JP6720876B2 - 画像処理方法及び画像処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム、特に画像の補正を行う画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラムに関する。
画像中に含まれる対象の画像の抽出にあたり、背景差分と呼ばれる方法が広く知られ一般的に用いられる(非特許文献1参照)。この方法は、別々に用意した、入力画像(以下、ある対象について撮像した画像をいう。)と、入力画像中の前景(以下、入力画像中の対象の画像をいう。)を含めずに撮像した画像である背景画像を比較し、背景画像からの変動のある領域を前景と判定して抽出する方法である。
背景差分法の課題は、影などの発生による背景自体の変動も前景と判定して抽出するため、抽出精度が低い点である。
この課題に対し、抽出された対象及び影を含む領域を解析し、影領域を判別する方法が提案されている。最も基本的な方法としては、ある程度許容範囲の広い明度の変動評価と、許容範囲の狭い色味(例:色相,及び彩度,色差等)の変動評価を統合することで、影領域を除いた前景を抽出する方法が提案されている。この方法では、単一色照明環境を仮定し、影による背景の変動は、明度(輝度方向成分)にのみ発生するとしている。
例えば、非特許文献2では、明るさ(明度)と色味(色相,及び彩度)を分離して処理するためHSV(色相(Hue)、彩度(Saturation)、明度(Value))色空間を用いている。
また非特許文献3では、RGB(赤色、緑色、青色)の各チャネルの値を正規化することで色度(以下、RGB値などから明るさを除去した相対的な値をいう。ここで、RGB値とは、コンピュータ等の画面に色を表示する際に広く一般的に用いられているRGB値をいう。)を比較する方法も提案されている。
これらの方法は、単一色照明下で影の色が背景の色から変化しない場合には適用可能であるが、複数色照明下で影の色が背景の色と異なる色に変動する場合には適用できない点が課題である。
また、非特許文献4には、照明が直射光(Id)及び拡散光(Is)の二色性照明環境において、影は直射光が遮られて発生するものと捉え、直射光の照射強度の変動と画素値の変動の関係を学習する下記の方法が開示されている。
二色性照明環境下での背景及び影領域における照明成分を図14に図示した。ここで、直射光の照射強度の変動は、重み係数α(0≦α≦1.0)で制御される。この時、同じ背景において、影の無い状態(背景)と、影になっている状態(影)における色情報(以下、RGBやYUV(輝度、青の色差、赤との色差)、HSVなどで表現される数値化された色の値をいう。)に作用する照明成分は、それぞれId+Is及びαId+Isで表現される。図15は、RGB色空間において上記関係を表した説明図である。実線は学習によって得られた影の無い状態と影になっている状態の関係を表しており、この背景において、実線上もしくは実線付近に存在する場合には、影であると判定される。また、この実線からの距離が大きい入力画素値は前景と判別される。
また、本発明に関連して、非特許文献5及び非特許文献6には、太陽光モデルを利用するスペクトルの算出方法が開示されている。
ウィキペディア フリー百科事典、"背景差分"、[2014年12月5日検索]、インターネット(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%83%8C%E6%99%AF%E5%B7%AE%E5%88%86) R. Cucchiara, M. Piccardiand A. Prati著"Detecting MovingObjects, Ghosts, and Shadows inVideo Streams", IEEE Transactions onPattern Analysis and MachineIntelligence, Vol.25, No.10,pp.1337−1342, Oct. 2003. A. Cavallaro, E. Salvadorand T. Ebrahimi, "Shadow−awareobject−based video processing",IEEE Proc. Vis. Image Signal Process.,Vol. 152, No. 4, August 2005. J. B. Huang and C. S.Chen, "Moving cast shadow detectionusing physics−based features",In IEEEConference on Computer Vision andPattern Recognition, pp.2310−2317,2009. Richard E. Bird and CarolRiordan,"Simple Solar Spectral Modelfor Direct and Diffuse Irradiance onHorizontal and Tilted Planes at theEarth’s Surface for CloudlessAtmospheres",Journal of Climate andApplied Meteorology, Vol.25,No.1,pp.87−97, January 1986. Eiji. Kaneko, Masato Toda,Hirofumi Aoki and Masato Tsukada,"Daylight Spectrum Model under Weather Conditions from Clear Sky toCloudy", International Conference onPattern Recognition (ICPR), pp. 1438−1435, 2012.
非特許文献2及び3に開示される方式は、単一色照明下を仮定しているため、他の照明の影響で影の色が背景の色から変化する場合には正しく影を判別できない。
また、非特許文献4に開示される方式は、屋外環境の太陽光のように色が変動する環境、つまり直射光及び拡散光のスペクトルが変動する場合には適用できない。例として、図16に、直射光及び拡散光の色情報が学習時と異なる場合についての説明図を示す。ある照明環境で学習された関係は実線で表されるが、太陽光のように時間とともに、直射光及び拡散光の色相及び彩度が変化すると、背景及び影の色情報の関係は学習時の実線とは異なる特徴(ここでは、破線で示す。)で表現される。この場合、破線で表現される関係を新たに学習し直さない限りこの環境での影は正しく判別されない。つまり、本方式は、刻一刻と太陽光の直射光と拡散光のスペクトルが変動する屋外環境には適用できない。
さらに、直射光の照射強度の変動と画素値の変動の関係の学習において、影の状態となっている状態にもかかわらず、誤って影の無い状態として学習してしまうことが実運用上良く発生する。このように誤った学習データによる背景と影の関係は図17に示すような関係になる。この状態で、影のない日向で撮影された入力画像が用いられると、入力画像を構成する部分について前景か影かの判別ができない。非特許文献4の方法では、誤学習によって影の判定精度が低下するためである。この方法において、判定精度を向上させるためには、学習セットを増やす方法が考えられるが、この場合には計算処理コストが多大になり実用が困難であるという問題が生じる。
本発明の目的は、上記課題を解決し、屋外で撮影された入力画像を用いた場合に、多大な計算処理コストを要することなしに、その入力画像に近い背景画像を算出することができる画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラムを提供することにある。
本発明の画像処理装置は、入力画像を撮像した時刻と、前記入力画像を撮像した位置と、を用いて太陽光スペクトルを算出する太陽光スペクトル算出部を備える。本発明の画像処理装置は、さらに、前記入力画像と、前記太陽光スペクトルとを用いることにより前記入力画像に含まれる背景に近いことが算出される予測背景を算出する予測背景算出部と、前記予測背景を出力する予測背景出力部とを備える。
本発明の画像処理装置は、屋外で撮像された入力画像を用いた場合に、入力画像に近い背景画像を算出することができる。
第一実施形態の画像処理装置を表わす概念図である。 第二実施形態の画像処理装置の構成を表わす概念図である。 第三実施形態の画像処理装置を表わす概念図である。 尤度関数の形状例を表わす概念図である。 第三実施形態の画像処理装置における処理フローを表わす概念図である。 第四実施形態の画像処理装置における処理フローを表わす概念図である。 第四実施形態の画像処理装置の処理フローのバリエーションを表わす概念図(その1)である。 第四実施形態の画像処理装置の処理フローのバリエーションを表わす概念図(その2)である。 第五実施形態の画像処理装置の構成を表わす概念図である。 第五実施形態の画像処理装置の処理フローを表わす概念図(その1)である。 第五実施形態の画像処理装置の処理フローを表わす概念図(その2)である。 第五実施形態の画像処理装置の処理フローの第一のバリエーションを表わす概念図(その1)である。 第五実施形態の画像処理装置の処理フローの第一のバリエーションを表わす概念図(その2)である。 第五実施形態の画像処理装置の処理フローの第一のバリエーションを表わす概念図(その3)である。 第五実施形態の画像処理装置の処理フローの第二のバリエーションを表わす概念図である。 第七実施形態の画像処理装置を表す概念図である。 第七実施形態の画像処理装置の処理フローを表す概念図である。 二色性照明環境下での背景及び影領域における照明成分についての説明図である。 影の無い状態と、影になっている状態における色情報に作用する照明成分についての説明図である 直射光及び拡散光の色情報が学習時と異なる場合についての説明図である。 誤った学習データによる背景と影の関係を表わす説明図である。
以下、本発明の画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラムについて、図を参照して、その実施をするための形態を説明する。なお、以下に説明する実施形態において、画像処理装置には、静止画像を処理する画像処理装置と、時刻の経過とともに変化する静止画像の集合ととらえることのできる動画像すなわち映像を処理する映像処理装置の両方が含まれるものとする。画像処理方法及び画像処理プログラムについても同様である。
<第一実施形態>
第一実施形態は、本発明の最小限の画像処理装置についての実施形態である。
[構成と動作]
図1は、本実施形態の画像処理装置11の構成を表わす概念図である。
本実施形態の画像処理装置11は、日時指定部121と、位置指定部131と、太陽光スペクトル算出部161と、予測背景算出部181と、予測背景出力部191とを備える。
日時指定部121は、太陽光スペクトル算出部161での太陽光スペクトルの算出に用いられる日時を指定する。当該日時は、入力画像を撮像した日時である。
指定された日時を含む信号は、以降の処理用の信号になり、太陽光スペクトル算出部161に送られる。
位置指定部131は、太陽光スペクトル算出部161での太陽光スペクトルの算出に用いられる位置を指定する。当該位置は、入力画像を撮像した地球上での位置である。指定された位置は、以降での処理用の信号に含められ、太陽光スペクトル算出部161に送られる。
太陽光スペクトル算出部161は、日時指定部121から送られた日時と、位置指定部131から送られた位置とを用いて、太陽光モデルを用いた方法により、太陽光スペクトルを算出する。太陽光スペクトル算出部161は、算出した太陽光スペクトルを含む信号を、予測背景算出部181に送る。
予測背景算出部181には、屋外で撮像された入力画像を含む信号(以下、「入力画像信号」という。)Vinが入力される。予測背景算出部181は、入力画像の色情報と、太陽光スペクトルとから、予測背景を算出する。ここで、予測背景とは、算出した太陽光スペクトルを適用することにより、最も実際の背景に近いことが算出され予測される画像をいい、以下においても同じである。予測背景算出部181は、算出した予測背景を予測背景出力部191に送る。
予測背景出力部191は、予測背景算出部181から送られた予測背景を含む信号を信号Vboutとして出力する。
[効果]
本実施形態の画像処理装置は、入力画像に近い背景画像の色情報を予測するため太陽光スペクトルモデルを用いて太陽光の直射光及び拡散光の強度、色相、彩度を算出し、入力画像に近い背景画像を算出する。本実施形態の画像処理装置は、太陽光スペクトルモデルを用いることにより、太陽光による照明が時間の経過にともない変化する屋外環境でも、入力画像に近い背景画像を算出する。そのため、本実施形態の画像処理装置は、屋外で撮像した画像を用いた場合に、多大な計算処理コストを要することなしに、入力画像に近い背景画像を算出することができる。
<第二実施形態>
本実施形態は、別々に撮像された入力画像と背景画像とから、入力画像に近い背景画像を算出する、画像処理装置についての実施形態である。
[構成と動作]
図2は、本実施形態の画像処理装置11の構成を表わす概念図である。
本実施形態の画像処理装置11は、日時指定部121と、位置指定部131と、太陽光スペクトル算出部161と、背景画像入力部111と、入力画像入力部171と、予測背景算出部181と、予測背景出力部191とを備える。
日時指定部121は、太陽光スペクトル算出部161での太陽光スペクトルの算出に用いられる日時を指定する。当該日時は、背景画像及び入力画像を撮像した日時である。
指定された日時を含む信号は、以降の処理用の信号になり、太陽光スペクトル算出部161に送られる。
位置指定部131は、太陽光スペクトル算出部161での太陽光スペクトルの算出に用いられる位置を指定する。当該位置は、背景画像及び入力画像を撮像した地球上での位置である。指定された位置は、以降での処理用の信号に含められ、太陽光スペクトル算出部161に送られる。
太陽光スペクトル算出部161は、日時指定部121から送られた日時と、位置指定部131から送られた位置とを用いて、太陽光モデルを用いた方法により、太陽光スペクトルを算出する。太陽光スペクトル算出部161は、算出した太陽光スペクトルを含む信号を、予測背景算出部181に送る。
背景画像入力部111は、入力された、背景画像を含む信号(以下、「背景画像信号」という。)Vbinを以降の処理用の信号にする。背景画像は屋外で撮像された画像である。その信号は、予測背景算出部181に送られる。
入力画像入力部171は、入力された、入力画像を含む信号(以下、「入力画像信号」という。)Vinを、以降の処理用の信号にする。その信号は、予測背景算出部181に送られる。入力画像は屋外で撮像された画像である。
予測背景算出部181は、背景画像入力部111から入力された背景画像の色情報と、太陽光スペクトルとから、予測背景を算出する。予測背景算出部181は、算出した予測背景を予測背景出力部191に送る。
予測背景出力部191は、予測背景算出部181から送られた予測背景を含む信号を信号Vboutとして出力する。
[効果]
本実施形態の画像処理装置は、入力画像に近い背景画像の色情報を予測するため太陽光スペクトルモデルを用いて太陽光の直射光及び拡散光の強度、色相、彩度を算出し、入力画像に近い背景画像を算出する。本実施形態の画像処理装置は、それにより、刻々と太陽光による照明が変化する屋外環境でも、入力画像に近い背景画像を算出する。そのため、本実施形態の画像処理装置は、屋外で撮像した画像を用いた場合に、多大な計算処理コストを要することなしに、入力画像に近い背景画像を算出することができる。
<第三実施形態>
第三実施形態は、入力画像を構成する画素についてその画素が前景である尤もらしさを評価する画像処理装置についての実施形態である。
[構成と動作]
図3は、本実施形態の画像処理装置の構成を表わす概念図である。
本実施形態の画像処理装置12は、日時指定部122と、位置指定部132と、太陽光スペクトル算出部162と、背景画像入力部112と、入力画像入力部172と、予測背景算出部182と、評価部322と、評価出力部352とを備える。
日時指定部122は、太陽光スペクトル算出部162での太陽光スペクトルの算出に用いられる日時を指定する。当該日時は、背景画像及び入力画像を撮像した日時である。背景画像と入力画像とでは撮像時刻が異なることもあり得るが、その場合は、背景画像の撮像時刻と入力画像の撮像時刻との2つの時刻から算出もしくは選択した値を用いる。例えば背景画像の撮像時刻と入力画像の撮像時刻との2つの時刻の平均を算出した値を用いるか、背景画像の撮像時刻と入力画像の撮像時刻とのいずれかの時刻を用いる等をする。指定された日時を含む信号は、以降の処理用の信号になり、太陽光スペクトル算出部162に送られる。
位置指定部132は、太陽光スペクトル算出部162での太陽光スペクトルの算出に用いられる位置を指定する。この位置は、背景画像及び入力画像を撮像した地球上での位置である。指定された位置は、以降での処理用の信号に含められ、太陽光スペクトル算出部162に送られる。
太陽光スペクトル算出部162は、日時指定部122から送られた日時と、位置指定部132から送られた位置とを用いて、太陽光モデルを用いた方法により、太陽光スペクトルを算出する。当該算出は、予め作成した太陽光スペクトルのデータベースからの導出であってもよい。太陽光スペクトル算出部162は、算出した太陽光スペクトルを含む信号を、予測背景算出部182に送る。
背景画像入力部112は、入力された、背景画像信号Vbinを以降の処理用の信号にする。背景画像は屋外で撮像される。その信号は、予測背景算出部182に送られる。
入力画像入力部172は、入力された入力画像信号Vinを、以降の処理用の信号にする。入力画像は屋外で撮像される。その信号は、予測背景算出部182に送られる。
予測背景算出部182は、太陽光スペクトル算出部162から送られた太陽光スペクトルと、背景画像のうちのある1画素についての色情報と、入力画像のうちの前記画素に対応する画素についての色情報とから、その座標についての予測背景を算出する。ここで、背景画像は背景画像入力部112から送られたものであり、入力画像は入力画像入力部172から送られたものである。予測背景算出部182は、算出したその画素についての予測背景を、評価部322に送る。予測背景を評価部322やその他に出力するために、図示しない予測背景出力部を別途設けることもできる。
評価部322は、前述の画素についての予測背景を用いて、その画素に相当する入力画像中の画素について、入力画像を評価する。その評価結果を含む信号は評価出力部352に送られる。
評価出力部352は、評価部322から送られた評価を含む信号Noutを出力する。
ここで、背景画像と入力画像とは、ほぼ同じ日時に撮像されるものとする。そのため、日時指定部122が指定する日時は、1対の背景画像及び入力画像に対して1つである。日時指定部122における日時の指定は、日時指定部122の外部からの入力によっても、日時指定部122が備える図示しない記憶部に記憶された情報によっても構わない。
背景画像入力部112から入力される背景画像と、入力画像入力部172から入力される入力画像とは、同じ場所で撮像されるものとする。そのため、位置指定部132が指定する位置は、1対の背景画像及び入力画像に対して1つである。位置としては、典型的には、緯度と経度を用いることができる。位置指定部132における位置の指定は、位置指定部132の外部からの入力によっても、位置指定部132が備える図示しない記憶部に記憶された情報によっても構わない。
太陽光スペクトル算出部162における太陽光スペクトルの算出は以下のように行う。
まず、太陽光スペクトル算出部162は、入力された日時と位置から晴天時の太陽光の直射光I及び拡散光Iのスペクトルを算出する。太陽光スペクトル算出部162は、このスペクトルの計算に、例えば、非特許文献5及び非特許文献6に記載された太陽光モデルを利用することができる。太陽光スペクトル算出部162は、この太陽光モデルを用いて、入力された日時と位置情報から太陽天頂角を算出する。太陽光スペクトル算出部162は、この太陽天頂角から、大気圏外から入射する太陽光が大気内を透過する光路を得て、太陽光の直射光と拡散光のそれぞれのスペクトルを算出する。さらに、太陽光スペクトル算出部162は、算出したスペクトルを、例えばRGB空間における各チャネルの色情報に変換する。太陽光スペクトル算出部162は、これらをそれぞれ
Figure 0006720876
とする。
予測背景算出部182は、予測背景の算出を、太陽光スペクトル算出部162から入力された現時刻での入力画像、背景画像及び太陽の直射光・拡散光の色情報
Figure 0006720876
を用いて、背景画像を構成する画素について、入力画像に最も近くなる色情報(以下、「予測背景色」という。)を算出することにより行う。
予測背景算出部182は、まず、入力画像中のある画素(以下、「入力画像画素」という。)と背景画像中のその画素に相当する位置の画素(以下、「背景画像画素」)の色情報を比較する。そして、予測背景算出部182は、入力画像画素の色情報は背景画像画素の色情報から太陽光の変動の影響によって変動したことを仮定する。予測背景算出部182は、この仮定のもとで、太陽光による照明の影響によって背景画像画素の色情報が変動した場合に、入力画像画素の色情報と最も近くなる色情報(以下、「予測背景色情報」という。)を算出する。
以下、予測背景を構成する画素を「予測背景画素」ということにする。
予測背景算出部182は、具体的には、予測背景画素の色情報は以下のように算出する。予測背景算出部182は、直射光の強度は変動し、拡散光の強度は変動しないことを仮定する。
予測背景算出部182は、色情報としては種々の表現により表わされたものを用いることができる。ここでは理解容易のため、予測背景算出部182が、色情報として一般的に広く用いられているRGB値を用いた場合を例に説明する。
撮影シーンにおける直射光及び環境光のRGB値L及びLは、前記太陽光スペクトル算出部162で算出した晴天時の直射光I及び拡散光Iを用いて次のように表現される。
Figure 0006720876

Figure 0006720876
ここで、iはRGB色空間でのチャネルR,G,Bのいずれか、p,q及びlは直射光又は拡散光の強度を表す係数である。
背景のRGB値B及び予測背景のRGB値Sは、前記太陽光スペクトル算出部162で算出した直射光I及び拡散光Iを用いて、次のように表現される。
Figure 0006720876

Figure 0006720876
ここで、rはチャネルiに対する床面の反射率を表す。
式(3)及び(4)より、背景のRGB値Bと予測背景のRGB値Sには以下のような関係が成り立つ。
Figure 0006720876
ここで、m=(p+q)/l、n=q/lである。また、mとnは未知、その他の項は既知である。予測背景算出部182は、入力画像のRGB値Cと、予測背景のRGB値Sとの差分が最小になるようにパラメータm、nを設定する。予測背景算出部182は、パラメータm、nを設定するために、次式で与えられるエネルギー関数Eを最小化するm、nを導出することができる。

Figure 0006720876
RGB空間を用いる場合、Gチャネルの値が、一般的な撮像装置において最も感度が高く、明るさを最もよく表現するため、Gチャンネルにおいて予測背景と入力画像とは明るさが等しいことを仮定する。すなわちC=Sとおく。C=Sを式(6)に代入すると次のようになる。
Figure 0006720876
式(7)の右辺の中括弧内を変形すると式(7)は以下のようになる。
Figure 0006720876
また、C=Sの仮定より、次式が成り立つ。
Figure 0006720876
従い、次のようにmをnで表現できる。
Figure 0006720876
式(8)の右辺中カッコ内を最適化するにあたり、予測背景算出部182は、式(8)の右辺中かっこ内の第1項と第2項の分母をそれぞれ払った以下に表わすE′の最適化を行う。E′の最適化を行う場合においても、予測背景算出部182は、式(8)の右辺中かっこ内の最適化を十分に行うことができると考えられる。
Figure 0006720876
式(10)を式(11)に代入すると、次式が得られる。
Figure 0006720876
E’はnについての下に凸な2次関数であるため、微分した値が0になるnがnの定義域内に存在すれば、nが最小値を与えるnである。予測背景算出部182は、微分した値が0になるnがnの定義域内に無い場合には、あらかじめ設定した下限値をnとする。E’のnについての1次微分E’(n)が0になるnを算出することにより、予測背景算出部182は次式を得る。

Figure 0006720876
予測背景算出部182は、式(13)に表されたnを式(10)に代入することでmを得る。予測背景算出部182は、上記のように算出したm、nを式(5)に代入することで、その予測背景画素についてのRGB値Sを得る。
評価部322は、入力画像を構成する各画素が前景であるかの評価を、以下のように行う。この評価による評価結果を、以下において、単に「評価結果」ということにする。
まずは、評価結果が、入力画像画素の規格化されたRGB値と、その画素に対応する予測背景画素の規格化された色度との差(以下、「差分」という。)を用いた評価結果である場合について説明する。
評価部322は、まず、予測背景算出部182が算出した差分についての算出を行う。
評価部322は、予測背景算出部182が算出した差分を用いて、例えば、次のように正規化したRGB値の差分を求める。入力画像のRGB値の和をsumC、予測背景色のRGB値の和をsumSと表記すると、次式が成り立つ。
Figure 0006720876

Figure 0006720876
入力画像及び予測背景のRGB値をsumC及びsumSで正規化した値をnormnormnormnormnormnormとすると、次式が成り立つ。
Figure 0006720876
差分d,d及びdは次のように定義することができる。
Figure 0006720876
差分d,d及びdが、評価部322が求める評価結果である。差分d,d及びdの値が小さいほど、その画素についての、前景である尤もらしさについての評価が高いことを意味する。
評価部322は、これらの評価結果を、そのまま評価結果としてもよいし、加工して評価結果とすることもできる。
加工する方法としては、例えば、これらの内の1又は2を選択する方法やこれらから選択した2又はこれら3に対して演算を行い、評価結果とする方法があり得る。以下は、評価結果の例示である。
差分d,d及びdから一つを選択した場合 d,d、d
差分d,d及びdから二つを選択した場合 dとd
差分d,d及びdから選択した二つを足し合わせた場合 d+d
差分d,d及びdの三つを足し合わせた場合 d+d+d
差分d,d及びdから選択した二つをかけ合わせた場合 d×d
差分d,d及びdの三つを掛け合わせた場合 d×d×d
評価部322は、評価結果として、次に説明するように、尤度関数により求めた尤度を用いることもできる。
尤度関数f(d)は、差分d(i=R,G,B)が0のとき1をとり、差分dが大きくなるにつれて0に漸近し、ある差分dで0をとり、かつ値域が0以上1以下であるような関数である。尤度関数f(d)は、例えば、次のような尤度関数f(d)が定義される。
Figure 0006720876
ここで、dは評価部322が算出した差分、aは正の値をとるパラメータである。評価部322は、aとして適当な値を設定する。尤度関数f(d)は例えば図4(a)に示すような形状になる。
評価部322は、尤度関数として、式(18)で表される一次関数のほかに、図4(b)に示すような形状の尤度関数f(d)を用いることもできる。
評価部322は、d,d及びdに対する尤度f(d),f(d)及びf(d)をそれぞれ算出する。
評価部322は、算出した尤度を、そのまま評価結果としてもよいし、算出した尤度を加工して得た値を評価結果としてもよい。
評価部322は、尤度を加工する方法として、例えば、尤度の内の1又は2を選択する方法や尤度から選択した2又はこれら3に対して演算を行い、演算結果を評価結果とすることができる。上記選択及び演算の例の説明は、評価結果として差分を用いた場合と同様であるので、省略する。
[処理フロー]
図5は、本実施形態の画像処理装置における処理フローを表わす概念図である。
日時指定部122は、太陽光スペクトル算出部162での太陽光スペクトルの算出に用いられる日時を指定する(S201)。日時指定部122は、さらに、指定された日時を含む信号Vaを太陽光スペクトル算出部162に送る。
位置指定部132は、太陽光スペクトル算出部162での太陽光スペクトルの算出に用いられる位置を指定する(S202)。位置指定部132は、さらに、指定された位置を含む信号Vbを、太陽光スペクトル算出部162に送る。
太陽光スペクトル算出部162は、日時指定部122から送られた日時と、位置指定部132から送られた位置とを用いて、太陽光モデルを用いた方法により、太陽光スペクトルを算出する(S203)。太陽光スペクトル算出部162は、算出した太陽光スペクトルを含む信号Vcを、予測背景算出部182に送る。
背景画像入力部112は、太陽光スペクトル算出部162から送られた、背景画像を含む信号Vbinを背景画像を含む信号Vdにし、予測背景算出部182に送る(S204)。
入力画像入力部172は、入力された入力画像信号Vinを、入力された入力画像を含む信号Veにし、予測背景算出部182に送る(S205)。
予測背景算出部182は、太陽光スペクトル算出部162から送られた太陽光スペクトルと、背景画像入力部112から送られた背景画像のうち、ある1画素について次を行う。すなわち、予測背景算出部182は、その色情報と、入力画像入力部172から送られた入力画像のうち、前記画素に対応する画素についての色情報とから、その座標についての予測背景を、前述の方法により算出する(S206)。予測背景算出部182は、算出した、その画素についての予測背景を含む信号Vfを評価部322に送る。
評価部322は、前述の画素についての予測背景を用いて、その画素に相当する入力画像中の画素について、前述の方法により入力画像を評価する(S207)。評価部322は、その評価結果を含む信号Vgを評価出力部352に送る。
評価出力部352は、評価部322から送られた評価結果を出力する(S208)。
[効果の説明]
本実施形態の画像処理装置は、まず、第二実施形態の画像処理装置と同じ効果を奏する。
本実施形態の画像処理装置は、それに加えて、屋外で撮像した入力画像について、入力画像に含まれる部分が前景であることの尤もらしさを評価することができる。
[第四実施形態]
第四実施形態の画像処理装置は、第三実施形態の画像処理装置の構成を用いて、入力画像を構成する画素のうち対象とする全画素について、その画素が前景であることを評価する、画像処理装置に関する実施形態である。
[構成と動作]
本実施形態画像処理装置の構成及び各構成要素の動作の説明は、第三実施形態の画像処理装置についての説明と同じであるので、省略する。
[処理フロー]
以下、第三実施形態の画像処理装置の、図3にその概念を表わした構成及び同図に関して説明した構成要素の動作を前提に、本実施形態の画像処理装置における処理フローを説明する。
図6は、図3に表した画像処理装置12の処理フローを表わす概念図である。
日時指定部122は、太陽光スペクトル算出部162での太陽光スペクトルの算出に用いられる日時を指定する(S301)。日時指定部122は、さらに、指定された日時を含む信号を以降の処理用の信号にし、太陽光スペクトル算出部162に送る。
位置指定部132は、太陽光スペクトル算出部162での太陽光スペクトルの算出に用いられる位置を指定する(S302)。位置指定部132は、さらに、指定された位置を以降での処理用の信号にし、太陽光スペクトル算出部162に送る。
太陽光スペクトル算出部162は、日時指定部122から送られた日時と、位置指定部132から送られた位置とを用いて、太陽光モデルを用いた方法により、太陽光スペクトルを算出する(S303)。太陽光スペクトル算出部162は、算出した太陽光スペクトルを含む信号を、予測背景算出部182に送る。
背景画像入力部112は、太陽光スペクトル算出部162から入力された、背景画像を含む信号Vbを以降の処理用の信号Vaにし、予測背景算出部182に送る(S304)。
入力画像入力部172は、入力された入力画像信号Vinを、以降の処理用の信号にし、予測背景算出部182に送る(S305)。
次に、予測背景算出部182は、背景画像入力部112から送られた背景画像のうち、ある1画素について注目する(S306)。
予測背景算出部182は、太陽光スペクトル算出部162から送られた太陽光スペクトルと、前記背景画像の1画素についての色情報と、入力画像のうちの前記画素に対応する画素についての色情報とから、その座標についての予測背景を算出する(S307)。
予測背景算出部182は、算出した、その画素についての予測背景を評価部322に出力する(S308)。
次に、評価部322は、予測背景算出部182から入力された、画素についての予測背景を用いて、その画素に相当する入力画像中の画素について、入力画像を評価する(S309)。
そして、評価部322は、図示しない記憶部に、その評価結果を記憶する(S310)。
次に、予測背景算出部182は、評価結果が未記憶の、背景画像の評価対象画素があるかを判定する(S311)。予測背景算出部182以外の構成が、評価結果が未記憶の、背景画像の評価対象画素があるかを判定を行ってもよい。
S311において、評価結果が未記憶の評価対象画素があると判定する場合(S311のYesの場合)には、予測背景算出部182は、それらの内の1画素に注目し、その画素についてS307以降の処理を行う(S312)。
S311において、評価結果が未記憶の評価対象画素があると判定しない場合(S311のNoの場合)には、S313に進む。
評価出力部352は、対象とするすべての背景画素に相当する入力画像中の画素について、その評価結果を出力する(S313)。
図7A及び図7Bは、本実施形態の画像処理装置の処理フローのバリエーションを表わす概念図である。
同図中のS301乃至S312についての説明は、図6の同じ番号で示したステップについての説明と同様であるので、省略する。
図6の例では、画像処理装置12は、S311の処理を行ってから、次の画素についてS307乃至S310の処理を行う。
一方、図7A及び図7Bの例では、画像処理装置12は、S331において予測背景が未記憶の評価対象画素があるかについて判定する(S331)。
画像処理装置12は、S331において、未記憶の評価対象画素があると判定した場合(S331のYesの場合)には、予測背景が未記憶の次の評価対象画素に着目する(S332)。
そして、画像処理装置12は、S307及びS308の処理を行う。
一方、画像処理装置12は、S331において、未記憶の評価対象画素があると判定しなかった場合(S331のNoの場合)には、S333に進む。
そして、対象とする画素すべてについて予測背景を出力する(S333)。
さらに、本図の例では、画像処理装置12は、S333の後に、あらためてある画素に注目する(S334)。
そして、画像処理装置12は、S334において注目した画素についてS309とS311の処理を行う。
そして画像処理装置12は、S311において評価結果が未記憶の評価対象画素があると判定した場合(S311のYesの場合)は、S335において、次の、評価結果が未記憶の評価対象画素に着目し、S309に移行する(図6の例はS307に移行)。
[効果の説明]
本実施形態の画像処理装置は、第三実施形態の画像処理装置と同じ効果を奏する。
それに加えて、本実施形態の画像処理装置は、入力画像中の対象とするすべての画素について、前景であることの尤もらしさを求めることができる。
[第五実施形態]
本実施形態は、評価結果を用いて、入力画像から前景を抽出する画像処理装置に関する実施形態である。
[構成と動作]
図8は、本実施形態の画像処理装置14の構成を表わす概念図である。
本実施形態の画像処理装置14は、日時指定部122と、位置指定部132と、太陽光スペクトル算出部162と、背景画像入力部112と、を備える。画像処理装置14は、さらに、入力画像入力部172と、予測背景算出部182と、評価部322と、前景画像分離部384と、前景画像出力部394とを備える。
同図において点線で囲んだ条件指定部314、前景画像分離部384及び前景画像出力部394が、本実施形態の特徴箇所である。各構成についての上記以外の説明は、本実施形態において説明する内容を除いて、第三実施形態の場合と同じであるので、省略する。
評価部322は、評価結果を含む信号を前景画像分離部384に送る。
条件指定部314は、前景画像分離部384で評価結果の判定に用いる条件を指定し、以降の処理用の信号にする。
前景画像分離部384は、評価部322から送られた評価結果をもとに、入力画像入力部172から直接あるいは予測背景算出部182を通して送られた入力画像から前景画像を抽出する。前景画像分離部384は、抽出した前景画像を含む信号を前景画像出力部394に送る。
前景画像出力部394は、前景画像分離部384から送られた前景画像を含む信号Vgoutを出力する。
条件指定部314で指定される、前景画像分離部384で評価結果の判定に用いる条件は、前景画像分離部384で前景画像の分離に用いる評価部322での評価結果のタイプにより適宜定められる。指定される条件は、条件指定部314の外部から入力されても、条件指定部314が備える図示しない記憶部に入力されている情報でもよい。
前景画像分離部384は、入力画像の各画素について、その画素の評価結果が条件指定部314から送られた条件に合致する場合には、その画素について前景画像と同じ色情報を記憶する。前景画像分離部384は、入力画像の各画素について、その画素の評価結果が条件指定部314から送られた条件に合致しない場合には、その画素について色情報を記憶しない。その動作を以下に例示する。
例1・・・入力画像のある画素についての評価結果が尤度f(d)であり、条件が、尤度f(d)がA以下である場合の例である。尤度f(d)がA以下であるときに、前景画像分離部384は前記画素の色情報と同じ色情報を記憶する。前景画像分離部384は、尤度f(d)がAより大きいときには、色情報を記憶しない。
例2・・・入力画像のある画素についての評価結果が尤度f(d)と尤度f(d)であり、条件が尤度f(d)についてA以下かつ尤度f(d)についてB以下である場合の例である。前記条件に合う場合に、前景画像分離部384は入力画像のその画素と同じ色情報を記憶する。前景画像分離部384は、尤度f(d)についてAより大きいか尤度f(d)についてBより大きいかのいずれかの場合には、色情報を記憶しない。
例3・・・入力画像のある画素についての評価結果が尤度f(d)と尤度f(d)と尤度f(d)であり、条件が尤度f(d)はA以下かつ尤度f(d)はB以下かつf(d)はC以下である場合の例である。前景画像分離部384は、前記条件に合う場合に、入力画像のその画素と同じ色情報を記憶する。前景画像分離部384は、尤度f(d)がAより大きいか尤度f(d)がBより大きいか尤度f(d)がCより大きいかのいずれかの場合には、色情報を記憶しない。
例4・・・入力画像のある画素についての評価結果が尤度f(d)と尤度f(d)の積であり、条件が尤度f(d)と尤度f(d)の積がd以下である場合の例である。前景画像分離部384は、前記条件に合う場合に、入力画像のその画素と同じ色情報を記憶する。前景画像分離部384は、尤度f(d)と尤度f(d)の積がdより大きい場合には色情報を記憶しない。
例5・・・入力画像のある画素の評価結果が尤度f(d)と尤度f(d)と尤度f(d)の積で、条件が尤度f(d)と尤度f(d)と尤度f(d)の積がe以下である場合の例である。前景画像分離部384は、前記条件に合う場合に入力画像のその画素と同じ色情報を記憶する。前景画像分離部384は、尤度f(d)と尤度f(d)と尤度f(d)の積がeより大きい場合には色情報を記憶しない。
評価結果として、尤度ではなく差分d、d、dを用いる場合の説明は、上記例1乃至例5の説明において、尤度f(d)を差分dと、尤度f(d)を差分dと、尤度f(d)を差分dとそれぞれ置き換えたものになる。
[処理フロー]
図9A及び図9Bは、本実施形態の画像処理装置14の処理フローを表わす概念図である。
画像処理装置14は、第四実施形態の図6にその概念図を表わした処理フローの後に、S401以降の処理を行う。同図において、S301乃至S312の処理についての説明は、図6についての同じ番号で表した処理についての説明と同様である。
まず、条件指定部314は、前景画像分離部384で評価結果の判定に用いる条件を指定し、以降の処理用の信号にする(S401)。
次に、前景画像分離部384は、入力画像入力部172から直接あるいは予測背景算出部182を通して送られた入力画像のある画素に注目し、その画素について以降の処理を行うことを決定する(S402)。ただし、この決定は、前景画像分離部384以外の構成が、送られた入力画像のある画素に注目し、その画素について以降の処理を行うことを決定を行っても構わない。
さらに、前景画像分離部384は、評価部322から送られたその画素についての評価結果が、条件指定部314から送られた条件を満たすかについて判定する(S403)。
前景画像分離部384は、S403において、条件指定部314から送られた条件を満たすことを判定しない場合(S403のNoの場合)は、その画素について色情報がないことを記憶する。そして、画像処理装置14はS406に進む(S404)。
前景画像分離部384は、S403において、条件指定部314から送られた条件を満たすことを判定した場合は、その画素について、入力画像の色情報を記憶する(S405)。
次に、画像処理装置14は、色情報について記憶されていない入力画像の対象画素があるかを判定する(S406)。
画像処理装置14は、S406において、色情報について記憶されていない入力画像の対象画素があると判定した場合(S406のYesの場合)には、それらのうちの1画素に着目し、S403に移行する(S407)。
画像処理装置14は、S406において、色情報について記憶されていない入力画像の対象画素があると判定しなかった場合(S406のNoの場合)には、S408に移行する。
そして、前景画像出力部394は、すべての画素についての色情報、すなわち前景画像を含む信号を出力する(S408)。
図10A乃至図10Cは、本実施形態の画像処理装置の処理フローの第一のバリエーションを表わす概念図である。
本バリエーションは、図7A及び図7Bに示した処理の後で、図9Bに表したS401以降の処理を行う処理フローである。
図10A乃至図10Cに表した各処理についての説明は、図5及び図8において同じ番号で示した処理についての説明と同様である。
図10A乃至図10Cに表した処理は、S333において、対象とするすべての画素についての予測背景を出力する。そのため、S333における予測背景の出力が、例えば画面や紙面への出力を伴う場合には、作業者が画面や紙面への予測背景の出力結果を視認することができる。
図11は、本実施形態の画像処理装置14の処理フローの第二のバリエーションを表わす概念図である。
本バリエーションは、S310の処理後に、それより前の処理に戻らずに、S310以前において注目している画素に注目したまま、その画素についてS402以降の処理を行う処理フローである。
前述の、図9B及び図10Cの処理フローでは、画像処理装置14は、S406において色情報について未記憶の評価対象画素があると判定した場合(S406のYesの場合)には、S403に移行する。
それに対し、本処理フローでは、画像処理装置14は、S406において色情報について未記憶の評価対象画素があると判定した場合(S406のYesの場合)には、S410に移行する。そして、S410において、画像処理装置14は、それらのうちの1画素に着目し、S307に移行する。
図11に示した各処理についての上記以外の説明は、図6及び図9において同じ番号で示した処理についての説明と同様であるので、省略する。
図11に示した処理フローは、図9や図10に示した処理フローと比べて、処理フローにおける少ないステップ数で前景を抽出することができる。
[効果]
本実施形態の画像処理装置は、第四実施形態の画像処理装置と同じ効果を奏する。
それに加えて、本実施形態の画像処理装置は、屋外で撮像された入力画像から、頑健にその前景を抽出することができる。
[第六実施形態]
本実施形態は、背景画像を入力画像と別に入力せずに、背景画像として入力画像から導出した背景画像を用いる画像処理装置に関する実施形態である。
[構成と動作]
本実施形態の画像処理装置の構成は、図8に表わした第五実施形態の画像処理装置から、背景画像入力部112を取り除いた構成である。
[処理フロー]
本実施形態の画像処理装置は、入力画像から背景画像を導出する。以下、その処理フローについて述べる。
まず、入力画像入力部172にある時刻t=Tにおける入力画像が入力される。入力画像入力部172は、入力された入力画像を含む信号を予測背景算出部182に送る。(S501)
次に、入力画像入力部172に、TからΔTの時間が経過した時刻t=T+ΔTにおける入力画像が入力される。入力画像入力部172は、その画像を含む信号を予測背景算出部182に送る。(S502)
予測背景算出部182は、自己に入力された入力画像のある画素に注目し、以下の処理を行う。(S503)
入力画像入力部172は、B(T+ΔT)=(1−α)B(T)+αC(T+ΔT)とする。ここで、B(t)はその画素について入力画像から導出される背景画像である。C(t)はその画素についての入力画像である。また、αは入力画像の重みを決定するパラメータである。B(T)の初期値は、S501で入力したC(T)である。(S504)
入力画像入力部172は、入力された入力画像の対象となるすべての画素について、S503及びS504の処理を行う。
その後、本実施形態の画像処理装置は、図11における、S308乃至S410の処理を行う。その結果、本実施形態の画像処理装置が行う処理は、S408に到達する。
次に、本実施形態の画像処理装置は、t=t+ΔTの時刻について、S502乃至S504及び図11におけるS308乃至S410の処理を行う(S505)。
S504の処理において、本処理フローの2周め以降においては、本実施形態の画像処理装置はαを入力画像C(t)の各画素の前景尤度に比例するように設定することもできる。本実施形態の画像処理装置は、本フローの1周めではαに任意の値を入力する。
本実施形態の画像処理装置における処理は、入力画像中の前景が比較的短時間内に移動して、入力画像中に存在しなくなることを利用している。例えば、入力画像中の前景が人、動物、自動車等の移動体である場合である。入力画像中の前景が比較的短時間内に移動して、入力画像中に存在しなくなるような場合には、本実施形態の画像処理装置は、上記フロー中の処理をある程度繰り返すことにより、入力画像から背景を抽出することができる。本実施形態の画像処理装置は、入力画像から抽出した背景を用いて、予測背景算出部182における予測背景の算出、評価部322における評価及び前景画像分離部384における前景画像の分離等の第一乃至五実施形態において説明した処理を行うことができる。
[効果]
本実施形態は、まず、第五実施形態と同じ効果を奏する。
本実施形態は、それに加えて、入力画像とは別に背景画像を入力しなくても上記効果を奏するというメリットを有する。
[第七実施形態]
本実施形態は、第六実施形態の画像処理装置の説明を補充する目的で設けた実施形態である。
[構成と動作]
図12は、本実施形態の画像処理装置を表す概念図である。
本実施形態の画像処理装置13は、入力画像入力部176と、背景画像生成部156と、背景画像入力部116と、日時指定部126と、位置指定部136と、太陽光スペクトル算出部166と、予測背景算出部186と、予測背景出力部196とを備える。
太陽光スペクトル算出部166及び予測背景算出部186についての説明は、本実施形態における説明を除いて、図3における、太陽光スペクトル算出部162及び予測背景算出部182についての説明と同じであるので、省略する。以下においては、それら以外の構成について説明する。
日時指定部126は、太陽光スペクトル算出部166での太陽光スペクトルの算出に用いられる日時を指定する。指定された日時を含む信号は、以降の処理用の信号になり、太陽光スペクトル算出部166に送られる。
位置指定部136は、太陽光スペクトル算出部166での太陽光スペクトルの算出に用いられる位置を指定する。この位置は、入力画像を撮像した地球上での位置である。指定された位置は、以降での処理用の信号に含められ、太陽光スペクトル算出部166に送られる。
入力画像入力部176には、同一の場所について異なる時刻において撮像された複数の入力画像が入力される。ただし、本実施形態においては、その複数の入力画像の撮像を行う間に、その入力画像中の前景は移動して、入力画像からなくなることを想定している。入力画像入力部176は、入力画像を含む信号を、背景画像生成部156に送る。
背景画像生成部156は、入力画像入力部176から送られた、撮像時刻の異なる複数の入力画像から背景画像を生成する。背景画像生成部156は、生成された背景画像を含む信号を、背景画像入力部116に送る。
背景画像入力部116は、背景画像生成部156から送られた背景画像を、予測背景算出部186に入力する。
予測背景出力部196は、予測背景算出部186から送られた予測背景を含む信号Voutを出力する。
[処理フロー]
図13は本実施形態の画像処理装置13における処理フローの一例を表わす概念図である。
まず、位置指定部136は、太陽光スペクトル算出部166での太陽光スペクトルの算出に用いられる位置を指定する(S601)。位置指定部136は、さらに、指定された位置を以降での処理用の信号にし、太陽光スペクトル算出部166に送る。
次に、日時指定部126は、太陽光スペクトル算出部166での太陽光スペクトルの算出に用いられる日時tを指定する(S602)。ここで、日時指定部126は、日時tの初期値をTとする。日時指定部126は、さらに、指定された日時を含む信号を以降の処理用の信号にし、太陽光スペクトル算出部166に送る。
太陽光スペクトル算出部166は、日時指定部126から送られた日時と、位置指定部136から送られた位置とを用いて、太陽光モデルを用いた方法により、太陽光スペクトルを算出する(S603)。太陽光スペクトル算出部166は、算出した太陽光スペクトルを含む信号を、予測背景算出部186に送る。
入力画像入力部176には、時刻T−ΔT以降、ΔTごとの間隔で撮像された複数の入力信号が入力されるものとする。ここで、Tは入力画像を撮像した期間における任意の撮像時刻であり、ΔTは任意の時間である。ΔTは必ずしも一定である必要はなく、時刻により変わる値であっても構わない。また、T±ΔTの時刻には入力画像の撮像が行われるものとする。入力画像入力部176は入力された画像信号のそれぞれを、背景画像生成部156に送る(S604)。
背景画像生成部156は、入力画像入力部から送られた時刻tにおおいて撮像された入力画像を選択する(S605)。
そして、背景画像生成部156は、その入力画像のある画素に注目する(S606)。
背景画像生成部156は、S606で注目したある画素の画素位置について、背景画像の色情報B(T)を、下記式19により求める(S607)。
B(t)=(1−α)B(t−ΔT)+αC(T) (式19)
ここで、C(T)はその画素位置の入力画像の色情報である。また、αは入力画像の重みを決定する、1より小さい正のパラメータである。
背景画像生成部156は、B(t)の初期値B(T)に、同時刻における入力画像C(T)を設定することもできる。背景画像生成部156は、あるいは、同じ撮像範囲の画像であり、照明環境が時刻Tのときと比較して変化が少なかったことがわかっている時刻Tより前の任意の時刻(T−T’)の入力画像C(T−T’)を使用してもよい。背景画像生成部156は、求めた色情報を、背景画像入力部116に送る。
背景画像入力部116は、背景画像生成部156から送られた、その画素についての色情報を、予測背景算出部186に入力する(S608)。
予測背景算出部186は、太陽光スペクトル算出部166から送られた太陽光スペクトルと、前記背景画像の1画素についての色情報と、入力画像のうちの前記画素に対応する画素についての色情報とから、その画素についての予測背景を算出する(S609)。予測背景算出部186は、算出した予測背景を、予測背景出力部196に送る。
次に、予測背景算出部186は、時刻tにおいて撮像された入力画像にS609の処理を行っていない画素があるかを判定する(S610)。
画像処理装置13は、S610において、S609の処理を行っていない画素があると判定した場合(S610のYesの場合)は、S611に進む。
画像処理装置13は、S610において、S609の処理を行っていない画素があると判定しなかった場合(S610のNoの場合)には、S612に進む。
画像処理装置13がS611に進んだ場合は、背景画像生成部156は、時刻tにおいて撮像された入力画像中の、S609の処理を行っていない次の画素に注目する(S611)。
そして、背景画像生成部156はS607に進む。
画像処理装置13は、S612に進んだ場合は、本処理を終了するかを判定する(S612)。画像処理装置13がS612の判定において終了すると判定するための条件の設定は任意である。終了するための条件は、外部からの終了指定によってもよいし、予め、時刻Tからある時間が経過したのちに終了することを設定しておいてもよい。あるいは、入力画像中の前景が移動によりその入力画像に存在しなくなってから所定の時間が経過することを終了するという判定をするための条件にしてもよい。
画像処理装置13は、S612で終了することを判定しなかった場合(S612のNoの場合)は、S613に進む。
画像処理装置13は、S612で終了することを判定した場合(S612のYesの場合)は、S614に進む。
そして、予測背景出力部196は、予測背景を出力する。
そして、画像処理装置13は、図13に表した処理を終了する。
画像処理装置13は、S613に進んだ場合は、時刻tにt+ΔTを入力する(S613)。
そして、画像処理装置13はS602に進む。
本実施形態の画像処理装置13は、入力画像中の前景が比較的短い時間内に移動して、入力画像中に存在しなくなることを前提にし、利用している。入力画像中の前景が比較的短い時間内に移動して、入力画像中に存在しなくなる場合は、典型的には、前景が人、動物、自動車等の移動体である場合である。入力画像中の前景が比較的短い時間内に移動して、入力画像中に存在しなくなるような場合には、上記フロー中の処理をある程度繰り返すことにより、入力画像から背景のみを抽出することができる。入力画像から背景のみを抽出する抽出は、B(T)に設定した画像に背景以外の前景が含まれる場合も行うことができる。
上記処理により求めた背景画像は、第二乃至第五実施形態の画像処理装置で用いられる背景画像として利用することが可能である。例えば、図3に表わした画像処理装置12や図8に表わした画像処理装置14において、背景画像入力部112に入力する背景画像Vbinに用いることができる。
また、本実施形態の画像処理装置13により求めた、ある画素についての予測背景は、第三乃至第五実施形態の画像処理装置で用いられる予測背景として利用することが可能である。例えば、図3に表わした画像処理装置12や図8に表わした画像処理装置14において、評価部322に入力される予測背景画像に用いることができる。
[効果]
本実施形態の画像処理装置により求められる背景画像や予測背景画像は、第三乃至第五実施形態の画像処理装置で用いられる予測背景画像として利用することが可能である。従い、本実施形態の画像処理装置は、まず第三乃至第五実施形態の画像処理装置と同じ効果を奏する。
本実施形態の画像処理装置は、それに加えて、入力画像とは別に背景画像を用意し、画像処理装置に入力しなくても上記効果を奏するというメリットを有する。
以上好ましい実施形態をあげて本発明を説明したが、本発明は必ずしも上記実施形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内において様々に変形し実施することが出来る。
また、上記の実施形態において説明した各図面中の矢印の向きは一例を示すものであり、ブロック間の信号の向きを限定するものではない。
また、上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記述され得るが、以下には限られない。
(付記1)
入力画像を撮像した時刻と、前記入力画像を撮像した位置と、を用いて太陽光スペクトルを算出する太陽光スペクトル算出部と、
前記入力画像と、前記太陽光スペクトルとを用いることにより前記入力画像に含まれる背景に近いことが算出される予測背景を算出する予測背景算出部と、
前記予測背景を出力する予測背景出力部と、
を備える画像処理装置。
(付記2)
前記入力画像が、撮像時刻の異なる複数の入力画像である、付記1に記載された画像処理装置。
(付記3)
前記太陽光スペクトル算出部が、前記入力画像及び背景画像を撮像した時刻と、前記入力画像及び前記背景画像を撮像した位置と、を用いて太陽光スペクトルを算出し、
前記予測背景算出部が、前記入力画像と、前記背景画像と、前記太陽光スペクトルとを用いることにより前記予測背景を算出する、付記1又は2に記載された画像処理装置。
(付記4)
前記背景画像が、前記複数の入力画像から導出される背景画像である、付記3に記載された画像処理装置。
(付記5)
前記予測背景が、前記入力画像を構成する画素ごとに算出される付記1乃至4のうちのいずれか一に記載された画像処理装置。
(付記6)
前記入力画像と前記予測背景から、前記入力画像の部分が前景であることの尤もらしさの評価をする評価部と、
前記評価の評価結果を出力する評価出力部と、
をさらに備える付記1乃至5のうちのいずれか一に記載された画像処理装置。
(付記7)
前記評価結果が、前記入力画像を構成する画素ごとに算出される付記6に記載された画像処理装置。
(付記8)
前記評価結果が、ある色についての入力画像の色度を、色情報の和で規格化した値についての、入力画像の前記値と予測背景画像の前記値との差分により求めた情報を含む付記6又は7に記載された画像処理装置。
(付記9)
前記評価結果が、ある色についての入力画像の色度を、色情報の和で規格化した値についての、入力画像の前記値と予測背景画像の前記値との差分により求めた情報と尤度関数とを用いて求めた尤度により求めた情報を含む付記6又は7に記載された画像処理装置。
(付記10)
前記評価結果の判定をするための条件を指定する条件指定部と、
前記条件により前記評価結果を判定し、前記条件に合致する前記入力画像中の部分について、前記入力画像と同じ画像を前景として出力する、前景画像分離部と、
前記前景を出力する前景画像出力部と、
をさらに備える、付記6乃至9のうちのいずれか一に記載された画像処理装置。
(付記11)
前記判定が、前記入力画像を構成する画素ごとに行われる、付記10に記載された画像処理装置。
(付記12)
ある画素に注目し、その画素について前記予測背景を算出し、その画素について前記評価を行い、その画素について前記前景を抽出した後に、
次の画素に注目し、その画素について前記予測背景を予測し、その画素について前記評価を行い、その画素について前記前景を抽出する、付記11に記載された画像処理装置。
(付記13)
入力画像を撮像した時刻と、前記入力画像を撮像した位置と、を用いて太陽光スペクトルを算出するステップと、
前記入力画像と、前記太陽光スペクトルとを用いることにより前記入力画像に含まれる背景に近いことが算出される予測背景を算出するステップと、
前記予測背景を出力するステップと
を含む画像処理方法。
(付記14)
入力画像を撮像した時刻と、前記入力画像を撮像した位置と、を用いて太陽光スペクトルを算出する処理と、
前記入力画像と、前記太陽光スペクトルとを用いることにより前記入力画像に含まれる背景に近いことが算出される予測背景を算出する処理と、
前記予測背景を出力する処理と
を含む処理をコンピュータに実行させる画像処理プログラム。
(付記15)
入力画像を撮像した時刻と、前記入力画像を撮像した位置と、を用いて太陽光スペクトルを算出する太陽光スペクトル算出部と、
前記入力画像と、前記入力画像から算出した背景画像と、前記太陽光スペクトルとを用いることにより前記入力画像に含まれる背景に近いことが算出される予測背景を算出する予測背景算出部と、
前記予測背景を出力する予測背景出力部と、
を備える画像処理装置。
(付記16)
前記背景画像が、複数の時刻において撮像した入力画像により算出した背景画像である、付記15記載の画像処理装置。
以上、上述した実施形態を模範的な例として本発明を説明した。しかしながら、本発明は、上述した実施形態には限定されない。即ち、本発明は、本発明のスコープ内において、当業者が理解し得る様々な態様を適用することができる。
この出願は、2014年12月25日に出願された日本出願特願2014−261421及び2015年2月17日に出願された日本出願特願2015−028340を基礎とする優先権を主張し、それらの開示の全てをここに取り込む。
11、12、14、13 画像処理装置
111、112、116 背景画像入力部
121、122、126 日時指定部
131、132、136 位置指定部
156 背景画像生成部
161、162、166 太陽光スペクトル算出部
171、172、176 入力画像入力部
181、182、186 予測背景算出部
191、196 予測背景出力部
314 条件指定部
322 評価部
352 評価出力部
384 前景画像分離部
394 前景画像出力部

Claims (9)

  1. 入力画像を撮像した時刻と、前記入力画像を撮像した位置と、を用いて太陽光スペクトルを算出する太陽光スペクトル算出手段と、
    前記入力画像と、前記太陽光スペクトルとを用いることにより前記入力画像に含まれる背景に近いことが算出される予測背景を算出する予測背景算出手段と、
    前記予測背景を出力する予測背景出力手段と、
    を備え、
    前記太陽光スペクトル算出手段が、前記入力画像及び背景画像を撮像した時刻と、前記入力画像及び前記背景画像を撮像した位置とを用いて太陽光スペクトルを算出し、
    前記予測背景算出手段が、前記入力画像と、前記背景画像と、前記太陽光スペクトルとを用いることにより前記予測背景を算出する、
    画像処理装置。
  2. 前記背景画像が、前記複数の入力画像から導出される背景画像である、請求項に記載された画像処理装置。
  3. 前記入力画像が、撮像時刻の異なる複数の入力画像である、請求項1又2に記載された画像処理装置。
  4. 前記予測背景が、前記入力画像を構成する画素ごとに算出される請求項1乃至のうちのいずれか一に記載された画像処理装置。
  5. 前記入力画像と前記予測背景から、前記入力画像の部分が前景であることの尤もらしさの評価をする評価手段と、
    前記評価の評価結果を出力する評価出力手段と、
    をさらに備える請求項1乃至のうちのいずれか一に記載された画像処理装置。
  6. 前記評価結果が、ある色についての入力画像の色情報を、各色の色情報の和で規格化した値についての、入力画像の前記値と予測背景画像の前記値との差分により求めた情報を含む請求項に記載された画像処理装置。
  7. 前記評価結果が、ある色についての入力画像の色度を、色情報の和で規格化した値についての、入力画像の前記値と予測背景画像の前記値との差分により求めた情報と尤度関数とを用いて求めた尤度により求めた情報を含む請求項に記載された画像処理装置。
  8. 前記評価結果の判定をするための条件を指定する条件指定手段と、
    前記条件により前記評価結果を判定し、前記条件に合致する前記入力画像中の部分について、前記入力画像と同じ画像を前景として出力する、前景画像分離手段と、
    前記前景を出力する前景画像出力手段と、
    をさらに備える、請求項乃至のうちのいずれか一に記載された画像処理装置。
  9. 入力画像及び背景画像を撮像した時刻と、前記入力画像及び前記背景画像を撮像した位置と、を用いて太陽光スペクトルを算出し、
    前記入力画像と、前記背景画像と、前記太陽光スペクトルとを用いることにより前記入力画像に含まれる背景に近いことが算出される予測背景を算出し、
    前記予測背景を出力する、
    画像処理方法であり
    前記太陽光スペクトルを、前記入力画像及び背景画像を撮像した時刻と、前記入力画像及び前記背景画像を撮像した位置とを用いて算出し、
    前記予測背景を、前記入力画像と、前記背景画像と、前記太陽光スペクトルとを用いることにより算出する、
    画像処理方法。
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