた武器によっていずれの武器の種別が示唆されているかが判断される。
また、図11(a)には、上部保留表示領域821の保留1〜保留3のそれぞれに対応する表示領域、及び下部保留表示領域811の保留1〜保留3のそれぞれに対応する表示領域には、デフォルト保留画像が表示されている様子が示されている。
また、図11(b)には、図11(a)で示す図柄変動の次の図柄変動が開始された後に、新たに特図2の図柄変動が保留されたため、上部保留表示領域821の保留1、保留2、及び保留4のそれぞれに対応する表示領域、及び下部保留表示領域811の保留1、保留2、及び保留4のそれぞれに対応する表示領域には、デフォルト保留画像が表示されている様子が示されている。
また、図11(c)には、図11(b)で示す図柄変動の次の図柄変動が開始された後に、新たに特図2の図柄変動が保留されたため、上部保留表示領域821の保留1、保留3、及び保留4のそれぞれに対応する表示領域、及び下部保留表示領域811の保留1、保留3、及び保留4のそれぞれに対応する表示領域には、デフォルト保留画像が表示されている様子が示されている。
また、図11(d)には、図11(c)で示す図柄変動の次の図柄変動が開始された後に、新たに特図2の図柄変動が保留されたため、上部保留表示領域821の保留2〜保留4のそれぞれに対応する表示領域、及び下部保留表示領域811の保留2〜保留4のそれぞれに対応する表示領域には、デフォルト保留画像が表示されている様子が示されている。
次に、図12を用いて、演出ルート決定手段222によって実行される保留組合せパターン設定処理の詳細を説明する。なお、図12は、保留組合せパターン設定処理のフローを示す図である。また、当該処理は、確変モードにおいて事前判定コマンドを受信する(確変モードにおいて特図2の図柄変動が保留される)度に実行される。
具体的には、保留組合せパターンが設定された場合には、設定された当該保留組合せパターンに基づいて味方キャラと敵キャラが対決する演出が実行される演出ルートを決定し、保留組合せパターンが設定されなかった場合には、事前判定結果に基づいて演出ルートを決定する。
図13を用いて、設定する保留組合せパターンを決定する保留組合せパターン抽選について説明する。図13は、保留組合せパターン抽選で用いられる保留組合せパターン抽選テーブルを模式的に示す図であり、当該抽選テーブルには、特図変動パターンPX4用の保留組合せパターン抽選テーブル、特図変動パターンPY1用の保留組合せパターン抽選テーブル、及び特図変動パターンPY2用の保留組合せパターン抽選テーブルが含まれる。
なお、各保留組合せパターン抽選テーブルは、各保留組合せパターンに対して抽選値が対応づけられたものであり、各保留組合せパターン抽選テーブルを用いた抽選では、更新範囲0〜255の乱数が使用される。
より具体的には、保留組合せパターンHA1〜保留組合せパターンHA3は、味方キャラの種別がキャラAとなる保留組合せパターンであり、さらに、保留組合せパターンHA1は、武器の種別が武器aとなり、種別がキャラAとなる味方キャラ(以下、単に、「キャラA」と称する場合があり、同様に、種別がキャラBの味方キャラを「キャラB」、種別がキャラCの味方キャラを「キャラC」、種別がキャラDの味方キャラを「キャラD」と称する場合がある)が、種別が武器aとなる武器(以下、単に、「武器a」と称する場合があり、同様に、種別が武器bの武器を「武器b」、種別が武器cの武器を「武器c」と称する場合がある)を装備する保留組合せパターンであり、保留組合せパターンHA2は、武器の種別が武器bとなり、キャラAが武器bを装備する保留組合せパターンであり、保留組合せパターンHA3は、武器の種別が武器cとなり、キャラAが武器cを装備する保留組合せパターンである。
同様に、保留組合せパターンHB1〜保留組合せパターンHB3は、味方キャラの種別がキャラBとなる保留組合せパターンであり、さらに、保留組合せパターンHB1は、武器の種別が武器aとなり、キャラBが武器aを装備する保留組合せパターンであり、保留組合せパターンHB2は、武器の種別が武器bとなり、キャラBが武器bを装備する保留組合せパターンであり、保留組合せパターンHB3は、武器の種別が武器cとなり、キャラBが武器cを装備する保留組合せパターンである。
同様に、保留組合せパターンHC1〜保留組合せパターンHC3は、味方キャラの種別がキャラCとなる保留組合せパターンであり、さらに、保留組合せパターンHC1は、武器の種別が武器aとなり、キャラCが武器aを装備する保留組合せパターンであり、保留組合せパターンHC2は、武器の種別が武器bとなり、キャラCが武器bを装備する保留組合せパターンであり、保留組合せパターンHC3は、武器の種別が武器cとなり、キャラCが武器cを装備する保留組合せパターンである。
同様に、保留組合せパターンHD1〜保留組合せパターンHD3は、味方キャラの種別がキャラDとなる保留組合せパターンであり、さらに、保留組合せパターンHD1は、武器の種別が武器aとなり、キャラDが武器aを装備する保留組合せパターンであり、保留組合せパターンHD2は、武器の種別が武器bとなり、キャラDが武器bを装備する保留組み合わせパターンであり、保留組合せパターンHD3は、武器の種別が武器cとなり、キャラDが武器cを装備する保留組合せパターンである。
なお、特図変動パターンPX4が導出された場合には、保留組合せパターンHC1〜保留組合せパターンHC3及び保留組合せパターンHD1〜保留組合せパターンHD3は決定されない。
また、詳細は省略するが、特図変動パターンPX4は、特図変動パターンPY1及び特図変動パターンPY2と比較して変動時間が短い特図変動パターンであり、特図変動パターンPX4では、装飾図柄がリーチ状態とならずに対決演出が実行されない。
なお、特図変動パターンPY2が導出された場合には、保留組合せパターンHD1〜D3は決定されない。
よって、遊技機10において、単位表示(保留画像)は、第一の態様(デフォルト保留画像の態様)となる場合と、単位表示に対応する図柄変動における当否判定によって有利な判定がなされる期待度が第一の態様よりも高い第二の態様(デフォルト保留画像とは異なる態様)となる場合と、があるものであると換言できる。
なお、保留組合せパターンをしない場合とは、上述の保留組合せパターンとは異なる保留組合せパターンを設け、当該異なる保留組合せパターンを設定する場合に置き換えてもよい。
次に、図14を用いて、保留変化シナリオの詳細を説明する。
なお、図14は、各保留組合せパターンに対応する保留変化シナリオを示した図であり、設定する保留変化シナリオを決定するにあたり、一の保留組合せパターンに対して複数種類の保留変化シナリオが対応づけられている場合には、各保留組合せパターンの当選確率が同一(又は略同一)となる抽選によって当該一の保留組合せパターンに対応する複数種類の保留変化シナリオから設定する一の保留変化シナリオを決定する。
また、各保留組合せパターンの当選確率は同一でなくてもよく、保留組合せパターンに対応する図柄変動が大当りであるか否か、大当りである場合に確変大当りであるか否か等の条件によって当選確率に偏りが出るようにしてもよい。
より具体的には、キャラ保留画像の態様の上限がキャラBに対応する態様(以下、キャラの種別(又は武器の種別)に対応するキャラ保留画像(又は武器保留画像)の態様を、単に、キャラの種別(又は武器の種別)で記載する場合がある)であり、且つ武器保留画像の態様の上限が武器bである保留組合せパターンHB2を例に挙げると、保留組合せパターンHB2には、保留変化シナリオSB2−1〜保留変化シナリオSB2−16が対応し、各保留変化シナリオにおける保留4〜保留1のそれぞれに対応する表示領域におけるキャラ保留画像の態様及び武器保留画像の態様は図14に示す通りである。
次に、図15を用いて、先読み演出制御手段224によって実行される保留先読み演出開始処理の詳細を説明する。なお、図15は、保留先読み演出開始処理のフローを示す図である。また、当該処理は、確変モードにおいて事前判定コマンドを受信する(確変モードにおいて特図2の図柄変動が保留される)度に実行される。
なお、上述の通り、最初に表示させるキャラ保留画像の態様は、今回設定された保留変化シナリオ、及び当該保留変化シナリオが設定された時点での表示領域によって定められる。
なお、最初に表示させる武器保留画像の態様は、上述の通り、今回設定された保留変化シナリオ、及び当該保留変化シナリオが設定された時点での表示領域によって定められる。
次に、図16を用いて、演出内容決定手段225によって実行される保留先読み演出変化処理の詳細を説明する。なお、図16は、保留先読み演出変化処理のフローを示す図である。また、当該処理は、確変モードにおいて変動開始コマンドを受信する度に実行される。
よって、遊技機10は、第二の特定表示(上部保留表示領域821に表示される画像)を構成する単位表示(保留画像)は、所定の条件(対決演出中に装飾図柄がリーチ状態となること)が充足される場合に、所定の条件が充足されない場合よりも第二の態様(デフォルト保留画像とは異なる態様)となっている割合が低いものであると換言できる。
このようにすることで、違和感を与え難くする後述の効果を高めることができる。
次に、図17及び図18を用いて、対決演出の流れを説明する。
なお、図17及び図18は、図11で示された保留先読み演出に続く対決演出の流れを示し、特に、図17は、保留先読み演出に続く対決演出の流れのうちの図柄変動が開始されてから装飾図柄がリーチ状態となるまでの流れを示す図であり、図18は、保留先読み演出に続く対決演出の流れのうちの装飾図柄がリーチ状態となってから対決演出の結果が出るまでの流れを示す図である。
また、図17(a)〜図17(d)及び図18(a)〜図18(c)で示される演出の流れは、特図変動パターンPY1が導出され、且つ保留組合せパターンHB2が設定された場合の対決演出の流れを示し、図17(a)〜図17(d)、図18(a)、図18(b)、及び図18(d)で示される演出の流れは、特図変動パターンPY2が導出され、且つ保留組合せパターンHB2が設定された場合の対決演出の流れを示している。
なお、図17(a)の状態では、上部保留表示領域821の保留2〜保留4に対応する表示領域のそれぞれにも保留画像(デフォルト保留画像)が表示され、同様に、下部保留表示領域811の保留2〜保留4に対応する表示領域のそれぞれにも保留画像(デフォルト保留画像)が表示されている。
なお、図17(b)の状態では、上部保留表示領域821の保留2〜保留4に対応する表示領域のそれぞれに保留画像(デフォルト保留画像)が表示され、同様に、下部保留表示領域811の保留2〜保留4に対応する表示領域のそれぞれに保留画像(デフォルト保留画像)が表示されている。
なお、図17(c)の状態では、上部保留表示領域821の保留2〜保留4に対応する表示領域のそれぞれに保留画像が表示されていた保留画像がスライドし、且つ新たに特図2の図柄変動が保留されていないため、上部保留表示領域821の保留1〜保留3に対応する表示領域のそれぞれに保留画像(デフォルト保留画像)が表示されている。同様に、図17(c)の状態では、下部保留表示領域811の保留2〜保留4に対応する表示領域のそれぞれに表示されていた保留画像もスライドし、且つ新たに特図2の図柄変動が保留されていないため、下部保留表示領域811の保留1〜保留3に対応する表示領域のそれぞれに保留画像(デフォルト保留画像)が表示されている。
なお、図17(d)の状態では、新たに特図2の図柄変動が保留されていないため、図17(c)の状態と同様に、上部保留表示領域821の保留1〜保留3に対応する表示位置のそれぞれに保留画像(デフォルト保留画像)が表示され、且つ下部保留表示領域811の保留1〜保留3に対応する表示領域のそれぞれに保留画像(デフォルト保留画像)が表示されている。
また、図示は省略するが、本実施形態では、図17(c)の後にキャラ保留画像と武器保留画像の合体が失敗する場合(特図変動パターンPX4が導出され、且つ保留組合せパターン(保留組合せパターンHA1〜保留組合せパターンHA3、及び保留組合せパターンHB1〜保留組合せパターンHB3のいずれか)が設定された場合)があり、当該場合には、装飾図柄がリーチ状態とならず、バラケ目(例えば、6図柄−7図柄−7図柄)で停止され、図柄変動が終了する。
なお、図18(a)の状態では、下部保留表示領域811には、図17(d)の状態と同様に、下部保留表示領域811の保留1〜保留3に対応する表示領域のそれぞれ保留画像(デフォルト保留画像)が表示されているが、上部保留表示領域821には、保留画像が表示されていない。
また、図18(a)の状態において、装飾図柄のリーチ状態を示す画像は、上サブ表示部82aの表示領域の右上付近に表示され、メイン表示部81に当該画像は表示されていない。なお、当該画像については、上サブ表示部82aにも表示しないようにしてもよい。
なお、図18(b)の状態では、下部保留表示領域811には、図18(a)の状態と同様に、下部保留表示領域811の保留1〜保留3に対応する表示領域のそれぞれに保留画像(デフォルト保留画像)が表示されているが、上部保留表示領域821には、保留画像が表示されていない。
また、図18(b)の状態において、装飾図柄のリーチ状態を示す画像は、図18(a)と同様に、上サブ表示部82aの表示領域の右上付近に表示され、メイン表示部81に当該画像は表示されていない。なお、当該画像については、図18(a)と同様に、上サブ表示部82aにも表示しないようにしてもよい。
なお、図18(c)の状態では、図18(b)とは異なり、上部保留表示領域821の保留1〜保留3に対応する表示領域のそれぞれに保留画像が表示されておらず、且つ下部保留表示領域811の保留1〜保留3に対応する表示領域のそれぞれにも保留画像が表示されていない。
また、図18(c)の状態において、装飾図柄が揃った状態を示す画像は、メイン表示部81の表示領域に表示され、この場合は確変大当りであるため、当該画像は7図柄揃い(奇数図柄揃い)を示す画像となる。より正確には、リーチ状態を構成していた6図柄が揃った状態を示す画像を表示した後に7図柄揃いを示す画像に切り替えられる
なお、図18(d)の状態では、図18(c)の状態と同様に、上部保留表示領域821の保留1〜保留3に対応する表示領域のそれぞれに保留画像が表示されておらず、且つ下部保留表示領域811の保留1〜保留3に対応する表示領域のそれぞれにも保留画像が表示されていない。
また、図18(d)の状態において、装飾図柄が揃った状態を示す画像は、メイン表示部81の表示領域に表示され、この場合は通常大当りであるため、当該画像は6図柄揃い(偶数図柄揃い)を示す画像となる。
そのため、遊技球の発射を促しつつも(上部保留表示領域821に表示される保留画像によってこの保留画像に対応する図柄変動の数が特定不能となることによる効果)、違和感を与え難くすることができる(下部保留表示領域811に表示される保留画像によってこの保留画像対応する図柄変動の数が特定可能な状態が維持されることによる効果)。
同様に、下部保留表示領域811に表示される画像の表示方法についても、当該画像に対応する図柄変動の数(保留される特図2の図柄変動)が特定可能な態様であれば、一つにまとまった画像とする表示方法であってもよいし、当該図柄変動の数とは異なる数の画像とする表示方法であってもよい。
さらに、上部保留表示領域821に表示される画像の表示方法と、下部保留表示領域811に表示される画像の表示方法は、同一の表示方法であってもよいし、異なる表示方法であってもよい。
このようにすることで、遊技球の発射を促しつつも、違和感を与え難くすることができる。
このようにすることで、違和感を与え難くする上述の効果を高めることができる。
但し、本実施形態のように、特図2の特図当否判定によって大当りが導出されていることを告知する対決演出(大当りとなるか否かを告知する演出としてもよい)が実行される図柄変動において、上部保留表示領域821に表示される画像によって当該画像に対応する図柄変動の数が特定不能となるようにすれば、遊技球の発射が停止されてしまう可能性が高い図柄変動において、遊技球の発射を促しつつも、違和感を与え難くする上述の効果を奏する。
このようにすることで、遊技球の発射が停止されてしまう可能性が高い図柄変動において、遊技球の発射を促しつつも、違和感を与え難くする上述の効果を奏する。
なお、上部保留表示領域821に表示される画像に対応する図柄変動と、下部保留表示領域811に表示される画像に対応する図柄変動が一部で一致するとは、上部保留表示領域821に表示される画像に対応する図柄変動、及び下部保留表示領域811に表示される画像に対応する図柄変動のうちの少なくともいずれか一方が、双方の図柄変動に共通する図柄変動に加え、当該共通する図柄変動とは異なる図柄変動に対応することを言う。
なお、上部保留表示領域821及び下部保留表示領域811のいずれにも対応しない特図2の図柄変動を設ける場合、当該特図2の図柄変動に対応する画像(当該画像に対応する特図2の図柄変動の数を特定可能な画像)を、上部保留表示領域821及び下部保留表示領域811のいずれとも異なる共通保留表示領域に表示するようにしてもよい。
また、共通保留表示領域に表示される画像は、下部保留表示領域811に表示される画像と同様に、上部保留表示領域821に表示される画像によって当該画像に対応する図柄変動の数が特定不能となるタイミングにおいて、共通保留表示領域に表示される画像に対応する図柄変動の数が特定可能となる状態が維持されるようにしてもよく、このようにすることで、違和感を与え難くする上述の効果を高めることができる。
次に、図19を用いて、対決演出中の上サブ表示部82aの動作に関する変形例を説明する。なお、図19は、変形例1における対決演出中の上サブ表示部82aの動作を示す図である。
図19で示す3つの場面のうちの真ん中の場面(以下、「場面2」と称する)は、図17(d)と図18(a)の間の場面に相当し、当該場面には、下部保留表示領域811のうちの保留1〜保留3に対応する表示領域に保留画像(デフォルト保留画像)が表示されている一方、上部保留表示領域821のうちの保留1〜3に対応する領域に保留画像(デフォルト保留画像)が表示されていない様子が示されており、さらに、場面1と同様に、上サブ表示部82aがメイン表示部81を基準として上側にある様子が示されている。
図19で示す3つの場面のうちの右側の場面(以下、「場面3」と称する)は、図18(a)で示す場面に相当し、当該場面は、場面2と同様に、下部保留表示領域811のうちの保留1〜保留3に対応する表示領域に保留画像(デフォルト保留画像)が表示されている一方、上部保留表示領域821のうちの保留1〜3に対応する領域に保留画像(デフォルト保留画像)が表示されていない。さらに、当該場面には、上サブ表示部82aがメイン表示部81に重なる位置(メイン表示部81の表示領域に対して上サブ表示部82aの表示領域が重なる位置)に移動するとともに、上サブ表示部82aの表示領域に「対決開始」の文字が表示されている様子が示されている。
このようにすることで、遊技球の発射を促しつつも、違和感を与え難くする上述の効果を高めることができる。
このようにすることで、遊技球の発射を促しつつも、違和感を与え難くする上述の効果を高めることができる。
次に、図20を用いて、本実施形態における上部保留表示領域821に表示される保留画像の表示アニメーションと下部保留表示領域811に表示される保留画像の表示アニメーションの関係性、及びその変形例を説明する。なお、図20(a)は、本実施形態における上部保留表示領域821に表示される保留画像の表示アニメーションと下部保留表示領域811に表示される保留画像の表示アニメーションの関係性を示したタイムチャートであり、図20(b)は、上部保留表示領域821に表示される保留画像の表示アニメーションと下部保留表示領域811に表示される保留画像の表示アニメーションの関係性の変形例を示すタイムチャートである。
以上の説明では、上部保留表示領域821に表示される画像に対応する図柄変動の一部又は全部と、下部保留表示領域811に表示される画像に対応する図柄変動の一部又は全部が一致する場合について説明してきたが、上部保留表示領域821に表示される画像に対応する図柄変動と、下部保留表示領域811に表示される図柄変動が一致しない場合であっても上述の効果を奏する変形例(変形例3)があり、以降の説明では、図21を用いて、変形例3の詳細を説明する。なお、図21は、変形例3において保留画像が表示される流れを示す図である。
図21(b)は、図21(a)における図柄変動において、更に新たな特図2の図柄変動(2つ目)が保留された場合を示す図であり、図21(b)には、下部保留表示領域811の左から2番目の(図11における保留2に対応する)表示領域に保留画像が表示されている様子が示されている。
図21(c)は、図21(a)における図柄変動において、更に新たな特図2の図柄変動(3つ目)が保留された場合を示す図であり、図21(c)には、上部保留表示領域821の左から1番目の(図11における保留1に対応する)表示領域に保留画像が表示されている様子が示されている。
図21(d)は、図21(a)における図柄変動において、更に新たな特図2の図柄変動(4つ目)が保留された場合を示す図であり、図21(d)には、上部保留表示領域821の左から2番目の(図11における保留2に対応する)表示領域に保留画像が表示されている様子が示されている。
同様に、下部保留表示領域811に表示される画像についても、当該画像に対応する図柄変動の数(保留される特図2の図柄変動のうちの1つ目及び2つ目の図柄変動)が特定可能となる態様であれば、一つにまとまった画像であってもよいし、当該図柄変動の数とは異なる数の画像であってもよい。
さらに、上部保留表示領域821に表示される画像の表示方法と、下部保留表示領域811に表示される画像の表示方法は、同一の表示方法であってもよいし、異なる表示方法であってもよい。
以上の説明で記載されていない変形例について、以下に列挙する。
まず、上述の説明において、上部保留表示領域821が設けられた表示装置と、下部保留表示領域811が設けられた表示装置は、別の表示装置として説明してきたが、それぞれの表示領域があらかじめ定められていれば、それぞれの表示領域が設けられた表示装置を同一の表示装置としてもよい。なお、上述の共通保留表示領域を設ける場合には、当該表示領域についても同様である。
すなわち、終了していない図柄変動(実行中の図柄変動を含む、連続的に実行される(保留されたタイミングが古い順に実行される)図柄変動)を、上部保留表示領域821及び下部保留表示領域811(共通保留表示領域を設ける場合には、当該表示領域も含む)に表示する対象とすればよい。
本実施形態は、次のような技術思想を包含する。
(1) 表示手段と、
前記表示手段の表示を制御する表示制御手段と、
を備え、発射された遊技球が所定の領域を通過したことに基づいて当否判定に用いる乱数を取得し、乱数が取得された場合に変動開始条件が充足されるまで取得された乱数に対応する図柄変動の開始を保留する遊技機であって、
前記表示制御手段は、
終了していない図柄変動の少なくとも一部に対応する特定表示を実行するものであって、
前記特定表示として、第一の特定表示及び第二の特定表示を実行するものであり、
前記第一の特定表示は、
該第一の特定表示に対応する図柄変動の数を特定可能とするものであって、
所定の図柄変動に少なくとも対応するものであり、
前記第二の特定表示は、
該第二の特定表示に対応する図柄変動の数を特定可能とするものであって、
前記所定の図柄変動に少なくとも対応するものであり、
前記第一の特定表示及び前記第二の特定表示のうちの少なくともいずれか一方は、
前記所定の図柄変動に加え、前記所定の図柄変動とは異なる図柄変動に対応するものであり、
所定の条件が充足された場合に、前記第一の特定表示によって該第一の特定表示に対応する図柄変動の数が特定可能となる状態が維持される一方、
前記所定の条件が充足された場合に、前記第二の特定表示の少なくとも一部が視認困難となることで、該第二の特定表示によって該第二の特定表示に対応する図柄変動の数が特定不能となり、
実行される図柄変動には、第一の図柄変動と、前記当否判定によって有利な判定がなされる期待度が該第一の図柄変動よりも高い第二の図柄変動と、があり、
前記所定の条件は、
前記第二の図柄変動が実行されている期間において充足されるものであることを特徴とする遊技機。
(2) 上記(1)に記載の遊技機であって、
前記第二の特定表示は、
一又は複数の図柄変動に対応するものであって、
該第二の特定表示に対応する図柄変動の数と同数の単位表示で構成されるものであり、
前記単位表示は、
第一の態様となる場合と、
該単位表示に対応する図柄変動における前記当否判定によって有利な判定がなされる期待度が前記第一の態様よりも高い第二の態様となる場合と、があるものであり、
前記第二の特定表示を構成する前記単位表示は、
前記所定の条件が充足される場合に、前記所定の条件が充足されない場合よりも前記第二の態様となっている割合が低いものであることを特徴とする遊技機。
(3) 上記(1)又は上記(2)に記載の遊技機であって、
前記第二の特定表示は、
複数の図柄変動に対応し、
該第二の特定表示に対応する図柄変動の数と同数の単位表示で構成されるものであって、
前記所定の条件が充足された場合に、該第二の特定表示を構成する前記単位表示のうちの少なくとも一つの前記単位表示が視認困難とすることで、該第二の特定表示によって該第二の特定表示に対応する図柄変動の数が特定不能となるものであり、
前記単位表示は、
第一の態様となる場合と、
該単位表示に対応する図柄変動における前記当否判定によって有利な判定がなされる期待度が前記第一の態様よりも高い第二の態様となる場合と、があるものであり、
前記第二の特定表示を構成する前記第一の態様の前記単位表示は、
前記所定の条件が充足された場合に、該第二の特定表示を構成する前記第二の態様の前記単位表示が視認困難となる割合よりも高い割合で視認困難となるものであることを特徴とする遊技機。
(4) 上記(1)乃至上記(3)のいずれか一つに記載の遊技機であって、
前記表示手段の位置を制御する位置制御手段を備え、
前記表示手段は、
第一の表示装置及び第二の表示装置で構成されるものであり、
前記表示制御手段は、
前記第一の表示装置に対して前記第一の特定表示を実行させ、
前記第二の表示装置に対して前記第二の特定表示を実行させるものであり、
前記位置制御手段は、
前記第一の表示装置及び前記第二の表示装置のうちの少なくともいずれか一方の位置を移動させる移動制御を実行するものであり、
前記所定の条件が充足され、前記第二の特定表示によって該第二の特定表示に対応する図柄変動の数が特定不能となるタイミング、又は前記第二の特定表示によって該第二の特定表示に対応する図柄変動の数が特定不能となるタイミングより後のタイミングで、前記移動制御を実行するものであることを特徴とする遊技機。
(5) 上記(4)に記載の遊技機であって、
前記移動制御は、
前記第二の表示装置の位置を移動させるものであることを特徴とする遊技機。
15 外枠
20 前枠
21 ヒンジ機構
22 可動装飾体
23 シリンダ錠
25 透明部材
27 上球受け皿
29 下球受け皿
31 操作ハンドル
32 上枠部
33(33a、33b) スピーカ
34a、34b 左右側枠部
35(35a、35b、35c) 演出ランプ
36 球抜き機構
37 演出ボタン
38(38a、38b、38c、38d) カーソルボタン
39 メイン操作部
39a 玉貸ボタン
39b 返却ボタン
40 普通電動役物ソレノイド
41 特別電動役物ソレノイド
50 遊技盤
50a 遊技領域
51 外レール
52 風車
53 内レール
55 大入賞口
57 第1始動口
59 第2始動口
61 普通電動役物
63 ゲート
65 特別電動役物
67 一般入賞口
69 アウト口
70 第1始動口センサ
71 第2始動口センサ
72 大入賞口センサ
73 一般入賞口センサ
74 ゲートセンサ
80 演出表示装置
81 メイン表示部
82 サブ表示部
82a 上サブ表示部
82b 左サブ表示部
82c 右サブ表示部
90 図柄表示装置
91 第1特別図柄表示装置
92 第2特別図柄表示装置
93 普通図柄表示装置
94 第1特別図柄保留ランプ
95 第2特別図柄保留ランプ
96 普通図柄保留ランプ
100 主制御基板
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 I/Oポート
105 乱数回路
110 入球判定手段
115 メイン乱数発生手段
120 メイン保留制御手段
130 事前判定手段
140 特図抽選手段
141 特図当否判定手段
142 特図停止図柄抽選手段
143 特図変動パターン導出手段
150 普図抽選手段
160 大当り遊技制御手段
165 図柄表示制御手段
170 電動役物制御手段
175 遊技状態制御手段
180 メイン情報記憶手段
185 メインエラー制御手段
190 メインコマンド管理手段
200 第1副制御基板
201 CPU
202 ROM
203 RAM
204 I/Oポート
210 サブ乱数発生手段
220 通常演出制御手段
221 演出モード制御手段
222 演出ルート決定手段
223 サブ保留制御手段
224 先読み演出制御手段
225 演出内容決定手段
226 装飾図柄制御手段
227 大当り演出制御手段
230 サブエラー制御手段
240 ランプ制御手段
250 可動役物制御手段
260 サブ情報記憶手段
270 サブコマンド管理手段
300 第2副制御基板
301 CPU
302 ROM
303 RAM
304 I/Oポート
400 払出制御基板
401 CPU
402 ROM
403 RAM
811 下部保留表示領域
821 上部保留表示領域
X 第1流路
Y 第2流路
Claims (2)
- 表示手段と、
前記表示手段の表示を制御する表示制御手段と、
を備え、発射された遊技球が所定の領域を通過したことに基づいて当否判定に用いる乱数を取得し、乱数が取得された場合に変動開始条件が充足されるまで取得された乱数に対応する図柄変動の開始を保留する遊技機であって、
前記表示制御手段は、
終了していない図柄変動の少なくとも一部に対応する特定表示を実行するものであって、
前記特定表示として、第一の特定表示及び第二の特定表示を実行するものであり、
前記第一の特定表示は、
該第一の特定表示に対応する図柄変動の数を特定可能とするものであり、
前記第二の特定表示は、
該第二の特定表示に対応する図柄変動の数を特定可能とするものであり、
前記第一の特定表示に対応する図柄変動の一部と、前記第二の特定表示に対応する図柄変動の一部と、が同一の図柄変動となり、
所定の条件が充足された場合に、前記第一の特定表示によって該第一の特定表示に対応する図柄変動の数が特定可能となる状態が維持される一方、
前記所定の条件が充足された場合に、前記第二の特定表示の少なくとも一部が視認困難となることで、該第二の特定表示によって該第二の特定表示に対応する図柄変動の数が特定不能となり、
実行される図柄変動には、第一の図柄変動と、前記当否判定によって有利な判定がなされる期待度が該第一の図柄変動よりも高い第二の図柄変動と、があり、
前記所定の条件は、
前記第二の図柄変動が実行されている期間において充足されるものであり、
前記第二の特定表示は、
一又は複数の図柄変動に対応するものであって、
該第二の特定表示に対応する図柄変動の数と同数の単位表示で構成されるものであり、
前記単位表示は、
第一の態様となる場合と、
該単位表示に対応する図柄変動における前記当否判定によって有利な判定がなされる期待度が前記第一の態様よりも高い第二の態様となる場合と、があるものであり、
前記第二の特定表示を構成する前記単位表示のうちの一部または全部であって保留されている図柄変動に対応する前記単位表示は、
前記所定の条件が充足されることが決まってから該所定の条件が充足される図柄変動が終了するまでの期間において前記第二の態様とならずに前記第一の態様となるものである、
ことを特徴とする遊技機。 - 表示手段と、
前記表示手段の表示を制御する表示制御手段と、
を備え、発射された遊技球が所定の領域を通過したことに基づいて当否判定に用いる乱数を取得し、乱数が取得された場合に変動開始条件が充足されるまで取得された乱数に対応する図柄変動の開始を保留する遊技機であって、
前記表示制御手段は、
終了していない図柄変動の少なくとも一部に対応する特定表示を実行するものであって、
前記特定表示として、第一の特定表示及び第二の特定表示を実行するものであり、
前記第一の特定表示は、
該第一の特定表示に対応する図柄変動の数を特定可能とするものであり、
前記第二の特定表示は、
該第二の特定表示に対応する図柄変動の数を特定可能とするものであり、
前記第一の特定表示に対応する図柄変動の一部と、前記第二の特定表示に対応する図柄変動の一部と、が同一の図柄変動となり、
所定の条件が充足された場合に、前記第一の特定表示によって該第一の特定表示に対応する図柄変動の数が特定可能となる状態が維持される一方、
前記所定の条件が充足された場合に、前記第二の特定表示の少なくとも一部が視認困難となることで、該第二の特定表示によって該第二の特定表示に対応する図柄変動の数が特定不能となり、
実行される図柄変動には、第一の図柄変動と、前記当否判定によって有利な判定がなされる期待度が該第一の図柄変動よりも高い第二の図柄変動と、があり、
前記所定の条件は、
前記第二の図柄変動が実行されている期間において充足されるものであり、
前記表示手段の位置を制御する位置制御手段を備え、
前記表示手段は、
第一の表示装置及び第二の表示装置で構成されるものであり、
前記表示制御手段は、
前記第一の表示装置に対して前記第一の特定表示を実行させ、
前記第二の表示装置に対して前記第二の特定表示を実行させるものであり、
前記位置制御手段は、
前記第一の表示装置及び前記第二の表示装置のうちの前記第二の表示装置の位置を移動させる移動制御を実行するものであって、
前記所定の条件が充足され、前記第二の特定表示によって該第二の特定表示に対応する図柄変動の数が特定不能となるタイミング、又は前記第二の特定表示によって該第二の特定表示に対応する図柄変動の数が特定不能となるタイミングより後のタイミングであり、かつ前記第一の特定表示によって該第一の特定表示に対応する図柄変動の数が特定可能となる状態が維持されているタイミングで、前記移動制御を実行するものであり、
前記移動制御は、前記第一の表示装置の表示領域のうちの前記第一の特定表示が表示されている表示領域に向けて前記第二の表示装置の位置を移動させるものである、
ことを特徴とする遊技機。
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