JP6721144B2 - バッテリモジュールの収納構造 - Google Patents

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Description

本発明は、正負の電極を備える複数のセルを積層し、複数のセルの各電極を接続して構成されるセル集合体を有するバッテリモジュールの収納構造に関する。
例えば、特許文献1には、溶接又はボルト締結により、バッテリモジュールの隣接するセルの2つの電極を接続することが開示されている。
特開2015−207437号公報
しかしながら、電動二輪車にバッテリモジュールを搭載する場合、従来は、単純に、複数のバッテリモジュールをバッテリケースに収納するのみであった。そのため、電動二輪車に最適なバッテリモジュールの収納構造について、あまり考慮されていなかった。
本発明は、このような課題を考慮してなされたものであり、電動二輪車の低重心化を図りつつ、該電動二輪車におけるバッテリモジュールの収納場所の形状に適合したバッテリモジュールの収納構造を提供することを目的とする。
本発明の態様は、電動二輪車におけるバッテリモジュールの収納構造であって、前記バッテリモジュールは、直方体であり、正負の電極を備える複数のセルを積層し、複数の前記セルの各電極を接続して構成されるセル集合体を有し、複数の前記バッテリモジュールが水平方向又は上下方向に配列された状態で異なる形状の複数のケースに収納され、複数の前記ケースは、上側ケース、中間ケース及び下側ケースからなり、該複数のケースを個別に分割した状態で、下方から上方に向かって、前記下側ケース、前記中間ケース及び前記上側ケースの順に、上下方向に多段積みにすることでバッテリケースを構成し、前記バッテリケースの全体は、車体前面視で、前記電動二輪車のカウルに沿った鞍形状、台形状又は凸形状のケースとして構成され、複数の前記バッテリモジュールは、複数の前記ケースに分割して収納されることで、前記電動二輪車に搭載される。
本発明の態様によれば、複数のバッテリモジュールを水平方向又は上下方向に配列すると共に、上下方向に多段積みにされた状態でバッテリケースに収納されるので、電動二輪車の低重心化を図りつつ、該電動二輪車の車体形状に適合するデザイン性に優れたバッテリモジュールの収納構造を実現することができる。
本実施形態に係るバッテリモジュール及びその収納構造が適用される電動車両の左側面図である。 バッテリケースの斜視図である。 バッテリケースの分解斜視図である。 バッテリモジュールの斜視図である。 バッテリモジュールの他の構成例の斜視図である。 バッテリモジュールの他の構成例の斜視図である。 バッテリモジュールの他の構成例の斜視図である。 バッテリモジュールのセル間の接続関係を模式的に図示した概念図である。 図9Aは、セルの斜視図であり、図9Bは、折曲加工後のセルの斜視図である。 図10A及び図10Bは、折曲加工後のセルの斜視図である。 図11A及び図11Bは、折曲加工後のセルの斜視図である。 図12Aは、第1スペーサの分解斜視図であり、図12Bは、第1スペーサの斜視図である。 図13Aは、第2スペーサの分解斜視図であり、図13Bは、第2スペーサの斜視図である。 図14Aは、第3スペーサの分解斜視図であり、図14Bは、第3スペーサの斜視図である。 第4スペーサの分解斜視図である。 図16A及び図16Bは、第4スペーサの斜視図である。 複数のセルを積層する状態を図示した斜視図である。 隣接するセル間の電極の接続状態を図示した説明図である。 セル集合体の一端側にスペーサ及び出力ターミナルを取り付ける状態を図示した斜視図である。 セル集合体の他端側にスペーサ及び出力ターミナルを取り付ける状態を図示した斜視図である。 図20での電極と出力ターミナルとの接続状態を図示した説明図である。 複数のスペーサをボルト及びナットで締結する状態を図示した斜視図である。 複数のスペーサが積層方向に締結された状態を図示した斜視図である。 セル集合体にBMS基板を取り付ける状態を図示した斜視図である。 セル集合体をケースに収納する状態を図示した斜視図である。 下側ケースに複数のバッテリモジュールを収納する状態を図示した斜視図である。 中間ケースに複数のバッテリモジュールを収納する状態を図示した斜視図である。 中間ケースに複数のバッテリモジュールを収納する状態を図示した斜視図である。 上側ケースに複数のバッテリモジュールを収納する状態を図示した斜視図である。
以下、本発明に係るバッテリモジュールの収納構造について好適な実施形態を例示し、添付の図面を参照しながら説明する。
[1.電動車両14の概略構成]
図1は、本実施形態に係るバッテリモジュール10及びその収納構造が適用される電動車両14の左側面図である。以下の説明では、電動車両14のシート16に着座した運転者から見て前後、左右及び上下の方向を説明する。
電動車両14は、鞍乗型の電動二輪車であって、車体フレーム18を備える。車体フレーム18の前端部には、ヘッドパイプ20が設けられている。ヘッドパイプ20は、ハンドル22を操向可能に支持する。運転者は、ハンドル22を操作することにより、フロントフォーク24を介して前輪26を操舵する。
バッテリ28は、車体フレーム18に支持されるバッテリケース30に収納されている。後述するように、バッテリケース30には、本実施形態に係るバッテリモジュール10の収納構造が適用される。車体フレーム18の後方には、シート16が支持されている。車体フレーム18の後部、且つ、シート16の下方には、回転電機31が車体フレーム18に支持されている。また、車体フレーム18の下方には、インバータ32が支持されている。さらに、車体フレーム18の後部には、スイングアーム34がピボット軸36を中心に上下に揺動可能に支持されている。スイングアーム34の後端には後輪38が支持されている。
回転電機31は、バッテリ28から供給される直流電力をインバータ32が交流電力に変換した際に、変換後の交流電力によって駆動する駆動用電動機である。電動車両14は、回転電機31の出力を後輪38に伝達させることで走行する。一方、回転電機31の回生時には、回転電機31で発電された交流電力がインバータ32で直流電力に変換され、バッテリ28に充電される。
なお、電動車両14は、ウィンドスクリーン52や、カウル等のカバー部材54によって覆われている。
[2.バッテリ28及びバッテリケース30の構成]
図1〜図3に示すように、バッテリケース30には、複数のバッテリモジュール10が前後方向又は左右方向(水平方向)に配列され、且つ、上下方向に多段積みにされた状態で収納されている。これらのバッテリモジュール10を電気的に直列に接続することでバッテリ28が構成される。
バッテリモジュール10は、図4〜図9Bに示すように、正負の2つの電極60(正電極60p、負電極60m)を備える薄型の複数のセル62を一方向(積層方向)に積層した状態で、複数のセル62の各電極60を接続したセル集合体64を有する。セル62は、ラミネート型のバッテリセルであって、薄型のセル本体66から正負の電極60が一方向に延びる形状を有する。このようなラミネート型のバッテリセルとしては、リチウムイオンバッテリのバッテリセルが好適である。また、正負の電極60は、可撓性を有する導電性部材、例えば、折曲加工が可能なフレキシブルな金属電極(電極タブ)からなる。
なお、本実施形態では、セル62を一方向に積層してバッテリモジュール10を構成できるのであれば、どのような種類のバッテリセル(例えば、前述のリチウムイオンバッテリ又は鉛バッテリのセル)であってもよい。また、本実施形態では、図示の簡略化のため、1つのバッテリモジュール10について、積層方向の両端のセル62のみ図示し、中間の複数のセル62の図示を省略する場合がある。
ここで、セル本体66の厚み方向を積層方向として複数のセル62を積層する場合、図8で概念的に示すように、積層方向に隣接する2つのセル62の間で、正負の電極60が互い違い(交互)となるように、複数のセル62が積層方向に積層される。なお、以下の説明では、複数のセル62の正負の電極60のうち、正極性の電極60を正電極60p、負極性の電極60を負電極60mと呼称する場合がある。また、以下の説明では、1つのセル62に備わる2つの電極60(正電極60p及び負電極60m)や、積層方向に隣接する2つのセル62について、一方のセル62の正電極60pと他方のセル62の負電極60mとを「正負の電極60」と呼称する場合がある。
セル集合体64では、積層方向に隣接する2つのセル62のうち、一方のセル62の正電極60pと他方のセル62の負電極60mとを、2つのスペーサ68で積層方向に挟み込むことで、正電極60pと負電極60mとを接続させる。これにより、セル集合体64では、複数のスペーサ68によって複数のセル62が直列接続される。複数のスペーサ68は、積層方向に挿通するボルト及びナット(後述するボルト122及びナット124)を螺合させることで、積層方向に締結される。スペーサ68の具体的構成は後述する。
複数のセル本体66は、正負の電極60が外部に露出するように、金属製のケース70(収納体)に収納されている。また、セル集合体64の積層方向の一端部に配置されているセル62の正電極60pには、正極性の出力ターミナル72pが設けられている。また、セル集合体64の積層方向の他端部に配置されているセル62の負電極60mには、負極性の出力ターミナル72mが設けられている。なお、図4〜図7に示すように、各出力ターミナル72m、72pは、種々の形状を採用することができる。各出力ターミナル72m、72pについても後述する。
上述した一方のセル62の正電極60pと他方のセル62の負電極60mとの接続箇所と、セル集合体64の積層方向の一端部のセル62の正電極60p(正極性の出力ターミナル72p)と、セル集合体64の積層方向の他端部のセル62の負電極60m(負極性の出力ターミナル72m)とには、複数のセル62の電圧を検出するためのセル電圧検出用基板74(以下、BMS基板74ともいう。)が接続されている。BMS基板74は、バッテリモジュール10を監視するバッテリ・マネジメント・システム(BMS)の一部であり、複数のスペーサ68を上方から覆うように、バッテリモジュール10の上部に配設されている。なお、図4〜図7には、2つのBMS基板74がバッテリモジュール10に配設される場合を図示している。
このように構成される複数のバッテリモジュール10がバッテリケース30に収納される。バッテリケース30は、図1〜図3に示すように、電動車両14の形状に合わせて鞍形状、台形状又は凸形状に形成されたケースである。バッテリケース30は、該バッテリケース30の底部である下側ケース78と、下側ケース78の上方に配置される中間ケース80と、中間ケース80の上方に配置される上側ケース82とから構成される。
下側ケース78は、底板部78aから上方に立設する壁部78bに上側フランジ78cが設けられたケースである。下側ケース78において、壁部78bの内側には、複数のバッテリモジュール10が左右方向に横倒しにされた状態(BMS基板74が左方向又は右方向に向いた状態)で前後方向に配列されている。
中間ケース80は、矩形状の底板部80aから上方に枠体80bが立設したケースである。中間ケース80において、枠体80bの内側には、複数のバッテリモジュール10が上下方向に立てられた状態(BMS基板74が上方向に向いた状態)で水平方向に配列されている。
上側ケース82は、矩形状の底板部82aから上方に枠体82bが立設したケースである。上側ケース82において、枠体82bの内側には、複数のバッテリモジュール10が上下方向に立てられた状態で水平方向に配列されている。
この場合、下段側の中間ケース80に収納されるバッテリモジュール10の個数が、上段側の上側ケース82に収納されるバッテリモジュール10の個数よりも多くなるように、複数のバッテリモジュール10がバッテリケース30内に配列される。
なお、図3に示すように、下側ケース78、中間ケース80及び上側ケース82は、上下方向に挿通するボルト84をネジ孔86に螺合させることにより、上下方向に一体に構成される。
[3.バッテリ28(バッテリモジュール10)の収納方法]
<3.1 セル62の準備>
次に、本実施形態に係るバッテリモジュール10のバッテリケース30への収納方法について、図9A〜図29を参照しながら説明する。なお、この説明では、必要に応じて、図1〜図8を参照しながら説明する。
先ず、バッテリモジュール10を構成する複数のセル62を用意する。図9Aに示すように、正負の電極60(正電極60p、負電極60m)は、セル本体66から一方向に延びている。そこで、公知の折曲加工の手法を用いて、正負の電極60に対して、折曲加工を行う。図9B〜図11Bには、折曲加工後のセル62が図示されている。
図9Bにおいて、正電極60p及び負電極60mは、略U字状の形状に折曲加工されている。
図10Aにおいて、セル62の正電極60p及び負電極60mは、略L字状に折曲加工されている。この場合、正電極60p及び負電極60mは、それぞれ、先端部分が折り返された状態で略L字状に折曲加工されている。
図10Bでは、正電極60pは、先端部分が折り返された状態で一方向に延びている。一方、負電極60mは、先端部分が折り返された状態で略L字状に折曲加工されている。
図11Aにおいて、正電極60p及び負電極60mは、それぞれ、先端部分が折り返された状態で略L字状に折曲加工されている。
図11Bでは、正電極60pは、先端部分が折り返された状態で略L字状に折曲加工されている。一方、負電極60mは、先端部分が折り返された状態で一方向に延びている。
なお、正電極60p及び負電極60mの形状は、図9B〜図11Bの例に限定されることはなく、後述するスペーサ68の構成に合わせて、適宜変更してもよいことは勿論である。
<3.2 セル62の積層>
このように正電極60p及び負電極60mが折曲加工された後、複数のセル62を積層方向に積層する。この場合、セル本体66の厚み方向を積層方向とし、積層方向に隣接する2つのセル62について、正電極60p及び負電極60mが互い違いとなるように、すなわち、一方のセル62の正電極60pと、他方のセル62の負電極60mとが向かい合うように、複数のセル62を積層方向に積層する。これにより、図8の概念図のように、積層方向に見ると、複数のセル62の正電極60p及び負電極60mが交互に配置されることになる。
<3.3 正電極60p及び負電極60mの挟み込み>
次に、積層方向に隣接する2つのセル62について、一方のセル62の正電極60pと、他方のセル62の負電極60mとを2つのスペーサ68で挟み込んで接触(接続)させる。図8に示すように、一方のセル62の正電極60pと、他方のセル62の負電極60mとが向かい合っている状態で、一方のセル62の正電極60pの背後(負電極60mから離間する方向)に一方のスペーサ68を配置し、他方のセル62の負電極60mの背後(正電極60pから離間する方向)に他方のスペーサ68を配置する。これにより、一方のセル62の正電極60pと他方のセル62の負電極60mとが積層方向に互いに接近して挟み込まれ、接触圧が発生している状態で接続される。
ここで、正電極60pと負電極60mとの挟み込みに用いられるスペーサ68の具体的構造について、図12A〜図16Bを参照しながら説明する。本実施形態では、図12A〜図16Bに示す4種類のスペーサ68(第1〜第4スペーサ100〜106)を採用可能である。
(3.3.1 第1スペーサ100)
図12A及び図12Bに示す第1スペーサ100は、積層方向に交差する方向を長手方向とし、且つ、第1スペーサ100の中心に対して略点対称の形状を有する。すなわち、第1スペーサ100は、図12A及び図12Bに示す状態で、180°反転させても同じ形状を有する。第1スペーサ100は、バッテリモジュール10を構成する複数のセル62のうち、積層方向の一端部のセル62と他端部のセル62との間に積層される複数のセル62について、隣接する2つのセル62間の正電極60pと負電極60mとの挟み込みに用いられる。
具体的に、第1スペーサ100は、長手方向に延びる矩形状のスペーサ本体100aを有する。スペーサ本体100aの長手方向の両端部及び中央部には、積層方向に貫通するボルト孔100bが形成されている。また、スペーサ本体100aにおいて、両端部のボルト孔100bよりも中央寄りの箇所には、セル62の正電極60p及び負電極60mに対応する大きさの凹部100cが形成されている。
この場合、スペーサ本体100aの積層方向に直交する一面には、一端部側のボルト孔100bの近傍に一方の凹部100cが形成されている。一方の凹部100cには、熱伝導性の良好なグラファイト等からなるシート100dが嵌め込まれている。凹部100cに嵌め込まれたシート100dの露出面は、電気絶縁性能と耐熱性能とを兼ね備えるテープ100eで覆われている。なお、テープ100eで覆われる部分は、正電極60p又は負電極60mに向かい合う部分である。また、シート100dは、接着剤を用いて、凹部100cに接着することにより、該凹部100cに嵌め込まれる。
また、スペーサ本体100aの積層方向の一面において、他端部側のボルト孔100bの近傍には、肉抜きの凹部100fが設けられている。さらに、スペーサ本体100aの積層方向の一面の中央部分には、積層方向に突出する2つのピン100gと、2つのピン100gに対応する大きさ及び深さの2つの穴部100hとが設けられている。
スペーサ本体100aの積層方向に直交する他面にも、一面に対して点対称の箇所に、露出面がテープ100eで覆われているシート100dが嵌め込まれた他方の凹部100cと、肉抜きの凹部100fと、2つのピン100gと、2つの穴部100hとがそれぞれ設けられている。
(3.3.2 第2スペーサ102)
図13A及び図13Bに示す第2スペーサ102は、バッテリモジュール10を構成する複数のセル62のうち、積層方向の一端部のセル62と該セル62に積層される他のセル62との間での正負の電極60の挟み込み、又は、積層方向の他端部のセル62と該セル62に積層される他のセル62との間での正負の電極60の挟み込み等に用いられる。
図4〜図8に示すように、積層方向の一端部のセル62の正電極60pには、正極性の一方の出力ターミナル72pが設けられ、積層方向の他端部のセル62の負電極60mには、負極性の他方の出力ターミナル72mが設けられる。そのため、図13A及び図13Bの第2スペーサ102は、図12A及び図12Bの第1スペーサ100とは異なり、出力ターミナル72pを正電極60pに接続するか、又は、出力ターミナル72mを負電極60mに接続するための構成も兼ね備えている。
具体的に、第2スペーサ102は、積層方向に交差する方向を長手方向とするスペーサ本体102aを有する。スペーサ本体102aの長手方向の両端部及び中央部には、積層方向に貫通するボルト孔102bが形成されている。また、スペーサ本体102aの積層方向に直交する一面において、一端部側のボルト孔102bの近傍には、第1スペーサ100の凹部100cと同様の大きさの凹部102cが形成されている。凹部102cには、露出面がテープ102eで覆われたシート102dが嵌め込まれる。なお、シート102d及びテープ102eは、それぞれ、シート100d及びテープ100eと同じ材質及び形状を有する。
また、スペーサ本体102aの他端部側は、積層方向の外側に膨出している。これにより、スペーサ本体102aの他端部側のボルト孔102bの近傍には、他の凹部102fが設けられる。他の凹部102fの箇所には、貫通孔102iが積層方向に形成されている。
他の凹部102fには出力ターミナル72m、72pが配設される。この場合、出力ターミナル72m、72pは、他の凹部102fに嵌め込まれる板状部110と、板状部110から貫通孔102iを挿通して積層方向の外側に露出する端子部112とから構成される。
また、他の凹部102fに出力ターミナル72m、72pが配置されている状態で、該凹部102fには、露出面がテープ102eで覆われたシート102dがさらに嵌め込まれる。このシート102dは、出力ターミナル72m、72pの凹部102fへの保持と、セル62の正電極60p又は負電極60mの保持とを行うために該凹部102fに配設される。
なお、スペーサ本体102aの積層方向の一面の中央部分には、積層方向に突出する2つのピン102gと、2つのピン102gに対応する大きさ及び深さの2つの穴部102hとが設けられている。
(3.3.3 第3スペーサ104)
図14A及び図14Bに示す第3スペーサ104は、図13A及び図13Bの第2スペーサ102と同様に、バッテリモジュール10を構成する複数のセル62のうち、積層方向の一端部のセル62と該セル62に積層される他のセル62との間での正負の電極60の挟み込み、又は、積層方向の他端部のセル62と該セル62に積層される他のセル62との間での正負の電極60の挟み込み等に用いられる。また、第3スペーサ104は、出力ターミナル72pを正電極60pに接続し、又は、出力ターミナル72mを負電極60mに接続するための構成も兼ね備えている。
具体的に、第3スペーサ104は、積層方向に交差する方向を長手方向とするスペーサ本体104aを有する。スペーサ本体104aの長手方向の両端部及び中央部には、積層方向に貫通するボルト孔104bが形成されている。また、スペーサ本体104aの積層方向に直交する一面において、両端部のボルト孔104bの近傍には、第1スペーサ100の凹部100cと同様の大きさの凹部104cがそれぞれ形成されている。2つの凹部104cのうち、一方の凹部104cには、露出面がテープ104eで覆われたシート104dが嵌め込まれる。なお、シート104d及びテープ104eは、それぞれ、シート100d及びテープ100eと同じ材質及び形状を有する。
スペーサ本体104aの積層方向の一面の中央部分には、積層方向に突出する2つのピン104gと、2つのピン104gに対応する大きさ及び深さの2つの穴部104hとが設けられている。一方、スペーサ本体104aの積層方向に直交する他面には、出力ターミナル72m、72p(図4〜図8参照)を配設するための他の凹部104fが設けられている。
(3.3.4 第4スペーサ106)
図15〜図16Bに示す第4スペーサ106は、図12A及び図12Bの第1スペーサ100と同様に、積層方向の一端部のセル62と他端部のセル62との間で積層される複数のセル62について、隣接する2つのセル62間の正負の電極60の挟み込みに用いられる。
具体的に、第4スペーサ106は、積層方向に交差する方向を長手方向とするスペーサ本体106aを有する。スペーサ本体106aの長手方向の両端部及び中央部には、積層方向に貫通するボルト孔106bが形成されている。また、スペーサ本体106aの積層方向の一面において、両端部のボルト孔106b側の箇所には、セル62の正電極60p又は負電極60mに対応する大きさの凹部106cがそれぞれ形成されている。さらに、一面の中央部分には、積層方向に突出する2つのピン106gと、2つのピン106gに対応する大きさ及び深さの2つの穴部106hとが設けられている。
スペーサ本体106aの積層方向に直交する他面において、一端部のボルト孔106b側の箇所には、セル62の正電極60p又は負電極60mに対応する大きさの凹部106cが形成されている。また、他面の中央部分には、一面の中央部分に対して点対称の位置に、積層方向に突出する2つのピン106gと、2つのピン106gに対応する大きさ及び深さの2つの穴部106hとが形成されている。
そして、第4スペーサ106において、各凹部106cには、シート106dがそれぞれ嵌め込まれている。各シート106dの露出面は、テープ106eで覆われている。なお、スペーサ本体106aにおいて、一端部のボルト孔106b側の箇所には、2つのシート106dが2つの凹部106cにそれぞれ配置されている。そのため、2つのシート106dは、露出面が1枚のテープ106eで覆われている。シート106dは、シート100dと同じ材質及び形状を有する。また、テープ106eは、テープ100eと同じ材質を有する。
(3.3.5 電極60の挟み込みの具体例)
スペーサ68を用いた正負の電極60の挟み込みは、図8の概念図に示した通りであるが、実際には、以下に説明するように、第1〜第4スペーサ100〜106を用いて、積層方向に積層された複数のセル62の正電極60p及び負電極60mを挟み込む。
先ず、図10B及び図11Bの各セル62を用いて、図17に示すように、隣接する一方のセル62の正電極60pと、他方のセル62の負電極60mとが互い違いとなるように、複数のセル62を積層方向に積層する。これにより、図18のように、2つのセル62の正電極60pと負電極60mとが積層方向に接触する(重なり合う)。
次に、一方の第1スペーサ100のシート100dによって、一方のセル62の正電極60pを他方のセル62の負電極60m側に押し付けると共に、他方の第1スペーサ100のシート100dによって、他方のセル62の負電極60mを一方のセル62の正電極60p側に押し付ける。これにより、一方のセル62の正電極60pと他方のセル62の負電極60mとが任意の接触圧で積層方向に挟み込まれる。なお、テープ100eの厚みの変更等によって、接触圧を調整することが可能である。
この場合、一方の第1スペーサ100の2つのピン100gが、他方の第1スペーサ100の2つの穴部100hに嵌合すると共に、一方の第1スペーサ100の2つの穴部100hに、他方の第1スペーサ100の2つのピン100gが嵌合する。これにより、一方の第1スペーサ100の一面と、他方の第1スペーサ100の他面とが面接触する。この結果、正電極60p及び負電極60mの挟持状態を保持することができる。また、電気的な接続状態を確保して、接触抵抗値を低減させることができる。
なお、正電極60p及び負電極60mは、折曲加工によって所望の形状に折り曲げられている。そのため、例えば、一方の電極60に他方の電極60を被せた状態(重ね合わせた状態)で、一方のセル62の正電極60pと他方のセル62の負電極60mとを積層方向に挟み込むことが望ましい。
このように隣接する2つのセル62間で正負の電極60が挟み込まれることで、複数のセル62は、電気的に直列に接続され、セル集合体64が構成される。
次に、図19及び図20に示すように、セル集合体64の積層方向の一端部に配置されたセル62と、積層方向の他端部に配置されたセル62とに、第2スペーサ102又は第3スペーサ104を配置することで、一端部のセル62の正電極60pに出力ターミナル72pを接続すると共に、他端部のセル62の負電極60mに出力ターミナル72mを接続する。
先ず、図19に示すように、積層方向の一端部のセル62に第2スペーサ102を配置し、出力ターミナル72pと一端部のセル62の正電極60pとを接続させる。この場合、正電極60pに挿通孔116を予め形成すればよい。これにより、正電極60pをU字状に予め折り曲げ、出力ターミナル72pの端子部112を挿通孔116に挿通させると、出力ターミナル72pと正電極60pとが接続される。なお、一端部のセル62の負電極60mは、第1スペーサ100のシート100dと第2スペーサ102のシート102dとによって、積層方向に隣接する他のセル62の正電極60pと共に挟み込まれる。
また、図20に示すように、積層方向の他端部のセル62に第3スペーサ104を配置し、出力ターミナル72mと、他端部のセル62の負電極60mとを接続させる。この場合、図20及び図21に示すように、他端部のセル62の負電極60mと出力ターミナル72mとを重ね合わせた状態で、第3スペーサ104のシート104dと第1スペーサ100のシート100dとで、負電極60mと出力ターミナル72mとを積層方向に挟み込む。
図19〜図21の場合でも、第2スペーサ102又は第3スペーサ104の2つのピン102g、104gが第1スペーサ100の2つの穴部100hに嵌合すると共に、第2スペーサ102又は第3スペーサ104の2つの穴部102h、104hに第1スペーサ100の2つのピン100gが嵌合する。これにより、第2スペーサ102又は第3スペーサ104の第1スペーサ100に対向する面と、第1スペーサ100の第2スペーサ102又は第3スペーサ104に対向する面とが、面接触する。この結果、出力ターミナル72pと正電極60pとの挟持状態、及び、出力ターミナル72mと負電極60mとの挟持状態を、確実に保持することができる。この場合でも、出力ターミナル72m及び負電極60mのうち、一方を他方に被せた状態(重ね合わせた状態)で積層方向に挟み込むことが望ましい。
上記の説明において、第1スペーサ100に代替して第4スペーサ106を用いてもよいし、又は、第1スペーサ100と第4スペーサ106とを併用してもよい。いずれの場合でも、積層方向に積層された複数のセル62の正負の電極60を挟持することができる。
<3.4 ボルト122及びナット124によるスペーサ68の仮止め>
このようにして複数のセル62の正負の電極60が複数のスペーサ68(第1〜第4スペーサ100〜106)によって積層方向に挟持された状態で、図22に示すように、各スペーサ68のボルト孔100b〜106bにボルト122を挿通させ、ナット124に螺合させる。これにより、図23に示すように、各スペーサ68は、積層方向に仮止めされる。
<3.5 BMS基板74の取り付け>
次に、図24に示すように、正負の電極60が挟持されている箇所(正電極60pと負電極60mとの接続箇所)と、積層方向の一端部のセル62の正電極60p(出力ターミナル72p)と、積層方向の他端部のセル62の負電極60m(出力ターミナル72m)とに対して、BMS基板74を接続する。BMS基板74は、一枚の基板74aの底面に板状の複数の接続電極74bが設けられた構成を有する。
この場合、複数の接続電極74bを各スペーサ68に向けた状態で、BMS基板74で各スペーサ68を覆う。これにより、各接続電極74bと、正電極60pと負電極60mとの接続箇所、一端部のセル62の正電極60p、及び、他端部のセル62の負電極60mとが接続される。この状態で、仮止めされているボルト122とナット124とをさらに螺合させ、各スペーサ68を積層方向に締め付ける。これにより、正負の電極60(正電極60p、負電極60m)と接続電極74bとは、強固に挟持される。
<3.6 セル集合体64のケース70への配置>
次に、図25に示すように、セル集合体64をケース70に入れ、各スペーサ68、各出力ターミナル72m、72p及びBMS基板74を外部に露出させる。ケース70は、二方向に開口しているため、電気絶縁性能と耐熱性能とを備えたテープ126でセル集合体64をケース70に固定する。これにより、図4〜図7に示すバッテリモジュール10が完成する。
なお、図17〜図25では、一例として、図4のバッテリモジュール10を製造する場合について説明したが、図5〜図7のバッテリモジュール10についても、出力ターミナル72m、72pや、該出力ターミナル72m、72pを挟持するスペーサ68を変更することで、上記の製造手順に従って製造することができる。
<3.7 バッテリモジュール10のバッテリケース30への積み込み>
以上のように製造されたバッテリモジュール10は、図26〜図29に示すように、図26の下側ケース78と、図27及び図28の中間ケース80と、図29の上側ケース82とにそれぞれ積み込まれる。
図26の下側ケース78の場合、バッテリモジュール10のBMS基板74を水平方向に向けた状態(横倒しにした状態)で、下側ケース78の壁部78bの内側において、下側ケース78の長手方向(図1〜図3の前後方向)に配置する。この場合、隣接する2つのバッテリモジュール10の間で、出力ターミナル72m、72pに形成された貫通孔130にボルト132を挿通させ、ナット134と螺合させることにより、複数のバッテリモジュール10を電気的に直列に接続することができる。
図27及び図28の中間ケース80の場合、バッテリモジュール10のBMS基板74を上方向に向けた状態(立てた状態)で、中間ケース80の枠体80bの内側において、中間ケース80の水平方向(図1〜図3の前後方向及び左右方向)に配置する。この場合、隣接する2つのバッテリモジュール10の間で、正負の出力ターミナル72m、72pの貫通孔130にボルト132を挿通させ、ナット134と螺合させることにより、複数のバッテリモジュール10を電気的に直列に接続することができる。また、複数のバッテリモジュール10が配列された状態で、前方の枠体80bと後方の枠体80bとを、複数のボルト84を用いて、複数のフレーム136で連結することにより、複数のバッテリモジュール10を中間ケース80に保持することができる。
図29の上側ケース82の場合、バッテリモジュール10のBMS基板74を上方向に向けた状態(立てた状態)で、上側ケース82の枠体82bの内側において、上側ケース82の水平方向(図1〜図3の前後方向及び左右方向)に配置する。この場合、隣接する2つのバッテリモジュール10の間で、正負の出力ターミナル72m、72pの貫通孔130にボルト132を挿通させ、ナット134と螺合させることにより、複数のバッテリモジュール10を電気的に直列に接続することができる。
このように複数のバッテリモジュール10が配列された下側ケース78、中間ケース80及び上側ケース82を、図3に示すように、ボルト84を用いて、上下方向に固定する。この結果、図2に示すように、複数のバッテリモジュール10から構成されるバッテリ28がバッテリケース30に収納されることになる。このようなバッテリケース30が電動車両14に積み込まれる。
なお、図26〜図29に示すバッテリモジュール10の配列や積み込み方法は一例であり、本実施形態では、下側ケース78、中間ケース80及び上側ケース82に対して、他の配列や積み込み方法を採用してもよいことは勿論である。
[4.本実施形態の効果]
以上のように、本実施形態に係るバッテリモジュール10は、正負の電極60(正電極60p、負電極60m)を備える複数のセル62を積層し、複数のセル62の各電極60を接続して構成されるセル集合体64を有する。この場合、積層方向に隣接する2つのセル62の間で、正負の電極60が互い違いとなるように、複数のセル62が積層方向に積層される。また、セル集合体64は、複数のスペーサ68(第1〜第4スペーサ100〜106)を備える。この場合、隣接する2つのセル62のうち、一方のセル62の正電極60pと、他方のセル62の負電極60mとを複数のスペーサ68で挟み込んで接続することで、複数のセル62を直列接続させる。
このように、積層方向に隣接する2つのセル62の正負の電極60を複数のスペーサ68で挟み込んで接続するという単純な接続構造であるため、セル62の交換やメンテナンスを容易に行うことができると共に、交換にかかる工数や費用を削減することができる。
この場合、複数のスペーサ68の積層方向に交差する長手方向の両端部には、ボルト122が挿通するボルト孔100b〜106bが積層方向に形成されている。これにより、ボルト孔100b〜106bを挿通するボルト122とナット124とが螺合することで、正負の電極60の挟持状態を確実に保持することができる。また、ボルト122とナット124との締結状態を解除すれば、正負の電極60は、挟持状態から解放されるので、セル62の交換(脱着)が容易となる。この結果、交換対象のセル62のみ交換することも可能となる。
また、セル集合体64の積層方向の一端部には、一端部に配置されたセル62の正電極60pに接続される一方(正極性)の出力ターミナル72pが設けられている。また、セル集合体64の積層方向の他端部には、他端部に配置されたセル62の負電極60mに接続される他方(負極性)の出力ターミナル72mが設けられている。これにより、複数のバッテリモジュール10の出力ターミナル72m、72pを電気的に直列に接続して、バッテリ28を容易に構成することができる。
さらに、複数のセル62の各電極60は、可撓性を有する導電性部材からなることが望ましい。これにより、隣接する2つのセル62の正電極60pと負電極60mとを容易に重ね合わせた状態で挟持することができる。また、正電極60pと負電極60mとの接触面積を増やして圧接しやすくすることができる。この結果、正電極60pと負電極60mとの接触抵抗値を低減することも可能となる。
この場合、複数のスペーサ68は、一方のセル62の正電極60pと他方のセル62の負電極60mとが折り曲げられた状態、又は、重なり合った状態で、正電極60pと負電極60mとを挟み込んで接続すればよい。これにより、スポット溶接等の溶接、加締め、接着が不要となるので、バッテリモジュール10を容易に組み立てることが可能となる。特に、一方の電極60の先端部分を折り返して、他方の電極60を囲むように折曲加工を行えば、上記の効果が容易に得られる。
また、バッテリモジュール10は、一方のセル62の正電極60pと他方のセル62の負電極60mとの接続箇所と、セル集合体64の積層方向の一端部に配置されたセル62の正電極60pと、セル集合体64の積層方向の他端部に配置されたセル62の負電極60mとに接続され、複数のセル62の電圧を検出するためのBMS基板74(セル電圧検出用基板)をさらに有し、BMS基板74は、複数のスペーサ68の上部に複数配置されてもよい。これにより、各セル62の電圧を容易に検出することができるので、各セル62のメンテナンスが容易になる。
また、バッテリモジュール10は、セル集合体64を収納するケース70(収納体)をさらに有してもよい。これにより、バッテリモジュール10の持ち運び等の取り扱いが容易になる。
この場合、複数のバッテリモジュール10が水平方向に配列され、且つ、上下方向に多段積みにされた状態でバッテリケース30に収納されていればよい。これにより、電動車両14の車体フレーム18の形状に適合したデザイン性に優れたバッテリモジュール10の収納構造を実現することができる。
また、バッテリケース30に収納されるバッテリモジュール10の個数は、バッテリケース30の下段側に収納されるバッテリモジュール10の個数が、バッテリケース30の上段側に収納されるバッテリモジュール10の個数よりも多ければよい。これにより、二輪車等の電動車両14の低重心化を図りつつ、電動車両14におけるバッテリ28の収納場所の形状に適合した収納構造とすることができる。
さらに、複数のセル62が一方向に延びる正電極60p及び負電極60mをそれぞれ備えることで、複数のセル62を積層した際に、隣接する2つのセル62間で正負の電極60を挟持しやすくなる。
この場合、複数のセル62は、ラミネート型のバッテリセルであることが望ましい。これにより、薄型のリチウムイオンバッテリ又は鉛バッテリのセル62を用いてバッテリモジュール10を容易に構成することができる。
また、本実施形態に係るバッテリモジュール10の収納構造では、バッテリモジュール10は、正負の電極60を備える複数のセル62を積層し、複数のセル62の各電極60を接続して構成されるセル集合体64を有する。この場合、複数のバッテリモジュール10が水平方向に配列され、且つ、上下方向に多段積みにされた状態でバッテリケース30に収納される。
これにより、上述した水平方向の配列、及び、上下方向への多段積みによる効果が容易に得られる。
この場合でも、バッテリケース30の下段側に収納されるバッテリモジュール10の個数を、バッテリケース30の上段側に収納されるバッテリモジュール10の個数よりも多くすれば、上述した上段側と下段側との間での配置個数の違いによる効果が容易に得られる。
さらに、バッテリケース30が鞍形状、台形状又は凸形状のケースであれば、電動二輪車の車体フレーム18の形状に合わせた最適な構造のバッテリケース30を実現することができる。
なお、本発明は、上述の実施形態に限らず、この明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることは勿論である。
10…バッテリモジュール 28…バッテリ
30…バッテリケース 60…電極
60m…負電極 60p…正電極
62…セル 64…セル集合体
68…スペーサ 100…第1スペーサ
102…第2スペーサ 104…第3スペーサ
106…第4スペーサ

Claims (3)

  1. 電動二輪車におけるバッテリモジュールの収納構造であって、
    前記バッテリモジュールは、直方体であり、正負の電極を備える複数のセルを積層し、複数の前記セルの各電極を接続して構成されるセル集合体を有し、
    複数の前記バッテリモジュールが水平方向又は上下方向に配列された状態で異なる形状の複数のケースに収納され、
    複数の前記ケースは、上側ケース、中間ケース及び下側ケースからなり、該複数のケースを個別に分割した状態で、下方から上方に向かって、前記下側ケース、前記中間ケース及び前記上側ケースの順に、上下方向に多段積みにすることでバッテリケースを構成し、
    前記バッテリケースの全体は、車体前面視で、前記電動二輪車のカウルに沿った鞍形状、台形状又は凸形状のケースとして構成され、
    複数の前記バッテリモジュールは、複数の前記ケースに分割して収納されることで、前記電動二輪車に搭載される、バッテリモジュールの収納構造。
  2. 請求項1記載のバッテリモジュールの収納構造において、
    前記上側ケースは、平面視で、前記電動二輪車の車体後方に向けて凸形状に形成され、凸形状のケース内に複数のバッテリモジュールが収納され、
    前記上側ケースの幅は、平面視で、前記下側ケースの幅及び前記中間ケースの幅よりも狭く、且つ、車体後方に向かって狭まり、
    前記上側ケースには、車体後方側よりも車体前方側に前記バッテリモジュールが多く収納される、バッテリモジュールの収納構造。
  3. 請求項1又は2記載のバッテリモジュールの収納構造において、
    前記下側ケース及び前記中間ケースに収納されるバッテリモジュールの個数は、前記上側ケースに収納されるバッテリモジュールの個数よりも多く、
    前記下側ケースには、複数の前記バッテリモジュールが水平方向に配列されている、バッテリモジュールの収納構造。

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